説明

リングバックトーン提供システム及びリングバックトーンサーバ装置

【課題】着信者が保有する楽曲コンテンツと、発信者が保有する楽曲コンテンツとの双方から、発信者が希望するコンテンツと属性情報が近い楽曲コンテンツを抽出し、リングバックトーンとして設定することを可能にして、リングバックトーンサービスの質の向上を図る。
【解決手段】携帯端末装置1Aから、着信者の携帯端末装置1Bへの発信を、MSC(移動通信交換局)2を介して行う。リングバックトーンサーバ装置4の楽曲推薦装置43は、MSC2からの要求により、RBT情報管理装置を介して、前記発信者が登録している楽曲コンテンツと、前記着信者が登録している楽曲コンテンツとの双方から、前記発信者の嗜好に適合した楽曲コンテンツを選択し、RBT音声・信号処理装置41にて前記楽曲コンテンツを再生し、該再生で得られた信号データを、同装置を介して前記発信者の携帯端末装置1Aに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリングバックトーン提供システム及びリングバックトーンサーバ装置に係り、特に、発呼者と着呼者の双方が保有する楽曲コンテンツの中から、発呼者が嗜好する楽曲コンテンツと属性情報の項目一致度の高い楽曲コンテンツを抽出し、リングバックトーンとして設定を行なうことができるリングバックトーン提供システム及びリングバックトーンサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯端末装置に対するサービス機能として、リングバックトーンサービスと呼ばれるサービスが普及している。このサービス機能では、リングバックトーン加入者である携帯端末装置等の発呼者(以下、「発信者」と呼称する)に、携帯端末装置等の着呼者(以下、「着信者」と呼称する)が提供し、かつリングバックトーンとして設定した楽曲コンテンツを、レガシートーンの代わりに、オフフック中、試聴させることができる。
着信者による、発信者へのリングバックトーンとなる楽曲コンテンツの設定方法に関しては、着信者が保有楽曲コンテンツの中から特定コンテンツを所定のルールに基づいて選んだ上で設定する方法が有るが、この方法以外の方法として、保有楽曲コンテンツ中からランダムに提供する方法も開発されている。
【0003】
しかしながら、上記のいずれの方法であっても、発信者の嗜好を十分に考慮してコンテンツの設定がなされたとは言えず、着信者側からの一方的なサービス機能となっていた。
このような事情は、リングバックトーンを提供するサービスにおいて、顧客満足度のみならず、提供するサービスの質の向上という観点からも、サービス利用者側とオペレータ側の双方にとって不利益をもたらすものであった。
リングバックトーンサービスに加入し、利用する側としては、従来、当該サービスを提供するRBTシステム上の個人ボックス内に、加入者自身が購入して作成を行なった楽曲コンテンツを保有している。加入者(発信者)は、この楽曲コンテンツの中から、着信者毎にリングバックトーンに適用するコンテンツを選択し、設定を行っている。これにより、発信者が着信者へ発信する際に、前記の設定されたコンテンツが再生される。
【0004】
より具体的には、この従来のリングバックトーンサービスにおいては、発信者毎に保有している再生楽曲コンテンツは、このサービスの加入者(着信者)に対応させて発信者毎に設定するか、若しくはシステム側のデフォルト設定により再生されるものである。
よって、これらの従来の楽曲コンテンツ設定方法では、必ずしも発信者の嗜好に合った楽曲コンテンツが、着信者によって設定されているとは限らない。
そこで、本発明に際しては、リングバックトーンサービスの加入者間で、発信者と着信者の双方の保有楽曲コンテンツの属性情報(コンテンツID、ジャンル、曲名、アーティスト名等)を解析することで、発信者が発信する際、楽曲推薦装置がサービス加入者IDにリンク付けされた電話番号と、ユーザIDを基に該発信者の保有楽曲コンテンツの属性情報を抽出することが1つの課題であった。
【0005】
このように構成すれば、着信者が保有する楽曲コンテンツの属性も同時に抽出し、発信者と着信者の双方の保有する楽曲コンテンツの中から、その属性情報が、発信者が希望するコンテンツの属性情報に近い楽曲コンテンツを抽出し、リングバックトーンとして設定を行なうことができるようにすることができる。
即ち、このような課題を解決すれば、発信者の嗜好に合った楽曲が設定されることで、リングバックトーンを提供するサービスの質を向上させることができる。
【0006】
