説明

ユーザのプレゼンテーション情報に関連付けられたユーザの識別子のセットを生成する方法、前記情報にアクセスする方法、ならびに関連サーバおよび端末

本発明は、電気通信ネットワーク1を介して通信端末3、3’の間に確立された通信セッション中にデータの形態で送信される、前記端末3、3’のユーザ7のプレゼンテーション情報9に関連付けられたユーザ7の識別子11のセット13を管理する方法に関し、前記方法は以下のステップを含む:前記端末3、3’の間に確立された通信セッション中に前記端末3、3’のうちの少なくとも1つによってデータの形態で送信されるユーザ7のプレゼンテーション情報9を通信セッションサーバ5で受信するステップと、前記サーバ5の記憶手段内に前記プレゼンテーション情報9を格納するステップと、前記サーバを介してユーザの識別子11を前記格納されたプレゼンテーション情報9に関連付けるステップと、通信端末3、3’のユーザ7、7’が前記セット13からユーザの識別子11を選択し、それによってユーザの選択された識別子11に関連付けられたプレゼンテーション情報9にアクセスすることができるように、前記端末3、3’の表示手段4、4’上にユーザの識別子11のセット13を表示するために前記端末3、3’に前記セット13を送信するステップ。本発明はまた、通信端末3、3’のユーザ7、7’がユーザ7、7’のプレゼンテーション情報9にアクセスできるようにする方法に関する。本発明はさらに、これらの方法を実装するための通信セッションサーバ5および通信端末3、3’に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気通信ネットワークを用いて通信端末間に確立された通信セッション中に送信される前記端末ユーザの紹介情報に関連付けられたユーザ識別子のセットを生成する方法に関する。
【0002】
本発明はさらに、関連付けられたユーザ識別子に基づくユーザ紹介情報に少なくとも1人の通信端末ユーザがアクセスできるようにする方法に関する。
【0003】
本発明はさらに、かかる方法を実装するための通信セッションサーバおよび通信端末に関する。
【背景技術】
【0004】
通信セッションの目的は、電気通信ネットワークを用いて、一般に遠隔サイトに位置する参加者間の会議などの通信を可能にすることである。
【0005】
用語の「電気通信ネットワーク」は、送信されたデータを受信する能力のある通信端末向けのフローの形態などでデータを送信する、任意の種類の固定または移動電気通信ネットワーク(たとえば、GSM、GPRS、UMTS、もしくはWiFiネットワーク、またはインターネットネットワーク、または有線ネットワーク)を指す。電気通信ネットワークは、これらの同じ端末とデータ、メッセージまたは要求を交換する能力をもつことができる。
【0006】
任意のデータ送信モードが考慮されることができ、具体的にはマルチピア(または「マルチキャスト」)モード、すなわちいくつかのサイトからの参加者の間に通信セッションを確立することを可能にするもの、そしてまたピアトゥピア(または「ユニキャスト」)モード、すなわち2つのサイトからの参加者の間に通信セッションを確立することを可能にするものである。
【0007】
さらに、用語の「通信端末」は、本明細書において、前述のタイプの電気通信ネットワークとデータ、メッセージ、および要求を交換する能力のある、ならびに別の端末と通信フローを確立する能力のある任意のタイプの機器を指す。
【0008】
それはたとえば、地上線もしくは移動電話、デスクトップもしくはポータブルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(すなわちPDA)、またはテレビ会議機器、あるいは音声および/またはビデオデータを受信する能力のあるデバイスでもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
通信セッションが通信端末間に既に確立されていて、既に開始されているその通信セッションに参加者が参加する場合、この参加者は、たとえば、その通信セッションの初めに交換された、あらゆる参加者の紹介情報をもっていない。
【0010】
かかる状況で、進行中のセッションに到達する参加者は、他の参加者に求めることによって、この欠落している情報を得るために、その通信セッションの進行を中断させてしまうことになりうる。
【0011】
本発明の目的は、したがって、既に保存された他の参加者についての紹介情報データ、他の参加者の端末間に確立された通信セッション中に受信されたこの情報データをユーザに入手可能にし、アクセスすることができるようにすることによって、この欠点を是正することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の目的は、したがって以下のステップを含む、電気通信ネットワークを用いて通信端末間に確立された通信セッション中にデータの形態で送信される前記端末ユーザの紹介情報に関連付けられたユーザ識別子のセットを生成する方法である:
− 通信セッションサーバが、前記端末の間に確立された通信セッション中に前記端末のうちの少なくとも1つによってデータの形態で送信されるユーザ紹介情報を受信するステップ。
− 前記紹介情報が前記サーバの記憶手段に保存されるステップ。
− 前記サーバを介して、ユーザ識別子が前記保存された紹介情報と関連付けられるステップ。
− 通信端末のユーザが前記セットからユーザ識別子を選択し、それにより選択されたユーザの識別子に関連付けられた前記紹介情報にアクセスすることができるように、前記端末の表示手段上にユーザ識別子のセットが表示されるように前記端末に前記セットが送られるステップ。
【0013】
前記方法は、さらに、別個にまたは組み合わせて取り入れられる、以下の特徴のうちの1つまたは複数を備えることができる:
− 通信セッションが電話会議である。
− 通信セッションがテレビ会議である。
− 前記情報が、電子コーリングカードの形態で保存される。
− 前記紹介情報が音声データを含む。
− 前記紹介情報がビデオデータを含む。
【0014】
本発明はさらに、以下のステップを含む、関連付けられたユーザ識別子に基づき、電気通信ネットワークを用いて通信端末の間に確立された通信セッション中にデータの形態で送信される前記端末ユーザの紹介情報に通信端末の少なくとも1人のユーザがアクセスすることを可能にする方法を開示する:
− 少なくとも1つのユーザ識別子が、前記端末の表示手段上に表示されるユーザ識別子のセットから通信端末を介して選択されるステップ。
− 選択されたユーザの識別子に関連付けられたユーザ紹介情報の要求が、前記端末の間に確立された通信セッション中に前記端末のうちの少なくとも1つによってデータの形態で送信されるユーザ紹介情報を受信し、保存していた通信サーバに送られるステップ。
− 前記表示手段が、選択されたユーザの識別子に関連付けられている前記サーバによって送信されるユーザ紹介情報を受信するステップ。
− 前記端末を介して、紹介情報が可視および/または可聴の形態でユーザに配信されるステップ。
【0015】
本発明はさらに、以下のための少なくとも1つの処理手段を備える、電気通信ネットワークを用いた通信端末の間の通信セッションを可能にするサーバを開示する:
− 前記端末のうちの少なくとも1つによってデータの形態で送信される前記端末のユーザ紹介情報を受信すること。
− 記憶手段内に前記紹介情報を保存すること。
− ユーザ識別子を前記保存された紹介情報に関連付けること。
− 前記端末の表示手段上に前記効果を表示するためにユーザ識別子のセットを前記ネットワークを介して前記端末に送信すること。
【0016】
前記サーバはさらに、以下のための少なくとも1つの処理手段を備えることができる:
− 通信端末のユーザから紹介情報要求を受信すること。
− 前記要求を処理すること。
− 前記ユーザの前記紹介情報を前記ネットワークを介して前記端末に送信すること。
【0017】
本発明はさらに、以下のための少なくとも1つの処理手段を備える、電気通信ネットワークを用いて少なくとも1つの他の通信端末と通信セッションを確立する能力のある通信端末を開示する:
− 前記端末間の通信セッションサーバに前記ネットワークを介して前記端末のユーザに関する紹介情報をデータの形態で送信すること。
− 前記サーバによって送信される、前記端末のユーザの紹介情報にそれぞれ関連付けられたユーザ識別子のセットを受信すること。
− 前記端末のユーザが前記セットの中からユーザ識別子を選択し、それによってその選択されたユーザの識別子に関連付けられた前記紹介情報にアクセスすることができるように、前記端末の表示手段上に前記セットを表示すること。
【0018】
前記端末はさらに、以下のための少なくとも1つの処理手段を備えることができる:
− 前記セットの中からユーザ識別子を選択すること。
− 前記ユーザの紹介情報の要求を前記サーバに送信すること。
− 前記サーバによって送信された選択されたユーザ識別子に関連付けられた前記紹介情報を受信すること。
− 可視および/または可聴の形態で受信された紹介情報を配信すること。
【0019】
本発明の他の特徴および利点は、次のような添付の図面を参照し、一例として示される、後述の説明を読むことにより明らかとなろう:
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の方法を実装するためのシステムの一般的な構造を概略的に示す。
【図2】ユーザ紹介情報にアクセスするための本発明の一方法のステップ中に端末上に表示されるデータの一例を示す。
