説明

ラタノプロストを有効成分とする澄明な点眼液

【課題】ラタノプロスト点眼液のより優れた処方を提供する。
【解決手段】ラタノプロストを有効成分とし、防腐剤として塩化ベンザルコニウムを配合した点眼液において、下記1)〜2)から選択される少なくとも一つの手段により、配合変化による白濁が防止された澄明な点眼液を提供する。1)塩化ベンザルコニウムとして式[CCHN(CHR]Cl(式中Rは炭素数12のアルキル基である)で表される塩化ベンザルコニウムを用いる手段、および2)等張化剤として非イオン性等張化剤を配合する手段。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緑内障治療剤として有用なラタノプロストを有効成分とする澄明性且つ安定な点眼液に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ラタノプロストは、化学名イソプロピル−(Z)−7[(1R,2R,3R,5S)3,5−ジヒドロキシ−2−[(3R)−3−ヒドロキシ−5−フェニルペンチル]シクロペンチル]−5−ヘプタノエートで表される、プロスタグランジン系の緑内障治療薬である。ラタノプロストは選択的FP受容体アゴニストであり、房水の流出を促進させることにより眼圧を下降させる(例えば、特許文献1参照)。ラタノプロストの投与経路は点眼投与であり、0.005%ラタノプロスト含有点眼液(商品名:キサラタン点眼液)が市販されている。
【特許文献1】特許第2721414号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、ラタノプロスト点眼液のより優れた処方を提供することを目的とするものである。
【0004】
点眼液の防腐剤としては、効果等の観点から塩化ベンザルコニウム(以下BAKと略記する)が最も汎用されている。しかしBAKは優れた防腐力を有する反面、高い濃度で使用すると角膜障害を引き起こす可能性がある。従って、BAKを点眼液に配合する際には、なるべく濃度を低減させることが望ましい。
【0005】
ここでいうBAKとは、[CCHN(CHR]Clで表される化学構造を有し、そのアルキル基(Rで示されている)がC17〜C1837であるものの混合物を意味する。
【0006】
日・米・欧の薬局方には次のように定義されている。
【0007】
日本薬局方:[CCHN(CHR]Clで示され、RはC17〜C1837で、主としてC1225及びC1429からなる。
【0008】
アメリカ薬局方: [CCHN(CHR]Clの塩化アルキルベンジルジメチルアンモニウムの混合物で、RはC17より長鎖の全てまたはいくつかのアルキル基の混合を表し、大部分はC1225、C1429およびC1633で構成される。
【0009】
ヨーロッパ薬局方:塩化アルキルベンジルジメチルアンモニウムの混合物で、アルキル基はCからC18の鎖長を有する。
【0010】
一方、点眼液には、通常等張性を保つために添加物(等張化剤)が配合されているが、その代表的なものは塩化ナトリウム等のアルカリ金属塩や塩化マグネシウム等のアルカリ土類金属塩の無機塩類である。
【0011】
さらに、点眼液においては、通常pHの変動を防ぐための添加物(緩衝剤)が配合されているが、その代表的なものは、リン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム等の無機塩類や酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等の有機塩類である。
【0012】
市販のラタノプロスト点眼液には、これらの等張化剤や緩衝剤が配合されている。
【0013】
そこで、本発明者らは、これらの汎用添加物を配合したラタノプロスト点眼液を調製し種々の検討をした。
【0014】
その結果、驚くべきことに、BAKを0.015%以上の濃度にすると白濁は生じないが、0.01%以下の濃度にすると白濁が生じることが判明した。これは、疎水性の高いラタノプロストとBAKが複合体を形成し、添加物である塩類の塩析効果によってラタノプロスト−BAK複合体が析出するためと考えられるが、BAKの濃度を0.01%以下の濃度にしたとき初めて析出が起きることは驚くべき発見である。実際に市販されているラタノプロスト点眼液(商品名:キサラタン点眼液)ではBAKが0.02%配合されているので、白濁という問題は生じない。しかし、前述のようにBAKは優れた防腐剤ではあるものの高い濃度で使用すると角膜障害を引き起こす可能性がある。従って、BAKを点眼液に配合する際には、なるべく濃度を低減させることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明者らは、まずBAKの種類に注目して鋭意研究を行った結果、アルキル基の炭素数が8〜18の混合物を用いるのではなく、炭素数12のBAKを用いると白濁を防止できることを見出した。
【0016】
また、等張化剤として塩類を用いることが白濁の原因の一因ではないかと考え、等張化剤の種類に注目して鋭意研究を行った。その結果、等張化剤として非イオン性の等張化剤を用いると白濁を防止できることを見出した。
【0017】
すなわち、本発明は、ラタノプロストを有効成分とし、防腐剤として塩化ベンザルコニウムを配合した点眼液において、下記1)および/または2)の手段により、配合変化による白濁が防止された澄明な点眼液が得られることを見出した。
【0018】
1)塩化ベンザルコニウムとして、式
[CCHN(CHR]Cl
(式中Rは炭素数12のアルキル基である)
