説明

ランプユニット

【課題】異物の侵入による照明精度および意匠性の低下を防止可能なランプユニットを提供する。
【解決手段】ランプユニット10は、発光素子14が実装される基板13と、発光素子14が配置される開口部11aを有するハウジング11と、発光素子14の光放出側に配置されるレンズ12とを備え、基板13とレンズ12との間でハウジング11を挟持固定している。そして、ランプユニット10は、レンズ12におけるハウジング11と対向する側(背面側)から突出してハウジング11の開口部11aを取り囲む壁部12eと、ハウジング11における基板13と対向する側(背面側)から突出してハウジング11の開口部11aを取り囲む壁部11dとを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はランプユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、LEDなどの発光素子を用いたランプユニットでは、基板に発光素子を実装し、発光素子の光放出側にレンズを配置し、開口部を有するハウジングで基板およびレンズを覆い、開口部からレンズを露出させる構成がとられていた(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−35788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の構成のランプユニットでは、ハウジングの開口部からハウジング内に塵埃などの異物が侵入するおそれがあるため、その異物がレンズの背面側や発光素子に付着して照明精度が低下するという問題や、レンズの背面側や発光素子に付着した異物が外部から視認されることから意匠性が低下するという問題があった。
特に、自動車室内のルーフ部(天井部)に設置したマップランプとして用いられるランプユニットでは、ハウジングの開口部からハウジング内に異物が侵入し易いことから前記問題が顕著に現れる。
【0005】
本発明は前記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、異物の侵入による照明精度および意匠性の低下を防止可能なランプユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記のように本発明の各局面に想到した。
【0007】
<第1の局面>
第1の局面は、
発光素子が実装される基板と、
前記発光素子が配置される開口部を有するハウジングと、
前記発光素子の光放出側に配置されるレンズと
を備え、前記基板と前記レンズとの間で前記ハウジングを挟持固定するランプユニットであって、
前記レンズにおける前記ハウジングと対向する側から突出し、前記ハウジングの前記開口部を取り囲む第1壁部と、
前記ハウジングにおける前記基板と対向する側から突出し、前記ハウジングの前記開口部を取り囲む第2壁部とを備えるランプユニットである。
【0008】
第1の局面によれば、従来の構成(開口部を有するハウジングで基板およびレンズを覆い、開口部からレンズを露出させる構成)のようなハウジングが不要である。
そして、第1壁部および第2壁部とレンズおよび基板とによって囲まれた収容空間の内部に、発光素子を収容することになる。
基板とレンズとの間でハウジングを挟持固定することにより、第1壁部とハウジングとが当接されると共に、第2壁部と基板とが当接されるため、これら当接箇所は隙間無く密着される。
そのため、ランプユニットの外部から発光素子の収容空間内へ塵埃などの異物が侵入することを確実に防止できる。
その結果、第1の局面によれば、異物がレンズの背面側や発光素子に付着して照明精度が低下するという問題や、レンズの背面側や発光素子に付着した異物が外部から視認されることから意匠性が低下するという問題を解決できる。
【0009】
<第2の局面>
第2の局面は、第1の局面において、前記レンズの第1壁部は、前記ハウジングの第2壁部よりも外側に配置されているランプユニットである。
発光素子はレンズ側へ放射状に光放出を行うが、第1壁部が第2壁部よりも外側に配置されているため、発光素子の光放出が第1壁部および第2壁部によって阻害されるおそれはなく、光放出の効率性を向上できる。
【0010】
<第3の局面>
第3の局面は、第2の局面において、
前記ハウジングに貫通形成された第1取付孔と、
前記基板に貫通形成された第2取付孔と、
前記レンズにおける前記ハウジングと対向する側から突出した固定部材とを備え、
前記固定部材は、前記ハウジングの第1取付孔から前記基板の第2取付孔に挿入され、
前記固定部材と第1取付孔と第2取付孔とは、前記レンズの第1壁部よりも外側に配置されているランプユニットである。
