説明

ユーティライゼーションエントロピーを計算するためのシステムおよび方法

【課題】チャンネルまたはスロットに分割される光ネットワークが過度に断片化することを防止する。
【解決手段】複数のリンクの各々が複数のスロットの隣接ペアを含むシステム100において、第1のスロットと第2のスロットに対する使用状態を特定するために、第1および第2のスロットに対するユーティライゼーションエントロピー値を計算し、複数のスロットの隣接ペアの複数のスロットの隣接ペアの各々に対して上記のステップを実行してユーティライゼーションエントロピー値の集合を生成し、リンクユーティライゼーションエントロピー値を計算する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的には光通信ネットワークの分野に関わり、特に光通信ネットワークに対するユーティライゼーションエントロピーを計算することに関わる。
【背景技術】
【0002】
通信ネットワークは、ネットワークを通ってパケットをルーティングするノードのパスを含む。パケットは、多くの異なる通信パスの一つでネットワークを通ってルーティングされる。これらの通信パスは、各リンクは幾つかの(多くの)チャンネルまたはスロットに分割される、ノード間の幾つかの(多くの)リンクから形成され得る。要求される接続が形成され、その後接続が切れると、リンクは断片化されるようになり得る。たとえば、第一の通信要求が4つのスロットを必要とし、そしてその後の要求が3つのスロットを必要とし、さらにその後の要求が1つのスロットを必要とする。これらのタイプの通信要求は、時間と共に増加し、与えられた通信要求を扱うために必要なスロットの適切な連続セクションを特定することが益々難しくなることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
光ネットワークが過度に断片化されるようになると、一部または全部の光ネットワークが最適化され得る。しかしながら、そのような最適化が一部または全部のネットワークに対して適切であり得るのはいつなのかの決定には重大な困難が残される。特に、最適化が是認されるほどに、一部または全てのネットワークが十分に断片化されるに至るのはいつなのかの決定に困難が残されている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に従うと、動的にネットワークリソースを分配するための技術に関連する不利な点および問題が軽減または解消され得る。
本発明の一実施形態に従うと、複数のリンクを含むネットワークのトラフィックを監視するためのシステムおよび方法であって、複数のリンクの各々が複数のスロットの隣接ペアを含むシステムが提供される。そのシステムおよび方法は、第1のスロットと第2のスロット対する使用状態を特定することであって、第1と第2のスロットはスロットの隣接ペアであり、スロットの隣接ペアは複数のスロットの隣接ペアの一つであることと、第1および第2のスロットに対するユーティライゼーションエントロピー値を計算することであって、ユーティライゼーションエントロピー値は第1のスロットに対する使用状態と第2のスロットに対する使用状態の間の差に少なくとも基づくことと、複数のスロットの隣接ペアの複数のスロットの隣接ペアの各々に対して上記のステップを実行してユーティライゼーションエントロピー値の集合を生成することと、リンクユーティライゼーションエントロピー値を計算することであって、リンクユーティライゼーションエントロピー値は少なくともユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に基づくこと、を含み得る。
【0005】
本発明の別の実施形態に従うと、複数のリンクの隣接ペアを含むネットワークのトラフィックを監視するシステムおよび方法であって、複数のリンクの隣接ペアのリンクの各々は複数のスロットを含むシステムおよび方法が提供される。システムおよび方法は、第1のリンクのスロットに対する第1の使用状態を特定することと、第2のリンクのスロットに対する第2の使用状態を特定することと、第1および第2のリンクのスロットに対するユーティライゼーションエントロピー値を計算することであって、ユーティライゼーションエントロピー値は、少なくとも第一のスロットに対する使用状態と第二のスロットに対する使用状態の間の差に基づくことと、複数のスロットの隣接ペアの隣接ペアの各々に対して、上記のステップを実行し、ユーティライゼーションエントロピー値の集合を生成することと、スロットユーティライゼーションエントロピー値を計算することであって、スロットユーティライゼーションエントロピー値は、少なくともユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に基づくことを含み得る。
【0006】
一つ以上の他の技術的利点は、本明細書の含まれる図面、記載、およびクレームから当業者には直ちに明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明、ならびにその特徴および利点のより完全な理解のために、ここで添付の図面に関連してなされる以下の記載の参照を行う。
【図1】本開示のある実施形態に従うネットワークシステムを示している。
【図2】本開示のある実施形態に従う4つのノードを含むネットワークシステムの一部を示している。
【図3】本開示のある実施形態に従うネットワークシステムのトラフィックを監視し、正規化されたリンクユーティライゼーションエントロピー値を決定するための方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【図4】本開示のある実施形態に従うネットワークシステムのトラフィックを監視し、正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値を決定するための方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【図5】本開示のある実施形態に従うネットワークシステムのトラフィックを監視し、正規化されたパスユーティライゼーションエントロピー値を決定するための方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面の図1乃至5を参照することにより、本発明の実施形態およびその利点が最もよく理解されるが、さまざまな図面で類似および対応する部分には類似の参照符号が用いられている。
【0009】
図1は、本開示のある実施形態に従うネットワークシステム100を示している。ネットワークシステム100は、リンク106によって互いに接続されたネットワークノード102のようなコンポーネントを含み得る。全般的に、ネットワークノード102は、ネットワークノードの動作を実行するように動作可能なコンポーネントの任意の適切な配置を含み得る。例えば、ネットワークノードは、ロジック、インターフェイス、メモリ、他のコンポーネント、または前記の任意の適切な組み合わせを含み得る。“ロジック”は、ハードウェア、ソフトウェア、他の論理、または前記の任意の適切な組み合わせを含み得る。あるロジックは、デバイスの動作を管理し得るし、例えば、プロセッサを含み得る。“プロセッサ”は、動作を実行するために命令を実行しデータを処理するように動作可能な任意の適切なデバイスを参照し得る。
【0010】
“インターフェイス”は、ネットワークノードに対して入力を受け、ネットワークノードから出力を送り、入力もしくは出力もしくは両方、または前記の任意の組み合わせの適切な処理を実行するように動作可能なネットワークノードのロジックを指し得て、1つ以上のポート、変換ソフトウェア、または両方を含み得る。
【0011】
“メモリ”は、情報を格納し情報の検索を容易にするように動作可能なロジックを指し得て、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、磁気デバイス、ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)ドライブ、デジタルビデオディスク(DVD)ドライブ、リムーバブルメディアストレージ、任意の他のデータストレージ媒体、または前記の任意の組み合わせを含み得る。
【0012】
実施形態によっては、ノード102はまた、トラフィック監視モジュール108を含み得る。トラフィック監視モジュール108は、図2〜5を参照しながら下でより詳細に記載するように、ノード102に接続された光回路のネットワークトラフィックを監視するように構成され得る。実施形態によっては、トラフィック監視モジュール108はスイッチカードの集積化部分であり得るし、またある別の適当なハードウェアおよび/またはノード102内のハードウェア上で走るソフトウェアに実装され得る。
【0013】
実施形態によっては、ノード102はまた、1つ以上の光送信器を含み得る。光送信器110は、ネットワークシステム100の他のノード102に準備された波長を送信するように構成され得る。
【0014】
実施形態によっては、ネットワークシステム100はまた、ネットワークワイドベースでさまざまなタスクを実行するように構成されたネットワーク管理システムを含み得る。たとえば、ネットワーク管理システムは、複数のノード102の複数のトラフィック管理モジュール108からのデータをコンパイルするように構成され得る。ネットワーク管理モジュールはまた、その蓄積されたデータで計算を実行するように構成され得る。たとえば、図4〜5を参照しながら下でより詳細に記載するように、ネットワーク管理システムはユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析を実行するように構成され得る。
【0015】
実施形態によっては、ネットワークシステム100はまた、ネットワーク最適化エンジンを含み得る。ネットワーク最適化エンジンは、ある入力に応答して、一部または全てのネットワークシステム100が過度に断片化していないかを決定するために、一部または全てのネットワークシステム100の最適化機能を実行するように構成され得る。
【0016】
ネットワークシステム100は、ネットワークシステム100にわたる通信パス(通信経路)上、光信号などの信号を介して情報を通信する。通信パスは、ネットワークシステム100のノード102の間の一つ以上のリンク106で形成され得る。実施形態によっては、リンク106は、複数の波長チャンネルまたはスロット(“スロット”)に分割され得る。各スロットの数および帯域幅は、送信された信号の周波数を含むさまざまな要因に依存し得る。
【0017】
たとえば、光信号は、近似的に1550ナノメータに対する周波数および10、20、40または40超ギガビット/秒のデータレートを有し得る。例示として、ネットワークシステム100のキャリア波長は、10ギガビットイーサネット標準に従う、10ギガビット/秒でデータを送信し得る。
【0018】
単一の光パスの複数のスロットにわたり情報を通信する工程は、光学では波長分割多重(WDM)と呼ばれている。密な波長分割多重(DWDM)は、リンク106上への、通常40を超える、大きな(より密な)数での波長の多重化を指す。WDM、DWDM、または他のマルチ波長送信技術が光ファイバあたりの総帯域幅を増やすために、光ネットワークに用いられる。WDMまたはDWDM抜きには、ネットワーク中の帯域は唯一つの波長のビットレートに限られるだろう。広い帯域を用いると、光ネットワークは、より多くの量の情報を送信することが可能である。再び図1を参照すれば、ネットワークシステム100は、WDM、DWDM、または他の適切なマルチスロット多重化技術を用いて、異なるスロットを送信し、多重化された波長を増幅するように動作可能であり得る。
【0019】
図示されている実施形態に従うと、ネットワークシステム100は、図1に示されているような網状トポロジーまたは線形もしくは輪形トポロジーのような任意の他の適切なトポロジーでリンク106によって結合されるノード102を含み得る。図示されている実施形態では、ネットワークシステム100は、102A、102B、102Cおよび102Dで参照される4つのノード102を含む。これらの参照符号は、記載の容易さのためだけに用いられることが意図されている。4つのノードが図示されているが、ネットワークは、所望の実装に依存して、それより多くまたは少ないノードを含み得る。
