モールドを交換するための方法
本発明は、成形装置のモールドを交換するための方法に関する。本方法は、モールドを分離するために、少なくとも、(a)固定手段が各ハーフモールド(20)を解放するために制御される工程と、(b)モールドが単一の搬送可能なサブセットを形成するために一緒に接合される工程と、(c)モールドキャリア(14)が並進運動によって参照位置に配置されたサブセットを取り外すために工程(a)及び(b)の間にこれらの閉位置から開かれる工程と、(d)単一ユニットとしてのサブセットがモールドキャリアの間でその参照位置から取り外される工程とを具備する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の製造のためのモールドを交換する方法、及びこのような方法を実行するための固定装置に関する。
【0002】
本発明は、特に、予熱されたプリフォームを形成することによって、熱可塑性材料の容器、特に、ボトルを製造するための成形装置のモールドを交換する方法に関する。前記成形装置は、開位置と閉位置との間で回転軸線を中心として互いに関連して可動であるように装着された2つのモールドキャリアと、各々が、分離可能であるようにして、関連付けられるモールドキャリアに固定手段によって固定された2つのハーフモールドとを具備する。
【背景技術】
【0003】
容器を製造するためのマシンを装備することを意図されたこのような成形装置は、特に、排他的ではないが、同一の特定の数のブロー成形ステーションが周囲に設けられた円形コンベヤ(カルーセル)を含むいわゆる「回転式」マシンは、周知技術である。
【0004】
ボトル、フラスコなどのようなプラスチック材料の容器は、熱処理用の炉で予熱されたプリフォーム又はブランクからその中で製造される。
【0005】
製造段階では、モールドインプリントの数に応じて決まる、少なくとも1つのプリフォームが、例えば、少なくとも1つの加圧ガスと液状流体との少なくとも一方を利用する形成手段と関連付けられた成形装置に取り入れられるように、マシンのステーションに供給される。
【0006】
プリフォームは、例えば、空気のような加圧ガスによる、あるいは、少なくとも部分的に、加圧液体によるブロー成形によって、又は圧伸ブロー成形によって形成される(即ち造形される)。
【0007】
「回転式」製造マシンでは、いわゆる「本のように開く」(“portefeuille”)各成形装置は、ほぼ垂直な回転軸線を中心として互いに関連して可動するように装着された夫々のモールドキャリアによって支持された2つのハーフモールドにより構成された少なくとも1つのモールドを含む。
【0008】
各ハーフモールドは、関連付けられるモールドキャリアの相補的な凹部に受けられ、ハーフモールドは、モールドを交換する観点から分離することが可能であるように、固定手段によってモールドキャリアに取り外し可能に固定されている。
【0009】
モールドの交換は、特に、さまざまな形状やサイズの容器を製造するために、あるいはハーフモールドへのダメージやハーフモールドの摩損が生じたときにこれらを取り替えるために必要とされる。
【0010】
製造コストを削減すること、及びこのような「本のように開く」成形装置へのモールドのさまざまな改良のこのような分離のために必要な時間を削減することは、文献EP−B1−0821641に既に提案されている。
【0011】
まず、各ハーフモールドのインプリントの温度を調整するための手段が、ハーフモールドとは別の部分で製造され、この結果、各ハーフモールドは、(上述の文献の術語を使用すると)一方では、温度規制手段が設けられ、かつモールドキャリアによって支持されるように構成されたシェルキャリアを有し、他方では、固定装置の固定手段によってシェルキャリアに取り外し可能に固定されるように構成された、製造される容器のハーフインプリントが設けられたシェルを有する。
【0012】
そして、シェルをシェルキャリアに固定するための手段が、インプリントの主軸線に平行なシェル及びハーフシェルの夫々の縁に配置される。
【0013】
これら固定手段は、特に、シェルキャリアの接合面にクランピングバーをねじ留めするための手段を含む。クランピングバーは、シェルをシェルキャリアに堅固に固定するために、ハーフモールドの接合面から突出しているクランピング脚を有する。
【0014】
このような固定手段に関して、「ブロー成形マシン」としても知られている回転式製造マシンのステーションを装備している成形装置のモールドを交換するための装着及び分離(着脱)工程は、少なくとも1人のオペレータによって実行され、シェルが、円形の動きで係合される。
【0015】
より正確には、シェルは、シェルキャリアの対応する凹部に取り入れられ、モールドキャリア間の関節結合手段と同じ側に位置されたモールドの縁が、まず、所定の位置に動かされ、そして、円形の動きを続け、他の縁が、固定手段による固定を続けるように、所定の位置に移動されて、この点で作動される。
【0016】
従って、装着及び分離(着脱)動作は、開位置でモールドキャリアに面しているオペレータによって固定手段を動作させるために、ドライバのような工具の使用を必要とする。
【0017】
そして、一方及び他方のシェルが、連続して分離され、新しいシェルが順々に装着される。
【0018】
このような装着と分離との少なくとも一方の動作は、細心の注意を要し、「本のように開く」タイプの成形装置は、特に、これら工具を使用して各シェル(又はハーフモールド)を正確に操作しなければならないオペレータにより直面されるアクセスの問題に対処するのに適した特有の特徴を有する。
【発明の概要】
【0019】
さらに、固定手段になされた改良にもかかわらず、目的は、さらに、ハーフモールドの装着及び分離(着脱)を含む、モールドを交換するために必要な全時間を削減することである。
【0020】
これら動作の間、マシンの固定は、付随して起こる完全な製造の中断のせいで高コストとなり、モールドを交換する動作は、ユーザに応じて多かれ少なかれしばしば起こる。
【0021】
これは、モールドの交換の間、ハーフモールドを装着する/分離する(着脱する)工程を行うために必要な時間をさらに削減することを目的とする理由の1つである。
【0022】
この目的のために、本発明は、上述のタイプの容器の製造のための成形装置のモールドを交換する方法を提案する。
【0023】
本発明によれば、本方法は、モールドを分離するために、少なくとも、
(a)前記モールドキャリアが前記閉位置を占めたとき、各ハーフモールドを解放するように前記固定手段を作動させる工程と、
(b)前記モールドキャリアが前記閉位置を占めたとき、搬送可能なユニタリサブアセンブリを形成するようにして、アセンブリ手段によって前記ハーフモールドを一緒に接合する工程と、
(c)前記ユニタリサブアセンブリが参照位置にとどまるようにして、並進運動(mouvement de translation)によって前記モールドキャリアから前記ユニタリサブアセンブリを取り外すように、前記閉位置から前記開位置に前記モールドキャリアを開く工程と、
(d)前記モールドキャリアの間でその参照位置から前記ユニタリサブアセンブリを取り外す工程とを具備する。
【0024】
他の特徴によれば、本方法は、前記工程(a)の実行のために、少なくとも、
アクチュエータ部材を解放するように、固定位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のアンロッキングを命令することからなるサブ工程(a1)と、
前記固定手段のアクチュエータ部材を固定位置から解放位置へと摺動させるように、駆動システムを作動させることからなるサブ工程(a2)と、
前記アクチュエータ部材を前記解放位置に保持するように、前記解放位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のロッキングを作動させることからなるサブ工程(a3)と、
前記モールドキャリアからの各ハーフモールドの引き離しをもたらすように、引き離し手段を作動させることからなる、各ハーフモールドの解放の後に実行されるサブ工程(a4)とを含む。
【0025】
本方法は、効果的には、他のモールドを装着するために、少なくとも、
(e)前記開位置で前記キャリアモールドの間の前記参照位置にユニタリサブアセンブリを置く工程と、
(f)前記ユニタリサブアセンブリに対して前記モールドキャリアを閉じる工程と、
(g)前記ハーフモールドの間隔を与えるように、前記アセンブリ手段を前記ユニタリサブアセンブリから取り外す工程と、
(h)前記関連付けられるモールドキャリアに各ハーフモールドを固定するように、前記固定手段を作動させる工程とを含む。
【0026】
本方法は、効果的には、前記参照位置に前記ユニタリサブアセンブリを保持するように構成された支持手段を作動させることからなる、前記工程(c)の前、かつ前記工程(e)の後に実行される補足的な工程を含む。
【0027】
他の特徴によれば、本方法は、前記工程(h)の実行のために、少なくとも、
アクチュエータ部材を解放するように、前記解放位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のアンロッキングを作動させることからなり、前記アクチュエータ部材は、特に、その後、前記固定位置に向かって自動的に戻るように構成されたサブ工程(h1)を含み、
本方法は、前記工程(h)の実行のために、少なくとも、固定位置から解放位置へと前記固定手段のアクチュエータ部材の摺動を駆動させるための駆動システムを作動させることからなるサブ工程(h2)を含み、
本方法は、前記工程(h)の実行のために、少なくとも、前記固定位置に前記アクチュエータ部材を保持するように、固定位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のロッキングを作動させることからなるサブ工程(h3)を含む。
【0028】
本発明は、さらに、本方法の実行のための固定装置に関する。各固定装置は、モールドキャリアが前記閉位置にあるとき、各ハーフモールドを固定するか解放するために選択的に作動されるように構成された、モールドキャリアに各ハーフモールドを固定するための手段を含む。
【0029】
各固定装置は、効果的には、並進運動によりユニタリサブアセンブリの取り入れ又は取り外しを可能にするように構成されている。
【0030】
モールド及び固定装置を交換する本発明の方法のおかげで、モールドを交換するのに必要な時間が、従来技術の固定装置に関する、以前に必要とされる時間と比較してかなり削減される。
【0031】
本発明の固定装置の他の特徴によれば、
この装置は、前記モールドキャリアが前記閉位置にあるとき、前記成形装置の外部から、少なくとも固定位置と解放位置との間で移動するよう駆動されるように構成された、固定手段を作動させるための少なくとも1つの部材を含む固定手段を有し、
前記固定手段のアクチュエータ部材は、前記固定位置と前記解放位置との間で摺動するようにして移動するよう駆動され、
前記固定手段のアクチュエータ部材は、前記固定位置と前記解放位置との間で回転するように駆動され、
前記選択的に動作される固定手段は、ハーフモールドを関連付けられるモールドキャリアに固定するように、各ハーフモールドに引力を及ぼすように構成され、
前記引力を及ぼす前記固定手段は、吸引効果によって前記ハーフモールドを固定するように構成された吸引手段である。
【0032】
本発明のさまざまな固定装置のおかげで、モールドキャリアによって占められる開位置又は閉位置にかかわらず、選択的に、モールドキャリアにハーフモールドを固定する、あるいは、モールドキャリアからハーフモールドを解放するように、成形装置の外部から固定手段を動作させることが可能である。
【0033】
従来技術の固定手段と比較すると、従来技術のモールドキャリアは、固定手段へのアクセスを与えるために、必ず開位置である必要がなければならない。本発明の固定手段は、前記モールドキャリアの開位置又は閉位置とは独立して作動されるように構成されている。
【0034】
本発明の固定手段は、効果的には、工具の精巧な操作なしで、各ハーフモールドの固定又は解放を可能にする。固定手段は、モールドキャリアが閉位置を占めているとき、迅速かつ簡単に作動される。
【0035】
本発明によれば、各シェルの両縁が本発明の教示に従って固定手段に装備されたとき、モールド底部を囲んでいる2つのハーフシェルを含むユニタリサブアセンブリの装着又は分離(着脱)を単一の動作で行うことが可能である。
【0036】
本発明のモールドを交換する方法に従えば、サブアセンブリは、モールドキャリアが本発明の固定手段のおかげで開かれ、並進運動によって各シェルの取り外し及び取り入れを与えるやいなや、単一の動作で取り外されることができる。
【0037】
本発明の他の特徴並びに効果が、図面を参照した理解を助けるための以下の詳細な説明を読むことにより明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、容器製造マシンのステーションの適所での成形装置を示し、これらの閉位置でのハーフモールドを含むモールドキャリアを示す斜視図である。
【図2】図2は、図1からの成形装置の主部分を示す斜視図であり、本発明の第1の実施の形態の固定手段を含み、開位置でのモールドキャリアを示し、ハーフモールドの各々は、モールドキャリアの凹部に装着されたシェルキャリアとシェルとから構成され、2つのシェルが、ユニタリサブアセンブリを形成しているモールド底部により完成され、このユニタリサブアセンブリは、これを装着する又は分離(着脱)する観点からモールドキャリアの間から取り外されるか、間に取り入れられることができる。
【図3】図3は、第1の実施の形態のハーフモールドを示す拡大斜視図であり、本発明の固定手段が設けられており、これらは、夫々、ここでは2つのシェルにより構成され、これは、モールド底部と関連付けられ、2つのシェルキャリアが、モールドキャリアに装着されるように構成され、後者とシェルとの間に配置されている。
【図4】図4は、垂直面の断面で示される2つのアクチュエータ部材の1つの詳細を示す斜視図であり、各部材には、この第1の実施の形態ではホックにより形成された第2の固定要素が設けられている。
【図5】図5は、閉位置での成形装置を示す正面図であり、本発明の第1の実施の形態の固定手段の垂直断面を示し、各アクチュエータ部材は、シェルキャリアに装着され、固定位置及び開放位置で示される。
【図5A】図5Aは、特に、第1及び第2の固定手段を示す詳細図である。
【図6】図6は、閉位置での成形装置を示す正面図であり、本発明の第1の実施の形態の固定手段の垂直断面を示し、各アクチュエータ部材は、シェルキャリアに装着され、固定位置及び開放位置で示される。
【図6A】図6Aは、特に、第1及び第2の固定手段を示す詳細図である。
【図7】図7は、下側から見たときの成形装置を示す斜視図であり、固定手段のアクチュエータ部材と関連付けられることができるロッキングシステムの一実施の形態を示し、図7ないし図9は、解放位置を示す部材のロック位置での、アンロック位置での、及び固定位置を占める部材のロック位置でのシステムを連続的に示している。
【図8】図8は、下側から見たときの成形装置を示す斜視図であり、固定手段のアクチュエータ部材と関連付けられることができるロッキングシステムの一実施の形態を示し、図7ないし図9は、解放位置を示す部材のロック位置での、アンロック位置での、及び固定位置を占める部材のロック位置でのシステムを連続的に示している。
【図9】図9は、下側から見たときの成形装置を示す斜視図であり、固定手段のアクチュエータ部材と関連付けられることができるロッキングシステムの一実施の形態を示し、図7ないし図9は、解放位置を示す部材のロック位置での、アンロック位置での、及び固定位置を占める部材のロック位置でのシステムを連続的に示している。
【図10】図10は、成形装置を示す概略的な上面図であり、モールドを交換する本発明の方法に従って実行された分離段階を示している。
【図11】図11は、成形装置を示す概略的な上面図であり、モールドを交換する本発明の方法に従って実行された装着段階を示している。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下の説明は、本発明を限定することはないが、図面に示される3軸方向を参照した長手方向、垂直方向及び横手方向を採用している(L,V,T)。長手方向及び横手方向は、占められる開位置又は閉位置が前記方向に衝突しないように、モールドキャリアに関連して固定されるようにして規定される。
【0040】
慣例によって、本発明を限定することはないが、長手方向を参照して「前方」及び「後方」、垂直方向を参照して「上側」及び「下側」、さらに、横手方向を参照して「右」又は「左」並びに「内側」又は「外側」との用語が、特に、モールドの外部からモールドの内部に向かって向き合わせされる。
【0041】
以下の説明では、本発明を限定することはないが、ハーフインプリントを含む第1の部分を示すために「シェル」又は「ハーフシェル」との用語が、対応して、第1の部分を受ける第2の部分を示すために「シェルキャリア」又は「モールドキャリア」との用語が交換可能に使用される。シェルキャリアは、モールドの交換の間、モールドキャリアに固定されたままとどまり、単一ピースのアセンブリに相当する。
【0042】
図1ないし図6に示される本発明の固定手段の第1の実施の形態が、図7ないし図9に示されるロッキングシステムの一実施の形態、並びに図10ないし図15に示されるアクチュエータ装置と同様に、以下に説明される。
【0043】
図1は、熱可塑性材料の容器を製造するためのマシン(図示されない)のための成形装置10を示している。成形装置10は、例えば、このようなブロー成形マシンのような形成ステーションの一部を形成しているブラケット11によって保持されている。
【0044】
ブロー成形マシンは、プレフォームを容器に変形させるための成形装置10と関連付けられた手段(図示されない)を含む、特定のN個の形成ステーションが周囲に設けられたカルーセルを有し、例えば、ブロー成形手段又は圧伸ブロー成形手段が成形装置10よりも上に配置されている。
【0045】
成形装置10は、例えば、加圧流体によって予熱されたプレフォームを形成することによって、熱可塑性材料の容器、特に、ボトルを製造するためのマシンを装備するように構成されている。
【0046】
それにもかかわらず、図1に示される成形装置10は、本発明の教示に従って製造された固定手段を受けるように構成された、この種の「回転式」マシンを装備している、成形装置10のタイプに限定されない単なる例を示している。
【0047】
図1に見られることができるように、成形装置10は、2つのハーフモールド、即ち左側のハーフモールドと右側のハーフモールドとにより構成される少なくとも1つのモールド12を有する。
【0048】
モールド12を形成している2つのハーフモールドは、夫々のモールドキャリア14によって支持されるように構成され、また、夫々、右側及び左側で、回転軸線Oを中心として互いに関連して可動であるように装着されている。
【0049】
この目的のために、成形装置10は、固定手段を含む固定装置を有し、固定手段は、分離可能であるようにして、装着位置又は中心の参照位置を占める各ハーフモールドをモールドキャリア14に固定するように構成されている。
【0050】
図1に示される成形装置10は、「回転式」タイプの製造マシンのブロー成形ステーションを装備することを意図され、即ち、実質的に、例えば、各々がブロー成形手段又は圧伸ブロー成形手段(図示されない)と関連付けられた成形装置10を有するステーションがその周囲に配置されたカルーセルを含む。
【0051】
しばしば参照され、ブロー成形ノズルの形態で製造される上述のブロー成形又は圧伸ブロー成形手段のような形成手段のさらなる詳細に関しては、例えば、文献FR−2764544を参照する。
【0052】
示される例では、モールドキャリア14は、共通の回転軸線Oを中心として枢動されるように装着された2つの支持構造体の形態で構成され、この回転軸線Oは、ここでは、参照(L,V,T)のフレームに従って垂直に延びている。
【0053】
各モールドキャリア14は、長手方向に、後方部分を有し、この後方部分は、他のモールドキャリアの後方部分に相補的であり、かつ、ヒンジのような、関節結合部13を形成するために、後者と互いに貫通するように適合される。それにもかかわらず、これらの2つの部分は、回転軸線Oを中心に枢動する。
【0054】
代わって、モールドキャリアの1つのみが可動であり、他のモールドキャリアが固定される。可動のモールドキャリアは、開位置と閉位置との間で動くように駆動される。
【0055】
そして、モールドキャリア14は、軸線Oを中心として枢動することによって互いに離れるように動かされることができ、従って、少なくとも閉位置(図1)と開位置(図2)との間で回転するよう可動であるように装着されている。
【0056】
モールドキャリア14の運動学(cinematique)を仮定すると、このような成形装置10はまた、「本のように開く」モールドとして周知である。
【0057】
周知であるようにして、モールドキャリア14は、牽引駆動アームのシステム16によって開位置と閉位置との間で駆動され(図2参照)、その一端が、モールドキャリア14に関節結合され、その他端が、好ましくは、ローラ及びカムタイプの関連付けられる駆動手段に接続されている。
【0058】
モールドキャリア14のこのタイプの関節結合及び関連付けられる開閉駆動手段は、例えば、文献WO−A1−2004/018181に説明され、これは、効果的には、より詳細に参照されることができる。
【0059】
成形装置10は、さらに、前方部分に長手方向に配置された、即ち回転軸線Oを中心として枢動する関節結合部に対向しているロック18を有し、これは、閉位置で2つのモールドキャリア14をロックするように構成されている。
【0060】
この種のロック18もまた、周知技術であり、それ故、詳細は説明しないが、ロック18は、特に、ブロー成形の場合には圧縮空気であるような、加圧流体の注入によって、変形の動作中、不適切な開きを防ぐ機能を有し、最終的な圧力は、40バールに達することができる。
【0061】
構造の詳細に関して、ロック18の動作は、例えば、文献FR−22646802を参照する。
【0062】
これは、単なる一例であり、もちろん、非常に多くの異なる形態が存在し、同様のロックがロッキング機能を与えることができる。
【0063】
図3に示されるように、成形装置10は、ここでは、好ましくは、モールド12の各ハーフモールドが2つに分けられた部品で製造されるタイプ、即ち、製造される容器のハーフインプリント21が設けられたシェル20と、シェル20を支持し、かつモールドキャリア14の一方に固定されるように構成されたシェルキャリア22とを有するタイプである。
【0064】
モールド12のこのデザインは、特に、上述の文献EP−B1−0821641に説明されるような、数多くの効果を有する。
【0065】
代わって、各ハーフモールドは、それにもかかわらず、固定手段によってモールドキャリア14の一方に固定されるように構成された単一ピースで製造されることができる。
【0066】
各シェル20は、内面24に窪ませられた完成容器のハーフインプリント21を含む。ここでは、各内面24は、モールド12を形成するシリンダの断面により形成された平坦な垂直面である。
【0067】
製造中、内面24が、製造される容器のインプリントを形成するために、垂直なモールド面に互いに接して置かれたとき、独立のシェル20(又はハーフシェル)が、接合位置にあると言える。
【0068】
各シェル20は、内面24に対向する外面26を有し、これは、容器のインプリントの垂直軸線Xとほぼ共軸の環状のハーフシリンダの全体形状を有する。
【0069】
センタリング手段は、効果的には、シェルキャリア22の内面の相補的な孔に入るように構成されたシェル20の外面26から突出している柱脚のように、モールドキャリア14に関連して円周方向にモールド12を中心決めするように設けられている。
【0070】
各シェル20が、2つの垂直な直線状の縁28を有し、シェル20の内面24と外面26とが接合する。
【0071】
モールドキャリア14が閉位置にあるとき、2つの接合されたシェル20が、プリフォームの取り入れを可能にすることを意図された中心開口30を有する上側水平面を一緒に規定する。
【0072】
各シェル20の上面が、好ましくは、各シェル20に緊密に取着された分離プレート29により形成されている。閉位置では、接合されたプレート29は、ブロー成形手段又は圧伸ブロー成形手段を有するノズル(図示されない)の下側端部と接触するようになる水平面を規定する。
【0073】
上側水平面のちょうど下の、シェル20の上側部分もまた、これらがインプリントを製造するために接合されたとき、2つのシェル20の周りの円周方向に連続して延びた溝32を有する。
【0074】
製造される容器が複雑な形状の、特にペダル形状の底部を有するのであれば、問題は、容器がモールドから取り外されたときに生じうる。
【0075】
効果的には、ハーフモールドから分離される、あるいは、図3に示される実施の形態では、シェル20から分離される分離モールド底部が設けられ、前記モールド底部は、ハーフインプリント21に相補的な容器の底部のインプリント(図示されない)を有する。
【0076】
シェル20及びシェルキャリア22の形状は、効果的には、シェル20の外面26とシェルキャリア22の内面36とが、完全に、又は部分的に接触し、一緒に押圧され、特に、外側から横手方向への伝導、即ち、シェル20からシェルキャリア22への熱伝達を可能にするように、相補的である。
【0077】
各シェルキャリア22が、効果的には、シェル20が押圧される内壁36を含むシェル22に冷却(又は加熱)流体の循環を与えるように、内部導管と関連付けられたコネクタが設けられている。
【0078】
