説明

ランドリー機器

【課題】専用の入力手段がない複数の設定項目についての設定を行い易くすることができるランドリー機器を提供する。
【解決手段】本実施形態のランドリー機器は、複数の入力手段と、入力手段により入力された内容を表示する表示部とを有する操作パネルを備える。入力手段として設定用入力手段を備えると共に、前記表示部として表示画面を備える。設定用入力手段の操作に基づき、専用の入力手段がない複数の設定項目についての情報を表示画面に表示する。その表示状態で、表示された前記設定項目についての設定を可能に構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ランドリー機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、洗濯機や乾燥機のようなランドリー機器においては、上部に操作パネルが備えられ、この操作パネルに、入力手段として複数の操作キーと、表示部として液晶表示部が設けられたものがある。各種の設定項目を設定するための操作キーには、例えば、電源「入」キー及び電源「切」キー、洗濯、洗濯乾燥(洗乾)、乾燥の各運転のモードを選択するための運転モードキー、ふろ水の使用の有無を選択するためのふろ水キー、タイマー予約時刻を選択するための予約キー、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各行程の回数又は時間などを選択するための行程キーなどがある。また、これらの操作キーとは別に、押圧操作されるスタートボタンと、回動操作される操作ダイヤルを設けたものがある。液晶表示部には、複数の運転のコース、乾燥行程の設定内容、及び洗剤量、残り時間、予約時刻、現在時刻などが表示されるようになっている。
【0003】
上記したように各設定項目に対して専用の操作キーを設ける場合、設定項目の数が増えると操作キーの数も多くなる。一方、最近では、洗濯や乾燥などの通常の運転内容の設定とは別に、種々の付加機能の設定が可能になっている。しかしながら、操作パネルのスペースには限りがあるので、このような付加機能の設定項目には、専用の操作キーがなく、下記に示すように、複数の操作キーを同時押しするなどの操作をして設定できるようにしている。
【0004】
例えば、時刻合わせをするには、予約キーを押しながら電源「入」キーを押す。子供が扉を開けて洗濯槽内に入ることを防止するために扉をロックするチャイルドロックを設定するには、予約キーを押しながらスタートボタンを押す。洗濯槽にカビが発生することを抑えるためのカビプロテクト(ドラム乾燥自動運転)の設定をするには、運転開始前に洗濯モードキーを3秒間長押しする。洗濯槽内に水を貯めてすすぎを行うためのためすすぎモードを設定するには、電源「入」キーを押した後にすすぎ行程キー3秒間長押しする。ヒータの発熱量を抑えてゆっくりと乾燥させるためのヒータ弱モードを設定するには、乾燥モードキーを押した後、電源「入」キーを3秒間長押しする。終了ブザーの設定をするには、洗濯モードキーを押しながら、電源「入」キーを押す。
【0005】
このように、専用の操作キー(入力手段)がない設定項目の設定は、複数の操作キーを同時押しするなどの特殊な操作が必要となり、初めて設定する際は、取扱説明書を確認しないと分からない場合が多い。また、各設定項目に関して設定方法が多種多様となり、頻繁に行う操作ではないので、設定方法を覚えておくことが難しい。このため、設定方法が分からなくなったり、これらの付加機能を利用することなく使用を続けてしまったりする場合がある。また、現在の設定内容を確認する際に、設定項目によってはキー操作を行って確認する必要があり、手間がかかるといった問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−82778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、専用の入力手段がない複数の設定項目についての設定を行い易くすることができるランドリー機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施形態のランドリー機器は、複数の入力手段と、入力手段により入力された内容を表示する表示部とを有する操作パネルを備える。入力手段として設定用入力手段を備えると共に、前記表示部として表示画面を備える。設定用入力手段の操作に基づき、専用の入力手段がない複数の設定項目についての情報を表示画面に表示する。その表示状態で、表示された前記設定項目についての設定を可能に構成した。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施形態によるドラム式洗濯乾燥機の外観斜視図
【図2】操作パネルの正面図
【図3】表示画面の表示例を示す図
