説明

ユニット的連接転動具および同連接転動具を含む転動用集合体

【課題】支承具(7)において軸(6)を中心としてそれぞれが転動状に取り付けてある少なくとも2つの車輪(2)を含むユニット的連接転動具(1)。
【解決手段】少なくとも1つの車輪(2)の転動軸(6)が、少なくとも1つの隔離用手段(13)で離反して移動可能であり、定位置への復元力が、車輪(2)により転動可能に担持されている転動用運動学的無限連結材(3)
で作用しており、前記車輪(2)が、前記連結材(3)で相互に運動学的に連結されている。連接転動具(1)は、乗り物の可動性集合体に、台枠になる転動性基盤またはその他に回転可能に、または固定的に取り付けておかれることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の転動のためのその他の車輪、キャスターまたは類似物に代わって利用できる新規タイプのユニット的連接転動具および同連接転動具を含む転動用要素に関する。
【0002】
本発明は、とりわけ最低2つのキャスターからなるユニット的連接転動具に関し、同転動具の転動軸は、キャスターを転動状に担持しており、同軸がベルト型の転動用無限運動学的連結材の戻し作用によって相互に離反または接近して移動できる。
【背景技術】
【0003】
従来の連接転動具は、連接転動具自体だけで十分な快適さを提供することができず、快適さが要求されるとき、連接転動具は、通常、1または複数の懸架装置に配設してある。同懸架装置は、費用が掛かり、必ずしも連接転動具に直接組み込まれ得るとは限らない。
【0004】
1または複数の懸架装置を含む可動性転動用集合体、例えばキャスターが取り付けてある家具、台車および病院の寝台、ベビーカー、トランクでは、通常、懸架装置は、まったく設けられていない。したがって、通常、同可動性集合体に取り付けてあるキャスターは、例えば柔らかい地面や凹凸のある地面、砂利の多い地面上を満足に転動できない。なお、キャスターが、荒く、困難で起伏の多いまたは凹凸した地面上で使用されると、キャスターは、可動性集合体の他の部分に伝達される不愉快で危険かつ、損害をもたらす振動を生ずる。この振動は、例えばベビーカーに座っている子供や寝台で運搬されている患者、あるいはキャスター付き家具に置いてある品物に伝達され、後者の場合、衝撃でその品物に損傷を与え、またはその品物の落下を惹起することで非常に厄介である。
【0005】
この振動を緩和させるべく、変形できる柔軟な材質の転動用ベルトを車輪およびキャスターの接触面に備え付けることが知られている。しかしながらこの解決策は、とりわけ地面との接触により、転動用ベルトの早期磨耗がもたらされるので、ある程度満足させるだけである。
【0006】
更に、従来型の車輪とキャスターは、軟弱な土壌に沈み込む傾向があるので、とりわけクレーコート、砂地または類似土壌では、従来型の車輪とキャスターの使用は、かなり困難である。この事実により、この種の地面で、通常、転動しなければならない車両では、車輪をキャタピラーに換える。キャタピラーは、多数の不利益をもたらし、中でもとりわけ磨耗、減速、大きな騒音および車道または地面を傷める破損を挙げることができる。
【0007】
なお、配達車、手押し型の車および類似の転動用可動集合体の場合、連接転動具は、障害を乗り越え、階段を上がり下りするのに適応していることは稀である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、どのような型の地面でも、快適かつ静かな方法で通行を可能にする転動用手段によって、解決策をもたらすものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
従来型の車輪およびキャスターでもたされる転動上の快適さよりも優れた転動上の快適さは、新規のユニット的連接転動具によって、本発明で得られる。同ユニット的連接転動具は、それぞれ支承具に担持されている軸に転動状に取り付けて、または軸に担持された、並列の少なくとも2つの車輪またはキャスターを含んでいる。少なくとも1つの車輪またはキャスターの転動軸は、支承具内または支承具上に設けられている隔離用手段を介して、離反して移動できる。同転動軸は、地面に対する押圧力の作用だけによる隔離用手段で、隔離運動の働きで自動的に移動するために予め定められた行程で、緩衝的かつ誘導的に自由に移動できるように取り付けてある。隔離用手段は、可動性転動軸が中で滑動する、水平に対して傾斜している誘導用細長スリットまたは傾斜路の形状を呈することができ、あるいは車輪またはキャスターの転動軸を離反して押すための隔離用部材または機構の形状を呈することができる。外方への車輪またはキャスターの転動軸の移動は、緩衝作用をもたらすものであり、同軸の当初の位置への戻り作用は、車輪またはキャスターに担持されている、とりわけベルト型の転動用無限運動学的連結材によって作用する、当初の位置への接近用復元力で、自然かつ自動的に行われおり、同車輪またはキャスターは、そのとき、同連結材で相互に運動学的に連結されている。
【0010】
連接転動具は、可動性集合体に台枠として使用される転動用基盤に、軸回転状または固定的に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明のその他の特性と利点は、添付図を参照して行った記述であるこの後の詳細な記述を読むことによって明らかになるだろう。同図において、
【図1】2つのキャスターを含む本発明の好ましい各種実施態様による単純なユニット的連接転動具の側面全体図である。
【図2】2つのキャスターを含む本発明の好ましい各種実施態様による単純なユニット的連接転動具の側面全体図である。
【図3】2つのキャスターを含む本発明の好ましい各種実施態様による単純なユニット的連接転動具の側面全体図である。
【図4】2つのキャスターを含む本発明の好ましい各種実施態様による単純なユニット的連接転動具の側面全体図である。
【図5】1つの車輪またはキャスターの転動軸のための懸架効果用傾斜調節用手段を含む本発明の1つの変形態様を示す。
【図6】1つの車輪またはキャスターの転動軸のための懸架効果用傾斜調節用手段を含む本発明の1つの変形態様を示す。
【図7】1つの車輪またはキャスターの転動軸のための懸架効果用傾斜調節用手段を含む本発明の1つの変形態様を示す。
【図8】1つの車輪またはキャスターの転動軸のための懸架効果用傾斜調節用手段を含む本発明の1つの変形態様を示す。
【図9】1つの車輪またはキャスターの転動軸のための懸架効果用傾斜調節用手段を含む本発明の1つの変形態様を示す。
【図10】1つの車輪またはキャスターの転動軸のための懸架効果用傾斜調節用手段を含む本発明の1つの変形態様を示す。
【図11】2つの車輪またはキャスターを含む本発明の好ましい第2の実施態様によるユニット的連接転動具の側面全体図である。
【図12】1つの車輪またはキャスターのレベルおよび図11のユニット的連接転動具の中間転動用支承具のレベルのそれぞれの垂直断面図である。
【図13】1つの車輪またはキャスターのレベルおよび図11のユニット的連接転動具の中間転動用支承具のレベルのそれぞれの垂直断面図である。
【図14】図11のユニット的連接転動具の分解全体図である。
【図15】本発明の好ましい第2の実施態様によるユニット的連接転動具の隔離用部材のための各種変形態様を示す斜面図である。
