説明

リーダライタ及びドア開閉装置

【課題】耐環境性に適応するリーダライタ装置を提供する。
【解決手段】本実施形態のアンテナユニット50は、ICカード(非接触情報記録媒体)に記録された記録情報の読み書きを行うリーダライタのループアンテナを構成するアンテナユニットであって、ループアンテナ5を平面状に配置したアンテナ基板4と、アンテナ基板4のループアンテナ5を配置した面を覆うように積層して、ループアンテナ5を保護するカバー(保護部材)7と、ループアンテナ5にリーダライタからの電流を供給するケーブル1と、アンテナ基板4とカバー7との隙間を密封するシール部材6と、を備え、カバー7が非磁性部材により構成されている。尚、ケーブル1とアンテナ基板4の接続部には、接続部を保護するブッシング2が備えられ、アンテナ基板4の4隅には、アンテナユニット本体を固定するためのネジ孔3が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リーダライタ及びドア開閉装置に関し、さらに詳しくは、耐環境性に優れたアンテナユニットを備えたリーダライタと、そのリーダライタにより制御されるドア開閉装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ICカード等の非接触情報記録媒体に記録された記録情報を読み書きするリーダライタを屋外に設置する場合、風雨からリーダライタを保護するために、リーダライタ本体を防水構造にしたり、或いはリーダライタを防水タイプのカバーで覆う必要があり、コスト的に高価とならざるを得なかった。また、冷凍庫等の環境条件が非常に厳しい場所にリーダライタを設置する必要がある場合、その環境でも正常に動作する部品や回路構成にする必要があり、リーダライタのコストが高くなってしまう。このような高価なリーダライタを屋外に配置すると、リーダライタを破壊されたり、リーダライタ本体が盗難に遭うといった問題がある。
上記外圧による破壊からリーダライタを防護するために特許文献1には、データキャリア本体(リーダライタ本体)の周囲に、本体よりも厚いスリットの入った金属製の保護枠又は非金属製の保護枠を設置した非接触データキャリアの保護装置について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平5−61900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術は、外圧や衝撃に対しては強固な構造であるが、全体のサイズが厚く且つ大きくなるため、取付場所に制約を受けるといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、リーダライタ本体に耐環境性に優れた構造のアンテナユニットを備え、該アンテナユニットを屋外に配置し、リーダライタ本体を屋内に配置することにより、リーダライタ本体の耐環境性への適応と盗難防止を両立させることができるリーダライタを提供することを目的とする。
また、他の目的は、本発明のアンテナユニットを最適な位置に配置して、屋内及び屋外からドア開閉装置を制御することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、リーダライタ本体と、前記リーダライタ本体とは別体構成であり、且つ、平面状ループアンテナ、該平面状ループアンテナを形成した基板、及び該平面状ループアンテナを被覆するカバーを備えた少なくとも1つのアンテナユニットと、前記リーダライタ本体と電磁結合するための受電部を有し前記アンテナユニットと接続するケーブルと、を備えたリーダライタであって、前記リーダライタ本体は、前記アンテナユニットを介して非接触情報記録媒体との間で所定の変復調方式に基づく搬送電力の送信とデータの授受を非接触にて行うことを特徴とする。
本発明のアンテナユニットは、基板上に平面状のループアンテナを形成し、その上から表面をカバーで被覆し、ケーブルを介して受電部によりリーダライタ本体と電磁結合する。従って、リーダライタ本体とアンテナユニットは別体構成である。これにより、リーダライタ本体とアンテナユニットとを離間して最適な場所に配置することができる。
【0006】
請求項2は、前記カバーは非磁性部材により構成されていることを特徴とする。
アンテナユニットは、基板の表面に平面状のループアンテナが形成され、非接触情報記録媒体と電磁結合して情報の授受を行う。従って、ループアンテナから放射される磁力線を有効に非接触情報記録媒体に伝達する必要がある。そこで本発明では、カバーを非磁性部材により構成する。これにより、表面を被覆すると共に、磁力線を有効に放射することができる。
【0007】
請求項3は、前記カバーと前記基板との間をシール部材により密封したことを特徴とする。
