説明

リニアモータ式搬送装置

【課題】 軌道上に設置した永久磁石を1次側としたリニアモータ式搬送装置の、曲線軌道、合流分岐軌道部での走行では、磁極検知センサの検知する磁極位相と、リニアモータ1次側の制御に必要な磁極位相にズレが生じ、モータ効率を著しく低下させている。
【解決手段】 磁極検知センサ8設置専用のボギー機構7を備え、曲線軌道又は合流分岐軌道に進入する場合であって、前記磁極検知センサ8が対向する永久磁石5bxに対向する際、当該磁極検知センサ8は永久磁石5bxの長手方向に対して直角方向に移動するようにガイドローラ7fを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、半導体や、液晶表示装置等の製造工程において、基板が収納されたカセット等の物品を搬送するためのリニアモータ式搬送装置に関し、より詳しくは、駆動手段として、前記カセット等の被搬送物の搬送軌道に沿って交互に極性を異にして配置される永久磁石を2次側とするリニアモータを利用するに当り、磁極の位置を的確に検出する磁極検知センサの配置機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、病院、倉庫または工場などにおいて、所定の軌道に沿って搬送台車を走行させ、この搬送台車によって被搬送物(半導体基板を収納したカセットほかの積荷)を搬送する搬送システムが広く採用されている。例えば、このような搬送システムは、病院などにおいて食器や医療用器具等を搬送する搬送台車として用いられたり、倉庫等において、資材を移動する搬送台車として用いられたり、あるいは、工場等において、液晶基板や半導体ウエハ搬送装置として用いられている。
【0003】
ところで、搬送台車は、非接触給電、トロリー等による外部電源からの給電、あるいは自ら積載するバッテリによりリニアモータほかの駆動手段に電力を受け、自走している。そして、搬送台車の走行方向を規制する軌道に沿って走行する。この際、搬送台車の軌道の種類は基本的に図3(a)、(b)、(c)に示されるように夫々直線部31、曲線部32、合流分岐部33よりなっている。
【0004】
一方、搬送台車は、その機構の概要を示す図4に示す構成となっている。この図4において、搬送台車41の矢印で表示する進行方向に対して前後に2個の給電トランス42a、42bが設けられている。これは、給電トランス1個では、搬送台車41の走行に必要な電力が不足するためである。また、分岐機構を持つ搬送台車41の場合、左右どちらかに1次給電線43があるか分からないため、搬送台車41の左右に給電トランスを配している。
従って、非接触給電方式の場合、通常、1台の搬送台車41に対して進行方向右側の給電トランス42a、42bと進行方向左側の給電トランス42c、42dの合計4個の給電トランスが設けられている。もちろん、進行方向左側の給電トランス42c、42dを利用するときは左側に1次給電線43が配置され、進行方向右側の給電トランス42a、42bを利用するときは右側に1次給電線43が配置されている。
【0005】
なお、図示しない地上のコントローラと、搬送台車41との通信は、電力線重畳通信によって行われているので、それぞれの給電トランス42a、42b、42c、42dは通信トランスも兼ねている。または、通信トランスを兼ねる代りに別途、通信トランス(図示せず)を配置することもできる。
44はリニアモータ1次側で、搬送台車41の軌道に対向する所定位置に設置され、軌道に沿って極性を異にする永久磁石を交互に配置したリニアモータ2次側(図示せず)とで所謂リニアモータを構成している。
【0006】
45は磁極検知センサで、搬送台車41の軌道の中央部に対向する位置に設置され、前記リニアモータ2次側永久磁石を順次検出し、この検出信号に基づいて前記リニアモータ1次側の巻き線(図示せず)の励磁方向の切替を行い、リニアモータを構成する1次側と2次側の各磁束の相互作用で軌道に沿った推進力を搬送台車41に与える。
46はエンコーダで、前記磁極検出センサ45とは搬送台車41の進行方向において反対側に位置して設置され、磁極検出毎に計数値を搬送台車の進行方向に応じて増減し、搬送台車41の現在位置を確認する。
【0007】
