説明

メディアデータ伝送装置と方法及びメディアデータ受信装置と方法

メディアデータ伝送装置と方法、及びメディアデータ受信装置と方法に係り、該メディアデータ伝送方法は、メディアデータの特性に基づいて、入力されるそれぞれのメディアデータを多重化するか否かを決定するステップと、多重化すると決定されたメディアデータに対して、メディアデータのパケット化階層パケットを識別するための少なくとも一つのストリーム識別子を決定するステップと、メディアデータをパケット化してストリーム識別子により識別されるパケット化階層のパケットを生成するステップと、パケットを伝送するステップと、を含み、パケットは、ペイロードにパケットと同じパケット化階層パケット構造を持つ集合パケットが含まれる循環的構造を持つ。これにより、パケット化階層のパケットを、別途の多重化ステップまたは多重化装置を経なくても効率的に伝送できる。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メディアデータ伝送装置と方法、及びメディアデータ受信装置と方法に係り、簡単な多重化方法を利用して、メディアデータを効果的に多重化して伝送するためのメディアデータ伝送装置と方法、及び伝送されたメディアデータを受信して処理するためのメディアデータ受信装置と方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、メディアシステムでの階層構造及び階層間マッピング関係を示す図である。メディアシステムは、図1に示したように、ストリーム階層、パケット化階層及び伝送階層に簡略化できる。ストリーム階層は、オーディオ、ビデオ、テキストのようなメディアデータの符号化されたストリームである。ストリーム階層でのストリームは、H.264のビデオストリームやAAC(Advanced Audio Coding)オーディオストリームでありうる。ストリーム階層でのストリームは接近単位の開始表示子がないため、エンコーダから出力されれば、パケット化階層では時間情報、長さ情報のような情報を利用して処理できるパケットで構成する。パケット化階層は、MPEG−4 PES(Packetized Elementary Stream)、MPEG−4 SL(Synchronized Layer)、またはMPEG−4 SAF(Simple Aggregation Format)などを表す。伝送階層は、伝送に適した構造にパケットを処理して伝送する。伝送階層は、MPEG−2 TS(Transport Stream)、またはRTP(Real−time Transport Protocol)のような階層を表す。
【0003】
しかし、図1に示したように、ストリームに対してそれぞれパケット化階層が生成された後、それぞれのパケット化階層が別途の伝送階層の伝送チャンネルを通じて伝送されるのは非効率的でありうる。特に、多様な種類のメディアデータで形成されたリッチメディアコンテンツを伝送する時、それぞれのメディアデータにそれぞれ伝送チャンネルを割り当てて伝送することは非効率的である。
【0004】
パケット化されたメディアストリームを効果的に伝送するために、MPEG−4システムでは伝送多重化部のオーバーヘッドを減らすために、または伝送多重化部の論理チャンネルの不足を補充する場合に、フラックス多重化器(FluxMux)を利用する。フラックス多重化器のような多重化器を利用して多重化ステップを経る場合、メディアストリームの送信側では、パケット化階層のパケット化器以外にフラックス多重化方法によって多重化情報を別途に生成して多重化パケットを生成する過程が必要である。また、メディアストリームの受信側では、多重化情報を利用して多重化されたパケットを処理するための別途の逆多重化器が必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、パケット化階層のパケットを別途の多重化ステップまたは多重化装置を経ずとも、効率的に多重化して伝送するためのメディアデータ伝送装置と方法を提供するところにある。
【0006】
本発明が解決しようとする技術的課題は、本発明によって生成されたパケット化階層のパケットを処理して、メディアデータを効果的に受信して処理するためのメディアデータ受信装置と方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の技術的課題を解決するための本発明の一特徴によるメディアデータ伝送方法は、メディアデータの特性に基づいて、入力されるそれぞれのメディアデータを多重化するか否かを決定するステップと、前記多重化すると決定されたメディアデータに対して、前記メディアデータのパケット化階層パケットを識別するための少なくとも一つのストリーム識別子を決定するステップと、前記メディアデータをパケット化して前記ストリーム識別子により識別されるパケット化階層のパケットを生成するステップと、前記パケットを伝送するステップと、を含み、前記パケットは、ペイロードに前記パケットと同じパケット構造を持つ集合パケットが含まれる循環的構造を持つ。
【0008】
望ましくは、前記メディアデータの特性は、少なくとも一つのメディアデータで構成されるコンテンツサービスで、前記メディアデータが全体的に存在するかどうか、メディアデータが連続的であるかどうか及びメディアデータが少なくとも一つの他のメディアデータと関連しているかどうかのうち少なくとも一つである。
【0009】
望ましくは、前記パケットと同じストリーム識別子により識別されるパケットが少なくとも一つ存在し、前記同じストリーム識別子を持つ少なくとも一つのパケットは、伝送データタイプによって、ペイロードにメディアデータまたはデコーダ情報を伝送する。
【0010】
望ましくは、前記循環的構造を持つパケットは、前記多重化すると決定されたメディアデータを第1ストリーム識別子により識別されるパケットとして1次的にパケット化し、1次的にパケット化して生成されたパケットを、第2ストリーム識別子により識別されるパケットとして2次的にパケット化して生成される。
【0011】
望ましくは、前記パケットを生成するステップは、少なくとも1回以上行われる。
【0012】
