リフィルインクカートリッジ及びその保護部材
【課題】リフィル時もシール部材でシールされたインク供給口部を有するインクカートリッジでもリフィルによるシール性の低下を生じる。
【解決手段】インクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材136で密封したインク供給口部131を有し、シール部材136に針状部材303を刺し通されてインク供給口部131からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジであって、インク供給口部131にはシール部材135の外側でインク供給口部131を密封する封止部としての凸状部11、12を有する保護部材10が嵌められている。
【解決手段】インクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材136で密封したインク供給口部131を有し、シール部材136に針状部材303を刺し通されてインク供給口部131からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジであって、インク供給口部131にはシール部材135の外側でインク供給口部131を密封する封止部としての凸状部11、12を有する保護部材10が嵌められている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリフィルインクカートリッジ及びリフィルインクカートリッジ用保護部材に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば、液体の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む液体吐出装置を用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、液体を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行うものがある。
【0003】
なお、画像形成装置は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。また、「インク」とは、厳密な意味でのインクに限るものではなく、画像形成を行うことができる液体の総称として用いる。また、液体吐出装置とは、液体吐出ヘッドから液体を吐出する装置を意味する。
【0004】
このような液体吐出装置を備えて画像を形成する画像形成装置において使用されるインクを収容したインクカートリッジは、インクを消耗したときに廃棄されるのでは、ランニングコストの増加や資源の有効利用に反することになるので、使用済みインクカートリッジにインクを再注入したリフィルインクカートリッジ(再生インクカートリッジ)が広く知られている。
【0005】
このようなリフィルインクカートリッジとして、インクカートリッジにインクを再注入(再充填)した後にインク供給口にシールテープを貼り付けたもの(特許文献1)、インクカートリッジにインク再充填口を有し、予めインク再充填口に取り付けられた封止部材で封止したもの(特許文献2)、インク注入口に栓を施し、粘着剤をコートしてあるアルミニウムテープを該栓上に貼りつけ端部をカートリッジの側面に折り曲げて貼着したもの(特許文献3)などが知られている。なお、使用されたインクカートリッジのインク供給口をシール材で覆うことは一般的である(特許文献4)。
【0006】
【特許文献1】特許第3799967号公報
【特許文献2】特許第3639836号公報
【特許文献3】特許第3667750号公報
【特許文献4】特開平10−006523号公報
【0007】
これらのリフィルインクカートリッジは、元々使用済みインクカートリッジのインク供給口がシール部材でシールされていないため、リフィルインクカートリッジとしたときに、インク供給口のシールを行わなければならないことから封止部材による封止を行っているのであるが、封止部材のシール性が低下した場合には対応することができず、特にインクが速乾性を有する場合のシールが不十分であるという問題を抱えている。
【0008】
これに対して、インクカートリッジとしては、特許文献5に記載されているように、インクを充填する袋本体に保持部材を備えたインク袋を筐体内に収納し、インク袋にはインク供給口部(インク排出口部)を有し、このインク供給口部の先端部の開口をシールする弾性部材からなるシール部材をキャップ部材によって保持した構成のものがある。
【特許文献5】特開2004−284094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述した特許文献5に記載のインクカートリッジは、インク供給口部のシール部材を介して画像形成装置本体側から中空の針状部材を刺し通すことによってインク供給口を介してインク袋内部と装置本体側とが連通して、インクの供給が行われ、インクカートリッジを装置本体から取り外しても、シール部材の復元力によってインク供給口部がシールされている状態が保たれるという特徴を有している。
【0010】
そこで、このようなインクカートリッジにインクを再注入してリフィルインクカートリッジを構成する場合、注射器などの補充器を用いて、インク供給口部のシール部材を注射針で刺通してインクを再注入することができる。
【0011】
この場合、リフィル時にシール部材でインク供給口部がシールされているにもかかわらず、シール部材がリフィル時の針状部材の刺通によって傷つけられて、シール部材のシール性が低下し、リフィルインクカートリッジのシールが十分でなくなって、輸送や保存時にインクがシール部材に形成された刺通孔から漏れ出すおそれがある。
