説明

ラベラー内で容器、特にボトルを位置合わせするための装置および方法

【課題】ラベラー内で容器、特にボトルを位置合わせするための新規な装置および方法を提供すること。
【解決手段】本装置は、位置合わせされるべき容器5のための回転可能なホルダ3、容器を撮像するためのカメラユニット9、および、カメラユニットの撮像機能を起動するための近接スイッチ11を備える。これにより、正確な位置合わせが可能になるとともに、時間の浪費を減少でき、空間要求を減らすことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1および請求項10の前文に係る装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ボトルが充填ラインで処理されるとき、特にラベラー内で容器にラベルが貼り付けられるときには、多くの場合、例えばバリとラベルとの間に十分大きい距離が存在するのを保証するため、および/または、ラベルがガラスエンボス部に対して正確に位置するのを保証するために、容器の回転位置を合わせることが必要である。
【0003】
この点に関し、容器の外面をその外周全体にわたって4つのカメラにより記録して、記録画像中の適切な特徴を評価し、容器をその長手方向軸を中心に所望の位置へと回転させるための命令を駆動システムへ伝えることが欧州特許第1205388B2号から知られている。
【0004】
この種の装置において、容器は、特徴が記録されているときに可能な限り正確に観察されなければならない一定の角速度で回転される。また、容器の回転位置および機械内での容器の位置、例えば機械内の搬送カルーセルの角度位置を正確に割り当てることができるように、位置合わせされるべき容器は、一定の速度でカメラを通り過ぎて移動されなければならない。
【0005】
容器を回転させて容器をカメラに通過させる駆動システム間の相互作用の不正確さ(バックラッシュ、同期速度変化など)を考慮すると、また、写真が撮影されるトリガ時間を考慮すると、前述した方法の精度は多くの場合に不十分であり、そのため、別個のカメラを用いた容器のその後の微調整が必要になる。この目的のため、機械内で、更なる機械位置決めがなされなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、僅かな時間浪費、および僅かな空間要件で容器の回転位置を正確に合わせるための装置および方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、カメラユニットの撮像機能を起動するための近接スイッチによって達成される。これにより、個々のカメラ画像のトリガが同期速度変化とは無関係になる。これが画像評価の精度を高めるため、1つのステップで、すなわち、微調整を何ら伴うことなく、容器の回転位置を補正できる。また、容器の回転の加速および/または減速勾配を特徴の記録に含ませることができ、また、この目的のために機械で必要とされる空間を利用できる。
【0008】
近接スイッチは、ホルダに所定の回転角度間隔で設けられる複数の信号発生器と、少なくとも1つのトリガ信号受信器を含む固定受信ユニットとを備えることが好ましい。これにより、トリガ信号発生器の角度位置に主に依存するトリガ信号を発生させることができる。これは、特に、容器の位置合わせおよび回転位置の正確な決定を可能にする。
【0009】
有利な実施形態によれば、少なくとも第3のトリガ信号発生器ごとに、それが受信ユニットから最小距離を隔てて位置される回転位置にあるときに、トリガ信号受信器と対向して位置する。これにより、信頼できるトリガが可能になる。
【0010】
本装置は、トリガ信号受信器の受信領域に沿ってホルダを移動させる搬送手段を更に備えることが好ましい。これにより、容器の連続した流れを位置合わせすることができる。
【0011】
有利な方法において、複数のトリガ信号受信器は、搬送手段がホルダをトリガ信号受信器の受信領域に沿って連続して移動させるように受信ユニットに配置される。これにより、複数のカメラを互いに無関係にトリガすることができる。
【0012】
好ましい実施形態によれば、トリガ信号受信器は、搬送手段の搬送方向と略平行に延びる少なくとも2つの平面上にわたって分布される。これは、トリガ信号受信器の配置の重合形態を可能にする。
【0013】
有利な方法では、受信ユニットが複数のトリガ信号受信器を備え、隣接するトリガ信号受信器間の距離は、ホルダの回転動作の加速および/または減速勾配のプロファイルに適合される。これにより、加速および/減速勾配を特徴の記録に含ませることができるとともに、特にコンパクトな構造デザインを本装置に与えることができる。
【0014】
