ライセンスファイル発行装置、画像処理装置、ライセンスファイル発行方法及びアプリケーションインストール方法
【課題】アプリケーションのライセンスを用い、ユーザごとのアプリケーションのカスタマイズを可能にすることを目的とする。
【解決手段】画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを受信する受信手段と、受信手段で受信されたライセンスファイルよりライセンス情報と、カスタマイズ情報と、を抽出する抽出手段と、抽出手段で抽出したライセンス情報と、カスタマイズ情報と、に基づき、アプリケーションをインストールするインストール手段と、を有することによって課題を解決する。
【解決手段】画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを受信する受信手段と、受信手段で受信されたライセンスファイルよりライセンス情報と、カスタマイズ情報と、を抽出する抽出手段と、抽出手段で抽出したライセンス情報と、カスタマイズ情報と、に基づき、アプリケーションをインストールするインストール手段と、を有することによって課題を解決する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライセンスファイル発行装置、画像処理装置、ライセンスファイル発行方法及びアプリケーションインストール方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、アプリケーションとそのアプリケーションを実行するデバイスの情報とを管理する機能と、実行を許可されたデバイス上でアプリケーションを有効化するライセンス管理の機能と、を備えた、所謂ライセンス管理システムが開発されている。
【0003】
この種のライセンス管理システムでは、アプリケーションをインストールして実行するデバイスのIDと、アプリケーションそのもののIDと、アプリケーションの実行に関わる有効期限等のパラメータと、を管理することが考えられる。
このようなライセンス管理システムは、デバイスIDと、アプリケーションIDと、有効期限等のライセンスパラメータと、を用いてライセンスを発行する。また、アプリケーションは、ライセンスと共にデバイスにインストールされることで、ライセンスパラメータ等の条件付きで有効化される。
【0004】
【特許文献1】特開2007−53555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ライセンス管理システムの場合、例えば同じアプリケーションでもロゴだけ変えたい、といった場合、別アプリケーションを開発して、ライセンス発行サーバに登録し、必要とするユーザに配布しなければならない問題がある。
通常この種のアプリケーションは、ユーザごとのカスタマイズはせず、特にユーザを意識しないアプリケーションとなっている。ところがMFP等のデバイスの場合、ユーザごとに、例えばロゴを変えたい、アプリケーションからアクセスするURLを変えたい等のカスタマイズ要望がある。
【0006】
このようなカスタマイズ要望があった場合、従来であれば、ユーザごとにカスタマイズしたアプリケーションを開発し、アプリケーションをユーザごとに販売し、ライセンスを登録しなければならなかった。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、アプリケーションのライセンスを用い、ユーザごとのアプリケーションのカスタマイズを可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明は、ライセンスファイルの発行申請を受け付ける受け付け手段と、前記受け付け手段でライセンスファイルの発行申請を受け付けると、画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを発行するライセンスファイル発行手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを受信する受信手段と、前記受信手段で受信された前記ライセンスファイルより前記ライセンス情報と、前記カスタマイズ情報と、を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出したライセンス情報と、カスタマイズ情報と、に基づき、前記アプリケーションをインストールするインストール手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、ライセンスファイル発行装置におけるライセンスファイル発行方法であって、ライセンスファイルの発行申請を受け付ける受け付けステップと、前記受け付けステップでライセンスファイルの発行申請を受け付けると、画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを発行するライセンスファイル発行ステップと、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、画像処理装置におけるアプリケーションインストール方法であって、画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信された前記ライセンスファイルより前記ライセンス情報と、前記カスタマイズ情報と、を抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップで抽出したライセンス情報と、カスタマイズ情報と、に基づき、前記アプリケーションをインストールするインストールステップと、を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、プログラム及び記憶媒体としてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、アプリケーションのライセンスを用い、ユーザごとのアプリケーションのカスタマイズを可能にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0015】
<第1の実施形態>
(装置の説明)
図1は、第1の実施形態のネットワークシステムのシステム構成の一例を示す図である。本ネットワークシステムでは、例えば、ソフトウェアを導入する装置を一意に識別する個体番号の入力と引き替えにライセンス情報を発行する。
【0016】
ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報の発行処理の全般を司る情報処理装置(ライセンスファイル発行装置)である。ユーザ端末102は、ユーザが管理する情報処理装置である。ユーザ端末102のより具体的な例としては、パーソナルコンピュータや携帯端末、プリンタ、複写機等、ネットワークに接続可能でソフトウェアをインストール可能な情報処理装置である。
【0017】
販売会社端末103は、販売会社が管理する情報処理装置である。ソフトウェア開発業者(製造者)端末104は、ソフトウェア開発業者が管理する情報処理装置である。販売会社端末103やソフトウェア開発業者端末104のより具体的な例としては、パーソナルコンピュータやワークステーションである。
【0018】
ネットワーク105は、例えばインターネット等である。ユーザ端末102、販売会社端末103及びソフトウェア開発業者端末104は、ネットワーク105を介してライセンス情報発行サーバ101と接続される。
【0019】
個人情報サーバ180は、ライセンス情報発行処理のフロントエンドを司る情報処理装置である。個人情報サーバは、地域に応じて複数存在し、各個人情報サーバはライセンス情報発行サーバとネットワーク105を介して通信する。
【0020】
ライセンス情報管理データベース106は、ライセンス情報発行サーバ101のハードディスク内等に格納されている。ライセンス情報管理データベース106は、アカウント情報、アプリケーション情報、ライセンス情報を含む商品情報、アクター情報、ソフトウェア識別コード(SID)情報、デバイスシリアル番号(DS#)情報、デバイス商品情報、機番データバンド情報を含む。また、ライセンス情報管理データベース106は、アプリケーションID、デバイス商品コード関連付け情報、オプション商品情報、ライセンスアクセス番号情報、ライセンスキー情報、オプション情報、顧客情報を含む。なお、ライセンス情報管理データベース106は、ライセンス情報発行サーバ101と通信可能な他のサーバ等のハードディスク内に格納されていてもよい。
【0021】
商品登録部107は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。商品登録部107は、アプリケーション指定モジュール108、商品タイプ指定モジュール109、商品登録画面表示モジュール110、商品情報入力モジュール111、ライセンス条件指定モジュール112、商品登録モジュール113を含む。また商品登録部107は、オプション機能名登録モジュール150、オプション商品登録モジュール151、デバイス登録モジュール152を含む。
【0022】
SID発行部114は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。SID発行部114は、商品選択モジュール115、SID発行モジュール116を含む。
【0023】
LF(ライセンスファイル)発行部117は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。LF発行部117は、SID#入力モジュール118、DS#入力モジュール119、商品選択モジュール120、ライセンス条件指定モジュール121、LF発行モジュール122を含む。
【0024】
LA#発行部160は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。LA#発行部160は、ライセンスアクセス番号(LA#)を発行するためのオプションを指定するためのオプションコード指定モジュール161と、取得したい数を入力してライセンスアクセス番号(LA#)を発行するLA#発行モジュール162と、を含む。
【0025】
Lkey発行部(ライセンスキー発行部)154は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。Lkey発行部154は、LA#入力モジュール155、DS#入力モジュール156、Lkey発行モジュール157を含む。
【0026】
暗号化個人情報登録部170は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。暗号化個人情報登録部170は、暗号化鍵登録モジュール171、暗号化鍵受信モジュール172、暗号化鍵送信モジュール173、暗号化個人情報登録モジュール174を含む。
【0027】
RPC(Remote Procedure Call)機能部175は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。RPC機能部175は、RPCモジュール176を含む。本実施形態の場合、RPCモジュール176は、個人情報サーバ180からの遠隔機能呼び出しに対して、ライセンス情報発行サーバ101上で処理を実行し、戻り値を返す。
【0028】
個人情報登録部181は、個人情報サーバ180の機能構成の一つである。個人情報登録部181は、鍵生成モジュール182、暗号化モジュール183、復号化モジュール184、個人情報入力モジュール185、鍵登録モジュール186、暗号化鍵送信モジュール187、個人情報登録モジュール188を含む。
【0029】
LKey発行部189は、個人情報サーバ180の機能構成の一つである。LKey発行部189は、LA#入力モジュール190、DS#入力モジュール191、LKey発行モジュール192を含む。
【0030】
RPC機能部193は、個人情報サーバ180の機能構成の一つである。RPC機能部193は、RPCモジュール194を含む。RPCモジュール194は、遠隔機能呼び出し機能を有する。本実施形態の場合、RPCモジュール194は、個人情報サーバ180からライセンス情報発行サーバ101上の機能を呼び出す。
【0031】
個人情報データベース195は、個人情報サーバ180のハードディスク内等に格納されている。個人情報データベース195は、LA#情報、ユーザシリアル番号情報、会社名情報、部署名情報、郵便番号情報、住所情報、電話番号情報、担当者名情報、担当者連絡先電話番号情報、メールアドレス情報を含む。なお、個人情報データベース195は、個人情報サーバ180と通信可能な他のサーバ等のハードディスク内に格納されていてもよい。
【0032】
表示部123は、ユーザ端末102の機能構成の一つである。また、入力部124は、ユーザ端末102の機能構成の一つである。表示部125は、販売会社端末103の機能構成の一つである。また、入力部126は、販売会社端末103の機能構成の一つである。表示部127は、ソフトウェア開発業者端末104の機能構成の一つである。また、入力部128は、ソフトウェア開発業者端末104の機能構成の一つである。
【0033】
本システムで管理されるソフトウェアを、ユーザが管理する情報処理装置にインストールするためには、常に、ライセンス情報発行サーバ101から発行されたライセンス情報が必要とされる。ライセンス情報発行サーバ101は、ネットワーク105を介した適正なアクセスがあれば(ライセンス情報の発行申請を受け付けると)、ライセンス情報を発行する。
【0034】
ライセンス情報には、ソフトウェアのインストール先の情報処理装置固有の識別情報を埋め込むことができ、この場合、他の装置に対して同じソフトウェアをインストールする際には、異なるライセンス情報が必要となる。これにより、ソフトウェアの無断複製を防止可能となっている。ライセンス情報発行サーバ101の発行するライセンス情報には、ライセンスファイル(LF)とライセンスキー(Lkey)とがある。
【0035】
図2は、ライセンス情報発行サーバ101等の情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
表示装置201は、例えばウインドウ、アイコン、メッセージ、メニューその他のユーザインターフェース情報を表示する。VRAM202は、表示装置201に表示するための画像を記憶する。
【0036】
このVRAM202に記憶された画像データは、所定の規定に従って表示装置201に転送され、これにより表示装置201に画像が表示される。CDD(コンパクトディスクドライブ)203は、CD−ROMや、CD−R等の記録メディアとの間で各種制御プログラムやデータの読み書きを行う装置である。CDDの代わりにDVDドライブであってもよい。
【0037】
キーボード204は、文字入力を行うための各種キーを有する。PD(ポインティングデバイス)205は、例えば、表示装置201の表示画面上に表示されたアイコン、メニューその他のオブジェクトを指示するために使用される。CPU206は、ROM207、又はHDD(ハードディスクドライブ)209、又はFDD(フレキシブルディスクドライブ)210、又は外部記憶装置203等に格納された制御プログラムに基づいて各デバイスを制御する。なお、ライセンス情報発行サーバ101のCPUがプログラムに基づき、処理を実行することにより、上述したライセンス情報発行サーバ101の機能を実現する。
【0038】
ROM(リードオンリメモリ)207は、各種の制御プログラムやデータを保持する。RAM(ランダムアクセスメモリ)208は、CPU206のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域等を有する。
【0039】
HDD209は、各種制御プログラムや各種データを保存する。ネットワーク・インターフェース(Net−I/F)211は、他の情報処理装置やプリンタ等とネットワーク213を介して通信を行う。CPUバス212は、アドレスバス、データバス及びコントロールバスを含む。CPU206に対する制御プログラムの提供は、ROM207、HDD209、FDD210、CDD203から行うこともできるし、ネットワーク213を介して他の情報処理装置等から行うこともできる。
【0040】
以上、図2を用いて、ライセンス情報発行サーバ101のハードウェア構成について説明したが、ユーザ端末102、販売会社端末103、ソフトウェア開発業者端末も図2と同じ構成を取りうる。なお、ユーザ端末102がMFP等であった場合も、図2に示される構成と同じように、CPUやROM及び/又はHDD、ネットワーク・インターフェース等を有する。そして、MFPのCPUがROM又はHDDに格納されているプログラムを実行することによって、後述するようなMFPの機能を実現する。
【0041】
次に、ライセンス情報発行サーバ101の動作を説明する。
図3は、各アクター(販売会社又はソフトウェア開発業者)が、登録されているログインアカウントにてライセンス情報発行サーバ101にログインする画面の一例を示す図である。図3において、ログイン画面20001上に、ログインID入力フィールド20002と、パスワード入力フィールド20003と、ログインボタン20004と、が表示される。販売会社、ユーザ、ソフトウェア開発業者の各操作者は、ライセンス情報発行サーバ101にてライセンス情報発行等の作業を行うに先立ち、まず本画面を表示させ、システムにログインする。
【0042】
図4は、ライセンス情報管理データベース106の一例を示す図である。ライセンス情報管理データベース106には、アカウント情報、アクター情報が含まれる。
【0043】
図4において、20100は、アカウント(Account)テーブルであり、本システム上でログインする操作者を一意に識別するログインID20101、販売主体を一意に識別するアクターID20102、ログイン時のパスワード20103、を含む。
【0044】
1416は、後述するアクター(Actor)テーブルであり、販売主体を一意に識別するアクターID1417、販売会社又はソフトウェア開発業者の種別を示すアクター種別1418、アクター名1419を含む。
【0045】
図5は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するアプリケーション指定画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図5に示す画面を表示するための画像データを販売会社端末103に送信する。
【0046】
図5において、301は、商品登録アプリケーション指定画面であり、この画面上にアプリケーション一覧リスト302と、商品登録ボタン303と、が表示される。販売会社操作者は、商品登録を行う際には、まず本画面を表示させ、システムに登録されているアプリケーションの一覧から商品登録を行うアプリケーションを指定する。商品登録ボタン303が選択されると、後述する図6に示す画面が表示される。戻るボタン304が選択されると前の画面が表示され、Top Menuへボタン305が選択されるとTop Menu画面が表示される。
【0047】
図6は、ライセンス情報発行サーバ101が提供する商品タイプ指定画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図6に示す画面を表示するための画像データを販売会社端末103に送信する。
【0048】
図6において、401は、商品タイプ指定画面であり、この画面上に、選択可能な商品タイプの選択ラジオボタン402が表示される。図6の画面において商品のタイプが選択され、次へボタン403が選択されると、図7に示す画面が表示される。
【0049】
戻るボタン404が選択されると前の画面が表示され、Top Menuへボタン405が選択されるとTop Menu画面が表示される。
【0050】
なお、商品タイプA1は、販売会社が販売主体となって販売する商品で、ライセンス条件及び保守契約機能の有無が登録された商品である。販売会社がライセンス情報発行サーバ101からソフトウェア識別コードを取得して、ソフトウェアパッケージに含めて販売する。そして、この商品を購入したユーザが、ライセンス情報発行サーバ101にソフトウェア識別コードと導入対象のコンピュータのデバイスシリアル番号とを入力して、ライセンス情報を取得して、情報処理装置に導入する。
【0051】
また、商品タイプA2は、販売会社が販売主体となって販売する商品で、ライセンス条件及び保守契約機能の有無が登録された商品である。ソフトウェア開発業者がライセンス情報発行サーバ101からソフトウェア識別コードを取得してソフトウェアパッケージに含め、販売会社が販売する。そして、商品を購入したユーザが、ライセンス情報発行サーバ101にソフトウェア識別コードと導入対象の情報処理装置のデバイスシリアル番号とを入力して、ライセンス情報を取得して、情報処理装置に導入する。
【0052】
また、商品タイプB1は、ソフトウェア開発業者が販売主体となって販売する商品で、ライセンス条件は登録されていない商品である。ソフトウェア開発業者がライセンス情報発行サーバ101からライセンス情報を取得する際に、ライセンス条件を指定してライセンス情報を取得し、ソフトウェアパッケージに含めて販売する。
【0053】
また、商品タイプB2は、ソフトウェア開発業者が販売主体となって販売する商品で、ライセンス条件は登録されていない商品である。ソフトウェア開発業者がライセンス情報発行サーバ101からライセンス情報を取得する際に、ライセンス条件と導入対象の情報処理装置のデバイスシリアル番号とを指定してライセンス情報を取得し、ソフトウェアパッケージに含めて販売する。
【0054】
また、商品タイプB3は、販売会社が販売主体となって販売する商品で、ライセンス条件は登録されていない商品である。販売会社がライセンス情報発行サーバ101からライセンス情報を取得する際に、ライセンス条件を指定してライセンス情報を取得し、ソフトウェアパッケージに含めて販売する。
【0055】
また、商品タイプB4は、販売会社が販売主体となって販売する商品で、ライセンス条件は登録されていない商品である。販売会社がライセンス情報発行サーバ101からライセンス情報を取得する際に、ライセンス条件と導入対象の情報処理装置のデバイスシリアル番号を指定してライセンス情報を取得し、ソフトウェアパッケージに含めて販売する。
【0056】
図7は、ライセンス情報発行サーバ101が提供する商品登録画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図7に示す画面を表示するための画像データを販売会社端末103に送信する。より具体的に説明すると、図6でA1又はA2の商品タイプが選択されて次へボタン403が選択されたことをライセンス情報発行サーバ101が検知すると図6を表示していた端末に対して図7の画面情報を送信する。
【0057】
図7において、501は商品登録画面であり、この画面上に、商品登録対象となるアプリケーションの情報502、選択された商品タイプ503、商品名入力ボックス504、商品コード入力ボックス505、ライセンス台数入力ボックス506が表示される。また、この画面上に、ライセンス期限タイプ指定ラジオボタン507、ライセンス期限が一定期間の場合のライセンス期限入力ボックス508、カウント条件指定チェックボックス509、カウンタ1のカウント値入力ボックス510が表示される。また、この画面上に、カウンタ1のStopさせる/させない指定ボタン511、カウンタ2のカウント値入力ボックス512、カウンタ2のStopさせる/させない指定ボタン513、カウンタ3のカウント値入力ボックス514が表示される。また、この画面上に、カウンタ3のStopさせる/させない指定ボタン515、アプリケーションリソース指定チェックボックス525、アプリケーションリソーススクリプト用ファイル名入力ボックス526が表示される。また、この画面上に、アプリケーションリソーススクリプトファイル用ファイル名指定ボタン527、保守契約機能の有効/無効指定ラジオボタン516、保守契約条項画面表示用ファイル名入力ボックス517が表示される。また、この画面上に、保守契約条項画面表示用ファイル名指定ボタン518、保守契約条項ダウンロード用ファイル名入力ボックス519、保守契約条項ダウンロード用ファイル名指定ボタン520が表示される。また、この画面上に、登録ボタン521、クリアボタン522、戻るボタン523、Top Menuへボタン524が表示される。
【0058】
販売会社操作者は、本画面において、商品登録の対象となるアプリケーションの内容を確認した後、商品名、商品コード、ライセンス台数、ライセンス期限、ライセンスカウント情報、保守契約情報を入力して、登録ボタン521を選択する。このことにより、商品登録を行うことができる。販売会社操作者が、クリアボタン522を選択すると、本画面が表示された後に入力した内容が全てクリアされる。販売会社操作者が、戻るボタン523を選択すると、前の画面が表示され、Top Menuへボタン524を選択すると、Top Menu画面が表示される。
【0059】
図8は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するソフトウェア識別コード発行商品指定画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103又はソフトウェア開発業者端末104からネットワーク105を介したアクセスを受けて図8に示す画面を表示するための画像データを販売会社端末103又はソフトウェア開発業者端末104に送信する。
【0060】
図8において、601は、ソフトウェア識別コード発行商品指定画面である。この画面上にアプリケーション情報602と、アプリケーションに登録されている商品一覧603と、SID発行ボタン604と、戻るボタン605と、Top Menuへボタン606と、が表示される。
【0061】
販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者は、ソフトウェア識別コードを発行する際には、まず本画面を表示させる。そして、システムに登録されているアプリケーションのうち、対象アプリケーションに登録されている商品一覧からソフトウェア識別コードを発行する商品を指定する。戻るボタン605が選択されると前の画面が表示され、Top Menuへボタン606が選択されるとTop Menu画面が表示される。
【0062】
図9は、ライセンス情報発行サーバ101におけるソフトウェア識別コード発行画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103又はソフトウェア開発業者端末104において図8の画面が表示された状態でSID発行ボタン604が選択されたことを検知する。すると、ライセンス情報発行サーバ101は、図8を表示していた端末に対し図9に示す画面を表示するための画像データを送信する。
【0063】
図9において、701は、ソフトウェア識別コード発行画面である。この画面上にアプリケーション情報702と、アプリケーションに登録されており、かつ、前画面で指定されたソフトウェア識別コード発行対象の商品情報703と、ソフトウェア識別コードを発行するライセンス本数入力ボックス704と、が表示される。また、この画面上に発行ボタン705と、ソフトウェア識別コード発行履歴表示706と、戻るボタン707と、Top Menuへボタン708と、が表示される。
【0064】
販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者は、ソフトウェア識別コードを発行するライセンス本数をライセンス本数入力ボックス704に入力して発行ボタン705を選択することで、ソフトウェア識別コードの発行を指示する。
【0065】
戻るボタン707が選択されると前の画面が表示され、Top Menuへボタン708が選択されるとTop Menu画面が表示される。
【0066】
図10は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するソフトウェア識別コード入力画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザ端末102からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図10に示す画面を表示するための画像データをユーザ端末102に送信する。
【0067】
図10において、801はソフトウェア識別コード入力画面であり、この画面上にソフトウェア識別コード入力ボックス802と、Submitボタン803と、が表示される。
【0068】
ユーザは、ライセンス情報の発行を行う際には、まず本画面を表示させ、購入したソフトウェアパッケージに記載されたソフトウェア識別コードを該当入力ボックスに入力して、Submitボタンを選択する。Submitボタンが選択されると、図11に示す画面が表示される。
【0069】
図11は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報発行画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザ端末102において図10のSubmitボタン803が選択されたことを受信すると、図11に示す画面を表示するための画像データをユーザ端末102に送信する。
【0070】
図11において、901は、ライセンス情報発行画面(図では「ライセンス情報ファイル発行」と記載されている)である。この画面上に、ソフトウェア情報(図では「商品の情報」と記載されている)と、デバイスシリアル番号入力ボックス902と、デバイスシリアル番号入力方法選択ラジオボタン903と、デバイスシリアル番号ファイル名入力ボックス904と、が表示される。また、この画面上に、デバイスシリアル番号ファイル指定用参照ボタン905と、ライセンス情報の発行を指示する発行するボタン906と、前の画面に戻る、戻るボタン907と、が表示される。また、この画面上に、ライセンス情報発行処理自体を中止する、中止するボタン908が表示される。
【0071】
デバイスシリアル番号入力ボックス902には、ソフトウェアのライセンス本数から発行済みのライセンス本数を引いた値と、デバイスシリアル番号入力ボックスの最大表示個数の小さい方の数分表示される。
【0072】
ユーザは本画面において、表示されたソフトウェア情報が購入したソフトウェアと相違ないことを確認した後、903にてデバイスシリアル番号指定方法を選択する。ユーザは、上側のラジオボタンを選択した場合は、ソフトウェアを導入する情報処理装置のデバイスシリアル番号をデバイスシリアル番号入力ボックスに入力する。
【0073】
ユーザは、下側のラジオボタンを選択した場合は、デバイスシリアル番号ファイル名入力ボックスにデバイスシリアル番号ファイルを絶対パスで入力するか、又はデバイスシリアル番号ファイル指定用参照ボタンを選択する。そして、ユーザは、オペレーティングシステム標準のファイル指定ダイアログボックスにおいて、デバイスシリアル番号ファイルを指定する。
【0074】
ユーザは、何れかの方法にてデバイスシリアル番号の指定を行った後、発行するボタン906を選択する。このことにより、入力されたデバイスシリアル番号に係る、ソフトウェアを導入(インストール)する際に必要となるライセンス情報がライセンス情報発行サーバ101内の所定の場所に生成される。ライセンス情報の生成が完了すると、ライセンス情報発行サーバ101は、図12に示す画面を表示するための画像データをユーザ端末102に送信する。
【0075】
図12は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報取得画面の一例を示す図である。
図12において、1001は、ライセンス情報取得画面(図では「ライセンスファイル取得」と記載されている)である。この画面上に、ライセンス情報発行日時(図では「ライセンスファイル発行日」と記載されている)と、ライセンス情報の取得を指示する取得ボタン1002と、が表示される。また、この画面上に、前の画面に戻る、戻るボタン1005と、Topメニューに戻るためのTopメニューへ戻るボタン1006と、が表示される。
【0076】
ユーザが本画面において、先に発行されたライセンス情報(ファイル)を取得するために取得ボタン1002を選択すると、オペレーティングシステム標準のファイル指定ダイアログボックス1003が表示される。任意のライセンス情報(ファイル)の保存先とファイル名とを入力して保存を指示すると、オペレーティングシステム標準のダウンロード中ダイアログ1004が表示されダウンロードが行われる。
【0077】
図13は、商品登録時にライセンス条件を指定しない商品タイプが選択された場合にライセンス情報発行サーバ101が提供する商品登録画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図13に示す画面を表示するための画像データを販売会社端末103に送信する。より具体的に説明すると、図6でB1〜B4の何れかの商品タイプが選択されて次へボタン403が選択されたことをライセンス情報発行サーバ101が検知すると図6を表示していた端末に対して図13の画面情報を送信する。
【0078】
図13において、1101は商品登録画面である。この画面上に、商品登録対象となるアプリケーションの情報1102、選択された商品タイプ1103、商品名入力ボックス1104、商品コード入力ボックス1105、登録ボタン1106、クリアボタン1107が表示される。また、この画面上に、戻るボタン1108、Top Menuへボタン1109が表示される。
【0079】
販売会社操作者は、本画面において、商品登録の対象となるアプリケーションの内容を確認した後、商品名、商品コードを入力して、登録ボタン1106を選択することにより、商品登録を行うことができる。クリアボタン1107が選択されると、本画面の表示後に入力した内容が全てクリアされる。戻るボタン1108が選択されると、前の画面が表示され、Top Menuへボタン1109が選択されると、Top Menu画面が表示される。
【0080】
図14は、販売会社又はソフトウェア開発業者がライセンス情報を発行する際にライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報発行対象商品指定画面の一例を示す図である。
【0081】
図14において、1201は、ライセンス情報発行商品指定画面である。この画面上にアプリケーション情報1202と、アプリケーションに登録されている商品一覧1203と、LF発行ボタン1204と、戻るボタン1205とTop Menuへボタン1206と、が表示される。
【0082】
販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者は、ライセンス情報を発行する際には、まず本画面を表示させ、システムに登録されているアプリケーションのうち、対象アプリケーションに登録されている商品一覧からライセンス情報を発行する商品を指定する。
【0083】
戻るボタン1205が選択されると前の画面が表示され、Top Menuへボタン1206が選択されると「Top Menu画面」が表示される。
【0084】
図15は、販売会社又はソフトウェア開発業者がライセンス情報を発行する際に、ライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報発行画面の一例を示す図である。
図15において、1301は、ライセンス情報発行画面である。この画面上に、ライセンス情報発行対象となるアプリケーションの情報1302、選択された商品情報1303、ライセンス期限タイプ指定ラジオボタン1304、ライセンス期限が一定期間の場合のライセンス期限入力ボックス1305が表示される。また、この画面上に、カウント条件指定チェックボックス1306、カウンタ1のカウント値入力ボックス1307、カウンタ1のStopさせる/させない指定ボタン1308、カウンタ2のカウント値入力ボックス1309が表示される。また、この画面上に、カウンタ2のStopさせる/させない指定ボタン1310、カウンタ3のカウント値入力ボックス1311、カウンタ3のStopさせる/させない指定ボタン1312が表示される。また、この画面上に、アプリケーションリソース指定チェックボックス1318、アプリケーションリソーススクリプト用ファイル名入力ボックス1319、アプリケーションリソーススクリプトファイル用ファイル名指定ボタン1320が表示される。また、この画面上に、デバイスシリアル番号入力ボックス1313、デバイスシリアル番号ファイル指定ボタン1314、発行ボタン1315、戻るボタン1316、Top Menuへボタン1317が表示される。
【0085】