で表される塩化ベンザルコニウムを用いる手段。
【0019】
2)等張化剤として非イオン性等張化剤を配合する手段。
【0020】
上記2つの手段は、夫々単独で用いてもよく、それらを組み合わせて用いてもよい。
【0021】
本発明における点眼液の有効成分であるラタノプロストの濃度は0.001〜0.01%(W/V)が好ましく、特に0.005%(W/V)が好ましい。
【0022】
本発明における第1の手段は、防腐剤として式[CCHN(CHR]Cl(式中Rは炭素数12のアルキル基である)で表される塩化ベンザルコニウムを用いることである。ここでいうアルキル基の炭素数が12の塩化ベンザルコニウム(以下BAK−C12と略記する)とは、[CCHN(CHR]Clで表される化学構造を有し、そのアルキル基(式中Rで示されている)がC1225であるものを示す。
【0023】
BAK−C12を防腐剤として用いることにより、等張化剤の種類に関係なく、白濁を防止した澄明なラタノプロスト点眼液を得ることができる。
【0024】
BAK−C12は市販のものを使用できる。BAK−C12の濃度は、0.01%(W/V)以下が好ましい。BAK濃度が低すぎると十分な防腐力が得られないので、より好ましいBAK濃度範囲は0.003〜0.01%(W/V)である。
【0025】
本発明における第2の手段は、等張化剤として非イオン性等張化剤を配合することである。非イオン性等張化剤を用いることにより、BAKの種類に関係なく、白濁を防止した澄明なラタノプロスト点眼液を得ることができる。非イオン性等張化剤を用いると、点眼液中の塩類の総量を減らすことができる結果、塩析効果の影響が減少し、白濁が抑制される。
【0026】
非イオン性等張化剤としては、通常点眼液に用いられているものならば良く、具体的にはグリセリン、マンニトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、トレハロース、シュークロース等が挙げられる。非イオン性等張化剤の濃度は、物質ごとに等張化できる濃度に設定すればよい。
【0027】
本発明の点眼液の調製には、必要に応じてpH緩衝剤、pH調整剤、可溶化剤、増粘剤等を加えることができる。pH緩衝剤としては、リン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム等のリン酸塩;ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム等のホウ酸塩;クエン酸ナトリウム、クエン酸二ナトリウム等のクエン酸塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の酢酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩等が挙げられる。pH調整剤としては、塩酸、クエン酸、リン酸、酢酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を挙げることができる。可溶化剤としては、ポリソルベート80、ポリエキシエチレン硬化ヒマシ油60、マクロゴール4000等が挙げられる。増粘剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
【0028】
また、手段1には等張化剤として塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の塩類を加えることができる。
【0029】
本発明点眼液のpHは3〜8、特に4〜7とするのが好ましい。
【0030】
本発明の点眼液は汎用されている方法によって調製することができる。
【発明の効果】
【0031】
BAK−C12を防腐剤として用いることにより、BAKの濃度を低くしても澄明なラタノプロスト点眼液を提供することができる。
【0032】
また、非イオン性等張化剤を配合することにより、BAKの濃度を低くしても澄明なラタノプロスト点眼液を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
手段1)による実施例
実施例1−1
結晶リン酸二水素ナトリウム0.2g、塩化ナトリウム0.8g、BAK−C120.01gを精製水約90mLに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液でpHを6.7に調整し、精製水の追加で全量100mLとし、基剤を得た。ラタノプロスト5mgに基剤100mLを加え、約80℃の水浴中で加温しながら撹拌し、ラタノプロストを基剤に溶解させた。この溶液を室温に戻した後pHが6.7であることを確認した。
【0034】
実施例1−2
結晶リン酸二水素ナトリウム0.2g、塩化ナトリウム0.8g、BAK−C120.005gを精製水約90mLに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液でpHを6.7に調整し、精製水の追加で全量100mLとし、基剤を得た。ラタノプロスト5mgに基剤100mLを加え、約80℃の水浴中で加温しながら撹拌し、ラタノプロストを基剤に溶解させた。この溶液を室温に戻した後pHが6.7であることを確認した。
【0035】
手段2)による実施例
実施例2−1
結晶リン酸二水素ナトリウム0.2g、濃グリセリン2.3g、BAK0.01gを精製水約90mLに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液でpHを6.7に調整し、精製水の追加で全量100mLとし、基剤を得た。ラタノプロスト5mgに基剤100mLを加え、約80℃の水浴中で加温しながら撹拌し、ラタノプロストを基剤に溶解させた。この溶液を室温に戻した後pHが6.7であることを確認した。
