説明

モータ付き洗浄器具

洗浄基材(50)と共に表面を洗浄するためのモータ付き洗浄器具(12)を提供する。このモータ付き洗浄器具は、緩衝パッド(22)を往復運動させることのできるモータ(521)に連結されている前記緩衝パッドを備える。ポケット(350)を備えた洗浄基材(50)は、前記緩衝パッドに取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄器具の分野に関するものであり、特に、床、流し、バスタブ、シャワー壁などの硬質表面の洗浄に有用な多目的洗浄器具の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
文献は、セラミックタイル床、硬木質床、カウンター上面などの、平らな硬質表面を洗浄可能な製品で満ちている。平らな表面の洗浄についての文脈中、特に洗浄基材で床を洗浄することについての文脈中には、自在継手により回転可能な状態でモップヘッドに連結させた細長いハンドルを備える数多くの器具が記述されている。そのような器具の一例としては、スイッファー(SWIFFER:登録商標)洗浄器具がある。これらの器具のモップヘッドには、典型的には、自在継手を介してハンドルに連結させた剛性の支持プレートと、剛性支持プレートの下に配置して洗浄させる表面に向く「緩衝」又は「クッション」パッドを備える。「緩衝」パッドは、平らな表面が洗浄作業中に傷つくという危険性を最小限にする。平らな表面を洗浄するためには、ユ−ザーはまず、使い捨てドライ洗浄シート(例えば、スイッファー(SWIFFER:登録商標)洗浄シート)又は使い捨て吸収性洗浄拭取り布若しくはパッド(例えば、スイッファーウェット(SWIFFER WET:登録商標)ウェットタイプ洗浄パッド)などの洗浄基材を、洗浄基材を緩衝パッドと洗浄する表面の間に「挟む」ように支持プレートの上面に配置させたスリット入り保持構造に取り付け、次いで、選択した洗浄基材で平らな表面を拭き取る。使い捨て洗浄基材と組み合わせて使用するこのタイプの器具は、使用が簡便であり、特に、ユーザーの手と洗浄基材との接触が制限されて、平らな表面を洗浄した後は基材を処分するため、衛生的であることが示されている。それにもかかわらず、このタイプの器具の剛性支持プレートでは、曲面状表面、特に内向きに曲がった凹面をユーザーが有効に又は効率的に洗浄することができない。
【0003】
文献には、流し、バスタブなどの曲面状表面を洗浄できる製品も満ちている。これらの製品のいくつかは、洗浄表面上に直接振り掛け、次に水ですすぎ流す洗浄溶液を含む。これによりユーザーに要求される労力は最小限になるが、これらは一般に、洗浄基材を洗浄表面に押し付けて拭き取る時と同じような洗浄効果を提供しない。洗浄性能を強めるために、幾つかの洗浄製品は、洗浄製品と組み合わせて用いられる洗浄基材を含む。これらで最も一般的なものは、スポンジである。曲面状表面を洗浄するために、ユーザーは通常、スポンジを自分の手に持って、洗浄溶液をスポンジに塗り付ける又は洗浄表面上に直接塗り付けて、前記表面を拭き取る。表面を洗浄したら、ユーザーは通常、スポンジを再使用できるように、スポンジをすすいで乾燥させる。(天然又は合成いずれかの)スポンジ材料は可撓性であり、結果として、洗浄表面に容易に順応する。しかしながら、このタイプの再使用可能な基材は、時間の経過と共に非衛生的になり、また、使用する洗浄溶液の「攻撃性」によっては、ユーザーが自分の手を保護するために手袋を着用することが必要になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、平ら又は曲面状両方の表面を便利及び衛生的な方法によって洗浄するために、使い捨て洗浄基材と共に使用できる洗浄器具を提供することが、本発明の1つの目的である。
【0005】
平ら及び/又は曲面状両方の表面を利便的及び衛生的な方法により最小限の労力で洗浄するために、使い捨て洗浄基材と共に使用できるモータ付き洗浄器具を提供することも、本発明の1つの目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの実施形態において、本発明は、表面を洗浄するためのモータ付き洗浄器具に関するものでもあり、前記洗浄器具には、洗浄基材を保持するための緩衝パッド、前記モータによって緩衝パッドを前記モータに対して往復運動で移動させるために前記緩衝パッドに作動可能な状態で連結されているモータ、及び前記緩衝パッドの少なくとも一部に取り外し可能な状態で連結されている使い捨て洗浄基材を備える。
【0007】
1つの実施形態において、本発明は、洗浄基材を保持するための緩衝パッドと、前記モータによって前記緩衝パッドを前記モータに対して往復運動で移動させるためのモータとを備えるモータ付き洗浄器具で表面を洗浄する方法に関するものでもあり、前記方法は、洗浄基材を供給する工程、前記緩衝パッドの少なくとも一部に前記洗浄基材を取り付ける工程、及び洗浄する表面に前記洗浄基材を接触させる工程から構成されている。
【好適な実施形態の詳細説明】
【0008】
本明細書の洗浄器具及び基材の有用性を制限することを意図するものではないが、その用途の簡単な説明が、本発明を説明するのに役立つと考えられる。
【0009】
最新の洗浄器具では、洗浄器具のヘッドに分離可能な状態で取り付けて、汚れた後に簡便に廃棄及び交換できるシート又は吸収性パッドなどの使い捨て洗浄基材が用いられている。これらの洗浄器具には、モップヘッドに回転可能な状態で連結させたハンドルを備える。これらのモップヘッドは、実質的に方形であり、並びにハンドルに連結されている剛性の支持プレートと、モップヘッドの底面に取り付けられている「緩衝」パッドを備える。可撓性材料で作製させたこの緩衝パッドが、洗浄作業中に表面を傷つけるという危険性を最小限にする。洗浄基材は、モップヘッドの周りに巻き付け、支持プレートの頂部に配置したスリット入り構造に取り付ける。このような「最新型」洗浄器具の一例としては、プロクターアンドギャンブル社(The Procter & Gamble Company)により販売され及び図1に示されているスイッファー(SWIFFER:登録商標)洗浄器具がある。このタイプの器具は特に、床、壁、又は天井などの大きな平面状表面を洗浄するのに適用される。しかしながら、モップヘッドの大きさ、形状、並びに剛性によって、ユーザーは、流し若しくはバスタブなどの他のタイプの表面、又は壁と便座の間の床などの「狭い」表面を洗浄することができない。
【0010】
曲面状及び/又は狭い表面を洗浄するために、ユーザーは、表面の拭取り無しに洗浄溶液を表面上に直接振り掛けることができる。しかしながら、表面を洗浄基材で拭き取る場合に、より良い洗浄結果が得られる。ユーザーは、洗浄基材上か又は表面上に洗浄溶液を振り掛けて、次にこの洗浄基材で表面を拭き取ることができる。最も一般的な洗浄基材は、吸収性スポンジであり、これは変形可能であって、結果として曲面状表面に順応する。しかしながら、これらの従来型スポンジは、洗浄溶液及び/又はスポンジに吸収された汚れとの接触を避けるために、ユーザーがプラスチック手袋を着用することを必要とする。強固な染みを除去するためにユーザーに必要とされる労力が、洗浄業務を困難及び不便なものにしている。加えて、これらのスポンジは再使用可能であるように意図されているので、繰り返し使用の後では、スポンジそのものが汚れて、不衛生又は目障りなものになる。
【0011】
後に続く詳細な開示から明らかなように、本発明は前記考察を対象としている。
【0012】
本明細書で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれているが、いかなる文献の引用も、それが本発明に関する先行技術であることの容認として解釈すべきでない。
【0013】
本明細書全体を通じて記載されているあらゆる最大数値限定には、それより小さいあらゆる数値限定が、そのようなより小さい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含まれると理解すべきである。本明細書全体を通じて記載されている最小数値限定には、それより大きいあらゆる数値限定が、そのような大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含まれる。本明細書全体を通じて記載されている数値範囲には、そのようなより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲が、そのようなより狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように含まれる。
【0014】
本明細書の明細、実施例、及び請求の範囲におけるすべての割合、比率、及び百分率は、別段の指定がない限り、重量に基くものであり、すべての数値限定は、別段の指定のない限り、当該技術分野において許容可能な通常の程度の精度で使用する。
【0015】
以降で更に完全に説明するように、本発明は、その最も好ましい形態において、少なくとも部分的に変形可能なモップヘッドと、洗浄作業中にモップヘッド周辺に取り付け可能な使い捨て洗浄基材を備える洗浄器具を対象としている。
【0016】
I.モータ無し洗浄器具
図2を参照すると、本発明に従って作製されたモータ無し洗浄器具10が示される。
【0017】
1つの実施形態では、洗浄器具10には、モップヘッド20と、第1の回転軸線A−A及び第2の回転軸線B−Bを備えた自在継手40により回転可能な状態でモップヘッド20に連結させたハンドル30を備える。「細長いハンドル」により、その長さが少なくとも約5cm、好ましくは少なくとも約20cm、より好ましくは少なくとも約60cm、さらにより好ましくは少なくとも約115cmであるハンドルを意味する。