【図16】本発明の好ましい第2の実施態様によるユニット的連接転動具の隔離用部材のための各種変形態様を示す斜面図である。
【図17】本発明の好ましい第2の実施態様によるユニット的連接転動具の隔離用部材のための各種変形態様を示す斜面図である。
【図18】本発明の好ましい第2の実施態様によるユニット的連接転動具の隔離用部材のための各種変形態様を示す斜面図である。
【図19】本発明の好ましい第2の実施態様によるユニット的連接転動具の隔離用部材のための各種変形態様を示す斜面図である。
【図20】本発明の好ましい第2の実施態様によるユニット的連接転動具の隔離用部材のための各種変形態様を示す斜面図である。
【図21】ユニット的車輪またはキャスターの軸が隔離用部材によって移動できるように取り付けてある、本発明の好ましい第2の実施態様の変形の側面全体図である。
【図22】本発明の好ましい第2の実施態様の変形の側面全体図であり、連接転動具が一直列に並んでいる4の車輪またはキャスターを含んでおり、両端の車輪またはキャスターの軸が隔離用部材によって移動できる。
【図23】本発明の好ましい第2の実施態様の変形の側面全体図であり、その中で、連接転動具が一直列に並んでいる3の車輪またはキャスターを含んでおり、端の車輪またはキャスターの軸が隔離用部材によって移動でき、および支承具の側面部材がそれぞれほぼ垂直な2つの細長誘導用スリットを有する。
【図24】本発明の好ましい第2の実施態様の変形の側面全体図であり、その中で、固定軸の車輪またはキャスターが、移動可能な軸の他の2つの車輪またはキャスターの上に取り付けてある。
【図25】3の車輪またはキャスターを含む本発明の好ましい第2の実施態様の変形の側面全体図であり、同車輪またはキャスターの軸が、共同の隔離用部材で離反して移動できる。
【図26】隔離用部材が2つの車輪またはキャスターを離反させる方法を示す本発明の好ましい第2の実施態様による連接ユニットの側面概略図であり、スリットが、明確にするために、隔離用部材内に示してある。
【図27】隔離用部材が2つの車輪またはキャスターを離反させる方法を示す本発明の好ましい第2の実施態様による連接ユニットの側面概略図であり、スリットが、明確にするために、隔離用部材内に示してある。
【図28】隔離用部材が2つの車輪またはキャスターを離反させる方法を示す本発明の好ましい第2の実施態様による連接ユニットの側面概略図であり、スリットが、明確にするために、隔離用部材内に示してある。
【図29】転動用連結材の断面および車輪またはキャスターののど部のための複数の例を示す本発明の2つの車輪またはキャスター間の横断面詳細図である。
【図30】転動用連結材の断面および車輪またはキャスターののど部のための複数の例を示す本発明の2つの車輪またはキャスター間の横断面詳細図である。
【図31】転動用連結材の断面および車輪またはキャスターののど部のための複数の例を示す本発明の2つの車輪またはキャスター間の横断面詳細図である。
【図32】転動用連結材の断面および車輪またはキャスターののど部のための複数の例を示す本発明の2つの車輪またはキャスター間の横断面詳細図である。
【図33】転動用連結材の断面および車輪またはキャスターののど部のための複数の例を示す本発明の2つの車輪またはキャスター間の横断面詳細図である。
【図34】転動用連結材の断面および車輪またはキャスターののど部のための複数の例を示す本発明の2つの車輪またはキャスター間の横断面詳細図である。
【図35】本発明の各種変形態様による転動用連結材の断面側面図であり、同側面図では、同連結材が均整の取れた横断方向切り込み状に裁断されたまたは裁断されていない内面を有する。
【図36】本発明の各種変形態様による転動用連結材の断面側面図であり、同側面図では、同連結材が均整の取れた横断方向切り込み状に裁断されたまたは裁断されていない内面を有する。
【図37】本発明の各種変形態様による転動用連結材の断面側面図であり、同側面図では、同連結材が均整の取れた横断方向切り込み状に裁断されたまたは裁断されていない内面を有する。
【図38】本発明の各種変形態様による転動用連結材の断面側面図であり、同側面図では、同連結材が均整の取れた横断方向切り込み状に裁断されたまたは裁断されていない内面を有する。
【図39】平滑な支承用ころを含む本発明の各種変形態様による転動用連結材の内面での同支承用要素のレベルにおける垂直断面図である。
【図40】平滑な支承用ころを含む本発明の各種変形態様による転動用連結材の内面での同支承用要素のレベルにおける垂直断面図である。
【図41】のど部を有する支承用ころの横断面図である。
【図42】転動用連結材のための側方案内の各種概略図を含む支承具の横断方向概略図である。
【図43】転動用連結材のための側方案内の各種概略図を含む支承具の横断方向概略図である。
【図44】転動用連結材のための側方案内の各種概略図を含む支承具の横断方向概略図である。
【図45】支承用ころの垂直位置がジャッキで調節できる本発明の変形態様の側面概略図である。
【図46】支承用ころの垂直位置がジャッキで調節できる本発明の変形態様の側面概略図である。
【図47】外部モータで動力化してある本発明による車輪またはキャスターを示す概略図である。
【図48】回転シリンダ機関の形状による内部モータで動力化してある本発明による車輪またはキャスターを示す概略図である。
【図49】家具の脚毎に、本発明による1つのユニット状連接転動具の割合で4の転動用集合体が取り付けてある家具の全体的概略図である。
【図50】本発明による転動用集合体が車輪の代わりに取り付けてある乗物の側面概略図である。
【図51】本発明による2つの連接転動具を含む転動用集合体で階段を下りる様子を示す概略図である。
【図52】本発明による2つの連接転動具を含む転動用集合体で階段を下りる様子を示す概略図である。
【図53】本発明による2つの連接転動具を含む転動用集合体で階段を下りる様子を示す概略図である。
【図54】本発明による2つの連接転動具を含む転動用集合体で階段を下りる様子を示す概略図である。
【図55】本発明による2つの連接転動具を含む転動用集合体で階段を下りる様子を示す概略図である。
【図56】本発明による2つの連接転動具を含む転動用集合体で階段を下りる様子を示す概略図である。
【図57】本発明による2つの連接転動具を含む転動用集合体で階段を下りる様子を示す概略図である。
【図58】本発明による2つの連接転動具を含む転動用集合体で階段を下りる様子を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0012】
これから図1から図58までを参照しながら、本発明によるユニット的連接転動具を詳述することにする。各種図に示した同等の要素には同一参照番号を付しておく。
【0013】
この記述に続く記述で、単純化に配慮すべく、車輪で、車輪またはキャスター、あるいはどのような転動用ユニット手段をも指すことにする。
【0014】
諸図に示した変形態様は、単に例として示したものであり、厳密に解釈すべきではない。単純化に配慮すべく、大抵の図は、本発明の好ましい実施態様によるユニット的連接転動具を示している.しかしながら、本発明では、いくつもの変形態様を計画できる。同様に、要素数、例えば車輪手段の形状と位置は、厳密な方法で解釈すべきではない。したがって、
