説明

モグラ捕獲装置

【課題】小動物のモグラを殺傷する事無く、生きたままの状態で捕獲し、動物のサイクルを乱す事なく環境にも優しく、飼育研究にも役立てるよう開発したモグラ捕獲装置の提供。
【解決手段】このモグラ捕獲器は、モグラが通過出来る筒20と、筒の中に設けられてモグラの通過を感知するセンサー1とセンサーの感知で落下してモグラを中に閉じ込める二枚のシャッター14,15等からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、モグラ通路に捕獲装置を設け、モグラに殺傷を負わすことなく、生け捕りにするモグラ捕獲装置である。
【背景技術】
【0002】
従来、モグラは、農作物に被害を与えるため、捕獲装置は、多く作られているが、従来の装置は、モグラを殺傷してしまう方法が多く作られている。しかし小動物のモグラであっても、地球環境と動物としての役目を果たしており。サイクルに従って生きているので、殺処分がよい方法ではなく、生かして付き合うべき生き物であり本発明を以上の様な欠点を無くす為に成されたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008―200019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは次のような欠点があった。
イ)薬殺、圧殺、では。飼育研究ができない。
ロ)小動物とはいえ、殺すことに抵抗をかんじる
ハ)薬殺は特に、地球環境上、動物のサイクル上好ましくない
二)音を出す器具については、近年トラブルの原因となる。
本発明は,以上のような欠点を無くすために、なされた物である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記観点から解決を図るため、本装置は、樹脂パイプの両端部と中央及び上部に装置を設け、餌など誘引に頼ることなく、モグラを殺傷する事無く、捕獲する事を特徴とする モグラ捕獲装置である、あわせて設置方法を考え、捕獲効率を上げた。
1)モグラが通路を使っていることを確認すること(通路の一部を陥没させ、モグラが復元した通路)
2)通路の角度、曲り、を変えないこと、石、杭、の移動をしないこと(回避行動をとる)。
3)装置内部へ、通路から掘り出した土を約1センチ程度敷きつめる(シャッターの当たり面は土を取り除く)
4)装置を埋設する際に約5ミリ程度下に本体を押し付ける(通路より下げる)
5)パイプが隠れる程度土を掛ける((シャッター、の部分に土を掛けないこと)
6)平坦な場所に装置を設置すること(急傾斜地では捕獲率が悪くなる)
以上の留意点に注意すれば男女、年齢に関係なく扱えるモグラ捕獲装置である。
【発明の効果】
【0006】
(イ)殺傷することなく、野原へ解放することが出来た。
(ロ)野菜畑への侵入が無くなった。
(ハ)小動物の生息分布に悪影響を与えずにすむ。
(二)生態調査用の飼育が手軽に出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は待ち受け状態を示す斜視図である。
【図2】図2は作動後の状態を示す斜視図である。
【図3】図3は主要部の一部拡大斜視図である。
【図4】モグラ侵入口を開いた状態を示す正面図である。
【図5】モグラ侵入口を閉じた状態を示す正面図である。 本発明は以上の構成よりなるモグラ捕獲装置である
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0009】
このモグラ捕獲器は、モグラが通過出来る筒20と、筒20の、中に設けられてモグラの通過を感知するセンサー1とトリガー押さえ3の感知で落下してモグラを中に閉じ込める二枚のシャッター14・15等からなる。
【0010】
筒20は、モグラが通過できる直径4.3cm、長さ26.0cm程度のもので、樹脂等から構成されている。センサー1は筒20の中心付近に設けられるもので、筒20の中に存在する感知体1とトリガー押さえ3から筒20片側に起立するハウジング13に自転可能に収納されている軸部1と2の上端に筒20の中心側に向けて突出するトリガー押さえ3とからなる。
トリガー押さえ3の対抗側には支柱12で支持されてこれに設けられる、ピン5の周りを上下、に回動可能なトリガー4が設けられており、トリガー4は両端に向かって延びる二本のシャッターバー6・7を上から押さえている。
【0011】
シャッターバー6・7の両端にはシャッター14・15が連係されており、シャッター14・15はスプリング16・17で下方に引っ張られている。なを、シャッターバー6・7の中間には、支点ポール18・19が起立しており、シャッターバー6・7はこの支点ポール18・19で支えられている。したがって、スプリング16・17の引張力はシャッターバー6・7の中央側を上方に押し上げる事になり、この押圧力でトリガー4がトリガー押さえ3から外れるのを防止している。