特に有利な実施形態によれば、近接スイッチが磁場の影響を受ける。磁気近接スイッチは特に汚染に影響されない。
【0015】
好ましい実施形態によれば、本装置は、撮像された容器の特徴の位置を特定して、容器の実際の回転位置を計算するための計算ユニットと、容器の所望の回転位置への移動をもたらすための制御ユニットとを更に備える。これにより、容器をラベリングに適した位置に至らせることが可能になる。
【0016】
技術的課題は、近接スイッチが容器の撮像を開始する方法によって更に解決される。これにより、個々のカメラ画像のトリガが同期速度変化とは無関係になる。これが画像評価の精度を高めるため、1つのステップで、すなわち、微調整を何ら伴うことなく、容器の回転位置を補正できる。また、容器の回転の加速および/または減速勾配を特徴の記録に含ませることができ、また、この目的のために機械で必要とされる空間を利用できる。
【0017】
好ましい実施形態によれば、トリガ信号発生器が容器と共に回転し、少なくとも第3のトリガ信号発生器ごとに、固定受信ユニットに近づくときにトリガ信号を発生させる。これにより、同期速度変化と無関係な、信頼できるトリガが可能となる。
【0018】
特に有利な実施形態は、それぞれのトリガ信号発生器が受信ユニットから最小距離を隔てて位置されるトリガ信号発生器の回転位置で、トリガ信号が所定のトリガレベルに達し、それにより、容器の撮像を開始するトリガ制御信号が出力されるように想起される。
【0019】
好ましい実施形態は、容器の現像ビューが形成されている間、容器が受信ユニットの少なくとも1つの受信領域に沿って移動されるように想起される。これにより、容器の連続した流れを位置合わせすることができる。
【0020】
有利な実施形態によれば、トリガ信号は、受信ユニットの異なるトリガ信号受信器で発生される。これにより、複数のカメラを互いに独立にトリガすることができる。
【0021】
好ましい実施形態によれば、本方法は、撮像された容器の特徴の位置を特定して、容器の実際の回転位置を計算するステップと、容器の所望の回転位置への移動をもたらすステップとを更に備える。したがって、容器をラベリングに適した回転位置へ至らせることができる。
【0022】
本発明の好ましい実施形態が図面に示されるとともに以下で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】容器の回転位置を合わせるための本発明に係る装置の概略平面図を示している。
【図2】図1に係る近接スイッチの細部の概略図を示している。
【図3】受信ユニットの概略側面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1および図2によれば、例えばラベラーであってもよい装置1は、容器5、特にボトルのための複数の回転可能なホルダ3、例えばセンタリングデバイスを有するモータ駆動のターンテーブルを備えており、ホルダ3は、それらの主軸周りの回転によってそれらの回転位置φに関して位置合わせされるようになっている。ホルダ3は、搬送カルーセルなどの搬送手段7上で循環する。
【0025】
また、装置1は、容器5の特徴5a、例えばバリまたはエンボス部を記録するための任意の数のカメラ10を含む固定カメラユニット9を備える。この目的のため、搬送手段7は、容器5をカメラユニット9の撮像領域9aに通過させて搬送し、一方、ホルダ3は、容器の外周表面5bの現像ビューがカメラユニット9の前方に形成されるようにする。撮像領域9aは、カメラ10の重なり合う撮像領域から成ってもよい。
【0026】
画像データの取得、例えば現像されるべき表面5bの部分ビューの記録は、それぞれの所定の回転位置φで近接スイッチ11によって開始される。図示の例では、ホルダ3が回転角度間隔Δφだけ進められたときには、常に容器5の写真が撮られる。この目的のため、トリガ信号発生器13、例えばマグネットがホルダ3上に規則的な回転角度間隔Δφで配置され、トリガ信号発生器13は、それらが固定受信ユニット15に近づくと、それぞれのトリガ信号Tを固定受信ユニットにおいて発生させる。トリガ信号Tが所定のトリガレベルPに達すると、受信ユニット15がトリガ制御信号Sをカメラユニット9へ送信し、それにより、容器5の画像が記録される。装置1は、画像データを記憶して更に処理するための計算ユニット17を更に備える。
【0027】
受信ユニット15は、搬送手段7の搬送方向から見たときに互いに前後に配置される個別のトリガ信号受信器19、例えばホールセンサを備えることが好ましく、また、カメラユニット9の撮像領域9a全体にわたって及んでいることが好ましい。
【0028】
図2は、撮像領域9aに通されるホルダ3の2つの位置に基づいた近接スイッチ11の動作形態を示している。この場合、明確にするため、隣接するホルダ3は省略されている。ホルダ3は角速度ωで回転し、また、搬送手段7は角速度ωで回転する。