成形装置10は、効果的には、特に、少なくとも垂直方向での位置決めのために互いに協同するリブ/溝のような形状の協同によって、ハーフモールドを一緒に形成するシェルキャリア22とシェル20との間で動作する位置決め手段をさらに有する。
【0079】
この実施の形態では、成形装置10は、ここではシェルキャリア22に固定された上側部品を有し、その内縁38が各シェル20の環状溝32に嵌入される。
【0080】
成形装置10は、分離可能であるようにして、装着位置又は中心の参照位置を占める各ハーフモールドをモールドキャリアに固定するように構成された固定手段40が設けられた固定装置を有する。
【0081】
この実施の形態では、シェルキャリア22は、取り外し可能であるが、例えば、さまざまな容器を製造するために、モールドを交換するためにハーフインプリント21を含む各シェル20を分離することを必要とするのであれば、モールドキャリア14に永久的に装着され、モールドキャリア14に固定されている。
【0082】
この結果、成形装置10はまた、これらを互いに緊密に固定するように、各モールド14とシェルキャリア22との間で動作する可逆接続手段を有する。
【0083】
より正確には、上述の固定手段40は、この結果、現在の例ではハーフモールドが2つの分離した部品で製造される(単一ピースでない)ので、シェル20をシェルキャリア22にロックするように構成された手段である。
【0084】
従って、各モールドキャリア14及び関連付けられる単一ピースのモールド12のハーフモールドを含む成形装置10の場合には、固定手段40は、モールドキャリア14に各ハーフモールドを直接固定するように動作する。
【0085】
本発明によれば、各ハーフモールドをモールドキャリア14に固定するための装置の固定手段40は、モールドキャリア14が閉位置にあるとき、少なくとも固定位置と解放位置との間で移動するよう駆動されるように構成されている。
【0086】
ここでは各シェル20である各ハーフモールドをモールドキャリア14に固定するための手段40は、モールドキャリア14が閉位置にあるとき、各ハーフモールド又はシェル20を固定か解放するように選択的に作動されるように構成されている。
【0087】
本発明の固定手段40は、効果的には、特に、並進運動によって少なくとも組み立てられたハーフモールドにより形成されたユニタリサブアセンブリの取り入れ又は取り外しを可能にするように構成されている。
【0088】
本発明の第1の実施の形態のこのような固定手段が、非限定的な例によって以下に説明される。
【0089】
各ハーフモールドをモールドキャリア14に固定するための手段40、即ち、この例では各シェル20をシェルモールド22に固定するための手段40は、機械的なタイプであり、固定は、夫々の部品に接続された2つの要素の間の形状の協同から生じる。
【0090】
固定手段40は、効果的には、垂直面に対して斜視図及び断面図である図4に詳細に示される少なくとも1つのアクチュエータ部材42を有する。
【0091】
アクチュエータ部材42は、効果的には、成形装置10の外部からの動きで駆動されるように構成された、即ち、固定手段40へのアクセスを与えるように、モールドキャリア14が開位置にあることを必要とすることのない、少なくとも1つの駆動部品46を有する。
【0092】
固定手段が成形装置10のモールドキャリア14の開位置又は閉位置にかかわらず作動されることができるという事実は、固定手段に達するために幾分実用的でない、以前の義務のような、モールドキャリアを開ける義務をなくす。
【0093】
アクチュエータ部材42は、好ましくは、成形装置10によって、より正確にはハーフモールドによって、あるいは、ここではシェルキャリア22によって行われる。
【0094】
代わって、アクチュエータ部材42は、シェル20によって同様に行われることができる。しかし、目的は、一般的に、できるだけ簡単で、その結果より低い製造コストであるモールド12を与えるようにして、成形装置10を設計することである。
【0095】
固定手段40を保持しているアクチュエータ部材42は、夫々、図5並びに図6に示される、少なくとも固定位置と解放位置との間で可動であるように装着されている。
【0096】
アクチュエータ部材42は、成形装置10によって保持され、好ましくは、少なくとも1つの相補的な凹部44がこの目的のために設けられている各縁でシェルキャリア22に装着される。
【0097】
固定手段40は、効果的には、ここでは、夫々、(2つの部品の実施の形態のモールドキャリア及びハーフモールドの)シェルキャリア22及びシェル20の縁の境界で少なくとも一側に設けられる。
【0098】
固定手段40、及び、特に、アクチュエータ部材42は、ここでは、後者が著しくコンパクトであるようにして、成形装置10に組み込まれる。
【0099】
マシンのカルーセルの周囲に最も多くの数のステーションの設置を与えるために、かつ、そこに並列に配置された少なくとも1つの成形装置10を開く際に干渉のリスクをなくすために、各成形装置が小さな全体のサイズを有することが回転式ブロー成形マシンにとって重要である。
【0100】
固定手段のアクチュエータ部材42は、特に、モールドキャリア14が閉位置にあるとき、作動されることができることを特徴とする。
【0101】
アクチュエータ部材42の駆動部品46は、好ましくは、シェルキャリア22の下端部で凹部44から外側に突出している。
【0102】
図4に詳細に示される固定手段40のためのアクチュエータ部材42は、ロッドの全体形状を有する。
【0103】
固定手段40のためのアクチュエータ部材42は、アクチュエータ部材42の動きを駆動させるための部品46を構成している下側部品を有する。
【0104】
固定手段40のためのアクチュエータ部材42の動きは、ここでは駆動部品46を介して、固定手段によってモールドキャリアに各ハーフモールドの解放又は固定をするために、かつ、成形装置10のモールドキャリア14の開位置又は閉位置にかかわらずそのようにするために、成形装置10の外側から効果的に駆動される。
【0105】
アクチュエータ部材42がその凹部44に装着されたとき、駆動部品46は、好ましくは、アクチュエータ部材42の動きが、外部にある、ここでは成形装置10よりも下にあるアクチュエータ装置のアクチュエータ手段によって駆動されるようにして、成形装置10から外側に突出している、即ち、シェルキャリア22の凹部44の外側に少なくとも部分的にある。
【0106】
図示されない変形例では、アクチュエータ部材42の動きは、突出している駆動部品46なしで、成形装置10の外部から駆動される。
【0107】
このような変形例の非限定的な例によって、部材42の駆動部品46は、シェルキャリア22の凹部44又は他の硬質な固定部品の内側にあることができ、この場合には、アクチュエータ手段は、駆動部品46に作用するように、外側で装置の中心部に嵌入するように設計されている。
【0108】
もちろん、アクチュエータ手段がシェルキャリア22に組み込まれることもまた可能である。これは、全て、アクチュエータ手段を含む駆動システムの選択によって決まる。
【0109】
固定手段40のためのアクチュエータ部材42は、各シェル20の固定手段40の固定及び開放の位置の間で摺動させるためのアクチュエータ手段106を含む駆動システム48によって選択的に作動されるように構成されている。
【0110】
アクチュエータ部材42は、好ましくは、固定位置と解放位置との間で垂直に摺動する。
【0111】
図示されない変形例では、アクチュエータ部材42は、例えば、横手方向に、垂直方向と直交する水平方向に摺動するように、さまざまな向きで配置されている。
【0112】
アクチュエータ部材42は、それにもかかわらず、摺動以外の運動学に従って固定位置と解放位置との間で可動であるように装着されることができる。
【0113】
駆動システム48は、効果的には、アクチュエータ部材42の、下端部分の自由端で、駆動部品46の駆動面50と協同するアクチュエータ手段を有する。
【0114】
固定手段40は、好ましくは、部材42が固定位置に向かって自動的に戻されるように、固定位置に向かってアクチュエータ部材42を付勢する戻しばね手段52を有する。
【0115】
駆動システム48は、図4、図5並びに図6に矢印で概略的に示される。
【0116】
シェルキャリア22の凹部44に装着されるアクチュエータ部材42は、圧縮ばねのような戻しばね部材52に抗して摺動することができる。
【0117】
戻しばね52は、例えば、部材42の下端部分の周りに、その周りを通過するアクチュエータ部材42の周りに配置されており、下端部に位置された駆動部品46よりも上に垂直に配置されている。
【0118】
図5並びに図6の断面でよりよく見られることができるように、戻しばね52の上端部は、凹部44にこの目的のために設けられたショルダ51に対してその上面53sを介して支持されるように構成されたリング53の下面53iに対して支持されている。また、ばね52の下端部は、アクチュエータ部材42のショルダ55の上面と協同する。
【0119】
アクチュエータ部材42は、図5に示される固定位置から図6に示される解放位置に向かって駆動システム48によって動かされたとき、このとき圧縮される戻しばね52が、アクチュエータ部材42のショルダ55に垂直方向下向きの戻し力を及ぼす。
【0120】
代わって、アクチュエータ部材42は、その固定位置と解放位置との間の部材42の摺動が駆動システム48のアクチュエータ手段によって部品46に加えられる力に応じて決まる結果として、戻しばね52を含まない。
【0121】
固定手段40は、効果的には、コンパクトな装置を構成するように、成形装置10に組み込まれる。
【0122】
成形装置のこのようなコンパクトさは、特に、カルーセルの所定の直径に対してN個のステーションがこれから幾分直接にもたらす回転式マシンにとって重要である。なぜならば、本のように開くタイプの成形装置又はステーションが、軸線Oを中心とした回転によって、モールドキャリアを開くために、2つの連続したステーションの間に最小のスペースを必要とするからである。
【0123】
固定手段40は、効果的には、成形装置10の内部に少なくとも部分的に組み込まれ、シェル20の縁28(又はハーフモールド)とシェルキャリア22(又はモールドキャリア)の面している縁との間に配置される。これら縁は、その縁28の一方又は両方でシェル20(又はハーフモールド)を固定するようにして、回転軸線Oに平行である。
【0124】
固定手段40は、好ましくは、シェル20(又はハーフモールド)の各縁28に、即ち、ここでは、垂直なモールド面又は接合面のレベルで、長手方向に径方向に対向している、ハーフインプリント21の両側に配置されている。
【0125】
夫々の固定手段40は、ここでは各シェル20である各ハーフモールドに緊密に固定された少なくとも1つの固定要素54と、アクチュエータ部材42によって動かされるように構成された、要素54に相補的な少なくとも1つの他の固定要素56とを有する。
【0126】
この実施の形態では、各ハーフモールドに固定された少なくとも1つの固定要素は、柱脚のような、雄タイプの第1の固定要素54を有し、アクチュエータ部材42に接続された少なくとも1つの他の固定要素56は、ホックのような、雌タイプの第2の固定要素である。
【0127】
少なくとも1つの第2の固定要素56は、固定位置と解放位置との間の部材42の摺動が、第2の固定要素56の動きによって同時に達成されるように、好ましくは、アクチュエータ部材42によって行われる。
【0128】
図示されない変形例では、第2の固定要素56は、シェルキャリア22(又はモールドキャリア14)のような、他の部品によって行われ、例えば、凹部44に配置される。また、第2の要素56は、夫々、解放位置と固定位置として類推によって参照される、第1の位置と第2の位置との間で可動であるように装着される。
【0129】
このような変形例では、アクチュエータ部材42は、効果的には、固定手段40の固定又は解放状態に対応する少なくとも2つの位置の間で摺動するために、駆動装置48による動きで駆動されたとき、第1の位置と第2の位置との間で第2の要素を動かすことができる。
【0130】
かくして、固定手段40(特に第2の要素56)は、アクチュエータ部材42によって固定位置と解放位置との間で作動されるように構成されている。
【0131】
第1の固定要素54は、例えば、雄部材であり、一方、第2の要素は、雌部材である。
【0132】
図面に示される実施の形態では、第1の固定要素54は、柱脚であり、一方、第2の固定要素56は、柱脚54に相補的な形状のホックであり、これらは互いに協同するように構成されている。
【0133】
代わって、ハーフモールドに接続された第1の固定要素54は、例えば、戻り止めである雌部材であり、一方、第2の固定要素56は、例えば、脚である雄部材である。
【0134】
この種の変形例では、第1の固定要素54に対応する雌要素は、効果的には、シェル20(又はハーフモールド)と関連付けられ、戻り止めのような「中空」要素が、例えば、機械加工によって製造される。かくして、モールド動作の交換の間にしばしば操作されるシェル20又はハーフモールドが、特に、当然に衝撃を受けるように露出された突出部分を有していない。
【0135】
第1の固定要素54に対応する雌要素が各シェル20(又はハーフモールド)と関連付けられるならば、なおも、好ましくは、少なくとも2つの異なるタイプの雌要素を提供することができる。
【0136】
従って、同じシェルの少なくとも1つの縁が、第1のタイプの固定装置が装備された、又は異なる「雄」の第2の固定要素を含む第2のタイプの固定装置が装備された所定のマシンの成形装置にモールドの装着及び分離(着脱)を与えるようにして、2つの異なるタイプの雌要素を含むことができる。
【0137】
代わって、同じシェルの一方の縁もまた、少なくとも2つの異なる固定装置での使用を夫々与えるために、分離可能な雄要素又は雌要素を含むことができる。
【0138】
従って、既存のシェル20(又はハーフモールド)は、効果的には、本発明の固定装置を含むステーションの成形装置での多様な使用を可能にするために、(例えば、柱脚又は戻り止めである)第1又は第2の固定要素をそれに加えるために修正されるように構成されることができる。
【0139】
これは、非限定的な一例であり、もちろん、数多くの相補的な要素54、56が、第1及び第2の要素の一方を保持する夫々の2つの部品の各々の間の固定を保証することができるこのような形状の協同を果すために使用されることができる。
【0140】
第1の実施の形態に関して図2又は図3に示されるように、各シェル20は、好ましくは、4つの柱脚54を含み、2つの上側柱脚54と2つの下側柱脚54とが、夫々、シェル20の縁28の各々に他方の上に一方が重ねられており、それ故、これらの各々が1対の柱脚54を含む。
【0141】
柱脚54は、好ましくは、シェル20の各縁28に緊密に取着された分離した要素であり、この目的のために、図3に特に見られる凹部61を含み、上側柱脚54が左側のシェル20では省略されている。
【0142】
このようなシェル20は、効果的には、追加の製造コストなしでモールド成形によって製造されることができる特に簡単な形状を有する。これはまた、柱脚を設置する必要があるこれらに修正をなすことによって、従来技術のシェル20を容易に修正することが可能である。
【0143】
さらに、柱脚54は、シェル20のために使用されるさまざまな選択された材料で製造されることができる。
【0144】
代わって、第1の固定要素を形成している柱脚は、一体的である、即ちシェル20と1つのピースでできていることができる。
【0145】
各シェル20は、効果的には、その縁に固定手段40の径方向に対向している第1の手段54を有する。
【0146】
固定手段40はまた、関連付けられる2つのアクチュエータ部材42を含み、これらの各々が、シェルキャリア22の各縁に設けられた凹部44に配置されている。
【0147】
各アクチュエータ部材42は、第2の固定要素を形成している2つのホック56を有し、シェル20の縁によって行われる各対の柱脚54と夫々関連付けられている。
【0148】
各アクチュエータ部材42は、それ故、好ましくは、上側ホック56と、上側及び下側柱脚54と協同するように構成された下側ホック56とを有する。
【0149】
ホック56の一方が、垂直な摺動方向に遊びを備えた、即ち、アクチュエータ部材42に対するホック56の動きを与える遊びを含む接続によって、アクチュエータ部材42に接続されている。
【0150】
遊びを含む接続を形成するために、下側ホック56は、好ましくは、特に、耐性を補償することによって、関連付けられる柱脚54で各ホック54の固定又は解放位置での正確な位置決めを保証するように構成された遊び受け手段を形成しているばね部材58を介してアクチュエータ部材42に接続されている。
【0151】
このような接続は、アクチュエータ部材42に固定して接続された上側ホック56の正確な位置決めとは独立して、下側ホック56の正確な位置決めを保証する。
【0152】
図4に示されるように、ばね部材58の上端部は、アクチュエータ部材42のショルダの下面に対して支持し、一方、下端部は、ばね58の下に配置されたホック56の上面を負荷する。
【0153】
それ故、下側ホック56は、上側ホック56のように固定されず、下側ホックは、ばね58の動作に対して、遊びの制限内で、即ちアクチュエータ部材42に緊密に固定された上側当接面59によって決定された動きの範囲内で、アクチュエータ部材42に対して垂直に自由に動かされ、下側ホック56は、これと協同するように構成されている。
【0154】
各ホック56は、アクチュエータ部材42に接続され垂直に向けられた第1のブランチ56Aと、ここでは横手方向に向けられた第1のブランチに直交する第2のブランチ56Bとを含む逆のLの全体形状を有する。第1のブランチ56Aは、ほぼU形状の凹部60を規定し、相補的な柱脚54が、固定位置に係合されるように構成されている。
【0155】
従って、図5並びに図6を参照して上に説明されたように、各部材42の駆動部品46が、固定位置と解放位置との間でアクチュエータ部材42の動きをもたらすように、駆動システム48のアクチュエータ手段によって選択的に負荷される。
【0156】
そして、固定位置は、固定手段40の位置に対応し、各ホック56が、シェルキャリア22に対してシェル20を押圧するために、凹部60に係合されたシェル20の柱脚54と協同する。
【0157】
一方、解放位置は、装着位置を占めるシェル20の柱脚54と干渉しないように、各ホック56が後退された位置に対応している。
【0158】
シェル20の装着位置では、各柱脚54は、シェルキャリア22の凹部44にノッチ57を介して嵌入し、これは、固定ホック56を保持しているアクチュエータ部材42に装着されている。
【0159】
図5に示される固定位置では、各柱脚54は、関連付けられるホック56の凹部60に受けられ、これを把持し、少なくとも横手方向にシェルキャリア22でシェル20を固定する。
【0160】
固定手段40とは別に、各シェル20は、シェルキャリア22に接続された環状縁38とシェル20の溝32との形状の協同によって垂直に保持される。
【0161】
各ホック56は、効果的には、シェルキャリア22の内面36に対してシェル20の外面を密接に押圧するように、内部から外面に向かう方向に柱脚54に及ぼされる少なくとも横手方向に向けられた成分を有する引力に対応するクランピング力を柱脚54に及ぼすことによって、固定を確実にする。
【0162】
固定手段40の柱脚54とホック56との間の協同から結果として生じる引力のおかげで、シェル20の外面26とシェルキャリア22の内面36とが、アプリケーションに応じて、互いに、全体的に、又は部分的に接触して熱を伝導する。
【0163】
かくして、満足のいく熱伝達が、効果的には、循環流体タイプの冷却手段が設けられたシェルキャリア22に得られる。
【0164】
第1の実施の形態では、成形装置10は、効果的には、固定手段40と連結された(関連付けられた)ロッキングシステム62を有し、これは、固定位置と解放位置との少なくとも一方にアクチュエータ部材42をロックするように選択的に作動される。
【0165】
図7ないし図9に特に示されるこのようなロッキングシステム62の一実施の形態が、本発明を限定しないようにして以下に説明される。
【0166】
ロッキングシステム62は、例えば、成形装置10の下側部品に配置されたプレート63の外面に装着され、シェルキャリア22に緊密に固定されている。
【0167】
ロッキングシステム62は、好ましくは、アクチュエータ部材の下側部品にもたらされるロックをするように、駆動部品46に隣接しており、駆動部品46のちょうど上に垂直に配置され、シェルキャリア22の外側から下向きに突出している。
【0168】
まず、図4に示されるように、アクチュエータ部材42は、第1の戻り止め64と、第2の戻り止め66とを有し、あるいは、代わって、少なくとも1つの戻り止めを有する。
【0169】
第1及び第2の戻り止め64、66は、夫々、駆動部品46の上に垂直に、アクチュエータ部材42の下側部品に製造された環状溝によって形成されている。第1の戻り止め64は、第2の戻り止め66の上に配置されている。
【0170】
第1の戻り止め64は、下側支え面64iによって、及び上側面64sによって垂直に規定され、また、第2の戻り止め66は、下側支え面66i及び上側の当接面66sによって規定されている。
【0171】
ロッキングシステム62は、ねじのような第1の固定部材69によってプレート63に緊密に固定された第1の部分である支持部68と、第2の固定部材70によってプレート63に緊密に固定された第2の部分とを有する。
【0172】
ロッキングシステム62は、第2の固定部材70を中心としてその端部の一方で枢動するように装着されたラッチにより形成された少なくとも1つのロッキング要素72を有し、この他端が自由ロッキング端部であり、第1及び第2の戻り止め64、66に相補的な形状のロッキングノッチ74を有する。
【0173】
ロッキングラッチ72は、アンロック位置とロック位置との間で可動であるように装着されており、
アンロック位置は、図8に示され、ロッキングラッチ72が、アクチュエータ部材42をその固定位置と解放位置との間で自由に摺動させるように後退されている。また、
ロック位置では、ロッキングラッチ72が、アクチュエータ部材42の第1の戻り止め64(図7)又は第2の戻り止め66(図9)と選択的に協同する。戻り止め64、66は、夫々、固定手段40のための固定位置及びアクチュエータ部材42の解放位置に対応している。
【0174】
ロッキングラッチ72は、両端部の間に、脚(patte)76を含み、これは、ここではばねである戻しばね部材80の一端に取着され、その他端は、プレート63に緊密に固定された鋲78に取着され、固定アンカー点を形成している。
【0175】
ロッキングシステム62は、戻しばね部材80の動作に対してロック位置からアンロック位置に向かってロッキングラッチ72の動きをもたらすように構成された駆動手段82を含む。
【0176】
従って、ばね部材80は、戻り止め64、66の一方又は他方にロック位置に向かって自動的にラッチ72を戻す戻し力をラッチ72の脚に及ぼすことによってロッキングラッチ72を負荷する。
【0177】
ロッキングシステム62の駆動手段82は、開いた全体の形状、即ちU形状を有する駆動アームの形態を取る。
【0178】
駆動アーム82は、例えば、ねじ留めにより、脚76に対向しているロッキングラッチ72の部品に固定して取着された第1の部品84と、駆動アーム82の自由端部を形成している第2の部品86によって延伸された中間部分とを有する。
【0179】
アンロッキングは、ロッキングラッチ72がラッチ72の戻し部材80の動きに対してロッキング位置からアンロッキング位置に向かって枢動するように、部品86にアンロッキング力を加えることによって得られる。
【0180】
支持部68は、効果的には、アンロッキング力が部品86に加えられ、これが戻し部材80の動きに対してラッチ72のアンロッキングを保証するのに十分な移動に対応しているとき、支持するようになる駆動アーム82の部品に対する移動の当接の端部を形成している。
【0181】
ロッキングシステム62は、好ましくは、ロック位置に対応している安定状態のみの不安定なシステムであり、かくして、アンロック位置でのシステムの維持は、駆動アーム82の部品86に十分なアンロッキング力Fの永久的なアプリケーションによってのみ得られることができる。
【0182】
図8は、駆動アーム82の部品86に加えられるこのタイプのアンロッキング力Fを矢印Fによって概略的に示している。
【0183】
このような力を加えるのを止める、又は、駆動アーム82を介してラッチ72に加えられる力が戻しばね部材80によって及ぼされる戻し力未満であれば、部材80は、ロッキングラッチ72をロック位置に自動的に戻す。
【0184】
図7並びに図9に見られることができるように、ロッキングラッチ72が第1の戻り止め64のロック位置にあるとき、ラッチ72が下側支え面64iに対して支持し、また、ロッキングラッチ72が第2の戻り止め66のロック位置にあるとき、ラッチ72が下側支え面66iに対して支持する。
【0185】
図7ないし図9を参照して説明される実施の形態のようなロッキングシステム62は、本発明の固定手段40の動作を条件としないのであれば、任意である。
【0186】
それにもかかわらず、このようなロッキングシステム62は、この後でここに説明される主な効果を疑わない。
【0187】
まず、ロッキングシステム62は、固定位置に向かってアクチュエータ部材42を付勢する戻しばね52が例えば壊れて故障したとしても、シェルキャリア22に対するシェル20の固定が保証されるのを可能にする。
【0188】
アクチュエータ部材42は、固定位置のロッキングを与える第1の戻り止め64を有する。
【0189】
かくして、アクチュエータ部材42は、この種の第1の戻り止めではなく第2の戻り止めのみを結果として含むことができ、この結果、解放位置のみがロッキングシステム62によってロックされることができることが明らかである。
