説明

リモコン装置およびそれを利用した給湯装置

【課題】 風呂リモコン装置1の表示画面32に人が入浴したことを検知したときにFM文字放送の文字情報を表示し、人が浴槽から出浴したときに文字情報の表示を非表示に切り替える。
【解決手段】 浴槽の水位を検出する水位センサ20によって、水位の上昇により浴槽への入浴が検出されたときに、画面切替表示制御部42は文字情報の表示を表示制御部41に指令する。この表示指令を受けて表示制御部41はFM文字放送受信部40で受信された文字情報を表示画面32に表示する。水位センサ20により水位の下降により、浴槽から出浴したことが検出されたときには画面切替表示制御部42は表示制御部41に文字情報の非表示を指令する。この非表示指令を受けて表示制御部41は表示画面32に表示されていた文字情報を給湯設定温度を含む給湯関連情報の表示に切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は例えば浴槽への自動湯張り機能を備えた給湯装置に信号接続されて浴室等に設置され、給湯装置を遠隔操作するリモコン装置と、そのリモコン装置を利用した給湯装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
給湯装置を遠隔操作するリモコン装置が浴室や、台所に設置され、このリモコン装置の表示画面に給湯や湯張りの設定温度、浴槽水位等の給湯関連情報を表示することは一般に行なわれているが、最近においては、特許文献1〜3等に示されるように、これらの給湯関連情報以外に、FM文字多重放送等の文字情報を表示画面に表示することが提案されている。このように、リモコン装置の表示画面に文字情報を表示するようにすることにより、FM文字多重放送等(以下、文字放送という)専用の受信表示画面をリモコン装置とは別個に用意することなく、浴室や台所で、文字放送を楽しむことができることとなる。
【0003】
【特許文献1】特開2001−157274号公報
【特許文献2】特開2002−135863号公報
【特許文献3】特開平10−229585号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
浴室や台所でリモコン装置によって文字放送を楽しむことができるが、特に、風呂を利用する場合には、人が浴槽に浸かっている時間が長く、その時間は慌しいこともなくゆったりとした気分で浴室に設置されるリモコン装置(風呂リモコン装置)の画面を見ることができるので、浴室での文字放送の利用性は高い。
【0005】
本発明者はこのような事情から、特に浴室に設置されるリモコン装置の利便性をさらに充実させるための検討を試みた結果、次のような課題解決の必要性に直面した。すなわち、浴槽に浸かってリモコン装置の表示画面上の文字情報を見る場合、表示画面までの距離が少し長くなるので、文字情報の文字を大きく表示することが望ましい。そのためには、表示画面を大きくすればよいが、そうすると、リモコン装置が大型化し、浴室の利用空間が狭められるので好ましくなく、リモコン装置を大型化せずに文字情報を大きい文字で浴槽から見易いようにすることが必要である。リモコン装置を大型化せずに文字情報を大きい文字で見易いようにすることは台所に設置されるリモコン装置においても同様に要請されるものである。
【0006】
また、風呂を利用する場合はゆったりした気分でくつろぎたいことから、特に、風呂の利用の際に、文字放送を表示画面に表示させたり非表示にするための煩雑な操作を無くすことが必要であり、好ましくは、風呂を利用する人は何の操作も必要とせずに、リモコン装置側が人の風呂利用を自動的に感知して表示画面に文字情報を表示させ、風呂から出たときにはそれを自動的に感知して必要がなくなった文字情報の表示を非表示とすることが必要である。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、リモコン装置を小型にするにも拘わらず大きな文字で浴槽に浸かっている人等が見やすいように文字情報を表示することができ、しかも、風呂等の利用者に文字情報を表示したり非表示にするための煩雑な操作を強いることのない利便性に優れたリモコン装置およびそれを利用した(使用した)給湯装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するために、次の構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、リモコン装置の第1の発明は、給湯機能を具備した給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なうリモコン装置において、オン操作によって給湯装置の遠隔操作を可能状態に設定し、オフ操作によってその遠隔操作の可能状態を解除する運転スイッチと、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は前記運転スイッチがオンされたときに文字情報の表示を指令し、運転スイッチがオフされたときには前記給湯関連情報の表示を指令し、運転スイッチのオン・オフ操作のタイミングに連動させて文字情報と給湯関連情報との切り替えを制御する構成としたことをもって課題を解決する手段と成している。
【0009】
また、リモコン装置の第2の発明は、給湯機能を具備した給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なうリモコン装置において、オン操作によって給湯装置の遠隔操作を可能状態に設定し、オフ操作によってその遠隔操作の可能状態を解除する運転スイッチと、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は前記運転スイッチがオンされたときに文字情報の表示を指令し、運転スイッチがオンの状態であっても文字情報の表示時間が予め設定した時間を経過したとき又は文字情報の繰り返し表示回数が予め設定した回数に達したときと、運転スイッチがオフされたときには前記給湯関連情報の表示を指令する構成としたことをもって課題を解決する手段と成している。
【0010】
さらに、リモコン装置の第3の発明は、給湯機能を具備した給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なうリモコン装置において、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記文字情報の表示と非表示を選択する文字放送スイッチと、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は、前記文字放送スイッチがオンされたときに文字情報の表示を指令し、文字放送スイッチがオフされたときには前記給湯関連情報の表示を指令し、文字放送スイッチのオン・オフ操作のタイミングに連動させて文字情報と給湯関連情報との切り替えを制御する構成としたことをもって課題を解決する手段と成している。
【0011】
さらに、リモコン装置の第4の発明は、給湯機能と浴槽への自動湯張り機能とを具備した給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なうリモコン装置において、オン操作によって給湯装置の湯張り動作と該湯張り動作の後の浴槽内の湯の保温動作との自動運転を行なう自動スイッチと、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は前記自動スイッチがオンされたとき又はその自動スイッチオンにより開始する自動運転の動作のうちの予め指定した動作進行位置で文字情報の表示を指令し、自動スイッチがオンされたとき又はその自動スイッチオンにより開始する自動運転の動作のうちの予め指定した動作進行位置から予め設定した時間が経過したときに前記給湯関連情報の表示を指令して表示情報を文字情報から給湯関連情報へ切り替える構成としたことをもって課題を解決する手段と成している。
【0012】
さらに、風呂リモコン装置の第5の発明は、給湯機能と浴槽への自動湯張り機能とを具備した給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なうリモコン装置において、オン操作によって給湯装置の湯張り動作と該湯張り動作の後の浴槽内の湯の保温動作とを行なう自動スイッチと、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は前記自動スイッチがオンされたとき又はその自動スイッチオンにより開始する給湯装置の動作のうちの予め指定した動作進行位置で文字情報の表示を指令し、前記自動スイッチがオンされたとき又はその自動スイッチオンにより開始する給湯装置の動作のうちの予め指定した動作進行位置から予め設定した時間が経過したときに前記給湯関連情報の表示を指令して表示情報を文字情報から給湯関連情報へ切り替える構成としたことをもって課題を解決する手段と成している。
【0013】
さらに、リモコン装置の第6の発明は、給湯機能を具備する給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なう浴室設置のリモコン装置において、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は浴室に設置されて人の浴槽への入浴を検出する人検知センサのセンサ出力に基き人の浴槽への入浴を検出したときに文字情報の表示を指令し、人が浴槽から出たことを検出したとき又は人が浴槽から出たことを検出したときから所定時間経過後に前記給湯関連情報の表示を指令して表示情報を文字情報から給湯関連情報へ切り替える構成としたことをもって課題を解決する手段と成している。
【0014】