【0029】
トリガ信号発生器13は位置A−Hでホルダ3の外周上に均等に分布され、それぞれの回転角度間隔Δφはこの例では45°である。しかしながら、他の回転角度間隔Δφが使用されてもよい。また、トリガ信号受信器19が位置A’−H’で受信ユニット15にわたって均等に分布され、該トリガ信号受信器19間の距離が角度間隔Δφによって規定される。
【0030】
角度間隔Δφ、Δφおよび角速度ω、ωは、トリガ信号発生器13が受信ユニット15から最小の距離14に位置付けられる位置において、該トリガ信号発生器13がトリガ信号受信器19によってカバーされる受信領域20内の場所でトリガ信号受信器19と対向する関係を成して位置するように設定されており、それにより、トリガ信号発生器13およびトリガ信号受信器19が対向関係を成して配置されると、トリガレベルPに達し、またはトリガレベルPを超える。図示の例では、トリガの瞬間に位置Dが位置D’と対向して位置し、位置FがF’と対向して位置する(破線で示される)。したがって、トリガの瞬間にEがE’と対向して位置するようになり、GがG’と対向するといった具合になる(図示せず)。
【0031】
図2によれば、トリガ信号発生器13およびトリガ信号受信器19の数は、連続するトリガ制御信号Sが隣接するトリガ信号受信器19で発生されるものと等しい。したがって、トリガ信号発生器13の数は、容器の現像ビュー毎に必要とされるカメラ画像の数に対応することが好ましい。しかしながら、受信ユニット15は、ホルダ3に設けられるトリガ信号発生器13の数よりも少ない数のトリガ信号受信器19を備えていてもよい。
【0032】
例えば、トリガ信号受信器19が第2または第3の位置A’−H’ごとにのみ設けられてもよく、それにより、第2または第3のトリガ信号発生器13ごとにのみ、それが受信ユニット15に近づくときにトリガ制御信号Sをトリガする。それにもかかわらず、必要とされるトリガ制御信号Sの数を、設けられるトリガ信号受信器19の数よりも多くすべき場合には、“欠けている”トリガ瞬間を、トリガ信号発生器13によって既にトリガされたトリガ制御信号S間の時間間隔から計算することができる。言うまでもなく、そのような計算、例えば補間は、トリガ信号発生器13の数がトリガ信号受信器19の数と同じ場合にも可能である。これにより、回転角度間隔Δφ内の中間位置で更なるカメラ画像を取得することができる。
【0033】
搬送手段7の搬送方向における受信領域20のサイズは非常に大きいため、ラベラーにおいては一般的な、特に角速度ω1、ω1に関しての同期速度変化が、トリガ信号発生器13が誤って関連するトリガ信号器19と位置合わせされるに至らず、したがって、トリガ信号発生器13がトリガ制御信号Sを発生させないという結果をもたらす可能性はない。この目的のため、隣接するトリガ信号受信器19の受信領域20が重なり合うようにトリガ信号受信器19を配置することができる。この場合、トリガ信号発生器13およびトリガ信号受信器19は、搬送手段7の搬送方向と略平行に延びる少なくとも2つの平面Y、Y上にわたって分布される。図3には、これが受信ユニット15に関して概略的に示されている。しかしながら、複数の平面Y、Y上にわたるそのような分布は、ホルダ3の直径が必要数のトリガ信号発生器13を互いに十分な距離を隔てて配置するのに十分大きくないときに必要となる場合がある。
【0034】
近接スイッチ11は磁気作動原理に基づくことが好ましい。すなわち、近接スイッチは、装置1が汚染に影響されることなく動作することを保証するべく、該近接スイッチに作用する磁場に応答する。しかしながら、光バリアなどの位置検出のための他の非接触動作ユニットも近接スイッチ11として想起できる。この場合、トリガ信号発生器13が反射面または後方散乱として実施されてもよい。
【0035】
トリガ信号発生器13は、回転位置φの分解を可能にするホルダ3の任意の場所、例えば該ホルダ3の下面、あるいは、ホルダ3の駆動ユニット上にも、例えばモータおよび/またはシャフト(図示せず)上にも配置することができる。
【0036】
受信ユニット15は、磁場の影響を受ける任意のトリガ信号受信器19を備えることができる。これらのトリガ信号受信器19の数は、少なくとも、特徴5aを記録するために必要とされるカメラ画像の数、または、容器5の完全な現像ビューのために必要とされる部分ビューの数に対応することが好ましい。
【0037】
角速度ωは、表面5bの現像ビュー全体にわたって一定である必要はない。ホルダ3の回転動作の加速勾配および減速勾配が例えば特徴5の記録に含められてもよい。このとき、図示の例以外に、距離または角度間隔Δφが角速度ω1のそれぞれの変化に適合されなければならない。したがって、角度間隔Δφは、角速度ωが公称値または最大値である場合よりも、ホルダ3の加速および/または減速勾配中に搬送手段7の角速度ωが略一定である場合の方が大きくなる。
