説明

メントール類を含有する亜塩素酸類化合物含有水性組成物

【課題】本発明は、亜塩素酸類化合物の殺菌力および/または洗浄力が著しく増強された組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、亜塩素酸類化合物、並びにメントール、メントン、カンフルおよびボルネオールからなる群から選択される少なくとも1種の成分を含有する水性組成物に関する。本発明はまた、コンタクトレンズ用殺菌液、コンタクトレンズ用消毒液、コンタクトレンズ用洗浄液、コンタクトレンズ用すすぎ液、またはコンタクトレンズ用保存液である、本発明の水性組成物に関する。本発明は更に、コンタクトレンズ用多目的溶液(マルチパーパスソリューション)である、本発明の水性組成物に関する。本発明は更に、点眼剤、特にドライアイ用の点眼剤である、本発明の水性組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、亜塩素酸類化合物、並びにメントール、メントン、カンフルおよびボルネオールからなる群から選択される少なくとも1種の成分を含有する水性組成物に関する。更に詳しくは、本発明は、コンタクトレンズ用殺菌液、コンタクトレンズ用消毒液、コンタクトレンズ用洗浄液、コンタクトレンズ用すすぎ液、またはコンタクトレンズ用保存液である、前記水性組成物に関する。本発明は更に、コンタクトレンズ用多目的溶液(マルチパーパスソリューション)である、前記水性組成物に関する。本発明は更に、前記水性組成物を含有する点眼剤、特にドライアイ用の点眼剤に関する。
【背景技術】
【0002】
殺菌効果や洗浄効果が求められる分野は多岐にわたるが、中でも、コンタクトレンズに用いる眼科用組成物(コンタクトレンズ用組成物)の分野では、下記のような理由から特に、適切な殺菌力や洗浄力を有する組成物が望まれている。
コンタクトレンズは、眼や手指等に触れる際に微生物汚染を受け易いのみならず、レンズケースに保管中であっても、コンタクトレンズ保存液中で微生物が繁殖し、汚染され易い。そこで、コンタクトレンズ、特に微生物が繁殖し易い含水性コンタクトレンズ(以下、ソフトコンタクトレンズとも記載する)においては、日常的な消毒が義務付けられている。コンタクトレンズの消毒法は、煮沸消毒や、過酸化水素等の無機物を用いた殺菌方法が知られているが、前者は煮沸消毒器が必要であり、こすり洗いでコンタクトレンズの汚れを十分に落とした上で消毒する必要がある等、操作が煩雑であることが問題であり、さらに近年は煮沸できないコンタクトレンズが増えている。また後者は、中和が必要であるため操作が煩雑である事に加え、中和操作を忘れると眼障害が発生する等の問題点があった。このような問題を解決するため、コンタクトレンズ消毒法の中では、特に近年ポビドンヨードや塩化ポリドロニウム等の有機物を用いたコールド消毒法(化学消毒法)が急速に広まっている。この方法は中和が不要であり、コンタクトレンズの殺菌、洗浄、すすぎ、保存と言った多目的に使用することが可能であり操作も簡便であるが、殺菌力が弱かったり、消毒成分がレンズ表面に吸着して生体に毒性を示すことが懸念されるなどの問題点があった。
またコンタクトレンズは、涙液中のタンパク質、アミノ酸、脂質、糖類、塩類をはじめ、手指に付着した化粧品等の様々な物質により汚染されるため、日常の洗浄が不十分であると眼障害の原因となる事が知られている。例えば、近年の調査によりコンタクトレンズユーザーの約8%に眼障害が発生しているとの報告があるが、その患者の半数にはレンズ汚れが確認されており、明らかにレンズの汚れが眼障害の大きな要因として指摘できることが分かっている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
一方、亜塩素酸類化合物は、主に食品や水道水等を殺菌する目的で広く使用されている物質である。また、例えば亜塩素酸類化合物の他の用途として、眼科用組成物の分野において防腐成分として使用できる事も知られている(例えば、特許文献1参照)。さらに、亜塩素酸類化合物と遷移金属を用いて二酸化塩素を生成させる事によるコンタクトレンズ殺菌用の組成物(例えば、特許文献2参照)や、二酸化塩素を用いたコンタクトレンズ消毒剤組成物が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
また、タンパク質やアミノ酸等の汚れに対する亜塩素酸類化合物の洗浄力については知られていない。そこで従来、亜塩素酸類化合物の殺菌効果と共に洗浄効果を持たせようとする組成物の場合、例えば特許文献2に記載されるように、殺菌力を持つ二酸化塩素と共に、別途酵素等を配合する事で洗浄力を付与するなどの工夫が必要であった。しかし、酵素の配合は、粘膜(特に眼粘膜)への適用を前提とする組成物においては、アレルギー反応等が懸念される等の問題点があった。
【0004】
