説明

メモリーカード加工装置

本発明は、非線形区間を持つメモリーカードの全体的なアウトライン(outline)加工及び面取り(chamfer)加工を一つの装備にて迅速かつ効果的に行なうことができるようにしたメモリーカード加工装置に関する。本発明のメモリーカード加工装置は、複数個のメモリーカードが一つのフレーム上に配列されているストリップらが供給されるストリップローディング部と;上記ストリップローディング部から搬送されたストリップ上のメモリーカード等のアウトラインに沿って切断して個別化させるアウトライン加工部と;上記ストリップローディング部からアウトライン加工部へストリップを搬送するストリップ搬送ピッカーと;上記アウトライン加工部から搬送されたメモリーカードの一側縁部分に傾斜した面取り部を加工する面取り加工部と;上記アウトライン加工部から面取り加工部へアウトライン加工済みのメモリーカードを搬送するユニットピッカーと;上記面取り加工部から搬送された面取り加工済みのメモリーカードらが指定のトレーに収納されるアンローディング部と;上記面取り加工部からアンローディング部へメモリーカードを搬送するアンローディングピッカーと;含んで構成されたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリーカードを望みの形態に切断加工する加工装置に関し、より詳しくは、非線形区間を持つメモリーカードの全体的なアウトライン(outline)加工及び面取り(chamfer)加工を一つの装備にて迅速かつ効果的に行なうことができるようにしたメモリーカード加工装置{Apparatus for Cutting Processing Memory Card}に関する。
【背景技術】
【0002】
メモリーカードは、個人携帯情報端末機(PDA;Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、mp3プレーヤー、PMP(Portable Multimedia Player)等各種デジタル電子製品のデータ保存装置として使われる半導体パッケージである。
【0003】
かかるメモリーカードは、一般的な長方形や正方形の半導体パッケージとは異なり、4辺とも一直線形からなるものではなく、一側縁に凹んだ溝が設けられたり、一側隅部などに面取り加工が施されたりするなど非線形区間が形成された外形を持つ。
【0004】
近来、メモリーカードの種類が多様化しているに従い、図1に示すように、メモリーカード(SD)が平面上で見た時に単純に非線形区間(NL)を持つアウトラインのみを有するのではなく、側面から見た時に一側隅部分が傾斜形成された面取り部(C;chamfer)を有するものが開発された。このような形態を持つメモリーカードの製造過程では、メモリーカードのアウトラインに沿って切断加工を行なうアウトライン加工とともに面取り部(C)を形成する面取り加工を行なわなければならない。
【0005】
ところが、従来使われているメモリーカード加工装置は、メモリーカードのアウトラインだけを加工するように設計されているため、図1に示すような非線形区間(NL)を持つアウトラインと面取り部(C)とを両方とも有するメモリーカードは加工出来ないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、一つの装備にてメモリーカードのアウトラインに沿って切断し個別化させるダイシング(SINGULATION)加工と縁部分の面取り加工とを連続的に行なうことができて、加工作業に所要となる時間や努力を最小化し生産性を向上させることができるメモリーカード加工装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、面取り加工後、メモリーカードに付いた粉塵などの異質物をはっきりと除去できるメモリーカード加工装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような目的を達成するための本発明は、複数個のメモリーカードが一つのフレーム上に配列されているストリップらが供給されるストリップローディング部と;上記ストリップローディング部から搬送されたストリップ上のメモリーカード等のアウトラインに沿って切断して個別化させるアウトライン加工部と;上記ストリップローディング部からアウトライン加工部へストリップを搬送するストリップ搬送ピッカーと;上記アウトライン加工部から搬送されたメモリーカードの一側縁部分に傾斜した面取り部(chamfer)を加工する面取り加工部と;上記アウトライン加工部から面取り加工部へアウトライン加工済みのメモリーカードを搬送するユニットピッカーと;上記面取り加工部から搬送された面取り加工済みのメモリーカードらが指定トレーに収納されるアンローディング部と;上記面取り加工部からアンローディング部へメモリーカードを搬送するアンローディングピッカーと;を含んで構成されたメモリーカード加工装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
このような本発明によれば、一つの装置内にてメモリーカードの曲線区間加工を含むアウトライン加工と、面取り加工とが順次的に連続してなされるため、製造コストを節減できるだけでなく、切断加工作業にかかる時間も短縮できて生産性が大幅向上する効果がある。
【0010】
また、本発明の一形態によれば、メモリーカードのアウトライン加工によりメモリーカードらがストリップから完全に分離されてダイシング(SINGULATION)されるため、作業効率がより一層向上するとともに、面取り加工の正確度を向上させることができるとの利点もある。
【0011】
また、本発明の他の一形態によれば、面取り加工後メモリーカードの上側及び/又は下側から水や空気を噴射してメモリーカードについた粉塵などの異質物をはっきりと除去できることから、異質物による不良を防止し製品の信頼度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】一般的なメモリーカードの外形を示す平面図及び側面図である。
【図2】本発明によるメモリーカード加工装置の一実施例の構成を示す概略平面図である。
【図3】図2のメモリーカード加工装置の工具交換部の構成を示す斜視図である。
【図4】図3の工具交換部の工具状態検査用センサーの作用を示す図面である。
【図5】図3の工具交換部の工具有無感知センサーの作用を示す図面である。
【図6】本発明によるメモリーカード加工装置の他の実施例の構成を示す概略平面図である。
【図7】図6のメモリーカード加工装置を変形した実施例を示す平面図である。
【図8】図7のメモリーカード加工装置のステーションブロックの断面図である。
【図9】本発明によるメモリーカード加工装置の他の一実施例の構成を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明によるメモリーカード加工装置の望ましい実施例を詳細に説明する。
【0014】
図2を参照すれば、本発明のメモリーカード加工装置は、本体1と、本体1の一側に配置されたストリップローディング部10と、上記ストリップローディング部10から搬送されたストリップ上のメモリーカード等のアウトラインを加工するアウトライン加工部20と、上記ストリップローディング部10からアウトライン加工部20へストリップを搬送するストリップ搬送ピッカー30と、上記アウトライン加工部20から搬送されたメモリーカードの一側縁に傾斜した面取り部(C:図1参照)を加工する面取り加工部40と、上記アウトライン加工部20から面取り加工部40へアウトライン加工済みのメモリーカードを搬送するユニットピッカー50と、上記面取り加工部40から搬送されたメモリーカードをトレー(T)に収納させるアンローディング部80と、上記面取り加工部40とアンローディング部80との間を独立して水平に往復移動しながらメモリーカードを搬送する第1,2アンローディングピッカー71,72とを含んで構成される。
【0015】