この分野の公知技術として、例えば、特許文献1には、自分の趣味に合った音楽/音声を、相手を電話で呼び出している間に聴くことができる、呼び出しメロディーサービス方法等が開示されている。具体的には、3台の電話端末装置またはPCは、サービスプロバイダのサービスサイトにインターネットでアクセスし、好みの音楽又は音声を選択し、サービスノードにダウンロードし、発信電話番号及び着信電話番号に対応づけて設定を行うものとしている。また、2台の交換機またはIP交換機は、電話発信時に発信電話番号及び着信電話番号をサービスノードに通知し、また、電話着信応答時に発信者と着信者の電話端末間での通話処理が開始された旨をサービスノードに通知するものとし、このサービスノードは、発信電話番号及び着信電話番号に対応づけられた音楽又は音声を交換機を経由して発信者の電話端末に流すものとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−148198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記背景技術で述べた従来のリングバックトーン提供システムにあっては、上記のいずれの方法であっても、発信者の嗜好を十分に考慮してコンテンツの設定がなされたとは言えず、着信者側からの一方的なサービス機能となっているといった問題点が有った。例えば、前述の特許文献1に記載の技術では、リングバックトーンとして設定される楽曲コンテンツの範囲は、サービスプロバイダのサービスサイトが提供するコンテンツに限定されていた。
より具体的には、前述の特許文献1に記載の技術では、RBTサービスに加入する発信者が発信する際に、サービス加入者自身で相手側(着信者側)の番号毎に楽曲コンテンツを設定し、サービスプロバイダのサービスサイトを介して再生させることで、発信中に自己の設定した楽曲コンテンツを、リングバックトーンとして聴取することを可能とするサービスとなっていた。
【0009】
これに対し、本発明は、発着者のサービス加入が確認されると、発着者と着信者の双方が登録している楽曲コンテンツを検索し、この双方の楽曲コンテンツの属性情報を分析して、その項目の一致度の高さに基づいて、発信者の嗜好に近い楽曲コンテンツを抽出し、発信者へのリングバックトーンとして設定して、再生するものである。
【0010】
即ち、本発明に係るリングバックトーン提供システムにあっては、
(1) 発信者の端末装置と着信者の端末装置とが、本リングバックトーンサーバ装置に接続されているシステム構成において、まず、発信者の端末装置から着信者の端末装置に対して発信し、
(2) この発信を中継するリングバックトーンサーバ装置は、発信者と着信者の双方が保有する楽曲コンテンツを候補として、その属性情報が、発信者の嗜好に合致する(即ち、発信者が希望するコンテンツの属性情報との項目一致度が高い)楽曲コンテンツを抽出し、該楽曲コンテンツを設定して、発信者の端末装置へのリングバックトーンとして再生する、
ことを骨子としている。
【0011】
ここで、上記の楽曲コンテンツの属性情報には、コンテンツID、ジャンル、曲名、アーティスト名、アーティスト性別、作詞者、作曲者等の情報が含まれる。また、本サービス登録時に付与される電話番号、ユーザID等の基本情報も、双方の保有コンテンツにアクセスする目的で重要な役割を果たす。
また、コンテンツの設定優先度について、従来は、グループ別、年月日別、ランダムといった区分が存在していたが、本発明では、本システムで決定した楽曲コンテンツを最も優先度の高いコンテンツとして設定し、発信者のリングバックトーンとして登録する。
さらに、楽曲コンテンツに関して、本発明では、発信者と着信者の双方の嗜好をマッチングさせる際に、アーティスト名とジャンルとを重点項目としてマッチングさせている。
【0012】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、リングバックトーンサービスに加入している発信者と着信者において、発信者が着信者に発信した時に、リングバックトーンサーバ装置が、着信者が保有する楽曲コンテンツと、発信者が保有する楽曲コンテンツとの双方から、発信者が希望するコンテンツと属性情報が近い楽曲コンテンツを選択し、リングバックトーンとして設定・再生することを可能にして、リングバックトーンサービスの質の向上を図ることができるリングバックトーン提供システム及びリングバックトーンサーバ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明に係るリングバックトーン提供システムは、発信者の保有する楽曲コンテンツと、着信者の保有する楽曲コンテンツとを、それぞれ登録する登録手段と、楽曲コンテンツの再生を希望する前記発信者の携帯端末装置から、前記着信者の携帯端末装置への発信を、移動通信交換局を介して行う発信手段と、前記発信者が登録している楽曲コンテンツと、前記着信者が登録している楽曲コンテンツとの双方から、前記発信者の