さらに、リモコン装置の第7の発明は、給湯機能を具備する給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なう浴室設置のリモコン装置において、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は人の浴室への入室を検出する人検知センサのセンサ出力に基き人の浴室への入室が検出されたときに文字情報の表示を指令し、人が浴室から出たことが検出されたとき又は人が浴室から出たことが検出されたときから所定時間が経過した後に前記給湯関連情報の表示を指令して表示情報を文字情報から給湯関連情報へ切り替える構成としたことをもって課題を解決する手段と成している。
【0015】
さらに、リモコン装置の第8の発明は、給湯機能を具備する給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なう浴室設置のリモコン装置において、浴室内の音を集音するマイクと、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は前記マイクの集音情報に基き人の浴室利用を検出したときに文字情報の表示を指令し、人の浴室利用の検出時から予め設定した時間が経過したときに前記給湯関連情報の表示を指令して表示情報を文字情報から給湯関連情報へ切り替える構成としたことをもって課題を解決する手段と成している。
【0016】
さらに、リモコン装置の第9の発明は、前記第1〜第8のいずれか1つの発明のリモコン装置の構成を備えた上で、文字放送を受信する受信部が設けられ、表示画面に給湯関連情報の表示を指令する文字情報の非表示指令時には前記文字放送の受信部の回路駆動と情報表示の回路駆動との少なくとも一方の電源をオフし、表示部を非表示状態にする省電力モードの動作状態とする手段が設けられていることを特徴とする。
【0017】
さらに、リモコン装置の第10の発明は、前記第1〜第8のいずれか1つの発明のリモコン装置の構成を備えた上で、文字放送を受信する受信部が設けられ、表示部に給湯関連情報の表示を指令する文字情報の非表示指令時には前記文字放送の受信部と情報表示の回路駆動との少なくとも一方の電源をオフし、表示部を非表示状態にする省電力モードの動作状態とする手段が設けられ、また、画面切替表示制御部には少なくとも文字情報の非表示指令時に給湯関連情報の表示を指令する動作状態の情報が予め与えられており、画面切替表示制御部は文字情報の非表示指令時にリモコンの動作状態が給湯関連情報の表示を指令する動作状態にあるときには給湯関連情報の表示を指令し、それ以外の文字情報の非表示指令の動作状態にあるときには表示部の表示を非表示とする省電力モードの動作を指令する構成としたことを特徴とする。
【0018】
さらに、リモコン装置の第11の発明は、前記第1〜第10のいずれか1つの発明のリモコン装置の構成を備えた上で、文字放送を受信する受信部が設けられ、この受信部は、リモコン装置本体の筐体内又は給湯装置に設けられている構成としたことを特徴とする。
【0019】
さらに、給湯装置の第1の発明は、給湯機能を具備し、該給湯装置には風呂リモコン装置と台所リモコン装置とが信号接続され、この風呂リモコン装置は上記第5乃至第8の発明のうちの何れか1つの本発明のリモコン装置によって構成され、前記給湯装置は指定された給湯設定温度に基いて給湯機能による給湯動作を行なう構成と成し、前記本発明のリモコン装置の表示部に文字情報が表示されているモード動作時の場合には風呂リモコン装置の給湯設定温度を優先した給湯動作を行ない、前記本発明のリモコン装置の表示部に給湯関連情報が表示されているモード動作状態にあるときには台所リモコン装置の給湯設定温度を優先した給湯動作を行なう構成としたことを特徴とする。
【0020】
さらに、給湯装置の第2の発明は、前記給湯装置の第1の発明の構成を備えたものにおいて、リモコン装置の表示部に文字情報が表示されているモード動作時の場合に行なわれる風呂リモコン装置の給湯設定温度を優先した給湯動作は、風呂リモコン装置の給湯設定温度が予め定めた所定温度以下の場合のみ行なわれることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、給湯関連情報と文字情報とをリモコン装置の表示部に切り替え表示する構成としたので、文字情報を表示する場合は、給湯関連情報を消して表示部の全領域を文字情報の表示面とすることができ、文字情報と給湯関連情報とを併記するものに比べ文字情報の表示面積を大きくすることができることとなる。このことにより、文字情報の文字を大きく表示でき、風呂の利用者は浴槽に浸った離れた位置からでも文字情報を支障なく読むことができる。台所等での利用の場合においても、文字情報の文字が大きく表示されるので見易くなる。
【0022】
また、第1、第2の発明においては、リモコン装置の運転スイッチをオンすることにより文字情報が自動的に表示部に表示され、また、運転スイッチをオフしたときには表示部が自動的に文字情報から給湯関連情報に切り替わるので、つまり、リモコン装置の使用状態と不使用状態の選択を操作する運転スイッチを操作するだけでよいので文字情報の表示と非表示の独立した専用スイッチの操作を行なうことなく、文字放送を楽しむことができる。特に、第2の発明においては、運転スイッチをオフ操作しなくても、文字情報の表示時間が設定した時間経過したとき、或いは文字情報の繰り返し情報回数が設定した回数に達したときには表示部は自動的に文字情報から給湯関連情報に切り替わるので、風呂等の利用者は見飽きた文字情報を引き続き見せつけられることがなく、また、風呂から上がった以後も、誰も見ていない文字情報が引き続き表示される無駄を無くすことができる。
【0023】
さらに、第3の発明においては、文字放送スイッチをオン・オフするだけの操作で文字情報の表示と非表示(給湯関連情報への切り替え表示)の切り替えを行うことができ、文字情報を見飽きたときや、見る意思がないときには文字放送スイッチをオフすることにより、表示部から文字情報を消去することができる。
【0024】
さらに、第4の発明においては、自動スイッチをオンすることにより、自動的に浴槽への湯張りが開始すると供に、自動スイッチがオンされたとき、又は、自動スイッチオンによって開始する給湯装置の自動運転の動作のうちの予め指定した動作位置で、リモコン装置の表示部には文字情報が表示されることとなる。したがって、湯張りが完了して人が浴槽に入浴するときにはすでにリモコン装置の表示部には文字情報が表示されているので、風呂の利用者は何の操作も必要なく文字放送を楽しむことができる。その上、湯張りが完了して風呂の使用(利用)が終了すると想定される設定の時間が経過したとき、つまり、自動スイッチがオンされたとき、又は、自動スイッチオンによって開始する給湯装置の自動運転の動作のうちの予め指定した動作位置から設定の時間が経過したときには表示部は自動的に文字情報から給湯関連情報に切り替わるので、風呂利用の時間が経過した以後に、誰も見ていない文字情報が引き続き表示される無駄を無くすことができる。
【0025】
さらに、第5、第6の発明は、水位検出手段や人検知センサによって人が浴槽に入ったときと出たときが正確に検出され、人が浴槽に入浴して文字情報をゆったり楽しむことができるときのみ表示部に文字情報が表示され、浴槽から出て体を洗っているときのようにリモコン装置から目が離れている(視線が外れている)ときには読まれない文字情報が引き続き無駄に表示されることが防止されることとなり、これにより、文字情報を利用できるときだけその文字情報を有効表示し、それ以外のときは給湯関連情報に切り替えるという文字情報の最も効率的な表示形態を提供することができる。
【0026】
さらに、第7の発明においても、人が浴室に入ったときにリモコンの表示部に自動的に文字情報が表示され、人が浴室から出たときには表示部の文字情報は非表示になるので、浴室を利用しているときだけ文字情報を有効表示し、それ以外のときは給湯関連情報に切り替えるという文字情報の効率的な表示形態を提供することができる。
【0027】
さらに、第8の発明はリモコン装置のマイクにより、人の話し声や、シャワーの音を集音して人が浴室いることが検出されたときにリモコンの表示部に自動的に文字情報が表示されるので、風呂の利用者はその文字放送を浴室内で楽しむことができる。その場合、人が浴槽に浸かっているときは静かなので、マイクの集音はないが、浴室内での集音時から所定の時間(例えば、人が入浴完了する時間)が経過するまでは文字情報が引き続き表示されるので、入浴者は浴槽に浸かってゆったりした気分で文字放送を十分に楽しむことができる。そして、マイクの集音がなくなってから所定の時間が経過したときには表示部は自動的に文字情報から給湯関連情報に切り替わるので、風呂から上がった以後も、誰も見ていない文字情報が引き続き表示される無駄を無くすことができる。
【0028】
さらに、第9の発明は文字情報を非表示とするときには文字放送の受信部の駆動回路と情報表示の駆動回路との少なくとも一方の電源をオフしてリモコン装置の表示部を非表示状態にするので、省電力によるコスト節減を図ることができる。
【0029】
さらに、第10の発明は前記第9の発明と同様の効果を奏することに加え、文字情報の非表示動作時に、一律に表示部を給湯関連情報の表示にしたり、非表示にするのではなく、リモコン装置の動作状況に応じ、給湯関連情報を表示したほうが適切な動作状態の時には給湯関連情報が表示され、給湯関連情報の表示を行なうよりも非表示にして省電力を図るほうが適した動作状態の時には省電力モードとなるので、文字情報の非表示動作時のきめ細かい好適な表示制御が達成される。
【0030】
さらに、第11の発明は、リモコン装置本体をより一層小型にしたい場合には文字放送の受信部を給湯装置側に設け、そうでないときはリモコン装置本体に設ける等、リモコン装置を構築する際の設計の自由度を高めることができる。
【0031】