上記ストリップローディング部10は、複数個のメモリーカードが一つの長方形フレーム上にメトリックス形態に配列されたストリップを順に供給する部分で、本実施例において上記ストリップローディング部10は、作業対象となるストリップの積層されたマガジン(M)が安着して待機するマガジン待機部11と、上記マガジン待機部11のマガジン(M)の中から引き出されるストリップの両端が案内されるインレットレール12と、上記マガジン待機部11の一側にY軸方向に水平移動するように設置されてマガジン(M)からストリップを引き出すストリッププッシャー13と、上記インレットレール12の一側にY軸方向へ移動するように設置され、ストリッププッシャー13によりマガジン(M)の外側に引き出されたストリップの先端部を把持して上記インレットレール12上に移動させるストリップグリッパー14とを含んで構成される。
【0016】
上記マガジン待機部11には、マガジン(M)を上下に望みの位置へ昇降させるエレベーター(図示省略)が構成されている。
【0017】
上記アウトライン加工部20は、互いに並設された第1,2ガイドフレーム22,23と、上記第1,2ガイドフレーム22,23のそれぞれに公知の線形運動装置により独立してY軸方向へ移動できるようにに設置された第1,2ストリップチャックテーブル24,25と、上記第1ストリップチャックテーブル24または第2ストリップチャックテーブル25上のストリップにレーザービームを放射して各メモリーカードのアウトラインを切断加工しダイシング(SINGULATION)させるレーザー加工ヘッド27と、上記第1,2ストリップチャックテーブル24,25上に安着したストリップをビジョン撮影してレーザー加工ヘッド27に対してのストリップの加工位置を補正する位置補正用ビジョンカメラ28とを含む。
【0018】
上記第1,2ガイドフレーム22,23は、本体1にX軸方向に水平移動するように設置されたX軸可動ブロック21上に固定され、上記X軸可動ブロック21の移動に伴いX軸方向へ移動する。上記X軸可動ブロック21もまた図示されていない公知の線形運動装置によってX軸方向に水平移動する。
【0019】
そして、上記第1,2ストリップチャックテーブル24,25は、ストリップローディング部10から搬送されたストリップが安着して真空吸着されるように複数個の真空パッド26を具備する。上記真空パッド26は、ストリップ上に配列されたそれぞれのメモリーカードを個別的に真空吸着できるようにストリップのメモリーカードと同一のメトリックス配列にて形成される。
【0020】
上記位置補正用ビジョンカメラ28は、本体1の上側にX軸方向に横切るように設置された第2X軸ガイドフレーム28aに沿ってX軸方向に水平移動するように構成されている。
【0021】
一方、上記ストリップ搬送ピッカー30は、上記インレットレール12上のストリップを真空吸着して上記アウトライン加工部20の第1,2ストリップチャックテーブル24,25上に搬送する機能を果たすようになされたもので、ストリップ搬送ピッカー30は、本体1の上側にX軸方向に横切るように設置された第1X軸ガイドフレーム91に沿ってX軸方向に水平移動するように構成される。上記ストリップ搬送ピッカー30のX軸方向移動は、図示しない公知の線形運動装置、例えば、ボールネジとモーター、リニアモーター、またはベルト及びプリーなどからなる線形運動装置によってなされる。
【0022】
また、上記ユニットピッカー50も公知の線形運動装置により上記第1X軸ガイドフレーム91に沿って水平移動しながらアウトライン加工済みのメモリーカードを既設定の工程位置に搬送する。上記ユニットピッカー50の一側には、上記第1ストリップチャックテーブル24または第2ストリップチャックテーブル25上のアウトライン加工済みのメモリーカードをビジョン撮影して加工状態を検査するアウトライン検査用ビジョンカメラ51が装着されている。
【0023】
上記アウトライン加工部20と面取り加工部40との間には、アウトライン加工が完了しダイシング(SINGULATION)されたメモリーカードを洗浄する洗浄部61と、アウトライン加工済みのストリップからメモリーカード以外の部分であるスクラップを回収するスクラップ回収ボックス62とが構成されている。上記洗浄部61は、上記ユニットピッカー50に固定されたメモリーカードをブラッシング(brushing)したり水や空気などを噴射して切断加工時にメモリーカードについた異質物を除去する作業を行なう。
【0024】
上記面取り加工部40は、アウトライン加工済みのメモリーカードらが安着して真空吸着されるメモリーカードチャックテーブル41と、上記メモリーカードチャックテーブル41から搬送されたメモリーカードが安着し固定された上で面取り加工が行なわれる第1,2面取り加工用治具42,43と、上記第1,2面取り加工用治具42,43上のメモリーカードを面取り加工する面取り加工ヘッド44と、上記面取り加工ヘッド44のエンドミルを交換するための工具交換部48と、上記面取り加工ヘッド44による面取り加工時に発生する粉塵を吸入する粉塵吸入器49とを含んで構成される。ここで、上記メモリーカードチャックテーブル41からメモリーカードをピックアップして面取り加工用治具42,43へ搬送する作業は、上記第1,2ローディング/アンローディングピッカー71,72のどちらか一つにより行なわれる。
【0025】
上記メモリーカードチャックテーブル41は、本体1にY軸方向に延長された第1Y軸ガイドフレーム45に線形運動装置によりY軸方向に水平移動するように構成されている。そして、メモリーカードチャックテーブル41の上部面にはユニットピッカー50により搬送されるメモリーカードを2回にわたって半分ずつ分けて安着させることができるように2つの積載部41aが構成されている。図示されていないが、上記各積載部41aには、メモリーカードを真空吸着する真空吸着溝と、メモリーカードが固定されない余裕空間部とが格子形に交差配列されている。
【0026】
上記第1面取り加工用治具42は、上記第1Y軸ガイドフレーム45に沿ってY軸方向へ移動し、第2面取り加工用治具43は、第2Y軸ガイドフレーム46に沿ってY軸方向へ移動するように構成される。
【0027】
また、上記面取り加工ヘッド44は、X軸ガイドフレーム47に沿ってX軸方向に水平移動するように構成されている。図3に示すように、上記面取り加工ヘッド44は、モーター(図示省略)により高速で回転するスピンドル44aと、上記スピンドル44aの下段部に着脱自在に結合するエンドミル44bとを具備する。上記エンドミル44bは、その下端のテーパーした部分の中間地点がメモリーカードの一側縁の隅と接触してこの接触した部分を削り、これにより面取り加工を行なうようになる。
【0028】
このように、上記エンドミル44bがメモリーカードの一側縁と接触して面取り加工を行なうことにより、時間の経過に伴ってエンドミル44bの終端部分が摩耗されてカッティングが円滑に行なわれない状態になる。かかる事態に備えて、上記面取り加工部40の一側に工具交換部48を構成することにより、使用済みのエンドミル44bと未使用のエンドミル44cとが自動交換されるようになっている。
【0029】
このために上記工具交換部48は、上記面取り加工ヘッド44の使用済みのエンドミルが収納される使用工具収納ホール48bの形成された工具交換ブロック48aと、上記工具交換ブロック48aの使用工具収納ホール48bの一側で着脱自在な状態で待機する未使用エンドミル44c及び上記面取り加工ヘッド44に装着されたエンドミル44bの状態を検出する工具状態検査用センサー48dと、上記未使用エンドミル44bの有無を確認すると共にエンドミル44bの初期高さを設定するための工具有無感知センサー48eとを含んで構成される。
【0030】
図3及び図4に示すように、上記工具状態検査用センサー48dは、2つの発光部と受光部からなる光センサーらが側方へ所定間隔をもって離隔して設置され、上記エンドミル44bをそれぞれの工具状態検査用センサー48dに位置させた時、受光部に光が入射していない時点における面取り加工ヘッド44の位置を測定することにより、エンドミル44bの摩耗状態を判断する。
【0031】
そして、図5に示すように、上記工具有無感知センサー48eは、加工作業前及びエンドミル44bの交換直後に、上記エンドミル44bの終端が感知される位置を測定して面取り加工ヘッド44の作業高さを設定する。
【0032】
再び図2を参照すれば、上記第1,2ローディング/アンローディングピッカー71,72は、本体1の上側に互いに並設された一対のX軸ガイドフレーム73に沿って独立して水平移動しながらメモリーカードを搬送する。そして、第2アンローディングピッカー72の一側には、第1,2面取り加工用治具42,43上の面取り加工済みのメモリーカードをビジョン撮影して面取り加工の不良有無を読み出す上面検査用ビジョンカメラ75が設置される。
