説明

モータ

【課題】 モータ軸長を短くすることができるモータを提供すること。
【解決手段】 第1の磁石22が埋め込まれたロータコア21を軸方向の両側から一対のエンドプレート23で挟持したロータ20を備えるモータにおいて、エンドプレート23に埋め込まれるとともに、軸方向に磁束を供給する第2の磁石23cを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ軸長を短くすることができるモータに関する。
【背景技術】
【0002】
ステータコアにコイルが巻回されたステータの内周側に所定の間隔をあけて、永久磁石が埋め込まれたロータが配置されてなるブラシレスモータが電気自動車に使用されている。ステータコアは、円筒状に形成された外周部の内周側に突出した複数のティース部を一体的に設けて構成される。コイルは、ステータコアのティース部に巻回される。コイルのステータコアから軸方向に飛び出した部分は、一般にコイルエンドと呼ばれる。ロータは、複数の永久磁石が埋め込まれたロータコアをシャフトに一体的に取り付けて構成され、ステータの内周側に挿入配置される。コイルに適宜に通電することにより、電磁力によってロータが回転する。
【0003】
このようなロータを備える従来のブラシレスモータについて図面を用いて説明する。図15を参照すると、ロータ120は、ロータコア121、永久磁石122、エンドプレート123、シャフト124、リベット125を備える。ロータコア121は、複数のコアプレート126を積層した積層体であり、軸方向の両側から一対のエンドプレート123で挟持されており、複数のリベット125により一体的に固定される。コアプレート126は、珪素鋼板等の鋼板を打ち抜き成形することにより、中央部に形成されたシャフト124用の貫通孔126aと、該貫通孔126aの外周側に形成されたリベット125用の複数の貫通孔126bと、該貫通孔126bのさらに外周側に形成された永久磁石122用の複数の貫通孔126cを有する。永久磁石122は、コアプレート126の貫通孔126cに挿入して固定される。エンドプレート123は、中央部に形成されたシャフト124用の貫通孔123aと、該貫通孔123aの外周側に形成されたリベット用の複数の貫通孔123bと、を有する。リベット125は、エンドプレート123の貫通孔123b、コアプレート126の貫通孔126bのそれぞれに挿通され、各エンドプレート123から突出した両先端部がかしめられる。
【0004】
【特許文献1】特開2000−184645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、従来のブラシレスモータは、ステータコア111、ロータコア121、及び永久磁石122に、回転軸の垂直断面方向の磁束を流し、回転トルクを得ている。すなわち、コイルエンド112a及びエンドプレート123により回転軸方向にできるスペースには、有効にトルクを発生させる磁束は流れていない。ゆえに、従来のモータにおいては、このスペースは、トルク発生に寄与していなかった。そのため、コイルエンド112a又はエンドプレート123の回転軸方向の厚さ分、モータの軸長が伸びていた。なお、エンドプレートは、ロータコアに収容された永久磁石の軸方向の保持を担っている。
【0006】
本発明の第1の目的は、モータ軸長を短くすることができるモータを提供することである。
【0007】
本発明の第2の目的は、トルクを増加させることができるモータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の視点においては、第1の磁石が埋め込まれたロータコアを軸方向の両側から一対のエンドプレートで挟持したロータを備えるモータにおいて、前記エンドプレートに埋め込まれるとともに、軸方向に磁束を供給する第2の磁石を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の前記モータにおいて、前記第2の磁石は、前記第1の磁石と接触する位置に配されることが好ましい。
【0010】
また、本発明の前記モータにおいて、前記第2の磁石は、前記第1の磁石の外周側に位置する前記ロータコアの部位と接触する位置に配され、前記第2の磁石の極数は、片側の前記エンドプレートにつき、前記第1の磁石と同数であり、前記第2の磁石の前記ロータコア側の極性は、対応する前記第1の磁石の外周側の極性と同一であることが好ましい。
【0011】
また、本発明の前記モータにおいて、前記エンドプレートは、前記第2の磁石反ロータ側の部位について軟磁性材よりなり、かつ、少なくとも前記第1の磁石と対応する部位に非磁性部を有することが好ましい。