アンテナユニットを長持ちさせるには、防水、防塵構造にする必要がある。そこで本発明では、基板とカバーとの間にシール部材を充填して防水、防塵構造とする。これにより、アンテナユニットの信頼性と寿命を高めることができる。
【0008】
請求項4は、前記平面状ループアンテナの表面及び裏面と、前記非接触情報記録媒体とが夫々電磁結合可能に構成されていることを特徴とする。
平面状ループアンテナからは、その表面及び裏面から夫々磁力線が放射される。従って、ループアンテナの表裏面を非磁性部材により構成すれば、両面から磁力線が放射して、非接触情報記録媒体と電磁結合可能となる。これにより、非接触情報記録媒体の記録情報を両面から読み書きすることができる。
【0009】
請求項5は、請求項1乃至4の何れか一項に記載のリーダライタと、壁部に設けられた開放部を開閉するドアと、前記ドアを開閉駆動するドア駆動手段と、前記リーダライタにより読取られた前記非接触情報記録媒体の記録情報に基づいて前記ドア駆動手段を制御する制御部と、を備え、前記リーダライタ本体を前記壁部の一側面側に設置すると共に、前記アンテナユニットを前記壁部の他側面側に配置したことを特徴とする。
本発明のドア開閉装置は、本発明のリーダライタを使用し、例えば屋内にリーダライタ本体を設置し、屋外にアンテナユニットのみを設置してリーダライタ本体とケーブルにより接続する。これにより、高価なリーダライタを盗難から防護すると共に、風雨による影響を最小限にすることができる。
【0010】
請求項6は、請求項1乃至4の何れか一項に記載のリーダライタと、壁部に設けられた開放部を開閉するドアと、前記ドアを開閉駆動するドア駆動手段と、前記リーダライタにより読取られた前記非接触情報記録媒体の記録情報に基づいて前記ドア駆動手段を制御する制御部と、を備え、前記リーダライタ本体を前記壁部の一側面側に設置すると共に、前記アンテナユニットを前記壁部の両側面側から電波の授受が可能な位置に配置したことを特徴とする。
アンテナユニットは、その両面から非接触情報記録媒体に記録されている情報を読み書きすることができる。そこで本発明では、その利点を生かして、屋内と屋外から1つのアンテナユニットに非接触情報記録媒体を近接して記録情報を読み書きできるように、例えばスライドドアの非可動側のガラス戸にアンテナユニットを配置する。これにより、1つのアンテナユニットで、屋内と屋外から非接触情報記録媒体の記録情報を読み書きすることができる。
【0011】
請求項7は、前記壁部に貫通穴を形成し、該貫通穴を前記非接触情報記録媒体と電磁結合可能な厚さを有する非磁性部材により塞ぎ、前記アンテナユニットを該非磁性部材に密着するように設置したことを特徴とする。
本発明では、壁部に貫通穴を設け、その貫通穴を非磁性部材で塞ぎ、この非磁性部材に密着するようにアンテナユニットを設置する。これにより、アンテナユニットが外力に対して弱い点を補強しつつ、アンテナユニットの利点を活かすことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、本発明のアンテナユニットは平面状のループアンテナであり、その上から表面をカバーで被覆し、ケーブルを介して受電部によりリーダライタ本体と電磁結合する。従って、リーダライタ本体とアンテナユニットは別体構成であるので、リーダライタ本体とアンテナユニットとを離間して最適な場所に配置することができる。
また、カバーを非磁性部材により構成するので、表面を被覆すると共に、磁力線を有効に放射することができる。
また、基板と保護部材との間にシール部材を充填して防水、防塵構造とするので、アンテナユニットの信頼性と寿命を高めることができる。
また、ループアンテナの表裏面を非磁性部材により構成すれば、両面から磁力線が放射して、非接触情報記録媒体と電磁結合可能となるので、非接触情報記録媒体の記録情報を両面から読み書きすることができる。
【0013】
また、本発明のドア開閉装置は、本発明のリーダライタを使用し、屋内にリーダライタ本体を設置し、屋外にアンテナユニットのみを設置してリーダライタ本体とケーブルにより接続するので、高価なリーダライタを盗難から防護すると共に、風雨による影響を最小限にすることができる。
また、屋内と屋外から1つのアンテナユニットに非接触情報記録媒体を近接して記録情報を読み書きできるように配置するので、1つのアンテナユニットで、屋内と屋外から非接触情報記録媒体の記録情報を読み書きすることができる。
