説明

ユーティリティメータ表示システム

【課題】電源が切断しても表示機能を失わないユーティリティメータ表示システムを提供する。
【解決手段】ユーティリティメータ表示システム100ユーティリティメータ116上に配置されるように構成された双安定ディスプレイ127と、双安定ディスプレイ127およびユーティリティメータ116に通信で接続された計算デバイス124とを含み、計算デバイス124は、ユーティリティメータ116からユーティリティサービス計量データを取得し、そのユーティリティサービス計量データを双安定ディスプレイ127に送信するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される主題は、概してメータ技術に関し、より詳細には、ユーティリティメータの表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかの公益事業会社、たとえばある種の電気またはガスサービス会社、は、顧客のサービス消費の追跡、請求を助けるために、ユーティリティメータを使用する。これらのユーティリティメータは、所与の場所または消費者に届けられ、消費されるサービスの量をモニタし、公益事業会社の従業員および/または消費者によって読み取られ、記録されることになる通電されたメータ表示上にこれらの測定された総量を表示する。それぞれの通電されたメータ表示は、メータ識別に使用される銘板と配置される。銘板および通電されたメータ表示は、ユーティリティメータ上の、安全なガラスケースなどの安全なバリアの後方に置かれる。そのケースは、改ざんを防ぎ、通電されたメータ表示および銘板上に保持されるデータの完全性を保護するのを助けることができる。通電されたメータ表示は、ユーティリティメータによって電力を供給され、そこからデータを取得する。銘板は、その特定のユーティリティメータの通し番号、そのユーティリティメータを所有および維持するサービス会社の名前および/またはグラフィックなどの情報を表面に添えて、記して、または機械加工して、各ユーティリティメータについて特有に機械加工される。しかし、これらの通電されたメータ表示は、そのメータが電源を切られるとき(たとえば、停電中、メータが接続を断たれたときなど)に、メータの測定値を表示することができず、そしてまた、データを表示している間に継続的に電力を消費していることがある。さらに、各銘板は個々に番号を付けられ、識別され、対応するメータと突き合わせられているため、製造するのが難しく、時間を要する。加えて、サービスプロバイダの更新または変更の場合に銘板を切り替えることは、安全バリアを取り除き、次にユーティリティメータを再調整および再認証することを必要とするため、大きな労働力を要し、ユーティリティメータのセキュリティを脅かす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2010/0094475号明細書
【発明の概要】
【0004】
ユーティリティメータデータを表示するシステムが開示される。一実施形態で、ユーティリティメータ表示システムは、ユーティリティメータ上に配置されるように構成された双安定ディスプレイと、その双安定ディスプレイおよびユーティリティメータに通信で接続された計算デバイスとを含み、計算デバイスはユーティリティメータからユーティリティサービス計量データを取得し、ユーティリティサービス計量データを双安定ディスプレイに送信するように構成される。
【0005】
本発明の第1の態様は、以下を含むユーティリティメータ表示システムを提供する:ユーティリティメータ上に配置されるように構成された双安定ディスプレイと、ユーティリティメータからユーティリティサービス計量データを取得し、そのユーティリティサービス計量データを双安定ディスプレイに送信するように構成され、その双安定ディスプレイおよびユーティリティメータに通信で接続された計算デバイス。
【0006】
本発明の第2の態様は、以下を含むサービス消費モニタリングシステムを提供する:メータソケットに結合され、ユーティリティサービス計量データを取得するように構成されたユーティリティメータ基部と、そのメータ基部に通信で接続され、メータ基部から取得されたユーティリティサービス計量データを表示するように構成された表示デバイスと、メータ基部に通信で接続され、ユーティリティメータの銘板データを表示するように構成された第1の双安定ディスプレイ。
【0007】
本発明の第3の態様は、以下を含むユーティリティメータを提供する:メータソケットに結合され、ユーティリティサービス計量データを取得するように構成されたメータ基部と、そのメータ基部に通信で接続され、メータ基部によって取得されるユーティリティサービス計量データを取得および表示するように構成された第1の双安定ディスプレイ。
【0008】
本発明のこれらのおよび他の特徴が、以下のような本発明のさまざまな実施形態を図示する添付の図面とともに挙げられる本発明のさまざまな態様の以下の詳細な説明から容易に明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態によるサービス消費モニタリングシステムの概略図である。