【0038】
搬送手段7は、搬送カルーセルに限定されず、形状が直線状であってもよく、および/または湾曲していてもよく、また、例えばコンベヤベルトから成ってもよい。この場合、トリガ信号受信器19の配置は、撮像領域9aでの搬送手段7の形状変化に適切な方法で適合されるべきである。また、このとき、角度間隔Δφは、必要に応じて、同等の線形パラメータに取って代えられる。
【0039】
計算ユニット17は、容器5の実際の回転位置を計算する。所望の回転位置への移動を達成できるように、装置1は、適切な制御信号を生成して、それらの信号をホルダ3の駆動ユニット、例えばサーボモータへ送信する制御ユニット21を更に備える。
【0040】
図面に示される実施形態の前述した変形例を任意の方法で組み合わせることができる。
【0041】
本発明に係る装置は以下のように使用できる。
【0042】
それぞれが回転するホルダ3上に中心付けられた方法で保持される位置合わせされるべき容器5の連続した流れが、搬送手段7から近接スイッチ11へと供給される。受信ユニットのトリガレベルPに達する或いはトリガレベルPを超える程度までトリガ信号発生器13が受信ユニット15に近づくと直ぐに、受信ユニット15は、カメラ写真を撮るためのトリガ制御信号Sをカメラユニット9へ送信する。その間、搬送手段7およびホルダ3はいずれも回転し続ける。隣のトリガ信号発生器13が受信ユニット15に十分な程度まで近づくと直ぐに、更なるトリガ制御信号Sがカメラユニット9へ送信される。このように、測定データの取得は、容器5の外周表面全体の現像ビューが形成されるまで続けられる。測定領域9a内には複数の容器が同時に存在することができ、その場合、それぞれの容器は異なるカメラ10によって記録される。
【0043】
その後、画像データが評価され、特徴5aの位置が特定され、容器5の回転位置φの実際の位置が計算されて、適切な制御信号がホルダ3へ送信され、それにより、容器の回転位置φの所望の位置が定められる。
【0044】
本発明は、トリガ瞬間、したがって、カメラ写真の取得が、トリガ信号発生器13の回転角度位置φにのみ依存し、したがって、ラベラーにおいてしばしば起こる搬送手段7およびホルダ3の同期速度変化とは無関係であるという一般的な利点を与える。データ取得と位置決定との間の時間的相関関係は、ここでは非常に正確であり、一般的には約100μsである。位置合わせの高い精度に起因して、容器5の任意の更なる微調整を伴うこともなく、その後のラベリングを実行することができる。したがって、装置1、例えば容器の位置合わせを伴うラベラーに対して、よりコンパクトな全体構造デザインを与えることができる。
【0045】
また、特徴5aを記録する前にホルダ3を公称速度まで加速する必要はもはやなく、また、該特徴5aが記録されている間に該公称速度を正確に維持する必要もない。それどころか、加速および減速勾配を容器の外周面の現像に含ませることができる。この場合、トリガ信号受信器19の位置を適切な異なる距離Δφに配置するだけで済む。これにより、装置1の更にコンパクトな構造デザインが可能となる。
【0046】
容器5の現像は機械の性能とは無関係である。ラベラーが定格よりも遅く動作する場合には、それに応じて、容器表面5bの現像ビューが形成される速度が減少される。
【符号の説明】
【0047】
1…装置
3…ホルダ
5…容器
7…搬送手段
9…カメラユニット
10…カメラ
11…近接スイッチ
13…トリガ信号発生器
15…受信ユニット
17…計算ユニット
19…トリガ信号受信器
20…受信領域
21…制御ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベラー内で容器(5)、特にボトルの回転位置(φ)を合わせるための装置(1)であって、
位置合わせされるべき容器(5)のための少なくとも1つの回転可能なホルダ(3)と、
前記容器(5)の画像を形成するためのカメラユニット(9)と、
を備える装置(1)において、
前記カメラユニット(9)の撮像機能を起動するための近接スイッチ(11)を備えることを特徴とする、装置(1)。
【請求項2】
前記近接スイッチ(11)が、前記ホルダ(3)に所定の回転角度間隔(Δφ)で設けられる複数の信号発生器(13)と、少なくとも1つのトリガ信号受信器(19)を含む固定受信ユニット(15)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
