説明

モバイル端末の位置及び動きパターンを用いてユーザ間の関係を設定するソーシャルネットワークサービス提供システム及び方法

【課題】モバイル端末の位置及び動きパターンを用いてユーザ間の関係を設定するソーシャルネットワークサービス提供システム及び方法を開示する。
【解決手段】ソーシャルネットワークサービス提供システムは、モバイル端末からモバイル端末の位置及び動きパターンに関する情報を受信する情報受信部と、受信されたモバイル端末の位置及び動きパターンに関する情報をモバイル端末のユーザに関する情報に関連付けてデータベースに格納する情報格納制御部と、位置及び動きパターンに関する情報に基づいてデータベースから他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してモバイル端末に提供する情報提供部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、モバイル端末の位置及び動きパターンを用いてユーザ間の関係を設定するソーシャルネットワークサービス提供システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術ではユーザ間の関係を結ぶために、まず、ユーザがユーザ端末を介してサーバに接続し、オンライン上の友だちなどのような関係結びを所望する他のユーザに関する情報(例えば、電話番号やID)をユーザ端末を介して入力してサーバに伝達しなければならなかった。また、サーバは、他のユーザに関する情報を用いて他のユーザに対して関係結びに関する同意をクエリし、クエリの結果に応じてユーザ間の関係を設定していた。
【0003】
すなわち、ユーザは関係結びを所望する他のユーザに関する情報を提供するためにサーバに接続し、サーバで他のユーザを探して同意を求めるなどの一連の過程が求められることから、煩わしさや費用が発生し、情報提供及び同意過程のために多くの時間が必要とされる問題がある。
【0004】
また、従来技術として韓国登録特許の第10−0888632号(発明の名称:慣性センサを用いたモバイル端末のアプリケーション駆動装置及び方法)では、モバイル端末の動きに応じたモバイル端末の運動状態変化に対応する信号を生成し、生成された信号を入力信号として用いてモバイル端末上で予め設定されたアプリケーションを駆動する内容が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国特許第10−0888632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書では、ユーザ間の関係をより効果的に設定することのできるソーシャルネットワークサービス提供システム及び方法が提供される。
【0007】
本発明の目的は、ユーザがそれぞれのモバイル端末を動かして同一の動作または互いに対応する動作を行い、当該動作に応じたモバイル端末の動きパターンを発生させるだけで、ユーザ間に友だちのような人脈又は関係を形成することのできるソーシャルネットワークサービス提供システム及び方法を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、モバイル端末の動きパターンだけでなく、モバイル端末の位置をさらに用いて、当該位置に応じた範囲内のユーザ間に人脈又は関係を形成することのできるソーシャルネットワークサービス提供システム及び方法を提供することにある。
【0009】
本発明の目的は、モバイル端末が位置及び動きパターンに関する情報を送信するときのローカル時刻、及び位置及び動きパターンに関する情報が受信されるときの到着時刻のうち、少なくとも1つの時刻をさらに用いて、ユーザ間に人脈又は関係を形成することのできるソーシャルネットワークサービス提供システム及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
モバイル端末からモバイル端末の位置及び動きパターンに関する情報を受信する情報受信部と、受信された位置及び動きパターンに関する情報をモバイル端末のユーザに関する情報に関連してデータベースに格納する情報格納制御部と、位置及び動きパターンに関する情報に基づいてデータベースから他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してモバイル端末に提供する情報提供部とを備えるソーシャルネットワークサービス提供システムが提供される。
【0011】
本発明の一実施形態において、情報提供部は、他のモバイル端末にモバイル端末のユーザに関する情報をさらに提供してもよい。
【0012】
他の一実施形態において、ソーシャルネットワークサービス提供システムは、モバイル端末から他のモバイル端末のユーザに関する情報が選択される場合、モバイル端末のユーザに関する情報と他のモバイル端末のユーザに関する情報とを互いに関連付けて格納する情報格納部をさらに備えてもよい。
【0013】
他の一実施形態において、情報提供部は、データベースから動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ、前記位置から予め設定された距離内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してもよい。
【0014】
他の一実施形態において、モバイル端末から送信される距離に関する情報がさらに受信されてもよい。この場合、情報提供部は、データベースから動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ、位置及び距離に関する情報を用いて決定される範囲内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してもよい。
【0015】
他の一実施形態において、モバイル端末が位置及び動きパターンに関する情報を送信するときのローカル時刻、並びに位置及び動きパターンに関する情報が受信されるときの到着時刻のうち、少なくとも1つの時刻に関する情報がデータベースにさらに格納されてもよい。この場合、情報提供部は、少なくとも1つの時刻に関する情報をさらに用いてデータベースから他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してもよい。
【0016】
他の一実施形態において、情報提供部は、動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ、位置に関する情報に基づく範囲内に位置し、ローカル時刻の差または到着時刻の差が予め選定された差の値以下である他のモバイル端末のユーザに関する情報をデータベースから照会してもよい。
【0017】
他の一実施形態において、ソーシャルネットワークサービス提供システムは、対応する互いに異なる動きパターンに関する情報を保存する動きパターン情報保存部をさらに備えてもよい。この場合、ソーシャルネットワークサービス提供システムにおける情報提供部は、動きパターンに対応する異なる動きパターン及び動きパターンと同一の動きパターンのうち少なくとも1つの動きパターンを有し、かつ、位置に関する情報に基づく範囲内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してもよい。
【0018】
他の一実施形態において、動きパターンは、モバイル端末の動きに応じてモバイル端末に含まれるセンサによって生成された値を含んでもよく、または生成された値を用いて生成されたパターン値を含んでもよい。
【0019】
他の一実施形態において、モバイル端末の画面に動きパターンに応じて移動するオブジェクトが表示され、または動きパターンによる移動方向が表示されてもよい。
【0020】
モバイル端末からモバイル端末の位置及び動きパターンに関する情報を受信し、受信された位置及び動きパターンに関する情報をモバイル端末のユーザに関する情報に関連付けてデータベースに格納し、位置及び動きパターンに関する情報に基づいてデータベースから他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してモバイル端末に提供することを含むソーシャルネットワークサービス提供方法が提供される。