【図2】本発明の一実施形態によるユーティリティメータの概略図である。
【図3】本発明の一実施形態によるユーティリティメータの概略図である。
【図4】本発明の一実施形態によるユーティリティメータの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の図面は原寸に比例していないことがあることに留意されたい。図面は、本開示の代表的な態様のみを描くものであり、したがって、本開示の範囲を限定するものとして考えられるべきではない。図において、同様の番号は図面間で同様の要素を表す。
【0011】
前述のように、本発明の態様は、双安定ディスプレイを介してユーティリティサービス計量データを表示するように構成されたシステムを提供する。本双安定ディスプレイは、実質的に電源を切られた状態で、ユーティリティメータからユーティリティサービス計量データ(たとえば、消費されるサービスの量、サービス需要、力率、無効電力、使用された電荷の量、体積流量、インポートおよびエクスポートの正味調量、四象限調量値、観測された最小および最大電圧、観測された最小および最大電流、インポートされたキロワット(KW)、エクスポートされたKW、各象限のキロボルトアンペアリアクタンス(KVAr)、インポートされた有効エネルギ、エクスポートされた有効エネルギ、各象限の無効電力、正味の有効エネルギ、ブロック需要計算、回転需要計算および部分区間、需要レジスタのリセットの状況、有効および無効電力の信号消費に対するパルス出力状況、使用の時間(TOU)状況、現支払請求周期に使用されたサービスの費用、ピーク需要、最後のTOUレジスタリセットの状況、TOU時間割情報、TOUクロックおよびカレンダ情報、TOU契約情報、遠隔切断スイッチ状況、電圧状況、周波数状況、カバー除去状況、カバー改ざん状況、カバーバイパス状況、負荷制御状況、前払いサービス状況およびイベントログ(日付/時間スタンプとともに)、低バランスフラグ状況、通信状況などを含む)を取得し、そのユーティリティサービス計量データを表示するように構成される。双安定ディスプレイは、ユーティリティメータに統合された、またはその外部の計算デバイスを介してユーティリティメータから計量および/または銘板データを取得し、表示することができる。本計算デバイスは、双安定ディスプレイに表示された計量および/または銘板データを定期的に更新することができる。これは、電力を断続的に消費することができ、電源を切られた状態でも継続的に読取り可能であり得る、安全に更新可能なユーティリティメータを提供する。結果として、公益事業会社は、安全シールを開くことなしにユーティリティメータの銘板を容易に更新し、ユーティリティメータの表示の汎用性および可読性を向上させ、ユーティリティメータを駆動するために必要とされる電力量を減らすことができる。
【0012】
測定サービスおよびシステムの技術分野において、ユーティリティメータ(たとえば、電気メータ、スマートメータ、電力メータ、ガスメータなどを含む)は、顧客によっておよびメータの場所で消費されたサービスの量を測定、記録、および表示するために使用される。通常は、これらのユーティリティメータは、ユーティリティサービス計量データを更新および表示するための通電されたデジタル表示と、メータおよびサービスプロバイダ識別を表示する物理的銘板との組合せを使用することによって、識別およびユーティリティサービス計量データを表示する。従来の方法では、通電された表示および物理的銘板の両方はユーティリティメータの安全なガラスケースの後方に包含される。しかし、メータ固有の物理的銘板の使用は製造および更新要求を増やし得る。加えて、通電されたデジタル表示の使用は、エネルギを消費し、メータの電源が切られているときにはいつもユーティリティサービス計量データをメータが表示できないようにさせ得る。さらに、安全なガラスケース内のメータ固有の物理的銘板の配置は、銘板データの更新を複雑にし、その費用を増やし得る。
【0013】
従来のシステムと対照的に、本発明の実施形態は、少なくとも1つの安全なディスプレイを介して計量および/または銘板データを表示するユーティリティメータを提供する。その少なくとも1つの安全なディスプレイは、ディスプレイを駆動するときに少ない電力を使用し、電源を切られている間も読取り可能であり、更新およびインストールが簡単である。本ユーティリティメータは、ユーティリティメータのメータ基部から取得される計量および/または銘板データを表示するために、双安定ディスプレイ(たとえば、EFD(Electrofluidic Display)技術、高分子安定化コレステリック液晶(ケントディスプレイ)ChLCD画面、フェロリキッド(Ferro Liquid)ディスプレイ、フェロフルイド(Ferro Fluid)ディスプレイ、フェロエレクトリックリキッド(Ferro−electric Liquid)ディスプレイなどを含む)を使用する。本双安定ディスプレイは、データが更新されているときにエネルギを消費し、そして計量および/または銘板データを表示している間は断続的に消費するまたはまったく消費せず、それによって、ユーティリティメータのエネルギフットプリントを低減することができる。本双安定ディスプレイはデータを表示している間に電力を消費しないことが可能なため、計量および/または銘板データは、ユーティリティメータが技術者によって抜かれたとき、または電力が利用可能でないときにも読取り可能なままであり得る。双安定ディスプレイ上の銘板データの更新は、安全シールを取り除くまたはメータソケットとのユーティリティメータまたはメータ基部の接続を断つことなしに、およびユーティリティメータを再調整することなしに、メータ基部を介して達成され得る。