【図3a】ユーザ紹介情報に関連付けられたユーザ識別子のセットを生成するための本発明の一方法の連続するステップを示す。
【図3b】ユーザ紹介情報にアクセスするための本発明の一方法の連続するステップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、送信されたデータを受信する能力のある通信端末3、3’向けのフローの形態などでデータを送信する、固定または移動電気通信ネットワーク1(たとえば、GSM、GPRS、UMTS、もしくはWiFiネットワーク、またはインターネットネットワーク、または有線ネットワーク)を示す。
【0022】
電気通信ネットワークは、端末3、3’とデータ、メッセージまたは要求を交換する能力のある任意のタイプの電気通信ネットワークでもよい。
【0023】
端末3、3’は、たとえば、地上線もしくは移動電話、デスクトップもしくはポータブルコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(すなわちPDA)、またはテレビ会議機器、あるいは音声および/またはビデオデータを受信する能力のあるデバイスでもよい。
【0024】
端末3、3’はさらに、ネットワーク1を用いてそれら自体の間に通信セッションを確立する能力があり、この通信セッションで、たとえば、一般に遠隔のサイトに位置する参加者の間の会議を可能にする。
【0025】
任意のデータ送信モードが考慮されることができ、具体的にはマルチピア(または「マルチキャスト」)モード、すなわちいくつかのサイトからの参加者の間に通信セッションを確立することを可能にするもの、そしてまたピアトゥピア(または「ユニキャスト」)モード、すなわち2つのサイトからの参加者の間に通信セッションを確立することを可能にするものである。
【0026】
さらに、通信セッションサーバ5が、端末3、3’との対話を介して、ネットワーク1を用いて端末3、3’の間に確立された通信セッション中に送信される端末3、3’のユーザ7、7’の紹介情報に関連付けられたユーザ識別子のセットを生成する方法の実装、ならびに、端末3、3’の少なくとも1人のユーザ7、7’が関連付けられたユーザ識別子に基づくユーザ紹介情報にアクセスすることを可能にする方法の実装を可能にする。
【0027】
示された例では、図1は、端末3、3’の表示手段4、4’上に表示することができる、電気通信ネットワーク1を介して送信される、データにアクセスするための3つの端末3、3’を示す。
【0028】
端末3の間に確立された通信セッション中に、端末3の様々なユーザ7は、通信セッションの初めなどに、自己紹介をする。
【0029】
そのために、端末3は、ユーザ7の紹介中にネットワーク1を介して彼らの紹介情報9を送信するための少なくとも1つの処理手段を備える。
【0030】
好ましくは、端末3は、識別データを送信する能力をもつ。
【0031】
本発明のサーバ5は、以下のための少なくとも1つの処理手段を備える:
− この紹介情報9、および優先的に端末3の識別データを受信すること。
− 受信された紹介情報9を保存し、この紹介情報9がたとえば記憶手段に保存されること。
− ユーザ7の保存された紹介情報9をユーザ識別子11(図2)、たとえば対応するユーザ7の名前、本明細書ではAさん、BさんおよびCさん、と関連付けることと、
− 様々なユーザ識別子11のセット13を生成し、端末3に送信すること。このセット13はたとえばリストでもよい。
【0032】
セット13が端末3によって受信された後、セット13は、画面などの表示手段4上に表示することができる。
【0033】
この方式で、通信セッションに参加しているユーザ7の紹介情報9は、その端末3から端末3のユーザ7のそれぞれに入手可能となる。
【0034】
有利なことに、サーバ5は、通信セッションが始まった後にそれに参加する端末3’を検出する能力をもつ。そうである場合、サーバ5はセット13を検出された端末3’に自動的に送信する。
【0035】
有利なことに、端末3’は、セット13を受信するための、そして、たとえばそれを表示手段4’上に表示するための、少なくとも1つの処理手段を備える。
【0036】
特定の一実施形態では、通信セッションは電話会議である。
【0037】
優先的一実施形態では、通信セッションはテレビ会議である。
【0038】
そのために、端末3、3’は、たとえば、ビデオカメラ、マイクロホン、およびスピーカを備えてもよい。
【0039】
かかる場合、複数ユーザ7、7’は、たとえばビュー画面4、4’と向かい合う会議用テーブルの周りに座って、テレビ会議に参加する端末3、3’を使用することができる。
【0040】
このビュー画面4、4’は、映像データおよび音声データの同期を用いて遠隔の参加者を見ることを可能にする。
