説明

リアシートバック支持構造

【課題】質量効率が高く、設計変更部品の数が少なく、質量やコストの増大の少ないにも拘らず、リアシートバックとバックパネルとの共振を効果的に抑止できるリアシートバック支持構造を提供することを目的とする。
【解決手段】バックパネル3でリアシートバック2Aを支持するリアシートバック支持構造であって、前記リアシートバック2Aの車両後方側の面に設けられたハンガ受け部材6と、車両前方に突出するとともに、前記ハンガ受け部材6と係合して前記リアシートバック2Aをバックパネル3に固定するリアシートハンガ7とを有し、リアシートハンガ7は、バックパネル33に固定される脚部と、前記リアシートハンガ2Aを係合する係合部と、前記脚部と前記係合部との間に位置する少なくとも1個の屈曲部と、を備えることを特徴とするリアシートバック支持構造。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リアシートバック支持構造に係り、特にセダン型の乗用車に好適に使用されるリアシートバック支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
セダン型の乗用車においては、リアシートバックを支持するリアシートバック支持構造としては、車両の客室とラッゲージルームとを区分するバックパネルでリアシートバックを支持するものが一般的である。
【0003】
このようなリアシートバック支持構造としては、たとえば、リアシートバックの後面に設けた掛止部を、パーティションパネル即ちバックパネルの前面に設定した下向きのフックに下方から嵌めこんで掛止する構成としたシートバック取付構造がある(特許文献1)。
【0004】
また、車体の幅方向へ伸びているアッパバックパネルと、車体のフロアに固定され、後方へ向けて斜め上向きに伸びているブレースとによってリアシートバックを支持する構造であって、前記アッパバックパネルが、前記ブレースに沿って立ち上がっている前部隔壁と、この前部隔壁の上端から後方に向けて伸びている中間隔壁と、この中間隔壁の後端から立ち上がっている後側隔壁とを有し、前記ブレースが、前記前側側壁で前記アッパバックパネルに連結される取付部と、この取付部を越えて上方へ伸びているホルダ部とを有し、前記リアシートバックが、前記ホルダ部と中間隔壁と後側隔壁とで囲まれた空間に配置され、前記アッパバックパネルおよび前記ブレースが後方からの所定以上の荷重によって変形したとき、前記ホルダ部に引っ掛かり可能に形成されているリアシートバック支持構造(特許文献2)も知られている。
【0005】
更に、シートバックの備えるシートフレームの上部および下部差込み体を、キャブバックパネルの上部に固着されるアッパメンバ、およびシートブラケットの上部および下部差込み口に差込み、シートフレームの係止部をアッパメンバの係止片に引掛けると同時に、シートフレームの締め付け部をロアメンバの固定部に締め付けてシートバックの上下部をシートバックパネルに取り付ける形態の車両用シートの取付構造もある(特許文献3)。
【0006】
特許文献1に記載のシートバック取付構造によれば、リアシートバックに前方荷重が作用したときにリアシートが外れることが防止でき、またシートの組付性が良好である。また、特許文献2に記載のリアシートバック支持構造によれば、後方からの荷重によってアッパバックパネルとブレースが変形したときにシートバックがずれることが防止される。そして、特許文献3に記載の車両用シートの取付構造によれば、シートバックの取付性の改善が図られる。
【特許文献1】実開平5−82645号公法(実願平4−31205号明細書)
【特許文献2】特開平10−278646号公報
【特許文献3】実開平5−22166号公法(実願平3−81057号明細書)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、バックパネルでリアシートバックを支持する形態のシートバック支持構造においては、リアシートバックの振動特性によっては、リアシートバックがバックパネルと共振することがある。
【0008】
このような場合、リアシートバックまたはバックパネルにマスダンパを設けたり、バックパネルの板厚を増大させたりするなどの共振チューニングを行うことにより、リアシートとバックパネルとの共振を抑止できる。
【0009】
しかしながら、上記方法による共振チューニングは、質量効率が悪く、また設計変更部品が多くなる故に、質量やコストが大きく増大するという問題がある。