【0012】
また、本発明の前記モータにおいて、前記エンドプレートは、前記第2の磁石以外の部位について、前記ロータコア側の部位に非磁性材よりなる非磁性材部を有し、かつ、外部側の部位に軟磁性材よりなる軟磁性材部を有することが好ましい。
【0013】
また、本発明の前記モータにおいて、前記軟磁性材は、粉体コアであることが好ましい。
【0014】
また、本発明の前記モータにおいて、前記第2の磁石は、クサビ状に形成され、前記エンドプレートは、前記第2の磁石の形状に対応する収容部を有し、前記第2の磁石を軸方向から前記エンドプレートにはめ込み可能に構成することが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明(請求項1〜7)によれば、エンドプレートがトルク発生に寄与できるようになるため、ロータコアの積厚を薄くすることが可能であり、モータ軸長を短縮することができる。
【0016】
本発明(請求項6)によれば、粉体コアにより鉄損の増加を抑えることができるので、エンドプレートでの鉄損の増加を抑えることができる。
【0017】
本発明(請求項7)によれば、エンドプレートの外径を増加させる飛散防止管などが不要のため、その分、エンドプレートに埋め込まれた永久磁石を外周側に拡大できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(実施形態1)
本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るモータの構成を模式的に示した断面図である。図2は、本発明の実施形態1に係るモータのステータコアの構成を模式的に示した平面図である。図3は、本発明の実施形態1に係るモータのロータの構成を模式的に示した部分拡大断面図である。図4は、本発明の実施形態1に係るモータのエンドプレートの構成を模式的に示した(図3の)a方向から見たときの部分拡大平面図である。図5は、本発明の実施形態1に係るモータのエンドプレートの構成を模式的に示した(図3の)b方向から見たときの部分拡大平面図である。図6は、本発明の実施形態1に係るモータのエンドプレートの構成を模式的に示した(図3の)c方向から見たときの部分拡大平面図である。図7は、本発明の実施形態1に係るモータのコアプレートの構成を模式的に示した(図3の)d方向から見たときの部分拡大平面図である。
【0019】
図1を参照すると、このモータは、ブラシレスタイプのモータであり、ステータ10と、ロータ20と、ケーシング30と、を有する。
【0020】
ステータ10は、全体として円環状ないし円筒状に構成され、ステータコア11と、コイル12と、を有する。
【0021】
ステータコア11は、珪素鋼板等を打ち抜いて作製された複数枚のステータ鋼板(図示せず)を積層してかしめられている。ステータコア11の外周部11aから内径側に8つのティース部11bが突出している(図2参照)。隣り合うティース部11b間の空間には、スロット部11cが形成されている(図2参照)。なお、実施形態1では、ティース部11b、スロット部11cはそれぞれ8つ設けられているが、その数や形状には特に限定されず、設計により任意に設定できる。また、実施形態1では、ステータコア11は複数枚のステータ鋼板を積層して形成されているが、鋼材から加工したり、焼結金属で製造するなど一体で形成されたものでもよい。
【0022】
ティース部11bには、スロット部11cに通されたコイル12が巻装されている。コイル12のステータコア11から軸方向に飛び出した部分は、コイルエンド12aである。コイル12の端は、ターミナル(図示せず)を介して端子(図示せず)に結合されている。端子は、外部からの電源を供給するために設けられている。なお、ステータコア11、コイル12、ターミナルは、絶縁性の封止材(図示せず)によりモールドしてもよい。また、コイル12で発生した熱を効率よくステータコア11に伝えるために、ティース部11bとコイル12の間にできる隙間に、熱伝導性を有するインシュレータ(図示せず)を配設するようにしてもよい。
【0023】
コイル12に用いられるコイル素線には、被覆線が用いられ、ティース部11bに必要回数巻回される。コイル素線の材質には、銅、アルミニウム、黄銅等の導電性材料が用いられる。
【0024】
ロータ20は、複数の永久磁石22が埋め込まれたロータコア21をシャフト24に一体的に取り付けて構成され、ステータ10の内周側に挿入配置される。ロータ20は、ロータコア21、永久磁石22、エンドプレート23、シャフト24、リベット25を有する。