【0033】
本実施例において、上記第1,2ローディング/アンローディングピッカー71,72のうちの第1アンローディングピッカー71は、面取り加工部40からメモリーカードチャックテーブル41のメモリーカードを真空吸着して第1,2面取り加工用治具42,43へ搬送する機能を担当し、第2アンローディングピッカー72は、上記第1,2面取り加工用治具42,43上の面取り加工済みのメモリーカードをアンローディング部80へ搬送して検査結果別にトレー(T)に収納させる機能を担当するようにプログラミングされている。
【0034】
しかし、これと違って、第1,2ローディング/アンローディングピッカー71,72が、メモリーカードチャックテーブル41のメモリーカードを第1,2面取り加工用治具42,43へ搬送する機能と、第1,2面取り加工用治具42,43上のメモリーカードをアンローディング部80へ搬送する機能とを適切に分担して一緒に行なうようにプログラミングされてもよい。この場合、上記上面検査用ビジョンカメラ75は、第1,2ローディング/アンローディングピッカー71,72の両方に構成されることが望ましい。
【0035】
そして、上記第1,2ローディング/アンローディングピッカー71,72の移動経路下側に、第2アンローディングピッカー72により搬送されるメモリーカードの下面をビジョン撮影して不良有無を検査する下面検査用ビジョンカメラ76が配置される。
【0036】
一方、上記アンローディング部80は、本体1にY軸方向に延設されたY軸ガイドフレーム81と、上記各Y軸ガイドフレーム81に沿って水平移動しながらトレー(T)を 望みの位置に搬送する第1,2トレーフィーダ82,83と、上記第1,2トレーフィーダ82,83に供給されるべき空トレー(T)が積載された空トレー積載部84と、上記各Y軸ガイドフレーム81の前方下側に位置し、メモリーカードが全部収納されたトレー(T)が積載される良品積載部86及び不良品積載部87と、上記第1X軸ガイドフレーム91に沿って移動しながら上記第1,2トレーフィーダ82,83と空トレー積載部84との間でトレー(T)を搬送するトレー搬送ピッカー85とで構成される。
【0037】
本実施例において、上記第1トレーフィーダ82のトレー(T)には良品として分類されるメモリーカードが収納され、第2トレーフィーダ83のトレー(T)には不良品または再検査品として分類されるメモリーカードが収納されるように設定されているが、逆でも可能であり、両方とも良品のみを積載するようにして、アンローディング部80の一側に不良品のみを全的に収納するトレーまたはバッファーを構成してもよい。
【0038】
上記のように構成された本発明のメモリーカード加工装置は次の通り作動する。
【0039】
作業者がストリップの収納されたマガジンをストリップローディング部10のマガジン待機部11に安置させてメモリーカード加工装置を動作させれば、マガジン待機部11のエレベーター(図示省略)が昇降して引出対象のストリップがプッシャー13と対応する位置に整列される。そして、プッシャー13がY軸方向へ移動しストリップをマガジン(M)外側に所定距離だけ引き出せば、ストリップグリッパー14が引き出されたストリップの終端部をとらえてY軸方向へ移動しストリップをインレットレール12の上方に引き出して安着させる。
【0040】
続いて、ストリップ搬送ピッカー30がインレットレール12上のストリップを真空吸着して第2ストリップチャックテーブル25上に搬送し安着させる。そして、第2ストリップチャックテーブル25は、Y軸方向へ移動してストリップを位置補正用ビジョンカメラ28の下側に整列させる。上記位置補正用ビジョンカメラ28は、上記第2ストリップチャックテーブル25上のストリップの基準マークなどを撮影してストリップの位置情報を検出し、この位置情報をレーザー加工ヘッド27のコントローラーに伝送する。
【0041】
上記レーザー加工ヘッド27は、上記位置補正用ビジョンカメラ28から伝送されたストリップの位置情報に基づいて予め設定されたメモリーカードの加工位置値を補正した後、ストリップの各メモリーカードのアウトラインに沿ってレーザービームを照射しメモリーカードのアウトライン加工を行なう。このようなアウトライン加工によりメモリーカードは、望みのアウトラインを有してダイシング(SINGULATION)される。
【0042】
このような第2ストリップチャックテーブル25上のストリップのアウトライン加工がなされている間、上記ストリップ搬送ピッカー30は、ストリップローディング部10から新しいストリップをピックアップして第1ストリップチャックテーブル24上に安着させ、位置補正用ビジョンカメラ28が第1ストリップチャックテーブル24上のストリップ位置情報を検出する作業を行なう。
【0043】
上記第2ストリップチャックテーブル25上のストリップのアウトライン加工が完了すれば、X軸可動ブロック21が所定距離だけX軸方向に移動して第1ストリップチャックテーブル24とレーザー加工ヘッド27とが同軸線上に置かれる。
【0044】
次いで、上記ユニットピッカー50及びこれに固定されたアウトライン検査用ビジョンカメラ51が第2ストリップチャックテーブル25上へ移動する。そして、この位置でアウトライン検査用ビジョンカメラ51が各メモリーカードのアウトライン加工状態を検査した後、ユニットピッカー50が第2ストリップチャックテーブル25上のメモリーカード等とストリップの残りの部分、つまり、スクラップを同時に真空吸着する。
【0045】
上記ユニットピッカー50は、洗浄部61及びスクラップ回収ボックス62に移動してメモリーカードについた異質物を除去し、スクラップを分離させてスクラップ回収ボックス62へ排出させる。
【0046】
次に、上記ユニットピッカー50は、面取り加工部40に移動しメモリーカードチャックテーブル41上にメモリーカードを安着させる。
【0047】
アウトライン加工されたメモリーカードの安着したメモリーカードチャックテーブル41は、第1Y軸ガイドフレーム45に沿ってY軸方向へ移動し第1アンローディングピッカー71の下側に整列される。
【0048】
そして、第1アンローディングピッカー71は、上記メモリーカードチャックテーブル41のメモリーカードをピックアップして第1面取り加工用治具42または第2面取り加工用治具43の上に安着させる。
【0049】
上記メモリーカードの伝達を受けた第1面取り加工用治具42または第2面取り加工用治具43は、後方へ移動して面取り加工ヘッド44の下側に整列される。次いで、面取り加工ヘッド44が設定レベルだけ下降してエンドミル44b(図3参照)の下端のテーパーした部分の中間部をメモリーカードの一側縁の上端隅部に接触させて、スピンドル44a(図3参照)を回転させ面取り加工を行なう。
【0050】
面取り加工が完了すれば、第1面取り加工用治具42または第2面取り加工用治具43は、Y軸方向に前方に移動して第2アンローディングピッカー72の下側に整列される。
【0051】
続いて、第2アンローディングピッカー72は、第1面取り加工用治具42または第2面取り加工用治具43上の面取り加工済みのメモリーカードを真空吸着する。この時、上記第2アンローディングピッカー72が第1面取り加工用治具42または第2面取り加工用治具43上のメモリーカードをピックアップするに当たって、上面検査用ビジョンカメラ75がメモリーカードの面取り加工された部分を撮影して不良有無を検査する。
【0052】
上記メモリーカードを真空吸着した第2アンローディングピッカー72は、下面検査用ビジョンカメラ76の上方に移動して整列し、この位置で下面検査用ビジョンカメラ76がメモリーカードの下面を撮影して不良有無を検査する。
【0053】
次に、第2アンローディングピッカー72は、アンローディング部80に移動し、検査結果によって良品として判定されたメモリーカードは第1トレーフィーダ82のトレー(T)に収納させ、不良品または再検査品として判定されたメモリーカードは第2トレーフィーダ83のトレー(T)に収納させる。これにより一連のメモリーカード加工工程が完了する。
【0054】