更に、近年の人工的な空調環境のなかでの生活、およびコンピューター等の普及による注視する機会の増大、並びにコンタクトレンズの長時間の装用等に伴い、点眼剤、特にドライアイの症状に対する点眼剤が益々求められている。ここで、ドライアイとは、涙液の量的あるいは質的な異常により角結膜に障害が生じた状態をいい、涙液水層欠乏症、涙液油層欠乏症および涙液ムチン層欠乏症に大別される。従来の点眼剤には製剤中での細菌の繁殖を防ぐ目的で塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、メチルパラベンなどの界面活性作用のある防腐剤が含有されているが、かかる防腐剤は製剤中の細菌の細胞膜を破壊するのみならず、点眼後、涙液油層を破壊して涙液水層からの蒸発の増大を生じ、角結膜上皮の細胞膜の構造が破壊され、ひいては細菌の一層の繁殖を招き、角結膜障害を悪化させる。よって、ドライアイの症例に対する点眼剤としては、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、メチルパラベンなどの界面活性剤作用のある防腐剤を含有しないことが好ましい(例えば、非特許文献2および3を参照)。加えて、亜塩素酸類化合物を有効成分とする点眼剤はこれまでに知られているが(例えば、特許文献1を参照)、点眼剤の使用時にまつげや手先が薬剤ボトルの先端部に接触することにより、涙液中のタンパク質等の汚染物質が点眼剤中に混入する恐れがある。この場合には、涙液中のタンパク質などの汚染物質により、使用する点眼剤中の亜塩素酸類化合物の殺菌活性などの低下が懸念される等の問題点があった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本願明細書および添付する特許請求の範囲中で使用する用語について以下に説明する。
【0032】
本発明で用いる用語「亜塩素酸類化合物」とは、亜塩素酸および/またはその塩を配合した水性組成物中に発生し得る化合物を示す包括的表現である。亜塩素酸および/またはその塩を配合した水性組成物中に発生し得る化合物としては、亜塩素酸(化学式HClOで示される化合物)および/またはその塩、二酸化塩素、二酸化二塩素、塩素、次亜塩素酸および/またはその塩、並びに塩素イオン、次亜塩素酸イオン、亜塩素酸イオン、塩素酸イオン、および過塩素酸イオンなどが例示されるものの、これらに限らない。亜塩素酸の塩としては、亜塩素酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、銅塩、鉛塩、アンモニウム塩などが例示されるものの、これらに限定されない。好ましい亜塩素酸の塩としては、亜塩素酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩である。さらに好ましい亜塩素酸の塩としては、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム、亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸マグネシウムであり、特に好ましくは、亜塩素酸ナトリウムである。また次亜塩素酸の塩としては、次亜塩素酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、銅塩、鉛塩、アンモニウム塩などが例示されるものの、これらに限定されない。好ましい次亜塩素酸の塩としては、次亜塩素酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩である。さらに好ましい次亜塩素酸の塩としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸マグネシウムであり、特に好ましくは、次亜塩素酸ナトリウムである。
【0033】
本発明で用いる用語「メントール」、「メントン」、「カンフル」および「ボルネオール」とは、それぞれ有機化学分野において知られる化合物を意味する。それら化合物は各々、それらの各エナンチオマー、ラセミ体、またはエナンチオマー混合物を含む。l−メントールが最も好ましい。これらの化合物は、出発物質としてこれら化合物を含有する精油として本発明の水性組成物中に配合することもできる。これらの化合物はまた通常、清涼化剤としても使用することができる。
【0034】
本明細書中、「%」と言う表記は、特記しない限りw/v%、即ち水性組成物100mLに溶けている各成分(溶質)の重量gを意味するものである。
【0035】
本発明で用いる用語「水性組成物」とは、組成物の総量に対して、水を通常20%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは80%以上、特に好ましくは90%以上の割合で含有する組成物である。使用する水は、蒸留水、精製水または滅菌精製水であることが好ましい。
【0036】
本発明で用いる用語「コンタクトレンズ用多目的溶液(マルチパーパスソリューション)」とは、コンタクトレンズの洗浄、すすぎ、保存、および消毒の機能から選ばれる機能の内の少なくとも2以上の機能を併せ持った水性組成物のことである。
