説明

ユニット式建物

【課題】特殊な建物ユニットを用いなくても建物ユニットから上方に突出した窓を設けることができるユニット式建物を提供すること。
【解決手段】バルコニ用建物ユニット20Aの上梁22上に設けられた門形フレーム30で窓サッシ6が支持されているので、通常の建物ユニット10,20と構造および寸法が共通のバルコニ用建物ユニット20Aから上方に突出した窓を設けることができる。従って、バルコニ用建物ユニット20Aの製造コストの増加を招くことなく、さらに特殊な搬送手段等を用いる必要がないことから、施工コストの増加も防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニット式建物に関し、詳しくは、略直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニットを複数配置して構成されるユニット式建物に関する。
【背景技術】
【0002】
箱形の建物ユニットを左右に並べるとともに上下に積み重ねて施工されるユニット式建物において、隣接して配置される建物ユニットに跨って窓が設置されたものがある(特許文献1参照)。通常、建物ユニットは、四隅の柱と、これらの柱を連結する各々4本ずつの上梁および下梁とから、全体略直方体状(箱型)に形成されているのであるが、特許文献1に記載されたユニット式建物において、窓が設置される建物ユニットは、四隅のうちの1本の柱が省略されるとともに、この柱位置から直交二方向にオフセットした二箇所に中間柱を設け、これらの中間柱に連結された上梁および下梁をそれぞれ省略した柱位置に向かって片持ち状に突出させるとともに、二方向からの上梁の先端同士および下梁の先端同士を連結して形成されている。このような建物ユニットを左右対称に一対で形成するとともに、省略された柱位置を近接させて一対の建物ユニット同士を隣接配置することで、互いの中間柱間に形成された空間に窓サッシが設置されるようになっている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−316424号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1で示される従来のユニット式建物の構造では、窓が設置される建物ユニットの構造が特殊になることから、特別な製造設備を用意する必要があり、製造コストが増大してしまうという問題がある。また、従来の構造では、建物ユニットの上端よりも上方に延びた窓を設けることはできなかった。
【0005】
本発明の目的は、特殊な建物ユニットを用いなくても建物ユニットから上方に突出した窓を設けることができるユニット式建物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために本発明のユニット式建物は、以下の構成を備える。
すなわち、図面も参照して説明すると、本発明のユニット式建物は、四隅の柱21、上梁22および下梁23から略直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニット10,20を複数配置して構成されるユニット式建物であって、前記複数の建物ユニットのうち、上側に屋根4が設けられる少なくとも1つの建物ユニット20Aには、対向する上梁22または柱21の上側に固定される一対の束柱31と、これらの束柱の上端部を連結する連結梁32とを有した門形フレーム30が設けられ、この門形フレームに窓サッシ6が支持されていることを特徴とする。
【0007】
ここで、門形フレームとしては、2本(一対)の束柱と、これらの束柱間に架設される連結梁とから構成された単スパンのものに限らず、3本以上の束柱と、2本以上の連結梁とで構成された複数スパンのものも含まれる。すなわち、門形フレームとしては、前記一対の束柱のうちの一方(または両方)における前記連結梁の反対側に、さらに他の連結梁の一端が連結され、この反対側の連結梁の他端が他の束柱に支持された形態であってもよい。
【0008】
この発明によれば、通常の構造を有した建物ユニットの上梁または柱上に門形フレームを取り付け、この門形フレームで窓サッシを支持することで、特殊な構造の建物ユニットを用いることなく、建物ユニットから上方に突出した窓を設けることができる。従って、建物ユニットの製造設備や使用材料として通常のものが使用でき、製造コストの増加を招くことなく、さらに建設現場への建物ユニットの搬送や設置においても、特殊な搬送手段等を用いる必要がないことから、施工コストの増加も防止することができる。