少なくとも第3のトリガ信号発生器(13)ごとに、該第3のトリガ信号発生器(13)が前記受信ユニット(15)から最小距離を隔てて位置される回転位置(φ)にあるときに、前記トリガ信号受信器(19)と対向して位置することを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記トリガ信号受信器(19)の受信領域(20)に沿って前記ホルダ(3)を移動させる搬送手段(7)を更に備えることを特徴とする、請求項2または3に記載の装置。
【請求項5】
前記搬送手段(7)が前記ホルダ(3)を前記トリガ信号受信器(19)の受信領域(20)に沿って連続して移動させるように複数のトリガ信号受信器(19)が前記受信ユニット(15)に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記トリガ信号受信器(19)は、前記搬送手段(7)の搬送方向と略平行に延びる少なくとも2つの平面(Y、Y)上にわたって分布されることを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記受信ユニット(15)が複数のトリガ信号受信器(19)を備え、隣接するトリガ信号受信器(19)間の距離(Δφ)は、前記ホルダ(3)の回転動作の加速および/または減速勾配のプロファイルに適合されることを特徴とする、請求項2〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記近接スイッチ(11)が磁場の影響を受けることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
撮像された前記容器(5)の特徴(5a)の位置を特定して、該容器(5)の実際の回転位置を計算するための計算ユニット(17)と、
前記容器(5)の所望の回転位置への移動をもたらすための制御ユニット(21)と、
を更に備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
ラベラー内で容器(5)、特にボトルの回転位置(φ)を合わせるための方法であって、
a)位置合わせされるべき容器(5)を回転させて、カメラユニット(9)の撮像領域(9a)内で前記容器(5)の外周表面(5b)の現像ビューを形成するステップと、
b)前記カメラユニット(9)を用いて前記容器(5)の画像を形成して、該容器(5)の特徴(5a)を記録するステップと、
を備える方法において、
c)近接スイッチ(11)が容器の撮像を開始させることを特徴とする、方法。
【請求項11】
複数のトリガ信号発生器(13)が前記容器(5)と共に回転し、少なくとも第3のトリガ信号発生器(13)ごとに、該第3のトリガ信号発生器(13)が固定受信ユニット(15)に近づくときにトリガ信号(S)を発生させることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
それぞれのトリガ信号発生器(13)が前記受信ユニット(15)から最小距離(14)を隔てて位置される前記トリガ信号発生器(13)の回転位置(φ)にて、前記トリガ信号(S)が所定のトリガレベル(P)に達し、それにより、前記容器(5)の撮像を開始するトリガ制御信号(S)が出力されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記容器(5)の前記現像ビューが形成されている間、前記容器(5)が前記受信ユニット(15)の少なくとも1つの受信領域(20)に沿って移動されることを特徴とする、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記トリガ信号(S)は、前記受信ユニット(15)の異なるトリガ信号受信器(19)で発生されることを特徴とする、請求項11〜13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
(d)撮像された前記容器(5)の特徴(5a)の位置を特定して、該容器(5)の実際の回転位置を計算するステップと、
(e)前記容器(5)の所望の回転位置への移動をもたらすステップと、
を更に備えることを特徴とする、請求項10〜14のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−265033(P2010−265033A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−101009(P2010−101009)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【出願人】(506040652)クロネス アクティェンゲゼルシャフト (55)
【Fターム(参考)】