【0011】
第3の局面によれば、固定部材は発光素子の収容空間の外側に配置されることになり、固定部材が第1または第2の局面の前記作用・効果を阻害することはない。
そして、ネジなどの別部材を用いることなく、固定部材によって基板とレンズとの間でハウジングを挟持固定可能であるため、固定部材をレンズと一体形成すれば部品コストを削減して低コスト化を実現できる。
【0012】
<第4の局面>
第4の局面は、第3の局面において、前記レンズの第1壁部と前記固定部材とを接続する補強用壁部を備えるランプユニットである。
そのため、補強用壁部によってレンズの剛性が高められて変形を防止可能になり、第1の局面の前記作用・効果が阻害されるのを防止できる。
【0013】
<第5の局面>
第5の局面は、第3または第4の局面において、
前記固定部材の先端部は、前記基板の第2取付孔から突出し、
前記固定部材の先端部の熱カシメによって前記レンズを前記基板に対して固定することにより、前記基板と前記レンズとの間で前記ハウジングを挟持固定するランプユニットである。
【0014】
レンズの壁部はハウジングの壁部よりも外側に配置され(第1の局面)、固定部材と取付孔はレンズの壁部よりも外側に配置されている(第3の局面)。
そのため、固定部材を熱カシメする際には、固定部材の根本部分を力点、第2壁部を支点、第1壁部を作用点とするテコの原理により、第1壁部をハウジングに押し付ける力が働き、第1壁部とハウジングとの密着性が高められと共に、第2壁部と基板との密着性が高められる。
加えて、固定部材と第1壁部および第2壁部との位置関係により、固定部材をレンズの内側方向(光軸の方向)に押し曲げる力が働き、この力によって前記密着性は更に高められる。
その結果、第5の局面によれば、第1の局面の前記作用・効果がより確実に得られることになる。
そして、レンズには補強用壁部が設けられているため(第4の局面)、固定部材をレンズの内側方向に押し曲げる力が働いても、レンズ全体が過度に変形するのを防止できる。
【0015】
<第6の局面>
第6の局面は、第1〜5の局面において、前記レンズの表面のうち前記発光素子の光が放出される面に光拡散処理が施されるランプユニットである。
そのため、光拡散処理により、レンズの表面から放出される光の色別れを軽減して照明精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明を具体化した一実施形態のランプユニット10が設けられたマップランプ兼用スイッチ装置100を正面側から見た斜視図。
【図2】ランプユニット10のハウジング11と一体形成されたマップランプ兼用スイッチ装置100のハウジング101を正面側から見た斜視図。
【図3】図3(A)はランプユニット10のハウジング11を正面側から見た斜視図。図3(B)はランプユニット10のハウジング11を背面側から見た斜視図。
【図4】ランプユニット10の概略縦断面図であり、図1におけるY−Y矢線断面図。
【図5】ランプユニット10の概略縦断面図であり、図1におけるX−X矢線断面図。
【図6】図6(A)はランプユニット10のレンズ12の上面図。図6(B)はランプユニット10のレンズ12を下面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を具体化した一実施形態のランプユニット10について、図1〜図6を参照して説明する。
ランプユニット10は、ハウジング11(開口部11a、取付孔11b,11c、壁部11d、突起11e〜11j)、レンズ12(レンズ本体12a、フランジ12b、固定部材12c,12d、壁部12e〜12g、表面12h)、基板13(取付孔13a,13b)、発光素子14などから構成されている。
【0018】
図1および図2に示すように、マップランプ兼用スイッチ装置100は扁平な横長形状であり、自動車室内のルーフ部(図示略)にて、マップランプ兼用スイッチ装置100の長手方向が自動車の横方向と合致するように設置される。
図1に示すように、マップランプ兼用スイッチ装置100において、その両端部にはマップランプを構成するランプユニット10が設けられ、2個のランプユニット10の間にはランプユニット10の操作用を含めた車両各部の操作用の5個のスイッチ102が横方向一列に配置されている。
【0019】
マップランプ兼用スイッチ装置100の両端部に設けられたランプユニット10は、マップランプ兼用スイッチ装置100を長手方向に二分する中心線Lに対して線対称な形状である。
そこで、マップランプ兼用スイッチ装置100の左端部に設けられたランプユニット10について以下に説明するが、同右端部に設けられたランプユニット10も同様の構成である。
