説明

メルカプトアルコキシシランの調製方法

【課題】新規なメルカプトアルキルアルコキシシランの調製方法の提供。
【解決手段】当該方法は、一般式MHSの少なくとも1つの硫化物(式中、Mはアルカリ金属又はアンモニウム基である)と、ハロアルキルシランとを、水性反応溶媒中、酸性ガスの存在下で反応溶媒のpHを約10以下に維持し、更にアルキルグアニジウム塩相間移動触媒の存在させた条件下で反応させることを含んでなり、それによりメルカプトアルキルアルコキシシランを得ることを特徴とする。当該アルキルグアニジウム塩相間移動触媒は明細書に記載の一般式により表される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメルカプトアルキルアルコキシシランの調製、ゴムとシリカ充填剤との間の反応性カップリング剤として、並びにゴムとガラス及び金属などの他の材料との間の付着促進剤として有用である化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
含硫黄有機ケイ素化合物は、様々な副作用によって望ましくない副産物が形成されるため、周知の合成法によって製作するのが困難である。これらの方法は、収率、効率及び環境への許容性に関して不適切である。しかしながら含硫黄有機ケイ素化合物に対するニーズは高まっており、ゆえにより良好な、より効率的な、より低コスト及びより環境に優しいそれらの調製方法に対するニーズが存在する。
【0003】
特許文献1(その全開示内容を本願明細書に援用する)では、メルカプトアルキルアルコキシシランの調製のための方法を記載している。当該方法では、硫化物を含んでなる水相を、pH4〜9の範囲にpHを維持する試薬の存在下、更に相間移動剤の存在下でハロアルキルシランと反応させ、それによってメルカプトアルキルアルコキシシラン及び水溶性副産物を含有する反応混合物を得る。
【特許文献1】米国特許第6680398号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、メルカプトアルキルアルコキシシランの調製、ゴムとシリカ充填剤との間の反応性カップリング剤として、並びにゴムとガラス及び金属などの他の材料との間の付着促進剤として有用である化合物の提供に関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、メルカプトアルキルアルコキシシランの調製方法の提供に関する。当該方法は、一般式MHSの少なくとも1つの硫化物(式中、Mはアルカリ金属又はアンモニウム基である)と、ハロアルキルシランとを、水性反応溶媒中、酸性ガスの存在下で反応溶媒のpHを約10以下に維持し、更にアルキルグアニジウム塩相間移動触媒の存在させた条件下で反応させることを含んでなり、それによりメルカプトアルキルアルコキシシランを得ることを特徴とする。アルキルグアニジウム塩相間移動触媒は以下の一般式により表される:
【化1】

式中、R1-5の各々は第一級アルキル基であり、
6は第一級アルキル基又はビス(第一級アルキレン)基であるか、
又はR1−R2、R3−R4及びR5−R6の組合せと各々が結合する窒素原子とが、少なくとも1つの複素環を形成し、
Xはアニオンであり、nは1又は2である。)
【0006】
前述のメルカプアルキル−アルコキシシランの調製方法は、米国特許第6680398号のそれとは異なる。特に、ユニークな特性を有する相間移動触媒を使用することにより、改良された動力学的条件下で、主反応における収率増加、高純度及び全体的な効率アップを実現することが顕著な相違である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
開始硫化物(MHS)において、Mはアルカリ金属(例えばナトリウム、カリウム、ルビジウム又はセシウム又はアンモニウム)を表す。代表的な硫化物はNaHS、KHS及びNH4HSが挙げられる。一実施形態では、硫化物は、約25〜約72重量%、他の実施形態では約40〜約60重量%でNaHSを含んでなる水溶液である。
【0008】
本発明の具体的実施形態では、ハロアルキルシランは以下の一般式により表される:
X−Alk−SiRm(OR)3-m