【0014】
本明細書に記載のユーティリティメータおよび表示システムは、ユーティリティネットワークまたはユーティリティメータシステムの部分としてなど、1つまたは複数のシステム、1つまたは複数の方法あるいは1つまたは複数のコンピュータプログラム製品として実施され得ることが当業者には理解されよう。したがって、本発明の実施形態は、本明細書においてすべて概して「回路」、「モジュール」、「ネットワーク」または「システム」と称され得る、完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、またはソフトウェアおよびハードウェア態様を組み合わせた実施形態の形を取り得る。さらに、本発明は、その媒体内に実施されたコンピュータ使用可能プログラムコードをもつ表現式の任意の有形的表現媒体内に実施されたコンピュータプログラム製品の形態を取り得る。
【0015】
1つもしくは複数のコンピュータ使用可能なまたはコンピュータ読取り可能な媒体の任意の組合せが使用され得る。コンピュータ使用可能またはコンピュータ読取り可能媒体は、たとえば、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、または半導体のシステム、装置、またはデバイスでもよいが、これらに限定されない。コンピュータ読取り可能媒体のさらに具体的な例(包括的でないリスト)は、以下を含むことになろう:1つもしくは複数のワイヤをもつ電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラム可能リードオンリメモリ(EPROMもしくはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリメモリ(CD−ROM)、光記憶デバイス、インターネットもしくはイントラネットをサポートするものなどの伝送媒体、または、磁気記憶デバイス。プログラムは、たとえば、紙もしくは他の媒体の光学式走査を介して、電子的に入手され、次にコンパイルされる、解釈される、または、必要があれば、他の適切な方式で処理され、次にコンピュータメモリ内に保存され得るため、コンピュータ使用可能なまたはコンピュータ読取り可能な媒体は、プログラムがその上に印刷される紙または別の適切な媒体でもよいことに留意されたい。本明細書に関して、コンピュータ使用可能なまたはコンピュータ読取り可能媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用されるまたはそれに関するプログラムを含む、保存する、通信する、または移送することができる任意の媒体でもよい。本コンピュータ使用可能媒体は、搬送波の基底内におよび/またはその一部としてのいずれかで、そこに組み込まれたコンピュータ使用可能プログラムコードをもつ伝搬データ信号を含み得る。コンピュータ使用可能プログラムコードは、無線、有線、光ファイバケーブル、RFなどを含むがこれらに限定されない任意の適切な媒体を使用して、伝送され得る。
【0016】
本発明の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(商標)、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向のプログラミング言語と「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語とを含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書くことができる。そのプログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上および部分的に遠隔コンピュータ上で、または、完全に遠隔コンピュータもしくはサーバ上で、実行することができる。後者のシナリオでは、遠隔コンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続することができ、その接続は外部コンピュータに(たとえばインターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して)行うことができる。
【0017】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ読取り可能媒体に保存された命令がブロック図の1つまたは複数のブロックに指定された機能/動作を実装する命令手段を含む製造品を形成するように、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置に特定の方式で機能するように指示することができるコンピュータ読取り可能媒体内に保存され得る。