【0190】
解放位置でアクチュエータ部材をロックするための第2の戻り止め66のおかげで、ロッキングシステム62は、永久的ではなく一時的なアンロッキング力を駆動システム48のアクチュエータ手段によって駆動部品46に与えることができる。
【0191】
固定位置から解放位置へのアクチュエータ部材42の摺動は、戻しばね52の作用に対してもたらされる。
【0192】
従って、アクチュエータ部材42のこのようなロッキングがないときには、解放位置がいったん達せられると、ばね52の戻し力よりも大きな永久的なアンロッキング力を加える必要があり、後者は、アクチュエータ部材42を固定位置に直ちに戻させないようにする。
【0193】
解放位置でのアクチュエータ部材42のロッキングは、効果的には、エネルギを節約する著しい利益に関して、駆動システム48のアクチュエータ手段の一時的な作動を与える。
【0194】
解放位置のロッキングのおかげで、駆動システム48の有無から独立して、例えば、それを交換するために、各シェル20を操作することが可能であり、アンロッキング力が駆動部品46に加えられる。
【0195】
そして、さらに、新しいシェル20が、図8に示されるように、駆動アーム82の作動によって迅速かつ簡単に固定されることができ、ロッキングシステム62をアンロックさせる。
【0196】
ロッキングラッチ72をアンロックすることによって、及びばね52の存在によって、固定位置に向かうアクチュエータ部材42の戻りは自動的となる。
【0197】
再び、駆動システム48の存在は必ずしも必要ではないことが言及される。
【0198】
駆動システム48が、解放位置に達したとき、アクチュエータ部材42をロックする範囲で、固定位置から解放位置へとアクチュエータ部材42の摺動を命令するように、図1ないし図15に示される第1の実施の形態で使用される。
【0199】
さらに、第2の戻り止め66は「比較的幅が広い」。即ち、第2の戻り止め66は、第1の戻り止め64の幅よりも大きな垂直方向の寸法を有し、その寸法は、ここではロッキングラッチ72の寸法に実質的に対応している。
【0200】
アクチュエータ部材42の第2の戻り止め66とロッキングラッチ72とは、部材42が解放位置を超えて動かされるように、垂直な摺動方向に遊びを有するように効果的に適合されている。
【0201】
このおかげで、ハーフモールドを、ここではシェル20をモールドキャリア14から引き離すための手段88が、駆動システム48のアクチュエータ手段によって選択的に作動される。
【0202】
各ホック56によって行われ、柱脚54のための凹部60の入口でホックの垂直なブランチ56Aに配置されたスロープ部品によって効果的に構成される。
【0203】
図4並びに図6に示されるように、ホック56の引き離しスロープ88は、アクチュエータ手段が、下側即ち支え面66iと上側即ち当接面66sとの間の間隔に対応している第2の戻り止め66の垂直な遊びによって決定されるオーバートラベル(surcourse)によって、解放位置を超えて摺動するように、アクチュエータ部材42を負荷したとき、柱脚54に引き離し力を及ぼすように構成されている。
【0204】
矢印Dは、ホック56のスロープ88によって柱脚54に加えられる引き離し力に対応している力の横手方向に向けられた成分を概略的に示している。
【0205】
固定手段40の駆動システム48の少なくとも一実施の形態が、非限定的な例によって説明される。
【0206】
駆動システム48は、「機械式」タイプであり、例えば、手動で駆動される、即ち、オペレータによって手で直接操作されるように構成されている。
【0207】
もちろん、駆動手段は、代わって、ピストンシリンダアクチュエータ又はロッドを駆動させるモータのような、特に、アクチュエータを使用して、部分的に、又は完全に駆動されることができる。
【0208】
さらに、この種のアクチュエータは、固定位置に向かって部材42を戻すために戻しばね部材52の作用に対して固定手段40を解放するための力をアクチュエータ部材42の駆動部品46にアプリケーションのために必要なエネルギでアクチュエータ手段を供給するために、空気圧、水圧又は電気タイプであることができる。
【0209】
もちろん、駆動システム48に加えて、ロッキングラッチ72を選択的にアンロッキングするために、例えばまた、このようなアクチュエータによって、ロッキングシステム62を駆動させることが同様に可能である。
【0210】
そして、アンロッキングは、アクチュエータ部材42に作用する駆動システム48のアクチュエータ手段と同期される。
【0211】
ロッキングシステム62のアクチュエータ及び駆動システム48を同期することは、解放位置が達せられたとき、解放される部材をその固定位置からできる限り解放位置に摺動させ、そして、再びシステム62をロックさせるように、アクチュエータ手段による部材42の作動の前に、又はその間にシステム62をアンロックする。部材42がいったん解放位置にロックされると、駆動システム48の作動が止まることができる。
【0212】
非限定的な例では、機械的な駆動システムは、トグルクランプである。
【0213】
このような装置は、回転運動を並進運動へと変換するように構成されている。
【0214】
駆動システム48は、効果的には、駆動システム48の各シェルキャリア22のプレート63に永久的に装着することによる固定ブラケットを有する。
【0215】
駆動システム48は、ブラケットによって行われるシャフトを中心とした少なくとも第1の位置と第2の位置との間で回転するように装着されたレバーを有する。
【0216】
駆動システム48の第1の位置は、固定手段40の固定位置に対応しており、第2の位置は、手段40の解放位置に対応している。
【0217】
システム48のレバーは、アクチュエータ手段及び他を形成しているロッドの下端部に接続されており、その上端部は、効果的には、固定手段40のアクチュエータ部材42の下端部に対して移動するように接続されている。
【0218】
レバーが動かされたとき、例えば、固定位置に対応しているその第1の位置から解放位置に対応しているその第2の位置まで180°回転したとき、ロッドは垂直方向上向きに摺動する。
【0219】
固定手段40は、モールドキャリア14にほぼ直交する並進運動によってモールドキャリア14のリセットから又はリセットにハーフモールドを取り外す又は取り入れるのを可能にするように構成されている。
【0220】
固定手段40は、このような並進運動を可能にするようにして、シェル20とシェルキャリア22の2つの縁の各々に配置されている。
【0221】
もちろん、固定手段40もまた、特に、シェル20の外面と、凹部を規定しているシェルキャリア14の内面との間で、シェル20とシェルキャリア22との2つの縁以外の一部に埋め込まれることができる。
【0222】
第1の実施の形態では、それ故、固定手段40は、シェル20の縁28の各々を固定するように構成された両アクチュエータ部材42の動きを駆動させる必要があるように、複製される。
【0223】
駆動装置48は、各ハーフモールド又はシェル20のために、好ましくは同時に、2つのアクチュエータ部材42を作動させるように構成されたアクチュエータ手段を含む。
【0224】
本発明に係るモールドを交換する方法は、成形装置10のモールドキャリア14が閉位置にあるとき、駆動システムによって固定手段の作動で次に説明され、モールドを交換することのおかげで、かなり時間が削減される。
【0225】
それ故、モールド12は、好ましくは、2つの部品で、即ち上に示されるようなシェル20とシェルキャリア22で製造された2つのハーフモールドにより構成されている。
【0226】
本発明の特に効果的な特徴部分によれば、固定手段40もまた、モールドキャリア14が閉位置にあるとき、駆動されるように構成されている。
【0227】
従って、本発明の固定手段40は、モールドキャリア14が開位置にあるとき、及びモールドキャリア14が閉位置にあるとき、駆動されることができる。
【0228】
アクチュエータ部材42の駆動部品46の動きは、成形装置10のモールドキャリア14の開いた、又は閉位置にかかわらず、成形装置10の外側から駆動されるように構成されている。
【0229】
本発明に非限定的であるようにして、各アクチュエータ部材の駆動部品46は、好ましくは、閉位置を含む周知の従来の解決策と比較して特に、開いた又は閉位置とは独立して駆動部品46に作用することが可能であるように、成形装置10から突出している。
【0230】
本発明の固定手段に関するさまざまな工程が少なくとも1人のオペレータによって手動で行われることができるが、これら工程は、好ましくは、少なくとも限定された、又はなくされたオペレータによって介在する適切なアクチュエータによって自動化される。
【0231】
特に、ラッチをアンロックするためと部材42を作動させるためとの少なくとも一方のためのロッキングシステムの駆動を自動化することは、効果的には、モールド12を交換するために必要な時間のさらなる削減を可能にする。
【0232】
モールド12を交換するためのこの方法では、この後に説明される工程が、成形装置10のモールドキャリア14が閉位置にあるとき、実行される。
【0233】
成形装置10は、好ましくは、モールドを交換するために製造マシンの特定の領域に予め動かされる。
【0234】
回転式マシンでは、このような領域は、例えば、プリフォームが取り入れられ取り外される容器が完成されるマシンの対向側に位置される。
【0235】
図10並びに図11は、モールドを交換するための本発明の方法の工程を非常に概略的に示している。
【0236】
本発明のモールドを交換する方法では、モールドキャリア14が閉位置を占めたとき、まず、各ハーフモールドを解放するように固定手段40を構成している工程(a)を実行する。
【0237】
第1の実施の形態の固定手段40に関して、工程(a)は、特に、この後に説明されるサブ工程を含む。
【0238】
図10では、成形装置10が、閉位置にあるモールドキャリア14と、固定位置にある固定手段とを示し、これはまた図5に対応している。太線は、ハーフモールド又はシェル20とモールドキャリア14との間の固定を示すために使用されている。
【0239】
固定手段40が第1の実施の形態に適合するとき、工程(a)は、特に、この後に説明されるサブ工程を含む。
【0240】
第1のサブ工程(a1)では、ロッキングシステム62のアンロッキングが、固定手段40のアクチュエータ部材42の各々を解放するために命令される。
【0241】
一般的に言えば、サブ工程(a1)は、アクチュエータ部材を解放するために、固定位置を占める固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のアンロッキングを作動させることからなる。
【0242】
第1の実施の形態のロッキングシステムは、単に、固定及び開放位置の少なくとも一方のこのようなロッキングを与えるように構成された手段の非限定的な一例を構成する。
【0243】
上に示されるように、固定手段40のアクチュエータ部材42の、ここでは摺動である動きを駆動させるように構成された駆動装置は、空気圧又は水圧シリンダのようなアクチュエータによって構成されることができる。
【0244】
アクチュエータは、効果的には、特に、例えばシングル作用シリンダのおかげで、解放位置で、アクチュエータ部材をロックする機能を提供するように選択的に構成されている。
【0245】
代わって、解放位置と固定位置との両方をロックすることが必要とされるのであれば、2作用シリンダが使用され、特に、固定位置に向かってアクチュエータ部材42を戻すためにばね部材の故障のリスクから独立して特に固定位置である。
【0246】
第1のサブ工程(a1)は、効果的には同時に、シェル20の各々に対して実行される。
【0247】
各シェル20に対して、制御されたアクチュエータのような第1のアクチュエータ手段(図示されない)が、少なくとも1つのロッキングシステム62を作動させるように構成された使用される。
【0248】
各アクチュエータは、効果的には、同時に、シェル20のロッキングシステムの両方を作動させるように構成されている。
【0249】
代わって、ロッキングシステム62は、アンロッキング力を及ぼし1つのシェル20及び他のシェル20のためのいくつかのサブ工程を連続して実行するオペレータによって手動で作動される。
【0250】
従って、アクチュエータは、システム62の各々で、ロッキングラッチ72が、アクチュエータ部材42がその固定位置からその解放位置に向かって摺動することができるように、アクチュエータ部材42の第1の戻り止め64から解放されるように作動される。
【0251】
図8に示されるように、制御されたアクチュエータは、支持部68に対して当接する各ロッキングシステム62によって決定される進行を超えて、駆動アーム82の各々の部品86に外部から内部に向かって横手方向にアンロッキング力Fを及ぼすように構成されている。
【0252】
このように、アクチュエータは、アクチュエータ部材42と連結された各ロッキングシステム62に必要なアンロッキングを及ぼす、即ち、ロック位置に向かってラッチ72を弾性的に戻す部材80の作用に対してアンロック位置にその位置にその軸線を中心としてロッキングラッチ72の枢動である。
【0253】
駆動アームの部分84によって駆動され、この部分に緊密に固定される各ラッチ72は、ラッチ72のノッチ74が解放されるアンロック位置に向かって枢動し、戻り止め64も66もこの中に決して係合しない。
【0254】
夫々のアクチュエータ部材42と連結された各ロッキングシステムの駆動アーム82の各々の部品86が、シェル20を含む2つのシステム62の各ロッキングラッチ72のアンロッキングをもたらすために、これらを同時に負荷することができるように、アクチュエータに対して互いに隣接して、十分に近くにあることが言及される。
【0255】
上に説明されたように、図7ないし図9の実施の形態のロッキングシステム62は、双安定システムではない。即ち、アンロック位置は、安定位置ではなく、結果として、オペレータは、少なくとも、部材42が駆動システム48によって作動される(ラッチ72がばね80によってロック位置に自動的に戻されるまで落ちる)まで、一方の手で、駆動アーム82に対するこれらの力を維持しなければならない。
【0256】
ロッキングシステム62がサブ工程(a1)でいったんアンロックされると、アクチュエータ部材42は、固定位置から解放位置に向かってばね52の作用に対してこれを摺動させるために、駆動システム48によって自由に作動される。
【0257】
もちろん、サブ工程(a1)は、成形装置10は、分配されることができるが上述のさまざまな効果を有するこのようなロッキングシステム62を含むときのみ、実行される。
【0258】
第2のサブ工程(a2)では、各アクチュエータ部材42がアンロックされ、駆動システム48が、固定手段40を固定位置から解放位置へと摺動させるように作動される。
【0259】
一般的に言えば、サブ工程(a2)は、固定手段40のアクチュエータ部材42を固定位置から解放位置へと摺動させるように、駆動装置48を作動させることからなる。
【0260】
図6に示されるように、第2のサブ工程(a2)の実行は、使用される駆動システム48に依存している。
【0261】
駆動システム48はまた、効果的には、各部材42を解放位置に向かって摺動させる解放力をこれらの各々のばね52の作用に対して及ぼすために、シェル20と連結された2つのアクチュエータ部材42の各々の駆動部品46を選択的に負荷するように構成されたアクチュエータである。
【0262】
代わって、駆動システム48は、図10ないし図15又は図19並びに図20に示されるような、機械式装置であり、例えば、レバーを介して、オペレータによって手動で作動されるように構成されている。
【0263】
解放位置が達せられたとき(図6)、アクチュエータ部材42は、第3のサブ工程(a3)で解放位置にロックされる。
【0264】
もちろん、この種のサブ工程(a3)は、ロッキングシステム62の存在でのみ行われる。
【0265】
一般的に言えば、それ故、サブ工程(a3)は、アクチュエータ部材を解放位置で保持するために、解放位置を占める固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のロッキングを作動させることからなる。
【0266】
駆動システム48は、少なくとも、ロッキングのサブ工程(a3)まで、解放位置で各アクチュエータ部材42を維持することができる。
【0267】
ロッキングを与えるために、アクチュエータは、駆動アーム82にその力を及ぼすのをやめる。
【0268】
駆動アーム82に力を加えるのを止める効果は、各システム62の各ロッキングラッチ72が、駆動部材42が解放位置に向かって摺動するので、そのロック位置に向かって自動的に戻されて、図9に示されるように、それに面している第2の戻り止め66に係合されることである。
【0269】
ロッキングラッチ72は、下側支え面66iに対して支持し、アクチュエータ部材42は、解放位置で、ロッキングラッチ72によってロックされる(ロック位置)。
【0270】
ロック位置に向かうラッチ72の自動的な戻りは、この操作を容易にする効果を有する。なぜならば、ロッキングは、駆動アーム82を解放することによって、さらなる力を必要とすることなく、簡単に得られるからである。
【0271】
第4のサブ工程(a4)では、シェルキャリア22からシェル20を引き離すための手段が作動される。
【0272】
一般的に言えば、サブ工程(a4)は、各ハーフモールドを解放した後に実行され、モールドキャリアから各ハーフモールドを引き離すように引き離し手段を作動させることからなる。
【0273】
第4のサブ工程(a4)は、効果的には、引き離しを同時にもたらすために、これらの各々が解放位置を超えてオーバートラベルをするように構成された解放力で各アクチュエータ部材42を負荷するように、アクチュエータによってサブ工程(a2)の実行と同時に実行される。
【0274】
太線の除去によって図10に示されるように、工程(a)の後、成形装置10の内部にあるシェル20が、シェルキャリア22に決して固定されず、サドルにモールド底部34を固定せず、適用可能であり、結果として、接合されたシェル20が、これらの間に、ユニタリサブアセンブリを効果的に構成しているモールド底部34を把持する。
【0275】
しかし、シェル20は、閉位置でユニタリサブアセンブリを囲んでいるモールドキャリア14によってのみ一緒に保持される。
【0276】
このようにして、モールド12は、効果的には、成形装置10から外側に突出している少なくとも1つの部品120を含む。
【0277】
モールド12のシェル20は、効果的には、溝32の上に垂直に延びた突出している上側部品120を有する。この溝にシェルキャリア22の縁38が受けられる。
【0278】
非限定的な例では、図2並びに図3に示されるモールド12は、効果的には、ユニタリサブアセンブリの部分の保持及び固定を与えるように構成されたこのような突出している上側部品120を有する。
【0279】
シェル20の突出している上側部品120は、ハーフモールドを一緒に接合し、モールド底部34をトラップしているシェル20によって構成される搬送可能なユニタリサブアセンブリを形成するために、支持機能を選択的に与えることができる、アセンブリ手段の係合を与えることを意図されている。
【0280】
この上側部分のおかげで、モールドキャリア14が閉位置にあるとき、特に、成形装置10の外側からシェル20を一緒に接合することが可能である。
【0281】
従って、本発明の方法の第2の工程(b)は、モールドキャリアが閉位置を占めたとき、搬送可能なユニタリサブアセンブリを形成するようにして、ハーフモールドを一緒に接合するアセンブリ手段からなる。
【0282】
各シェル20は、工程(a)の実行以来、シェルキャリア22から自由であり、モールドキャリア14が開かれたときに後者が落ちるリスクがある。
【0283】
特定の簡単かつ経済的な実施の形態では、アセンブリ手段は、接合位置にシェル20を固定し、ユニタリサブアセンブリを構成するようにして、モールドキャリア14の外側に突出しているモールド12の上側部品120のレベルでオペレータによって置かれたリンクによって構成される。
【0284】
アセンブリ手段は、動かされることができるコンパクトなブロックを形成している搬送可能なユニタリサブアセンブリを構成するために、ハーフモールドを一緒に保持するように構成されている。
【0285】
モールド12がモールド底部34を含むとき、後者は、シェル20と形状の協同によって適所で自動的に保持され、これを囲んでいる周囲に把持する。
【0286】
ユニタリサブアセンブリを保持するためと支持するためとの少なくとも一方のための数多くの装置が、特に、機械装置が考えられることができる。
【0287】
代わって、モールド12は、ユニタリサブアセンブリを構成するために、シェルを一緒に保持するように構成された一時的なロッキング装置を含む。ロッキング装置は、効果的には、後退位置とロッキング位置との間で可動であるように装着されたロッキング手段を含む。
【0288】
さらに、ロッキング手段は、効果的には、シェル20の固定にすぐ後方に進行するように、その解放位置に向かって部材42の摺動を利用するようにして、例えば、固定手段40のアクチュエータ部材42に接続された要素である、駆動要素によって前記両位置の間で駆動される。
【0289】
シェル20は、例えば、シェル20の各々にある柱脚54を使用してロックされる。
【0290】
他の変形例では、クランプのような保持手段が、上側部品120のまわりに置かれ、ユニタリサブアセンブリを形成するために、シェルを一緒に組み立てる機能と、このようなユニタリサブアセンブリを支持している機能との両方を与える。保持手段は、オペレータによって作動され、自動化され、支持構造体に接続される。
【0291】
工程(b)は、効果的には、工程(a)の前又は後に実行される。
【0292】
どんなアセンブリ手段が選択されても、これらはまた、好ましくは、ユニタリサブアセンブリを搬送するのを容易にするようにして、支持機能を与える。
【0293】
ユニタリサブアセンブリを形成するためのシェルの接合は、接合面に延びている太線によって図10に示される。
【0294】
第3の工程(c)は、モールドキャリア14が開かれたときにユニタリサブアセンブリが参照位置にとどまるようにして、並進運動によってこれらからユニタリサブアセンブリを取り外すように、閉位置から開位置へとモールドキャリアを開くことからなる。
【0295】
閉位置から開位置へとモールドキャリアを開く際、前の構成のユニタリサブアセンブリは、好ましくは、互いに離れて横手方向に動くモールドキャリア14のみ、「自動的に」取り外され、静止したままとどまる。
【0296】
アセンブリのみの手段(即ち、支持機能がない)が工程(b)に置かれたとき、ユニタリサブアセンブリは、特に、サドルによって、参照位置にその底部34によって支持される。
【0297】
アセンブリ手段は、効果的には、上に参照される保持手段(図示されない)によって構成される。即ち、これのジョーのクランプが、ユニタリサブアセンブリの上側部品120を把持するように構成される。そして、クランプもまた、搬送可能なユニタリサブアセンブリを支持する機能を与える。
【0298】
上側部品120と連結された保持手段の協同のおかげで、ユニタリサブアセンブリを落とすリスクなく、成形装置10のモールドキャリア14を開くことが可能である。
【0299】
図10に矢印で示されるように、第4の工程(d)は、モールドキャリアの間でその参照位置からユニタリサブアセンブリを取り外すことからなる。
【0300】
モールド底部34は、好ましくは、支持サドルからアンロックされ、流体接続が、ユニタリサブアセンブリを取り外す前にプラグを抜かれる。
【0301】
上に示されるように、ユニタリサブアセンブリは、効果的には、保持手段によってもっぱら支持され、サブアセンブリはこの保持手段から懸吊される。
【0302】
もちろん、保持手段は、ここでは中央位置である参照位置からそれを取り外すように、アセンブリ手段によって製造されたユニタリサブアセンブリを保持しているオペレータの手と同様であることができる。
【0303】
代わって、ユニタリサブアセンブリをなくすことは、自動化され、保持手段が設けられた少なくとも1つの駆動アームを含むロボットによってもたらされる。
【0304】
これは、他のユニタリサブアセンブリの装着を待っている開位置で、成形装置とモールド12を分離する方法の段階を完了する。
【0305】
図10に見られることができるように、ユニタリサブアセンブリがないことが破線によって示される。
【0306】
図11に示されるように、ユニタリサブアセンブリを装着する段階は、上述の分離段階から続く。以下の工程は、この目的のために実行される。
【0307】
装着段階では、第5の工程(e)は、開位置でモールドキャリアの間に参照位置でユニタリサブアセンブリを置くことからなる。
【0308】
モールドキャリア14は、開位置にあり、ユニタリサブアセンブリは、矢印の方向で参照位置に取り入れられる。
【0309】
図11に示されるように、ユニタリサブアセンブリ(接合面で太線の存在によって示される)は、参照位置が達せられるまで、開位置でモールドキャリア14の間の矢印の方向に取り入れられる。
【0310】
成形装置10のこの実施の形態では、底部34が、好ましくは、サドルに装着され、あるいは、必要な流体接続がプラグインされる。
【0311】
そして、ユニタリサブアセンブリが、サドルによって支持され、シェル20が、アセンブリ又は保持手段によって保持される。
【0312】
そして、モールドキャリアが、第6の工程(f)でユニタリサブアセンブリに閉じられる。
【0313】
モールドキャリア14が参照位置に予め置かれたユニタリサブアセンブリの上で閉じるやいなや、アセンブリ手段を取り外すことが可能である。