(式中、Xはハロゲン(すなわちフッ素、塩素、臭素又はヨウ素)であって、好適には塩素であり、Alkは1〜約18の炭素原子数の二価の炭化水素基であって、好適には2〜約6の炭素原子数であり、Rは1〜12の炭素原子数の炭化水素基であって、好適にはメチル又はエチル基であり、mは0、1又は2であって、好適には0である。
【0009】
本願明細書に使用できる若干の特異的なハロアルキルシランとしては、3−クロロメチル−1−トリエトキシシラン、3−クロロエチル−1−トリエトキシシラン、3−クロロプロピル−1−トリエトキシシラン及び3−クロロブチル−1−トリエトキシシランが挙げられる。これらのうち、3−クロロプロピル−1−トリエトキシシランが特に好適である。
【0010】
ハロアルキルシランに対する硫化物のモル比は一般に、約2:1〜約1:1で変化してもよく、好適には約1.2:1〜約1.1:1である。
【0011】
反応溶媒のpHは第1の実施形態では約10以下のレベルに、第2の実施形態では約9以下に、第3の実施形態では約8.5以下のレベルに維持され、その際、酸性ガス(例えばH2S(硫化水素)、SO2(二酸化硫黄)又はCO2(二酸化炭素))を使用する。H2Sが一般に良い結果を提供することが解っており、例えば第1の実施形態では約10〜約100psi、第2の実施形態では約20〜約60psiの圧力を使用する。酸性ガスとしてH2Sを用い、硫化物反応物としてNaHSを用いる特異的なケースにおいては、上記の通りの圧力を印加することにより、Na2Sの形成が最小限に抑えられ、水相中にNaHSが維持される。これは重要である。なぜなら、0.5重量%の低いレベルでさえも、Na2Sの存在によって、反応溶媒のpHが最大10.0まで上昇してしまい、このことにより望ましくない副産物(例えばシロキサン)の生成が増加するからである。本発明の工程においてH2S又は他の酸性ガスを使用して反応溶媒のpHを制御することにより、バッファの使用又は他のpH調節化合物の使用が不要になる。
【0012】
本発明の方法において使用される触媒は、相間移動アルキルグアニジウム塩である。有用なアルキルグアニジウム塩類、それらの調製方法、及び他の化学合成における、触媒としてのそれらの使用に関して、米国特許第5081298号、第5116975号、第5132423号、第5229482号、第5830974号、第5905150号、第5907025号、第5908915号、第6028203号、第6235934号、第6570038号及び第6706897号に記載されており、それらの全開示内容を本発明に援用する。
【0013】
本発明の工程に使用される相間移動アルキルグアニジウム塩は、以下の一般式により表される:
【化2】

式中、R1-5の各々は第一級アルキル基であり、
6は第一級アルキル基又はビス(第一級アルキレン)基であるか、
又はR1−R2、R3−R4及びR5−R6の組合せと各々が結合する窒素原子とが、少なくとも1つの複素環を形成し、
Xはアニオンであり、nは1又は2である。
【0014】
代表的なR1-5アルキル基は第一級アルキル基であり、通常約1〜12及び好適には1〜6の炭素原子数である。R6は通常、同一構造のアルキル基又は末端の炭素原子が第一級であるC2−C12アルキレン基である。特にR6はC2-6アルキル基又はC4-8直鎖アルキレン基である。あるいは、R1-6基と1つ以上の窒素原子(結合を形成する)とが結合し、ピペリジノ基、ピロロ基又はモルホリノ基などの複素環を形成してもよい。
【0015】
Xはいかなるアニオン、強酸(例えばフッ化物、塩化物、ブロマイド、イオジド)、スルフェート、ビスルフェート及びメタンスルホンネート、カルボネート、ビカルボネート、ホスフェート、カルボキシレート、チオカルボネートなどであってもよい。塩化物イオン及び臭化物イオンが通常好適である。
【0016】
nの値は、R6がアルキル基かアルキレン基かに依存して、1又は2である。
【0017】
式中、点線で示すように、グアニジウム塩の正電荷は1つの炭素原子及び3つの窒素原子を通じて非局在化される。これは、工程の間に遭遇する比較的高い温度条件下において、塩の安定性に寄与すると考えられる。その結果、本発明の処理条件下で、アルキルグアニジウム塩の分解が発生しないか又は軽微な範囲の発生に留まる。本発明の工程への、前述のアルキルグアニジウム塩の使用による効果は、副産物形成の抑制及びリサイクルを経た再利用の可能性などが挙げられる。
【0018】
