説明

モバイルシステムにおける参照信号管理

モバイルデバイス上で実行する参照信号管理(RSM)プログラムは、マルチプル参照信号を検出し、グループにそれらの参照信号を割り付け、参照信号において伝達された情報を使用して、参照信号管理機能を実行する。RSMプログラムは、広帯域信号と狭帯域参照信号の両方を検出し、独立構成あるいは異なる無線技術を用いて、アクセスポイントから送信される参照信号のアップデートされたグループを維持する。モバイルデバイスのバッテリーパワーは、不必要なハンドオフ、オーバーヘッドダウンロード、アクセスプローブ、及び新しいレジストレーションを防ぐことによって、異種のネットワーク環境において、参照信号を管理するために効率的に使用される。参照信号は、シンクロナス及びアシンクロナスのセクタの両方から、接続状態モード及びアイドルモードにおいて、管理される。RSMプログラムは、例えばアクセスポイント間のハンドオフを管理し、モバイルデバイスのアイドルモードを管理し、検出された参照信号のアクティブグループを管理し、モバイルデバイスのためのオーバーヘッドパラメータを集める、機能を実行する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願への相互参照】
【0001】
本願は、2008年3月28日に出願された、仮出願番号第61/040,617号を米国特許法の下、利益を主張し、該仮出願は、参照によってここにおいて組み込まれている。
【背景】
【0002】
(技術分野)
本開示は、一般的には無線通信デバイスに関し、より具体的には、スタンバイ時間を延長するために、参照信号をモニタリングし管理する方法に関する。
【0003】
(背景)
モバイル加入者は、長いバッテリー寿命が、セル電話のようなモバイルデバイスの長所(positive attribute)であると考えている。バッテリー寿命は、通話時間とスタンバイ時間の観点から一般的に説明されている。モバイル加入者が会話をしていないときでさえ、セル電話はパワーを消費する。スタンバイ時間は、呼び出しが行われないときでさえ、バッテリーがセル電話の動力を供給する(power)ことができる時間の長さである。セル電話をオンにされるとき、セル電話は、一般的に、トラヒックチャネル上でボイストラヒックを送信し受信する前に、参照信号(パイロット信号とも呼ばれる)を最初に獲得する。例えば、いくつかの無線技術では、パイロット信号は、パイロット、同期、及び、ページングのチャネル上で受信される。いったんパイロット信号が獲得されると、パワーは、呼び出しが受信されるあるいは行なわれるまで、セル電話におけるある回路をシャットダウンすることにより節約される。いずれにせよ、他の回路は、セル電話が呼び出しを受信しているかどうかを検出するために、動力供給されなければならない。ある回路は、パイロット、同期、及びページングチャネル上で送信されたパイロット信号をモニタするために、周期的にオンにされる。
【0004】
しかしながら、パイロット信号を周期的にモニタすることでさえ、パワーを消費する。マルチプル無線技術をインプリメントしているマルチプル無線通信システムからパイロット信号が受信される、異種ネットワーク環境においてモバイルデバイスが動作されるときに、より多くのパワーが消費される。例えば、セル電話は、アクセスポイントが符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、及び3GPP LTEによって定義された変調プロトコルのような異なる変調技術を使用して動作する、異種のネットワーク環境において動作されることができる。CDMA変調は、cdma2000及びユニバーサル地上無線通信アクセス(UTRA)の無線技術によって利用される。TDMA変調は、モバイル通信のためのグローバスシステム(GSM(登録商標))によって使用される。OFDMAは、発展型UTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20及びフラッシュOFDMのような無線技術によって使用される。これらの様々な無線技術をインプリメントするアクセスポイントから受信されたマルチプルパイロット信号をモニタすることは、かなりの量のパワーを消費する。
【0005】
パイロット信号があまり頻繁に獲得されない場合には、また、複雑なコンピューテーションが獲得されるパイロット信号上であまり頻繁に実行されない場合には、より少ないパワーが消費される。より少ないパイロット信号が獲得されるとき、また、より少ないコンピューテーションがそれらの獲得されたパイロット信号上で実行されるとき、スタンバイ時間は増加する。したがって、異種アクセスポイントから受信されたパイロット信号に優先順位を付け、効率的に管理することにより、スタンバイ時間を拡張する方法が求められる。
【発明の概要】
【0006】
アクセス端末上で実行している参照信号管理(RSM)プログラムは、マルチプル参照信号を検出し、検出された参照信号を参照信号のグループへと割り付け、そして、検出された参照信号において伝達された情報を使用して参照信号管理機能を実行する。RSMプログラムは、異なる無線技術をインプリメントする、あるいは、同じシステム技術を使用するが異なる構成を有する、アクセスポイントから送信される、広帯域獲得参照信号と狭帯域シングルトーン参照信号の両方を検出する。アクセス端末のバッテリーパワーは、不必要なハンドオフ、オーバーヘッドダウンロード、アクセスプローブ、及び新しいレジストレーションを防ぐことによって、異種ネットワーク環境において参照信号を管理するために効率的に使用される。アクセス端末は、有用でない参照信号(unuseful reference signals)を無差別に獲得せず、使用されない結果を得るためにオーバーヘッドパラメータに関し複雑な計算を実行しないので、パワーは節約される。参照信号は、シンクロナス及びアシンクロナスのセクタから、接続状態モードとアイドルモードにおいて、管理される。RSMプログラムは、候補グループ、残りのグループ、アクティブグループ、好ましい参照信号リスト、ページンググループ、アクセスグループ、及びサービングセクタグループを含んでいる、参照信号の更新されたグループ(updated groups of reference signals)を維持する。RSMプログラムは、アクセスポイント間のハンドオフを管理すること、アクセス端末のアイドルモードを管理すること、検出された参照信号のアクティブグループを管理すること、アクセス端末のためのシステム構成情報を集めること、のような機能を実行するために、参照信号の更新されたグループを使用する。アクセス端末の接続状態モードにおいて、RSMプログラムは、広帯域TDM獲得参照信号と狭帯域シングルトーン参照信号との両方の参照信号エネルギーを検出する。
【0007】
1つの具体的な実施形態では、RSMプログラムは、検出されたパイロット信号において伝達されたオーバーヘッドパラメータを使用して、参照信号管理機能を実行する。RSMプログラムは、異なる無線技術を使用して送信される、狭帯域ビーコンパイロット信号と広帯域獲得パイロット信号の両方を検出する。アクセス端末のバッテリーパワーは、無差別に有用でないパイロット信号を獲得しないことによって、そして、使用されない結果を得るためにオーバーヘッドパラメータに関して複雑な計算を実行しないことによって、節約される。RSMプログラムは、候補セット、残りのセット、アクティブセット、好ましいパイロットリスト、ページングセット、クイックページングセット、アクセスセット、及びサービングセクタセットを含んでいる、パイロット信号の更新されたセットを維持する。RSMプログラムは、アクセスポイント間のハンドオフを管理することと、アクセス端末のアイドルモードを管理することと、検出されたパイロット信号のアクティブセットを管理することと、アクセス端末のためのオーバーヘッドパラメータを集めることと、のような機能を実行するために、パイロット信号の更新されたセットを使用する。アクセス端末の接続状態モードにおいて、RSMプログラムは、広帯域TDM獲得パイロット信号と狭帯域ビーコンパイロット信号との両方のパイロットエネルギーを検出する。
【0008】
参照信号を管理する方法は、複数の参照信号を検出することと、複数の検出された参照信号を複数のグループに割り付けることと、そして多くの参照信号において伝達された情報を使用して参照信号管理機能を実行することと、を含む。実行された参照信号管理機能のうちのいくつかは、第1のアクセスポイントから第2のアクセスポイントへのアクセス端末のハンドオフを管理することと、アクセス端末のアイドルモードを管理することと、アクセス端末のための参照信号のアクティブグループを管理することと、アクセス端末のためのオーバーヘッドパラメータを集めることと、を含む。
【0009】
検出された参照信号は、第1の参照信号と第2の参照信号を含む。第1の参照信号は、第1の構成を備えた第1のアクセスポイントから送信され、第2の参照信号は、第1の構成とは異なる第2の構成を備えた第2のアクセスポイントから送信される。第1の構成及び第2の構成は、異なるシステム技術に対応することができ、それらは、広域ネットワーク(WAN)技術、ローカルエリアネットワーク(LAN)技術、そしてパーソナルエリアネットワーク(PAN)技術において使用される。第1の構成及び第2の構成はまた、同じシステムの技術だが、異なる展開パラメータを使用することができる。例えば、2つの構成の展開パラメータは、サイクリックプリフィックスの長さによって異なる。展開パラメータは、ネットワークによって使用される高速フーリエ変換(FFT)トーンの数によって異なる。異なる展開パラメータは、時間及び周波数の同期パラメータであってもよい。例えば、第1の構成の時間及び周波数同期パラメータは、GPSの同期の欠如により、第2の構成の時間及び周波数同期パラメータと異なる。
【0010】
前述は概要(summary)であり、したがって、必然的に、詳細の単純化、一般化、そして省略を含んでおり、結果、当業者は、概要は説明のためであって、いずれにしても、限定することを意味していないということを理解するであろう。ここにおいて説明されるデバイス及び/またはプロセスの他の態様、進歩性の特徴、及び利益は、特許請求の範囲によって単独で定義されているように、ここにおいて記載されている制限されていない詳細な説明において明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、一実施形態にしたがって、参照信号を受信しているアクセス端末の図である。
【図2】図2は、アクセス端末がアクセスポイントから参照信号データを受信する無線通信システムの実施形態のブロック図である。
【図3】図3は、参照信号を使用して、マトリクス、データベース、及びグループを生成することによって、接続及びハンドオフ機能を実行する図3のアクセス端末上の参照信号管理プログラムの図である。
【図4】図4は、様々な参照信号管理タスクを実行する、図3の参照信号管理プログラムのソフトウェアブロックを説明するブロック図である。
【図5】図5は、図3の参照信号管理プログラムがどのように検出された参照信号をグループとサブグループに割り付けるかを説明する図である。
【図6】図6は、図3の参照信号管理プログラムが参照信号を管理し、接続及びハンドオフ機能を実行する、例示的な異種ネットワークトポロジを説明する。
【図7】図7は、参照信号を管理するために、そして接続及びハンドオフ機能を実行するために、図3の参照信号管理プログラムによって実行されたステップのフローチャートである。
【詳細な説明】
【0012】