【0037】
本発明の水性組成物において含まれる亜塩素酸類化合物の含有量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されないが、水性組成物の総量に対して、通常0.0001〜10(w/v)%、好ましくは0.0005〜1(w/v)%、特に好ましくは0.001〜0.1(w/v)%の割合であり、さらに特に好ましくは0.002〜0.01(w/v)%の割合である。また、本発明の水性組成物において含まれる、メントール、メントン、カンフルおよびボルネオールからなる群から選択される少なくとも1種の成分の含有量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されないが、水性組成物の総量に対して、通常0.00001〜5(w/v)%、好ましくは0.00005〜1(w/v)%、特に好ましくは0.0001〜0.2(w/v)%の割合である。
【0038】
本発明の水性組成物において含まれる、メントール、メントン、カンフルおよびボルネオールからなる群から選択される少なくとも1種の成分の含有量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されないが、亜塩素酸類化合物の総量100重量部に対して、メントール、メントン、カンフルおよびボルネオールからなる群から選択される少なくとも1種の成分が、総量で0.01〜500000重量部の割合;好ましくは、総量で0.05〜100000重量部の割合;更に好ましくは、0.1〜20000重量部の割合である。
【0039】
本発明の水性組成物は必要に応じて、生体に許容される範囲内のpHおよび/または浸透圧に調節される。本発明の水性組成物は、高い殺菌力や洗浄力を有し、中性付近で十分に発明の効果を奏するため、コンタクトレンズへの悪影響が少なく、また該水性組成物からコンタクトレンズを取り出して目に装着した際の使用感も好適である。本発明の水性組成物の許容されるpHは、通常5〜10、好ましくは5.2〜8.5、より好ましくは5.5〜7.5である。また、生理食塩液に対する浸透圧比は、通常0.3〜4.2、好ましくは0.3〜2.1、特に好ましくは0.5〜1.4程度である。尚、浸透圧比の測定方法は、第15改正日本薬局方 凝固点降下法を参考にして実施する。pHや浸透圧の調節は、後述のpH調整剤、等張化剤、緩衝剤等を用いて、当該技術分野で既知の方法で行うことができる。
【0040】
本発明で用いる用語「等張化剤」としては、薬理学的に許容し得る等張化剤が挙げられ、例えば塩化カリウム、塩化ナトリウムなどの無機塩類、および酢酸カリウム、酢酸ナトリウムなどの有機塩類、またはそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。塩化ナトリウムが特に好ましい。本発明の水性組成物中の等張化剤の含有量は、等張化剤の種類などによって異なるので一概に規定できないが、水性組成物の総量に対し、これらが総量で、通常0.01〜5.0(w/v)%、好ましくは0.1〜2.0(w/v)%、特に好ましくは0.1〜1.5(w/v)%で用いられる。
【0041】
本発明で用いる用語「pH調整剤」としては、薬理学的に許容し得るpH調整剤が挙げられ、例えば塩酸、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの無機酸もしくは無機塩基;または、リン酸、ポリリン酸、ホウ酸、ホウ砂、酢酸、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなどの有機酸もしくは有機塩基、またはそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0042】
本発明で用いる用語「緩衝剤」としては、薬理学的に許容し得る緩衝剤が挙げられ、例えば、ホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、炭酸緩衝剤、アミノエチルスルホン酸、アスパラギン酸またはその塩(アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウムなど)、イプシロン−アミノカプロン酸、HEPES、MOPSなどが挙げられ、好ましくはホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤である。ホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、炭酸緩衝剤としては、それぞれホウ酸またはその塩(テトラホウ酸カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ砂、メタホウ酸カリウムなど)、リン酸またはその塩(リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二カリウム、もしくはリン酸二水素カリウム、またはそれらの水和物など)、クエン酸またはその塩(クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウムなど)、酢酸またはその塩(酢酸カリウム、酢酸ナトリウム)、炭酸またはその塩(炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム)またはそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0043】