【0025】
ロータコア21は、複数のコアプレート26を積層した積層体であり、軸方向の両側から一対のエンドプレート23で挟持されており、複数のリベット25により一体的に固定される。
【0026】
コアプレート26は、珪素鋼板等の鋼板を打ち抜き成形することにより、中央部に形成されたシャフト24用の貫通孔26aと、該貫通孔26aの外周側に形成されたリベット25用の複数の貫通孔26bと、該貫通孔26bのさらに外周側に形成された永久磁石22用の複数の貫通孔26cを有する。貫通孔26cにおいて、永久磁石22で満たされていない領域(永久磁石22の両側端部)に空所26dを有する。
【0027】
永久磁石22は、コアプレート26の貫通孔26cに挿入して固定される。
【0028】
エンドプレート23は、中央部に形成されたシャフト24用の貫通孔23aと、該貫通孔23aの外周側に形成されたリベット用の複数の貫通孔23bと、を有する。エンドプレート23には、ロータコア21側の部位に複数の永久磁石23cが埋め込まれている。エンドプレート23は、永久磁石23c以外の部分について軟磁性材(例えば、鉄など)よりなる。エンドプレート23の厚さは、永久磁石23cの磁束により磁気飽和が発生しない程度とすることが望ましい(図5参照)。永久磁石23cの内周側の面とエンドプレート23の軟磁性材部との間に非磁性部となる空所23dを有する。空所23dは、(ロータコア21に埋め込まれた)永久磁石22からの磁束漏れを防止するためのものであり、少なくとも永久磁石22の軸方向の端面のうち、永久磁石22と永久磁石23cとが接触する領域以外の領域を含むように配される(図3〜7参照)。
【0029】
永久磁石23cは、(ロータコア21に埋め込まれた)永久磁石22の外周側に位置するロータコア21の部位と接触する位置に配され、永久磁石23cの一部は、永久磁石22よりも外周側に配される(図3〜6参照)。永久磁石23cは、軸方向に着磁されている。永久磁石23cの極数は、片側のエンドプレート23につき(ロータコア21に埋め込まれた)永久磁石22と同数である。永久磁石23cのロータコア21側の極性は、対応する永久磁石22の外周側の極性と同一である。すなわち、永久磁石22が外周方向に着磁している場合は永久磁石23cを永久磁石22側の方向に着磁するように配置し、永久磁石22が内周方向に着磁している場合は永久磁石23cを永久磁石22側の方向と反対の方向に着磁するように配置する(図3、図6及び図7参照)。
【0030】
シャフト24は、ボールベアリング32を介して各プレート31に回転自在に支持されている。
【0031】
リベット25は、エンドプレート23の貫通孔23b、コアプレート26の貫通孔126bのそれぞれに挿通され、各エンドプレート23から突出した両先端部がかしめられる。
【0032】
ケーシング30は、ステータ10の外周を囲んだ円筒状の部材であり、その軸方向の両端部にそれぞれプレート31を有する。
【0033】
次に、実施形態1に係るモータのトルクと従来例に係るモータ(図15参照)のトルクの違いについて説明する。図8は、本発明の実施形態1に係るモータのトルクと従来例に係るモータのトルクの違いを説明するためのグラフである。トルクは、FEM(Finite Element Method)磁場解析により計算したものである。実施形態1と従来例について同じサイズ(ステータ外径φ190mm、コア積厚45mm)のモータを比較した場合、実施形態1に係るモータのトルクは、従来例に係るモータのトルクに比べ1.07となった。
【0034】
実施形態1によれば、(ロータコア21に埋め込まれた)永久磁石22の磁束漏れを防止しつつ、(エンドプレート23に埋め込まれた)永久磁石23cの磁束を永久磁石22に加えることができる。すなわち、トルクを増加させることができる。また、従来、トルク発生に寄与することのできなかったエンドプレートが、トルク発生に寄与できるようになるため、ロータコアの積厚を薄くすることが可能であり、モータ軸長を短縮することができる。
【0035】
