説明

メール管理方法及びメール管理システム

【課題】サービス契約ユーザに提供しているネットワーク回線が大量のスパムメールで飽和して、ユーザのインターネットを利用した業務に支障をきたさないようにする。
【解決手段】サービスプロバイダ1は、インターネット2からサービス契約ユーザ3のドメイン宛のメールを受信し、受信したメールがスパムメールであるかどうかを判定し、受信したメールがスパムメールであると判定した場合、サービス契約ユーザ3のメールサーバにメールを転送するために使用するSMTPプロトコル用の帯域を絞る。これにより、サービス契約ユーザ3がインターネットへの接続に使用するネットワーク回線7がスパムメールで飽和しないようにすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メール管理方法及びメール管理システムに係り、特に、大量のスパムメールを受信することによりユーザのネットワーク回線が飽和して、インターネットを利用するユーザの業務に支障が生じないようにすることを可能にしたメール管理方法及びメール管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークの帯域制御を行う技術及びスパムメールによるネットワークの飽和を防止する技術として、特許文献1及び特許文献2に記載のものが知られている。
【0003】
特許文献1に記載の従来技術は、ネットワーク上で発生したイベント等に応じて、ネットワークに接続されている機器が使用可能な帯域(通信速度等)を動的に制御するネットワーク帯域制御システムに関するものである。この従来技術は、ネットワーク上の機器に使用可能な帯域を通知する管理用の機器と、管理用の機器から通知を受けて自動的に自機器が使用する帯域を制御する機器とを同一のネットワーク上に設置して構成されている。そして、管理用の機器は、必要に応じて、ネットワーク上の各機器が使用できる帯域を同一のネットワーク上の機器のそれぞれに通知し、通知を受けた機器が使用する帯域を変更することによりネットワークの帯域を制御するようにしたものである。
【0004】
また、特許文献2に記載の従来技術は、スパムメールの発信メールアドレスをルータに記録することによりインターネットのトラヒックを減少させる方法に関するものである。この従来技術は、前記ルータにスパムメールの排除を希望するユーザのメールアドレスを登録しておき、この登録されたユーザ宛のメールの配送を一定期間保留し、この保留期間中に宛先不明で返送されるメールに含まれる発信メールアドレスを記録し、保留されている前記ユーザ宛のメールの中から記録された前記発信アドレスを有するメールの本数を計数し、この計数結果が閾値を越えたときに、前記発信メールアドレスを有する保留されている前記ユーザ宛のメールを廃棄するというものである。また、廃棄と同時に廃棄されたメールの発信メールアドレスをスパムメールの発信アドレスであるとして前記ルータに記録し、この記録された発信メールアドレスを他ルータに通知するというものである。
【特許文献1】特開2003−18161号公報
【特許文献2】特開2003−229910号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前述した特許文献1に記載の従来技術は、管理用の機器が同一ネットワーク上で発生したイベント等に応じて同一ネットワーク上の機器に使用可能な帯域を動的に通知し、通知を受けた機器が使用する帯域を制御するので、これらの機器が接続されたネットワークの帯域制御を行うことができるものの、インターネットに接続される他のネットワーク回線等がある場合、このネットワーク回線は前記の機器を接続したネットワークとは異なるため、インターネットに接続される他のネットワーク回線に対して帯域制御を行うことがができないという問題点を有している。
【0006】
また、前述した特許文献2に記載の従来技術は、スパムメールを発信した発信メールアドレスをルータ間で互いに通知して記録するので、ルータを通過するメールがスパムメールかどうかを判定し、スパムメールと判定した場合は廃棄することができ、スパムメールによるインターネットのトラヒックを軽減できるものの、ルータに登録されているスパムメールの排除を希望するユーザのメールアドレス宛のメールが全て一定期間保留されることになるため、スパムメールではないメールの配信も遅らせなければならないという問題点を有している。
【0007】