本発明で使用する用語「微生物」とは、主に人体に悪影響を及ぼす可能性のある微生物を示す。中でも特に、本発明の水性組成物は、眼科的に、例えばコンタクトレンズを介して、眼障害を引き起こすおそれがある微生物に対して優れた殺菌力を示し、それらの微生物としては、例えば細菌、真菌、ウイルスまたはアメーバなどの原生生物などが挙げられる。本明細書中に記載の試験例で使用した菌種は、スタンドアロン試験で通常使用される菌種を参考にして選出されたものである。なお、スタンドアロン試験とは、米国食品医薬品局(FDA)眼科装置部門で作成されたコンタクトレンズケア製品の市販前通知ガイダンス文書(通称:510k)によるコンタクトレンズケア製品の消毒効果試験法である。本発明の水性組成物が、特に好適に殺菌効果を発揮する具体的な微生物としては、例えばスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus: 例えばATCC 6538)、シュードモナス・エルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa: 例えばATCC 9027)、セラチア・マルセセンス(Serratia marcescens: 例えばATCC 13880)などの細菌、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans: 例えばATCC 10231)、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、フザリウム(Fusarium)などの真菌、ヘルペスウイルス(Herpes simplex Type 1)、アデノウイルス(Adenovirus)、エンテロウイルス(enterovirus)などのウイルス、またはアカント・アメーバ(Acanthamoeba)のような原生生物が挙げられるが、これらに限定されない。スタフィロコッカス・アウレウスおよびカンジダ・アルビカンスに対しては、特に優れた殺菌効果を示す為、好ましい。
【0044】
本発明で使用する用語「コンタクトレンズ」とは、特記しない限り、ハード、酸素透過性ハード、ソフト、シリコンハイドロゲルレンズ等のあらゆるタイプのコンタクトレンズを包含する意味で用いる。ソフトコンタクトレンズ、シリコンハイドロゲルレンズが特に好ましい。また、本発明で使用する用語「ソフトコンタクトレンズ分類」とは、平成11年3月31日付医薬審第645号厚生労働省(当時の厚生省)医薬安全局審査管理課長通知「ソフトコンタクトレンズ及びソフトコンタクトレンズ用消毒剤の製造(輸入)承認申請に際し添付すべき資料の取り扱い等について」において規定された「ソフトコンタクトレンズの分類方法について」に基づくソフトコンタクトレンズの分類であり、該分類において、グループIVに属するソフトコンタクトレンズは、含水率が50%以上であり、原材料ポリマーの構成モノマーのうち陰イオンを有するモノマーのモル%が1%以上であることを共通の性質として有する。尚、本分類はFDA(米国食品医薬品局)が行なっているソフトコンタクトレンズの分類方法に従っている。
【0045】
製造方法
本発明の水性組成物の製造方法は、当該技術分野における常法により、無菌環境下、予めメントール、メントン、カンフルおよびボルネオールからなる群から選択される少なくとも1種の成分、および必要に応じて等張化剤等の他の成分を水性媒質中で配合して調製した溶液に、亜塩素酸類化合物を配合する工程を含む。必要に応じて、pH調整剤を加えることによって、水溶液のpHを生体に許容される範囲内のpHに調製する工程を含む。次いで、得られた溶液を無菌環境下、ろ過滅菌処理し、洗浄滅菌済みの容器に無菌充填する工程により、本発明の水性組成物を製造することができる。但し、この方法に限定されない。
【0046】
本発明の水性組成物は、本発明の効果を妨げない限り、上記の成分に加えて、各種用途に応じて、種々の活性成分または薬効成分(薬理活性成分および生理活性成分を含む)や添加剤(界面活性剤、増粘剤、キレート剤、安定化剤、防腐剤・保存剤、香料等)を組み合わせて含有してもよい。このような成分は、眼刺激等の問題がない濃度範囲内で適宜配合することができ、成分の種類は特に制限されないが具体的には以下のものを例示できる。
【0047】