【0036】
実施例2−2
結晶リン酸二水素ナトリウム0.2g、マンニトール4.5g、BAK0.01gを精製水約90mLに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液でpHを6.7に調整し、精製水の追加で全量100mLとし、基剤を得た。ラタノプロスト5mgに基剤100mLを加え、約80℃の水浴中で加温しながら撹拌し、ラタノプロストを基剤に溶解させた。この溶液を室温に戻した後pHが6.7であることを確認した。
【0037】
実施例2−3
結晶リン酸二水素ナトリウム0.2g、PEG400 8.0g、BAK0.01gを精製水約90mLに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液でpHを6.7に調整し、精製水の追加で全量100mLとし、基剤を得た。ラタノプロスト5mgに基剤100mLを加え、約80℃の水浴中で加温しながら撹拌し、ラタノプロストを基剤に溶解させた。この溶液を室温に戻した後pHが6.7であることを確認した。
【0038】
実施例2−4
結晶リン酸二水素ナトリウム0.2g、プロピレングリコール2.0g、BAK0.01gを精製水約90mLに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液でpHを6.7に調整し、精製水の追加で全量100mLとし、基剤を得た。ラタノプロスト5mgに基剤100mLを加え、約80℃の水浴中で加温しながら撹拌し、ラタノプロストを基剤に溶解させた。この溶液を室温に戻した後pHが6.7であることを確認した。
【0039】
実施例2−5
結晶リン酸二水素ナトリウム0.2g、トレハロース9.0g、BAK0.01gを精製水約90mLに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液でpHを6.7に調整し、精製水の追加で全量100mLとし、基剤を得た。ラタノプロスト5mgに基剤100mLを加え、約80℃の水浴中で加温しながら撹拌し、ラタノプロストを基剤に溶解させた。この溶液を室温に戻した後pHが6.7であることを確認した。
【0040】
実験1 ラタノプロストの残存率の測定及び外観の観察
1)比較処方1〜4を次のようにして調製した。
【0041】
100mLガラスビーカー中に精製水約90mLを入れた。この精製水に結晶リン酸二水素ナトリウム0.2gと塩化ナトリウム0.9gを溶解させ、1N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを6.7に調整し、精製水の追加で全量を100mLとし、基剤を得た。ラタノプロスト5mgに基剤100mLを加え、全体を約80℃の水浴中で加温しながら撹拌し、ラタノプロストを基剤に溶解させた。この溶液を室温に戻した後pHが6.7であることを確認した。この溶液に注射用水を加えて全量を100mLに調整した。このラタノプロスト溶液をガラス試験管に正確に10mLとり、1%BAK(前記化学構造式中のアルキル基Rの炭素数が12、14および16であるものの混合物)溶液を50、 100、150または200μL添加し、混和した。これらの処方を表1に示す。
【0042】
2)処方1〜2を次のようにして調製した。
【0043】
100mLガラスビーカー中に精製水約90mLを入れた。この精製水に結晶リン酸二水素ナトリウム0.2gと塩化ナトリウム0.9gを溶解させ、1N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを6.7に調整し、精製水の追加で全量を100mLとし、基剤を得た。ラタノプロスト5mgに基剤100mLを加え、全体を約80℃の水浴中で加温しながら撹拌し、ラタノプロストを基剤に溶解させた。この溶液を室温に戻した後pHが6.7であることを確認した。この溶液に注射用水を加えて全量を100mLに調整した。このラタノプロスト溶液をガラス試験管に正確に10mLとり、1%BAK−C12溶液を50および100μL添加し、混和した。これらの処方を表2に示す。
【0044】
3)処方3〜7を次のようにして調製した。
【0045】
100mLガラスビーカー中に精製水約90mLを入れた。この精製水に結晶リン酸二水素ナトリウム0.2gと非イオン性等張化剤を表3に示した濃度になるように溶解させ、水酸化ナトリウム水溶液あるいは希塩酸を用いてpHを6.7に調整し、精製水の追加で全量を100mLとし、基剤を得た。ラタノプロスト5mgに基剤100mLを加え、全体を約80℃の水浴中で加温しながら撹拌し、ラタノプロストを基剤に溶解させた。この溶液を室温に戻した後pHが6.7であることを確認した。この溶液に注射用水を加えて全量を100mLに調整した。このラタノプロスト溶液をガラス試験管に正確に10mLとり、1%BAK(前記化学構造式中のアルキル基Rの炭素数が12、14および16であるものの混合物)溶液を100μL投入し、混和した。これらの処方を表3に示す。
【0046】
4)以上のようにして調製した各調製液の外観観察を行い、それぞれ1mLずつを25mLメスフラスコに正確にサンプリングした。残りの液それぞれ9mLずつを0.22μmフィルターを用いてろ過した。
【0047】
5)ろ過前後の液について高速液体クロマトグラフによりラタノプロスト濃度を測定し、残存率を算出した。
【表1】