【0010】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、マスダンパを設けたり、バックパネルの板厚を増大させたりする共振チューニングに比較して質量効率が高く、設計変更部品の数が少なく、また、質量やコストの増大が少ないにも拘らず、リアシートバックとバックパネルとの共振を効果的に抑止できるリアシートバック支持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載の発明は、車両の客室とラッゲージルームとを区分するバックパネルでリアシートバックを支持するリアシートバック支持構造であって、前記リアシートバックから車両後方側の面に設けられたハンガ受け部材と、前記バックパネルから車両前方に突出するとともに前記ハンガ受け部材と係合して前記リアシートバックを前記バックパネルの車両前方側に固定するリアシートハンガと、を有し、前記リアシート取付部材は、バックパネルに固定される脚部と、前記リアシートハンガと係合する係合部と、前記脚部と前記係合部との間に位置する少なくとも1個の屈曲部と、を備えることを特徴としている。
【0012】
上述したように、リアシートバックとバックパネルとの振動が連成することにより、リアシートバックとバックパネルとが共振する。そして、リアシートバックとバックパネルとが振動が連成するような関係にあるか否かは、リアシートバックとバックパネルとを結合するリアシートハンガの剛性によって支配される。
【0013】
請求項1に係るリアシートバック取付構造においては、リアシートハンガが屈曲する経路に沿った長さ、即ちリアシートハンガの曲がりに沿った長さである経路長が長くなればなるほど、リアシートハンガの剛性、換言すれば共振周波数を低下させることができる。そして、リアシートハンガに1または2以上の屈曲部を設けることにより、同一の取付スペースにおいては、より経路長の長いシートハンガを収納できる。
【0014】
このように、リアシートハンガにおいて屈曲部の個数を設定することにより、リアシートハンガの経路長の大小を設定でき、リアシートハンガの共振周波数を、リアシートバックとバックパネルとの間に振動連成が生じないように調整できる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリアシートバック支持構造において、前記ハンガ受け部材が、先端部が車両上方または車両下方に向かって屈曲したフックであり、前記リアシートハンガの係合部には、前記フックを掛け止めする掛止部が形成されていることを特徴としている。
【0016】
前記リアシートバック支持構造においては、フック状のハンガ受け部材をリアシートハンガの係合部に形成された掛止部に係合させることにより、リアシートバックがバックパネルに装着される。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のリアシートバック支持構造において、前記リアシートハンガの係合部が、先端部が車両上方または車両下方に向かって屈曲したフックであり、前記ハンガ受け部材が、前記リアシートハンガのフックを掛け止めする掛止部を有することを特徴としている。
【0018】
前記リアシートバック支持構造においては、リアシートハンガのフック状の係合部をハンガ受け部材の掛止部に係合させることにより、リアシートバックがバックパネルに装着される。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載のリアシートバック支持構造において、前記リアシートハンガの脚部および屈曲部は前記バックパネルの車両後方側に位置することを特徴としている。
【0020】
前記リアシートバック支持構造においては、前記リアシートハンガの屈曲部がバックパネルの車両後方側に配置されているとともに、脚部が前記バックパネルの車両後方側の面に固定されている。したがって、前記リアシートハンガは、係合部のみがバックパネルから車両前方に突出した形態をとる。
【発明の効果】
【0021】
請求項1の発明においては、リアシートハンガにおいて屈曲部の個数を設定することにより、リアシートハンガの共振周波数を、リアシートバックとバックパネルとの間に振動連成が生じないような周波数に設定することにより、アシートバックとバックパネルとの共振を抑制する。
【0022】
したがって、マスダンパのような余計な部品を装着したり、バックパネルの板厚を増大させたりする必要がなく、またリアシートハンガ以外に設計変更すべき部品は殆ど無いから、マスダンパやバックパネル板厚の増大による共振チューニングに比較して質量効率が高く、設計変更部品の数が少なく、また、質量やコストの増大が少ない。
【0023】
