説明

ユーザインタフェースの表示及び操作方法と電子デバイス

【課題】ユーザインタフェースの表示及び操作方法及び電子デバイスを提供する。
【解決手段】方法中、背景フレームを表示する。更に、背景フレームの複数の領域の1つの上で対象によりトリガされるトリガ信号を受信し、領域が機能メニューの複数のサブメニューにそれぞれ対応し、サブメニューのそれぞれが複数のオプションを含む。対応するサブメニューをトリガ信号がトリガされる背景フレームの領域上に表示する。従って、ユーザインタフェースの使用利便性を向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザインタフェースに関し、特に、ユーザインタフェースの表示及び操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
技術の進歩に伴い、様々な電子デバイス、例えば、ノートブックコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistants = PDA)及び携帯電話等が絶え間なく開発されている。電子デバイスの使用利便性を向上する為、従来技術は、電子デバイスにタッチスクリーンを応用している。タッチスクリーンは、ディスプレイフレーム(frame)に用いられるだけではなく、電子デバイスを操作することに用いられることができるので、それらは、便利なツールの1種である。
【0003】
詳細に言えば、タッチスクリーンが入力デバイスとして用いられる時、ユーザは、スタイラス又は指を介してタッチスクリーンを直接押すことができる。タッチスクリーンは、前記押した領域において、対応するトリガ信号を発生する。この時、電子デバイスは、トリガ信号に基づくカーソルの移動及び対象の選択のような対応する機能を実行することができる。
【0004】
従来のキーボード及びマウスの使用方法と比較し、タッチスクリーンは、ユーザにより簡単に操作され、ユーザは短時間でタッチスクリーンの使用方法を学習することが可能である。従って、タッチスクリーンを備えていることによって、電子デバイスが高い利便性とともに人々の支持を得ることができる。留意すべきことは、タッチスクリーンは、適切なユーザインタフェースと協同して(cooperate)その利便性を十分に精巧に作り上げ(elaborate)なければならないということである。従って、多くの製造業が高い利便性を有するユーザインタフェースの開発に専念している。次に、従来技術の電子デバイスのユーザインタフェースを紹介する。
【0005】
図1A及び図1Bは、電子デバイスとそのユーザインタフェースを示す概略図である。図1A及び図1Bにおいて、電子デバイス10は、タッチスクリーン11と、ボタン12〜15とを含む。ユーザは、タッチスクリーン11又はボタン12〜15を介して電子デバイス10を制御することができる。スタンバイモードにおいて、タッチスクリーン11は、メニュー20のみを表示し、メニュー20は、タッチスクリーン1の左下角に表示される。その形状は、ファン形状である。ユーザがタッチスクリーン11上に表示されたメニュー20の位置を押す時、サブメニュー21〜26がメニュー20の一端に表示され、タッチスクリーン11内側に延伸される。更に具体的には、サブメニュー21〜26は、相互に隣接し、環状にメニュー20を囲う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、スタンバイモードにおいて、メニュー20は、ユーザに押す位置を通知することができるが、メニュー20が依然としてタッチスクリーンに表示されたフレームを占有するので、ユーザがタッチスクリーンに現在表示されているユーザインタフェースを操作することを妨害する。タッチスクリーン11により表示されたフレームをより簡潔にする為、従来技術は、メニュー20及びサブメニュー21〜26をタッチスクリーン11の左下角に特に限定している。しかしながら、そのような方法は、他の障害を発生する。タッチスクリーン11の全領域を有効に使用することができず、サブメニュー21〜26は、小さな領域のためにメニュー内容を明確に表示することができない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ユーザインタフェースの使用利便性を向上するユーザインタフェースの表示及び操作方法を提供する。
【0008】
本発明は、トリガ信号が所在する領域に基づき、対応するサブメニューを背景フレーム(background frame)の領域上に表示することによって、サブメニューをより迅速に呼び出す電子デバイスを提供する。
【0009】
