説明

ラゲージボード

【課題】持ち上げるための別部品を必要としない構成であって、載置された物が落下する事態を抑制可能なラゲージボードを提供することを目的とする。
【解決手段】車両における荷室10の床部14に取り付けられるラゲージボード16であって、板状の本体部17と、本体部17に対して回動可能とされ、本体部17と同一部材にて構成された操作片部21と、を備え、操作片部21は、本体部17と同一面上とされる第1状態と、第1状態から回動することで本体部17の裏面側に手を差し入れ可能な第2状態と、の間で回動自在に構成され、本体部17には、操作片部21に隣接する箇所を、本体部17の表側へ膨出することで把持部25が形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラゲージボードに関する。
【背景技術】
【0002】
車両における荷室の構成として、その床部に取り外し可能なボード(ラゲージボード)が取り付けられている構成のものが知られている。このようなボードは、例えば荷室の床部を凹設して形成された収納室の開口部を閉止する形で取り付けられている。このようなボードにより、収納室内の荷物(例えばスペアタイヤや工具など)を遮蔽できることに加え、ボード上へ荷物を載置することも可能となる。さらに、ボードを取り外すことで大型の荷物を収納することもできる。このようなボードとしては下記特許文献1に記載のものがある。下記特許文献1に記載のボードには、ベルトが取り付けられており、このベルトを把持することで、ボードを持ち上げて取り外すことが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−314839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ベルトなどの別部品を備えた場合、材料コストや部品の取り付けに係るコストが高くなる。このため、例えば、ボードの周縁部に開口部を形成し、この開口部から、ボードの裏側へ手を差し入れることで、ボードを持ち上げる構成が考えられる。この構成では、別部品を必要とせずコストを低減できるものの、開口部から、ボード上に載置された荷物が落下するおそれがあった。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、持ち上げるための別部品を必要しない構成としつつも、載置された物が落下する事態を防止ないし抑制可能なラゲージボードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のラゲージボードは、車両における荷室の床部に取り付けられるラゲージボードであって、板状の本体部と、前記本体部に対して回動可能とされ、前記本体部と同一部材にて構成された操作片部と、を備え、前記操作片部は、前記本体部と同一面上とされる第1状態と、前記第1状態から回動することで前記本体部の裏面側に手を差し入れ可能な第2状態と、の間で回動自在に構成されていることに特徴を有する。
【0007】
本発明においては、通常の使用時(すなわちラゲージボードの裏側に対して荷物を出し入れする操作を行わない時)には、操作片部を第1状態として本体部と同一面上に位置させることで、荷物がラゲージボード(本体部)の裏側に落下する事態を防止ないし抑制できる。一方、ラゲージボード(本体部)を持ち上げ、その裏側に荷物を収容させる(或いは裏側にある荷物を取り出す)際には、第1状態にある操作片部を回動させ、第2状態とすることで、本体部の裏面側に手を差し入れることができ、ラゲージボードを持ち上げることが可能となる。
【0008】
このように、本発明では、操作片部を備える構成とし、該操作片部を回動して手を差し入れるものとしているため、手を差し入れるための開口部を本体部に形成する場合に比して、ラゲージボード上に載置された物が、ラゲージボードの裏側へ落下する事態を一層確実に防止ないし抑制することができる。さらに、操作片部は本体部と同一部材にて構成されているため、別部材にて構成する場合と比べて部品コストを低減させることができる。
【0009】
上記構成において、前記本体部には、前記操作片部に隣接する箇所を、前記本体部の表側へ膨出することで把持部が形成されているものとすることができる。この場合、把持部は本体部の裏面側では凹み状となるため、本体部の裏面側に手を差し入れた後、把持部に指を引っ掛けることができる。これにより、把持部を把持しつつ本体部を持ち上げることが可能となり、ラゲージボードを持ち上げる作業が一層容易となる。
【0010】
また、前記操作片部は、前記第1状態から前記本体部に対して、前記本体部の裏側に回動せず、表側のみに回動するものとすることができる。仮に操作片部が本体部の裏側(下側)に回動可能である場合、第1状態から自重で回動し、本体部から垂れ下がった状態となることが懸念される。操作片部が垂れ下がった状態では、第1状態の操作片部が在していた位置に隙間が生じ、この隙間から物が落下する事態が懸念される。そこで、本発明においては、操作片部を第1状態から本体部に対して、本体部の裏側に回動しない構成(表側のみに回動する構成)とした。これにより、操作片部が自重により回動し、垂れ下がった状態となる事態を抑制でき、ラゲージボード上に載置された物が落下する事態をより確実に抑制できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、持ち上げるための別部品を必要としない構成としつつも、載置された物が落下する事態を抑制可能なラゲージボードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係るラゲージボードが取り付けられた車両の荷室を示す斜視図。