前記リニアモータ関連要素の直線軌道における状況を模式的に示すと図5に示す通りである。同図5において、図4との対応要素は同一符号で示し、その説明は重複を避けて省略する。47はリニアモータ2次側を構成する永久磁石で、その極性は交互に逆極性をなし、図示のように配列される。
このように図5に示す直線軌道をリニアモータ1次側44が走行する際には、磁極検知センサ45は各磁極47の中央箇所に対向しつつ磁極を検出していくことができ、正確な磁極位置検出に伴って、リニアモータ1次側44の図示しない巻き線に対して電流切替タイミングを的確に実施することができ、リニアモータの効率をアップすることができる。
【0008】
ところで、図6(図5と均等箇所には同一符号を付し詳細な説明は省略する)に示されるように、曲線をなす軌道L1においてはこれに沿う交互に極性を異にする一連の永久磁石47のセンターラインL2も曲線をなす。この結果、リニアモータ1次側のセンターラインL3と前記永久磁石47のセンターラインL2との関係から、磁極検知センサ45の磁極検知位置は磁極検知センサ45の中心から外れることとなる。
このような現象は図7に示す合流分岐箇所においても同様な現象を生じるとともに合流分岐箇所はリニアモータ2次側永久磁石列の合流・分岐という構成上影響がさらに増大する。
【0009】
以上述べた先行技術とは別に本願発明に関する先行技術としての特許文献に視点を移すと、まず、ボギー機構を有するリニアモータ走行搬送台車について開示されている特許文献1及び特許文献2があるが、これらには、磁極検知センサについての記述がない。また、速度検出センサや位置センサについての記述はあるが、いずれのセンサも軌道上に設置されている
従って、後述する磁極検知センサを、その設置専用のボギー機構上に設けることを要旨とする本願各発明とは、磁極検知センサの設置構成及びセンサの種類の2点で相違する。
また、特許文献3には、磁気センサを有するリニアモータ式搬送手段の記載がある。しかし、センサ設置専用のボギー機構は開示されておらず、磁極検知センサを、その設置専用のボギー機構上に設置することを要旨とする本願各発明と相違する。
【特許文献1】実開平6−29303
【特許文献2】実開平6−29304
【特許文献2】特公平6−30522
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前記背景技術の欄で述べた先行技術において、特許文献1〜3に開示の各技術には、リニアモータの2次側であって、1次側の軌道に沿って配置される磁性を交互に異にして配置される永久磁石を検知する磁極検知センサの開示がない。
ところで、前記図5に示す搬送台車及びこれに搭載されたリニアモータ1次側の直線走行では、リニアモータ2次側をなし、交互にNS極性となるように搬送台車の軌道に沿って配置される永久磁石を磁極検知センサにより適正に検出でき何等の支障を生じることなく搬送台車は正常に走行できる。
【0011】
一方、図6に示す曲線部を搬送台車が走行する際には、磁極検知センサ45の位置が一連の永久磁石47のセンターラインを大きく外れ、実際の搬送台車に搭載のリニアモータ1次側44直下において対向する永久磁石47の配置と磁極検知センサにて検出した永久磁石47の配置がずれていた。ついては、磁極検知センサ45の検知信号によってリニアモータ1次側の巻き線の励磁電流を制御するため、結果として効率の悪いリニアモータの駆動となることのほか過負荷異常なども多発していた。
特に、図7に示す合流分岐部におけるリニアモータ2次側の永久磁石47の配置は、単なる曲線部における場合に比べて複雑であり、更に、実際のリニアモータ1次側直下における永久磁石47の配置と、磁極センサ45で検出した永久磁石47が別の経路から分岐点に移行する永久磁石47を検出するなど、検出した永久磁石配列がずれる傾向があった。
【0012】
なお、前記図6、図7に示されるいずれの場合も磁極検知センサがリニアモータ1次側の幅方向及び長手方向の中央部に配置できれば、上記の問題点は緩和されるが、リニアモータ1次側に磁極検知センサを埋め込むと、リニアモータ1次側巻き線に流入する電流による磁界を検出する可能性があり、これを防止することは原理的に困難である。加えて、実際にはリニアモータを構成する1次側電磁石と2次側永久磁石の相互の対向面は効率向上の観点から、ギャップは実用上の最小寸法に設定されており、この位置に磁極センサを配置することは困難である。