前記医薬活性成分としては、例えば、充血除去成分、筋調整機能剤、抗炎症・収斂剤、抗ヒスタミン剤、ビタミン類、サルファ剤、抗アレルギー剤、細胞賦活剤、殺菌剤等を挙げることができ、具体的には、エピネフリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸ナファゾリン、硝酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリン、d l −塩酸メチルエフェドリン等の充血除去成分、メチル硫酸ネオスチグミン等の筋調整機能剤、イプシロン− アミノカプロン酸、アラントイン、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、アズレンスルホン酸ナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化リゾチーム等の消炎・収斂成分、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラミン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、塩酸ピリドキシン、パンテノール、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、酢酸トコフェロール、リボフラビン等のビタミン類、スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソキサゾール、スルフイソミジンナトリウム等のサルファ剤、クロモグリク酸ナトリウム、フマル酸ケトチフェン、アンレキサノクス、ペミロラストカリウム、トラニラスト等の抗アレルギー剤、L - アスパラギン酸カリウム、L - アスパラギン酸マグネシウム、L - アスパラギン酸マグネシウム・カリウム、アミノエチルスルホン酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム等の細胞賦活剤、ポリヘキサメチレンビグアニドや塩化ポリドロニウムなどの殺菌剤が挙げられるが、これらに限定されない。
【0048】
界面活性剤としては、ポロクサマー4 0 7、ポロクサマー2 3 5、ポロクサマー1 8 8などのポリオキシエチレン( 以下、P O E と略す) − ポリオキシプロピレン( 以下、P O P と略す) ブロックコポリマー) 、ポロキサミンなどのエチレンジアミンのP O E -P O P ブロックコポリマー付加物、モノラウリル酸P O E ( 2 0 )ソルビタン( ポリソルベート2 0 )、モノオレイン酸P O E ( 2 0 )ソルビタン( ポリソルベート80) 、ポリソルベート6 0などのP O E ソルビタン脂肪酸エステル類、P O E ( 6 0 )硬化ヒマシ油などのP O E 硬化ヒマシ油類、P O E ( 9 )ラウリルエーテルなどのP O E アルキルエーテル類、P O E ( 2 0 )P O P ( 4 )セチルエーテルなどのP O E ・P O P アルキルエーテル類、P O E ( 1 0 )ノニルフェニルエーテルなどのP O E アルキルフェニルエーテル類、P O E( 1 0 )ノニルフェニルエーテル等のP O E アルキルフェニルエーテル類、ステアリン酸ポリオキシルなどの非イオン性界面活性剤; アルキルジアミノエチルグリシンなどのグリシン型、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの酢酸ベタイン型、イミダゾリン型などの両性界面活性剤; アルキルエーテルカルボン酸塩、テトラデセンスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸塩、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩、N − ココイルメチルタウリンナトリウムなどのN − アシルタウリン塩、P O E ( 1 0 )ラウリルエーテルリン酸ナトリウムなどのP O E アルキルエーテルリン酸及びその塩、ラウロイルメチルアラニンナトリウムなどのN − アシルアミノ酸塩、P O E ( 3 )ラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどのP O E アルキルエーテル硫酸塩、α − オレフィンスルホン酸塩などの陰イオン性界面活性剤; アルキルアミン塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどのアルキル4 級アンモニウム塩、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルピリジニウムなどのアルキルピリジニウム塩などの陽イオン性界面活性剤などが挙げられ、好ましくは非イオン性界面活性剤である。さらに、P O E−P O Pブロックコポリマー、P O E ソルビタン脂肪酸エステル類、P O E 硬化ヒマシ油類が好ましく、中でもポロクサマー4 0 7、ポリソルベート8 0、P O E ( 6 0 )硬化ヒマシ油が好ましく、特に好ましくはポリソルベート8 0である。