【0020】
ネットワークシステム100は、任意の光通信ネットワークまたは任意の他の適切なネットワークもしくはネットワークの組み合わせで用いられ得る。リンク106は、シングルモードファイバ(SMF)、単一モード・ファイバ(SMF)、拡張大有効面積ファイバ(E−LEAF)又はTrueWave(登録商標)低スロープ(TW−RS)ファイバのような任意の適切な種類のネットワークリンクを含み得る。
【0021】
実施形態によっては、ネットワークシステム100は、与えられたスロット内の特定のキャリア波長で各信号を送信するように設計され得る。スロットの数は、選択された実装に依存して変化し得る。一例としては、ネットワークシステム100は、12.5GHz(〜0.1nm)のスロット分離を有する352個のスロットを含み得る。実施形態によっては、ネットワークシステム100は、ある時刻に、スロットを使わない、一部のスロットが使われる、全てのスロットが使われる、といった設計要求に依存して、動的に入力信号をさまざまなスロットに割り当てる幾つかの手段を含み得る。
【0022】
動作では、ネットワークシステム100は、光トラフィックのルーティングのための幾つかの要求を受信し得る。実施形態によっては、光トラフィックデマンド(要求)は、固定化された帯域接続、送信デッドライン(transmission deadline)を有するまたは有しない帯域調整接続、デフォルトの最小または最大の帯域要求での接続、および/または最大許容遅延を有する接続を含む、データ送信に対する広範な要求を含み得る。そのような光トラフィックデマンドは、要求されたデータに適合するために1つ以上のスロットを提供することを要求し得る。たとえば、時刻tに到達する光トラフィックデマンドは、ノード102Aと102Bの間のリンク106で4つのスロットの使用を要求し得る。その後の時刻、tで、ノード102Aと102Bの間のリンク106で3つのスロットだけの使用を要求する光トラフィックデマンドが到達し得る。ネットワークシステム100は、以前、tデマンドに対して用いられていたスロットのうちの3つを、tデマンドのために供給し、スロットの1つを未使用のままにし得る。その後の時刻、tで、ノード102Aと102Bの間のリンク106で1つのみのスロットの使用を要求する第3の光トラフィックデマンドが到達し得る。ネットワークシステム100は、以前、tまたはtデマンドのいずれかのために用いられたスロットの1つを提供し得る。時間が経過すると、リンク106は、光トラフィックデマンドの結果として断片化され、ネットワークシステム100が、光トラフィックデマンドに対して複数の連続するスロットを提供することが益々難しくなって行くことがある。
【0023】
ネットワークシステム100の断片化の度合いを測定しようとする努力において、ネットワークシステム100は、ネットワークシステム100の様々な部分に対する1つ以上のユーティライゼーションエントロピー値を計算し得る。ユーティライゼーションエントロピー値は、ネットワークシステム100の様々な部分内の断片化または乱れの量を測定する任意の値であり得る。
【0024】
図2〜5を参照しながら下でより詳細に説明するように、ネットワークシステム100は、ネットワークシステム100の様々なユーティライゼーションエントロピー値を測定することによって断片化の量を測定し得る。実施形態によっては、ユーティライゼーションエントロピー値は、ネットワークシステム100の2つの部分の使用状態の間の差に相当し得る。光トラフィックデマンドがやって来て出て行くと、ネットワークシステム100は、リンク内の複数のスロット間の使用状態または複数のリンク間の一つのスロットに対する使用状態のいずれかの差を、断片化のレベルを決定するために測定し得る。もし、断片化が十分に高いならば、ネットワークシステム100は、一部または全てのネットワークシステム100は最適化の必要があることを示す信号を通信してもよい。
【0025】
実施形態によっては、トラフィック監視モジュール108は、図2〜5を参照しながら下でより詳細に説明するように、ネットワークシステム100中のユーティライゼーションエントロピー値を測定する役割を果たし得る。
【0026】
図2は、本開示のある実施形態に従う、4つのノード102A、102B、102Cおよび102Dを含むネットワークシステム100の部分を示している。図1を参照しながら上でより詳細に説明したように、ネットワークシステム100は、リンク106で互いに接続されたネットワークノード102のようなコンポーネントを含み得る。ネットワークシステム100は、任意の適切なトポロジーで構成された任意の数のノード102を含み得る。例示の容易さのために、図2は、102A、102B、102Cおよび102Dでラベル付けされた4つのそのようなノードを示している。これら4つのノード102A、102B、102Cおよび102Dは、リンク106A、106B、106Cを介して接続され得る。これらのラベルは、議論の容易さだけのために付与され、本開示の範囲を限定することは意図されていない。
【0027】
例示として、図2は、ノード102の各ペア間の単一のリンク106を示している。さらに、各リンク106は、幾つかの(多くの)スロット104であって、各スロットは異なるキャリア波長が割り当てられているスロットを含み得る。図1を参照しながら上でより詳細に説明したように、リンク106は任意の数のスロット、たとえばスロット104間が12.5GHz間隔であるWDM構成では352個のスロット104、を含み得る。任意の数のスロット104がリンク106中に存在し得るが、議論の容易さのために図2は、各リンク106に対してスロット104A、104B、104Cおよび104Dとして、議論の容易さのためにラベル付けされる4つのスロットを示している。
【0028】
動作では、ノード102のトラフィック監視モジュール108は、ノード102に接続されているリンク106の各スロット104に対する使用状態を監視し得る。実施形態によっては、スロット104に対する使用状態は、スロット104は現在利用中であるかどうかの2値指標であり得る。たとえば、1の値はスロット104が使用中であることを示し得て、一方、0の値はスロット104が使用中でないことを示し得る。
【0029】
スロット104に対する使用状態を決定することの後、ノード102のトラフィック監視モジュール108は次に、解析中のスロット104の集合に対するリンクユーティライゼーションエントロピー値を決定し得る。実施形態によっては、これは、あるスロット104と別のスロット104での使用状態の差の数を決定することを含み得る。別の実施形態では、これは、ネットワークシステム100の複数のリンク106にわたるあるスロット104に対する使用状態の差の数を決定することを含み得る。異なる方法で使用状態の差を計算する際、異なる実施形態は異なるタイプの利用可能な最適化に対するユーティライゼーションエントロピー情報を提供し得る。たとえば、リンク106内のスロット104にわたる使用状態の差は、リンク106の全ユーティライゼーションエントロピーレベルを決定することに有用であり得る。別の例として、複数のリンク106にわたるあるスロット104に対する使用状態の差は、複数のリンク106を含む通信パスの全ユーティライゼーションエントロピーレベルを決定することに有用であり得る。
【0030】
下の表1〜10、および対応する説明例は、幾つかの実施形態でのネットワークシステム100の動作を理解することを助けるために提供される。しかしながら、これらの例は、例示として提供されているに過ぎず、本開示の範囲を限定することを意味しない。
【0031】
実施形態によっては、ネットワークシステム100のリンク106に対するリンクユーティライゼーションエントロピーを決定することが必要または望ましいことがあり得る。図1を参照して上でより詳細に記載したように、リンク106は、幾つかの(多くの)スロット104を含み得る。図2の例示に示されているように、ノード102Aと102Bの間のリンク106Aは、4つのスロット104A、104B、104C、104Dを含み得る。下の表1は、時刻tにおける各スロット104A、104B、104C、104Dに対するノード102Aまたはノード102Bのいずれかのトラフィック監視モジュール108によって集められた使用状態値の例示を与える。
【0032】
【表1】

【0033】
表1のデータ例に記載されているように、4つのスロットの例104A、104B、104C、104Dの各々は、対応するスロットIDを有する。このスロットIDは、特定のスロット104を参照するためにネットワークシステム100の所有者またはオペレータによって用いられる内部参照番号である。加えて、データ例は各スロット104に対する使用状態が0であることを示している。つまり、例では、現在、ネットワークトラフィックを運んでいるスロット104はない。
【0034】
実施形態によっては、与えられた時刻におけるリンクの断片化を測定することは、ユーティライゼーションエントロピー値の集合を計算することを含む。ユーティライゼーションエントロピー値は、第1の使用状態と第2の使用状態の間の差(“使用状態の差(使用状態差)”)であり得る。この例では、ユーティライゼーションエントロピー値は、リンク106内のあるスロット104と別のスロット104の間の使用状態の差であり得る。ユーティライゼーションエントロピー値の集合は、リンク106内のあるスロット104と別のものの間の使用状態の差の総数であり得る。上の例では、このことは、スロット104Aとスロット104Bの間、スロット104Bとスロット104Cの間、およびスロット104Cとスロット104Dの間の使用状態の差の数をカウントすることを含むであろう。
【0035】
一般に、可能な使用状態の差の総数は、スロットの数引く1であろう。上の例では、全てのスロット104が現在、非占有であるので、0の使用状態の差があり、よって全ての使用状態の値は同一である。
【0036】
使用状態の差の数を計算することの後、使用状態の差の数を可能な使用状態の差の総数によって割ることにより、この数は正規化される。上の例では、正規化された値は0(使用状態の差の数)を3(可能な使用状態の差の総数)で割ったものであろう。これは、0のスロット104A、104B、104C、104Dを含むリンク106に対する正規化されたリンクユーティライゼーションエントロピー値を与えるであろう。
【0037】
少しの時間の後では、リンク106Aは、異なるネットワークトラフィックを運ぶことを開始し得る。より後の時刻において、リンク106Aに対するリンククユーティライゼーションエントロピーを決定することが必要または望ましいことがあり得る。下の表2は、時刻tにおける各スロット104A、104B、104C、104Dに対するノード102Aまたはノード102Bのいずれかのトラフィック監視モジュール108によって集められた使用状態値の例示を与える。
【0038】
【表2】

【0039】
表2のデータ例に記載されているように、4つのスロットの例104A、104B、104C、104Dの各々は、対応する使用状態を有する。上の例では、スロット104Aのみがネットワークトラフィックを運んでおり、よって1の使用状態を有する。残りのスロット104B、104C、104Dは、トラフィックを運ばないので、これらに対する使用状態は0である。
【0040】
使用状態の差の数を計算することの後、使用状態の差の数を可能な使用状態の差の総数によって割ることにより、この数は正規化される。上の例では、正規化された値は1(使用状態の差の数)を3(可能な使用状態の差の総数)で割ったものであろう。これは、近似的に0.33のスロット104A、104B、104C、104Dを含むリンク106Aに対する正規化されたリンクユーティライゼーションエントロピー値を与えるであろう。
【0041】