ここにおいて説明された技術は、マルチプル無線通信ネットワークが異なる無線技術をインプリメントする、異種ネットワーク環境において有利に適用される。例えば、マルチプル無線通信ネットワークは、符号分割多元接続方式(CDMA)、時分割多元接続方式(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、及びシングルキャリアFDMA(SC−FDMA)、のような様々な変調技術を使用することができる。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線通信アクセス(UTRA)及びcdma2000のような無線通信技術をインプリメントすることができる。UTRAは、広域CDMA(W−CDMA)及び低いチップレート(LCR)を含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95、及びIS−856標準規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)のような無線技術をインプリメントすることができる。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20及びフラッシュOFDM、のような無線通信技術をインプリメントすることができる。UTRA、E−UTRA、及びGSMは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。ロングタームエボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSのアップカミングリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、及びLTEは、「第三世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名づけられた組織のドキュメントで説明されている。cdma2000は、「第三世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と名づけられた組織のドキュメントで説明されている。
【0013】
シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、シングルキャリア変調及び周波数ドメイン等化を使用する。SC−FDMAは、OFDMAのものと本質的に同じ全体的な複雑さと同様な性能を有する。SC−FDMA信号は、本来のシングルキャリアストラクチャ(inherent single carrier structure)により、OFDMA信号よりも、より低いピーク対平均パワーの比(peak-to-average power ration)(PAPR)を有する。SC−FDMAは、特に、伝送パワー効率の点でより低いPAPRがモバイルアクセス端末に大いに利益をもたらすアップリンク通信において、大いに注目された。SC−FDMAは、3GPP LTE及び発展型UTRAにおけるアップリンク多元接続スキームのためのよく知られた変調技術である。
【0014】
これらの無線技術は、時分割デュプレキシング(TDD)あるいは周波数分割デュプレキシング(FDD)あるいは両方をサポートすることができる。例えば、FDDは、3GPP LTE、エボリューションデータ最適化レビジョンC(Evolution-Data Optimized Revision C)としても知られるウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、そしてFDDWiMax(IEEE802.16)において使用される。W−CDMAのFDDバージョンとTDDバージョンの両方がある。TDDシステムでは、順方向及び逆方向リンクの送信は、同じ周波数帯を使用する。他方で、FDDトランシーバは、独立して、送信周波数と受信周波数を生成する。これらの様々な無線技術及び標準規格は、当技術分野において知られている。明瞭にするために、技術のある態様は、3GPP LTEについて下記で説明されており、3GPP LTE用語は、下記の説明の多くで使用されている。ここにおいて開示された態様はまた、上記でリストされた他の無線技術に適用されることができる。
【0015】
図1は、一実施形態にしたがって、多元接続無線通信システム10を説明する。アクセスポイント11は、マルチプルアンテナグループを含む。1つのアンテナグループは12と13を含み、別のものは14と15を含み、さらなるグループは16と17を含む。図1では、各アンテナグループについて2つのアンテナのみが示されているが、より多くの、あるいは、より少数のアンテナが各アンテナグループについて利用されることができる。アクセス端末18はアンテナ16及び17と通信しており、そこでは、アンテナ16及び17は、順方向リンク19上でアクセス端末18に対して情報を送信し、逆方向リンク20上でアクセス端末18から情報を受信する。アクセス端末18もまた、別のアクセスポイント23のアンテナ21及び22と通信しており、そこでは、アンテナ21及び22は、順方向リンク24上でアクセス端末18に対して情報を送信し、逆方向リンク25上でアクセス端末18から情報を受信する。FDDシステムでは、通信リンク19、20、24、25は、通信のために異なる周波数を使用することができる。例えば、順方向リンク19は、逆方向リンク20によって使用されるのと異なる周波数を使用することができる。アクセスポイント11及び23は、アクセス端末と通信するために使用される固定局であってもよく、また、基地局、ノードBs、あるいは他のある用語で呼ばれる。アクセス端末18はまた、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、セル電話、モバイル電話、あるいは他のある用語で呼ばれることができる。
【0016】
各グループのアンテナ、そしてそれらが通信するように設計されているエリアは、しばしば、アクセスポイントのセクタと呼ばれる。この実施形態では、各アンテナグループは、アクセスポイント11及び23によってカバーされるエリアの1つのセクタにおいて、アクセス端末と通信するように設計されている。図1は、アクセスポイント11は3つのセクタを有し、アクセスポイント22もまた、3つのセクタを有する、ということを示す。アクセス端末18は、アクセスポイント11のセクタ26と、そして、アクセスポイント23のセクタ27と、通信する。アクセス端末18のユーザがボイスあるいはデータトラヒックを送信あるいは受信しないとき、アクセス端末18はアイドルモードにある。あるいは、ボイスあるいはデータトラヒックがアクセス端末18のユーザに送信される、あるいはアクセス端末18のユーザから受信されるとき、アクセス端末18は接続状態モードにある。アクセス端末18が接続状態モードにあり、アンテナ16及び17と通信しているとき、セクタ26は、サービングセクタであると言われる。アSクセス端末18はセクタ27と通信しているが、アクセス端末18のユーザは、ボイスあるいはデータトラヒックをセクタ27に対して送信しない、あるいは、セクタ27から受信していないので、セクタ27はノンサービングセクタである。順方向リンク19上の通信では、アクセスポイント11の送信アンテナは、順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを使用する。
【0017】
図2は、アクセス端末18がアクセスポイント11と通信している、マルチプルインマルチプルアウト(MIMO)無線通信システム28の実施形態のブロック図である。アクセスポイント11は送信機システム29を含み、アクセス端末18は受信機システム30を含む。
【0018】
送信機システム29では、多数のデータストリームのためのトラヒックデータは、データソース31から送信(TX)データプロセッサ32に提供される。一実施形態では、各データストリームは異なる送信アンテナ上で送信される。TXデータプロセッサ32は、符号化されたデータを提供するために、そのデータストリームについて選択された特定符号化スキームに基づいて、各データストリームのためのトラヒックデータをフォーマット化し、符号化し、インタリーブする。
【0019】
例えば、データストリームのための符号化されたデータは、OFDM技術を使用して、参照信号データで多重化されてもよい。参照信号データは、一般的には知られた方法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システム30によって使用される。各データストリームのための、多重化された参照信号データと符号化されたデータは、変調シンボルを提供するためにそのデータストリームのために選択された、特定変調スキーム(例、BPSK、QSPK、M−PSKあるいはM−QAM)に基づいて、変調される(すなわち、シンボルマッピングされる)。各データストリームのための、データレート、符号化、及び変調は、プロセッサ33によって実行された命令によって決定される。すべてのデータストリームのための変調シンボルは、変調シンボル(例、OFDM用)をさらに処理するTX MIMOプロセッサ34に提供される。TX MIMOプロセッサ34は、N送信機(TMTR)35A〜35Nに対して、変調シンボルストリームの数Nを提供する。ある実施形態では、TX MIMOプロセッサ34は、データストリームのシンボルに対して、及びシンボルを送信しているアンテナに対して、ビームフォーミング重みを適用する。
【0020】
各送信機35は、1以上のアナログ信号を提供するために、単独のシンボルストリームを受信し処理する。さらに、各送信機35は、MIMOチャネル上の送信に適切な変調信号を提供するために、アナログ信号をさらに条件づける(例、増幅し、フィルタにかけ、そしてアップコンバートする)。送信機35A〜35NからのN変調信号は、それぞれ、Nアンテナ36A〜36Nから送信される。
【0021】
受信機システム30では、送信された変調信号は、アンテナ37A〜37Nの数Nによって受信される。各アンテナ37からの受信信号は、対応する受信機(RCVR)38A〜38Nに提供される。各受信機38は、それが受信する信号を条件づけ(例、フィルタにかけ、増幅し、ダウンコンバートし)、サンプルを提供するために条件づけられた信号をデジタル化し、対応する「受信された(received)」シンボルストリームを提供するためにサンプルをさらに処理する。RXデータプロセッサ39は、N「検出された(detected)」シンボルストリームを提供するために特定受信機処理技術に基づいて、NR受信機38からN受信されたシンボルストリームを受信し処理する。RXデータプロセッサ39は、データストリームのためのトラヒックデータあるいは参照信号データを回復するために、各検出されたシンボルストリームを、復調し、デインタリーブし、復号する。RXデータプロセッサ39による処理は、送信機システム29のTX MIMOプロセッサ34及びTXデータプロセッサ32によって実行されるものの補完(complementary)である。
【0022】
参照信号データとトラヒックデータは、デジタル信号プロセッサ40によって処理される。一実施形態では、デジタル信号プロセッサ40は、メモリ41に保存された参照信号管理プログラムを実施する。参照信号管理プログラムは、参照信号データを分析し、管理し、そして、グループに検出された参照信号を割り付ける。参照信号のグループと同様に、参照信号からのシステム構成情報のデータベース(オーバーヘッドパラメータとも呼ばれる)は、メモリ41において保存される。さらに、デジタル信号プロセッサ40は、マトリクスインデクス部分とランク値部分を備える逆方向リンクメッセージを公式化する(formulates)。逆方向リンクメッセージは、通信リンク及び受信されたデータストリームに関する様々なタイプの情報を含むことができる。逆方向リンクメッセージは、TXデータプロセッサ42によって処理され、そしてそれはまた、データソース43から、複数のデータストリームのためのトラヒックデータを受信する。その後、逆方向リンクメッセージは、モジュレータ44によって変調され、送信機38A〜38Nによって条件付けられ、送信機システム29に戻って送信される。
【0023】
送信機システム29では、受信機システム30からの変調信号は、アンテナ36によって受信され、受信機35によって条件付けられ、デモジュレータ45によって復調され、受信機システム30によって送信された逆方向リンクメッセージを抽出するためにRXデータプロセッサ46によって処理される。プロセッサ33は、抽出されたメッセージを処理し、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプレコーディングマトリクスを使用するかを決定する。
【0024】