本発明の他の特徴によるメディアデータ伝送装置は、メディアデータの特性に基づいて、入力されるそれぞれのメディアデータを多重化するか否かを決定し、前記多重化すると決定されたメディアデータに対して、前記メディアデータのパケット化階層パケットを識別するための少なくとも一つのストリーム識別子を決定するメディア特性分析部と、前記メディアデータをパケット化して、前記ストリーム識別子により識別されるパケット化階層のパケットを生成するパケット化階層パケット化部と、前記生成されたパケットを伝送する伝送階層処理部と、を備え、前記パケットは、ペイロードに前記パケットと同じパケット構造を持つ集合パケットが含まれる循環的構造を持つことを特徴とする。
【0013】
本発明のさらに他の特徴によるメディアデータ受信方法は、受信された伝送階層データを処理してパケット化階層パケットを生成するステップと、前記パケット化階層パケットを逆パケット化し、前記パケットの伝送データタイプを確認するステップと、前記伝送データタイプが、前記パケットのペイロードに前記パケットと同じパケット構造を持つ集合パケットが含まれていることを表せば、前記集合パケットを前記逆パケット化と同じ方法で逆パケット化するステップと、を含む。
【0014】
望ましくは、前記伝送データタイプが、前記パケットのペイロードにメディアデータが含まれていることを表せば、前記メディアデータをデコーディングするステップをさらに含む。
【0015】
望ましくは、少なくとも一つの同じストリーム識別子を持つパケットが受信される時、前記同じストリーム識別子を持つパケットのうち少なくとも一つが選択される場合、前記同じストリーム識別子を持つ残りのパケットが共に選択される。
【0016】
望ましくは、前記選択された同じストリーム識別子を持つパケットに対しては、同じ処理が行われる。
【0017】
望ましくは、前記同じストリーム識別子を持つパケットは、互いに関連しているメディアデータを含む。
【0018】
本発明のさらに他の特徴によるメディアデータ受信装置は、受信された伝送階層データを処理してパケット化階層パケットを生成する伝送階層処理部と、受信されたパケット化階層パケットを逆パケット化し、前記パケットの伝送データタイプを確認するパケット化階層逆パケット化部と、を備え、前記パケット化階層逆パケット化部は、前記伝送データタイプが、前記パケットのペイロードに前記パケットと同じパケット構造を持つ集合パケットが含まれていることを表せば、前記集合パケットを前記逆パケット化と同じ方法で逆パケット化することを特徴とする。
【0019】
本発明のさらに他の特徴によるメディアデータ伝送方法を具現するためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体において、前記方法は、メディアデータの特性に基づいて、入力されるそれぞれのメディアデータを多重化するか否かを決定するステップと、前記多重化すると決定されたメディアデータに対して、前記メディアデータのパケット化階層パケットを識別するための少なくとも一つのストリーム識別子を決定するステップと、前記メディアデータをパケット化して、前記ストリーム識別子により識別されるパケット化階層のパケットを生成するステップと、前記パケットを伝送するステップと、を含み、前記パケットは、ペイロードに前記パケットと同じパケット構造を持つ集合パケットが含まれる循環的構造を持つ。
【0020】
本発明のさらに他の特徴によるメディアデータ受信方法を具現するためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体において、前記方法は、受信された伝送階層データを処理してパケット化階層パケットを生成するステップと、前記パケット化階層パケットを逆パケット化し、前記パケットの伝送データタイプを確認するステップと、前記伝送データタイプが、前記パケットのペイロードに前記パケットと同じパケット構造を持つ集合パケットが含まれていることを表せば、前記パケットを前記逆パケット化と同じ方法で逆パケット化するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、パケット化階層のパケットを別途の多重化ステップまたは多重化装置を経なくても、パケット化階層のパケットを再帰的に再びパケット化階層のパケットとしてパケット化する方法で多重化を行う。したがって、本発明によれば、メディアデータを伝送する時にパケット化階層パケット化を行うこと以外に、パケット化階層で他の多重化装置や方法を利用する必要がなく、別途の多重化情報を生成する必要がないので、メディアデータ伝送装置の構成及びメディアデータ伝送方法を単純化できる。
【0022】
また、本発明によれば、メディアデータ受信装置で多重化されたパケット化階層のパケットを処理する時、別途の多重化されたパケットを逆多重化するための装置を利用しなくても、多重化されたパケットを逆多重化することによってパケット化階層のパケットを処理する過程が単純化できるので、メディアストリームを効果的に受信して処理できる。
【0023】
また、同じストリーム識別子が割り当てられたパケットが共に選択されて処理されることによって、ユーザの所望するメディアデータ、すなわち、互いに関連したコンテンツを容易に提供でき、逆に、ユーザの所望しないところと関連したコンテンツを全体的にフィルタリングして遮断することを容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、添付した図面を参照して、本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
【0025】
図2は、本発明を適用するためのパケット化階層のパケット構造を示す図である。
【0026】
本発明でパケット化階層のパケットは、識別子及び伝送データタイプ(ペイロードデータタイプ)をヘッダに含む任意パケット構造を持つ。本発明の一実施形態によれば、パケット化階層のパケットは図2に示したように、ストリーム識別子、伝送データタイプとその他の情報を含むヘッダ部及び伝送データを含むペイロードを含む。本明細書では、パケット化階層のパケットを識別するための識別子をストリーム識別子という。伝送データタイプは、ペイロードに含まれる伝送データのタイプを表す。その他の情報は、パケットの構成情報やペイロードを通じて伝えられるデータについての付加情報、例えば、タイムスタンプ、長さ情報などを表すフィールドを含む。
【0027】
図3は、本発明の一実施形態による伝送データタイプによるパケット化階層パケット構造を示す図である。
【0028】