【0041】
好ましくは、紹介情報9は、ネットワーク1を介した個人データの交換を可能にするフォーマットで電子コーリングカード15の形態で保存される。
【0042】
電子コーリングカード15は、ユーザの名字、少なくとも1つの名前、少なくとも1つの電子メールアドレス、少なくとも1つの物理アドレス、ロゴ、写真、または音声もしくはビデオファイルまでも含むことができ、表示手段4、4’上に表示することができる。
【0043】
有利な一実施形態では、紹介情報9は音声データを含む。この音声データは、たとえば、コーリングカード15から音声ファイルの形態で送信することができる。
【0044】
その場合、サーバ5は、有利なことに、ユーザ7’が紹介情報9を聞きたいかをユーザ7’に尋ねる問合せメッセージを生成する能力をもつ。
【0045】
サーバ5は、要求を生成した端末3’にネットワーク1を介して問合せメッセージを送信する能力を優先的にもつ。この送信は、たとえば、ネットワーク1を介した端末3’への紹介情報9の送信中に実行することができる。
【0046】
ユーザ7’がこの紹介情報9を聞くときには必ず、進行中の通信セッションを中断させないように、この情報が端末3’でのみ聞くことができるように提供されることもできる。
【0047】
好ましい一実施形態では、紹介情報9はビデオデータを含む。
【0048】
図2に示すように、ユーザBさんの電子コーリングカード15は、リンク、この場合videointroduction:¥¥ConferenceYYYY.B、によって表されるBさんの紹介からのビデオファイルを含む。
【0049】
かかる場合、ユーザ7’に彼がその紹介ビデオを見たいかを尋ねるための問合せメッセージが提供することができる。
【0050】
有利なことに、端末3’は、図2に示すように、端末3’のユーザ7’がその識別子11を彼が選択したユーザ7、たとえばBさん、の紹介情報9にアクセスすることを望むときには必ずセット13の中から識別子11を選択するための少なくとも1つの処理手段を備える。
【0051】
そのために、端末3’は、有利なことに、その識別子11が選択されたユーザ7、すなわちBさん、についての紹介情報9の要求を生成する能力をもつ。
【0052】
この要求は、選択された識別子11、およびその要求を生成した端末3’を識別する少なくとも1つのデータを有利に含む。
【0053】
さらに、端末3’は、選択された識別子11に関連して生成される要求をネットワーク1を介してサーバ5に送信するための少なくとも1つの処理手段を備える。
【0054】
サーバ5は、好ましくは、この要求を受信し、それを処理するための少なくとも1つの処理手段を備える。
【0055】
要求を処理するとき、サーバ5は、選択された識別子11および場合によっては端末3’の識別データにアクセスし、ユーザ7’によって選択された識別子11に関連付けられた紹介情報9を記憶手段内で探索することができる。
【0056】
サーバ5は、たとえば、紹介情報9の探索が終了した後に、端末3’に選択された識別子に関連付けられた紹介情報9を送信するための少なくとも1つの処理手段を備える。
【0057】
端末3’は、この紹介情報9を受信するためのならびに可視および/または可聴の形態でこの紹介情報9を配信するための少なくとも1つの処理手段を有利に備える。
【0058】
当然ながら、前述のとおり、端末3および3’は同じ処理手段をもつ。
【0059】
この方式で、通信セッションに参加するいずれかのユーザ7、7’は、要求に応じて、その通信セッションに参加する様々なユーザ7、7’の紹介情報9にアクセスすることができる。
【0060】
当然ながら、端末3と同様の方式で、端末3’は、ネットワーク1を介してユーザ7’の紹介情報9を送信するための少なくとも1つの処理手段、および場合によっては少なくとも1つの識別データを含む。
【0061】
かかる場合、サーバ5は、以下のための少なくとも1つの処理手段を備える:
− この紹介情報9を受信し、場合によっては端末3’の識別データを受信する。
− ユーザ7の受信された紹介情報9を保存する。
− 保存された紹介情報9をユーザの識別子11と関連付ける。
− 有利に、ユーザ識別子11のセット13を更新する。
− 更新されたセット13を端末3、3’に送信する。
【0062】
かかる場合、端末3、3’は、更新されたセット13を受信するための少なくとも1つの処理手段を優先的に備える。
【0063】
サーバ5は、記憶手段に保存されたユーザ識別子11を管理するための少なくとも1つの手段をさらに含むことができる。
【0064】
一変形実施形態では、識別子11は、通信セッションが終了した後にサーバ5によって自動的に削除することができる。
【0065】