現代の通信システムでは、3GPP LTE、UMB、WiMax、WiFi及びIEEE802.20のような、異なる通信プラットフォームとシステムとの間の相互運用性を提供することに関心があった。しかしながら、異なる無線技術をインプリメントする無線通信システムにおけるアクセスポイントは、互いにシンクロナスでなくてもよい。ある例では、同じ通信システムに属するアクセスポイントでさえ、共通の同期ソースの欠如に起因して、互いにシンクロナスでなくてもよい。例えば、アクセスポイントは、GPS同期を欠く。他の例では、異なるアクセスポイントは、異なるサイズを備えたセル及びセクタをサービス提供することができ、アクセス端末に対し大いに異なる往復送信時間をもたらす。これは、アシンクロニティ(asynchronicity)を引き起こす。例えば、いくつかのアクセスポイントは、数10メートルのセル直径を有するフェムトアクセスポイントであるのに対して、他のアクセスポイントは、数キロメートルのセル直径を備えたマクロアクセスポイントであることができる。これらのアクセスポイントは、異なるサイクリックプリフィックスサイズのような異なるシステム構成情報で形成されることができる。モバイルハンドヘルドデバイスあるいはラップトップコンピュータのようなアクセス端末は、そのようなアクセスポイントのうちの1つまたは複数から参照信号を検出することができる。参照信号のグループは、各デバイスが、1つの無線技術を使用しているシステムから、別の無線技術あるいは他のオーバーヘッドパラメータあるいはシステム構成情報を使用しているシステムへと移動するように、時変(time-varying)でありうる。したがって、(i)どの参照信号をハンドオフするか、(ii)新しいオーバーヘッド情報をダウンロードするかどうか、(iii)接続状態モードとアイドルモードの間にアクセスプローブをいつ送るか、についてインテリジェント決定を行なうために、アクセス端末がそのような信号を効率的に管理する必要がある。「接続状態モード(Connected state mode)」は、デバイスがアクセスポイントとアクティブに通信しているときのアクセス端末の状態を指す。「アイドルモード(Idle mode)」は、アクセス端末がバッテリー寿命を節約するためにそのサブシステムのうちの1つまたは複数の電源を切り(powered down)、アクセスポイントともはやアクティブな通信をしていないときの状態を指す。しかしながら、アクセス端末は、アイドルモードにある間に、参照信号を受信する。
【0025】
したがって、異なるネットワークが異なる無線技術あるいは同じ無線技術を使用しているが、サイクリックプリフィックスサイズあるいは高速フーリエ変換(FFT)トーンの数のような異なるオーバーヘッドパラメータを使用する異種ネットワーク環境で動作するアクセス端末における参照信号管理システムが必要である。不必要なハンドオフ、オーバーヘッドダウンロード、アクセスプローブ及び新しいレジストレーションを防ぐために、参照信号を効率的に管理しソートすることができる、参照信号管理システムが必要とされている。そのような参照信号管理システムは、接続状態モードと同様に、アイドルモードにおいて、シンクロナス及びアシンクロナスのシステムを扱うことができるべきである。効率的な参照信号管理システムの代替は、各アクセス端末がすべての参照信号から情報を獲得し、アシンクロナスセクタとシンクロナスセクタを含んでいるアクセス端末のセクタにおいて、アクセス端末は範囲内にある、参照信号を管理するブルートフォース方法を利用するであろう(An alternative to an efficient reference signal management system would be to employ a brute force method of managing reference signals in which each access terminal acquires information from all reference signals in sectors of which it is in range, including both asynchronous and synchronous sectors)。しかしながら、このような参照信号を管理するブルートフォース方法は、必要以上にパワーを消費する、というのも、アクセス端末は、有用でない参照信号を無差別に獲得し、使用されない結果を得るためにオーバーヘッドパラメータ上で複雑な計算を実行するからである。
【0026】
図3は、アクセス端末上でインプリメントされる一般的な参照信号管理概念47を説明する図である。アクセス端末18上で保存された参照信号管理(RSM)プログラム48は、様々なタイプの接続、ハンドオフ、及びアクセス端末18の関連問題(related issue)について、管理制御及び援助を提供する。RSMプログラム48は、ネットワーク構成の具体的な詳細、シンクロナスセクタ、アシンクロナスセクタ、及びオペレーションのアイドル状態モード及び接続状態モードを管理する。集中管理プログラムを使用することによって、アクセス端末18における単一のエンジンは、異種のモバイルネットワークを動作するために使用される構成情報の蓄積、伝播(dissemination)、及び制御において援助するために使用されることができる。例えば、図3は、それぞれ、広帯域参照信号と狭帯域シングルトーン参照信号のマトリクスを使用して、シンクロナスセクタとアシンクロナスセクタの接続モードを構成するRSMプログラム48を図示する。マトリクスはメモリ41に保存される。いくつかの無線技術では、広帯域参照信号は獲得パイロット信号と呼ばれ、狭周波数帯参照信号は、ビーコンパイロット信号と呼ばれる。他の無線技術では、狭帯域参照信号は、出力増大周波数キャリア、あるいは、出力増大トーン、と呼ばれる。
【0027】
獲得パイロット信号は、同期情報を得ることにおいてアクセス端末を援助するために、周期ベースで、アクセスポイントによって送信された時分割多重化された広帯域パイロット信号である。獲得パイロット信号は、時々TDMパイロット信号と呼ばれる。獲得パイロット信号は、時間、周波数、伝送パワーをアクセスポイントに正確に同期するために、アクセス端末によって使用される。しかしながら、獲得パイロット信号は、異なるアシンクロナスセクタから獲得パイロット信号を同時に復号するために、アクセス端末に関してより高い複雑性必要要件を課す、不利益(drawback)に悩まされる。例えば、OFDMAシステムでは、アクセス端末は、アシンクロナスシステムから獲得パイロット信号を復号するために、マルチプルFFTハードウェアエンジンを例示化するために必要とすることができる。マルチプルFFTハードウェアエンジンは、マルチプルFFTトーンを使用することができる。これは、一般的に、法外に高い。この理由から、シンクロナスアクセスポイントを検出するだけのために獲得パイロット信号をアクセス端末は使用することができるということを、従来仮定される。
【0028】
ビーコンパイロット信号は、同期情報を得ることにおいてアクセス端末を援助するために、周期ベースで、アクセスポイントによって送信される出力増大される狭帯域パイロット信号である。ビーコンパイロット信号は、複雑さにおける少しの増加を伴い、マルチプルアシンクロナスセクタから、ビーコン信号をアクセス端末が同時に検出することができるという利益を有する。残念ながら、ビーコンパイロット信号は、アクセスポイントへの非常に正確な時間、周波数、及びパワー同期化を提供しない。結果、アクセス端末は、時間、周波数、及びパワーをより正確に同期させるために、ビーコンパイロット信号を検出した後で、さらなる同期メカニズムを一般的に使用する。この理由から、シンクロナスアクセスポイントのみを検出するために、アクセス端末がビーコンパイロット信号を使用するということが一般的に想定される。
【0029】
他の配列がマルチプル層を含んでいる、設計インプリメンテーションに応じて実行されることができるが、図3のマトリクスは、これらのサンプルモードについてのモバイルデバイスのオペレーションの単純な分離を図示する。一実施形態では、RSMプログラム48は、モバイルデバイスとそれぞれの基地局を管理するためにタスクをディスパッチするためのアルゴリズムを含むソフトウェアプログラムである。インテリジェントスケジューラは、パワー使用及びレイテンシを最小化することを効率的に援助するために、オーバーヘッド情報を蓄積し分配し(dispense)、ハンドオフを管理することに使用される。
【0030】
図4は、RSMプログラム48の一実施形態におけるソフトウェアブロックを説明するブロック図である。ソフトウェアブロックは、メモリ41で保存され、デジタル信号プロセッサ40によって実施された命令である。参照信号管理の例示的なタスクは、メインサーチブロック49によって制御される。メインサーチブロック49は、例えば初期獲得ブロック50、近隣サーチブロック51、ビーコン処理ブロック52、オーバーヘッドパラメータ処理ブロック53、及び他の管理機能を実行するためのブロック54、のようなコードのサブブロックを開始し、制御し、タビュレートする(tabulates)。初期獲得ブロック50は、獲得パイロット信号を検出し分析するファームウェアブロックである。近隣サーチブロック51は、獲得パイロット信号をまた検出し分析するファームウェアブロックである。ビーコン処理ブロック52は、ビーコンパイロット信号を検出し分析するファームウェアブロックである。オーバーヘッドパラメータ処理ブロック53は、ハードウェアでインプリメントされたアルゴリズムを使用して、オーバーヘッドパラメータを処理するファームウェアブロックである。オーバーヘッドパラメータ処理ブロック53は、アクセスポイントから、情報、例えばクイックチャネル情報(QCI)、拡張チャネル情報(ECI)、クイックページングチャネル(QPCH)からの情報、及びセクタパラメータ情報、を復号する。
【0031】
オーバーヘッドパラメータ処理ブロック53は、新しいセクタのオーバーヘッドパラメータを獲得するために使用される。一例では、オーバーヘッドパラメータ処理ブロック53は、ある条件が存在するときに、好ましいパイロットリストにおけるパイロット信号に関してセクタパラメータ復号コマンドを実行することによって、オーバーヘッドパラメータを得る。条件は、(i)セクタパラメータが知られていないということ、(ii)スーパービジョンタイマ(supervision timer)(ドロップタイマとも呼ばれる)が0であるということ、あるいは、(iii)新しいセクタの相対エネルギー(ジオメトリとも呼ばれる)は、予め決定されたセクタパラメータの復号閾値よりも大きいということ、を含む。オーバーヘッドパラメータ処理ブロック53はまた、ある条件が存在するとき、好ましいパイロットリストにおけるパイロット信号に関してECI復号コマンドを発行することにより、新しいセクタのオーバーヘッドパラメータを獲得する。条件は、(i)クイックチャネル情報及び拡張チャネル情報は知られていないということ、(ii)既知のクイックチャネル情報と既知の拡張チャネル情報の有効性が満了し、QPCH復号が一度失敗しているということ、(iii)スーパービジョンタイマが0にゼロに等しい、あるいは(iv)新しいセクタの相対的なエネルギーが決定されたECI復号閾値よりも大きいということ、を含む。
【0032】
オーバーヘッドパラメータ処理ブロック53はまた、(i)通常のアクセス端末の既知のOVHDパラメータの有効性が満了していること、(ii)プッシュ・ツー・トークアクセス端末の既知のOVHDパラメータの有効性がすぐに満了すること、あるいは、(iii)プッシュ・ツー・トークアクセス端末によって受信されるパイロット信号がアクセスグループにあること、のようなある条件の下で、パイロット信号に関してQPCH復号を実行することによって新しいセクタのオーバーヘッドパラメータ(OVHD)をベリファイする。
【0033】
他の参照信号管理タスクはまた、設計の選択に応じて、ブロック54によってインプリメントされる。メインサーチブロック49はまた、アクセス端末18の接続状態モード及びアイドルモードの両方の間に、様々なパイロット信号を、グループへと割り付ける。
【0034】