そして、建物ユニットの上端よりも上方に突出した窓サッシを設置することで、高さ寸法が大きい窓や、壁の高い位置に設けられる窓等が構成でき採光性を向上させることもでき、また、室内の床位置を高くした場合でも、床の高さに合わせて窓の設置位置を高くすることができ、室内の開放感を確保することができる。
【0009】
この際、本発明のユニット式建物では、前記門形フレーム30が設けられる建物ユニット20Aの内部には、当該内部を上下に仕切る中間床25が形成され、この中間床の上側でかつ前記窓サッシよりも室内側が居室空間S5とされるとともに、前記中間床の下側が収納空間または吹抜け空間S3とされ、前記窓サッシが前記中間床の上側に支持されていることが好ましい。
この構成によれば、中間床の上側に居室空間を設けた場合に、中間床の上側から居室空間の天井高さに応じた高さ位置までの窓サッシを設置することで、窓の高さを確保して快適な居室環境を得ることができる。また、中間床の下側を収納空間とすれば、建物内部に有効に収納スペースが確保でき、一方、中間床の下側を吹抜け空間とすれば、下階の天井高さを高くすることができ、下階に開放的な居室スペースを確保することができる。
【0010】
さらに、本発明のユニット式建物では、前記窓サッシは、その周囲を支持する窓フレーム35を介して前記門形フレームに固定されていることが好ましい。
この構成によれば、窓フレームに窓サッシを組み込んだものを工場等においてパネル化しておき、パネル化した状態で建設現場に搬送するか、建設現場で窓フレームに窓サッシを組み込んでからクレーン等で吊り上げ、建物ユニットに設置することで、運搬や取付が容易になり、建物の施工性を向上することができる。また、門形フレームと窓フレームとの両方に、互いに固定するための取付部を設けておけば、さらに取付作業を簡単にすることができるとともに、窓サッシの型式やサイズ、詳細構造等が変更になった場合でも、門形フレームおよび窓フレームの軽微な変更により、窓サッシを建物ユニットに容易に取り付けることができる。
【0011】
また、本発明のユニット式建物では、前記門形フレームが前記建物ユニットにおける上梁の長手方向中間位置に支持され、当該建物ユニットの内部でかつ前記窓サッシよりも室外側がバルコニ空間5とされていることが好ましい。
この構成によれば、門形フレームを建物ユニットの途中位置(外周ではない位置)に設けたことで、建物ユニット内の任意の位置に窓を設けることができ、この窓の室外側をバルコニとして利用することができる。すなわち、従来の建物ユニットにおいて、窓サッシは、建物ユニットの外周に位置する骨組みに支持されて取り付けられることが一般的であり、建物ユニットの内部に窓を設けることは困難であった。これに対して本発明では、門形フレームを用いたことで、窓サッシの取付位置の自由度が向上し、これにより建物ユニット内にインナーバルコニを容易に形成することができる。
【0012】
また、本発明のユニット式建物では、前記門形フレームが前記建物ユニットにおける室外側の柱の上側に支持され、これらの柱間に位置する上梁が省略されていてもよい。
この構成によれば、建物ユニットの外周位置における柱の上側に門形フレームを設けたことで、当該位置の省略した上梁に代えて門形フレームに外装材や屋根等を支持させることができ、さらに門形フレームに窓サッシが支持されることで、建物の外壁面における建物ユニットの上梁位置よりも上方に延びた窓が形成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図4には、本発明の実施形態に係るユニット式建物1が示されている。
図1は、本実施形態のユニット式建物1を示す斜視図であり、図2は、ユニット式建物1を示す断面図である。図3は、ユニット式建物1におけるバルコニ5部分を構成する建物ユニット20Aの一部を省略して示す斜視図である。図4は、建物ユニット20Aを示す断面図である。
【0014】