また、ガラス等の非磁性部材でまず壁部の貫通穴を塞ぎ、この非磁性部材に密着するようにアンテナユニットを設置するので、アンテナユニットが外力に対して弱い点を補強しつつ、アンテナユニットの利点を活かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のアンテナユニット構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図2】図1のアンテナユニットを使用した第1の実施形態に係るドア開閉装置の構成を示す図であり、(a)は横断面図、(b)は屋外側から見た正面図である。
【図3】図1のアンテナユニットを使用した第2の実施形態に係るドア開閉装置の構成を示す図であり、(a)は横断面図、(b)は屋外側から見た正面図である。
【図4】図1のアンテナユニットを使用した第3の実施形態に係るドア開閉装置の構成を示す図であり、(a)は横断面図、(b)は屋外側から見た正面図である。
【図5】図1のアンテナユニットを使用した第4の実施形態に係るドア開閉装置の構成を示す図であり、(a)は横断面図、(b)は屋外側から見た正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0016】
図1は本発明のアンテナユニット構成を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は側面図である。本実施形態のアンテナユニット50は、図示しないリーダライタ本体とは別体構成であり、且つ、平面状ループアンテナ5を基板4上に形成し、平面状ループアンテナ5を被覆するカバー7と、リーダライタ本体と電磁結合するための受電部(図示を省略)を有しアンテナユニット50とを接続するケーブル1とを備えている。また、基板4とカバー7との隙間を密封するシール部材6と、を備え、カバー7が非磁性部材により構成されている。尚、ケーブル1と基板4との接続部には、ケーブル1を接続部に固定するブッシング2が備えられ、基板4の4隅には、アンテナユニット本体を固定するためのネジ孔3が設けられている。尚、基板4の材質としては、フレキシブル基板や非磁性部材により構成された基板であれば、どのような材質でも構わない。尚、ケーブル1はリーダライタ本体と直接接続しても構わない。
即ち、本実施形態のアンテナユニット50は、平面状のループアンテナ5であり、その上から表面をカバー7で被覆し、ケーブル1によりリーダライタ本体と接続する。従って、リーダライタ本体とアンテナユニット50は別体構成である。これにより、リーダライタ本体とアンテナユニット50とを離間して最適な場所に配置することができる。また、アンテナユニット50を長持ちさせるには、防水、防塵構造にする必要がある。そこで本実施形態では、基板4とカバー7との間にシール部材6を充填して防水、防塵構造とする。これにより、アンテナユニット50の信頼性と寿命を高めることができる。
【0017】
また、アンテナユニット50は、基板4の表面に平面状のループアンテナ5が形成され、ICカード(非接触情報記録媒体)と電磁結合して情報の授受を行う。従って、ループアンテナ5から放射される磁力線を有効にICカードに伝達する必要がある。そこで本実施形態では、カバー7を非磁性部材により構成する。これにより、表面を被覆(保護)すると共に、磁力線を有効に放射することができる。
また、平面状ループアンテナ5からは、その表裏両面から磁力線が放射される。従って、ループアンテナ5の表裏面を非磁性部材により構成すれば、両面から磁力線が放射して、ICカードと電磁結合可能となる。これにより、ICカードの記録情報を両面から読み書きすることができる。
【0018】
図2は図1のアンテナユニットを使用した第1の実施形態に係るドア開閉装置の構成を示す図であり、図2(a)は横断面図、図2(b)は屋外側から見た正面図である。尚、図2(a)で、壁10の左側を屋内、右側を屋外とする。
本実施形態のドア開閉装置51は、2つのアンテナユニット14,16と、壁部10に設けられた開放部を開閉するドア18と、ドア18を開閉駆動するドア駆動部(ドア駆動手段)20と、各アンテナユニット14,16を介してICカード13,17に記録された記録情報の読み書きを行うリーダライタ本体11と、リーダライタ本体11により読取られたICカード13,17の記録情報に基づいてドア駆動部20を制御する制御部19と、を備え、リーダライタ11を屋内(一側面側)に設置すると共に、各アンテナユニット13,17をドア18の近傍の壁10の屋内及び屋外(他側面側)にそれぞれ配置した。尚、各アンテナユニット14,16は、ケーブル12,15を介してそれぞれリーダライタ11に接続されている。また、リーダライタ11、制御部19、ドア駆動部20は、壁10にそれぞれ固定配置されている。
【0019】