本発明で2ないし4の車輪を使用することに限定したのであっても、同一ユニット的連接転動具により多数の車輪を組み込むことができる。同様に、本発明によるいくつものユニット的連接転動具を同一可動性集合体または転動具で移動できる同一集合体に取り付けることができる。
【0015】
本発明は、通常、図1および図3に示した最も単純な本発明の変形態様のように、新規なタイプのユニット的連接転動具1に関する。同ユニット的連接転動具1は、既存の他の全ての転動要素、すなわち車輪、キャスターまたは類似物の代わりに使用できるように設けてある。同ユニット的連接転動具1は、少なくとも2つの車輪2を含んでおり、同車輪に、通行できるように取り付けてある転動用運動学的連結材3を転動状に担持している。
【0016】
従来の転動可動性集合体とは逆に、車輪2の外周で本発明のユニット的連接転動具1を直接転動させるのではなく、ユニット的連接転動具1の少なくとも2つの車輪により、通行用に担持してある転動用無限運動学的連結材3で転動させる。事実、このタイプのユニット的連接転動具1では、地面4上の支承面はもっと大きく、直線的であり、利用者は、同転動具に備わっている可動性集合体5を転動させるとき、地面4の凹凸の感じが弱まる。
【0017】
少なくとも2つの車輪2は、それぞれが支承具7に担持されている軸6を中心として転動状に取り付けてあり、同支承具により一列に並んでいる。少なくとも1つの端の車輪2、8、9、すなわち、前車輪2、8および後車輪2、9の転動軸6は、車輪2の転動軸6が取り付けてある支承具7の側面部材11、12に配設してある、例えば細長誘導用スリット10に沿った直線状行程により、機能中に移動可能に取り付けてある。
【0018】
図2および図4に、2つの端の車輪2、8、9の転動軸6が機能中に移動可能に取り付けてある本発明の好ましい実施態様を示した。
【0019】
機能中に移動可能に取り付けてある転動軸は、調節、例えば転動用連結材3の張力の調節のときに移動させる転動軸とは逆に、転動軸が取り付けてある連接転動具1の使用時に自動的に移動できる転動軸を指す。通常、この種の調節は、連接転動具1の使用前に、ねじまたはねじ・ナットの集合体を弛緩させ、その後で、転動軸の移動を行い、ねじ締め後に同軸を固定位置に付ける。本発明では、転動軸6は自由であり、すなわち同転動軸は、連接転動具1上の圧力に依る力の作用で、常時、機能中に自動的に移動でき、運動学的連結材の弾性的戻し作用に依り、当初位置に自動的に復帰できる。
【0020】
本発明の発明上の概念は、少なくとも1つの端の車輪2、8、9が移動可能に取り付けてあり、同隔離用手段13または支承具7が乗っている転動可動性集合体5の重量により上方または下方に垂直に移動するとき、同移動可能転動軸6を離反して押すための隔離用手段13が設けてある事実に依っている。運動学的連結材3が作用させる復元力で、当初位置への戻りは、自然かつ自動的に行われる。
【0021】
隔離用手段13に作用する重量が大きければ大きいほど、転動用運動学的連結材3の弾性張力が強くなることが注目される。同転動用連結材上に乗っている可動性転動集合体5の重量に独りでに適応する緩衝作用に確かに依るのである。
【0022】
本発明の好ましい第1の実施態様によれば、少なくとも1つの車輪2の転動軸6は、可動可能に取り付けてあり、車輪2の転動軸6が取り付けてある支承具7の側面部材11、12に穿設してある、水平に対して傾斜している細長誘導用スリット10に沿って誘導される。この場合、傾斜している同細長誘導用スリット10は、本発明の隔離用手段13になり、したがって、ユニット的連接転動具1が凹凸の多い地面4または障害物上を通るとき、細長誘導用スリット10が上方に傾斜していれば、移動可能に取り付けてある車輪の転動軸6は、例えば図1上の実線の矢印で示したように上方に移動して、衝撃緩和作用をする。この場合、車輪の移動可能な転動軸の位置の復元は、転動用運動学的連結材3がもたらす運動学的連結材の弾性的戻し作用で実現する。事実、同ユニット的連接転動具1の車輪2上に、好ましいことに同連結材がぴんと張ってあり、したがって、同連結材は、支承具7の側面部材11、12に穿設してある細長誘導用スリット10、13内で、車輪2の転動軸6を下方に向かうように強制する。
【0023】
移動可能に取り付けてある車輪の転動軸6が、支承具7の側面部材11、12に穿設してある細長誘導用スリット10、13内で上昇すると、転動用運動学的連結材3の形状は、例えば空間的な変形または弾性的伸張で一時的に変形し、次いで当初の形状に戻る。細長誘導用スリット10、13が外方に傾斜しているので、転動用運動学的連結材3は、同連結材の周囲の単なる空間的変形により、懸架作用に必要な復元力の全部または一部を保証できる。
【0024】
無限運動学的転動用連結材3の張力は、細長誘導用スリット10、13内で、各転動軸を、例えば低い接近位置に維持し、同軸の離反、例えば上方への移動時に、復元の弾性的抵抗力を作用させる。したがって、車輪の移動可能転動軸6は、例えばばねまたはばねの類似物のような弾性的戻し作用が得られる他の手段を使用する必要なく、懸架作用付きで上昇できる。転動用運動学的連結材3の抗振動性が加わるこの緩衝作用は、とりわけ、同集合体の著しい丈夫さおよび車輪2の転動のための一層の長寿を保証する。
【0025】
車輪2が取り付けてある支承具7の側面部材11、12に穿設してある細長誘導用スリット10、13は、車輪2の移動方向および本発明が乗っている可動性集合体5の重量または同集合体が転動する地面4の性質に応じた緩衝力を調節可能に修正し得る、固定的または可変的角度により外方に傾斜していることが好ましい。事実、垂直に近い長手方向の細長誘導用スリット10、13は、軽い重量の可動性集合体5または凹凸の激しい地面に特に適合する車輪2の殆ど緩和されない上昇を可能にしているのに対して、傾斜している、またはより強く傾斜している長手方向の長手方向細長誘導用スリット10、13は、重い重量の可動性集合体5または完全に平滑な地面4に特に適合する運動学的連結材3の作用によって、より緩和された、すなわち車輪のより困難な上昇をもたらす。
【0026】
図5から図10までは、細長誘導用スリット10、13の傾斜角度が調節できる変形態様の詳細を示している。同変形態様では、細長誘導用スリット15に沿って滑動状に取り付けてある、車輪2の転動軸6を通すために設けてある誘導用スリット15を有する調節可能な傾斜度の調節用軸回転性円盤14が設けられている。同軸回転性円盤14は、細長誘導用スリット10、13のレベルで移動可能に取り付けてある少なくとも1つの転動軸6の支承具7に取り付けてある。同変形態様では、支承具7は、調節用軸回転性円盤14の誘導用スリット15とほぼ一致する誘導用拡大スリット10、13を有しており、したがって車輪2の転動軸6は、車輪2が取り付けてある支承具7の側面部材11、12に穿設してある誘導用拡大スリット10、13内を通る。同調節用軸回転性円盤14は、軸回転運動の誘導に役立つ誘導兼緊諦用ねじ17を通すための弧状スリット16も有する。同変形態様では、支承具7の側面部材11、12に穿設してある誘導用拡大スリット10、13は、調節用軸回転性円盤14に設けてある各種傾斜角度に応じて移動可能に取り付けてある転動軸6を通し、移動できるために設けてある。車輪2用軸6が取り付けてある支承具7もまた前記緊諦兼誘導用ねじ16のためのねじ切りしてある穿孔17もまた有している。調節のとき、利用者は、調節用軸回転性円盤14を、選択した傾斜度に方向付けられるように、緊諦兼誘導用ねじ16を緩める。同方向付けは、円盤14の軸回転で行い、同軸回転は、緊諦兼誘導用ねじ16上における円盤14の本体の弧状スリット16の滑動によって誘導される。傾斜度を決めた後、緊諦兼誘導用ねじ16の緊諦は、調節用軸の軸回転性円盤14の位置を固定できる。緩衝時の車輪2の転動軸6の移動は、次に、このように決定した傾斜角度で行われる。