【図4】電気的構成を示すブロック図
【図5】表示画面の他の表示例を示す図3相当図
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1の実施形態]
以下、第1の実施形態のドラム式洗濯乾燥機(ランドリー機器)について図面を参照して説明する。
図1に示すように、ドラム式洗濯乾燥機1の外郭を構成する洗濯機本体2は、前面が滑らかに傾斜した略矩形箱状をなしている。洗濯機本体2の上面には、給水口3及び天板4が設けられている。洗濯機本体2の前面中央部には、扉5が設けられていて、この扉5の上部には、扉5を開くための扉ボタン6が設けられている。また、洗濯機本体2の前面上部には、操作パネル7及び洗剤類投入部8が設けられている。操作パネル7には、各種の設定項目についての情報を表示するための表示部としての液晶表示部9(表示画面に相当)が設けられている。また、操作パネル7の裏側には、マイクロコンピュータを主体とする制御回路10(図4にのみ図示)が設けられている。
なお、図示しないが、洗濯機本体2の内部には、略円筒状をなす水槽が配設され、この水槽の内部には、洗濯物を収容するための略円筒状のドラムが配設されている。ドラムには、通水及び通風が可能な多数の小孔が設けられていると共に、洗濯物を撹拌するためのバッフルが複数設けられている。
【0011】
操作パネル7には、図2に示すように、右端に、電源「入」キー11及び電源「切」キー12が設けられ、その左隣に、設定項目の1つである洗濯、洗濯乾燥(洗乾)、乾燥の各運転のモードを選択するための運転モードキー13〜15が設けられている。各運転モードキー13〜15は、それぞれ照明部13a〜15aを有している。これら照明部13a〜15aは、バックライト(LED)により照明されるようになっている。
【0012】
運転モードキー13〜15の左隣には、押圧操作されるスタートボタン16が設けられ、このスタートボタン16の周囲に、例えばロータリエンコーダを操作するための操作ダイヤル17が回転操作可能に設けられている。この操作ダイヤル17は、他の設定項目である運転コースの選択や予約時刻の設定などを行うためのもので、スタートボタン16は、運転コースの開始及び実行中の運転コースの一時停止を行うためのものである。
【0013】
そして、更にその左隣の液晶表示部9の下に、ふろ水の使用の有無を選択するためのふろ水キー18、タイマー予約時刻を選択するための予約キー19、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各行程の回数又は時間などを選択するための行程キー20〜23が設けられている。また、液晶表示部9の左に、後述する設定キー24(設定用入力手段に相当)が設けられている。この設定キー24は、運転モードキー13〜15、行程キー20〜23などの専用の操作キーがない複数の設定項目の情報を表示させるためのものである。以上の各操作キー11〜15、18〜23、スタートボタン16、操作ダイヤル17、及び設定キー24が入力手段としての役割を果たす。
【0014】
図4は、本実施形態の主要部の電気的構成を示している。制御回路10には、上記操作パネル7に設けられた各種の操作キー11〜15,18〜23、スタートボタン16、操作ダイヤル17、及び設定キー24からの各種操作信号が入力されると共に、前記水槽内の水位を検知する水位センサ25からの水位検知信号と、前記ドラムを回転させるためのモータ26の回転数を検知する回転センサ27から回転数検知信号が入力される。また、制御回路10は、メモリ28と接続されている。
【0015】
制御回路10は、上記した入力信号と、予め記憶された制御プログラムに基づいて、上記モータ26と、給水弁29と、排水弁30と、前記液晶表示部9と、報知器であるブザー31と、図示しない送風ファンを回転駆動させるためのファンモータ32と、図示しない循環送風路を通る空気を加熱するためのヒータ33と、前記扉5を閉鎖状態にロックする扉ロック機構34と、後述する音声発生部35(音声報知手段に相当)とを、それぞれ駆動回路36を介して制御するようになっている。
【0016】
上記した構成において、専用の操作キーがない設定項目を設定する場合について説明する。まず、使用者が電源「入」キー11を押して電源を投入すると、制御回路10により、標準的には、液晶表示部9に、運転モードや運転コースなどの通常の運転内容の設定項目の表示がされる。この状態で、使用者が前記設定キー24を押すと、図3に示すように、液晶表示部9に、前記専用の操作キーがない複数の設定項目の情報として、複数の設定項目の表示37とその設定内容の表示38の組合せが一覧で表示される。これらの設定項目は、通常の運転内容の設定項目以外に設けられた付加機能としての設定項目である。
【0017】