【発明の効果】
【0021】
本発明によると、ユーザがそれぞれのモバイル端末を動かして同一の動作または互いに対応する動作を行い、当該動作に応じたモバイル端末の動きパターンを発生させるだけで、ユーザ間に友だちのような人脈又は関係を形成することができる。
【0022】
本発明によると、動きパターンだけでなく、モバイル端末の位置をさらに用いて当該位置に応じた範囲内のユーザ間に人脈又は関係を形成することができる。
【0023】
本発明によると、モバイル端末が位置及び動きパターンに関する情報を送信するときのローカル時刻、並びに位置及び動きパターンに関する情報が受信されるときの到着時刻のうち、少なくとも1つの時刻をさらに用いてユーザ間に人脈又は関係を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施形態に係るソーシャルネットワークサービス提供方法の全体像を示す一例である。
【図2】本発明の一実施形態に係る動きパターンに応じてモバイル端末を検索する方法を示す一例である。
【図3】本発明の一実施形態に係る動きパターン、位置及び距離に関する情報に応じてモバイル端末を検索する方法を示す一例である。
【図4】本発明の一実施形態に係る動きパターン、位置、距離及び時刻に関する情報に応じてモバイル端末を検索する方法を示す一例である。
【図5】本発明の一実施形態に係る対応する互いに異なる動きパターンに応じてモバイル端末を検索する方法を示す一例である。
【図6】本発明の一実施形態に係るモバイル端末の動きパターンを測定する方法を示す一例である。
【図7】本発明の一実施形態に係るユーザに関する情報が提供されたモバイル端末の画面の一部を示す一例である。
【図8】本発明の一実施形態に係るソーシャルネットワークサービス提供システムの内部構造を説明するためのブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るソーシャルネットワークサービス提供方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の他の実施形態に係る画面上のタッチのパターンを示す一例である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態に係るソーシャルネットワークサービス提供方法の全体像を示す一例である。まず、図1は、ソーシャルネットワークサービス提供システム100、第1モバイル端末110、及び第2モバイル端末120を示している。
【0027】
ここで、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は基本的に友だちのような人脈又は関係を形成及び維持して、必要に応じて形成された人脈又は関係に係る付加サービスを提供するシステムであってもよい。
【0028】
また、第1モバイル端末110及び第2モバイル端末120は、ユーザそれぞれが所有している端末を意味する。図1では2つのモバイル端末のみを示しているが、3つ以上のモバイル端末についても同一の方法によってモバイル端末のユーザ間の関係を形成してもよい。本発明に係る実施形態ではこのようなモバイル端末の動きに応じてモバイル端末からソーシャルネットワークサービス提供システム100に人脈又は関係を形成するためのリクエストが送信される。ここで、本発明の実施形態では、単にモバイル端末の動きだけを用いるのではなく、モバイル端末の動きパターンと位置に関する情報とを用いてもよい。すなわち、モバイル端末のユーザの位置情報の誤差範囲内で様々なグループのユーザが同時に人脈又は関係を形成するためにモバイル端末を動かしている場合、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、モバイル端末が動いたことからだけでは各グループを個別に識別できない。したがって、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、動きパターンの差によって各グループを識別することができる。
【0029】
すなわち、第1モバイル端末110の第1ユーザと第2モバイル端末120の第2ユーザとが互いにオンライン上の友だちのような人脈又は関係を形成しようとする場合、第1ユーザと第2ユーザとはそれぞれ第1モバイル端末110と第2モバイル端末120とを動かす際に、互いに同一の動きパターン、または互いに対応するように予め設定された互いに異なる動きパターンで動かしてもよい。この場合、第1モバイル端末110と第2モバイル端末120とでそれぞれセンサによって動きを検出して動きパターンを生成し、生成された動きパターンと第1及び第2モバイル端末110、120に関する情報とをソーシャルネットワークサービス提供システム100に送信してもよい。ここで、動きパターンは、モバイル端末の動きに応じてモバイル端末に含まれるセンサによって生成された値を含んでもよく、または生成された値を用いて生成されたパターン値を含んでもよい。言い換えれば、ソーシャルネットワークサービス提供システム100に送信される動きパターンは、単にセンサが検出した検出値をそのまま含んでもよく、または、検出値によって加工された値のパターン値を含んでもよい。
【0030】
ここで、本発明の一実施形態に係るソーシャルネットワークサービス提供システム100は、それぞれのモバイル端末(第1モバイル端末110及び第2モバイル端末120)から受信された位置と動きパターンとに関する情報をモバイル端末それぞれのユーザに関する情報に関連付けてデータベースに格納してもよい。また、それぞれのモバイル端末に対して、位置と動きパターンとに応じて他のモバイル端末のユーザに関する情報をデータベースから照会して該当するモバイル端末に送信してもよい。例えば、上述したように第1モバイル端末110と第2モバイル端末120との動きパターンが互いに同一であるか、または互いに対応するように予め設定された互いに異なる動きパターンを有する場合、第1モバイル端末110には第2モバイル端末120のユーザに関する情報が、第2モバイル端末120には第1モバイル端末110のユーザに関する情報がそれぞれ提供されてもよい。その後、第1モバイル端末110において第2モバイル端末120のユーザに関する情報が選択され、第2モバイル端末120において第1モバイル端末110のユーザに関する情報が選択されると、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、第1モバイル端末110と第2モバイル端末120とのユーザ間の人脈又は関係を形成してもよい。例えば、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、第1モバイル端末110と第2モバイル端末120とのユーザに関する情報を互いに関連付けて格納してもよい。
【0031】
ここで、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、上述したモバイル端末の位置に関する情報をさらに用いてユーザに関する情報を照会してもよい。
【0032】
一実施形態において、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、第1モバイル端末110の動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ第1モバイル端末110の位置から予め設定された距離内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報をデータベースから照会して第1モバイル端末110に提供してもよい。例えば、予め設定された距離が50メートルである場合、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、第1モバイル端末110から受信した動きパターンと同一の動きパターンを送信し、かつ、第1モバイル端末110の位置から50メートル以内に存在する他のモバイル端末のユーザに関する情報をデータベースから照会して第1モバイル端末110に提供してもよい。
【0033】