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について図面を用いて説明する。図9は、本発明の実施形態2に係るモータの構成を模式的に示した断面図である。図10は、本発明の実施形態2に係るモータのロータの構成を模式的に示した部分拡大断面図である。図11は、本発明の実施形態2に係るモータのエンドプレートの構成を模式的に示した(図10の)a方向から見たときの部分拡大平面図である。図12は、本発明の実施形態2に係るモータのエンドプレートの構成を模式的に示した(図10の)b方向から見たときの部分拡大平面図である。図13は、本発明の実施形態2に係るモータのエンドプレートの構成を模式的に示した(図10の)c方向から見たときの部分拡大平面図である。図14は、本発明の実施形態2に係るモータのコアプレートの構成を模式的に示した(図10の)d方向から見たときの部分拡大平面図である。
【0036】
実施形態2に係るモータは、エンドプレートの構成が実施形態1に係るモータと異なる。実施形態2に係るモータのエンドプレート23では、永久磁石23c以外の部位を2種類の材料とし、ロータコア21側の部位を非磁性材(例えば、ステンレス、アルミ合金、銅合金、セラミックスなど)を用いた非磁性材部23fとし、外部側の部位を軟磁性材(例えば、鉄など)を用いた軟磁性材部23eとしている(図9参照)。軟磁性材部23eの厚さは、永久磁石23cの磁束により磁気飽和が発生しない程度とすることが望ましい(図12参照)。つまり、実施形態2に係るモータのエンドプレート23では、(ロータコア21に埋め込まれた)永久磁石22の磁束漏れを防止するために、実施形態1に係るモータのエンドプレートの空所(図3の23d参照)から非磁性材部23fに変えたものである(図10参照)。その他の構成は、実施形態1と同様である。実施形態2によれば、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
【0037】
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3について説明する。実施形態3に係るモータでは、実施形態1、実施形態2に係るモータのエンドプレート(図3の23、図10の23)において、軟磁性材部(図3の23のうち永久磁石23cを除く部分、図10の23e)に粉体コアを用いる。なお、粉体コアは、絶縁を施した磁性材の粉を押し固めたものである。ここで、エンドプレートに磁性材を用いた場合、エンドプレートの磁束密度が高くなるため、エンドプレートでの鉄損が増加する。したがって、通常の鉄などに比べ、粉体コアは、絶縁層を持つため、鉄損の増加を抑えることができる。よって、実施形態3によれば、エンドプレートでの鉄損の増加を抑えることができる。
【0038】
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4について説明する。実施形態1〜3に係るモータにおいて、エンドプレートに埋め込まれた永久磁石(図6の23c、図13の23c)のクサビ状に形成し、エンドプレート(図6の23、図13の23)に当該永久磁石の形状に対応する収容部を形成する。つまり、永久磁石を軸方向からエンドプレートにはめ込んで固定できるようにする。ここで、ロータコアに埋め込まれた永久磁石の外周側に位置するロータコアの部位と、エンドプレートに埋め込まれた永久磁石の接触面積が大きいほうが、磁石の利用率(磁石単位体積あたりのトルク)を下げずにトルクアップ効果を大きくすることができる。エンドプレート磁石を含む磁気回路の磁気抵抗を増やさずにエンドプレート磁石を拡大できるためである。また、組み付け性の要求から、エンドプレートの外径は、ロータコアの外径以下であることが望ましい。エンドプレート組み付け済みのロータをステータに軸方向から組み付けやすくするためである。実施形態4によれば、エンドプレートの外径を増加させる飛散防止管などが不要のため、その分、エンドプレートに埋め込まれた永久磁石を外周側に拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態1に係るモータの構成を模式的に示した断面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るモータのステータコアの構成を模式的に示した平面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係るモータのロータの構成を模式的に示した部分拡大断面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係るモータのエンドプレートの構成を模式的に示した(図3の)a方向から見たときの部分拡大平面図である。
【図5】本発明の実施形態1に係るモータのエンドプレートの構成を模式的に示した(図3の)b方向から見たときの部分拡大平面図である。
【図6】本発明の実施形態1に係るモータのエンドプレートの構成を模式的に示した(図3の)c方向から見たときの部分拡大平面図である。