【0314】
第7の工程(g)は、ハーフモールドの間隔を与えるように、ユニタリサブアセンブリからアセンブリ手段を取り外すことからなる。
【0315】
これは、側方の矢印の除去及び2つのハーフモールドの間の太線の除去によって図11に示され、これは、搬送可能なユニタリサブアセンブリを決して形成しない。
【0316】
第8の工程(h)は、関連付けられるモールドキャリアに各ハーフモールドを固定するために、固定手段を作動させることからなる。
【0317】
第1の実施の形態に適合する固定手段40に関して、固定は、分離段階の工程(a)に関して上に説明されたのと同様のサブ工程を実行することによって得られる。
【0318】
ロッキングシステム62は、サブ工程(h1)でアンロックされる。
【0319】
シェルキャリア22でのシェル20の固定は、効果的には、自動的に得られる。なぜならば、アクチュエータ部材42は、固定位置に向かって戻されるので、特定の固定サブ工程が必要でないからである。
【0320】
ばねは、アクチュエータ部材42なしで戻り、サブ工程(h2)では、駆動システム48は、例えば、駆動システム48を形成しているアクチュエータによって、解放位置から固定位置に向かってアクチュエータ部材を動かすように作動される。
【0321】
固定位置がいったん達せられると(図5)、ロッキングシステム62が、固定位置で固定手段40のためにアクチュエータ部材42をロックするように作動される。
【0322】
ロッキングシステム62は、固定手段40のアクチュエータ部材42を固定する位置からロッキング位置へとラッチ72を戻すためのばねを有し、特定のサブ工程が必要とされず、ロッキングが自動的に得られる。
【0323】
代わって、ロック位置に向かってラッチ72を戻るためのこのような手段なしでは、ロッキングシステム62は、ラッチ72によってアクチュエータ部材をロックするためにサブ工程(h3)で作動される。
【0324】
そして、必要であれば、ロック18は、効果的には、閉位置でモールドキャリア14をロックするように作動される。
【0325】
本発明のモールドを交換する方法は、従来技術の周知の解決策と比較して、装着及び分離(着脱)のために必要な時間をかなり削減させることを可能にする効果を有する。
【0326】
シェル20によって形成されたユニタリサブアセンブリ、適用可能なモールド底部34は、部品の各々を把持して押し下げる連続的な動作よりも単一の動作で装着され分離される(着脱される)ことができる。
【0327】
このようなモールドを交換する方法は、特に、簡単かつ迅速であるようにしてユニタリサブアセンブリの解放及び固定を可能にする本発明の固定手段によって果される。
【0328】
特定の効果的な動作手順では、オペレータの介在が減少されるかなくされ、それを開いたり閉じたりするために作動され、効果的には、ユニタリサブアセンブリを保持する機能を与える、クランプのような支持手段が、搬送装置に接続されている。
【0329】
このような搬送装置は、ストック部(stockage)への分離段階の後、ユニタリサブアセンブリを搬送するように構成されており、一方、他の支持手段は、効果的には、装着段階に対応する工程によって、成形装置10にユニタリサブアセンブリをすぐに装着するように、新しいユニタリサブアセンブリを待っている。
【0330】
もちろん、説明された方法では、成形装置10を開いたり閉じたりすることができるように、閉じられたモールドキャリア14のためのロック18が、互いに離れるようにモールドキャリア14を動かすことができるように、そのアンロック又はロック位置に向かって動くように、予め、又は同時に作動される。このアンロッキング及び開きは、オペレータによって手動でもたらされる。
【0331】
この目的のために、ロック18を駆動させるカムに力を手動で及ぼした後、オペレータは、モールドキャリアが開位置に達するまで、モールドキャリア14を離れるように動かしてこれらモールドキャリアを開くように、再び手動で、横手方向の力を及ぼす。
【0332】
ロック18は、好ましくは、閉位置でモールドキャリアをロックするために、その位置にロックを自動的に戻すように構成された戻り手段を含む。
【0333】
かくして、第2のモールドを交換する方法は、効果的には、第1の方法と比較して、従って、従来技術の周知の解決策と比較してよりいっそう、分離のために必要な時間のさらなる削減を与える。
【0334】
第2の方法では、シェル20で形成されたユニタリサブアセンブリ及び適用可能なモールド底部34は、各シェル20に対する連続的な動作ではなく、単一動作で装着される又は分離される(着脱される)ことができる。
【0335】
このようなモールドを交換する方法は、本発明の固定手段によって可能となり、本発明のおかげで、ユニタリサブアセンブリが特に簡単で迅速であるようにして解放される。
【0336】
特定の効果的な動作手順では、オペレータの介在が減少されるかなくされ、ユニタリサブアセンブリを開いたり閉じたりするために作動されるクランプのような、ユニタリサブアセンブリを保持するための手段は、ストック部への分離段階の後、このようなユニタリサブアセンブリを搬送するように構成された搬送装置に接続され、一方、他の保持手段は、効果的には、装着段階に対応する工程によって、成形装置10にユニタリサブアセンブリをすぐに装着するように、新しい成形ユニタリサブアセンブリを待っている。
【0337】
もちろん、上に説明され図1ないし図9に示される成形装置のための固定装置の実施の形態は、単に、モールドを交換する本発明の方法での使用に適した固定装置の一実施の形態を構成するものである。
【0338】
本出願人の名前で2009年9月7日に出願された仏国特許出願No.09.56074は、モールドを交換する本発明の方法での使用に適した固定手段を含む成形装置のための他の固定手段を説明し図示している。
【0339】
さまざまな実施の形態によって次に簡潔に説明される、この種の固定装置(図示されない)もまた、モールドを交換する本発明の方法での使用に適しており、その詳細は、上述の仏国特許出願を参照することによって得られることができる。
【0340】
本発明によれば、各ハーフモールドをモールドキャリアに固定するための固定装置の固定手段は、モールドキャリアが閉位置にあるとき、これらが各ハーフモールドを固定する又は解放するために選択的に作動されるように構成されていることを特徴とする。
【0341】
より正確には、固定手段は、関連付けられるモールドキャリアにハーフモールドを固定するために、各ハーフモールドに選択的に引力を及ぼすように構成されている。
【0342】
前記引力を及ぼす固定手段は、効果的には、吸引効果によってハーフモールドを固定するように構成された吸引手段である。
【0343】
この目的のために、固定手段は、モールドキャリアとハーフモールドとの間の境界で保持された少なくとも1つの気密チャンバを含み、これは、少なくとも選択的に動作可能な真空源を含む吸引手段に連結されている。
【0344】
気密チャンバは、効果的には、気密チャンバ中に大気圧よりも低い圧力を構築するために、吸気パイプを介して前記選択的に動作可能な真空源と連通している。
【0345】
気密チャンバは、吸引効果によってモールドキャリアの凹部の底部に押圧されるハーフモールドを保持するために、大気圧未満のいわゆる固定圧力に晒されるように構成されている。
【0346】
ハーフモールドが装着位置にあるとき、その外面が、凹部の底部と接触するようになり、かくして、気密チャンバを形成するようにキャビティを横手方向に閉じる。
【0347】
キャビティは、効果的には、気密チャンバに関して小さな容積を有するように、浅い。真空により及ぼされる吸気又は引力の強度は、気密チャンバの輪郭形状によって規定される領域に比例する。
【0348】
気密チャンバは、キャビティ46の輪郭形状を外側に囲んでいる連続したシールによってシールされている。このシールは、例えば、平行六面体形状を有する。
【0349】
このシールは、好ましくは、モールドキャリアにより実行される。このシールは、モールドキャリアの凹部の底部に製造される環状溝で受けられる。このシールは、ハーフモールドの外面と気密チャンバをシールするための凹部の底部との間に圧縮されるように構成されている。
【0350】
気密チャンバは、効果的には、気密チャンバ中の圧力が大気圧よりも低い圧力に減少されるように、吸気パイプを介して選択的に動作可能な真空源と連通している。
【0351】
真空源は、固定手段がアクティブである駆動状態と、固定手段がアクティブでない非駆動状態との間で選択的に命令されるように構成されている。
【0352】
前の実施の形態と比較すると、駆動状態は固定位置に対応しており、非駆動状態は解放位置に対応している。
【0353】
吸気パイプは、好ましくは、モールドキャリアの厚さ内で製造され、気密チャンバに開くオリフィスの範囲内で、モールドキャリアの底部で接続のためのオリフィスから源に延びている。
【0354】
接続しているオリフィスは、可撓ホースを介して真空源52と接続されることを意図された接続手段を含む。
【0355】
可撓ホースは、真空チャンバが、例えばブラケットであるカルーセルに対して固定された支持部に設置されることを可能にし、一方、モールドキャリアは可動式である。
【0356】
真空源は、例えば、中間に比較的小さな部分を有するベンチュリチューブを含むポンプのようなベンチュリ効果ポンプによって形成されている。圧縮された空気の流れが、ベンチュリチューブを通過し、この減少された部分で減少された圧力を生じる。
【0357】
吸気パイプは、気密チャンバ中に含まれた空気の吸気を可能にする減少されたレベルのサイズでベンチュリチューブに接続されている。
【0358】
説明された第2の実施の形態の固定装置が装備された成形装置のモールドを交換する方法が説明される。
【0359】
装着段階を実行するために、本方法は、モールドキャリアが閉位置を占めたとき、各ハーフモールドを解放するように固定手段を作動させることからなる少なくとも第1の工程(a)を含む。
【0360】
ハーフモールドを分離するために、気密チャンバは、例えば、真空源を非駆動にして、制御弁を開くことによって、大気圧に戻される。
【0361】
そして、真空源は、固定がアクティブであるその駆動状態から、固定手段がアクティブでない非駆動状態に命令され、各ハーフモールドが解放される。
【0362】
第1の実施の形態に関して上に与えられるのと同様の理由により、第2の工程(b)は、モールドキャリアが閉位置を占めたとき、搬送可能なユニタリサブアセンブリを形成するようにして、アセンブリ手段によりハーフモールドを互いに接合することからなる。
【0363】
固定手段は、好ましくは、モールドキャリアが開かれる前に、上側部品の周りに、又は、代わって、クランプのそばに配置された接続によって構成されている。
【0364】
支持手段は、効果的には、モールドキャリアが開かれたときにサブアセンブリが落ちるのを防ぐために、アセンブリ手段に後退して、ユニタリサブアセンブリの搬送を支持するように設けられている。
【0365】
アセンブリ機能及び搬送可能なユニタリサブアセンブリを支持する機能は、好ましくは、モールドキャリアが閉位置にあるとき、成形装置の外側に突出している上側部品によってユニタリサブアセンブリを保持するためのクランプのような同じ手段によって与えられる。
【0366】
そして、第3の工程(c)は、並進運動によってこれからユニタリサブアセンブリを引き出すために、ユニタリサブアセンブリが参照位置にとどまるようにして、閉位置から開位置にモールドキャリアを開くことからなる。
【0367】
サブアセンブリが成形装置に決して接続されていないとき、例えば、これがモールド底部を介してサドルに固定されているとき、第4の工程(d)が、その参照位置から始まるモールドキャリアの間からユニタリサブアセンブリを取り外すことからなる。
【0368】
真空源の動作は、効果的には、気密チャンバ中の圧力が大気圧よりも上の圧力に増加されるように、逆にされることができる。
【0369】
ハーフモールドが凹部の底部に対して数時間押圧されたままとどまれば、ハーフモールドは、しばしば、モールドキャリアに吸着することがわかっている。この吸着は、ハーフモールドを分離する動作を遅くしうる。
【0370】
ベンチュリ効果ポンプの動作を逆にするために、例えば、特に、3ポート弁によって、通常ベンチュリチューブを与える圧縮空気を吸気パイプに直接流れることを可能にする。
【0371】
真空ポンプの動作を逆にすることは、気密チャンバ中に増加された圧力が生じることを可能にし、これにより、ハーフモールドが引き離される。
【0372】
このような引き離し工程は、効果的には、ハーフモールドを解放した後で開く工程(c)の前に実行される。
【0373】
分離段階の終わりでは、少なくとも以下の工程を実行することによって、新しい搬送ユニタリサブアセンブリを装着する段階が続く。これら工程は、
(e)開位置でモールドキャリアの間の参照位置にユニタリサブアセンブリを置く工程と、
(f)ユニタリサブアセンブリに対してモールドキャリアを閉じる工程と、
(g)ハーフモールドの間隔を与えるように、アセンブリ手段を搬送可能なユニタリサブアセンブリから取り外す工程と、
(h)関連付けられるモールドキャリアに各ハーフモールドを固定するように、固定手段を作動させる工程とである。
【0374】
参照位置では、ユニタリサブアセンブリにモールドキャリアを閉じた後、ハーフモールドの外面が、気密チャンバを形成するために、キャビティを閉じるように、凹部の底部と協同する。凹部のシールは、気密チャンバをシールするように、ハーフモールドによって圧縮される。
【0375】
そして、ポンプからのベンチュリ効果が駆動される。そして、ベンチュリ効果ポンプが、気密チャンバ中にある空気を吸気し、これにより、ハーフモールドの外面が凹部の底部に対して押圧されることを可能にする吸盤(ventouse)効果を生じる。
【0376】
これは、シールをさらに圧縮し、かくして気密チャンバのシールを改良する。
【0377】
ベンチュリ効果ポンプが動作しているときの気密チャンバの寸法及び気密チャンバ中の圧力は、気密チャンバ中の真空により及ぼされる摩擦力が、ブロー成形装置が、ブロー成形された容器を受け付けないようにモールドキャリアの素早い繰り返しの開閉の間を含む動作の間を含む動作中、固定されたハーフモールドを維持するのに十分であるように設計されている。
【0378】
ベンチュリ効果ポンプは、効果的には、気密チャンバ中の圧力を測定するための手段と、シールされるようにして摩擦パイプを閉じるための制御弁とを有する。制御弁は、圧力測定手段の間に配置される。
【0379】
固定装置は、好ましくは、制御弁の閉じの制御及びベンチュリチューブを介した圧縮空気の供給を与える電気制御ユニットを含む。
【0380】
圧力測定手段は、電気制御ユニットによる測定圧力を通信することができる。
【0381】
測定された圧力が固定圧力以下であれば、電気制御ユニットは、制御弁の閉じを命令し、ベンチュリチューブへの圧縮空気の供給を遮断する。
【0382】
かくして、気密チャンバは、エネルギの外部源なしで、その固定圧力で維持される。気密チャンバ中の圧力は、それにもかかわらず、例えば、わずかな空気漏れのために、変化しうる。
【0383】
気密チャンバ中の圧力が、固定が改良されることができる値を超えた圧力限界値に対して特定の閾値よりも高く測定されたならば、電気ユニットは、気密チャンバ中に含まれた空気を吸気するために、ベンチュリチューブへの圧縮空気の供給の再駆動及び制御弁の開きを命令する。
【0384】
本発明の他の実施の形態では、ハーフモールドは、磁気的引力によってモールドキャリアに固定される。
【0385】
図10並びに図11に示される上で説明されたモールドを交換する方法では、参照位置は、モールドキャリアの間の中心位置であり、ハーフモールドが、モールドキャリアを開く工程の前に、同時に、又は同時ではなく解放される。
【0386】
代わって、参照位置は、側方位置であり、固定手段は、連続して命令する。
【0387】
閉位置を占めるモールドキャリアからの取り外しに関して、本方法は、サドルから動作するモールドを解放して、ハーフモールドの一方のみを開いて、モールドキャリアを開くために、ユニタリサブアセンブリを構成するように、(これらが組み込まれていなければ)アセンブリ手段を係合することからなる。
【0388】
そして、ユニタリサブアセンブリが、モールドキャリアによって支持され、その固定手段は、解放位置に向かって駆動されない。
【0389】
側方の参照位置を占めるユニタリサブアセンブリを取り外すために、固定手段が、サブアセンブリのハーフモールドを解放するように作動される(これは、なおも固定され、好ましくは引き離し手段のアシスタントありで、そして、サブアセンブリが取り外される)。
【0390】
サブアセンブリは、オペレータによって、例えば、手で直接、又はその解放の間サブアセンブリを支持するように構成されたクランプのような保持手段のアシスタントありで、オペレータによって手動で取り外される(あるいは、解放の前に係合されるアセンブリ手段の存在でサブアセンブリを形成しているハーフモールドのアセンブリもまたある)。
【0391】
もちろん、ユニタリサブアセンブリはまた、オペレータの介入なしで、特に、いったん解放されると、サブアセンブリを把持し、これを移動するように構成された関節結合されたアーム保持手段の端部を有する操作ロボットによって、自動的に取り外されることができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の製造のためのモールドを交換する方法、及びこのような方法を実行するための固定装置に関する。
【0002】
本発明は、特に、予熱されたプリフォームを形成することによって、熱可塑性材料の容器、特に、ボトルを製造するための成形装置のモールドを交換する方法に関する。前記成形装置は、開位置と閉位置との間で回転軸線を中心として互いに関連して可動であるように装着された2つのモールドキャリアと、各々が、分離可能であるようにして、関連付けられるモールドキャリアに固定手段によって固定された2つのハーフモールドとを具備する。
【背景技術】
【0003】
容器を製造するためのマシンを装備することを意図されたこのような成形装置は、特に、排他的ではないが、同一の特定の数のブロー成形ステーションが周囲に設けられた円形コンベヤ(カルーセル)を含むいわゆる「回転式」マシンは、周知技術である。
【0004】
ボトル、フラスコなどのようなプラスチック材料の容器は、熱処理用の炉で予熱されたプリフォーム又はブランクからその中で製造される。
【0005】
製造段階では、モールドインプリントの数に応じて決まる、少なくとも1つのプリフォームが、例えば、少なくとも1つの加圧ガスと液状流体との少なくとも一方を利用する形成手段と関連付けられた成形装置に取り入れられるように、マシンのステーションに供給される。
【0006】
プリフォームは、例えば、空気のような加圧ガスによる、あるいは、少なくとも部分的に、加圧液体によるブロー成形によって、又は圧伸ブロー成形によって形成される(即ち造形される)。
【0007】
「回転式」製造マシンでは、いわゆる「本のように開く」(“portefeuille”)各成形装置は、ほぼ垂直な回転軸線を中心として互いに関連して可動するように装着された夫々のモールドキャリアによって支持された2つのハーフモールドにより構成された少なくとも1つのモールドを含む。
【0008】
各ハーフモールドは、関連付けられるモールドキャリアの相補的な凹部に受けられ、ハーフモールドは、モールドを交換する観点から分離することが可能であるように、固定手段によってモールドキャリアに取り外し可能に固定されている。
【0009】
モールドの交換は、特に、さまざまな形状やサイズの容器を製造するために、あるいはハーフモールドへのダメージやハーフモールドの摩損が生じたときにこれらを取り替えるために必要とされる。
【0010】
製造コストを削減すること、及びこのような「本のように開く」成形装置へのモールドのさまざまな改良のこのような分離のために必要な時間を削減することは、文献EP−B1−0821641に既に提案されている。
【0011】
まず、各ハーフモールドのインプリントの温度を調整するための手段が、ハーフモールドとは別の部分で製造され、この結果、各ハーフモールドは、(上述の文献の術語を使用すると)一方では、温度規制手段が設けられ、かつモールドキャリアによって支持されるように構成されたシェルキャリアを有し、他方では、固定装置の固定手段によってシェルキャリアに取り外し可能に固定されるように構成された、製造される容器のハーフインプリントが設けられたシェルを有する。
【0012】
そして、シェルをシェルキャリアに固定するための手段が、インプリントの主軸線に平行なシェル及びハーフシェルの夫々の縁に配置される。
【0013】
これら固定手段は、特に、シェルキャリアの接合面にクランピングバーをねじ留めするための手段を含む。クランピングバーは、シェルをシェルキャリアに堅固に固定するために、ハーフモールドの接合面から突出しているクランピング脚を有する。
【0014】
このような固定手段に関して、「ブロー成形マシン」としても知られている回転式製造マシンのステーションを装備している成形装置のモールドを交換するための装着及び分離(着脱)工程は、少なくとも1人のオペレータによって実行され、シェルが、円形の動きで係合される。
【0015】
より正確には、シェルは、シェルキャリアの対応する凹部に取り入れられ、モールドキャリア間の関節結合手段と同じ側に位置されたモールドの縁が、まず、所定の位置に動かされ、そして、円形の動きを続け、他の縁が、固定手段による固定を続けるように、所定の位置に移動されて、この点で作動される。
【0016】
従って、装着及び分離(着脱)動作は、開位置でモールドキャリアに面しているオペレータによって固定手段を動作させるために、ドライバのような工具の使用を必要とする。
【0017】
そして、一方及び他方のシェルが、連続して分離され、新しいシェルが順々に装着される。
【0018】
このような装着と分離との少なくとも一方の動作は、細心の注意を要し、「本のように開く」タイプの成形装置は、特に、これら工具を使用して各シェル(又はハーフモールド)を正確に操作しなければならないオペレータにより直面されるアクセスの問題に対処するのに適した特有の特徴を有する。
【発明の概要】
【0019】
さらに、固定手段になされた改良にもかかわらず、目的は、さらに、ハーフモールドの装着及び分離(着脱)を含む、モールドを交換するために必要な全時間を削減することである。
【0020】
これら動作の間、マシンの固定は、付随して起こる完全な製造の中断のせいで高コストとなり、モールドを交換する動作は、ユーザに応じて多かれ少なかれしばしば起こる。
【0021】
これは、モールドの交換の間、ハーフモールドを装着する/分離する(着脱する)工程を行うために必要な時間をさらに削減することを目的とする理由の1つである。
【0022】
この目的のために、本発明は、上述のタイプの容器の製造のための成形装置のモールドを交換する方法を提案する。
【0023】
本発明によれば、本方法は、モールドを分離するために、少なくとも、
(a)前記モールドキャリアが前記閉位置を占めたとき、各ハーフモールドを解放するように前記固定手段を作動させる工程と、
(b)前記モールドキャリアが前記閉位置を占めたとき、搬送可能なユニタリサブアセンブリを形成するようにして、アセンブリ手段によって前記ハーフモールドを一緒に接合する工程と、
(c)前記ユニタリサブアセンブリが参照位置にとどまるようにして、並進運動(mouvement de translation)によって前記モールドキャリアから前記ユニタリサブアセンブリを取り外すように、前記閉位置から前記開位置に前記モールドキャリアを開く工程と、
(d)前記モールドキャリアの間でその参照位置から前記ユニタリサブアセンブリを取り外す工程とを具備する。
【0024】
他の特徴によれば、本方法は、前記工程(a)の実行のために、少なくとも、
アクチュエータ部材を解放するように、固定位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のアンロッキングを命令することからなるサブ工程(a1)と、
前記固定手段のアクチュエータ部材を固定位置から解放位置へと摺動させるように、駆動システムを作動させることからなるサブ工程(a2)と、
前記アクチュエータ部材を前記解放位置に保持するように、前記解放位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のロッキングを作動させることからなるサブ工程(a3)と、
前記モールドキャリアからの各ハーフモールドの引き離しをもたらすように、引き離し手段を作動させることからなる、各ハーフモールドの解放の後に実行されるサブ工程(a4)とを含む。
【0025】
本方法は、効果的には、他のモールドを装着するために、少なくとも、
(e)前記開位置で前記キャリアモールドの間の前記参照位置にユニタリサブアセンブリを置く工程と、
(f)前記ユニタリサブアセンブリに対して前記モールドキャリアを閉じる工程と、
(g)前記ハーフモールドの間隔を与えるように、前記アセンブリ手段を前記ユニタリサブアセンブリから取り外す工程と、
(h)前記関連付けられるモールドキャリアに各ハーフモールドを固定するように、前記固定手段を作動させる工程とを含む。
【0026】
本方法は、効果的には、前記参照位置に前記ユニタリサブアセンブリを保持するように構成された支持手段を作動させることからなる、前記工程(c)の前、かつ前記工程(e)の後に実行される補足的な工程を含む。
【0027】
他の特徴によれば、本方法は、前記工程(h)の実行のために、少なくとも、