アルキルグアニジウム相間移動触媒は、塩として反応溶媒に添加することができ、水及び/又は他の適切な溶媒(例えばアルコール)の溶液中の濃縮液又は希釈として調製してもよい。使用する触媒の量は、他の因子との相互関係において、所望の反応速度及び許容できる副産物レベルに依存して変化しうる。好適な濃度としては、約1ppm(重量百万分率)〜約3重量%の濃度が挙げられる。具体的な実施形態では、濃度は約10ppm〜約1重量%、好適には約50ppm〜約0.5重量%である。1ppm未満の相間移動触媒の量は、相間移動触媒を用いずに得られる結果と同様の結果をもたらすと考えられる。
【0019】
本発明への使用に適するアルキルグアニジウム相間移動触媒の具体的な例としては、以下の構造及び化学名を有するものが挙げられる。
【化3】

【0020】
本発明の処理は、硫化物、ハロアルキルシラン、酸性ガス及びアルキルグアニジウム相間移動触媒を含んでなる水溶性/有機反応相において実施される。水性反応媒体を調製する際に使用する水は直接添加してもよく、又は、例えば硫化物反応物中に存在する水として、間接的に添加してもよい。いずれにせよ、本発明のための総水量には、直接又は間接的に添加されるすべての水が含まれる。したがって、水相を提供する際に使用される水の総量は、全反応溶媒に対して約2.5〜約70重量%、他の実施形態では約20〜約40重量%の範囲で用いる。
【実施例】
【0021】
<実施例1>
反応装置として、「Hi−Pressure」テフロン(登録商標)器具、撹拌機、温度調節、加熱マントル及びH2Sガス供給源(Sigma−Aldrich(ミルウォーキー、WI)社製の実験用ボトル)を備えた1000mLの45psig圧力ガラス製品を準備した。
【0022】
撹拌しながら、反応器に198gの45%のNaSH水溶液(純粋な89.1gのNaSH、1.59mmoles)及び114.1gの35%ヘキサエチルグアニジン塩化物(HEGCl)水溶液(純粋な40g、0.15mmoles)を添加した。また、クロロプロピルトリエトキシシラン(CPTES)の360.4g(1.5mmoles)をバッチで反応器に添加した。実験用ボトルから、反応器においてH2S圧を発生させ、約17psiとした。反応系を98℃まで加熱し、その一方で、圧力を約20psiに上昇させ、約6時間、この条件に維持した。室温に冷却した後、H2Sを排気し、更に275gの水を反応器に添加した。撹拌を停止し、相分離させた後、表層(346.2g)を取り出し、ガスクロマトグラフィ(GC)によって分析を行った結果、1.06重量%のエタノール、19.9重量%の未反応CPTES、73.4重量%のメルカプトプロピルトリエトキシシラン(MPTES)5、及び4.8重量%の残余物の組成であった。MPTESのモル収率は、CPTESに対して74%であった。
【0023】
<比較実施例1>
この実施例では、アルキルグアニジウム塩相間移動触媒の非存在下でのMPTESの調製を例示する。
【0024】
実施例1の装置を使用し、75℃で3時間、反応混合物にCPTESを連続添加し、MPTESを調製した。H2S圧を約17.5psiに維持した。7時間後、有機相には、70.2重量%の未反応CPTES及び29.3重量%のMPTESが含まれていた。
【0025】
<比較実施例2>
この実施例では、米国特許第6680398号にて説明されているテトラブチルアンモニウムブロマイド(TBAB)相間移動触媒を使用したMPTESの調製を例示する。
【0026】
実施例1の装置を使用して、263.97gのNaSH(2.119のmoles/1.100当量)、488.04gのCPTES(1.927モル)及び95.22gのTBAB(50重量%水溶液)を反応器に添加し、更に約21psigのH2S圧下で98℃に加熱し、この条件下で8時間維持した。414gの水を反応混合物に添加し、下層(769.7g)及び表層(358.8g)に反応混合液を分離させた。GCにより粗製の表層を分析した結果、以下の組成であった:2.9重量%のエタノール、2.33重量%のCPTES、84.09重量%のMPTES、及び5.56重量%の残留物。MPTESのモル収率は、CPTESに対して66%であった。
***
【0027】