本発明の一実施形態によるパケット化階層のパケットは、図3に示したように、伝送データタイプによって、ペイロードにメディアデータの接近パケット、デコーダ情報、または集合パケットを含むことができる。
【0029】
図3に示したように、例えば、伝送データタイプがAである場合にはペイロードにメディアデータの接近パケットが含まれていることを表し、伝送データタイプがBである場合には、ペイロードにデコーダ情報が含まれていることを表し、伝送データタイプがCである場合には、ペイロードに集合パケットが含まれていることを表す。伝送データタイプはいろいろ形式で表すことができ、ペイロードにメディアデータを伝送するのに必要な他の情報が含まれうる。一方、パケットが同じ識別子を持っても伝送データタイプによってペイロードには、図3のように接近パケット、デコーダ情報、または集合パケット(aggregated unit)が含まれうる。すなわち、同じストリーム識別子により識別されるパケットであっても、一つのパケットは、ペイロードに符号化されたメディアデータを伝送するためのパケットであり、他のパケットは、ペイロードに集合パケットを伝送するためのパケットでありうる。ペイロードに集合パケットを伝送するためのパケットで、ストリーム識別子は多重化のためのストリーム識別子といえる。集合パケットについては、図4を参照して説明する。
【0030】
図4は、本発明の一実施形態による集合パケットの構造を示す図である。集合パケットは、パケット化階層のパケットと同じ構造の他のパケット化階層のパケットがペイロードに含まれた場合を示す。本発明の一実施形態によれば、メディアデータをパケット化したパケットを多重化するために、MPEG−4 flux MUXのような別途の多重化方法及び装置を利用せず、パケットを再びパケット化階層のペイロードに含めたパケット化階層パケットを生成することによって多重化を行える。
【0031】
本発明によってパケット化階層を多重化すれば、循環的多重化構造を持つようになる。また、パケットを多重化する時に、パケット化階層パケット化器に再びパケットを入力すれば、ペイロードにパケット化階層パケットが含まれる多重化パケットが生成されるので、別途の多重化構成情報が不要な多重化を実現できるようになる。したがって、メディアデータの多重化方法が単純化を達成できる。
【0032】
図5は、本発明の一実施形態によるメディアデータ伝送装置の構成を示すブロック図である。メディアデータ伝送装置500は、メディアエンコーディング部510、メディア特性分析部520、パケット化階層パケット化部530及び伝送階層処理部540を備える。
【0033】
メディアデータ伝送装置500は、コンテンツサービスを提供するためのメディアデータを伝送する。コンテンツサービスは、多様な伝送チャンネルを通じてコンテンツを提供するものであり、ここでコンテンツサービスは、映画一編、音楽一曲またはテレビ番組一編のようなメディアデータで形成されるコンテンツをサービスすることを意味する。
【0034】
メディアエンコーディング部510は、コンテンツサービスの提供に必要な少なくとも一つのメディアデータについての特性情報をメディア特性分析部520に伝達し、メディアデータをメディアストリームに符号化する。メディアエンコーディング部510は、メディアデータの種類によって、それぞれのメディアデータを符号化できる少なくとも一つのエンコーダで構成される。
【0035】
メディア特性分析部520は、メディアデータの特性に基づいて、入力されるそれぞれのメディアデータを多重化するか否かを決定する。また、メディア特性分析部520は、複数のメディアデータをパケット化階層でどのように多重化するか及び多重化回数を決定して、コンテンツサービスを通じて伝えられる各メディアデータの多重化構造を決定する。特に、メディア特性分析部520は、多重化すると決定されたメディアデータに対して、メディアデータのパケット化階層パケットを識別するためのストリーム識別子を決定する。ストリーム識別子は決定された多重化構造によって、一つのメディアデータに対して少なくとも一つ以上割り当てられて決定されうる。
【0036】
メディアデータの特性は、少なくとも一つのメディアデータで構成されるコンテンツサービスでメディアデータが全体的に存在するかどうか、メディアデータが連続的であるかどうか及びメディアデータが少なくとも一つの他のメディアデータと関連しているかどうかのうち少なくとも一つでありうる。
【0037】
少なくとも一つのメディアデータで構成されるコンテンツサービスで、メディアデータがコンテンツサービスで全体的に存在するかどうかは、例えば、次のような場合をいう。コンテンツサービスとしてテレビ番組を提供する場合、主画面に表示されるビデオデータはコンテンツサービスで全体的に存在するが、番組進行中に提供される写真のような静止映像、字幕のようなテキストは、コンテンツサービスの全体区間にわたって存在(または占有)しない。この場合、静止映像やテキストのようなメディアデータは、それぞれ独立的に伝送チャンネルを割り当てて伝送することより、パケット化階層で多重化して複数のメディアデータを一つの伝送チャンネルを通じて伝送するのが効果的である。
【0038】
また、メディアデータが連続的であるかどうかは、コンテンツサービスのためにメディアが所定期間中に連続的に提供されねばならないかを判断するためのものである。オーディオ及びビデオの場合には連続的なメディアデータといえるが、コンテンツサービスで不連続的に提供される静止映像とテキストのようなメディアデータは、不連続的なメディアデータといえる。この場合、不連続的なメディアデータと決定されれば、それぞれ独立的に伝送チャンネルを割り当てて伝送することより、パケット化階層で多重化して複数のメディアデータを一つの伝送チャンネルを通じて伝送することが効果的である。
【0039】
また、メディアデータが少なくとも一つの他のメディアデータと関連しているかどうかは、オーディオについての付加情報を表すためのテキスト情報や歌詞情報は、オーディオデータと関連していると言える。互いに関連している情報を本発明の一実施形態によって多重化して伝送すれば、効率的に多重化された情報を伝送できるようになる。
【0040】