また、近年、ウイルス(ワーム)に感染したコンピュータが発信メールアドレスを詐称して大量のメールを送信することも多く発生しており、前述の特許文献2に記載の技術を用いたルータが、詐称された発信メールアドレスをスパムメールの発信メールアドレスとして記録してしまった場合、詐称された発信メールアドレスのユーザが発信したメールの全てがスパムメールとして廃棄されてしまうという問題を発生させてしまう。
【0008】
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、インターネットへの接続に使用するネットワーク回線をサービス契約ユーザに提供するサービスプロバイダが、サービス契約ユーザに提供しているネットワーク回線が大量のスパムメールで飽和して、インターネットを利用したサービス契約ユーザの業務に支障がきたさないように帯域制御管理を行うメール管理方法及びメール管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば前記目的は、サービスプロバイダにおけるメール管理方法において、メールチェックサーバがインターネットからサービス契約ユーザのドメイン宛のメールを受信し、受信したメールがスパムメールであるか否かを判定し、受信したメールがスパムメールであり、かつ、サービス契約ユーザ宛のスパムメールが一定の時間内に一定数以上であった場合、サービス契約ユーザがインターネットへの接続に使用するネットワーク回線のメール転送に使用する帯域を制限することにより達成される。
【0010】
また、前記目的は、サービスプロバイダにおけるメール管理システムにおいて、メールチェックサーバと、帯域制御装置とを備え、前記メールチェックサーバが、インターネットからサービス契約ユーザのドメイン宛のメールを受信する手段と、受信したメールがスパムメールであるか否かを判定し、受信したメールがスパムメールであり、かつ、サービス契約ユーザ宛のスパムメールが一定の時間内に一定数以上であった場合、前記帯域制御装置に、サービス契約ユーザがインターネットへの接続に使用するネットワーク回線のメール転送に使用する帯域の制限を指示する手段とを有することにより達成される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、インターネットからサービス契約ユーザのドメイン宛に送られてきたメールがスパムメールであった場合に、サービスプロバイダからサービス契約ユーザへのメールの転送に使用する帯域を絞ることにより、サービス契約ユーザに提供するネットワーク回線がスパムメールで飽和しないようにすることが可能となり、サービス契約ユーザがインターネットを利用して行う業務に支障をきたすことを未然に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明によるメール管理方法及びメール管理システムの実施形態を図面により詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施形態によるメール管理システムの構成の概要を示すブロック図である。図1において、1はサービスプロバイダ、2はインターネット、3はサービス契約ユーザ、4はメール、5はメールチェックサーバ、6はオペレータ、7はネットワーク回線、8は帯域制御装置、9はメールサーバである。
【0014】
本発明の実施形態によるメール管理システムは、サービス契約ユーザ3に対して、インターネットを介した各種の情報提供サービス、メールサービス等を行うサービスプロバイダ1の内部に備えられたメールチェックサーバ5と帯域制御装置8とにより構成される。メールチェックサーバ5は、インターネット2と帯域制御装置8とに接続され、また、帯域制御装置8は、公衆通信網等のネットワーク回線7を介してサービス契約ユーザ3のメールサーバ9と接続されている。
【0015】
そして、サービスプロバイダ1は、インターネット2を介して外部からの自プロバイダと契約するサービス契約ユーザ3のドメイン宛に送信されてきたメール4をメールチェックサーバ5で受信する。メールチェックサーバ5は、受信したメール4がスパムメールであるか否かを判定し、スパムメールであった場合、サービス契約ユーザ毎に、スパムメールの受信数をメールの受信毎に係数していくと共に、スパムメールであったか否かにかかわらず受信したメールを帯域制御装置8、ネットワーク回線7を介してサービス契約ユーザ3のメールサーバ9に送信する。
【0016】
メールチェックサーバ5は、受信するスパムメールの数が所定時間内に予め定めた数以上となったとき、帯域制御装置8にスパムメールの受信量が大きくなったことを報告する。帯域制御装置8は、この報告を受けると、サービス契約ユーザ3に提供するネットワーク回線7の帯域制御を行い、メール転送のためのネットワーク回線7の帯域を制限する。前述において、スパムメールの受信量が大きくなったことの報告は、サービスプロバイダ1を管理するオペレータ6に対してメール等によって行ってもよい。この場合、報告を受けたオペレータ6が、サービス契約ユーザ3に提供するネットワーク回線7の帯域制御を行うために帯域制御装置8に速やかに設定を加える。