本発明が提供するユーザインタフェースの表示及び操作方法は、背景フレームを表示するステップを含む。更に、背景フレームの複数領域のうち1つの上で第1対象(object)によりトリガされる第1トリガ信号を受信する。また、第1トリガ信号が所在する領域に基づき、対応するサブメニューを背景フレームの領域上に表示し、前記複数の領域が機能メニューの複数のサブメニューにそれぞれ対応し、サブメニューのそれぞれが複数のオプションを含む。
【0010】
本発明の一実施形態では、第1トリガ信号が所在する領域に基づき、対応するサブメニューを背景フレームの領域上に表示するステップの後、ユーザインタフェースの表示及び操作方法が、第1対象が背景フレームのもう1つの領域に移動するか否かを判断(check)するステップを更に含む。第1対象が背景フレームのもう1つの領域に移動する時、もう1つの領域に対応するもう1つのサブメニューを背景フレームのもう1つの領域上に表示するように切り換える。
【0011】
本発明の一実施形態では、第1トリガ信号が所在する領域に基づき、対応するサブメニューを背景フレームの領域上に表示するステップの後、ユーザインタフェースの表示及び操作方法が、背景フレームのもう1つの領域上の第2対象によりトリガされる第2トリガ信号を受信するステップを更に含む。また、もう1つの領域に対応するもう1つのサブメニューを背景フレームのもう1つの領域上に表示するように切り換える。
【0012】
本発明の一実施形態では、第1トリガ信号が所在する領域に基づき、対応するサブメニューを背景フレームの領域上に表示するステップの後、ユーザインタフェースの表示及び操作方法が、表示されるサブメニューのオプション上で第2対象によりトリガされる第2トリガ信号を受信するステップを更に含む。また、第2トリガ信号が所在するオプションに基づき対応する操作機能を実行する。もう1つの一実施形態では、前記操作機能が、オプションの次の層のメニューを表示すること及びオプションのオプション機能の1つを起動することを含む。
【0013】
本発明の一実施形態では、背景フレームを表示するステップの後、ユーザインタフェースの表示及び操作方法は、ユーザインタフェースの背景フレーム上のシステムパネルを表示するステップを更に含み、システムパネルが複数のシステムアイコンを含む。
【0014】
本発明の一実施形態では、第1トリガ信号が所在する領域に基づき、対応するサブメニューを背景フレームの領域上に表示するステップの後、ユーザインタフェースの表示及び操作方法が、背景フレームのシステムパネルのシステムアイコン上の第2対象によりトリガされる第2トリガ信号を受信するステップを更に含む。また、表示されるサブメニューを背景フレームの後ろに隠す。
【0015】
本発明の一実施形態では、第1トリガ信号が所在する領域に基づき、対応するサブメニューを背景フレームの領域上に表示するステップの後、ユーザインタフェースの表示及び操作方法が、表示されるサブメニューがアイドル(idle)であるアイドル時間を累計するステップを更に含む。アイドル時間が所定時間を超える時、表示されるサブメニューを背景フレームの後ろに隠す。
【0016】
本発明の一実施形態では、サブメニューが、背景フレームの領域上に半透明又は不透明な状態で表示されることを含む。
【0017】
本発明の一実施形態では、背景フレームを表示するステップの後、ユーザインタフェースの表示及び操作方法が、システム情報をユーザインタフェースの背景フレーム上に表示するステップを更に含む。もう1つの一実施形態では、システム情報が、時間、不在着信(unanswered call)、新着メール(new mail)、無線通信の信号強度又はカレンダーを含む。
【0018】
本発明の一実施形態では、背景フレームを表示するステップが、ディスプレイストレージユニット(display storage unit)内の複数のイメージを背景フレームとして切り換えるステップを含む。
【0019】
もう1つの観点から見て、本発明は、前記本発明により提供されるユーザインタフェースの表示及び操作方法を用いる電子デバイスを提供する。電子デバイスは、トリガ信号が所在する領域に基づき、対応するサブメニューを背景フレームの領域上に表示し、ユーザインタフェースの使用利便性を向上する。
【0020】
トリガ信号が所在する領域に基づき、本発明は、対応するサブメニューを背景フレームの同一領域上に表示することによって、ユーザがサブメニューを迅速に呼び出せるようにする。トリガ信号がもう1つの領域に移動又はジャンプする時、現在表示されるサブメニューをもう1つの領域に対応するサブメニューに切り換え、サブメニュー間を迅速に切り換える。更に、サブメニューのオプションの1つの上でもう1つのトリガ信号を受信する時、オプションに対応する操作機能を実行する、又はオプションに対応する次のレベルのメニューを表示する。従って、ユーザインタフェースの使用利便性を向上することができる。
【発明の効果】
【0021】