下の表3は、時刻tにおける各スロット104A、104B、104C、104Dに対するノード102Aまたはノード102Bのいずれかのトラフィック監視モジュール108によって集められた使用状態値の例示を与える。
【0042】
【表3】

【0043】
上の例では、スロット104A、104Bは、ネットワークトラフィックを運んでおり、よって1の使用状態を有する。残りのスロット104C、104Dは、トラフィックを運ばないので、これらに対する使用状態は0である。
【0044】
使用状態の差の数を計算することの後、使用状態の差の数を可能な使用状態の差の総数によって割ることにより、この数は正規化される。上の例では、正規化された値は1(使用状態の差の数)を3(可能な使用状態の差の総数)で割ったものであろう。これは、近似的に0.33のスロット104A、104B、104C、104Dを含むリンク106Aに対する正規化されたリンクユーティライゼーションエントロピー値を与えるであろう。
【0045】
下の表4は、時刻tにおける各スロット104A、104B、104C、104Dに対するノード102Aまたはノード102Bのいずれかのトラフィック監視モジュール108によって集められた使用状態値の例示を与える。
【0046】
【表4】

【0047】
上の例では、スロット104A、104Cは、ネットワークトラフィックを運んでおり、よって1の使用状態を有する。残りのスロット104B、104Dは、トラフィックを運ばないので、これらに対する使用状態は0である。
【0048】
使用状態の差の数を計算することの後、使用状態の差の数を可能な使用状態の差の総数によって割ることにより、この数は正規化される。上の例では、正規化された値は3(使用状態の差の数)を3(可能な使用状態の差の総数)で割ったものであろう。これは、1のスロット104A、104B、104C、104Dを含むリンク106Aに対する正規化されたリンクユーティライゼーションエントロピー値を与えるであろう。
【0049】
下の表5は、時刻tにおける各スロット104A、104B、104C、104Dに対するノード102Aまたはノード102Bのいずれかのトラフィック監視モジュール108によって集められた使用状態値の例示を与える。
【0050】
【表5】

【0051】
上の例では、スロット104A、104B、104Dは、ネットワークトラフィックを運んでおり、よって1の使用状態を有する。残りのスロット104Cは、トラフィックを運ばないので、これらに対する使用状態は0である。
【0052】
使用状態の差の数を計算することの後、使用状態の差の数を可能な使用状態の差の総数によって割ることにより、この数は正規化される。上の例では、正規化された値は2(使用状態の差の数)を3(可能な使用状態の差の総数)で割ったものであろう。これは、近似的に0.67のスロット104A、104B、104C、104Dを含むリンク106Aに対する正規化されたリンクユーティライゼーションエントロピー値を与えるであろう。
【0053】
下の表6は、時刻tにおける各スロット104A、104B、104C、104Dに対するノード102Aまたはノード102Bのいずれかのトラフィック監視モジュール108によって集められた使用状態値の例示を与える。
【0054】
【表6】

【0055】
上の例では、スロット104A、104B、104C、および104Dはネットワークトラフィックを運び、よって1の使用状態を有する。
【0056】
使用状態の差の数を計算することの後、使用状態の差の数を可能な使用状態の差の総数によって割ることにより、この数は正規化される。上の例では、正規化された値は0(使用状態の差の数)を3(可能な使用状態の差の総数)で割ったものであろう。これは、0のスロット104A、104B、104C、104Dを含むリンク106Aに対する正規化されたリンクユーティライゼーションエントロピー値を与えるであろう。
【0057】
表1〜6および対応する記載の例示を参照して上で記載したように、実施形態によっては、トラフィック監視モジュール108は、リンク106内のスロット104に対するユーティライゼーションエントロピー値を決定し得る。これらのユーティライゼーションエントロピー値を決定することの後、トラフィック監視モジュール108は、ユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に少なくとも基づいて、リンクユーティライゼーションエントロピー値を計算するように構成され得る。リンクユーティライゼーションエントロピー値変化はさらに、実施形態によっては、正規化され得る。例えば、表1のデータは、0の正規化されたリンクユーティライゼーションエントロピー値(“LUE”)を与え、表2は近似的に0.33のLUEを、表3は近似的に0.33のLUEを、表4は1のLUEを、表5は近似的に0.67のLUEを、表6は0のLUEを与え得る。
【0058】
これらの値は本開示を理解する助けのために単に例示として提供されている。構成によっては、リンク106内のスロット104の数は大きく変化し得る。図1を参照して上でより詳細に記載したように、たとえば、リンク106は352個のスロット104を含み得る。加えて、リンクユーティライゼーションエントロピー値の他の統計解析が、本開示の範囲から逸脱することなくLUEを生成するために用いられ得る。たとえば、リンク106のスロット104は、解析のためにさらに細かく分割され、リンク106のスロット104の各部分集合に対して計算されるリンクユーティライゼーションエントロピー値を有し得る。表7〜10および図3〜5を参照して以下でより詳細に記載されるように、そのような解析は、通信パスに対するリンクユーティライゼーションエントロピー値を決定するためのある構成で適切であり得る。これらおよび他の実施形態では、リンク106のスロット104の各部分集合に対して計算されるリンクユーティライゼーションエントロピー値は、リンク106に対するLUEを生成するために、総計で解析され得る。たとえば、平均が取られ得るし、または別の適切な統計解析が適用され得る。
【0059】
ある実施形態では、全ネットワークシステム100またはネットワークシステム100内の通信パスに対するユーティライゼーションエントロピー値を決定することが必要または望ましいことがあり得る。実施形態によっては、これはネットワークシステム100の複数のリンク106にわたるあるスロット104に対するユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析をすることを含み得る。
【0060】
下の表7〜10、および対応する説明例は、幾つかの実施形態でのネットワークシステム100の動作を理解することを助けるために提供される。しかしながら、これらの例は、例示として提供されているに過ぎず、本開示の範囲を限定することを意味しない。
【0061】
実施形態によっては、ネットワークシステム100に対するユーティライゼーションエントロピー値を決定することが必要または望ましいことがあり得る。図1を参照して上でより詳細に記載したように、ネットワークシステム100は、幾つかの(多くの)リンク106であって、各リンクは幾つかの(多くの)スロット104を含み得る幾つかの(多くの)リンク106を含み得る。図2の例示に示されているように、ノード102Aと102Bの間のリンク106Aは、4つのスロット104A、104B、104C、104Dを含み得る。同様に、ノード102Bと102Cの間のリンク106Bは、4つのスロット104A、104B、104C、104Dを含み得る。そして、ノード102Cと102Dの間のリンク106Cは、4つのスロット104A、104B、104C、104Dを含み得る。
【0062】
下の表7は、各リンク106A、106B、106C、106Dにおけるスロット104Aに対するノード102A、102B、102C、または102Dのいずれかのトラフィック監視モジュール108、または102A、102B、102Cのいずれかノードによって集められた使用状態値の例示を与える。一旦、ユーティライゼーションエントロピー値が集められると、実施形態によっては、それらは次に、データをコンパイルし、何らかの計算を実行するために、ネットワークシステム100のネットワーク管理システムに送信され得る。
【0063】
【表7】

【0064】
表7のデータ例に記載されているように、3つのリンクの例106の各々は、対応するリンクIDを有する。このリンクIDは、特定のリンク106を参照するためにネットワークシステム100の所有者またはオペレータによって用いられる内部参照番号である。加えて、データ例は、各リンクにおけるスロット104Aに対する使用状態が0であることを示している。つまり、例では、スロット104Aは、任意のリンク106において全くネットワークトラフィックを運んでいない。
【0065】
実施形態によっては、所定の時刻における断片化を測定することは、ユーティライゼーションエントロピー値の集合を計算することを含み得る。本例では、ユーティライゼーションエントロピー値は、あるリンク106と別のリンク106のスロット104に対する使用状態の差(“使用状態の差”)であり得る。ユーティライゼーションエントロピー値の集合は、あるリンク106におけるスロット104に対する使用状態と別のリンク106における同一のスロット104に対する使用状態の差の総数であり得る。上の例では、スロット104Aに対して、このことは、リンク106Aとリンク106Bおよびリンク106Bとリンク106Cで、スロット104Aに対する使用状態が異なる回数の数をカウントすることを含むであろう。一般に、可能な使用状態の差の総数は、リンク106の数引く1であろう。上の例では、全てのスロット104が現在、非占有であるので、0の使用状態の差がある。
【0066】
使用状態の差の数を計算することの後、使用状態の差の数を可能な使用状態の差の総数によって割ることにより、この数は正規化される。上の例では、正規化された値は0(使用状態の差の数)を3(可能な使用状態の差の総数)で割ったものであろう。これは、0のスロット104Aに対する正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値を与えるであろう。
【0067】
実施形態によっては、表7のデータ例に適用される解析は、ネットワークシステム100の各スロット104に対して繰り返され得るし、統計解析がユーティライゼーションエントロピー値の結果としての集合に適用され得る。たとえば、図2に示されている実施形態では、4つのスロット104がある。統計解析は、ネットワークシステム100の全てのリンク106内の全てのスロット104に対する全スロットユーティライゼーションエントロピー(“SUE”)値の平均を取ることを含み得る。表7のデータを下の表8〜10のデータ例と組み合わせることによって、ネットワークシステム100に対する正規化されたネットワークユーティライゼーションエントロピー(“NUE”)値に対して値を決定することができる。
【0068】
スロット104Aを解析することと同様、ネットワーク100に対するネットワークユーティラリゼーリョンエントロピー値を決定ためにスロット104Bを解析することが必要または望ましいことがあり得る。下の表8は、各リンク106A、106B、106Cにおけるスロット104Bに対するノード102A、102B、102Cのトラフィック監視モジュール108によって集められた使用状態値の形式でのユーティライゼーションエントロピー値の例示を与える。一旦、ユーティライゼーションエントロピー値が集められると、実施形態によっては、それらは次に、データをコンパイルし、何らかの計算を実行するために、ネットワークシステム100のネットワーク管理システムに送信され得る。
【0069】
【表8】

【0070】
表8のデータ例に記載されているように、スロット104Bはリンク106Aで、つまりノード102Aと102Bの間でのみトラフィックを運んでいる。スロット104Bは、他のいかなるリンク106B、106Cではトラフィックを運ばない。
【0071】