【0018】
図3には、モップヘッド20と、自在継手40と、ハンドル30の下部分の拡大図を示してある。
【0019】
1つの実施形態では、モップヘッド20には、相互連結部材220に連結させた「緩衝」パッド120を備える。相互連結部材220は、当技術分野で既知のいかなる方法によっても、緩衝パッド120に取り付け可能である。好ましい実施形態では、相互連結部材220は、接着的に緩衝パッド120に取り付けられている。相互連結部材220は、ベース部分1220と、自在継手40を相互連結部材220に対して旋回可能な状態で連結するための突出部2220及び3220を少なくとも1つ、しかし好ましくは2つ備える。好ましい実施形態では、緩衝パッド120は実質的に変形可能であり、及びベース部分は実質的に剛性である。
【0020】
「実質的に変形可能」は、緩衝パッドの側部を図4に示したように壁に対して押し付けた時に、緩衝パッド120がX−Y平面(すなわち、水平面)内で変形するか又は「潰れる」かのいずれかであり、あるいは、緩衝パッドを曲面状平面に対して押し付けた時に、緩衝パッド120がZ方向に変形して、緩衝パッドの少なくとも一部が図5に示したようにに上向きに曲がるようになっていることを意味する。好ましい実施形態では、緩衝パッドは、X−Y平面及びZ方向の両方に変形可能である。特に、変形可能な緩衝パッドは、流し又はバスタブなどの曲面状表面に順応する機能、及び/又は壁と便座の間などの2つの硬い表面間に押し込まれる機能が備える。したがって、そのような変形可能な緩衝パッド付きの洗浄器具を使い捨て洗浄基材と組み合わせて使用し、バスルームにある様々な硬質表面を洗浄することができる。
【0021】
1つの実施形態では、モップヘッドの剛性対変形性の比は、少なくとも約0.1、好ましくは少なくとも約0.15、より好ましくは少なくとも約0.2、更により好ましくは少なくとも約0.25、最も好ましくは少なくとも約0.3である。1つの実施形態では、モップヘッドの剛性対変形性の比は、約0.75未満、好ましくは約0.7未満、より好ましくは約0.65未満、更により好ましくは約0.6未満、最も好ましくは少なくとも約0.55である。
【0022】
いかなる理論にも制限されるものではないが、剛性対変形性の比は、洗浄する表面にモップヘッドが順応する機能の有効な目安を提供すると考えられている。
【0023】
モップヘッドの剛性対変形性の比は、X−Y平面に投影されたベース部分1220(これは実質的に剛性の材料で作製されており、緩衝パッドに接触する)の底面の総面積を、X−Y平面に投影された変形可能な緩衝パッドの底面の総面積で除すことにより、算出できる。ユーザーがハンドル30及び/又は自在継手40に加える力はベース部分を介して緩衝パッドに伝わるので、剛性対変形性の比が低すぎる(すなわち約0.05未満の)場合、この力が均一にかかるよりも緩衝パッドの比較的小さな面積の上にかかることを当業者は理解するであろう。そのように低い剛性対変形性の比は、モップヘッドの操作性を低下させて、モップヘッドの方向を制御するユーザーの能力を制限し、緩衝パッドが損傷するという結果になる場合もあり、緩衝パッドに取り付けた洗浄基材と組み合わせて使用する器具の全体的な洗浄有効性を低下させる。剛性対変形性の比が高すぎる(すなわち約0.75超過の)場合には、緩衝パッドのX−Y平面内並びにZ方向に変形する機能が、緩衝パッドに接触しているベース部分の剛性により制限されることも当業者は理解するであろう。
【0024】
好ましい実施形態において、X−Y平面に投影されたベース部分1220の底面の総面積は、約1cm2〜約100cm2の間、好ましくは約2cm2〜約50cm2の間、より好ましくは約4cm2〜約30cm2の間である。ベース部分1220は、いかなる好適な幾何学的形状をも有することができる。ベース部分は、複数のベース部分になるように区分けすることができ、それでも同一効果を提供可能であることを当業者は理解するであろう。
【0025】
好ましい実施形態において、X−Y平面に投影された変形可能な緩衝パッドの底面の総面積は、約2cm2〜約500cm2の間、好ましくは約4cm2〜約400cm2の間、より好ましくは約6cm2〜約300cm2の間である。
【0026】
1つの実施形態において、相互連結部材220は、長手方向軸線L−Lに沿って緩衝パッド120に取り付けられている。好ましい実施形態では、緩衝パッド120の長手方向軸線L−Lに沿って測定される相互連結部材220の長さは、長手方向軸線L−Lに沿って測定される緩衝パッドの長さの少なくとも約20%、好ましくは約20%〜約85%の間、より好ましくは約35%〜約75%の間である。1つの実施形態では、緩衝パッド120の長手方向軸線L−Lに対して垂直な線に沿って測定される相互連結部材220の幅は、長手方向軸線L−Lに対して垂直な線に沿って測定される緩衝パッドの幅の約10%〜約60%の間、好ましくは15%〜約50%の間、より好ましくは約20%〜約40%の間である。
【0027】
1つの実施形態では、緩衝パッドは、タイプAジュロ硬度が少なくとも約5、好ましくは少なくとも約7、より好ましくは少なくとも約10を有する変形可能な材料で作製されている。1つの実施形態では、緩衝パッドは、タイプAデュロメータ硬度計で測定した場合、タイプAジュロ硬度が約60未満、及びより好ましくは約40未満を有する変形可能な材料で作製されている。硬度、つまりジュロ硬度は、カリフォルニア州ロサンゼルスのパシフィックトランスデューサ社(Pacific Transducer Corp)製であり、ASTM D2240に適合するモデル408タイプAデュロメータを使用して測定できる。「低硬度」の緩衝パッドを、浴槽又はシャーワ室の曲面だけではなく、浴室のタイル間のグラウトラインなどの表面にある凹凸及び溝にも順応させることができる。その一方で、タイプAジュロ硬度が約60超の従来の熱可塑性樹脂又は固い発泡体で作製されている緩衝パッドは、タイル間のグラウトラインなど細かい形状には容易に順応しない傾向にある。タイプAジュロ硬度が約5未満の緩衝パッドは、典型的には非常に脆弱であり、効果的に表面を洗浄するために必要な剛性を備えていない。タイプAジュロ硬度が約60未満、しかし約5超の種の緩衝パッドは非常に順応性があり、補強部材(下記参照)と組み合わせて使用し、緩衝パッドの形状が失われるのを防ぎ、使用中及び激しい摩擦時にハウジングの下縁に接触しないようにする。
【0028】
1つの実施形態では、緩衝パッドの厚さ(すなわちZ方向)は、少なくとも約2mm、好ましくは少なくとも約5mm、より好ましくは少なくとも約10mm、更により好ましくは少なくとも約15mmである。1つの実施形態では、緩衝パッドの厚さ(すなわちZ方向)は、約100mm未満、好ましくは約80mm未満、より好ましくは約50mm未満である。所与の硬さすなわちジュロ硬度の場合、材料が変形する能力はその厚さに反比例することを当業者は理解されるであろう。言い換えれば、変形可能な材料で作製されている比較的薄い緩衝パッドは、同一材料で作製されているより厚い緩衝パッドよりも変形する傾向がある。
【0029】
1つの実施形態では、緩衝パッド120は、緩衝パッドの変形を容易にするための「脆弱部」を備える。「緩衝パッドの変形を容易にするための脆弱部」は、緩衝パッドのX−Y平面内及び/又はZ方向の変形能力を増大するために緩衝パッド材料に作製又はその中に形成されたいかなる変質をも意味する。そのような「脆弱部」の非限定的な例には、緩衝パッドの一部に作製されているスリット、緩衝パッドの全厚さを貫いて作製されているスリット、緩衝パッドの中に作り出された気泡又は空隙(voids)、緩衝パッドの上面及び/又は底面に作製された空洞(cavities)、緩衝パッドの全厚さを貫いて延びる穴又は開口部、及びこれらのいずれかの組み合わせが含まれる。1つの実施形態では、これらの脆弱部は、パッドが均一に変形する能力を増大するために、緩衝パッド上に均一に配置されている。図6Aに示す好ましい実施形態では、これらの脆弱部は、緩衝パッド120の外側縁部とベース部分1220の長手方向側縁部との間に位置する緩衝パッド120の部分に「集中」している。脆弱部の位置、数、及び/又は大きさによって、緩衝パッドの特定の部分が圧力又は拘束下で変形する能力を増大できることを当業者は理解するであろう。
【0030】
好ましい実施形態では、緩衝パッド120は、緩衝パッドの全厚さを貫いて作製又は形成された穴又は開口部1120である脆弱部が少なくとも1つ、しかし好ましくは複数備える。特に、これらの穴1120により、緩衝パッド120のX−Y平面内及びZ方向の変形が促進される。1つの実施形態では、緩衝パッド120には、1〜50個の間の穴、好ましくは2〜30個の間の穴、より好ましくは6〜20個の間の穴を備える。穴又は開口部1120は、円形、方形、三角形、楕円形、長手方向、緩衝パッドの中心に対して内向き又は外向きに曲線状など当技術分野で既知のいかなる幾何形状をも有することができるにもかかわらず同一効果を提供可能である。図6Bには、内向きに曲線状の4つの長手方向開口部1125を備えた緩衝パッド120の例を示してある。穴又は開口部1120は、緩衝パッドが変形する機能を増大させるのに加えて、緩衝パッドを水流ですすぐ時に、緩衝パッドを通して液体を排出させることも助ける。
【0031】