【0027】
垂直に対する、例えば前方における同傾斜角度は、0°〜90°の間に含まれており、0°〜45°の間に含まれることが好ましく、特に8°〜35°の間に含まれることが更に好ましい。本発明の好ましい変形態様では、車輪2が取り付けてある支承具7上に、またはその逆に設けてある矢印19に対応する調節用軸回転性円盤14上に位置している目盛り18でスライド合わせすることができる。
【0028】
図3に示したような本発明の好ましい第2の実施態様では、隔離用手段13は、車輪2が取り付けてある支承具7の側面部材11、12に穿設してある細長誘導用スリット10に沿って移動可能に取り付けてある端の車輪2、7、8の転動軸6を離反するように押すために設けられている隔離用部材または機構20の形状を有する。隔離用部材または機構20が、同部材または機構の垂直移動時の車輪2の転動軸6を離反させる方法の例は、図26から図28までに図式的に示してある。
【0029】
同第2の実施態様によれば、支承具7は、側面部材11、12のそれぞれに、例えばほぼ垂直な少なくとも1つの長目の誘導用スリット21を有することが好ましく、連結用部材22が、同スリットに沿ってほぼ垂直に移動可能に取り付けてある。少なくとも1つの隔離用部材または機構20、好ましいことに2つの隔離用部材または機構が、同連結用部材22に、端の車輪2、8、9の両側に取り付けてある。上方または下方に向かって垂直に移動すると、同隔離用部材または機構20は、少なくとも1つの移動可能な転動軸6を離反して押すように設けてある。
【0030】
好ましいことに、隔離用部材または機構20は、垂直な板23の形状をしており、同板の少なくとも1つの長手方向延長部は、同延長部の端部に切り込み24を有し、同切り込み24は、特にV字の形状をしており、同V字型の枝部は、同V字型の凹部内に、移動可能に取り付けてある、端の車輪2、8、9の転動軸6が嵌入するようにそれぞれ外方に向かっている。したがって、隔離用部材13、20が下方に向かって(図27)または上方に向かって〔図28〕垂直に移動するとき、同部材の切り込み24部分は、車輪2の転動軸6が相対的に離反するように支えることによって、運動転換用傾斜面の役割をする。この離反は、支承具7の側面部材11、12に穿設してある誘導用スリット21によって水平に誘導される。例えば板23の形状の隔離用部材13、20が垂直に付勢されなくなると、当初の位置への戻り〔図26〕は、車輪2にぴんと張ってある転動用運動学的連結材3による弾性的戻し作用で自動的に行われる。したがって、使用の正常な位置では、移動可能状の転動軸6は、例えば各切り込みのV字型の尖端のすぐ近く、支承具7の側面部材11、12の中央部に近い誘導用スリット10の部分に突き当たって停止する。
【0031】
端の車輪2、8、9の転動軸6を中央部から離反させることを可能にする別手段13を申し分なく計画することができる。隔離用手段13は、例えばロッドまたは類似装置(図示されていない)、あるいは特に垂直支承力が掛かっているとき、端の車輪2、8、9の転動軸6を離反させることを可能にする他の運動転換用手段を含むことができる。
【0032】
支承具7の側面部材11、12の外部に、かつ同部材に接して、ユニット的連接転動具1の両側に位置する隔離用部材または機構13、20を諸図に示しているが、各隔離用部材または機構13、20を移動可能な車輪2用軸6と、支承具7の側面部材11、12との間に取り付けることを申し分なく計画することができる。
【0033】
隔離用部材または機構13、20が端のV字型の切り込み24を有する板状の隔離用部材23の形状を呈している場合、得られる緩衝作用は、原則として、切り込み24のV字型開口の角度に比例する。V字型開口部延伸成形の角度が開いていれば開いているほど、車輪2の移動可能な軸6の離反の程度が小さく、緩衝作用が弱くなる(柔軟な緩衝)。逆に、V字型開口部が狭くなれば狭くなるほど、車輪2の移動可能な軸6の離反が大きくなり、緩衝作用が強くなる(強い緩衝)。
【0034】
図15から図17までに、各種角度の開口部の切り込み24を有する隔離用部材13、20の例を示しておいた。V字型切り込み24の開口部の好ましい角度は、60°〜160°の間であり、100°〜130°の間が更に好ましい。図15に示したように、好ましい実施態様では、V字型切り込み24の開口部の角度は、ほぼ120°に等しい。
【0035】
隔離用部材に行ったV字型形状の切り込み24だけを示したのであるが、同切り込み24は、移動可能に取り付けてある転動軸を離反させられる他の適切な形状を有することができる。
【0036】
したがって、切り込み24のV字型角部分は、図29に示したように丸みを帯び得るのであり、あるいは切り込み24が完全に丸くあり得て(図19)、それによって、例えば漸増的緩衝作用を提供することができる。同様に、切り込み24は必ずしも対称的ではない。非対称的であれば、隔離用手段13、20が上方または下方に移動するに応じて、異なる緩衝作用が得られる。
【0037】
本発明の実施態様がどのようであっても、転動軸6が取り付けてある支承具7は、適切な集合用手段25で相互に固定的距離に集合し、平行に保持してある側面部材11、12からなり、あるいは例えば2つの側面が側面部材11、12になる倒立U字型金属板26の形状の単一部材からなることが好ましい。
【0038】
適切な集合用手段25は、例えばねじ止め、溶接、接合または嵌合による固定で、支承具の側面に取り付けてある横断方向水平ロッド27を含むことができる。
【0039】
多数の図に示した本発明の変形態様では、少なくとも1つの中間転動用支承具28を転動用運動学的連結材3の下方部分および/または上方部分に、同連結材の内面29上または直近に設けており、同中間転動用支承具28は、転動用運動学的連結材3を車輪2に通行させることを容易にし、直線状軌道上に保持することを可能にする。
【0040】
同転動用支承具28は、例えば転動用運動学的連結材3に対して横断方向位置に配設してある少なくとも1つのローラの形状を有するか、同転動用運動学的連結材3に対して横断方向に移動可能に取り付けてある。同移動は、ばね(図示されていない)でもたらされる弾性力で緩衝されることができる。この場合、同ローラの転動軸は、向き合わせで平行している2つのスリットで誘導される。
【0041】
この好ましい変形態様では、転動用支承具28を、支承具7の側面部材11、12を固定的距離に保持する例えば横断方向水平ロッド27の形状の適切な集合用手段25上に取り付けることができる。
【0042】
誘導用スリット31に取り付けてある1または複数のナットを緩めた後、同スリット内を自由に滑動する1または複数のねじ30(図2)による適切な装置によって、1または複数の転動用支承具28の垂直位置を変更でき、スライド指定できる各種変形態様を計画できる。
【0043】