パケット化階層パケット化部530は、エンコーディングされたメディアデータをパケット化して、ストリーム識別子により識別されるパケット化階層のパケットを生成する。メディア特性分析部520で多重化すると決定されたメディアデータはストリームを識別するための識別子に割り当てられ、ペイロードにエンコーディングされたメディアデータ、すなわち、接近ユニットが含まれるパケットとして生成される。最初に割り当てられたストリーム識別子を第1ストリーム識別子とし、最初にパケット化されたパケットを第1パケットとすれば、第1パケットは矢印10で表示したように再びパケット化階層パケット化部530に入力されて、第1パケットの識別子に対して次のレベルの識別子である第2ストリーム識別子が割り当てられたペイロードに含まれて、第2パケットに多重化されうる。すなわち、第2パケットは、ペイロードに第1パケットが集合パケットとして含まれる循環的構造を持つ。循環的構造を持つパケット化階層のパケットを生成する方法はいろいろ形態に変形できるということは言うまでもない。
【0041】
第2ストリーム識別子は、メディアデータの多重化のために割り当てられるので、第1メディアデータと同じ多重化構造を持ち、同じ伝送チャンネルを通じて伝送される第2メディアデータにも第2ストリーム識別子が割り当てられうる。この場合、第2メディアデータは、第1メディアデータのように第2メディアデータを識別するためのストリーム識別子が割り当てられたパケット化階層パケットに生成された後、第2ストリーム識別子で識別され、第2メディアデータのパケット化階層パケットが集合パケットとしてペイロードに含まれるパケットとして生成される。多重化過程は、メディア特性分析部520で決定された多重化構造によって、所定のメディアデータに対して複数回行われうる。
【0042】
また、第2ストリーム識別子は、ペイロードに第3のメディアデータを含むパケットの識別子としても利用できる。図3を参照して説明したように、ストリーム識別子が同一であっても、伝送データタイプによってペイロードに接近パケットが含まれることがあり、他のパケット化階層のパケットが含まれることもある。すなわち、第2ストリーム識別子と同じ識別子により識別されるパケットが少なくとも一つ存在でき、同じ識別子を持つ少なくとも一つのパケットは、伝送データタイプによって、ペイロードにメディアデータまたはデコーディング情報を含むことができる。
【0043】
伝送階層処理部540は、生成されたパケットを伝送チャンネルによって伝送階層で処理して伝送する。伝送階層処理部540は、MPEG−2 TSを伝送階層として利用する場合、伝送チャンネルとしてPID(Packet IDentificaion)を割り当てる。伝送階層処理部540は、RTP(Real−Time Protocol)を伝送階層として利用する場合、伝送チャンネルとしてポート番号を割り当てる。
【0044】
図6は、本発明の一実施形態によるメディアデータ伝送方法を示すフローチャートである。ステップS610で、メディアデータの特性に基づいて、入力されるそれぞれのメディアデータを多重化するか否かを決定する。メディアデータの特性は、少なくとも一つのメディアデータで構成されるコンテンツサービスでメディアデータが全体的に存在するかどうか、メディアデータが連続的であるかどうか及びメディアデータが少なくとも一つの他のメディアデータと関連するかどうかのうち少なくとも一つである。
【0045】
ステップS620で、多重化すると決定されたメディアデータに対して、メディアデータのパケット化階層パケットを識別するための少なくとも一つのストリーム識別子を決定する。
【0046】
ステップS630で、メディアデータをパケット化してストリーム識別子により識別されるパケット化階層のパケットを生成する。多重化すると決定されたパケットは、パケットに集合パケットが含まれる循環的構造を持つ。このように、循環的構造を持つパケットは、ステップS620で多重化すると決定されたメディアデータを第1ストリーム識別子により識別されるパケットとして1次的にパケット化し、1次的にパケット化して生成されたパケットを第2ストリーム識別子により識別されるパケットとして2次的にパケット化して生成される。これらの過程は複数回行われて、循環的構造が反復されるパケット化階層パケットが生成されうる。この時、同じ識別子により識別されるパケットは少なくとも一つ以上存在し、一つのパケットは、メディアデータやデコーディング情報などを伝送するためのパケットであり、他のパケットは、集合パケットを伝送するためのパケットでありうる。
【0047】
ステップS640で、生成されたパケットを伝送する。
【0048】
図7A及び図7Bは、図6のメディアデータ伝送方法をさらに詳細に示すフローチャートである。
【0049】
図7Aの過程は、メディア特性分析部520で行われる。コンテンツサービスが始まれば、ステップS711でストリームチャンネル割り当てを始める。すなわち、各メディアデータにストリーム識別子を割り当てるための過程が始まる。
【0050】
ステップS713で、メディアデータのストリーム伝送区間がコンテンツサービスで全体的に存在するかどうかを決定する。メディアデータがコンテンツサービスの全体区間を占有する場合、ステップS715で、メディアデータのストリーム特性が連続的であるかどうかを決定する。ストリームの特性が連続的ならば、ステップS717で、外部アルゴリズムによって多重化が決定されるかどうかを確認する。ステップS719で、外部アルゴリズムによって多重化が決定される場合には、本発明による多重化をする必要がないと決定する。ステップS713ないしステップS717は、その順序が変わることがあり、また、入力されたメディアデータを多重化する必要があるかどうかを決定するための他のステップが追加で行われうる。例えば、少なくとも一つ以上のメディアデータが互いに関連がある場合、多重化する必要があると決定できる。
【0051】
ステップS715で、メディアデータがコンテンツサービスの一部に存在して、メディアストリームがコンテンツの一部区間のみを占有するか、ステップS717で、メディアストリームの特性が不連続的であると決定されるか、ステップS719で、多重化が必要であると決定された場合には、ステップS719に進む。ステップS719では、メディアタイプやストリーム特性または伝送区間によってストリーム識別子を割り当てる。
【0052】