操作者は、本画面において、ライセンス情報発行の対象となるアプリケーションの内容を確認した後、ライセンス期限、ライセンスカウント情報、ソフトウェアを導入する情報処理装置のデバイスシリアル番号を入力して、発行ボタン1315を選択する。このことにより、ライセンス情報の発行を要求することができる。戻るボタン1316が選択されると、前の画面が表示され、Top Menuへボタン1317が選択されると、Top Menu画面が表示される。
ライセンス情報の発行が完了すると、図12に示す画面が表示され、ライセンス情報を取得することができる。
【0086】
図16は、ライセンス情報管理データベース106の一例を示す図である。ライセンス情報管理データベース106には、アプリケーション情報、ライセンス情報を含む商品情報、アクター情報、ソフトウェア識別コード情報、デバイスシリアル番号情報が含まれる。
【0087】
ここで、ソフトウェアとは、情報処理装置に導入して動作させることで価値を生み出す一般的なソフトウェアと同義である。アプリケーションは、情報処理装置上で特定の処理を行うことを可能とするためにソフトウェア開発業者が開発したソフトウェアを意味する。また、商品とは、本システムに登録されたアプリケーションを販売主体・流通経路・ライセンス条件等を規定して定義した販売単位である。ユーザは商品を購入後、ユーザ自身の情報処理装置に導入して使用することになる。
【0088】
アプリケーション(Application)テーブル1401は、本システム上でアプリケーションを一意に識別するアプリケーション登録番号1402、アプリケーションID1403、アプリケーション・バージョン1404、を含む。また、アプリケーションテーブル1401は、アプリケーション名1405、アクターID1406を含む。
【0089】
商品(Product)テーブル1407は、商品コード1408、アプリケーション登録番号1409、商品名1410、商品タイプ1411、ライセンス台数1412、ライセンス期限1413、カウント情報1414、保守契約情報1415を含む。図5〜図7に示される画面を介して商品登録を実施すると、入力された情報が本テーブル内の各フィールドに格納される。アプリケーションと商品とは1対多の関係にあるため、同一のアプリケーションに対して複数の商品が存在しうる。
【0090】
アクター(Actor)テーブル1416は、販売主体を一意に識別するアクターID1417、販売会社又はソフトウェア開発業者の種別を示すアクター種別1418、アクター名1419を含む。
【0091】
ソフトウェア識別コードテーブル1420は、ソフトウェア識別コード1421、商品コード1422、登録済みデバイス数1423を含む。商品とソフトウェア識別コードとは1対多の関係にあるため、同一の商品に対して複数のソフトウェア識別コードが存在しうる。
【0092】
デバイス(Device)テーブル1424は、デバイスシリアル番号1425、ソフトウェア識別コード1426を含む。ソフトウェア識別コードとデバイスとは1対多の関係にあるため、同一のソフトウェア識別コードに対して複数のデバイスが存在しうる。
【0093】
ライセンスファイルテーブル1427は、ライセンスファイル番号1428、ライセンスファイル1429、ソフトウェア識別コード1430を含む。ソフトウェア識別番号とライセンスファイルとは1対1の関係にある。ライセンスファイルとライセンスファイル番号とは1対多の関係にあるため、同一のライセンスファイルに対して複数のライセンスファイル番号が存在しうる。
【0094】
転送用ライセンスファイルテーブル1431は、転送用ライセンスファイル番号1432、転送用ライセンスファイル1433、アプリケーションID1434、転送元ライセンスファイル番号1435、転送先デバイスシリアル番号1436を含む。アプリケーションIDと転送用ライセンスファイル番号とは1対多の関係にあるため、同一のアプリケーションIDに対して複数の転送ライセンスファイル番号が存在しうる。
【0095】
デバイス商品情報テーブル5720は、商品に対して一意なデバイス商品番号5721、対象機種商品名称5722、LA#の発行状態により内容の変更を禁止することを示す編集ロックフラグ5723等を含む。
【0096】
機番データバンド情報テーブル5780は、デバイス商品情報テーブル5720に対して1対多の関係にあるため、同一のデバイス商品に対して複数の機番データバンドが存在しうる。
機番データバンド情報テーブル5780はデバイス商品コード5781、シーケンス番号5782、データバンドプレフィックス5783、データバンド開始番号5784、データバンド終了番号5785、編集ロックフラグ5786、仕向け地域5787等を含む。
【0097】
アプリケーションとデバイス商品とを関連付ける、アプリケーションID、デバイス商品コード関連付けテーブル5810は、アプリケーションID5811と、デバイス商品コード5812と、を含む。アプリケーションIDとデバイス商品とは1対多の関係にあるため、同一のアプリケーションIDに対して複数のデバイス商品が存在しうる。
【0098】
(ライセンス情報発行サーバへのアプリケーション商品の登録)
図17は、ライセンス情報発行サーバ101におけるライセンス商品登録処理の一例を示すフローチャートである。
所定の商品登録処理開始操作が行われると、本フローチャートに係る処理が実行される。ステップS1501において、ライセンス情報発行サーバ101は、アプリケーション指定画面(図5)を販売会社端末の表示装置上に表示する。次に、ステップS1502において、ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社操作者が商品登録を行うアプリケーションの商品登録ボタンの選択を受け付ける。商品登録ボタンが選択されると、ステップS1503において、ライセンス情報発行サーバ101は、商品タイプ指定画面(図6)の表示処理を行う。
【0099】
次に、ステップS1504において、操作者が商品タイプを選択し、次へボタンを選択する。すると、ステップS1505に進み、ライセンス情報発行サーバ101は、選択された商品タイプがBタイプ(ライセンス条件を指定しない商品タイプ)か否かを調べる。Bタイプの商品タイプが選択された場合、ステップS1506において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス条件と保守契約機能との設定項目を含まない商品登録画面(図13)を表示する。
【0100】
次に、ステップS1507にて操作者による商品情報の入力を受け付け、ステップS1510に進む。ステップS1505において、Bタイプの商品タイプが選択されていない場合、ステップS1508において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス条件と保守契約機能との設定項目を含む商品登録画面(図7)を表示する。
【0101】
次に、ステップS1509において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者による商品情報、ライセンス条件及び保守契約情報の入力を受け付け、ステップS1510に進む。ステップS1510で操作者が登録ボタンを選択する。すると、ステップS1511において、ライセンス情報発行サーバ101は、商品の登録を行い、図17に示す処理を終了する。
【0102】
(ライセンス情報発行サーバへのデバイス商品の登録)
図18は、ライセンス情報発行サーバ101におけるデバイス商品登録処理の一例を示すフローチャートである。
所定のデバイス商品登録処理開始操作を行うと、本フローチャートに係る処理が実行される。ステップS501において、ライセンス情報発行サーバ101は、デバイス商品登録画面の表示を行う。ライセンス情報発行サーバ101は、図19に示すように、デバイス商品を登録するデバイス商品登録画面5101を表示する。図19は、デバイス商品登録画面5101の一例を示す図である。デバイス商品登録画面5101には、デバイス商品コード5102、デバイス商品名称5103、商品概要5104、機番データバンドのプリフィックス5105と5107、機番データバンドの開始番号5106、終番5108等の入力フィールドがある。
【0103】
また、デバイス商品登録画面5101には、既に登録されている選択可能な仕向け地域を指定する仕向け地域リストボックス5109や、入力完了時次へ進む次へボタン5110がある。ここで、機番データバンドとは、デバイスシリアル番号の並びを表し、後述する仕向け地域の判定等に用いられる。仕向け地域とは、デバイス商品、オプション商品、アプリケーションの販売地域を示す。仕向け地域として、予め複数の販売会社名がライセンス情報発行サーバ101等に登録されている。
【0104】
ステップS502において、デバイス商品登録を行うユーザは、デバイス商品登録画面5101に表示されている入力フィールドを記入し、デバイス商品パラメータを設定する。
次に、ステップS503において、ユーザが適正な入力をしないで次へボタン5110を押すと、ライセンス情報発行サーバ101は、再度同じ入力画面を表示される。一方、ステップS503において、ユーザが適正な入力をして、次へボタン5110を押すと、ライセンス情報発行サーバ101は、設定されたデータを、図20に示すデバイス商品登録確認画面5201に表示する(ステップS504)。図20は、デバイス商品登録確認画面5201の一例を示す図である。ステップS505において、ユーザは、登録内容を確認し、登録ボタン5202を押下する。ステップS506において、ライセンス情報発行サーバ101は、DBにデバイス商品情報を設定し、図18に示す処理を終了する。
【0105】
(ライセンス情報発行サーバへのオプション商品の登録)
図21〜図23は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するオプション商品登録のための入力画面である。図21は、オプション登録画面の一例を示す図である。図22は、オプション商品登録画面の一例を示す図である。図23は、オプション商品登録確認画面の一例を示す図である。
【0106】
ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図21〜図23に示す画面を表示するための表示用データを販売会社端末103に送信する。
【0107】
図24は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するオプション商品登録処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートと図21〜図23の画面とを使って商品登録について説明する。
まず、販売会社の操作者(以下、操作者という)は、販売会社端末103からネットワーク105を介してライセンス情報発行サーバ101にログインし、操作メニュー(図示せず)を表示させる。このメニューには例えば商品登録や設定してある商品を参照・変更できる商品参照メニュー等がある。
【0108】
操作者が操作メニュー(図示せず)から商品登録を選択すると商品登録処理が始まり、ステップS5301において、ライセンス情報発行サーバ101は、オプション登録の新規登録画面5401を表示する。オプション登録の新規登録画面5401には機能ID5402と機能名5403とを入力する項と、次へボタン5404と、スキップボタン5405と、がある。ステップS5302において、操作者は、機能ID5402と機能名5403とを入力し、次へボタン5404を選択する。
【0109】
ここで、次へボタンの判断で不適切な入力の場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS5301に処理を戻す。次へボタン5404が押されたと判断した場合、ライセンス情報発行サーバ101は、設定されたデータをDBに設定する。つまり、ライセンス情報発行サーバ101は、オプション機能名情報を設定する(ステップS5304)。
【0110】
続いて、ステップS5305において、ライセンス情報発行サーバ101は、オプション商品を登録する画面5501を表示する。画面5501には、オプション商品コード入力フィールド5502、オプションの商品名称を入力するフィールド5503、商品概要入力欄5504、オプション機能名の選択フィールド5505がある。また、画面5501には、既に登録されている選択可能なデバイス商品フィールド5506がある。このデバイス商品フィールド5506では、操作者は、「0」個以上複数選択することができる。また、画面5501には、入力完了時に次へ進むための次へボタン5507がある。
【0111】
ステップS5306において、操作者は、オプション商品コード入力フィールド5502、オプションの商品名称を入力するフィールド5503、商品概要入力欄5504、オプション機能名の選択フィールド5505に情報を入力する。また、操作者は、既に登録されている選択可能なデバイス商品フィールド5506の情報を入力し、ステップS5307において、次へボタン5507を押下する。
【0112】
操作者が、適正な入力をしないで次へボタン5507を押すと、ライセンス情報発行サーバ101は、再度同じ入力画面を表示する。入力が適正な場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS5308に進み、オプション商品登録確認画面5601を表示する。次に、ユーザがステップS5309において登録ボタン5602を押下する。すると、ステップS5310において、ライセンス情報発行サーバ101は、設定されたデータをDBに設定し、図24に示す処理を終了する。
【0113】
(オプション商品、デバイス商品管理データベース)
図25は、ライセンス情報管理データベース106に含まれる情報を簡易的に示した図である。ライセンス情報管理データベース106は、オプション商品情報テーブル5710、デバイス商品情報テーブル5720、これら2つの情報テーブルが多対多の関係であるのでこれを関連付ける、オプション商品、デバイス商品関連付けテーブル5730を有する。また、ライセンス情報管理データベース106は、機能情報テーブル5740、顧客情報テーブル5750、ライセンスアクセス番号テーブル5760、ライセンスキー情報テーブル5770を有する。また、ライセンス情報管理データベース106は、機番データバンド情報テーブル5780、個人情報サーバ情報テーブル5790を有する。
【0114】
機能情報テーブル5740は、印字装置のオプションを分類識別するための機能ID5741、機能名5742を含む。機能情報は、オプション商品に対して1対多の関係にあるため、同一のオプション商品に対して複数のライセンスアクセス番号が存在しうる。
【0115】
オプション商品情報テーブル5710は、本システム上で一意となるオプション商品コード5711、オプションの機能分類を示す機能ID5712、商品名5713、商品概要5714、商品登録日5715を含む。
【0116】
ライセンスアクセス番号は、オプション商品に対して1対多の関係にあるため、同一のオプション商品に対して複数のライセンスアクセス番号が存在しうる。
ライセンスアクセス番号テーブル5760は、ライセンスアクセス番号(LA#)5761、ライセンスアクセス番号の発行シーケンス番号5762、LA#の発行日5763、オプション商品コード5764、デバイスシリアル番号(DS#)5765を含む。また、ライセンスアクセス番号テーブル5760は、ユーザシリアル番号5766、ライセンスの有効・無効状態を示すステータス5767を含む。
顧客情報テーブル5750は、ライセンスアクセス番号(LA#)5751、個人情報サーバID5752、暗号化個人情報5753を含む。
個人情報サーバ情報テーブル5790は、個人情報サーバID5791、公開鍵5792を含む。
【0117】
ライセンスキー(Lkey)情報テーブル5770は、Lkey5771、ライセンスアクセス番号(LA#)5772、LA#発行日時5773を含む。
デバイス商品情報テーブル5720と、機番データバンド情報テーブル5780とは、図16に示したものと同一である。
【0118】
デバイス商品情報テーブル5720は、商品に対して一意なデバイス商品番号5721、対象機種商品名称5722、LA#の発行状態により内容の変更を禁止することを示す編集ロックフラグ5723、デバイス商品概要5724等を含む。
機番データバンド情報テーブル5780は、デバイス商品情報テーブル5720に対して1対多の関係にあるため、同一のデバイス商品に対して複数の機番データバンドが存在しうる。
【0119】
機番データバンド情報テーブル5780は、デバイス商品コード5781、シーケンス番号5782、データバンドプレフィックス5783、データバンド開始番号5784、データバンド終了番号5785を含む。また、機番データバンド情報テーブル5780は、編集ロックフラグ5786、仕向け地域5787等を含む。
オプション商品とデバイス商品とを関連付けるテーブル5730は、オプション商品コード5731、デバイス商品コード5732を含む。オプション商品とデバイス商品とは1対多の関係にあるため、同一のオプション商品に対して複数のデバイス商品が存在しうる。
【0120】
(ライセンス情報発行サーバによるアプリケーション商品のソフトウェア識別コードの発行)
次に、図26のフローチャートを用いて、ソフトウェア識別コード発行処理について説明する。図26は、ソフトウェア識別コード発行処理の一例を示すフローチャートである。
販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者(以下、操作者ともいう)が、所定のソフトウェア識別コード発行処理の開始操作を行うと、本フローチャートに係る処理が実行される。ステップS1601において、ライセンス情報発行サーバ101は、発行対象アプリケーションのソフトウェア識別コード発行商品指定画面(図8)を表示する。次に、ステップS1602において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者によるソフトウェア識別コードの発行を行う商品のSID発行ボタンの選択を受け付ける。
【0121】
ここで、操作者のログインIDと選択した商品とから、ステップS1603において、ライセンス情報発行サーバ101は、選択商品と操作者アカウントとのActorIDの比較を行う。つまりライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア識別コード発行時に、アプリケーション商品中のアプリケーション・ソフトウェアの属性情報であるActorIDと、ソフトウェア識別コード発行操作を行っている操作者のActorIDと、を比較する。このことで、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア識別コード発行操作を行う操作者の販売主体と、アプリケーション商品中のアプリケーション・ソフトウェアの販売主体と、が一致した場合のみ、ソフトウェア識別コード発行を許可する。このことにより、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア識別コード発行を依頼する操作者と販売主体との異なるアプリケーション商品に対してソフトウェア識別コードの発行を制限することができる。
【0122】
ステップS1603において、ライセンス情報発行サーバ101は、図4と図17とで示される予め登録されたデータベースを参照する。即ち、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア操作者のアクターIDをAccountテーブル20100のアクターID20102から取得する。また、ライセンス情報発行サーバ101は、Productテーブル1407のアプリケーション登録番号1409と一致するアプリケーションテーブル1401のアプリケーション登録番号を検索する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、同レコードのアクターIDを取得することで、商品のアクターIDを取得する。
【0123】
そして、ステップS1604において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者のアクターIDと選択した商品のアクターIDと、を比較する。比較の結果、一致しなかった場合、ステップS1609において、ライセンス情報発行サーバ101は、SID発行エラー画面(図示せず)を表示し、図26に示す処理を終了する。
【0124】
一方、ステップS1604の比較の結果、操作者のアクターIDと選択した商品のアクターIDとが一致した場合、ステップS1605において、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア識別コード発行画面(図9)を表示する。
【0125】
続いて、ステップS1606において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者が発行するソフトウェア識別コードのライセンス本数の入力を受け付ける。そして、ステップS1607において、ライセンス情報発行サーバ101は、発行ボタンの選択を受け付ける。発行ボタンが選択されると、ステップS1608において、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア識別コードを発行し、図26に示す処理を終了する。
【0126】
(ユーザからの要求によるアプリケーション商品のライセンス情報の発行)
次に、図27のフローチャートを用いて、ユーザからの要求によるライセンス情報発行処理について説明する。図27は、ユーザからの要求によるライセンス情報発行処理の一例を示すフローチャートである。
【0127】
ユーザが、所定のライセンス情報発行開始操作を行うと、本フローチャートに係る処理が実行される。ステップS1701において、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア識別コード入力画面(図10)をユーザ端末の表示装置上に表示する。
次に、ステップS1702において、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザによるソフトウェア識別コードの入力を受け付ける。ソフトウェア識別コードが入力されると、S1703において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報発行画面(図11)を表示する。
【0128】
次に、ステップS1704において、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザによるデバイスシリアル番号の入力を受け付ける。デバイスシリアル番号の入力が終了すると、ユーザは、ステップS1705において、発行するボタンを選択することにより、ライセンス情報(ファイル)の発行を指示する。ここで、ライセンス情報発行サーバ101は、入力されたソフトウェア識別コードとデバイスシリアル番号とを基にS1706において、機番データバンド検索を行う。
ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報発行時にユーザにより入力されたソフトウェア識別コードに対応する機番データバンドの範囲に、同じくライセンス情報発行時にユーザにより入力されたデバイスシリアル番号が入っているか否かを判定する。このことで、ライセンス情報発行サーバ101は、ある仕向け地域向けアプリケーションが別の仕向け地域向けデバイスにインストールされないように、ライセンス情報発行を制限する。
【0129】
ステップS1706において、ライセンス情報発行サーバ101は、図17に示される予め登録されたデータベースを参照する。即ち、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザの入力したソフトウェア識別コードをソフトウェア識別コードテーブル1420から検索し、検索されたレコードから商品コード1422を参照する。
【0130】
更に、ライセンス情報発行サーバ101は、商品コードからProductテーブル1407を参照し、商品コードに一致するレコードを検索する。同様に、ライセンス情報発行サーバ101は、アプリケーションテーブル1401のアプリケーション登録番号1402、アプリケーションID1403を検索する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、このアプリケーションIDと一致するデバイス商品コード関連付けテーブルのアプリケーションID5811を特定し、アプリケーションID5811を用いてデバイス商品コード5812を検索する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、更にデバイス商品コード5812から機番データバンド情報テーブル5780のデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785とを検索する。
【0131】
以上によりライセンス情報発行サーバ101は、ユーザに入力されたソフトウェア識別コードに対するデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785とを取得する。次にライセンス情報発行サーバ101はユーザに入力されたデバイスシリアル番号が、検索された機番データバンド情報テーブル5780のデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在するか否かを判定する(ステップS1707)。
ここで、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号がデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在すれば、ライセンス情報発行が可能となる。一方、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号がデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在しない場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス発行エラー画面を表示する(ステップS1708)。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、図27に示す処理を終了する。
【0132】
ステップS1709において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報を生成する。そいて、ステップS1710において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報取得画面(図12)を表示する。ユーザは生成されたライセンス情報を取得するために、ステップS1711において、取得するボタンを選択する。すると、ステップS1712において、オペレーティングシステム標準の保存ダイアログが表示され、ユーザは任意の保存先とファイル名とを入力して保存を行い、図27に示す処理が終了する。
【0133】
なお、本実施形態では、ライセンス情報発行サーバ101がユーザに直接、ライセンス情報を発行する場合について説明した。しかしながら、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア開発業者にライセンス情報を発行し、ソフトウェア開発業者が発行されたライセンス情報をユーザに転送するようにしてもよい。
【0134】
(販売会社又はソフトウェア開発業者からの要求によるアプリケーション商品のライセンス情報の発行)
次に、図28のフローチャートを用いて、販売会社又はソフトウェア開発業者からの要求によるライセンス情報発行処理について説明する。図28は、販売会社又はソフトウェア開発業者からの要求によるライセンス情報発行処理の一例を示すフローチャートである。
【0135】
販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者(以下、操作者ともいう)が、所定のライセンス情報発行開始操作を行うと、本フローチャートに係る処理が実行される。ステップS1801において、ライセンス情報発行サーバ101は、発行対象アプリケーションのライセンス情報発行商品指定画面(図14)を表示する。
【0136】
次に、ステップS1802において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者によるライセンス情報の発行を行う商品のLF発行ボタンの選択を受け付ける。次に、ステップS1803において、ライセンス情報発行サーバ101は、LF発行ボタンが選択された商品の商品タイプが、デバイスシリアル番号管理ありの商品か否かを判定する。ライセンス情報発行サーバ101は、デバイスシリアル番号管理ありの商品の場合、ステップS1804において、デバイスシリアル番号の設定項目を含むライセンス情報発行画面(図15)を表示する。
次に、ステップS1805において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者によるライセンス条件とデバイスシリアル番号との入力を受け付け、ステップS1808に進む。
【0137】
一方、ステップS1803において、LF発行ボタンが選択された商品の商品タイプがデバイスシリアル番号管理ありの商品でない場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS1806に進む。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、デバイスシリアル番号の設定項目を含まないライセンス情報発行画面を表示する。
【0138】
次に、ステップS1807において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者によるライセンス条件の入力を受け付け、ステップS1808に進む。ステップS1808において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者による、発行するボタンの選択を受け付ける。発行するボタンが選択されると、ステップS1809において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報を生成する。そして、ステップS1810において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報取得画面(図12)を表示する。
【0139】
操作者は生成されたライセンス情報を取得するために、ステップS1811において、取得するボタンを選択する。すると、ステップS1812において、オペレーティングシステム標準の保存ダイアログが表示され、操作者は任意の保存先とファイル名とを入力して保存を行い、図28に示す処理が終了する。
【0140】
本実施形態では、ユーザは、以上のようにして発行されたライセンス情報を用いて認証を受け、アプリケーション商品をユーザのデバイスにインストールし、デバイスの機能を追加することができる。ライセンス情報を用いて認証することで、アプリケーション商品が不適切にコピーされたり、インストールされたりすることを防止できる。
【0141】
(ライセンス情報発行サーバによるオプション商品のライセンスアクセス番号発行の説明)
図29〜図31は、ライセンスアクセス番号を発行するための画面である。図29は、LA#発行のためのオプション商品検索画面の一例を示す図である。図30は、LA#発行のためのオプション情報の表示画面の一例を示す図である。図31は、LA#発行のためのダウンロード画面の一例を示す図である。
【0142】
ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア開発業者端末104からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図29〜図31に示す画面を表示するための表示用データをソフトウェア開発業者端末104に送信する。
【0143】
図32は、LA#発行部の制御処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートと、図29〜図31に示した画面を使ってライセンスアクセス番号発行について説明する。
ステップS5801において、ライセンス情報発行サーバ101は、図29の画面5901を表示するための画像データを送信し、オプション商品コードの入力を要求する。画面5901にはオプションの番号入力フィールド5902、検索ボタン5903がある。
【0144】
ユーザが検索ボタン5903を押すと、ステップS5802において、ライセンス情報発行サーバ101は、図30のオプション情報の画面6001を表示する処理を行う。より具体的に説明すると、ライセンス情報発行サーバ101は、オプション商品コードを取得し、データベースからオプション商品コードに関連する情報(オプションに関連する情報)を引き出し、画面情報を生成する。画面6001には、オプションに関連する情報の他に、ライセンスアクセス番号(LA#)の発行数を指定するフィールド6002、発行ボタン6003、過去の発行履歴表示6004がある。また、画面6001には、過去発行したライセンスアクセス番号のダウンロードボタン6005、戻るボタン6006がある。
【0145】
発行ボタン6003が押されると、ステップS5803において、ライセンス情報発行サーバ101は、LA#の発行処理を行い、図31のライセンス番号のダウンロード画面6101を生成し、ライセンスの発行指示を要求する。ステップS5804において、ライセンス情報発行サーバ101は、LA#の発行処理を行い、入力された発行数を取得し、発行数分のライセンスアクセステーブルを生成すると同時にライセンスアクセス番号を生成し、テーブルにセットする。更に、ライセンス情報発行サーバ101は、生成したデータをファイル形式で保存する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、生成したファイルのリンクを含んだ表示データを準備する。
【0146】
ダウンロード画面6101には、ライセンスアクセス番号のダウンロードリンク6102、処理終了のための終了ボタン6103がある。
再発行のためのダウンロードボタン6005が押されると、ステップS5804において、ライセンス情報発行サーバ101は、LA#の発行処理を行い、ライセンス番号のダウンロード画面6101を生成する。ライセンス情報発行サーバ101は、保存されている過去に生成したファイルのリンクを含んだ表示データを準備する。
【0147】
(ユーザ端末からのオプション商品のライセンスキー発行手順の説明)
図33は、オプション商品のライセンスキー発行のための、ユーザ端末102の動作の一例を示すフローチャートである。
ユーザは、ライセンス情報の発行を行う際には、購入したオプションパッケージに記載された個人情報サーバ180のURLをユーザ端末102のブラウザからアクセスする。個人情報サーバ180のURLは、オプションパッケージ購入地域により異なる。
ステップS11601において、ユーザ端末102は、個人情報サーバ180に接続を試みる。ステップS11602において、ユーザ端末102は、個人情報サーバ180に接続可能であれば、ステップS11603に進み、個人情報サーバ180に接続不可能であれば、ステップS11604に進む。
【0148】
ステップS11603において、個人情報サーバ180は、後述するLKey発行処理を行う。一方、S11604において、ユーザは、購入したオプションパッケージに記載されたライセンス情報発行サーバのURLをユーザ端末102のブラウザからアクセスすることにより、ライセンス情報発行サーバ101に接続を試みる。
ステップS11605において、ユーザ端末102は、個人情報サーバ180に接続可能であれば、ステップS11606に進み、個人情報サーバ180に接続不可能であれば、ステップS11607に進む。
ステップS11606において、ライセンス情報発行サーバ101は、LKey発行処理を行う。一方、ステップS11607において、ユーザ端末102のブラウザは接続不可能のエラー画面を表示して、図33に示す処理を終了する。
【0149】
(個人情報データベース)
図34は、個人情報データベース195に含まれる情報を簡易的に示した図である。個人情報データベース195は、個人情報テーブル7000を有する。
個人情報テーブル7000は、オプション商品のライセンス発行の際、ユーザ端末102から入力される個人情報、即ち、LA#情報7001、会社名7002、部署名7003、郵便番号7004、住所7005を含む。また、個人情報テーブル7000は、電話番号7006、担当者名7007、担当者連絡先電話番号7008、メールアドレス7009を含む。