他の実施形態において、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、第1モバイル端末110から距離に関する情報をさらに受信して用いてもよい。すなわち、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、第1モバイル端末110の動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ、第1モバイル端末110の位置及び受信された距離に関する情報を用いて決定される範囲内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報をデータベースから照会して第1モバイル端末110に提供してもよい。例えば、ユーザから距離に関する情報として「10メートル」が受信された場合、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、第1モバイル端末110の位置から10メートル以内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報をデータベースから照会して第1モバイル端末110に提供してもよい。
【0034】
他の実施形態において、第1モバイル端末110が位置及び動きパターンに関する情報を送信するときのローカル時刻、並びに位置、及び動きパターンに関する情報が受信されるときの到着時刻のうち、少なくとも1つの時刻に関する情報がデータベースにさらに格納されてもよい。すなわち、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、ローカル時刻を第1モバイル端末110からさらに受信したり、第1モバイル端末110から位置及び動きパターンに関する情報を受信したりするときの時刻の到着時刻を記録してデータベースにさらに格納してもよい。ここで、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、ローカル時刻及び到着時刻のうち少なくとも1つの時刻に関する情報をさらに用いてデータベースから第1モバイル端末110に提供するための他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してもよい。例えば、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、第1モバイル端末110の動きパターンと同一の動きパターンを有し、第1モバイル端末110の位置に関する情報に基づく範囲内に位置し、ローカル時刻の差または到着時刻の差が予め選定された差の値以下である他のモバイル端末のユーザに関する情報をデータベースから照会して第1モバイル端末110に提供してもよい。例えば、第1モバイル端末110で位置及び動きパターンに関する情報が3時3分15秒に送信され、第2モバイル端末120で位置及び動きパターンに関する情報が3時3分16秒に送信される場合、第1モバイル端末110と第2モバイル端末120のローカル時刻の差は1秒である。また、第1モバイル端末110と第2モバイル端末120との位置及び動きパターンに関する情報がソーシャルネットワークサービス提供システム100に受信された到着時刻がそれぞれ3時3分20秒及び3時3分23秒である場合、第1モバイル端末110と第2モバイル端末120の到着時刻の差は3秒である。この場合、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、このようなローカル時刻の差が予め設定された差の値以下であるか、または到着時刻の差が予め設定された差の値以下である場合にのみ第1モバイル端末110または第2モバイル端末120を対象モバイル端末として検索することができる。
【0035】
このようなローカル時刻または到着時刻は、室内のようにモバイル端末の位置に関する情報が正確ではない場合に用いられてもよく、予め設定される差の値は位置に関する情報の誤差範囲に応じて調整されて設定されてもよい。上述した例において、第1モバイル端末110の観点から予め設定された差の値が2秒であって、ローカル時刻の差を用いる場合、ローカル時刻の差は1秒であるため、第1モバイル端末110のリクエストに応じて第2モバイル端末120が検索される。しかし、予め設定された差の値が2秒であり、到着時刻の差を用いる場合には、到着時刻の差が3秒であるため、第2モバイル端末120は第1モバイル端末110のリクエストに応じては検索されない。すなわち、モバイル端末の位置に関する情報の正確性を補正するためにローカル時刻または到着時刻が用いられてもよい。ローカル時刻に対する差の値と到着時刻に対する差の値とは互いに異なる値を用いてもよく、ユーザによって設定されてもよい。
【0036】
他の実施形態において、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は対応する互いに異なる動きパターンに関する情報を保存してもよい。この場合、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、第1モバイル端末110の動きパターンに対応する異なる動きパターンを有し、第1モバイル端末110の位置に関する情報に基づく範囲内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報をデータベースから照会して第1モバイル端末110に提供してもよい。例えば、第1モバイル端末110の動きパターンが上下に動くパターンであり、上下に動くパターンと対応する異なる動きパターンが回転するパターンである場合に、第1モバイル端末110の位置から一定の範囲内の他のモバイル端末のうち、回転するパターンの動きパターンを送信した他のモバイル端末のユーザに関する情報がデータベースから照会されてもよい。
【0037】
図2は、本発明の一実施形態に係る動きパターンに応じてモバイル端末を検索する方法を示す一例である。ここで、図2は、図1で最初に説明した実施形態に係るモバイル端末を検索する方法を説明する。図2において、第1矢印210、第2矢印220及び第3矢印230はそれぞれモバイル端末A、モバイル端末B及びモバイル端末Cの位置を2次元的に簡略に示している。ここで、モバイル端末A、モバイル端末B及びモバイル端末Cは互いにそれぞれの位置において予め設定された距離の範囲内に存在すると仮定する。第1点線ボックス240は、モバイル端末Aが上下に動くパターンの動きパターンを送信したことを示し、第2点線ボックス250は、モバイル端末Bが左右に動くパターンの動きパターンを送信したことを示し、第3点線ボックス260はモバイル端末Cが上下に動くパターンの動きパターンを送信したことを示している。
【0038】
すなわち、図2を参照すると、モバイル端末Aの観点からは、モバイル端末Aの動きパターンと同一の動きパターンを有するモバイル端末Cのユーザに関する情報が検索される。モバイル端末Cの観点からモバイル端末Cの動きパターンと同一のパターンを有するモバイル端末Aのユーザに関する情報が検索される。しかし、モバイル端末Bの動きパターンはモバイル端末A及びCの動きパターンと異なるため、モバイル端末Bには検索されたユーザに関する情報が存在しないことを示す情報が提供される。
【0039】
ここで、図1及び図2を同時に参照すると、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、モバイル端末Aにおいてモバイル端末Cのユーザに関する情報が選択され、モバイル端末Cにおいてモバイル端末Aのユーザに関する情報が選択される場合、モバイル端末A及びモバイル端末Cのユーザに関する情報を互いに関連付けて格納することで、モバイル端末A及びモバイル端末Cのユーザ間に関係を設定してもよい。すなわち、モバイル端末A及びモバイル端末Cのユーザが互いにオンライン上の友だちとして人脈又は関係を形成することができる。
【0040】