上記のように、トリガ信号が所在する領域に基づき、本発明は、対応するサブメニューを背景フレームの幾つかの領域上に表示することによって、ユーザが操作したいサブメニューを迅速に呼び出せるようにする。更に、トリガ信号の移動又はもう1つのトリガ信号のトリガに基づき、対応するサブメニューの表示を切り換え、ユーザにサブメニューを迅速に切り換えさせる。サブメニューのオプションを選択する時、対応する機能を実行することができ、ユーザインタフェースの使用利便性を向上する。
【0022】
本発明の前記特徴及び利点をより分かり易くするため、図面と併せた幾つかの実施形態を以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1A】従来のタッチスクリーン及びそのユーザインタフェースを示す概略図である。
【図1B】従来のタッチスクリーン及びそのユーザインタフェースを示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るユーザインタフェースの表示及び操作方法を示すフローチャートである。
【図3A】本発明の第1実施形態に係るユーザインタフェースを示す概略図である。
【図3B】本発明の第1実施形態に係るユーザインタフェースを示す概略図である。
【図3C】本発明の第1実施形態に係るユーザインタフェースを示す概略図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るユーザインタフェースの表示及び操作方法を示すフローチャートである。
【図5A】本発明の第2実施形態に係るユーザインタフェースを示す概略図である。
【図5B】本発明の第2実施形態に係るユーザインタフェースを示す概略図である。
【図5C】本発明の第2実施形態に係るユーザインタフェースを示す概略図である。
【図5D】本発明の第2実施形態に係るユーザインタフェースを示す概略図である。
【図5E】本発明の第2実施形態に係るユーザインタフェースを示す概略図である。
【図5F】本発明の第2実施形態に係るユーザインタフェースを示す概略図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る電子デバイスを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、電子デバイスのユーザインタフェースにターゲットをおいたものであり、ユーザインタフェースのメニューを呼び出すための、又は異なるメニュー間を切り換えるための操作方法のセットが構成されている。ユーザインタフェースの通常の操作に影響を及ぼさないようにする為、本発明は、メニューを電子デバイスの背景フレームの後ろに隠し、メニューの数に基づき各メニューの対応する位置をタッチスクリーン上に配置する。ユーザがタッチスクリーンにタッチする、又はユーザインタフェースを選択する時、電子デバイスが対応するメニューをタッチする位置に表示することができ、ユーザが1回のタッチ動作のみで操作したいメニューを呼び出し、それらの間を切り換えることができる。本発明をより分かり易くする為、本発明が確かに実現できることを証明する例として実施形態を以下に説明する。
【0025】
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態に係るユーザインタフェースの表示及び操作方法を示すフローチャートである。図3A〜図3Cは、本発明の第1実施形態に係るユーザインタフェースを示す概略図である。図2及び図3A〜図3Cにおいて、先ず、背景フレームをユーザインタフェース上に表示することができる(ステップS201)。例えば、雲と家を背景フレーム40に表示することができるが(図3A参照)、本発明はこれに限定するものではない。他の実施形態では、当業者が、必要に応じて異なる背景フレームを表示するよう選択することができる。
【0026】
留意すべきことは、背景フレームを、機能メニューの複数のサブメニューにそれぞれ対応した複数の領域に分割することができ、各サブメニューは複数のオプションを含むことができるということである。例えば、前記領域が領域51,52であり(図3B参照)、前記サブメニューがサブメニュー61(図3C参照)及びもう1つのサブメニュー(図示せず)とすることができる。更に具体的に言えば、領域51がサブメニュー61に対応する。領域52がもう1つのサブメニューに対応する。また、サブメニュー61がオプション611〜614を含む。電子デバイスが背景フレームを表示する時、背景フレーム内の分割された領域を表示しないので、ユーザの背景フレームの観賞に影響を及ぼさないということに注意されたい。更に、前記領域を背景フレーム上の任意の位置に分布させることができ、背景フレーム上の各位置を有効に使用して対応するメニューを表示することができる。
【0027】