このように本発明のメモリーカード加工装置は、ストリップローディング部10を通してアウトライン加工部20に供給されたストリップのメモリーカードのアウトラインに沿ってレーザー加工を行ない、これによりメモリーカードが望みのアウトライン形態を有してダイシング(SINGULATION)されるようにし、面取り加工部40でアウトライン加工済みのメモリーカードに面取り加工を施して望みの最終形状を有するメモリーカードを得た後、かかる加工済みのメモリーカードを検査結果別にアンローディング部80の各トレー(T)に分類収納させる。このように、一つの装備にてメモリーカードの曲線区間加工を含むアウトライン加工と面取り加工とが連続的になされることから、加工時間を大幅短縮させることができ、製造コストを節減できる。
【0055】
図6は、本発明によるメモリーカード加工装置の他の実施例を示すもので、この第2実施例によるメモリーカード加工装置は、本体101の一側にストリップローディング部110が配置され、上記ストリップローディング部110の一側にはストリップ上のメモリーカード等のアウトラインを加工して個別化させるアウトライン加工部120が配置される。そして、上記アウトライン加工部120の一側には個別化されたメモリーカード(MC)等の面取り加工を行なう面取り加工部140が配置される。上記ストリップローディング部110とアウトライン加工部120及び面取り加工部140の上側には、ストリップローディング部110からアウトライン加工部120へストリップを搬送するストリップ搬送ピッカー130と、上記アウトライン加工部120から面取り加工部140へメモリーカードを搬送する第1ユニットピッカー151とが各々X軸方向に沿って水平に往復移動するように構成される。
【0056】
そして、上記面取り加工部140の上側には、面取り加工後メモリーカード(MC)等の上面についた粉塵カスや水気を除去するための圧縮空気を噴射する送風機161が構成されていて、上記面取り加工部140の一側にはメモリーカード(MC)等の下面を洗浄する洗浄部162が構成されている。そして、上記面取り加工部140の前方下側には上記洗浄部162で洗浄を済ませた第2ユニットピッカー152上のメモリーカードに圧縮空気を噴射して水気を除去する送風機163が設置される。
【0057】
上記洗浄部162の隣接側には、洗浄を済ませたメモリーカード(MC)を乾燥させる乾燥部190が配置され、この乾燥部190の一側には、メモリーカード(MC)をトレー(T)に分類収納するアンローディング部180と、上記乾燥部190とアンローディング部180との間を独立して水平に往復移動しながらメモリーカード(MC)を搬送する2つのアンローディングピッカー171,172が構成される。また、上記面取り加工部140と乾燥部190との間には、面取り加工部140から洗浄部162、乾燥部190へメモリーカードを搬送する第2ユニットピッカー152が、X軸方向に沿って水平移動するように構成される。
【0058】
また、上記乾燥部190の上側には、乾燥済みのメモリーカード(MC)の上面を撮影して加工状態を検査する上面検査用ビジョンカメラ175が設置され、乾燥部190の一側には、上記アンローディングピッカー171,172に吸着されたメモリーカード(MC)の下面を撮影して加工状態を検査する下面検査用ビジョンカメラ176が設置される。
【0059】
上記ストリップローディング部110は、上述した実施例のストリップローディング部10(図2参照)と同様に、マガジン待機部111と、インレットレール112と、ストリッププッシャー113と、ストリップグリッパー114とで構成される。
【0060】
上記アウトライン加工部120は、X軸可動ブロック121にY軸方向に延長する4つのガイドフレーム122a〜122dを具備し、各ガイドフレーム122a〜122dにはストリップが安着するストリップチャックテーブル123a〜123d(図面上、左側から順に‘第1,2,3,4ストリップチャックテーブル'という)がガイドフレーム122a〜122dに沿ってY軸方向に水平に往復移動するように構成されている。また、アウトライン加工部120の上側に、位置補正用ビジョンカメラ128がX軸ガイドフレーム103に沿って水平に往復移動自在に構成され、ストリップ上のメモリーカード等のアウトライン加工を行なう2つのレーザー加工ヘッド127が設置される。
【0061】
上記アウトライン加工部120の隣接側にスクラップを回収するためのスクラップ回収ボックス155が設置されることは上述の実施例と同様である。
【0062】
上記面取り加工部140は、Y軸ガイドフレーム141aに沿って移動するメモリーカードチャックテーブル141と、上記メモリーカードチャックテーブル141から搬送されたメモリーカード(MC)が安着して固定される2つの面取り加工用治具142,143と、上記メモリーカードチャックテーブル141からメモリーカードを真空吸着して面取り加工用治具142,143へ搬送する2つのローディングピッカー146,147と、上記面取り加工用治具142,143に装着されたメモリーカード(MC)等の面取り加工を行なう面取り加工ヘッド144とで構成される。
【0063】
上記面取り加工用治具142,143は、互いに並設された2つのY軸ガイドフレーム145に沿って独立移動可能に構成されている。そして、上記ローディングピッカー146,147も面取り加工部140の上側に互いに並設されたX軸ガイドフレーム105に沿って独立して水平移動するように構成される。また、上記ローディングピッカー146,147は垂直の軸を中心に90度、180度、または270度など任意の角度で回転できるように構成され、メモリーカードチャックテーブル141上でピックアップしたメモリーカード等の方向(orientation)を切り替えて面取り加工用治具142,143に安着させることができる。
【0064】
上記面取り加工用治具142,143は、上述した実施例の面取り加工用治具142,143(図2参照)とは若干異なって、メモリーカード(MC)を複数の列(本実施例では4列)で固定できるようになっており、上記面取り加工用治具142,143が面取り加工ヘッド144に対しY軸方向へ移動しながら面取り加工用治具142,143に安着した各列のメモリーカード(MC)等が連続して面取り加工されるようになっている。
【0065】
また、上記面取り加工ヘッド144は、X軸ガイドフレーム106に沿って水平に往復移動自在に構成されている。そして、上記面取り加工ヘッド144は、上述の実施例と同様にモーターによって高速で回転するスピンドル44a(図3参照)と、上記スピンドル44aの下段部に着脱自在に結合するエンドミル44b(図3参照)とで構成されることができるが、これとは違って、高速回転する円形のブレードタイプで構成されてもよい。上記面取り加工ヘッド144の一側には、面取り加工時における円滑な加工のために上側から下側のメモリーカードの方へ水や空気などの洗浄用流体を噴射するノズル148が構成される。
【0066】
一方、上述したように上記面取り加工部140の上側に構成される送風機161は、面取り加工用治具142,143上のメモリーカード(MC)に圧縮空気を噴射して、取り加工過程でメモリーカードの上面についた粉塵や水気を除去する機能を果たす。そして、上記洗浄部162は、第2ユニットピッカー152に吸着されたメモリーカードへ水や空気を噴射したり超音波洗浄を行なったりすることにより、メモリーカードについた粉塵を除去する機能を果たす。
【0067】
上記乾燥部190は、メモリーカード(MC)が安着して乾燥される2つのドライブロック191,192がY軸方向に独立して移動可能に構成されている。上記ドライブロック191,192は、内部にヒーター(図示省略)が内蔵されてドライブロック191,192の上面に安着しているメモリーカード(MC)に熱を伝達し水気を乾燥させる。また、上記ドライブロック191,192には、それぞれのメモリーカード(MC)を真空吸着するための複数個の真空孔191aが上部面に貫通して形成されている。そして、上記乾燥部190の後方上側には、ドライブロック191,192に安着したメモリーカードへ圧縮空気を噴射して残余水気を完全に除去する送風機193が構成されている。
【0068】
上記アンローディングピッカー171,172も上記ローディングピッカー146,147と同様に垂直の軸を中心に90度、180度、270度などの任意の角度で回転できるように構成され、吸着されたメモリーカード等の方向を切り替えてアンローディング部180のトレーに安着させ得るようになっている。