【0013】
そこで、本発明の目的は、リニアモータ1次側巻き線の励磁によって発生する磁界の影響を受けることなく、かつ、リニアモータにより駆動される搬送台車の軌道が曲線或いは合流分岐箇所であっても、リニアモータ1次側の巻き線の励磁切替信号を得る磁極検知センサがリニアモータの2次側であって、搬送台車の軌道に沿って配置される永久磁石を、直線軌道に準じて正確に検知し得る機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0014】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載のリニアモータ式搬送装置は、巻き線と、この巻き線の励磁切替に伴って交番磁束を発生する1次側を構成する可動部と、当該可動部の軌道に沿って敷設され、異なる極性の永久磁石が交互に敷設された2次側を構成する固定部と、から構成されるリニアモータによって駆動制御を受ける搬送台車であって、前記永久磁石の正負各磁極検出用センサと、1乃至複数のボギー機構と、を有し、前記1乃至複数のボギー機構のうち、磁極検出用センサを配置する専用のボギー機構を有することを特徴とする。
【0015】
この請求項1に係る発明によれば、搬送台車の軌道に沿って極性を交互に変えて配置されるリニアモータにおける2次側永久磁石の磁極検知用センサの位置が各永久磁石の中心部に対向するように自動的に調整される。
従って、搬送台車の軌道中、曲線、分岐箇所を搬送台車が通過する場合においてもリニアモータの効率は直線軌道とほぼ同一とすることができる。
因みに、図8に示すようにリニアモータ2次側の永久磁石47と磁極検知センサ45との曲線軌道上の関係はボギー機構に磁極検知センサを設置した場合は実線の通りであるのに対してボギー機構以外の箇所(搬送台車本体)にセンサを固定した場合は点線の通りで、
永久磁石47と磁極検知センサ45との相互関係において、前記効果を裏付けている。
【0016】
請求項2に記載のリニアモータ式搬送装置は、巻き線と、この巻き線の励磁切替に伴って交番磁束を発生する1次側を構成する可動部と、当該可動部の軌道に沿って敷設され、異なる極性の永久磁石が交互に敷設された2次側を構成する固定部と、から構成されるリニアモータによって駆動制御を受ける搬送台車であって、前記永久磁石の正負各磁極検出用センサと、唯一のボギー機構と、を有し、前記ボギー機構には、磁極検出用センサを配置することを特徴とする。
この請求項2に係る発明によれば、請求項1の効果に加え、ボギー機構はリニアモータ2次側の磁極検知センサ専用のもののみであるため、搬送台車全体の機構を簡素化することができる。
【0017】
請求項3に記載のリニアモータ式搬送装置は、請求項1又は2に記載のリニアモータ式搬送装置において、ボギー機構が所定の軌道の進行方向に対して常に直角方向に位置する方向規制手段を備えていることを特徴とする。
この請求項3に係る発明によれば、請求項1及び請求項2の効果は元よりボギー機構に設置された磁極検知センサの移動軌跡は、搬送台車の軌道が曲線状の場合であってもリニアモータ2次側における一連の永久磁石の中央部を通過できるように設定できるので、磁極検知センサの磁極検知精度を向上させることができる。
【0018】
請求項4に記載のリニアモータ式搬送装置は、請求項3に記載のリニアモータ式搬送装置において、方向規制手段が軌道の両側に位置するガイド面に対してボギー機構の両側に位置する各1対のガイドローラを接触させるように構成したことを特徴とする。
この請求項4に係る発明によれば、請求項3の効果は基よりボギー機構を搬送台車の軌道に対して常に直角方向を維持させることができる。
【0019】
請求項5に記載のリニアモータ式搬送装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載のリニアモータ式搬送装置において、搬送台車への給電を非接触給電方式で行うことを特徴とする。