好ましい実施形態では、緩衝パッド120は、実質的に非吸収性の材料で作製されている。「実質的に非吸収性の材料」は、緩衝パッドを過度に変形又は絞ることなく完全水浸漬5分間後に、元々乾燥した緩衝パッドに吸収された水の重量が、乾燥緩衝パッドの重量の約50%未満、好ましくは約30%未満、より好ましくは約20%未満、更により好ましくは約10%未満、最も好ましくは乾燥緩衝パッドの重量の約2%未満であることを意味する。特に、洗浄器具は使い捨て洗浄基材と共に使用するので、洗浄表面から除去された汚れの大半は、使い捨て基材の中に捕捉される。結果として、汚れ溶液の残留量だけが、洗浄作業の後の非吸収性緩衝パッドに残り、この残留量は、水で容易に洗い落とすことができる。その結果、洗浄器具は、従来型スポンジとは対照的に、衛生的/清潔な表面洗浄方法を提供する。
【0032】
緩衝パッド120は、いかなる好適な幾何形状をも有することができる。図6に示す1つの実施形態では、緩衝パッド120は楕円形状を有している。好ましい実施形態では、緩衝パッド120は、中央部分から2つの先端2120及び3120に向かって徐々に先細になっており、実質的に「眼」形状又は先の鋭い形状を有する。
【0033】
明瞭化するためにハンドル及び自在継手の上側部材を除いて図7に示した1つの実施形態では、先端2120を形成する緩衝パッドの2つの縁は、約10度〜約150度の間、好ましくは約40度〜約120度の間、より好ましくは約60度〜約100度の間の角度αを形成している。1つの実施形態では、先端3120を形成する緩衝パッドの2つの縁は、約10度〜約150度の間、好ましくは約40度〜約120度の間、より好ましくは約60度〜約100度の間の角度βを形成している。1つの実施形態では、角度αと角度βは異なっている。好ましい実施形態では、角度αは角度βに等しい。特に、先端2120及び3120のそれぞれにより、ユーザーが洗浄基材を隅部内で操ることができるようになり、モップヘッド20に取り付けた洗浄基材と緩衝パッド120で部屋の隅部の表面を洗浄することが可能になる。加えて、先端2120又は3120のいずれかにより、先端のいずれか1つを縦表面の間に徐々に挿入する時、縦表面の中間、例えば壁と便座の中間に位置する狭い表面にモップヘッドが到達して、洗浄することが可能になる。縦表面を隔てる距離が緩衝パッドの幅より狭い場合、緩衝パッドのX−Y平面内での変形する又は「潰れる」機能により、モップヘッドを更に遠くへ押すことができ、その結果、この狭い床面の更に多くが洗浄可能になることも理解できる。
【0034】
1つの実施形態では、緩衝パッドの厚さは一定である。
【0035】
図8Aに示した1つの実施形態では、緩衝パッド120の厚さは、X−Y平面内で変化、好ましくはY方向に沿って変化している。好ましい実施形態では、緩衝パッド120の底面は実質的に平らであって、その厚さが、緩衝パッドの中央部分から先端2120及び3120の少なくとも片方、しかし好ましくは両方に向かって増加している。好ましい実施形態では、緩衝パッド120の厚さは、パッドの相互連結部材220に隣接する部分では一定であり、次に突出部分2220及び3220の縁から先端2120及び3120に向かって増加している。その結果、緩衝パッドの上面は、パッドの先端2120及び3120に隣接する部分で曲線状になっている。別の実施形態では、緩衝パッド120の上面を実質的に平らにすることができて、パッドの先端2120及び3120に隣接する部分で緩衝パッドの底面を曲線状にすることができる。
【0036】
図8Bに示した更に別の実施形態では、先端2120及び3120に隣接するパッドの部分で、緩衝パッド120の上と底の両面を曲線状にすることができる。いかなる理論にも制限されるものではないが、曲面状底面を有する緩衝パッドに洗浄基材を取り付けて、モップヘッドを洗浄表面に適用する時、圧力下で変形する緩衝パッドの機能により、洗浄基材には張力が加わっていると考えられる。その結果、洗浄基材は、緩衝パッド上にしっかり保持される。
【0037】
加えて、緩衝パッドの厚さによって、その変形機能に影響を及ぼすことができる。その結果、徐々に厚さが増加又は減少する緩衝パッドを提供することにより、緩衝パッド上に剛性が増加した(すなわち、変形性が減少した)領域を作り出すことが可能である。特に、先端1120及び2120に向かって厚さが増加する緩衝パッドにより、以降で説明するように、モップヘッドの強固な染みを除去する機能が向上する。
【0038】
図9に示した1つの実施形態では、ベース部分1220は、自在継手40の回転軸線の少なくとも1つが先端2120と3120を結ぶ線L−Lに実質的に平行であるように、緩衝パッド120に連結されている。1つの実施形態では、自在継手40は、回転軸線A−A周りで回転可能な状態でベース部分1220の突出部分2220及び3220に連結されている下側部材140を備える。自在継手40にまた、回転軸線B−B周りで回転可能に下側部材140に連結されている上側部材240が備える。好ましい実施形態では、ハンドル30の遠位端部が、上側部材240に分離可能な状態で連結されている。
【0039】
1つの実施形態では、下側部材140は、ユーザーが片手で保持可能な取っ手を形成している。特に、この実施形態によって、ユーザーは、細長いハンドル30と組み合わせのモップヘッド20を使用することにより、(床、バスタブなどの)大きな表面又は(壁などの)到達するのが難しい表面を洗浄することができ、また、細長いハンドル30無しで、取っ手を片手で簡単に保持して表面を拭き取ることにより、(鏡などの)より小さな表面又は(流しなどの)容易に到達することができる表面を洗浄することができる。
【0040】
更に好ましい実施形態では、ベース部分1220は、下側部材140の回転軸線A−Aが先端2120と3120を結ぶ線L−Lに実質的に平行であるように、緩衝パッド120に連結されている。特に、この実施形態によって、取っ手を片手で保持しているユーザーは、図10に示したように、緩衝パッドの先端に隣接する領域だけが洗浄表面に接触するように緩衝パッド120を曲げることにより、ユーザーが取っ手に付加した力を先端2120又は3120の1つに隣接する領域に「集中」させることができる。先端に向かって力を集中させると、洗浄基材と染みの間の摩擦力を増加させることによって、強固な染みを除去する助けになることを当業者は理解するであろう。
【0041】
図10及び11に示した好ましい実施形態では、ユーザーは、突出部分2220又は3220の1つが上側部材240の脚部分1240及び2240の中間に位置するまで上側部材240を回転させることにより、下側部材140を一時的に固定(すなわち、下側部材140の回転軸線A−A周りの回転を阻止)することができる。特に、この実施形態は、ユーザーが取っ手を片手で保持している間に、モップヘッドが傾く又は回転することを防止する。
【0042】
更に好ましい実施形態では、ユーザーが、上側部材240を突出部分の1つに対抗して強制又は押すことにより、自在継手40を一時的に固定(すなわち、下側部材140及び上側部材240両方の回転を阻止)できるように、少なくとも1つ、しかし好ましくは両方の突出部分2220及び/又は3220の長さが、上側部材240の第1と第2の脚部分1240と2240の間の内側距離より僅かに長くなっている。特に、この実施形態は、ユーザーの指が上側部材240の「経路」の中にある間に上側部材240が回転することを防止して、ユーザーが指を誤って挟むという危険性を最小限にする。このように固定可能な自在継手の好ましい例は、同時係属中の米国特許出願シリアル番号60/499,852(ジェームス(James)ら、2003年9月3日出願)及び同時係属中の米国特許出願シリアル番号60/562,000(ジェイムス(James)ら、2004年4月13日出願、両特許ともプロクターアンドギャンブル社(The Procter & Gamble Company)に譲渡)に記載されている。
【0043】
前述のように、洗浄器具10は、モップヘッド20に分離可能な状態で取り付けた使い捨て洗浄基材と共に使用する。
【0044】
1つの実施形態では、モップヘッド20は、洗浄作業中に使い捨て洗浄基材をモップヘッド20の周りに係合及び保持するために、少なくとも1つの保持部材を備える。好適な保持部材の非限定的な例としては、変形可能な取り付け構造、フック・オア・ループ・ファスナー、クランプ具、突出部、クリップ、接着剤、又はこれらのいずれかの組み合わせなどが挙げられる。
【0045】
図12に示した好ましい実施形態では、モップヘッド20は、使い捨て洗浄基材50を係合及び保持するために、少なくとも1つ、しかし好ましくは2つの取り付け構造320及び325を備える。取り付け構造320は、中空空間の上に配置した比較的薄くて(すなわち、厚さが2mm未満)変形可能なプラスチックの層を含む。このプラスチックの層は、プラスチックで作製されており、少なくとも1つ、しかし好ましくは複数個の三角形、又は頂点を有するパイ形状部分を形成する交差スリットを含む。このパイ形状部分は屈曲可能なので、ユーザーは、標準的な指圧を洗浄基材の少なくとも一部に加えて、パイ形状部分の頂点を押し出すことができる。ユーザーが自分の指を抜き出す時、パイ形状部分は次にその元の形状に戻ることができるので、頂点の少なくとも1つが洗浄基材に係合し(更に好ましくは突き刺し)、これにより洗浄基材がモップヘッドの周りに保持される。好適な取り付け構造は、米国特許第6,305,046号(キングリー(Kingry)ら、2001年10月23日発行、プロクターアンドギャンブル(The Procter & Gamble Company)に譲渡)に更に詳細に開示されている。
【0046】