【図2】図1の荷室を示す平面図。
【図3】図1のラゲージボードであって第1状態にあるものの周端部付近を示す断面図(図2のA−A断面線で切断した図)。
【図4】図1のラゲージボードであって第2状態にあるものの周端部付近を示す断面図。
【図5】ラゲージボードの変形例を示す断面図。
【図6】他の実施形態を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施形態を図1ないし図4によって説明する。本実施形態に係るラゲージボード16は、例えば、車両の後部に設けられた荷室10に設置されるものである。図1は、荷室10を示す斜視図であり、図2は、荷室10の平面図である。また、図3は、ラゲージボード16の断面図である。なお、図2において、上側が車両前方側となっており、下側が車両後方側となっている。また、図3において、上側がラゲージボード16の表側となっており、下側が裏側となっている。
【0014】
図1ないし図2に示すように、荷室10の左右の側壁には、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂材料によって形成されたサイドトリム12が取り付けられている。両サイドトリム12は、荷室10の左右方向において対称な形状をなし、各サイドトリム12は、荷室10の側壁を構成している金属製のボデーパネルの車室内面に対して、合成樹脂製のクリップなどによって取り付けられている(図示せず)。サイドトリム12は、荷室10の内壁面を保護したり、荷室10に収容されている荷物などを保護したり、荷室10の内部の意匠性を高めるために取り付けられるものである。なお、図1においては、左側のサイドトリム12を図示省略してあり、図2においては、サイドトリム12の概形を図示している。
【0015】
サイドトリム12の形状は、平面視において、車両のホイールベースに相当する部分が荷室10の室内側に向かってせり出す形状をなしている。このため、両サイドトリム12の間に形成される荷室10は、車両前方側(図1の左上側)の幅が小さくなっており、車両後方側(図1の右下側)の幅が大きくなる形状をなしている。また、車両の後部には、この荷室10の上方を覆うための図示しないバックドアが設けられている。車両の乗員等は、このバックドアを開閉することによって、荷室10の内部に収容されている荷物を取り出すことが可能となっている。
【0016】
ラゲージボード16は、図3に示すように、床部14を凹状とすることで形成された収納室15を閉止する形で床部14に取り付けられている。言い換えると、ラゲージボード16は、その周端部が床部14(詳しくは床部14における収納室15の周辺部分)に載置された構成となっている。これにより、収納室15内に収容された荷物(例えばスペアタイヤや工具など)をラゲージボード16によって遮蔽できることに加え、ラゲージボード16上へ荷物を載置することも可能となる。ラゲージボード16は、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂材料を板状に形成した本体部17を備え、本体部17の表側の面には、例えば不織布などの表皮材20(図3で図示)が貼着されている。
【0017】
図2に示すように、ラゲージボード16における本体部17は、平面視においてサイドトリム12の形状に対応した形状であって、両側のサイドトリム12の間にラゲージボード16を載置可能となっている。本体部17は車両前方側の幅(図2の左右方向の長さ)が、車両後方側の幅よりも小さく設定されている。
【0018】
本体部17の車両後方側は、それぞれ左右両側に延びる左右一対の羽根部18a,18bとなっている。この羽根部18a,18bは、それぞれ折り曲げ線19a,19bに沿って折り曲げ可能となっている。羽根部18a,18bを上方に折り曲げることによって、ラゲージボード16の全体の幅を小さくすることが可能であり、ラゲージボード16を図示しないバックドア開口から荷室10の内部に容易に挿入することが可能となっている。なお、本体部17の車両前方側の端部18cも折り曲げ線19cに沿って折り曲げ可能となっている。
【0019】
図2に示すように、本体部17において、車両後方側の周端部には、操作片部21が形成されている。操作片部21は、ラゲージボード16を持ち上げる際に操作する(回動させる)ことで、ラゲージボード16の裏面側へ手を差し入れることを可能とするものである(詳しくは後述)。操作片部21は本体部17において、荷室10の幅方向(図2の左右方向)の両側にそれぞれ形成されている。
【0020】
操作片部21周辺の構成について詳しく説明すると、操作片部21の左右両側には、本体部17の周端部が内側(図2では上側)に窪んだ状態の、溝幅の異なる溝部22,23がそれぞれ形成されている。そして、操作片部21は、本体部17と同一部材であって、本体部17に対してインテグラルヒンジ24を介して回動可能に構成されている。
【0021】
このインテグラルヒンジ24は、図3に示すように、本体部17の裏側の面の一部を表側に凹んだ形状の凹部24Aとすることで形成されている。つまり、インテグラルヒンジ24は、板状をなす本体部17に凹部24Aを形成し、本体部17の一部を薄肉化することで折り曲げを可能にしたものである。これにより、操作片部21は、インテグラルヒンジ24を介して本体部17に対して回動可能に設けられており、特に、操作片部21及びインテグラルヒンジ24は、本体部17と同一部材にて構成されている。