【0069】
上記アンローディング部180は、上述した実施例のアンローディング部80(図2参照)と同様に構成されるため、これに対する詳細な説明は省略する。
【0070】
上述のように構成された第2実施例によるメモリーカード加工装置は次の通り作動する。
【0071】
ストリップローディング部110のインレットレール112上側に加工対象のストリップが安着すれば、ストリップ搬送ピッカー130がインレットレール112上のストリップを真空吸着して第1,3ストリップチャックテーブル123a,123c上に搬送して安着させる。そして、第1,3ストリップチャックテーブル123a,123cは、Y軸方向へ移動してストリップを位置補正用ビジョンカメラ128の下側に整列させ、上記位置補正用ビジョンカメラ128は、上記第1,3ストリップチャックテーブル123a,123c上のストリップの位置情報を検出する。
【0072】
上記位置補正用ビジョンカメラ128による位置情報の検出が完了すれば、X軸可動ブロック121がX軸方向右側に移動し、第1,3ストリップチャックテーブル123a,123cは、レーザー加工ヘッド127の下側に移動して整列する。上記レーザー加工ヘッド127は、上記位置補正用ビジョンカメラ128から伝送されたストリップの位置情報に基づき、第1,3ストリップチャックテーブル123a,123c上のストリップの各メモリーカードのアウトラインに沿ってレーザービームを照射しアウトライン加工を行なう。このようなアウトライン加工によりメモリーカードは、望みのアウトライン形状を有してダイシング(SINGULATION)される。
【0073】
このような第1,3ストリップチャックテーブル123a,123c上のストリップのアウトライン加工がなされている間、上記ストリップ搬送ピッカー130は、ストリップローディング部110から新しいストリップをピックアップして第2、4ストリップチャックテーブル123b,123d上に安着させ、第2,4ストリップチャックテーブル123b,123dが位置補正用ビジョンカメラ128の下側に移動して位置補正用ビジョンカメラ128によるストリップ位置情報の検出作業が行われる。
【0074】
上記第1,3ストリップチャックテーブル123a,123c上のストリップのアウトライン加工が完了すれば、第1,3ストリップチャックテーブル123a,123cが前方へ移動し、上記第1ユニットピッカー151は、アウトライン加工部120に移動して第1,3ストリップチャックテーブル123a,123c上のメモリーカードとスクラップを真空吸着した後、スクラップ回収ボックス155上へ移動してスクラップを分離させ、面取り加工部140上へ移動して個別化されたメモリーカードをメモリーカードチャックテーブル141に安着させる。
【0075】
この時、上記X軸可動ブロック121が再びX軸方向左側に所定距離だけ移動し、第2,4ストリップチャックテーブル123b,123dとレーザー加工ヘッド127とが同軸線上に置かれて、第2,4ストリップチャックテーブル123b,123dがレーザー加工ヘッド127の下側へ移動してアウトライン加工を再開する。この過程中に、上記ストリップ搬送ピッカー130は、ストリップローディング部110から新しいストリップをピックアップして第1,3ストリップチャックテーブル123a,123c上に安着させ、上記と同様に位置補正用ビジョンカメラ128の下側に移動してストリップ位置情報の検出作業が行なわれる。このようにアウトライン加工部120では、上述の過程を連続して繰り返すことでストリップ上のメモリーカードを個別化させる。
【0076】
一方、個別化されたメモリーカードらが上記メモリーカードチャックテーブル141に安着すれば、メモリーカードチャックテーブル141は、Y軸方向に移動してローディングピッカー146,147の下側に整列される。上記ローディングピッカー146,147は、メモリーカードチャックテーブル141上のメモリーカードを真空吸着する。この時、上記メモリーカードは4個が順次吸着され、ローディングピッカー146,147に吸着された時にこれらメモリーカード間のピッチは、面取り加工用治具142,143に形成されたメモリーカード安着部(図示省略)のピッチと同一である。そして、必要に応じてローディングピッカー146,147の各吸着ノズルは、垂直の軸を中心に所定角度で回転してメモリーカード等の方向を切り替える。続いて、上記ローディングピッカー146,147は吸着したメモリーカード(MC)を上記面取り加工用治具142,143上に安着させる。
【0077】
上記面取り加工用治具142,143に全てのメモリーカード(MC)が安着すると、面取り加工用治具142,143は面取り加工ヘッド144の下側へ移動して整列する。次に、面取り加工ヘッド144が設定レベルだけ下降してエンドミル44b(図3参照)下段のテーパーした部分の中間部をメモリーカードの一側縁の上端隅に接触させてスピンドル44a(図3参照)を高速回転させると同時にノズル148を通して水や空気のような洗浄用流体を噴射しながら面取り加工を行なう。この時、上述したように面取り加工用治具142,143が面取り加工ヘッド144に対してY軸方向へ移動しながら面取り加工用治具142,143上のメモリーカードらが1列ずつ順次的に連続加工される。
【0078】
上記面取り加工用治具142,143上のメモリーカード(MC)に対する面取り加工が完了すれば、面取り加工用治具142,143は、Y軸方向前方に移動するようになるが、この過程で送風機161から圧縮空気が噴射されて面取り加工用治具142,143上のメモリーカードについた粉塵や水が除去される。
【0079】
上記面取り加工用治具142,143が前方へ移動すれば、第2ユニットピッカー152は面取り加工用治具142,143上のメモリーカード(MC)を真空吸着して洗浄部162へ搬送する。洗浄部162では、第2ユニットピッカー152に吸着されたメモリーカードに向けて水や空気を噴射したり超音波洗浄を行ったりすることでメモリーカードについた粉塵を完全に除去する。
【0080】
洗浄が完了すれば、第2ユニットピッカー152は再び面取り加工部140側に移動し、送風機163を通して圧縮空気が噴射されてメモリーカード等の水気がある程度除去される。続いて、第2ユニットピッカー152は、乾燥部190へ移動し、ドライブロック191,192のどちらか一つにメモリーカード(MC)を安着させる。
【0081】
上記ドライブロック191,192は、メモリーカード(MC)に熱を伝達して水気を除去し、Y軸方向後方へ移動して送風機193によりメモリーカード(MC)に残った残余水気を完全に除去させた上で、再び上面検査用ビジョンカメラ175の下側へ移動する。
【0082】
上記上面検査用ビジョンカメラ175によるビジョン検査が完了すれば、ドライブロック191,192は、Y軸方向へ移動してアンローディングピッカー171,172の下側に整列する。アンローディングピッカー171,172は、上記ドライブロック191,192上のメモリーカードを真空吸着して下面検査用ビジョンカメラ176の上側に移動し、下面検査が完了すれば図面上右側へ移動して検査結果別にアンローディング部180の各トレーに分類収納させる。
【0083】
このように第2実施例によるメモリーカード加工装置は、面取り加工用治具142,143にてメモリーカード(MC)を複数の列に配列して固定するため、一度に一層多くの数のメモリーカードを連続的に加工できる。したがって、単位時間当り生産量(UPH)を向上させることができるとの利点がある。
【0084】
また、この第2実施例のメモリーカード加工装置は、面取り加工後に送風機161から圧縮空気を噴射し、洗浄部162で水や空気を噴射したり超音波洗浄を行ったりすることでメモリーカードについた粉塵を綺麗に除去できる。
【0085】
一方、上述した第2実施例では、メモリーカードに対する面取り加工後に送風機161にて一次的な洗浄がなされた後、洗浄部162にて二次的な洗浄がなされるようにしているが、送風機161または洗浄部162のうちのどちらか一つによる洗浄効果が十分かつ完全であれば、洗浄部162または送風機161の両方を構成することなく、どちらか一方のみを構成してもよい。
【0086】