多重化が不要であると決定される場合には、従来技術によって多重化する必要がない場合に割り当てられる伝送階層に伝送されるパケット化階層のパケットに割り当てられるストリーム識別子が割り当てられる。この時、パケット化階層パケットに割り当てられるストリーム識別子は、メディアデータの側面で最下位に割り当てられると見られるので、最下位ストリーム識別子という。そして、ステップS721では、最下位ストリーム識別子によって伝送チャンネルが割り当てられる。ステップS723で、コンテンツサービスを構成するあらゆるメディアデータに対して伝送チャンネルが決定されれば、ステップ725でストリームチャンネル割り当て過程が終了する。一部のストリーム部分しか決定されていなければ、ステップS713に戻る。
【0053】
図7Bに示した過程は、主にパケット化階層パケット化部530で行われる。
【0054】
ステップS727で、ストリーム伝送過程が始まれば、ステップS729で、メディアデータの伝送順序によって伝送データが獲得される。伝送データは、メディアエンコーディング部510から出力されるメディアストリームの順序に基づいて、パケット化階層パケット化部530で獲得できる。ステップS731で、多重化すると決定されたパケットの場合、ステップS719で、メディアデータに対してそれぞれ割り当てられたストリーム識別子によって、パケット化階層のパケット化が行われる。ステップS733で、多重化すると決定されたメディアデータに最下位ストリーム識別子が割り当てられていなければ、再びステップS731に戻る。
【0055】
ステップS733で、メディアデータに対するパケット化が行われて、最下位ストリーム識別子に割り当てられたパケット化階層パケットが生成されれば、ステップS735で、最下位ストリーム識別子に割り当てられた伝送チャンネルで伝送される。伝送過程は伝送階層処理部540で行われる。このような過程が反復実行されて、ステップS737で、あらゆるメディアデータに対して伝送されたと決定されれば、ステップS739のようにメディアストリームの伝送が完了し、コンテンツサービスが終了する。
【0056】
図8は、本発明の一実施形態によるメディアデータ受信装置の構成を示すブロック図である。メディアデータ受信装置800は、伝送階層処理部810、パケット化階層逆パケット化部820及びメディアデコーディング部830を備える。
【0057】
伝送階層処理部810は、所定の伝送チャンネルを通じて伝送される伝送階層データを処理してパケット化階層パケットを生成する。パケット化階層逆パケット化部820は、受信されたパケット化階層パケットを逆パケット化し、パケットの伝送データタイプを確認する。
【0058】
パケット化階層逆パケット化部820は、伝送データタイプが、パケットのペイロードにパケット化階層パケットと同じパケット構造を持つ集合パケットが含まれていることを表せば、矢印20で表示したように再びペイロードに含まれた集合パケットを入力されて、集合パケットを逆パケット化と同じ方法で逆パケット化する。パケット化階層逆パケット化部820は、伝送データタイプが、パケットのペイロードにメディアデータが含まれていることを表せば、メディアデコーディング部830に出力してデータがデコーディングされるように制御する。メディアデコーディング部830は、JPEG、MPEG、AACなどそれぞれの符号化されたメディアデータをデコーディングできるデコーダを備えて、メディアデータをデコーディングする。
パケット化階層逆パケット化部820は、少なくとも一つの同じストリーム識別子を持つパケットが受信される時、同じストリーム識別子を持つパケットのうち少なくとも一つが選択される場合、同じストリーム識別子を持つ残りのパケットが共に選択されるように制御する。同じストリーム識別子を持つパケットに含まれたメディアデータは、コンテンツサービスの内容などで互いに関連している場合が多い。すなわち、同じストリーム識別子を持つパケットは互いに関連しているメディアデータを含む。
このような場合、例えば、ユーザが、コンテンツサービスのうち特定コンテンツが提供されないように所望する場合、特定コンテンツのストリーム識別子と同じストリーム識別子を持つ残りのパケットがデコーディングされないようにして、共にフィルタリングできる。したがって、パケット化階層逆パケット化部820は、選択された同じストリーム識別子を持つパケットに対しては、同じ処理が行われるようにメディアデコーディング部830を制御できる。
【0059】
図9は、本発明の一実施形態によるメディアデータ受信方法を示すフローチャートである。コンテンツサービスが始まれば、ステップS910で伝送階層のデータが受信される。ステップS920で、伝送チャンネル別受信データが獲得されてパケット化階層パケットとして生成される。ステップS930で、受信されたそれぞれのパケット化階層パケットを逆パケット化する。ステップS940で、パケットの伝送データタイプを確認し、ペイロードに集合パケットが含まれた多重化パケットである場合に再びステップS930に戻る。すなわち、パケットが多重化パケットであって、伝送データタイプが、パケットのペイロードにパケット化階層パケットと同じパケット構造を持つパケットが含まれていることを表せば、以前に行ったステップS930の逆パケット化と同じ方法で逆パケット化する。
【0060】
伝送データタイプが、ペイロードに集合パケットではないメディアデータが含まれていることを表せば、ステップS940で、ペイロードに含まれたメディアデータをデコーディングする。ペイロードにメディアデータ以外の他の情報が含まれている場合、その他の情報が処理されうる。
【0061】
ステップS960で、受信するデータの存否を確認して、それがある場合にステップS920に戻る。受信するデータがない場合、ステップS970に進んで伝送階層のストリーム受信を終了し、コンテンツサービスを終了する。
【0062】
一方、少なくとも一つの同じストリーム識別子を持つパケットが受信される時、同じストリーム識別子を持つパケットのうち少なくとも一つが選択される場合、同じストリーム識別子を持つ残りのパケットが共に選択され、選択された同じストリーム識別子を持つパケットに対しては、同じ処理が行われる過程がさらに行われうる。
【0063】
図10は、本発明の一実施形態による伝送階層がMPEG−2TSである場合の階層構造を示す図である。伝送階層がMPEG−2TSである場合、パケット化階層のパケットは、MPEG−4SAFパケットやMPEG−2TSパケットのようにストリーム識別子及び伝送データタイプを含むパケット構造を持つことができる。図10では、5個のメディアストリームで形成されたコンテンツサービスが提供されると仮定する。本発明のメディアデータ送信装置500は、メディア特性によって図10に示したように、それぞれのメディアデータを多重化するか否か及び多重化回数などを決定して、全体的な多重化構造を決定する。