本発明の別の変形態様では、転動用支承具28の垂直位置は、操作中に役立つ局限的支承用接触を行うために、例えば水圧ジャッキ33を介して指図できる機械装置32(図45と図46)で、臨時に調節または移動できる。転動用支承具28の垂直位置を変更できると、例えば同連結材3と地面4との摩擦面を最小限に少なくして、転動用運動学的連結材3の周囲を空間的に有利に変形させることが可能になる。したがって、支承用区域は、例えばユニット的連接転動具1をそれ自体軸回転するのを容易にする軸回転の支点になれる。
【0044】
転動用支承具28の転動軸を誘導用スリットに沿って弾性的に懸垂状に取り付けることもでき、あるいは1または複数の転動用支承具28を、無限運動学的転動用連結材3の内面29に弾性的に拘束する弾性的圧力装置、例えばばね、に取り付けることを計画できる。
【0045】
図示していない改良変形態様では、転動用支承具28になる支承用ローラの移動手段32を、車輪2の軸の隔離を引き起こす手段13に従属させることを計画できる。したがって、少なくとも1つの転動用支承具28の運動は、動力的または非動力的適切な装置32で指標に合わせ、または隔離用部材または機構13、20の操作運動に配設できる。
【0046】
本発明の変形態様では、支承具7は、転動用運動学的連結材3の両側に、1または複数の側方誘導部を有することができる。支承具の下方部分に側方誘導部を含む支承具7の例が図42から図44までに示してある。
【0047】
別の変形態様では、移動可能に取り付けてある少なくとも1つの転動軸6のほぼ水平な滑動は、変形態様で図4に示してあるように、2つの軸6の位置を調節できる、例えば水圧ジャッキ35を介して操作できる。
【0048】
本発明のユニット的連接転動具1が、乗り物36に使用される予定になっている可動性集合体5が乗り物36である場合、この最後の変形態様は特に関心に値する。したがって、この種の懸架の硬さは、転動用運動学的連結材の支承面と同じく、調節可能である。
【0049】
本発明のユニット的連接転動具1が乗り物36に使用されるために設けられている場合、少なくとも1つの車輪2のための駆動手段37を予定できる。同駆動手段は、適切な運動学的連結材を介して、少なくとも1つの車輪2を牽引する外的駆動手段37(図示されていない)であり得る。車輪のための例えば電動回転シリンダ機関Mの形状の個別的駆動手段37も同じく予定できる。図47に示したように、同電動回転シリンダ機関は、車輪の外部または内部(図48)位置付けることができる。また、乗り物36の場合、車輪2のための補助懸架装置38を予定できる。
【0050】
一般的に、ユニット的連接転動具1の少なくとも1つの車輪2のために、
補助懸架装置の作用をする、例えばばねまたは類似物38を予定できる。
【0051】
転動用運動学的連結材3の外面39は、ほぼ半円筒形の断面の形状、すなわち、ほぼ半円形の断面の形状を有することが好ましい。したがって、この型の転動用運動学的連結材3を使用すると、地面4との摩擦面が著しく減少し、その結果、本発明によるユニット的連接転動具1にとって移動がもっと容易になる。転動用運動学的連結材3もまた、完全に曲線状、例えば円形または楕円形断面を有することができ、同連結材の内面29が各車輪2の外面上に転動用に支承しているのに対して、転動具の外面39は、地面4と各種角度で接触することができる。この目的で、車輪2は、溝車30であることが好ましく、必ずしも必要ではないが、転動用運動学的連結材3の内面29を補完する外部形状を有することが好ましい。
【0052】
転動用運動学的連結材3が、とりわけ同連結材に対する大きな側方応力の場合、車輪2の溝部30または中間転動用支承具28から出ないために、転動用連結材3の内面29は、ほぼ半円形、台形、三角形、正方形、長方形またはその他の形状を有することができる。
【0053】
転動用運動学的連結材3の内面29のための断面の形状の各種例が図29から図34までに示してあり、そこでは転動用運動学的連結材3の外面39は、ほぼ半円形または他の凸状を呈する。図32から図34まで、転動用運動学的連結材3の外面39が内面29よりも大きい半径の断面を有し得ることが注目され、したがって、転動面のほぼ半円筒の形状が車輪2の側面の周囲の部分に支承される盛り上がり部を有する。
【0054】
本発明の別の変形態様では、転動用運動学的連結材3の内面29は、充実していることができ(図35)、または横断方向で均整が取れていることが好ましい切り込み40を有することができ、同切り込みの深さは、転動用運動学的連結材3の一層迅速で静かな変形および軸回転を可能にする。同切り込み40は、各種形状を呈することができ、とりわけ矩形(図30)、台形(図31)または三角形(図32)を呈することができる。同切り込みは、転動用運動学的連結材3の包括的可撓性を増加させて、一層可撓性を有し、したがって、磨耗に抵抗が比較的低い材質を使用する必要としないで、歪曲できるその性能を利用できる。したがって、中心糸状骨組41を有することが好ましく、重合体性物質で製造してあることが好ましい、大きい可撓性のない比較的硬質の転動用運動学的連結材3を使用できる。
【0055】
本発明の少なくとも1つのユニット的連接転動具1が可動性集合体5に取り付けてあるとき、同転動具は、ほぼ水平な連結用部材22を介して同可動性集合体に固定でき、同連結用部材は、支承具7の側面部材11、12のそれぞれに穿設してあるほぼ垂直な細長誘導用スリット21内で移動可能に取り付けてある。したがって、衝撃または地面の凹凸の場合、連結用部材22に取り付けてある隔離用部材または機構13、20は、本発明のユニット的連接転動具1が取り付けてある可動性集合体5の地面4上への支承力の作用で、上方または下方に向かって垂直に移動する。同連結用部材22は、転動性基部になるために、可動性集合体5に軸回転状に、または固定的に取り付けることができる。連結用部材22が軸回転状に取り付けてある場合、本発明のユニット的連接転動具1は、同連結用部材を中心として軸回転できるので、傾斜している地面上で同可動性集合体5を容易に移動でき、または例えば地面4が小石またはその他の障害物に満ちているとき、困難な通行が解決できる。有利なことに、本発明のユニット的連接転動具1の軸回転できる取り付けは、階段を上がりまたは降りるのを可能にすることができる。例として、図51から図58までに、本発明の軸回転性ユニット的連接転動具1を1組装備したショッピングカー43で階段の段42を下りる状況を示した。ユニット的連接転動具1のためのこの種の軸回転性取り付けの利点は数多く、ここに示した利点はその例に過ぎない。
【0056】
本発明の第2の実施態様の好ましい変形態様は、図11から図14までに示してある。ユニット的連接転動具1のために数多くの変形態様を計画することができ、同転動具1つの少なくとも1つの車輪2用軸6が隔離用部材または機構13、20の垂直移動の作用で離反して移動できる可動可能に取り付けてある。例えば、図21に、車輪2の内の1つの車輪だけが離反して移動できる可動可能に取り付けてある本発明の連接転動具1の変形態様を示した。
【0057】
一列に並べてあるまたは一列に並べていない2以上の車輪2を含む連接転動具1も計画することができる。例えば、図22では、前輪2、8と後輪2、9が、隔離用部材または機構13、20の垂直移動作用で離反して移動できる可動可能に取り付けてある、一列に並んでいる4の車輪2を含む転動用連結材3の変形態様が示してある。
【0058】