【0049】
増粘剤としては、アラビアゴム末、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ソルビトール、デキストラン7 0 、トラガント末、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、マクロゴール4 0 0 0 、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(ポロクサマー407)、ヒアルロン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0050】
キレート剤としては、エデト酸、エデト酸塩類( エデト酸二ナトリウム、エデト酸カルシウム二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム)、ニトリロ三酢酸及びその塩、トリヒドロキシメチルアミノメタン、ヘキサメタリン酸ナトリウム、クエン酸、アスコルビン酸等が挙げられる。
【0051】
安定化剤としては、前記エデト酸、前記エデト酸塩類、亜硫酸水素ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、ブドウ糖、マンニトール、ソルビトール等が挙げられる。
【0052】
防腐剤及び保存剤としては、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、アルキルジアミノエチルグリシン、クロロブタノール、アクリノール、過酸化水素、臭化セチルピリジニウム、ポリドロニウムまたはその塩(例えば、塩化物など)、ビグアニド化合物{ポリヘキサメチレンビグアニドまたはその塩(例えば、塩酸塩など)}等が挙げられる。
【0053】
香料としては、各種精油(ウイキョウ油、クールミント油、ケイヒ油、スペアミント油、ハッカ油、ペパーミント油、ベルガモット油、ユーカリ油、ローズ油など)、リモネン、リュウノウ、シネオール、ゲラニオール、オイゲノール等が挙げられる。
【0054】
用途
本発明の水性組成物は、様々な用途に使用することができるが、高い殺菌力や洗浄力を有しながらも安全性が高いことから、中でも粘膜適用組成物として有用性が高い。粘膜適用組成物の中では、点鼻剤、点耳剤等の耳鼻科用組成物、点眼剤、洗眼剤、コンタクトレンズ用組成物等の眼科用組成物が好ましく、特に眼科用組成物が好ましい。また、眼科用組成物の中でも、本発明の効果がより発揮され得るコンタクトレンズ用組成物が好ましい。コンタクトレンズ用組成物としては、具体的には、コンタクトレンズ装用中に点眼可能な点眼剤(コンタクトレンズ用点眼剤)、コンタクトレンズ装用中に洗眼可能な洗眼剤、コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズケア用組成物が挙げられ、中でもコンタクトレンズケア用組成物が好ましい。また、眼疾患治療用の点眼剤、特にドライアイ用の点眼剤が好ましい。
【0055】
コンタクトレンズケア用組成物としての水性組成物の使用方法としては、例えば、眼から外したコンタクトレンズを容器(レンズケース等)内で該水性組成物と接触させることによって、コンタクトレンズの保存中に増殖する微生物を殺菌あるいは消毒したり、微生物の増殖を抑制しつつコンタクトレンズを保存したり、コンタクトレンズを洗浄することができる。また、本発明の水性組成物は、コンタクトレンズからの汚れ除去力に優れる上、該水性組成物が付着したコンタクトレンズを眼に装着した場合にも安全性が高いため、コンタクトレンズ用すすぎ液としても使用できる。したがって、コンタクトレンズケア用組成物としては、コンタクトレンズ用洗浄液、コンタクトレンズ用消毒液、コンタクトレンズ用殺菌液、コンタクトレンズ用保存液、コンタクトレンズ用すすぎ液などとして有用であり、中でもコンタクトレンズ用洗浄液、コンタクトレンズ用殺菌液、コンタクトレンズ用消毒液が特に好ましい。また、これらのコンタクトレンズケア用組成物の機能のうち、複数の機能を同時に兼ね備えた水性組成物としても使用でき、また殺菌力低下の原因となり得る汚れに対する洗浄効果も高いため、コンタクトレンズケア用の多目的溶液(マルチパーパスソリューション)としても好ましい。また、本願のマルチパーパスソリューションをはじめとするコンタクトレンズケア用組成物は、従来の有機成分の殺菌剤を配合したコールド消毒剤のようにコンタクトレンズに吸着する事なく、また過酸化水素のように中和を必要としないため、非常に安全性及び利便性が高い。
【0056】