上述した第2実施例によるメモリーカード加工装置において、上記乾燥部190のドライブロック191,192にて乾燥が完了しアンローディングピッカー171,172がメモリーカードをピックアップする時、ドライブロック191,192上に残ったメモリーカードの個数が漸次減少するのにつれて、ドライブロック191,192に加えられる真空圧が漸進的に弱くなる。ところが、上記乾燥部190のドライブロック191,192の上部面はほぼ扁平な面からなることから、アンローディングピッカー171,172がドライブロック191,192のメモリーカードをピックアップする過程で弱くなった真空圧によりメモリーカード等の位置ずれが生じることがあり得る。この場合、アンローディングピッカー171,172がメモリーカードを正確に把持できずにアンローディング部180のトレーに収納させる時、トレーのポケットにちゃんと収納できないことからエラーが生じたり、更にはアンローディングピッカー171,172がメモリーカードをピックアップできなかったりする事態が生じ得る。
【0087】
図7及び図8は、このようなドライブロック191,192にて発生し得る問題を解決するためのメモリーカード加工装置の変形された実施例を表す。この第3実施例のメモリーカード加工装置の基本的な構成は上述の第2実施例のメモリーカード加工装置と殆ど同一である。但し、この第3実施例のメモリーカード加工装置は、ドライブロック191が一つで構成され、ドライブロック191の隣接側に、メモリーカード等を位置ずれ無しに整列させる機能を果たすステーションブロック195が、Y軸方向に移動自在に構成され、また乾燥部190の上側に送風機193(図6参照)が設置されず、第2ユニットピッカー152に送風機196が一体で固定されて第2ユニットピッカー152と一緒に移動しながらドライブロック191上のメモリーカードらに空気を噴射するように構成された点に差がある。そして、上記ドライブロック191とステーションブロック195の上側には、ドライブロック191からメモリーカードを真空吸着してステーションブロック195に安着させる第3ユニットピッカー197が、X軸ガイドフレーム106に沿って水平移動自在に設置される。上記第3ユニットピッカー197の一側には、上面検査用ビジョンカメラ175が固設されドライブロック191に安着しているメモリーカードをビジョン撮影して検査を行なう。
【0088】
図8に示すように、上記ステーションブロック195は、上部面にメモリーカード(MC)を収容する複数個のポケット195aが所定間隔をもって設けられた構造からなっている。上記ポケット195aは、その縁が傾斜部195bからなり、ポケット195a内にメモリーカード(MC)が挿入される際にメモリーカード(MC)が傾斜部195bにより案内されながらポケット195aの内側に正確に収容され得るようになっている。また、上記それぞれのポケット195aには、メモリーカードを真空吸着して固定できるように真空孔195cが設けられている。
【0089】
上記の通りに構成された第3実施例のメモリーカード加工装置では、乾燥部190のドライブロック191にてメモリーカード等の乾燥が完了すれば、ドライブロック191の真空圧が解除されると同時に上記第3ユニットピッカー197がドライブロック191上の全てのメモリーカード(MC)を一度に真空吸着してステーションブロック195の上方に移動し、ステーションブロック195のポケット195a内にメモリーカード(MC)を安着させる。
【0090】
次いで、アンローディングピッカー171,172がステーションブロック195に安着したメモリーカードをピックアップしてアンローディング部180へ搬送する。この時、メモリーカード(MC)はステーションブロック195のポケット195a内に挿入されて真空吸着される。そして、上記ステーションブロック195上でメモリーカード(MC)はポケット195aの傾斜部195bにより支持されているため、アンローディングピッカー171,172がステーションブロック195上のメモリーカードをピックアップして搬送するにつれて真空圧が弱くなってもメモリーカード等の移動が抑制され、ピックアップされていない他のメモリーカードに位置ずれが生じることはなくなる。
【0091】
もちろん、上記ステーションブロック195のポケット195a内にメモリーカードが安着した直後、真空孔195cを通して真空圧が全く形成されなくても、メモリーカードはポケット195a内で傾斜部195bにより支持されているため、アンローディングピッカー171,172による作業途中にメモリーカード等の位置がずれることは生じないであろう。
【0092】
一方、この第3実施例ではドライブロック191とステーションブロック195とが独立して存在し、ドライブロック191で乾燥作業がなされてからステーションブロック195でアンローディング作業がなされるようになっているが、これと異なり、ステーションブロック195の内側にヒーターを内蔵させてドライブロックを構成せずにステーションブロックで乾燥が行なわれるようにしてもよい。
【0093】
図9は、本発明によるメモリーカード加工装置の第4実施例を表す。
【0094】
上述した実施例等のメモリーカード加工装置は、レーザー加工ヘッド27,127を用いてストリップに形成されたメモリーカード等のアウトライン加工を行なうようになっているが、この第4実施例によるメモリーカード加工装置は、メモリーカード等の非線形区間(NL:図1参照)のみ切断加工された状態のストリップが外部から投入されアウトライン加工部220でストリップ上のメモリーカード等の各縁を一直線に切断して最終のアウトライン加工を完成し、これでメモリーカードをダイシング(SINGULATION)した後、面取り加工を行なうように構成される。
【0095】
より具体的に説明すれば、この第4実施例のメモリーカード加工装置は、本体201の一側に配置されたストリップローディング部210と、上記ストリップローディング部210から搬送されたストリップ上のメモリーカードをダイシング(SINGULATION)加工するアウトライン加工部220と、上記ストリップローディング部210からアウトライン加工部220へストリップを搬送するストリップ搬送ピッカー230と、上記アウトライン加工部220から搬送されたメモリーカードを洗浄する洗浄部261と、上記洗浄部261で洗浄されたメモリーカードを乾燥させるドライブロック265と、上記アウトライン加工部220から洗浄部261及びドライブロック265へダイシング(SINGULATION)加工済みのメモリーカードを搬送する第1ユニットピッカー251と、上記ドライブロック265から搬送されたメモリーカードの一側縁に傾斜した面取り部を加工する面取り加工部240と、上記ドライブロック265から面取り加工部240へメモリーカードを搬送する第2ユニットピッカー255と、上記面取り加工部240から搬送された面取り加工済みのメモリーカードをトレー(T)に収納させるアンローディング部280と、上記面取り加工部240とアンローディング部280との間を独立して水平に往復移動しながらメモリーカードを搬送する第1,2ローディング/アンローディングピッカー271,272とを含んで構成される。
【0096】
上記ストリップローディング部210は、外部のレーザー加工装置などからメモリーカード等の非線形区間(NL:図1参照)のみ切断加工した状態のストリップを順々に供給する部分で、この第4実施例で上記ストリップローディング部210は、作業対象のストリップが積層されたマガジン(M)が安着して待機するマガジン待機部211と、上記マガジン待機部211のマガジン(M)中から引き出されるストリップの両端が案内されるインレットレール212と、上記マガジン(M)からストリップを引き出すストリッププッシャー213と、上記ストリッププッシャー213によりマガジン(M)の外側に引き出されたストリップの先端部を把持して上記インレットレール212上へ移動させるストリップグリッパー(図示省略)とを含んで構成される。本実施例でも上記マガジン待機部211には、マガジン(M)を上下に望みの位置に昇降させるエレベーター(図示省略)が構成されている。
【0097】