【0018】
本コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行する命令が流れ図および/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定された機能/動作を実装するためのプロセスを提供するように、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされて、一連の動作ステップをコンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行させてコンピュータ実装プロセスを形成することができる。
【0019】
図を見ると、ユーティリティメータ表示システムが実質的に電源を切られた状態で計量および/または銘板データを表示することができる、ユーティリティメータ表示システムの実施形態が示される。それによって、ユーティリティメータの製造および更新プロセスを簡素化し、実質的に持続的なデータ表示を提供する。図中の各構成要素は、無線メッシュ、WiFi、電力線通信、セルラ、有線伝送、または、図1〜4に示すような他の知られている手段など、従来の手段を介して、接続され得る。具体的には、図1を参照すると、サービス消費モニタリングシステム100の一実施形態の概略図が、本発明の実施形態にしたがって示される。サービス消費モニタリングシステム100は、ユーティリティメータソケット112に通信で接続されたユーティリティメータ116を含み得る。ユーティリティメータ116は、ユーティリティネットワーク130によってサポートされるサービス消費者120(家、企業、デバイスなどを含む)のサービス消費をモニタするように構成されたメータ基部110を含み得る。ユーティリティメータ116は、電気メータ、水道メータ、ガスメータ、スマートメータ、または当技術分野で知られている任意の他の形態のユーティリティメータを含み得る。本発明のこの実施形態で、ユーティリティメータ116は、ユーティリティソケット112を介してユーティリティネットワーク130からサービス消費者120へのサービスの配信をモニタすることによって、ユーティリティサービス計量データを生成するメータ基部110を含む。ユーティリティメータ116はさらに、メータ基部110および双安定ディスプレイ127に通信で接続され得る計算デバイス124を含み得る。計算デバイス124は、メータ基部110からユーティリティサービス計量データを取得し、そのユーティリティサービス計量データを表示のために双安定ディスプレイ127に送信する。双安定ディスプレイ127は、文字、数、記号または図の任意の組合せとして、電源を切られた状態でユーティリティサービス計量データを表示する。データのこの電源を切られた表示は、ユーティリティメータ116を停電の場合に読取り可能にし、ユーティリティサービス計量データが更新されるときに電力を消費し、双安定ディスプレイ127を駆動している間には必ずしも消費しないことを可能にする。
【0020】
本発明の一実施形態で、計算デバイス124は、双安定ディスプレイ127に表示されるユーティリティサービス計量データを更新することができる。本発明の一実施形態で、双安定ディスプレイ127は、電源喪失中にまたはメータ基部110がユーティリティメータソケット112もしくは他の任意の形態の電源との接続を断たれたときにユーティリティサービス計量データを表示し、持続的に読取り可能であり得る。もう1つの実施形態で、双安定ディスプレイ127は、ユーティリティサービス計量データに加えて、銘板データ(公益事業会社名、公益事業会社のグラフィック、メータの通し番号、銘板アートワーク、調節可能な線形バーコード、調節可能なマトリックスバーコード、暗号化された計量データを表示する調節可能なバーコード、インストールされた自動調量インフラストラクチャベンダ技術識別、メータリース会社識別、メータ読取り会社識別などを含む)を表示することができる。一実施形態で、銘板データは、計算デバイス124に(従来のメモリなどに)保存され得る、またはそこから取得され得る。もう1つの実施形態で、メータ基部110は、プロセッサ、メモリ、コンピュータ読取り可能媒体および/または当技術分野で知られているような他の任意の形態の計算装置を含み得る。一実施形態で、銘板データは、メータ基部110に保存され得る、またはそこから取得され得る。もう1つの実施形態で、計算デバイス124およびメータ基部110のうちの少なくとも1つは、通信インターフェース122(低電力デジタル無線、電力線通信、無線ローカルエリアネットワークなどを含む)を使用してユーティリティネットワーク130と通信することができ、ファームウェアおよび/または銘板データ更新情報を受信する。計算デバイス124および/またはメータ基部110は、通信インターフェース122を介するユーティリティネットワーク130からの銘板データの更新情報の取得に応答して、双安定ディスプレイ127上で銘板データを更新することができる。本発明の一実施形態で、計算デバイス124は、メータ基部110と統合され得る。もう1つの実施形態で、計算デバイス124は、メータ基部110上の既存のメータプロセッサでもよい。