使用状態の差の数を計算することの後、使用状態の差の数を可能な使用状態の差の総数によって割ることにより、この数は正規化される。上の例では、正規化された値は1(使用状態の差の数)を2(可能な使用状態の差の総数)で割ったものであろう。これは、0.5のスロット104Bに対する正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値を与えるであろう。
【0072】
スロット104A、104Bを解析することと同様、ネットワーク100に対するネットワークユーティラリゼーリョンエントロピー値を決定ためにスロット104Cを解析することが必要または望ましいことがあり得る。下の表9は、各リンク106A、106B、106Cにおけるスロット104Cに対するノード102A、102B、102Cのトラフィック監視モジュール108によって集められた使用状態値の形式でのユーティライゼーションエントロピー値の例示を与える。一旦、ユーティライゼーションエントロピー値が集められると、実施形態によっては、それらは次に、データをコンパイルし、何らかの計算を実行するために、ネットワークシステム100のネットワーク管理システムに送信され得る。
【0073】
【表9】

【0074】
表9のデータ例に記載されているように、スロット104Cはリンク106A、106Cで、つまりノード102Aと102Bの間、およびノード102Bと102Cの間でトラフィックを運んでいる。スロット104Bは、リンク106Bではトラフィックを運ばない。
【0075】
使用状態の差の数を計算することの後、使用状態の差の数を可能な使用状態の差の総数によって割ることにより、この数は正規化される。上の例では、正規化された値は2(使用状態の差の数)を2(可能な使用状態の差の総数)で割ったものであろう。これは、1のスロット104Cに対する正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値を与えるであろう。
【0076】
スロット104A、104B、104Cを解析することと同様、ネットワーク100に対するネットワークユーティラリゼーリョンエントロピー値を決定ためにスロット104Dを解析することが必要または望ましいことがあり得る。下の表10は、各リンク106A、106B、106Cにおけるスロット104Dに対するノード102A、102B、102Cのトラフィック監視モジュール108によって集められた使用状態値の形式でのユーティライゼーションエントロピー値の例示を与える。一旦、ユーティライゼーションエントロピー値が集められると、実施形態によっては、それらは次に、データをコンパイルし、何らかの計算を実行するために、ネットワークシステム100のネットワーク管理システムに送信され得る。
【0077】
【表10】

【0078】
表10のデータ例に記載されているように、スロット104Dは全てのリンク106A、106B、106Cで、つまりノード102Aと102Bの間、ノード102Bと102Cの間、およびノード102Bと102Cの間でトラフィックを運んでいる。
【0079】
使用状態の差の数を計算することの後、使用状態の差の数を可能な使用状態の差の総数によって割ることにより、この数は正規化される。上の例では、正規化された値は0(使用状態の差の数)を2(可能な使用状態の差の総数)で割ったものであろう。これは、0のスロット104Dに対する正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値を与えるであろう。
【0080】
表7〜10のデータ例と組み合わせることによって、ネットワークシステム100に対する正規化されたネットワークユーティライゼーションエントロピー値に対して値を決定することができる。たとえば、統計解析はネットワークシステム100の全てのリンク106の全てのスロット104に対するスロットユーティライゼーションエントロピー(“SUE”)値に対してなされる。一つのそのような統計解析は、全てのSUE値の平均化をすることであり得る。表7〜10のデータ例では、これは0(スロット104Aに対するSUE)、0.5(スロット104Bに対するSUE)、1(スロット104Cに対するSUE)、および0.0(スロット104Dに対するSUE)の平均を取ることを含むであろう。これは近似的に0.375の正規化されたネットワークユーティライゼーションエントロピー(“NUE”)値を与えるであろう。
【0081】
表7〜10のデータ例は、ネットワークシステム100の4つのスロット104と3つのリンク106に対するデータを提供するが、図2を参照して上でより詳細に記載されたように、ネットワークシステム100のスロット104および/またはリンク106の数はもっと大きなものであり得る。加えて、ユーティライゼーションエントロピー値の他の統計解析が、本開示の範囲を逸脱せずに、NUEを生成するために用いられ得る。たとえば、スロット104は、リンク106の各部分集合に対して計算されたユーティライゼーションエントロピー値を有する、リンクのある部分集合でのみ解析され得る。下でより詳細に記載するように、そのような解析は、ある通信パスの長さに基づいてネットワークユーティライゼーションエントロピー値を決定するためのある構成では適切であり得る。これらおよび他の実施形態では、リンク106のスロット104の各部分集合に対して計算されるユーティライゼーションエントロピー値は、次に、ネットワークシステム100に対するNUEを生成するために全体で解析され得る。たとえば、平均が取られても良いし、または他の適切な統計解析が適用される。
【0082】
実施形態によっては、ネットワークシステム100を通過する特定の通信パスに対するユーティライゼーションエントロピーを決定することが必要または望ましいことがあり得る。図1を参照して上でより詳細に記載したように、通信パスは、一般に、ネットワークシステム100内のリンク106の集合数にわたるスロット104の集合数として記載され得る。通信パスは、ネットワークシステム100のあるノード102から別のノード102に至るために十分なリンクの集まりであり得る。例示として、通信パスはノード102Aからノード102Bへの通信トラフィックを通信するために要求されるリンク106の集合であり得る。図2の例示では、リンク106Aはノード102Aからノード102Bへの通信パスを含み得る。同様に、リンク106A、106Bの集合は、ノード102Aからノード102Cへの通信パスを含み得る。
【0083】
通信パスに対するパスユーティライゼーションエントロピー値を計算することは、所望の通信パスを示す光トラフィック要求を受けたとき、ネットワークシステム100の一部または全てを最適化するかどうかを決定する際に有用であり得る。たとえば、データセンター環境では、バックアップ工程はある時間に予定されることが有利であることが知られていよう。この時間に先立って、ネットワークシステム100は、好適なパスに対するパスユーティライゼーションエントロピー値を計算することによって、バックアップを要求する電子デバイスからアップアップデバイスへの通信パスは最適化が必要かどうかを決定し得る。別の例では、最短通信パスが、代替通信パスをしようすべき、または最短パスを最適化すべきほどに過度に断片化されているかどうかを決定するために有用であり得る。
【0084】
図4〜5を参照して下でより詳細に記載するように、パスユーティライゼーションエントロピー(“PUE”)値が、上述のNUEを決定するために用いられる方法と同様の方法で決定され得る。しかしながら、ネットワークシステム100の全てのリンク106の全てのスロット104に対するユーティライゼーションエントロピー値の集合で統計解析を行うよりむしろ、通信パスを生成するために必要なスロット104に対するスロットユーティライゼーションエントロピー値の集合で統計解析を行い得る。
【0085】
例示は、表7〜10のデータ例を用いて説明され得る。この例では、通信パスはノード102Aからノード102Dへの2つのスロット104A、104Bとして定義され得る。例では、ノード102Aからノード102Dへの唯一つのパス(経路)であって、リンク106A、106B、および106Cを含むパスが存在する。表7〜10を参照して上で記載したように、スロット104Aに対する正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値は、データ例を用いると0であり得る。同様に、スロット104Bに対する正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値は、データ例を用いると0.5であり得る。上で記載されているような統計解析の例を適用すると、すなわち検討中の正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値の平均を取ると、正規化されたパスユーティライゼーションエントロピー値は0.25と計算され得る。
【0086】
追加の例示は、表7〜10のデータ例を用いて説明され得る。この例では、通信パスは、ノード102Aからノード102Cへの3つのスロット104A、104B、104Cとして定義され得る。例では、ノード102Aからノード102BCへの一つのパスであって、リンク106Aおよび106Bを含むパスだけが存在する。表7〜10を参照して上で記載したように、スロット104Aに対する正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値は、データ例を用いると0であり得る。同様に、ノード102Aからノード102Cへのスロット104Bに対する正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値は、データ例を用いると1であり得る。上で記載されているような統計解析の例を適用すると、すなわち検討中の正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値の平均を取ると、正規化されたパスユーティライゼーションエントロピー値は0.5と計算され得る。
【0087】
実施形態によっては、パスユーティライゼーションエントロピー値は、ネットワークシステム100のリンク106の集合にわたるスロット104の特定の集合を解析することに決定され得る。他の実施形態では、パスユーティライゼーションエントロピー値は、リンク106の集合にわたる多くのスロット104の集合であって、適切なサイズであるスロット104の集合を解析することで決定され得る。たとえば、ノード102Aからノード102Dでの2スロットパスに対するパスユーティライゼーションエントロピー値を知ることが必要または望ましいことがあり得る。ネットワークシステム100の構成に依存して、様々な方法でそのような通信パスに対するネットワークトラフィック要求を満足することが可能であり得る。図2の例示を用いると、ノード102Aからノード102Dへの2スロットパスは、ノード102Aからノード102Dへのスロット104A、104B;スロット104B、104C;および/またはスロット104C、104Dを含み得る。そのような構成では、全パスユーティライゼーションエントロピー値を決定するために可能なパスユーティライゼーションエントロピー値の集合に統計解析を適用することがより有用であり得る。つまり、特定のパスが過度に断片化される尤度よりむしろ過度に断片化されているパスの特定のタイプの尤度を知ることが有用であり得る。一つのそのような統計解析は、全パスユーティライゼーションエントロピー値を決定するために、潜在的(potential)パスユーティライゼーションエントロピー値の各々の平均を取ることであり得る。さらに別の実施形態では、パスユーティライゼーションエントロピー値はより進んだ方法でネットワークユーティライゼーションエントロピー値を計算するように適合され得る。たとえば、ネットワークシステム100にわたる潜在的なそれぞれのパスに対するパスユーティライゼーションエントロピー値を決定することは有用であり得る。ネットワークユーティライゼーションエントロピー値はそして、パスユーティライゼーションエントロピー値のこの集合に統計解析を適用することによって確立され得る。実施形態によっては、この解析は、潜在的なパスの変化する長さを考慮し得る。たとえば、図1を参照すると、ノード102Aからノード102Cへ複数のパスが存在し得る。そのようなパスは、次のようなものである。第1はノード102Aからノード102Bを経てノード103Cに至るもの、第2はノード102Aからノード102Cに至るもの、そして第3は、ノード102Aからノード102Dを経てノード102Cに至るもの、さらに第4はノード102Aからノード102Bとノード102Dを経てノード102Cに至るものである。これらそれぞれの長さにしたがってこれらのパスのそれぞれに対するパスユーティライゼーションエントロピー値を重み付けすることによって、ネットワークユーティライゼーションエントロピーのより記述的な値を得ることができる。