嗜好に適合した楽曲コンテンツを選択する選択手段と、前記楽曲コンテンツを再生する再生手段と、該再生で得られた信号データを、前記発信者の携帯端末装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係るリングバックトーンサーバ装置は、発信者の保有する楽曲コンテンツと、着信者の保有する楽曲コンテンツとを、それぞれ登録する登録手段を備え、さらに、楽曲コンテンツの再生を希望する前記発信者の携帯端末装置から、前記着信者の携帯端末装置への、移動通信交換局中継装置を介しての発信がなされた際に、前記移動通信交換局中継装置からの要求を受けて実行する手段として、前記発信者が登録している楽曲コンテンツと、前記着信者が登録している楽曲コンテンツとの双方から、前記発信者の嗜好に適合した楽曲コンテンツを選択する選択手段と、前記楽曲コンテンツを再生する再生手段と、該再生で得られた信号データを、前記発信者の携帯端末装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明のリングバックトーン提供システムによれば、楽曲コンテンツをリングバックトーンとして設定することを希望する発信者が嗜好する楽曲コンテンツの候補を、該発信者と着信者との双方が登録している楽曲コンテンツから抽出し、該抽出した楽曲コンテンツ全体から、該発信者の嗜好に適合した楽曲コンテンツを選択し、リングバックトーンとして設定することができるので、リングバックトーンサービスにおける顧客満足度の向上を図ることができる効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るリングバックトーン提供システムの全体構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るリングバックトーン提供システムの動作手順の概要を示すタイミングチャート図である。
【図3】本実施形態のリングバックトーン提供システムを適用して構築されたリングバックトーンサービスの利用者を識別するための識別情報(ID)を示す説明図である。
【図4】本実施形態のリングバックトーンサーバ装置が、発信者の嗜好にマッチした楽曲コンテンツを、リングバックトーンとして選択する処理の1例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明のリングバックトーン提供システム及びリングバックトーンサーバ装置の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るリングバックトーン提供システムの全体構成を示す構成図である。
同図において、本実施形態のリングバックトーン提供システムは、加入者の一人である発信者Aが使用する携帯端末装置1Aと、加入者の他の一人である着信者Bが使用する携帯端末装置1Bと、発信者の携帯端末装置と着信者の携帯端末装置とを中継するMSC(Mobile Services Switching Center:移動通信交換局)2と、登録した加入者の位置情報、課金情報、加入者データを保持するHLR(Home Location Register)3と、リングバックトーンサーバ装置4(本実施形態に係るリングバックトーンサーバ装置)と、を備える。
【0018】
リングバックトーンサーバ装置4は、RBT(リングバックトーン)音声・信号処理装置41と、RBT情報管理装置42と、楽曲推薦装置43と、RBT登録ユーザ/コンテンツ(1以上の発信者が登録した楽曲コンテンツ)を記憶するデータベース(DB1〜DBn)と、RBT登録ユーザIDMaster/コンテンツMaster(1以上の着信者が登録したコンテンツ)を記憶するデータベース(MDB)と、を備える。
なお、図1に示す丸小文字の数字は、情報が流れる順序を示している。
【0019】
以下、図1を参照して、本実施形態に係るリングバックトーン提供システムの動作を説明する。
(1) 発信者(ここではユーザA)は、MSC2に対して発信を要求する。
(2) MSC2は、HLR3に対して、発信者が、本サービスシステム(本リングバックトーン提供システム)の加入者であるか否かを確認させる(なお、ここでは、着信者についての上記確認は、本システムとして別途に実施済であるものとする)。
(3) HLR3は、MSC2に対して、発信者の本サービスシステムへの加入状況を通知し、MSC2は、HLR3から、着信者が本サービスの加入者であるという通知を受け取る。
(4) MSC2は、リングバックサーバ装置4のRBT情報管理装置42に対して、RBT音声・信号処理装置41を介し、発信者と着信者の双方のRBT加入者ID及び保有楽曲コンテンツIDを要求し、取得する。
【0020】