アクチュエータ部材を解放するように、前記解放位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のアンロッキングを作動させることからなり、前記アクチュエータ部材は、特に、その後、前記固定位置に向かって自動的に戻るように構成されたサブ工程(h1)を含み、
本方法は、前記工程(h)の実行のために、少なくとも、固定位置から解放位置へと前記固定手段のアクチュエータ部材の摺動を駆動させるための駆動システムを作動させることからなるサブ工程(h2)を含み、
本方法は、前記工程(h)の実行のために、少なくとも、前記固定位置に前記アクチュエータ部材を保持するように、固定位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のロッキングを作動させることからなるサブ工程(h3)を含む。
【0028】
本発明は、さらに、本方法の実行のための固定装置に関する。各固定装置は、モールドキャリアが前記閉位置にあるとき、各ハーフモールドを固定するか解放するために選択的に作動されるように構成された、モールドキャリアに各ハーフモールドを固定するための手段を含む。
【0029】
各固定装置は、効果的には、並進運動によりユニタリサブアセンブリの取り入れ又は取り外しを可能にするように構成されている。
【0030】
モールド及び固定装置を交換する本発明の方法のおかげで、モールドを交換するのに必要な時間が、従来技術の固定装置に関する、以前に必要とされる時間と比較してかなり削減される。
【0031】
本発明の固定装置の他の特徴によれば、
この装置は、前記モールドキャリアが前記閉位置にあるとき、前記成形装置の外部から、少なくとも固定位置と解放位置との間で移動するよう駆動されるように構成された、固定手段を作動させるための少なくとも1つの部材を含む固定手段を有し、
前記固定手段のアクチュエータ部材は、前記固定位置と前記解放位置との間で摺動するようにして移動するよう駆動され、
前記固定手段のアクチュエータ部材は、前記固定位置と前記解放位置との間で回転するように駆動され、
前記選択的に動作される固定手段は、ハーフモールドを関連付けられるモールドキャリアに固定するように、各ハーフモールドに引力を及ぼすように構成され、
前記引力を及ぼす前記固定手段は、吸引効果によって前記ハーフモールドを固定するように構成された吸引手段である。
【0032】
本発明のさまざまな固定装置のおかげで、モールドキャリアによって占められる開位置又は閉位置にかかわらず、選択的に、モールドキャリアにハーフモールドを固定する、あるいは、モールドキャリアからハーフモールドを解放するように、成形装置の外部から固定手段を動作させることが可能である。
【0033】
従来技術の固定手段と比較すると、従来技術のモールドキャリアは、固定手段へのアクセスを与えるために、必ず開位置である必要がなければならない。本発明の固定手段は、前記モールドキャリアの開位置又は閉位置とは独立して作動されるように構成されている。
【0034】
本発明の固定手段は、効果的には、工具の精巧な操作なしで、各ハーフモールドの固定又は解放を可能にする。固定手段は、モールドキャリアが閉位置を占めているとき、迅速かつ簡単に作動される。
【0035】
本発明によれば、各シェルの両縁が本発明の教示に従って固定手段に装備されたとき、モールド底部を囲んでいる2つのハーフシェルを含むユニタリサブアセンブリの装着又は分離(着脱)を単一の動作で行うことが可能である。
【0036】
本発明のモールドを交換する方法に従えば、サブアセンブリは、モールドキャリアが本発明の固定手段のおかげで開かれ、並進運動によって各シェルの取り外し及び取り入れを与えるやいなや、単一の動作で取り外されることができる。
【0037】
本発明の他の特徴並びに効果が、図面を参照した理解を助けるための以下の詳細な説明を読むことにより明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、容器製造マシンのステーションの適所での成形装置を示し、これらの閉位置でのハーフモールドを含むモールドキャリアを示す斜視図である。
【図2】図2は、図1からの成形装置の主部分を示す斜視図であり、本発明の第1の実施の形態の固定手段を含み、開位置でのモールドキャリアを示し、ハーフモールドの各々は、モールドキャリアの凹部に装着されたシェルキャリアとシェルとから構成され、2つのシェルが、ユニタリサブアセンブリを形成しているモールド底部により完成され、このユニタリサブアセンブリは、これを装着する又は分離(着脱)する観点からモールドキャリアの間から取り外されるか、間に取り入れられることができる。
【図3】図3は、第1の実施の形態のハーフモールドを示す拡大斜視図であり、本発明の固定手段が設けられており、これらは、夫々、ここでは2つのシェルにより構成され、これは、モールド底部と関連付けられ、2つのシェルキャリアが、モールドキャリアに装着されるように構成され、後者とシェルとの間に配置されている。
【図4】図4は、垂直面の断面で示される2つのアクチュエータ部材の1つの詳細を示す斜視図であり、各部材には、この第1の実施の形態ではホックにより形成された第2の固定要素が設けられている。
【図5】図5は、閉位置での成形装置を示す正面図であり、本発明の第1の実施の形態の固定手段の垂直断面を示し、各アクチュエータ部材は、シェルキャリアに装着され、固定位置及び開放位置で示される。
【図5A】図5Aは、特に、第1及び第2の固定手段を示す詳細図である。
【図6】図6は、閉位置での成形装置を示す正面図であり、本発明の第1の実施の形態の固定手段の垂直断面を示し、各アクチュエータ部材は、シェルキャリアに装着され、固定位置及び開放位置で示される。
【図6A】図6Aは、特に、第1及び第2の固定手段を示す詳細図である。
【図7】図7は、下側から見たときの成形装置を示す斜視図であり、固定手段のアクチュエータ部材と関連付けられることができるロッキングシステムの一実施の形態を示し、図7ないし図9は、解放位置を示す部材のロック位置での、アンロック位置での、及び固定位置を占める部材のロック位置でのシステムを連続的に示している。
【図8】図8は、下側から見たときの成形装置を示す斜視図であり、固定手段のアクチュエータ部材と関連付けられることができるロッキングシステムの一実施の形態を示し、図7ないし図9は、解放位置を示す部材のロック位置での、アンロック位置での、及び固定位置を占める部材のロック位置でのシステムを連続的に示している。
【図9】図9は、下側から見たときの成形装置を示す斜視図であり、固定手段のアクチュエータ部材と関連付けられることができるロッキングシステムの一実施の形態を示し、図7ないし図9は、解放位置を示す部材のロック位置での、アンロック位置での、及び固定位置を占める部材のロック位置でのシステムを連続的に示している。
【図10】図10は、成形装置を示す概略的な上面図であり、モールドを交換する本発明の方法に従って実行された分離段階を示している。
【図11】図11は、成形装置を示す概略的な上面図であり、モールドを交換する本発明の方法に従って実行された装着段階を示している。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下の説明は、本発明を限定することはないが、図面に示される3軸方向を参照した長手方向、垂直方向及び横手方向を採用している(L,V,T)。長手方向及び横手方向は、占められる開位置又は閉位置が前記方向に衝突しないように、モールドキャリアに関連して固定されるようにして規定される。
【0040】
慣例によって、本発明を限定することはないが、長手方向を参照して「前方」及び「後方」、垂直方向を参照して「上側」及び「下側」、さらに、横手方向を参照して「右」又は「左」並びに「内側」又は「外側」との用語が、特に、モールドの外部からモールドの内部に向かって向き合わせされる。
【0041】
以下の説明では、本発明を限定することはないが、ハーフインプリントを含む第1の部分を示すために「シェル」又は「ハーフシェル」との用語が、対応して、第1の部分を受ける第2の部分を示すために「シェルキャリア」又は「モールドキャリア」との用語が交換可能に使用される。シェルキャリアは、モールドの交換の間、モールドキャリアに固定されたままとどまり、単一ピースのアセンブリに相当する。
【0042】
図1ないし図6に示される本発明の固定手段の第1の実施の形態が、図7ないし図9に示されるロッキングシステムの一実施の形態、並びに図10ないし図15に示されるアクチュエータ装置と同様に、以下に説明される。
【0043】
図1は、熱可塑性材料の容器を製造するためのマシン(図示されない)のための成形装置10を示している。成形装置10は、例えば、このようなブロー成形マシンのような形成ステーションの一部を形成しているブラケット11によって保持されている。
【0044】
ブロー成形マシンは、プレフォームを容器に変形させるための成形装置10と関連付けられた手段(図示されない)を含む、特定のN個の形成ステーションが周囲に設けられたカルーセルを有し、例えば、ブロー成形手段又は圧伸ブロー成形手段が成形装置10よりも上に配置されている。
【0045】
成形装置10は、例えば、加圧流体によって予熱されたプレフォームを形成することによって、熱可塑性材料の容器、特に、ボトルを製造するためのマシンを装備するように構成されている。
【0046】
それにもかかわらず、図1に示される成形装置10は、本発明の教示に従って製造された固定手段を受けるように構成された、この種の「回転式」マシンを装備している、成形装置10のタイプに限定されない単なる例を示している。
【0047】
図1に見られることができるように、成形装置10は、2つのハーフモールド、即ち左側のハーフモールドと右側のハーフモールドとにより構成される少なくとも1つのモールド12を有する。
【0048】
モールド12を形成している2つのハーフモールドは、夫々のモールドキャリア14によって支持されるように構成され、また、夫々、右側及び左側で、回転軸線Oを中心として互いに関連して可動であるように装着されている。
【0049】
この目的のために、成形装置10は、固定手段を含む固定装置を有し、固定手段は、分離可能であるようにして、装着位置又は中心の参照位置を占める各ハーフモールドをモールドキャリア14に固定するように構成されている。
【0050】
図1に示される成形装置10は、「回転式」タイプの製造マシンのブロー成形ステーションを装備することを意図され、即ち、実質的に、例えば、各々がブロー成形手段又は圧伸ブロー成形手段(図示されない)と関連付けられた成形装置10を有するステーションがその周囲に配置されたカルーセルを含む。
【0051】
しばしば参照され、ブロー成形ノズルの形態で製造される上述のブロー成形又は圧伸ブロー成形手段のような形成手段のさらなる詳細に関しては、例えば、文献FR−2764544を参照する。
【0052】
示される例では、モールドキャリア14は、共通の回転軸線Oを中心として枢動されるように装着された2つの支持構造体の形態で構成され、この回転軸線Oは、ここでは、参照(L,V,T)のフレームに従って垂直に延びている。
【0053】
各モールドキャリア14は、長手方向に、後方部分を有し、この後方部分は、他のモールドキャリアの後方部分に相補的であり、かつ、ヒンジのような、関節結合部13を形成するために、後者と互いに貫通するように適合される。それにもかかわらず、これらの2つの部分は、回転軸線Oを中心に枢動する。
【0054】
代わって、モールドキャリアの1つのみが可動であり、他のモールドキャリアが固定される。可動のモールドキャリアは、開位置と閉位置との間で動くように駆動される。
【0055】
そして、モールドキャリア14は、軸線Oを中心として枢動することによって互いに離れるように動かされることができ、従って、少なくとも閉位置(図1)と開位置(図2)との間で回転するよう可動であるように装着されている。
【0056】
モールドキャリア14の運動学(cinematique)を仮定すると、このような成形装置10はまた、「本のように開く」モールドとして周知である。
【0057】
周知であるようにして、モールドキャリア14は、牽引駆動アームのシステム16によって開位置と閉位置との間で駆動され(図2参照)、その一端が、モールドキャリア14に関節結合され、その他端が、好ましくは、ローラ及びカムタイプの関連付けられる駆動手段に接続されている。
【0058】
モールドキャリア14のこのタイプの関節結合及び関連付けられる開閉駆動手段は、例えば、文献WO−A1−2004/018181に説明され、これは、効果的には、より詳細に参照されることができる。
【0059】
成形装置10は、さらに、前方部分に長手方向に配置された、即ち回転軸線Oを中心として枢動する関節結合部に対向しているロック18を有し、これは、閉位置で2つのモールドキャリア14をロックするように構成されている。
【0060】
この種のロック18もまた、周知技術であり、それ故、詳細は説明しないが、ロック18は、特に、ブロー成形の場合には圧縮空気であるような、加圧流体の注入によって、変形の動作中、不適切な開きを防ぐ機能を有し、最終的な圧力は、40バールに達することができる。
【0061】
構造の詳細に関して、ロック18の動作は、例えば、文献FR−22646802を参照する。
【0062】
これは、単なる一例であり、もちろん、非常に多くの異なる形態が存在し、同様のロックがロッキング機能を与えることができる。
【0063】
図3に示されるように、成形装置10は、ここでは、好ましくは、モールド12の各ハーフモールドが2つに分けられた部品で製造されるタイプ、即ち、製造される容器のハーフインプリント21が設けられたシェル20と、シェル20を支持し、かつモールドキャリア14の一方に固定されるように構成されたシェルキャリア22とを有するタイプである。
【0064】
モールド12のこのデザインは、特に、上述の文献EP−B1−0821641に説明されるような、数多くの効果を有する。
【0065】
代わって、各ハーフモールドは、それにもかかわらず、固定手段によってモールドキャリア14の一方に固定されるように構成された単一ピースで製造されることができる。
【0066】
各シェル20は、内面24に窪ませられた完成容器のハーフインプリント21を含む。ここでは、各内面24は、モールド12を形成するシリンダの断面により形成された平坦な垂直面である。
【0067】
製造中、内面24が、製造される容器のインプリントを形成するために、垂直なモールド面に互いに接して置かれたとき、独立のシェル20(又はハーフシェル)が、接合位置にあると言える。
【0068】
各シェル20は、内面24に対向する外面26を有し、これは、容器のインプリントの垂直軸線Xとほぼ共軸の環状のハーフシリンダの全体形状を有する。
【0069】
センタリング手段は、効果的には、シェルキャリア22の内面の相補的な孔に入るように構成されたシェル20の外面26から突出している柱脚のように、モールドキャリア14に関連して円周方向にモールド12を中心決めするように設けられている。
【0070】
各シェル20が、2つの垂直な直線状の縁28を有し、シェル20の内面24と外面26とが接合する。
【0071】
モールドキャリア14が閉位置にあるとき、2つの接合されたシェル20が、プリフォームの取り入れを可能にすることを意図された中心開口30を有する上側水平面を一緒に規定する。
【0072】
各シェル20の上面が、好ましくは、各シェル20に緊密に取着された分離プレート29により形成されている。閉位置では、接合されたプレート29は、ブロー成形手段又は圧伸ブロー成形手段を有するノズル(図示されない)の下側端部と接触するようになる水平面を規定する。
【0073】
上側水平面のちょうど下の、シェル20の上側部分もまた、これらがインプリントを製造するために接合されたとき、2つのシェル20の周りの円周方向に連続して延びた溝32を有する。
【0074】
製造される容器が複雑な形状の、特にペダル形状の底部を有するのであれば、問題は、容器がモールドから取り外されたときに生じうる。
【0075】
効果的には、ハーフモールドから分離される、あるいは、図3に示される実施の形態では、シェル20から分離される分離モールド底部が設けられ、前記モールド底部は、ハーフインプリント21に相補的な容器の底部のインプリント(図示されない)を有する。
【0076】
シェル20及びシェルキャリア22の形状は、効果的には、シェル20の外面26とシェルキャリア22の内面36とが、完全に、又は部分的に接触し、一緒に押圧され、特に、外側から横手方向への伝導、即ち、シェル20からシェルキャリア22への熱伝達を可能にするように、相補的である。
【0077】
各シェルキャリア22が、効果的には、シェル20が押圧される内壁36を含むシェル22に冷却(又は加熱)流体の循環を与えるように、内部導管と関連付けられたコネクタが設けられている。
【0078】
成形装置10は、効果的には、特に、少なくとも垂直方向での位置決めのために互いに協同するリブ/溝のような形状の協同によって、ハーフモールドを一緒に形成するシェルキャリア22とシェル20との間で動作する位置決め手段をさらに有する。
【0079】
この実施の形態では、成形装置10は、ここではシェルキャリア22に固定された上側部品を有し、その内縁38が各シェル20の環状溝32に嵌入される。
【0080】
成形装置10は、分離可能であるようにして、装着位置又は中心の参照位置を占める各ハーフモールドをモールドキャリアに固定するように構成された固定手段40が設けられた固定装置を有する。
【0081】
この実施の形態では、シェルキャリア22は、取り外し可能であるが、例えば、さまざまな容器を製造するために、モールドを交換するためにハーフインプリント21を含む各シェル20を分離することを必要とするのであれば、モールドキャリア14に永久的に装着され、モールドキャリア14に固定されている。
【0082】
この結果、成形装置10はまた、これらを互いに緊密に固定するように、各モールド14とシェルキャリア22との間で動作する可逆接続手段を有する。
【0083】
より正確には、上述の固定手段40は、この結果、現在の例ではハーフモールドが2つの分離した部品で製造される(単一ピースでない)ので、シェル20をシェルキャリア22にロックするように構成された手段である。
【0084】
従って、各モールドキャリア14及び関連付けられる単一ピースのモールド12のハーフモールドを含む成形装置10の場合には、固定手段40は、モールドキャリア14に各ハーフモールドを直接固定するように動作する。
【0085】
本発明によれば、各ハーフモールドをモールドキャリア14に固定するための装置の固定手段40は、モールドキャリア14が閉位置にあるとき、少なくとも固定位置と解放位置との間で移動するよう駆動されるように構成されている。
【0086】
ここでは各シェル20である各ハーフモールドをモールドキャリア14に固定するための手段40は、モールドキャリア14が閉位置にあるとき、各ハーフモールド又はシェル20を固定か解放するように選択的に作動されるように構成されている。
【0087】
本発明の固定手段40は、効果的には、特に、並進運動によって少なくとも組み立てられたハーフモールドにより形成されたユニタリサブアセンブリの取り入れ又は取り外しを可能にするように構成されている。
【0088】
本発明の第1の実施の形態のこのような固定手段が、非限定的な例によって以下に説明される。
【0089】
各ハーフモールドをモールドキャリア14に固定するための手段40、即ち、この例では各シェル20をシェルモールド22に固定するための手段40は、機械的なタイプであり、固定は、夫々の部品に接続された2つの要素の間の形状の協同から生じる。
【0090】
固定手段40は、効果的には、垂直面に対して斜視図及び断面図である図4に詳細に示される少なくとも1つのアクチュエータ部材42を有する。
【0091】
アクチュエータ部材42は、効果的には、成形装置10の外部からの動きで駆動されるように構成された、即ち、固定手段40へのアクセスを与えるように、モールドキャリア14が開位置にあることを必要とすることのない、少なくとも1つの駆動部品46を有する。
【0092】
固定手段が成形装置10のモールドキャリア14の開位置又は閉位置にかかわらず作動されることができるという事実は、固定手段に達するために幾分実用的でない、以前の義務のような、モールドキャリアを開ける義務をなくす。
【0093】
アクチュエータ部材42は、好ましくは、成形装置10によって、より正確にはハーフモールドによって、あるいは、ここではシェルキャリア22によって行われる。
【0094】
代わって、アクチュエータ部材42は、シェル20によって同様に行われることができる。しかし、目的は、一般的に、できるだけ簡単で、その結果より低い製造コストであるモールド12を与えるようにして、成形装置10を設計することである。
【0095】
固定手段40を保持しているアクチュエータ部材42は、夫々、図5並びに図6に示される、少なくとも固定位置と解放位置との間で可動であるように装着されている。
【0096】
アクチュエータ部材42は、成形装置10によって保持され、好ましくは、少なくとも1つの相補的な凹部44がこの目的のために設けられている各縁でシェルキャリア22に装着される。
【0097】
固定手段40は、効果的には、ここでは、夫々、(2つの部品の実施の形態のモールドキャリア及びハーフモールドの)シェルキャリア22及びシェル20の縁の境界で少なくとも一側に設けられる。
【0098】
固定手段40、及び、特に、アクチュエータ部材42は、ここでは、後者が著しくコンパクトであるようにして、成形装置10に組み込まれる。
【0099】
マシンのカルーセルの周囲に最も多くの数のステーションの設置を与えるために、かつ、そこに並列に配置された少なくとも1つの成形装置10を開く際に干渉のリスクをなくすために、各成形装置が小さな全体のサイズを有することが回転式ブロー成形マシンにとって重要である。
【0100】
固定手段のアクチュエータ部材42は、特に、モールドキャリア14が閉位置にあるとき、作動されることができることを特徴とする。
【0101】
アクチュエータ部材42の駆動部品46は、好ましくは、シェルキャリア22の下端部で凹部44から外側に突出している。
【0102】
図4に詳細に示される固定手段40のためのアクチュエータ部材42は、ロッドの全体形状を有する。
【0103】
固定手段40のためのアクチュエータ部材42は、アクチュエータ部材42の動きを駆動させるための部品46を構成している下側部品を有する。
【0104】
固定手段40のためのアクチュエータ部材42の動きは、ここでは駆動部品46を介して、固定手段によってモールドキャリアに各ハーフモールドの解放又は固定をするために、かつ、成形装置10のモールドキャリア14の開位置又は閉位置にかかわらずそのようにするために、成形装置10の外側から効果的に駆動される。
【0105】
アクチュエータ部材42がその凹部44に装着されたとき、駆動部品46は、好ましくは、アクチュエータ部材42の動きが、外部にある、ここでは成形装置10よりも下にあるアクチュエータ装置のアクチュエータ手段によって駆動されるようにして、成形装置10から外側に突出している、即ち、シェルキャリア22の凹部44の外側に少なくとも部分的にある。
【0106】
図示されない変形例では、アクチュエータ部材42の動きは、突出している駆動部品46なしで、成形装置10の外部から駆動される。
【0107】
このような変形例の非限定的な例によって、部材42の駆動部品46は、シェルキャリア22の凹部44又は他の硬質な固定部品の内側にあることができ、この場合には、アクチュエータ手段は、駆動部品46に作用するように、外側で装置の中心部に嵌入するように設計されている。
【0108】
もちろん、アクチュエータ手段がシェルキャリア22に組み込まれることもまた可能である。これは、全て、アクチュエータ手段を含む駆動システムの選択によって決まる。
【0109】
固定手段40のためのアクチュエータ部材42は、各シェル20の固定手段40の固定及び開放の位置の間で摺動させるためのアクチュエータ手段106を含む駆動システム48によって選択的に作動されるように構成されている。
【0110】
アクチュエータ部材42は、好ましくは、固定位置と解放位置との間で垂直に摺動する。
【0111】
図示されない変形例では、アクチュエータ部材42は、例えば、横手方向に、垂直方向と直交する水平方向に摺動するように、さまざまな向きで配置されている。
【0112】
アクチュエータ部材42は、それにもかかわらず、摺動以外の運動学に従って固定位置と解放位置との間で可動であるように装着されることができる。
【0113】
駆動システム48は、効果的には、アクチュエータ部材42の、下端部分の自由端で、駆動部品46の駆動面50と協同するアクチュエータ手段を有する。
【0114】
固定手段40は、好ましくは、部材42が固定位置に向かって自動的に戻されるように、固定位置に向かってアクチュエータ部材42を付勢する戻しばね手段52を有する。
【0115】
駆動システム48は、図4、図5並びに図6に矢印で概略的に示される。
【0116】
シェルキャリア22の凹部44に装着されるアクチュエータ部材42は、圧縮ばねのような戻しばね部材52に抗して摺動することができる。
【0117】
戻しばね52は、例えば、部材42の下端部分の周りに、その周りを通過するアクチュエータ部材42の周りに配置されており、下端部に位置された駆動部品46よりも上に垂直に配置されている。
【0118】
図5並びに図6の断面でよりよく見られることができるように、戻しばね52の上端部は、凹部44にこの目的のために設けられたショルダ51に対してその上面53sを介して支持されるように構成されたリング53の下面53iに対して支持されている。また、ばね52の下端部は、アクチュエータ部材42のショルダ55の上面と協同する。
【0119】
アクチュエータ部材42は、図5に示される固定位置から図6に示される解放位置に向かって駆動システム48によって動かされたとき、このとき圧縮される戻しばね52が、アクチュエータ部材42のショルダ55に垂直方向下向きの戻し力を及ぼす。