具体的な実施態様を記載して本発明を説明したが、当業者であれば、様々な変化を施し、また本発明の範囲内においてその構成要素と均等な用途による置換を適宜行うことができると考えられる。更に、本発明の基本的な範囲から逸脱することなく、特定の状況又は材料を用いて、本発明の教示に準拠する形で多くの修飾を行うことができると考えられる。ゆえに本発明は、本発明の実施の最良の形態として開示されている具体例に限定されるものではなく、本発明には添付の特許請求の範囲に包含される全ての実施態様が含まれると解釈すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式MHSの少なくとも1つの硫化物
(式中、Mはアルカリ金属又はアンモニウム基である)
と、ハロアルキルシランとを、水性反応溶媒中、酸性ガスの存在下で反応溶媒のpHを約10以下に維持し、更にアルキルグアニジウム塩相間移動触媒の存在させた条件下で反応させることを含んでなり、それによりメルカプトアルキルアルコキシシランを得ることを特徴とし、前記アルキルグアニジウム塩相間移動触媒が以下の一般式により表され:
【化1】

式中、R1-5の各々が第一級アルキル基であり、
6が第一級アルキル基又はビス(第一級アルキレン)基であるか、
又はR1−R2、R3−R4及びR5−R6の組合せと各々が結合する窒素原子とが、少なくとも1つの複素環を形成し、
Xがアニオンであり、nが1又は2である、メルカプトアルキルアルコキシシランの調製方法。
【請求項2】
前記硫化物がNaHSである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
ハロアルキルシランが以下の式により表される、請求項1記載の方法。
X−Alk−SiRm(OR)3-m
(式中、Xはハロゲンである、Alkは、1〜約18の炭素原子数の二価の炭化水素基である、Rは、1〜12の炭素原子数の炭化水素基であり、mは、0、1又は2である。)
【請求項4】
Xが塩素であり、Alkが2〜約6の炭素原子数であり、Rがメチル基又はエチル基であり、mが0である、請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記ハロアルキルシランが3−クロロプロピル−1−トリエトキシシランである、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記ハロアルキルシランが3−クロロプロピル−1−トリエトキシシランである、請求項2記載の方法。
【請求項7】
前記酸性ガスがH2Sである、請求項1記載の方法。
【請求項8】
pHが約9以下のレベルに維持される、請求項7記載の方法。
【請求項9】
pHが約8.5以下のレベルに維持される、請求項7記載の方法。
【請求項10】
前記反応溶媒がH2Sにより、圧力が約10〜約100psiに維持され、反応溶媒のpHレベルが約9以下に維持される、請求項2記載の方法。
【請求項11】
前記反応溶媒がH2Sにより、圧力が約20〜約60psiに維持され、反応溶媒のpHレベルが約8.5以下に維持される、請求項2記載の方法。
【請求項12】
前記反応溶媒が約2.5〜約85重量%の水を含んでなる、請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記反応溶媒が約20〜約40重量%の水を含んでなる、請求項1記載の方法。
【請求項14】
前記ハロアルキルシランに対する前記硫化物のモル比が2:1〜1:1である、請求項1記載の方法。
【請求項15】
前記ハロアルキルシランに対する前記硫化物のモル比が約1.2:1〜約1.1:1である、請求項1の方法。
【請求項16】
前記アルキルグアニジウム塩がヘキサエチルグアニジン臭化物、テトラメチルジブチルグアニジン臭化物、ヘキサブチルグアニジン塩化物、テトラエチルピペリジニルグアニジン塩化物、トリス−ピペリジニルグアニジン塩化物、トリスロリジニル臭化物及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項1記載の方法。
【請求項17】
前記アルキルグアニジウム塩がヘキサエチルグアニジン臭化物、テトラメチルジブチルグアニジン臭化物、ヘキサブチルグアニジン塩化物、テトラエチルピペリジニルグアニジン塩化物、トリス−ピペリジニルグアニジン塩化物、トリスピロリジニル臭化物及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項2記載の方法。
【請求項18】