【表2】

【表3】

【0048】
<結果>
表4に比較処方1〜4の外観観察および残存率測定の結果を示す。ラタノプロストにBAKを0.02%または0.015%配合した比較処方1および2では、外観は無色透明で残存率も96.8〜99.4%であり配合変化は起こらなかった。しかし、BAK0.01%または0.005%配合した比較処方3および4は、白濁し、残存率も減少して配合変化が起こった。
【0049】
表5に処方1および2(手段1)の外観観察および残存率測定の結果を示す。BAKを用いた比較処方3および4では、白濁が見られ、残存率も低減しているのに対し、BAKに替えてBAK−C12を配合した処方1および2では、白濁は見られず、残存率も97.3〜98.2%であり、配合変化は起こらなかった。この結果から、BAKに替えてBAK−C12を配合するとこれがラタノプロストとの配合変化を防止し、安定且つ澄明な点眼液が得られることが分かる。
【0050】
表6に処方3〜7(手段2)の外観観察および残存率測定の結果を示す。等張化剤として塩化ナトリウムを用いた比較処方3および4では、白濁が見られ、残存率も低減しているのに対し、塩化ナトリウムに替えて非イオン性等張化剤を用いた処方3〜7では、白濁は見られず、残存率も94.6〜98.6%あり、配合変化は起こらなかった。この結果から、等張化剤として非イオン性のものを配合するとラタノプロストとBAKの配合変化を防止し、安定且つ澄明な点眼液が得られることが分かる。
【表4】

【表5】

【表6】

【0051】
実験2 保存効力試験
上記実施例1−1および2−1について保存効力試験を行った。保存効力試験は、第十三改正日本薬局方の保存効力試験法に準拠して行った。
【0052】
試験結果を表7に示す。菌を接種してから4週間後の菌数は、細菌ではいずれも検出されず、真菌では検出されないかまたは接種菌数より著しく少なくなっており、防腐効果は十分に発揮されていることが分かった。
【表7】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラタノプロストを有効成分とし、防腐剤として塩化ベンザルコニウムを配合した点眼液において、下記1)および/または2)の手段により、配合変化による白濁が防止された澄明な点眼液。
1)塩化ベンザルコニウムとして、式
[CCHN(CHR]Cl
(式中Rは炭素数12のアルキル基である)
で表される塩化ベンザルコニウムを用いる手段
2)非イオン性等張化剤を配合する手段
【請求項2】
ラタノプロストの濃度が0.001〜0.01%(W/V)で、塩化ベンザルコニウムの濃度が0.003〜0.01%(W/V)である請求項1記載の点眼液。
【請求項3】
非イオン性等張化剤が、グリセリン、マンニトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、トレハロースまたはシュークロースである請求項1記載の点眼液。
【請求項4】
ラタノプロストを有効成分とし、防腐剤として塩化ベンザルコニウムを配合した点眼液において、下記1)および/または2)の手段により、配合変化による白濁を防止する方法。
1)塩化ベンザルコニウムとして、式
[CCHN(CHR]Cl
(式中Rは炭素数12のアルキル基である)
で表される塩化ベンザルコニウムを用いる手段
2)非イオン性等張化剤を配合する手段
【請求項5】
ラタノプロストの濃度が0.001〜0.01%(W/V)で、塩化ベンザルコニウムの濃度が0.003〜0.01%(W/V)である請求項4記載の白濁防止法。
【請求項6】
非イオン性等張化剤が、グリセリン、マンニトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、トレハロースまたはシュークロースである請求項4記載の白濁防止法。

【公開番号】特開2009−102373(P2009−102373A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−331735(P2008−331735)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【分割の表示】特願2003−314865(P2003−314865)の分割
【原出願日】平成15年9月8日(2003.9.8)
【出願人】(000177634)参天製薬株式会社 (177)
【Fターム(参考)】