【0017】
前述により、サービスプロバイダ1は、サービス契約ユーザ3に提供するネットワーク回線7に対し、サービスプロバイダ1のメールチェックサーバ5からサービス契約ユーザ3のメールサーバ9に転送するメール4(SMTP)の通信量を制限することができ、メール以外の通信に使用する帯域を一定量確保することが可能となる。
【0018】
図2はメールチェックサーバ5が受信したメール4がスパムメールであるか否かを判定するために使用するアドレスリストの例を説明する図である。このアドレスリスト10は、メールチェックサーバ5内の後述するメモリ等にテーブルとして格納されており、既知のスパムメール送信者のメールアドレス及びサービス契約ユーザ3が要望するスパムメール送信者のメールアドレス等のアドレス11を登録している。
【0019】
図3はメールチェックサーバ5が受信したメール4に対して行う処理について説明する図である。
【0020】
図3において、メールチェックサーバ5は、受信したメール4のヘッダ情報を参照して送信者メールアドレスが前述したアドレスリスト10に登録されているメールアドレスの1つに一致するものであるか否かをチェックすることにより、受信したメール4がスパムメールであるか否かを判定する。そして、メールチェックサーバ5は、受信したメール4がスパムメールであると判定した場合、さらに、受信したスパムメールの件数が、例えば、毎秒10,000件等として予めサービス契約ユーザ3との間で決めておいた閾値を越えていないか否かをチェックし、閾値を越えた場合、図4で後述する処理を行い、そうでない場合、メール4がスパムメールであるか否かに係わらず、受信したメールをメールサーバ9に転送する。
【0021】
図4は受信したメール4をスパムメールと判定した際にメールチェックサーバ5が行う処理について説明する図である。
【0022】
図4において、メールチェックサーバ5は、図3により説明した処理で、受信したメール4がスパムメールであり、かつ、受信したスパムメールの件数が、予めサービス契約ユーザ3との間で決めておいた閾値を越えていた場合、スパムメールのサービス契約ユーザへの転送を停止し、帯域制御装置8またはオペレータ6にスパムメールの受信量が大きくなったことを通知する。なお、メールチェックサーバ5は、前述の通知から一定時間経過した後、その後に受信されるメール4の送信者メールアドレスが前記アドレスリスト10に登録されているものかどうかのチェックを続け、前述の通知から一定時間経過した後に、前述した条件が満たされなくなった場合、スパムメールの受信が終息したことを、帯域制御装置8またはオペレータ6に通知する。
【0023】
図5はメールチェックサーバ5からの通知がスパムメールが大量に受信されたという内容であった場合に帯域制御装置8が行う処理を説明する図である。この処理は、帯域制御装置8がメールチェックサーバ5からの通知を受けて自律的に行ってもよく、あるいは、オペレータ6による設定により行ってもよい。
【0024】
帯域制御装置8は、メールチェックサーバ5からスパムメールが大量に受信されたという通知を受けると、あるいは、オペレータ6の設定により、該当するサービス契約ユーザ3に提供するネットワーク回線7のメールチェックサーバ5からメールサーバ9にメール4を転送するのに使用するSMTPプロトコル用の帯域を、予めサービス契約ユーザとの間で決めておいた帯域に絞る。その後、帯域制御装置8は、メールチェックサーバ5からのメール4の転送停止を解除し、メールサーバ9へのメール4の転送を再開させる。この結果、絞られたネットワーク回線7の帯域を用いて、スパムメールを含むサービス契約ユーザ3宛てのメールが順次サービス契約ユーザ3に送信されることになる。
【0025】
図6はメールチェックサーバ5からの通知がスパムメールが終息したという内容であった場合に帯域制御装置8が行う処理を説明する図である。この処理は、帯域制御装置8がメールチェックサーバ5からの通知を受けて自律的に行ってもよく、あるいは、オペレータ6による設定により行ってもよい。
【0026】
帯域制御装置8は、メールチェックサーバ5からのスパムメールが終息したという通知を受けると、あるいは、オペレータ6の設定により、該当するサービス契約ユーザ3に提供するネットワーク回線7のメールチェックサーバ5からメールサーバ9にメール4を転送するのに使用するSMTPプロトコル用の帯域の制限を解除する。