請求項2に記載の発明においては、ハンガ受け部材として先端部が車両上方または車両下方に向かって屈曲したフックを使用しているから、シートを車両上方または下方から車体に装着できる。したがって、前記発明によれば、シートを車体に装着するときの作業性に優れる。
【0024】
請求項3に記載の発明においては、前記リアシートハンガの係合部が、先端部が車両上方または車両下方に向かって屈曲したフックであるから、所定の太さの鋼線を屈曲させるとともに、一端をフック状に屈曲させることにより、シートハンガを形成できる。そして、前記シートハンガにおいては、他端を脚部としてバックパネルに溶接等で固定すればよい。したがって、前記発明によれば、シートハンガの形成およびバックパネルへの固定が容易である。
【0025】
請求項4に記載の発明においては、リアシートハンガは、係合部のみがバックパネルから車両前方に突出した形態をとる。したがって、リアシートハンガに屈曲部を多数形成した場合においても、シートバックをバックパネルに装着する際に屈曲部が邪魔になることがないから、屈曲部および脚部をバックパネルの前方に位置させた形態のリアシートハンガに比較してシートバック装着時の作業性に優れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
1.実施形態1
【0027】
以下、本発明のリアシート支持構造の一例について図面を用いて説明する。図1以下の図面において、矢印FR、RE、UP、およびDNは、夫々車両前方、車両後方、車両上方、および車両下方を示す。
【0028】
図1および図2に示すように、車両1においては、車両幅方向に沿って延在するバックパネル3によって客室4とラッゲージルーム5とが仕切られている。
【0029】
客室4の後部にはリアシート2が配置され、リアシート2において乗員が着座するシートクッション2Bは客室4の床面を構成するセンタフロア10上で支持され、シートクッション2Bに着座した乗員が背を凭せ掛けるシートバック2Aはバックパネル3の前方で支持されている。
【0030】
シートバック2Aにはシートバックフレーム2Cが内蔵されている。シートバックフレーム2Cの高さ方向中央部よりやや上方寄りに、線材から形成されたワイヤフレーム2Dが車両幅方向に沿って水平に設けられている。このワイヤフレーム2Dに、本発明のハンガ受け部材に相当するフック6が車両後方に向かって2個溶接されている。フック6は、シートバック2Aの背面から車両後方に向かって突出し、先端部が車両下方に向かって屈曲している。
【0031】
一方、図3および図4に示すように、バックパネル3の高さ方向略中央部には、リアシートハンガ取付部3Aが車両幅方向に沿って車両前方に向かって稜状に突出している。リアシートハンガ取付部3Aには、スリット状の開口部3Bが水平に設けられ、開口部3Bからリアシートハンガ7が車両前方に向かって突出している。
【0032】
リアシートハンガ7は、図3および図4に示すように、車両上方から見て車両後方に向かって開くU字型の形状を有している。そして、U字型の底の部分に当たる車両前方側の端部は、フック6と係合する係合部7Aとされ、車両後方側の端部がバックパネル3に固定される脚部7Bとされている。そして、係合部7Aと脚部7Bとの間に屈曲部7Cが左右2箇所に箇所形成されている。リアシートハンガ7は、係合部7Aが開口部3Bから車両前方に向かって突出するように、脚部7Bにおいてバックパネル3におけるリアシートハンガ取付部3Aの車両後方側の面に溶接されている。脚部7Bにおいてリアシートハンガ取付部3Aに溶接された部分を以下「溶接部7D」という。
【0033】
なお、フック6とリアシートハンガ7とによって実施形態1のリアシート支持構造が構成される。
【0034】
なお、図3に示す例においては、係合部7Aと脚部7Bとの間に屈曲部7Cが左右1箇所づつ、合計2箇所形成されているが、係合部7Aと脚部7Bとの間に屈曲部7Cを左右3箇所づつ、合計6箇所形成した例を図5に、屈曲部7Cを左右5箇所づつ、合計10箇所形成した例を図6に示す。
【0035】
溶接部7Dの係合部7A側の端部から係合部7Aまでのリアシートハンガ7の曲がりに沿った長さである経路長をLとすると、図3に示す例においては、経路長Lは、溶接部7Dの上端から係合部7Aまでのリアシートハンガ7の曲がりに沿った長さであり、図5および図6に示す例においては、溶接部7Dの下端から係合部7Aまでのリアシートハンガ7の曲がりに沿った長さである。そして、図3、図5、図6から明らかなように、経路長Lが最も長いのは図6の例であり、最も短いのは図3の例である。ここで、[課題を解決するための手段]の欄の請求項1のところで述べたように、リアシートハンガにおいて経路長Lが長いものは経路長Lの短いものに比較して剛性が低いから、図3、図5、図6に示した例においては、経路長Lが最も長い図6のリアシートハンガ7が最も剛性が低く、経路長Lが最も短い図3のリアシートハンガ7が最も剛性が高い。