1つの実施形態では、モップヘッド20は、ベース部分1220内に形成された少なくとも1つ、しかし好ましくは2つの取り付け構造を備える。好ましい実施形態では、モップヘッドは、図12に示したように変形可能な緩衝パッド120に連結されている取り付け構造320及び325を少なくとも1つ、しかし好ましくは2つ備える。1つの実施形態では、取り付け構造320及び/又は325は、緩衝パッド120の上面に隣接している。好ましい実施形態では、取り付け構造320及び/又は325は、緩衝パッドの長手方向軸線L−L上に配置されている。図12に示した1つの実施形態では、取り付け構造320(又は他のあらゆる種類の保持部材)の幾何中心Caと先端2120の間の長手方向軸線L−Lに沿って測定される距離dは、緩衝パッドの中心Cbと先端2120の間の長手方向軸線L−Lに沿って測定される距離Dの約80%未満、好ましくは約60%未満、より好ましくは50%未満、更により好ましくは約40%未満である。特に、取り付け構造320及び/又は325が長手方向軸線L−L上に位置することによって、ユーザーは、洗浄基材50の2つの部分150及び250を緩衝パッド120の上で折り畳む及び/又は包むことにより、図13に示したように、2つの部分150及び250を単一の取り付け構造に取り付けることができる。2つの部分150及び250はそれぞれ、洗浄基材の長手方向軸線に対して対称に位置し、洗浄基材の対向する半分上にある。加えて、長手方向軸線L−L上に配置された取り付け構造320及び/又は325は、図4及び5で先に示したように緩衝パッドの側のX−Y平面内及び/又はZ方向の変形性に影響を及ぼさない。好ましい実施形態では、取り付け構造320及び/又は325は、先端2120及び/又は3120に実質的に隣接している。「先端に隣接」は、取り付け構造320(又は他のあらゆる種類の保持部材)の幾何中心Caと先端2120の間の長手方向軸線L−Lに沿って測定される距離dが、緩衝パッドの中心Cbと先端2120の間の長手方向軸線L−Lに沿って測定される距離Dの約35%未満、好ましくは約5%〜約30%の間、より好ましくは約10%〜約25%の間であることを意味する。取り付け構造320のモップヘッド20上の位置は、図13に示したように緩衝パッド120に取り付けられている実質的に方形の洗浄基材の最小寸法(すなわち長さ及び幅)、及び特に幅に直接的な影響を及ぼしていることが分かる。特に、先端2120及び/又は3120に隣接して配置されている取り付け構造320及び/又は325によって、取り付け構造により保持されている使い捨て洗浄基材に干渉することなく、ハンドル30がいかなる方向にも回転可能である。加えて、洗浄器具が実質的に方形の洗浄基材と共に使用する時、取り付け構造320及び/又は325を先端1120及び/又は2120から可能な限り近くに置くことにより、洗浄基材の対向する部分又は隅部が取り付け構造に到達可能であるので、洗浄基材の幅を最小限にすることができる。その結果、洗浄基材を作製するのにより少ない材料しか必要とせず、基材の製造コストが減少する。加えて、使い捨て洗浄基材が図13に示したようにモップヘッドに取り付けられている時、器具の底面及び側面両方が洗浄に使用可能であるように、洗浄基材が緩衝パッドの側を覆う。
【0047】
先の説明のように、方形状と緩衝パッド上に位置する2つの保持部材を備えた緩衝パッドは、実質的により広い洗浄基材と共に使用することも可能であるが、この洗浄基材が自在継手及び/又はハンドルに干渉する場合もあることを当業者は理解するであろう。洗浄基材が自在継手に干渉するのを防止するために、洗浄基材には、緩衝パッド上に取り付けられている洗浄基材からのいかなる干渉も無しに自在継手及び/又はハンドルが自由に回転するように洗浄基材上に作製されたスリット又はノッチ又は切り抜き部分を少なくとも1つ、しかし好ましくは2つ搭載することができる。
【0048】
1つの実施形態では、緩衝パッド120の外側表面は、好ましくは実質的に連続的であり、緩衝パッドは、好ましくは変形可能であると共に非吸収性の材料で作製されている。「実質的に連続な外側表面」は、例えば複数の毛を備え、それらが共に不連続表面を形成するブラシの外側表面とは対照的に、緩衝パッドの外側表面が均一であり、及び/又は妨げの無いことを意味する。1つの実施形態では、緩衝パッドの外側表面は、非平坦化され、及び/又は緩衝パッド上に形成されている三次元パターンを有することができる。好適な変形可能で非吸収性の材料の非限定的な例としては、エチレンビニルアセテート、サントプレン(SANTOPRENE:登録商標)、ネオプレン、クレイトン、天然ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレンゴム、ポリウレタン、合成発泡体、又はいずれか他の好適な材料などが挙げられる。
【0049】
1つの実施形態では、緩衝パッド120の外側表面は、先の説明のように実質的に連続的にすることができるが、変形可能な緩衝パッドに取り付けた毛60を搭載することもできる。好ましい実施形態では、図14に示したように、緩衝パッドの底面及び/又は緩衝パッドの側面には、毛60を取り付けることができる。毛60は、表面を擦るのに有用であり得るが、使い捨ての不織布洗浄基材を保持することもできる。
【0050】
前述のように、相互連結部材220及び自在継手40は、好ましくは実質的に剛性の材料で作製させる。実質的に剛性の材料の非限定的な例としては、木材、金属、セラミック、ガラス、プラスチック例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリルブタジエン−スチレン、ナイロン、アセチル(いかなるアセタールホモポリマー又はコポリマー樹脂)ポリスチレンなど、及びこれらのいずれかの組み合わせが挙げられる。
【0051】
好ましい実施形態では、緩衝パッド120は、相互連結部材220に固定して連結されている。緩衝パッドは、当技術分野で既知のいかなる方法によっても固定して取り付け可能である。好ましい実施形態では、緩衝パッド120は、合成した水性、ホットメルト、又は溶媒系などの接着剤で、相互連結部材220に接着的に取り付けられている。
【0052】
前述のように、取り付け構造320及び/又は325は、好ましくは実質的に可撓性の材料で作製させる。実質的に可撓性の材料の非限定的な例としては、低密度ポリエチレン又は線状低密度ポリエチレンなどが挙げられる。好ましい実施形態では、取り付け構造320及び/又は325は、緩衝パッド120に固定して連結されている。好ましい実施形態では、取り付け構造320は、緩衝パッドにその外側表面を接着して連結させた周辺リム又はリングの内側表面に接着して連結されている。
【0053】
前述のように、洗浄器具10は、細長いハンドル30を備える。ハンドル30は、当技術分野で既知のいかなるハンドルにもすることができ、一体式、分割式、繰出し式、又は折畳み式ハンドルであることができる。
【0054】
記述の洗浄器具は、好ましくは使い捨て洗浄基材と共に使用する。しかしながら、これらの器具は、スポンジ又は他のいかなる吸収性材料など再使用可能な基材材料と共に都合よく使用できることを当業者は理解するであろう。好適な使い捨て洗浄基材の非限定的な例としては、洗浄する表面から粒子状物質(ちり、パンくず、毛髪、綿くず、アレルゲンなど)を除去するために使用される「ドライ洗浄シート」、洗浄溶液を散布し表面を拭取り布又はパッドで拭き取って汚れた溶液を除去することによる、表面の湿式洗浄のために使用される「ドライ吸収性洗浄拭取り布又はパッド」、又は洗浄組成物を予め含浸した「ウェットタイプの洗浄拭取り布若しくはパッド」が挙げられる。使い捨て洗浄基材には、単一層又は複数層の基材材料を含めることができる。使い捨て洗浄基材は、好ましくは、不織布材料で作製される。
【0055】
II.モータ付き洗浄器具
図15及び16を参照すると、本発明の1つの実施形態に従って作製したモータ付き洗浄器具11が概略的に示されている。
【0056】
1つの実施形態では、洗浄器具11は、ヘッド21と、ヘッド21に連結されている、好ましくは継手41により旋回可能な状態でモップヘッドに連結されているハンドル31を備える。
【0057】
1つの実施形態では、ヘッド21は、摺動部材221に連結されている「緩衝」パッド121を備える。摺動部材221は、当技術分野で既知のいかなる方法によっても、固定して緩衝パッド121に取り付け可能である。好ましい実施形態では、摺動部材221は、接着的に緩衝パッド121に取り付けられている。
【0058】
緩衝パッド121は、モータ無し洗浄器具の文脈中での前述のいかなる緩衝パッドであることことができる。
【0059】
1つの実施形態では、ヘッド21の剛性対変形性の比は、少なくとも約0.1、好ましくは少なくとも約0.15、より好ましくは少なくとも約0.2、更により好ましくは少なくとも約0.25、最も好ましくは少なくとも約0.3である。1つの実施形態では、モップヘッドの剛性対変形性の比は、約0.75未満、好ましくは約0.7未満、より好ましくは約0.65未満、更により好ましくは約0.6未満、最も好ましくは少なくとも約0.55である。
【0060】
モータ付きモップヘッドの剛性対変形性の比は、X−Y平面に投影された摺動部剤221(これは実質的に剛性の材料で作製されており、緩衝パッド121に接触する)の底面の総面積を、X−Y平面に投影された変形可能な緩衝パッド121の底面の総面積で除すことにより算出できる。摺動部材は、緩衝パッドに直接的又は間接的に連結できる。摺動部材は、緩衝パッドに連結されているベース部分を緩衝パッドに取り付けることによって、間接的に緩衝パッドに連結できる。摺動部材が、緩衝パッドに連結されているべース部分に連結されている場合、モータ付きモップヘッドの剛性対変形性の比は、X−Y平面に投影されたベース部分(これは実質的に剛性の材料で作製されており、緩衝パッド121に接触する)の底面の総面積を、X−Y平面に投影された変形可能な緩衝パッド121の底面の総面積で除すことにより算出できる。