メインサーチブロック49はまた、パイロット信号のパイロットエネルギーを決定しセクタあるいはアクセスポイントのジオメトリを計算する、タスクを管理する。アクセスポイントと、シンクロナスセクタとアシンクロナスセクタの両方のジオメトリが計算される。パイロット信号のパイロットエネルギーはdBmで測定される。セクタあるいはアクセスポイントのジオメトリは、そのセクタあるいはアクセスポイントからのパイロット信号のパイロットエネルギー対他のセクタあるいはアクセスポイントからの他のパイロット信号のパイロットエネルギーの比(the ratio of the pilot energy of a pilot signal from that sector or access point to the pilot energies of other pilot signals from other sectors or access points)である。セクタあるいはアクセスポイントAのジオメトリは下記のように導出されることができる:geometry (A) = (pilot energy (A)) / (pilot energy (A) + pilot energy (B) + pilot energy (C) + ... pilot energy (N))、なお、A、B、C、…Nは、パイロットエネルギー情報がアクセス端末において利用可能であるセクタあるいはアクセスポイントである。
【0035】
メインサーチブロック49は、非常に効率的な方法で関連づけられたオーバーヘッド管理を実行することに加え、順方向リンクのためのハンドオフ決定を行ない、より少ないバッテリー使用とアクセス端末についてのより早い応答を結果としてもたらす。
【0036】
いくつかの可能な実施形態のうちの1つにおいては、メインサーチブロック49によって実行された、ソフトウェアサーチ(SW SRCH)コマンド55は、各アクセスポイントあるいはセクタから検出されたパイロット信号から、オーバーヘッドパラメータのデータベースを生成する。メインサーチブロック49は、サーチ応答(SearchResponseあるいはSRCHRsp)及びビーコン応答(BeaconResponseあるいはBeaconRsp)関数のようなブロック50−52のファームウェアによって実行された関数を使用して、データベースを構築する。オーバーヘッドパラメータのデータベースはメモリ41に保存される。データベースのオーバーヘッドパラメータのいくつかは、PilotEnergyTDM、AvgPilotEnergyTDM、PilotEnergyBeacon、AvgPilotEnergyBeacon、CPLength、SyncToServingSectorBit、Geometry、DropTimer、及びTimingOffsetを含む。
【0037】
PilotEnergyTDMパラメータは、獲得パイロット信号から得られ、SRCHRsp関数におけるアルゴリズムによって計算される。例えば、AvgPilotEnergyTDMパラメータはまた、獲得パイロット信号に関し、例えば100ミリ秒の平均を使用して、PilotEnergyTDMパラメータのIIRフィルタリングによって得られる。PilotEnergyBeaconはビーコンパイロット信号から得られ、BeaconRsp関数におけるアルゴリズムを使用して計算される。AvgPilotEnergyBeaconパラメータはまた、ビーコンパイロット信号に関し、例えば200ミリ秒の平均を使用して、PilotEnergyBeaconパラメータのIIRフィルタリングによって得られる。CPLengthパラメータは、関連セクタにおけるアクセス端末が許容することができる遅延拡散のサイクリックプリフィックス長さを示す。SyncToServingSectorBitパラメータは、サービングセクタがシンクロナスあるいはアシンクロナスであるかどうかを示す。一実施形態では、ビットを1または0に設定することは、それぞれ、サービングセクタがシンクロナスあるいはアシンクロナスであるということを示す。ジオメトリパラメータは、1パイロット信号のパイロットエネルギー対すべての検出されたパイロット信号のエネルギーの比を示す。DropTimerパラメータは、パイロットエネルギーパラメータがあるしきい値あるいは持続時間を越えるときに、呼び起こされる。したがって、DropTimerパラメータは、パイロットエネルギーがしきい値あるいは持続時間より下である期間をトラッキングするために使用される。TimingOffsetパラメータは、サービングセクタに関するオフセットを示す。データベースにおける他のオーバヘッドパラメータは、FFTトーンがフーリエ変換計算に使用されるサービングセクタにおいて多数のアンテナ、スーパーフレームにおける多数のフレームあるいは時間スロット、そして、フレームにおける多数のOFDMシンボルを含む。
【0038】
接続状態モードでは、パイロット信号は、そのパイロットエネルギーがサービングセクタと関連づけられたSRCHRsp関数によって検出される場合には、サービングセクタにシンクロナスであると考えられる。1つのインプリメンテーションでは、与えられたセクタAのジオメトリは、Geometry(A)=(pilot energy(A))/(pilot energy(A)+pilot energy(B)+pilot energy(C)+...pilot energy(N))として計算され、なお、パイロットエネルギーは、シンクロナスであるSyncToServingSectorBit parameterを備えたそれらのセクタについてのAvgPilotEnergyTDM parameterを指し、パイロットエネルギーは、アシンクロナスであるSyncToServingSectorBit parameterを備えたそれらのセクタについてのAvgPilotEnergyBeacon parameterである。
【0039】
ハンドオフの間に現在のオーバーヘッドパラメータを維持するために、SyncToServingSectorBitパラメータは、各セクタについて更新されるべきである。ジオメトリ計算を使用して、アクセス端末の範囲内にある、あるいは、アクセス端末のほぼ範囲内にある、異なるセクタから生じるエネルギーレベルを評価することが可能である。
【0040】
接続状態モードでは、メインサーチブロック49によって実行される、ソフトウェアサーチ(SW SRCH)コマンド55は、検出されたパイロット信号を、CandidateSet、RemainingSet及びActiveSet(ASET)のようなマルチプルグループに、さらに分類する。パイロット信号がある持続期間の時間の間、最小エネルギー基準を満たす場合には、それぞれの新しく検出されたパイロット信号は、CandidateSetに最初に追加される。CandidateSetにおけるパイロット信号は、ActiveSetにプロモートされる、あるいは、さらなる基準に基づいてRemainingSetにデモートされる(demoted)。オーバーヘッドコレクション及びハンドオフオペレーションのほとんどは、すべての検出されたパイロット信号上で実行されていることとは対照的に、ActiveSetにおけるパイロット信号に制限される。ActiveSet上でのみオペレーションを実行することは、アクセス端末によって実行されなくてはならないコンピューテーションを制限し、したがって、バッテリー寿命を延長する。新しく検出されたパイロット信号を、3つのグループ、CandidateSet、RemainingSet、及びActiveSetのうちの1つに分類するためのサンプル基準は、下記に説明されている。
【0041】
パイロット信号は、AddThresholdと呼ばれる、あるしきい値を越えるそのジオメトリパラメータに基づいて、CandidateSetに加えられる。DropTimerパラメータがPilotDropTimerパラメータより下にある場合、パイロット信号はActiveSetから削除される。そのDropTimerパラメータが、PilotDropTimerパラメータよりも大きいあるいは等しい場合、パイロット信号はCandidateSetから取り除かれる。パイロット信号がCandidate Setから削除される場合、パイロット信号は、パイロット信号のためのDropTimerパラメータを変更せずに、RemainingSetへと移動させられる。CandidateSetに対して新しく検出されたパイロット信号を追加することが、超過しているCandidateSetの最大サイズをもたらす場合には、ソフトウェアサーチ(SW SRCH)コマンド55はCandidateSetにおいて最も弱いパイロット信号を削除する。
【0042】
パイロット信号がCandidateSetまたはActiveSetから削除される場合、パイロット信号はRemainingSetに加えられる。与えられたパイロット信号は、2つのシチュエーションのRemainingSetから削除される。最初に、与えられたパイロット信号のDropTimerパラメータが、PilotDropTimerRemainingSetパラメータよりも大きいあるいは等しい場合には、パイロット信号は削除される。第2に、(i)別のパイロット信号がRemainingSetに追加され、(ii)RemainingSetのサイズがそのしきい値(MaxRemainingSetSize)を越え、(iii)与えられたパイロット信号が最も弱い信号である、場合には、パイロット信号は削除される。
【0043】
アクセス端末がPilotReportメッセージを構築する場合、ActiveSetは構成される。アクセスポイントは、このPilotReportメッセージで周期的に更新される。サービングアクセスポイントは、ActiveSetにそれぞれの新しいセクタ及びアクセスポイントを追加するために、PilotReportメッセージを使用する。アクセスポイントは、アクセス端末に対して新しく追加されたセクタのオーバーヘッドパラメータを「トンネリングする(tunnels)」。「トンネリングすること(Tunneling)」は、アクセスポイントAが、アクセスポイントBのオーバーヘッドパラメータのすべてを得るために有線あるいは無線のリンクを使用して別のアクセスポイントBと通信し、そのあとで、サービングセクタ通信リンクを使用してアクセス端末に対してそれらのオーバーヘッドパラメータを送信する、プロセスである。
【0044】
図5は、どのようにRSMプログラム48が、グループ及びサブグループへと検出されたパイロット信号を、割り付けるかを図示する図である。アイドルモード(スリープ状態)において、メインサーチブロック49内のソフトウェアサーチコマンド55は、新しく検出されたパイロット信号を、複数のグループ、例えば、PreferredPilotList、PagingSet、AccessSet及びServingSectorに、さらに分類する。新しく検出されたパイロット信号が予め決定された時間の持続時間についての最小エネルギー基準を満たすならば、それぞれの新しく検出されたパイロット信号は、CandidateSetに対して最初に追加される。CandidateSetのパイロット信号のみが、下記で説明された追加基準に基づいてPreferredPilotList、PagingSet、AccessSet、あるいはServingSectorのうちの1つにプロモートされる。時間及びパワー負荷の大きいオペレーションは、パイロット信号の全体的な集まりに関して実行されるよりも、パイロット信号のサブグループに制限される。例えば、アクセス端末18は、アクセスプローブを送信することはアイドルモードのアクセス端末にとってパワー負荷が大きいので、AccessSetにおけるパイロット信号と関連づけられたアクセスポイントに対してのみアクセスプローブを送信する。別の例では、アクセス端末18は、PagingSetに属するパイロット信号におけるページのみをモニタする。このことは、ページが無事に検出されるという確率を改善し、結果、パワー消費を減らし、バッテリー寿命を延長する。パワーはまた、ServingSectorにおけるパイロット信号と関連づけられた、アクセスポイントから受信すること、アクセスポイントに対して送信すること、によって節約される。
【0045】