【0036】
したがって、リアシートハンガ7の剛性が高過ぎてシートバック2Aとバックパネル3との間で振動連成が生じる場合、図5または図6に示すように経路長Lの長い、換言すれば剛性の低い、更に換言すれば共振周波数の低いリアシートハンガ7に交換することにより、シートバック2Aとバックパネル3との間の振動連成を抑止することができる。
【0037】
反対に、リアシートハンガ7の剛性が低過ぎてシートバック2Aとバックパネル3との間で振動連成が生じる場合には、図3に示すように経路長Lの短い、換言すれば剛性の高い、更に換言すれば共振周波数の高いリアシートハンガ7に交換することにより、シートバック2Aとバックパネル3との間の振動連成を抑止することができる。
【0038】
2.実施形態2
【0039】
以下、本発明のリアシート支持構造の別の例について図7以下を用いて説明する。図7以下において、図1〜図6と同一の符号は、特に断らない限り、これらの符号が図1〜図6で示すのと同一の要素を示す。
【0040】
図7および図8に示すように、実施形態2の例では、シートバック2Aに内蔵されたシートバックフレーム2Cにワイヤフレーム2Dが車両幅方向に沿って水平に設けられている。そして、このワイヤフレーム2Dに、車両上方から見てU字型のハンガ受け部材16がU字型の底部が車両後方側に位置するように2個溶接されている。ハンガ受け部材16は、U字型の底部、言い換えればシートバック2Aの背面から車両後方に向かって突出している。
【0041】
一方、図7〜図9に示すように、バックパネル3の高さ方向略中央部には、リアシートハンガ取付部3Aが車両幅方向に沿って車両前方に稜状に突出している。リアシートハンガ取付部3Aには、スリット状の開口部3Bが水平に設けられ、開口部3Bからリアシートハンガ17が車両前方に向かって突出している。
【0042】
リアシートハンガ17は、図7および図8に示すように、前端部が車両下方に向かって屈曲するフック状であって、リアシートハンガ取付部3Aから露出する部分は、ハンガ受け部材16と係合する係合部17Aとされ、車両後方側の端部はバックパネル3に固定される脚部17Bとされている。そして、係合部17Aと脚部17Bとの間に屈曲部17Cが1箇所形成されている。リアシートハンガ17は、係合部17Aが開口部3Bから車両前方に向かって突出するように、脚部17Bの溶接部17Dにおいてバックパネル3におけるリアシートハンガ取付部3Aの車両後方側の面に溶接されている。
【0043】
なお、ハンガ受け部材16とリアシートハンガ17とによって実施形態2のリアシート支持構造が構成される。
【0044】
なお、図9に示す例においては、係合部17Aと脚部17Bとの間に屈曲部17Cが1箇所のみ形成されているが、係合部17Aと脚部17Bとの間に屈曲部17Cを3箇所形成した例を図11に、5箇所形成した例を図12に示す。
【0045】
溶接部17Dの係合部17A側の端部から係合部17Aにおけるまでのリアシートハンガ17の曲がりに沿った長さである経路長をLとすると、図9に示す例においては、経路長Lは、溶接部17Dの上端から係合部17Aまでのリアシートハンガ7の曲がりに沿った長さであり、図11および図12に示す例においては、溶接部17Dの下端から係合部17Aまでのリアシートハンガ17の曲がりに沿った長さである。そして、図9、図11、図12から明らかなように、経路長Lが最も長いのは図12の例であり、最も短いのは図9の例である。ここで、[課題を解決するための手段]の欄の請求項1のところで述べたように、リアシートハンガにおいて経路長Lが長いものは経路長Lの短いものに比較して剛性が低いから、図9、図11、図12に示した例においては、経路長Lが最も長い図12のリアシートハンガ17が最も剛性が低く、経路長Lが最も短い図9のリアシートハンガ17が最も剛性が高い。
【0046】
したがって、リアシートハンガ17の剛性が高過ぎてシートバック2Aとバックパネル3との間で振動連成が生じる場合、図11または図12に示すように経路長Lの長い、換言すれば剛性の低い、更に換言すれば共振周波数の低いリアシートハンガ17に交換することにより、シートバック2Aとバックパネル3との間の振動連成を抑止することができる。
【0047】