前記アルキルグアニジウム塩がヘキサエチルグアニジン臭化物、テトラメチルジブチルグアニジン臭化物、ヘキサブチルグアニジン塩化物、テトラエチルピペリジニルグアニジン塩化物、トリス−ピペリジニルグアニジン塩化物、トリスピロリジニル臭化物及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項3記載の方法。
【請求項19】
前記アルキルグアニジウム塩がヘキサエチルグアニジン臭化物、テトラメチルジブチルグアニジン臭化物、ヘキサブチルグアニジン塩化物、テトラエチルピペリジニルグアニジン塩化物、トリス−ピペリジニルグアニジン塩化物、トリスピロリジニル臭化物及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項4記載の方法。
【請求項20】
前記アルキルグアニジウム塩がヘキサエチルグアニジン臭化物、テトラメチルジブチルグアニジン臭化物、ヘキサブチルグアニジン塩化物、テトラエチルピペリジニルグアニジン塩化物、トリス−ピペリジニルグアニジン塩化物、トリスピロリジニル臭化物及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項5記載の方法。
【請求項21】
前記アルキルグアニジウム塩がヘキサエチルグアニジン臭化物、テトラメチルジブチルグアニジン臭化物、ヘキサブチルグアニジン塩化物、テトラエチルピペリジニルグアニジン塩化物、トリス−ピペリジニルグアニジン塩化物、トリスピロリジニル臭化物及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項6記載の方法。
【請求項22】
前記アルキルグアニジウム塩がヘキサエチルグアニジン臭化物、テトラメチルジブチルグアニジン臭化物、ヘキサブチルグアニジン塩化物、テトラエチルピペリジニルグアニジン塩化物、トリス−ピペリジニルグアニジン塩化物、トリスピロリジニル臭化物及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項7記載の方法。
【請求項23】
前記アルキルグアニジウム塩がヘキサエチルグアニジン臭化物、テトラメチルジブチルグアニジン臭化物、ヘキサブチルグアニジン塩化物、テトラエチルピペリジニルグアニジン塩化物、トリス−ピペリジニルグアニジン塩化物、トリスピロリジニル臭化物及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項8記載の方法。
【請求項24】
前記アルキルグアニジウム塩がヘキサエチルグアニジン臭化物、テトラメチルジブチルグアニジン臭化物、ヘキサブチルグアニジン塩化物、テトラエチルピペリジニルグアニジン塩化物、トリス−ピペリジニルグアニジン塩化物、トリスピロリジニル臭化物及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項10記載の方法。
【請求項25】
前記アルキルグアニジウム塩がヘキサエチルグアニジン臭化物、テトラメチルジブチルグアニジン臭化物、ヘキサブチルグアニジン塩化物、テトラエチルピペリジニルグアニジン塩化物、トリス−ピペリジニルグアニジン塩化物、トリスピロリジニル臭化物及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項12記載の方法。
【請求項26】
前記アルキルグアニジウム塩がヘキサエチルグアニジン臭化物、テトラメチルジブチルグアニジン臭化物、ヘキサブチルグアニジン塩化物、テトラエチルピペリジニルグアニジン塩化物、トリス−ピペリジニルグアニジン塩化物、トリスピロリジニル臭化物及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項14記載の方法。

【公表番号】特表2009−515968(P2009−515968A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−541242(P2008−541242)
【出願日】平成18年11月10日(2006.11.10)
【国際出願番号】PCT/US2006/043870
【国際公開番号】WO2007/058979
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(506390498)モーメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・インク (85)
【Fターム(参考)】