マルチパーパスソリューションとしての本発明の使用方法は、具体的には、眼から外したコンタクトレンズに本発明の水性組成物をつけてこすり洗いする工程、該コンタクトレンズを本発明の水性組成物ですすぐ工程、該コンタクトレンズを本発明の水性組成物中に浸漬する工程を含み、本発明の水性組成物から取り出したコンタクトレンズを水や生理食塩液などですすぐことなく、直接に眼に装着することができる。また、本発明の水性組成物は殺菌効果や洗浄効果が極めて優れており、こすり洗いによる微生物や汚れの除去操作を行わなくても十分な効果が得られるため、前述の工程の中で、コンタクトレンズをこすり洗いする工程や、すすぐ工程を省略できる。また、コンタクトレンズを眼から外した後、涙が付着したコンタクトレンズをすすぐ操作を省略する事も可能である。従って、ユーザーにとってのコンタクトレンズ使用時での煩わしさを著しく改善し、また眼障害の発生を予防することができる。
【0057】
また、本発明の水性組成物は、眼疾患治療用の点眼剤、特にドライアイ用の点眼剤としても有用性が高い。本発明の亜塩素酸類化合物を含有する水性組成物を含む点眼剤は、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、メチルパラベンなどの界面活性作用のある防腐剤を含有せず、また涙液中のタンパク質などの汚染物質の共存下でも製剤中の亜塩素酸類化合物の殺菌力が低下しないことから、ドライアイ等に使用できる。
【実施例】
【0058】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は何ら本発明の範囲を限定するものではない。なお、特に断らない限り、以下の表中、各成分の量は配合量であり、また特に単位の記載のないものについては、すべてw/v%を表す。また、全ての試験例において用いる亜塩素酸ナトリウムは、各表で示される濃度となるように、「シルブライト25FD(日本カーリット(株)製)」を用いて配合した。
【0059】
試験例1 殺菌力試験1
表1に示す組成の水性組成物(実施例1及び比較例1、2)を配合調製し、これらを用いて殺菌力試験を実施した。
具体的には、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans: ATCC 10231)及びスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus: ATCC 6538)を、ソイビーン・カゼイン・ダイジェスト(SCD)寒天平板培地の表面に接種して、33℃で24時間培養を行った。培養菌体を白金耳で無菌的に採取し、適量の滅菌生理食塩液に浮遊させて、約1×10コロニー形成単位(CFU)/mLの生菌を含む細菌浮遊液を調製した。この細菌浮遊液に対して、各水性組成物を適量添加して、表1に示す初期菌濃度にした後に23℃で静置した。各水性組成物について、保存8時間後の1mL当たりの生菌数を測定した。
【0060】
結果を表1に併せて示す。この結果から、比較例1及び2の水性組成物のいずれにおいても殺菌力が不十分であったのに対して、実施例1の水性組成物は、カンジダ・アルビカンス及びスタフィロコッカス・アウレウスに対して優れた殺菌力を示すことが明らかとなった。この実施例1の水性組成物の殺菌力は、各比較例1−2の試験結果から表される各配合成分の殺菌力をはるかに凌いだ、優れた効果であることは明らかである。また、本試験例で使用した菌種はスタンドアロン試験で通常使用される菌種であることから、本発明の水性組成物は涙液等で汚染されたコンタクトレンズをはじめとしたコンタクトレンズ用殺菌液として優れた効果を有することは明らかである。
【表1】

【0061】
試験例2 殺菌力試験2
表2に示す組成の水性組成物(実施例2及び比較例3、4)を配合調製し、これらを用いて以下の方法により殺菌力試験を実施した。
具体的には、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus: ATCC 6538)を、ソイビーン・カゼイン・ダイジェスト(SCD)寒天平板培地の表面に接種して、33℃で24時間培養を行った。培養菌体を白金耳で無菌的に採取し、適量の滅菌生理食塩水に浮遊させて、約1×10コロニー形成単位(CFU)/mLの生菌を含む細菌浮遊液を調製した。
また、2mLのタンパク液(卵白リゾチーム 0.12%、牛血清アルブミン 0.388%、牛γグロブリン 0.161%、豚胃ムチン 0.1%、CaCl・2HO 0.015%、NaCl 0.9%、NaHPO・2HO 0.045%、0.1N NaOHでpH 7.0調整)に、予め大塚生理食塩水に一晩浸漬しておいたコンタクトレンズ(2ウィークアキュビュー、ジョンソンアンドジョンソン社製)を24時間振とう(34℃、120rpm条件下)させることにより、タンパク汚れ付着レンズを作製した。
さらに、ゾーンクイック(昭和薬品化工(株)製)にて4名の両眼から2本づつ涙液を採取した。計16本のゾーンクイックを大塚生理食塩水500μLで抽出し、0.2μmステラディスク(クラボウ製)で濾過滅菌した液を涙液抽出液とした。
15mL容量滅菌済PETチューブに試験液を3mL分注した。そこに、上記タンパク汚れ付着レンズ一枚及び上記涙液抽出液30μLを加えた後、細菌浮遊液を添加し、表2に示す初期菌濃度にした後に23℃で静置した。保存4時間後の各水性組成物について、1mL当たりの生菌数を測定した。