図1および図2において、ユニット式建物1は、基礎2の上に設けられた複数(6個)の下階建物ユニット10と、これらの下階建物ユニット10の上に設けられた複数(6個)の上階建物ユニット20と、で構成された建物本体3を備えて構成されている。そして、建物本体3の上側には、通常の小屋組みで構成されるか、あるいは屋根ユニットで構成された屋根4が設置されている。下階建物ユニット10および上階建物ユニット20は、それぞれ四隅に立設された4本の柱と、これらの柱の上端同士を結合する4本の上梁と、柱の下端同士を結合する4本の下梁と、から略直方体状に形成された骨組みを有して構成されている。また、上階建物ユニット20のうち、2階のバルコニ5部分を構成するバルコニ用建物ユニット20Aと、これに隣接する上部居室用建物ユニット20Bとは、各々の内部に後述する中間床25が設けられて構成されている。
【0015】
また、図2に示すように、下階建物ユニット10および上階建物ユニット20は、それぞれ、所定の幅寸法W(短辺方向幅寸法)および高さ寸法Hを有して形成され、各々の内部には、床面材や、天井面材、内壁等が予め取り付けられ、外部には、外壁、サッシ窓、その他の艤装部材等が予め工場で取り付けられている。そして、下階建物ユニット10で構成される1階の内部空間には、リビングルーム等の居室空間S1が設けられ、上階建物ユニット20で構成される2階の内部空間には、寝室等の居室空間S2が設けられている。一方、バルコニ用建物ユニット20Aでは、根太や床面材が省略されるとともに、その下側に位置する下階建物ユニット10では、天井小梁や天井面材が省略されることで、バルコニ用建物ユニット20Aの中間床25下側には、居室空間S1と連通された吹き抜け空間S3が形成されている。また、上部居室用建物ユニット20Bの内部における中間床25の下側には、収納空間S4が形成されている。
【0016】
一方、バルコニ用建物ユニット20Aにおける中間床25の上側かつバルコニ5と窓サッシ6および外壁7で仕切られた室内側、および上部居室用建物ユニット20Bにおける中間床25の上側には、上部居室空間S5が形成されている。この上部居室空間S5は、バルコニ用建物ユニット20Aおよび上部居室用建物ユニット20Bと、屋根4の小屋裏部分とに跨って形成された空間であり、2階の居室空間S2よりも略半階分だけ高い位置に設けられ、図示しない廊下および階段等を通って行き来できるようになっている。そして、上部居室空間S5とバルコニ5とは、適宜な床仕上げや防水仕上げ等の差分の段差があるものの、略同一高さ位置に設けられており、上部居室空間S5からバルコニ5への出入りが容易にできるようになっている。
【0017】
次に、図3、図4をも参照し、バルコニ用建物ユニット20Aの構造について詳しく説明する。
バルコニ用建物ユニット20Aは、四隅に立設された4本の柱21と、これらの柱21の上端同士を結合する3本の上梁22と、柱21の下端同士を結合する4本の下梁23とからなる骨組みを有し、柱21の中間位置には、中間梁24が連結され、この中間梁24に支持される中間床25が設けられている。そして、バルコニ用建物ユニット20Aでは、上部居室用建物ユニット20Bに隣接する1本の上梁が省略され、これに対向する位置の上部居室用建物ユニット20Bの上梁も省略されている。また、バルコニ用建物ユニット20Aには、窓サッシ6および外壁7を支持する門形フレーム30が設けられており、この門形フレーム30は、バルコニ用建物ユニット20Aの互いに対向する短辺方向の上梁22の上側に立設固定される一対の束柱31と、これらの束柱31の上端部同士を連結する連結梁32とを互いに剛接合して形成されている。門形フレーム30の束柱31の下端部は、適宜なブラケットやベースプレート、ボルト−ナット等を介して上梁22に固定されている。また、門形フレーム30には、屋根4の小屋組み材(斜材)が支持されるようになっている。
【0018】
そして、窓サッシ6は、中間床25および門形フレーム30間に窓フレーム35を介して支持されており、この窓フレーム35は、連結梁32および中間床25間に架設される左右一対の縦材36と、これらの縦材36間に架設される上下一対の横材37とで構成されている。窓フレーム35の縦材36の下端部は、中間梁24に架設された補助梁24Aから突出させたブラケット(不図示)に固定され、縦材36の上端部は、適宜なブラケットやボルト−ナット等を介して連結梁32に固定されている。また、窓サッシ6は、予め工場等において窓フレーム35に固定された状態で建設現場に搬送されるか、建設現場において窓フレーム35に固定されてからクレーン等で吊り上げ設置されるようになっている。一方、外壁7は、適宜な下地材を介して窓フレーム35の縦材36や中間梁24、中間床25等に支持されている。