【図7】本発明の実施形態1に係るモータのコアプレートの構成を模式的に示した(図3の)d方向から見たときの部分拡大平面図である。
【図8】本発明の実施形態1に係るモータのトルクと従来例に係るモータのトルクの違いを説明するためのグラフである。
【図9】本発明の実施形態2に係るモータの構成を模式的に示した断面図である。
【図10】本発明の実施形態2に係るモータのロータの構成を模式的に示した部分拡大断面図である。
【図11】本発明の実施形態2に係るモータのエンドプレートの構成を模式的に示した(図10の)a方向から見たときの部分拡大平面図である。
【図12】本発明の実施形態2に係るモータのエンドプレートの構成を模式的に示した(図10の)b方向から見たときの部分拡大平面図である。
【図13】本発明の実施形態2に係るモータのエンドプレートの構成を模式的に示した(図10の)c方向から見たときの部分拡大平面図である。
【図14】本発明の実施形態2に係るモータのコアプレートの構成を模式的に示した(図10の)d方向から見たときの部分拡大平面図である。
【図15】従来例に係るモータの構成を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
【0040】
10、110 ステータ
11、111 ステータコア
11a 外周部
11b ティース部
11c スロット部
12、112 コイル
12a、112a コイルエンド
20、120 ロータ
21、121 ロータコア
22、122 永久磁石(第1の磁石)
23、123 エンドプレート
23a、123a (シャフト用)貫通孔
23b、123b (リベット用)貫通孔
23c 永久磁石(第2の磁石)
23d 空所
23e 軟磁性材部
23f 非磁性材部
24、124 シャフト
25、125 リベット
26、126 コアプレート
26a、126a (シャフト用)貫通孔
26b、126b (リベット用)貫通孔
26c、126c (永久磁石用)貫通孔
26d 空所
30、130 ケーシング
31、131 プレート
32、132 ボールベアリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の磁石が埋め込まれたロータコアを軸方向の両側から一対のエンドプレートで挟持したロータを備えるモータにおいて、
前記エンドプレートに埋め込まれるとともに、軸方向に磁束を供給する第2の磁石を備えることを特徴とするモータ。
【請求項2】
前記第2の磁石は、前記第1の磁石と接触する位置に配されることを特徴とする請求項1記載のモータ。
【請求項3】
前記第2の磁石は、前記第1の磁石の外周側に位置する前記ロータコアの部位と接触する位置に配され、
前記第2の磁石の極数は、片側の前記エンドプレートにつき、前記第1の磁石と同数であり、
前記第2の磁石の前記ロータコア側の極性は、対応する前記第1の磁石の外周側の極性と同一であることを特徴とする請求項1又は2記載のモータ。
【請求項4】
前記エンドプレートは、前記第2の磁石の反ロータ側の部位について軟磁性材よりなり、かつ、少なくとも前記第1の磁石と対応する部位に非磁性部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のモータ。
【請求項5】
前記エンドプレートは、前記第2の磁石以外の部位について、前記ロータコア側の部位に非磁性材よりなる非磁性材部を有し、かつ、外部側の部位に軟磁性材よりなる軟磁性材部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のモータ。
【請求項6】
前記軟磁性材は、粉体コアであることを特徴とする請求項4又は5記載のモータ。
【請求項7】
前記第2の磁石は、クサビ状に形成され、
前記エンドプレートは、前記第2の磁石の形状に対応する収容部を有し、
前記第2の磁石を軸方向から前記エンドプレートにはめ込み可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のモータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−14473(P2006−14473A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−187426(P2004−187426)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】