【0088】
スロット104、リンク106、ネットワークシステム100、および通信パスに対するユーティライゼーションエントロピー値を計算する様々な方法は、図3〜5を参照して以下でより詳細に記載される。
【0089】
図3は、本開示のある実施形態にしたがう、正規化されたリンクユーティライゼーションエントロピーを決定するためにネットワークシステム100でトラフィックを監視する方法300の一形態を示すフローチャートである。方法300は、複数のスロットに対する使用状態を特定すること、ユーティライゼーションエントロピー値の集合を計算すること、およびユーティライゼーションエントロピー値に基づいて、正規化されたリンクユーティライゼーションエントロピー値の集合を計算すること、を含み得る。
【0090】
一実施形態にしたがうと、方法300は好ましくはステップ302で開始する。本開示の教示は、ノード102およびネットワークシステム100の様々な構成に実装され得る。したがって、方法300に対する好適な初期化ポイントおよび方法300を構成するステップ302〜320の順序は、選択した実装に依存し得る。
【0091】
ステップ302では、ネットワークシステム100は、図1〜2を参照して上でより詳細に記載したように、リンク106内の第1のスロットに対する使用状態を特定し得る。実施形態によっては、解析中の第1のスロット104は、図2および表1〜6を参照して上で記載したデータ例に示されているように、または他の適切な手続によって、最低値スロットIDを有するスロットとして特定され得る。実施形態によっては、使用状態は、スロット104が現在ネットワークトラフィックを運んでいることを示す2値インディケータであり得る。たとえば、“1”の値はスロット104はトラフィックを運んでいることを示し得るが、一方、“0”の値はスロット104が非占有であることを示し得る。
【0092】
例示の容易さのために、図3の例示の実施形態を実装するために用いられ得る擬似コードの一部が、ステップ302の一部として示されている。このコードは、変数“使用状態1”は、ステップ302では解析中のスロットの使用状態として設定され得ることを示している。使用状態1および他の擬似コード変数の使用は、下でさらに詳細に記載される。第1の使用状態を特定することの後、方法300はステップ304に進み得る。
【0093】
ステップ304では、ネットワークシステム100は解析中のリンク106の次のスロット104に対する使用状態を特定し得る。実施形態によっては、ステップ302で解析されるスロット104とステップ304で解析されるスロット104は、図1〜2を参照して上でより詳細に記載したように、スロットの隣接ペアであっても良い。例示の容易さのため、擬似コード変数“使用状態2”は、ステップ304で解析中のスロットの使用状態として設定されたものとして示されている。リンク106の次のスロット104の使用状態を特定することの後、方法300はステップ306に進み得る。
【0094】
ステップ306では、ネットワークシステム100は解析中の第1および第2のスロット104に対する使用状態の間の差を決定し得る。つまり、ネットワークシステム100は、使用状態1と使用状態2に格納された値を比較し得る。実施形態によっては、2つのスロット104の使用状態の間のこの差は、2つのスロット104の集合に対するユーティライゼーションエントロピー値を含み得る。値を比較することの後、方法300はステップ308に進み得る。
【0095】
ステップ308では、方法300は潜在的使用状態差カウンタをインクリメントし得る。そのようなカウンタは、エントロピー値の後の正規化のために全潜在的使用状態の差の数の追跡のために用いられ得る。このカウンタをインクリメントすることの後、方法300は、ステップ310に進み得る。
【0096】
ステップ310では、方法300は図1〜2を参照して上でより詳細に記載したように、解析中の2つのスロット104の間の使用状態の差があるかを決定し得る。もし2つの使用状態の間に差があるならば、すなわち、もし使用状態1が使用状態2と等しくなければ、次に方法300はステップ312に進む。
【0097】
ステップ312では、方法300は解析中の2つのスロット104に対するユーティライゼーションエントロピー値を計算し得る。実施形態によっては、このユーティライゼーションエントロピー値は、解析中の第1のスロット104から解析中の第2のスロット104への使用状態の変化であり得る。方法300の反復性により、ステップ312ではユーティライゼーションエントロピー値の集合が蓄積され得る。単一リンクユーティライゼーションエントロピー値を計算するために、方法300はユーティライゼーションエントロピー値の集合で統計解析を実行し得る。
【0098】
実施形態によっては、この統計解析はユーティライゼーションエントロピー値の総数の和であり得る。これらおよび他の実施形態では、使用状態差カウンタをインクリメントすれば十分またはすることが望ましいことがある。そのようなカウンタは、ユーティライゼーションエントロピー値の集合(たとえば、実際の使用状態の差の数)の追跡し、それによってユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析を実行し得る(たとえば、実際の使用状態の差の総数の和をとり得る)。このカウンタをインクリメントすることの後、方法300はステップ314に進み得る。
【0099】
ステップ310を再び参照すれば、もし使用状態の差がないならば、すなわち、もし使用状態1が使用状態2と等しいならば、次に方法300はステップ314に進む。
ステップ314では、ネットワークシステム100は解析を要求するリンク106の追加のスロット104があるかどうかを決定し得る。図1〜2を参照しながら上でより詳細に記載したように、リンクユーティライゼーションエントロピー値はリンク106を含む一部または全てのスロット104に対するユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に基づき得る。もし追加のスロット104が解析されるようであれば、方法300はステップ316に進み得る。
【0100】
ステップ316では、ネットワークシステム100は擬似コード変数、使用状態1をリセットし得る。これらの変数は例示の容易さのためだけに含まれ、図3の例示の実施形態の反復性の理解を助けることが意図されている。コード例では、使用状態2の値が使用状態1として格納され得る。これらの値を変更することの後、方法300はリンク106のスロット104を解析することを続けるためにステップ304に戻り得る。
【0101】
ステップ314を再び参照すると、解析を要求する追加のスロット104がなければ、方法300はステップ318に進み得る。ステップ318では、リンクユーティライゼーションエントロピー値は正規化される。例示では、リンクユーティライゼーションエントロピー値(たとえば、使用状態カウンタの値)は0と1の間の値を生成するために、正規化因子(たとえば、潜在的使用状態差カウンタの値)によって割られる。リンクユーティライゼーションエントロピー値を正規化することの後、方法300はステップ320に進み得る。
【0102】
ステップ320では、方法300は正規化されたリンクユーティライゼーションエントロピー値をネットワークシステム100の適切な部分に出力し得る。この出力は、解析されたスロット104を含むリンク106は最適化される必要性があるかどうかを決定するために用いられ得る。
【0103】
図3は方法300に関して採用されるであろう特定の数のステップを開示しているが、方法300は図3に示されているものよりより多いまたはより少ないステップで実行され得る。加えて、図3は方法300を構成するステップの特定の順序を開示しているが、方法300を構成するステップは任意の適切な順序で実行され得る。たとえば、方法300はステップ308と、対応する潜在的使用状態差カウンタのインクリメントを有するように示されている。構成によっては、潜在的使用状態の差の総数を予め知っておいてもよく、よってそのようなステップは不必要であり得る。追加の例として、ユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析は、図示されている実施形態では、ステップ312における使用状態の差のカウントである。実施形態によっては、図1〜2を参照して上でより詳細に記載したように、さらなるまたは異なる統計解析がユーティライゼーションエントロピーの集合で、またはユーティライゼーションエントロピー値のある部分集合で実行され得る。
【0104】
図4は、本開示のある実施形態にしたがう、正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピーを決定するためにネットワークシステム100でトラフィックを監視する方法400の一形態を示すフローチャートである。方法400は、複数のリンクにわたるスロットに対する使用状態を特定すること、およびネットワークシステム100内のあるリンク106と別のリンク106のあるスロット104に対する使用状態の差の数に基づいて、正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値を計算すること、を含み得る。
【0105】
一実施形態にしたがうと、方法400は好ましくはステップ402で開始する。本開示の教示は、ノード102およびネットワークシステム100の様々な構成に実装され得る。したがって、方法300に対する好適な初期化ポイントおよび方法400を構成するステップ402〜420の順序は、選択した実装に依存し得る。
【0106】
ステップ402では、ネットワークシステム100は、図1〜2を参照して上でより詳細に記載したように、第1のリンク106内のスロット104に対する使用状態を特定し得る。実施形態によっては、解析中の第1のリンク106は、図2および表1〜6を参照して上で記載したデータ例に示されているように、最低値リンクIDを有するリンクとして特定され得る。他の実施形態では、解析中の第1のリンク106は、選択された通信パスを完成させるために必要な第1のリンクとして、または他の適切な手続によって、特定され得る。実施形態によっては、使用状態は、スロット104が現在ネットワークトラフィックを運んでいることを示す2値インディケータであり得る。たとえば、“1”の値はスロット104はトラフィックを運んでいることを示し得るが、一方、“0”の値はスロット104が非占有であることを示し得る。
【0107】
例示の容易さのために、図4の例示の実施形態を実装するために用いられ得る擬似コードの一部が、ステップ402の一部として示されている。このコードは、変数“使用状態1”は、ステップ402では解析中のスロット104の使用状態として設定され得ることを示す。このコードは、理解の助けのためだけに与えられ、本開示の範囲を限定するために読まれるべきではない。使用状態1および他の擬似コード変数の使用は、下でさらに詳細に記載される。第1の使用状態を特定することの後、方法400はステップ404に進み得る。
【0108】
ステップ404では、ネットワークシステム100は解析中の次のリンク106のスロット104に対する使用状態を特定し得る。実施形態によっては、ステップ402で解析されるリンク106とステップ404で解析されるリンク106は、図1〜2を参照して上でより詳細に記載したように、リンクの隣接ペアであっても良い。例示の容易さのため、擬似コード変数“使用状態2”は、ステップ404で解析中のスロット104の使用状態として設定されたものとして示されている。次のリンク106のスロット104の使用状態を特定することの後、方法400はステップ406に進み得る。