上記アウトライン加工部220には、上記ストリップ搬送ピッカー230によりストリップローディング部210から搬送されるストリップが真空吸着されて固定されるターンテーブル221と、上記ターンテーブル221上に固定されたストリップの各メモリーカードの縁を縦方向及び横方向に一直線形に切断してダイシング(SINGULATION)する2つのカッティングブレード222とが構成されている。これらカッティングブレード222はX軸方向へ移動自在に構成されている。
【0098】
上記ターンテーブル221は、望みの角度で回転自在になっており、図示されていない線形運動装置によりY軸方向に水平移動しながらストリップを上記カッティングブレード222の位置に搬送するようになっている。
【0099】
そして、上記ターンテーブル221はストリップローディング部210から搬送されたストリップが安着して真空吸着される複数個の真空パッド221aを具備する。
【0100】
上記ストリップ搬送ピッカー230は、本体201の一側上方にX軸方向に横切るように設置された第1X軸ガイドフレーム291に公知の線形運動装置によりX軸方向に水平移動するように構成される。
【0101】
また、上記第1ユニットピッカー251も公知の線形運動装置により上記第1X軸ガイドフレーム291に沿って水平移動しながらダイシング(SINGULATION)加工済みのメモリーカードを既設定の工程位置に搬送する。そして、第2ユニットピッカー255は、上記面取り加工部240とアンローディング部280の上側を横切るように設置された第2X軸ガイドフレーム292に公知の線形運動装置によりX軸方向へ移動するようになっている。
【0102】
上記洗浄部261は、上記ユニットピッカー251に固定されたメモリーカードに水や空気を噴射して洗浄する洗浄部262と、メモリーカードをブラッシング(brushing)してメモリーカードについた異質物を除去するブラシ263とからなる。
【0103】
上記ドライブロック265は、上記洗浄部261から搬送された濡れた状態のメモリーカードらが安着し、加熱及び/又は送風などによりメモリーカードを乾燥させる機能を果たす。
【0104】
一方、上記ドライブロック265の上側には、乾燥中のメモリーカードのアウトライン加工状態を検査する外形検査用ビジョンカメラ266がY軸ガイドフレーム267に沿ってY軸方向へ移動するように設置されている。上記Y軸ガイドフレーム267は上記第2ユニットピッカー255の一側に一体固定される。したがって、上記外形検査用ビジョンカメラ266は、上記第2ユニットピッカー255と一緒に第2X軸ガイドフレーム292に沿ってX軸方向へ移動するとともに、上記Y軸ガイドフレーム267に沿ってY軸方向の任意の位置に移動する。
【0105】
上記面取り加工部240と第1,2ローディング/アンローディングピッカー271,272及びアンローディング部280の構成及び作動は、上述した最初実施例の面取り加工部40(図1参照)と第1,2ローディング/アンローディングピッカー71,72(図1参照)及びアンローディング部80(図1参照)と類似しているため、詳細な説明は省略する。但し、この第4実施例では、上記第1,2ローディング/アンローディングピッカー271,272が両方とも、メモリーカードチャックテーブル241から面取り加工部240へメモリーカードを搬送する作業と面取り加工部240からアンローディング部280へメモリーカードを搬送する作業とを行なうようになっている点に差がある。また、上記第2ローディング/アンローディングピッカー271の一側にも上面検査用ビジョンカメラ275が設けられ、下面検査用ビジョンカメラ276がY軸方向に水平に往復移動可能に構成された点も最初実施例と異なる点である。
【0106】
説明されていない符号242と243は、第1,2面取り加工用治具であり、244は面取り加工ヘッド、248は工具交換部、249は上記面取り加工ヘッド244による面取り加工時に発生する粉塵を吸入する粉塵吸入器249である。
【0107】
上記のように構成された第4実施例によるメモリーカード加工装置は次の通り作動する。
【0108】
以前工程で各メモリーカードの非線形区間のみ切断作業された状態のストリップの収納されたマガジンをストリップローディング部210のマガジン待機部211に安置させ、メモリーカードのダイシング(SINGULATION)装置を動作させれば、プッシャー213とストリップグリッパー(図示省略)の作動によりマガジン(M)からストリップが引き出されインレットレール212の上に置かれる。
【0109】
次いで、ストリップ搬送ピッカー230がインレットレール212上のストリップを真空吸着してターンテーブル221上に搬送し安着させる。そして、上記ターンテーブル221はY軸方向へ移動してストリップをカッティングブレード222の下側に位置させる。
【0110】
ストリップがカッティングブレード222の下側に整列すれば、上記2つのカッティングブレード222とターンテーブル221がX軸方向及びY軸方向に相手移動しながら、カッティングブレード222は各メモリーカード等の縁に沿って横方向及び縦方向に一直線に切断してメモリーカードをダイシング(SINGULATION)加工する。
【0111】
ダイシング(SINGULATION)加工が完了すれば、ターンテーブル221が再びY軸方向前方へ移動し、第1ユニットピッカー251がターンテーブル221上のメモリーカードを真空吸着して洗浄部61へ搬送する。
【0112】
洗浄が完了すれば、第1ユニットピッカー251はドライブロック265上へ移動してドライブロック265にメモリーカードを安着させ、再びアウトライン加工部220に戻る。
【0113】
上記ドライブロック265でメモリーカード等の乾燥が進んでいるうちに、外形検査用ビジョンカメラ266がY軸ガイドフレーム267に沿ってY軸方向へ移動しながら各メモリーカードをビジョン撮影してダイシング(SINGULATION)加工の不良有無を検査する。
【0114】
上記ドライブロック265においてメモリーカード等の乾燥がなされビジョン検査が完了すれば、第2ユニットピッカー255は、ドライブロック265上のメモリーカードを真空吸着して面取り加工部240に移動し、メモリーカードチャックテーブル241上に安着させる。
【0115】
以後のメモリーカードチャックテーブル241のメモリーカードらが第1,2ローディング/アンローディングピッカー271,272により第1,2面取り加工用治具242,243に移され、面取り加工が行なわれた後、再び第1,2ローディング/アンローディングピッカー271,272によりアンローディング部280へ搬送されてトレーに収納される。
【産業上の利用可能性】
【0116】
本発明は、メモリーカードのような半導体パッケージを製造する任意の装置に適用される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個のメモリーカードが一つのフレーム上に配列されているストリップらが供給されるストリップローディング部と;
上記ストリップローディング部から搬送されたストリップ上のメモリーカード等のアウトライン(outline)に沿って切断して個別化させるアウトライン加工部と;
上記ストリップローディング部からアウトライン加工部へストリップを搬送するストリップ搬送ピッカーと;
上記アウトライン加工部から搬送されたメモリーカードの一側縁部分に傾斜した面取り部(chamfer)を加工する面取り加工部と;
上記アウトライン加工部から面取り加工部へアウトライン加工済みのメモリーカードを搬送するユニットピッカーと;
上記面取り加工部から搬送された面取り加工済みのメモリーカードらが指定のトレーに収納されるアンローディング部と;
上記面取り加工部からアンローディング部へメモリーカードを搬送するアンローディングピッカーと;を含んで構成されたメモリーカード加工装置。
【請求項2】
上記面取り加工部の一側に配置され、面取り加工済みのメモリーカードの外形を検査するビジョン検査部を更に含んで構成されたことを特徴とする請求項1に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項3】
上記アウトライン加工部でのアウトライン加工を済ませたメモリーカードを洗浄する洗浄部を更に含んで構成されたことを特徴とする請求項1に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項4】
