説明

ラック・ピニオン式ステアリング装置

【課題】 ラック歯とピニオン歯との噛合部の摩耗を軽減し、ラックを押圧する接触部材が安定して動作し、ピニオンハウジングを小型にまとめ車両搭載が容易な構造のラックガイドを備えたラック・ピニオン式のステアリング装置を提供する。
【解決手段】ラック軸12には、ラック歯12aと反対側の外周面に断面円弧状の溝12bがラック軸方向に沿って形成される。ラックガイドのラックガイドホルダ17には、ピン18に外周面が樽状に形成された凸面20aを備えた接触部材を構成するローラ20が装着される。ラック軸12の断面円弧状の溝12bにローラ20の樽状に形成された凸面20aが当接し、断面円弧状の溝と接触部材の樽状の凸面とが嵌合するので、ラック軸の軸心の回りの回転が規制され、接触部材の動きが安定し、ピニオンハウジングが小型化され、車両搭載時のレイアウトが容易になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ラック・ピニオン式のステアリング装置に関し、特にそのラック軸を支承するラックガイドの構成に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用のステアリング装置においては、運転者の操舵負荷を軽減することを目的とした動力舵取装置が知られており、最近は高効率の電動パワーステアリング装置が多用されるようになり、ラック・ピニオン式ステアリング装置のピニオン軸にモータの駆動力を伝達するピニオンアシストタイプが広く使用されるようになった。
【0003】
車両用のラック・ピニオン式ステアリング装置は、ピニオンの回転をピニオンに噛合するラックに伝達してラックの端部に取付られているタイロッドを移動させ、操向車輪の向きを操作する舵取り機構に伝達するように構成されている。
【0004】
この種のラック・ピニオン式ステアリング装置では、ピニオンとラックとが適正に噛合するように、ラック軸の背面を噛合方向に弾性体、例えばばねなどを利用して押圧するラックガイドを備え、ピニオンとラックとの噛合状態を適正に維持するように構成されている。
【0005】
また、ラックガイドには、ラック軸とラックガイドとを滑り接触させた滑り形式のものと、ラック軸をローラで支承する転がり形式のものがあり、転がり形式のものでは、ローラを支持するピンをラックガイドホルダに設けたピン挿入溝により支承するように構成されている(特許文献1参照)。
【0006】
図3は、従来のラック・ピニオン式ステアリング装置100の全体構成を一部断面で示した正面図である。図3において、符号101はピニオン軸、102はラック軸、102aはラック軸102に形成されたラック歯102aを示す。図示されていないが、ピニオン軸101の先端にはピニオン歯101aが一体に形成され、ラック軸102のラック歯102aと噛合している。符号103はその噛合部分を覆うピニオンハウジングで、その内部には後述するギア装置110が設けられている。符号104はラックハウジングを示し、符号108はラックハウジング104を図示されていない車体フレームに取り付ける取付部を示す。
【0007】
ラック軸102はラックハウジング104の内部にブッシュ104aを介して軸方向に摺動自在に支承されており、ラック軸102の左右先端部はボールジョイント105を介してタイロッド106に結合されている。
【0008】
図4は、上記した転がり形式のラックガイドを備えたラック・ピニオン式ステアリング装置のギア装置110の構成の一例を説明する図である。
【0009】
ピニオンハウジング103の内部には、ピニオン軸101に交差してラック軸102が配置されており、ピニオン軸101は、玉軸受111とニードル軸受112により回転自在に支承されている。
【0010】
ピニオン軸101のピニオン歯101aにはラック軸102のラック歯102aが噛合しており、ラック軸102のピニオン軸101と反対側には、ラックガイド114が配置されている。
【0011】
ラックガイド114は、全体が略円筒状に形成されたラックガイドホルダ115と、その内部空間に形成されたピン受部115aにラック軸112の軸方向に直交する方向に配置されたピン116、及び中心部分にニードル軸受117が圧入され、外周面が鼓状に形成されたローラ118から構成される。
【0012】
前記ピニオンハウジング103のラックガイド案内孔103aにラックガイドホルダ115を挿入し、調整スクリュー119と皿ばね120を介してラックガイドホルダ115を上向きに押し上げることで、ラック軸102の外周面にローラ118の鼓状の外周面が転がり接触するように当接し、ラック軸102はピニオン軸101に向けて押圧され、ラック軸102のラック歯102aとピニオン軸101のピニオン歯101aとの噛合が維持されている。
【特許文献1】特開2004−34829号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
前記した従来の転がり形式のラックガイドを備えたラック・ピニオン式ステアリング装置のギア装置では、ラック軸が円柱状又は円筒状の外周面に形成され、ラックガイドのローラは鼓状の外周面を備え、ラック軸の円柱状又は円筒状の外周面とローラの鼓状の外周面とが接触してラック軸の背面をピニオン軸に向けて押圧する構成である。このため、以下のような不都合が発生する。