さらに、給湯装置の第1の発明は、上記第5乃至第8の発明のうちの何れか1つのリモコン装置が風呂リモコン装置として、接続使用(利用)されるので、その使用されている本発明のリモコン装置自体の発明の効果が得られる上に、風呂リモコンの表示部に文字情報が表示されているとき、つまり、風呂を実際に利用しているときや、風呂の利用が想定される時間においては、台所リモコン装置の給湯設定温度よりも風呂リモコン装置の給湯設定温度を優先して給湯装置からの給湯(出湯)が行なわれるので、浴室においては、浴室での利用温度に適した湯温の湯を使用することができる。
【0032】
また、風呂リモコンの表示部の表示が文字情報から給湯関連情報に切り替えられているとき、つまり、風呂の利用が想定されない時間においては、風呂リモコン装置の給湯設定温度よりも台所リモコン装置の給湯設定温度を優先して給湯装置からの給湯が行なわれるので、給湯利用に適した湯温の湯で台所等での湯の使用を行うことが可能である。
【0033】
さらに、給湯装置の第2の発明は、リモコン装置の表示部に文字情報が表示されているモード動作時の場合に行なわれる風呂リモコン装置の給湯設定温度を優先した給湯動作は、風呂リモコン装置の給湯設定温度が予め定めた所定温度以下(例えば45℃以下)の場合のみ行なわれる。つまり、浴室で使用される湯温の温度は上記所定温度以下であり、このように風呂リモコン装置で所定温度以下の給湯温度が設定されているときには、その風呂リモコン装置で設定された給湯設定温度で給湯が行なわれるので、浴室での湯の使用に際して火傷の危険を防止することができる。そして、風呂リモコン装置の給湯設定温度が前記所定温度を越えているときには、浴室でのシャワー等の湯の使用や、洗い場で身体を洗う湯の使用が想定されておらず、その場合は、台所リモコン装置で設定されている給湯設定温度に基いて給湯が行なわれるので、台所等の湯の使用に適した湯温でもって台所等での湯の使用を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本発明に係る実施形態例の給湯装置27と浴室に設置されているリモコン装置(風呂リモコン装置)1との配置例を示しており、給湯装置27は浴室28の外(建物の外)に配置され、浴室28内には浴槽26が設置され、給湯装置27と浴槽26は後述する図5に示されるように、追い焚き循環路25の戻り管23と往管24によって配管接続されている。風呂リモコン装置1は浴槽26の近くの浴室側壁30に設置されるが、その設置位置は浴槽26内から風呂リモコン装置1の表示画面(表示部)が見い易い位置となっている。
【0035】
給湯装置27は給湯機能と、浴槽26への自動湯張り機能と、湯張りした浴槽26の湯の保温機能とを具備するもので、風呂リモコン装置1と信号接続されている。この実施形態においては、2芯の信号線を用いて風呂リモコン装置1は給湯装置27の回路、つまり、給湯装置27の燃焼制御回路に接続されている。なお、図1において、符号29は浴室28の浴室入口を示しており、この浴室入口29には開閉式又はスライド式の戸が設けられている。
【0036】
図2は本発明に係る風呂リモコン装置の一実施形態例の外観構成を示すもので、風呂リモコン装置本体の筐体ケース31の表面側には表示部としての表示画面32と、マイク33と、スピーカ34と、運転スイッチ35と、自動スイッチ36と、文字放送スイッチ37と、文字放送の番組を選択する番組選択スイッチ39と、給湯関連スイッチ群38とが設けられている。表示画面は液晶表示器(LCD)や、蛍光表示管(VFD)等の画面によって形成され、本実施形態例においては、文字放送の文字情報や給湯関連情報を表示する。給湯関連情報とは例えば、給湯設定温度、湯張り設定温度、湯張り設定水位、風呂温度、湯張り水位、給湯検出温度等の給湯機能の動作と、湯張り機能や保温機能の動作において必要な各種設定値と各種センサ検出値の情報である。
【0037】
マイク33とスピーカ34は通常は他のリモコン装置との間で会話を行なうときに使用されるもので、例えば、入浴中に風呂リモコン装置と台所に設置されている台所リモコン装置との間で、入浴している者が台所にいる者に浴室にタオルを持ってきてもらう等の要請を行うときの会話に使用される。
【0038】
運転スイッチ(給湯スイッチ)35はスイッチオンとすることにより、風呂リモコン装置1の回路を動作可能な状態にし、スイッチオフとすることにより、回路動作を停止状態とするものである。給湯装置27の給湯機能の動作はこの運転スイッチ35がオンの状態で行われる。自動スイッチ36は湯張り動作から保温動作にかけての一連の動作の開始と停止を指令するものであり、スイッチオンによりその動作が開始し、スイッチオフの状態で動作停止状態となる。文字放送スイッチ37は文字放送(文字情報)の表示画面32への表示と表示停止を指令するものであり、スイッチオンにより、文字情報の表示開始となり、スイッチオフにより表示停止となる。表示される文字放送の番組は番組選択スイッチ39の操作によって選択される。給湯関連スイッチ群38は給湯設定温度、湯張り設定温度、風呂温度、湯張り水位等の給湯機能と湯張り機能と保温機能の動作を行なう上で必要な設定値を指定入力するために使用される各種のスイッチ群である。
【0039】
次に、この風呂リモコン装置1を用いて行なう給湯装置27の動作の一例を図5に示す給湯装置27の模式構成に基き簡単に説明する。なお、図5の構成は本出願人が特願平7−129831号において開示した構成のもので、現時点においては既に公知となっているので、給湯装置自体の構成説明は省略する。図5において、給湯装置27の制御装置3に風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2とが信号接続されているが、台所リモコン装置2は台所に設置されるものであり、この台所リモコン装置2には本実施形態例の風呂リモコン装置1が備える文字放送の受信部(受信機能)の回路(受信モジュールの回路)や、文字放送の文字情報を表示する構成は設けられていないが、それ以外の構成は台所リモコン装置2と同じである。(勿論、台所リモコン装置2にもこれらの文字放送に関する機能を設けることは可能である。)なお、給湯装置27の各機能の動作は制御装置3の制御によって行なわれる。
【0040】
給湯装置27の給湯機能、湯張り機能、保温機能等の各機能の動作は公知であるが、リモコン装置の説明に関連するので以下に、簡単に説明する。給湯機能の動作は、風呂リモコン装置1又は台所リモコン装置2の運転スイッチ35をオンし、この状態で給湯管路11の給湯先に設けられている給湯栓(図示せず)を開くことにより開始する。給湯栓の開により、制御装置3は流量センサ4により給水管路5を通水する最低作動流量以上の流量を検出すると、給湯バーナ10を燃焼し、給湯熱交換器7を通る水を加熱して湯を作成し、その湯を給湯管路11を通して給湯先へ供給する。
【0041】
この給湯機能の動作では、制御装置3は入水温度センサ6による入水温と、流量センサ4による給湯量と、給湯温度センサ8による給湯温(出湯温)との検出情報に基き、給湯湯温が台所リモコン装置2(又は風呂リモコン装置1)で設定された給湯設定温度となるようにガス通路9から供給されるガス量を図示されていない比例弁の開弁量によって制御する。給湯動作は給湯先の給湯栓が閉止されることによって終了する。つまり、給湯栓の閉止によって流量センサ4が通水の停止を検出したときに、制御装置3は給湯バーナ10へのガス供給を遮断し、給湯バーナ10の燃焼を停止する。
【0042】
湯張り機能の動作は、運転スイッチがオンされている状態で、風呂リモコン装置1(又は、台所リモコン装置2)の自動スイッチ36をオンすることにより開始する。そうすると、注湯電磁弁13が開かれ、前記給湯機能の動作と同様に給湯熱交換器7を通る水は給湯バーナ10の燃焼加熱により湯となり、その湯は、給湯管路11から注湯路14に入り、戻り管23と往管24を有して構成される追い焚き循環路25を通して浴槽26へ落とし込まれる。浴槽26の水位は水位センサ20としての圧力センサによって検出され、この検出水位が給湯関連スイッチ群38によって設定された浴槽の設定水位に達したときに注湯電磁弁13が閉じられ、湯張り動作が終了する。この湯張りの動作においては、制御装置3は給湯関連スイッチ群38によって設定された湯張りの設定温度となるように給湯熱交換器7の給湯湯温を制御する。
【0043】
自動スイッチ36による自動運転の動作においては、湯張り機能の動作に引き続き保温機能の動作が行なわれる。この保温機能の動作は、所定の時間間隔で、循環ポンプ21を短時間起動し、浴槽26の湯を追い焚き循環路25を通して循環し、風呂温度センサ18により浴槽26の湯温(風呂温度)を検出する。風呂の検出温度が給湯関連スイッチ群38で設定された風呂の設定温度よりも許容範囲を外れて低下したときには、循環ポンプ21を駆動して浴槽26の湯水を追い焚き循環路25を通して循環しながら、風呂バーナ16の燃焼により追い焚き熱交換器15で加熱し、追い焚きを行う。そして、風呂温度センサ18の検出温度が風呂の設定温度に達したときに循環ポンプ21を停止し、風呂バーナ16の燃焼を停止する。このように保温機能の動作(保温動作)は湯張りが終了してから所定の時間(例えば4時間)にわたって行なわれる。保温機能と供に保水機能の動作を行う給湯装置27においては、水位センサ20によって浴槽の水位が監視され、浴槽の水位が設定水位から許容範囲を越えて低下したときには注湯電磁弁13が開けられて給湯熱交換器7側から設定水位に達する不足分の湯量が補充され、浴槽水位を設定水位に維持する保水動作が行なわれる。
【0044】