【0021】
いかなる場合にも、計算デバイス124は、ユーザによってインストールされたコンピュータプログラムコードを実行する能力のある任意の汎用コンピュータ製品(パーソナルコンピュータ、サーバ、ハンドヘルドデバイスなど)を備え得る。しかし、計算デバイス124は、本開示のさまざまなプロセスのステップを実行することができるさまざまな可能な同等の計算デバイスの単に代表であることが理解される。この点で、他の実施形態において、計算デバイス124は、特定の機能を実行するためのハードウェアおよび/またはコンピュータプログラムコードを備える任意の特定目的コンピュータ製品、特定目的および汎用のハードウェア/ソフトウェアの組合せを備える任意のコンピュータ製品、または同様のものを備え得る。いずれの場合にも、プログラムコードおよびハードウェアは、それぞれ、標準プログラミングおよびエンジニアリング技法を使用し、作成され得る。
【0022】
前述および以下にさらに論じるように、サービス消費モニタリングシステム100、表示システム202、表示システム302および表示システム402は、ユーティリティメータ116が、とりわけ、本明細書に記載のサービス消費モニタリングおよび表示機能を実行できるようにする技術的効果をもつ。図1に示すさまざまな構成要素のうちのいくつかは、独立して実装、結合、および/または、計算デバイス124に含まれる1つまたは複数の別個の計算デバイスのメモリに保存され得ることが理解される。さらに、構成要素および/または機能のうちのいくつかは実装されなくてもよく、あるいは、追加のスキーマおよび/または機能がユーティリティメータ116の部分として含まれ得ることが理解される。
【0023】
図2を見ると、メータ基部110および表示システム202を含むユーティリティメータ216の一実施形態の概略図が示される。図1および図2の間で同様の番号を付された要素は図1を参照して説明されるものと実質的に同様のものであり得ることが理解される。これらの要素の重複する説明は明確さを目的として省かれている。図2に戻ると、この実施形態で、表示システム202は、メータ基部110上に配置され、メータ基部110および/または計算デバイス124に通信で接続された双安定ディスプレイ127を含み得る。双安定ディスプレイ127は、計算デバイス124を介してメータ基部110から取得されるユーティリティサービス計量データを表示するために、ユーティリティサービス計量データ表示セクション223で構成され得る。もう1つの実施形態で、双安定ディスプレイ127は、メータ基部110の銘板データを表示するように構成された銘板表示セクション222(幻像に示す)で構成され得る。一実施形態で、双安定ディスプレイ127は、銘板表示セクション222およびユーティリティサービス計量データ表示セクション223の両方を含み得る。一実施形態で、銘板表示セクション222は、ユーティリティサービス計量データ表示セクション223と実質的に隣接し得る。もう1つの実施形態で、銘板表示セクション222およびユーティリティサービス計量データ表示セクション223は、視覚的に互いにはっきりと区別できる。
【0024】
図3に移ると、メータ基部110上に配置された表示システム302を含む、ユーティリティメータ316の一実施形態の概略図が示される。この実施形態で、表示システム302は、両方ともメータ基部110および/または計算デバイス124に通信で接続された、ユーティリティサービス計量データディスプレイ329および別個の銘板データディスプレイ322を含む。一実施形態で、ユーティリティサービス計量データディスプレイ329は、計量データを表示するように構成された第1の双安定ディスプレイ327を含むことができ、銘板データディスプレイ322は、熱強化されたステッカ、機械加工されたデータプレートなどを含み得る。もう1つの実施形態で、ユーティリティサービス計量データディスプレイ329は、ユーティリティサービス計量データを表示するように構成された第1の双安定ディスプレイ327を含むことができ、銘板データディスプレイ322は、銘板データを表示するように構成された別個の第2の双安定ディスプレイ323(幻像に示す)を含み得る。一実施形態で、ユーティリティサービス計量データディスプレイ329および銘板データディスプレイ322は、メータ基部110と統合され得る。もう1つの実施形態で、ユーティリティサービス計量データディスプレイ329および銘板データディスプレイ322は、メータ基部110に直接物理的に接続され得る。図4を見ると、メータ基部110上に配置された表示システム402をもつ、ユーティリティメータ416の概略図が示される。この実施形態で、表示システム402は、計算デバイス124および/またはメータ基部110に通信で接続された第1の双安定ディスプレイ422を含み、第1の双安定ディスプレイ422は、ユーティリティメータ416の銘板データを表示するように構成されている。本発明の一実施形態で、表示システム402は、計算デバイス124およびメータ基部110のいずれかまたは両方から取得されるユーティリティサービス計量データを表示するように構成された表示デバイス429を含み得る。もう1つの実施形態で、表示デバイス429は、デジタル表示でもよい。もう1つの実施形態で、表示デバイス429は、電気機械デバイスでもよい。もう1つの実施形態で、表示デバイス429は、第2の双安定ディスプレイ427(幻像に示す)を含み得る。一実施形態で、表示システム402は、メータ基部110に物理的に設置され得る。