【0019】
以上のようなバルコニ用建物ユニット20Aにおいて、中間床25は、図4に示すように、バルコニ用建物ユニット20Aの下端部(下梁23の下面)から中間床25の上面までの高さ寸法H1と、中間床25の上面からバルコニ用建物ユニット20Aの上端部(上梁22の上面)までの高さ寸法H2とが略同一になる位置、すなわち、バルコニ用建物ユニット20Aの高さ寸法Hの略中間位置に設けられている。そして、門形フレーム30は、バルコニ用建物ユニット20Aの上端部(上梁22の上面)から連結梁32の上面までの高さ寸法H’が、高さ寸法H1と略同一になる高さ位置に設けられている。従って、窓サッシ6としては、通常の階高を有した建物ユニットに設置するサッシと略同一の高さ寸法を有したものが適用可能になり、上部居室空間S5からバルコニ5への出入りに不都合を生じることがないようになっている。
【0020】
以上のような実施形態によれば以下の効果がある。
(1)バルコニ用建物ユニット20Aの上梁22上に設けられた門形フレーム30で窓サッシ6が支持されているので、通常の建物ユニット10,20と構造および寸法が共通のバルコニ用建物ユニット20Aから上方に突出した窓を設けることができる。従って、バルコニ用建物ユニット20Aの製造コストの増加を招くことなく、さらに特殊な搬送手段等を用いる必要がないことから、施工コストの増加も防止することができる。
【0021】
(2)さらに、バルコニ用建物ユニット20Aおよび上部居室用建物ユニット20Bの中間床25によって上部居室空間S5の床位置が高くなっていても、窓サッシ6がバルコニ用建物ユニット20Aの上端よりも上方に突出して設置されているので、窓の開口寸法を確保することができ、開放感のある室内環境が実現できる。さらに、バルコニ用建物ユニット20Aの中間床25の下側が吹抜け空間S3になっているので、1階の居室空間S1の天井高さを高くすることができ、開放的な居室スペースを確保することができる。
【0022】
(3)また、門形フレーム30がバルコニ用建物ユニット20Aの短辺方向の上梁22上に設けられる、つまりバルコニ用建物ユニット20Aの途中位置に門形フレーム30が設けられているので、バルコニ用建物ユニット20A内の外周に限らず任意の位置に窓を設け、この窓の室外側をバルコニとして利用することができる。従って、窓サッシ6の取付位置の自由度が向上し、これによりバルコニ用建物ユニット20A内にインナーバルコニを容易に形成することができる。
【0023】
(4)また、窓サッシ6が窓フレーム35を介して門形フレーム30に固定されているので、バルコニ用建物ユニット20Aへの取付が容易になり、建物の施工性を向上することができるとともに、窓サッシ6の型式やサイズ、詳細構造等が変更になった場合でも、バルコニ用建物ユニット20Aの構造を変更することなく、門形フレーム30および窓フレーム35の軽微な変更により窓サッシ6を取り付けることができる。
【0024】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、バルコニ用建物ユニット20Aの途中位置に門形フレーム30を設け、この門形フレーム30に窓サッシ6を支持させるとともに、窓サッシ6の室外側にバルコニ5を設けたが、このような構成に限定されない。
すなわち、門形フレーム30は、図5に示すユニット式建物1Aのように、バルコニ用建物ユニット20Aの外周部である柱21の上側に設けられていてもよい。このバルコニ用建物ユニット20Aでは、門形フレーム30が設けられる柱21同士を連結する上梁22が省略され、中間床25と柱21と門形フレーム30とで略矩形状に囲まれた領域の内部に窓サッシ6が支持されている。そして、ユニット式建物1Aでは、屋根4の軒先側が門形フレーム30に支持されており、前記ユニット式建物1よりも屋根4の高さ位置が高くなっている。
【0025】