検出されたパイロット信号は、以下のように、PreferredPilotList(PPL)に割り付けられる。そのジオメトリパラメータがAddThresholdを超過する場合には、新しく検出されたパイロット信号が、PreferredPilotListに加えられる。パイロット信号のジオメトリパラメータがDropThresholdより下にある場合、DropTimerパラメータを生成するタイマーが起動される。DropTimerパラメータが、msecで最大{SleepPeriod*NumSleepCycles, DropTimerMin}よりも大きくなるあるいは等しくなる場合には、PreferredPilotListからドロップされる。さらに、PreferredPilotListのサイズがしきい値を越える場合、パイロット信号はPreferredPilotListからドロップされる。
【0046】
パイロット信号におけるセクタパラメータ情報が復号された場合、PreferredPilotListからのパイロット信号はPagingSetに加えられ、メインサーチブロック49は、パイロット信号に対応するアクセスポイントがアクセス端末に対してページを送ることを決定する。パイロット信号がPreferredPilotListから削除されている場合、PagingSetにおけるパイロット信号が削除される。PagingSetにおけるパイロット信号は、レジストレーションステータスに基づいて、さらにジオメトリによって、ソートされる。
【0047】
与えられたパイロット信号に対応するアクセスポイントからのすべてのオーバーヘッドパラメータが、無事に復号され有効とされた場合には、PreferredPilotListにおけるパイロット信号がAccessSetに追加される。AccessSetにおけるパイロット信号は、ジオメトリに基づいてソートされる。パイロット信号がPreferredPilotListから削除された場合、AccessSetにおけるパイロット信号が削除される。
【0048】
すべてのオーバーヘッドパラメータが復号された、PreferredPilotListにおいて最も強いパイロット信号は、ServingSectorである。バッテリー寿命を節約するために、ServingSectorパイロット信号は、アクセス端末がすでにレジストレーション情報を有しているアクセスポイントに限定されており、別のレジストレーションゾーンにおける新しく検出されたパイロット信号のジオメトリが現在のレジストレーションゾーンにおけるパイロット信号よりも著しくよいという場合を除く。例えば、既存のServingSectorパイロット信号を置き換える、異なるレジストレーションゾーンにおける新しいパイロット信号の場合、新しいパイロット信号のジオメトリは、ServingSectorのジオメトリにIdleHandoffHysterisysMarginを足した合計を超過しなくてはならない。アイドルハンドオフヒステリシスマージン(idle hand-off hysteresis)は、非常に時間及びパワー負荷の大きいもの(very time and power intensive)である、不必要なレジストレーションオペレーションを防ぐように、追加される。
【0049】
上記で説明されたパイロット信号のサブグループは、好ましい参照信号管理プログラムによって使用されるいくつかの便利なカテゴリのただのリストである。いくつかの例では、サブグループの数を減らすか、サブグループの数を増加させることが望ましい。したがって、パイロット信号の他のグループあるいはサブグループは、設計の選択にしたがって使用されることができる。
【0050】
RSMプログラム48は、いくつかのシナリオにおいて、アイドルモード呼び出しフローを実行する。1つのシナリオは、ページサイクルの間に、アクセス端末がウェイクアップするときに基づく。アクセス端末は、QuickPagesをモニタする、及び/または、PagingSetに対応するアクセスポイントからページングサイクルごとにページングする。アクセス端末は、より低い端末コンピューテーション複雑さにより、一般的QuickPagesを最初に復号する。いくつかの無線技術は、スタンバイ時間を延長するためにページングチャネルに加えて、クイックページングチャネル(QPCH)を使用する。ページングチャネルとクイックページングチャネルは、別個の信号チャネルである。QuickPageパイロット信号は、QPCH上で送信される。クイックページングチャネルは、ページングチャネルの一般的なページングメッセージにおいてページを示すために設定されるクイックページングビットを含む。クイックページングチャネルにおける両方のクイックページングビットが設定されない場合には、アクセス端末は、一般的なページングチャネルにおいて、後続一般的なページングを復調する必要がない。相対的により長い一般的なページングメッセージを復調するよりも、クイックページングビットを復調するほうがより少ないエネルギーが消費される。クイックページングチャネルのクイックページングビットを復調することによって、ページングチャネルにおける一般ページングメッセージは、ページがあるときのみ、復調されることができる。アクセス端末は、アクセス端末がページングされたかどうかを決定するために、QPCHを正確に復号しなければならない。
【0051】
QuickPageが無事に復号された後であるが、アクセス端末に対して有効なページがない場合、アクセス端末は、次のページングサイクルまでスリープする。そうでない場合には、すべてのQPCH復号が失敗する場合、あるいは、有効なページでQPCHの成功した復号のときに、PagingSetの第1のパイロット信号に関して、アクセス端末は全ページを復号する。アシンクロナスセクタあるいはアクセスポイントを備えた配置においては、各ページングサイクル上で、アクセス端末はまた、他のアシンクロナスアクセスポイントあるいはセクタに対応するビーコンパイロット信号を復号する。ビーコン処理ブロック52のファームウェアが有効な全ページを報告する場合には、アクセス端末は、AccessSetにおけるパイロット信号によって示された最も強いセクタに対して、アクセスプローブを送る。アイドルモードにおいて、アクセス端末は、(i)オーバーヘッド情報が知られていない場合、(ii)DropTimerが0に等しい、あるいは(iii)パイロット信号のジオメトリがOverheadDecodeThresholdよりも大きい、のような予め決定されたルールに基づいて、PreferredPilotListにおけるパイロット信号について、オーバーヘッドチャネルをモニタし、復号する。
【0052】
例えば、アクセス端末18がQuickPageを復号するためにページングサイクルの間にウェイクアップするとき、RSMプログラム48は、好ましいパイロットリストに対してすでに割り付けられたパイロット信号について獲得パイロット信号サーチを開始する(SRCH関数をスタートする)。RSMプログラム48は、好ましいパイロットリストからパイロット信号を復号する。その後で、QuickPageが無事に復号される場合、RSMプログラム48は、次のスーパーフレームが追加パイロット信号サーチ関数を実行することを待機する。QuickPageが無事に復号されない場合、アクセス端末18はスリープに戻る。
【0053】
プッシュ・ツー・トーク(PTT)アクセス端末は、非常に短い時間期間において、呼び出しを開始する。したがって、PTTアクセス端末は、アクセス端末が呼び出しを開始するとき、オーバーヘッドパラメータを最初から(from scratch)集める時間を費やさない。結果、アイドルモードにおいてさえ、PTTアクセス端末は、オーバーヘッド情報が期限切れになることを防ぐために、より高い頻度でオーバーヘッドパラメータをモニタし、復号する。一実施形態では、アクセス端末は、オーバーヘッドパラメータが最新であるということを確実にするために、QPCHチャネルをモニタし復号する。QPCHチャネルを復号する失敗は、オーバーヘッドパラメータが期限切れである(outdated)ということを示す。したがって、QPCHチャネル復号が失敗するとき、PTTアクセス端末は、オーバーヘッドチャネルを復号し、そのオーバーヘッド情報を更新する。
【0054】
図6は、RSMプログラム48が動作する一例の異種ネットワークトポロジ56を説明する。アクセス端末18は、2つのセクタに隣接する(borders on)。第1のセクタ57は、第1のアクセスポイント58によってカバーされる。第2のセクタ59は、第2のアクセスポイント60によってカバーされる。アクセス端末18がセクタ57とアクティブに通信しているので、第1のセクタ57はサービングセクタである。アクセス端末18のユーザが、ボイスあるいはデータトラヒックを、アクティブに、第2のセクタ59に対して送信していない、あるいは、第2のセクタ59から受信していないので、第2のセクタ59はノンサービングセクタである。RSMプログラム48はアクセス端末18上に常駐する。第1のアクセスポイント58は、バックホール接続61によって第2のアクセスポイント60に接続される。第1のアクセスポイント58はまたバックホール接続62によって別のアクセスポイントに接続される。
【0055】
一例では、第1のアクセスポイント58は、3GPP LTE無線技術をインプリメントする。したがって、サービングセクタ57はシンクロナスセクタである。第2のアクセスポイント60は、IEEE802.11無線技術をインプリメントし、ノンサービングセクタ59はアシンクロナスセクタである。RSMプログラム48は、異種ネットワーク間のハンドオフを効率的に管理する。第1のアクセスポイント58は、第1のパイロット信号63を送信し、第2のアクセスポイント60は、第2のパイロット信号64を送信する。この異種ネットワークトポロジでは、異なる無線技術をインプリメントする他のネットワークもまたある。したがって、マルチプル無線技術をインプリメントするネットワークからのアクセスポイントは、アクセス端末18に到達するパイロット信号を送信する。さらに、アクセス端末18は、第1のアクセスポイント58と同じ無線技術をインプリメントするアクセスポイントからパイロット信号を受信しているが、それらの他のアクセスポイントは、他のオペレーティングパラメータ、例えばサイクリックプリフィックスサイズとFFTトーン、を使用するので、それらは異種であってもよい。
【0056】
図7は、RSMプログラム48がパイロット信号を管理し、そしてアクセス端末18のための機能を実行するためにそれらのパイロット信号において伝達される情報を使用する、方法のステップ65−72を図示しているフローチャートである。図7のステップは、図6で示される例示的な異種ネットワークトポロジ56に関連して説明される。
【0057】
第1のステップ65では、RSMプログラム48は、第1のパイロット信号63、第2のパイロット信号64、及び他の異種アクセスポイントによって送信されたパイロット信号を含んでいるマルチプルパイロット信号を検出する。第1のパイロット信号63は、第1の無線技術、すなわち3GPP LTE、をインプリメントする、第1のアクセスポイント58から送信される。第2のパイロット信号64は、第2の無線技術、すなわちIEEE802.11、をインプリメントする、第2のアクセスポイント60から送信される。この例では、3GPP LTEとIEEE802.11は異なる無線技術である。他の例示的なトポロジでは、第1及び第2のアクセスポイントが無線技術の1つのタイプをインプリメントする場合でさえ、2つのアクセスポイントが異なる周波数、タイミング、あるいは他の異なるオペレーティングパラメータを使用する場合には、両方のアクセスポイントによってインプリメントされる無線技術は、同一でない可能性がある。
【0058】
ステップ66において、メインサーチブロック49内のソフトウェアサーチコマンド55は、候補グループ、残りのグループ、アクティブグループ、好ましいパイロットリスト、ページンググループ、クイックページングセット、アクセスグループ、そしてサービングセクタ、のような複数のグループへと複数のパイロット信号を割り付けることができる。
【0059】
ステップ67で、RSMプログラム48は、検出されたパイロット信号において伝達された情報を使用して、参照信号管理機能を実行する。例えば、参照信号管理機能は、(i)第1のアクセスポイント58から第2のアクセスポイント60までのアクセス端末18のハンドオフを管理すること、(ii)アクセス端末18のアイドルモードを管理すること、(iii)アクセス端末18のためのパイロット信号のアクティブグループを管理すること、(iv)アクセス端末18のためのオーバーヘッドパラメータを集めること、であることができる。