【0061】
1つの実施形態では、摺動部材221は、緩衝パッド121及び摺動部材221両方が軸線C−Cに沿って移動可能であるように、好ましくは第1及び第2の案内部材324、421に対してに摺動可能に移動可能であるように、第1及び第2の案内部材321及び421の中間に配置されている。1つの実施形態では、摺動部材221の両側に作製させた対応する溝1221及び2221に係合するために、及び摺動部材221両方が軸線C−Cに沿って移動可能であるように、少なくとも1つ、しかし好ましくは両方の案内部材に舌状物1321及び2321を備える。舌状物及び溝の位置は反対にすることができ、それでも同一効果を提供可能であることを当業者は理解するであろう。例えば円形、球状、線状のベアリング及び車輪など、舌状物及び溝以外の機構も使用でき、同様の効果を提供することも当業者は理解するであろう。舌状物と溝の間の摩擦を最小限にするために、好ましくは低摩擦材料を使用し、並びに舌部分と溝部分の間の接触を限定するために、舌状物及び溝の形状は、滑らか及び/又は丸い表面を採用して最適化させる。
【0062】
1つの実施形態では、摺動及び/又は往復運動は、モップヘッドに連結されている電動モータ521によって摺動部材221に提供される。モータ521は、好ましくはハンドル31内に配置されている(使い捨て又は充電式いずれかの)少なくとも1つの電池に電気接続させることができる。摺動部材は緩衝パッドに連結されているので、摺動及び/又は往復運動もまた緩衝パッドに伝わることを当業者は理解するであろう。
【0063】
電動モータは、好ましくはハンドル31上に配置されているスイッチ131を介して作動することができる。電動モータ521は、摺動部材221に作動可能な状態で連結されている回転シャフトを備える。好適なモータの非限定的な例としては、永久磁石型直流モータ(アクションモータ(Action Motor)製、1125.7rad/s(10750rpm)の6V作動特性と、無負荷及び89.10-3Nmトルクにおいて0.32Aの引き込み電流及び最大トルクにおいて14.5Aの引き込み電流とを有し、AA使い捨て電池で使用可能)が挙げられる。好適なスイッチの非限定的な例としては、オン・オフスイッチ、瞬時スイッチ、ポテンショメーター、可変速スイッチ、及びこれらの組み合わせなどが挙げられる。
【0064】
図16に示した1つの実施形態では、モータ521の回転シャフトは、回転駆動体621により作動可能な状態で摺動部材221に連結されており、回転駆動体が、回転駆動体621の回転軸線の周りを軌道運動する駆動ピン1621を備える。1つの実施形態では、駆動ピン1621は、摺動部材221の上面に作製させたスロット3221に係合し、好ましくは軸線C−Cに垂直になっている。駆動ピン1621が回転駆動体621の回転軸線の周りを軌道運動する時、ピンは、スロット3221の中を進むことができ、その結果、摺動部材221及び緩衝パッド121を案内部材321、421に対して引張することを当業者は理解するであろう。
【0065】
1つの実施形態では、摺動部材及び緩衝パッドの摺動周波数は、約5Hz〜約50Hzの間、好ましくは約10Hz〜約40Hzの間、より好ましくは約15Hz〜約30Hzの間である。「摺動周波数」は、摺動部材が1秒間に前後運動する回数を意味する。摺動部材の摺動周波数は回転駆動体621の回転速度に依存しており、摺動部材運動の振幅すなわち変位振幅は、駆動ピン1621と回転駆動体621の回転軸線との間の距離によって決まることを当業者は理解するであろう。1つの実施形態では、変位振幅は1mm〜30mmの間、好ましくは約2mm〜約20mmの間、より好ましくは約3mm〜約10mmの間である。
【0066】
1つの実施形態では、電動モータ521の回転シャフトは、回転駆動体に直接連結されている(すなわち、回転シャフト及び回転駆動体の回転軸線は同一である)。図15及び16に示した好ましい実施形態では、電動モータ521の回転シャフトは、少なくとも1つの伝導歯車により、回転駆動体に間接的に連結されている。
【0067】
1つの実施形態では、モータ521の回転シャフトの回転軸線は、回転駆動体621の回転軸線に実質的に平行である。
【0068】
図17及び18に示した好ましい実施形態では、モータの回転シャフトの回転軸線は、回転駆動体の回転軸線に対して実質的に垂直である。
【0069】
図18には、洗浄器具11が示されており、ここでは、モータ、歯車、及び回転駆動体を内蔵するハウジング721の一部並びにハンドル31の一部は、明瞭化のために示されていない。1つの実施形態では、モータの回転シャフトの回転軸線は、摺動部材221に実質的に平行であり、回転駆動体621の回転軸線は、摺動部材221に対して実質的に垂直である。この実施形態では、自在継手及び/又は組の歯車821を使用して、回転シャフトの回転運動を回転駆動体621に伝導することができる。特に、回転シャフトの回転軸線が摺動部材621に平行である時、モータ、歯車、及び回転駆動体を内蔵するハウジングの高さを低くすることができる。
【0070】
1つの実施形態では、ハンドル31の継手41は、第1の脚部材及び第2の脚部材141及び241を含むフォークであって、これらが、軸線D−D回りで旋回可能にハウジング721に連結されている。好ましい実施形態では、脚部材141及び241は、ハンドル31を図19に示したように下向きに押した時に、ハウジング721の少なくとも一部が占めることができる容積を形成する。
【0071】
好ましい実施形態では、ユーザーがハンドル31に付加した圧力を解放する時に、ハンドル31がその当初の位置に戻るように、ハンドル31はハウジング721に弾力的に連結されている。
【0072】
1つの実施形態では、ハンドル31は、図20に示したもののような少なくとも1つ、しかし好ましくは2つのばね部材51により、ハウジング721に弾力的に連結されている。1つの実施形態では、ばね部材51の第1の部分は脚部材141に連結可能であり、ばね部材の第2の部分はハウジング721に連結可能である。ばね部材51は、ユーザーが上向き又は下向きの圧力をハンドル31に付加するのをやめた時に、ハンドル31がその当初の位置に戻ることを可能にする、いかなる好適な弾力性及び/又は弾性の材料にても作製することができる。ばね部材51に使用できる好適な材料の非限定的な例としては、金属、プラスチック、木材、及びエラストマー材などが挙げられる。
【0073】
1つの実施形態では、ハンドル31内に配した電池は、電気ケーブルにより電気的にモータに接続でき、ケーブルは、ハンドル、脚要素141及び/又は241の中に配置し、並びに次に脚部材141及び/又は241とハウジング721との間の旋回連結部に作製されている開口部を通してハウジング721に挿入可能である。特に、ハンドル内に配置させ旋回連結部を通してハウジングに挿入させた電気ケーブルにより、洗浄作業中にケーブルが損傷されることがある又は水に接触することがあるという危険性を制限しながら、ハンドルがハウジング721に対してに旋回することが可能になる。
【0074】
図21に示した1つの実施形態では、モータ付き洗浄器具12は、緩衝パッド22及びモータを入れて保護するためのハウジング32を備えており、このモータは少なくとも1つのバッテリ及びスイッチ132に電気接続し、補強部材122にも作業可能な状態で連結されている。好ましい実施形態では、ハウジング32は実質的に漏れ止めが施されており、モータ及びハウジング内に存在するその他の電気部品に液体が達しないようにする。前述したように、モータは直接的に摺動部材122に連結させることもできるが、好ましくは間接的に連結させる。
【0075】
1つの実施形態では、ハウジング32は、ユーザーが洗浄操作中にハウジング32の上面に手のひらを押し付けることができるように人間工学的に成形されている。1つの実施形態では、ハウジング32の外側表面は、ユーザーが片手でハウジングを把持できるように、緩衝パッドに対して実質的に凸状になっている。好ましい実施形態では、ハウジング32は、好ましくは緩衝パッド22に隣接する(緩衝パッドに対して)凹部部分232を有する。好ましい実施形態では、凹部部分232は、ハウジング32の左右両側に存在している。1つの実施形態では、ユーザーがこの凹部部分内に指を接触させる時に、滑って指を凸部部分に入れないようにするために、凹部部分232は、少なくとも1つ、しかし好ましくは複数個の突出部1232を有する。好ましい実施形態では、ハウジング32は垂直面に対して実質的に対称である。特に、ユーザーは、対称の平面を備えるハウジングにより、左右どちらの手でもモータ付き器具を使用できる。
【0076】
1つの実施形態では、ハウジングはアクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリプロピレン、又は射出成型可能ないかなる熱可塑性樹脂で作製されている。好ましい実施形態では、凸部部分232及び/又は突出部1232は、軟質材料で作製されている。軟質材料の非限定的な例としては、エチレンビニルアセテート発泡体、シリコーン、シリコーン発泡体、スチレンブタジエンゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性発泡体、熱硬化性樹脂発泡体、又はより柔らかい手触りを提供するポリプロピレンとブタジエンゴムブロックコポリマーとの混合物などのポリオレフィン、及びそれらの混合物などが挙げられる。手触りが柔らかい材料のその他の効果は、把持性を向上させるだけではなく、表面がぬれた状態での滑り止め特性を提供することである。例えば、テキサス州ヒューストンのクラトンポリマー(Kraton Polymers Inc.)製の商標名クラトン(KRATON)のスチレンブロックコポリマープラスチックなど熱可塑性エラストマーである。クラトン(KRATON)は、濡れた状態でも乾いた状態でも表面を容易に把持でき、一般的な把持性及びユーザーの手の感触を向上するための柔らい表面を提供する。