【0020】
図1および図2に示すように、マップランプ兼用スイッチ装置100のハウジング101は合成樹脂の射出成形によって一体形成されており、ランプユニット10のハウジング11はハウジング101と一体形成されている。
図3〜図5に示すように、ハウジング11の要部(レンズ12,基板13の取付部分)は略平板状を成し、開口部11aおよび取付孔11b,11cが貫通形成されている。
円形の取付孔11b,11cは、開口部11aを縦断方向に二分する線上にて開口部11aを挟むように配置されている。
【0021】
図3(B)〜図5に示すように、ハウジング11の背面側(裏面側)には、壁部(リブ)11dおよび突起11e〜11jが突設されている。
円環状の壁部11dは、開口部11aを取り囲むように配置されている。
円柱状の突起11e〜11gは、取付孔11bを囲むように間隔を空けて配置されている。
円柱状の突起11h〜11jは、取付孔11cを囲むように間隔を空けて配置されている。
壁部11dおよび突起11e〜11jの縦断面形状は略菱形状に形成されており、壁部11dおよび突起11e〜11jの上面は同一平面上に位置する。
尚、壁部11dおよび突起11e〜11jの縦断面形状が略菱形状である理由は、ハウジング11の射出成形用の金型の抜き方向が斜め方向になっていることによる。
【0022】
図4〜図6に示すように、レンズ12は、レンズ本体12a、フランジ12b、固定部材12c,12d、壁部(リブ)12e〜12gから構成されており、熱可塑性を有する透明な合成樹脂の射出成形によって一体形成されている。
凸レンズであるレンズ本体12aは底面が平坦な略半球状を成し、レンズ本体12aの底面側外周縁には略平板状のフランジ12bが接続されている。
フランジ12bの背面側(レンズ本体12aの突出方向の反対側)において、レンズ本体12aを縦断方向に二分する線上にてレンズ本体12aの外側には、略円柱状の固定部材12c,12dが突設されている。
【0023】
フランジ12bの背面側には、円環状の壁部12eがレンズ本体12aを取り囲むように配置されている。
レンス12の壁部12eの内径寸法は、ハウジング11の壁部12dの外径寸法よりも大きく形成されている。
壁部12f,12gは、壁部12eと固定部材12c,12dをそれぞれ接続している。
壁部12e〜12gの縦断面形状は略直方体状に形成されており、壁部12e〜12gの上面は同一平面上に位置する。
レンズ12の表面(レンズ本体12aおよびフランジ12bの表面)12hには、光拡散処理が施されている
【0024】
図4および図5に示すように、基板(プリント配線回路基板)13には取付孔13a,13bが貫通形成されている。
基板13の表面側には発光素子14が実装されており、発光素子14は基板13から上方へ光を放出するため、発光素子14および基板13の上方が光放出側となる。
発光素子14は、例えば、LED素子や有機EL素子などの光半導体素子から構成されている。
【0025】
図3〜図6に示すように、ランプユニット10を組み付けるには、まず、発光素子14が搭載された基板13をハウジング11の背面側に対してネジなどの固定部材(図示略)を用いて取付固定する。
すると、ハウジング11の開口部11aの略中央部に発光素子14が配置され、ハウジング11の壁部11bの上面が発光素子14を取り囲むようにして基板13の背面側に当接し、ハウジング11の突起11e〜11jの上面が基板13の背面側に当接する。
【0026】
次に、レンズ12をハウジング11の正面側(発光素子14の側)から取り付け、レンズ12の固定部材12c,12dをハウジング11の取付孔11b,11cから基板13の取付孔13a,13bに挿入する。
すると、レンズ12の壁部12e〜12gが、ハウジング11の開口部11aを取り囲むように、基板13の表面側に当接する。
その結果、ハウジング11の壁部11dおよび突起11e〜11jと、レンズ12の壁部12e〜12gとの間で基板13が挟み込まれる。
ここで、取付孔11b,11c,13a,13bの内径寸法は、固定部材12c,12dの外径寸法よりも僅かに大きく形成されているため、固定部材12c,12dの挿入をスムーズに行うことができる。
【0027】
そして、発光素子14とレンズ12の光軸(光の照射方向)Sが合致した状態で、発光素子14とレンズ12の位置決めがなされる。
その結果、発光素子14から放出された光がレンズ本体12aで集光されることにより、指向角の狭いスポット光が生成され、そのスポット光が光軸Sに沿って照射されるため、マップランプを構成するランプユニット10は車室内の比較的狭い範囲を照明することができる。