また、給湯関連スイッチ群38には追い焚きスイッチが含まれており、この追い焚きスイッチをオンすることにより追い焚きが行なわれ、スイッチオフによって追い焚きの動作が停止される。追い焚きの動作とは、追い焚きスイッチがオンされることによって、循環ポンプ21が駆動されて浴槽26の湯水が追い焚き循環路25を通して循環されるもので、この循環水が流水スイッチ22で検知されたときに風呂バーナ16が燃焼駆動され、追い焚き熱交換器15を通るときに循環湯水を加熱昇温して浴槽湯水の追い焚きを行う動作である。この追い焚き動作は風呂温度センサ18が風呂温度を検出し、その検出温度が風呂設定温度に達したときに風呂バーナ16の燃焼停止と循環ポンプ21の停止とが行なわれて終了する。
【0045】
なお、図5において、12は流量センサ、22は流水スイッチ、19は循環ポンプ21の吐出口と追い焚き熱交換器15の入水口を連通接続する管路、17は風呂バーナ16へのガス通路をそれぞれ示している。
【0046】
図3は、本実施形態例の風呂リモコン装置1の画面切替表示に関する構成を示すもので、風呂リモコン装置1の本体の筐体ケース31(図2参照)の内部に、FM文字放送受信部(文字放送受信モジュール)40と、表示制御部41と、画面切替表示制御部42との回路が回路基板に形成されて収容されている。FM文字放送受信部40は、文字放送を受信するために必要な、アンテナ、復調回路、復調回路で復調された信号から文字情報を分離する回路等を有しており、これらの回路構成は、特許文献1、3等に示されているように、公知であるので、その回路構成の説明は省略する。FM文字放送受信部40で受信された(受信されて分離された)文字情報は表示制御部41に加えられる。
【0047】
表示制御部41はメモリ43を内蔵しており、このメモリ43に給湯関連スイッチ群38によって設定される給湯設定温度、湯張り設定温度、風呂の設定温度(風呂設定温度)、浴槽設定水位(風呂設定水位)等の設定値や、入水温度センサ6、給湯温度センサ8、風呂温度センサ18等の給湯関連温度センサ群のセンサ検出値や、水位センサ20で検出される風呂の検出水位の値等の給湯関連情報と、前記FM文字放送受信部40から供給される文字情報とを、メモリ容量の範囲内で情報の種類毎に予め定められた記憶領域に記憶保持する。
【0048】
そして、表示制御部41は文字情報と給湯関連スイッチ群38等で指定された給湯関連情報とを画面切替表示制御部42の指令に応じ表示画面32に切り替え表示する。表示画面32に文字情報を表示する場合、文字情報の先頭から末尾までの全体の文章を一画面に一括表示することも可能であるが、この実施形態例では、文字を大きく表現するために、スクロール方式によって、文字情報の文章が表示画面32の一端側から他端側に流れていくような形態で表示制御する構成と成している。
【0049】
画面切替表示制御部42は文字放送スイッチ37、運転スイッチ35、自動スイッチ36によるスイッチ操作に対応させて、或いは水位センサ20等のセンサの検出信号に応じて、表示画面32に表示する文字情報と給湯関連情報との切り替えを制御するもので、以下に、この画面切替表示制御部42の情報切り替え表示の各種制御形態を説明する。
【0050】
第1の制御形態は、文字放送スイッチ37の操作に連動させて文字情報と給湯関連情報との切り替えを制御するものである。すなわち、画面切替表示制御部42は文字放送スイッチ37のスイッチオン信号を受けて表示制御部41に文字情報の表示を指令し(給湯関連情報が表示されていたときには文字情報への切り替えを指令し)、文字放送スイッチ37のスイッチオフ信号を受けて表示制御部41に文字情報から給湯関連情報へ表示の切り替え指令を出力する。
【0051】
この第1の制御形態によれば、風呂に入浴する者は、浴槽に入る前に、或いは浴槽から手が届くときは浴槽に入ってから文字放送スイッチ37をオン操作する等して、入浴しながら風呂リモコン装置1の表示画面32で文字情報を楽しむことができる。入浴が済み、浴室から出るときに入浴者が文字放送スイッチ37をスイッチオフすることにより、表示画面32は文字情報から給湯関連情報の表示に切り替えられ、文字情報が利用されないまま浴室内で表示され続けられることが防止される。
【0052】
第2の制御形態は、運転スイッチ35の操作に連動させて文字情報と給湯関連情報との切り替えを制御するものである。すなわち、画面切替表示制御部42は運転スイッチ35のスイッチオン信号を受けて表示制御部41に文字情報の表示を指令し、運転スイッチ35のスイッチオフ信号を受けて表示制御部41に文字情報から給湯関連情報への切り替え指令を出力する。
【0053】
この第2の制御形態によれば、入浴する者は文字放送スイッチ37の操作を行なう必要はなく、給湯装置27の運転制御を行うのに必要な運転スイッチ35をオン操作することにより、自動的に表示画面32に文字情報が表示されるので、風呂の入浴者は文字情報を見たり消したりするためのスイッチ操作を強いられることなく、入浴しながらの文字情報を楽しむことができる。
【0054】
第3の制御形態は、運転スイッチ35がオンの状態であっても表示画面32の表示を文字情報から給湯関連情報に切り替え表示する構成を前記第2の制御形態にさらに追加したものであり、運転スイッチ35がオフされたときに表示画面32を文字情報から給湯関連情報に切り替える点については第2の制御形態と同じである。この第3の制御形態を構築する場合は、図3の破線に示されるように、タイマ44等の時計機構や、カウンタ(カウンタ回路)45が併設される。
【0055】
この第3の制御形態においては、画面切替表示制御部42は運転スイッチ35のスイッチオン信号を受けて表示制御部41に文字情報の表示を指令し、表示画面32に文字情報を表示させる。そして、運転スイッチ35がスイッチオンされたとき(表示画面32に文字情報が表示されたとき)にタイマ44に予め設定した時間(例えば4時間)のタイマ動作を行なわせ、タイムアップにより予め設定した時間が経過したときに表示画面32の表示を文字情報から給湯関連情報に切り替え指令する。
【0056】
この場合、文字情報から給湯関連情報への表示切り替え指令はその時間に基いた切り替え構成と併用して又はそれとは別個独立させた文字情報の繰り返し表示回数によって行なう構成とすることも可能である。文字放送の文字情報は同じ情報が繰り返し放送されるのが一般的であり、そこで、カウンタ45に文字情報が繰り返し表示された回数をカウントさせ、そのカウント値が予め与えられた設定値に達したときに表示画面32の表示を文字情報から給湯関連情報に切り替え指令する。
【0057】
この第3の制御形態においては、運転スイッチ35がスイッチオンされている状態であっても、運転スイッチ35がオンされてから入浴が済んで浴室内での文字情報が利用されなくなる頃には自動的に表示画面32の表示が文字情報から給湯関連情報に切り替わるので、便利である。
【0058】
第4の制御形態は、自動スイッチ36のスイッチオン操作に連動させて文字情報の表示を指令する。そして、湯張りが完了したときに(保温動作の開始時に)タイマ44に予め設定した時間(例えば4時間)のタイマ動作を行なわせ、タイムアップにより予め設定した時間が経過したときに表示画面32の表示を文字情報から給湯関連情報に切り替え指令するものである。自動スイッチ36をオン操作しての自動湯張りの動作においては、湯張りが完了したときに、保温動作が開始するが、本実施形態例においては、保温動作が解除されても湯張りが完了してから予め設定した時間が経過するまでは文字放送の文字情報が表示画面32に表示され、その時間が経過したときに給湯関連情報の表示に切り替わる。
【0059】
この第4の制御形態において、自動スイッチ36がスイッチオンされるということは、浴槽26への湯張りが開始するときであり、このときに風呂リモコン装置1の表示画面32が自動的に文字情報の表示に切り替えられるので、湯張りが完了して人が入浴するときに表示画面32の表示を文字情報の表示に切り替えるためのスイッチ操作は不要となり、入浴者は風呂に浸って気持ちよく文字情報を楽しむことができる。また、湯張り完了後、人が入浴終了する時間(予め設定した時間)が経過したときには表示画面32の画面は自動的に給湯関連情報に切り替わるので、入浴した人は入浴後に表示画面32の表示をスイッチ操作によって給湯関連情報に切り替える必要はなく、使い勝っての上で非常に便利である。特に、湯張り完了時からの時間で文字情報から給湯関連情報に切り替わる時間が設定されるので、人が入浴終了されるまでの時間設定が正確となり、その切り替わり時間のタイミングを適切に設定することが可能となる。
【0060】
自動スイッチ36がオン操作されて自動運転が行なわれると、湯張りから保温にかけての連続した動作が行われるが、使用者によっては、省電力を優先し、保温の動作は不要と判断して湯張りが終了した時点或いは保温動作中に自動スイッチ36が手動操作によってオフされることがある。この場合、自動スイッチ36がオフされても、湯張り完了時から設定時間が経過していない限り、風呂リモコン装置1の表示画面32に文字情報が表示されているので、支障なく文字情報を楽しむことができる。この場合、自動スイッチ36が手動操作によってオフされたときには、そのスイッチオフ時から予め定めた設定の時間が経過したときに文字情報表示から給湯関連情報の表示に切り替えるようにしてもよい。この場合は、例えば、自動スイッチ36がオフされたときに、画面切替表示制御部42はタイマ44に設定時間のタイマ動作を指令し、タイマ44からタイムアップ信号を受けたときに給湯関連情報の表示を表示制御部41に指令して表示画面32の表示を文字情報から給湯関連情報へ切り替えればよい。
【0061】
第5の制御形態は、各種のスイッチ操作とは全く無関係に、人が浴槽に入浴していることを自動検出し、その時間だけ自動的に文字情報の表示指令を行なうものである。そのため、この第5の制御形態においては、画面切替表示制御部42には人が浴槽26に入ったとき(入浴)と出たとき(出浴)を水位変動によって検出するための水位変動の判定基準値が与えられている。入浴検知の判定基準値としては、例えば、基準時間(例えば20秒間)に浴槽水位の上昇が基準値(例えば3cm)以上という判定値で与えられ、また、出浴検知の判定基準値としては、例えば、基準時間(例えば20秒間)に浴槽水位の下降が基準値(例えば3cm)以上という判定値で与えられる。