【0027】
図7は前述で説明した本発明の実施形態での処理を示すフローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0028】
(1)サービスプロバイダ1のメールチェックサーバ5は、メール4を受信して、受信したメール4がスパムメールであるか否かをチェックして判定し、受信したメール4がスパムメールでなかった場合、受信したメール4をサービス契約ユーザ3のメールサーバ9に転送する(ステップ701、702、710)。
【0029】
(2)ステップ702の判定で、受信したメール4がスパムメールであった場合、スパムメールと判定されているメールの数が所定時間に予め定めた閾値を越えているか否かを判定し、越えていなかった場合、受信したメール4(このメールはスパムメールである)をサービス契約ユーザ3のメールサーバ9に転送する(ステップ703、710)。
【0030】
(4)ステップ703の判定で、スパムメールの数が所定時間に予め定めた閾値を越えていた場合、メールチェックサーバ5は、メール4のメールサーバ9への転送を停止すると共に、そのことを帯域制御装置8またはオペレータ6に通知する(ステップ704)。
【0031】
(5)帯域制御装置8は、ステップ704での通知を受けると自律的に、あるいは、オペレータの指示により、サービス契約ユーザ3のメールサーバ9へのメール転送に使用する帯域を制限する制御を行う(ステップ705)。
【0032】
(6)メールチェックサーバ5は、ステップ704の処理で停止していたメール(スパムメールをも含む)のメールサーバへの転送を再開し、その後、一定時間経過後も、スパムメールと判定される受信メールの数が所定時間に予め定めた閾値を越えているか否かを判定し、越えていた場合、さらに、スパムメールと判定される受信メールの数の監視を続ける(ステップ706、707)。
【0033】
(7)ステップ707の判定で、スパムメールと判定される受信メールの数が所定時間に予め定めた閾値を越えていないと判定した場合、メールチェックサーバ5は、スパムメールの受信が終熄したものと判断して、帯域制御装置8またはオペレータ6にスパムメールが終息したことを通知する(ステップ708)。
【0034】
(8)帯域制御装置8は、ステップ708での通知を受けると自律的に、あるいは、オペレータの指示により、サービス契約ユーザ3のメールサーバ9へのメール転送に使用する帯域を制限を解除する制御を行い、以後、メールチェックサーバ5は、受信したメール5をメールサーバ9に転送する処理を続ける(ステップ709、710)。
【0035】
前述した本発明の実施形態における処理は、処理プログラムとして構成することができ、この処理プログラムは、HD、DAT、FD、MO、DVD−ROM、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することができる。また、本発明の実施形態における処理は、メールチェックサーバにより実行されるものであり、次に、メールチェックサーバの構成について説明する。
【0036】
図8は本発明の実施形態での処理を実行するメールチェックサーバの構成例を示すブロック図である。図8において、20はCPU、21は通信装置、22はHDドライブ、23はキーボード、24は表示装置、25は主メモリ(MM)、26はOS、27はアプリケーション(AP)、28はデータ領域である。
【0037】
本発明の実施形態での処理を実行するメールチェックサーバは、PC、WS等であってよく、図8に示すように、CPU20、通信装置21、HDドライブ22、キーボード23、表示装置24、主メモリ25を備えて構成され、主メモリ25には、OS26、アプリケーション27が格納され、さらに、データ領域28が備えられている。OS26、アプリケーション17は、通常、ハードディスクに格納されており、情報処理装置が立ち上げられたとき、OS25により主メモリ25内にダウンロードされ、また、アプリケーション27が主メモリ25内にダウンロードされる。アプリケーション27は、本発明の実施形態での処理のためのプログラムであり、OS26の制御の下にCPU20により実行される。
【0038】
なお、サービス契約ユーザ3が使用するメールサーバも、図8に示すものと同様に構成されたものであればよい。また、帯域制御装置8は、前述した従来技術で示した特許文献1等に記載されたよく知られているものを使用して構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態によるメール管理システムの構成の概要を示すブロック図である。