反対に、リアシートハンガ17の剛性が低過ぎてシートバック2Aとバックパネル3との間で振動連成が生じる場合には、図9に示すように経路長Lの短い、換言すれば剛性の高い、更に換言すれば共振周波数の高いリアシートハンガ7に交換することにより、シートバック2Aとバックパネル3との間の振動連成を抑止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、セダン型の乗用車に好適に適用できるが、バックパネルによって客室とラッゲージルームとが区分されているとともに、バックパネルにリアシートが取り付けられた構造を有する乗用車であれば、セダン型以外の形態のものにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】図1は、実施形態1に係るリアシートバック支持構造を有する乗用車の内部構図を示す説明図である。
【図2】図2は、実施形態1に係るシートバック支持構造におけるリアシートバック近辺の構成を示す拡大側面図である。
【図3】図3は、実施形態1に係るシートバック支持構造におけるリアシートハンガ近辺の構成を示す拡大側面図である。
【図4】図4は、実施形態1に係るシートバック支持構造におけるリアシートハンガ近辺の構成を示す拡大斜視図である。
【図5】図5は、実施形態1に係るシートバック支持構造におけるリアシートハンガ近辺の構成の別の例を示す拡大側面図である。
【図6】図6は、実施形態1に係るシートバック支持構造におけるリアシートハンガ近辺の構成のさらに別の例を示す拡大側面図である。
【図7】図7は、実施形態2に係るリアシートバック支持構造を有する乗用車の内部構図を示す説明図である。
【図8】図8は、実施形態2に係るシートバック支持構造におけるリアシートバック近辺の構成を示す拡大側面図である。
【図9】図9は、実施形態2に係るシートバック支持構造におけるリアシートハンガ近辺の構成を示す拡大側面図である。
【図10】図10は、実施形態2に係るシートバック支持構造におけるリアシートハンガ近辺の構成を示す拡大斜視図である。
【図11】図11は、実施形態2に係るシートバック支持構造におけるリアシートハンガ近辺の構成の別の例を示す拡大側面図である。
【図12】図12は、実施形態2に係るシートバック支持構造におけるリアシートハンガ近辺の構成のさらに別の例を示す拡大側面図である。
【符号の説明】
【0050】
1 車両
2 リアシート
2A シートバック
2B シートクッション
2C シートバックフレーム
2D ワイヤフレーム
3 バックパネル
3A リアシートハンガ取付部
3B 開口部
5 ラッゲージルーム
6 フック
7 リアシートハンガ
7A 係合部
7B 脚部
7C 屈曲部
7D 溶接部
10 センタフロア
16 ハンガ受け部材
17 リアシートハンガ
17B 脚部
17C 屈曲部
17A 係合部
17D 溶接部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の客室とラッゲージルームとを区分するバックパネルでリアシートバックを支持するリアシートバック支持構造であって、
前記リアシートバックの車両後方側の面に設けられたハンガ受け部材と、
前記バックパネルから車両前方に突出するとともに、前記ハンガ受け部材と係合して前記リアシートバックを前記バックパネルの車両前方側に固定するリアシートハンガと、
を有し、
前記リアシートハンガは、
バックパネルに固定される脚部と、
前記リアシートハンガと係合する係合部と、
前記脚部と前記係合部との間に位置する少なくとも1個の屈曲部と、
を備えることを特徴とするリアシートバック支持構造。
【請求項2】
前記ハンガ受け部材は、先端部が車両上方または車両下方に向かって屈曲したフックであり、
前記リアシートハンガの係合部には、前記フックを掛け止めする掛止部が形成されている請求項1に記載のリアシートバック支持構造。
【請求項3】
前記リアシートハンガの係合部は、先端部が車両上方または車両下方に向かって屈曲したフックであり、
前記ハンガ受け部材は、前記リアシートハンガのフックを掛け止めする掛止部を有する請求項1に記載のリアシートバック支持構造。
【請求項4】
前記リアシートハンガの脚部および屈曲部は前記バックパネルの車両後方側に位置する請求項1〜3の何れか1項に記載のリアシートバック支持構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−132213(P2009−132213A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−308516(P2007−308516)
【出願日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】