また、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、単方向の友だち申請も処理してもよい。言い換えれば、モバイル端末Aにおいてモバイル端末Cのユーザに関する情報が選択されたが、モバイル端末Cにおいてモバイル端末Aのユーザに関する情報が選択されていない場合にも、ソーシャルネットワークサービス提供システム100はモバイル端末Aの友だち申請をモバイル端末Cに送信し、モバイル端末Cのユーザの選択に応じてモバイル端末Aとモバイル端末Cのユーザ間の関係を設定してもよい。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態に係る動きパターン、位置及び距離に関する情報に応じてモバイル端末を検索する方法を示す一例である。ここで、図3は、図1において2番目で説明した実施形態に係るモバイル端末を検索する方法を説明する。図3において、第1矢印310、第2矢印320及び第3矢印330は、それそれモバイル端末A、モバイル端末B及びモバイル端末Cの位置を2次元的に簡略に示している。また、第1点線放物線340、第2点線放物線350及び第3点線放物線360は、それぞれモバイル端末A、モバイル端末B及びモバイル端末Cから受信された距離に関する情報に応じて他のモバイル端末の検索可能な範囲を示している。ここで、点線ボックス370から390はモバイル端末A、モバイル端末B及びモバイル端末Cが上下に動くパターンであり、全ての同一の動きパターンを送信したことを示す。
【0042】
すなわち、図3において、モバイル端末Aの観点からはモバイル端末Bのみが検索可能な範囲に含まれている。また、モバイル端末Bの観点からはモバイル端末Aとモバイル端末Cの両方が検索可能な範囲に含まれている。モバイル端末Cの観点からは検索可能な範囲に含まれたモバイル端末が存在しない。
【0043】
ここで、図1および図2を同時に参照すると、ソーシャルネットワークサービス提供システム100はモバイル端末Aと同一の動きパターンを有し、かつ、モバイル端末Aの位置及び距離に関する情報に基づく範囲内に存在するモバイル端末Bのユーザに関する情報をモバイル端末Aに提供してもよい。
【0044】
同様に、ソーシャルネットワークサービス提供システム100はモバイル端末Bと同一の動きパターンを有し、かつ、モバイル端末Bの位置及び距離に関する情報に基づく範囲内に存在するモバイル端末A及びCのユーザに関する情報をモバイル端末Bに提供してもよい。
【0045】
ただし、ソーシャルネットワークサービス提供システム100はモバイル端末Cと同一の動きパターンを有し、かつ、モバイル端末Cの位置及び距離に関する情報に基づく範囲内に存在するモバイル端末が検索されないため、モバイル端末Cでは検索されたユーザに関する情報を提供できない。この場合、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、モバイル端末Cで検索されたユーザが存在しないことを示す情報を提供してもよい。
【0046】
ここで、モバイル端末Aにおいてモバイル端末Bのユーザに関する情報が選択され、モバイル端末Bにおいてモバイル端末Aのユーザに関する情報が選択される場合、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、モバイル端末A及びモバイル端末Bのユーザに関する情報を互いに関連付けて格納することによって、モバイル端末A及びモバイル端末Bのユーザ間に関係を設定してもよい。すなわち、モバイル端末A及びモバイル端末Bのユーザが互いにオンライン上の友だちとして人脈又は関係を形成することができる。
【0047】
また、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は単方向の友だち申請も処理してもよい。言い換えれば、モバイル端末Bにおいてモバイル端末Cのユーザに関する情報が選択される場合、モバイル端末Cでは検索されたモバイル端末が存在しなくても、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、モバイル端末Bの友だち申請をモバイル端末Cに送信し、モバイル端末Cのユーザの選択に応じてモバイル端末Bとモバイル端末Cのユーザとの間の関係を設定してもよい。
【0048】
図4は、本発明の一実施形態に係る動きパターン、位置、距離及び時刻に関する情報に応じてモバイル端末を検索する方法を示す一例である。ここで、図4は、図1を参照して3番目に説明した実施形態に係るモバイル端末を検索する方法を説明する。図4において、第1矢印410、第2矢印420及び第3矢印430はそれぞれモバイル端末A、モバイル端末B及びモバイル端末Cの位置を2次元的に簡略に示している。また、点線放物線440はモバイル端末Bの距離に関する情報に応じて、他のモバイル端末の検索が可能な範囲を示している。ここで、第1矢印410、第2矢印420及び第3矢印430の上段に表示される時刻は、モバイル端末A、モバイル端末B及びモバイル端末Cのそれぞれのローカル時刻を示す。また、時刻に対する予め設定された差の値は3秒であると仮定する。
【0049】
点線ボックス450から470はモバイル端末A、モバイル端末B及びモバイル端末Cが上下に動くパターンであり、全て同一の動きパターンを送信したことを示す。
【0050】
位置に関する情報と距離に関する情報のみが用いられる場合、モバイル端末Bの観点から、モバイル端末Bのリクエストに応じてモバイル端末A及びモバイル端末Cが共に検索されてもよい。しかし、位置情報の正確性が予め設定された値以下であると判断される場合には、ローカル時刻及び到着時刻のうち少なくとも1つに対する時刻に関する情報をさらに用いてもよい。この場合には、モバイル端末Bとモバイル端末Cのローカル時刻の差が5秒であり、上述した差の値3秒よりも大きいためモバイル端末Cは検索から除外される。すなわち、位置情報の正確性を保証するためにローカル時刻や到着時刻に関する情報を用いてもよい。
【0051】
再び図1を参照すると、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、第1モバイル端末110から位置及び動きパターンに関する情報を受信した後、一定の時間の間に他のモバイル端末を一定の周期で繰り返し検索し、検索された他のモバイル端末のユーザに関する情報を第1モバイル端末110に提供してもよい。例えば、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、第1モバイル端末110から位置及び動きパターンに関する情報を受信した後、第2モバイル端末120から位置及び動きパターンに関する情報を受信してもよい。ここで、第2モバイル端末120から位置及び動きパターンに関する情報を受信してデータベースに第2モバイル端末120の位置及び動きパターンに関する情報を格納する前に第1モバイル端末110に関連する照会が発生する場合、第2モバイル端末120は動きパターンと位置とに応じた条件を充足していても検索から除外されることがある。すなわち、条件を充足するモバイル端末がネットワーク状態などに応じた情報の伝達時間の差などにより検索から除外されることを防止するために、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、一定の時間の間に他のモバイル端末を一定の周期で繰り返しデータベースから検索することができる。
【0052】
図5は、本発明の一実施形態に係る対応する互いに異なる動きパターンに応じてモバイル端末を検索する方法を示す一例である。ここで、図5は、図1において4番目に説明した実施形態に係るモバイル端末を検索する方法を説明する。図2を参照して示す第1矢印510、第2矢印520及び第3矢印530はそれぞれモバイル端末A、モバイル端末B及びモバイル端末Cの位置を2次元的に簡略に示している。ここで、モバイル端末A、モバイル端末B及びモバイル端末Cは、互いにそれぞれの位置において予め設定された距離内に存在すると仮定する。第1点線ボックス540はモバイル端末Aが上下に動くパターンの動きパターンを送信したことを示し、第2点線ボックス550はモバイル端末Bが左右に動くパターンの動きパターンを送信したことを示し、第3点線ボックス560はモバイル端末Cが対角線に動くパターンの動きパターンを送信したことを示している。また、第4点線ボックス570は、上下に動くパターンの動きパターンと左右に動くパターンの動きパターンとが互いに対応することによって予め設定されたパターンであることを示している。