【0014】
第1は、ラック軸が円柱状又は円筒状の場合は、その中心軸の回りに回動する力が作用し、ラック軸の中心軸の回りの回動は、ピニオンとの噛合によってのみ規制されている。このため、ラック歯とピニオン歯との噛合部に摩耗が発生すると、ラック軸の中心軸の回りの回動量が大きくなり、噛合状態が悪化する。この結果、さらにラック歯とピニオン歯との噛合部の摩耗が進行してしまうことにある。
【0015】
第2は、先に説明した図3の構成からも明らかなように、ラック・ピニオン式ステアリング装置では、ラック軸の軸心とラック歯の方向とは捩れ角θで交差している。このため、ピニオンの回転によりラック軸には軸方向と直交する方向に向かう力(横力)が発生している。
【0016】
図5は、ラック軸に発生する横力がラックガイドのローラに作用する状態を説明する断面図で、先に説明した図3と同じ符号を付して説明する。ラック軸102の外周面とラックガイド114のローラ118との外周面とは点A、Bで接触している。この状態でラック軸102に横力Fが発生すると、横力Fはローラ118の外周面上の点Bに作用し、図5では、ローラ118は中心部より右側に下向きの押圧力が作用する。この結果、ラックガイド114のローラ118には回転軸であるピン116の中央よりもずれた位置に垂直及び水平方向の力が作用して「こじり」が発生し、この結果、ローラ118の回転が安定しない。また、ローラ118を支承しているニードル軸受117に大きなエッジロードが発生し、寿命を短くしてしまうことである。
【0017】
第3は、従来のラック軸が円筒状(又は円柱状)の場合は、図4でラックガイドの上下方向の長さ、即ち、図4でラック軸102の中心から調整スクリュー119外端部までの長さLが長くなり、ピニオンハウジングが大きくなって車両に搭載するときのレイアウトに制約が生じることである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
この発明は上記課題を解決するもので、請求項1の発明は、ローラでラック軸の背面をラックとピニオンとの噛合面に向けて押圧するラックガイドを備えたラック・ピニオン式ステアリング装置において、前記ラック軸は前記ピニオンとの噛合面と反対側に軸方向に沿って延びた溝を備え、前記ラックガイドは、前記ラック軸の溝に適合した形状の凸面からなる接触部材を備えていることを特徴とするラック・ピニオン式ステアリング装置である。
【0019】
そして、前記ラックガイドは、ハウジング内部に前記ラックとピニオンとの噛合方向に向けて移動可能に配置され、内部にピン挿入溝が形成されたラックガイドホルダと、該ラックガイドホルダのピン挿入溝に配置されたピンに回転自在に装着され、ラック軸に転がり接触する接触部材を構成するローラとを備え、前記ローラは、前記ラック軸に転がり接触する外周面が前記ラック軸の溝に適合した樽形の凸面に形成されているものとする。
【0020】
また、前記ラックガイドは、ハウジング内部に前記ラックとピニオンとの噛合方向に向けて移動可能に配置され、前記ラック軸に滑り接触する接触部材を構成するパッドを備え、前記パッドは、前記ラック軸に滑り接触する面が前記ラック軸の溝に適合した樽形又は円柱状の凸面に形成されているものとしてもよい。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したとおり、この発明は、ローラでラック軸の背面をラックとピニオンとの噛合面に向けて押圧するラックガイドを備えたラック・ピニオン式ステアリング装置において、前記ラック軸は前記ピニオンとの噛合面と反対側に軸方向に沿って延びた溝を備え、前記ラックガイドは、前記ラック軸の溝に適合した形状の凸面からなる接触部材を備えているラック・ピニオン式ステアリング装置である。
【0022】
そして、接触部材が前記ラック軸に転がり接触するローラで構成されるものにあっては、ローラの外周面はラック軸の溝に適合した樽形の凸面に形成される。また、接触部材が前記ラック軸に滑り接触するパッドで構成されるものにあっては、パッドの滑り接触面がラック軸の溝に適合した樽形又は円柱状の凸面に形成されている。
【0023】
この構成により、ラック軸の軸心の回りの回転を、ギアの噛合面ばかりでなくラックガイドで規制することができ、ギアの噛合面に加わる負担を軽減することができる。
【0024】
また、この発明において、接触部材がローラで構成されるものにあっては、図6に示すように、ラック軸とローラとの接触点Aがローラの内側にあり、横力の作用線がローラを支承するピンの中心を通るため、ローラに「こじり」が生じることがなくなり、ローラの回転が安定し、ニードル軸受のエッジロードを低減でき、寿命を向上させることができる。接触部材がパッドで構成されるものにおいても同様である。
【0025】