【0022】
上述した溝部22,23及びインテグラルヒンジ24を形成することで、操作片部21は、インテグラルヒンジ24を介して、本体部17に対して回動自在な構成となっている。より具体的には、操作片部21は、その表面が本体部17の表面と同一面上となる状態(第1状態、図3の状態)と、この第1状態から、表側へ回動させた状態(第2状態、図4の状態)との間で回動自在に構成されている。
【0023】
そして、第2状態(操作片部21が本体部17に対して角度をなしている状態)においては、図4に示すように、床部14と操作片部21との間に、手を差し入れ可能なスペースSが生じる構成となっている。スペースSは、側面視において、床部14において収納室15を構成する壁部15Aと、インテグラルヒンジ24との間の領域に対応している。
【0024】
なお、操作片部21の大きさ(車両前後方向の長さ及び図2における左右方向の長さ)は適宜設定可能であるが、スペースSの大きさは、操作片部21の大きさに比例する。このため、操作片部21の大きさは、スペースSが手を差し入れるために充分な大きさとなるように設定することが好ましい。また、図3に示すように、操作片部21の先端と、荷室10を構成する後壁11とは、指を差し入れることが可能な隙間を空けて配されている。
【0025】
また、図3に示すように、第1状態においては、操作片部21の先端部が床部14に支持されている。これにより、操作片部21は、第1状態から、本体部17に対して裏側への回動が規制される構成、言い換えると、表側のみに回動可能な構成となっている。
【0026】
なお、上述したように、インテグラルヒンジ24は、本体部17の裏側の面に表側に向かう凹部24Aを凹設することで形成されている。これにより、第1状態を基準とした場合における操作片部21の表裏方向への回動範囲を比較した場合、裏側への回動範囲よりも、表側への回動範囲が大きくなる構成となっている。つまり、インテグラルヒンジ24の構成は、本実施形態のような操作片部21を表側に回動させることを前提とした構成の場合、より効果的である。
【0027】
また、本体部17において、操作片部21に隣接する箇所には、把持部25が形成されている。図4に示すように把持部25は、本体部17において操作片部21よりも車室内側(本体部17の中央部側)の部分を表側へ膨出させることで形成されている。これにより、把持部25は本体部17の裏面側では凹み状となるため、本体部17の裏側から把持部25に指を引っ掛けて把持することが可能となっている。また、把持部25の幅(図2における左右方向の長さ)は、例えば、操作片部21の幅とほぼ同じで設定されている。
【0028】
上述のように構成されたラゲージボード16の作用効果について、図3ないし図4を参照しながら説明する。ここでは、床部14からラゲージボード16を取り外す際の手順について説明する。まず、図3の第1状態において、操作片部21の先端部(図3の左側)に指を引っ掛けて、操作片部21を表側へ回動させる。操作片部21を表側へ回動させることで、手を差し入れ可能なスペースSが生じる。このスペースSを通じて、本体部17の裏面側に手を差し入れてやり、把持部25に指を引っ掛ける。そして、把持部25を把持した状態でラゲージボード16を表側へ持ち上げることで床部14からラゲージボード16を展開ないし開放する(或いは取り外す)ことができる。
【0029】
以上、説明したように、本実施形態におけるラゲージボード16は、板状の本体部17と、本体部17に対して回動可能とされ、本体部17と同一部材にて構成された操作片部21と、を備え、操作片部21は、本体部17と同一面上とされる第1状態と、第1状態から回動することで本体部17の裏面側に手を差し入れ可能な第2状態と、の間で回動自在に構成されている。
【0030】
本実施形態の構成においては、通常の使用時(すなわちラゲージボード16裏側の収容室15に対して荷物を出し入れする操作を行わない際)には、操作片部21を第1状態として本体部17と同一面上に位置させることで、荷物がラゲージボード16(本体部17)の裏側(収容室15内)に落下する事態を防止ないし抑制できる。一方、ラゲージボード16(本体部17)を持ち上げ、その裏側に荷物を収容させる(或いは裏側にある荷物を取り出す)際には、第1状態にある操作片部21を回動させ、第2状態とすることで、本体部17の裏面側に手を差し入れることができ、ラゲージボード16を持ち上げることが可能となる。
【0031】
このような操作片部21を備えることで、手を差し入れるための開口部(本体部17を表裏方向に貫通して形成されたもの)などを本体部17に形成した構成と比較して、ラゲージボード16上に載置された物がラゲージボード16の裏側へ落下する事態を一層確実に防止ないし抑制できる。さらに操作片部21は本体部17と同一部材にて構成されているため、別部材にて構成する場合と比べて部品コストを低減させることができる。
【0032】
また、本体部17は、操作片部21に隣接する箇所を、本体部17の表側へ膨出することで把持部25が形成されている。この場合、操作片部21を第2状態とし、本体部17の裏面側に手を差し入れた後、把持部25に指を引っ掛けることができる。これにより、把持部25を把持しつつ本体部17を持ち上げることが可能となり、ラゲージボード16を持ち上げる作業が一層容易となる。