図3aに示すように、ユーザ識別子11のセット13を生成するための本発明の方法は、以下に詳述される複数のステップを含む。
【0066】
端末3、3’がネットワーク1を介して紹介情報9を送信することができるように、端末3、3’の間に確立された通信セッション中、端末3、3’の様々なユーザ7、7’は、通信セッションの初めなどに、自己紹介をする。
【0067】
サーバ5が、次に、ステップ17で、紹介情報9を受信する。サーバ5は端末3、3’の識別データも受信するように提供することができる。
【0068】
このステップ17が完了したとき、サーバ5は、ステップ19で、この紹介情報9を記憶手段に保存し、ステップ21で、それらをユーザ識別子11にそれぞれ関連付ける。
【0069】
サーバ5は、次に、ステップ23として、様々なユーザ識別子11のセット13を生成し、それをネットワーク1を介して端末3、3’に送信する。
【0070】
セット13が端末3、3’で受信された後は、リストが端末3、3’の表示手段4、4’、たとえば画面、に表示することができる。
【0071】
図3bに示すように、ユーザ紹介情報にアクセスするための本発明の方法は、以下に詳述する複数のステップを含む。
【0072】
ユーザ7、7’は、彼が選択した識別子11のユーザの紹介情報9にアクセスしたいとき、ステップ25で、セット13の中から識別子11を選択する。
【0073】
端末3、3’が、次に、ステップ27で、そのユーザの紹介情報の要求を生成し、それをサーバ5に送信する。
【0074】
この要求は、選択された識別子11、およびその要求を生成した端末3、3’を識別する少なくとも1つのデータを有利に含む。
【0075】
このステップ27が完了したとき、サーバ5は、要求を受信し、処理する。その要求を処理するとき、サーバ5は、選択された識別子11、および場合によってはその要求を生成した端末3、3’を識別するデータにアクセスする。
【0076】
サーバ5は選択された識別子11に関連付けられた紹介情報9を記憶手段の中で探索するように提供することができる。
【0077】
サーバ5は、次に、選択された識別子11に関連付けられた紹介情報9を要求を生成した端末3、3’に送信する。
【0078】
要求を生成した端末3、3’は、次にステップ29でこの紹介情報9を受信し、それからステップ31で可聴および/または可視の形態でそれを配信する。
【0079】
ユーザ紹介情報に関連付けられたユーザ識別子のセットを生成するための本発明の方法およびこのユーザ紹介情報にアクセスするための本発明の方法は、前述のように、少なくとも1つの通信セッションサーバ5および少なくとも1つの通信端末3を含むシステムによって有利に実装される。
【0080】
したがって、紹介は一般に通信セッションの初めに行われるのであるが、かかる方法を使って、ユーザは、彼がそう望めばいつでも、たとえ彼が通信セッションに遅れて加わっても、通信セッションに参加している様々なユーザの紹介情報にアクセスするための簡単な方法をもつことが理解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気通信ネットワーク(1)を用いて通信端末(3、3’)の間に確立された通信セッション中にデータの形態で送信される前記端末(3、3’)ユーザ(7)紹介情報(9)に関連付けられたユーザ(7)識別子(11)のセット(13)を生成する方法であって、
− 通信セッションサーバ(5)が、前記端末(3、3’)の間に確立された通信セッション中に前記端末(3、3’)のうちの少なくとも1つによってデータの形態で送信されるユーザ(7)紹介情報(9)を受信するステップと、
− 前記紹介情報(9)が前記サーバ(5)の記憶手段に保存されるステップと、
− 前記サーバを介して、ユーザ識別子(11)が、前記保存された紹介情報(9)と関連付けられるステップと、
− 通信端末(3、3’)のユーザ(7、7’)が前記セット(13)からユーザ識別子(11)を選択し、それにより選択されたユーザの識別子(11)に関連付けられた前記紹介情報(9)にアクセスすることができるように、前記端末(3、3’)の表示手段(4、4’)上にユーザ識別子(11)のセット(13)を表示するために前記端末(3、3’)に前記セット(13)が送信されるステップと
を含む、方法。
【請求項2】
通信セッションが電話会議である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
通信セッションがテレビ会議である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記情報が電子コーリングカード(15)の形態で保存される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記紹介情報が音声データを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記紹介情報がビデオデータを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