また、連接転動具1が車輪2を2輪以上含むとき、同車輪は、必ずしも一列に並んでいるのではない。それでも、同一連接転動具1の車輪2は、同車輪に通行用に転動上に担持してある転動用運動学的連結材3を受けるために、通常、同一面に位置している必要がある。
【0059】
なお、連接転動具1に含まれる車輪2の数がいくつあっても、支承具7の側面部材11、12は、それぞれほぼ垂直な誘導用スリット21を任意の数有することができる。同スリットの数が1以上であれば、同誘導用スリット21は、隔離用手段13、20の垂直滑動のためのよりよい誘導を保証する。
【0060】
例として、図23で、隔離用手段13、20を垂直によりよく誘導するために、それぞれが2つの垂直誘導用スリット21を含む連接転動具1を示した。
【0061】
図24に、三角形に垂直に配置してある3の車輪2を含む連接転動具1が示してあり、下方の2つの車輪2、7、8は、図3および図11に示した連接転動具1の車輪とほぼ類似しているのに対して、第3の車輪2、44、すなわち上方の車輪は、他の2つの車輪2、7、8の上方に固定してある軸を中心として可動可能状態に取り付けてある。この図では、第3の車輪2、44は、他の2つの車輪2、7、8に対して中央位置に示してあるが、それは義務ではない。この変形態様では、この3の車輪2、7、8、44上で通行し、転動用に担持されている転動用運動学的無限連結材3は、2つの車輪2に担持されているときよりも、運動反転用歪曲がより少ない。3の車輪にすることにより、同連結材に作用するねじり応力が減少して、車輪2の周囲の転動軸連結材の通行を著しく容易にする。同変形態様では、隔離用部材または機構13、20に取り付けてあるほぼ水平な連結用部材22が、可動性転動集合体5に軸回転可能に固定してあれば、連接転動具1集合体は、回転用軸になる同連結用要素22の周囲で自由に軸回転できる。しかし、この変形態様における連結用要素22の低位置により、図24に示した連接転動具1のための位置は、例えば進行の場合、連接転動具1がそれ自体における軸回転運動後に自動的に戻る均衡位置に相当する。連結用要素22のためのこの低位置は義務的ではなく、この位置が3の車輪2、7、8、44の転動軸6で画定されている区域内のほぼどこにでも位置できることを指摘できる。
【0062】
図25に、三角形に垂直に配置してある3の車輪2を含む連接転動具1が示してあり、このそれぞれの車輪2の転動軸6は、ほぼ中央にある隔離用部材または機構13、20の垂直移動の作用で離反して移動できる可動可能状態に取り付けてある。同変形態様では、隔離用部材または機構13、20に取り付けてあるほぼ水平な連結用要素22は、転動可動性集合体5に軸回転可能に取り付けてある。連接転動具1は、2π/3の軸回転軸によって対称的であるので、連結用要素22は、連接転動具1集合体に対して、ほぼ中央に取り付けてあり、したがって、それ自体の2π/3の軸回転後、同等の位置に戻る。同変形態様では、支承具の側面部材に穿設してある細長誘導用スリット21は、3の枝部による星状形態を形成するように、1つの追加的枝部を有する。
【0063】
本発明の別の改良は、図2および図4に示したように、さらにほぼ水平な追加直線状部分45を有する細長誘導用スリット10内で、少なくとも1つの車輪2を滑動可能に取り付けることにある。誘導用スリット10のほぼ水平な直線状部分内での転動軸6の位置のスライド合わせは、車輪2の周りの転動用運動学的連結材3の張力の調節を可能にし、転動用運動学的連結材3の設置または同連結材の交換に役立つ。このスライド合わせは、車輪2の内の1つの車輪の転動軸46に支承される、例えば偏心輪47で、迅速、便利かつ僅かな費用で、調節用手段6で行われる。同調節用機構46は、当業者によって、本発明のどのような実施態様にも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
既に説明したように、本発明のユニット的連接転動具1は、転動用集合体、または転動台を構成するために、既存の車輪2に替わってどのような可動性集合体5にも取り付けることができる。
【0065】
したがって、本発明による少なくとも1つのユニット的連接転動具1、指向性であり得る少なくとも1つの連接転動具1としての転動用手段1で担持される台枠を含むどのような可動性転動用集合体5にも関する。
【0066】
本発明はまた、室内家具、病院の台車またはベッド、ワゴン、椅子、肘掛け椅子、机、仕事台などであろうと、車輪が取り付けてある、通常、可動性または移動可能性のすべての家具48にも適用できる。
【0067】
なお、本発明の適用には限界がなく、通常、車輪2を含むスーパーマーケットのショッピングーカート、玩具、ベビーカー、ロボット、洗車台、トランク、足場など、どのような可動性集合体5にも適用できる。
【0068】
本発明は、あらゆる分野、とりわけ運輸、家具、飲食、保健衛生、農業および一般的に機械に関係する。
【0069】
どのタイプの地面でも、丈夫で静かかつ快適な本発明のユニット的連接転動具1は、技術の現状に結果的に改善をもたらす新型転動用手段になる。
【0070】
明らかなように、本発明は、既に諸図で示し、記述した好ましい諸実施態様に限定されているのではなく、当業者は、本発明に数多くの変更をもたらすことができ、本発明の範囲、枠を出ることなく、他の変形態様を考え出すことができる。
【0071】
同様に、諸図に、唯一の無限運動学的転動用連結材3を含むユニット的連接転動具1を示したのであっても、本発明による2または3、例えば複数のユニット的連接転動具1を配設することによる連接転動具1を申し分なく計画できる。この場合、転動用運動学的連結材3は順々に1列に並べることができ、または相互に並列状にほぼ同一レベルに位置づけることができる。
【符号の説明】
【0072】
1.ユニット的連接転動具
2.車輪
3.無限転動用連結材
4.地面
5.可動性集合体
6.転動軸
7.支承具
8.前車輪
9.後車輪
10.細長誘導用スリット
11.側面部材
12.側面部材
13.隔離用手段
14.調節用軸回転性円盤
15.細長誘導用スリット
16.弧状スリット
17.緊諦兼誘導用ねじ
18.目盛り
19.矢印
20.隔離用部材または機構
21.細長垂直スリット
22.水平連結用部材
23.垂直な板
24.切り込み
25.集合用手段
26.倒立U字型金属板
27.横断方向水平ロッド
28.中間転動用支承具
29.連結材の内面
30.ねじ、溝車、溝部
31.誘導用スリット
32.機械装置
33.水圧ジャッキ
34.調節用機構
35.水圧ジャッキ
36.乗り物
37.駆動手段
38.補助懸架装置
39.連接転動具の外面
40.切り込み
41.中心糸状骨組
42.階段の段
43.ショッピングカー
44.上の車輪、最後部車輪
45.水平な追加直線状部分
46.調節用手段
47.偏心輪
48.家具


【特許請求の範囲】
【請求項1】