【0060】
効率的に参照信号管理機能を実行するために、RSMプログラム48は、どのパイロット信号がグループのそれぞれにおいてあるのか(which pilot signals are in each of the groups)を更新する。ステップ68で、その検出されたパイロット信号が予め決定されたしきい値を越えるジオメトリを有する場合には、ソフトウェアサーチコマンド55は、好ましいパイロットリストに対し、検出されたパイロット信号のうちの1つを追加する。ステップ69で、対応するセクタがアクセス端末18に対しページを送信するであろうということをセクタパラメータの復号が示す場合には、ソフトウェアサーチコマンド55は、ページンググループに、検出されたパイロット信号のうちのひとつを追加する。例えば、アクセス端末18に対してページをセクタ59は送信するであろうということをノンサービングセクタ59についてのセクタパラメータの復号が示す場合には、ソフトウェアサーチコマンド55は、ページンググループに第2のパイロット信号64を追加する。ステップ70で、パイロット信号が好ましいパイロットリストから削除される場合には、ソフトウェアサーチコマンド55は、ページンググループからパイロット信号を削除する。ステップ71で、(i)クイックチャネル情報(QCI)あるいは拡張チャネル情報(ECI)が成功して復号され、且つ、(ii)セクタパラメータの復号が対応するセクタがアクセス端末18に対しページを送信するであろうということを示す場合には、ソフトウェアサーチコマンド55は、クイックページングセットに対し、好ましいパイロットリストからのパイロット信号を追加する。ステップ72で、そのパイロット信号が好ましいパイロットリストから削除される場合には、ソフトウェアサーチコマンド55は、クイックページングセットからパイロット信号を削除する。
【0061】
別のステップで、ソフトウェアサーチコマンド55は、アクティブグループを形成する。アクセス端末18が第1のアクセスポイント58に対してPilotReportメッセージを送信するとき、アクティブグループが構成される。サービングアクセスポイント58は、アクティブグループに新しいセクタ及びアクセスポイントを追加するために、PilotReportメッセージを使用する。ノンサービングセクタ59は、アクティブグループに追加される。アクセスポイント58は、バックホール接続61にわたって第2のアクセスポイント60からそれらのパラメータを受信し、そしてその後で、サービングセクタ57の通信リンクを使用してアクセス端末18に対してそれらのパラメータを送信することによって、アクセス端末18に、新しく追加されたセクタ59のオーバーヘッドパラメータをトンネリングする(tunnels)。
【0062】
図7の方法におけるステップの具体的な順序あるいはヒエラルキは、例示的なアプローチであるということが理解される。設計の選択に基づいて、方法におけるステップの具体的な順序あるいはヒエラルキは、再編成されてもよいが、本開示の範囲内にある、ということが理解される。特許請求の範囲の方法の請求項は、サンプル順序で様々なステップの構成要素を提示しており、示された具体的な順序あるいはヒエラルキに限定されるように意図されていない。
【0063】
ここでの実施形態に関連して説明された様々な説明のための、論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、あるいは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートあるいはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは、ここに説明された機能を実行するように設計されたそれらのいずれの組み合わせ、でインプリメントされる、あるいは実行されることができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替で、プロセッサはいずれの従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいはステートマシン(state machine)であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイス(computing devices)の組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと1つまたは複数のマイクロプロセッサ、の組み合わせ、あるいはいずれの他のそのような構成のもの、としてインプリメントされてもよい。
【0064】
当業者は、様々な説明のための論理ブロック、モジュール、回路、および、ここに開示された実施形態に関連して説明されたアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェアあるいは両方の組合せとしてインプリメントされることができる、ということをさらに理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明瞭に説明するために、様々な説明のためのコンポーネント、ブロック、モジュール、回路およびステップが、一般に、それらの機能性という観点から、上記に説明されてきた。そのような機能性が、ハードウェアあるいはソフトウェアとしてインプリメントされるかどうかは、特定のアプリケーションと全体のシステムに課された設計制約(design constraints)に依存する。熟練職人は、各特定のアプリケーションについて様々な方法で、説明された機能性をインプリメントすることができるが、そのようなインプリメンテーションの決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈されるべきでない。
【0065】
1つまたは複数の例示的な実施形態がソフトウェアにおいてインプリメントされる場合、機能(functions)は、コンピュータ可読媒体上で、1つまたは複数の命令あるいはコードとして、保存されあるいは送信されることができる。コンピュータ可読媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送(transfer)を容易にするいずれの媒体も含んでいる、コンピュータ記憶媒体(computer storage media)と通信媒体(communication media)の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる、いずれの利用可能な媒体であることができる。アクセス端末18のメモリ41は、そのようなコンピュータ可読媒体の一例である。例として、また限定されないが、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMあるいは他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージあるいは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令あるいはデータストラクチャの形態において望まれるプログラムコードを保存あるいは搬送するために使用されることができる、また、コンピュータによってアクセスされることができる、任意の他の媒体も備えることができる。また、いずれの接続(connection)もコンピュータ可読メディア(computer-readable medium)と適切に名付けられる。例えば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、あるいは、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア(twisted pair)、デジタル加入者ライン(digital subscriber line)(DSL)、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のような無線技術を使用している他の遠隔ソース、から送信される場合には、そのときには、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のような無線技術は、媒体(medium)の定義に含まれている。ここに使用されているように、ディスク(disk)とディスク(disc)は、コンパクトディスク(compact disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(laser disc)、光学ディスク(optical disc)、デジタル汎用ディスク(digital versatile disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(blu-ray disc)を含んでおり、「ディスク(disks)」は、大抵、データを磁気で再生しているが、「ディスク(discs)」は、レーザーで光学的に再生する。上記の組み合わせはまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。上記のものの組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。例示的なコンピュータ可読媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ることができ、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。アクセス端末18のDSP40は、メモリ41の記憶媒体から情報を読み取ることができ、メモリ41の記憶媒体に情報を書き込むことができるプロセッサの一例である。あるいは、記憶媒体は、DSP40のようなプロセッサにとって不可欠でありうる。プロセッサと記憶媒体はASICに存在していてもよい。ASICは、ユーザ端末またはアクセス端末18において常駐していてもよい。あるいは、プロセッサと記憶媒体は、ユーザ端末かアクセス端末のディスクリートコンポーネントとして常駐していてもよい。
【0066】
ある特定の実施形態は説明のために上記で記載されているが、本特許文書の教示は、一般的な適用性(applicability)を有しており、上記で説明された特定の実施形態に限定されていない。例えば、RSMプログラム48は、アクセス端末18上で常駐しているものとして上記で説明されている。しかしながら、RSMプログラム48はまた、アクセスポイントあるいは基地局上で常駐していてもよい。いくつかの実施形態では、マルチプル参照信号管理プログラムは、同時に実行されており、メインサーチブロック49のいくつかの部分は、基地局に常駐し、いくつかの部分は、アクセス端末18上で常駐する。参照信号管理プログラムの配置に対する変化及び修正は、参照信号管理システムの精神および範囲から逸脱することなく、展開されることができる。したがって、様々な修正、適応、および説明される具体的な実施形態の様々な特徴の組み合わせは、特許請求の範囲から逸脱することなく、実行されることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の参照信号と第2の参照信号を含む、複数の参照信号を検出することと、なお、前記第1の参照信号は、第1の構成を有する第1のアクセスポイントから送信され、前記第2の参照信号は、第2の構成を有する第2のアクセスポイントから送信され、前記第1の構成は、前記第2の構成とは異なる;
前記複数の参照信号を複数のグループに割り付けることと;
前記複数の参照信号において伝達された情報を使用して、参照信号管理機能を実行することと、なお、前記参照信号管理機能は、前記第1のアクセスポイントから前記第2のアクセスポイントまでのアクセス端末のハンドオフを管理することと、前記アクセス端末のアイドルモードを管理することと、前記アクセス端末のための参照信号のアクティブグループを管理することと、前記アクセス端末のためのシステム構成情報を集めることと、から成るグループから選ばれる;
を備えている方法。
【請求項2】