また、前記実施形態では、バルコニ用建物ユニット20Aおよび上部居室用建物ユニット20Bに中間床25を設け、この中間床25の上側に上部居室空間S5およびバルコニ5を設けたが、前記門形フレーム30および窓サッシ6は、このような中間床25を有する建物ユニットに設けられる構成に限らず、中間床を備えない建物ユニットに設けられていてもよい。すなわち、中間床を備えない建物ユニットにおいて、下梁位置に設けられた床面と、上梁よりも上側に設けられた門形フレームとの間に窓サッシを設けることで、取付高さ位置の高い窓サッシ(高窓)や、高さ寸法の大きい窓サッシ(ハイサッシ)を適用することができ、窓のデザインや開放感を高めることができる。
また、前記実施形態では、バルコニ用建物ユニット20Aの中間床25下側に吹き抜け空間S3が設けられていたが、この吹き抜け空間S3に代えて収納空間を設けてもよく、この収納空間と上部居室用建物ユニット20Bの収納空間S4とを連通させてもよい。このような構成にすれば、建物内部の収納空間を拡大することができる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、住宅等の建物や、店舗等の建物に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態に係るユニット式建物を示す斜視図である。
【図2】前記ユニット式建物を示す断面図である。
【図3】前記ユニット式建物におけるバルコニ部分の建物ユニットを示す斜視図である。
【図4】前記バルコニ部分の建物ユニットを示す断面図である。
【図5】本発明の変形例に係るユニット式建物におけるバルコニ部分の建物ユニットを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0028】
1,1A ユニット式建物
4 屋根
5 バルコニ(バルコニ空間)
6 窓サッシ
10 下階建物ユニット
20 上階建物ユニット
20A バルコニ用建物ユニット
21 柱
22 上梁
23 下梁
25 中間床
30 門形フレーム
31 束柱
32 連結梁
35 窓フレーム
S3 吹き抜け空間
S5 上部居室空間。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
四隅の柱、上梁および下梁から略直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニットを複数配置して構成されるユニット式建物であって、
前記複数の建物ユニットのうち、上側に屋根が設けられる少なくとも1つの建物ユニットには、対向する上梁または柱の上側に固定される一対の束柱と、これらの束柱の上端部を連結する連結梁とを有した門形フレームが設けられ、この門形フレームに窓サッシが支持されていることを特徴とするユニット式建物。
【請求項2】
請求項1に記載されたユニット式建物において、
前記門形フレームが設けられる建物ユニットの内部には、当該内部を上下に仕切る中間床が形成され、この中間床の上側でかつ前記窓サッシよりも室内側が居室空間とされるとともに、前記中間床の下側が収納空間または吹抜け空間とされ、
前記窓サッシが前記中間床の上側に支持されていることを特徴とするユニット式建物。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載されたユニット式建物において、
前記窓サッシは、その周囲を支持する窓フレームを介して前記門形フレームに固定されていることを特徴とするユニット式建物。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載されたユニット式建物において、
前記門形フレームが前記建物ユニットにおける上梁の長手方向中間位置に支持され、当該建物ユニットの内部でかつ前記窓サッシよりも室外側がバルコニ空間とされていることを特徴とするユニット式建物。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれかに記載されたユニット式建物において、
前記門形フレームが前記建物ユニットにおける室外側の柱の上側に支持され、これらの柱間に位置する上梁が省略されていることを特徴とするユニット式建物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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