【0012】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、リフィル時もシール部材でシールされたインク供給口部を有するインクカートリッジのリフィルによるシール性の低下を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するため、本発明に係るリフィルインクカートリッジは、液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、シール部材に針状部材を刺し通されてインク供給口部からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジであって、インク供給口部にはシール部材の外側でインク供給口部を密封する封止部を有する保護部材が嵌められている構成とした。
【0014】
ここで、保護部材の封止部は、内面側にインク供給口部の外周面に当接して密封する凸状部、インク供給口部のシール部材の外面に密着する密着部、インク供給口部のシール部材の外面に粘着される粘着部である構成とできる。また、保護部材は、インク供給口部に係止する係止部が設けられている構成とできる。また、保護部材は、封止部が押圧された状態で嵌めこまれている構成とできる。
【0015】
本発明に係るリフィルインクカートリッジ用保護部材は、液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、シール部材に針状部材を刺し通されてインク供給口部からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジを再封止する保護部材であって、インク供給口部にはシール部材の外側に装着されてインク供給口部を密封する封止部を有する構成とした。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るリフィルインクカートリッジによれば、液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、シール部材に針状部材を刺し通されてインク供給口部からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジであって、インク供給口部にはシール部材の外側でインク供給口部を密封する封止部を有する保護部材が嵌められている構成としたので、リフィル時の針状部材の刺通によってシール部材のシール性が低下した場合でも、シール部材を介してインクが外部に漏れるおそれを防止できる。
【0017】
本発明に係るリフィルインクカートリッジ用保護部材は、液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、シール部材に針状部材を刺し通されてインク供給口部からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジを再封止する保護部材であって、インク供給口部にはシール部材の外側に装着されてインク供給口部を密封する封止部を有する構成としたので、リフィル時の針状部材の刺通によってシール部材のシール性が低下したリフィルインクカートリッジのインクが外部に漏れるおそれを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態に係るリフィルインクカートリッジの一例について図1ないし図6を参照して説明する。なお、図1は同インクカートリッジの外観斜視説明図、図2は同カートリッジの側面説明図、図3は同インクカートリッジ内に収納したインク袋の側面説明図、図4は同インク袋のインク供給口部のリフィル前の拡大断面説明図、図5はリフィルに用いる補充器の一例を示す説明図、図6は同インクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
【0019】
このリフィルインクカートリッジ1は、カートリッジケース(筺体)102内にインクを収容した記録液収容手段であるインク袋103を収納したものである。このカートリッジケース102は、分解及び組立て可能に2分割された第1ケース(ベース)121と第2ケース(ケース)122とで構成されている。
【0020】
そして、カートリッジケース102には内部に収納したインク袋103のインク供給口部131に対応して開口部123を形成している。この開口部123は、第1ケース121の半円状の開口部と第2ケース122の半円状の開口部とが組み合わせて形成される。
【0021】
このインクカートリッジ1は、画像形成装置本体に装着したときに、装置本体の中空針がインク袋103のインク供給口部131内に刺し通されて、インク袋103内のインクを装置本体側に供給可能になる。
【0022】
このインクカートリッジ1内に収容したインク袋103は、図3に示すように、アルミラミネートフィルムからなる略四角形状(ここでは長方形状)の可撓性を有する袋本体130の長辺の一辺に、インク供給口部131を設けた樹脂製の保持部材132を固着(溶着)してなり、この保持部材132をカートリッジケース102内に係合保持することによって、インク袋103が所要の姿勢でカートリッジケース102内に収納保持される。
【0023】
インク供給口部131は、図4に示すように、内部にインク供給口135となる通孔が形成され、インク供給口135の先端部にはインク供給口135をシールするための弾性部材、例えばシリコン、フッ素、ブチル等のゴム材料からなるシール部材136が嵌め込まれ、キャップ部材137によって保持されている。
【0024】
そして、このリフィルインクカートリッジ1は、例えば図5に示すような補充器(注入器)300を用いてインク供給口部131からインクを再注入している。補充器300は、筒状のシリンダ301内にスライドピストン302が摺動自在に嵌め込まれ、シリンダ301の先端部側には内部に連通する図示しないノズル穴(通穴)が形成された針状部材である注入針303を備え、シリンダ301内にインクを充填した状態でスライドピストン302をシリンダ301内に押し込むことによって、注入針303のノズル穴先端からインクが吐出されるものであり、例えば市販の注射器などを用いることができる。