【0150】
(個人情報サーバによるオプション商品のライセンスキー発行の説明)
図35〜図39は、ライセンスキーを発行するための画面である。図35は、ライセンスキー発行処理のライセンスアクセス番号入力画面の一例を示す図である。図36は、ライセンスキー発行処理のデバイスシリアル番号入力画面の一例を示す図である。図37は、ライセンスキー発行処理の個人情報入力処理の個人情報入力画面の一例を示す図である。図38は、ライセンスキー発行処理の情報確認画面の一例を示す図である。図39は、ライセンスキー発行処理のライセンスキー発行完了画面を示す図である。
通常、個人情報サーバ180が正常に稼動している場合、オプション商品のライセンスキー発行は、ユーザ端末102が個人情報サーバ180にアクセスして処理を行う。
【0151】
個人情報サーバ180は、ユーザ端末102からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図35〜図39に示す画面を表示するための表示用データをユーザ端末102に送信する。
【0152】
図40は、個人情報サーバ180におけるライセンスキー発行処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートと、図35〜図39の表示画面を使って個人情報サーバ180におけるライセンスキー発行について説明する。
ユーザは、ライセンス情報の発行を行う際には、購入したオプションパッケージに記載された個人情報サーバ180のURLをユーザ端末102のブラウザからアクセスする。リクエストを受けた個人情報サーバ180は、ステップS11501において、アクセス番号入力画面11001を生成する処理を行う。
【0153】
次に、個人情報サーバ180は、生成した画像データをユーザ端末102に送信し、ライセンスアクセス番号(LA#)の入力を要求する。アクセス番号入力画面11001は、ライセンスアクセス番号(LA#)入力フィールド11002、次へボタン11003からなる。
【0154】
ユーザは、購入したオプションパッケージに記載されたライセンスアクセス番号(LA#)を入力フィールド11002に入力し、次へボタン11003を押す。すると、個人情報サーバ180は、ステップS11502に進み、入力されたライセンスアクセス番号(LA#)を取得する。そして、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、ライセンス情報管理データベース106内のライセンスアクセス番号テーブル5760を検索し、設定されているオプションに関連する情報や商品に関連する情報を引き出す。そして、個人情報サーバ180は、シリアル番号入力を要求する登録画面11101の情報を生成する。
【0155】
登録画面11101には、デバイスシリアル番号入力フィールド11102、入力確認用11103、次へボタン11104、戻るボタン11105がある。これらフィールドにデバイスシリアル番号が入力され、次へボタン11104が押されると、個人情報サーバ180は、ステップS11503の処理を実行する。ステップS11503において、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPC機能を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、ライセンス情報管理データベース106内の図25で示される予め登録されたデータベースを参照して入力されたデバイスシリアル番号を確認し、既に発行済みの機器であるか否かを判断する。
【0156】
この判断結果がライセンス未発行である場合、個人情報サーバ180は、ステップS11505の処理を行う。ステップS11505において、個人情報サーバ180は、ユーザにライセンスの発行を確認するための画面である図38の情報確認画面11201を表示する。情報確認画面11201には、ライセンス発行ボタン11202と戻るボタン11203とがある。
【0157】
ライセンス発行ボタン11202が押されると、個人情報サーバ180は、ステップS11506に進む。ステップS11506において、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、入力されたソフトウェア識別コードとデバイスシリアル番号とを基に、ライセンス情報管理データベース106内の図25で示される予め登録されたデータベースを参照して機番データバンド検索を行う。
機番データバンド検索では、ライセンスキー発行時にユーザにより入力されたライセンスアクセス番号(LA#)に対応する機番データバンドの範囲に、同じくライセンスキー発行時にユーザにより入力されたデバイスシリアル番号が入っているか否かを判定する。このようにすることで、ある仕向け地域向けオプション商品が別の仕向け地域向けデバイスで有効にならないように、ライセンスキー発行を制限することができる。
【0158】
ステップS11506の処理では、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、ライセンス情報発行サーバ101のライセンス情報管理データベース106内の図25で示される予め登録されたデータベースを参照する。即ち、個人情報サーバ180は、ユーザの入力したライセンスアクセス番号(LA#)をライセンスアクセス番号テーブル5760から検索し、検索されたレコードからオプション商品コード5764を参照する。
更に、個人情報サーバ180は、オプション商品コードからオプション商品情報テーブル5710を参照し、オプション商品コードに一致するレコードを検索する。そして、個人情報サーバ180は、オプション商品、デバイス商品関連付けテーブル5730のオプション商品コード5731からデバイス商品コード5732を検索する。更に、個人情報サーバ180は、デバイス商品コード5732でデバイス商品情報テーブル5720のデバイス商品番号5721を検索し、機番データバンド情報テーブル5780のデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785とを検索する。以上により、個人情報サーバ180は、ユーザに入力されたライセンスアクセス番号(LA#)に対するデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785とを取得する。
【0159】
次に、個人情報サーバ180は、ユーザに入力されたデバイスシリアル番号が、検索された機番データバンド情報テーブル5780のデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在するか否かを判定する(ステップS11507)。
ここで、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号がデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785の間に存在すれば、ライセンスキー発行が可能となる。
【0160】
ステップS11507の判定の結果、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号がデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在しなければ、個人情報サーバ180は、ステップS11508に進む。ステップS11508において、個人情報サーバ180は、ライセンスキー発行エラー画面(図示せず)を表示する。そして、個人情報サーバ180は、図40に示す処理を終了する。
【0161】
一方、ステップS11507の判定の結果ライセンスキー発行が可能な場合、個人情報サーバ180は、ステップS11510に進む。ステップS11510において、個人情報サーバ180は、個人情報入力画面4001を生成する処理を行い、ユーザに個人情報の登録を求める。そして、個人情報サーバ180は、個人情報登録部181の機能を用いて、個人情報データベース195に個人情報と、URL引数、或いはCookie等の手段を用いて取得したライセンスキー発行時にユーザにより入力されたLA#と、を登録する。また、個人情報サーバ180は、個人情報を基に、個人情報登録部181の暗号化モジュール183を用いて暗号化個人情報を生成する。また、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、ライセンス情報発行サーバ101のライセンス情報管理データベース106内の図25で示される、ライセンスキー発行時にユーザにより入力されたLA#に相当する予め登録されたデータベースに暗号化個人情報を登録する。
【0162】
暗号化モジュール183で使用される暗号は、RSA公開鍵暗号アルゴリズムを用いる。公開鍵、秘密鍵の鍵ペアは個人情報サーバ180によってサービスを開始する時点で鍵生成モジュール182を用いて生成され、鍵登録モジュール186を用いて個人情報サーバ180内のファイルシステムに保存される。保存された個人情報暗号化のための公開鍵は、暗号化鍵送信モジュール187により、個人情報サーバ180のURLと共に予め登録されているライセンス情報発行サーバ101に送信される。ライセンス情報発行サーバ101に送信された個人情報サーバ180のURLと個人情報暗号化のための公開鍵とは、ライセンス情報発行サーバ101の暗号化個人情報登録部170の暗号化鍵受信モジュール172により受信される。そして、暗号化鍵登録モジュール171により、ライセンス情報管理データベース106内の個人情報サーバ情報テーブル5790の、個人情報サーバID5791に個人情報サーバ180のURLが、公開鍵5792に個人情報暗号化のための公開鍵が保存される。
【0163】
図37の個人情報入力画面4001は、会社名入力フィールド4002、部署名入力フィールド4003、郵便番号入力フィールド4004、住所入力フィールド4005、電話番号入力フィールド4006、担当者名入力フィールド4007を含む。また、個人情報入力画面4001は、担当者連絡先電話番号入力フィールド4008、メールアドレス入力フィールド4009、戻るボタン4010、次へボタン4011を含む。
【0164】
ユーザが個人情報入力画面4001の各入力フィールドに会社名、部署名、郵便番号、住所、電話番号、担当者名、担当者連絡先電話番号、メールアドレスを入力し、次へボタン4011を押す。すると、個人情報サーバ180は、図34に示される個人情報テーブル7000に入力内容を登録する。
また、個人情報サーバ180は、個人情報登録部181の暗号化モジュール183を用いてユーザが入力したフィールド4002〜4009の入力内容をCSVファイルにし、予め登録しておいた暗号化鍵にて暗号化する。そして、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、作成した暗号化個人情報を、ライセンス情報管理データベース106内の図25で示される予め登録されたデータベースに登録する。
【0165】
一方、ステップS11507の判定の結果、ライセンスキー発行が可能な場合、個人情報サーバ180は、ステップS11509に進む。ステップS11509において、個人情報サーバ180は、入力されたデバイスシリアル番号及び設定してあるオプション番号等の情報を使って暗号化したライセンスキー番号(Lkey#)を生成する。そして、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、ライセンス情報管理データベース106内の図25で示されるデータベースに暗号化したライセンスキー番号を登録する。更に、個人情報サーバ180は、ライセンスキー番号(Lkey#)を表示するための図39の画面11301を生成する。画面11301には、ブラウザから適正に印刷出きるようなサイズの画面を生成するボタン11302がある。
【0166】
また、ステップS11503の判定の結果、既に発行済みである場合、個人情報サーバ180は、ステップS11504の処理を行う。ステップS11504において、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。個人情報サーバ180は、入力されたデバイスシリアル番号及び設定してあるオプション番号等の情報を用い、ライセンス情報管理データベース106内の図25で示されるデータベースから既に暗号化したライセンスキー番号(Lkey#)を取得する。更に、個人情報サーバ180は、この取得済みライセンスキー番号(Lkey#)を表示するための画面11301を生成する。
【0167】
取得したライセンスキーは、ユーザの操作により例えば印字装置といったデバイスに入力される。その結果、印字装置は、オプションが使える状態になる。ライセンスキーが入力されたデバイスでは、自機に設定されてあるデバイスシリアル番号及び設定されてあるオプション番号からライセンスキー番号(Lkey#)を生成する。そして、前記デバイスは、入力されたライセンスキー番号(Lkey#)と比較して一致するか否かの判断に基づき、オプションの起動を許可する。このようにすることにより、製造販売したデバイスとそのオプションとをライセンス情報発行サーバ101の管理下に置くことができる。
【0168】
なお、デバイスをユーザ端末102とは異なるように説明したが、ブラウザが動作及びライセンスキー(Lkey#)の入力ができるような、ユーザ端末102とデバイスとが一体化したようなシステムの形態であってもよい。
また、オプション商品登録及びデバイス登録の処理が前後しても、同様に実現可能である。
【0169】
(ライセンス情報発行サーバによるオプション商品のライセンスキー発行の説明)
ユーザ端末102が個人情報サーバ180と通信できない場合、ライセンス情報発行サーバ101に接続してオプション商品のライセンスキー発行処理を行う。
【0170】
ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザ端末102からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図35〜図39に示す画面を表示するための表示用データをユーザ端末102に送信する。ユーザ端末102からのアクセスは、URLの引数として、接続できなかった個人情報サーバ180のURLを用いて行われる。
【0171】
図41は、ライセンス情報発行サーバ101のライセンスキー発行処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートと、図35〜図39の表示画面を使ってライセンスキー発行について説明する。
ユーザは、ライセンス情報の発行を行う際には、購入したオプションパッケージに記載されたURLをユーザ端末102のブラウザからアクセスする。リクエストを受けたライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11401において、アクセス番号入力画面11001を生成する処理を行う。
【0172】
次に、ライセンス情報発行サーバ101は、生成した画像データをユーザ端末102に送信し、ライセンスアクセス番号(LA#)の入力を要求する。アクセス番号入力画面11001は、ライセンスアクセス番号(LA#)入力フィールド11002、次へボタン11003からなる。
【0173】
ユーザは、購入したオプションパッケージに記載されたライセンスアクセス番号(LA#)を入力フィールド11002に入力し、次へボタン11003を押す。すると、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11402に進み、入力されたライセンスアクセス番号(LA#)を取得する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンスアクセス番号テーブル5760を検索し、設定されているオプションに関連する情報や商品に関連する情報を引き出し、シリアル番号入力を要求する登録画面11101の情報を生成する。
【0174】
登録画面11101には、デバイスシリアル番号入力フィールド11102、入力確認用11103、次へボタン11104、戻るボタン11105がある。これらフィールドにデバイスシリアル番号が入力され、次へボタン11104が押されると、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11403の処理を実行する。ステップS11403において、ライセンス情報発行サーバ101は、入力されたデバイスシリアル番号を確認し、既に発行済みの機器であるか否かを判断する。
【0175】
この判断の結果、ライセンスが未発行である場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11405の処理を行う。ステップS11405において、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザにライセンスの発行を確認するための画面である図38の情報確認画面11201を表示する。情報確認画面11201には、ライセンス発行ボタン11202と戻るボタン11203とがある。
【0176】
ライセンス発行ボタン11202が押されると、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11406に進む。ステップS11406において、ライセンス情報発行サーバ101は、入力されたソフトウェア識別コードとデバイスシリアル番号とを基に機番データバンド検索を行う。
機番データバンド検索では、ライセンスキー発行時にユーザにより入力されたライセンスアクセス番号(LA#)に対応する機番データバンドの範囲に、同じくライセンスキー発行時にユーザにより入力されたデバイスシリアル番号が入っているか否かを判定する。このようにすることで、ある仕向け地域向けオプション商品が別の仕向け地域向けデバイスで有効にならないように、ライセンスキー発行を制限することができる。
【0177】
ステップS11406の処理では、ライセンス情報発行サーバ101は、図25で示される予め登録されたデータベースを参照する。即ち、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザの入力したライセンスアクセス番号(LA#)をライセンスアクセス番号テーブル5760から検索し、検索されたレコードからオプション商品コード5764を参照する。
更に、ライセンス情報発行サーバ101は、オプション商品コードからオプション商品情報テーブル5710を参照し、オプション商品コードに一致するレコードを検索する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、オプション商品、デバイス商品関連付けテーブル5730のオプション商品コード5731からデバイス商品コード5732を検索する。ライセンス情報発行サーバ101は、デバイス商品コード5732でデバイス商品情報テーブル5720のデバイス商品番号5721を検索し、機番データバンド情報テーブル5780のデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785とを検索する。以上により、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザに入力されたライセンスアクセス番号(LA#)に対するデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785とを取得する。
【0178】
ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザに入力されたデバイスシリアル番号が検索された機番データバンド情報テーブル5780のデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在するか否かを判定する(ステップS11407)。
ここで、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号がデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785の間に存在すれば、ライセンスキー発行が可能となる。
【0179】
ステップS11407の判定の結果、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号がデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在しなければ、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンスキー発行エラー画面を表示する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、図41に示す処理を終了する。
【0180】
一方、ステップS11407の判定の結果ライセンスキー発行が可能な場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11410に進む。ステップS11410において、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザ端末102から送信されてきたURLを引数として与えられた個人情報サーバURL、に応じた暗号化鍵をユーザ端末102に送信する。そして、ステップS11411において、ライセンス情報発行サーバ101は、復号化に必要なJava(登録商標)Scriptを含む個人情報入力画面4001を生成する処理を行い、ユーザに個人情報の登録を求める。
ユーザ端末102は、ライセンス情報発行サーバ101から送信されてきた暗号化鍵を受信し、個人情報入力画面4001にて入力された個人情報を、受信した暗号化鍵を用いて暗号化し、ライセンス情報発行サーバ101に送信する。
一方、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報管理データベース106に、暗号化鍵を送信したユーザ端末102にて暗号化鍵で暗号化された個人情報を登録する。
個人情報入力画面4001は、会社名入力フィールド4002、部署名入力フィールド4003、郵便番号入力フィールド4004、住所入力フィールド4005、電話番号入力フィールド4006、担当者名入力フィールド4007を含む。また、個人情報入力画面4001は、担当者連絡先電話番号入力フィールド4008、メールアドレス入力フィールド4009、戻るボタン4010、次へボタン4011を含む。
ユーザが個人情報入力画面4001の各入力フィールドに会社名、部署名、郵便番号、住所、電話番号、担当者名、担当者連絡先電話番号、メールアドレスを入力し、次へボタン4011を押す。すると、ライセンス情報発行サーバ101は、各入力フィールドに入力された内容をライセンス情報発行サーバ101から送信されてきた暗号化鍵を用いて暗号化し、図40で示される顧客情報データベースに暗号化した個人情報を登録する。
ここで登録された暗号化した個人情報は、ライセンス情報発行サーバ101上に復号化鍵がないため、ライセンス情報発行サーバ101上では可読でない状態で保存されている。
個人情報サーバ180が機能を回復した際、ライセンス情報発行サーバ101は、保存されている暗号化した個人情報を、顧客情報テーブル5750の個人情報サーバID5752に保存された個人情報サーバURLで示される個人情報サーバ180に送信する。個人情報サーバ180は、個人情報サーバ180上の復号鍵により暗号化した個人情報を可読な状態にする。
【0181】
一方、ステップS11407の判定の結果、ライセンスキー発行が可能な場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11409に進む。ステップS11409において、ライセンス情報発行サーバ101は、入力されたデバイスシリアル番号及び設定してあるオプション番号等の情報を使って暗号化したライセンスキー番号(Lkey#)を生成し、データベースに登録する。更に、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンスキー番号(Lkey#)を表示するための図39の画面11301を生成する。画面11301には、ブラウザから適正に印刷出きるようなサイズの画面を生成するボタン11302がある。
【0182】
また、ステップS11403の判定の結果、既に発行済みである場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11404の処理を行う。ステップS11404において、ライセンス情報発行サーバ101は、入力されたデバイスシリアル番号及び設定してあるオプション番号等の情報を使って既に暗号化したライセンスキー番号(Lkey#)をデータベースから取得する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、この取得済みライセンスキー番号(Lkey#)を表示するための画面11301を生成する。
【0183】
取得したライセンスキーは、ユーザの操作により例えば印字装置といったデバイスに入力される。その結果、印字装置は、オプションが使える状態になる。ライセンスキーを入力されたデバイスでは、自機の設定されてあるデバイスシリアル番号及び設定されてあるオプション番号からライセンスキー番号(Lkey#)を生成する。そして、前記デバイスは、入力されたライセンスキー番号(Lkey#)と比較して一致するか否かの判断に基づき、オプションの起動を許可する。このようにすることにより、製造販売したデバイスとそのオプションとをライセンス情報発行サーバ101の管理下に置くことができる。
【0184】
なお、デバイスをユーザ端末102とは異なるように説明したが、ブラウザが動作及びライセンスキー(Lkey#)の入力ができるような、ユーザ端末102とデバイスとが一体化したようなシステムの形態であってもよい。
また、オプション商品登録及びデバイス登録の処理が前後しても、同様に実現可能である。
【0185】
<第2の実施形態>
(システム構成)
図42は、第2の実施形態のネットワークシステムのシステム構成の一例を示す図である。
ライセンス情報発行サーバ4801は、ライセンス情報発行処理全般を司る情報処理装置(ライセンスファイル発行装置)である。
ユーザ端末4802は、ユーザが管理する情報処理装置である。ユーザ端末4802のより具体的な例としては、パーソナルコンピュータや携帯端末、プリンタ、複写機等、ネットワークに接続可能でソフトウェアをインストール可能な情報処理装置である。
【0186】
ネットワーク4803は、例えばインターネット等である。ユーザ端末4802は、ネットワーク4803を介してライセンス情報発行サーバ4801と接続することができる。
操作者4804は、ユーザ端末4802を操作する。操作者4804は、ユーザ端末4802を操作し、ネットワーク4803を介してライセンス情報発行サーバ4801に接続し、各種ライセンス発行操作を行う。
画像処理装置の一例であるMFP4805は、一台でプリンタ、スキャナー、コピー機、FAX等の機能を兼ね備える多機能周辺機器(Multifunction Peripheral)である。MFP4805上には複数のアプリケーションとライセンスとがインストール可能で、各々固有の機器IDを有する。
MFP4805は、本実施形態におけるアプリケーション、ライセンスの複写元のMFPである。
【0187】
ネットワーク4807は、オフィス内のネットワークである。ユーザ端末4802、MFP4805は、ネットワーク4807を介して互いに接続することができる。なお本実施形態においては、ユーザ端末4802は、必ずしもMFP4805と同一のネットワーク4807に接続している必要はない。
ユーザ4806は、MFP4805を操作する。ユーザ4806は、MFP4805を操作し、MFP4805上のアプリケーション、ライセンスを無効化し、無効化を証明するライセンスキーを取得する。
【0188】
なお、本実施形態においては、操作者4804、4806は、異なってもよいし、同一であってもよい。
以下、MFP4805の機能構成を説明する。なお、MFP4805のハードウェア構成は、図2に示したように、CPUや、ROM及びRAM等のメモリを有し、CPUがメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、以下に示す機能の全て又は一部を実現する。なお、MFP4805の場合、例えば図2の表示装置201及びキーボード204は、例えば後述するオペレーションパネルとなる。
【0189】
(MFPの機能構成)
図43は、MFPの機能構成の一例を示す図である。
スキャナー機能部4902は、紙文書を読み取り、読み取ったデータを二値画像データに変換する機能を有する。プリント機能部4903は、スキャナー機能部4902により読み取られ、二値画像データに変換された画像を、プリンタデバイスに対するコマンドを付加してプリンタデバイスに出力する機能を有する。またファクシミリ機能部4904は、スキャナー機能部4902により読み取られ、二値画像データに変換された画像に対して、G3、G4等のファクシミリ規格に応じた符号化を行う。またファクシミリ機能部4904は、ファクシミリ規格応じたプロトコルにより外部ファクシミリと画像通信を行う機能を有する。またファクシミリ機能部4904は、外部ファクシミリよりファクシミリ規格に応じてファクシミリ画像を送受信する機能を有する。
【0190】
ジョブ制御機能部4905は、スキャナー機能部4902から受信した二値画像データや、ファクシミリ機能部4904が外部から受信したファクシミリ画像データをジョブとしてキューイングする。そしてジョブ制御機能部4905は、ジョブを順次、プリント機能部4903やファクシミリ機能部4904、後述するネットワーク機能部4906に対して適宜出力する、ジョブ制御機能を有する。ネットワーク機能部4906は、TCP/IP、HTTP、FTP、LDAP、SNMP、SMTP、SSL等の各種ネットワークプロトコル機能を有する。UI機能部4907は、MFP4805のオペレーションパネルのユーザによる入出力を管理し、オペレーションパネル上に入力フィールド、出力メッセージフィールド等を表示する。またUI機能部4907は、ユーザからの入力フィールドに対する入力値を受け取り、他機能部に通知し、また他機能部からのユーザに対するメッセージを予めデザインされた画面に表示する機能を有する。ユーザ認証機能部4908は、ユーザの認証機能を有する。ユーザ認証機能部4908は、UI機能部4907やネットワーク上の情報端末(図示せず)を利用してアプリケーション機能部4909内の各種アプリケーションのユーザ認証要求に対応する。ユーザ認証機能部4908は、ユーザ認証設定ファイルを用いてアプリケーション毎にユーザ認証情報を設定する。また、ユーザ認証機能部4908は、ネットワーク上のユーザ認証サーバやMFP4805内部のユーザ認証情報を用いて複合機の各種機能を操作するユーザを認証する機能を有する。
【0191】
アプリケーション機能部4909は、MFP4805上で動作する各種アプリケーションをインストール、ユーザ認証、実行、アンインストールする機能を有する。またアプリケーション機能部4909は、アプリケーションインストール時にアプリケーションの有効期限を設定する。そして、アプリケーション機能部4909は、アプリケーション実行時に後述する時間管理機能部4914の機能を利用してアプリケーションインストール時に予め設定された有効期限を判定することにより、有効期限付きアプリケーションを実現する。アプリケーション機能部4909は、アプリケーションオブジェクト内部に有効期限情報を格納してもよいし、若しくはアプリケーションインストール時にアプリケーションの付加情報として別オブジェクトとして設定してもよい。なお、有効期限は、インストール時からアプリケーションが動作しなくなるまでの日数で示される。有効期限は、本実施形態のような有効期間を示す日数でもよいし、若しくは何年何月何日まで、といった有効期限日であってもよい。有効期限日であった場合も、アプリケーション機能部4909は、MFP4805内部のシステム時計から有効期間を示す日数を計算することができる。また日数より更に細かい単位、例えば秒単位であってもよい。これもシステム内部時計の単位の範囲であれば、アプリケーション機能部4909は、有効期限を計算することができる。有効期限は、アプリケーションインストール時にインストール時刻設定関数に引数として渡され、MFP4805内の不揮発性記憶領域に記憶される。
【0192】
MFP4805上でアプリケーションを使用するためには、一般に、アプリケーションとアプリケーションをインストール可能にするライセンスファイルとをインストールする。アプリケーション及びライセンスファイルは、一般に、MFP4805のユーザがPC等の端末からブラウザを用い、ネットワーク機能部4906を用いてネットワーク経由でインストールする。
MFP4805上のアプリケーションのうち、アプリケーション本体が既にインストールされているものは、ライセンスキーのみのインストールすることによりアプリケーションの機能を有効化することができる。
【0193】
MFP4805上でアプリケーションを使用するためには、アプリケーションのインストール後、有効化の手順(又は処理)が必要である。アプリケーション有効化のためには、通常、UI機能部4907を介して入力されるライセンスキーが用いられる。ライセンスキーは、機能種別、有効化する機器IDを含む。なお、ライセンスキーの入力は、ネットワーク機能部4906を介してネットワーク経由で行なわれてもよい。
アプリケーションの有効化は、MFP4805にライセンスキーが入力されることで実行される。実際には、MFP4805が各アプリケーションに対応した、MFP4805内部の不揮発性記憶領域に存在するライセンスビットをオンにする。また、MFP4805がライセンスビットをオフにすることにより、該当するアプリケーションを無効化することができる。
【0194】
Mailアプリケーション4910は、アプリケーション機能部4909上で動作するMFP4805のアプリケーションの一つである。Mailアプリケーション4910は、ネットワーク上の情報端末から送信される、電子文書が添付された電子メールを、ネットワーク機能部4906を用いて受信し、プリント機能部4903を用いて印刷する機能を有する。またMailアプリケーション4910は、スキャナー機能部4902を用いて読み取られた電子文書を電子メールに添付し、予め設定された転送先に電子文書を添付された電子メールを送信する機能を有する。
【0195】
遠隔操作アプリケーション4911は、アプリケーション機能部4909上で動作するMFP4805のアプリケーションの一つである。遠隔操作アプリケーション4911は、ネットワーク上の情報端末(図示せず)に、UI機能部4907を用いてMFP4805本体に表示するタッチパネルと同じインターフェースを表示して、遠隔で操作を可能にする機能を有する。
文書フォーマット変換アプリケーション4912は、アプリケーション機能部4909上で動作するMFP4805のアプリケーションの一つである。文書フォーマット変換アプリケーション4912は、電子データを予め設定されている電子データフォーマットに変換する機能を有する。操作者によりスキャナー機能部4902を用いて読み取られた電子データや、ネットワーク上の情報端末から送信された電子データが変換対象となる。
【0196】
文書管理システムアプリケーション4913は、アプリケーション機能部4909上で動作するMFP4805のアプリケーションの一つである。文書管理システムアプリケーション4913は、ネットワーク上やMFP4805本体内の予め設定された文書保管場所に電子データを格納する機能を有する。スキャナー機能部4902を用いて読み取られた電子データや、ネットワーク上の情報端末から送信された電子データが格納対象となる。
Mailアプリケーション4910、遠隔操作アプリケーション4911、文書フォーマット変換アプリケーション4912、文書管理システムアプリケーション4913は、ユーザ認証を行うことができる。何れも操作者がアプリケーションを使用する際に、アプリケーション機能部4909を通してユーザ認証機能部4908を用いる。
【0197】
時間管理機能部4914は、システム内蔵時計を持ち、MFP4805の全機能モジュールに対し、時刻設定、参照可能なシステム内蔵時計インターフェースを提供する。また、時間管理機能部4914は、後述するシステムスタート時からの累積設定差分時刻を所謂フラッシュROM等の不揮発性記憶領域に保持する機能を有する。また、MFP4805が接続するネットワーク上の時刻同期サービスによる時刻合わせ機能を持つ。時刻同期サービスとはTIMEプロトコル(RFC868)、NTPプロトコル(RFC1305)、SNTPプロトコル(RFC1769)等で規定されるプロトコルを用いた時刻同期サービスである。更に、有効期限付きアプリケーションの有効期限判定を行うために、時間管理機能部4914は、後述するアプリケーションインストール時のインストール時刻設定機能を持つ。