【0053】
すなわち、図5ではモバイル端末A、モバイル端末B及びモバイル端末Cが全て互いに異なる動きパターンを送信している。しかし、図1において4番目に説明した実施形態に係るソーシャルネットワークサービス提供システム100は、第4点線ボックス570に示すように互いに異なる動きパターンのうち一部を互いに対応するように設定し、互いに対応する互いに異なる動きパターンを送信するモバイル端末については互いにユーザに関する情報を提供してもよい。例えば、図5において、モバイル端末Aとモバイル端末Bとは互いに異なる動きパターンを送信したが、モバイル端末Aとモバイル端末Bとの動きパターンが互いに対応するものと予め設定されているため、モバイル端末Aとモバイル端末Bには互いに相手方ユーザに関する情報を提供することができる。このような実施形態は、一人のユーザに対して複数のユーザがグループで人脈又は関係を結ぶ場合に用いられてもよい。例えば、一人のユーザがモバイル端末を上下に動かし、他の十人のユーザがモバイル端末を左右に動かす場合、一人のユーザのモバイル端末には他の十人全てのユーザに関する情報が提供されてもよく、他の十人のユーザのモバイル端末には一人のユーザに関する情報がそれぞれ提供されてもよい。
【0054】
図1から図5では各実施形態についてのみ集中的に説明したが、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は基本的にモバイル端末の位置と動きパターンとに関する情報を用いて、必要に応じてモバイル端末から受信された距離、ローカル時刻、到着時刻、互いに対応する動きパターンのうち少なくとも1つを選択的にさらに用いてモバイル端末で提供するための他のモバイル端末のユーザに関する情報をデータベースから照会することができる。
【0055】
また、図1から図5では動きパターンとして、上下に動くパターン、左右に動くパターン及び対角線に動くパターンについてのみ説明したが、モバイル端末の回転や移動及び回転の組み合わせなどのように、モバイル端末に対して測定可能な全てのパターンのうちの少なくとも一部を用いてもよい。ここで、このようなモバイル端末の動きパターンは、モバイル端末に含まれる加速度計やジャイロスコープなどのセンサによって生成されてもよい。
【0056】
図6は、本発明の一実施形態に係るモバイル端末の動きパターンを測定する方法を示す一例である。まず、第1モバイル端末610は加速度計(accelerometer)を用いて動きパターンを測定する方法を示す。加速度計は、特定の地点から他の地点に移動するベクトル形状の認知が可能であり、第1モバイル端末610を底に横たえる場合に画面が上に向いていると、X=0、Y=0及びZ=−1、画面が底に向いていると、X=0、Y=0及びZ=1に近接する値を有する。また、第1モバイル端末610を縦に立てると、X=0、Y=−1及びZ=0またはX=0、Y=1及びZ=0に近接する値を有し、横に立てると、X=−1、Y=0及びZ=0またはX=1、Y=0及びZ=0に近接する値を有する。また、第2モバイル端末620はジャイロスコープ(gyroscope)を用いて動きパターンを測定する方法を示す。ジャイロスコープはX、Y、Z軸の変化を追跡してモバイル端末の回転を検出する。
【0057】
例えば、モバイル端末の画面がユーザに向かった状態でモバイル端末を斜め方向のパターンに動かすと、上/下/右/左の4種類のパターンが可能であり、加速度計のX、Z値の変化範囲を測定して斜め方向を4種類のパターンのいずれか1つに決定し、上はU、下はD、右はR、左はLのように文字あるいは数字でパターン値を指定してもよい。ここで、斜め方向を矢印の形態でモバイル端末の画面に表示することによってユーザが自身の動作を容易に認識でき、モバイル端末の画面に動きパターンに応じて移動するオブジェクトを表示することによってユーザが自身の動作を容易に認識できる。
【0058】
このように、モバイル端末では、加速度計やジャイロスコープのようなセンサを用いてモバイル端末の動きパターンを測定してもよい。ここで、モバイル端末がソーシャルネットワークサービス提供システム100に送信する動きパターンは上述のようにセンサで検知された値をそのまま含んでもよく、または検知された値を用いて生成されたパターン値を含んでもよい。動きパターンが検知された値をそのまま含む場合、実際の動きパターンの認識はソーシャルネットワークサービス提供システム100で行われる。
【0059】
図7は、本発明の一実施形態に係るユーザに関する情報が提供されたモバイル端末の画面の一部を示す一例である。モバイル端末の画面700は、ユーザに関する情報が表示された画面の一部を示している。図7において、モバイル端末の画面700には第1ユーザから第4ユーザに関する情報710〜740とユーザを選択するためのインタフェース750〜780、及び選択されたユーザに対する友だち申請を、図1を参照して説明したソーシャルネットワークサービス提供システム100にリクエストするためのインタフェース790をそれぞれ表示している。すなわち、モバイル端末のユーザは、ユーザを選択するためのインタフェース750〜780を用いて少なくとも1つのユーザに関する情報を選択し、友だち申請をリクエストするためのインタフェース790を用いて選択されたユーザに関する情報をソーシャルネットワークサービス提供システム100に提供してもよい。
【0060】
図8は、本発明の一実施形態に係るソーシャルネットワークサービス提供システムの内部構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係るソーシャルネットワークサービス提供システム800は、図1を参照して説明したソーシャルネットワークサービス提供システム100に対応する。すなわち、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、基本的にモバイル端末の位置及び動きパターンに関する情報を用いて少なくとも1つの他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してもよく、照会されたユーザに関する情報をモバイル端末に提供してもよい。
【0061】
このようなソーシャルネットワークサービス提供システム800は、図8に示すように情報受信部810、情報格納制御部820及び情報提供部830を備えてもよい。
【0062】
情報受信部810は、モバイル端末からモバイル端末の位置及び動きパターンに関する情報を受信する。ここで、動きパターンはモバイル端末の動きに応じてモバイル端末に含まれるセンサによって生成された値を含んでもよく、または生成された値を用いて生成されたパターン値を含んでもよい。また、ユーザが自身の動作を容易に認識するために、モバイル端末の画面に動きパターンに応じて移動するオブジェクトを表示してもよく、または、動きパターンによる移動方向を表示してもよい。ここで、移動するオブジェクトは、一例として、ボール(ball)のような形状を有してもよい。
【0063】
情報格納制御部820は、受信した位置及び動きパターンに関する情報をモバイル端末のユーザに関する情報に関連付けてデータベースに格納する。すなわち、データベースには、ソーシャルネットワークサービス提供システム800にモバイル端末から送信される位置及び動きパターンに関する情報が各モバイル端末のユーザに関する情報に関連付けられて格納されてもよい。ここで、ユーザに関する情報はユーザを識別するための識別子を含んでもよく、モバイル端末の識別子を含んでもよい。また、位置及び動きパターンに関する情報を当該ユーザに関連付けて格納することは、後にモバイル端末に提供するユーザに関する情報をデータベースから容易に検索するためのものとして、ユーザに関する情報はユーザの識別子やモバイル端末の識別子で限定されることなく、ユーザに関する情報の照会を可能にする全種類の情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0064】
情報提供部830は、位置及び動きパターンに関する情報に基づいてデータベースから他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してモバイル端末に提供する。ユーザに関する情報を照会する方法は、下記の4種類の例のいずれか1つの方法を用いてもよい。