(5) 楽曲推薦装置43は、RBT情報管理装置42に対して、取得したRBT加入者IDから、発信者の電話番号と、ユーザIDとを要求する。
(6) RBT情報管理装置42は、データベース(DB1〜DBn)の内、発信者の保有楽曲コンテンツを保存しているデータベース(ここではDB1としている)にアクセスし、その保有楽曲コンテンツから、ジャンル、曲名、アーティスト名、アーティスト性別、作詞者、作曲者、等の属性情報を抽出し、さらにコンテンツ購入履歴を抽出して、楽曲推薦装置43に引き渡す。
(7) RBT情報管理装置42は、発信者に関する前記抽出情報を基に、着信者の保有楽曲コンテンツを保存しているデータベース(即ちデータベース(MDB))へアクセスし、着信者が保有する楽曲コンテンツの属性情報を抽出して、楽曲推薦装置43に引き渡す。
【0021】
(8) 楽曲推薦装置43は、前記抽出された発信者と着信者の双方の楽曲コンテンツ属性情報を照合して、発信者の嗜好に近い、着信者の保有楽曲コンテンツを解析する(より具体的には、前記両者の属性項目の一致度の大きいものを選択する)。
(9) 楽曲推薦装置43は、前記解析に基づいて、前記解析した発信者の嗜好に近い楽曲コンテンツを、着信者が保有する楽曲の中から選択し、発信者へのリングバックトーンとして設定する。
(10) MSC2は、RBT音声・信号処理装置41に対して、前記設定した、発信者に提供するRBTコンテンツ(リングバックトーン)の再生を要求する。
(11) RBT音声・信号処理装置41は、発信者に対して、前記設定されたRBTコンテンツを、着信者が着信音として設定していたRBTコンテンツとして再生する。
【0022】
図2は、本発明の実施形態に係るリングバックトーン提供システムの動作手順の概要を示すタイミングチャート図である。
同図の丸小文字の数字は、動作タイミングの順序を示す数字であるものとする。
タイミング1では、発信者の携帯端末装置から、MSC2に発信する。
タイミング2では、MSC2から、HLR3に対して、発信者が本システムの加入者か否かのチェックを依頼する。
タイミング3では、HLR3から、MSC2に対して、発信者についての、加入者チェックのチェック結果を応答する。
タイミング4では、MSC2から、RBT音声・信号処理装置41に対して、RBTコンテンツの再生要求を送出する。
【0023】
タイミング5では、RBT音声・信号処理装置41から、RBT情報管理装置42に対して、発信者が登録しているRBTコンテンツの検索要求を送出する。
タイミング6では、RBT音声・信号処理装置41から、RBT情報管理装置42に対して、着信者が登録しているRBTコンテンツの検索要求を送出する。
タイミング7では、RBT情報管理装置42から、楽曲推薦装置43に対して、発信者が登録しているRBTコンテンツ及び着信者が登録しているRBTコンテンツの双方を送出する。
タイミング8では、楽曲推薦装置43から、RBT音声・信号処理装置41に対して、前記双方のRBTコンテンツの解析結果(属性が近いとして選択したRBTコンテンツ)を送出する。
タイミング9では、RBT音声・信号処理装置41は、前記解析結果のRBTコンテンツ(リングバックトーン)を再生した信号データを、発信者の携帯端末装置に送信する。
【0024】
図3は、本実施形態のリングバックトーン提供システムを適用して構築されたリングバックトーンサービスの利用者を識別するための識別情報(ID)を示す説明図である。
同図に示すように、本実施形態のリングバックトーン提供システムを適用して構築されたリングバックトーンサービスでは、利用者を識別するための識別情報(ID)として、「ユーザID」と、「ユーザ電話番号」と、「コンテンツID」とを使用する。
【0025】
図4は、本実施形態のリングバックトーンサーバ装置が、発信者の嗜好にマッチした楽曲コンテンツを、リングバックトーンとして選択する処理の1例を示す説明図である。
同図では、リングバックトーンサーバ装置4の楽曲推薦装置43が、発信者(図では発呼者)の保有する楽曲コンテンツと、着信者(図では着呼者)の保有する楽曲コンテンツとの双方から、属性情報の「ジャンル」及び「アーティスト」の一致度に基づいて、発信者が嗜好する楽曲コンテンツを選択する場合を示している。
本発明のリングバックトーン提供システムによれば、発信者の保有する楽曲コンテンツと、着信者の保有する楽曲コンテンツとの双方から、発信者が嗜好する楽曲コンテンツを選択することができるので、リングバックトーンサービスにおける顧客満足度の向上と、オペレータのサービスの拡充を図ることができる効果が有る。
即ち、サービス利用者にとっては、自己の嗜好に基づくリングバックトーンが設定されて、再生されるため、リングバックトーンの他の既存サービスであるcatchやcopy等のサービス利用の機会が増えることに期待することができる。