上記アウトライン加工を済ませたストリップからメモリーカード以外の部分であるスクラップを回収するスクラップ回収ボックスを更に含んで構成されたことを特徴とする請求項1に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項5】
上記アウトライン加工部は、
上記ストリップローディング部から搬送されたストリップが安着して真空吸着されるストリップチャックテーブルと;
上記ストリップチャックテーブル上のストリップにレーザービームを放射して各メモリーカードのアウトラインに沿って切断加工を行ないダイシング(SINGULATION)させるレーザー加工ヘッドと;を含んで構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載のメモリーカード加工装置。
【請求項6】
上記アウトライン加工部は、上記ストリップチャックテーブル上に安着したストリップをビジョン撮影してレーザー加工ヘッドに対するストリップの加工位置を補正する位置補正用ビジョンカメラを更に含んで構成されたことを特徴とする請求項5に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項7】
上記アウトライン加工部は、上記ストリップチャックテーブル上のアウトライン加工済みのメモリーカードをビジョン撮影して加工状態を検査するアウトライン検査用ビジョンカメラを更に含んで構成されたことを特徴とする請求項5に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項8】
上記アウトライン加工部は、
X軸方向に水平移動自在に設置された複数個のガイドフレーム;
上記ガイドフレーム各々に独立してY軸方向に移動可能に設置され、上記ストリップローディング部から搬送されたストリップが安着して真空吸着される複数個のストリップチャックテーブル;
上記それぞれのストリップチャックテーブル上に安着したストリップにレーザービームを放射してメモリーカードのアウトラインに沿って切断加工しダイシング(SINGULATION)させるレーザー加工ヘッド;及び
上記ストリップチャックテーブル上に安着したストリップをビジョン撮影してレーザー加工ヘッドに対するストリップの加工位置を補正する位置補正用ビジョンカメラ;を含んで構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載のメモリーカード加工装置。
【請求項9】
上記アウトライン加工部は、上記ストリップチャックテーブル上のアウトライン加工済みのメモリーカードをビジョン撮影して加工状態を検査するアウトライン検査用ビジョンカメラを更に含んで構成されたことを特徴とする請求項8に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項10】
上記ストリップローディング部に供給されるストリップは、外部からそれぞれのメモリーカード等の非線形区間に対する切断作業がなされた状態であり、上記アウトライン加工部では少なくとも1つのカッティング機構が上記ストリップ上のそれぞれのメモリーカード等の縁を横方向及び縦方向に一直線形に切断して個別化させることを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載のメモリーカード加工装置。
【請求項11】
上記面取り加工部は、
アウトライン加工済みのメモリーカードが安着して真空吸着され、Y軸方向に水平移動するように設置されたメモリーカードチャックテーブル;
上記メモリーカードチャックテーブルから搬送されたメモリーカードが安着して固定され面取り加工がなされる面取り加工用治具;
上記メモリーカードチャックテーブルからメモリーカードをピックアップして面取り加工用治具へ搬送するメモリーカードローディングピッカー;及び
上記面取り加工用治具上のメモリーカードの一側縁の隅を切断して面取り加工を行なう面取り加工ヘッド;を含んで構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載のメモリーカード加工装置。
【請求項12】
上記面取り加工部のメモリーカードローディングピッカーは、上記面取り加工用治具上の面取り加工済みのメモリーカードをアンローディング部へ搬送するアンローディングピッカーの機能も兼ねることを特徴とする請求項11に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項13】
上記面取り加工部は、上記面取り加工ヘッドのエンドミルを交換するための工具交換部を更に含んで構成されたことを特徴とする請求項11に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項14】
上記工具交換部は、上記面取り加工ヘッドの使用済みのエンドミルが収納される使用工具収納ホールが設けられた工具交換ブロックと、上記工具交換ブロックの使用工具収納ホールの一側で着脱自在な状態で待機する未使用エンドミルと、上記面取り加工ヘッドに装着されたエンドミルの状態を検出する工具状態検査用センサーとを含んで構成されたことを特徴とする請求項13に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項15】
上記面取り加工用治具は、複数個のメモリーカードを複数個の列に安着させて固定することを特徴とする請求項11に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項16】
上記面取り加工部は、上記面取り加工ヘッドの一側に設置されて面取り加工時にメモリーカードに向けて洗浄用の流体を噴射するノズルを更に含んでなることを特徴とする請求項11に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項17】
上記面取り加工部から面取り加工済みのメモリーカードへ水や空気を噴射したり超音波洗浄を行ったりしてメモリーカードについた異質物を除去する洗浄部を更に含んで構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載のメモリーカード加工装置。
【請求項18】
上記メモリーカードに圧縮空気を噴射してメモリーカードについた異質物や水分を除去する送風機を更に含んで構成されたことを特徴とする請求項17に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項19】
上記洗浄部での洗浄を済ませたメモリーカードが安着し、安着したメモリーカードに熱を加えて水気を除去するドライブロックを更に含んで構成されたことを特徴とする請求項17に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項20】
上記ドライブロックの一側に設けられ、ドライブロックから搬送されたメモリーカードが収容されて縁に傾斜部が形成された複数個のポケットが上部面に配列されているステーションブロックと;上記ドライブロックの全てのメモリーカードを一度に真空吸着して上記ステーションブロックに搬送し安着させる第3ユニットピッカーと;を更に含んで構成され、アンローディングピッカーは、上記ステーションブロック上のメモリーカードを真空吸着してアンローディング部へ搬送するようになされたことを特徴とする請求項19に記載のメモリーカード加工装置。
【請求項21】
上記第3ユニットピッカーに、上記ドライブロックに安着したメモリーカードを撮影して検査するビジョン検査部が設置されたことを特徴とする請求項20に記載のメモリーカード加工装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2010−539583(P2010−539583A)
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−524779(P2010−524779)
【出願日】平成20年9月10日(2008.9.10)
【国際出願番号】PCT/KR2008/005338
【国際公開番号】WO2009/035259
【国際公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(504128356)ハンミ セミコンダクター カンパニー リミテッド (15)
【Fターム(参考)】