通常の状況において、ユーザインタフェースは、サブメニューを背景フレーム上に表示せず、ユーザインタフェースの美観と簡潔性を維持する。ユーザインタフェースが背景フレームの領域の1つの上で対象によりトリガされるトリガ信号を受信する時(ステップS202)、トリガ信号が所在する領域に基づき、ユーザインタフェースが対応するサブメニューを背景フレームの同一の領域上に表示する(ステップS203)。
【0028】
例えば、ユーザ70が領域51上のタッチスクリーンにタッチする時(図3B参照)、ユーザインタフェース30がトリガ信号を発生し、それを用いてサブメニュー61及びオプション611〜614を表示する。言い換えれば、ユーザ70がサブメニュー61を呼び出したければ、ユーザ70は、サブメニュー61に対応する領域51をタッチするだけでよいので、サブメニュー61を簡単且つ迅速に呼び出すことができる。従って、ユーザインタフェース30の使用利便性を向上することができる。
【0029】
留意すべきことは、上記トリガ信号が入力デバイスにより発生されるということである。本実施形態は、タッチスクリーンを例として用い、ユーザがタッチスクリーンを押して対応するトリガ信号を発生することができるが、本発明は、これに限定するものではない。他の実施形態では、トリガ信号が、ユーザがマウスを介してスクリーン上のカーソルを制御し、対応する領域に移動させ、マウスのボタンを押して対応するトリガ信号を発生するものとすることができる。
【0030】
本実施形態では、複数の領域及びそれに対応する複数のサブメニューの数量を、例えば、2として設定しているが、本発明は、これに限定するものではない。他の実施形態では、当業者が、必要に応じて複数の領域及びそれに対応する複数のサブメニューの異なる数量を設計することができる。
【0031】
留意すべきことは、上記実施形態は、ユーザインタフェースの表示及び操作方法の1つの可能な形態を説明しているが、製造業ごとにユーザインタフェースの表示及び操作方法に対する設計が異なることは、当業者にとって公知であり、本発明の応用をこの種の可能な形態のみに限定するものではない。言い換えれば、トリガ信号が所在する領域に基づき、対応するメニューを背景フレームの同一の領域上に表示するのであれば、本発明の精神に適合する。当業者に本発明の精神を理解させ、本発明を実施させるために幾つかの他の実施形態を以下に更に提示する。
【0032】
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係るユーザインタフェースの表示及び操作方法を示すフローチャートである。図5A〜図5Fは、本発明の第2実施形態に係るユーザインタフェースを示す概略図である。図4及び図5A〜図5Fにおいて、先ず、背景再生情報(background playing information)を設定することができる(ステップS401参照)。例えば、背景フレーム41をユーザインタフェース31上に表示するよう設定することができる。例えば、所定の画像を複数の画像から選択し、初期背景フレーム41とすることができる。更に、デジタルフォトアルバムの機能を有効にするかどうかを設定し、背景フレーム41を変更することができる。また、デジタルフォトアルバムの再生モードを設定することができる。例えば、複数の画像の1つをランダムに選択して再生することができ、又は複数の画像の1つを画像の名前の順に基づき選択して再生することができる。
【0033】
更に、システム情報をユーザインタフェースの背景フレーム上に表示するよう設定することができる。例えば、図5Aにおいて、システム情報が、時間81と、不在着信82と、新着メール83と、信号強度84と、カレンダー85とを含むことができる。時間81が現在の時間を表示することができる。不在着信82がユーザ70に不在着信を思い出させることに用いることができる。新着メール83がユーザ70に読むべき提供された新たなメールがあることを思い出させることに用いることができる。信号強度84が電子デバイスの受信する信号強度を表示することに用いることができる。カレンダー85がユーザ70に到来する予定を思い出させることに用いることができる。他の実施形態では、システム情報が他の情報を含むことができる。
【0034】
前記背景再生情報の設定を完了した後、電子デバイスがデジタルフォトアルバムを自動再生する(ステップS402)。更に具体的に言えば、本実施形態に係るユーザインタフェースが、デジタルフォトアルバムを支援し、デジタルフォトアルバムの機能を有効にした後、一定期間、例えば、5秒毎に、ユーザインタフェースが背景フレームとして用いる画像を切り換える。例えば、ユーザインタフェース31の初期背景フレーム41が花であれば(図5A参照)、5秒後に、ユーザインタフェース31が背景フレーム41を花から雲と家に置き換える(図5B参照)。
【0035】