【0062】
画面切替表示制御部42は時計機構(図3の例ではタイマ44)により、水位センサ20の水位検出情報に基き水位の変動が生じたときにタイマ44にタイマ動作を開始させ、基準時間内に水位の変動量が基準値に達しているか否かを判断し、水位上昇の変動量が水位上昇の基準値に達したときには人が浴槽に入浴したものと判断して表示制御部41に文字情報の表示を指令する。一方、水位下降の変動量が水位下降の基準値に達したときには人が浴槽から出浴したものと判断して表示制御部41に文字情報から給湯関連情報への切り替え表示指令を行なう。
【0063】
この第5の制御形態においては、人が浴槽に入浴しているときのみ風呂リモコン装置1の表示画面32に自動的に文字情報が表示されるので、入浴者は浴槽に浸かってゆったりした気分で文字情報を楽しむことができる。また、入浴者が浴槽から出浴したときには、入浴者は洗い場で体を洗ったり、シャワーを浴びたり、浴室から出る場合であり、文字情報を見ない状況であり、このときには、文字情報は給湯関連情報に自動的に切り替わり、利用されない文字情報が表示され続けることを防止できる上に、文字情報を最も利用される時間に限って最も効率的に表示することができる。
【0064】
なお、第5の制御形態の上記例では、人が浴槽から出浴したことが検知されたときには直ちに文字情報から給湯関連情報への切り替え表示指令を行なったが、これとは異なり、人が浴槽から出浴したことを検知したときから予め定めた所定時間が経過したときに文字情報から給湯関連情報への切り替え表示指令を行なう構成としても良い。
【0065】
第6の制御形態は、人の浴槽への入浴と出浴とを水位センサ20による水位検出情報に代えて、図1に示されるように、浴槽26の上方を検出領域とする人検知センサ46を浴室側壁30等に設置し、この人検知センサ46による人の入浴検知と出浴検知の検出信号(検知信号)によって表示画面32の文字情報の表示指令と、給湯関連情報への切り替え表示とを指令するものであり、それ以外の構成は前記の第5の制御形態と同じであり、第5の制御形態と同様の効果を奏する。
【0066】
人検知センサ46は例えば、遠赤外線センサによって構成され、人から放射される遠赤外線を感知して入浴と、出浴を検出(感知)する。画面切替表示制御部42は人検知センサ46から人の入浴検出信号を受けたとき、つまり、人検知センサ46の出力を遠赤外線の変化量の入浴検知のしきい値と比較し、センサ出力がしきい値を越えたときに人が浴槽に入浴したものと判断し、文字情報の表示を表示制御部41に指令し、人検知センサ46から出浴検出信号を受けたとき、つまり、センサ出力がしきい値を下回ったときに浴槽から出浴したものと判断し、表示制御部41に文字情報から給湯関連情報への切り替え表示を指令する。
【0067】
なお、第6の制御形態の上記例においても、人が浴槽から出浴したことが検知されたときには直ちに文字情報から給湯関連情報への切り替え表示指令を行なったが、これとは異なり、人が浴槽から出浴したことを検知したときから予め定めた所定時間が経過したときに文字情報から給湯関連情報への切り替え表示指令を行なう構成としても良いことは上記第5の制御形態の場合と同様である。
【0068】
第7の制御形態は、浴槽への入浴と出浴の検出に代えて、浴室28の入室と退室を検出して文字情報の表示と給湯関連情報への切り替え表示を指令するようにしたものであり、それ以外の構成は前記第5および第6の制御形態と同様である。この制御形態を行なうために、図1に示されるように、浴室入口29を検出領域とする人検知センサ52を浴室28内(又は浴室入口29の外側)に設置し、この人検知センサ52によって人の浴室28への入室と退室を検出する。この人検知センサ52の構成は前記の人検知センサ46と同じように赤外線センサ等が用いられる。
【0069】
この制御形態においては、画面切替表示制御部42は人検知センサ52から人の浴室への入室検出信号を受けたときに表示制御部41に文字情報の表示指令を行い、人検知センサ52から人の浴室からの退室検出信号を受けたときに表示制御部41に文字情報から給湯関連情報への切り替え表示を指令することとなる。この第7の制御形態においては、人が浴室28に入室したときに自動的に風呂リモコン装置1の表示画面32に文字情報が表示されるので、風呂の入浴者は文字情報を見るためのスイッチ操作を行なうことなく浴槽に浸かりながらゆったりした気分で文字情報を楽しむことができる。また、人が浴室28から退室して文字情報が利用されなくなったときには、自動的に給湯関連情報に切り替わるので、誰も見ていない文字情報が引き続き表示されたまま放置される事態を避けることができる。
【0070】
この第7の制御形態の上記例においては、人が浴室から退室したことが検知されたときには直ちに文字情報から給湯関連情報への切り替え表示指令を行なったが、これとは異なり、人が浴室から退室したことを検知したときから予め定めた所定時間が経過したときに文字情報から給湯関連情報への切り替え表示指令を行なう構成としても良いものである。
【0071】
第8の制御形態は、浴室28内に人が居ることを風呂リモコン装置1のマイク33の集音の音量によって検出し、人の浴室利用が検出されたときに表示制御部41に文字情報の表示を指令するものである。このため、画面切替表示制御部42には人の浴室利用を判定するための基準音量レベルがメモリ47に与えられている。マイク33は浴室内での人の話し声や、シャワー音等の風呂の利用時に発生する音量を集音し、その音量検出信号を画面切替表示制御部42に加える。
【0072】
画面切替表示制御部42はそのマイク33から加えられる集音音量とメモリ47から読み出した基準音量レベルとを比較回路(図示せず)で比較し、集音音量が基準音量レベルを上回ったときに人が浴室利用をしているものと判断し、表示制御部41に文字情報の表示を指令する。その一方で、画面切替表示制御部42は浴室利用を検出したときにタイマ44に予め設定された時間のタイマ動作を指令し、タイマ44からその時間のタイムアップ信号を受けたときに表示制御部41に給湯関連情報への切り替え表示を指令する。上記タイマ動作の時間としては、例えば、人が入浴時に浴室に居る時間(例えば、30分)で与える。
【0073】
この第8の制御形態においては、人が浴室を利用している時間には風呂リモコン装置1の表示画面32に自動的に文字情報が表示されるので、風呂の利用者は文字情報を見るためのスイッチ操作を行なうことなくゆったりした気持ちで、浴槽26に浸かりながら文字情報を楽しむことができる。人が浴槽26に浸かっているときは静かとなるが、人が浴室28に入るときの開戸の音や、話し声や、浴槽26に入る前のシャワー使用の音によって、文字情報が表示された後は、設定時間その文字情報が引き続き表示画面32に表示されているので、人が浴槽に浸かっている静かな時間においても文字情報が給湯関連情報に切り替わることがなく、浴槽に浸かってゆったりした気分で文字情報を楽しむことができる。
【0074】
また、文字情報が表示されてから、設定の時間が経過した後は自動的に文字情報から給湯関連情報に切り替わるので、浴室28に誰も居ない状態で、利用されない文字情報が引き続き表示される事態を避けることができる。
【0075】
本発明に係る風呂リモコン装置の実施形態例においては、上記の第1〜第8の制御形態のうちの1つ又は仕様に応じて2つ以上の制御形態の構成が風呂リモコン装置1に構築される。
【0076】
次に、画面切替表示制御部42による文字情報非表示時における画面表示切替制御の第2の実施の形態を説明する。上記の第1〜第8の制御形態においては、表示画面32を文字情報表示から当該文字情報の非表示状態に切り替える場合には給湯関連情報を表示してこれを文字情報の非表示モードの動作状態としたが、この文字情報非表示時の第2の実施の形態においては、上記した給湯関連情報の表示動作モード時には風呂リモコン装置1のFM文字放送受信部40の電源と表示制御部41、表示画面32等の情報表示の回路駆動の電源との一方又は両方の電源(少なくとも一方の電源)を遮断し、省電力モードの状態とし、表示画面32には文字情報も給湯関連情報も表示しない構成とするものである。それ以外の文字情報を表示する時の表示制御形態は前記の第1〜第8の制御形態の場合と同様である。
【0077】
この第2の実施の形態においては、図3の鎖線に示されるように風呂リモコン装置1に省電力モードの動作を実行する手段として、上記回路駆動の電源遮断回路48を設け、前記した第1〜第8の制御形態において給湯関連情報の表示と同じタイミングになったときに画面切替表示制御部42は電源遮断回路48に電源の遮断指令を加え、電源遮断回路48にFM文字放送受信部40又は表示制御部41や表示画面32等の回路駆動の電源を遮断させる。この電源遮断の省電力モードの動作を行ない表示画面32には情報が何も表示されない非表示の動作モードとする。なお、文字情報の表示タイミングとなった時にはFM文字放送受信部40の電源はオンに復帰される。
【0078】
この第2の実施形態においては、文字情報の非表示時(文字情報の非表示動作モード時)には回路駆動の電源が遮断されるので、その分、電力の省エネルギーを達成することができる。
【0079】