【0065】
第1の例として、情報提供部830はデータベースから動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ、予め設定された距離内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してもよい。
【0066】
第2の例として、情報提供部830はモバイル端末から距離に関する情報をさらに受信してもよく、ここで、情報提供部830はデータベースから動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ、位置及び距離に関する情報を用いて決定される範囲内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してもよい。
【0067】
第3の例として、モバイル端末が位置及び動きパターンに関する情報を送信するときのローカル時刻、並びに位置及び動きパターンに関する情報が受信されるときの到着時刻のうち、少なくとも1つの時刻に関する情報がデータベースにさらに格納されてもよく、ここで、情報提供部830は、少なくとも1つの時刻に関する情報をさらに用いてデータベースから他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してもよい。この場合、情報提供部830は動きパターンと同一の動きパターンを有し、位置に関する情報に基づく範囲内に位置し、ローカル時刻の差または到着時刻の差が予め選定された差の値以下である他のモバイル端末のユーザに関する情報をデータベースから照会してもよい。
【0068】
第4の例として、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、対応する互いに異なる動きパターンに関する情報を保存する動きパターン情報保存部(図示せず)をさらに備えてもよい。この場合、情報提供部830は、動きパターンに対応する異なる動きパターン及び動きパターンと同一の動きパターンのうち少なくとも1つの動きパターンを有し、位置に関する情報に基づく範囲内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報をデータベースから照会してもよい。
【0069】
また、上記の4種類の例のうち2以上が結合された方法を用いてもよい。例えば、第1例の位置、動きパターン、予め設定された距離と第3の例の時刻に関する情報とを共に用いたり、第2例の位置、動きパターン、モバイル端末から受信された距離及び第3の例の時刻に関する情報を全て用いてもよい。
【0070】
ここで、情報提供部830は、少なくとも1つの他のモバイル端末にモバイル端末のユーザに関する情報をさらに提供してもよい。この場合、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、モバイル端末で他のモバイル端末のユーザに関する情報が選択されて他のモバイル端末でモバイル端末のユーザに関する情報が選択される場合、モバイル端末のユーザに関する情報と他のモバイル端末のユーザに関する情報とを互いに関連付けて格納する情報格納部(図示せず)をさらに備えてもよい。
【0071】
また、情報提供部830は、必要に応じて、別途少なくとも1つの他のモバイル端末にモバイル端末のユーザに関する情報をさらに提供しなくてもよい。この場合、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、モバイル端末で他のモバイル端末のユーザに関する情報が選択される場合、他のモバイル端末にモバイル端末のユーザに関連する友だちリクエストを送信してもよい。ここで、ソーシャルネットワークサービス提供システム800がさらに備える情報格納部は、他のモバイル端末において友だちリクエストを承認する場合、モバイル端末のユーザに関する情報と他のモバイル端末のユーザに関する情報とを互いに関連付けて格納してもよい。
【0072】
図9は、本発明の一実施形態に係るソーシャルネットワークサービス提供方法を示すフローチャートである。本実施形態に係るソーシャルネットワークサービス提供方法は、図8を参照して説明したソーシャルネットワークサービス提供システム800によって行われてもよい。図9ではソーシャルネットワークサービス提供システム800によって各ステップが行われる過程を説明することで、ソーシャルネットワークサービス提供方法について説明する。
【0073】
ステップS910において、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、モバイル端末からモバイル端末の位置及び動きパターンに関する情報を受信する。ここで、動きパターンは、モバイル端末の動きに応じてモバイル端末に含まれるセンサによって生成された値を含んでもよく、または生成された値を用いて生成されたパターン値を含んでもよい。また、ユーザが自身の動作を容易に認識するため、モバイル端末の画面に動きパターンに応じて移動するオブジェクトを表示したり、または動きパターンによる移動方向を表示したりしてもよい。ここで、移動するオブジェクトは、一例として、ボールのような形状を有してもよい。
【0074】
ステップS920において、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、受信された位置及び動きパターンに関する情報をモバイル端末のユーザに関する情報に関連付けてデータベースに格納する。すなわち、データベースには、ソーシャルネットワークサービス提供システム800にモバイル端末から送信される位置及び動きパターンに関する情報が各モバイル端末のユーザに関する情報に関連付けて格納されてもよい。ここで、ユーザに関する情報は、ユーザを識別するための識別子を含んでもよく、または少なくともモバイル端末の識別子を含んでもよい。また、位置及び動きパターンに関する情報を当該ユーザに関連して格納することは、後にモバイル端末に提供するユーザに関する情報をデータベースから容易に検索するためのものとして、ユーザに関する情報はユーザの識別子やモバイル端末の識別子に限定されることなく、ユーザに関する情報で照会可能にする全ての種類の情報のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0075】
ステップS930において、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、位置及び動きパターンに関する情報に基づいてデータベースから他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してモバイル端末に提供する。ユーザに関する情報を照会する方法は、下記の4種類のうちいずれか1つの方法を用いてもよい。
【0076】
第1の例として、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、データベースから動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ、予め設定された距離内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してもよい。
【0077】
第2の例として、モバイル端末から距離に関する情報をさらに受信してもよく、ここで、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、データベースから動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ位置及び距離に関する情報を用いて決定される範囲内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してもよい。
【0078】