【0025】
本開示の表示システムは、任意の1つの特定のメータ、電気メータ、スマートメータ、ネットワークまたは他のシステムに限定されず、他の電源および通信システムと使用され得る。加えて、本発明の表示システムは、本明細書に記載の表示システムによって提供される、汎用性のある、安全な、実質的に電源を断たれたデータディスプレイから利益を得ることができる、本明細書に記載されていない他のシステムと使用され得る。
【0026】
本明細書で論じられるように、さまざまなシステムおよび構成要素がデータ(たとえば、ユーティリティサービス計量データ、銘板データなど)を「取得する」ものとして記載される。対応するデータは任意の解決法を使用して取得され得ることが理解される。たとえば、対応するシステム/構成要素は、データを生成することおよび/または生成するために使用されること、1つまたは複数のデータ記憶装置またはセンサ(たとえば、データベース)からデータを検索すること、別のシステム/構成要素からデータを受信すること、ならびに/あるいは同様のことを行うことができる。データが特定のシステム/構成要素によって生成されないとき、示したシステム/構成要素とは別に、データを生成し、それをそのシステム/構成要素に提供し、そして/またはそのシステム/構成要素によるアクセスのためにそのデータを保存する別のシステム/構成要素が実装され得ることが理解される。
【0027】
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、本開示を限定するものではない。本明細書では、単数形「a」、「an」および「the」は、その文脈に明確な別段の指示のない限り、複数形を同様に含むものである。用語「備える」および/または「備えた」は、本明細書で使用されるとき、記述された機能、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つまたは複数の他の機能、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことがさらに理解されよう。
【0028】
本明細書は、最良の形態を含めて、本発明を開示するために、そしてまた、任意のデバイスまたはシステムの作成および使用と任意の組み込まれた方法の実行とを含めて、本発明を当業者が実行できるようにするために、例を使用する。本発明の特許を受けることができる範囲は、本特許請求の範囲によって定義され、当業者に思い当たる他の例を含み得る。かかる他の例は、それらが本特許請求の範囲の文言と異ならない構造的要素をもつ場合、またはそれらが本特許請求の範囲の文言とごくわずかな差異をもつ同等の構造的要素を含む場合、本特許請求の範囲内にあるものとする。
【符号の説明】
【0029】
100 サービス消費モニタリングシステム
110 メータ基部
112 ユーティリティメータソケット
116 ユーティリティメータ
120 サービス消費者
122 通信インターフェース
124 計算デバイス
127 双安定ディスプレイ
130 ユーティリティネットワーク
202 表示システム
216 ユーティリティメータ
222 銘板表示セクション
223 計量データ表示セクション
302 表示システム
316 ユーティリティメータ
322 銘板データディスプレイ
323 第2の双安定ディスプレイ
327 第1の双安定ディスプレイ
329 計量データディスプレイ
402 表示システム
416 ユーティリティメータ
422 双安定ディスプレイ
427 第2の双安定ディスプレイ
429 表示デバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーティリティメータ(116、216、316、416)上に配置されるように構成された双安定ディスプレイ(127、222、223、322、323、327、329、422、427、429)と、
前記双安定ディスプレイ(127、222、223、322、323、327、329、422、427、429)および前記ユーティリティメータ(116、216、316、416)に通信で接続された計算デバイス(124)であって、前記ユーティリティメータ(116、216、316、416)からユーティリティサービス計量データを取得し、前記ユーティリティサービス計量データを前記双安定ディスプレイ(127、222、223、322、323、327、329、422、427、429)に送信するように構成された、計算デバイス(124)と
を備える、ユーティリティメータ表示システム(100、202、302、402)。
【請求項2】