【0062】
結果を表2に示す。この結果から、比較例3−4の水性組成物のいずれにおいても殺菌力が不十分であったのに対して、実施例2の水性組成物はスタフィロコッカス・アウレウスに対して、タンパクや涙液由来の汚れが混入した場合においても優れた殺菌力を示すことが明らかとなった。この実施例2の水性組成物の殺菌力は、各比較例の試験結果から表される各配合成分の殺菌力をはるかに凌いだ優れた効果であることは明らかである。
【表2】

【0063】
以上の結果より、本発明の水性組成物は、亜塩素酸類化合物の単独またはl−メントールなどの成分の単独についての殺菌力効果と比較して、当業者の予測を超えた、際立って優れた効果を示した。
【0064】
製剤例
下記の表に示す処方に従い、常法により、本発明の製剤を調製した。なお表中の製剤実施例は例示であって、これらに限定されない。なお、実施例3から8で表される水性組成物はコンタクトレンズ用多目的溶液(マルチパーパスソリューション)、コンタクレンズ用洗浄液、コンタクトレンズ用すすぎ液、コンタクトレンズ用消毒液またはコンタクトレンズ用保存液として使用できる。また、実施例9から16で表される水性組成物は、点眼剤、洗眼剤またはコンタクトレンズ用点眼剤として使用できる。
【表3】

【表4】

【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明の水性組成物は、メントール、メントン、カンフルおよびボルネオールからなる群から選択される少なくとも1種の成分を配合することにより、亜塩素酸類化合物の殺菌力や洗浄力が著しく増強された、亜塩素酸類化合物の配合組成物である。また本発明の組成物は、特にコンタクトレンズ用組成物として有用であり、中でもコンタクトレンズケア用組成物としては、コンタクトレンズをこすることなく高い殺菌効果や洗浄効果を得られる為、物理的破損の恐れも低く有用である。本発明の水性組成物は、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、メチルパラベンなどの界面活性作用のある防腐剤を含有せず、また涙液中のタンパク質などの汚染物質の共存下でも亜塩素酸類化合物の殺菌力が低下しない為、眼疾患治療用の点眼剤、特にドライアイ用の点眼剤としても有用である。従って、本発明の水性組成物は、コンタクトレンズ用組成物をはじめとする眼科用組成物やその他の粘膜適用組成物として期待でき、工業的利用価値が高い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
亜塩素酸類化合物、並びにメントール、メントン、カンフルおよびボルネオールからなる群から選択される少なくとも1種の成分を含有する水性組成物。
【請求項2】
コンタクトレンズ用である、請求項1に記載の水性組成物。
【請求項3】
コンタクトレンズ用殺菌液、コンタクトレンズ用消毒液、コンタクトレンズ用洗浄液、コンタクトレンズ用すすぎ液、またはコンタクトレンズ用保存液である、請求項1または2のいずれかに記載の水性組成物。
【請求項4】
コンタクトレンズ用多目的溶液(マルチパーパスソリューション)である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の水性組成物。
【請求項5】
前記亜塩素酸類化合物が、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸、亜塩素酸カリウム、亜塩素酸カルシウム、および亜塩素酸マグネシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれか1つに記載の水性組成物。
【請求項6】
水性組成物の総量当たり、亜塩素酸類化合物を総量で0.0001〜10(w/v)%、並びにメントール、メントン、カンフルおよびボルネオールからなる群から選択される少なくとも1種の成分を総量で0.00001〜5(w/v)%の割合で含有する、請求項1〜5のいずれか1つに記載の水性組成物。
【請求項7】
亜塩素酸類化合物の総量100重量部に対して、メントール、メントン、カンフルおよびボルネオールからなる群から選択される少なくとも1種の成分を総量で0.01〜500000重量部の割合で含有する、請求項1〜6のいずれか1つに記載の水性組成物。
【請求項8】
亜塩素酸類化合物を含有する水性組成物にメントール、メントン、カンフルおよびボルネオールからなる群から選択される少なくとも1種の成分を配合することを特徴とする、亜塩素酸類化合物の殺菌力の増強方法。

【公開番号】特開2009−209140(P2009−209140A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−25705(P2009−25705)
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【出願人】(000115991)ロート製薬株式会社 (366)
【Fターム(参考)】