【0109】
ステップ406では、ネットワークシステム100は解析中の第1および第2のリンク106のスロット104に対する使用状態の間の差を決定し得る。つまり、ネットワークシステム100は、使用状態1と使用状態2に格納された値を比較し得る。実施形態によっては、2つのスロット104の使用状態の間のこの差は、2つのリンク106の集合におけるスロット104に対するユーティライゼーションエントロピー値を含み得る。値を比較することの後、方法400はステップ408に進み得る。
【0110】
ステップ408では、方法400は潜在的使用状態差カウンタをインクリメントし得る。そのようなカウンタは、エントロピー値の後の正規化のために全潜在的使用状態の差の数の追跡のために用いられ得る。このカウンタをインクリメントすることの後、方法400は、ステップ410に進み得る。
【0111】
ステップ410では、方法400は図1〜2を参照して上でより詳細に記載したように、解析中の2つのリンク106におけるスロット104の間の使用状態の差があるかを決定し得る。もし2つの使用状態の間に差があるならば、すなわち、もし使用状態1が使用状態2と等しくなければ、次に方法400はステップ412に進む。
【0112】
ステップ412では、方法400は解析中の2つのリンク106におけるスロット104に対するユーティライゼーションエントロピー値を計算し得る。実施形態によっては、このユーティライゼーションエントロピー値は、解析中の第1のリンク106におけるスロット104から解析中の第2のリンク106におけるスロット104への使用状態の変化であり得る。方法400の反復性により、ステップ412ではユーティライゼーションエントロピー値の集合が蓄積され得る。単一のスロットユーティライゼーションエントロピー値を計算するために、方法400はユーティライゼーションエントロピー値の集合で統計解析を実行し得る。
【0113】
実施形態によっては、この統計解析はユーティライゼーションエントロピー値の総数の和であり得る。これらおよび他の実施形態では、使用状態差カウンタをインクリメントすれば十分またはすることが望ましいことがある。そのようなカウンタは、ユーティライゼーションエントロピー値の集合(たとえば、実際の使用状態の差の数)の追跡し、それによってユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析を実行し得る(たとえば、実際の使用状態の差の総数の和をとり得る)。このカウンタをインクリメントすることの後、方法400はステップ414に進み得る。
【0114】
ステップ410を再び参照すれば、もし使用状態の差がないならば、すなわち、もし使用状態1が使用状態2と等しいならば、次に方法400はステップ414に進む。
ステップ414では、ネットワークシステム100は解析を要求する追加のリンク106があるかどうかを決定し得る。図1〜2を参照しながら上でより詳細に記載したように、スロットユーティライゼーションエントロピー値はネットワークシステム100中の一部または全てのリンク106に対するユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に基づき得る。もし追加のリンク106が解析されるようであれば、方法400はステップ416に進み得る。
【0115】
ステップ416では、ネットワークシステム100は擬似コード変数、使用状態1をリセットし得る。これらの変数は例示の容易さのためだけに含まれ、図4の例示の実施形態の反復性の理解を助けることが意図されている。コード例では、使用状態2の値が使用状態1として格納され得る。これらの値を変更することの後、方法400は次のリンク106のスロット104を解析することを続けるためにステップ404に戻り得る。
【0116】
ステップ414を再び参照すると、解析を要求する追加のリンク106がなければ、方法400はステップ418に進み得る。ステップ418では、スロットユーティライゼーションエントロピー値は正規化される。例示では、スロットユーティライゼーションエントロピー値(たとえば、使用状態カウンタの値)は0と1の間の値を生成するために、正規化因子(たとえば、潜在的使用状態差カウンタの値)によって割られる。スロットユーティライゼーションエントロピー値を正規化することの後、方法400はステップ420に進み得る。
【0117】
ステップ420では、方法400は正規化されたリンクユーティライゼーションエントロピー値をネットワークシステム100の適切な部分に出力し得る。この出力は、解析されたリンク106に沿うスロット04は最適化される必要性があるかどうかを決定するために用いられ得る。
【0118】
図4は方法400に関して採用されるであろう特定の数のステップを開示しているが、方法400は図4に示されているものよりより多いまたはより少ないステップで実行され得る。加えて、図4は方法400を構成するステップの特定の順序を開示しているが、方法400を構成するステップは任意の適切な順序で実行され得る。たとえば、方法400はステップ408と、対応する潜在的使用状態差カウンタのインクリメントを有するように示されている。構成によっては、潜在的使用状態の差の総数を予め知っておいてもよく、よってそのようなステップは不必要であり得る。追加の例として、ユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析は、図示されている実施形態では、ステップ412における使用状態の差のカウントである。実施形態によっては、図1〜2を参照して上でより詳細に記載したように、さらなるまたは異なる統計解析がユーティライゼーションエントロピーの集合で、またはユーティライゼーションエントロピー値のある部分集合で実行され得る。
【0119】
図5は、本開示のある実施形態にしたがう、正規化されたパスユーティライゼーションエントロピーを決定するためにネットワークシステム100でトラフィックを監視する方法500の一形態を示すフローチャートである。方法500は、複数のリンク上の複数のスロットに対する使用状態を特定すること、およびネットワークシステム100内の複数のリンク106上の各スロット104に対するユーティライゼーションエントロピー値に基づいて、正規化されたパスユーティライゼーションエントロピー値を計算すること、を含み得る。
【0120】
一実施形態にしたがうと、方法500は好ましくはステップ502で開始する。本開示の教示は、ノード102およびネットワークシステム100の様々な構成に実装され得る。したがって、方法500に対する好適な初期化ポイントおよび方法500を構成するステップ502〜526の順序は、選択した実装に依存し得る。
【0121】
ステップ502では、ネットワークシステム100は、図1〜2を参照して上でより詳細に記載したように、第1のリンク106内のスロットに対する使用状態を特定し得る。実施形態によっては、解析中の第1のリンク106は、図2および表1〜6を参照して上で記載したデータ例に示されているように、最低値リンクIDを有するリンクとして特定され得る。他の実施形態では、解析中の第1のリンク106は、選択された通信パスを完成させるために必要な第1のリンクとして、または他の適切な手続によって、特定され得る。実施形態によっては、使用状態は、スロット104が現在ネットワークトラフィックを運んでいることを示す2値インディケータであり得る。たとえば、“1”の値はスロット104はトラフィックを運んでいることを示し得るが、一方、“0”の値はスロット104が非占有であることを示し得る。
【0122】
例示の容易さのために、図5の例示の実施形態を実装するために用いられ得る擬似コードの一部が、ステップ502の一部として示されている。このコードが、変数“使用状態1”は、ステップ502では解析中のスロット104の使用状態として設定され得る。使用状態1の使用および他の擬似コード変数は、下でさらに詳細に記載される。第1の使用状態を特定することの後、方法500はステップ504に進み得る。
【0123】
ステップ504では、ネットワークシステム100は解析中の次のリンク106のスロット104に対する使用状態を特定し得る。実施形態によっては、ステップ502で解析されるリンク106とステップ504で解析されるリンク106は、図1〜2を参照して上でより詳細に記載したように、リンクの隣接ペアであっても良い。例示の容易さのため、擬似コード変数“使用状態2”は、ステップ504で解析中のスロット104の使用状態として設定されたものとして示されている。次のリンク106のスロット104の使用状態を特定することの後、方法500はステップ506に進み得る。
【0124】
ステップ506では、ネットワークシステム100は解析中の第1および第2のリンク106のスロット104に対する使用状態の間の差を決定し得る。つまり、ネットワークシステム100は、使用状態1と使用状態2に格納された値を比較し得る。実施形態によっては、2つのスロット104の使用状態の間のこの差は、2つのリンク106の集合におけるスロット104に対するユーティライゼーションエントロピー値を含み得る。値を比較することの後、方法500はステップ508に進み得る。
【0125】
ステップ508では、方法500は潜在的使用状態差カウンタをインクリメントし得る。そのようなカウンタは、エントロピー値の後の正規化のために全潜在的使用状態の差の数の追跡のために用いられ得る。このカウンタをインクリメントすることの後、方法500は、ステップ510に進み得る。
【0126】
ステップ510では、方法500は図1〜2を参照して上でより詳細に記載したように、解析中の2つのリンク106におけるスロット104の間の使用状態の差があるかを決定し得る。もし2つの使用状態の間に差があるならば、すなわち、もし使用状態1が使用状態2と等しくなければ、次に方法500はステップ512に進む。
【0127】
ステップ512では、方法500は解析中の2つのリンク106におけるスロット104に対するユーティライゼーションエントロピー値を計算し得る。実施形態によっては、このユーティライゼーションエントロピー値は、解析中の第1のリンク106におけるスロット104から解析中の第2のリンク106におけるスロット104への使用状態の変化であり得る。方法500の反復性により、ステップ512ではユーティライゼーションエントロピー値の集合が蓄積され得る。単一スロットユーティライゼーションエントロピー値を計算するために、方法500はユーティライゼーションエントロピー値の集合で統計解析を実行し得る。
【0128】
実施形態によっては、この統計解析はユーティライゼーションエントロピー値の総数の和であり得る。これらおよび他の実施形態では、使用状態差カウンタをインクリメントすれば十分またはすることが望ましいことがある。そのようなカウンタは、ユーティライゼーションエントロピー値の集合(たとえば、実際の使用状態の差の数)の追跡し、よってユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析を実行し得る(たとえば、実際の使用状態の差の総数の和をとり得る)。このカウンタをインクリメントすることの後、方法500はステップ514に進み得る。
【0129】
ステップ510を再び参照すれば、もし使用状態の差がないならば、すなわち、もし使用状態1が使用状態2と等しいならば、次に方法500はステップ515に進む。
ステップ514では、ネットワークシステム100は解析を要求する追加のリンク106があるかどうかを決定し得る。図1〜2を参照しながら上でより詳細に記載したように、スロットユーティライゼーションエントロピー値はネットワークシステム100中の一部または全てのリンク106に対するユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に基づき得る。もし追加のリンク106が解析されるようであれば、方法500はステップ516に進み得る。