関連付けられたユーザ識別子(11)に基づき、電気通信ネットワーク(1)を用いて通信端末(3、3’)の間に確立された通信セッション中にデータの形態で送信される前記通信端末(3、3’)のユーザ(7、7’)の紹介情報(9)に通信端末(3、3’)の少なくとも1人のユーザ(7、7’)がアクセスすることを可能にする方法であって、
− 少なくとも1つのユーザ識別子(11)が、前記端末(3、3’)の表示手段(4、4’)上に表示されるユーザ識別子(11)のセット(13)から通信端末(3、3’)を介して選択されるステップと、
− 選択されたユーザ識別子(11)に関連付けられたユーザ紹介情報(9)の要求が、前記端末(3、3’)の間に確立された通信セッション中に前記端末(3、3’)のうちの少なくとも1つによってデータの形態で送信されるユーザ(7)紹介情報(9)を受信し、保存していた通信サーバ(5)に送信されるステップと、
− 前記表示手段(4、4’)が、選択されたユーザ識別子(11)に関連付けられている、前記サーバ(5)によって送信されるユーザ紹介情報(9)を受信するステップと、
− 前記端末(3、3’)を介して、紹介情報(9)が、可視および/または可聴の形態でユーザに配信されるステップと
を含む、方法。
【請求項8】
電気通信ネットワーク(1)を用いた通信端末(3、3’)の間の通信のためのセッションサーバであって、
− 前記端末(3、3’)のうちの少なくとも1つによってデータの形態で送信される前記端末(3、3’)のユーザ(7、7’)の紹介情報(9)を受信し、
− 記憶手段内に前記紹介情報(9)を保存し、
− ユーザ(7、7’)識別子(11)を前記保存された紹介情報(9)に関連付け、
− 前記端末(3、3’)の表示手段(4、4’)上にユーザ(7、7’)識別子(11)のセット(13)を表示するために、前記セット(13)を前記ネットワーク(1)を介して前記端末(3、3’)に送信する
ための少なくとも1つの処理手段を備える、セッションサーバ。
【請求項9】
− 通信端末(3、3’)のユーザ(7、7’)の紹介情報(9)の要求を受信し、
− 前記要求を処理し、
− 前記ユーザ(7、7’)の紹介情報(9)を前記ネットワーク(1)を介して前記端末(3、3’)に送信する
ための少なくとも1つの処理手段を備える、請求項8に記載のサーバ。
【請求項10】
電気通信ネットワーク(1)を用いて少なくとも1つの他の通信端末(3、3’)と通信セッションを確立する能力のある通信端末であって、
− 前記端末のユーザ(7、7’)の紹介情報をデータの形態で前記ネットワーク(1)を介して前記端末(3、3’)の間の通信セッションサーバ(5)に送信し、
− 前記端末(3、3’)のユーザ(7、7’)の紹介情報(9)にそれぞれ関連付けられ、前記サーバ(5)によって送信されるユーザ(7、7’)識別子(11)のセット(13)を受信し、
− 前記端末(3、3’)のユーザ(7、7’)が前記セット(13)の中からユーザ識別子(11)を選択し、それにより選択されたユーザの識別子(11)に関連付けられた前記紹介情報(9)にアクセスすることができるように、前記端末(3、3’)の表示手段(4、4’)上に前記セット(13)を表示する
ための少なくとも1つの処理手段を備える、通信端末。
【請求項11】
− 前記セット(13)の中からユーザ(7、7’)識別子(11)を選択し、
− 前記ユーザ(7、7’)の紹介情報(9)の要求を前記サーバ(5)に送信し、
− 選択されたユーザ(7、7’)の識別子(11)に関連付けられ、前記サーバ(5)によって送信される前記紹介情報(9)を受信し、
− 可視および/または可聴の形態で受信された紹介情報(9)を配信する
ための少なくとも1つの処理手段を備える、請求項10に記載の端末。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【公表番号】特表2011−517174(P2011−517174A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−500236(P2011−500236)
【出願日】平成21年3月20日(2009.3.20)
【国際出願番号】PCT/EP2009/053315
【国際公開番号】WO2009/115604
【国際公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(391030332)アルカテル−ルーセント (1,149)
【Fターム(参考)】