前記第1の構成及び前記第2の構成は、異なるシステム技術に対応しており、前記異なるシステム技術は、広域ネットワーク(WAN)技術、ローカルエリアネットワーク(LAN)技術、そしてパーソナルエリアネットワーク(PAN)技術から成るグループから選ばれる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の構成及び前記第2の構成は、同じシステム技術を使用しており、前記第1の構成及び前記第2の構成は、異なる展開パラメータを使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記異なる展開パラメータは、サイクリックプリフィックスの長さによって異なる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記異なる展開パラメータは、使用される高速フーリエ変換(FFT)トーンの数によって異なる、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記展開パラメータは、時間及び周波数同期パラメータである、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の構成の前記時間及び周波数同期パラメータは、共通の同期ソースにより、前記第2の構成の前記時間及び周波数同期パラメータと異なる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記アクセス端末の接続状態モードにおいて、前記参照信号管理プログラムは、前記第2の参照信号の参照信号エネルギーを検出し、前記第2の参照信号は、広帯域信号と狭帯域信号から成るグループから選ばれる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記広帯域信号は、時分割多重化(TDM)獲得参照信号である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記狭帯域参照信号は、出力増大周波数キャリアである、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記アクセス端末はサービングセクタにロックされており、前記参照信号管理プログラムは、前記第2の参照信号が送信される新しいセクタが前記第2の参照信号を処理することによって前記サービングセクタにアシンクロナスであるということを決定する、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記参照信号管理プログラムは、各検出された参照信号についての、相対エネルギーと参照信号エネルギーを計算する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のアクセスポイントが前記アクセス端末のためのサービングセクタであり、前記第2のアクセスポイントが前記アクセス端末のためのノンサービングセクタであり、前記ノンサービングセクタのためのシステム構成情報は、前記サービングセクタにおける前記アクセス端末への送信のために、バックホール接続を介して前記第1のアクセスポイントに転送される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のアクセスポイントは、前記アクセス端末のためのサービングセクタであり、前記第2のアクセスポイントは、前記アクセス端末のためのノンサービングセクタであり、前記ノンサービングセクタのためのシステム構成情報は、前記アクセス端末によって前記第1のアクセスポイントに転送される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記アクセス端末がページングサイクルの間にウェイクアップするとき、獲得参照信号サーチを開始することと、
好ましい参照信号リストに、検出された参照信号を追加することと、
ページンググループに、前記好ましい参照信号リストからの参照信号を追加することと、
前記ページンググループにおける前記参照信号のページングチャネルを復号することと、
前記ページングチャネルの前記復号が前記アクセス端末についてのページがないということを示す場合には、スリープに入ることと、
をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記参照信号管理プログラムは、検出された参照信号のグループを保持し、前記グループは、好ましい参照信号リストである、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記アクセス端末の接続状態モードにおいて、前記好ましい参照信号リストにおける前記参照信号は、候補グループ、残りのグループ、そしてアクティブグループから成るグループから選ばれるサブグループに対してさらに割り付けられる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記1つの検出された参照信号が予め決定された閾値を超える相対エネルギーを有する場合には、前記好ましい参照信号リストに、前記検出された参照信号のうちの1つを追加すること、
をさらに備える請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記アクセス端末のアイドルモードにおいて、前記好ましい参照信号リストにおける前記参照信号は、ページンググループ、クイックページングセット、アクセスグループ、及びサービングセクタグループから成るグループから選ばれたサブグループに対してさらに割り付けられる、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記参照信号に対応するアクセスポイントからのシステム構成情報の復号が、アクセスポイントがアクセス端末に対してページを送るということを示す場合、前記ページンググループに、前記好ましい参照信号リストにおける参照信号を追加すること、
をさらに備える請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記参照信号が前記好ましい参照信号リストから削除される場合、前記ページンググループから参照信号を削除すること、
をさらに備えている請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記参照信号に対応するアクセスポイントからのシステム構成情報が無事に復号された場合、前記アクセスグループに、前記好ましい参照信号リストからの参照信号を追加すること、
をさらに備えている請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記参照信号が前記好ましい参照信号リストにおいて最も強い参照信号である場合、そして、前記参照信号に対応するアクセスポイントからのシステム構成情報が無事に復号される場合、前記サービングセクタグループに、前記好ましい参照信号リストからの参照信号を追加すること、
をさらに備えている請求項19に記載の方法。
【請求項24】
新しいセクタからのシステム構成情報は、
前記新しいセクタについてのシステム構成情報が知られていない;
既知のシステム構成情報の有効性が失効している;
既知のシステム構成情報の有効性がプッシュ・ツー・トークアクセス端末についてまもなく失効する;
スーパービジョンタイマが0に等しい;そして
前記新しいセクタの相対エネルギーは、予め決定されるオーバーヘッド復号閾値よりも大きい;
という条件のうち少なくとも1つが満たされるのであれば、前記新しいセクタと関連づけられたアクセスポイントからオーバーヘッドチャネルを復号することによって獲得される、
請求項1に記載の方法。
【請求項25】
請求項1に記載の方法を実行するように構成された、電子デバイス。
【請求項26】
プロセッサと、
ストレージ媒体と、
前記ストレージ媒体上で保存される、参照信号管理プログラムと、
を備え、
前記参照信号管理プログラムは、前記アクセス端末に、複数の参照信号を検出させ、複数のグループに前記複数の検出された参照信号を割り付けさせ、そして、前記検出された参照信号において伝達される情報を使用して参照信号管理機能を実行させる、前記プロセッサによって実行される命令を含み、前記複数の参照信号は、第1の参照信号と第2の参照信号を含んでおり、前記第1の参照信号は、前記第1の構成を有する第1のアクセスポイントから送信され、前記第2の参照信号は、第2の構成を有する第2のアクセスポイントから送信され、前記第1の構成は前記第2の構成とは異なり、前記参照信号管理機能は、前記アクセス端末のハンドオフを管理することと、前記アクセス端末のアイドルモードを管理することと、前記検出された参照信号のアクティブグループを管理することと、前記アクセス端末のためのシステム構成情報を集めることと、から成るグループから選ばれる、アクセス端末。
【請求項27】
前記第1の構成及び前記第2の構成は、異なるシステム技術に対応しており、前記異なるシステム技術は、広域ネットワーク(WAN)技術、ローカルエリアネットワーク(LAN)技術、そしてパーソナルエリアネットワーク(PAN)技術から成るグループから選ばれる、請求項26に記載のアクセス端末。
【請求項28】
前記第1の構成及び前記第2の構成は、同じシステム技術を使用しており、前記第1の構成及び前記第2の構成は、異なる展開パラメータを使用する、請求項26に記載のアクセス端末。
【請求項29】
前記異なる展開パラメータは、サイクリックプリフィックスの長さによって異なる、請求項28に記載のアクセス端末。
【請求項30】
前記異なる展開パラメータは、使用される高速フーリエ変換(FFT)トーンの数によって異なる、請求項28に記載のアクセス端末。
【請求項31】
前記展開パラメータは、時間及び周波数同期パラメータである、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の構成の前記時間及び周波数同期パラメータは、GPS同期の欠如により、前記第2の構成の前記時間及び周波数同期パラメータと異なる、請求項29に記載のアクセス端末。
【請求項33】
前記アクセス端末の接続状態モードにおいて、前記参照信号管理プログラムは、前記第2の参照信号の参照信号エネルギーを検出し、前記第2の参照信号は、広帯域信号と狭帯域信号から成るグループから選ばれる、請求項26に記載のアクセス端末。
【請求項34】
前記広帯域信号は、時分割多重化(TDM)獲得参照信号である、請求項26に記載のアクセス端末。
【請求項35】
前記狭帯域参照信号は、出力増大ビーコン参照信号である、請求項26に記載のアクセス端末。
【請求項36】
前記アクセス端末はサービングセクタにロックされており、前記参照信号管理プログラムは、前記第2の参照信号が送信される新しいセクタは前記第2の参照信号を処理することによって前記サービングセクタにアシンクロナスであるということを決定する、請求項26に記載のアクセス端末。
【請求項37】
前記参照信号管理プログラムは、各検出された参照信号についての、相対エネルギーと参照信号エネルギーを計算する、請求項26に記載のアクセス端末。
【請求項38】
前記参照信号管理プログラムは、検出された参照信号のグループを保持し、前記グループは、好ましい参照信号リストである、請求項26に記載のアクセス端末。
【請求項39】
前記アクセス端末の接続状態モードにおいて、前記好ましい参照信号リストにおける前記参照信号は、候補グループ、残りのグループ、そしてアクティブグループから成るグループから選ばれるサブグループに対してさらに割り付けられる、請求項38に記載のアクセス端末。
【請求項40】
前記アクセス端末のアイドルモードにおいて、前記好ましい参照信号リストにおける前記参照信号は、ページンググループ、クイックページングセット、アクセスグループ、及びサービングセクタグループから成るグループから選ばれたサブグループにさらに割り付けられる、請求項38に記載のアクセス端末。
【請求項41】
前記参照信号に対応するアクセスポイントからのシステム構成情報の復号が、アクセスポイントがアクセス端末に対してページを送るであろうということを示す場合、前記参照信号管理プログラムは、前記ページンググループに、前記好ましい参照信号リストからの参照信号を追加する、請求項40に記載のアクセス端末。
【請求項42】
前記参照信号が前記好ましい参照信号リストから削除される場合、前記参照信号管理プログラムは、前記ページンググループから参照信号を削除する、請求項40に記載のアクセス端末。