【0120】
代わって、アクチュエータ部材42は、その固定位置と解放位置との間の部材42の摺動が駆動システム48のアクチュエータ手段によって部品46に加えられる力に応じて決まる結果として、戻しばね52を含まない。
【0121】
固定手段40は、効果的には、コンパクトな装置を構成するように、成形装置10に組み込まれる。
【0122】
成形装置のこのようなコンパクトさは、特に、カルーセルの所定の直径に対してN個のステーションがこれから幾分直接にもたらす回転式マシンにとって重要である。なぜならば、本のように開くタイプの成形装置又はステーションが、軸線Oを中心とした回転によって、モールドキャリアを開くために、2つの連続したステーションの間に最小のスペースを必要とするからである。
【0123】
固定手段40は、効果的には、成形装置10の内部に少なくとも部分的に組み込まれ、シェル20の縁28(又はハーフモールド)とシェルキャリア22(又はモールドキャリア)の面している縁との間に配置される。これら縁は、その縁28の一方又は両方でシェル20(又はハーフモールド)を固定するようにして、回転軸線Oに平行である。
【0124】
固定手段40は、好ましくは、シェル20(又はハーフモールド)の各縁28に、即ち、ここでは、垂直なモールド面又は接合面のレベルで、長手方向に径方向に対向している、ハーフインプリント21の両側に配置されている。
【0125】
夫々の固定手段40は、ここでは各シェル20である各ハーフモールドに緊密に固定された少なくとも1つの固定要素54と、アクチュエータ部材42によって動かされるように構成された、要素54に相補的な少なくとも1つの他の固定要素56とを有する。
【0126】
この実施の形態では、各ハーフモールドに固定された少なくとも1つの固定要素は、柱脚のような、雄タイプの第1の固定要素54を有し、アクチュエータ部材42に接続された少なくとも1つの他の固定要素56は、ホックのような、雌タイプの第2の固定要素である。
【0127】
少なくとも1つの第2の固定要素56は、固定位置と解放位置との間の部材42の摺動が、第2の固定要素56の動きによって同時に達成されるように、好ましくは、アクチュエータ部材42によって行われる。
【0128】
図示されない変形例では、第2の固定要素56は、シェルキャリア22(又はモールドキャリア14)のような、他の部品によって行われ、例えば、凹部44に配置される。また、第2の要素56は、夫々、解放位置と固定位置として類推によって参照される、第1の位置と第2の位置との間で可動であるように装着される。
【0129】
このような変形例では、アクチュエータ部材42は、効果的には、固定手段40の固定又は解放状態に対応する少なくとも2つの位置の間で摺動するために、駆動装置48による動きで駆動されたとき、第1の位置と第2の位置との間で第2の要素を動かすことができる。
【0130】
かくして、固定手段40(特に第2の要素56)は、アクチュエータ部材42によって固定位置と解放位置との間で作動されるように構成されている。
【0131】
第1の固定要素54は、例えば、雄部材であり、一方、第2の要素は、雌部材である。
【0132】
図面に示される実施の形態では、第1の固定要素54は、柱脚であり、一方、第2の固定要素56は、柱脚54に相補的な形状のホックであり、これらは互いに協同するように構成されている。
【0133】
代わって、ハーフモールドに接続された第1の固定要素54は、例えば、戻り止めである雌部材であり、一方、第2の固定要素56は、例えば、脚である雄部材である。
【0134】
この種の変形例では、第1の固定要素54に対応する雌要素は、効果的には、シェル20(又はハーフモールド)と関連付けられ、戻り止めのような「中空」要素が、例えば、機械加工によって製造される。かくして、モールド動作の交換の間にしばしば操作されるシェル20又はハーフモールドが、特に、当然に衝撃を受けるように露出された突出部分を有していない。
【0135】
第1の固定要素54に対応する雌要素が各シェル20(又はハーフモールド)と関連付けられるならば、なおも、好ましくは、少なくとも2つの異なるタイプの雌要素を提供することができる。
【0136】
従って、同じシェルの少なくとも1つの縁が、第1のタイプの固定装置が装備された、又は異なる「雄」の第2の固定要素を含む第2のタイプの固定装置が装備された所定のマシンの成形装置にモールドの装着及び分離(着脱)を与えるようにして、2つの異なるタイプの雌要素を含むことができる。
【0137】
代わって、同じシェルの一方の縁もまた、少なくとも2つの異なる固定装置での使用を夫々与えるために、分離可能な雄要素又は雌要素を含むことができる。
【0138】
従って、既存のシェル20(又はハーフモールド)は、効果的には、本発明の固定装置を含むステーションの成形装置での多様な使用を可能にするために、(例えば、柱脚又は戻り止めである)第1又は第2の固定要素をそれに加えるために修正されるように構成されることができる。
【0139】
これは、非限定的な一例であり、もちろん、数多くの相補的な要素54、56が、第1及び第2の要素の一方を保持する夫々の2つの部品の各々の間の固定を保証することができるこのような形状の協同を果すために使用されることができる。
【0140】
第1の実施の形態に関して図2又は図3に示されるように、各シェル20は、好ましくは、4つの柱脚54を含み、2つの上側柱脚54と2つの下側柱脚54とが、夫々、シェル20の縁28の各々に他方の上に一方が重ねられており、それ故、これらの各々が1対の柱脚54を含む。
【0141】
柱脚54は、好ましくは、シェル20の各縁28に緊密に取着された分離した要素であり、この目的のために、図3に特に見られる凹部61を含み、上側柱脚54が左側のシェル20では省略されている。
【0142】
このようなシェル20は、効果的には、追加の製造コストなしでモールド成形によって製造されることができる特に簡単な形状を有する。これはまた、柱脚を設置する必要があるこれらに修正をなすことによって、従来技術のシェル20を容易に修正することが可能である。
【0143】
さらに、柱脚54は、シェル20のために使用されるさまざまな選択された材料で製造されることができる。
【0144】
代わって、第1の固定要素を形成している柱脚は、一体的である、即ちシェル20と1つのピースでできていることができる。
【0145】
各シェル20は、効果的には、その縁に固定手段40の径方向に対向している第1の手段54を有する。
【0146】
固定手段40はまた、関連付けられる2つのアクチュエータ部材42を含み、これらの各々が、シェルキャリア22の各縁に設けられた凹部44に配置されている。
【0147】
各アクチュエータ部材42は、第2の固定要素を形成している2つのホック56を有し、シェル20の縁によって行われる各対の柱脚54と夫々関連付けられている。
【0148】
各アクチュエータ部材42は、それ故、好ましくは、上側ホック56と、上側及び下側柱脚54と協同するように構成された下側ホック56とを有する。
【0149】
ホック56の一方が、垂直な摺動方向に遊びを備えた、即ち、アクチュエータ部材42に対するホック56の動きを与える遊びを含む接続によって、アクチュエータ部材42に接続されている。
【0150】
遊びを含む接続を形成するために、下側ホック56は、好ましくは、特に、耐性を補償することによって、関連付けられる柱脚54で各ホック54の固定又は解放位置での正確な位置決めを保証するように構成された遊び受け手段を形成しているばね部材58を介してアクチュエータ部材42に接続されている。
【0151】
このような接続は、アクチュエータ部材42に固定して接続された上側ホック56の正確な位置決めとは独立して、下側ホック56の正確な位置決めを保証する。
【0152】
図4に示されるように、ばね部材58の上端部は、アクチュエータ部材42のショルダの下面に対して支持し、一方、下端部は、ばね58の下に配置されたホック56の上面を負荷する。
【0153】
それ故、下側ホック56は、上側ホック56のように固定されず、下側ホックは、ばね58の動作に対して、遊びの制限内で、即ちアクチュエータ部材42に緊密に固定された上側当接面59によって決定された動きの範囲内で、アクチュエータ部材42に対して垂直に自由に動かされ、下側ホック56は、これと協同するように構成されている。
【0154】
各ホック56は、アクチュエータ部材42に接続され垂直に向けられた第1のブランチ56Aと、ここでは横手方向に向けられた第1のブランチに直交する第2のブランチ56Bとを含む逆のLの全体形状を有する。第1のブランチ56Aは、ほぼU形状の凹部60を規定し、相補的な柱脚54が、固定位置に係合されるように構成されている。
【0155】
従って、図5並びに図6を参照して上に説明されたように、各部材42の駆動部品46が、固定位置と解放位置との間でアクチュエータ部材42の動きをもたらすように、駆動システム48のアクチュエータ手段によって選択的に負荷される。
【0156】
そして、固定位置は、固定手段40の位置に対応し、各ホック56が、シェルキャリア22に対してシェル20を押圧するために、凹部60に係合されたシェル20の柱脚54と協同する。
【0157】
一方、解放位置は、装着位置を占めるシェル20の柱脚54と干渉しないように、各ホック56が後退された位置に対応している。
【0158】
シェル20の装着位置では、各柱脚54は、シェルキャリア22の凹部44にノッチ57を介して嵌入し、これは、固定ホック56を保持しているアクチュエータ部材42に装着されている。
【0159】
図5に示される固定位置では、各柱脚54は、関連付けられるホック56の凹部60に受けられ、これを把持し、少なくとも横手方向にシェルキャリア22でシェル20を固定する。
【0160】
固定手段40とは別に、各シェル20は、シェルキャリア22に接続された環状縁38とシェル20の溝32との形状の協同によって垂直に保持される。
【0161】
各ホック56は、効果的には、シェルキャリア22の内面36に対してシェル20の外面を密接に押圧するように、内部から外面に向かう方向に柱脚54に及ぼされる少なくとも横手方向に向けられた成分を有する引力に対応するクランピング力を柱脚54に及ぼすことによって、固定を確実にする。
【0162】
固定手段40の柱脚54とホック56との間の協同から結果として生じる引力のおかげで、シェル20の外面26とシェルキャリア22の内面36とが、アプリケーションに応じて、互いに、全体的に、又は部分的に接触して熱を伝導する。
【0163】
かくして、満足のいく熱伝達が、効果的には、循環流体タイプの冷却手段が設けられたシェルキャリア22に得られる。
【0164】
第1の実施の形態では、成形装置10は、効果的には、固定手段40と連結された(関連付けられた)ロッキングシステム62を有し、これは、固定位置と解放位置との少なくとも一方にアクチュエータ部材42をロックするように選択的に作動される。
【0165】
図7ないし図9に特に示されるこのようなロッキングシステム62の一実施の形態が、本発明を限定しないようにして以下に説明される。
【0166】
ロッキングシステム62は、例えば、成形装置10の下側部品に配置されたプレート63の外面に装着され、シェルキャリア22に緊密に固定されている。
【0167】
ロッキングシステム62は、好ましくは、アクチュエータ部材の下側部品にもたらされるロックをするように、駆動部品46に隣接しており、駆動部品46のちょうど上に垂直に配置され、シェルキャリア22の外側から下向きに突出している。
【0168】
まず、図4に示されるように、アクチュエータ部材42は、第1の戻り止め64と、第2の戻り止め66とを有し、あるいは、代わって、少なくとも1つの戻り止めを有する。
【0169】
第1及び第2の戻り止め64、66は、夫々、駆動部品46の上に垂直に、アクチュエータ部材42の下側部品に製造された環状溝によって形成されている。第1の戻り止め64は、第2の戻り止め66の上に配置されている。
【0170】
第1の戻り止め64は、下側支え面64iによって、及び上側面64sによって垂直に規定され、また、第2の戻り止め66は、下側支え面66i及び上側の当接面66sによって規定されている。
【0171】
ロッキングシステム62は、ねじのような第1の固定部材69によってプレート63に緊密に固定された第1の部分である支持部68と、第2の固定部材70によってプレート63に緊密に固定された第2の部分とを有する。
【0172】
ロッキングシステム62は、第2の固定部材70を中心としてその端部の一方で枢動するように装着されたラッチにより形成された少なくとも1つのロッキング要素72を有し、この他端が自由ロッキング端部であり、第1及び第2の戻り止め64、66に相補的な形状のロッキングノッチ74を有する。
【0173】
ロッキングラッチ72は、アンロック位置とロック位置との間で可動であるように装着されており、
アンロック位置は、図8に示され、ロッキングラッチ72が、アクチュエータ部材42をその固定位置と解放位置との間で自由に摺動させるように後退されている。また、
ロック位置では、ロッキングラッチ72が、アクチュエータ部材42の第1の戻り止め64(図7)又は第2の戻り止め66(図9)と選択的に協同する。戻り止め64、66は、夫々、固定手段40のための固定位置及びアクチュエータ部材42の解放位置に対応している。
【0174】
ロッキングラッチ72は、両端部の間に、脚(patte)76を含み、これは、ここではばねである戻しばね部材80の一端に取着され、その他端は、プレート63に緊密に固定された鋲78に取着され、固定アンカー点を形成している。
【0175】
ロッキングシステム62は、戻しばね部材80の動作に対してロック位置からアンロック位置に向かってロッキングラッチ72の動きをもたらすように構成された駆動手段82を含む。
【0176】
従って、ばね部材80は、戻り止め64、66の一方又は他方にロック位置に向かって自動的にラッチ72を戻す戻し力をラッチ72の脚に及ぼすことによってロッキングラッチ72を負荷する。
【0177】
ロッキングシステム62の駆動手段82は、開いた全体の形状、即ちU形状を有する駆動アームの形態を取る。
【0178】
駆動アーム82は、例えば、ねじ留めにより、脚76に対向しているロッキングラッチ72の部品に固定して取着された第1の部品84と、駆動アーム82の自由端部を形成している第2の部品86によって延伸された中間部分とを有する。
【0179】
アンロッキングは、ロッキングラッチ72がラッチ72の戻し部材80の動きに対してロッキング位置からアンロッキング位置に向かって枢動するように、部品86にアンロッキング力を加えることによって得られる。
【0180】
支持部68は、効果的には、アンロッキング力が部品86に加えられ、これが戻し部材80の動きに対してラッチ72のアンロッキングを保証するのに十分な移動に対応しているとき、支持するようになる駆動アーム82の部品に対する移動の当接の端部を形成している。
【0181】
ロッキングシステム62は、好ましくは、ロック位置に対応している安定状態のみの不安定なシステムであり、かくして、アンロック位置でのシステムの維持は、駆動アーム82の部品86に十分なアンロッキング力Fの永久的なアプリケーションによってのみ得られることができる。
【0182】
図8は、駆動アーム82の部品86に加えられるこのタイプのアンロッキング力Fを矢印Fによって概略的に示している。
【0183】
このような力を加えるのを止める、又は、駆動アーム82を介してラッチ72に加えられる力が戻しばね部材80によって及ぼされる戻し力未満であれば、部材80は、ロッキングラッチ72をロック位置に自動的に戻す。
【0184】
図7並びに図9に見られることができるように、ロッキングラッチ72が第1の戻り止め64のロック位置にあるとき、ラッチ72が下側支え面64iに対して支持し、また、ロッキングラッチ72が第2の戻り止め66のロック位置にあるとき、ラッチ72が下側支え面66iに対して支持する。
【0185】
図7ないし図9を参照して説明される実施の形態のようなロッキングシステム62は、本発明の固定手段40の動作を条件としないのであれば、任意である。
【0186】
それにもかかわらず、このようなロッキングシステム62は、この後でここに説明される主な効果を疑わない。
【0187】
まず、ロッキングシステム62は、固定位置に向かってアクチュエータ部材42を付勢する戻しばね52が例えば壊れて故障したとしても、シェルキャリア22に対するシェル20の固定が保証されるのを可能にする。
【0188】
アクチュエータ部材42は、固定位置のロッキングを与える第1の戻り止め64を有する。
【0189】
かくして、アクチュエータ部材42は、この種の第1の戻り止めではなく第2の戻り止めのみを結果として含むことができ、この結果、解放位置のみがロッキングシステム62によってロックされることができることが明らかである。
【0190】
解放位置でアクチュエータ部材をロックするための第2の戻り止め66のおかげで、ロッキングシステム62は、永久的ではなく一時的なアンロッキング力を駆動システム48のアクチュエータ手段によって駆動部品46に与えることができる。
【0191】
固定位置から解放位置へのアクチュエータ部材42の摺動は、戻しばね52の作用に対してもたらされる。
【0192】
従って、アクチュエータ部材42のこのようなロッキングがないときには、解放位置がいったん達せられると、ばね52の戻し力よりも大きな永久的なアンロッキング力を加える必要があり、後者は、アクチュエータ部材42を固定位置に直ちに戻させないようにする。
【0193】
解放位置でのアクチュエータ部材42のロッキングは、効果的には、エネルギを節約する著しい利益に関して、駆動システム48のアクチュエータ手段の一時的な作動を与える。
【0194】
解放位置のロッキングのおかげで、駆動システム48の有無から独立して、例えば、それを交換するために、各シェル20を操作することが可能であり、アンロッキング力が駆動部品46に加えられる。
【0195】
そして、さらに、新しいシェル20が、図8に示されるように、駆動アーム82の作動によって迅速かつ簡単に固定されることができ、ロッキングシステム62をアンロックさせる。
【0196】
ロッキングラッチ72をアンロックすることによって、及びばね52の存在によって、固定位置に向かうアクチュエータ部材42の戻りは自動的となる。
【0197】
再び、駆動システム48の存在は必ずしも必要ではないことが言及される。
【0198】
駆動システム48が、解放位置に達したとき、アクチュエータ部材42をロックする範囲で、固定位置から解放位置へとアクチュエータ部材42の摺動を命令するように、図1ないし図15に示される第1の実施の形態で使用される。
【0199】
さらに、第2の戻り止め66は「比較的幅が広い」。即ち、第2の戻り止め66は、第1の戻り止め64の幅よりも大きな垂直方向の寸法を有し、その寸法は、ここではロッキングラッチ72の寸法に実質的に対応している。
【0200】
アクチュエータ部材42の第2の戻り止め66とロッキングラッチ72とは、部材42が解放位置を超えて動かされるように、垂直な摺動方向に遊びを有するように効果的に適合されている。
【0201】
このおかげで、ハーフモールドを、ここではシェル20をモールドキャリア14から引き離すための手段88が、駆動システム48のアクチュエータ手段によって選択的に作動される。
【0202】
各ホック56によって行われ、柱脚54のための凹部60の入口でホックの垂直なブランチ56Aに配置されたスロープ部品によって効果的に構成される。
【0203】
図4並びに図6に示されるように、ホック56の引き離しスロープ88は、アクチュエータ手段が、下側即ち支え面66iと上側即ち当接面66sとの間の間隔に対応している第2の戻り止め66の垂直な遊びによって決定されるオーバートラベル(surcourse)によって、解放位置を超えて摺動するように、アクチュエータ部材42を負荷したとき、柱脚54に引き離し力を及ぼすように構成されている。
【0204】
矢印Dは、ホック56のスロープ88によって柱脚54に加えられる引き離し力に対応している力の横手方向に向けられた成分を概略的に示している。
【0205】
固定手段40の駆動システム48の少なくとも一実施の形態が、非限定的な例によって説明される。
【0206】
駆動システム48は、「機械式」タイプであり、例えば、手動で駆動される、即ち、オペレータによって手で直接操作されるように構成されている。
【0207】
もちろん、駆動手段は、代わって、ピストンシリンダアクチュエータ又はロッドを駆動させるモータのような、特に、アクチュエータを使用して、部分的に、又は完全に駆動されることができる。
【0208】
さらに、この種のアクチュエータは、固定位置に向かって部材42を戻すために戻しばね部材52の作用に対して固定手段40を解放するための力をアクチュエータ部材42の駆動部品46にアプリケーションのために必要なエネルギでアクチュエータ手段を供給するために、空気圧、水圧又は電気タイプであることができる。
【0209】
もちろん、駆動システム48に加えて、ロッキングラッチ72を選択的にアンロッキングするために、例えばまた、このようなアクチュエータによって、ロッキングシステム62を駆動させることが同様に可能である。
【0210】
そして、アンロッキングは、アクチュエータ部材42に作用する駆動システム48のアクチュエータ手段と同期される。
【0211】
ロッキングシステム62のアクチュエータ及び駆動システム48を同期することは、解放位置が達せられたとき、解放される部材をその固定位置からできる限り解放位置に摺動させ、そして、再びシステム62をロックさせるように、アクチュエータ手段による部材42の作動の前に、又はその間にシステム62をアンロックする。部材42がいったん解放位置にロックされると、駆動システム48の作動が止まることができる。
【0212】
非限定的な例では、機械的な駆動システムは、トグルクランプである。
【0213】
このような装置は、回転運動を並進運動へと変換するように構成されている。
【0214】
駆動システム48は、効果的には、駆動システム48の各シェルキャリア22のプレート63に永久的に装着することによる固定ブラケットを有する。
【0215】
駆動システム48は、ブラケットによって行われるシャフトを中心とした少なくとも第1の位置と第2の位置との間で回転するように装着されたレバーを有する。
【0216】
駆動システム48の第1の位置は、固定手段40の固定位置に対応しており、第2の位置は、手段40の解放位置に対応している。
【0217】
システム48のレバーは、アクチュエータ手段及び他を形成しているロッドの下端部に接続されており、その上端部は、効果的には、固定手段40のアクチュエータ部材42の下端部に対して移動するように接続されている。
【0218】
レバーが動かされたとき、例えば、固定位置に対応しているその第1の位置から解放位置に対応しているその第2の位置まで180°回転したとき、ロッドは垂直方向上向きに摺動する。
【0219】
固定手段40は、モールドキャリア14にほぼ直交する並進運動によってモールドキャリア14のリセットから又はリセットにハーフモールドを取り外す又は取り入れるのを可能にするように構成されている。
【0220】
固定手段40は、このような並進運動を可能にするようにして、シェル20とシェルキャリア22の2つの縁の各々に配置されている。
【0221】
もちろん、固定手段40もまた、特に、シェル20の外面と、凹部を規定しているシェルキャリア14の内面との間で、シェル20とシェルキャリア22との2つの縁以外の一部に埋め込まれることができる。
【0222】
第1の実施の形態では、それ故、固定手段40は、シェル20の縁28の各々を固定するように構成された両アクチュエータ部材42の動きを駆動させる必要があるように、複製される。
【0223】
駆動装置48は、各ハーフモールド又はシェル20のために、好ましくは同時に、2つのアクチュエータ部材42を作動させるように構成されたアクチュエータ手段を含む。
【0224】
本発明に係るモールドを交換する方法は、成形装置10のモールドキャリア14が閉位置にあるとき、駆動システムによって固定手段の作動で次に説明され、モールドを交換することのおかげで、かなり時間が削減される。
【0225】
それ故、モールド12は、好ましくは、2つの部品で、即ち上に示されるようなシェル20とシェルキャリア22で製造された2つのハーフモールドにより構成されている。
【0226】
本発明の特に効果的な特徴部分によれば、固定手段40もまた、モールドキャリア14が閉位置にあるとき、駆動されるように構成されている。
【0227】
従って、本発明の固定手段40は、モールドキャリア14が開位置にあるとき、及びモールドキャリア14が閉位置にあるとき、駆動されることができる。
【0228】
アクチュエータ部材42の駆動部品46の動きは、成形装置10のモールドキャリア14の開いた、又は閉位置にかかわらず、成形装置10の外側から駆動されるように構成されている。
【0229】
本発明に非限定的であるようにして、各アクチュエータ部材の駆動部品46は、好ましくは、閉位置を含む周知の従来の解決策と比較して特に、開いた又は閉位置とは独立して駆動部品46に作用することが可能であるように、成形装置10から突出している。
【0230】
本発明の固定手段に関するさまざまな工程が少なくとも1人のオペレータによって手動で行われることができるが、これら工程は、好ましくは、少なくとも限定された、又はなくされたオペレータによって介在する適切なアクチュエータによって自動化される。
【0231】
特に、ラッチをアンロックするためと部材42を作動させるためとの少なくとも一方のためのロッキングシステムの駆動を自動化することは、効果的には、モールド12を交換するために必要な時間のさらなる削減を可能にする。
【0232】