さらに、ラック軸の溝に接触部材が嵌まる構造のため、従来の構成よりもピニオンハウジングの下側の突出長さ(図4でラック軸の中心から調整スクリュー外端部までの長さL)が短縮され、ピニオンハウジングのサイズを小さくすることができ、車両搭載時のレイアウトが容易に行えるなどの顕著な効果を奏するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、この発明の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態のラック・ピニオン式ステアリング装置の全体構成は、先に図3を参照して説明した構成と類似の構成であるから説明を省略し、以下、この発明の実施の形態のラックガイドを備えたラック・ピニオン式ステアリング装置のギア装置について説明する。
【0027】
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の転がり形式のラックガイドを備えたラック・ピニオン式ステアリング装置のギア装置10の構成を説明する断面図である。
【0028】
ピニオンハウジング13の内部には、ピニオン軸11に交差してラック軸12が配置されており、ピニオン軸11は、玉軸受14とニードル軸受15により回転自在に支承されている。
【0029】
ラック軸12は、断面が略円形であるが、その外周面の一部にラック歯12aが形成されており、また、ラック歯12aと反対側の外周面には、断面円弧状の溝12bがラック軸方向に沿って形成されている。
【0030】
ピニオン軸11のピニオン歯11aにはラック軸12のラック歯12aが噛合しており、ピニオンハウジング13の内部の、ラック軸12のピニオン軸11と反対側にはラックガイド16が配置されている。
【0031】
ラックガイド16は、全体が略円筒状に形成されたラックガイドホルダ17と、その内部空間に形成されたピン受部17aにラック軸12の軸方向に直交する方向に配置されたピン18、及び中心部分にニードル軸受19が圧入され、外周面が樽状に形成された凸面20aを備えた接触部材を構成するローラ20から構成される。
【0032】
前記ピニオンハウジング13のラックガイド案内孔13aにラックガイドホルダ17を挿入し、調整スクリュー21と皿ばね22を介してラックガイドホルダ17を上向きに押し上げることで、ラック軸12の外周面の断面円弧状の溝12bにローラ20の外周面が樽状に形成された凸面20aが当接し、ラック軸12はピニオン軸11に向けて押圧され、ラック軸12のラック歯12aとピニオン軸11のピニオン歯11aとの噛合が維持される。
【0033】
この構成によれば、ラック軸12の軸心の回りの回転は、ラック歯12aとピニオン歯11aとの噛合面で規制されるばかりでなく、ラック軸12の断面円弧状の溝12bにローラ20の外周面が樽状に形成された凸面20aが嵌まるのでラック軸12の軸心の回りの回転が規制され、ギアの噛合面に加わる負担を軽減することができる。
【0034】
さらに、この構成によれば、図6に示すように、ラック軸12とローラ20との接触点Aがローラ20の内側にあり、横力の作用線がローラ20を支承するピン18の中心を通るため、ローラに「こじり」が生じることがなくなり、ローラの回転が安定し、ニードル軸受19のエッジロードを低減でき、寿命を向上させることができる。
【0035】
さらに、ラック軸12の溝12bに接触部材を構成するローラ20の凸面20aが嵌まる構造のため、従来の構成よりもピニオンハウジングの下側の突出長さ(図4でラック軸の中心から調整スクリュー外端部までの長さL)が短縮され、ピニオンハウジングのサイズを小さくすることができ、車両搭載時のレイアウトが容易になる。
【0036】
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の滑り形式のラックガイドを備えたラック・ピニオン式ステアリング装置のギア装置30の構成を説明する断面図である。第2の実施の形態のギア装置30は、第1の実施の形態のギア装置10のラックガイド部分の構成が異なるだけでその他の部分は共通の構成であるから、同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0037】
ピニオンハウジング13の内部には、ピニオン軸11に交差してラック軸12が配置されており、ピニオン軸11は、玉軸受14とニードル軸受15により回転自在に支承されている。ラック軸12は、断面が略円形であるが、その外周面の一部にラック歯12aが形成されており、また、ラック歯12aと反対側の外周面には、断面円弧状の溝12bがラック軸方向に沿って形成されている。ピニオン軸11のピニオン歯11aにはラック軸12のラック歯12aが噛合しており、ラック軸12のピニオン軸11と反対側にはラックガイド16が配置されている。
【0038】
ピニオンハウジング13の内部の、ラック軸12のピニオン軸11と反対側にはラックガイド16が配置されており、ラックガイド16は、ピニオンハウジング13に形成されたラックガイド案内孔13bにパッド23が挿入されて構成される。
【0039】
パッド23は全体が円柱状に形成され、ラック軸12の断面円弧状の溝12bに滑り接触する面は、前記ラック軸の溝に適合した樽形又は円柱状の凸面23aに形成される。なお、パッド23の凸面23aは、滑り接触摩擦を軽減するために、表面に低摩擦材料の被膜23bを形成しておくとよい。
【0040】