留意すべきことは、背景フレーム41を複数の領域、例えば、領域91〜98に分割することができるということである(図5C参照)。領域91〜98は、機能メニュー100のサブメニューの1つにそれぞれ対応する。例えば、領域95がサブメニュー105に対応し(図5D参照)、領域96がサブメニュー106に対応する(図5E参照)。サブメニュー105が、例えば、オプション1051〜1058を含む。サブメニュー106が、例えば、オプション1061〜1068を含む。
【0036】
次に、電子デバイスがトリガ信号を受信したか否かを検出することができる(ステップS403)。受信した場合、ステップS404を実行する。受信していない場合、ステップS402に戻る。本実施形態では、ユーザが背景フレームのいずれかの領域にタッチする時、トリガ信号を発生する。例えば、ユーザ70が背景フレーム41の領域95にタッチする時、領域95に対応するトリガ信号を発生する。
【0037】
電子デバイスがトリガ信号を検出する時、例えば、デジタルフォトアルバムの再生を停止し、機能メニュー及び対応するサブメニューを背景フレーム上に表示する(ステップS404)。例えば、電子デバイスがトリガ信号を検出する時、背景フレーム41が固定し(freezes)、時間により切り換えられることがないので、使用者70による機能メニュー100の操作を妨げる背景フレームの切り換えを回避する。更に、ユーザインタフェース31は、領域95に対応するメニュー100及びサブメニュー105も表示し(図5D参照)、サブメニュー105のオプション1051〜1058を表示することも含む。更に、ユーザインタフェース31は、システムパネル110を背景フレーム41上に表示することもできる(図5D)。システムパネル110は、複数のシステムアイコン、例えば、システムアイコン111,112を含むことができる。
【0038】
次に、ユーザインタフェースが、受信するトリガ信号がもう1つの領域に移動するか否かを検出し(ステップS405)、領域に対応するサブメニューの表示を切り換える(ステップS406)。例えば、ユーザ70が領域95にタッチし、領域96にドラッグする時、即ち、トリガ信号が領域95から領域96に移動する時、ユーザインタフェース31も、領域96に対応するサブメニュー106に切り換わる(図5E参照)。他の実施形態では、もう1つの領域上に発生するトリガ信号を検出することにより、電子デバイスが現在表示されるサブメニューを領域に対応するサブメニューに切り換えることもできるということに留意されたい。
【0039】
もう一方で、ユーザインタフェースがサブメニューのオプションの1つの上でトリガされるトリガ信号を受信したか否かを検出することができ(ステップS407)、オプションに対応する操作機能を実行する(ステップS408)。例えば、ユーザ70がサブメニュー105のオプション1058にタッチすれば、ユーザインタフェース31がオプション1058に対応する操作機能、即ち、ファイルマネージャの起動を実行することができる。同様に、ユーザ70が異なるオプションにタッチする時、ユーザインタフェース31がもう1つの対応する操作機能、例えば、オプションに対応する次のレベルのメニューの起動を実行する。
【0040】
上記のように、ユーザインタフェースがシステムパネルのアイコン上でトリガされるトリガ信号を受信したか否かを検出することができ(ステップS409)、表示される機能メニュー及びサブメニューを背景フレームの後ろに隠す(ステップS410)。例えば、ユーザがシステムパネル110のシステムアイコン111にタッチすれば、トリガ信号を発生する。この時、ユーザインタフェース31がメニュー及びそのサブメニューを背景フレーム41の後ろに隠す(図5F参照)。
【0041】
更に、ユーザインタフェースが、表示されるサブメニューがアイドルであるアイドル時間を累計し、アイドル時間が所定の時間を超えるか否かを検出することができ(ステップS411)、アイドル時間が所定時間を超える時、表示される機能メニュー及びサブメニューも背景フレームの後ろに隠す(ステップS410)。所定時間は、例えば、1分間であるが、これに限定するものではない。
【0042】
本実施形態では、ユーザがユーザインタフェースにタッチしてトリガ信号を発生するが、それは、選択的実施形態の一種に過ぎない。他の実施形態では、ユーザインタフェースの選択についてマウスでカーソルを制御することによりトリガ信号を発生することもでき、それにより、ユーザインタフェースを操作する。
【0043】
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態に係る電子デバイスを示すブロック図である。図6において、電子デバイス600が、例えば、ノートブックコンピュータ、PDA、携帯電話又はマルチメディアプレーヤーであり、ストレージユニット610と、ディスプレイユニット620と、入力ユニット630と、コントローラ640とを含む。コントローラ640がそれぞれストレージユニット610と、ディスプレイユニット620と、入力ユニット630とに連結する。電子デバイス600中の各構成要素の機能を以下に説明する。