図3は、上記した付加機能の設定項目の設定画面の表示例を示すものである。図3に示すように、液晶表示部9の左端に、専用の操作キーがない複数の設定項目の表示37がされ、その右側に、これらの設定項目の設定内容の表示38がされる。更に、その右側に、黒丸印で示されるカーソル39により選択されている設定項目の設定内容などに関する簡単な説明の表示40がされる。
【0018】
具体的には、専用の操作キーがない設定項目の表示37として、「時刻合わせ」、「カビプロテクト」、「チャイルドロック」、「ためすすぎ」、「ヒータ弱モード」、「終了ブザー」などが表示される。「時刻合わせ」は液晶表示部9に表示される現在時刻を設定するためのものである。「カビプロテクト」は運転終了後に洗濯槽を乾燥させて洗濯槽にカビが発生することを抑えるためのものである。「チャイルドロック」は扉ロック機構34により扉5をロックして、子供が扉5を開けて洗濯槽内に入ることを防止するためのものである。「ためすすぎ」は洗濯槽内に水を貯めてすすぎを行うためのためすすぎモードを設定するためのものである。「ヒータ弱モード」はヒータの発熱量を抑えてゆっくりと乾燥させるための設定をするものである。「終了ブザー」は運転終了時にブザー31により音を鳴らして、使用者に運転が終了したことを報知する設定をするためのものである。
【0019】
これらの設定項目の設定内容の表示38としては、「時刻合わせ」については「する」・「しない」が表示され、「カビプロテクト」、「チャイルドロック」、「ためすすぎ」、「ヒータ弱モード」については「設定」・「解除」が表示され、「終了ブザー」については「あり」・「なし」が表示される。設定内容は、2つの選択肢のうち選択されている側が囲い表示されるようになっている。また、図3では、カーソル39により「時刻合わせ」が選択されていて、「時刻合わせ」に関する説明として、「時刻合わせを行います。ダイヤルで時刻を合わせてスタートを押します。」という表示がされている。
【0020】
使用者が最初に設定キー24を押した際には、液晶表示部9のカーソル39の位置は、「時刻合わせ」を指示している。この状態で、使用者が操作ダイヤル17を所定方向に回動操作すると、図3に示すカーソル39が順に一つずつ下方に移動する。このカーソル39の移動に応じて、指示された設定項目の表示37に対応するように、右端の説明の表示40も入れ替わっていく。
【0021】
具体的には、図3に示す状態から操作ダイヤル17を時計回り方向に回動操作して、カーソル39を1つ下に移動させると、図5に示す表示状態になる。このとき、カーソル39は「カビプロテクト」を指示し、「カビプロテクト」の説明として、「運転終了後、洗濯槽を乾燥させてカビの発生を抑えます。」と表示される。なお、前記所定方向と逆方向(反時計回り方向)に操作ダイヤル17を回動操作すれば、カーソル39が順に一つずつ上方に移動する。
【0022】
使用者が液晶表示部9の表示を確認しながら、操作ダイヤル17を回動操作していき、希望の前記付加機能の設定項目の表示37の所で、操作ダイヤル17の回動操作を止め、設定項目の選択を決定し、その後、設定キー24を押すと、設定内容を変更することができる。
【0023】
例えば、図3に示すカーソル39が設定項目の表示37のうち「時刻合わせ」を指示している状態で、設定キー24を押すと、設定内容の囲い表示が「しない」から「する」に移動する。この状態でスタートボタン16を押すと、液晶表示部9の表示が「時刻合わせ」の設定画面に切り替わる。この「時刻合わせ」の設定画面において、操作ダイヤル17を回動操作することにより時刻の変更ができる。時刻の変更を完了した後、スタートボタン16を押すことにより、変更した時刻に設定することができる。
【0024】
時刻合わせが完了すると、「時刻合わせ」の設定画面から、図3の表示状態に戻り、「時刻合わせ」の設定内容の囲い表示が「する」から「しない」に戻ると共に、音声発生部35により、例えば「時刻合わせを行いました。」という音声が発せられる。この音声で使用者に設定が変更したこと、この場合、時刻の変更が行われたことを報知する。ここで、付加機能の設定を終える場合には、使用者は、もう一度スタートボタン16を押して、液晶表示部9の表示状態を、運転モードや運転コースなどの通常の運転内容の設定項目が表示された標準的な表示状態に戻す。
【0025】
また、図5に示すカーソル39が設定項目の表示37のうち「カビプロテクト」を指示している状態で設定キー24を押すと、設定内容の囲い表示が「設定」から「解除」に移動する。これにより、「カビプロテクト」が設定された状態から解除された状態に設定変更される。この後、スタートボタン16を押すことにより変更した設定内容が保存される。設定が完了すると、音声発生部35から、例えば「カビプロテクトの設定を解除しました。」という音声が発せられ、この音声で、設定が変更されたことを使用者に報知する。このとき、液晶表示部9は、前記標準的な表示状態に戻る。なお、複数の設定項目の設定を変更した場合には、それぞれの設定項目についての変更内容が、音声発生部35による音声で報知される。