【0130】
ステップ516では、ネットワークシステム100は擬似コード変数、使用状態1をリセットし得る。これらの変数は例示の容易さのためだけに含まれ、図5の例示の実施形態の反復性の理解を助けることが意図されている。コード例では、使用状態2の値が使用状態1として格納され得る。これらの値を変更することの後、方法500は次のリンク106のスロット104を解析することを続けるためにステップ504に戻り得る。
【0131】
ステップ515を再び参照すると、解析を要求する追加のリンク106がなければ、方法500はステップ518に進み得る。ステップ518では、スロットユーティライゼーションエントロピー値は正規化される。例示では、スロットユーティライゼーションエントロピー値(たとえば、使用状態カウンタの値)は0と1の間の値を生成するために、正規化因子(たとえば、潜在的使用状態差カウンタの値)によって割られる。スロットユーティライゼーションエントロピー値を正規化することの後、方法500はステップ520に進み得る。
【0132】
ステップ520では、方法500は正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値をネットワークシステム100の適切な部分に出力し得る。この出力は、他の正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値に加えて解析される目的で蓄積され得る。正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値を出力することの後、方法500はステップ522に進み得る。
【0133】
ステップ522では、ネットワークシステム100は追加のスロットは解析を要求するかを決定し得る。図1〜2を参照して上でより詳細に記載したように、パスユーティライゼーションエントロピー値は、基底のスロットユーティライゼーションエントロピー値の統計的な集合に基づき得る。実施形態によっては、通信パスは定義された数のリンク106上の定義された数のスロット104として考えられ得る。図2を参照して上でより詳細に記載したように、通信パスの例示は、4つのノード102A、102B、102Cおよび102Dの間の2スロットパスであり得る。そのようなパスに対するパスユーティライゼーションエントロピー値を計算することは、実施形態によっては、2スロットパスを含む2スロット104の各々に対するスロットユーティライゼーションエントロピー値の統計解析を要求し得る。
【0134】
実施形態によっては、ネットワークユーティライゼーションエントロピー値は、パスユーティライゼーションエントロピー値の特別な場合として計算され得る。例えば、もしネットワークがネットワークシステム100中の全てのリンク106にわたるあるリンク106中の全スロット104として定義されるなら、するとネットワークユーティライゼーションエントロピー値はそのようなパスユーティライゼーションエントロピー値として計算され得る。図2を参照して上でより詳細に記載したように、ネットワークエントロピー値を計算する追加の方法は、本開示の範囲を逸脱することなく利用され得る。
【0135】
ステップ522を再び参照すると、もし追加のスロット104が解析を必要とするならば、方法500はステップ502に戻っても良く、ここで追加のスロット104に対するスロットユーティライゼーションエントロピー値を計算する工程(たとえばステップ502〜520)は、ステップ522に戻ることの前に実行され得る。もし解析を必要とする追加のスロット104がないならば、方法500はステップ524に進み得る。
【0136】
ステップ524において、ネットワークシステム100は正規化されたパスユーティライゼーションエントロピー値を計算するために正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析を実行し得る。実施形態によっては、統計解析は正規化されたスロットユーティライゼーションエントロピー値の集合の平均を取ることを含み得る。他の実施形態では、さらなるまたは異なる統計解析が実行され得る。たとえば、図2を参照して上でより詳細に記載したように、パスユーティライゼーションエントロピー値は、複数のスロットユーティライゼーションエントロピー値であって、異なる長さのパス上で定義された複数のスロットユーティライゼーションエントロピー値を考慮し得る。そのような実施形態では、ネットワークユーティライゼーションエントロピー値を決定することにおいて、異なる長さを考慮することが必要であるまたは望ましい場合がある。統計解析を実行することの後、方法500はステップ526に進み得る。
【0137】
ステップ526では、方法500は正規化されたパスユーティライゼーションエントロピー値をネットワークシステム100の適切な部分に出力し得る。この出力は、解析されたパスは最適化される必要性があるかどうかを決定するために用いられ得る。正規化されたパスユーティライゼーションエントロピー値を出力することの後、方法500は、方法500が再び開始し得るステップ502に戻り得る。
【0138】
図5は方法500に関して採用されるであろう特定の数のステップを開示しているが、方法500は図5に示されているものよりより多いまたはより少ないステップで実行され得る。加えて、図5は方法500を構成するステップの特定の順序を開示しているが、方法500を構成するステップは任意の適切な順序で実行され得る。たとえば、方法500はステップ508と、対応する潜在的使用状態差カウンタのインクリメントを有するように示されている。構成によっては、潜在的使用状態の差の総数を予め知っておいてもよく、よってそのようなステップは不必要であり得る。追加の例として、ユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析は、図示されている実施形態では、ステップ512における使用状態の差のカウントである。実施形態によっては、図1〜2を参照して上でより詳細に記載したように、さらなるまたは異なる統計解析がユーティライゼーションエントロピーの集合で、またはユーティライゼーションエントロピー値のある部分集合で実行され得る。
【0139】
この開示はある実施形態および全般的に関連する方法を用いて記載してきたが、実施形態および方法の変更および交換は当業者には容易であろう。したがって、実施形態例の上記記載は、本開示を束縛しない。以下のクレームによって定義されるように、本開示の目的および範囲から逸脱せずに、他の変化、入れ替え、および変更も可能である。




【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のリンクの隣接ペアを含むネットワークのトラフィックを監視する方法であり、前記複数のリンクの隣接ペアの各々は複数のスロットを含む方法であって、
第1のスロットと第2のスロット対する使用状態を特定することであって、前記第1と第2のスロットはスロットの隣接ペアであり、前記スロットの隣接ペアは前記複数のスロットの隣接ペアの一つであることと、
前記第1および第2のスロットに対するユーティライゼーションエントロピー値を計算することであって、前記ユーティライゼーションエントロピー値は前記第1のスロットに対する使用状態と前記第2のスロットに対する使用状態の間の差に少なくとも基づくことと、
前記複数のスロットの隣接ペアの前記複数のスロットの隣接ペアの各々に対して上記のステップを実行してユーティライゼーションエントロピー値の集合を生成することと、
リンクユーティライゼーションエントロピー値を計算することであって、前記リンクユーティライゼーションエントロピー値は少なくとも前記ユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に基づくことと、
を含む方法。
【請求項2】
前記複数のスロットの隣接ペアの各々は異なる光波長に関連する、請求項1の方法。
【請求項3】
さらに、前記リンクユーティライゼーションエントロピー値を正規化することを含む、請求項1の方法。
【請求項4】
前記リンクユーティライゼーションエントロピー値を正規化することは、前記リンクユーティライゼーションエントロピー値を前記複数のスロットの隣接ペアの前記複数の隣接ペアの各々についての前記第1のスロットに対する使用状態と前記第2のスロットに対する使用状態の差の可能な総数で割ることを含む、請求項3の方法。
【請求項5】
さらに、前記リンクユーティライゼーションエントロピー値をネットワーク最適化エンジンであって、前記リンクユーティライゼーションエントロピー値に少なくとも基づいて前記ネットワークの一部を最適化するかどうかを判定するように構成されるネットワーク最適化エンジンに通信すること、を含む請求項1の方法。
【請求項6】
複数のリンクの隣接ペアを含むネットワークのトラフィックを監視する方法であり、前記複数のリンクの隣接ペアの各々は複数のスロットを含む方法であって、
第1のリンク中のスロットに対する第1の使用状態を特定することと、
第2のリンク中のスロットに対する第2の使用状態を特定することであって、前記第1および第2のリンクはリンクの隣接ペアを形成し、前記リンクの隣接ペアは前記複数のリンクの隣接ペアの一つであることと、
前記第1および第2のリンク中の前記スロットに対するユーティライゼーションエントロピー値を計算することであって、前記ユーティライゼーションエントロピー値は少なくとも前記第1の使用状態と前記第2の使用状態の間の差に基づくことと、
前記複数のリンクの隣接ペアの前記隣接ペアの各々に対して上記のステップを実行して、ユーティライゼーションエントロピー値の集合を生成することと、
スロットユーティライゼーションエントロピー値を計算することであって、前記スロットユーティライゼーションエントロピー値は、少なくとも前記ユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に基づくことと、
を含む方法。
【請求項7】
前記複数のスロットの各々のスロットは異なる光波長に関連する、請求項6の方法。
【請求項8】
さらに、前記スロットユーティライゼーションエントロピー値を正規化することを含む、請求項6の方法。
【請求項9】
前記スロットユーティライゼーションエントロピー値を正規化することは、前記スロットユーティライゼーションエントロピー値を前記複数のリンクの隣接ペアの前記複数のペアの各々に対する第1の使用状態と前記第2の使用状態の差の可能な総数で割ることを含む、請求項8の方法。
【請求項10】
さらに、
前記複数のスロット内の前記スロットの各々に対して上記のステップを実行して、スロットユーティライゼーションエントロピー値の集合を生成することと、
ネットワークユーティライゼーションエントロピー値を計算することであって、前記ネットワークユーティライゼーションエントロピー値は、少なくとも前記スロットユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に基づくことと、
を含む請求項6の方法。
【請求項11】
さらに、前記ネットワークユーティライゼーションエントロピー値を正規化すること、を含む請求項10の方法。
【請求項12】
前記ネットワークユーティライゼーションエントロピー値を正規化することは、前記ネットワークユーティライゼーションエントロピー値を前記複数のスロット内のスロットの総数で割ることを含む、請求項11の方法。
【請求項13】
さらに、前記ネットワークユーティライゼーションエントロピー値をネットワーク最適化エンジンに通信することであって、前記ネットワーク最適化エンジンは、前記ネットワークユーティライゼーションエントロピー値に少なくとも基づいて前記ネットワークの一部を最適化するかどうかを判定するように構成されること、を含む請求項10の方法。
【請求項14】
さらに、
リンクの隣接ペアの部分集合に対して上記のステップを実行して、ユーティライゼーションエントロピー値の集合を生成することであって、
前記リンクの隣接ペアの部分集合は前記複数のリンクの隣接ペアの一部であり、
前記リンクの隣接ペアの部分集合はパスを形成することと、