【0077】
1つの実施形態では、スイッチ132はハウジング32の窪み部分332内に配置されている。好ましい実施形態では、スイッチ132はハウジング32の対称面に実質的に隣接している。特に、窪み部分332内にスイッチ132を配置することによって、ユーザーが誤ってモータの電源を入れたり、切ったりすることを防止する。ユーザーがモータの電源を入れる又は切る場合、ユーザーがスイッチ132に接触するためには、窪み部分332内に少なくとも指の先端を挿入するだけでよい。ユーザーが器具を持っている時にすぐに到達できないハウジングの領域に配置したスイッチは、ユーザーが誤ってモータの電源を入れたり、切ったりすることを防止することを当業者は理解するであろう。
【0078】
1つの実施形態では、緩衝パッド22は少なくとも1つの先端部分122、好ましくは複数個の先端部分を有する。1つの実施形態では、緩衝パッドは、ハウジング32の対称面に対して実質的に平行である第1(すなわち、前側)の先端部分122及び第2(すなわち、後側)の先端部分222を有する。
【0079】
1つの実施形態では、緩衝パッドは、第1の先端部分122及び/又は第2の先端部分222に実質的に隣接する少なくとも1つの取り付け構造322を備える。
【0080】
1つの実施形態では、緩衝パッドは、第2(すなわち、後側)の先端部分222に実質的に隣接する少なくとも1つの取り付け構造322を備える。
【0081】
先端部分の1つに隣接する取り付け構造を備えた緩衝パッドが搭載されているモータ付き洗浄器具は、ポケットを備えた使い捨て洗浄基材と共に使用できる。第1(すなわち、前側)の先端部分はポケットに挿入され、基材の「自由端」は緩衝パッドの上で折り畳み、取り付け構造322に取り付けることができる。
【0082】
図22Aに示した好ましい実施形態では、緩衝パッドは、共に第2(すなわち、後側)の先端部分222に実質的に隣接する第1の取り付け構造332及び第2の取り付け構造322’を備えており、第1(すなわち、前側)の先端部分122は取り付け構造を備えていない。1つの実施形態では、第1及び第2の取り付け構造は、洗浄基材を取り付け構造内で押すとこの洗浄基材の少なくとも一部に係合できる複数個の屈折可能なパイ形状部分1322を備える。これらのパイ形状部分は、好ましくは基材によってパイ形状部分に加えられる力から外れた方向を向いている。図22Bには、緩衝パッドが備えることのできる代替取り付け構造322が示されている。取り付け構造は、取り付け構造の後部に配置される共通頂点を備えた複数個のパイ形状部分1322、及び各部分が個別の頂点を備え、取り付け構造の後部から前部に向って広がる複数のパイ形状部分2322を搭載することができる。いかなる理論によっても制限されないが、同一取り付け構造内のパイ形状部分1322と2322との組み合わせは、より多くの把持面を提供して洗浄基材を保持すると考えられる。取り付け構造は、射出成型で一体成形、又は独立して2つ成形して、後で緩衝パッドに連結させることができる。取り付け構造のパイ形状部分は、好ましくは熱可塑性樹脂の射出成型によって作製し、スリットは金型によって形成させるが、代替の作製方法としては、可撓性及び変形可能性を備えたプラスチック材の層にスリットを作製するものか、又は当該技術分野において既知のその他の方法が挙げられる。
【0083】
1つの実施形態では、取り付け構造322及び322’は、緩衝パッドに独立して連結させたプラスチック材の2つの個別層で形成されている。好ましい実施形態では、取り付け構造322及び322’は、次に緩衝パッドに連結させた同一のプラスチック層に形成されている。特に、第1の取り付け構造322及び第2の取り付け構造322’を備えた緩衝パッドにより、ユーザーは各自由端又はそれぞれ独立している洗浄基材の端を取り付けることができる。前述したように、緩衝パッドは往復運動ができる。その結果、洗浄操作中に洗浄基材が緩衝パッドから外れないようにするためには、洗浄基材の自由端をそれぞれ維持できる少なくとも2つの取り付け構造を搭載することが有益である。
【0084】
1つの実施形態では、取り付け構造322及び/又は存在する場合322’上の空間は、ハウジング32又はハウジング部分によって実質的に閉塞されていない。「実質的に閉塞されていない」は、ハウジング32が取り付け構造への接触を遮断する形で取り付け構造の上部に実質的に伸長していないことを意味する。前述したように、ユーザーは洗浄基材の自由端を緩衝パッドの先端部の上部で折り畳むことによって、洗浄基材の自由単又は端を取り付け構造に取り付けることができる。したがって、ユーザーが緩衝パッドに洗浄基材を取り付ける際に干渉する及び/又は阻止する可能性のあるいずれかの物体が、取り付け構造の上部空間に実質的に存在しないようにしておくことは有益である。
【0085】
図22Cには、緩衝パッド32の第1(すなわち、前側)の先端部分に連結されており、取り付け構造322の1つによって係合されている自由端252又は端352の1つを備えたポケット152が搭載されている洗浄基材52を示してある。明瞭化及び説明のために、洗浄基材の第2自由端は、第2取り付け構造に係合される前の状態が示されている。
【0086】
両方の自由端又は端を取り付け構造322及び/又は322’に連結させる場合、緩衝パッド32の側面部分は、洗浄基材によって少なくとも部分的に覆われている。結果として、洗浄する表面に対して緩衝パッドの側面部分を使用する時、洗浄基材で覆われている緩衝パッドの側面部分を洗浄に使用することもできる。
【0087】
図23Aに示した1つの実施形態では、緩衝パッド32の先端部分の少なくとも1つが先細になっている。「先細になる」は、緩衝パッドの先端部分の厚さが先端から摺動部材に向って徐々に増していることを意味する。好ましい実施形態では、第1(すなわち、前側)の先端部分122は先細になっており、好ましくは取り付け構造を備えていない。洗浄基材、特に開口部を通って接触可能なポケットを備えた不織布洗浄基材を販売用に包装する場合、ポケットを平らにすることができ、結果としてポケットへの接触をもたらす開口部が縮小されることは、当業者は理解するであろう。先頭部分の緩衝パッドが非常に厚い場合、ユーザーが包装から洗浄基材を取り出す時に、開口部を通して緩衝パッドの先端部分を挿入することが困難であり得る。特に、先細になる先端部分によって、洗浄基材の「平らな」ポケット内にこの先端部分を容易に挿入できる。先細になっている前側部分に加えて、端252及び352の大部分を把持部322又は322’に係合するために、緩衝パッド22の後側部分を先細にしてパッドの厚さを減らすこともできる。
【0088】
前述したように、モータ無し又はモータ付き洗浄器具の緩衝パッドは、好ましくは曲面状表面の形に順応できる変形可能な材料で作製させる。図10に既に示したように、前側又は後側の先端部分が「曲がっている」場合、緩衝パッドの先端部分によって、ユーザーは緩衝パッド及び最終的に洗浄基材のより狭い面積/領域により大きな力を加えることができる。より小さな領域により大きな力を加えると、洗浄基材と洗浄する表面との摩擦が増加し、その結果、前記表面から強固な染みを除去できることを当業者は理解するであろう。
【0089】
図23Aに示したように、モータ付き洗浄器具は、ハウジングに収納されるモータによって往復運動できる変形可能な緩衝パッドを備えており、ユーザーが緩衝パッドの先端部分を「曲げて」表面から強固な染みを除去する時、緩衝パッドの上面がハウジング32に接触しないことは有益である。緩衝パッドの先端部分をハウジングに接触させる場合、緩衝パッドの上面とハウジングとの摩擦によって緩衝パッドが損傷する可能性があるが、モータ、歯車、及び/又はモータ付き洗浄器具の他の部品を損傷する可能性もある。
【0090】
加えて、先端部分が長時間曲がっていると、先端部分の弾性の一部が失われ、湾曲して上向きのまま維持される傾向にある。
【0091】
前述の問題を防止するためには、先端部分、特に第1(すなわち、前側)の先端部分の変形性の程度を管理することが有益であり得ることが分かる。
【0092】
図23Bはモータ付き洗浄器具の平面図であり、明瞭化のためにハウジング、モータ、バッテリ、及び歯車は示していない。
【0093】
1つの実施形態では、洗浄器具は、第1の先端部分122の少なくとも一部の上に伸びる補強部材224を備える。好ましい実施形態では、補強部材224は屈曲可能であり、好ましくは補強部材に力を付加するのをやめた時にその当初の形状に戻ることを可能にするように実質的に弾性である。1つの実施形態では、補強部材は洗浄器具のベース部分1220に連結されている。好ましい実施形態では、ベース部分を金型成型する時、補強部材をベース部分と一体化して作製している。1つの実施形態では、先端部分の上面に対して補強部材を使用している。別の実施形態では、補強部材が先端部分内に少なくとも部分的に配置されている。さらに別の実施形態では、補強部材が、緩衝パッドの先端部分内に全体的に配置されているか、及び/又は組み込まれている。緩衝パッドは、補強部材の周りに形成させるか、及び/又は金型成型させることができる。
【0094】