地面(4)上を移動し、側面部材(11、12)を有する支承具(7)に担持されている軸(6)に担持されているまたは同軸を中心としてそれぞれが転動用に取り付けてある、少なくとも2つの車輪(2)、すなわち1列に並んでいる2つの端の車輪(2、8、9)を含んでおり、ユニット的連接転動具(1)が、少なくとも2つの前記車輪(2)で通行用に担持されて転動用連結材(3)上を転動するために、前記車輪(2)が、少なくとも2つの前記車輪(2)と接触している内面(29)および前記地面(4)と接触している、外面(39)を有する前記無限転動用連結材(3)で相互に運動学的に連結されており、前記運動学的連結材(3)、前記車輪(2)および隔離用手段(13)の結合を特徴としており、1つの前記車輪(2)の少なくとも1つの転動軸(6)が、前記地面(4)に対する押圧力の作用だけで前記隔離用手段(13)による隔離運動機能で自動的に移動できるために、予め定められた行程で、緩衝的かつ誘導的に移動可能に自由に取り付けてあり、前記転動用運動学的連結材(3)による連結で、戻し作用により接近できるユニット的連接転動具(1)。
【請求項2】
機能的に移動可能な前記転動軸(6)が、前記支承具(7)の前記側面部材(11、12)に穿設してある細長誘導用スリット(10)に沿った線状行程に応じて移動し、前記無限運動学的転動用連結材(3)の張力が、前記細長誘導用スリット(10)内で移動可能状の各前記転動軸(6)を接近状位置に維持し、同軸の移動時に抵抗と戻りの弾性力を作用させることを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項3】
端の各前記車輪(2、8、9)の前記転動軸(6)が、前記隔離用手段(13)により離れてなり、前記運動学的連結材(3)で接近して戻ることを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項4】
前記隔離用手段(13)が、前記支承具(7)の前記側面部材(11、12)に穿設してある、水平に対して傾斜している前記細長誘導用スリット(10)であることを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項5】
前記細長誘導用スリット(10)が、固定的または0°〜90°に含まれる変更可能な角度で、水平に対して傾斜していることを特徴とする、請求項2または請求項4によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項6】
前記細長誘導用スリット(10)の傾斜角度が、0°〜45°、好ましくは8°〜35°であることを特徴とする、請求項1〜5によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項7】
誘導用スリット(15)に沿って滑動状に移動可能に取り付けてある転動軸の通過のために設けられている前記細長誘導用スリット(10)の傾斜角度が、前記誘導用スリット(15)を有する調節可能な傾斜度の前記調節用軸回転性円盤(14)で調節でき、前記転動軸(6)が、前記支承具(7)の前記側面部材(11、12)に穿設してある拡大誘導用スリット(10、13)内も同じく通過することを特徴とする、請求項5によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項8】
前記支承具(7)の前記側面部材(11、12)に穿設してある前記細長誘導スリット(10)の位置が、迅速な前記調節用手段(46)でスライド合わせできることを特徴とする、請求項2によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項9】
前記隔離用手段(13)が、前記地面(4)における支承力の作用で、前記側面部材(11、12)に穿設してある前記細長誘導用スリット(10)に沿って移動できる前記転動軸(6)を離反して押すために設けられている隔離用部材または機構(20)であることを特徴とする、請求項2によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項10】
前記隔離用部材または機構(20)が、なんらかの応力で作動するとき、前記隔離用部材または機構(20)が、前記車輪(2)の少なくとも1つの移動可能な前記転動軸(6)を他の前記転動軸(6)から離れて移動させるために設けられていることを特徴とする、請求項1〜9によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項11】
作動応力が、前記地面(4)に対する前記ユニット的連接転動具(1)の支承力によることを特徴とする、請求項1〜10によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項12】
前記支承具(7)が、前記支承具の前記側面部材(11、12)のそれぞれに、少なくとも1つの前記細長誘導用スリット(21)を有し、前記スリット内で、連結用部材(22)が、前記ユニット的連接転動具(1)の全体に対して横断方向に移動可能に取り付けてあり、前記連結用部材(22)が少なくとも1つの前記隔離用部材または機構(20)を受けており、あるいは前記部材または機構を相互に連結することを特徴とする、請求項9によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項13】
2つの前記隔離用部材または機構(13、20)が、端の前記車輪(2、8、9)の両側に、前記連結用部材(22)に平行に取り付けてあることを特徴とする、請求項1〜12によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項14】
前記隔離用部材(20)が、板(23)状で適応した形状を呈しており、前記板の少なくとも1つの長手方向延長部がその端部に切り込み(24)を有し、前記切り込み(24)が、前記支承具(7)に対する前記隔離用部材(20)の相対的移動時に、傾斜路作用で、端の前記車輪(2、8、9)の前記転動軸(6)を相対的に移動させるために応力を加えるべく設けられていることを特徴とする、請求項9によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項15】
前記切り込み(24)がV字型の適応した形状を呈しており、前記V字型の凹部内に、端の前記車輪(2、8、9)の移動可能な前記転動軸(6)を休止状態で嵌入させるように、前記V字型の枝部がそれぞれ外方に方向付けてあることを特徴とする、請求項1〜14によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項16】
前記切り込み(24)のV字型の開口角度が60°〜160°の間に含まれており、120°に等しいことが好ましいことを特徴とする、請求項1〜15によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項17】
V字型の前記切り込み(24)の直線状部分と角部分が丸みを帯びていることを特徴とする、請求項15によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項18】
前記細長誘導用スリット(10)が更にほぼ水平な直線状部分(45)を有しており、前記部分に沿って少なくとも1つの移動可能な前記転動軸(6)がほぼ水平に滑動可能に取り付けてあることを特徴とする、請求項2によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項19】
ほぼ水平な前記直線状スリット(45)内における前記転動軸(6)の位置が調節用機構(34、46)でスライド合わせしてあることを特徴とする、請求項1〜18によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項20】