【0026】
また、オペレータ側にとっても、catch、copy等の売上増大に期待することができることになり、さらに、本システムの運営者側は、本システムの利用者が購入する楽曲コンテンツの傾向を入手できるため、本システムを適用して構築されたリングバックトーンサービスの運営者側の収益向上にも大きく貢献できる効果が期待できる。
【符号の説明】
【0027】
1A 発信者の携帯電話装置
1B 着信者の携帯電話装置
2 MSC(移動通信交換局)
3 HLR(利用者認証装置)
4 リングバックトーンサーバ装置
41 RBT音声・信号処理装置
42 RBT情報管理装置
43 楽曲推薦装置
MDB,DB1〜DBn データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発信者の保有する楽曲コンテンツと、着信者の保有する楽曲コンテンツとを、それぞれ登録する登録手段と、
楽曲コンテンツの再生を希望する前記発信者の携帯端末装置から、前記着信者の携帯端末装置への発信を、移動通信交換局を介して行う発信手段と、
前記発信者が登録している楽曲コンテンツと、前記着信者が登録している楽曲コンテンツとの双方から、前記発信者の嗜好に適合した楽曲コンテンツを選択する選択手段と、
前記楽曲コンテンツを再生する再生手段と、
該再生で得られた信号データを、前記発信者の携帯端末装置に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とするリングバックトーン提供システム。
【請求項2】
前記発信手段は、前記移動通信交換局に、前記着信者が本システムによって構築されたサービスシステムへの加入者であるか否かを検証させることを特徴とする請求項1記載のリングバックトーン提供システム。
【請求項3】
前記選択手段は、前記発信者の嗜好に適合した楽曲コンテンツを、該発信者が登録している1つ以上の楽曲コンテンツの属性情報に基づいて判断することを特徴とする請求項1記載のリングバックトーン提供システム。
【請求項4】
前記選択手段は、前記発信者が登録している1つ以上の前記楽曲コンテンツの属性情報と、着信者が保有する楽曲コンテンツの属性情報とを照合し、属性項目の一致度の高いものを前記発信者の嗜好に適合した楽曲コンテンツとして選択することを特徴とする請求項3記載のリングバックトーン提供システム。
【請求項5】
前記楽曲コンテンツの属性情報には、前記楽曲コンテンツの、ジャンル、曲名、アーティスト名、アーティスト性別、作詞者、作曲者、が含まれていることを特徴とする請求項3または請求項4記載のリングバックトーン提供システム。
【請求項6】
前記登録手段は、前記発信者の保有する楽曲コンテンツの登録に際し、該発信者に関する基本情報も併せて登録することを特徴とする請求項1記載のリングバックトーン提供システム。
【請求項7】
前記発信者に関する前記基本情報には、前記発信者の電話番号、前記発信者を一意に識別するユーザID、及び前記発信者の購入履歴が含まれていることを特徴とする請求項6記載のリングバックトーン提供システム。
【請求項8】
前記登録手段、前記選択手段、及び前記再生手段を、纏めてリングバックトーンサーバ装置に含めたことを特徴とする請求項1記載のリングバックトーン提供システム。
【請求項9】
発信者の保有する楽曲コンテンツと、着信者の保有する楽曲コンテンツとを、それぞれ登録する登録手段を備え、さらに、楽曲コンテンツの再生を希望する前記発信者の携帯端末装置から、着信者の携帯端末装置への、移動通信交換局中継装置を介しての発信がなされた際に、前記移動通信交換局中継装置からの要求を受けて実行する手段として、
前記発信者が登録している楽曲コンテンツと、前記着信者が登録している楽曲コンテンツとの双方から、前記発信者の嗜好に適合した楽曲コンテンツを選択する選択手段と、
前記楽曲コンテンツを再生する再生手段と、該再生で得られた信号データを、前記発信者の携帯端末装置に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とするリングバックトーンサーバ装置。
【請求項10】
前記選択手段は、前記発信者の嗜好に適合した楽曲コンテンツを、該発信者が登録している1つ以上の楽曲コンテンツの属性情報に基づいて判断することを特徴とする請求項9記載のリングバックトーンサーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−205049(P2012−205049A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−67275(P2011−67275)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】