なお、この第2の実施形態例において、保温動作状態で、1人目が入浴して出浴するときに、自動スイッチ36をオフする場合がある。この場合は、画面切替表示制御部42が前記第4の制御形態をとる場合、一例として、画面切替表示制御部42は、自動スイッチ36がオフされたときから所定時間を経過したときに画面切替表示制御部42は電源の遮断指令を電源遮断回路48に加えて動作モードを文字情報の表示動作モードから省電力モードに切り替えるが、2人目が入浴して自動スイッチ36がオンされたときには、保温動作が再開するとともに、画面切替表示制御部42は省電力モードから文字情報の表示動作モードへ切り替え制御する。また、画面切替表示制御部42の表示切替制御の一例として、省電力モードの動作時に文字放送スイッチ37がオンされたときも画面切替表示制御部42は省電力モードから文字情報の表示動作モードへ切り替え制御する構成としても良い。
【0080】
次に、画面切替表示制御部42による文字情報非表示時における画面表示切替制御の第3の実施の形態を説明する。前記の第2の実施の形態においては文字情報の非表示時には省電力モードにして回路駆動の電源を遮断し、表示画面32に情報を非表示としたが、この文字情報非表示の第3の実施形態は、文字情報の非表示時には給湯関連情報を表示する場合と回路駆動の電源を遮断して情報を非表示にする場合を混在する構成としたものであり、それ以外の構成は前記第2の実施の形態と同様である。この第3の実施の形態においては、画面切替表示制御部42に、少なくとも文字情報の非表示動作時に給湯関連情報を表示する動作タイミングの情報が予めメモリ47に与えられる。例えば、給湯関連スイッチ群38の追い焚きスイッチ(追い焚き動作の指令スイッチ)がオンされている動作状態時や、人が浴槽26から出浴されたことが検出されたときの動作状態時等が給湯関連情報を表示する動作タイミングの情報として与えられている。
【0081】
画面切替表示制御部42は文字情報の非表示動作状態となったときに、現在の動作状態時がメモリ47に与えられている給湯関連情報を表示する動作状態時の動作に含まれるか否かを判断し、給湯関連情報を表示する動作タイミングに属する時には給湯関連情報の表示を表示制御部41に指令し、それ以外の文字情報非表示の動作時の場合は省電力モードの動作状態と判断して電源遮断回路48に電源遮断を指令し、表示画面32に何も表示されない文字情報の非表示状態に制御する。
【0082】
次に、図4のフローチャートに基いて、文字情報の非表示動作時に給湯関連情報を表示する場合と省電力モードとする場合を混在させた風呂リモコン装置1の表示動作の一例を説明する。ステップ100で自動スイッチ36がオンされ、ステップ101で表示画面32には給湯関連情報が表示される。ステップ102で運転スイッチ35がオンされてから5分が経過したか否かが判断され、5分経過したときに省電力モードとなり、表示画面32の給湯関連情報はステップ103で非表示となる(ステップ102、103の動作は省略されてもよい)。ステップ104では、湯張りが完了し、保温動作が開始する。
【0083】
ステップ105で、水位センサ20の水位検出情報により人の入浴(浴槽への入浴)が検出(感知)されたか否かが判断される。人の入浴が検出されたときには、ステップ106で表示画面32に文字情報の表示が行なわれる。ステップ107で追い焚きスイッチがオンされたか否かが判断され、追い焚きスイッチがオンされていないときにはステップ108で、水位センサ20による水位検出情報に基き、浴槽26から人が出浴されたか否かが判断される。
【0084】
人の出浴が判断されない場合は、出浴が判断されるまで引き続きステップ108で人の出浴の検出が継続される。ステップ109では保温開始時(湯張り完了時)から設定時間の4時間が経過したか否かが判断され、4時間が経過されているときにはステップ110で保温動作が終了する。4時間が経過しない場合は、ステップ105に戻り、次の人の入浴検知が行なわれる。
【0085】
前記ステップ105で浴槽への入浴が検出されないときは、ステップ111で湯張り完了時から設定時間の5分が経過したかが判断され、湯張り完了から5分を経過しても浴槽への入浴が検出されないときはステップ112で表示画面32は省電力モードでの非表示状態となる。前記ステップ108で、浴槽からの出浴が検出されたときには、ステップ114で表示画面32は給湯関連情報の表示に切り替わる。そして、ステップ113で湯張り完了時点から保温時間の4時間が経過したか否かが判断され、4時間を経過しないときにはステップ105に戻り、次の人の入浴検出の動作状態となる。4時間を経過したときには表示画面32は省電力モードによる非表示状態となる。
【0086】
前記ステップ107で、追い焚きスイッチのオンが検知されたときには、ステップ116で表示画面32の表示は給湯関連情報に切り替わり、ステップ117で追い焚きスイッチがオフされるか又は追い焚きが終了するまで、表示画面32の表示は給湯関連情報の表示を維持し、追い焚きスイッチがオフされるか又は追い焚きが終了したときであって、既に、ステップ105で入浴が検知された者が出浴しているときはステップ105に戻り、次の入浴者の検出動作状態となる。また、追い焚きスイッチがオフされるか又は追い焚きが終了したときステップ105で入浴が検知された者が未だ出浴していないときには、ステップ108の出浴検知の動作に移行する。
【0087】
なお、ステップ110での保温終了後、ステップ118で入浴が検知されたときには、ステップ120で表示画面32に文字情報が表示され、ステップ118で入浴が検知されないときはステップ119での省電力モードの動作となり、表示画面32は非表示状態となる。
【0088】
次に本発明に係る給湯装置の実施の形態を説明する。本実施形態の給湯装置は図5に示されるように、風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2とが信号接続されているものであり、風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2の一方又は両方が本発明の上記実施形態のリモコン装置の構成を有している(この例においては、風呂リモコン装置1に本発明の上記実施形態のリモコン装置の構成が装備されているものとして説明を進める)。本実施形態の給湯装置は、給湯機能、自動湯張り機能、保温機能を具備し、必要に応じ保水機能をも具備するもので、ガスを燃料とした燃焼加熱により湯を作り出しこれら各機能の動作を行うものであり、給湯装置の制御装置3以外の構成は様々な公知の構成を採り得る。なお、これら、給湯機能、自動湯張り機能、保温機能、保水機能の説明は前述した図5の説明と同様であるので、重複説明は省略する。
【0089】
本実施形態例の給湯装置27の特徴的なことは、制御装置3に風呂リモコン装置1の表示画面32の文字情報の表示形態と関連させて給湯燃焼制御の制御形態を可変する構成としたことであり、それ以外の制御装置3の構成は従来のものと同様である。すなわち、風呂リモコン装置1や、台所リモコン装置2の運転スイッチ(給湯運転スイッチ)35がオンされていて、給湯単独運転を行うときには制御装置3の燃焼制御回路は台所リモコン装置2で設定された給湯設定温度に基いて制御装置3の給湯温度がその給湯設定温度となるように給湯バーナ10の燃焼熱量(ガス供給量)を制御し、自動スイッチ36がオンされて湯張り運転を行うときには制御装置3の燃焼制御回路は風呂リモコン装置1で設定された風呂設定温度(湯張り設定温度)に基いて制御装置3の給湯温度がその風呂リモコン装置1で設定された風呂設定温度(湯張り設定温度)となるように給湯バーナ10の燃焼熱量(ガス供給量)が制御されるもので、給湯単独運転と湯張り運転の動作は従来例と同じであるが、風呂リモコン装置1の表示画面32に文字情報が表示されているモード動作時の場合には風呂リモコン装置1で設定された給湯設定温度を台所リモコン装置2で設定された給湯設定温度よりも優先し、風呂リモコン装置1で設定された給湯設定温度に基いた給湯動作を行ない、前記風呂リモコン装置1の表示画面32が文字情報の非表示状態の時(給湯関連情報が表示されていて文字情報が表示されていないとき以外に省電力モード動作によって文字情報が表示されていない場合を含む)には台所リモコン装置2で設定されている給湯設定温度を風呂リモコン装置1で設定されている給湯設定温度よりも優先し、台所リモコン装置2で設定された給湯設定温度に基いた給湯動作を行なう構成としたものである。
【0090】
この構成とすることにより、表示画面32に文字情報が表示されている動作状態においては、浴室での湯の使用が想定されることから、浴室で使用する湯温(風呂リモコン装置1で設定された給湯設定温度の湯温)を台所で使用する給湯設定温度の湯温(台所リモコン装置2で設定される給湯設定温度の湯温)に優先させてその風呂リモコン装置1による給湯設定温度の湯温の湯を給湯させることにより、浴室での湯の使い勝手を良くすることができる。その一方において、表示画面32が文字情報の非表示動作状態の場合は、浴室での湯の使用よりは台所での湯の使用が想定されることから、台所リモコン装置2で設定される給湯設定温度の湯を給湯させることにより、台所での湯の使い勝手を良くすることができるものである。
【0091】
なお、上記例では、風呂リモコン装置1を本発明の上記実施形態のリモコン装置の構成としたが、台所リモコン装置2を本発明の上記実施形態のリモコン装置の構成としてもよく、その場合も、台所リモコン装置2の表示画面32の表示が文字情報の表示動作状態であるか文字情報の非表示動作状態であるかの状況に応じて同様に風呂リモコン装置1で設定された給湯設定温度と台所リモコン装置2で設定された給湯設定温度との優先関係が決定されるものである。
【0092】
なお、本発明は上記の実施の形態例に限定されず、様々な実施の形態を採り得る。例えば、本実施形態の給湯装置はガスを燃料とした装置としたが石油を燃料とした給湯装置でもよく、又は、電気温水器等でもよい。また、上記実施形態例では、給湯装置は給湯機能、湯張り機能、保温機能、保水機能、追い焚き機能を具備しているが、これらの全ての機能を具備していなくてもよく、他の機能を具備していてもよく、少なくとも給湯機能を具備していればよい。
【0093】