【0064】
決定された多重化構造によって、図10で、パケット化階層で、ビデオストリームにはストリーム識別子100が割り当てられ、オーディオストリームにはストリーム識別子102が割り当てられ、イメージ#1にはストリーム識別子が200が割り当てられ、イメージ#2にはストリーム識別子202が割り当てられ、イメージ#3にはストリーム識別子204が割り当てられる。
【0065】
ストリーム識別子が200であるイメージ#1、ストリーム識別子が202であるイメージ#2、ストリーム識別子が204であるイメージ#3は集合パケットであって、下位のストリーム識別子が104であるパケットにそれぞれ再びパケット化されて多重化される。パケット化階層パケットに伝送階層のPID(Packet Identification)を割り当てることによって、伝送チャンネルが割り当てられた後に伝送される。
【0066】
図11は、図10の場合において、MPEG−2TSのPMT構成を示す図である。図11は、図10のチャンネルマッピング情報を示す。図11で、伝送階層であるMPEG−2TSでは、PMT(Program Map Table)によりチャンネルマッピング情報を伝送する。図11に示したように、フィールド値を参照するに、PMT構成は、5個のメディアストリームが本発明によって多重化されて500、502及び504の3個のチャンネルを通じて伝送されていることを示している。
【0067】
図12は、本発明の一実施形態による伝送階層がRTPである場合での階層構造を示す図である。伝送階層がRTPである場合、パケット化階層のパケットはストリーム識別子と伝送データタイプとを含むパケット構造を持つことができる。図12では、6個のメディアストリームで形成されたコンテンツサービスが提供されると仮定する。
【0068】
図12で、パケット化階層で、ビデオストリームにはストリーム識別子10が割り当てられ、オーディオ#1にはストリーム識別子20が割り当てられ、オーディオ#2にはストリーム識別子30が割り当てられ、サブタイトル#1にはストリーム識別子60が割り当てられ、イメージ#1にはストリーム識別子80が割り当てられ、イメージ#2にはストリーム識別子82が割り当てられる。
【0069】
ストリーム識別子20は、ペイロードにオーディオ#1が伝えられるパケットと、ペイロードにストリーム識別子が60であるサブタイトル#1の集合パケットが含まれたパケットとに割り当てられる。また、ストリーム識別子30は、ペイロードにオーディオ#2が伝えられるパケットだけではなく、複数のステップの多重化が行われて生成されたパケットに割り当てられる。
【0070】
すなわち、識別子80が割り当てられたイメージ#1をペイロードに伝達するパケットが集合パケットとしてペイロードに含まれて、ストリーム識別子104が割り当てられたパケットに多重化された後、ストリーム識別子104が割り当てられたパケットが再びストリーム識別子が30と割り当てられたパケットに多重化された後、伝送階層のIPが230.17.12v100であり、ポート番号が54004である伝送チャンネルに割り当てられて伝送される。識別子82が割り当てられたイメージ#2の場合にも、イメージ#1と同じく多重化されて同じ伝送チャンネルで伝送される。このように、同じストリーム識別子により識別されるパケットは少なくとも一つ存在でき、伝送データタイプによって、ペイロードにメディアデータまたは集合パケットを含めることができる。
【0071】
図13は、図12の場合において、RTPのSDP構成を示す図である。図13は、図12のチャンネルマッピング情報を示す。図12で、伝送階層がRTPである場合、SDP(Session Description Protocol)によりチャンネルマッピング情報を伝送する。図11に示したように、SDP構成を参照するに、伝送階層では、6個のメディアストリームが、IPが230.17.112.100である54000、54002、54005の3個のチャンネルで伝送されていることを示している。
【0072】
本発明は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータで読み取り可能なコードとして具現できる。前記のプログラムを具現するコード及びコードセグメントは該当分野のコンピュータプログラマーによって容易に推論されうる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取られるデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random−Access Memory)、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、フラッシュメモリなどを含む。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードとして保存されて実行されうる。
【0073】
以上の説明は本発明の一実施形態に過ぎず、当業者ならば本発明の本質的特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現できるであろう。したがって、本発明の範囲は前述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された内容と同等な範囲内にある多様な実施形態が含まれるように解釈されねばならない。
【0074】
本発明によれば、パケット化階層のパケットを別途の多重化ステップまたは多重化装置を経なくても、パケット化階層のパケットを再帰的に再びパケット化階層のパケットとしてパケット化する方法で多重化を行う。したがって、本発明によれば、メディアデータを伝送する時にパケット化階層パケット化を行う以外に、パケット化階層で他の多重化装置や方法を利用する必要がなく、別途の多重化情報を生成する必要がないので、メディアデータ伝送装置の構成及びメディアデータ伝送方法を単純化できる。
【0075】