そして、調整スクリュー21と皿ばね22を介してパッド23を上向きに押し上げることで、ラック軸12の外周面の断面円弧状の溝12bにパッド23の樽形又は円柱状の凸面23aが滑り接触し、ラック軸12はピニオン軸11に向けて押圧され、ラック軸12のラック歯12aとピニオン軸11のピニオン歯11aとの噛合が維持される。
【0041】
この構成によれば、ラック軸12の軸心の回りの回転は、ラック歯12aとピニオン歯11aとの噛合面で規制されるばかりでなく、ラック軸12の断面円弧状の溝12bにパッド23の樽形又は円柱状の凸面23aが嵌まるのでラック軸12の軸心の回りの回転が規制され、ギアの噛合面に加わる負担を軽減することができる。
【0042】
さらに、この構成によっても、第1の実施の形態と同じく、ラック軸12とパッド23との接触点Aがパッド23の内側にくるから、パッド23の動きは安定する。
【0043】
さらに、ラック軸12の溝12bに接触部材を構成するパッド23の樽形又は円柱状の凸面23aが嵌まる構造のため、従来の構成よりもピニオンハウジングの下側の突出長さ(図4でラック軸の中心から調整スクリュー外端部までの長さL)が短縮され、ピニオンハウジングのサイズを小さくすることができ、車両搭載時のレイアウトが容易になる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
ラック・ピニオン式ステアリング装置のラック軸を支承するラックガイドの構成であり、ラック軸はピニオンとの噛合面と反対側に軸方向に沿って延びた溝を備え、ラックガイドにはラック軸の溝に適合した形状の凸面からなる接触部材を備えている。ラック軸の軸心の回りの回転が規制され、ギアの噛合面に加わる負担を軽減できるほか、接触部材が安定してニードル軸受のエッジロードを低減して寿命の向上、さらには、ピニオンハウジングのサイズを小さくでき、車両搭載時のレイアウトが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】この発明の第1の実施の形態のギア装置の構成を説明する断面図。
【図2】この発明の第2の実施の形態のギア装置の構成を説明する断面図。
【図3】従来のラック・ピニオン式ステアリング装置の全体構成を一部断面で示した正面図。
【図4】従来のラック・ピニオン式ステアリング装置のギア装置の構成を説明する断面図。
【図5】従来のギア装置におけるラック軸に発生する横力がラックガイドのローラに作用する状態を説明する断面図。
【図6】第1の実施の形態のギア装置におけるラック軸に発生する横力がラックガイドのローラに作用する状態を説明する断面図。
【符号の説明】
【0046】
10 第1の実施の形態のギア装置
11 ピニオン軸
11a ピニオン歯
12 ラック軸
12a ラック歯
12b 溝(ラック軸の溝)
13 ピニオンハウジング
13a ラックガイド案内孔
13b ラックガイド案内孔
14 玉軸受
15 ニードル軸受
16 ラックガイド
17 ラックガイドホルダ
18 ピン
19 ニードル軸受
20 ローラ
20a 凸面(樽形の凸面)
21 調整スクリュー
22 皿ばね
23 パッド
23a 凸面(樽形又は円柱状の凸面)
23b 低摩擦材料の被膜
30 第2の実施の形態のギア装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローラでラック軸の背面をラックとピニオンとの噛合面に向けて押圧するラックガイドを備えたラック・ピニオン式ステアリング装置において、
前記ラック軸は前記ピニオンとの噛合面と反対側に軸方向に沿って延びた溝を備え、
前記ラックガイドは、前記ラック軸の溝に適合した形状の凸面からなる接触部材を備えていること
を特徴とするラック・ピニオン式ステアリング装置。
【請求項2】
前記ラックガイドは、ハウジング内部に前記ラックとピニオンとの噛合方向に向けて移動可能に配置され、内部にピン挿入溝が形成されたラックガイドホルダと、該ラックガイドホルダのピン挿入溝に配置されたピンに回転自在に装着され、ラック軸に転がり接触する接触部材を構成するローラとを備え、
前記ローラは、前記ラック軸に転がり接触する外周面が前記ラック軸の溝に適合した樽形の凸面に形成されていること
を特徴とする請求項1に記載のラック・ピニオン式ステアリング装置。
【請求項3】
前記ラックガイドは、ハウジング内部に前記ラックとピニオンとの噛合方向に向けて移動可能に配置され、前記ラック軸に滑り接触する接触部材を構成するパッドを備え、
前記パッドは、前記ラック軸に滑り接触する面が前記ラック軸の溝に適合した樽形又は円柱状の凸面に形成されていること
を特徴とする請求項1に記載のラック・ピニオン式ステアリング装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−112276(P2007−112276A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−305321(P2005−305321)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(000004204)日本精工株式会社 (8,378)
【Fターム(参考)】