モールド12を交換するためのこの方法では、この後に説明される工程が、成形装置10のモールドキャリア14が閉位置にあるとき、実行される。
【0233】
成形装置10は、好ましくは、モールドを交換するために製造マシンの特定の領域に予め動かされる。
【0234】
回転式マシンでは、このような領域は、例えば、プリフォームが取り入れられ取り外される容器が完成されるマシンの対向側に位置される。
【0235】
図10並びに図11は、モールドを交換するための本発明の方法の工程を非常に概略的に示している。
【0236】
本発明のモールドを交換する方法では、モールドキャリア14が閉位置を占めたとき、まず、各ハーフモールドを解放するように固定手段40を構成している工程(a)を実行する。
【0237】
第1の実施の形態の固定手段40に関して、工程(a)は、特に、この後に説明されるサブ工程を含む。
【0238】
図10では、成形装置10が、閉位置にあるモールドキャリア14と、固定位置にある固定手段とを示し、これはまた図5に対応している。太線は、ハーフモールド又はシェル20とモールドキャリア14との間の固定を示すために使用されている。
【0239】
固定手段40が第1の実施の形態に適合するとき、工程(a)は、特に、この後に説明されるサブ工程を含む。
【0240】
第1のサブ工程(a1)では、ロッキングシステム62のアンロッキングが、固定手段40のアクチュエータ部材42の各々を解放するために命令される。
【0241】
一般的に言えば、サブ工程(a1)は、アクチュエータ部材を解放するために、固定位置を占める固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のアンロッキングを作動させることからなる。
【0242】
第1の実施の形態のロッキングシステムは、単に、固定及び開放位置の少なくとも一方のこのようなロッキングを与えるように構成された手段の非限定的な一例を構成する。
【0243】
上に示されるように、固定手段40のアクチュエータ部材42の、ここでは摺動である動きを駆動させるように構成された駆動装置は、空気圧又は水圧シリンダのようなアクチュエータによって構成されることができる。
【0244】
アクチュエータは、効果的には、特に、例えばシングル作用シリンダのおかげで、解放位置で、アクチュエータ部材をロックする機能を提供するように選択的に構成されている。
【0245】
代わって、解放位置と固定位置との両方をロックすることが必要とされるのであれば、2作用シリンダが使用され、特に、固定位置に向かってアクチュエータ部材42を戻すためにばね部材の故障のリスクから独立して特に固定位置である。
【0246】
第1のサブ工程(a1)は、効果的には同時に、シェル20の各々に対して実行される。
【0247】
各シェル20に対して、制御されたアクチュエータのような第1のアクチュエータ手段(図示されない)が、少なくとも1つのロッキングシステム62を作動させるように構成された使用される。
【0248】
各アクチュエータは、効果的には、同時に、シェル20のロッキングシステムの両方を作動させるように構成されている。
【0249】
代わって、ロッキングシステム62は、アンロッキング力を及ぼし1つのシェル20及び他のシェル20のためのいくつかのサブ工程を連続して実行するオペレータによって手動で作動される。
【0250】
従って、アクチュエータは、システム62の各々で、ロッキングラッチ72が、アクチュエータ部材42がその固定位置からその解放位置に向かって摺動することができるように、アクチュエータ部材42の第1の戻り止め64から解放されるように作動される。
【0251】
図8に示されるように、制御されたアクチュエータは、支持部68に対して当接する各ロッキングシステム62によって決定される進行を超えて、駆動アーム82の各々の部品86に外部から内部に向かって横手方向にアンロッキング力Fを及ぼすように構成されている。
【0252】
このように、アクチュエータは、アクチュエータ部材42と連結された各ロッキングシステム62に必要なアンロッキングを及ぼす、即ち、ロック位置に向かってラッチ72を弾性的に戻す部材80の作用に対してアンロック位置にその位置にその軸線を中心としてロッキングラッチ72の枢動である。
【0253】
駆動アームの部分84によって駆動され、この部分に緊密に固定される各ラッチ72は、ラッチ72のノッチ74が解放されるアンロック位置に向かって枢動し、戻り止め64も66もこの中に決して係合しない。
【0254】
夫々のアクチュエータ部材42と連結された各ロッキングシステムの駆動アーム82の各々の部品86が、シェル20を含む2つのシステム62の各ロッキングラッチ72のアンロッキングをもたらすために、これらを同時に負荷することができるように、アクチュエータに対して互いに隣接して、十分に近くにあることが言及される。
【0255】
上に説明されたように、図7ないし図9の実施の形態のロッキングシステム62は、双安定システムではない。即ち、アンロック位置は、安定位置ではなく、結果として、オペレータは、少なくとも、部材42が駆動システム48によって作動される(ラッチ72がばね80によってロック位置に自動的に戻されるまで落ちる)まで、一方の手で、駆動アーム82に対するこれらの力を維持しなければならない。
【0256】
ロッキングシステム62がサブ工程(a1)でいったんアンロックされると、アクチュエータ部材42は、固定位置から解放位置に向かってばね52の作用に対してこれを摺動させるために、駆動システム48によって自由に作動される。
【0257】
もちろん、サブ工程(a1)は、成形装置10は、分配されることができるが上述のさまざまな効果を有するこのようなロッキングシステム62を含むときのみ、実行される。
【0258】
第2のサブ工程(a2)では、各アクチュエータ部材42がアンロックされ、駆動システム48が、固定手段40を固定位置から解放位置へと摺動させるように作動される。
【0259】
一般的に言えば、サブ工程(a2)は、固定手段40のアクチュエータ部材42を固定位置から解放位置へと摺動させるように、駆動装置48を作動させることからなる。
【0260】
図6に示されるように、第2のサブ工程(a2)の実行は、使用される駆動システム48に依存している。
【0261】
駆動システム48はまた、効果的には、各部材42を解放位置に向かって摺動させる解放力をこれらの各々のばね52の作用に対して及ぼすために、シェル20と連結された2つのアクチュエータ部材42の各々の駆動部品46を選択的に負荷するように構成されたアクチュエータである。
【0262】
代わって、駆動システム48は、図10ないし図15又は図19並びに図20に示されるような、機械式装置であり、例えば、レバーを介して、オペレータによって手動で作動されるように構成されている。
【0263】
解放位置が達せられたとき(図6)、アクチュエータ部材42は、第3のサブ工程(a3)で解放位置にロックされる。
【0264】
もちろん、この種のサブ工程(a3)は、ロッキングシステム62の存在でのみ行われる。
【0265】
一般的に言えば、それ故、サブ工程(a3)は、アクチュエータ部材を解放位置で保持するために、解放位置を占める固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のロッキングを作動させることからなる。
【0266】
駆動システム48は、少なくとも、ロッキングのサブ工程(a3)まで、解放位置で各アクチュエータ部材42を維持することができる。
【0267】
ロッキングを与えるために、アクチュエータは、駆動アーム82にその力を及ぼすのをやめる。
【0268】
駆動アーム82に力を加えるのを止める効果は、各システム62の各ロッキングラッチ72が、駆動部材42が解放位置に向かって摺動するので、そのロック位置に向かって自動的に戻されて、図9に示されるように、それに面している第2の戻り止め66に係合されることである。
【0269】
ロッキングラッチ72は、下側支え面66iに対して支持し、アクチュエータ部材42は、解放位置で、ロッキングラッチ72によってロックされる(ロック位置)。
【0270】
ロック位置に向かうラッチ72の自動的な戻りは、この操作を容易にする効果を有する。なぜならば、ロッキングは、駆動アーム82を解放することによって、さらなる力を必要とすることなく、簡単に得られるからである。
【0271】
第4のサブ工程(a4)では、シェルキャリア22からシェル20を引き離すための手段が作動される。
【0272】
一般的に言えば、サブ工程(a4)は、各ハーフモールドを解放した後に実行され、モールドキャリアから各ハーフモールドを引き離すように引き離し手段を作動させることからなる。
【0273】
第4のサブ工程(a4)は、効果的には、引き離しを同時にもたらすために、これらの各々が解放位置を超えてオーバートラベルをするように構成された解放力で各アクチュエータ部材42を負荷するように、アクチュエータによってサブ工程(a2)の実行と同時に実行される。
【0274】
太線の除去によって図10に示されるように、工程(a)の後、成形装置10の内部にあるシェル20が、シェルキャリア22に決して固定されず、サドルにモールド底部34を固定せず、適用可能であり、結果として、接合されたシェル20が、これらの間に、ユニタリサブアセンブリを効果的に構成しているモールド底部34を把持する。
【0275】
しかし、シェル20は、閉位置でユニタリサブアセンブリを囲んでいるモールドキャリア14によってのみ一緒に保持される。
【0276】
このようにして、モールド12は、効果的には、成形装置10から外側に突出している少なくとも1つの部品120を含む。
【0277】
モールド12のシェル20は、効果的には、溝32の上に垂直に延びた突出している上側部品120を有する。この溝にシェルキャリア22の縁38が受けられる。
【0278】
非限定的な例では、図2並びに図3に示されるモールド12は、効果的には、ユニタリサブアセンブリの部分の保持及び固定を与えるように構成されたこのような突出している上側部品120を有する。
【0279】
シェル20の突出している上側部品120は、ハーフモールドを一緒に接合し、モールド底部34をトラップしているシェル20によって構成される搬送可能なユニタリサブアセンブリを形成するために、支持機能を選択的に与えることができる、アセンブリ手段の係合を与えることを意図されている。
【0280】
この上側部分のおかげで、モールドキャリア14が閉位置にあるとき、特に、成形装置10の外側からシェル20を一緒に接合することが可能である。
【0281】
従って、本発明の方法の第2の工程(b)は、モールドキャリアが閉位置を占めたとき、搬送可能なユニタリサブアセンブリを形成するようにして、ハーフモールドを一緒に接合するアセンブリ手段からなる。
【0282】
各シェル20は、工程(a)の実行以来、シェルキャリア22から自由であり、モールドキャリア14が開かれたときに後者が落ちるリスクがある。
【0283】
特定の簡単かつ経済的な実施の形態では、アセンブリ手段は、接合位置にシェル20を固定し、ユニタリサブアセンブリを構成するようにして、モールドキャリア14の外側に突出しているモールド12の上側部品120のレベルでオペレータによって置かれたリンクによって構成される。
【0284】
アセンブリ手段は、動かされることができるコンパクトなブロックを形成している搬送可能なユニタリサブアセンブリを構成するために、ハーフモールドを一緒に保持するように構成されている。
【0285】
モールド12がモールド底部34を含むとき、後者は、シェル20と形状の協同によって適所で自動的に保持され、これを囲んでいる周囲に把持する。
【0286】
ユニタリサブアセンブリを保持するためと支持するためとの少なくとも一方のための数多くの装置が、特に、機械装置が考えられることができる。
【0287】
代わって、モールド12は、ユニタリサブアセンブリを構成するために、シェルを一緒に保持するように構成された一時的なロッキング装置を含む。ロッキング装置は、効果的には、後退位置とロッキング位置との間で可動であるように装着されたロッキング手段を含む。
【0288】
さらに、ロッキング手段は、効果的には、シェル20の固定にすぐ後方に進行するように、その解放位置に向かって部材42の摺動を利用するようにして、例えば、固定手段40のアクチュエータ部材42に接続された要素である、駆動要素によって前記両位置の間で駆動される。
【0289】
シェル20は、例えば、シェル20の各々にある柱脚54を使用してロックされる。
【0290】
他の変形例では、クランプのような保持手段が、上側部品120のまわりに置かれ、ユニタリサブアセンブリを形成するために、シェルを一緒に組み立てる機能と、このようなユニタリサブアセンブリを支持している機能との両方を与える。保持手段は、オペレータによって作動され、自動化され、支持構造体に接続される。
【0291】
工程(b)は、効果的には、工程(a)の前又は後に実行される。
【0292】
どんなアセンブリ手段が選択されても、これらはまた、好ましくは、ユニタリサブアセンブリを搬送するのを容易にするようにして、支持機能を与える。
【0293】
ユニタリサブアセンブリを形成するためのシェルの接合は、接合面に延びている太線によって図10に示される。
【0294】
第3の工程(c)は、モールドキャリア14が開かれたときにユニタリサブアセンブリが参照位置にとどまるようにして、並進運動によってこれらからユニタリサブアセンブリを取り外すように、閉位置から開位置へとモールドキャリアを開くことからなる。
【0295】
閉位置から開位置へとモールドキャリアを開く際、前の構成のユニタリサブアセンブリは、好ましくは、互いに離れて横手方向に動くモールドキャリア14のみ、「自動的に」取り外され、静止したままとどまる。
【0296】
アセンブリのみの手段(即ち、支持機能がない)が工程(b)に置かれたとき、ユニタリサブアセンブリは、特に、サドルによって、参照位置にその底部34によって支持される。
【0297】
アセンブリ手段は、効果的には、上に参照される保持手段(図示されない)によって構成される。即ち、これのジョーのクランプが、ユニタリサブアセンブリの上側部品120を把持するように構成される。そして、クランプもまた、搬送可能なユニタリサブアセンブリを支持する機能を与える。
【0298】
上側部品120と連結された保持手段の協同のおかげで、ユニタリサブアセンブリを落とすリスクなく、成形装置10のモールドキャリア14を開くことが可能である。
【0299】
図10に矢印で示されるように、第4の工程(d)は、モールドキャリアの間でその参照位置からユニタリサブアセンブリを取り外すことからなる。
【0300】
モールド底部34は、好ましくは、支持サドルからアンロックされ、流体接続が、ユニタリサブアセンブリを取り外す前にプラグを抜かれる。
【0301】
上に示されるように、ユニタリサブアセンブリは、効果的には、保持手段によってもっぱら支持され、サブアセンブリはこの保持手段から懸吊される。
【0302】
もちろん、保持手段は、ここでは中央位置である参照位置からそれを取り外すように、アセンブリ手段によって製造されたユニタリサブアセンブリを保持しているオペレータの手と同様であることができる。
【0303】
代わって、ユニタリサブアセンブリをなくすことは、自動化され、保持手段が設けられた少なくとも1つの駆動アームを含むロボットによってもたらされる。
【0304】
これは、他のユニタリサブアセンブリの装着を待っている開位置で、成形装置とモールド12を分離する方法の段階を完了する。
【0305】
図10に見られることができるように、ユニタリサブアセンブリがないことが破線によって示される。
【0306】
図11に示されるように、ユニタリサブアセンブリを装着する段階は、上述の分離段階から続く。以下の工程は、この目的のために実行される。
【0307】
装着段階では、第5の工程(e)は、開位置でモールドキャリアの間に参照位置でユニタリサブアセンブリを置くことからなる。
【0308】
モールドキャリア14は、開位置にあり、ユニタリサブアセンブリは、矢印の方向で参照位置に取り入れられる。
【0309】
図11に示されるように、ユニタリサブアセンブリ(接合面で太線の存在によって示される)は、参照位置が達せられるまで、開位置でモールドキャリア14の間の矢印の方向に取り入れられる。
【0310】
成形装置10のこの実施の形態では、底部34が、好ましくは、サドルに装着され、あるいは、必要な流体接続がプラグインされる。
【0311】
そして、ユニタリサブアセンブリが、サドルによって支持され、シェル20が、アセンブリ又は保持手段によって保持される。
【0312】
そして、モールドキャリアが、第6の工程(f)でユニタリサブアセンブリに閉じられる。
【0313】
モールドキャリア14が参照位置に予め置かれたユニタリサブアセンブリの上で閉じるやいなや、アセンブリ手段を取り外すことが可能である。
【0314】
第7の工程(g)は、ハーフモールドの間隔を与えるように、ユニタリサブアセンブリからアセンブリ手段を取り外すことからなる。
【0315】
これは、側方の矢印の除去及び2つのハーフモールドの間の太線の除去によって図11に示され、これは、搬送可能なユニタリサブアセンブリを決して形成しない。
【0316】
第8の工程(h)は、関連付けられるモールドキャリアに各ハーフモールドを固定するために、固定手段を作動させることからなる。
【0317】
第1の実施の形態に適合する固定手段40に関して、固定は、分離段階の工程(a)に関して上に説明されたのと同様のサブ工程を実行することによって得られる。
【0318】
ロッキングシステム62は、サブ工程(h1)でアンロックされる。
【0319】
シェルキャリア22でのシェル20の固定は、効果的には、自動的に得られる。なぜならば、アクチュエータ部材42は、固定位置に向かって戻されるので、特定の固定サブ工程が必要でないからである。
【0320】
ばねは、アクチュエータ部材42なしで戻り、サブ工程(h2)では、駆動システム48は、例えば、駆動システム48を形成しているアクチュエータによって、解放位置から固定位置に向かってアクチュエータ部材を動かすように作動される。
【0321】
固定位置がいったん達せられると(図5)、ロッキングシステム62が、固定位置で固定手段40のためにアクチュエータ部材42をロックするように作動される。
【0322】
ロッキングシステム62は、固定手段40のアクチュエータ部材42を固定する位置からロッキング位置へとラッチ72を戻すためのばねを有し、特定のサブ工程が必要とされず、ロッキングが自動的に得られる。
【0323】
代わって、ロック位置に向かってラッチ72を戻るためのこのような手段なしでは、ロッキングシステム62は、ラッチ72によってアクチュエータ部材をロックするためにサブ工程(h3)で作動される。
【0324】
そして、必要であれば、ロック18は、効果的には、閉位置でモールドキャリア14をロックするように作動される。
【0325】
本発明のモールドを交換する方法は、従来技術の周知の解決策と比較して、装着及び分離(着脱)のために必要な時間をかなり削減させることを可能にする効果を有する。
【0326】
シェル20によって形成されたユニタリサブアセンブリ、適用可能なモールド底部34は、部品の各々を把持して押し下げる連続的な動作よりも単一の動作で装着され分離される(着脱される)ことができる。
【0327】
このようなモールドを交換する方法は、特に、簡単かつ迅速であるようにしてユニタリサブアセンブリの解放及び固定を可能にする本発明の固定手段によって果される。
【0328】
特定の効果的な動作手順では、オペレータの介在が減少されるかなくされ、それを開いたり閉じたりするために作動され、効果的には、ユニタリサブアセンブリを保持する機能を与える、クランプのような支持手段が、搬送装置に接続されている。
【0329】
このような搬送装置は、ストック部(stockage)への分離段階の後、ユニタリサブアセンブリを搬送するように構成されており、一方、他の支持手段は、効果的には、装着段階に対応する工程によって、成形装置10にユニタリサブアセンブリをすぐに装着するように、新しいユニタリサブアセンブリを待っている。
【0330】
もちろん、説明された方法では、成形装置10を開いたり閉じたりすることができるように、閉じられたモールドキャリア14のためのロック18が、互いに離れるようにモールドキャリア14を動かすことができるように、そのアンロック又はロック位置に向かって動くように、予め、又は同時に作動される。このアンロッキング及び開きは、オペレータによって手動でもたらされる。
【0331】
この目的のために、ロック18を駆動させるカムに力を手動で及ぼした後、オペレータは、モールドキャリアが開位置に達するまで、モールドキャリア14を離れるように動かしてこれらモールドキャリアを開くように、再び手動で、横手方向の力を及ぼす。
【0332】
ロック18は、好ましくは、閉位置でモールドキャリアをロックするために、その位置にロックを自動的に戻すように構成された戻り手段を含む。
【0333】
かくして、第2のモールドを交換する方法は、効果的には、第1の方法と比較して、従って、従来技術の周知の解決策と比較してよりいっそう、分離のために必要な時間のさらなる削減を与える。
【0334】
第2の方法では、シェル20で形成されたユニタリサブアセンブリ及び適用可能なモールド底部34は、各シェル20に対する連続的な動作ではなく、単一動作で装着される又は分離される(着脱される)ことができる。
【0335】
このようなモールドを交換する方法は、本発明の固定手段によって可能となり、本発明のおかげで、ユニタリサブアセンブリが特に簡単で迅速であるようにして解放される。
【0336】
特定の効果的な動作手順では、オペレータの介在が減少されるかなくされ、ユニタリサブアセンブリを開いたり閉じたりするために作動されるクランプのような、ユニタリサブアセンブリを保持するための手段は、ストック部への分離段階の後、このようなユニタリサブアセンブリを搬送するように構成された搬送装置に接続され、一方、他の保持手段は、効果的には、装着段階に対応する工程によって、成形装置10にユニタリサブアセンブリをすぐに装着するように、新しい成形ユニタリサブアセンブリを待っている。
【0337】
もちろん、上に説明され図1ないし図9に示される成形装置のための固定装置の実施の形態は、単に、モールドを交換する本発明の方法での使用に適した固定装置の一実施の形態を構成するものである。
【0338】
本出願人の名前で2009年9月7日に出願された仏国特許出願No.09.56074は、モールドを交換する本発明の方法での使用に適した固定手段を含む成形装置のための他の固定手段を説明し図示している。
【0339】
さまざまな実施の形態によって次に簡潔に説明される、この種の固定装置(図示されない)もまた、モールドを交換する本発明の方法での使用に適しており、その詳細は、上述の仏国特許出願を参照することによって得られることができる。
【0340】
本発明によれば、各ハーフモールドをモールドキャリアに固定するための固定装置の固定手段は、モールドキャリアが閉位置にあるとき、これらが各ハーフモールドを固定する又は解放するために選択的に作動されるように構成されていることを特徴とする。
【0341】
より正確には、固定手段は、関連付けられるモールドキャリアにハーフモールドを固定するために、各ハーフモールドに選択的に引力を及ぼすように構成されている。
【0342】
前記引力を及ぼす固定手段は、効果的には、吸引効果によってハーフモールドを固定するように構成された吸引手段である。
【0343】
この目的のために、固定手段は、モールドキャリアとハーフモールドとの間の境界で保持された少なくとも1つの気密チャンバを含み、これは、少なくとも選択的に動作可能な真空源を含む吸引手段に連結されている。
【0344】
気密チャンバは、効果的には、気密チャンバ中に大気圧よりも低い圧力を構築するために、吸気パイプを介して前記選択的に動作可能な真空源と連通している。
【0345】
気密チャンバは、吸引効果によってモールドキャリアの凹部の底部に押圧されるハーフモールドを保持するために、大気圧未満のいわゆる固定圧力に晒されるように構成されている。
【0346】
ハーフモールドが装着位置にあるとき、その外面が、凹部の底部と接触するようになり、かくして、気密チャンバを形成するようにキャビティを横手方向に閉じる。
【0347】
キャビティは、効果的には、気密チャンバに関して小さな容積を有するように、浅い。真空により及ぼされる吸気又は引力の強度は、気密チャンバの輪郭形状によって規定される領域に比例する。
【0348】
気密チャンバは、キャビティ46の輪郭形状を外側に囲んでいる連続したシールによってシールされている。このシールは、例えば、平行六面体形状を有する。
【0349】
このシールは、好ましくは、モールドキャリアにより実行される。このシールは、モールドキャリアの凹部の底部に製造される環状溝で受けられる。このシールは、ハーフモールドの外面と気密チャンバをシールするための凹部の底部との間に圧縮されるように構成されている。
【0350】
気密チャンバは、効果的には、気密チャンバ中の圧力が大気圧よりも低い圧力に減少されるように、吸気パイプを介して選択的に動作可能な真空源と連通している。
【0351】
真空源は、固定手段がアクティブである駆動状態と、固定手段がアクティブでない非駆動状態との間で選択的に命令されるように構成されている。
【0352】
前の実施の形態と比較すると、駆動状態は固定位置に対応しており、非駆動状態は解放位置に対応している。
【0353】
吸気パイプは、好ましくは、モールドキャリアの厚さ内で製造され、気密チャンバに開くオリフィスの範囲内で、モールドキャリアの底部で接続のためのオリフィスから源に延びている。
【0354】
接続しているオリフィスは、可撓ホースを介して真空源52と接続されることを意図された接続手段を含む。
【0355】