給湯単機能の給湯装置においても、給湯の湯は浴室と台所等の浴室以外の場所へ供給されており、浴室へ供給される湯の一部は浴槽へ滴下されて湯が張られるようになっている。この場合においても、図1に示すように人検知センサ52による浴室への入室検知によって人の入浴を検知することが可能であり、上記画面切替表示制御部42の第7の制御形態のように、浴室への入室が検知されたときには表示画面32に文字情報が表示され、退室が検知されたとき又は退室が検知されたときから所定時間が経過した後に、文字情報の非表示状態になるので、文字情報の表示動作時には風呂リモコン装置1で設定した給湯設定温度を優先して給湯を行い、文字情報の非表示動作時には台所リモコン装置2で設定した給湯設定温度を優先して給湯を行なう構成とすることができる。
【0094】
同様に、画面切替表示制御部42の第8の制御形態の場合にも、マイク33の集音の音量によって人の浴室利用を検知して表示画面32に文字情報の表示を指令しており、この場合も、文字情報の表示動作時には風呂リモコン装置1で設定した給湯設定温度を優先して給湯を行い、文字情報の非表示動作時には台所リモコン装置2で設定した給湯設定温度を優先して給湯を行なう構成とすることができる。このように、給湯単機能の給湯装置の場合においても、入浴(浴室入室)や出浴(浴室退室)を検出又は推定する手段を設けて文字情報の表示とその非表示を制御する構成とすることにより、文字情報の表示動作時には風呂リモコン装置1で設定した給湯設定温度を優先して給湯を行い、文字情報の非表示動作時には台所リモコン装置2で設定した給湯設定温度を優先して給湯を行なう構成とすることができる。
【0095】
また、上記の画面切替表示制御部42による表示画面32への切替表示の第8の制御形態においては、シャワーの集音量に基いて人が浴室28に入室したことを検出するようにしたが、シャワーの音量の情報に加え、シャワーの使用水量の情報を加味して人の浴室入室を検出するようにしてもよい。図5に鎖線で示したように、給湯管路11に水量制御弁49が設けられ、給湯管路11から分岐した分岐路50を通してシャワー51(図1参照)に湯が供給されるが、一般に、シャワーの使用時には水量制御の弁は全開状態となって湯張りや台所での湯の使用量(単位時間当たりの使用量)よりも大流量の湯が使用される。
【0096】
そのため、流量センサ12(図5参照)の検出流量を予め設定した基準流量と比較し、検出流量が基準流量を上回ったときにはシャワー51の使用状態であると判断できる。したがって、検出流量に基くシャワー使用の判定(判断を)をシャワー音によるシャワー使用の判断に加味することにより、シャワー使用の判断をより正確に行うことができる。この場合は、例えば、検出流量に基くシャワーの使用の検出と、シャワー使用音によるシャワー使用検出とが供に検出されたときにシャワー使用状態にあると判断すればよい。
【0097】
さらに、上記画面切替表示制御部42の情報切替表示の第4の制御形態においては、自動スイッチ36がオンされたとき(湯張り開始時)に表示画面32に文字情報を表示するようにしたが、自動スイッチ36がオンされて開始する自動運転の予め指定した動作位置(動作進行位置)で表示画面32を給湯関連情報の表示から文字情報への表示に切り替えるようにしても良い。自動運転の予め指定した動作進行位置としては、例えば、(a)湯張り終了5分前、(b)湯張り終了時、(c)湯張り終了後の追い焚き終了時、等のように適宜の動作を自動運転の動作進行位置として指定することができ、この場合は、画面切替表示制御部42は自動運転の動作がこの指定された動作進行位置になったときに表示画面32の表示を給湯関連情報の表示から文字情報の表示へ切り替えるための指令を出力するように構成すればよい。
【0098】
また、この情報切替表示の第4の制御形態においては、文字情報の表示から給湯関連情報への切替タイミングを湯張り終了時から予め設定した時間が経過したときとしたが、それ以外に、湯張り開始時(自動スイッチ36のオン時)、湯張り終了5分前、湯張り終了後の追い焚き終了時、等のように適宜の自動運転の指定した動作位置から予め設定した時間が経過したときに文字情報の表示から給湯関連情報の表示へ表示画面32の表示を切替制御する構成としてもよい。
【0099】
さらに、上記の実施形態例では、FM文字放送受信部40は風呂リモコン装置本体の筐体ケース31内に形成したが、この回路40は給湯装置27側、より具体的には給湯装置27の制御装置3側に形成しても良く、また、必要に応じ、画面切替表示制御部42や、表示制御部41の回路も同様に制御装置3側に形成してもよい。
【0100】
さらに、上記の実施形態例では、浴槽水位の検出を行う水位センサを圧力センサを用いて構成したが、水面の高さを反射波によって検出したり、フロートの上下移動位置で検出する等、圧力センサ以外の様々な公知の水位検出手段によって構成してもよい。
【0101】
さらに、表示画面32の文字情報の表示はスクロール方式としたが、例えば、文章の全文を一括表示する方式としたり、文章を区切って表示する方式とする等、スクロール以外の構成でもよい。
【0102】
さらに、画面切替表示制御部42による文字情報非表示時における画面表示切替制御の第3の実施の形態では、画面切替表示制御部42のメモリ47に、給湯関連情報の表示を指令する動作状態の情報を与え、それ以外の動作状態の時には省電力モードの動作状態であると判断する構成としたが、メモリ47に省電力モードの動作を指令する動作状態の情報をも与えて、風呂リモコン装置1の動作状態がその省電力モードの動作を指令する動作状態にあるときに省電力モードの動作を指令するようにしてもよい。
【0103】
さらに、FM文字放送受信部40は一度受信したニュース等を蓄えるRAMや文字フォントを記憶するROMと一体のものとしてもよい。
【0104】
さらに、上記実施形態例においては、風呂リモコン装置を対象にして本発明を説明したが、本発明は浴室以外の場所に設置されるリモコン装置(例えば台所リモコン装置)にも適用されるものである。この場合は、前記した風呂リモコン装置1と同様の構成が浴室外リモコン装置(台所リモコン装置2等)に構築される。この場合、浴室外リモコン装置の構成を風呂リモコン装置1の構成と全く同じにしてもよいが、前述した画面切替表示制御部42の情報切り替え表示の第1〜第8の制御形態のうち、入浴に関連する第5〜第8の制御形態の構成は浴室外リモコン装置には設けずに、浴室外リモコン装置には第1〜第4の制御形態の1つ又は2つ以上を設ける構成としても良い。
【0105】
また、風呂リモコン装置1の場合は湯張り完了時にはその後人が入浴することが想定されるので、湯張り開始時(自動スイッチ36のオン時)から表示させていた文字情報を表示画面32に引き続き表示するが、浴室外リモコン装置の場合には、表示画面32に文字情報が表示されているときに湯張りが完了したときには画面切替表示制御部42に給湯関連情報の指令を出力させて文字情報から給湯関連情報への表示に切り替えるようにしても良い。
【0106】
さらに、上記実施形態例において、給湯関連情報の表示動作モードとなったときに、給湯関連情報表示に代えて、時計表示としてもよく、又は給湯関連情報と時計表示の併記表示としてもよい。
【0107】
さらに、表示画面32に文字情報を表示する場合には、図2の一点鎖線で示すように、文字情報表示領域に文字情報を表示させるのに併せて、給湯燃焼表示Aと風呂燃焼表示Bの少なくとも一方を表示するようにしても良い。また、給湯装置が風呂リモコン装置1の給湯設定温度に従って運転されているのか、又は台所リモコン装置2で設定されている給湯設定温度に従って運転されているのかの区別表示(優先表示)を行うようにしても良い。
【0108】
さらに、文字情報とラジオ等の音声情報とが多重送信される放送を利用する場合には、例えば、初めて文字放送スイッチ37を押すと文字情報表示とラジオ等の音声提供とを行ない、次に、文字放送スイッチ37を押すと文字情報のみの表示を行ない、次に、文字放送スイッチ37を押すとラジオ等の音声提供を行ない、次に文字放送スイッチ37を押すと文字情報と音声提供の両方がオフする動作を行い、文字放送スイッチ37を押すごとに行われるこれら一連の動作を繰り返し行う構成としてもよい。
【0109】
さらに、上記の各実施形態例では文字情報を表示画面32に表示するようにしたが、文字情報以外に画像情報、web情報などを表示してもよい。
【0110】
さらに、上記の各実施形態例では、文字放送はFM多重文字放送としたが、本発明はAM多重文字放送や、TV多重文字放送にも適用でき、これらの各多重文字放送の文字情報を表示画面32に表示する構成としてもよい。
【0111】
さらに、上記の各実施形態例では、画面切替表示制御部42は表示画面32の表示の切替指令を発して表示画面32の表示を切替制御する構成としたが、切替指令を発するのに代え、上書き指令による上書きで表示画面32の表示の切替を制御してもよい。
【0112】
さらに、表示画面32は、ドットマトリックス、蛍光管表示、LED、液晶、ブラウン管等どれでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本発明が適用されている風呂リモコン装置1の浴室配置形態を給湯装置27の配置と供に示す説明図である。
【図2】本実施形態例における風呂リモコン装置1の外観構成の説明図である。
【図3】本実施形態例の風呂リモコン装置1の回路構成を各種のセンサと供に示すブロック図である。
【図4】本実施形態例の風呂リモコン装置の文字情報表示とその非表示の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】風呂リモコン装置1が信号接続されて使用される給湯装置の構成説明図である。
【符号の説明】
【0114】
1 風呂リモコン装置
20 水位センサ
27 給湯装置
28 浴室
32 表示画面(表示部)
33 マイク
35 運転スイッチ