前記調節用機構(46)が、1つの前記車輪(2)の前記転動軸(6)に支承されている偏心輪(47)を含むことを特徴とする、請求項1〜19によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項21】
前記調節用機構(34)が水圧ジャッキ(35)を介して制御されていることを特徴とする、請求項19によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項22】
ユニット的連接転動具(1)が、2つの前記車輪(2)間に配置してある、前記転動用運動学的連結材(3)に対して横断方向位置における固定、可動または調節可能なころまたはその他の型の少なくとも1つの転動用要素の形状で、前記転動用運動学的連結材(3)の下方部分および/または上方部分において、前記連結材の前記内面(29)または直近に、少なくとも1つの中間転動用支承具(28)を含むことを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項23】
前記転動用支承具(28)が、前記無限運動学的転動用連結材(3)の前記内面(29)に弾性的に拘束させる弾性力型加圧装置上に取り付けてあることを特徴とする、請求項1〜22によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項24】
少なくとも1つの前記転動用支承具(28)の運動が、適応する駆動装置(32)でスライド合わせされているまたはされていない、または前記隔離用部材または機構(13、20)の制御運動に配設してあることを特徴とする、請求項22によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項25】
適応する前記駆動装置(32)が水圧ジャッキ(33)であることを特徴とする、請求項1〜24によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項26】
少なくとも1つの車輪(2)が駆動手段(37)を含むことを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項27】
前記転動用運動学的連結材(3)の前記外面(39)が、ほぼ半円筒形の形状またはさもなければ凸状の形状を有することを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項28】
前記転動用運動学的連結材(3)が、半円形または曲線状の形状の全断面を有し、前記車輪(2)が溝車(30)であり、各溝(30)の形状が、前記転動用運動学的連結材(3)の前記内面(29)の形状に対応する断面を有することを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項29】
前記転動用運動学的連結材(3)の前記内面(29)が、ほぼ半円形、台形、三角形、正方形または長方形の断面の形状を有することを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項30】
前記転動用運動学的連結材(3)の前記外面(39)が、前記内面(29)の半径よりも大きい半径の円形または曲線状断面を有することを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項31】
前記転動用運動学的連結材(3)の前記内面(29)が、横断方向の均整の取れた前記切り込み(40)を有することを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項32】
前記支承具(7)が、前記転動用運動学的連結材(3)の両側に1または複数の側面誘導部を有することを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項33】
運動変換機構が、前記地面(4)における支承による応力を受けるとき、前記隔離用手段(13)が、端の前記車輪(2、8、9)の転動軸を離反させることのできる連結リンクによる運動の変換機構またはその他の手段を含むことを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項34】
ユニット的連接転動具(1)が、可動性集合体(5)に垂直または水平な軸に固定的に、または同軸を中心にして軸回転可能状態に、単独または複数取り付けてあることを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項35】
ユニット的連接転動具(1)が、前記可動性転動用集合体(5)に取り付けてあり、前記連結用部材(22)を介して前記集合体に固定してあることを特徴とする、請求項12によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項36】
三角形に垂直に配置してある3の車輪(2)を含んでおり、下方の2つの車輪(2、8、9)の前記転動軸(6)が、少なくとも1つの隔離用手段(13)で離反的に移動可能に取り付けてあるのに対し、第3の車輪(2、44)、すなわち上方の車輪が下方の2つの車輪の上方の固定軸(6)を中心に回転可能に取り付けてあることを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項37】
三角形に垂直に配置してある3の車輪を含んでおり、このそれぞれの前記車輪(2)の前記転動軸(6)が、ほぼ中央にある同一隔離用手段(13)で離反して移動可能に取り付けてあることを特徴とする、請求項1によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項38】
2つ以上の転動用運動学的無限連結材(3)を含んでおり、それぞれが、前後に1列に並んでいるか、または同一水準に相互に平行して位置している少なくとも2つの前記車輪(2)に掛かっていることを特徴とする、請求項1〜37によるユニット的連接転動具(1)。
【請求項39】
台枠を含んでおり、前記台枠が請求項1〜38による少なくとも2つのユニット的連接転動具(1)に担持されており、内、少なくとも1つの転動具が指向性であり得ることを特徴とする、台枠を含む転動可動性集合体(5)。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29−31】
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【図32−34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【公表番号】特表2011−518073(P2011−518073A)
【公表日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505557(P2011−505557)
【出願日】平成21年4月21日(2009.4.21)
【国際出願番号】PCT/FR2009/000470
【国際公開番号】WO2009/133319
【国際公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【出願人】(510146056)
【Fターム(参考)】