【0028】
続いて、基板13の取付孔13a,13bから突出しているレンズ12の固定部材12c,12dの先端部分に熱を加えて軟化させ、固定部材12c,12dの熱カシメによってレンズ12を基板13に対して固定することにより、ハウジング11とレンズ12の間で基板13を挟持させて固定する(図示略)。
【0029】
[実施形態の作用・効果]
本実施形態のランプユニット10によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
【0030】
[1]ランプユニット10は、発光素子14が実装される基板13と、発光素子14が配置される開口部11aを有するハウジング11と、発光素子14の光放出側に配置されるレンズ12とを備え、基板13とレンズ12との間でハウジング11を挟持固定している。
そのため、ランプユニット10では、従来の構成(開口部を有するハウジングで基板およびレンズを覆い、開口部からレンズを露出させる構成)のようなハウジングが不要である。
【0031】
そして、ランプユニット10は、レンズ12におけるハウジング11と対向する側(背面側)から突出してハウジング11の開口部11aを取り囲む壁部12eと、ハウジング11における基板13と対向する側(背面側)から突出してハウジング11の開口部11aを取り囲む壁部11dとを備えている。
そのため、2個の壁部12e,11dとレンズ12および基板13とによって囲まれた収容空間Rの内部に、発光素子14が収容されることになる(図4および図5参照)。
【0032】
ここで、基板13とレンズ12との間でハウジング11を挟持固定することにより、レンズ12の壁部12eとハウジング11とが当接されると共に、ハウジング11の壁部11dと基板13とが当接されるため、これら当接箇所は隙間無く密着される。
そのため、ランプユニット10の外部から発光素子14の収容空間R内へ塵埃などの異物が侵入することを確実に防止できる。
その結果、ランプユニット10によれば、異物がレンズ12の背面側や発光素子14に付着して照明精度が低下するという問題や、レンズ12の背面側や発光素子14に付着した異物が外部から視認されることから意匠性が低下するという問題を解決できる。
【0033】
ランプユニット10は、自動車室内のルーフ部に設置されたマップランプ兼用スイッチ装置100に備えられる。
本実施形態によれば前記のようにランプユニット10の内部(収容空間R)への異物の侵入を確実に防止可能であるため、マップランプに好適なランプユニット10を提供できる。
【0034】
[2]発光素子14はレンズ12側へ放射状に光放出を行うが、レンズ12の壁部12eがハウジング11の壁部12dよりも外側に配置されているため、発光素子14の光放出が壁部12e,12dによって阻害されるおそれはなく、光放出の効率性を向上できる。
【0035】
[3]レンズ12におけるハウジング11と対向する側(背面側)から突出した固定部材12c,12dは、ハウジング11に貫通形成された取付孔11b,11cから、基板13に貫通形成された取付孔13a,13bに挿入されており、固定部材12c,12dと取付孔11b,11c,13a,13bはレンズ12の壁部12eよりも外側に配置されている。
【0036】
そのため、固定部材12c,12dは発光素子14の収容空間Rの外側に配置されることになり、固定部材12c,12dが前記[1][2]の作用・効果を阻害することはない。
そして、ネジなどの別部材を用いることなく、固定部材12c,12dによって基板13とレンズ12との間でハウジング11を挟持固定可能であるため、固定部材12c,12dをレンズ12と一体形成すれば、部品コストを削減して低コスト化を実現できる。
【0037】
[4]レンズ12の壁部12eと固定部材12c,12dとを接続する壁部12f,12gが設けられているため、レンズ12の剛性が高められて変形を防止可能になり、前記[1]の作用・効果が阻害されるのを防止できる。
【0038】
[5]基板13の取付孔13a,13bから突出した固定部材12c,12dの先端部の熱カシメにより、レンズ12が基板13に対して固定され、基板13とレンズ12との間でハウジング11が挟持固定される。
ここで、レンズ12の壁部12eはハウジング11の壁部11dよりも外側に配置され(前記[1]参照)、固定部材12c,12dと取付孔11b,11c,13a,13bはレンズ12の壁部12eよりも外側に配置されている(前記[3]参照)。
【0039】