【0025】
この補充器300を用いてインクをリフィルするときには、図4に仮想線図示のように、インク供給口部131のシール部材136に注入針303を刺し通して、補充器300を操作してシリンダ301内に充填されているインクを、インク袋130内に再注入(リフィル)する。
【0026】
さらに、リフィルインクカートリッジ1は、インク供給口部131の先端部に、シール部材136の外側でキャップ部材137の外周部にインク供給口131部を密封する保護部材10が嵌められている。
【0027】
この保護部材10は、例えば、図6に示すように、インク供給口部131のキャップ部材137の外周部に嵌め合わせる一方が底有の筒状部材で形成されている。そして、この保護部材10は、インク供給口部131のシール部材136に対向する対向部10aの内面に、シール部材136の周囲のキャップ部137に当接して封止(シール)する封止部である凸状部11を環状に形成し、また、インク供給口部131のキャップ部材137の外周面に対向する側面部10bの内面に、キャップ部137の外周面に沿って当接して封止(シール)する封止部である凸状部12を環状に形成している。これらの凸状部11、12は弾性部材で形成されていることが好ましい。また、これらの凸状部11、12のいずれか一方を設ける構成とすることもできる。
【0028】
このように、このリフィルインクカートリッジ1は、インク供給口部131のシール部材136に針状部材が刺し通されて内部のインク袋130にインクがリフィル(再注入)されているが、補充器300による注入針303を、正確に、装置本体の針状部材が通った箇所に差し込めるとは限らず、シール部材136の復元が十分でなくなり、シール性が低下するおそれがある。特に、使用済みインクカートリッジにリフィルしたリフィルインクカートリッジ1では、図6に示すように、インク供給口部131のインク供給口135とシール部材136との間の隔壁には針状部材の刺通によって刺通穴139が形成されているので、シール部材136の復元性が低下するとインクの漏れるおそれが初期インクカートリッジよりも高くなる。
【0029】
しかしながら、このリフィルインクカートリッジ1では、インク供給口部131のシール部材136の外側に更にインク供給口部131をシールする保護部材10を装着している(嵌めこんでいる)ので、仮に、シール部材136の復元が十分でなくなり、シール性が低下し、シール部材136を通って外側にインクが漏れても、保護部材10の封止部である凸状部11,12によって密封シールされているので、外部に漏れることがなくなる。
【0030】
このように、このリフィルインクカートリッジは、液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、シール部材に針状部材を刺し通されてインク供給口部からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジであって、インク供給口部にはシール部材の外側でインク供給口部を密封する封止部を有する保護部材が嵌められているので、リフィル時の針状部材の刺通によってシール部材のシール性が低下した場合でも、シール部材を介してインクが外部に漏れるおそれを防止できる。
【0031】
また、このリフィルインクカートリッジ用保護部材は、液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、シール部材に針状部材を刺し通されてインク供給口部からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジを再封止する保護部材であって、インク供給口部にはシール部材の外側に装着されてインク供給口部を密封する封止部を有するので、リフィル時の針状部材の刺通によってシール部材のシール性が低下したリフィルインクカートリッジのインクが外部に漏れるおそれを防止できる。
【0032】
次に、本発明の第2実施形態における保護部材について図7を参照して説明する。なお、図7はリフィルインクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
この実施形態に保護部材10は、インク供給口部131のシール部材136に対向する対向部10aの内面に、シール部材136の周囲のキャップ部137に密着当接して封止(シール)する封止部である密着部13を設けている。
【0033】
このように、この保護部材10を、リフィルインクカートリッジ1のインク供給口部131のシール部材136の外側に装着することで、シール部材136の外面側が密着部13によって密着封止されるので、シール部材136の復元が十分でなくなり、シール性が低下しシール部材136内をインクが通じても、シール部材136の外面まで漏れ出さないので、インクが外部に漏れることがなくなる。
【0034】
次に、本発明の第3実施形態における保護部材について図8を参照して説明する。なお、図8はリフィルインクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
この実施形態に保護部材10は、インク供給口部131のシール部材136に対向する対向部10aの内面に、シール部材136の周囲のキャップ部137に粘着されて封止(シール)する封止部である粘着部14を設けている。
【0035】
このように、この保護部材10を、リフィルインクカートリッジ1のインク供給口部131のシール部材136の外側に装着することで、シール部材136の外面側が粘着部14によって密着封止されるので、シール部材136の復元が十分でなくなり、シール性が低下しシール部材136内をインクが通じても、シール部材136の外面まで漏れ出さないので、インクが外部に漏れることがなくなる。
【0036】