この請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至4の効果は元より非接触による搬送台車への給電のほか搬送台車と地上との通信を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係るリニアモータ式搬送装置は、半導体製造装置における基板を収納したカセットの搬送システムあるいは、病院における各種器具の搬送システム等において、搬送台車の所定の軌道に沿って配置されたリニアモータの2次側を構成する一連の永久磁石を順次磁極検知センサにて検出する機構である。とりわけ本願各発明の主眼としている構成は、軌道に含まれる曲線個所あるいは合流分岐個所における永久磁石を検出するための磁極検知センサの設置機構である。
【0021】
このような技術の実施の形態を、図1を参照しつつ説明する。図1において、1は搬送台車の走行路を規制する軌道である。2はガイド面で軌道1に沿って形成されている。3は搬送台車で、前記半導体基板収納用カセットほか病院搬送システムにおける各種器具等を搭載し前記軌道1に沿って走行する。4は搬送台車用走行輪で、搬送台車3を軌道1に沿って移動させる機能と、後述するリニアモータの1次側及び2次側のギャップを一定に保つ作用を担う。
【0022】
5aはリニアモータの1次側で、図示しない巻き線及び鉄心より構成され、巻き線の電流方向の切り替えに伴って、磁束の発生方向を変化させる周知の構成よりなっている。5bはリニアモータの2次側で、軌道1に沿って極性を順次異にする永久磁石5bxから構成され、リニアモータ1次側5aと2次側5bとでリニアモータ5を構成している。6はエンコーダで、搬送台車3に搭載され、後述する磁極センサが検知するリニアモータ2次側を構成する永久磁石の磁極間を、制御に必要なパルス数に分割し、計数値を1つずつ増していく。これによって、リニアモータ1次側コイルの励磁位相の制御を行うと同時に、搬送台車3の移動距離ひいては当該搬送台車の現在位置を検出することができる。
【0023】
以上の構成は本願各発明の前提となる構成であるが、以降、本願各発明の要旨をなす構成について述べると次の通りである。
即ち、図1及び図2を参照して、7はボギー機構で、基材7aは、搬送台車3に固定される支持部材7bに対して水平方向に対して軸7cに回動自在に枢着されている。7dはガイドローラで、基材7aの両端部において夫々1対をなして、腕部材7eに回動自在に取り付けられている。そして、このガイドローラ7dは、4個全てガイド壁2に接しており、搬送台車3の走行に伴って転動する。7fはボギー機構用走行輪で、基材7aの両側の適所から下方に伸びる支持部材7gに回動自在に支持され、搬送台車3の軌道1に沿う走行に伴い、軌道1の表面を転動する。8は磁極検知センサで、磁束が構成要素としてのホール素子(図示せず)と鎖交することによって磁極検出信号を出す公知の構成である。そして、この磁極検知センサ8は基材7aから下方に伸びる支持部材7hに支持され、前記リニアモータ2次側5bに対して適正な空隙を保つように調整されている。
【0024】
次に、図1、図2に開示した構成の作用について述べる。
先ず、搬送台車3は、図示しない制御装置によるリニアモータ1次側5aの巻き線への電流切替制御によってリニアモータ5に推力を発生し、搬送台車3は走行を開始する。
この際、磁極検知センサ8が順次リニアモータ2次側5bを構成する永久磁石5bxを順次検知し、そのタイミングにおいて、都度リニアモータ1次側巻き線の励磁電流方向を切り替え、搬送台車3は走行を継続するとともにエンコーダ6の計数値が増し、これによって搬送台車3の現在位置を確認できる。
また、走行車輪4は軌道1上を転動し搬送台車3を走行させるとともに、リニアモータ5の1次側5a及び2次側5bの各磁極面における対向面相互間のギャップを一定に保つ。
【0025】
次に、本願各発明の要旨をなす構成としてのボギー機構7の作用を説明する。
図1に示すように搬送台車3の軌道1上における進行方向が直線から曲線に移行する場合、搬送台車3の方向変更に先だって4個のガイドローラ7dがガイド面2に接して転動する過程において、基材7aは、幾何学的原理からリニアモータ2次側5bを構成する永久磁石5bxの長手方向の中心線に平行に規制される。これに伴い、磁極検知センサ8は永久磁石5bxの長手方向の中心部に対向しつつ移動する。