そのため、固定部材12c,12dを熱カシメする際には、固定部材12c,12dの根本部分を力点、ハウジング11の壁部11dを支点、レンズ12の壁部12eを作用点とするテコの原理により、壁部12eをハウジング11に押し付ける力が働き、壁部12eとハウジング11との密着性が高められと共に、壁部11dと基板13との密着性が高められる。
加えて、固定部材12c,12dと壁部11d,12eの位置関係により、図4の矢印α方向に示すように、固定部材12c,12dをレンズ12の内側方向(光軸Sの方向)に押し曲げる力が働き、この力によって前記密着性は更に高められる。
その結果、前記[1]の作用・効果がより確実に得られることになる。
【0040】
そして、レンズ12には壁部12f,12gが設けられているため(前記[4]参照)、固定部材12c,12dをレンズ12の内側方向に押し曲げる力が働いても、レンズ12全体が過度に変形するのを防止できる。
【0041】
[6]レンズ12の表面12hには光拡散処理が施されているため、レンズ12の表面12hから放出される光の色別れを軽減して照明精度を高めることができる。
ここで、光拡散処理はレンズ12の表面12h全体に施す必要はなく、発光素子14の光が放出される面だけに施せばよい。
【0042】
光拡散処理の具体的な方法には、例えば、レンズ12の表面12hにブラスト処理やシボ加工などを施す方法や、レンズ12の表面12hに光拡散剤を含ませたシートを配置する方法などがある。
尚、光拡散剤には、例えば、レンズ12と異なる屈折率を有するガラス粒子や、酸化シリコンや酸化チタンなどの透明もしくは白色の微粒子などがある。
【0043】
本発明は、前記各局面および前記実施形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様も本発明に含まれる。本明細書の中で明示した論文、公開特許公報、特許公報などの内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
【符号の説明】
【0044】
10…ランプユニット
11…ハウジング
11a…ハウジング11の開口部
11b,11c…ハウジング11の取付孔(第1取付孔)
11d…ハウジング11の壁部(第2壁部)
12…レンズ
12c,12d…固定部材
12e…レンズ12の壁部(第1壁部)
12f,12g…壁部(補強用壁部)
12h…レンズ12の表面
13…基板
13a,13b…基板13の取付孔(第2取付孔)
14…発光素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子が実装される基板と、
前記発光素子が配置される開口部を有するハウジングと、
前記発光素子の光放出側に配置されるレンズと
を備え、前記基板と前記レンズとの間で前記ハウジングを挟持固定するランプユニットであって、
前記レンズにおける前記ハウジングと対向する側から突出し、前記ハウジングの前記開口部を取り囲む第1壁部と、
前記ハウジングにおける前記基板と対向する側から突出し、前記ハウジングの前記開口部を取り囲む第2壁部と
を備えるランプユニット。
【請求項2】
請求項1に記載のランプユニットにおいて、
前記レンズの第1壁部は、前記ハウジングの第2壁部よりも外側に配置されているランプユニット。
【請求項3】
請求項2に記載のランプユニットにおいて、
前記ハウジングに貫通形成された第1取付孔と、
前記基板に貫通形成された第2取付孔と、
前記レンズにおける前記ハウジングと対向する側から突出した固定部材と
を備え、
前記固定部材は、前記ハウジングの第1取付孔から前記基板の第2取付孔に挿入され、
前記固定部材と第1取付孔と第2取付孔とは、前記レンズの第1壁部よりも外側に配置されているランプユニット。
【請求項4】
請求項3に記載のランプユニットにおいて、
前記レンズの第1壁部と前記固定部材とを接続する補強用壁部を備えるランプユニット。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のランプユニットにおいて、
前記固定部材の先端部は、前記基板の第2取付孔から突出し、
前記固定部材の先端部の熱カシメによって前記レンズを前記基板に対して固定することにより、前記基板と前記レンズとの間で前記ハウジングを挟持固定するランプユニット。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のランプユニットにおいて、
前記レンズの表面のうち前記発光素子の光が放出される面に光拡散処理が施されるランプユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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