【0198】
(ブラウザからのアプリケーション及びライセンスファイルインストール)
図44は、アプリケーション及びアプリケーションのカスタマイズのためのリソースを含むライセンスファイルを、MFP4805にインストールする処理の一例を示すフローチャートである。
MFP4805のユーザ4806は、ライセンス情報発行サーバ101からライセンスファイルを取得する。本実施形態におけるライセンスファイルは、アプリケーションカスタマイズのためのリソース(後述)を含む。
【0199】
ユーザ4806がユーザ端末4802を使用し、ユーザ端末4802上のブラウザソフトウェアがMFP4805にアクセスする(ステップ4401)。MFP4805は、アプリケーション及びライセンスファイル入力の画面を返す。ユーザ4806の入力により、ブラウザソフトウェアがアプリケーション及びライセンスファイルをMFP4805に送信する(ステップ4402)。MFP4805は、アプリケーション及びライセンスファイルのインストールの成否を判定し(ステップ4403)、成功の場合、インストール成功のページを返す。ブラウザは、インストール成功ページを表示する(ステップ4404)。MFP4805は、失敗の場合、インストール失敗のページを返す。ブラウザは、インストール失敗ページを表示する(ステップ4405)。
【0200】
図45は、図44で説明したライセンスインストールの際の、MFP4805側の処理の一例を示したフローチャートである。
MFP4805は、ユーザ端末4802から、アプリケーション及びライセンスファイルの送信メッセージを受け(ステップS4501)、アプリケーションとライセンスファイルとを受信する(ステップ4502)。なお、ライセンスファイルは、アプリケーションカスタマイズのためのリソースを含む。MFP4805は、アプリケーションとライセンスファイルとを受信したら、ライセンスファイルよりカスタマイズ情報(後述)を抽出する(ステップ4503)。
【0201】
MFP4805は、抽出したカスタマイズ情報を基に、アプリケーションカスタマイズ処理を行う(ステップ4504)。MFP4805は、アプリケーションカスタマイズ処理の成否を判定し(ステップ4505)、カスタマイズが成功した場合、アプリケーションとライセンスファイルとのインストールを行う(ステップ4506)。カスタマイズ処理に成功した場合、MFP4805は、インストール成功ページを生成し、ユーザ端末4802にページを送信し(ステップ4806)、図45に示す処理を終了する。カスタマイズ処理に失敗した場合、又はインストールに失敗した場合、MFP4805は、インストール失敗ページを生成し、ユーザ端末4802にページを送信し(ステップ4509)、図45に示す処理を終了する。
【0202】
(カスタマイズ情報を含むライセンスファイル)
図46は、アプリケーションカスタマイズ情報を含むライセンスファイルの一例を示す図である。ライセンスファイルは、基本的に電子署名を施し、電子署名情報を持つ。また、ライセンスファイルは、暗号化されたアプリケーションを復号化するためのライセンス情報を持つ。更に本実施形態においては、ライセンスファイルは、アプリケーションをカスタマイズするための、アプリケーションリソース情報(カスタマイズ情報)を持つ。アプリケーションリソース情報には、画像ファイル、コピーライト等のドキュメント(テキストファイル)、或いはアプリケーションのインストール、アンインストール、アップデート、スタート、ストップ時に起動するスクリプト等が含まれる。
【0203】
図47は、本実施形態におけるアプリケーションリソース情報の一例を示す図である。図43において説明したMFP4805のUI機能部4907に表示するロゴ情報(CorpLogo1)について、ライセンスファイル中のアプリケーションリソースに含まれる画像ファイルを指定している。また、アプリケーションのコピーライト情報(CopyrightInfo)について、ライセンスファイル中のアプリケーションリソースに含まれるテキストファイルを指定している。また、アプリケーション中の表示に含まれるリンク情報のURL(URL1)について、ライセンスファイル中のアプリケーションリソースに含まれるテキストファイルを指定している。
なお上述したようにライセンス情報発行サーバ101はライセンスファイルの発行申請を受け付けると、MFP4805のアプリケーションのライセンス情報と前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報とを含むライセンスファイルを発行する。カスタマイズ情報には、後述するような、メタ情報が含まれる。
【0204】
(アプリケーションカスタマイズ処理)
図48は、MFP4805が、アプリケーションと、アプリケーションと共にインストールされるアプリケーションのカスタマイズ情報を含むライセンスファイルと、をインストールする際のアプリケーションカスタマイズ処理の一例を示したフローチャートである。
MFP4805は、アプリケーションカスタマイズ情報を含むライセンスファイルより、カスタマイズ情報を抽出する(ステップ4601)。MFP4805は、前記ライセンスファイルと共にインストールされるアプリケーションが他のアプリケーション(依存アプリケーション)を必要としているか否か判定をする(ステップ4602)。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されているメタ情報(例えば依存関係情報)等に基づいて、前記判定を行う。MFP4805は、依存アプリケーションが必要であると判定すると、ステップS4610に進み、依存アプリケーションが必要でないと判定すると、ステップS4603に進む。
【0205】
ステップS4610において、MFP4805は、ライセンスファイルと共にインストールされるアプリケーションと、既存(つまり既にMFP4805にインストールされている)アプリケーションと、で依存関係が満たされているか否かを判定する。MFP4805は、例えば、ライセンスファイルと共にインストールされるアプリケーションと、既存アプリケーションと、カスタマイズ情報と、に基づいて、依存関係が満たされているか否かを判定する。MFP4805は、依存関係が満たされていると判定すると、ステップS4603に進み、依存関係が満たされていないと判定すると、ステップS4611に進む。
【0206】
ステップS4611において、MFP4805は、依存アプリケーションのダウンロードが必要か否かを判定する。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されているメタ情報等に基づいて、依存アプリケーションのダウンロードが必要か否かを判定する。MFP4805は、依存アプリケーションのダウンロードが必要であると判定すると、ステップS4612に進み、依存アプリケーションのダウンロードが必要でないと判定すると、ステップS4624に進む。
ステップS4612において、MFP4805は、ライセンスファイルの発行が省略可能か否かを判定する。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されているメタ情報等に基づいて、ライセンスファイルの発行が省略可能か否かを判定する。MFP4805は、ライセンスファイルの発行が省略可能であると判定すると、ステップS4613に進み、ライセンスファイルの発行が省略不可能であると判定すると、ステップS4624に進む。
【0207】
ステップS4613において、MFP4805は、依存アプリケーションに係る外部装置(又は外部サービス)に接続可能か否かを判定する。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されている外部装置に接続を試み、外部装置に接続可能か否かを判定する。MFP4805は、外部装置に接続可能であると判定すると、ステップS4614に進み、接続可能でないと判定すると、ステップS4624に進む。
ステップS4614において、MFP4805は、ライセンスファイルにCDS(Contents Delivery Server)認証データが有るか否かを判定する。MFP4805は、ライセンスファイルにCDS認証データが有る場合、ステップS4615に進み、ライセンスファイルにCDS認証データが無い場合、ステップS4624に進む。
【0208】
ステップS4615において、MFP4805は、ライセンスファイルからCDS認証データを抽出する。そして、ステップS4616において、MFP4805は、抽出したCDS認証データを用いてCDSに接続が可能か否かを判定する。MFP4805は、CDSに接続が可能であると判定すると、ステップS4617に進み、CDSに接続が不可能であると判定すると、ステップS4624に進む。
ステップS4617において、MFP4805は、CDS中に依存アプリケーションが存在するか否かを問い合わせる。MFP4805は、問い合わせの結果、CDS中に依存アプリケーションが存在する場合、ステップS4618に進み、CDS中に依存アプリケーションが存在しない場合、ステップS4624に進む。
【0209】
ステップS4618において、MFP4805は、CDSより依存アプリケーションをダウンロードする。なお、ステップS4624において、MFP4805は、インストール失敗ページを作成し、ユーザ端末4802に送信して、図48に示す処理を終了する。
一方、ステップS4603において、MFP4805は、ライセンスファイルと共にインストールされるアプリケーションに外部サービスが必要か否かを判定する。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されているメタ情報等に基づいて、外部サービスが必要か否かを判定する。MFP4805は、外部サービスが必要であると判定すると、ステップS4619に進み、外部サービスが必要でないと判定すると、ステップS4604に進む。ここで、外部サービスとは、例えばイントラネット内に存在するLDAPサービス等である。
【0210】
外部サービスとしては、例えば、データベースを管理するWebサービスやアカウントを管理するLDAPサーバがある。LDAPサーバは、アカウントを管理するサーバである。例えば、ユーザアカウントを管理する印刷制限アプリケーションが、LDAPサーバと通信して、ユーザアカウント情報をダウンロードしてセットアップする。
例えば、MFP4805は、ユーザA、ユーザBごとに設定された印刷枚数制限値等をLDAPサーバからダウンロードして、セットアップに用いる。MFP4805は、LDAPサーバからダウンロード失敗すれば、セットアップを中止し、成功すれば、セットアップを続行することになる。
【0211】
また、リソースの一例であるコーポレートID(ロゴ)を管理するデータベースが外部サービスの別の一例としてあげられる。
会社のロゴには一般に使用権限や使用規程がある。例えば、MFP4805は、インストールした際に、外部のデータベースと通信し、最新の利用規程や注意書きをダウンロードして表示する。例えば、MFP4805は、ダウンロードに失敗したら、インストールを中止し、アプリケーションも削除する。
【0212】
また、外部サービスの他の一例として、セキュリティポリシーを管理するサーバがあげられる。例えば、セキュリティポリシーの一例としては、アプリケーションに対してインストール時にセットアップすべきプロパティ情報がある。外部サービスとして、そのようなセキュリティポリシーを管理するサーバが記述される。例えば、MFP4805は、アプリケーションインストール時に、外部サービスの一例であるポリシーサーバと通信して、セキュリティポリシーをダウンロードする。そして、例えば、MFP4805は、セキュリティポリシー通りにプロパティ情報をアプリケーションに必ずセットアップするようにし、セットアップが出来ない場合は、インストールを中止する。
【0213】
ステップS4619において、MFP4805は、Webサービス等のプロトコルを用いて外部サービスを検索することができるか否かを判定する。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されているメタ情報(例えば検索対象の外部サービス名等の検索情報)等に基づいて、Webサービス等のプロトコルを用いて外部サービスを検索することができるか否かを判定する。MFP4805は、Webサービス等のプロトコルを用いて外部サービスを検索することができると判定すると、ステップS4620に進み、Webサービス等のプロトコルを用いて外部サービスを検索することができないと判定すると、ステップS4622に進む。
ステップS4620において、MFP4805は、Webサービス等のプロトコルを用いて外部サービスを検索する。ステップS4621において、MFP4805は、検索した外部サービスが利用可能か否か(接続可能か否か)を判定する。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されているメタ情報(例えば接続情報)等に基づいて、外部サービスに接続(又は通信)可能か否か試み、この結果を用いて外部サービスが利用可能か否か(接続可能か否か)を判定する。MFP4805は、検索した外部サービスが利用可能であった場合、ステップS4604に進み、検索した外部サービスが利用不可能であった場合、ステップS4621に進む。
【0214】
ステップS4622において、MFP4805は、例外処理を実行する。そして、ステップS4623において、MFP4805は、予め定められたサービスマンのメールアドレス宛に、メールを通知する。そして、MFP4805は、ステップS4624に進む。
ステップS4604において、MFP4805は、ROM又はHDD等のアプリケーションを格納するストレージの容量に係る判定を行う。MFP4805は、ストレージの容量がアプリケーションを格納する分空いていると判定すると、ステップS4605に進み、ストレージの容量がアプリケーションを格納する分空いていないと判定すると、ステップS4624に進む。なお、MFP4805は、ステップS4618で依存アプリケーションをダウンロードしている場合、ストレージの容量がインストール予定のアプリケーション及び依存アプリケーションを格納する分空いているか否かを判定する。
【0215】
ステップS4605において、MFP4805は、インストール予定のアプリケーションを実行するだけのメモリの空き(例えばRAM等の空き)があるか否かを判定する。例えば、MFP4805は、現在、既にMFP4805にインストールされている全アプリケーションのメモリ使用量を加算し、現在の空きメモリ容量から全アプリケーションのメモリ使用量を減算する。MFP4805は、減算して得たメモリ容量と、例えばカスタマイズ情報等に含まれているインストール対象のアプリケーションの実行予想使用メモリと、を比較して、前記判定を行う。なお、MFP4805は、ステップS4618で依存アプリケーションをダウンロードしている場合、前記減算して得たメモリ容量と、インストール対象のアプリケーション及び依存アプリケーションの実行予想使用メモリと、を比較して、前記判定を行う。例えば、依存アプリケーションの実行予想使用メモリは、予め定められていてもよいし、インストール対象のアプリケーションと同じであるとしてもよい。
【0216】
ステップS4606において、MFP4805は、アプリケーションのプロパティ値にカスタマイズ情報を設定する。そして、ステップS4607において、MFP4805は、アプリケーションをインストールする。なお、MFP4805は、ステップS4618で依存アプリケーションをダウンロードしている場合、依存アプリケーションもインストールする。また、MFP4805は、ステップS4621において検索した外部サービスが利用可能であると判定し、ステップS4604に進んだ場合、前記外部サービスを利用して、アプリケーションをインストールする。なおMFP4805は、ステップS4621において検索した外部サービスが利用可能であると判定し、ステップS4604に進んだ場合、外部サービスを利用してアプリケーションのプロパティ値に情報を更に設定し、アプリケーションをインストールしてもよい。
【0217】
ステップS4608において、MFP4805は、アプリケーションのインストールが成功したか否かを判定する。MFP4805は、アプリケーションのインストールが成功した場合、ステップS4609に進み、アプリケーションのインストールが失敗した場合、ステップS4624に進む。
ステップS4609において、MFP4805は、インストール成功ページを作成し、ユーザ端末4802に送信して、図48に示す処理を終了する。
【0218】
<その他の実施形態>
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置の中央演算処理手段(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0219】
また、システム或いは装置の前記中央演算処理手段が読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、システム或いは装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0220】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、前記システム或いは装置に挿入された機能拡張カードや、接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0221】
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0222】
以上、上述した実施形態によれば、ライセンスファイルにアプリケーションのカスタマイズ情報を含めることで、アプリケーションのカスタマイズがライセンスファイルのインストールと同時に行うことができるようになった。このことにより、アプリケーションのインストール後に別途行わなければならなかったアプリケーションの設定作業が軽減されるようになった。また、ライセンス発行時にアプリケーションの設定、リソースを指定できるので、インストール時の設定間違いを防止することができる。更に、ライセンスファイルによるカスタマイズ可能なアプリケーションを用意することで、特定顧客向けの特別なアプリケーション(例えばコーポレートロゴを変えたもの等)を作成する必要が無くなった。
【0223】
更に、外部からリソース追加できるカスタマイズ可能アプリケーションは、作為の有無に関わらず、外部から改変される可能性がある。しかし上述した実施形態によると、ライセンスファイルには電子署名が施されており署名検証されないとインストール不可能であるので、カスタマイズ可能アプリケーションの改竄防止の効果がある。
【0224】
更に、リソースのカスタマイズだけではなく、ライセンスファイルにアプリケーションのプロパティ値のオン/オフ情報を含めることにより、不要なプロパティに対するアクセス制限をライセンス発行時に含める事もできる。
更に、ライセンスファイル中のインストールに関するメタ情報により、MFP4805は、カスタマイズ可能アプリケーションが前提としているサーバ、サービス、インストール済みアプリケーションの存在を判定してインストール可否を判断することができる。
【0225】
また、ライセンスファイル中のインストールに関するメタ情報により、MFP4805は、外部装置(例えばアプリケーション配信サーバ等)から不足するアプリケーションをダウンロード、インストールすることができる。この際ライセンスファイル中にアプリケーション配信サーバ(又はアプリケーション配信サーバの接続情報)が記述されていることで、不適切なサイトからのアプリケーションダウンロードを防止でき、確実に追加アプリケーションをインストールすることができる。また、既にライセンス認証済み状態にあるので(つまりライセンスファイルに記述されている情報に基づきMFP4805が動作しているので)、追加アプリケーションのインストールに際し、ライセンス発行、認証といった一連のプロセスを省略することができる。これは、追加アプリケーションへのライセンス発行も省略できるので、ユーザの利便性を向上でき、同時にサービスマンの手間を省く事ができる。
【0226】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0227】
【図1】第1の実施形態のネットワークシステムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】ライセンス情報発行サーバ101等の情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】各アクター(販売会社又はソフトウェア開発業者)が、登録されているログインアカウントにてライセンス情報発行サーバ101にログインする画面の一例を示す図である。
【図4】ライセンス情報管理データベース106の一例を示す図である。
【図5】ライセンス情報発行サーバ101が提供するアプリケーション指定画面の一例を示す図である。
【図6】ライセンス情報発行サーバ101が提供する商品タイプ指定画面の一例を示す図である。
【図7】ライセンス情報発行サーバ101が提供する商品登録画面の一例を示す図である。
【図8】ライセンス情報発行サーバ101が提供するソフトウェア識別コード発行商品指定画面の一例を示す図である。
【図9】ライセンス情報発行サーバ101におけるソフトウェア識別コード発行画面の一例を示す図である。
【図10】ライセンス情報発行サーバ101が提供するソフトウェア識別コード入力画面の一例を示す図である。
【図11】ライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報発行画面の一例を示す図である。
【図12】ライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報取得画面の一例を示す図である。
【図13】商品登録時にライセンス条件を指定しない商品タイプが選択された場合にライセンス情報発行サーバ101が提供する商品登録画面の一例を示す図である。
【図14】販売会社又はソフトウェア開発業者がライセンス情報を発行する際にライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報発行対象商品指定画面の一例を示す図である。
【図15】販売会社又はソフトウェア開発業者がライセンス情報を発行する際に、ライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報発行画面の一例を示す図である。
【図16】ライセンス情報管理データベース106の一例を示す図である。
【図17】ライセンス情報発行サーバ101におけるライセンス商品登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図18】ライセンス情報発行サーバ101におけるデバイス商品登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図19】デバイス商品登録画面5101の一例を示す図である。
【図20】デバイス商品登録確認画面5201の一例を示す図である。
【図21】オプション登録画面の一例を示す図である。
【図22】オプション商品登録画面の一例を示す図である。
【図23】オプション商品登録確認画面の一例を示す図である。
【図24】ライセンス情報発行サーバ101が提供するオプション商品登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図25】ライセンス情報管理データベース106に含まれる情報を簡易的に示した図である。
【図26】ソフトウェア識別コード発行処理の一例を示すフローチャートである。
【図27】ユーザからの要求によるライセンス情報発行処理の一例を示すフローチャートである。
【図28】販売会社又はソフトウェア開発業者からの要求によるライセンス情報発行処理の一例を示すフローチャートである。
【図29】LA#発行のためのオプション商品検索画面の一例を示す図である。
【図30】LA#発行のためのオプション情報の表示画面の一例を示す図である。
【図31】LA#発行のためのダウンロード画面の一例を示す図である。
【図32】LA#発行部の制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図33】オプション商品のライセンスキー発行のための、ユーザ端末102の動作の一例を示すフローチャートである。
【図34】個人情報データベース195に含まれる情報を簡易的に示した図である。
【図35】ライセンスキー発行処理のライセンスアクセス番号入力画面の一例を示す図である
【図36】ライセンスキー発行処理のデバイスシリアル番号入力画面の一例を示す図である。
【図37】ライセンスキー発行処理の個人情報入力処理の個人情報入力画面の一例を示す図である。
【図38】ライセンスキー発行処理の情報確認画面の一例を示す図である。
【図39】ライセンスキー発行処理のライセンスキー発行完了画面を示す図である。
【図40】個人情報サーバ180におけるライセンスキー発行処理の一例を示すフローチャートである。
【図41】ライセンス情報発行サーバ101のライセンスキー発行処理の一例を示すフローチャートである。
【図42】第2の実施形態のネットワークシステムのシステム構成の一例を示す図である。
【図43】MFPの機能構成の一例を示す図である。
【図44】アプリケーション及びアプリケーションのカスタマイズのためのリソースを含むライセンスファイルを、MFP4805にインストールする処理の一例を示すフローチャートである。
【図45】図44で説明したライセンスインストールの際の、MFP4805側の処理の一例を示したフローチャートである。
【図46】アプリケーションカスタマイズ情報を含むライセンスファイルの一例を示す図である。
【図47】本実施形態におけるアプリケーションリソース情報の一例を示す図である。
【図48】MFP4805が、アプリケーションと、アプリケーションと共にインストールされるアプリケーションのカスタマイズ情報を含むライセンスファイルと、をインストールする際のアプリケーションカスタマイズ処理の一例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0228】
4801 ライセンス発行サーバ
4802 ユーザ端末
4805 MFP
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライセンスファイル発行装置、画像処理装置、ライセンスファイル発行方法及びアプリケーションインストール方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、アプリケーションとそのアプリケーションを実行するデバイスの情報とを管理する機能と、実行を許可されたデバイス上でアプリケーションを有効化するライセンス管理の機能と、を備えた、所謂ライセンス管理システムが開発されている。
【0003】
この種のライセンス管理システムでは、アプリケーションをインストールして実行するデバイスのIDと、アプリケーションそのもののIDと、アプリケーションの実行に関わる有効期限等のパラメータと、を管理することが考えられる。
このようなライセンス管理システムは、デバイスIDと、アプリケーションIDと、有効期限等のライセンスパラメータと、を用いてライセンスを発行する。また、アプリケーションは、ライセンスと共にデバイスにインストールされることで、ライセンスパラメータ等の条件付きで有効化される。
【0004】
【特許文献1】特開2007−53555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ライセンス管理システムの場合、例えば同じアプリケーションでもロゴだけ変えたい、といった場合、別アプリケーションを開発して、ライセンス発行サーバに登録し、必要とするユーザに配布しなければならない問題がある。
通常この種のアプリケーションは、ユーザごとのカスタマイズはせず、特にユーザを意識しないアプリケーションとなっている。ところがMFP等のデバイスの場合、ユーザごとに、例えばロゴを変えたい、アプリケーションからアクセスするURLを変えたい等のカスタマイズ要望がある。
【0006】
このようなカスタマイズ要望があった場合、従来であれば、ユーザごとにカスタマイズしたアプリケーションを開発し、アプリケーションをユーザごとに販売し、ライセンスを登録しなければならなかった。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、アプリケーションのライセンスを用い、ユーザごとのアプリケーションのカスタマイズを可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明は、ライセンスファイルの発行申請を受け付ける受け付け手段と、前記受け付け手段でライセンスファイルの発行申請を受け付けると、画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを発行するライセンスファイル発行手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを受信する受信手段と、前記受信手段で受信された前記ライセンスファイルより前記ライセンス情報と、前記カスタマイズ情報と、を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出したライセンス情報と、カスタマイズ情報と、に基づき、前記アプリケーションをインストールするインストール手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、ライセンスファイル発行装置におけるライセンスファイル発行方法であって、ライセンスファイルの発行申請を受け付ける受け付けステップと、前記受け付けステップでライセンスファイルの発行申請を受け付けると、画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを発行するライセンスファイル発行ステップと、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、画像処理装置におけるアプリケーションインストール方法であって、画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信された前記ライセンスファイルより前記ライセンス情報と、前記カスタマイズ情報と、を抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップで抽出したライセンス情報と、カスタマイズ情報と、に基づき、前記アプリケーションをインストールするインストールステップと、を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、プログラム及び記憶媒体としてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、アプリケーションのライセンスを用い、ユーザごとのアプリケーションのカスタマイズを可能にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0015】
<第1の実施形態>
(装置の説明)
図1は、第1の実施形態のネットワークシステムのシステム構成の一例を示す図である。本ネットワークシステムでは、例えば、ソフトウェアを導入する装置を一意に識別する個体番号の入力と引き替えにライセンス情報を発行する。
【0016】
ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報の発行処理の全般を司る情報処理装置(ライセンスファイル発行装置)である。ユーザ端末102は、ユーザが管理する情報処理装置である。ユーザ端末102のより具体的な例としては、パーソナルコンピュータや携帯端末、プリンタ、複写機等、ネットワークに接続可能でソフトウェアをインストール可能な情報処理装置である。
【0017】
販売会社端末103は、販売会社が管理する情報処理装置である。ソフトウェア開発業者(製造者)端末104は、ソフトウェア開発業者が管理する情報処理装置である。販売会社端末103やソフトウェア開発業者端末104のより具体的な例としては、パーソナルコンピュータやワークステーションである。
【0018】
ネットワーク105は、例えばインターネット等である。ユーザ端末102、販売会社端末103及びソフトウェア開発業者端末104は、ネットワーク105を介してライセンス情報発行サーバ101と接続される。
【0019】
個人情報サーバ180は、ライセンス情報発行処理のフロントエンドを司る情報処理装置である。個人情報サーバは、地域に応じて複数存在し、各個人情報サーバはライセンス情報発行サーバとネットワーク105を介して通信する。
【0020】
ライセンス情報管理データベース106は、ライセンス情報発行サーバ101のハードディスク内等に格納されている。ライセンス情報管理データベース106は、アカウント情報、アプリケーション情報、ライセンス情報を含む商品情報、アクター情報、ソフトウェア識別コード(SID)情報、デバイスシリアル番号(DS#)情報、デバイス商品情報、機番データバンド情報を含む。また、ライセンス情報管理データベース106は、アプリケーションID、デバイス商品コード関連付け情報、オプション商品情報、ライセンスアクセス番号情報、ライセンスキー情報、オプション情報、顧客情報を含む。なお、ライセンス情報管理データベース106は、ライセンス情報発行サーバ101と通信可能な他のサーバ等のハードディスク内に格納されていてもよい。
【0021】
商品登録部107は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。商品登録部107は、アプリケーション指定モジュール108、商品タイプ指定モジュール109、商品登録画面表示モジュール110、商品情報入力モジュール111、ライセンス条件指定モジュール112、商品登録モジュール113を含む。また商品登録部107は、オプション機能名登録モジュール150、オプション商品登録モジュール151、デバイス登録モジュール152を含む。
【0022】
SID発行部114は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。SID発行部114は、商品選択モジュール115、SID発行モジュール116を含む。
【0023】
LF(ライセンスファイル)発行部117は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。LF発行部117は、SID#入力モジュール118、DS#入力モジュール119、商品選択モジュール120、ライセンス条件指定モジュール121、LF発行モジュール122を含む。
【0024】
LA#発行部160は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。LA#発行部160は、ライセンスアクセス番号(LA#)を発行するためのオプションを指定するためのオプションコード指定モジュール161と、取得したい数を入力してライセンスアクセス番号(LA#)を発行するLA#発行モジュール162と、を含む。
【0025】
Lkey発行部(ライセンスキー発行部)154は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。Lkey発行部154は、LA#入力モジュール155、DS#入力モジュール156、Lkey発行モジュール157を含む。
【0026】
暗号化個人情報登録部170は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。暗号化個人情報登録部170は、暗号化鍵登録モジュール171、暗号化鍵受信モジュール172、暗号化鍵送信モジュール173、暗号化個人情報登録モジュール174を含む。
【0027】
RPC(Remote Procedure Call)機能部175は、ライセンス情報発行サーバ101の機能構成の一つである。RPC機能部175は、RPCモジュール176を含む。本実施形態の場合、RPCモジュール176は、個人情報サーバ180からの遠隔機能呼び出しに対して、ライセンス情報発行サーバ101上で処理を実行し、戻り値を返す。
【0028】