次に、本発明の第4実施形態における保護部材について図9を参照して説明する。なお、図9はリフィルインクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
この実施形態に保護部材10は、第1実施形態の保護部材10に、キャップ部材137の端部に係止される係止部20を形成している。そして、この保護部材10をインク供給口部131のキャップ部材137の外側に嵌め込んだときに、凸状部11が押し潰されて復元力を有する状態、つまり凸状部11が押圧された状態で、係止されるようにしている。
【0037】
このように、保護部材は、インク供給口部に係止する係止部が設けられていることで、保護部材をインク供給口部に確実に保持させることができる。また、保護部材は、封止部が押圧された状態で嵌めこまれている構成とすることで、封止部による密封がより確実に行われる。
【0038】
次に、本発明の第5実施形態における保護部材について図10を参照して説明する。なお、図10はリフィルインクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
この実施形態に保護部材10は、第2実施形態の保護部材10に、キャップ部材137の端部に係止される係止部20を形成している。そして、この保護部材10をインク供給口部131のキャップ部材137の外側に嵌め込んだときに、シール部材136が押し潰されて復元力を有する状態、つまり密着部13が押圧された状態で、係止されるようにしている。これにより、第4実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0039】
次に、本発明の第6実施形態における保護部材について図11を参照して説明する。なお、図11はリフィルインクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
この実施形態に保護部材10は、第3実施形態の保護部材10に、キャップ部材137の端部に係止される係止部20を形成している。そして、この保護部材10をインク供給口部131のキャップ部材137の外側に嵌め込んだときに、シール部材136が押し潰されて復元力を有する状態、つまり粘着部14が押圧された状態で、係止されるようにしている。これにより、第4実施形態と同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1実施形態に係るリフィルインクカートリッジの外観斜視説明図である。
【図2】同カートリッジの側面説明図である。
【図3】同インクカートリッジ内に収納したインク袋の側面説明図である。
【図4】同インク袋のインク供給口部のリフィル前の拡大断面説明図である。
【図5】リフィルに用いる補充器の一例を示す説明図である。
【図6】同インクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態における保護部材の説明に供するインク供給口部の拡大断面説明図である。
【図8】本発明の第3実施形態における保護部材の説明に供するインク供給口部の拡大断面説明図である。
【図9】本発明の第4実施形態における保護部材の説明に供するインク供給口部の拡大断面説明図である。
【図10】本発明の第5実施形態における保護部材の説明に供するインク供給口部の拡大断面説明図である。
【図11】本発明の第6実施形態における保護部材の説明に供するインク供給口部の拡大断面説明図である。
【符号の説明】
【0041】
1…リフィルインクカートリッジ
10…保護部材
11、12…凸状部
13…密着部
14…粘着部
20…係止部
131…インク供給口部
135…インク供給口
136…シール部材
137…キャップ部材
【技術分野】
【0001】
本発明はリフィルインクカートリッジ及びリフィルインクカートリッジ用保護部材に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば、液体の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む液体吐出装置を用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、液体を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行うものがある。
【0003】
なお、画像形成装置は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。また、「インク」とは、厳密な意味でのインクに限るものではなく、画像形成を行うことができる液体の総称として用いる。また、液体吐出装置とは、液体吐出ヘッドから液体を吐出する装置を意味する。
【0004】
このような液体吐出装置を備えて画像を形成する画像形成装置において使用されるインクを収容したインクカートリッジは、インクを消耗したときに廃棄されるのでは、ランニングコストの増加や資源の有効利用に反することになるので、使用済みインクカートリッジにインクを再注入したリフィルインクカートリッジ(再生インクカートリッジ)が広く知られている。
【0005】
このようなリフィルインクカートリッジとして、インクカートリッジにインクを再注入(再充填)した後にインク供給口にシールテープを貼り付けたもの(特許文献1)、インクカートリッジにインク再充填口を有し、予めインク再充填口に取り付けられた封止部材で封止したもの(特許文献2)、インク注入口に栓を施し、粘着剤をコートしてあるアルミニウムテープを該栓上に貼りつけ端部をカートリッジの側面に折り曲げて貼着したもの(特許文献3)などが知られている。なお、使用されたインクカートリッジのインク供給口をシール材で覆うことは一般的である(特許文献4)。
【0006】
【特許文献1】特許第3799967号公報
【特許文献2】特許第3639836号公報
【特許文献3】特許第3667750号公報
【特許文献4】特開平10−006523号公報