36 自動スイッチ
37 文字放送スイッチ
38 給湯関連スイッチ群
41 表示制御部
42 画面切替表示制御部
46 人検知センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給湯機能を具備した給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なうリモコン装置において、オン操作によって給湯装置の遠隔操作を可能状態に設定し、オフ操作によってその遠隔操作の可能状態を解除する運転スイッチと、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は前記運転スイッチがオンされたときに文字情報の表示を指令し、運転スイッチがオフされたときには前記給湯関連情報の表示を指令し、運転スイッチのオン・オフ操作のタイミングに連動させて文字情報と給湯関連情報との切り替えを制御する構成としたことを特徴とするリモコン装置。
【請求項2】
給湯機能を具備した給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なうリモコン装置において、オン操作によって給湯装置の遠隔操作を可能状態に設定し、オフ操作によってその遠隔操作の可能状態を解除する運転スイッチと、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は前記運転スイッチがオンされたときに文字情報の表示を指令し、運転スイッチがオンの状態であっても文字情報の表示時間が予め設定した時間を経過したとき又は文字情報の繰り返し表示回数が予め設定した回数に達したときと、運転スイッチがオフされたときには前記給湯関連情報の表示を指令する構成としたことを特徴とするリモコン装置。
【請求項3】
給湯機能を具備した給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なうリモコン装置において、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記文字情報の表示と非表示を選択する文字放送スイッチと、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は、前記文字放送スイッチがオンされたときに文字情報の表示を指令し、文字放送スイッチがオフされたときには前記給湯関連情報の表示を指令し、文字放送スイッチのオン・オフ操作のタイミングに連動させて文字情報と給湯関連情報との切り替えを制御する構成としたことを特徴とするリモコン装置。
【請求項4】
給湯機能と浴槽への自動湯張り機能とを具備した給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なうリモコン装置において、オン操作によって給湯装置の湯張り動作と該湯張り動作の後の浴槽内の湯の保温動作との自動運転を行なう自動スイッチと、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は前記自動スイッチがオンされたとき又はその自動スイッチオンにより開始する自動運転の動作のうちの予め指定した動作進行位置で文字情報の表示を指令し、自動スイッチがオンされたとき又はその自動スイッチオンにより開始する自動運転の動作のうちの予め指定した動作進行位置から予め設定した時間が経過したときに前記給湯関連情報の表示を指令して表示情報を文字情報から給湯関連情報へ切り替える構成としたことを特徴とするリモコン装置。
【請求項5】
給湯機能と浴槽への自動湯張り機能とを具備し、浴槽の水位を検出する浴槽水位検出手段を有する給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なう浴室設置のリモコン装置において、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は前記浴槽水位検出手段が人の浴槽への入浴による水位上昇を検出したときに文字情報の表示を指令し、人が浴槽から出ることによる水位下降を検出したとき又はその水位下降を検出したときから所定時間経過後に前記給湯関連情報の表示を指令して表示情報を文字情報から給湯関連情報へ切り替える構成としたことを特徴とするリモコン装置。
【請求項6】
給湯機能を具備する給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なう浴室設置のリモコン装置において、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は浴室に設置されて人の浴槽への入浴を検出する人検知センサのセンサ出力に基き人の浴槽への入浴を検出したときに文字情報の表示を指令し、人が浴槽から出たことを検出したとき又は人が浴槽から出たことを検出したときから所定時間経過後に前記給湯関連情報の表示を指令して表示情報を文字情報から給湯関連情報へ切り替える構成としたことを特徴とするリモコン装置。
【請求項7】
給湯機能を具備する給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なう浴室設置のリモコン装置において、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は人の浴室への入室を検出する人検知センサのセンサ出力に基き人の浴室への入室が検出されたときに文字情報の表示を指令し、人が浴室から出たことが検出されたとき又は人が浴室から出たことが検出されたときから所定時間が経過した後に前記給湯関連情報の表示を指令して表示情報を文字情報から給湯関連情報へ切り替える構成としたことを特徴とするリモコン装置。
【請求項8】
給湯機能を具備する給湯装置の回路に信号接続されて該給湯装置の遠隔操作を行なう浴室設置のリモコン装置において、浴室内の音を集音するマイクと、給湯設定温度を含む給湯関連情報と放送信号に含まれる文字情報とを切り替え表示する表示部と、前記給湯関連情報と文字情報との相互の画面切り替えとその切り替えタイミングを指令制御する画面切替表示制御部と、この画面切替表示制御部の指令に応じて前記表示部の文字情報の表示と給湯関連情報の表示との切り替え表示を制御する表示制御部とを有し、前記画面切替表示制御部は前記マイクの集音情報に基き人の浴室利用を検出したときに文字情報の表示を指令し、人の浴室利用の検出時から予め設定した時間が経過したときに前記給湯関連情報の表示を指令して表示情報を文字情報から給湯関連情報へ切り替える構成としたことを特徴とするリモコン装置。
【請求項9】
文字放送を受信する受信部が設けられ、表示部に給湯関連情報の表示を指令する文字情報の非表示指令時には前記文字放送の受信部の回路駆動と情報表示の回路駆動との少なくとも一方の電源をオフし、表示部を非表示状態にする省電力モードの動作状態とする手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載のリモコン装置。
【請求項10】
文字放送を受信する受信部が設けられ、表示部に給湯関連情報の表示を指令する文字情報の非表示指令時には前記文字放送の受信部と情報表示の回路駆動との少なくとも一方の電源をオフし、表示部を非表示状態にする省電力モードの動作状態とする手段が設けられ、また、画面切替表示制御部には少なくとも文字情報の非表示指令時に給湯関連情報の表示を指令する動作状態の情報が予め与えられており、画面切替表示制御部は文字情報の非表示指令時にリモコンの動作状態が給湯関連情報の表示を指令する動作状態にあるときには給湯関連情報の表示を指令し、それ以外の文字情報の非表示指令の動作状態にあるときには表示部の表示を非表示とする省電力モードの動作を指令する構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載のリモコン装置。
【請求項11】
文字放送を受信する受信部が設けられ、この受信部は、リモコン装置本体の筐体内又は給湯装置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1つに記載のリモコン装置。
【請求項12】
給湯機能を具備する給湯装置において、該給湯装置には風呂リモコン装置と台所リモコン装置とが信号接続され、この風呂リモコン装置は請求項5乃至請求項8の何れか1つに記載のリモコン装置によって構成され、前記給湯装置は指定された給湯設定温度に基いて給湯機能による給湯動作を行なう構成と成し、前記請求項5乃至請求項8の何れか1つに記載のリモコン装置の表示部に文字情報が表示されているモード動作時の場合には風呂リモコン装置の給湯設定温度を優先した給湯動作を行ない、前記請求項5乃至請求項8の何れか1つに記載のリモコン装置の表示部に給湯関連情報が表示されているモード動作状態の動作状態にあるときには台所リモコン装置の給湯設定温度を優先した給湯動作を行なう構成とした給湯装置。
【請求項13】
リモコン装置の表示部に文字情報が表示されているモード動作時の場合に行なわれる風呂リモコン装置の給湯設定温度を優先した給湯動作は、風呂リモコン装置の給湯設定温度が予め定めた所定温度以下の場合のみ行なわれることを特徴とする請求項12記載の給湯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−29631(P2006−29631A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−206172(P2004−206172)
【出願日】平成16年7月13日(2004.7.13)
【出願人】(000220262)東京瓦斯株式会社 (1,166)
【出願人】(000129231)株式会社ガスター (277)
【出願人】(000115854)リンナイ株式会社 (1,534)
【Fターム(参考)】