可撓ホースは、真空チャンバが、例えばブラケットであるカルーセルに対して固定された支持部に設置されることを可能にし、一方、モールドキャリアは可動式である。
【0356】
真空源は、例えば、中間に比較的小さな部分を有するベンチュリチューブを含むポンプのようなベンチュリ効果ポンプによって形成されている。圧縮された空気の流れが、ベンチュリチューブを通過し、この減少された部分で減少された圧力を生じる。
【0357】
吸気パイプは、気密チャンバ中に含まれた空気の吸気を可能にする減少されたレベルのサイズでベンチュリチューブに接続されている。
【0358】
説明された第2の実施の形態の固定装置が装備された成形装置のモールドを交換する方法が説明される。
【0359】
装着段階を実行するために、本方法は、モールドキャリアが閉位置を占めたとき、各ハーフモールドを解放するように固定手段を作動させることからなる少なくとも第1の工程(a)を含む。
【0360】
ハーフモールドを分離するために、気密チャンバは、例えば、真空源を非駆動にして、制御弁を開くことによって、大気圧に戻される。
【0361】
そして、真空源は、固定がアクティブであるその駆動状態から、固定手段がアクティブでない非駆動状態に命令され、各ハーフモールドが解放される。
【0362】
第1の実施の形態に関して上に与えられるのと同様の理由により、第2の工程(b)は、モールドキャリアが閉位置を占めたとき、搬送可能なユニタリサブアセンブリを形成するようにして、アセンブリ手段によりハーフモールドを互いに接合することからなる。
【0363】
固定手段は、好ましくは、モールドキャリアが開かれる前に、上側部品の周りに、又は、代わって、クランプのそばに配置された接続によって構成されている。
【0364】
支持手段は、効果的には、モールドキャリアが開かれたときにサブアセンブリが落ちるのを防ぐために、アセンブリ手段に後退して、ユニタリサブアセンブリの搬送を支持するように設けられている。
【0365】
アセンブリ機能及び搬送可能なユニタリサブアセンブリを支持する機能は、好ましくは、モールドキャリアが閉位置にあるとき、成形装置の外側に突出している上側部品によってユニタリサブアセンブリを保持するためのクランプのような同じ手段によって与えられる。
【0366】
そして、第3の工程(c)は、並進運動によってこれからユニタリサブアセンブリを引き出すために、ユニタリサブアセンブリが参照位置にとどまるようにして、閉位置から開位置にモールドキャリアを開くことからなる。
【0367】
サブアセンブリが成形装置に決して接続されていないとき、例えば、これがモールド底部を介してサドルに固定されているとき、第4の工程(d)が、その参照位置から始まるモールドキャリアの間からユニタリサブアセンブリを取り外すことからなる。
【0368】
真空源の動作は、効果的には、気密チャンバ中の圧力が大気圧よりも上の圧力に増加されるように、逆にされることができる。
【0369】
ハーフモールドが凹部の底部に対して数時間押圧されたままとどまれば、ハーフモールドは、しばしば、モールドキャリアに吸着することがわかっている。この吸着は、ハーフモールドを分離する動作を遅くしうる。
【0370】
ベンチュリ効果ポンプの動作を逆にするために、例えば、特に、3ポート弁によって、通常ベンチュリチューブを与える圧縮空気を吸気パイプに直接流れることを可能にする。
【0371】
真空ポンプの動作を逆にすることは、気密チャンバ中に増加された圧力が生じることを可能にし、これにより、ハーフモールドが引き離される。
【0372】
このような引き離し工程は、効果的には、ハーフモールドを解放した後で開く工程(c)の前に実行される。
【0373】
分離段階の終わりでは、少なくとも以下の工程を実行することによって、新しい搬送ユニタリサブアセンブリを装着する段階が続く。これら工程は、
(e)開位置でモールドキャリアの間の参照位置にユニタリサブアセンブリを置く工程と、
(f)ユニタリサブアセンブリに対してモールドキャリアを閉じる工程と、
(g)ハーフモールドの間隔を与えるように、アセンブリ手段を搬送可能なユニタリサブアセンブリから取り外す工程と、
(h)関連付けられるモールドキャリアに各ハーフモールドを固定するように、固定手段を作動させる工程とである。
【0374】
参照位置では、ユニタリサブアセンブリにモールドキャリアを閉じた後、ハーフモールドの外面が、気密チャンバを形成するために、キャビティを閉じるように、凹部の底部と協同する。凹部のシールは、気密チャンバをシールするように、ハーフモールドによって圧縮される。
【0375】
そして、ポンプからのベンチュリ効果が駆動される。そして、ベンチュリ効果ポンプが、気密チャンバ中にある空気を吸気し、これにより、ハーフモールドの外面が凹部の底部に対して押圧されることを可能にする吸盤(ventouse)効果を生じる。
【0376】
これは、シールをさらに圧縮し、かくして気密チャンバのシールを改良する。
【0377】
ベンチュリ効果ポンプが動作しているときの気密チャンバの寸法及び気密チャンバ中の圧力は、気密チャンバ中の真空により及ぼされる摩擦力が、ブロー成形装置が、ブロー成形された容器を受け付けないようにモールドキャリアの素早い繰り返しの開閉の間を含む動作の間を含む動作中、固定されたハーフモールドを維持するのに十分であるように設計されている。
【0378】
ベンチュリ効果ポンプは、効果的には、気密チャンバ中の圧力を測定するための手段と、シールされるようにして摩擦パイプを閉じるための制御弁とを有する。制御弁は、圧力測定手段の間に配置される。
【0379】
固定装置は、好ましくは、制御弁の閉じの制御及びベンチュリチューブを介した圧縮空気の供給を与える電気制御ユニットを含む。
【0380】
圧力測定手段は、電気制御ユニットによる測定圧力を通信することができる。
【0381】
測定された圧力が固定圧力以下であれば、電気制御ユニットは、制御弁の閉じを命令し、ベンチュリチューブへの圧縮空気の供給を遮断する。
【0382】
かくして、気密チャンバは、エネルギの外部源なしで、その固定圧力で維持される。気密チャンバ中の圧力は、それにもかかわらず、例えば、わずかな空気漏れのために、変化しうる。
【0383】
気密チャンバ中の圧力が、固定が改良されることができる値を超えた圧力限界値に対して特定の閾値よりも高く測定されたならば、電気ユニットは、気密チャンバ中に含まれた空気を吸気するために、ベンチュリチューブへの圧縮空気の供給の再駆動及び制御弁の開きを命令する。
【0384】
本発明の他の実施の形態では、ハーフモールドは、磁気的引力によってモールドキャリアに固定される。
【0385】
図10並びに図11に示される上で説明されたモールドを交換する方法では、参照位置は、モールドキャリアの間の中心位置であり、ハーフモールドが、モールドキャリアを開く工程の前に、同時に、又は同時ではなく解放される。
【0386】
代わって、参照位置は、側方位置であり、固定手段は、連続して命令する。
【0387】
閉位置を占めるモールドキャリアからの取り外しに関して、本方法は、サドルから動作するモールドを解放して、ハーフモールドの一方のみを開いて、モールドキャリアを開くために、ユニタリサブアセンブリを構成するように、(これらが組み込まれていなければ)アセンブリ手段を係合することからなる。
【0388】
そして、ユニタリサブアセンブリが、モールドキャリアによって支持され、その固定手段は、解放位置に向かって駆動されない。
【0389】
側方の参照位置を占めるユニタリサブアセンブリを取り外すために、固定手段が、サブアセンブリのハーフモールドを解放するように作動される(これは、なおも固定され、好ましくは引き離し手段のアシスタントありで、そして、サブアセンブリが取り外される)。
【0390】
サブアセンブリは、オペレータによって、例えば、手で直接、又はその解放の間サブアセンブリを支持するように構成されたクランプのような保持手段のアシスタントありで、オペレータによって手動で取り外される(あるいは、解放の前に係合されるアセンブリ手段の存在でサブアセンブリを形成しているハーフモールドのアセンブリもまたある)。
【0391】
もちろん、ユニタリサブアセンブリはまた、オペレータの介入なしで、特に、いったん解放されると、サブアセンブリを把持し、これを移動するように構成された関節結合されたアーム保持手段の端部を有する操作ロボットによって、自動的に取り外されることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開位置と閉位置との間で回転軸線(O)を中心として互いに関連して可動であるように装着された2つのハーフモールド(14)と、
各々が、固定手段(40)によって、関連付けられるモールドキャリア(14)に分離可能に固定された2つのハーフモールド(20)とを具備する、予熱されたプリフォームを形成することによって、熱可塑性材料の容器、特に、ボトルを製造するための成形装置(10)のモールドを交換する方法において、
モールドを分離するために、少なくとも、
(a)前記モールドキャリアが前記閉位置を占めたとき、各ハーフモールド(20)を解放するように前記固定手段を作動させる工程と、
(b)前記モールドキャリアが前記閉位置を占めたとき、搬送可能なユニタリサブアセンブリを形成するようにして、アセンブリ手段によって前記ハーフモールド(20)を一緒に接合する工程と、
(c)前記ユニタリサブアセンブリが参照位置にとどまるようにして、並進運動によって前記モールドキャリアから前記ユニタリサブアセンブリを取り外すように、前記閉位置から前記開位置に前記モールドキャリアを開く工程と、
(d)前記モールドキャリアの間でその参照位置から前記ユニタリサブアセンブリを取り外す工程とを具備することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記工程(a)を実行するために、アクチュエータ部材を解放するように、固定位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のアンロッキングを作動させることからなる少なくとも1つのサブ工程(a1)を含むことを特徴とする請求項1の方法。
【請求項3】
前記工程(a)を実行するために、前記固定手段のアクチュエータ部材を固定位置から解放位置へと摺動させるように、駆動システムを作動させることからなる少なくとも1つのサブ工程(a2)を含むことを特徴とする請求項1又は2の方法。
【請求項4】
前記工程(a)を実行するために、前記アクチュエータ部材を前記解放位置に保持するように、前記解放位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のロッキングを作動させることからなる少なくとも1つのサブ工程(a3)を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1の方法。
【請求項5】
前記工程(a)を実行するために、前記モールドキャリアからの各ハーフモールドの引き離しをもたらすように、引き離し手段を作動させることからなる、各ハーフモールドの解放の後に実行される少なくとも1つのサブ工程(a4)を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1の方法。
【請求項6】
他のモールドを装着するために、少なくとも、
(e)前記開位置で前記モールドキャリアの間の前記参照位置にユニタリサブアセンブリを置く工程と、
(f)前記ユニタリサブアセンブリに対して前記モールドキャリアを閉じる工程と、
(g)前記ハーフモールド(20)の間隔を与えるように、前記アセンブリ手段を前記ユニタリサブアセンブリから取り外す工程と、
(h)前記関連付けられるモールドキャリアに各ハーフモールド(20)を固定するように、前記固定手段を作動させる工程とを含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1の方法。
【請求項7】
前記工程(c)の前、かつ前記工程(e)の後に実行される補足的な工程が、前記参照位置に前記ユニタリサブアセンブリを保持するように構成された支持手段を作動させる工程を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1の方法。
【請求項8】
前記工程(h)を実行するために、アクチュエータ部材を解放するように、前記解放位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のアンロッキングを作動させることからなる少なくとも1つのサブ工程(h1)を含むことを特徴とする請求項6の方法。
【請求項9】
前記工程(h)を実行するために、固定位置から解放位置へと前記固定手段のアクチュエータ部材の摺動を駆動させるように駆動システムを作動させることからなる少なくとも1つのサブ工程(h2)を含むことを特徴とする請求項6又は7の方法。
【請求項10】
前記工程(h)を実行するために、前記固定位置に前記アクチュエータ部材を保持するように、固定位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のロッキングを作動させることからなる少なくとも1つのサブ工程(h3)を含むことを特徴とする請求項8又は9の方法。
【請求項11】
請求項1ないし10のいずれか1のモールドを交換する方法を実行するための固定装置において、
前記モールドキャリア(14)が前記閉位置にあるとき、並進運動によって前記ユニタリサブアセンブリの取り入れ又は取り外しを与えるように、各ハーフモールド(20)を固定するか解放するために選択的に作動されるように構成された、前記モールドキャリアに各ハーフモールド(20)を固定するための固定手段(40)を具備することを特徴とする装置。
【請求項12】
前記モールドキャリア(14)が前記閉位置にあるとき、前記成形装置(10)の外部から、少なくとも固定位置と解放位置との間で移動するよう駆動されるように構成された、前記固定手段(40)の少なくとも1つのアクチュエータ部材(42)を含む固定手段(40)を有することを特徴とする請求項11の装置。
【請求項13】
前記固定手段(40)の前記アクチュエータ部材(42)は、前記固定位置と前記解放位置との間で摺動するようにして移動するよう駆動されることを特徴とする請求項12の装置。
【請求項14】
前記選択的に作動される固定手段(40)は、前記ハーフモールドを関連付けられるモールドキャリアに固定するように、各ハーフモールドに引力を及ぼすように構成されていることを特徴とする請求項11の固定装置。
【請求項15】
前記引力を及ぼす前記固定手段(40)は、吸引効果によって前記ハーフモールドを固定するように構成された吸引手段であることを特徴とする請求項14の装置。
【請求項16】
モールドを交換するための請求項1ないし10のいずれか1の方法を実行するためのシステムにおいて、
前記ユニタリサブアセンブリを把持し搬送するように構成された保持手段が設けられた少なくとも1つのアームを含むロボットを具備することを特徴とするシステム。
【請求項17】
前記保持手段は、前記アセンブリ手段を構成し、
前記保持手段は、アセンブリ機能と、前記搬送可能なユニタリサブアセンブリを支持する機能とを与えることを特徴とする請求項16のシステム。
【請求項18】
前記保持手段は、前記成形装置(10)の外側に突出している前記モールドの部分(120)と協同することを特徴とする請求項16のシステム。
【請求項19】
前記保持手段は、前記モールドの部品(120)を把持するように構成されたジョーを含むクランプによって構成されていることを特徴とする請求項16のシステム。
【請求項20】
前記保持手段は、前記保持手段を開閉するように作動されるクランプによって構成されていることを特徴とする請求項16のシステム。
【請求項21】
前記モールドキャリアの間でその参照位置から前記ユニタリサブアセンブリを取り外すことからなる前記工程(d)と、前記開位置で前記モールドキャリアの間の前記参照位置にユニタリサブアセンブリを置くことからなる前記工程(e)とを自動的に実行することを特徴とする請求項16のシステム。
【請求項22】
前記工程(a)ないし(d)を含む分離段階の後に、前記装着に対応する前記工程(e)ないし(h)によって、前記成形装置(10)に新しい成形ユニタリサブアセンブリの装着をすぐに行うように、新しい成形ユニタリサブアセンブリを待つ他の保持手段を有することを特徴とする請求項16のシステム。
【請求項1】
開位置と閉位置との間で回転軸線(O)を中心として互いに関連して可動であるように装着された2つのハーフモールド(14)と、
各々が、固定手段(40)によって、関連付けられるモールドキャリア(14)に分離可能に固定された2つのハーフモールド(20)とを具備する、予熱されたプリフォームを形成することによって、熱可塑性材料の容器、特に、ボトルを製造するための成形装置(10)のモールドを交換する方法において、
モールドを分離するために、少なくとも、
(a)前記モールドキャリアが前記閉位置を占めたとき、各ハーフモールド(20)を解放するように前記固定手段を作動させる工程と、
(b)前記モールドキャリアが前記閉位置を占めたとき、搬送可能なユニタリサブアセンブリを形成するようにして、アセンブリ手段によって前記ハーフモールド(20)を一緒に接合する工程と、
(c)前記ユニタリサブアセンブリが参照位置にとどまるようにして、並進運動によって前記モールドキャリアから前記ユニタリサブアセンブリを取り外すように、前記閉位置から前記開位置に前記モールドキャリアを開く工程と、
(d)前記モールドキャリアの間でその参照位置から前記ユニタリサブアセンブリを取り外す工程とを具備することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記工程(a)を実行するために、アクチュエータ部材を解放するように、固定位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のアンロッキングを作動させることからなる少なくとも1つのサブ工程(a1)を含むことを特徴とする請求項1の方法。
【請求項3】
前記工程(a)を実行するために、前記固定手段のアクチュエータ部材を固定位置から解放位置へと摺動させるように、駆動システムを作動させることからなる少なくとも1つのサブ工程(a2)を含むことを特徴とする請求項1又は2の方法。
【請求項4】
前記工程(a)を実行するために、前記アクチュエータ部材を前記解放位置に保持するように、前記解放位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のロッキングを作動させることからなる少なくとも1つのサブ工程(a3)を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1の方法。
【請求項5】
前記工程(a)を実行するために、前記モールドキャリアからの各ハーフモールドの引き離しをもたらすように、引き離し手段を作動させることからなる、各ハーフモールドの解放の後に実行される少なくとも1つのサブ工程(a4)を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1の方法。
【請求項6】
他のモールドを装着するために、少なくとも、
(e)前記開位置で前記モールドキャリアの間の前記参照位置にユニタリサブアセンブリを置く工程と、
(f)前記ユニタリサブアセンブリに対して前記モールドキャリアを閉じる工程と、
(g)前記ハーフモールド(20)の間隔を与えるように、前記アセンブリ手段を前記ユニタリサブアセンブリから取り外す工程と、
(h)前記関連付けられるモールドキャリアに各ハーフモールド(20)を固定するように、前記固定手段を作動させる工程とを含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1の方法。
【請求項7】
前記工程(c)の前、かつ前記工程(e)の後に実行される補足的な工程が、前記参照位置に前記ユニタリサブアセンブリを保持するように構成された支持手段を作動させる工程を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1の方法。
【請求項8】
前記工程(h)を実行するために、アクチュエータ部材を解放するように、前記解放位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のアンロッキングを作動させることからなる少なくとも1つのサブ工程(h1)を含むことを特徴とする請求項6の方法。
【請求項9】
前記工程(h)を実行するために、固定位置から解放位置へと前記固定手段のアクチュエータ部材の摺動を駆動させるように駆動システムを作動させることからなる少なくとも1つのサブ工程(h2)を含むことを特徴とする請求項6又は7の方法。
【請求項10】
前記工程(h)を実行するために、前記固定位置に前記アクチュエータ部材を保持するように、固定位置を占める前記固定手段の少なくとも1つのアクチュエータ部材のロッキングを作動させることからなる少なくとも1つのサブ工程(h3)を含むことを特徴とする請求項8又は9の方法。
【請求項11】
請求項1ないし10のいずれか1のモールドを交換する方法を実行するための固定装置において、
前記モールドキャリア(14)が前記閉位置にあるとき、並進運動によって前記ユニタリサブアセンブリの取り入れ又は取り外しを与えるように、各ハーフモールド(20)を固定するか解放するために選択的に作動されるように構成された、前記モールドキャリアに各ハーフモールド(20)を固定するための固定手段(40)を具備することを特徴とする装置。
【請求項12】
前記モールドキャリア(14)が前記閉位置にあるとき、前記成形装置(10)の外部から、少なくとも固定位置と解放位置との間で移動するよう駆動されるように構成された、前記固定手段(40)の少なくとも1つのアクチュエータ部材(42)を含む固定手段(40)を有することを特徴とする請求項11の装置。
【請求項13】
前記固定手段(40)の前記アクチュエータ部材(42)は、前記固定位置と前記解放位置との間で摺動するようにして移動するよう駆動されることを特徴とする請求項12の装置。
【請求項14】
前記選択的に作動される固定手段(40)は、前記ハーフモールドを関連付けられるモールドキャリアに固定するように、各ハーフモールドに引力を及ぼすように構成されていることを特徴とする請求項11の固定装置。
【請求項15】
前記引力を及ぼす前記固定手段(40)は、吸引効果によって前記ハーフモールドを固定するように構成された吸引手段であることを特徴とする請求項14の装置。
【請求項16】
モールドを交換するための請求項1ないし10のいずれか1の方法を実行するためのシステムにおいて、
前記ユニタリサブアセンブリを把持し搬送するように構成された保持手段が設けられた少なくとも1つのアームを含むロボットを具備することを特徴とするシステム。
【請求項17】
前記保持手段は、前記アセンブリ手段を構成し、
前記保持手段は、アセンブリ機能と、前記搬送可能なユニタリサブアセンブリを支持する機能とを与えることを特徴とする請求項16のシステム。
【請求項18】
前記保持手段は、前記成形装置(10)の外側に突出している前記モールドの部分(120)と協同することを特徴とする請求項16のシステム。
【請求項19】
前記保持手段は、前記モールドの部品(120)を把持するように構成されたジョーを含むクランプによって構成されていることを特徴とする請求項16のシステム。
【請求項20】
前記保持手段は、前記保持手段を開閉するように作動されるクランプによって構成されていることを特徴とする請求項16のシステム。
【請求項21】
前記モールドキャリアの間でその参照位置から前記ユニタリサブアセンブリを取り外すことからなる前記工程(d)と、前記開位置で前記モールドキャリアの間の前記参照位置にユニタリサブアセンブリを置くことからなる前記工程(e)とを自動的に実行することを特徴とする請求項16のシステム。
【請求項22】
前記工程(a)ないし(d)を含む分離段階の後に、前記装着に対応する前記工程(e)ないし(h)によって、前記成形装置(10)に新しい成形ユニタリサブアセンブリの装着をすぐに行うように、新しい成形ユニタリサブアセンブリを待つ他の保持手段を有することを特徴とする請求項16のシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図5A】
【図6】
【図6A】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図5A】
【図6】
【図6A】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2013−503759(P2013−503759A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527347(P2012−527347)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【国際出願番号】PCT/EP2010/063052
【国際公開番号】WO2011/026981
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(506208528)スィデル・パルティスィパスィヨン (44)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【国際出願番号】PCT/EP2010/063052
【国際公開番号】WO2011/026981
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(506208528)スィデル・パルティスィパスィヨン (44)
【Fターム(参考)】
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