【0007】
これらのリフィルインクカートリッジは、元々使用済みインクカートリッジのインク供給口がシール部材でシールされていないため、リフィルインクカートリッジとしたときに、インク供給口のシールを行わなければならないことから封止部材による封止を行っているのであるが、封止部材のシール性が低下した場合には対応することができず、特にインクが速乾性を有する場合のシールが不十分であるという問題を抱えている。
【0008】
これに対して、インクカートリッジとしては、特許文献5に記載されているように、インクを充填する袋本体に保持部材を備えたインク袋を筐体内に収納し、インク袋にはインク供給口部(インク排出口部)を有し、このインク供給口部の先端部の開口をシールする弾性部材からなるシール部材をキャップ部材によって保持した構成のものがある。
【特許文献5】特開2004−284094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述した特許文献5に記載のインクカートリッジは、インク供給口部のシール部材を介して画像形成装置本体側から中空の針状部材を刺し通すことによってインク供給口を介してインク袋内部と装置本体側とが連通して、インクの供給が行われ、インクカートリッジを装置本体から取り外しても、シール部材の復元力によってインク供給口部がシールされている状態が保たれるという特徴を有している。
【0010】
そこで、このようなインクカートリッジにインクを再注入してリフィルインクカートリッジを構成する場合、注射器などの補充器を用いて、インク供給口部のシール部材を注射針で刺通してインクを再注入することができる。
【0011】
この場合、リフィル時にシール部材でインク供給口部がシールされているにもかかわらず、シール部材がリフィル時の針状部材の刺通によって傷つけられて、シール部材のシール性が低下し、リフィルインクカートリッジのシールが十分でなくなって、輸送や保存時にインクがシール部材に形成された刺通孔から漏れ出すおそれがある。
【0012】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、リフィル時もシール部材でシールされたインク供給口部を有するインクカートリッジのリフィルによるシール性の低下を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するため、本発明に係るリフィルインクカートリッジは、液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、シール部材に針状部材を刺し通されてインク供給口部からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジであって、インク供給口部にはシール部材の外側でインク供給口部を密封する封止部を有する保護部材が嵌められている構成とした。
【0014】
ここで、保護部材の封止部は、内面側にインク供給口部の外周面に当接して密封する凸状部、インク供給口部のシール部材の外面に密着する密着部、インク供給口部のシール部材の外面に粘着される粘着部である構成とできる。また、保護部材は、インク供給口部に係止する係止部が設けられている構成とできる。また、保護部材は、封止部が押圧された状態で嵌めこまれている構成とできる。
【0015】
本発明に係るリフィルインクカートリッジ用保護部材は、液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、シール部材に針状部材を刺し通されてインク供給口部からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジを再封止する保護部材であって、インク供給口部にはシール部材の外側に装着されてインク供給口部を密封する封止部を有する構成とした。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るリフィルインクカートリッジによれば、液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、シール部材に針状部材を刺し通されてインク供給口部からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジであって、インク供給口部にはシール部材の外側でインク供給口部を密封する封止部を有する保護部材が嵌められている構成としたので、リフィル時の針状部材の刺通によってシール部材のシール性が低下した場合でも、シール部材を介してインクが外部に漏れるおそれを防止できる。
【0017】
本発明に係るリフィルインクカートリッジ用保護部材は、液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、シール部材に針状部材を刺し通されてインク供給口部からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジを再封止する保護部材であって、インク供給口部にはシール部材の外側に装着されてインク供給口部を密封する封止部を有する構成としたので、リフィル時の針状部材の刺通によってシール部材のシール性が低下したリフィルインクカートリッジのインクが外部に漏れるおそれを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態に係るリフィルインクカートリッジの一例について図1ないし図6を参照して説明する。なお、図1は同インクカートリッジの外観斜視説明図、図2は同カートリッジの側面説明図、図3は同インクカートリッジ内に収納したインク袋の側面説明図、図4は同インク袋のインク供給口部のリフィル前の拡大断面説明図、図5はリフィルに用いる補充器の一例を示す説明図、図6は同インクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