補強部材は、好ましくは、先端部分に圧力を付加した時に僅かに曲がることが可能な熱可塑性材料で作製する。補強部材224の形状、大きさ、及び変形性は、好ましくは、ユーザーが約4.4N(1ポンド)〜88.9N(20ポンド)の間の圧力を付加して先端部分を曲げた時、先端部分の上面及び/又は補強部材がハウジング32と接触しない。前述したように、補強部材は、好ましくは弾性材で作製する。特に、実質的に弾性の補強部材によって、緩衝パッドの先端部分に力を付加するのをやめた時に緩衝パッドの先端部分がその当初の形状に戻ることができる。実質的に弾性の補強部材は、前述した先端部分の長期的な「形状記憶の喪失」を実質的に減少させる。
【0095】
加えて、補強部材は、先端部分の上面とハウジングとの空間、隙間、及び/又は背隙を維持させる。先端部分の上面とハウジングの間に隙間が存在することによって、先端部分がハウジングに対して擦れることを防止し、その結果、使用中にモータ付きエンジンの電力及び/又はエネルギーが枯渇することを防止する。
【0096】
1つの実施形態では、ハウジングの下縁と緩衝パッド及び/又は補強部材の垂直距離(すなわち、Z方向)は約1〜10mmの間、好ましくは約2〜9mmの間、より好ましくは約3〜8mの間である。1つの実施形態では、 先端部分及び/又は補強部材をハウジングの下縁に接触させるために必要な力は、少なくとも約4.4N(1ポンド)、好ましくは約8.9N(2ポンド)、より好ましくは約13.3N(3ポンドの力)である。1つの実施形態では、先端部分及び/又は補強部材をハウジングの下縁に接触させるために必要な力は、約88.9N(20ポンド)未満、好ましくは約44.5N(10ポンド)未満、より好ましくは約35.6N(8ポンド)未満である。先端部分及び/又は補強部材に加わる力は、緩衝パッドの底面をはかりにかけることで測定できる。次に先端部分は、緩衝パッドの下縁とはかりとの間の接触領域を制限するために、0〜約45度に回転させながら強制的に曲げられる。器具に加わる力は、先端部分の上面及び/又は補強部材がハウジングの下縁に接触し、はかりによって示される力が記録されるまで増加する。
【0097】
III.張力機構
前述のように、モータ無し又はモータ付きの(ハンドル付き又はハンドル無しの)洗浄器具は、基材の少なくとも底部分が、洗浄する表面に接触するように器具のモップヘッドに取り付けた洗浄基材(好ましくは使い捨て洗浄基材)と共に使用することができる。
【0098】
図24〜27に示した1つの実施形態では、洗浄基材50には、開口部1350を通って接触可能なポケット部分350を形成するために共に結合させた下層150及び上層250を搭載することができる。好ましい実施形態では、ポケット部分350の形状は、洗浄器具の緩衝パッドの少なくとも一部の形状にほぼ順応している。洗浄基材は、前述のポケット部分を形成するために、折り曲げて次に共に結合が可能な単一層の材料で作製できることを当業者は理解するであろう。
【0099】
洗浄器具の緩衝パッドの少なくとも部分が、開口部1350を通してポケット350に挿入可能である。好ましい実施形態では、洗浄基材50の下層150は、延長部分450を形成するために、(長手方向軸線26−26に沿って測定する時)上層より長くなっている。1つの実施形態では、延長部分450は、当技術分野において既知のいずれかの機構によって、所望によりモップヘッドに取り付け可能である。
【0100】
1つの実施形態では、洗浄器具は、洗浄基材が洗浄器具の緩衝パッドの形状に少なくとも部分的に順応するように洗浄基材を張力下に置くために、(図27において開放位置で示す)張力機構70を備える。
【0101】
張力機構70には、三次元突出部分1170を備えた雄要素170と、突出部分1170により係合可能な対応する三次元窪み部分1270を備えた雌要素270が搭載されている。突出部分及び窪み部分は、当技術分野において既知のいかなる形状をも有することができる。
【0102】
1つの実施形態では、雌要素270は、張力機構が第1の位置(すなわち閉止位置)にある時、突出部分1170が窪み部分1270に係合するように、及び張力機構が第2の位置(すなわち開放位置)にある時、突出部分1170が窪み部分1270に係合しないように、作動可能な状態で雄要素170に連結されている。好ましい実施形態では、雌要素は、軸線E−Eに沿って旋回可能な状態で雄要素170に連結されている。
【0103】
図28には、開放位置にある張力機構70を備えたモータ付き洗浄器具11を示してある。1つの実施形態では、雄要素170は、緩衝パッド121に取り付け可能、好ましくは接着的に取り付け可能であり、雌要素270は、前述のように旋回可能に雄要素170に連結されている。雄要素170は、緩衝パッド121に直接形成(例えば、緩衝パッドの中に成型)することができ、その場合でも同一効果を提供可能であることを理解されるであろう。雄要素と雌要素の位置は逆にすることができ(すなわち、雌要素を緩衝パッドに取り付けることができ)、その場合でも同一効果を提供可能であることも理解されるであろう。
【0104】
図29には、張力機構70が閉止位置にあるモータ付き洗浄器具11を示してある。
【0105】
張力機構は、モータ無し洗浄器具と共に使用することもでき、その場合でも同一効果を提供可能であることを理解されるであろう。
【0106】
好ましい実施形態では、張力機構及び緩衝パッドが器具のモータに対して長手方向へ移動可能であるように、モータ付き洗浄器具の摺動部材221が、張力機構70の上面に連結されている。
【0107】
図30は、図26に示した洗浄器具11の軸線27−27に沿って見た拡大断面図であり、突出部分1170が雌要素270の窪み部分1270に係合するのを示してある。
【0108】
張力機構70が図28及び31に示したように第2の(すなわち開放)位置にある時、ユーザーは、基材50の上層250が張力機構の雄要素170の少なくとも一部を覆うように、緩衝パッド121の少なくとも一部を図24〜26に示した洗浄基材50のポケット部分350の中へ挿入することができる。ユーザーが一旦、緩衝パッドを洗浄基材のポケット部分の中へ挿入すると、ユーザーが雄要素を雌要素に係合するように張力機構を閉じて、雄要素と雌要素の間に「挟まれた」上層250が雄要素と雌要素により作り出された三次元経路に追従するように強制することができる。好ましい実施形態では、張力機構が閉止されている時、隙間370(図30に示す)が、突出部分1170を窪み部分2170から隔てて、上層250の一部がこの隙間により作り出される空間内に置かれるようになっている。
【0109】
図32は、緩衝パッド121を洗浄基材50のポケット部分に挿入して開放位置にある張力機構を示した(図31に示す)軸線32−32に沿って見る平面的な断面図である。
【0110】
張力機構が図33に示したように閉止されている時、上層は、雄要素170の突出部分1170と雌要素270の窪み部分1270の中間の隙間370により作り出される空間を占めるように強制される。1つの実施形態では、閉止位置にある雄要素と雌要素の間の距離は、約0.1mm〜10mmの間、好ましくは約0.5mm〜約5mmの間、より好ましくは0.7mm〜約2mmの間である。張力機構70が閉止されている時、上層350が張力下に置かれ、それが今度は、図33に示したように洗浄基材を緩衝パッド121の外側表面に対してきつく保持する。その結果、張力機構は、緩衝パッドをポケット部分に挿入することを可能にしたポケット部分の緩みを減少する。
【0111】
特に、張力機構は、洗浄作業中に洗浄器具のモップヘッドに取り付けた洗浄基材を保持するための保持メカニズムを提供する。その上、張力機構は、ポケットの緩みを減少させる。モータ付き洗浄器具との関連においては、洗浄基材及び緩衝パッドをモータに対して移動させるためにも、この緩みを取り除くことが有益である。緩衝パッドが洗浄基材に対してそのポケット部分内で実質的に自由に移動する場合には、洗浄基材のモータに対する移動が制限されるおそれがあることを当業者は理解されるであろう。
【0112】
さらに加えて、基材を緩衝パッドにしっかり保持し、及び洗浄基材のより大きい部分(底面及び側面)を洗浄に使用可能である時、洗浄器具と共に使用する洗浄基材の洗浄効率が増大する。
【0113】
前述のように、モータ無し又はモータ付きの洗浄器具は、使い捨て洗浄基材と共に、好ましくは不織布材料を含む基材と共に使用することができる。この使い捨て洗浄基材は、実質的に乾燥にすることも、又は基材上に含浸させた(液体又はペーストいずれかの)洗浄組成物を含めることもできる。
【0114】
1つの実施形態では、ユーザーは、洗浄基材をモータ付き器具の緩衝パッドに取り付けることができ、次にスイッチを入れて、洗浄基材及び緩衝パッド両方を軸線C−Cに沿って前後に移動させることができる。ユーザーは次に、洗浄基材の底面を洗浄する表面に対して当てて、この表面上に存在する汚れを除去することができる。洗浄基材が洗浄される表面に当たって約3Hz〜40Hzの間の摺動周波数及び約1mm〜約30mmの間の変位振幅で前後に移動する時、ユーザーは、最小圧力をハンドルに付加しながら無理なく表面を洗浄することができる。モータ付き洗浄器具はスイッチを切った時でも使用可能であるが、その際は、ユーザーが緩衝パッドを前後に移動させる必要があることを記さなければならない。
【0115】
ユーザーが強固な染みの除去を望む時、又は表面を完全に擦ることを望む時、ユーザーは、洗浄基材をなおも前後に移動させながら、ハンドルに上向き又は下向きの圧力を付加することができる。
【0116】
モータ付き洗浄器具をバスタブや流しなどの曲面状表面の洗浄に使用する時、前述のような変形可能であると共に弾性の緩衝パッドにより、洗浄基材は、なお前後に移動可能でありながら、洗浄表面に順応することができる。
【0117】