また、本発明によれば、メディアデータ受信装置で多重化されたパケット化階層のパケットを処理する時、別途の多重化されたパケットを逆多重化するための装置を利用しなくても、多重化されたパケットを逆多重化することによって、パケット化階層のパケットを処理する過程が単純化できるので、メディアストリームを効果的に受信して処理できる。
【0076】
また、同じストリーム識別子が割り当てられたパケットが共に選択されて処理されることによって、ユーザの所望するメディアデータ、すなわち、互いに関連したコンテンツを容易に提供でき、逆に、ユーザの所望しないところと関連したコンテンツを全体的にフィルタリングして遮断することを容易にすることができる。
【0077】
本明細書は例示的な実施形態を参照して説明された、当業者ならば、請求項で定義された本発明の思想及び範囲を逸脱せずに形態及び細部事項において多様な変更がなされうるということを理解できるであろう。例示的な実施形態は単に説明的な意味として考慮されねばならず、限定の目的で考慮されてはならない。したがって、本発明の範囲は、本発明の詳細な説明により定義されるものではなく、添付した請求項により定義され、その範囲内でのあらゆる差は本発明に含まれると解釈される。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】メディアシステムでの階層構造及び階層間マッピング関係を示す図である。
【図2】本発明を適用するためのパケット化階層のパケット構造を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による伝送データタイプによるパケット化階層パケット構造を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態による集合パケットの構造を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態によるメディアデータ伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態によるメディアデータ伝送方法を示すフローチャートである。
【図7A】図6のメディアデータ伝送方法をさらに詳細に示すフローチャートである。
【図7B】図6のメディアデータ伝送方法をさらに詳細に示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態によるメディアデータ受信装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態によるメディアデータ受信方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態による伝送階層がMPEG−2TSである場合の階層構造を示す図である。
【図11】図10の場合において、MPEG−2 TSのPMT構成を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態による伝送階層がRTPである場合の階層構造を示す図である。
【図13】図12の場合において、RTPのSDP構成を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアデータの特性に基づいて、入力されるそれぞれのメディアデータを多重化するか否かを決定するステップと、
前記多重化すると決定されたメディアデータに対して、前記メディアデータのパケット化階層パケットを識別するための少なくとも一つのストリーム識別子を決定するステップと、
前記メディアデータをパケット化して、前記ストリーム識別子により識別されるパケット化階層のパケットを生成するステップと、
前記パケットを伝送するステップと、を含み、
前記パケットは、ペイロードに前記パケットと同じパケット構造を持つ集合パケットが含まれる循環的構造を持つことを特徴とするメディアデータ伝送方法。
【請求項2】
前記メディアデータの特性は、少なくとも一つのメディアデータで構成されるコンテンツサービスで前記メディアデータが全体的に存在するかどうか、メディアデータが連続的であるかどうか及びメディアデータが少なくとも一つの他のメディアデータと関連しているかどうかのうち少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載のメディアデータ伝送方法。
【請求項3】
前記パケットと同じストリーム識別子により識別されるパケットが少なくとも一つ存在し、
前記同じストリーム識別子を持つ少なくとも一つのパケットは、伝送データタイプによって、ペイロードにメディアデータまたはデコーダ情報を伝送することを特徴とする請求項1に記載のメディアデータ伝送方法。
【請求項4】
前記循環的構造を持つパケットは、前記多重化すると決定されたメディアデータを第1ストリーム識別子により識別されるパケットとして1次的にパケット化し、1次的にパケット化して生成されたパケットを、第2ストリーム識別子により識別されるパケットとして2次的にパケット化して生成されることを特徴とする請求項1に記載のメディアデータ伝送方法。
【請求項5】
前記パケットを生成するステップは、少なくとも1回以上行われることを特徴とする請求項1に記載のメディアデータ伝送方法。
【請求項6】
メディアデータの特性に基づいて、入力されるそれぞれのメディアデータを多重化するか否かを決定し、前記多重化すると決定されたメディアデータに対して、前記メディアデータのパケット化階層パケットを識別するための少なくとも一つのストリーム識別子を決定するメディア特性分析部と、
前記メディアデータをパケット化して、前記ストリーム識別子により識別されるパケット化階層のパケットを生成するパケット化階層パケット化部と、
前記生成されたパケットを伝送する伝送階層処理部と、を備え、
前記パケットは、ペイロードに前記パケットと同じパケット構造を持つ集合パケットが含まれる循環的構造を持つことを特徴とするメディアデータ伝送装置。
【請求項7】
前記メディアデータの特性は、少なくとも一つのメディアデータで構成されるコンテンツサービスで前記メディアデータが全体的に存在するかどうか、メディアデータが連続的であるかどうか及びメディアデータが少なくとも一つの他のメディアデータと関連しているかどうかのうち少なくとも一つであることを特徴とする請求項6に記載のメディアデータ伝送装置。
【請求項8】
前記パケットと同じストリーム識別子により識別されるパケットが少なくとも一つ存在し、