【0044】
ストレージユニット610が、例えば、ハードドライブ又はメモリであり、データ、画像又はファイルを保存することに用いることができる。ディスプレイユニット620が、例えば、モニタであり、フレームを表示することに用いることができる。入力ユニット630が、例えば、トラックパッドであり、ディスプレイユニット620上に配置され、ユーザが電子デバイス600を操作することに用いる。言い換えれば、入力ユニット630及びディスプレイユニット620をタッチスクリーンに結合する(combine into)ことができるが、本発明は、これに限定するものではない。他の実施形態では、入力ユニット630はキーボード、マウス又はボタンとすることができる。コントローラ640を電子デバイス600の操作を制御することに用いることができる。
【0045】
留意すべきことは、前記実施形態に基づき説明されるユーザインタフェースの表示及び操作方法を電子デバイス600に応用することができるということである。例えば、コントローラ640がディスプレイユニット620を制御し、ストレージユニット610内に保存された画像に基づき背景フレームを表示する。更に、コントローラが背景フレーム上の複数の領域の1つの上で入力ユニット630によりトリガされるトリガ信号を受信し、ディスプレイユニット620を制御し、トリガ信号が所在する領域に基づき、対応するサブメニューを背景フレームの領域上に表示する。各領域が機能メニューの各サブメニューにそれぞれ対応し、各サブメニューが複数のオプションを含む。
【0046】
一実施形態では、コントローラ640が、トリガ信号が背景フレームのもう1つの領域に移動するか否かを判断することができる。トリガ信号が背景フレームのもう1つの領域に移動する時、コントローラ640がディスプレイユニット620を制御し、もう1つの領域に対応するもう1つのサブメニューを背景フレームのもう1つの領域上に表示するよう切り換えることができる。更に、コントローラ640が背景フレームのもう1つの領域で入力ユニットによりトリガされるもう1つのトリガ信号を受信することもでき、ディスプレイユニット620を制御し、もう1つの領域に対応するもう1つのサブメニューを背景フレームのもう1つの領域上に表示するように切り換える。
【0047】
もう1つの実施形態では、コントローラ640が表示されるサブメニューのオプションの1つの上でトリガされるトリガ信号を受信することができ、トリガ信号が所在するオプションに基づき対応する操作機能を実行することができる。操作機能が、例えば、コントローラ640が、ディスプレイユニット620がオプションの次のレベルのメニューを表示するよう制御する又はオプションの機能を起動するものである。
【0048】
一実施形態では、コントローラがディスプレイユニット620を制御し、システムパネルをユーザインタフェースの背景フレーム上に表示し、システムパネルが複数のシステムアイコンを含む。コントローラ640が背景フレームのシステムパネルのシステムアイコンの1つの上で入力ユニット630によりトリガされるトリガ信号を受信する時、コントローラ640がディスプレイユニット620を制御し、表示されるサブメニューを背景フレームの後ろに隠すことができる。
【0049】
一実施形態では、コントローラ640が更に、ディスプレイユニット620により表示されるサブメニューがアイドルであるアイドル時間を累計し、アイドル時間が所定時間を超える時、コントローラ640がディスプレイユニット620を制御し、表示されるサブメニューを背景フレームの後ろに隠す。上記サブメニューが半透明又は不透明な状態で背景フレームの領域上に表示されることを含む。
【0050】
一実施形態では、コントローラ640がディスプレイユニット620を制御してシステム情報をユーザインタフェースの背景フレーム上に表示することができる。前記システム情報が、時間、不在着信、新着メール、無線通信の信号強度又はカレンダーを含む。更に、コントローラ640が、ディスプレイユニット620を制御してデジタルフォトアルバムの複数の画像の表示を背景フレームとして切り換えることができる。
【0051】
以上のごとく、この発明を実施形態により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。
【符号の説明】
【0052】
10 電子デバイス
11 タッチスクリーン
12〜15 ボタン
20 メニュー
21〜26,61,105,106 サブメニュー
30,31 ユーザインタフェース