それに加えて、洗浄基材を緩衝パッドの側面及び底面を覆うように緩衝パッドに取り付ける時、洗浄基材は、同時に多表面を洗浄するように使用できる。例えば、緩衝パッドの底面及び緩衝パッドの隣接側面を覆う洗浄基材は、実質的に垂直な2つの壁で形成される表面を洗浄するのに使用することができる。1つの実施形態では、緩衝パッドの右又は左側面の1つの少なくとも一部を、長手方向軸線C−C(すなわち緩衝パッドがそれに沿って前後に併進運動する軸線)に実質的に平行にすることができる。好ましい実施形態では、左及び右側面両方の一部が、長手方向軸線C−Cに実質的に平行になっている。更に、緩衝パッドが少なくとも1つの(モータ無し器具の文脈中で前述の)先端部分を含んで、洗浄基材がこの先端部分の底及び側を覆う時、洗浄基材は、3つの実質的に垂直の壁により形成される隅部、又は垂直壁により連結された2つの平行な壁により形成される表面例えばシャワー軌道などを洗浄するのに使用することができる。
【0118】
表面の洗浄方法:
前述のモータ付き又はモータ無しの洗浄器具は、家庭又は事業用の屋内外のいかなる表面の洗浄、研磨、摩擦、又は前処理に使用できる。このような器具で洗浄可能な表面の非限定的な例としては、床、調理台、バスタブ、シャワー室、車の外側、車輪、工具、家具、ガラス戸、屋外用家具、木造建造物、コンクリート、アスファルト、レンガ、ヴァイナルサイディング、浴室設備、及び洗浄及び/又は到達が困難なその他の表面が挙げられる。モータ付き及びモータ無しのいずれの洗浄器具にも、任意に、しかし好ましくは、到達困難な領域を摩擦できるようにするために取り付け可能な延長ポールを含めることができる。
【0119】
本発明の好ましい実施形態の前述の説明は、例示及び説明の目的で提示してきたものである。それは、包括的であることも、開示されたまさにその形態に本発明を限定することも意図していない。上記教示を考慮すれば、変更又は変形が、当業者により可能であって考え出されるものであり、並びに説明した実施形態は、本発明の原理及びその実際的な応用を最も良く例示するために選定し記述した。本発明の範囲は、本明細書に付随する請求の範囲により定義されるものであり、従来技術が許容する限り広く解釈すべきである。
【0120】
本明細書は、本発明を特に指摘し明確に請求する請求項をもって結論とするが、本発明は、下記の説明を添付図面と併せ読むことで更に理解されると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0121】
【図1】「従来型」洗浄器具の等角図。
【図2】本発明の1つの実施形態の洗浄器具の等角図。
【図3】図2に示される洗浄器具のモップヘッドの拡大図。
【図4】X−Y平面内で変形された緩衝パッドを有するモップヘッドの平面図。
【図5】Z方向に変形された緩衝パッドを有するモップヘッドの側面図。
【図6A】本発明の別の洗浄器具の等角図。
【図6B】本発明の別の洗浄器具の平面図。
【図7】図6Aの洗浄器具の平面図。
【図8A】曲面状上面を有する別の洗浄器具の正面図。
【図8B】曲面状の上面及び底面を有する別の洗浄器具の正面図。
【図9】本発明の別の洗浄器具の等角図。
【図10】図9の洗浄器具の洗浄作業中を示す正面図。
【図11】本発明の別の洗浄器具の等角図。
【図12】洗浄器具と、器具の緩衝パッドの下に置かれた使い捨て洗浄基材との平面図。
【図13】図12の器具の平面図であって、洗浄基材が緩衝パッドに取り付けられている。
【図14】緩衝パッドが毛を含む、本発明の器具の等角図。
【図15】モータ付き洗浄器具の等角図。
【図16】図15のモータ付き器具の斜めに見る側面図。
【図17】別のモータ付き洗浄器具の等角図。
【図18】図16のモータ付き器具の等角図であって、モップヘッドハウジング及びハンドルの一部が取り去られている。
【図19】図16の器具の等角図であって、ハンドルが下向きに押されている。
【図20】図17のモータ付き器具の部分拡大図。
【図21】別のモータ付き洗浄器具の斜視図。
【図22A】2つの取り付け構造を有するモータ付き洗浄器具の斜視図。
【図22B】取り付け構造の略図。
【図22C】図22Aのモータ付き器具及びこの洗浄器具に少なくとも部分的に取り付けられている洗浄基材の斜視図。
【図23A】図21のモータ付き洗浄器具の側面図。
【図23B】補強部材を備える緩衝パッドの平面図。
【図24】本発明の洗浄基材の斜視図。
【図25】図24の洗浄基材の右側面図。
【図26】図24の洗浄基材の軸線26−26に沿って見る断面図。
【図27】開放位置にある張力機構の斜視図。
【図28】開放位置の張力機構を有する洗浄器具の斜視図。
【図29】図28の洗浄器具の閉止位置の張力機構を示す斜視図。
【図30】図29の洗浄器具の軸線30−30に沿って見る拡大斜視断面図。
【図31】洗浄器具及び洗浄基材の斜視図。
【図32】基材のポケット部分に挿入された緩衝パッドの一部と開放位置の張力機構とを示す断面図。
【図33】図31の器具の閉止位置の張力機構を示す断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄基材を保持するための緩衝パッド、
前記緩衝パッドを前記モータに対して往復運動で移動させるためのモータであって、前記緩衝パッドに作動可能な状態で連結されているモータ、及び
前記緩衝パッドの少なくとも一部に取り外し可能な状態で連結されている使い捨て洗浄基材を備える、表面を洗浄するためのモータ付き洗浄器具。
【請求項2】
前記モータを中に配置させるハウジングを更に備える、請求項1のモータ付き洗浄器具。
【請求項3】
前記ハウジングは、実質的に凸部形状の上部分を備える、請求項3のモータ付き洗浄器具。
【請求項4】
前記ハウジングは、実質的に前記緩衝パッドに隣接する凹部部分を有する、請求項3のモータ付き洗浄器具。
【請求項5】
前記洗浄基材はポケットを備え、前記緩衝パッドは、前記ポケットに挿入される先端部分を少なくとも1つ有する請求項1のモータ付き洗浄器具。
【請求項6】
前記ポケットに挿入される前記先端部分は先細になっている、請求項5のモータ付き洗浄器具。
【請求項7】
前記洗浄基材の少なくとも一部に係合するために、前記緩衝パッドは取り付け構造を少なくとも1つ備える、請求項1のモータ付き洗浄器具。
【請求項8】
前記取り付け構造は、前記緩衝パッドの先端部分に実質的に隣接している、請求項7のモータ付き洗浄器具。
【請求項9】
前記取り付け構造の上部空間は実質的に閉塞されていない、請求項8のモータ付き洗浄器具。
【請求項10】
前記緩衝パッドは底面及び側面を備え、前記洗浄基材は前記底面及び前記側面の少なくとも一部を覆っている、請求項1のモータ付き洗浄器具。
【請求項11】
前記緩衝パッドは約5Hz〜約50Hzの間の周波数で往復する、請求項1のモータ付き洗浄器具。
【請求項12】
前記緩衝パッドは約1mm〜30mmの変位振幅で往復する、請求項11のモータ付き洗浄器具。
【請求項13】
前記緩衝パッドは、前記洗浄基材に係合するために第1及び第2の取り付け構造を備える、請求項1のモータ付き洗浄器具。
【請求項14】
前記第1及び第2の取り付け構造は、前記先端部分に実質的に隣接している、請求項13のモータ付き洗浄器具。
【請求項15】
前記洗浄基材は、少なくとも1層の不織布材料を含む、請求項1のモータ付き洗浄器具。
【請求項16】
前記洗浄基材は、洗浄組成物を含む、請求項15のモータ付き洗浄器具。
【請求項17】
前記緩衝パッドは、実質的に連続的な外側表面を有する、請求項1のモータ付き洗浄器具。
【請求項18】
前記緩衝パッドは、タイプAジュロ硬度が約60未満である材料を含む、請求項17のモータ付き洗浄器具。
【請求項19】
前記緩衝パッドは、変形可能な先端部分を備えている、請求項1のモータ付き洗浄器具。
【請求項20】
補強部材を更に備え、前記補強部材が前記変形可能な先端部分の少なくとも一部に連結されている、請求項19のモータ付き洗浄器具。
【請求項21】
洗浄基材を供給する工程、
前記緩衝パッドの少なくとも一部に前記洗浄基材を取り付ける工程、及び
洗浄する表面に前記洗浄基材を接触させる工程を備え、洗浄基材を保持するための緩衝パッドと前記緩衝パッドをモータに対して往復運動で移動させるための前記モータとを備えるモータ付き洗浄器具で表面を洗浄する方法。
【請求項22】
洗浄する前記表面に前記洗浄基材を接触させる工程の前に、前記モータを作動させる工程を更に備える、請求項21の方法。
【請求項23】
洗浄する前記表面に前記洗浄基材を接触させる工程の後に、前記モータを作動させる工程を更に備える、請求項21の方法。
【請求項24】
前記洗浄基材は、少なくとも1層の不織布材料を含む、請求項21の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22A】
image rotate

【図22B】
image rotate

【図22C】
image rotate

【図23A】
image rotate

【図23B】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate


【公表番号】特表2008−522771(P2008−522771A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−545742(P2007−545742)
【出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【国際出願番号】PCT/US2005/045533
【国際公開番号】WO2006/066058
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】