【0033】
また、操作片部21は、第1状態から本体部17に対して、本体部17の裏側に回動せず、表側のみに回動する構成としてある。仮に操作片部21が本体部17の裏側(下側)に回動可能である場合、第1状態から自重で回動し、本体部17から垂れ下がった状態となることが懸念される。操作片部21が垂れ下がった状態では、第1状態の操作片部21が在していた位置に隙間が生じ、この隙間から物が落下する事態が懸念される。
【0034】
そこで、本実施形態においては、操作片部21を第1状態から本体部17に対して、本体部17の裏側に回動せず、表側のみに回動する構成とした。これにより、操作片部21が自重により裏側に回動し、垂れ下がった状態となることを抑制でき、ラゲージボード16上に載置された物が落下する事態をより確実に抑制できる。
【0035】
<変形例>
次に、本実施形態の変形例を説明する。上記実施形態では、操作片部21の先端を床部14に支持させることで、操作片部21を第1状態から本体部17に対して、本体部17の裏側に回動しない(つまり、裏側への回動を規制する)構成とした。これに対して、図5で示すラゲージボード116では、操作片部21の先端を床部14に支持させる構成とせず、インテグラルヒンジ124の構成のみで裏側への回動を規制する構成とした。
【0036】
インテグラルヒンジ124によって裏側への回動を規制するためには、例えば、インテグラルヒンジ124を形成するための凹部124Aの幅X1をできるだけ小さくすればよい。表側に凹設された凹部124Aの幅X1を小さくすれば、操作片部21を第1状態から裏側へ回動させた場合に、凹部124Aを構成する左右両側の面(つまり、操作片部21と本体部17)が互いに当接し、これによって、裏側への回動を規制することが可能となる。
【0037】
インテグラルヒンジ124によって裏側への回動を規制する構成とすれば、床部14によって操作片部21を支持する必要がなく、操作片部21と床部14との間に空間を設けることも可能となる。このため、操作片部21の裏側(下側)に指を差し入れやすくなり、操作片部21を第1状態から表側へ回動させる作業がより容易となる。
【0038】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0039】
(1)上記実施形態においては、操作片部21を第1状態から表側へ回動させる構成としたが、これに限定されない。操作片部21を床部14に支持させる構成とせず、第1状態から裏側へ回動させることで、手を差し入れ可能なスペースSが生じる構成としてもよい。
【0040】
(2)上記実施形態においては、インテグラルヒンジ24を介して、操作片部21を回動自在とする構成としたが、この構成に限定されない。
【0041】
(3)ラゲージボード16(本体部17)の形状は、上記実施形態で例示した形状に限定されず荷室10の形状に合わせて適宜変更可能である。例えば、ラゲージボード16を略方形状などとしてもよい。
【0042】
(4)把持部25の形成箇所は、上記実施形態で例示した箇所(本体部17において操作片部21よりも内側の部分)に限定されない。把持部25は、操作片部21に隣接する箇所に形成されていればよい。なお、操作片部21を回動させることで生じるスペースSから手を差し入れた際に、その手が届く箇所に把持部25を形成することが好ましい。また、把持部25を備えていない構成であってもよい。
【0043】
(5)上記実施形態において、図6に示すように、床部14において操作片部21の先端に対応する箇所を裏側へ膨出させることで差し入れ部14Aを形成してもよい。このような差し入れ部14Aを形成することで、操作片部21の裏側(下側)に指を差し入れやすくなり、操作片部21を表側へ回動させる作業がより容易となる。
【符号の説明】
【0044】
10…荷室、14…床部、16,116…ラゲージボード、17…本体部、21…操作片部、25…把持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両における荷室の床部に取り付けられるラゲージボードであって、
板状の本体部と、
前記本体部に対して回動可能とされ、前記本体部と同一部材にて構成された操作片部と、を備え、
前記操作片部は、前記本体部と同一面上とされる第1状態と、前記第1状態から回動することで前記本体部の裏面側に手を差し入れ可能な第2状態と、の間で回動自在に構成されていることを特徴とするラゲージボード。
【請求項2】
前記本体部には、前記操作片部に隣接する箇所を、前記本体部の表側へ膨出することで把持部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のラゲージボード。
【請求項3】
前記操作片部は、前記第1状態から前記本体部に対して、前記本体部の裏側に回動せず、表側のみに回動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のラゲージボード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−178278(P2011−178278A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−44477(P2010−44477)
【出願日】平成22年3月1日(2010.3.1)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】