前記同じ識別子を持つ少なくとも一つのパケットは、伝送データタイプによってペイロードにメディアデータまたはデコーダ情報を伝送することを特徴とする請求項6に記載のメディアデータ伝送装置。
【請求項9】
前記パケット化階層パケット化部は、前記多重化すると決定されたメディアデータを第1ストリーム識別子により識別されるパケットとして1次的にパケット化し、1次的にパケット化して生成されたパケットを再び入力されて、第2ストリーム識別子により識別されるパケットとして2次的にパケット化して、前記循環的構造を持つパケットを生成することを特徴とする請求項6に記載のメディアデータ伝送装置。
【請求項10】
前記パケット化階層パケット化部は、前記多重化すると決定されたメディアデータに対して、前記パケットを生成する過程を少なくとも1回以上行って、前記循環的構造を持つパケットを生成することを特徴とする請求項6に記載のメディアデータ伝送装置。
【請求項11】
受信された伝送階層データを処理して、パケット化階層パケットを生成するステップと、
前記パケット化階層パケットを逆パケット化し、前記パケットの伝送データタイプを確認するステップと、
前記伝送データタイプが、前記パケットのペイロードに前記パケットと同じパケット構造を持つ集合パケットが含まれていることを表せば、前記集合パケットを前記逆パケット化と同じ方法で逆パケット化するステップと、を含むことを特徴とするメディアデータ受信方法。
【請求項12】
前記伝送データタイプが、前記パケットのペイロードにメディアデータが含まれていることを表せば、前記メディアデータをデコーディングするステップをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のメディアデータ受信方法。
【請求項13】
少なくとも一つの同じストリーム識別子を持つパケットが受信される時、前記同じストリーム識別子を持つパケットのうち少なくとも一つが選択される場合、前記同じストリーム識別子を持つ残りのパケットが共に選択されることを特徴とする請求項11に記載のメディアデータ受信方法。
【請求項14】
前記選択された同じストリーム識別子を持つパケットに対しては、同じ処理が行われることを特徴とする請求項13に記載のメディアデータ受信方法。
【請求項15】
前記同じストリーム識別子を持つパケットは、互いに関連しているメディアデータを含むことを特徴とする請求項13に記載のメディアデータ受信方法。
【請求項16】
受信された伝送階層データを処理してパケット化階層パケットを生成する伝送階層処理部と、
受信されたパケット化階層パケットを逆パケット化し、前記パケットの伝送データタイプを確認するパケット化階層逆パケット化部と、を備え、
前記パケット化階層逆パケット化部は、
前記伝送データタイプが、前記パケットのペイロードに前記パケットと同じパケット構造を持つ集合パケットが含まれていることを表せば、前記集合パケットを前記逆パケット化と同じ方法で逆パケット化することを特徴とするメディアデータ受信装置。
【請求項17】
メディアデータをデコーディングするデコーディング部をさらに備え、
前記伝送データタイプが、前記パケットのペイロードにメディアデータが含まれていることを表せば、前記デコーディング部は、前記メディアデータをデコーディングすることを特徴とする請求項16に記載のメディアデータ受信装置。
【請求項18】
前記パケット化階層逆パケット化部は、少なくとも一つの同じストリーム識別子を持つパケットが受信される時、前記同じストリーム識別子を持つパケットのうち少なくとも一つが選択される場合、前記同じストリーム識別子を持つ残りのパケットが共に選択されるように制御することを特徴とする請求項16に記載のメディアデータ受信装置。
【請求項19】
前記パケット化階層逆パケット化部は、前記選択された同じストリーム識別子を持つパケットに対しては、同じ処理が行われるように前記デコーディング部を制御することを特徴とする請求項18に記載のメディアデータ受信装置。
【請求項20】
前記同じストリーム識別子を持つパケットは、互いに関連しているメディアデータを含むことを特徴とする請求項18に記載のメディアデータ受信装置。
【請求項21】
メディアデータ伝送方法を具現するためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体において、前記方法は、
メディアデータの特性に基づいて、入力されるそれぞれのメディアデータを多重化するか否かを決定するステップと、
前記多重化すると決定されたメディアデータに対して、前記メディアデータのパケット化階層パケットを識別するための少なくとも一つのストリーム識別子を決定するステップと、
前記メディアデータをパケット化して、前記ストリーム識別子により識別されるパケット化階層のパケットを生成するステップと、
前記パケットを伝送するステップと、を含み、
前記パケットは、ペイロードに前記パケットと同じパケット構造を持つ集合パケットが含まれる循環的構造を持つことを特徴とする記録媒体。
【請求項22】
メディアデータ受信方法を具現するためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体において、前記方法は、
受信された伝送階層データを処理してパケット化階層パケットを生成するステップと、
前記パケット化階層パケットを逆パケット化し、前記パケットの伝送データタイプを確認するステップと、
前記伝送データタイプが、前記パケットのペイロードに前記パケットと同じパケット構造を持つ集合パケットが含まれていることを表せば、前記パケットを前記逆パケット化と同じ方法で逆パケット化するステップと、を含むことを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2009−543504(P2009−543504A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−519372(P2009−519372)
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【国際出願番号】PCT/KR2007/003310
【国際公開番号】WO2008/007877
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】