40,41 背景フレーム
51,52,91〜98 領域
70 ユーザ
81 時間
82 不在着信
83 新着メール
84 無線通信の信号強度
85 カレンダー
100 機能メニュー
110 システムパネル
111,112 システムアイコン
600 電子デバイス
610 ストレージユニット
620 ディスプレイユニット
630 入力ユニット
640 コントローラ
611〜614,1051〜1058,1061〜1068 オプション
S201〜S203,S401〜S411 ユーザインタフェースの表示及び操作方法の各ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
背景フレームを表示するステップと、
前記背景フレームの複数の領域の1つの上で第1対象によりトリガされる第1トリガ信号を受信するステップと、
前記第1トリガ信号が所在する前記領域に基づき、対応するサブメニューを前記背景フレームの前記領域上に表示するステップと
を含み、前記複数の領域が機能メニューの複数のサブメニューにそれぞれ対応し、前記サブメニューのそれぞれが複数のオプションを含むユーザインタフェースの表示及び操作方法。
【請求項2】
前記第1トリガ信号が所在する前記領域に基づき、前記対応するサブメニューを前記背景フレームの前記領域上に表示する前記ステップの後、
前記第1対象が前記背景フレームのもう1つの領域に移動するかどうかを判断するステップと、
前記第1対象が前記背景フレームの前記もう1つの領域に移動する時、前記もう1つの領域に対応するもう1つのサブメニューを前記背景フレームの前記もう1つの領域上に表示するよう切り換えるステップと
を更に含む請求項1記載のユーザインタフェースの表示及び操作方法。
【請求項3】
前記第1トリガ信号が所在する前記領域に基づき、前記対応するサブメニューを前記背景フレームの前記領域上に表示する前記ステップの後、
前記背景フレームのもう1つの領域上で第2対象によりトリガされる第2トリガ信号を受信するステップと、
前記もう1つの領域に対応するもう1つのサブメニューを前記背景フレームの前記もう1つの領域上に表示するよう切り換えるステップと
を更に含む請求項1記載のユーザインタフェースの表示及び操作方法。
【請求項4】
前記第1トリガ信号が所在する前記領域に基づき、前記対応するサブメニューを前記背景フレームの前記領域上に表示する前記ステップの後、
前記表示されるサブメニューの前記オプションの1つの上で第2対象によりトリガされる第2トリガ信号を受信するステップと、
前記第2トリガ信号が所在する前記オプションに基づき対応する操作機能を実行するステップと
を更に含む請求項1記載のユーザインタフェースの表示及び操作方法。
【請求項5】
前記操作機能が前記オプションの次の層のメニューを表示すること及び前記オプションのオプション機能を起動することのいずれか1つを含む請求項4記載のユーザインタフェースの表示及び操作方法。
【請求項6】
前記背景フレームを表示する前記ステップの後、
システムパネルを前記ユーザインタフェースの前記背景フレーム上に表示するステップを更に含み、前記システムパネルが複数のシステムアイコンを含む請求項1記載のユーザインタフェースの表示及び操作方法。
【請求項7】
前記第1トリガ信号が所在する前記領域に基づき、前記対応するサブメニューを前記背景フレームの前記領域上に表示するステップの後、
前記背景フレームの前記システムパネルの前記複数のシステムアイコンの1つの上で第2対象によりトリガされる第2トリガ信号を受信するステップと、
前記表示されるサブメニューを前記背景フレームの後ろに隠すステップと
を更に含む請求項6記載のユーザインタフェースの表示及び操作方法。
【請求項8】
前記第1トリガ信号が所在する前記領域に基づき、前記対応するサブメニューを前記背景フレームの前記領域上に表示する前記ステップの後、
前記表示されるサブメニューがアイドルであるアイドル時間を累計するステップと、
前記アイドル時間が所定時間を超える時、前記表示されるサブメニューを前記背景フレームの後ろに隠すステップと
を更に含む請求項1記載のユーザインタフェースの表示及び操作方法。
【請求項9】
前記サブメニューが前記背景フレームの前記領域上に半透明又は不透明な状態で表示されることを含む請求項1記載のユーザインタフェースの表示及び操作方法。
【請求項10】
前記背景フレームを表示する前記ステップの後、
システム情報を前記ユーザインタフェースの前記背景フレーム上に表示するステップを更に含む請求項1記載のユーザインタフェースの表示及び操作方法。
【請求項11】
前記システム情報が、時間、不在着信、新着メール、無線通信の信号強度又はカレンダーを含む請求項10記載のユーザインタフェースの表示及び操作方法。
【請求項12】
前記背景フレームを表示する前記ステップが、