第3の例として、モバイル端末が位置及び動きパターンに関する情報を送信するときのローカル時刻、並びに位置及び動きパターンに関する情報が受信されるときの到着時刻のうち、少なくとも1つの時刻に関する情報をデータベースにさらに格納してもよく、ここで、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、少なくとも1つの時刻に関する情報をさらに用いてデータベースから他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会してもよい。この場合、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は動きパターンと同一の動きパターンを有し、位置に関する情報に基づく範囲内に位置し、ローカル時刻の差または到着時刻の差が予め選定された差の値以下である他のモバイル端末のユーザに関する情報をデータベースから照会してもよい。
【0079】
第4の例として、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、対応する互いに異なる動きパターンに関する情報を保存するステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。この場合、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、動きパターンに対応する異なる動きパターン及び動きパターンと同一の動きパターンのうち少なくとも1つの動きパターンを有し、かつ、位置に関する情報に基づく範囲内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報をデータベースから照会してもよい。
【0080】
また、4種類の例のうち2つ以上が結合された方法を用いてもよい。例えば、第1例の位置、動きパターン、予め設定された距離、及び第3の例の時刻に関する情報を全て用いてもよく、第2の例の位置、動きパターン、モバイル端末から受信された距離、及び第3の例の時刻に関する情報を全て用いてもよい。
【0081】
ここで、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、少なくとも1つの他のモバイル端末にモバイル端末のユーザに関する情報をさらに提供してもよい。この場合、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、モバイル端末で他のモバイル端末のユーザに関する情報が選択され、他のモバイル端末でモバイル端末のユーザに関する情報が選択される場合、モバイル端末のユーザに関する情報と他のモバイル端末のユーザに関する情報とを互いに関連付けて格納するステップ(図示せず)をさらに行ってもよい。
【0082】
また、情報提供部830は、必要に応じて、別途に少なくとも1つの他のモバイル端末にモバイル端末のユーザに関する情報をさらに提供してもよい。この場合、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、モバイル端末で他のモバイル端末のユーザに関する情報が選択される場合、他のモバイル端末にモバイル端末のユーザに関連する友だちリクエストを送信してもよい。ここで、ソーシャルネットワークサービス提供システム800は、他のモバイル端末で友だちリクエストを承認する場合、モバイル端末のユーザに関する情報と他のモバイル端末のユーザに関する情報とを互いに関連付けて格納してもよい。
【0083】
図8及び図9の説明において省略された内容については図1から図7を参照してもよい。
【0084】
今までは図1を参照してモバイル端末の動きパターンを用いる実施形態を説明したが、本発明の他の実施形態に係るソーシャルネットワークサービス提供システム100は、モバイル端末の画面上のタッチのパターンをモバイル端末の動きパターンの代わりに用いてもよい。
【0085】
図10は、本発明の他の実施形態に係る画面上のタッチのパターンを示す一例である。図10は、第1モバイル端末の画面1010と第2モバイル端末の画面1020とをそれぞれ示している。ここで、図10に示すように、第1モバイル端末の画面上のタッチのパターンと第2モバイル端末の画面上のタッチのパターンとが図1を参照して説明したソーシャルネットワークサービス提供システム100に送信されてもよく、ソーシャルネットワークサービス提供システム100は、動きパターンの代わりにタッチのパターンを用いて図1から図9を参照して説明した動作を行ってもよい。パターンを用いてユーザ間の関係を設定する方法については既に図1から図9を参照して詳しく説明したため省略する。図10で省略された内容については図1から図9を参照してもよい。
【0086】
このように、本発明の実施形態によれば、ユーザがそれぞれのモバイル端末を動かして同一の動作または互いに対応する動作を行い、当該動作によってモバイル端末の動きパターンを発生させるだけで、ユーザ間に友だちのような人脈又は関係を形成することができ、動きパターンだけでなくモバイル端末の位置をさらに用いて前記位置に応じた範囲内のユーザ間に人脈又は関係を形成することができる。また、モバイル端末が位置及び動きパターンに関する情報を送信するときのローカル時刻、並びに位置及び動きパターンに関する情報が受信されるときの到着時刻のうち、少なくとも1つの時刻をさらに用いてユーザ間に人脈又は関係を形成することができる。
【0087】
本発明の実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理を実行することができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などの単独または組み合わせたものを含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、光ディスクのような光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれてもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コード(machine code)だけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コード(higher level code)を含む。上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアのレイヤで動作するように構成されてもよい。
【0088】
上述したように本発明を限定された実施形態と図面とによって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形が可能である。
【0089】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定して定められるものではなく、特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等なものなどによって定められる。
【符号の説明】
【0090】
100 ソーシャルネットワークサービス提供システム
110 第1モバイル端末
120 第2モバイル端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル端末から前記モバイル端末の位置及び動きパターンに関する情報を受信する情報受信部と、
前記受信したモバイル端末の位置及び動きパターンに関する情報を前記モバイル端末のユーザに関する情報に関連付けてデータベースに格納する情報格納制御部と、
前記位置及び前記動きパターンに関する情報に基づいて前記データベースから他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会して前記モバイル端末に提供する情報提供部と、
を備えることを特徴とするソーシャルネットワークサービス提供システム。
【請求項2】
前記情報提供部は、前記他のモバイル端末に前記モバイル端末のユーザに関する情報をさらに提供することを特徴とする請求項1に記載のソーシャルネットワークサービス提供システム。
【請求項3】
前記モバイル端末において前記他のモバイル端末のユーザに関する情報が選択される場合、前記モバイル端末のユーザに関する情報と前記他のモバイル端末のユーザに関する情報とを互いに関連付けて格納する情報格納部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のソーシャルネットワークサービス提供システム。