個人情報登録部181は、個人情報サーバ180の機能構成の一つである。個人情報登録部181は、鍵生成モジュール182、暗号化モジュール183、復号化モジュール184、個人情報入力モジュール185、鍵登録モジュール186、暗号化鍵送信モジュール187、個人情報登録モジュール188を含む。
【0029】
LKey発行部189は、個人情報サーバ180の機能構成の一つである。LKey発行部189は、LA#入力モジュール190、DS#入力モジュール191、LKey発行モジュール192を含む。
【0030】
RPC機能部193は、個人情報サーバ180の機能構成の一つである。RPC機能部193は、RPCモジュール194を含む。RPCモジュール194は、遠隔機能呼び出し機能を有する。本実施形態の場合、RPCモジュール194は、個人情報サーバ180からライセンス情報発行サーバ101上の機能を呼び出す。
【0031】
個人情報データベース195は、個人情報サーバ180のハードディスク内等に格納されている。個人情報データベース195は、LA#情報、ユーザシリアル番号情報、会社名情報、部署名情報、郵便番号情報、住所情報、電話番号情報、担当者名情報、担当者連絡先電話番号情報、メールアドレス情報を含む。なお、個人情報データベース195は、個人情報サーバ180と通信可能な他のサーバ等のハードディスク内に格納されていてもよい。
【0032】
表示部123は、ユーザ端末102の機能構成の一つである。また、入力部124は、ユーザ端末102の機能構成の一つである。表示部125は、販売会社端末103の機能構成の一つである。また、入力部126は、販売会社端末103の機能構成の一つである。表示部127は、ソフトウェア開発業者端末104の機能構成の一つである。また、入力部128は、ソフトウェア開発業者端末104の機能構成の一つである。
【0033】
本システムで管理されるソフトウェアを、ユーザが管理する情報処理装置にインストールするためには、常に、ライセンス情報発行サーバ101から発行されたライセンス情報が必要とされる。ライセンス情報発行サーバ101は、ネットワーク105を介した適正なアクセスがあれば(ライセンス情報の発行申請を受け付けると)、ライセンス情報を発行する。
【0034】
ライセンス情報には、ソフトウェアのインストール先の情報処理装置固有の識別情報を埋め込むことができ、この場合、他の装置に対して同じソフトウェアをインストールする際には、異なるライセンス情報が必要となる。これにより、ソフトウェアの無断複製を防止可能となっている。ライセンス情報発行サーバ101の発行するライセンス情報には、ライセンスファイル(LF)とライセンスキー(Lkey)とがある。
【0035】
図2は、ライセンス情報発行サーバ101等の情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
表示装置201は、例えばウインドウ、アイコン、メッセージ、メニューその他のユーザインターフェース情報を表示する。VRAM202は、表示装置201に表示するための画像を記憶する。
【0036】
このVRAM202に記憶された画像データは、所定の規定に従って表示装置201に転送され、これにより表示装置201に画像が表示される。CDD(コンパクトディスクドライブ)203は、CD−ROMや、CD−R等の記録メディアとの間で各種制御プログラムやデータの読み書きを行う装置である。CDDの代わりにDVDドライブであってもよい。
【0037】
キーボード204は、文字入力を行うための各種キーを有する。PD(ポインティングデバイス)205は、例えば、表示装置201の表示画面上に表示されたアイコン、メニューその他のオブジェクトを指示するために使用される。CPU206は、ROM207、又はHDD(ハードディスクドライブ)209、又はFDD(フレキシブルディスクドライブ)210、又は外部記憶装置203等に格納された制御プログラムに基づいて各デバイスを制御する。なお、ライセンス情報発行サーバ101のCPUがプログラムに基づき、処理を実行することにより、上述したライセンス情報発行サーバ101の機能を実現する。
【0038】
ROM(リードオンリメモリ)207は、各種の制御プログラムやデータを保持する。RAM(ランダムアクセスメモリ)208は、CPU206のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域等を有する。
【0039】
HDD209は、各種制御プログラムや各種データを保存する。ネットワーク・インターフェース(Net−I/F)211は、他の情報処理装置やプリンタ等とネットワーク213を介して通信を行う。CPUバス212は、アドレスバス、データバス及びコントロールバスを含む。CPU206に対する制御プログラムの提供は、ROM207、HDD209、FDD210、CDD203から行うこともできるし、ネットワーク213を介して他の情報処理装置等から行うこともできる。
【0040】
以上、図2を用いて、ライセンス情報発行サーバ101のハードウェア構成について説明したが、ユーザ端末102、販売会社端末103、ソフトウェア開発業者端末も図2と同じ構成を取りうる。なお、ユーザ端末102がMFP等であった場合も、図2に示される構成と同じように、CPUやROM及び/又はHDD、ネットワーク・インターフェース等を有する。そして、MFPのCPUがROM又はHDDに格納されているプログラムを実行することによって、後述するようなMFPの機能を実現する。
【0041】
次に、ライセンス情報発行サーバ101の動作を説明する。
図3は、各アクター(販売会社又はソフトウェア開発業者)が、登録されているログインアカウントにてライセンス情報発行サーバ101にログインする画面の一例を示す図である。図3において、ログイン画面20001上に、ログインID入力フィールド20002と、パスワード入力フィールド20003と、ログインボタン20004と、が表示される。販売会社、ユーザ、ソフトウェア開発業者の各操作者は、ライセンス情報発行サーバ101にてライセンス情報発行等の作業を行うに先立ち、まず本画面を表示させ、システムにログインする。
【0042】
図4は、ライセンス情報管理データベース106の一例を示す図である。ライセンス情報管理データベース106には、アカウント情報、アクター情報が含まれる。
【0043】
図4において、20100は、アカウント(Account)テーブルであり、本システム上でログインする操作者を一意に識別するログインID20101、販売主体を一意に識別するアクターID20102、ログイン時のパスワード20103、を含む。
【0044】
1416は、後述するアクター(Actor)テーブルであり、販売主体を一意に識別するアクターID1417、販売会社又はソフトウェア開発業者の種別を示すアクター種別1418、アクター名1419を含む。
【0045】
図5は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するアプリケーション指定画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図5に示す画面を表示するための画像データを販売会社端末103に送信する。
【0046】
図5において、301は、商品登録アプリケーション指定画面であり、この画面上にアプリケーション一覧リスト302と、商品登録ボタン303と、が表示される。販売会社操作者は、商品登録を行う際には、まず本画面を表示させ、システムに登録されているアプリケーションの一覧から商品登録を行うアプリケーションを指定する。商品登録ボタン303が選択されると、後述する図6に示す画面が表示される。戻るボタン304が選択されると前の画面が表示され、Top Menuへボタン305が選択されるとTop Menu画面が表示される。
【0047】
図6は、ライセンス情報発行サーバ101が提供する商品タイプ指定画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図6に示す画面を表示するための画像データを販売会社端末103に送信する。
【0048】
図6において、401は、商品タイプ指定画面であり、この画面上に、選択可能な商品タイプの選択ラジオボタン402が表示される。図6の画面において商品のタイプが選択され、次へボタン403が選択されると、図7に示す画面が表示される。
【0049】
戻るボタン404が選択されると前の画面が表示され、Top Menuへボタン405が選択されるとTop Menu画面が表示される。
【0050】
なお、商品タイプA1は、販売会社が販売主体となって販売する商品で、ライセンス条件及び保守契約機能の有無が登録された商品である。販売会社がライセンス情報発行サーバ101からソフトウェア識別コードを取得して、ソフトウェアパッケージに含めて販売する。そして、この商品を購入したユーザが、ライセンス情報発行サーバ101にソフトウェア識別コードと導入対象のコンピュータのデバイスシリアル番号とを入力して、ライセンス情報を取得して、情報処理装置に導入する。
【0051】
また、商品タイプA2は、販売会社が販売主体となって販売する商品で、ライセンス条件及び保守契約機能の有無が登録された商品である。ソフトウェア開発業者がライセンス情報発行サーバ101からソフトウェア識別コードを取得してソフトウェアパッケージに含め、販売会社が販売する。そして、商品を購入したユーザが、ライセンス情報発行サーバ101にソフトウェア識別コードと導入対象の情報処理装置のデバイスシリアル番号とを入力して、ライセンス情報を取得して、情報処理装置に導入する。
【0052】
また、商品タイプB1は、ソフトウェア開発業者が販売主体となって販売する商品で、ライセンス条件は登録されていない商品である。ソフトウェア開発業者がライセンス情報発行サーバ101からライセンス情報を取得する際に、ライセンス条件を指定してライセンス情報を取得し、ソフトウェアパッケージに含めて販売する。
【0053】
また、商品タイプB2は、ソフトウェア開発業者が販売主体となって販売する商品で、ライセンス条件は登録されていない商品である。ソフトウェア開発業者がライセンス情報発行サーバ101からライセンス情報を取得する際に、ライセンス条件と導入対象の情報処理装置のデバイスシリアル番号とを指定してライセンス情報を取得し、ソフトウェアパッケージに含めて販売する。
【0054】
また、商品タイプB3は、販売会社が販売主体となって販売する商品で、ライセンス条件は登録されていない商品である。販売会社がライセンス情報発行サーバ101からライセンス情報を取得する際に、ライセンス条件を指定してライセンス情報を取得し、ソフトウェアパッケージに含めて販売する。
【0055】
また、商品タイプB4は、販売会社が販売主体となって販売する商品で、ライセンス条件は登録されていない商品である。販売会社がライセンス情報発行サーバ101からライセンス情報を取得する際に、ライセンス条件と導入対象の情報処理装置のデバイスシリアル番号を指定してライセンス情報を取得し、ソフトウェアパッケージに含めて販売する。
【0056】
図7は、ライセンス情報発行サーバ101が提供する商品登録画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図7に示す画面を表示するための画像データを販売会社端末103に送信する。より具体的に説明すると、図6でA1又はA2の商品タイプが選択されて次へボタン403が選択されたことをライセンス情報発行サーバ101が検知すると図6を表示していた端末に対して図7の画面情報を送信する。
【0057】
図7において、501は商品登録画面であり、この画面上に、商品登録対象となるアプリケーションの情報502、選択された商品タイプ503、商品名入力ボックス504、商品コード入力ボックス505、ライセンス台数入力ボックス506が表示される。また、この画面上に、ライセンス期限タイプ指定ラジオボタン507、ライセンス期限が一定期間の場合のライセンス期限入力ボックス508、カウント条件指定チェックボックス509、カウンタ1のカウント値入力ボックス510が表示される。また、この画面上に、カウンタ1のStopさせる/させない指定ボタン511、カウンタ2のカウント値入力ボックス512、カウンタ2のStopさせる/させない指定ボタン513、カウンタ3のカウント値入力ボックス514が表示される。また、この画面上に、カウンタ3のStopさせる/させない指定ボタン515、アプリケーションリソース指定チェックボックス525、アプリケーションリソーススクリプト用ファイル名入力ボックス526が表示される。また、この画面上に、アプリケーションリソーススクリプトファイル用ファイル名指定ボタン527、保守契約機能の有効/無効指定ラジオボタン516、保守契約条項画面表示用ファイル名入力ボックス517が表示される。また、この画面上に、保守契約条項画面表示用ファイル名指定ボタン518、保守契約条項ダウンロード用ファイル名入力ボックス519、保守契約条項ダウンロード用ファイル名指定ボタン520が表示される。また、この画面上に、登録ボタン521、クリアボタン522、戻るボタン523、Top Menuへボタン524が表示される。
【0058】
販売会社操作者は、本画面において、商品登録の対象となるアプリケーションの内容を確認した後、商品名、商品コード、ライセンス台数、ライセンス期限、ライセンスカウント情報、保守契約情報を入力して、登録ボタン521を選択する。このことにより、商品登録を行うことができる。販売会社操作者が、クリアボタン522を選択すると、本画面が表示された後に入力した内容が全てクリアされる。販売会社操作者が、戻るボタン523を選択すると、前の画面が表示され、Top Menuへボタン524を選択すると、Top Menu画面が表示される。
【0059】
図8は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するソフトウェア識別コード発行商品指定画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103又はソフトウェア開発業者端末104からネットワーク105を介したアクセスを受けて図8に示す画面を表示するための画像データを販売会社端末103又はソフトウェア開発業者端末104に送信する。
【0060】
図8において、601は、ソフトウェア識別コード発行商品指定画面である。この画面上にアプリケーション情報602と、アプリケーションに登録されている商品一覧603と、SID発行ボタン604と、戻るボタン605と、Top Menuへボタン606と、が表示される。
【0061】
販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者は、ソフトウェア識別コードを発行する際には、まず本画面を表示させる。そして、システムに登録されているアプリケーションのうち、対象アプリケーションに登録されている商品一覧からソフトウェア識別コードを発行する商品を指定する。戻るボタン605が選択されると前の画面が表示され、Top Menuへボタン606が選択されるとTop Menu画面が表示される。
【0062】
図9は、ライセンス情報発行サーバ101におけるソフトウェア識別コード発行画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103又はソフトウェア開発業者端末104において図8の画面が表示された状態でSID発行ボタン604が選択されたことを検知する。すると、ライセンス情報発行サーバ101は、図8を表示していた端末に対し図9に示す画面を表示するための画像データを送信する。
【0063】
図9において、701は、ソフトウェア識別コード発行画面である。この画面上にアプリケーション情報702と、アプリケーションに登録されており、かつ、前画面で指定されたソフトウェア識別コード発行対象の商品情報703と、ソフトウェア識別コードを発行するライセンス本数入力ボックス704と、が表示される。また、この画面上に発行ボタン705と、ソフトウェア識別コード発行履歴表示706と、戻るボタン707と、Top Menuへボタン708と、が表示される。
【0064】
販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者は、ソフトウェア識別コードを発行するライセンス本数をライセンス本数入力ボックス704に入力して発行ボタン705を選択することで、ソフトウェア識別コードの発行を指示する。
【0065】
戻るボタン707が選択されると前の画面が表示され、Top Menuへボタン708が選択されるとTop Menu画面が表示される。
【0066】
図10は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するソフトウェア識別コード入力画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザ端末102からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図10に示す画面を表示するための画像データをユーザ端末102に送信する。
【0067】
図10において、801はソフトウェア識別コード入力画面であり、この画面上にソフトウェア識別コード入力ボックス802と、Submitボタン803と、が表示される。
【0068】
ユーザは、ライセンス情報の発行を行う際には、まず本画面を表示させ、購入したソフトウェアパッケージに記載されたソフトウェア識別コードを該当入力ボックスに入力して、Submitボタンを選択する。Submitボタンが選択されると、図11に示す画面が表示される。
【0069】
図11は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報発行画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザ端末102において図10のSubmitボタン803が選択されたことを受信すると、図11に示す画面を表示するための画像データをユーザ端末102に送信する。
【0070】
図11において、901は、ライセンス情報発行画面(図では「ライセンス情報ファイル発行」と記載されている)である。この画面上に、ソフトウェア情報(図では「商品の情報」と記載されている)と、デバイスシリアル番号入力ボックス902と、デバイスシリアル番号入力方法選択ラジオボタン903と、デバイスシリアル番号ファイル名入力ボックス904と、が表示される。また、この画面上に、デバイスシリアル番号ファイル指定用参照ボタン905と、ライセンス情報の発行を指示する発行するボタン906と、前の画面に戻る、戻るボタン907と、が表示される。また、この画面上に、ライセンス情報発行処理自体を中止する、中止するボタン908が表示される。
【0071】
デバイスシリアル番号入力ボックス902には、ソフトウェアのライセンス本数から発行済みのライセンス本数を引いた値と、デバイスシリアル番号入力ボックスの最大表示個数の小さい方の数分表示される。
【0072】
ユーザは本画面において、表示されたソフトウェア情報が購入したソフトウェアと相違ないことを確認した後、903にてデバイスシリアル番号指定方法を選択する。ユーザは、上側のラジオボタンを選択した場合は、ソフトウェアを導入する情報処理装置のデバイスシリアル番号をデバイスシリアル番号入力ボックスに入力する。
【0073】
ユーザは、下側のラジオボタンを選択した場合は、デバイスシリアル番号ファイル名入力ボックスにデバイスシリアル番号ファイルを絶対パスで入力するか、又はデバイスシリアル番号ファイル指定用参照ボタンを選択する。そして、ユーザは、オペレーティングシステム標準のファイル指定ダイアログボックスにおいて、デバイスシリアル番号ファイルを指定する。
【0074】
ユーザは、何れかの方法にてデバイスシリアル番号の指定を行った後、発行するボタン906を選択する。このことにより、入力されたデバイスシリアル番号に係る、ソフトウェアを導入(インストール)する際に必要となるライセンス情報がライセンス情報発行サーバ101内の所定の場所に生成される。ライセンス情報の生成が完了すると、ライセンス情報発行サーバ101は、図12に示す画面を表示するための画像データをユーザ端末102に送信する。
【0075】
図12は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報取得画面の一例を示す図である。
図12において、1001は、ライセンス情報取得画面(図では「ライセンスファイル取得」と記載されている)である。この画面上に、ライセンス情報発行日時(図では「ライセンスファイル発行日」と記載されている)と、ライセンス情報の取得を指示する取得ボタン1002と、が表示される。また、この画面上に、前の画面に戻る、戻るボタン1005と、Topメニューに戻るためのTopメニューへ戻るボタン1006と、が表示される。
【0076】
ユーザが本画面において、先に発行されたライセンス情報(ファイル)を取得するために取得ボタン1002を選択すると、オペレーティングシステム標準のファイル指定ダイアログボックス1003が表示される。任意のライセンス情報(ファイル)の保存先とファイル名とを入力して保存を指示すると、オペレーティングシステム標準のダウンロード中ダイアログ1004が表示されダウンロードが行われる。
【0077】
図13は、商品登録時にライセンス条件を指定しない商品タイプが選択された場合にライセンス情報発行サーバ101が提供する商品登録画面の一例を示す図である。ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図13に示す画面を表示するための画像データを販売会社端末103に送信する。より具体的に説明すると、図6でB1〜B4の何れかの商品タイプが選択されて次へボタン403が選択されたことをライセンス情報発行サーバ101が検知すると図6を表示していた端末に対して図13の画面情報を送信する。
【0078】
図13において、1101は商品登録画面である。この画面上に、商品登録対象となるアプリケーションの情報1102、選択された商品タイプ1103、商品名入力ボックス1104、商品コード入力ボックス1105、登録ボタン1106、クリアボタン1107が表示される。また、この画面上に、戻るボタン1108、Top Menuへボタン1109が表示される。
【0079】
販売会社操作者は、本画面において、商品登録の対象となるアプリケーションの内容を確認した後、商品名、商品コードを入力して、登録ボタン1106を選択することにより、商品登録を行うことができる。クリアボタン1107が選択されると、本画面の表示後に入力した内容が全てクリアされる。戻るボタン1108が選択されると、前の画面が表示され、Top Menuへボタン1109が選択されると、Top Menu画面が表示される。
【0080】
図14は、販売会社又はソフトウェア開発業者がライセンス情報を発行する際にライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報発行対象商品指定画面の一例を示す図である。
【0081】
図14において、1201は、ライセンス情報発行商品指定画面である。この画面上にアプリケーション情報1202と、アプリケーションに登録されている商品一覧1203と、LF発行ボタン1204と、戻るボタン1205とTop Menuへボタン1206と、が表示される。
【0082】
販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者は、ライセンス情報を発行する際には、まず本画面を表示させ、システムに登録されているアプリケーションのうち、対象アプリケーションに登録されている商品一覧からライセンス情報を発行する商品を指定する。
【0083】
戻るボタン1205が選択されると前の画面が表示され、Top Menuへボタン1206が選択されると「Top Menu画面」が表示される。
【0084】
図15は、販売会社又はソフトウェア開発業者がライセンス情報を発行する際に、ライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報発行画面の一例を示す図である。
図15において、1301は、ライセンス情報発行画面である。この画面上に、ライセンス情報発行対象となるアプリケーションの情報1302、選択された商品情報1303、ライセンス期限タイプ指定ラジオボタン1304、ライセンス期限が一定期間の場合のライセンス期限入力ボックス1305が表示される。また、この画面上に、カウント条件指定チェックボックス1306、カウンタ1のカウント値入力ボックス1307、カウンタ1のStopさせる/させない指定ボタン1308、カウンタ2のカウント値入力ボックス1309が表示される。また、この画面上に、カウンタ2のStopさせる/させない指定ボタン1310、カウンタ3のカウント値入力ボックス1311、カウンタ3のStopさせる/させない指定ボタン1312が表示される。また、この画面上に、アプリケーションリソース指定チェックボックス1318、アプリケーションリソーススクリプト用ファイル名入力ボックス1319、アプリケーションリソーススクリプトファイル用ファイル名指定ボタン1320が表示される。また、この画面上に、デバイスシリアル番号入力ボックス1313、デバイスシリアル番号ファイル指定ボタン1314、発行ボタン1315、戻るボタン1316、Top Menuへボタン1317が表示される。
【0085】
操作者は、本画面において、ライセンス情報発行の対象となるアプリケーションの内容を確認した後、ライセンス期限、ライセンスカウント情報、ソフトウェアを導入する情報処理装置のデバイスシリアル番号を入力して、発行ボタン1315を選択する。このことにより、ライセンス情報の発行を要求することができる。戻るボタン1316が選択されると、前の画面が表示され、Top Menuへボタン1317が選択されると、Top Menu画面が表示される。
ライセンス情報の発行が完了すると、図12に示す画面が表示され、ライセンス情報を取得することができる。
【0086】
図16は、ライセンス情報管理データベース106の一例を示す図である。ライセンス情報管理データベース106には、アプリケーション情報、ライセンス情報を含む商品情報、アクター情報、ソフトウェア識別コード情報、デバイスシリアル番号情報が含まれる。
【0087】
ここで、ソフトウェアとは、情報処理装置に導入して動作させることで価値を生み出す一般的なソフトウェアと同義である。アプリケーションは、情報処理装置上で特定の処理を行うことを可能とするためにソフトウェア開発業者が開発したソフトウェアを意味する。また、商品とは、本システムに登録されたアプリケーションを販売主体・流通経路・ライセンス条件等を規定して定義した販売単位である。ユーザは商品を購入後、ユーザ自身の情報処理装置に導入して使用することになる。
【0088】
アプリケーション(Application)テーブル1401は、本システム上でアプリケーションを一意に識別するアプリケーション登録番号1402、アプリケーションID1403、アプリケーション・バージョン1404、を含む。また、アプリケーションテーブル1401は、アプリケーション名1405、アクターID1406を含む。
【0089】
商品(Product)テーブル1407は、商品コード1408、アプリケーション登録番号1409、商品名1410、商品タイプ1411、ライセンス台数1412、ライセンス期限1413、カウント情報1414、保守契約情報1415を含む。図5〜図7に示される画面を介して商品登録を実施すると、入力された情報が本テーブル内の各フィールドに格納される。アプリケーションと商品とは1対多の関係にあるため、同一のアプリケーションに対して複数の商品が存在しうる。
【0090】
アクター(Actor)テーブル1416は、販売主体を一意に識別するアクターID1417、販売会社又はソフトウェア開発業者の種別を示すアクター種別1418、アクター名1419を含む。
【0091】
ソフトウェア識別コードテーブル1420は、ソフトウェア識別コード1421、商品コード1422、登録済みデバイス数1423を含む。商品とソフトウェア識別コードとは1対多の関係にあるため、同一の商品に対して複数のソフトウェア識別コードが存在しうる。
【0092】
デバイス(Device)テーブル1424は、デバイスシリアル番号1425、ソフトウェア識別コード1426を含む。ソフトウェア識別コードとデバイスとは1対多の関係にあるため、同一のソフトウェア識別コードに対して複数のデバイスが存在しうる。
【0093】
ライセンスファイルテーブル1427は、ライセンスファイル番号1428、ライセンスファイル1429、ソフトウェア識別コード1430を含む。ソフトウェア識別番号とライセンスファイルとは1対1の関係にある。ライセンスファイルとライセンスファイル番号とは1対多の関係にあるため、同一のライセンスファイルに対して複数のライセンスファイル番号が存在しうる。
【0094】
転送用ライセンスファイルテーブル1431は、転送用ライセンスファイル番号1432、転送用ライセンスファイル1433、アプリケーションID1434、転送元ライセンスファイル番号1435、転送先デバイスシリアル番号1436を含む。アプリケーションIDと転送用ライセンスファイル番号とは1対多の関係にあるため、同一のアプリケーションIDに対して複数の転送ライセンスファイル番号が存在しうる。
【0095】
デバイス商品情報テーブル5720は、商品に対して一意なデバイス商品番号5721、対象機種商品名称5722、LA#の発行状態により内容の変更を禁止することを示す編集ロックフラグ5723等を含む。
【0096】
機番データバンド情報テーブル5780は、デバイス商品情報テーブル5720に対して1対多の関係にあるため、同一のデバイス商品に対して複数の機番データバンドが存在しうる。
機番データバンド情報テーブル5780はデバイス商品コード5781、シーケンス番号5782、データバンドプレフィックス5783、データバンド開始番号5784、データバンド終了番号5785、編集ロックフラグ5786、仕向け地域5787等を含む。
【0097】
アプリケーションとデバイス商品とを関連付ける、アプリケーションID、デバイス商品コード関連付けテーブル5810は、アプリケーションID5811と、デバイス商品コード5812と、を含む。アプリケーションIDとデバイス商品とは1対多の関係にあるため、同一のアプリケーションIDに対して複数のデバイス商品が存在しうる。
【0098】
(ライセンス情報発行サーバへのアプリケーション商品の登録)
図17は、ライセンス情報発行サーバ101におけるライセンス商品登録処理の一例を示すフローチャートである。
所定の商品登録処理開始操作が行われると、本フローチャートに係る処理が実行される。ステップS1501において、ライセンス情報発行サーバ101は、アプリケーション指定画面(図5)を販売会社端末の表示装置上に表示する。次に、ステップS1502において、ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社操作者が商品登録を行うアプリケーションの商品登録ボタンの選択を受け付ける。商品登録ボタンが選択されると、ステップS1503において、ライセンス情報発行サーバ101は、商品タイプ指定画面(図6)の表示処理を行う。
【0099】
次に、ステップS1504において、操作者が商品タイプを選択し、次へボタンを選択する。すると、ステップS1505に進み、ライセンス情報発行サーバ101は、選択された商品タイプがBタイプ(ライセンス条件を指定しない商品タイプ)か否かを調べる。Bタイプの商品タイプが選択された場合、ステップS1506において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス条件と保守契約機能との設定項目を含まない商品登録画面(図13)を表示する。
【0100】
次に、ステップS1507にて操作者による商品情報の入力を受け付け、ステップS1510に進む。ステップS1505において、Bタイプの商品タイプが選択されていない場合、ステップS1508において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス条件と保守契約機能との設定項目を含む商品登録画面(図7)を表示する。
【0101】
次に、ステップS1509において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者による商品情報、ライセンス条件及び保守契約情報の入力を受け付け、ステップS1510に進む。ステップS1510で操作者が登録ボタンを選択する。すると、ステップS1511において、ライセンス情報発行サーバ101は、商品の登録を行い、図17に示す処理を終了する。
【0102】
(ライセンス情報発行サーバへのデバイス商品の登録)
図18は、ライセンス情報発行サーバ101におけるデバイス商品登録処理の一例を示すフローチャートである。
所定のデバイス商品登録処理開始操作を行うと、本フローチャートに係る処理が実行される。ステップS501において、ライセンス情報発行サーバ101は、デバイス商品登録画面の表示を行う。ライセンス情報発行サーバ101は、図19に示すように、デバイス商品を登録するデバイス商品登録画面5101を表示する。図19は、デバイス商品登録画面5101の一例を示す図である。デバイス商品登録画面5101には、デバイス商品コード5102、デバイス商品名称5103、商品概要5104、機番データバンドのプリフィックス5105と5107、機番データバンドの開始番号5106、終番5108等の入力フィールドがある。
【0103】
また、デバイス商品登録画面5101には、既に登録されている選択可能な仕向け地域を指定する仕向け地域リストボックス5109や、入力完了時次へ進む次へボタン5110がある。ここで、機番データバンドとは、デバイスシリアル番号の並びを表し、後述する仕向け地域の判定等に用いられる。仕向け地域とは、デバイス商品、オプション商品、アプリケーションの販売地域を示す。仕向け地域として、予め複数の販売会社名がライセンス情報発行サーバ101等に登録されている。
【0104】
ステップS502において、デバイス商品登録を行うユーザは、デバイス商品登録画面5101に表示されている入力フィールドを記入し、デバイス商品パラメータを設定する。
次に、ステップS503において、ユーザが適正な入力をしないで次へボタン5110を押すと、ライセンス情報発行サーバ101は、再度同じ入力画面を表示される。一方、ステップS503において、ユーザが適正な入力をして、次へボタン5110を押すと、ライセンス情報発行サーバ101は、設定されたデータを、図20に示すデバイス商品登録確認画面5201に表示する(ステップS504)。図20は、デバイス商品登録確認画面5201の一例を示す図である。ステップS505において、ユーザは、登録内容を確認し、登録ボタン5202を押下する。ステップS506において、ライセンス情報発行サーバ101は、DBにデバイス商品情報を設定し、図18に示す処理を終了する。
【0105】
(ライセンス情報発行サーバへのオプション商品の登録)
図21〜図23は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するオプション商品登録のための入力画面である。図21は、オプション登録画面の一例を示す図である。図22は、オプション商品登録画面の一例を示す図である。図23は、オプション商品登録確認画面の一例を示す図である。
【0106】
ライセンス情報発行サーバ101は、販売会社端末103からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図21〜図23に示す画面を表示するための表示用データを販売会社端末103に送信する。
【0107】
図24は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するオプション商品登録処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートと図21〜図23の画面とを使って商品登録について説明する。
まず、販売会社の操作者(以下、操作者という)は、販売会社端末103からネットワーク105を介してライセンス情報発行サーバ101にログインし、操作メニュー(図示せず)を表示させる。このメニューには例えば商品登録や設定してある商品を参照・変更できる商品参照メニュー等がある。
【0108】
操作者が操作メニュー(図示せず)から商品登録を選択すると商品登録処理が始まり、ステップS5301において、ライセンス情報発行サーバ101は、オプション登録の新規登録画面5401を表示する。オプション登録の新規登録画面5401には機能ID5402と機能名5403とを入力する項と、次へボタン5404と、スキップボタン5405と、がある。ステップS5302において、操作者は、機能ID5402と機能名5403とを入力し、次へボタン5404を選択する。