第1のパスユーティライゼーションエントロピー値を計算することであって、第1のパスユーティライゼーションエントロピー値は前記ユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に少なくとも基づくこと、
を含む請求項6の方法。
【請求項15】
さらに、前記第1のパスユーティライゼーションエントロピー値を正規化することを含む、請求項14の方法。
【請求項16】
前記第1のパスユーティライゼーションエントロピー値を正規化することは、前記第1のパスユーティライゼーションエントロピー値を前記リンクの隣接ペアの部分集合を含む前記リンクの隣接ペアの各々に対する第1の使用状態と前記第2の使用状態の間の差の可能な総数で割ることを含む、請求項15の方法。
【請求項17】
さらに、
第1のパスユーティライゼーションエントロピー値の集合を生成するために前記複数のスロット内の前記スロットの各々に対して上記のステップを実行することと、
第2のパスユーティライゼーションエントロピー値を計算することであって、前記第2のパスユーティライゼーションエントロピー値は、少なくとも前記第1のパスユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に基づくことと、
を含む請求項14の方法。
【請求項18】
さらに、前記第2のパスユーティライゼーションエントロピー値を正規化することを含む、請求項17の方法。
【請求項19】
前記第2のパスユーティライゼーションエントロピー値を正規化することは、前記第2のパスユーティライゼーションエントロピー値を前記複数のスロットの総数で割ることを含む、請求項15の方法。
【請求項20】
さらに、前記第1のパスユーティライゼーションエントロピー値をネットワーク最適化エンジンに通信することであって、前記ネットワーク最適化エンジンは、前記第1のパスユーティライゼーションエントロピー値に少なくとも基づいて前記ネットワークの一部を最適化するかどうかを判定するように構成されること、を含む請求項14の方法。
【請求項21】
さらに、前記第2のパスユーティライゼーションエントロピー値をネットワーク最適化エンジンに通信することであって、前記ネットワーク最適化エンジンは、前記第2のパスユーティライゼーションエントロピー値に少なくとも基づいて前記ネットワークの一部を最適化するかどうかを判定するように構成されること、を含む請求項17の方法。
【請求項22】
複数のリンクを含むネットワークのトラフィックを監視するためのトラフィック監視モジュールであり、前記複数のリンクの各々は複数のスロットの隣接ペアを含むトラフィック監視モジュールであって、
第1のスロットと第2のスロットであって、前記第1と第2のスロットはスロットの隣接ペアであり、前記スロットの隣接ペアは前記スロットの複数の隣接ペアの一つである第1のスロットと第2のスロットに対する使用状態を特定し、
前記第1および第2のスロットに対するユーティライゼーションエントロピー値であって、前記第1のスロットに対する使用状態と前記第2のスロットに対する使用状態の間の差に少なくとも基づくユーティライゼーションエントロピー値を計算し、
ユーティライゼーションエントロピー値の集合を生成するために前記複数のスロットの隣接ペアの前記複数のスロットの隣接ペアの各々に対して上記のステップを実行し、
リンクユーティライゼーションエントロピー値であって、前記ユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に少なくとも基づくリンクユーティライゼーションエントロピー値を計算する、
ように構成されているトラフィック監視モジュールを含む光ノード。
【請求項23】
前記複数のスロットの各スロットは異なる光波長に関連する、請求項18の光ノード。
【請求項24】
前記トラフィック監視モジュールはさらに、前記リンクユーティライゼーションエントロピー値を正規化するように構成される、請求項18の光ノード。
【請求項25】
前記トラフィック監視モジュールは、前記リンクユーティライゼーションエントロピー値を前記複数のスロットの隣接ペアの前記複数の隣接ペアの各々についての前記第1のスロットに対する使用状態と前記第2のスロットに対する使用状態の差の可能な総数で割ることによって、前記リンクユーティライゼーションエントロピー値を正規化する、請求項20の光ノード。
【請求項26】
前記トラフィック監視モジュールはさらに、前記リンクユーティライゼーションエントロピー値をネットワーク最適化エンジンに通信することように構成され、前記ネットワーク最適化エンジンは、少なくとも前記リンクユーティライゼーションエントロピー値に基づいて前記ネットワークの一部を最適化するかどうかを判定する、請求項18の光ノード。
【請求項27】
複数のリンクの隣接ペアを含む光ネットワーク中のトラフィックを監視するためのシステムであり、前記複数のリンクの隣接ペアの各々は複数のスロットを含むシステムであって、
第1のリンク中のスロットに対する第1の使用状態を特定するように構成された第1のトラフィック監視モジュールと、
第2のリンク中のスロットに対する第2の使用状態を特定するように構成された第2のトラフィック監視モジュールであって、前記第1および第2のリンクはリンクの隣接ペアを形成し、前記リンクの隣接ペアは前記複数のリンクの隣接ペアの一つである第2のトラフィック監視モジュールと、
前記第1および第2のリンク中の前記スロットに対するユーティライゼーションエントロピー値を計算するように構成されたネットワーク管理システムであって、前記ユーティライゼーションエントロピー値は、少なくとも前記第1の使用状態と前記第2の使用状態の間の差に基づくネットワーク管理システムと、
を含み、
前記第1および第2のトラフィック監視モジュールおよび前記ネットワーク管理システムは、前記複数のリンクの隣接ペアの前記隣接ペアの各々に対して上記のステップを実行し、ユーティライゼーションエントロピー値の集合を生成するように構成され、
前記ネットワーク管理システムは、スロットユーティライゼーションエントロピー値を計算するように構成され、前記スロットユーティライゼーションエントロピー値は、少なくとも前記ユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に基づくシステム。
【請求項28】
前記複数のスロットの各スロットは異なる光波長に関連する、請求項27のシステム。
【請求項29】
前記トラフィック監視モジュールはさらに、前記スロットユーティライゼーションエントロピー値を正規化するように構成される、請求項27のシステム。
【請求項30】
前記トラフィック監視モジュールは、前記スロットユーティライゼーションエントロピー値を前記複数のリンクの隣接ペアの前記複数の隣接ペアの各々についての前記第1の使用状態と前記第2の使用状態の差の可能な総数で割ることによって、前記スロットユーティライゼーションエントロピー値を正規化するように構成される、請求項27のシステム。
【請求項31】
前記第1および第2のトラフィック監視モジュールはさらに、スロットユーティライゼーションエントロピー値の集合を生成するために前記複数のスロット内の前記スロットの各々に対して上記のステップを実行するように構成され、
前記トラフィック監視モジュールはさらに、ネットワークユーティライゼーションエントロピー値を計算するように構成され、、前記ネットワークユーティライゼーションエントロピー値は、少なくとも前記スロットユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に基づく、請求項27のシステム。
【請求項32】
前記ネットワーク管理システムは、前記ネットワークユーティライゼーションエントロピー値を正規化するように構成される、請求項27のシステム。
【請求項33】
前記ネットワーク管理システムは、前記ネットワークユーティライゼーションエントロピー値を前記複数のスロット内のスロットの総数で割ることによって、前記ネットワークユーティライゼーションエントロピー値を正規化するように構成される、請求項28のシステム。
【請求項34】
前記ネットワーク管理システムはさらに、前記ネットワークユーティライゼーションエントロピー値をネットワーク最適化エンジンに通信するように構成され、前記ネットワーク最適化エンジンは、少なくとも前記ネットワークユーティライゼーションエントロピー値に基づいて前記ネットワークの一部を最適化するかどうかを判定するように構成される、請求項27のシステム。
【請求項35】
前記第1および第2のトラフィック監視モジュールはさらに、リンクの隣接ペアの部分集合に対して上記のステップを実行し、ユーティライゼーションエントロピー値の集合を生成するように構成され、
前記リンクの隣接ペアの部分集合は前記複数のリンクの隣接ペアの一部であり、
前記リンクの隣接ペアの部分集合はパスを形成し、
前記ネットワーク管理システムはさらに、第1のパスユーティライゼーションエントロピー値を計算するように構成され、前記第1のパスユーティライゼーションエントロピー値は、少なくとも前記ユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に基づく、請求項27のシステム。
【請求項36】
前記ネットワーク管理システムはさらに、前記第1のパスユーティライゼーションエントロピー値を正規化することを含む、請求項35のシステム。
【請求項37】
前記ネットワーク管理システムはさらに、前記第1のパスユーティライゼーションエントロピー値を前記リンクの隣接ペアの部分集合を含む前記リンクの隣接ペアの各々に対する第1の使用状態と前記第2の使用状態の差の可能な総数で割ることによって、前記第1のパスユーティライゼーションエントロピー値を正規化するように構成される、請求項36のシステム。
【請求項38】
前記第1および第2のトラフィック監視モジュールはさらに、前記複数のスロット内の前記スロットの各々に対して上記のステップを実行して、第1のパスユーティライゼーションエントロピー値の集合を生成するように構成され、
前記ネットワーク管理システムはさらに、第2のパスユーティライゼーションエントロピー値を計算するように構成され、前記第2のパスユーティライゼーションエントロピー値は、少なくとも前記第1のパスユーティライゼーションエントロピー値の集合の統計解析に基づく、請求項35のシステム。
【請求項39】
前記ネットワーク管理システムはさらに、前記第2のパスユーティライゼーションエントロピー値を正規化する正規化するように構成される、請求項38のシステム。
【請求項40】
前記ネットワーク管理システムはさらに、前記第2のパスユーティライゼーションエントロピー値を前記複数のスロットの総数で割ることによって、前記第2のパスユーティライゼーションエントロピー値を正規化するように構成される、請求項39のシステム。
【請求項41】
前記ネットワーク管理システムはさらに、前記第1のパスユーティライゼーションエントロピー値をネットワーク最適化エンジンに通信するように構成され、前記ネットワーク最適化エンジンは、少なくとも前記第1のパスユーティライゼーションエントロピー値に基づいて前記ネットワークの一部を最適化するかどうかを判定する、請求項35のシステム。
【請求項42】
前記ネットワーク管理システムはさらに、前記第2のパスユーティライゼーションエントロピー値をネットワーク最適化エンジンに通信するように構成され、記ネットワーク最適化エンジンは、少なくとも前記第2のパスユーティライゼーションエントロピー値に基づいて前記ネットワークの一部を最適化するかどうかを判定する、請求項38のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−5448(P2013−5448A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−136490(P2012−136490)
【出願日】平成24年6月18日(2012.6.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】