【0019】
このリフィルインクカートリッジ1は、カートリッジケース(筺体)102内にインクを収容した記録液収容手段であるインク袋103を収納したものである。このカートリッジケース102は、分解及び組立て可能に2分割された第1ケース(ベース)121と第2ケース(ケース)122とで構成されている。
【0020】
そして、カートリッジケース102には内部に収納したインク袋103のインク供給口部131に対応して開口部123を形成している。この開口部123は、第1ケース121の半円状の開口部と第2ケース122の半円状の開口部とが組み合わせて形成される。
【0021】
このインクカートリッジ1は、画像形成装置本体に装着したときに、装置本体の中空針がインク袋103のインク供給口部131内に刺し通されて、インク袋103内のインクを装置本体側に供給可能になる。
【0022】
このインクカートリッジ1内に収容したインク袋103は、図3に示すように、アルミラミネートフィルムからなる略四角形状(ここでは長方形状)の可撓性を有する袋本体130の長辺の一辺に、インク供給口部131を設けた樹脂製の保持部材132を固着(溶着)してなり、この保持部材132をカートリッジケース102内に係合保持することによって、インク袋103が所要の姿勢でカートリッジケース102内に収納保持される。
【0023】
インク供給口部131は、図4に示すように、内部にインク供給口135となる通孔が形成され、インク供給口135の先端部にはインク供給口135をシールするための弾性部材、例えばシリコン、フッ素、ブチル等のゴム材料からなるシール部材136が嵌め込まれ、キャップ部材137によって保持されている。
【0024】
そして、このリフィルインクカートリッジ1は、例えば図5に示すような補充器(注入器)300を用いてインク供給口部131からインクを再注入している。補充器300は、筒状のシリンダ301内にスライドピストン302が摺動自在に嵌め込まれ、シリンダ301の先端部側には内部に連通する図示しないノズル穴(通穴)が形成された針状部材である注入針303を備え、シリンダ301内にインクを充填した状態でスライドピストン302をシリンダ301内に押し込むことによって、注入針303のノズル穴先端からインクが吐出されるものであり、例えば市販の注射器などを用いることができる。
【0025】
この補充器300を用いてインクをリフィルするときには、図4に仮想線図示のように、インク供給口部131のシール部材136に注入針303を刺し通して、補充器300を操作してシリンダ301内に充填されているインクを、インク袋130内に再注入(リフィル)する。
【0026】
さらに、リフィルインクカートリッジ1は、インク供給口部131の先端部に、シール部材136の外側でキャップ部材137の外周部にインク供給口131部を密封する保護部材10が嵌められている。
【0027】
この保護部材10は、例えば、図6に示すように、インク供給口部131のキャップ部材137の外周部に嵌め合わせる一方が底有の筒状部材で形成されている。そして、この保護部材10は、インク供給口部131のシール部材136に対向する対向部10aの内面に、シール部材136の周囲のキャップ部137に当接して封止(シール)する封止部である凸状部11を環状に形成し、また、インク供給口部131のキャップ部材137の外周面に対向する側面部10bの内面に、キャップ部137の外周面に沿って当接して封止(シール)する封止部である凸状部12を環状に形成している。これらの凸状部11、12は弾性部材で形成されていることが好ましい。また、これらの凸状部11、12のいずれか一方を設ける構成とすることもできる。
【0028】
このように、このリフィルインクカートリッジ1は、インク供給口部131のシール部材136に針状部材が刺し通されて内部のインク袋130にインクがリフィル(再注入)されているが、補充器300による注入針303を、正確に、装置本体の針状部材が通った箇所に差し込めるとは限らず、シール部材136の復元が十分でなくなり、シール性が低下するおそれがある。特に、使用済みインクカートリッジにリフィルしたリフィルインクカートリッジ1では、図6に示すように、インク供給口部131のインク供給口135とシール部材136との間の隔壁には針状部材の刺通によって刺通穴139が形成されているので、シール部材136の復元性が低下するとインクの漏れるおそれが初期インクカートリッジよりも高くなる。
【0029】
しかしながら、このリフィルインクカートリッジ1では、インク供給口部131のシール部材136の外側に更にインク供給口部131をシールする保護部材10を装着している(嵌めこんでいる)ので、仮に、シール部材136の復元が十分でなくなり、シール性が低下し、シール部材136を通って外側にインクが漏れても、保護部材10の封止部である凸状部11,12によって密封シールされているので、外部に漏れることがなくなる。
【0030】
このように、このリフィルインクカートリッジは、液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、シール部材に針状部材を刺し通されてインク供給口部からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジであって、インク供給口部にはシール部材の外側でインク供給口部を密封する封止部を有する保護部材が嵌められているので、リフィル時の針状部材の刺通によってシール部材のシール性が低下した場合でも、シール部材を介してインクが外部に漏れるおそれを防止できる。
【0031】
また、このリフィルインクカートリッジ用保護部材は、液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、シール部材に針状部材を刺し通されてインク供給口部からインクが再注入されたリフィルインクカートリッジを再封止する保護部材であって、インク供給口部にはシール部材の外側に装着されてインク供給口部を密封する封止部を有するので、リフィル時の針状部材の刺通によってシール部材のシール性が低下したリフィルインクカートリッジのインクが外部に漏れるおそれを防止できる。