上記した設定保存の操作として、スタートボタン16を押すことに代えて、電源「切」キー12を押すことで変更した設定内容を保存するようにしてもよい。
【0026】
上記のように専用の操作キーがない設定項目の設定内容の変更をした後、使用者が最初に洗濯や乾燥などの運転を開始した時には、メモリ28にその変更内容が記憶されていて、前記音声発生部35による音声で変更内容が報知される。なお、複数の設定項目の設定を変更した場合には、それぞれの設定項目についての変更内容が、音声発生部35による音声で報知される。
【0027】
このような本実施形態のドラム式洗濯乾燥機1(ランドリー機器)によれば、次のような効果を得ることができる。
設定キー24を操作することに基づいて、操作パネル7の液晶表示部9に、専用の操作キーがない複数の設定項目の表示37と、これらの設定項目の設定内容の表示38との組合せが一覧で表示される。これにより、専用の操作キーがない付加機能の設定項目について、液晶表示部9を見ることで設定内容を確認することができるので、設定変更を行い易くすることができる。
【0028】
また、専用の操作キーがない複数の設定項目の中から、カーソル39により選択された1つの設定項目に関する簡単な説明の表示40がされるので、使用者がよく使わない付加機能の設定項目の設定内容を理解し易くなり、操作し易くできる。これにより、初めて使用する付加機能の設定項目でも、取扱説明書を見る必要がなく、正しく設定することができる。
【0029】
液晶表示部9に、専用の操作キーがない複数の設定項目についての情報が表示された状態で、表示された設定項目についての設定が可能であると共に、設定する設定項目の選択及びその設定内容の変更は、すべて同じ入力手段、この場合、設定キー24、スタートボタン16、操作ダイヤル17の操作に基づいて行うことができる。これにより、専用の操作キーがない設定項目の設定内容の変更をするとき、液晶表示部9を見ることで設定が変更したことを確認することができる。また、複数の操作キーを同時押しするなどの特殊な操作をして変更する必要がなく、すべて同じ入力手段で容易に変更することができる。
【0030】
本実施形態では、専用の操作キーがない設定項目の設定内容を変更した場合は、音声報知手段としての音声発生部35による音声で、変更内容を報知するようにした。これにより、使用者は、変更した付加機能の設定項目の設定内容を確認でき、確実に設定変更することができる。
【0031】
また、専用の操作キーがない設定項目の設定内容を変更した場合は、設定内容を変更した後の最初の運転開始時に、音声発生部35による音声で変更内容を報知するようにした。これにより、使用者は、運転開始まで時間が経過した場合でも、運転開始時に設定変更の確認ができ、設定が変更されたことを忘れて使用を続けることを防ぐことができる。
【0032】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態のドラム式洗濯乾燥機(ランドリー機器)について図面を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の部分には説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、使用者が設定キー24を押すと、図3に示すように、液晶表示部9に専用の操作キーがない複数の設定項目の表示37、その設定内容の表示38、及び設定項目に関する説明の表示40がされる。その状態で、使用者は、操作ダイヤル17を回動操作させてカーソル39を移動させることにより、希望の設定項目を選択する。
【0033】
この後、第2の実施形態においては、希望の設定項目の表示37の所にカーソル39を合わせた状態で、スタートボタン16を押すことにより、選択した設定項目の設定内容を変更することができる。設定変更を完了した後、設定キー24を押すと、設定内容が保存されると共に、音声発生部35による音声で変更内容が報知される。また、液晶表示部9は、運転モードや運転コースなどの通常の運転内容の設定項目が表示された標準的な表示状態に戻る。
【0034】
このような第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、この第2の実施形態においては、設定項目の選択と設定内容の変更の操作を、操作ダイヤル17と、これの近くに配置されたスタートボタン16とで行うことができ、操作のための手の移動を少なくできて一層操作し易いという利点がある。
【0035】
[その他の実施形態]