【請求項43】
新しいセクタからのシステム構成情報は、
前記新しいセクタについてのシステム構成情報が知られていない;
既知のシステム構成情報の有効性が失効している;
既知のシステム構成情報の有効性がプッシュ・ツー・トークアクセス端末についてまもなく失効する;
スーパービジョンタイマが0に等しい;そして
前記新しいセクタの相対エネルギーは、予め決定されるオーバーヘッド復号閾値よりも大きい;
という条件のうち少なくとも1つが満たされるのであれば、前記新しいセクタと関連づけられたアクセスポイントからオーバーヘッドチャネルを復号することによって獲得される、請求項26に記載のアクセス端末。
【請求項44】
プロセッサ可読媒体上で保存されるプロセッサ実行可能な命令のセットであって、前記プロセッサ実行可能な命令のセットの実行は、参照信号を管理するためのデバイスに、
第1の参照信号と第2の参照信号を含む、複数の参照信号を検出することと、なお、前記第1の参照信号は、第1の構成を有する第1のアクセスポイントから送信され、前記第2の参照信号は、第2の構成を有する第2のアクセスポイントから送信され、前記第1の構成は、前記第2の構成とは異なる;
前記複数の参照信号を複数のグループに割り付けることと;
前記複数の参照信号において伝達された情報を使用して、参照信号管理機能を実行することと、なお、前記参照信号管理機能は、前記第1のアクセスポイントから前記第2のアクセスポイントまでのアクセス端末のハンドオフを管理することと、前記アクセス端末のアイドルモードを管理することと、前記アクセス端末のための参照信号のアクティブグループを管理することと、前記アクセス端末のためのシステム構成情報を集めることと、から成るグループから選ばれる;
を含むオペレーション、
を実行させる、
プロセッサ実行可能な命令のセット。
【請求項45】
前記第1の構成及び前記第2の構成は、異なるシステム技術に対応しており、前記異なるシステム技術は、広域ネットワーク(WAN)技術、ローカルエリアネットワーク(LAN)技術、そしてパーソナルエリアネットワーク(PAN)技術から成るグループから選ばれる、請求項44に記載のプロセッサ実行可能な命令のセット。
【請求項46】
前記第1の構成及び前記第2の構成は、同じシステム技術を使用しており、前記第1の構成及び前記第2の構成は、異なる展開パラメータを使用する、請求項44に記載のプロセッサ実行可能な命令のセット。
【請求項47】
前記異なる展開パラメータは、サイクリックプリフィックスの長さによって異なる、請求項47に記載のプロセッサ実行可能な命令のセット。
【請求項48】
前記異なる展開パラメータは、使用される高速フーリエ変換(FFT)トーンの数によって異なる、請求項47に記載のプロセッサ実行可能な命令のセット。
【請求項49】
前記展開パラメータは、時間及び周波数同期パラメータである、請求項47に記載のプロセッサ実行可能な命令のセット。
【請求項50】
前記アクセス端末の接続状態モードにおいて、前記プロセッサ実行可能な命令のセットの実行は、検出されている前記第2の参照信号の参照信号エネルギーを結果としてもたらし、前記第2の参照信号は、広帯域信号と狭帯域信号から成るグループから選ばれる、請求項44に記載のプロセッサ実行可能な命令のセット。
【請求項51】
前記プロセッサ実行可能な命令のセットの実行はまた、参照信号を管理するための前記デバイスに、
前記アクセス端末がページングサイクルの間にウェイクアップするとき、獲得参照信号サーチを開始することと、
好ましい参照信号リストに、検出された参照信号を追加することと、
ページンググループに、前記好ましい参照信号リストからの参照信号を追加することと、
前記ページンググループにおける前記参照信号のページングチャネルを復号することと、
前記ページングチャネルの前記復号が前記アクセス端末についてのページがないということを示す場合には、スリープに入ることと、
を含んでいるオペレーション、
を実行させる、
請求項44に記載のプロセッサ実行可能な命令のセット。
【請求項52】
複数の参照信号を受信するアクセス端末上の受信機と、
前記複数の参照信号を検出するための、複数のグループに対して前記複数の検出された参照信号を割り付けるための、そして、前記検出された参照信号において伝達される情報を使用して参照信号管理機能を実行するための、手段と、
を備え、
前記複数の参照信号は、第1の参照信号と第2の参照信号を含み、前記第1の参照信号は、第1の構成を有する第1のアクセスポイントから送信され、前記第2の参照信号は、第2の構成を有する第2のアクセスポイントから送信され、前記第1の構成は、前記第2の構成とは異なり、前記参照信号管理機能は、前記アクセス端末のハンドオフを管理することと、前記アクセス端末のアイドルモードを管理することと、前記検出された参照信号のアクティブグループを管理することと、前記アクセス端末のためのシステム構成情報を集めることと、から成るグループから選ばれる、デバイス。
【請求項53】
前記第1の構成及び前記第2の構成は、異なるシステム技術に対応しており、前記異なるシステム技術は、広域ネットワーク(WAN)技術、ローカルエリアネットワーク(LAN)技術、そしてパーソナルエリアネットワーク(PAN)技術から成るグループから選ばれる、請求項52に記載のデバイス。
【請求項54】
前記第1の構成及び前記第2の構成は、同じシステム技術を使用しており、前記第1の構成及び前記第2の構成は、異なる展開パラメータを使用する、請求項52に記載のデバイス。
【請求項55】
前記異なる展開パラメータは、サイクリックプリフィックスの長さによって異なる、請求項54に記載のデバイス。
【請求項56】
前記異なる展開パラメータは、使用される高速フーリエ変換(FFT)トーンの数によって異なる、請求項54に記載のデバイス。
【請求項57】
前記展開パラメータは、時間及び周波数同期パラメータである、請求項54に記載のデバイス。
【請求項58】
前記アクセス端末の接続状態モードにおいて、前記手段は、前記第2の参照信号の参照信号エネルギーを検出し、前記第2の参照信号は、広帯域信号と狭帯域信号から成るグループから選ばれる、請求項52に記載のデバイス。
【請求項59】
第1の参照信号と第2の参照信号を含む、複数の参照信号を検出することと、なお、前記第1の参照信号は、第1の無線技術をインプリメントする第1のアクセスポイントから送信され、前記第2の参照信号は、第2の無線技術をインプリメントする第2のアクセスポイントから送信され、前記第1の無線技術は、前記第2の無線技術とは異なる;
前記複数の参照信号を複数のグループに割り付けることと;
前記複数の参照信号において伝達された情報を使用して、参照信号管理機能を実行することと、なお、前記参照信号管理機能は、前記第1のアクセスポイントから前記第2のアクセスポイントまでのアクセス端末のハンドオフを管理することと、前記アクセス端末のアイドルモードを管理することと、前記アクセス端末のための参照信号のアクティブグループを管理することと、前記アクセス端末のためのシステム構成情報を集めることと、から成るグループから選ばれる;
を備えている方法。
【請求項60】
前記第1の無線技術は、広域CDMA(W−CDMA)、低チップレート(LCR)、IS−2000、IS−95、IS−856、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)、発展型UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDM、ウルトラモバイル広帯域(UMB)、及び3GPPロングタームエボリューション(LTE)、から成るグループから選ばれる、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記第1の無線技術は、第1のサイクリックプリフィックスを使用している3GPP LTEであり、前記第2の無線技術は、第2のサイクリックプリフィックスを使用している3GPP LTEである、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
前記第1の無線技術は、第1の数の高速フーリエ変換(FFT)トーンを使用している、発展型UTRAであり、前記第2の無線技術は、第2の数のFFTトーンを使用している、発展型UTRAである、請求項59に記載の方法。
【請求項63】
前記第1の無線技術は、第1の送信周波数を使用しているGSMであり、前記第2の無線技術は、第2の送信周波数を使用しているGSMである、請求項59に記載の方法。
【請求項64】
プロセッサと、
ストレージ媒体と、
前記ストレージ媒体上で保存される、参照信号管理プログラムと、
を備え、
前記参照信号管理プログラムは、前記アクセス端末に、複数の参照信号を検出させ、複数のグループに前記複数の検出された参照信号を割り付けさせ、そして、前記検出された参照信号において伝達される情報を使用して参照信号管理機能を実行させる、前記プロセッサによって実行される命令を含み、前記複数の参照信号は、第1の参照信号と第2の参照信号を含んでおり、前記第1の参照信号は、前記第1の無線技術をインプリメントする第1のアクセスポイントから送信され、前記第2の参照信号は、第2の無線技術をインプリメントする第2のアクセスポイントから送信され、前記第1の無線技術は前記第2の無線技術と同一ではなく、前記参照信号管理機能は、前記アクセス端末のハンドオフを管理することと、前記アクセス端末のアイドルモードを管理することと、前記検出された参照信号のアクティブグループを管理することと、前記アクセス端末のためのシステム構成情報を集めることと、から成るグループから選ばれる、アクセス端末。
【請求項65】
前記第1の無線技術は、広域CDMA(W−CDMA)、低チップレート(LCR)、IS−2000、IS−95、IS−856、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)、発展型UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDM、ウルトラモバイル広帯域(UMB)、及び3GPPロングタームエボリューション(LTE)、から成るグループから選ばれる、請求項64に記載のアクセス端末。
【請求項66】
前記第1の無線技術は、第1のサイクリックプリフィックスを使用している3GPP LTEであり、前記第2の無線技術は、第2のサイクリックプリフィックスを使用している3GPP LTEである、請求項64に記載のアクセス端末。
【請求項67】
前記第1の無線技術は、第1の数の高速フーリエ変換(FFT)トーンを使用している、発展型UTRAであり、前記第2の無線技術は、第2の数のFFTトーンを使用している、発展型UTRAである、請求項64に記載のアクセス端末。
【請求項68】
前記第1の無線技術は、第1の送信周波数を使用しているGSMであり、前記第2の無線技術は、第2の送信周波数を使用しているGSMである、請求項64に記載のアクセス端末。
【請求項69】
前記第1の無線技術と前記第2の無線技術は双方とも、3GPP LTEであるが、前記第1の無線技術は、第1のタイミングを使用し、前記第2の無線技術は、第2のタイミングを使用するので、前記第1のアクセスポイントと前記第2のアクセスポイントは、互いに時間同期化されない、請求項64に記載のアクセス端末。
【請求項70】
前記アクセス端末の接続状態モードにおいて、前記参照信号管理プログラムは、前記第2の参照信号の参照信号エネルギーを検出し、前記第2の参照信号は、広帯域信号と狭帯域信号から成るグループから選ばれる、請求項64に記載のアクセス端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2011−517540(P2011−517540A)
【公表日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−501885(P2011−501885)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/036707
【国際公開番号】WO2009/120491
【国際公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】