【0109】
ここで、次へボタンの判断で不適切な入力の場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS5301に処理を戻す。次へボタン5404が押されたと判断した場合、ライセンス情報発行サーバ101は、設定されたデータをDBに設定する。つまり、ライセンス情報発行サーバ101は、オプション機能名情報を設定する(ステップS5304)。
【0110】
続いて、ステップS5305において、ライセンス情報発行サーバ101は、オプション商品を登録する画面5501を表示する。画面5501には、オプション商品コード入力フィールド5502、オプションの商品名称を入力するフィールド5503、商品概要入力欄5504、オプション機能名の選択フィールド5505がある。また、画面5501には、既に登録されている選択可能なデバイス商品フィールド5506がある。このデバイス商品フィールド5506では、操作者は、「0」個以上複数選択することができる。また、画面5501には、入力完了時に次へ進むための次へボタン5507がある。
【0111】
ステップS5306において、操作者は、オプション商品コード入力フィールド5502、オプションの商品名称を入力するフィールド5503、商品概要入力欄5504、オプション機能名の選択フィールド5505に情報を入力する。また、操作者は、既に登録されている選択可能なデバイス商品フィールド5506の情報を入力し、ステップS5307において、次へボタン5507を押下する。
【0112】
操作者が、適正な入力をしないで次へボタン5507を押すと、ライセンス情報発行サーバ101は、再度同じ入力画面を表示する。入力が適正な場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS5308に進み、オプション商品登録確認画面5601を表示する。次に、ユーザがステップS5309において登録ボタン5602を押下する。すると、ステップS5310において、ライセンス情報発行サーバ101は、設定されたデータをDBに設定し、図24に示す処理を終了する。
【0113】
(オプション商品、デバイス商品管理データベース)
図25は、ライセンス情報管理データベース106に含まれる情報を簡易的に示した図である。ライセンス情報管理データベース106は、オプション商品情報テーブル5710、デバイス商品情報テーブル5720、これら2つの情報テーブルが多対多の関係であるのでこれを関連付ける、オプション商品、デバイス商品関連付けテーブル5730を有する。また、ライセンス情報管理データベース106は、機能情報テーブル5740、顧客情報テーブル5750、ライセンスアクセス番号テーブル5760、ライセンスキー情報テーブル5770を有する。また、ライセンス情報管理データベース106は、機番データバンド情報テーブル5780、個人情報サーバ情報テーブル5790を有する。
【0114】
機能情報テーブル5740は、印字装置のオプションを分類識別するための機能ID5741、機能名5742を含む。機能情報は、オプション商品に対して1対多の関係にあるため、同一のオプション商品に対して複数のライセンスアクセス番号が存在しうる。
【0115】
オプション商品情報テーブル5710は、本システム上で一意となるオプション商品コード5711、オプションの機能分類を示す機能ID5712、商品名5713、商品概要5714、商品登録日5715を含む。
【0116】
ライセンスアクセス番号は、オプション商品に対して1対多の関係にあるため、同一のオプション商品に対して複数のライセンスアクセス番号が存在しうる。
ライセンスアクセス番号テーブル5760は、ライセンスアクセス番号(LA#)5761、ライセンスアクセス番号の発行シーケンス番号5762、LA#の発行日5763、オプション商品コード5764、デバイスシリアル番号(DS#)5765を含む。また、ライセンスアクセス番号テーブル5760は、ユーザシリアル番号5766、ライセンスの有効・無効状態を示すステータス5767を含む。
顧客情報テーブル5750は、ライセンスアクセス番号(LA#)5751、個人情報サーバID5752、暗号化個人情報5753を含む。
個人情報サーバ情報テーブル5790は、個人情報サーバID5791、公開鍵5792を含む。
【0117】
ライセンスキー(Lkey)情報テーブル5770は、Lkey5771、ライセンスアクセス番号(LA#)5772、LA#発行日時5773を含む。
デバイス商品情報テーブル5720と、機番データバンド情報テーブル5780とは、図16に示したものと同一である。
【0118】
デバイス商品情報テーブル5720は、商品に対して一意なデバイス商品番号5721、対象機種商品名称5722、LA#の発行状態により内容の変更を禁止することを示す編集ロックフラグ5723、デバイス商品概要5724等を含む。
機番データバンド情報テーブル5780は、デバイス商品情報テーブル5720に対して1対多の関係にあるため、同一のデバイス商品に対して複数の機番データバンドが存在しうる。
【0119】
機番データバンド情報テーブル5780は、デバイス商品コード5781、シーケンス番号5782、データバンドプレフィックス5783、データバンド開始番号5784、データバンド終了番号5785を含む。また、機番データバンド情報テーブル5780は、編集ロックフラグ5786、仕向け地域5787等を含む。
オプション商品とデバイス商品とを関連付けるテーブル5730は、オプション商品コード5731、デバイス商品コード5732を含む。オプション商品とデバイス商品とは1対多の関係にあるため、同一のオプション商品に対して複数のデバイス商品が存在しうる。
【0120】
(ライセンス情報発行サーバによるアプリケーション商品のソフトウェア識別コードの発行)
次に、図26のフローチャートを用いて、ソフトウェア識別コード発行処理について説明する。図26は、ソフトウェア識別コード発行処理の一例を示すフローチャートである。
販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者(以下、操作者ともいう)が、所定のソフトウェア識別コード発行処理の開始操作を行うと、本フローチャートに係る処理が実行される。ステップS1601において、ライセンス情報発行サーバ101は、発行対象アプリケーションのソフトウェア識別コード発行商品指定画面(図8)を表示する。次に、ステップS1602において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者によるソフトウェア識別コードの発行を行う商品のSID発行ボタンの選択を受け付ける。
【0121】
ここで、操作者のログインIDと選択した商品とから、ステップS1603において、ライセンス情報発行サーバ101は、選択商品と操作者アカウントとのActorIDの比較を行う。つまりライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア識別コード発行時に、アプリケーション商品中のアプリケーション・ソフトウェアの属性情報であるActorIDと、ソフトウェア識別コード発行操作を行っている操作者のActorIDと、を比較する。このことで、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア識別コード発行操作を行う操作者の販売主体と、アプリケーション商品中のアプリケーション・ソフトウェアの販売主体と、が一致した場合のみ、ソフトウェア識別コード発行を許可する。このことにより、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア識別コード発行を依頼する操作者と販売主体との異なるアプリケーション商品に対してソフトウェア識別コードの発行を制限することができる。
【0122】
ステップS1603において、ライセンス情報発行サーバ101は、図4と図17とで示される予め登録されたデータベースを参照する。即ち、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア操作者のアクターIDをAccountテーブル20100のアクターID20102から取得する。また、ライセンス情報発行サーバ101は、Productテーブル1407のアプリケーション登録番号1409と一致するアプリケーションテーブル1401のアプリケーション登録番号を検索する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、同レコードのアクターIDを取得することで、商品のアクターIDを取得する。
【0123】
そして、ステップS1604において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者のアクターIDと選択した商品のアクターIDと、を比較する。比較の結果、一致しなかった場合、ステップS1609において、ライセンス情報発行サーバ101は、SID発行エラー画面(図示せず)を表示し、図26に示す処理を終了する。
【0124】
一方、ステップS1604の比較の結果、操作者のアクターIDと選択した商品のアクターIDとが一致した場合、ステップS1605において、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア識別コード発行画面(図9)を表示する。
【0125】
続いて、ステップS1606において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者が発行するソフトウェア識別コードのライセンス本数の入力を受け付ける。そして、ステップS1607において、ライセンス情報発行サーバ101は、発行ボタンの選択を受け付ける。発行ボタンが選択されると、ステップS1608において、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア識別コードを発行し、図26に示す処理を終了する。
【0126】
(ユーザからの要求によるアプリケーション商品のライセンス情報の発行)
次に、図27のフローチャートを用いて、ユーザからの要求によるライセンス情報発行処理について説明する。図27は、ユーザからの要求によるライセンス情報発行処理の一例を示すフローチャートである。
【0127】
ユーザが、所定のライセンス情報発行開始操作を行うと、本フローチャートに係る処理が実行される。ステップS1701において、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア識別コード入力画面(図10)をユーザ端末の表示装置上に表示する。
次に、ステップS1702において、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザによるソフトウェア識別コードの入力を受け付ける。ソフトウェア識別コードが入力されると、S1703において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報発行画面(図11)を表示する。
【0128】
次に、ステップS1704において、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザによるデバイスシリアル番号の入力を受け付ける。デバイスシリアル番号の入力が終了すると、ユーザは、ステップS1705において、発行するボタンを選択することにより、ライセンス情報(ファイル)の発行を指示する。ここで、ライセンス情報発行サーバ101は、入力されたソフトウェア識別コードとデバイスシリアル番号とを基にS1706において、機番データバンド検索を行う。
ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報発行時にユーザにより入力されたソフトウェア識別コードに対応する機番データバンドの範囲に、同じくライセンス情報発行時にユーザにより入力されたデバイスシリアル番号が入っているか否かを判定する。このことで、ライセンス情報発行サーバ101は、ある仕向け地域向けアプリケーションが別の仕向け地域向けデバイスにインストールされないように、ライセンス情報発行を制限する。
【0129】
ステップS1706において、ライセンス情報発行サーバ101は、図17に示される予め登録されたデータベースを参照する。即ち、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザの入力したソフトウェア識別コードをソフトウェア識別コードテーブル1420から検索し、検索されたレコードから商品コード1422を参照する。
【0130】
更に、ライセンス情報発行サーバ101は、商品コードからProductテーブル1407を参照し、商品コードに一致するレコードを検索する。同様に、ライセンス情報発行サーバ101は、アプリケーションテーブル1401のアプリケーション登録番号1402、アプリケーションID1403を検索する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、このアプリケーションIDと一致するデバイス商品コード関連付けテーブルのアプリケーションID5811を特定し、アプリケーションID5811を用いてデバイス商品コード5812を検索する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、更にデバイス商品コード5812から機番データバンド情報テーブル5780のデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785とを検索する。
【0131】
以上によりライセンス情報発行サーバ101は、ユーザに入力されたソフトウェア識別コードに対するデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785とを取得する。次にライセンス情報発行サーバ101はユーザに入力されたデバイスシリアル番号が、検索された機番データバンド情報テーブル5780のデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在するか否かを判定する(ステップS1707)。
ここで、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号がデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在すれば、ライセンス情報発行が可能となる。一方、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号がデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在しない場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス発行エラー画面を表示する(ステップS1708)。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、図27に示す処理を終了する。
【0132】
ステップS1709において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報を生成する。そいて、ステップS1710において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報取得画面(図12)を表示する。ユーザは生成されたライセンス情報を取得するために、ステップS1711において、取得するボタンを選択する。すると、ステップS1712において、オペレーティングシステム標準の保存ダイアログが表示され、ユーザは任意の保存先とファイル名とを入力して保存を行い、図27に示す処理が終了する。
【0133】
なお、本実施形態では、ライセンス情報発行サーバ101がユーザに直接、ライセンス情報を発行する場合について説明した。しかしながら、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア開発業者にライセンス情報を発行し、ソフトウェア開発業者が発行されたライセンス情報をユーザに転送するようにしてもよい。
【0134】
(販売会社又はソフトウェア開発業者からの要求によるアプリケーション商品のライセンス情報の発行)
次に、図28のフローチャートを用いて、販売会社又はソフトウェア開発業者からの要求によるライセンス情報発行処理について説明する。図28は、販売会社又はソフトウェア開発業者からの要求によるライセンス情報発行処理の一例を示すフローチャートである。
【0135】
販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者(以下、操作者ともいう)が、所定のライセンス情報発行開始操作を行うと、本フローチャートに係る処理が実行される。ステップS1801において、ライセンス情報発行サーバ101は、発行対象アプリケーションのライセンス情報発行商品指定画面(図14)を表示する。
【0136】
次に、ステップS1802において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者によるライセンス情報の発行を行う商品のLF発行ボタンの選択を受け付ける。次に、ステップS1803において、ライセンス情報発行サーバ101は、LF発行ボタンが選択された商品の商品タイプが、デバイスシリアル番号管理ありの商品か否かを判定する。ライセンス情報発行サーバ101は、デバイスシリアル番号管理ありの商品の場合、ステップS1804において、デバイスシリアル番号の設定項目を含むライセンス情報発行画面(図15)を表示する。
次に、ステップS1805において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者によるライセンス条件とデバイスシリアル番号との入力を受け付け、ステップS1808に進む。
【0137】
一方、ステップS1803において、LF発行ボタンが選択された商品の商品タイプがデバイスシリアル番号管理ありの商品でない場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS1806に進む。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、デバイスシリアル番号の設定項目を含まないライセンス情報発行画面を表示する。
【0138】
次に、ステップS1807において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者によるライセンス条件の入力を受け付け、ステップS1808に進む。ステップS1808において、ライセンス情報発行サーバ101は、操作者による、発行するボタンの選択を受け付ける。発行するボタンが選択されると、ステップS1809において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報を生成する。そして、ステップS1810において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報取得画面(図12)を表示する。
【0139】
操作者は生成されたライセンス情報を取得するために、ステップS1811において、取得するボタンを選択する。すると、ステップS1812において、オペレーティングシステム標準の保存ダイアログが表示され、操作者は任意の保存先とファイル名とを入力して保存を行い、図28に示す処理が終了する。
【0140】
本実施形態では、ユーザは、以上のようにして発行されたライセンス情報を用いて認証を受け、アプリケーション商品をユーザのデバイスにインストールし、デバイスの機能を追加することができる。ライセンス情報を用いて認証することで、アプリケーション商品が不適切にコピーされたり、インストールされたりすることを防止できる。
【0141】
(ライセンス情報発行サーバによるオプション商品のライセンスアクセス番号発行の説明)
図29〜図31は、ライセンスアクセス番号を発行するための画面である。図29は、LA#発行のためのオプション商品検索画面の一例を示す図である。図30は、LA#発行のためのオプション情報の表示画面の一例を示す図である。図31は、LA#発行のためのダウンロード画面の一例を示す図である。
【0142】
ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア開発業者端末104からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図29〜図31に示す画面を表示するための表示用データをソフトウェア開発業者端末104に送信する。
【0143】
図32は、LA#発行部の制御処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートと、図29〜図31に示した画面を使ってライセンスアクセス番号発行について説明する。
ステップS5801において、ライセンス情報発行サーバ101は、図29の画面5901を表示するための画像データを送信し、オプション商品コードの入力を要求する。画面5901にはオプションの番号入力フィールド5902、検索ボタン5903がある。
【0144】
ユーザが検索ボタン5903を押すと、ステップS5802において、ライセンス情報発行サーバ101は、図30のオプション情報の画面6001を表示する処理を行う。より具体的に説明すると、ライセンス情報発行サーバ101は、オプション商品コードを取得し、データベースからオプション商品コードに関連する情報(オプションに関連する情報)を引き出し、画面情報を生成する。画面6001には、オプションに関連する情報の他に、ライセンスアクセス番号(LA#)の発行数を指定するフィールド6002、発行ボタン6003、過去の発行履歴表示6004がある。また、画面6001には、過去発行したライセンスアクセス番号のダウンロードボタン6005、戻るボタン6006がある。
【0145】
発行ボタン6003が押されると、ステップS5803において、ライセンス情報発行サーバ101は、LA#の発行処理を行い、図31のライセンス番号のダウンロード画面6101を生成し、ライセンスの発行指示を要求する。ステップS5804において、ライセンス情報発行サーバ101は、LA#の発行処理を行い、入力された発行数を取得し、発行数分のライセンスアクセステーブルを生成すると同時にライセンスアクセス番号を生成し、テーブルにセットする。更に、ライセンス情報発行サーバ101は、生成したデータをファイル形式で保存する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、生成したファイルのリンクを含んだ表示データを準備する。
【0146】
ダウンロード画面6101には、ライセンスアクセス番号のダウンロードリンク6102、処理終了のための終了ボタン6103がある。
再発行のためのダウンロードボタン6005が押されると、ステップS5804において、ライセンス情報発行サーバ101は、LA#の発行処理を行い、ライセンス番号のダウンロード画面6101を生成する。ライセンス情報発行サーバ101は、保存されている過去に生成したファイルのリンクを含んだ表示データを準備する。
【0147】
(ユーザ端末からのオプション商品のライセンスキー発行手順の説明)
図33は、オプション商品のライセンスキー発行のための、ユーザ端末102の動作の一例を示すフローチャートである。
ユーザは、ライセンス情報の発行を行う際には、購入したオプションパッケージに記載された個人情報サーバ180のURLをユーザ端末102のブラウザからアクセスする。個人情報サーバ180のURLは、オプションパッケージ購入地域により異なる。
ステップS11601において、ユーザ端末102は、個人情報サーバ180に接続を試みる。ステップS11602において、ユーザ端末102は、個人情報サーバ180に接続可能であれば、ステップS11603に進み、個人情報サーバ180に接続不可能であれば、ステップS11604に進む。
【0148】
ステップS11603において、個人情報サーバ180は、後述するLKey発行処理を行う。一方、S11604において、ユーザは、購入したオプションパッケージに記載されたライセンス情報発行サーバのURLをユーザ端末102のブラウザからアクセスすることにより、ライセンス情報発行サーバ101に接続を試みる。
ステップS11605において、ユーザ端末102は、個人情報サーバ180に接続可能であれば、ステップS11606に進み、個人情報サーバ180に接続不可能であれば、ステップS11607に進む。
ステップS11606において、ライセンス情報発行サーバ101は、LKey発行処理を行う。一方、ステップS11607において、ユーザ端末102のブラウザは接続不可能のエラー画面を表示して、図33に示す処理を終了する。
【0149】
(個人情報データベース)
図34は、個人情報データベース195に含まれる情報を簡易的に示した図である。個人情報データベース195は、個人情報テーブル7000を有する。
個人情報テーブル7000は、オプション商品のライセンス発行の際、ユーザ端末102から入力される個人情報、即ち、LA#情報7001、会社名7002、部署名7003、郵便番号7004、住所7005を含む。また、個人情報テーブル7000は、電話番号7006、担当者名7007、担当者連絡先電話番号7008、メールアドレス7009を含む。
【0150】
(個人情報サーバによるオプション商品のライセンスキー発行の説明)
図35〜図39は、ライセンスキーを発行するための画面である。図35は、ライセンスキー発行処理のライセンスアクセス番号入力画面の一例を示す図である。図36は、ライセンスキー発行処理のデバイスシリアル番号入力画面の一例を示す図である。図37は、ライセンスキー発行処理の個人情報入力処理の個人情報入力画面の一例を示す図である。図38は、ライセンスキー発行処理の情報確認画面の一例を示す図である。図39は、ライセンスキー発行処理のライセンスキー発行完了画面を示す図である。
通常、個人情報サーバ180が正常に稼動している場合、オプション商品のライセンスキー発行は、ユーザ端末102が個人情報サーバ180にアクセスして処理を行う。
【0151】
個人情報サーバ180は、ユーザ端末102からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図35〜図39に示す画面を表示するための表示用データをユーザ端末102に送信する。
【0152】
図40は、個人情報サーバ180におけるライセンスキー発行処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートと、図35〜図39の表示画面を使って個人情報サーバ180におけるライセンスキー発行について説明する。
ユーザは、ライセンス情報の発行を行う際には、購入したオプションパッケージに記載された個人情報サーバ180のURLをユーザ端末102のブラウザからアクセスする。リクエストを受けた個人情報サーバ180は、ステップS11501において、アクセス番号入力画面11001を生成する処理を行う。
【0153】
次に、個人情報サーバ180は、生成した画像データをユーザ端末102に送信し、ライセンスアクセス番号(LA#)の入力を要求する。アクセス番号入力画面11001は、ライセンスアクセス番号(LA#)入力フィールド11002、次へボタン11003からなる。
【0154】
ユーザは、購入したオプションパッケージに記載されたライセンスアクセス番号(LA#)を入力フィールド11002に入力し、次へボタン11003を押す。すると、個人情報サーバ180は、ステップS11502に進み、入力されたライセンスアクセス番号(LA#)を取得する。そして、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、ライセンス情報管理データベース106内のライセンスアクセス番号テーブル5760を検索し、設定されているオプションに関連する情報や商品に関連する情報を引き出す。そして、個人情報サーバ180は、シリアル番号入力を要求する登録画面11101の情報を生成する。
【0155】
登録画面11101には、デバイスシリアル番号入力フィールド11102、入力確認用11103、次へボタン11104、戻るボタン11105がある。これらフィールドにデバイスシリアル番号が入力され、次へボタン11104が押されると、個人情報サーバ180は、ステップS11503の処理を実行する。ステップS11503において、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPC機能を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、ライセンス情報管理データベース106内の図25で示される予め登録されたデータベースを参照して入力されたデバイスシリアル番号を確認し、既に発行済みの機器であるか否かを判断する。
【0156】
この判断結果がライセンス未発行である場合、個人情報サーバ180は、ステップS11505の処理を行う。ステップS11505において、個人情報サーバ180は、ユーザにライセンスの発行を確認するための画面である図38の情報確認画面11201を表示する。情報確認画面11201には、ライセンス発行ボタン11202と戻るボタン11203とがある。
【0157】
ライセンス発行ボタン11202が押されると、個人情報サーバ180は、ステップS11506に進む。ステップS11506において、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、入力されたソフトウェア識別コードとデバイスシリアル番号とを基に、ライセンス情報管理データベース106内の図25で示される予め登録されたデータベースを参照して機番データバンド検索を行う。
機番データバンド検索では、ライセンスキー発行時にユーザにより入力されたライセンスアクセス番号(LA#)に対応する機番データバンドの範囲に、同じくライセンスキー発行時にユーザにより入力されたデバイスシリアル番号が入っているか否かを判定する。このようにすることで、ある仕向け地域向けオプション商品が別の仕向け地域向けデバイスで有効にならないように、ライセンスキー発行を制限することができる。
【0158】
ステップS11506の処理では、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、ライセンス情報発行サーバ101のライセンス情報管理データベース106内の図25で示される予め登録されたデータベースを参照する。即ち、個人情報サーバ180は、ユーザの入力したライセンスアクセス番号(LA#)をライセンスアクセス番号テーブル5760から検索し、検索されたレコードからオプション商品コード5764を参照する。
更に、個人情報サーバ180は、オプション商品コードからオプション商品情報テーブル5710を参照し、オプション商品コードに一致するレコードを検索する。そして、個人情報サーバ180は、オプション商品、デバイス商品関連付けテーブル5730のオプション商品コード5731からデバイス商品コード5732を検索する。更に、個人情報サーバ180は、デバイス商品コード5732でデバイス商品情報テーブル5720のデバイス商品番号5721を検索し、機番データバンド情報テーブル5780のデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785とを検索する。以上により、個人情報サーバ180は、ユーザに入力されたライセンスアクセス番号(LA#)に対するデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785とを取得する。
【0159】
次に、個人情報サーバ180は、ユーザに入力されたデバイスシリアル番号が、検索された機番データバンド情報テーブル5780のデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在するか否かを判定する(ステップS11507)。
ここで、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号がデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785の間に存在すれば、ライセンスキー発行が可能となる。
【0160】
ステップS11507の判定の結果、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号がデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在しなければ、個人情報サーバ180は、ステップS11508に進む。ステップS11508において、個人情報サーバ180は、ライセンスキー発行エラー画面(図示せず)を表示する。そして、個人情報サーバ180は、図40に示す処理を終了する。
【0161】
一方、ステップS11507の判定の結果ライセンスキー発行が可能な場合、個人情報サーバ180は、ステップS11510に進む。ステップS11510において、個人情報サーバ180は、個人情報入力画面4001を生成する処理を行い、ユーザに個人情報の登録を求める。そして、個人情報サーバ180は、個人情報登録部181の機能を用いて、個人情報データベース195に個人情報と、URL引数、或いはCookie等の手段を用いて取得したライセンスキー発行時にユーザにより入力されたLA#と、を登録する。また、個人情報サーバ180は、個人情報を基に、個人情報登録部181の暗号化モジュール183を用いて暗号化個人情報を生成する。また、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、ライセンス情報発行サーバ101のライセンス情報管理データベース106内の図25で示される、ライセンスキー発行時にユーザにより入力されたLA#に相当する予め登録されたデータベースに暗号化個人情報を登録する。
【0162】
暗号化モジュール183で使用される暗号は、RSA公開鍵暗号アルゴリズムを用いる。公開鍵、秘密鍵の鍵ペアは個人情報サーバ180によってサービスを開始する時点で鍵生成モジュール182を用いて生成され、鍵登録モジュール186を用いて個人情報サーバ180内のファイルシステムに保存される。保存された個人情報暗号化のための公開鍵は、暗号化鍵送信モジュール187により、個人情報サーバ180のURLと共に予め登録されているライセンス情報発行サーバ101に送信される。ライセンス情報発行サーバ101に送信された個人情報サーバ180のURLと個人情報暗号化のための公開鍵とは、ライセンス情報発行サーバ101の暗号化個人情報登録部170の暗号化鍵受信モジュール172により受信される。そして、暗号化鍵登録モジュール171により、ライセンス情報管理データベース106内の個人情報サーバ情報テーブル5790の、個人情報サーバID5791に個人情報サーバ180のURLが、公開鍵5792に個人情報暗号化のための公開鍵が保存される。
【0163】
図37の個人情報入力画面4001は、会社名入力フィールド4002、部署名入力フィールド4003、郵便番号入力フィールド4004、住所入力フィールド4005、電話番号入力フィールド4006、担当者名入力フィールド4007を含む。また、個人情報入力画面4001は、担当者連絡先電話番号入力フィールド4008、メールアドレス入力フィールド4009、戻るボタン4010、次へボタン4011を含む。
【0164】
ユーザが個人情報入力画面4001の各入力フィールドに会社名、部署名、郵便番号、住所、電話番号、担当者名、担当者連絡先電話番号、メールアドレスを入力し、次へボタン4011を押す。すると、個人情報サーバ180は、図34に示される個人情報テーブル7000に入力内容を登録する。
また、個人情報サーバ180は、個人情報登録部181の暗号化モジュール183を用いてユーザが入力したフィールド4002〜4009の入力内容をCSVファイルにし、予め登録しておいた暗号化鍵にて暗号化する。そして、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、作成した暗号化個人情報を、ライセンス情報管理データベース106内の図25で示される予め登録されたデータベースに登録する。
【0165】