【0032】
次に、本発明の第2実施形態における保護部材について図7を参照して説明する。なお、図7はリフィルインクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
この実施形態に保護部材10は、インク供給口部131のシール部材136に対向する対向部10aの内面に、シール部材136の周囲のキャップ部137に密着当接して封止(シール)する封止部である密着部13を設けている。
【0033】
このように、この保護部材10を、リフィルインクカートリッジ1のインク供給口部131のシール部材136の外側に装着することで、シール部材136の外面側が密着部13によって密着封止されるので、シール部材136の復元が十分でなくなり、シール性が低下しシール部材136内をインクが通じても、シール部材136の外面まで漏れ出さないので、インクが外部に漏れることがなくなる。
【0034】
次に、本発明の第3実施形態における保護部材について図8を参照して説明する。なお、図8はリフィルインクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
この実施形態に保護部材10は、インク供給口部131のシール部材136に対向する対向部10aの内面に、シール部材136の周囲のキャップ部137に粘着されて封止(シール)する封止部である粘着部14を設けている。
【0035】
このように、この保護部材10を、リフィルインクカートリッジ1のインク供給口部131のシール部材136の外側に装着することで、シール部材136の外面側が粘着部14によって密着封止されるので、シール部材136の復元が十分でなくなり、シール性が低下しシール部材136内をインクが通じても、シール部材136の外面まで漏れ出さないので、インクが外部に漏れることがなくなる。
【0036】
次に、本発明の第4実施形態における保護部材について図9を参照して説明する。なお、図9はリフィルインクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
この実施形態に保護部材10は、第1実施形態の保護部材10に、キャップ部材137の端部に係止される係止部20を形成している。そして、この保護部材10をインク供給口部131のキャップ部材137の外側に嵌め込んだときに、凸状部11が押し潰されて復元力を有する状態、つまり凸状部11が押圧された状態で、係止されるようにしている。
【0037】
このように、保護部材は、インク供給口部に係止する係止部が設けられていることで、保護部材をインク供給口部に確実に保持させることができる。また、保護部材は、封止部が押圧された状態で嵌めこまれている構成とすることで、封止部による密封がより確実に行われる。
【0038】
次に、本発明の第5実施形態における保護部材について図10を参照して説明する。なお、図10はリフィルインクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
この実施形態に保護部材10は、第2実施形態の保護部材10に、キャップ部材137の端部に係止される係止部20を形成している。そして、この保護部材10をインク供給口部131のキャップ部材137の外側に嵌め込んだときに、シール部材136が押し潰されて復元力を有する状態、つまり密着部13が押圧された状態で、係止されるようにしている。これにより、第4実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0039】
次に、本発明の第6実施形態における保護部材について図11を参照して説明する。なお、図11はリフィルインクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
この実施形態に保護部材10は、第3実施形態の保護部材10に、キャップ部材137の端部に係止される係止部20を形成している。そして、この保護部材10をインク供給口部131のキャップ部材137の外側に嵌め込んだときに、シール部材136が押し潰されて復元力を有する状態、つまり粘着部14が押圧された状態で、係止されるようにしている。これにより、第4実施形態と同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1実施形態に係るリフィルインクカートリッジの外観斜視説明図である。
【図2】同カートリッジの側面説明図である。
【図3】同インクカートリッジ内に収納したインク袋の側面説明図である。
【図4】同インク袋のインク供給口部のリフィル前の拡大断面説明図である。
【図5】リフィルに用いる補充器の一例を示す説明図である。
【図6】同インクカートリッジのインク供給口部の拡大断面説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態における保護部材の説明に供するインク供給口部の拡大断面説明図である。
【図8】本発明の第3実施形態における保護部材の説明に供するインク供給口部の拡大断面説明図である。
【図9】本発明の第4実施形態における保護部材の説明に供するインク供給口部の拡大断面説明図である。
【図10】本発明の第5実施形態における保護部材の説明に供するインク供給口部の拡大断面説明図である。
【図11】本発明の第6実施形態における保護部材の説明に供するインク供給口部の拡大断面説明図である。
【符号の説明】
【0041】
1…リフィルインクカートリッジ
10…保護部材
11、12…凸状部
13…密着部
14…粘着部
20…係止部
131…インク供給口部
135…インク供給口
136…シール部材
137…キャップ部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、