前記双安定ディスプレイ(127、222、223、322、323、327、329、422、427、429)が持続的に読取り可能である、請求項1記載のユーティリティメータ表示システム(100、202、302、402)。
【請求項3】
前記双安定ディスプレイ(127、222、223、322、323、327、329、422、427、429)に表示される前記ユーティリティサービス計量データが、消費されたサービスの量、サービス需要、力率、無効電力、使用された電荷の量、体積流量、インポートおよびエクスポートの正味調量、四象限調量値、観測された最小および最大電圧、観測された最小および最大電流、インポートされたキロワット(KW)、エクスポートされたKW、キロボルトアンペアリアクタンス(KVAr)、インポートされた有効エネルギ、エクスポートされた有効エネルギ、無効電力、正味の有効エネルギ、ブロック需要計算、回転需要計算および部分区間、需要レジスタのリセットの状況、有効および無効電力の信号消費に対するパルス出力状況、使用の時間(TOU)状況、現支払請求周期に使用されたサービスの費用、ピーク需要、最後のTOUレジスタリセットの状況、TOU時間割情報、TOUクロックおよびカレンダ情報、TOU契約情報、遠隔切断スイッチ状況、電圧状況、周波数状況、カバー除去状況、カバー改ざん状況、カバーバイパス状況、負荷制御状況、前払いサービス状況およびイベントログ、低バランスフラグ状況、ならびに、通信状況のうちの少なくとも1つを含む、請求項1記載のユーティリティメータ表示システム(100、202、302、402)。
【請求項4】
前記計算デバイス(124)が、前記双安定ディスプレイ(127、222、223、322、323、327、329、422、427、429)に表示される前記ユーティリティサービス計量データを更新するようにさらに構成された、請求項1記載のユーティリティメータ表示システム(100、202、302、402)。
【請求項5】
前記双安定ディスプレイ(127、222、223、322、323、327、329、422、427、429)が、前記ユーティリティメータ(116、216、316、416)の銘板データを表示するようにさらに構成された、請求項1記載のユーティリティメータ表示システム(100、202、302、402)。
【請求項6】
前記計算デバイス(124)にファームウェア更新情報および前記銘板データの更新情報のうちの少なくとも1つを取得できるようにさせるように構成され、前記計算デバイス(124)に通信で接続された通信インターフェース(122)をさらに備える、請求項5記載のユーティリティメータ表示システム(100、202、302、402)。
【請求項7】
前記ユーティリティメータ(116、216、316、416)の前記銘板データが、公益事業会社名、公益事業会社のグラフィック、メータの通し番号、銘板アートワーク、調節可能な線形バーコード、調節可能なマトリックスバーコード、暗号化された計量データを表示する調節可能なバーコード、インストールされた自動調量インフラストラクチャベンダ技術識別、メータリース会社識別、メータ読取り会社識別のうちの少なくとも1つを含む、請求項5記載のユーティリティメータ表示システム(100、202、302、402)。
【請求項8】
前記計算デバイス(124)がメータプロセッサを含む、請求項1記載のユーティリティメータ表示システム(100、202、302、402)。
【請求項9】
ユーティリティサービス計量データを取得するように構成され、メータソケット(112)に結合された、ユーティリティメータ基部(110)と、
前記メータ基部(110)から取得された前記ユーティリティサービス計量データを表示するように構成され、前記メータ基部(110)に通信で接続された、表示デバイス(127、222、223、322、323、327、329、422、427、429)と、
前記メータ基部(110)の銘板データを表示するように構成され、前記メータ基部(110)に通信で接続された、第1の双安定ディスプレイ(127、222、223、322、323、327、329、422、427、429)と
を備える、サービス消費モニタリングシステム(100、216、316、416)。
【請求項10】
ユーティリティサービス計量データを取得するように構成され、メータソケット(112)に結合された、メータ基部(110)と、
前記メータ基部(110)によって取得された前記ユーティリティサービス計量データを取得および表示するように構成され、前記メータ基部(110)に通信で接続された、第1の双安定ディスプレイ(127、222、223、322、323、327、329、422、427、429)と
を備える、ユーティリティメータ(116、216、316、416)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−211900(P2012−211900A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−72833(P2012−72833)
【出願日】平成24年3月28日(2012.3.28)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】