一方、ステップS11507の判定の結果、ライセンスキー発行が可能な場合、個人情報サーバ180は、ステップS11509に進む。ステップS11509において、個人情報サーバ180は、入力されたデバイスシリアル番号及び設定してあるオプション番号等の情報を使って暗号化したライセンスキー番号(Lkey#)を生成する。そして、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。そして、個人情報サーバ180は、ライセンス情報管理データベース106内の図25で示されるデータベースに暗号化したライセンスキー番号を登録する。更に、個人情報サーバ180は、ライセンスキー番号(Lkey#)を表示するための図39の画面11301を生成する。画面11301には、ブラウザから適正に印刷出きるようなサイズの画面を生成するボタン11302がある。
【0166】
また、ステップS11503の判定の結果、既に発行済みである場合、個人情報サーバ180は、ステップS11504の処理を行う。ステップS11504において、個人情報サーバ180は、RPC機能部193のRPCモジュール194を利用して、ライセンス情報発行サーバ101のRPC機能部175のRPCモジュール176と通信する。個人情報サーバ180は、入力されたデバイスシリアル番号及び設定してあるオプション番号等の情報を用い、ライセンス情報管理データベース106内の図25で示されるデータベースから既に暗号化したライセンスキー番号(Lkey#)を取得する。更に、個人情報サーバ180は、この取得済みライセンスキー番号(Lkey#)を表示するための画面11301を生成する。
【0167】
取得したライセンスキーは、ユーザの操作により例えば印字装置といったデバイスに入力される。その結果、印字装置は、オプションが使える状態になる。ライセンスキーが入力されたデバイスでは、自機に設定されてあるデバイスシリアル番号及び設定されてあるオプション番号からライセンスキー番号(Lkey#)を生成する。そして、前記デバイスは、入力されたライセンスキー番号(Lkey#)と比較して一致するか否かの判断に基づき、オプションの起動を許可する。このようにすることにより、製造販売したデバイスとそのオプションとをライセンス情報発行サーバ101の管理下に置くことができる。
【0168】
なお、デバイスをユーザ端末102とは異なるように説明したが、ブラウザが動作及びライセンスキー(Lkey#)の入力ができるような、ユーザ端末102とデバイスとが一体化したようなシステムの形態であってもよい。
また、オプション商品登録及びデバイス登録の処理が前後しても、同様に実現可能である。
【0169】
(ライセンス情報発行サーバによるオプション商品のライセンスキー発行の説明)
ユーザ端末102が個人情報サーバ180と通信できない場合、ライセンス情報発行サーバ101に接続してオプション商品のライセンスキー発行処理を行う。
【0170】
ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザ端末102からネットワーク105を介したアクセスを受けて、図35〜図39に示す画面を表示するための表示用データをユーザ端末102に送信する。ユーザ端末102からのアクセスは、URLの引数として、接続できなかった個人情報サーバ180のURLを用いて行われる。
【0171】
図41は、ライセンス情報発行サーバ101のライセンスキー発行処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートと、図35〜図39の表示画面を使ってライセンスキー発行について説明する。
ユーザは、ライセンス情報の発行を行う際には、購入したオプションパッケージに記載されたURLをユーザ端末102のブラウザからアクセスする。リクエストを受けたライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11401において、アクセス番号入力画面11001を生成する処理を行う。
【0172】
次に、ライセンス情報発行サーバ101は、生成した画像データをユーザ端末102に送信し、ライセンスアクセス番号(LA#)の入力を要求する。アクセス番号入力画面11001は、ライセンスアクセス番号(LA#)入力フィールド11002、次へボタン11003からなる。
【0173】
ユーザは、購入したオプションパッケージに記載されたライセンスアクセス番号(LA#)を入力フィールド11002に入力し、次へボタン11003を押す。すると、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11402に進み、入力されたライセンスアクセス番号(LA#)を取得する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンスアクセス番号テーブル5760を検索し、設定されているオプションに関連する情報や商品に関連する情報を引き出し、シリアル番号入力を要求する登録画面11101の情報を生成する。
【0174】
登録画面11101には、デバイスシリアル番号入力フィールド11102、入力確認用11103、次へボタン11104、戻るボタン11105がある。これらフィールドにデバイスシリアル番号が入力され、次へボタン11104が押されると、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11403の処理を実行する。ステップS11403において、ライセンス情報発行サーバ101は、入力されたデバイスシリアル番号を確認し、既に発行済みの機器であるか否かを判断する。
【0175】
この判断の結果、ライセンスが未発行である場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11405の処理を行う。ステップS11405において、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザにライセンスの発行を確認するための画面である図38の情報確認画面11201を表示する。情報確認画面11201には、ライセンス発行ボタン11202と戻るボタン11203とがある。
【0176】
ライセンス発行ボタン11202が押されると、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11406に進む。ステップS11406において、ライセンス情報発行サーバ101は、入力されたソフトウェア識別コードとデバイスシリアル番号とを基に機番データバンド検索を行う。
機番データバンド検索では、ライセンスキー発行時にユーザにより入力されたライセンスアクセス番号(LA#)に対応する機番データバンドの範囲に、同じくライセンスキー発行時にユーザにより入力されたデバイスシリアル番号が入っているか否かを判定する。このようにすることで、ある仕向け地域向けオプション商品が別の仕向け地域向けデバイスで有効にならないように、ライセンスキー発行を制限することができる。
【0177】
ステップS11406の処理では、ライセンス情報発行サーバ101は、図25で示される予め登録されたデータベースを参照する。即ち、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザの入力したライセンスアクセス番号(LA#)をライセンスアクセス番号テーブル5760から検索し、検索されたレコードからオプション商品コード5764を参照する。
更に、ライセンス情報発行サーバ101は、オプション商品コードからオプション商品情報テーブル5710を参照し、オプション商品コードに一致するレコードを検索する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、オプション商品、デバイス商品関連付けテーブル5730のオプション商品コード5731からデバイス商品コード5732を検索する。ライセンス情報発行サーバ101は、デバイス商品コード5732でデバイス商品情報テーブル5720のデバイス商品番号5721を検索し、機番データバンド情報テーブル5780のデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785とを検索する。以上により、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザに入力されたライセンスアクセス番号(LA#)に対するデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785とを取得する。
【0178】
ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザに入力されたデバイスシリアル番号が検索された機番データバンド情報テーブル5780のデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在するか否かを判定する(ステップS11407)。
ここで、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号がデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785の間に存在すれば、ライセンスキー発行が可能となる。
【0179】
ステップS11407の判定の結果、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号がデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在しなければ、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンスキー発行エラー画面を表示する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、図41に示す処理を終了する。
【0180】
一方、ステップS11407の判定の結果ライセンスキー発行が可能な場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11410に進む。ステップS11410において、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザ端末102から送信されてきたURLを引数として与えられた個人情報サーバURL、に応じた暗号化鍵をユーザ端末102に送信する。そして、ステップS11411において、ライセンス情報発行サーバ101は、復号化に必要なJava(登録商標)Scriptを含む個人情報入力画面4001を生成する処理を行い、ユーザに個人情報の登録を求める。
ユーザ端末102は、ライセンス情報発行サーバ101から送信されてきた暗号化鍵を受信し、個人情報入力画面4001にて入力された個人情報を、受信した暗号化鍵を用いて暗号化し、ライセンス情報発行サーバ101に送信する。
一方、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報管理データベース106に、暗号化鍵を送信したユーザ端末102にて暗号化鍵で暗号化された個人情報を登録する。
個人情報入力画面4001は、会社名入力フィールド4002、部署名入力フィールド4003、郵便番号入力フィールド4004、住所入力フィールド4005、電話番号入力フィールド4006、担当者名入力フィールド4007を含む。また、個人情報入力画面4001は、担当者連絡先電話番号入力フィールド4008、メールアドレス入力フィールド4009、戻るボタン4010、次へボタン4011を含む。
ユーザが個人情報入力画面4001の各入力フィールドに会社名、部署名、郵便番号、住所、電話番号、担当者名、担当者連絡先電話番号、メールアドレスを入力し、次へボタン4011を押す。すると、ライセンス情報発行サーバ101は、各入力フィールドに入力された内容をライセンス情報発行サーバ101から送信されてきた暗号化鍵を用いて暗号化し、図40で示される顧客情報データベースに暗号化した個人情報を登録する。
ここで登録された暗号化した個人情報は、ライセンス情報発行サーバ101上に復号化鍵がないため、ライセンス情報発行サーバ101上では可読でない状態で保存されている。
個人情報サーバ180が機能を回復した際、ライセンス情報発行サーバ101は、保存されている暗号化した個人情報を、顧客情報テーブル5750の個人情報サーバID5752に保存された個人情報サーバURLで示される個人情報サーバ180に送信する。個人情報サーバ180は、個人情報サーバ180上の復号鍵により暗号化した個人情報を可読な状態にする。
【0181】
一方、ステップS11407の判定の結果、ライセンスキー発行が可能な場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11409に進む。ステップS11409において、ライセンス情報発行サーバ101は、入力されたデバイスシリアル番号及び設定してあるオプション番号等の情報を使って暗号化したライセンスキー番号(Lkey#)を生成し、データベースに登録する。更に、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンスキー番号(Lkey#)を表示するための図39の画面11301を生成する。画面11301には、ブラウザから適正に印刷出きるようなサイズの画面を生成するボタン11302がある。
【0182】
また、ステップS11403の判定の結果、既に発行済みである場合、ライセンス情報発行サーバ101は、ステップS11404の処理を行う。ステップS11404において、ライセンス情報発行サーバ101は、入力されたデバイスシリアル番号及び設定してあるオプション番号等の情報を使って既に暗号化したライセンスキー番号(Lkey#)をデータベースから取得する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、この取得済みライセンスキー番号(Lkey#)を表示するための画面11301を生成する。
【0183】
取得したライセンスキーは、ユーザの操作により例えば印字装置といったデバイスに入力される。その結果、印字装置は、オプションが使える状態になる。ライセンスキーを入力されたデバイスでは、自機の設定されてあるデバイスシリアル番号及び設定されてあるオプション番号からライセンスキー番号(Lkey#)を生成する。そして、前記デバイスは、入力されたライセンスキー番号(Lkey#)と比較して一致するか否かの判断に基づき、オプションの起動を許可する。このようにすることにより、製造販売したデバイスとそのオプションとをライセンス情報発行サーバ101の管理下に置くことができる。
【0184】
なお、デバイスをユーザ端末102とは異なるように説明したが、ブラウザが動作及びライセンスキー(Lkey#)の入力ができるような、ユーザ端末102とデバイスとが一体化したようなシステムの形態であってもよい。
また、オプション商品登録及びデバイス登録の処理が前後しても、同様に実現可能である。
【0185】
<第2の実施形態>
(システム構成)
図42は、第2の実施形態のネットワークシステムのシステム構成の一例を示す図である。
ライセンス情報発行サーバ4801は、ライセンス情報発行処理全般を司る情報処理装置(ライセンスファイル発行装置)である。
ユーザ端末4802は、ユーザが管理する情報処理装置である。ユーザ端末4802のより具体的な例としては、パーソナルコンピュータや携帯端末、プリンタ、複写機等、ネットワークに接続可能でソフトウェアをインストール可能な情報処理装置である。
【0186】
ネットワーク4803は、例えばインターネット等である。ユーザ端末4802は、ネットワーク4803を介してライセンス情報発行サーバ4801と接続することができる。
操作者4804は、ユーザ端末4802を操作する。操作者4804は、ユーザ端末4802を操作し、ネットワーク4803を介してライセンス情報発行サーバ4801に接続し、各種ライセンス発行操作を行う。
画像処理装置の一例であるMFP4805は、一台でプリンタ、スキャナー、コピー機、FAX等の機能を兼ね備える多機能周辺機器(Multifunction Peripheral)である。MFP4805上には複数のアプリケーションとライセンスとがインストール可能で、各々固有の機器IDを有する。
MFP4805は、本実施形態におけるアプリケーション、ライセンスの複写元のMFPである。
【0187】
ネットワーク4807は、オフィス内のネットワークである。ユーザ端末4802、MFP4805は、ネットワーク4807を介して互いに接続することができる。なお本実施形態においては、ユーザ端末4802は、必ずしもMFP4805と同一のネットワーク4807に接続している必要はない。
ユーザ4806は、MFP4805を操作する。ユーザ4806は、MFP4805を操作し、MFP4805上のアプリケーション、ライセンスを無効化し、無効化を証明するライセンスキーを取得する。
【0188】
なお、本実施形態においては、操作者4804、4806は、異なってもよいし、同一であってもよい。
以下、MFP4805の機能構成を説明する。なお、MFP4805のハードウェア構成は、図2に示したように、CPUや、ROM及びRAM等のメモリを有し、CPUがメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、以下に示す機能の全て又は一部を実現する。なお、MFP4805の場合、例えば図2の表示装置201及びキーボード204は、例えば後述するオペレーションパネルとなる。
【0189】
(MFPの機能構成)
図43は、MFPの機能構成の一例を示す図である。
スキャナー機能部4902は、紙文書を読み取り、読み取ったデータを二値画像データに変換する機能を有する。プリント機能部4903は、スキャナー機能部4902により読み取られ、二値画像データに変換された画像を、プリンタデバイスに対するコマンドを付加してプリンタデバイスに出力する機能を有する。またファクシミリ機能部4904は、スキャナー機能部4902により読み取られ、二値画像データに変換された画像に対して、G3、G4等のファクシミリ規格に応じた符号化を行う。またファクシミリ機能部4904は、ファクシミリ規格応じたプロトコルにより外部ファクシミリと画像通信を行う機能を有する。またファクシミリ機能部4904は、外部ファクシミリよりファクシミリ規格に応じてファクシミリ画像を送受信する機能を有する。
【0190】
ジョブ制御機能部4905は、スキャナー機能部4902から受信した二値画像データや、ファクシミリ機能部4904が外部から受信したファクシミリ画像データをジョブとしてキューイングする。そしてジョブ制御機能部4905は、ジョブを順次、プリント機能部4903やファクシミリ機能部4904、後述するネットワーク機能部4906に対して適宜出力する、ジョブ制御機能を有する。ネットワーク機能部4906は、TCP/IP、HTTP、FTP、LDAP、SNMP、SMTP、SSL等の各種ネットワークプロトコル機能を有する。UI機能部4907は、MFP4805のオペレーションパネルのユーザによる入出力を管理し、オペレーションパネル上に入力フィールド、出力メッセージフィールド等を表示する。またUI機能部4907は、ユーザからの入力フィールドに対する入力値を受け取り、他機能部に通知し、また他機能部からのユーザに対するメッセージを予めデザインされた画面に表示する機能を有する。ユーザ認証機能部4908は、ユーザの認証機能を有する。ユーザ認証機能部4908は、UI機能部4907やネットワーク上の情報端末(図示せず)を利用してアプリケーション機能部4909内の各種アプリケーションのユーザ認証要求に対応する。ユーザ認証機能部4908は、ユーザ認証設定ファイルを用いてアプリケーション毎にユーザ認証情報を設定する。また、ユーザ認証機能部4908は、ネットワーク上のユーザ認証サーバやMFP4805内部のユーザ認証情報を用いて複合機の各種機能を操作するユーザを認証する機能を有する。
【0191】
アプリケーション機能部4909は、MFP4805上で動作する各種アプリケーションをインストール、ユーザ認証、実行、アンインストールする機能を有する。またアプリケーション機能部4909は、アプリケーションインストール時にアプリケーションの有効期限を設定する。そして、アプリケーション機能部4909は、アプリケーション実行時に後述する時間管理機能部4914の機能を利用してアプリケーションインストール時に予め設定された有効期限を判定することにより、有効期限付きアプリケーションを実現する。アプリケーション機能部4909は、アプリケーションオブジェクト内部に有効期限情報を格納してもよいし、若しくはアプリケーションインストール時にアプリケーションの付加情報として別オブジェクトとして設定してもよい。なお、有効期限は、インストール時からアプリケーションが動作しなくなるまでの日数で示される。有効期限は、本実施形態のような有効期間を示す日数でもよいし、若しくは何年何月何日まで、といった有効期限日であってもよい。有効期限日であった場合も、アプリケーション機能部4909は、MFP4805内部のシステム時計から有効期間を示す日数を計算することができる。また日数より更に細かい単位、例えば秒単位であってもよい。これもシステム内部時計の単位の範囲であれば、アプリケーション機能部4909は、有効期限を計算することができる。有効期限は、アプリケーションインストール時にインストール時刻設定関数に引数として渡され、MFP4805内の不揮発性記憶領域に記憶される。
【0192】
MFP4805上でアプリケーションを使用するためには、一般に、アプリケーションとアプリケーションをインストール可能にするライセンスファイルとをインストールする。アプリケーション及びライセンスファイルは、一般に、MFP4805のユーザがPC等の端末からブラウザを用い、ネットワーク機能部4906を用いてネットワーク経由でインストールする。
MFP4805上のアプリケーションのうち、アプリケーション本体が既にインストールされているものは、ライセンスキーのみのインストールすることによりアプリケーションの機能を有効化することができる。
【0193】
MFP4805上でアプリケーションを使用するためには、アプリケーションのインストール後、有効化の手順(又は処理)が必要である。アプリケーション有効化のためには、通常、UI機能部4907を介して入力されるライセンスキーが用いられる。ライセンスキーは、機能種別、有効化する機器IDを含む。なお、ライセンスキーの入力は、ネットワーク機能部4906を介してネットワーク経由で行なわれてもよい。
アプリケーションの有効化は、MFP4805にライセンスキーが入力されることで実行される。実際には、MFP4805が各アプリケーションに対応した、MFP4805内部の不揮発性記憶領域に存在するライセンスビットをオンにする。また、MFP4805がライセンスビットをオフにすることにより、該当するアプリケーションを無効化することができる。
【0194】
Mailアプリケーション4910は、アプリケーション機能部4909上で動作するMFP4805のアプリケーションの一つである。Mailアプリケーション4910は、ネットワーク上の情報端末から送信される、電子文書が添付された電子メールを、ネットワーク機能部4906を用いて受信し、プリント機能部4903を用いて印刷する機能を有する。またMailアプリケーション4910は、スキャナー機能部4902を用いて読み取られた電子文書を電子メールに添付し、予め設定された転送先に電子文書を添付された電子メールを送信する機能を有する。
【0195】
遠隔操作アプリケーション4911は、アプリケーション機能部4909上で動作するMFP4805のアプリケーションの一つである。遠隔操作アプリケーション4911は、ネットワーク上の情報端末(図示せず)に、UI機能部4907を用いてMFP4805本体に表示するタッチパネルと同じインターフェースを表示して、遠隔で操作を可能にする機能を有する。
文書フォーマット変換アプリケーション4912は、アプリケーション機能部4909上で動作するMFP4805のアプリケーションの一つである。文書フォーマット変換アプリケーション4912は、電子データを予め設定されている電子データフォーマットに変換する機能を有する。操作者によりスキャナー機能部4902を用いて読み取られた電子データや、ネットワーク上の情報端末から送信された電子データが変換対象となる。
【0196】
文書管理システムアプリケーション4913は、アプリケーション機能部4909上で動作するMFP4805のアプリケーションの一つである。文書管理システムアプリケーション4913は、ネットワーク上やMFP4805本体内の予め設定された文書保管場所に電子データを格納する機能を有する。スキャナー機能部4902を用いて読み取られた電子データや、ネットワーク上の情報端末から送信された電子データが格納対象となる。
Mailアプリケーション4910、遠隔操作アプリケーション4911、文書フォーマット変換アプリケーション4912、文書管理システムアプリケーション4913は、ユーザ認証を行うことができる。何れも操作者がアプリケーションを使用する際に、アプリケーション機能部4909を通してユーザ認証機能部4908を用いる。
【0197】
時間管理機能部4914は、システム内蔵時計を持ち、MFP4805の全機能モジュールに対し、時刻設定、参照可能なシステム内蔵時計インターフェースを提供する。また、時間管理機能部4914は、後述するシステムスタート時からの累積設定差分時刻を所謂フラッシュROM等の不揮発性記憶領域に保持する機能を有する。また、MFP4805が接続するネットワーク上の時刻同期サービスによる時刻合わせ機能を持つ。時刻同期サービスとはTIMEプロトコル(RFC868)、NTPプロトコル(RFC1305)、SNTPプロトコル(RFC1769)等で規定されるプロトコルを用いた時刻同期サービスである。更に、有効期限付きアプリケーションの有効期限判定を行うために、時間管理機能部4914は、後述するアプリケーションインストール時のインストール時刻設定機能を持つ。
【0198】
(ブラウザからのアプリケーション及びライセンスファイルインストール)
図44は、アプリケーション及びアプリケーションのカスタマイズのためのリソースを含むライセンスファイルを、MFP4805にインストールする処理の一例を示すフローチャートである。
MFP4805のユーザ4806は、ライセンス情報発行サーバ101からライセンスファイルを取得する。本実施形態におけるライセンスファイルは、アプリケーションカスタマイズのためのリソース(後述)を含む。
【0199】
ユーザ4806がユーザ端末4802を使用し、ユーザ端末4802上のブラウザソフトウェアがMFP4805にアクセスする(ステップ4401)。MFP4805は、アプリケーション及びライセンスファイル入力の画面を返す。ユーザ4806の入力により、ブラウザソフトウェアがアプリケーション及びライセンスファイルをMFP4805に送信する(ステップ4402)。MFP4805は、アプリケーション及びライセンスファイルのインストールの成否を判定し(ステップ4403)、成功の場合、インストール成功のページを返す。ブラウザは、インストール成功ページを表示する(ステップ4404)。MFP4805は、失敗の場合、インストール失敗のページを返す。ブラウザは、インストール失敗ページを表示する(ステップ4405)。
【0200】
図45は、図44で説明したライセンスインストールの際の、MFP4805側の処理の一例を示したフローチャートである。
MFP4805は、ユーザ端末4802から、アプリケーション及びライセンスファイルの送信メッセージを受け(ステップS4501)、アプリケーションとライセンスファイルとを受信する(ステップ4502)。なお、ライセンスファイルは、アプリケーションカスタマイズのためのリソースを含む。MFP4805は、アプリケーションとライセンスファイルとを受信したら、ライセンスファイルよりカスタマイズ情報(後述)を抽出する(ステップ4503)。
【0201】
MFP4805は、抽出したカスタマイズ情報を基に、アプリケーションカスタマイズ処理を行う(ステップ4504)。MFP4805は、アプリケーションカスタマイズ処理の成否を判定し(ステップ4505)、カスタマイズが成功した場合、アプリケーションとライセンスファイルとのインストールを行う(ステップ4506)。カスタマイズ処理に成功した場合、MFP4805は、インストール成功ページを生成し、ユーザ端末4802にページを送信し(ステップ4806)、図45に示す処理を終了する。カスタマイズ処理に失敗した場合、又はインストールに失敗した場合、MFP4805は、インストール失敗ページを生成し、ユーザ端末4802にページを送信し(ステップ4509)、図45に示す処理を終了する。
【0202】
(カスタマイズ情報を含むライセンスファイル)
図46は、アプリケーションカスタマイズ情報を含むライセンスファイルの一例を示す図である。ライセンスファイルは、基本的に電子署名を施し、電子署名情報を持つ。また、ライセンスファイルは、暗号化されたアプリケーションを復号化するためのライセンス情報を持つ。更に本実施形態においては、ライセンスファイルは、アプリケーションをカスタマイズするための、アプリケーションリソース情報(カスタマイズ情報)を持つ。アプリケーションリソース情報には、画像ファイル、コピーライト等のドキュメント(テキストファイル)、或いはアプリケーションのインストール、アンインストール、アップデート、スタート、ストップ時に起動するスクリプト等が含まれる。
【0203】
図47は、本実施形態におけるアプリケーションリソース情報の一例を示す図である。図43において説明したMFP4805のUI機能部4907に表示するロゴ情報(CorpLogo1)について、ライセンスファイル中のアプリケーションリソースに含まれる画像ファイルを指定している。また、アプリケーションのコピーライト情報(CopyrightInfo)について、ライセンスファイル中のアプリケーションリソースに含まれるテキストファイルを指定している。また、アプリケーション中の表示に含まれるリンク情報のURL(URL1)について、ライセンスファイル中のアプリケーションリソースに含まれるテキストファイルを指定している。
なお上述したようにライセンス情報発行サーバ101はライセンスファイルの発行申請を受け付けると、MFP4805のアプリケーションのライセンス情報と前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報とを含むライセンスファイルを発行する。カスタマイズ情報には、後述するような、メタ情報が含まれる。
【0204】
(アプリケーションカスタマイズ処理)
図48は、MFP4805が、アプリケーションと、アプリケーションと共にインストールされるアプリケーションのカスタマイズ情報を含むライセンスファイルと、をインストールする際のアプリケーションカスタマイズ処理の一例を示したフローチャートである。
MFP4805は、アプリケーションカスタマイズ情報を含むライセンスファイルより、カスタマイズ情報を抽出する(ステップ4601)。MFP4805は、前記ライセンスファイルと共にインストールされるアプリケーションが他のアプリケーション(依存アプリケーション)を必要としているか否か判定をする(ステップ4602)。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されているメタ情報(例えば依存関係情報)等に基づいて、前記判定を行う。MFP4805は、依存アプリケーションが必要であると判定すると、ステップS4610に進み、依存アプリケーションが必要でないと判定すると、ステップS4603に進む。
【0205】
ステップS4610において、MFP4805は、ライセンスファイルと共にインストールされるアプリケーションと、既存(つまり既にMFP4805にインストールされている)アプリケーションと、で依存関係が満たされているか否かを判定する。MFP4805は、例えば、ライセンスファイルと共にインストールされるアプリケーションと、既存アプリケーションと、カスタマイズ情報と、に基づいて、依存関係が満たされているか否かを判定する。MFP4805は、依存関係が満たされていると判定すると、ステップS4603に進み、依存関係が満たされていないと判定すると、ステップS4611に進む。
【0206】
ステップS4611において、MFP4805は、依存アプリケーションのダウンロードが必要か否かを判定する。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されているメタ情報等に基づいて、依存アプリケーションのダウンロードが必要か否かを判定する。MFP4805は、依存アプリケーションのダウンロードが必要であると判定すると、ステップS4612に進み、依存アプリケーションのダウンロードが必要でないと判定すると、ステップS4624に進む。
ステップS4612において、MFP4805は、ライセンスファイルの発行が省略可能か否かを判定する。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されているメタ情報等に基づいて、ライセンスファイルの発行が省略可能か否かを判定する。MFP4805は、ライセンスファイルの発行が省略可能であると判定すると、ステップS4613に進み、ライセンスファイルの発行が省略不可能であると判定すると、ステップS4624に進む。
【0207】
ステップS4613において、MFP4805は、依存アプリケーションに係る外部装置(又は外部サービス)に接続可能か否かを判定する。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されている外部装置に接続を試み、外部装置に接続可能か否かを判定する。MFP4805は、外部装置に接続可能であると判定すると、ステップS4614に進み、接続可能でないと判定すると、ステップS4624に進む。
ステップS4614において、MFP4805は、ライセンスファイルにCDS(Contents Delivery Server)認証データが有るか否かを判定する。MFP4805は、ライセンスファイルにCDS認証データが有る場合、ステップS4615に進み、ライセンスファイルにCDS認証データが無い場合、ステップS4624に進む。
【0208】
ステップS4615において、MFP4805は、ライセンスファイルからCDS認証データを抽出する。そして、ステップS4616において、MFP4805は、抽出したCDS認証データを用いてCDSに接続が可能か否かを判定する。MFP4805は、CDSに接続が可能であると判定すると、ステップS4617に進み、CDSに接続が不可能であると判定すると、ステップS4624に進む。
ステップS4617において、MFP4805は、CDS中に依存アプリケーションが存在するか否かを問い合わせる。MFP4805は、問い合わせの結果、CDS中に依存アプリケーションが存在する場合、ステップS4618に進み、CDS中に依存アプリケーションが存在しない場合、ステップS4624に進む。
【0209】
ステップS4618において、MFP4805は、CDSより依存アプリケーションをダウンロードする。なお、ステップS4624において、MFP4805は、インストール失敗ページを作成し、ユーザ端末4802に送信して、図48に示す処理を終了する。
一方、ステップS4603において、MFP4805は、ライセンスファイルと共にインストールされるアプリケーションに外部サービスが必要か否かを判定する。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されているメタ情報等に基づいて、外部サービスが必要か否かを判定する。MFP4805は、外部サービスが必要であると判定すると、ステップS4619に進み、外部サービスが必要でないと判定すると、ステップS4604に進む。ここで、外部サービスとは、例えばイントラネット内に存在するLDAPサービス等である。
【0210】
外部サービスとしては、例えば、データベースを管理するWebサービスやアカウントを管理するLDAPサーバがある。LDAPサーバは、アカウントを管理するサーバである。例えば、ユーザアカウントを管理する印刷制限アプリケーションが、LDAPサーバと通信して、ユーザアカウント情報をダウンロードしてセットアップする。
例えば、MFP4805は、ユーザA、ユーザBごとに設定された印刷枚数制限値等をLDAPサーバからダウンロードして、セットアップに用いる。MFP4805は、LDAPサーバからダウンロード失敗すれば、セットアップを中止し、成功すれば、セットアップを続行することになる。
【0211】
また、リソースの一例であるコーポレートID(ロゴ)を管理するデータベースが外部サービスの別の一例としてあげられる。
会社のロゴには一般に使用権限や使用規程がある。例えば、MFP4805は、インストールした際に、外部のデータベースと通信し、最新の利用規程や注意書きをダウンロードして表示する。例えば、MFP4805は、ダウンロードに失敗したら、インストールを中止し、アプリケーションも削除する。
【0212】