ストレージユニット内の複数の画像の表示を切り換え、背景フレームとして用いるステップを更に含む請求項1記載のユーザインタフェースの表示及び操作方法。
【請求項13】
少なくとも1つの画像を保存するストレージユニットと、
ディスプレイユニットと、
入力ユニットと、
前記ストレージユニットと、前記ディスプレイユニットと、前記入力ユニットとに連結されているコントローラであって、背景フレームとして前記ディスプレイユニット上に表示する画像を制御し、前記入力ユニットが前記背景フレームの複数の領域の1つの上で第1対象によりトリガされることによって発生される第1トリガ信号を受信し、前記第1トリガ信号が所在する前記領域に基づき、前記ディスプレイユニットを制御して対応するサブメニューを前記背景フレームの前記領域上に表示し、前記複数の領域が、機能メニューの前記複数のサブメニューにそれぞれ対応し、前記サブメニューのそれぞれが複数のオプションを含むコントローラと
を含む電子デバイス。
【請求項14】
前記コントローラが更に、前記第1対象が前記背景フレームのもう1つの領域に移動するか否かを判断し、前記第1対象が前記背景フレームの前記もう1つの領域に移動する時、前記ディスプレイユニットを制御し、前記もう1つの領域に対応するもう1つのサブメニューを前記背景フレームの前記もう1つの領域上に表示するよう切り換える請求項13記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記コントローラが更に、前記入力ユニットが前記背景フレームのもう1つの領域上で第2対象によりトリガされることによって発生される第2トリガ信号を受信し、前記ディスプレイユニットを制御し、前記もう1つの領域に対応するもう1つのサブメニューを前記背景フレームの前記もう1つの領域上に表示するよう切り換える請求項13記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記コントローラが更に、前記表示されるサブメニューの複数のオプションの1つの上で第2対象によりトリガされる入力ユニットによって発生される第2トリガ信号を受信し、前記第2トリガが所在する前記オプションに基づき対応する操作機能を実行する請求項13記載の電子デバイス。
【請求項17】
前記操作機能が、前記オプションの次の層のメニューを表示すること及び前記オプションのオプション機能を起動することのいずれか1つを含む請求項16記載の電子デバイス。
【請求項18】
前記コントローラが更に、前記ディスプレイユニットを制御し、システムパネルを前記ユーザインタフェースの前記背景フレーム上に表示することを含み、前記システムパネルが複数のシステムアイコンを含む請求項13記載の電子デバイス。
【請求項19】
前記コントローラが更に、前記入力ユニットが前記背景フレームの前記システムパネルの前記複数のシステムアイコンの1つの上で第2対象によりトリガされることによって発生される第2トリガ信号を受信し、ディスプレイユニットを制御し、前記背景フレームの後ろに前記表示されるサブメニューを隠す請求項18記載の電子デバイス。
【請求項20】
前記コントローラが更に、前記ディスプレイユニットにより表示される前記サブメニューがアイドルであるアイドル時間を累計し、前記アイドル時間が所定時間を超える時、前記ディスプレイユニットを制御し、前記表示されるサブメニューを前記背景フレームの後ろに隠す請求項13記載の電子デバイス。
【請求項21】
前記サブメニューが前記背景フレームの前記領域上に半透明又は不透明な状態で表示されることを含む請求項13記載の電子デバイス。
【請求項22】
前記コントローラが更に、前記ディスプレイユニットを制御し、システム情報を前記ユーザインタフェースの前記背景フレーム上に表示する請求項13記載の電子デバイス。
【請求項23】
前記システム情報が、時間、不在着信、新着メール、無線通信の信号強度またはカレンダーを含む請求項22記載の電子デバイス。
【請求項24】
前記コントローラが更に、前記ディスプレイユニットを制御し、前記ストレージユニット内の複数の画像の表示を切り換え、前記背景フレームとして用いる請求項13記載の電子デバイス。
【請求項25】
前記入力ユニット及び前記ディスプレイユニットがタッチパネルに結合される請求項13記載の電子デバイス。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−152859(P2010−152859A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−121103(P2009−121103)
【出願日】平成21年5月19日(2009.5.19)
【出願人】(504253706)仁寶▼電▲腦工業股▼分▲有限公司 (15)
【Fターム(参考)】