説明

モーアーサ(食用苔植物)の水耕栽培小型栽培装置。

【課題】 古来より食に供された沖縄地方特産の苔植物(モーアーサ)は、その繁茂が自然状況下にあり、収穫や採取の大変さや付着する土や砂の除去に手間が掛かった為、市場から姿を消した食用植物であった。栄養価に富んでいる事から、復活を求める声が多かった。しかし、人工的栽培などに着手する事は無かった。
【解決手段】 家庭でも簡単に栽培できる様にコンパクト化された栽培システム装置であり、事業用システムにもそのまま転用できるシステムを構築し、更に育成ランプに併設した紫外線殺菌灯、そして、バクテリア成育フィルターの設置による、良質な水耕栽培を可能にし、家庭や事業転用での栽培が簡単に実施でき、紫外線殺菌と優良バクテリア処理による衛生的な栽培を可能に、しかも、収穫の寛容さも含めた手段を取った。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モーアーサ(食用苔植物)の水耕栽培小型栽培装置に関するものであり、沖縄地域に自然発生する食用植物を簡単に、しかも、土や砂などの付着物除去の難題を排除し、家庭内でも栽培が可能な装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、モーアーサ植物は、沖縄地方で食用として食卓に載っていたのであるが、自然繁茂に頼っていた為、採取の十労働や、付着している土や砂の除去に手間が掛かっていた。この事により、消費度合いも減少し市場に出る事が無くなった。栄養素の大きい植物の簡易栽培を可能にし、食に供与する為に開発した技術である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のモーアーサ植物は、水耕栽培などの人工的栽培が成されていなかった。労力が要らない栽培方法が模索されもせず、失われた食に数えられたが、食した経験者から、復活を望む声が大きい。その為、簡単に、しかも衛生的に栽培する技術開発が課題であった。
【課題を解決しようとする手段】
【0004】
この課題を解決する為の請求項1の発明は、コンパクトで家庭での栽培が可能な事と衛生的な栽培が可能な事を必須条件として、流水方式にバクテリア処理機能を付加。更に紫外線殺菌、多量繁茂と収穫しやすい植え込み床の構造を成す事を手段とした。
【0005】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明で設置された植え込み床の構造についての具体的な構造に対して特定するもので、多量繁茂と収穫しやすい結果を、得たものである。
【0006】
更に、請求項3の発明は、水耕栽培水槽のフィルター浄化装置に関するもので、優良バクテリアの成育を利用した、雑菌の除去を手段にしたフィルター部分の構造に関するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、コンパクトで家庭での栽培が簡単に実施でき、紫外線殺菌と優良バクテリア処理による衛生的な栽培が可能になった。しかも、収穫も手で摘むだけの寛容さもあり、収量も自然繁茂の数十倍と判定された。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、請求項1に関する図で、家庭でも簡単に栽培できる様にコンパクト化された栽培システム装置であり、発明の効果が著しいものである。循環式流水槽と栽培床構造更に育成ランプに併設した紫外線殺菌灯、そして、バクテリア成育フィルターの設置による、良質な水耕栽培を可能にしたものである。
【0009】
図2は、請求項2に関する図で、請求項1で設備した栽培床の構造を特定したもので繁茂量の増大と収穫時の引き抜きが簡単に実施できる為の構造を示している。
【0010】
図3は、請求項3に関する図で、水耕栽培水槽のフィルター浄化装置を示すが、従来の水耕栽培には、この様なバクテリア式の浄化装置は使用しておらず、衛生面での改善が可能となった。O−157やO−101などの菌類を除去するための、バクテリア繁殖を大きくした構造を取り入れたものである。
【産業上の利用可能性】
【0011】
単純な装置に寄っても、十分な効果が発揮出来る訳で、この装置をそのまま拡大する事で、事業用大量栽培も可能である。失われた栄養豊富な植物の復活が及ぼす社会的心理や実際面の商業的利益も十分得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】 請求項1のモーアーサ(食用苔植物)の水耕栽培小型栽培装置を示した断面図である
【図2】 請求項2の、請求項1の装置に於ける、植え込み床の構造に関する拡大説明図である、
【図3】 請求項3の、請求項1の装置に於ける、水耕栽培水槽のフィルター浄化装置の構造を示した説明図である。
【符号の説明】
1 繁茂複合網
2 バクテリア成育フィルター
3 紫外線殺菌灯(植物育成ランプ併設)
4 循環ポンプ
5 水位調整弁
6 穴開き散水用パイプ
7 水流あおり板
8 ストレーナー
9 循環パイプ
10 棚受け
11 脚部
12 キャスター
13 多孔板(8〜10m/m)
14 樹脂網多層床(2〜4m/m)
15 流水穴開き板(5m/m)
16 縦型細穴(1m/m以下)
17 スポンジ板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーアーサ(食用苔植物)の水耕栽培小型栽培装置。
【請求項2】
請求項1の装置に於ける、植え込み床の構造。
【請求項3】
請求項1の装置に於ける、水耕栽培水槽のフィルター浄化装置の構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−273451(P2009−273451A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−153531(P2008−153531)
【出願日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(508174399)
【Fターム(参考)】