【図2】メールチェックサーバが受信したメールがスパムメールであるか否かを判定するために使用するアドレスリストの例を説明する図である。
【図3】メールチェックサーバが受信したメールに対して行う処理について説明する図である。
【図4】受信したメールをスパムメールと判定した際にメールチェックサーバが行う処理について説明する図である。
【図5】メールチェックサーバからの通知がスパムメールが大量に受信されたという内容であった場合に帯域制御装置が行う処理を説明する図である。
【図6】メールチェックサーバからの通知がスパムメールが終息したという内容であった場合に帯域制御装置が行う処理を説明する図である。
【図7】本発明の実施形態での処理の全体を示したフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態での処理を実行するメールチェックサーバの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0040】
1 サービスプロバイダ
2 インターネット
3 サービス契約ユーザ
4 メール
5 メールチェックサーバ
6 オペレータ
7 ネットワーク回線
8 帯域制御装置
9 メールサーバ
10 アドレスリスト
11 スパムメール送信者のメールアドレス
20 CPU
21 通信装置
22 HDドライブ
23 キーボード
24 表示装置
25 主メモリ(MM)
26 OS
27 アプリケーション(AP)
28 データ領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスプロバイダにおけるメール管理方法において、メールチェックサーバがインターネットからサービス契約ユーザのドメイン宛のメールを受信し、受信したメールがスパムメールであるか否かを判定し、受信したメールがスパムメールであり、かつ、サービス契約ユーザ宛のスパムメールが一定の時間内に一定数以上であった場合、サービス契約ユーザがインターネットへの接続に使用するネットワーク回線のメール転送に使用する帯域を制限することを特徴とするメール管理方法。
【請求項2】
前記サービス契約ユーザがインターネットへの接続に使用するネットワーク回線のメール転送に使用する帯域の制限は、サービス契約ユーザのメールサーバにメールを転送するために使用するSMTPプロトコル用の帯域を絞ることにより行うことを特徴とする請求項1記載のメール管理方法。
【請求項3】
前記受信したメールがスパムメールであるか否かの判定は、受信したメールの送信アドレスと、予め収集して登録したアドレスリスト内のスパムメール送信アドレスとを比較して行うことを特徴とする請求項1または2記載のメール管理方法。
【請求項4】
サービスプロバイダにおけるメール管理システムにおいて、メールチェックサーバと、帯域制御装置とを備え、前記メールチェックサーバは、インターネットからサービス契約ユーザのドメイン宛のメールを受信する手段と、受信したメールがスパムメールであるか否かを判定し、受信したメールがスパムメールであり、かつ、サービス契約ユーザ宛のスパムメールが一定の時間内に一定数以上であった場合、前記帯域制御装置に、サービス契約ユーザがインターネットへの接続に使用するネットワーク回線のメール転送に使用する帯域の制限を指示する手段とを有することを特徴とするメール管理システム。
【請求項5】
前記サービス契約ユーザがインターネットへの接続に使用するネットワーク回線のメール転送に使用する帯域の制限は、前記帯域制御装置がサービス契約ユーザのメールサーバにメールを転送するために使用するSMTPプロトコル用の帯域を絞ることにより行うことを特徴とする請求項4記載のメール管理システム。
【請求項6】
前記メールチェックサーバは、予め収集して登録したスパムメールの送信アドレス持つアドレスリストを備え、前記受信したメールがスパムメールであるか否かの判定は、受信したメールの送信アドレスと、前記アドレスリスト内のスパムメール送信アドレスとを比較して行うことを特徴とする請求項4または5記載のメール管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−5565(P2006−5565A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−178560(P2004−178560)
【出願日】平成16年6月16日(2004.6.16)
【出願人】(000233055)日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社 (1,610)
【Fターム(参考)】