また、外部サービスの他の一例として、セキュリティポリシーを管理するサーバがあげられる。例えば、セキュリティポリシーの一例としては、アプリケーションに対してインストール時にセットアップすべきプロパティ情報がある。外部サービスとして、そのようなセキュリティポリシーを管理するサーバが記述される。例えば、MFP4805は、アプリケーションインストール時に、外部サービスの一例であるポリシーサーバと通信して、セキュリティポリシーをダウンロードする。そして、例えば、MFP4805は、セキュリティポリシー通りにプロパティ情報をアプリケーションに必ずセットアップするようにし、セットアップが出来ない場合は、インストールを中止する。
【0213】
ステップS4619において、MFP4805は、Webサービス等のプロトコルを用いて外部サービスを検索することができるか否かを判定する。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されているメタ情報(例えば検索対象の外部サービス名等の検索情報)等に基づいて、Webサービス等のプロトコルを用いて外部サービスを検索することができるか否かを判定する。MFP4805は、Webサービス等のプロトコルを用いて外部サービスを検索することができると判定すると、ステップS4620に進み、Webサービス等のプロトコルを用いて外部サービスを検索することができないと判定すると、ステップS4622に進む。
ステップS4620において、MFP4805は、Webサービス等のプロトコルを用いて外部サービスを検索する。ステップS4621において、MFP4805は、検索した外部サービスが利用可能か否か(接続可能か否か)を判定する。MFP4805は、例えば、カスタマイズ情報に記述されているメタ情報(例えば接続情報)等に基づいて、外部サービスに接続(又は通信)可能か否か試み、この結果を用いて外部サービスが利用可能か否か(接続可能か否か)を判定する。MFP4805は、検索した外部サービスが利用可能であった場合、ステップS4604に進み、検索した外部サービスが利用不可能であった場合、ステップS4621に進む。
【0214】
ステップS4622において、MFP4805は、例外処理を実行する。そして、ステップS4623において、MFP4805は、予め定められたサービスマンのメールアドレス宛に、メールを通知する。そして、MFP4805は、ステップS4624に進む。
ステップS4604において、MFP4805は、ROM又はHDD等のアプリケーションを格納するストレージの容量に係る判定を行う。MFP4805は、ストレージの容量がアプリケーションを格納する分空いていると判定すると、ステップS4605に進み、ストレージの容量がアプリケーションを格納する分空いていないと判定すると、ステップS4624に進む。なお、MFP4805は、ステップS4618で依存アプリケーションをダウンロードしている場合、ストレージの容量がインストール予定のアプリケーション及び依存アプリケーションを格納する分空いているか否かを判定する。
【0215】
ステップS4605において、MFP4805は、インストール予定のアプリケーションを実行するだけのメモリの空き(例えばRAM等の空き)があるか否かを判定する。例えば、MFP4805は、現在、既にMFP4805にインストールされている全アプリケーションのメモリ使用量を加算し、現在の空きメモリ容量から全アプリケーションのメモリ使用量を減算する。MFP4805は、減算して得たメモリ容量と、例えばカスタマイズ情報等に含まれているインストール対象のアプリケーションの実行予想使用メモリと、を比較して、前記判定を行う。なお、MFP4805は、ステップS4618で依存アプリケーションをダウンロードしている場合、前記減算して得たメモリ容量と、インストール対象のアプリケーション及び依存アプリケーションの実行予想使用メモリと、を比較して、前記判定を行う。例えば、依存アプリケーションの実行予想使用メモリは、予め定められていてもよいし、インストール対象のアプリケーションと同じであるとしてもよい。
【0216】
ステップS4606において、MFP4805は、アプリケーションのプロパティ値にカスタマイズ情報を設定する。そして、ステップS4607において、MFP4805は、アプリケーションをインストールする。なお、MFP4805は、ステップS4618で依存アプリケーションをダウンロードしている場合、依存アプリケーションもインストールする。また、MFP4805は、ステップS4621において検索した外部サービスが利用可能であると判定し、ステップS4604に進んだ場合、前記外部サービスを利用して、アプリケーションをインストールする。なおMFP4805は、ステップS4621において検索した外部サービスが利用可能であると判定し、ステップS4604に進んだ場合、外部サービスを利用してアプリケーションのプロパティ値に情報を更に設定し、アプリケーションをインストールしてもよい。
【0217】
ステップS4608において、MFP4805は、アプリケーションのインストールが成功したか否かを判定する。MFP4805は、アプリケーションのインストールが成功した場合、ステップS4609に進み、アプリケーションのインストールが失敗した場合、ステップS4624に進む。
ステップS4609において、MFP4805は、インストール成功ページを作成し、ユーザ端末4802に送信して、図48に示す処理を終了する。
【0218】
<その他の実施形態>
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置の中央演算処理手段(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0219】
また、システム或いは装置の前記中央演算処理手段が読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、システム或いは装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0220】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、前記システム或いは装置に挿入された機能拡張カードや、接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0221】
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0222】
以上、上述した実施形態によれば、ライセンスファイルにアプリケーションのカスタマイズ情報を含めることで、アプリケーションのカスタマイズがライセンスファイルのインストールと同時に行うことができるようになった。このことにより、アプリケーションのインストール後に別途行わなければならなかったアプリケーションの設定作業が軽減されるようになった。また、ライセンス発行時にアプリケーションの設定、リソースを指定できるので、インストール時の設定間違いを防止することができる。更に、ライセンスファイルによるカスタマイズ可能なアプリケーションを用意することで、特定顧客向けの特別なアプリケーション(例えばコーポレートロゴを変えたもの等)を作成する必要が無くなった。
【0223】
更に、外部からリソース追加できるカスタマイズ可能アプリケーションは、作為の有無に関わらず、外部から改変される可能性がある。しかし上述した実施形態によると、ライセンスファイルには電子署名が施されており署名検証されないとインストール不可能であるので、カスタマイズ可能アプリケーションの改竄防止の効果がある。
【0224】
更に、リソースのカスタマイズだけではなく、ライセンスファイルにアプリケーションのプロパティ値のオン/オフ情報を含めることにより、不要なプロパティに対するアクセス制限をライセンス発行時に含める事もできる。
更に、ライセンスファイル中のインストールに関するメタ情報により、MFP4805は、カスタマイズ可能アプリケーションが前提としているサーバ、サービス、インストール済みアプリケーションの存在を判定してインストール可否を判断することができる。
【0225】
また、ライセンスファイル中のインストールに関するメタ情報により、MFP4805は、外部装置(例えばアプリケーション配信サーバ等)から不足するアプリケーションをダウンロード、インストールすることができる。この際ライセンスファイル中にアプリケーション配信サーバ(又はアプリケーション配信サーバの接続情報)が記述されていることで、不適切なサイトからのアプリケーションダウンロードを防止でき、確実に追加アプリケーションをインストールすることができる。また、既にライセンス認証済み状態にあるので(つまりライセンスファイルに記述されている情報に基づきMFP4805が動作しているので)、追加アプリケーションのインストールに際し、ライセンス発行、認証といった一連のプロセスを省略することができる。これは、追加アプリケーションへのライセンス発行も省略できるので、ユーザの利便性を向上でき、同時にサービスマンの手間を省く事ができる。
【0226】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0227】
【図1】第1の実施形態のネットワークシステムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】ライセンス情報発行サーバ101等の情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】各アクター(販売会社又はソフトウェア開発業者)が、登録されているログインアカウントにてライセンス情報発行サーバ101にログインする画面の一例を示す図である。
【図4】ライセンス情報管理データベース106の一例を示す図である。
【図5】ライセンス情報発行サーバ101が提供するアプリケーション指定画面の一例を示す図である。
【図6】ライセンス情報発行サーバ101が提供する商品タイプ指定画面の一例を示す図である。
【図7】ライセンス情報発行サーバ101が提供する商品登録画面の一例を示す図である。
【図8】ライセンス情報発行サーバ101が提供するソフトウェア識別コード発行商品指定画面の一例を示す図である。
【図9】ライセンス情報発行サーバ101におけるソフトウェア識別コード発行画面の一例を示す図である。
【図10】ライセンス情報発行サーバ101が提供するソフトウェア識別コード入力画面の一例を示す図である。
【図11】ライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報発行画面の一例を示す図である。
【図12】ライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報取得画面の一例を示す図である。
【図13】商品登録時にライセンス条件を指定しない商品タイプが選択された場合にライセンス情報発行サーバ101が提供する商品登録画面の一例を示す図である。
【図14】販売会社又はソフトウェア開発業者がライセンス情報を発行する際にライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報発行対象商品指定画面の一例を示す図である。
【図15】販売会社又はソフトウェア開発業者がライセンス情報を発行する際に、ライセンス情報発行サーバ101が提供するライセンス情報発行画面の一例を示す図である。
【図16】ライセンス情報管理データベース106の一例を示す図である。
【図17】ライセンス情報発行サーバ101におけるライセンス商品登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図18】ライセンス情報発行サーバ101におけるデバイス商品登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図19】デバイス商品登録画面5101の一例を示す図である。
【図20】デバイス商品登録確認画面5201の一例を示す図である。
【図21】オプション登録画面の一例を示す図である。
【図22】オプション商品登録画面の一例を示す図である。
【図23】オプション商品登録確認画面の一例を示す図である。
【図24】ライセンス情報発行サーバ101が提供するオプション商品登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図25】ライセンス情報管理データベース106に含まれる情報を簡易的に示した図である。
【図26】ソフトウェア識別コード発行処理の一例を示すフローチャートである。
【図27】ユーザからの要求によるライセンス情報発行処理の一例を示すフローチャートである。
【図28】販売会社又はソフトウェア開発業者からの要求によるライセンス情報発行処理の一例を示すフローチャートである。
【図29】LA#発行のためのオプション商品検索画面の一例を示す図である。
【図30】LA#発行のためのオプション情報の表示画面の一例を示す図である。
【図31】LA#発行のためのダウンロード画面の一例を示す図である。
【図32】LA#発行部の制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図33】オプション商品のライセンスキー発行のための、ユーザ端末102の動作の一例を示すフローチャートである。
【図34】個人情報データベース195に含まれる情報を簡易的に示した図である。
【図35】ライセンスキー発行処理のライセンスアクセス番号入力画面の一例を示す図である
【図36】ライセンスキー発行処理のデバイスシリアル番号入力画面の一例を示す図である。
【図37】ライセンスキー発行処理の個人情報入力処理の個人情報入力画面の一例を示す図である。
【図38】ライセンスキー発行処理の情報確認画面の一例を示す図である。
【図39】ライセンスキー発行処理のライセンスキー発行完了画面を示す図である。
【図40】個人情報サーバ180におけるライセンスキー発行処理の一例を示すフローチャートである。
【図41】ライセンス情報発行サーバ101のライセンスキー発行処理の一例を示すフローチャートである。
【図42】第2の実施形態のネットワークシステムのシステム構成の一例を示す図である。
【図43】MFPの機能構成の一例を示す図である。
【図44】アプリケーション及びアプリケーションのカスタマイズのためのリソースを含むライセンスファイルを、MFP4805にインストールする処理の一例を示すフローチャートである。
【図45】図44で説明したライセンスインストールの際の、MFP4805側の処理の一例を示したフローチャートである。
【図46】アプリケーションカスタマイズ情報を含むライセンスファイルの一例を示す図である。
【図47】本実施形態におけるアプリケーションリソース情報の一例を示す図である。
【図48】MFP4805が、アプリケーションと、アプリケーションと共にインストールされるアプリケーションのカスタマイズ情報を含むライセンスファイルと、をインストールする際のアプリケーションカスタマイズ処理の一例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0228】
4801 ライセンス発行サーバ
4802 ユーザ端末
4805 MFP
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライセンスファイルの発行申請を受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段でライセンスファイルの発行申請を受け付けると、画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを発行するライセンスファイル発行手段と、
を有することを特徴とするライセンスファイル発行装置。
【請求項2】
前記ライセンスファイル発行手段は、前記カスタマイズ情報として、前記アプリケーションと依存関係のある他のアプリケーションのアプリケーション情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項1に記載のライセンスファイル発行装置。
【請求項3】
前記ライセンスファイル発行手段は、前記カスタマイズ情報として、前記アプリケーション情報を含めると共に前記他のアプリケーションを配信する配信装置への接続情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項2に記載のライセンスファイル発行装置。
【請求項4】
前記ライセンスファイル発行手段は、前記カスタマイズ情報として、前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを示す情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のライセンスファイル発行装置。
【請求項5】
前記ライセンスファイル発行手段は、前記カスタマイズ情報として、前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とする旨の情報を含めると共に、前記外部サービスの検索に係る検索情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のライセンスファイル発行装置。
【請求項6】
画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された前記ライセンスファイルより前記ライセンス情報と、前記カスタマイズ情報と、を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出したライセンス情報と、カスタマイズ情報と、に基づき、前記アプリケーションをインストールするインストール手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
前記インストール手段は、前記カスタマイズ情報に含まれる前記アプリケーションと依存関係のある他のアプリケーションのアプリケーション情報に基づき、前記他のアプリケーションをダウンロードする必要があるか否かを判定し、ダウンロードする必要がない場合、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記インストール手段は、前記カスタマイズ情報に含まれる前記アプリケーションと依存関係のある他のアプリケーションのアプリケーション情報に基づき、前記他のアプリケーションをダウンロードする必要があるか否かを判定し、ダウンロードする必要がある場合、前記カスタマイズ情報に含まれる前記他のアプリケーションを配信する配信装置への接続情報に基づき、前記配信装置に接続し、前記他のアプリケーションをダウンロードした後、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記インストール手段は、前記カスタマイズ情報に含まれる前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを示す情報に基づき、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを判定し、外部サービスが提供するサービスを必要としない場合、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記インストール手段は、前記カスタマイズ情報に含まれる前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを示す情報に基づき、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを判定し、外部サービスが提供するサービスを必要とする場合、前記カスタマイズ情報に含まれる前記外部サービスの検索に係る検索情報に基づき、前記外部サービスを検索し、外部サービスが提供するサービスを利用し、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
ライセンスファイル発行装置におけるライセンスファイル発行方法であって、
ライセンスファイルの発行申請を受け付ける受け付けステップと、
前記受け付けステップでライセンスファイルの発行申請を受け付けると、画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを発行するライセンスファイル発行ステップと、
を有することを特徴とするライセンスファイル発行方法。
【請求項12】
前記ライセンスファイル発行ステップでは、前記カスタマイズ情報として、前記アプリケーションと依存関係のある他のアプリケーションのアプリケーション情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項11に記載のライセンスファイル発行方法。
【請求項13】
前記ライセンスファイル発行ステップでは、前記カスタマイズ情報として、前記アプリケーション情報を含めると共に前記他のアプリケーションを配信する配信装置への接続情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項12に記載のライセンスファイル発行方法。
【請求項14】
前記ライセンスファイル発行ステップでは、前記カスタマイズ情報として、前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを示す情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項11乃至13の何れか1項に記載のライセンスファイル発行方法。
【請求項15】
前記ライセンスファイル発行ステップでは、前記カスタマイズ情報として、前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とする旨の情報を含めると共に、前記外部サービスの検索に係る検索情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項11乃至14の何れか1項に記載のライセンスファイル発行方法。
【請求項16】
画像処理装置におけるアプリケーションインストール方法であって、
画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記ライセンスファイルより前記ライセンス情報と、前記カスタマイズ情報と、を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップで抽出したライセンス情報と、カスタマイズ情報と、に基づき、前記アプリケーションをインストールするインストールステップと、
を有することを特徴とするアプリケーションインストール方法。
【請求項17】
前記インストールステップでは、前記カスタマイズ情報に含まれる前記アプリケーションと依存関係のある他のアプリケーションのアプリケーション情報に基づき、前記他のアプリケーションをダウンロードする必要があるか否かを判定し、ダウンロードする必要がない場合、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項16に記載のアプリケーションインストール方法。
【請求項18】
前記インストールステップでは、前記カスタマイズ情報に含まれる前記アプリケーションと依存関係のある他のアプリケーションのアプリケーション情報に基づき、前記他のアプリケーションをダウンロードする必要があるか否かを判定し、ダウンロードする必要がある場合、前記カスタマイズ情報に含まれる前記他のアプリケーションを配信する配信装置への接続情報に基づき、前記配信装置に接続し、前記他のアプリケーションをダウンロードした後、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項16又は17に記載のアプリケーションインストール方法。
【請求項19】
前記インストールステップでは、前記カスタマイズ情報に含まれる前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを示す情報に基づき、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを判定し、外部サービスが提供するサービスを必要としない場合、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項16乃至18の何れか1項に記載のアプリケーションインストール方法。
【請求項20】
前記インストールステップでは、前記カスタマイズ情報に含まれる前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを示す情報に基づき、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを判定し、外部サービスが提供するサービスを必要とする場合、前記カスタマイズ情報に含まれる前記外部サービスの検索に係る検索情報に基づき、前記外部サービスを検索し、外部サービスが提供するサービスを利用し、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項16乃至19の何れか1項に記載のアプリケーションインストール方法。
【請求項21】
請求項11乃至15の何れか1項に記載のライセンスファイル発行方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項22】
請求項16乃至20の何れか1項に記載のアプリケーションインストール方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項23】
請求項21又は22に記載のプログラムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
【請求項1】
ライセンスファイルの発行申請を受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段でライセンスファイルの発行申請を受け付けると、画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを発行するライセンスファイル発行手段と、
を有することを特徴とするライセンスファイル発行装置。
【請求項2】
前記ライセンスファイル発行手段は、前記カスタマイズ情報として、前記アプリケーションと依存関係のある他のアプリケーションのアプリケーション情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項1に記載のライセンスファイル発行装置。
【請求項3】
前記ライセンスファイル発行手段は、前記カスタマイズ情報として、前記アプリケーション情報を含めると共に前記他のアプリケーションを配信する配信装置への接続情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項2に記載のライセンスファイル発行装置。
【請求項4】
前記ライセンスファイル発行手段は、前記カスタマイズ情報として、前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを示す情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のライセンスファイル発行装置。
【請求項5】
前記ライセンスファイル発行手段は、前記カスタマイズ情報として、前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とする旨の情報を含めると共に、前記外部サービスの検索に係る検索情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のライセンスファイル発行装置。
【請求項6】
画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された前記ライセンスファイルより前記ライセンス情報と、前記カスタマイズ情報と、を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出したライセンス情報と、カスタマイズ情報と、に基づき、前記アプリケーションをインストールするインストール手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
前記インストール手段は、前記カスタマイズ情報に含まれる前記アプリケーションと依存関係のある他のアプリケーションのアプリケーション情報に基づき、前記他のアプリケーションをダウンロードする必要があるか否かを判定し、ダウンロードする必要がない場合、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記インストール手段は、前記カスタマイズ情報に含まれる前記アプリケーションと依存関係のある他のアプリケーションのアプリケーション情報に基づき、前記他のアプリケーションをダウンロードする必要があるか否かを判定し、ダウンロードする必要がある場合、前記カスタマイズ情報に含まれる前記他のアプリケーションを配信する配信装置への接続情報に基づき、前記配信装置に接続し、前記他のアプリケーションをダウンロードした後、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記インストール手段は、前記カスタマイズ情報に含まれる前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを示す情報に基づき、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを判定し、外部サービスが提供するサービスを必要としない場合、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記インストール手段は、前記カスタマイズ情報に含まれる前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを示す情報に基づき、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを判定し、外部サービスが提供するサービスを必要とする場合、前記カスタマイズ情報に含まれる前記外部サービスの検索に係る検索情報に基づき、前記外部サービスを検索し、外部サービスが提供するサービスを利用し、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
ライセンスファイル発行装置におけるライセンスファイル発行方法であって、
ライセンスファイルの発行申請を受け付ける受け付けステップと、
前記受け付けステップでライセンスファイルの発行申請を受け付けると、画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを発行するライセンスファイル発行ステップと、
を有することを特徴とするライセンスファイル発行方法。
【請求項12】
前記ライセンスファイル発行ステップでは、前記カスタマイズ情報として、前記アプリケーションと依存関係のある他のアプリケーションのアプリケーション情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項11に記載のライセンスファイル発行方法。
【請求項13】
前記ライセンスファイル発行ステップでは、前記カスタマイズ情報として、前記アプリケーション情報を含めると共に前記他のアプリケーションを配信する配信装置への接続情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項12に記載のライセンスファイル発行方法。
【請求項14】
前記ライセンスファイル発行ステップでは、前記カスタマイズ情報として、前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを示す情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項11乃至13の何れか1項に記載のライセンスファイル発行方法。
【請求項15】
前記ライセンスファイル発行ステップでは、前記カスタマイズ情報として、前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とする旨の情報を含めると共に、前記外部サービスの検索に係る検索情報を含めたライセンスファイルを発行することを特徴とする請求項11乃至14の何れか1項に記載のライセンスファイル発行方法。
【請求項16】
画像処理装置におけるアプリケーションインストール方法であって、
画像処理装置のアプリケーションのライセンス情報と、前記アプリケーションのカスタマイズに係るカスタマイズ情報と、を含むライセンスファイルを受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記ライセンスファイルより前記ライセンス情報と、前記カスタマイズ情報と、を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップで抽出したライセンス情報と、カスタマイズ情報と、に基づき、前記アプリケーションをインストールするインストールステップと、
を有することを特徴とするアプリケーションインストール方法。
【請求項17】
前記インストールステップでは、前記カスタマイズ情報に含まれる前記アプリケーションと依存関係のある他のアプリケーションのアプリケーション情報に基づき、前記他のアプリケーションをダウンロードする必要があるか否かを判定し、ダウンロードする必要がない場合、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項16に記載のアプリケーションインストール方法。
【請求項18】
前記インストールステップでは、前記カスタマイズ情報に含まれる前記アプリケーションと依存関係のある他のアプリケーションのアプリケーション情報に基づき、前記他のアプリケーションをダウンロードする必要があるか否かを判定し、ダウンロードする必要がある場合、前記カスタマイズ情報に含まれる前記他のアプリケーションを配信する配信装置への接続情報に基づき、前記配信装置に接続し、前記他のアプリケーションをダウンロードした後、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項16又は17に記載のアプリケーションインストール方法。
【請求項19】
前記インストールステップでは、前記カスタマイズ情報に含まれる前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを示す情報に基づき、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを判定し、外部サービスが提供するサービスを必要としない場合、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項16乃至18の何れか1項に記載のアプリケーションインストール方法。
【請求項20】
前記インストールステップでは、前記カスタマイズ情報に含まれる前記画像処理装置における前記アプリケーションのインストールに関し、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを示す情報に基づき、外部サービスが提供するサービスを必要とするか否かを判定し、外部サービスが提供するサービスを必要とする場合、前記カスタマイズ情報に含まれる前記外部サービスの検索に係る検索情報に基づき、前記外部サービスを検索し、外部サービスが提供するサービスを利用し、前記アプリケーションをインストールすることを特徴とする請求項16乃至19の何れか1項に記載のアプリケーションインストール方法。
【請求項21】
請求項11乃至15の何れか1項に記載のライセンスファイル発行方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項22】
請求項16乃至20の何れか1項に記載のアプリケーションインストール方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項23】
請求項21又は22に記載のプログラムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【公開番号】特開2009−230422(P2009−230422A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−74392(P2008−74392)
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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