以上説明した2つの実施形態に加えて、以下のような構成を採用してもよい。
例えば、上記した実施形態では、ランドリー機器はドラム式洗濯乾燥機であるとして説明したが、ランドリー機器はドラム式洗濯乾燥機に限ることなく、洗濯機、もしくは乾燥機のいずれか一方であってもよい。また、略水平な回転軸で駆動されるいわゆるドラム式に限ることなく、回転軸が垂直ないわゆる縦型のランドリー機器であってもよい。
【0036】
操作ダイヤル17によりカーソル39を移動させるようにしたが、操作ダイヤル17でなく、別の操作キーによりカーソル39を移動させるようにしてもよい。
更には、専用の入力手段がない設定項目のすべてを設定可能とせず、その一部のみでもよく、また、専用の入力手段のある設定項目が、本発明により重複して設定可能となってもよい。
【0037】
以上のように本実施形態のランドリー機器によれば、設定用入力手段の操作に基づき、専用の入力手段がない複数の設定項目についての情報を表示画面に表示し、その表示状態で、表示された設定項目についての設定が可能となる。これにより、専用の入力手段がない設定項目について、表示画面の情報を確認しながら設定できるので、設定を行い易くすることができる。
【0038】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0039】
図面中、1はドラム式洗濯乾燥機(ランドリー機器)、7は操作パネル、9は液晶表示部(表示部、表示画面)、11〜15は操作キー(入力手段)、16はスタートボタン(入力手段)、17は操作ダイヤル(入力手段)、18〜23は操作キー(入力手段)、24は設定キー(入力手段、設定用入力手段)、35は音声発生部(音声報知手段)、37は専用の操作キーがない設定項目の表示、38は設定項目の設定内容の表示、40は設定項目に関する説明の表示を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の入力手段と、前記入力手段により入力された内容を表示する表示部とを有する操作パネルを備えたランドリー機器において、
前記入力手段として設定用入力手段を備えると共に、前記表示部として表示画面を備え、
前記設定用入力手段の操作に基づき、専用の入力手段がない複数の設定項目についての情報を前記表示画面に表示し、
その表示状態で、表示された前記設定項目についての設定を可能に構成したことを特徴とするランドリー機器。
【請求項2】
前記設定用入力手段の操作に基づき、前記表示画面には、前記専用の入力手段がない複数の設定項目の情報として、前記複数の設定項目とその設定内容の組合せを一覧で表示することを特徴とする請求項1に記載のランドリー機器。
【請求項3】
前記表示画面に前記専用の入力手段がない複数の設定項目についての情報が表示された状態で、前記複数の設定項目の中から選択された1つの設定項目に関する説明が前記表示画面に表示されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のランドリー機器。
【請求項4】
前記表示画面に前記専用の入力手段がない複数の設定項目についての情報が表示された状態で、設定する設定項目の選択及びその設定内容の変更は、すべて同じ入力手段の操作に基づいて行うことができることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のランドリー機器。
【請求項5】
音声報知手段を備え、
前記専用の入力手段がない設定項目の設定内容を変更した場合は、前記音声報知手段による音声でその変更内容を報知することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のランドリー機器。
【請求項6】
音声報知手段を備え、
前記専用の入力手段がない設定項目の設定内容を変更した場合は、設定内容を変更した後の最初の運転開始時に前記音声報知手段による音声でその変更内容を報知することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のランドリー機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−105858(P2012−105858A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−257798(P2010−257798)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(502285664)東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 (2,480)
【出願人】(503376518)東芝ホームアプライアンス株式会社 (2,436)
【Fターム(参考)】