【請求項4】
前記情報提供部は、前記データベースから前記動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ、前記位置から予め設定された距離内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会することを特徴とする請求項1に記載のソーシャルネットワークサービス提供システム。
【請求項5】
前記モバイル端末から距離に関する情報をさらに受信し、
前記情報提供部は、前記データベースで前記動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ、前記位置及び前記距離に関する情報を用いて決定される範囲内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会することを特徴とする請求項1に記載のソーシャルネットワークサービス提供システム。
【請求項6】
前記モバイル端末が前記位置及び動きパターンに関する情報を送信するときのローカル時刻、並びに前記位置及び動きパターンに関する情報が受信されるときの到着時刻のうち、少なくとも1つの時刻に関する情報が前記データベースにさらに格納され、
前記情報提供部は、少なくとも1つの前記時刻に関する情報をさらに用いて前記データベースから前記他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会することを特徴とする請求項1に記載のソーシャルネットワークサービス提供システム。
【請求項7】
前記情報提供部は、前記動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ、前記位置に関する情報に基づく範囲内に位置し、前記ローカル時刻の差または前記到着時刻の差が予め選定された差の値以下である他のモバイル端末のユーザに関する情報を前記データベースから照会することを特徴とする請求項6に記載のソーシャルネットワークサービス提供システム。
【請求項8】
対応する互いに異なる動きパターンに関する情報を保存する動きパターン情報保存部をさらに備え、
前記情報提供部は、前記動きパターンに対応する異なる動きパターン及び前記動きパターンと同一の動きパターンのうち少なくとも1つの動きパターンを有し、前記位置に関する情報に基づいく範囲内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会することを特徴とする請求項1に記載のソーシャルネットワークサービス提供システム。
【請求項9】
前記動きパターンは、前記モバイル端末の動きに応じて前記モバイル端末に含まれるセンサによって生成された値を含み、または前記生成された値を用いて生成されたパターン値を含むことを特徴とする請求項1に記載のソーシャルネットワークサービス提供システム。
【請求項10】
前記モバイル端末の画面に前記動きパターンに応じて移動するオブジェクトが表示され、または前記動きパターンによる移動方向が表示されることを特徴とする請求項9に記載のソーシャルネットワークサービス提供システム。
【請求項11】
モバイル端末から前記モバイル端末の位置及び動きパターンに関する情報を受信し、
前記受信された前記モバイル端末の位置及び動きパターンに関する情報を前記モバイル端末のユーザに関する情報に関連付けてデータベースに格納し、
前記位置及び前記動きパターンに関する情報に基づいて前記データベースから他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会して前記モバイル端末に提供すること、
を含むことを特徴とするソーシャルネットワークサービス提供方法。
【請求項12】
前記情報を照会して前記モバイル端末に提供することは、少なくとも1つの前記他のモバイル端末に前記モバイル端末のユーザに関する情報をさらに提供することを特徴とする請求項11に記載のソーシャルネットワークサービス提供方法。
【請求項13】
前記モバイル端末において前記他のモバイル端末のユーザに関する情報が選択される場合、前記モバイル端末のユーザに関する情報と前記他のモバイル端末のユーザに関する情報とを互いに関連付けて格納することをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のソーシャルネットワークサービス提供方法。
【請求項14】
前記情報を照会して前記モバイル端末に提供することは、前記データベースから前記動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ前記位置から予め設定された距離内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会することを特徴とする請求項11に記載のソーシャルネットワークサービス提供方法。
【請求項15】
前記情報を照会して前記モバイル端末に提供することは、前記データベースから前記動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ、前記位置及び前記距離に関する情報を用いて決定される範囲内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会することを特徴とする請求項11に記載のソーシャルネットワークサービス提供方法。
【請求項16】
前記モバイル端末が前記位置及び動きパターンに関する情報を送信するときのローカル時刻並びに前記位置及び動きパターンに関する情報が受信されるときの到着時刻のうち、少なくとも1つの時刻に関する情報が前記データベースにさらに格納され、
前記情報を照会して前記モバイル端末に提供することは、少なくとも1つの前記時刻に関する情報をさらに用いて前記データベースから前記他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会することを特徴とする請求項11に記載のソーシャルネットワークサービス提供方法。
【請求項17】
前記情報を照会して前記モバイル端末に提供することは、前記動きパターンと同一の動きパターンを有し、かつ、前記位置に関する情報に基づく範囲内に位置し、前記ローカル時刻の差または前記到着時刻の差が予め選定された差の値以下である他のモバイル端末のユーザに関する情報を前記データベースから照会することを特徴とする請求項16に記載のソーシャルネットワークサービス提供方法。
【請求項18】
対応する互いに異なる動きパターンに関する情報を保存することをさらに含み、
前記情報を照会して前記モバイル端末に提供することは、前記動きパターンに対応する異なる動きパターン及び前記動きパターンと同一の動きパターンのうち少なくとも1つの動きパターンを有し、前記位置に関する情報に基づく範囲内に位置する他のモバイル端末のユーザに関する情報を照会することを特徴とする請求項11に記載のソーシャルネットワークサービス提供方法。
【請求項19】
前記動きパターンは、前記モバイル端末の動きに応じて前記モバイル端末に含まれるセンサによって生成された値を含み、または前記生成された値を用いて生成されたパターン値を含むことを特徴とする請求項11に記載のソーシャルネットワークサービス提供方法。
【請求項20】
前記モバイル端末の画面に前記動きパターンに応じて移動するオブジェクトが表示され、または前記動きパターンによる移動方向が表示されることを特徴とする請求項19に記載のソーシャルネットワークサービス提供方法。
【請求項21】
請求項11から請求項20のいずれか1項に記載の方法を行うプログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−38776(P2013−38776A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−159779(P2012−159779)
【出願日】平成24年7月18日(2012.7.18)
【出願人】(509288208)エヌエイチエヌ ビジネス プラットフォーム コーポレーション (93)
【Fターム(参考)】