【0012】
シャッター14・15は、感知体1の左右に筒20の軸方向と直角に、設けられる樹脂又は金属等の板状体であり、筒20の両側に起立させられているガイド8・9及び10・11で前後横の振れを防ぎながら上下するものである。また、シャッター14・15はシャッターバー6・7の中央側を押さえるトリガー4がトリガー押さえ3で押さえられているときは、シャッター14・15はモグラが通過できる高さの上方位置にあがっている。このとき、シャッター14・15は下端の一部が筒20の上面に形成されたシャッター14・15が通過出来る幅と長さを有する溝21・22に一部入り込んでいるのが好ましく、シャッター14・15が確実に筒20の中に落下できるようにしている。さらに、シャッター14・15の幅は筒20の内径とほぼ同じであり、下端は筒20の形状に沿った半円をしている、したがって、シャッター1415が落下したときは筒20の中を遮断する下方位置と成りこの位置になるとモグラをシャッター14・15の間に確実に閉じ込めるようになっている。
【0013】
次に、以上の構成のモグラ捕獲器によるモグラの捕獲方法を説明する、このモグラ捕獲
器はモグラの通り道に筒20を埋め込んでセットする。このとき、シャッターバー6・7をトリガー4の下に入れ、トリガー4トリガー押さえ3で押さえてシャッター14・15を上方位置にしておくのはもちろんである。
モグラが筒20の中に入って感知体1に触れると、上部のトリガー押さえ3は軸部2を中心に回動して筒20の軸方向に振れる。すると、トリガー押さえ3はトリガー4からはずれ、シャッターバー6・7は支点ポール18・19を支点としてスプリング16・17の力でトリガー4を上方に跳ね上げ、同時にシャッター14・15は下方位置に落下する。シャッター14・15が下方位置に落下すると、この間に居たモグラは筒20の中に閉じ込められる。このとき、シャッター14・15が下方位置に落下するまでの間にモグラが逃げては具合が悪いので、それが出来ないようにスプリング16・17強さやシャッター14・15の間の長さをきめておく。
【符号の説明】
【0014】
1−感知体
2−感知体軸部
3−トリガー押さえ
4−トリガー
5―トリガーピン
6−シャッターバー(L)
7−シャッターバー(R)
8−シャッターガイド(L)
9−シャッターガイド(L)
10−シャッターガイド(R)
11−シャッターガイド(R)
12−トリガー支柱
13−感知軸ハウジング
14−シャッター(L)
15−シャッター(R)
16−シャッタースプリング(L)
17−シャッタースプリング(R)
18−支点ポール(L)
19−支点ポール(R)
20−筒
21−パイプに切り込まれたシャッターの落下溝(L)
22−パイプに切り込まれたシャッターの落下溝(R)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モグラが通過できる筒と、筒の中心付近に設けられ、モグラが触れると感知体軸部を中心に回転して上端に設けられたトリガー押さえが筒の軸方向に振れる感知体と、トリガー押さえで押さえられて上下に回転可能なトリガーと、トリガーで押さえられて筒の両端側に延び、間に設けられる支点ポールで支えられているシャッターバーと、シャッターの先端に連係されてスプリングで下方に引っ張られており、トリガー押さえでトリガーを押さえているときは筒の中をモグラが通過出来る上方位置に保持され、トリガー押さえが振れてトリガーから外れると、シャッターバーがスプリングで引っ張られて支点ポールを支点にして下方に下がってトリガーを跳ね上げ、筒の中を遮断する下方位置に落下するシャッターと、からなることを特徴とするモグラ捕獲器
【請求項2】
シャッターバーは、シャッターを下方に引っ張るスプリングの引張力で支点ポールを支点としてトリガーでトリガー押さえを上方へ押圧し、トリガーがトリガー押さえから外れるのを防止している請求項1のモグラ捕獲器
【請求項3】
シャッターは、幅が筒の内径とほぼ等しく、下端が筒の形状に沿う半円形をしている板状体であり、上方位置の時は、筒の上部に形成された溝に一部入り込んでおり、筒の上方に起立させられる二つのガイドで両端をガイドされて上下するものである請求項1又は2のモグラ捕獲器

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−5776(P2013−5776A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−141779(P2011−141779)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【特許番号】特許第5022505号(P5022505)
【特許公報発行日】平成24年9月12日(2012.9.12)
【出願人】(711007208)
【Fターム(参考)】