この作用に伴って磁極検知センサ8は軌道1が直線である場合は元より曲線部であってもリニアモータ2次側5bを構成する一連の永久磁石5bxを正確に検知し、リニアモータ1次側5aの巻き線への適切な励磁切替制御を可能としている。これによりリニアモータ5を効率よく駆動させながら、搬送台車3を走行させることができる。
【実施例1】
【0026】
図1において、搬送台車3の走行輪4はボギー機構を有していない構成をしめしたが、磁極検知センサのボギー機構7以外に、搬送台車走行輪4もボギー機構を備えるようにしてもよい。
【実施例2】
【0027】
図1において、搬送台車にはガイドローラを用いていないが、必要に応じてガイドローラを設ける構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の好適な実施形態を示す平面視概略構成図である。
【図2】図1の要部切欠側面図である。
【図3】搬送台車の走行路の形態を示す平面視概念図であり、(a)は直線走行路(b)は曲線走行路、(c)は合流分岐路の例を示す。
【図4】搬送台車の構成を示す斜視図である。
【図5】リニアモータ方式搬送装置搬の模式概念図である。
【図6】搬送台車が曲線部を走行する場合の状況を説明するための平面視模式図である。
【図7】搬送台車が合流分岐部を走行する場合の状況を説明するための平面視模式図である。
【図8】本願各発明の効果を説明するための平面視模式図である。
【符号の説明】
【0029】
1 軌道
2 ガイド面
3 搬送台車
5 リニアモータ
5a リニアモータ1次側
5b リニアモータ2次側
5bx 永久磁石
7 ボギー機構
7d ガイドローラ
8 磁極検知センサ
42a〜42d 給電トランス
43 1次給電線


【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻き線と、この巻き線の励磁切替に伴って交番磁束を発生する1次側を構成する可動部と、当該可動部の軌道に沿って敷設され、異なる極性の永久磁石が交互に敷設された2次側を構成する固定部と、から構成されるリニアモータによって駆動制御を受ける搬送台車であって、前記永久磁石の正負各磁極検出用センサと、1乃至複数のボギー機構と、を有し、
前記1乃至複数のボギー機構のうち、磁極検出用センサを配置する専用のボギー機構を有することを特徴とするリニアモータ式搬送装置。
【請求項2】
巻き線と、この巻き線の励磁切替に伴って交番磁束を発生する1次側を構成する可動部と、当該可動部の軌道に沿って敷設され、異なる極性の永久磁石が交互に敷設された2次側を構成する固定部と、から構成されるリニアモータによって駆動制御を受ける搬送台車であって、前記永久磁石の正負各磁極検出用センサと、唯一のボギー機構と、を有し、
前記ボギー機構には、磁極検出用センサ第2の処理を配置することを特徴とするリニアモータ式搬送装置。
【請求項3】
ボギー機構が所定の軌道の進行方向に対して常に直角方向に位置する方向規制手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリニアモータ式搬送装置。
【請求項4】
方向規制手段が軌道の両側に位置するガイド面に対してボギー機構の両側に位置する各1対のガイドローラを当接させるように構成したことを特徴とする請求項3に記載のリニアモータ式搬送装置。
【請求項5】
搬送台車への給電を非接触給電方式で行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のリニアモータ式搬送装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−27421(P2006−27421A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−208443(P2004−208443)
【出願日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【出願人】(302059274)アシスト シンコー株式会社 (146)
【Fターム(参考)】