前記インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、
前記シール部材に針状部材を刺し通されて前記インク供給口部から前記インクが再注入されたリフィルインクカートリッジであって、
前記インク供給口部には前記シール部材の外側でインク供給口部を密封する封止部を有する保護部材が嵌められている
ことを特徴とするリフィルインクカートリッジ。
【請求項2】
請求項1に記載のリフィルインクカートリッジにおいて、前記保護部材の封止部は、内面側に前記インク供給口部の外周面に当接して密封する凸状部であることを特徴とするリフィルインクカートリッジ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のリフィルインクカートリッジにおいて、前記保護部材の封止部は、前記インク供給口部のシール部材の外面に密着する密着部であることを特徴とするリフィルインクカートリッジ。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のリフィルインクカートリッジにおいて、前記保護部材の封止部は、前記インク供給口部のシール部材の外面に粘着される粘着部であることを特徴とするリフィルインクカートリッジ。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載のリフィルインクカートリッジにおいて、前記保護部材は、前記インク供給口部に係止する係止部が設けられていることを特徴とするリフィルインクカートリッジ。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載のリフィルインクカートリッジにおいて、前記保護部材は、前記封止部が前記インク供給口部側に押圧された状態で嵌められていることを特徴とするリフィルインクカートリッジ。
【請求項7】
液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、
前記インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、
前記シール部材に針状部材を刺し通されて前記インク供給口部から前記インクが再注入されたリフィルインクカートリッジを再封止する保護部材であって、
この保護部材は、前記インク供給口部の前記シール部材の外側に装着されて前記インク供給口部を密封する封止部を有する
ことを特徴とするリフィルインクカートリッジ用保護部材。
【請求項1】
液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、
前記インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、
前記シール部材に針状部材を刺し通されて前記インク供給口部から前記インクが再注入されたリフィルインクカートリッジであって、
前記インク供給口部には前記シール部材の外側でインク供給口部を密封する封止部を有する保護部材が嵌められている
ことを特徴とするリフィルインクカートリッジ。
【請求項2】
請求項1に記載のリフィルインクカートリッジにおいて、前記保護部材の封止部は、内面側に前記インク供給口部の外周面に当接して密封する凸状部であることを特徴とするリフィルインクカートリッジ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のリフィルインクカートリッジにおいて、前記保護部材の封止部は、前記インク供給口部のシール部材の外面に密着する密着部であることを特徴とするリフィルインクカートリッジ。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のリフィルインクカートリッジにおいて、前記保護部材の封止部は、前記インク供給口部のシール部材の外面に粘着される粘着部であることを特徴とするリフィルインクカートリッジ。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載のリフィルインクカートリッジにおいて、前記保護部材は、前記インク供給口部に係止する係止部が設けられていることを特徴とするリフィルインクカートリッジ。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載のリフィルインクカートリッジにおいて、前記保護部材は、前記封止部が前記インク供給口部側に押圧された状態で嵌められていることを特徴とするリフィルインクカートリッジ。
【請求項7】
液滴を吐出する液体吐出装置に供給するインクが収容され、
前記インクを供給するインク供給口を弾性変形可能なシール部材で密封したインク供給口部を有し、
前記シール部材に針状部材を刺し通されて前記インク供給口部から前記インクが再注入されたリフィルインクカートリッジを再封止する保護部材であって、
この保護部材は、前記インク供給口部の前記シール部材の外側に装着されて前記インク供給口部を密封する封止部を有する
ことを特徴とするリフィルインクカートリッジ用保護部材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−307871(P2008−307871A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−160705(P2007−160705)
【出願日】平成19年6月18日(2007.6.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月18日(2007.6.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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