本発明のドア開閉装置51は、図1で説明したアンテナユニット50を使用し、屋内にリーダライタ11と、屋内から屋外に出るときにICカード13の記録情報を読み書きするアンテナユニット14とを設置し、屋外にアンテナユニット16のみを設置してリーダライタ11と接続する。これにより、高価なリーダライタ11を盗難から防護すると共に、風雨による影響を最小限にすることができる。
即ち、利用者が屋外から屋内に入る場合は、自分が所持するICカード17をアンテナユニット16に近接することにより、ICカードに記録されている、例えば、IDコードを読み込んで、制御部19でそのIDコードが認証されたIDコードであるか否かを検証し、認証されたIDコードであれば、制御部19はドア駆動部20を制御して、ドア18を開放する。
【0020】
また、利用者が屋内から屋外に出る場合は、センサにより検知して無条件でドア18を開放しても良いが、企業等で入出履歴を管理する場合は、自分が所持するICカード13をアンテナユニット14に近接することにより、ICカードに記録されている、例えば、IDコードを読み込んで、制御部19でそのIDコードが認証されたIDコードであるか否かを検証し、認証されたIDコードであれば、制御部19はドア駆動部20を制御して、ドア18を開放する。
【0021】
図3は図1のアンテナユニットを使用した第2の実施形態に係るドア開閉装置の構成を示す図であり、図3(a)は横断面図、図3(b)は屋外側から見た正面図である。同じ構成要素には図2と同じ参照番号を付して説明する。尚、図3(a)で、壁10の左側を屋内、右側を屋外とする。
本実施形態のドア開閉装置52は、ケーブル15の一端に、リーダライタ21のループアンテナと電磁結合する受電部22を備え、1つのアンテナユニット16を屋外に設置した。他の構成は図2と同様である。即ち、既製のリーダライタには、リーダライタ本体にループアンテナが設置されている場合が多い。従って、屋内に設置するリーダライタ21のループアンテナと電磁結合する受電部22をケーブル15の一方に設けることにより、屋外に設置するアンテナユニット16は1つでよいことになる。これにより、アンテナユニットの数を最小限にすることができる。
利用者は屋外から屋内に入る場合は、自分が所持するICカード17をアンテナユニット16に近接することにより、ICカード17に記録されている、例えば、IDコードを読み込んで、制御部19でそのIDコードが認証されたIDコードであるか否かを検証し、認証されたIDコードであれば、制御部19はドア駆動部20を制御して、ドア18を開放する。
【0022】
また、屋内から外に出る場合は、自分が所持するICカード13をリーダライタ21のループアンテナに近接することにより、ICカード13に記録されている、例えば、IDコードを読み込んで、制御部19でそのIDコードが認証されたIDコードであるか否かを検証し、認証されたIDコードであれば、制御部19はドア駆動部20を制御して、ドア18を開放する。
【0023】
図4は図1のアンテナユニットを使用した第3の実施形態に係るドア開閉装置の構成を示す図であり、図4(a)は横断面図、図4(b)は屋外側から見た正面図である。同じ構成要素には図2同じ参照番号を付して説明する。尚、図4(a)で、壁23の左側を屋内、右側を屋外とする。
本実施形態のドア開閉装置53は、本発明のアンテナユニット14と、壁部23に設けられた開放部を開閉するドア18と、ドア18を開閉駆動するドア駆動部20と、アンテナユニット14を介してICカード13,17に記録された記録情報の読み書きを行うリーダライタ本体11と、リーダライタ本体11により読取られたICカード13,17の記録情報に基づいてドア駆動部20を制御する制御部19と、を備え、リーダライタ本体11を屋内に設置すると共に、壁部23に貫通穴25を形成し、貫通穴25をICカード13、17と電磁結合可能な厚さを有するガラス(非磁性部材)24により塞ぎ、アンテナユニット14をガラス24に密着するように設置した。尚、アンテナユニット14をドア近傍の壁23を貫通した貫通穴25にアンテナユニット14で塞ぐように設置しても構わない。
本発明では、壁部23に貫通穴25を設け、その貫通穴25をガラス24で塞ぎ、このガラス24に密着するようにアンテナユニット14を設置する。これにより、アンテナユニット14が外力に対して弱い点を補強しつつ、アンテナユニット14の利点を活かすことができる。
【0024】
図5は図1のアンテナユニットを使用した第4の実施形態に係るドア開閉装置の構成を示す図であり、図5(a)は横断面図、図5(b)は屋外側から見た正面図である。同じ構成要素には図2と同じ参照番号を付して説明する。尚、図5(a)で、壁10の左側を屋内、右側を屋外とする。
アンテナユニット14は、その両面からICカード13,17に記録されている情報を読み書きすることができる。そこで本実施形態では、その利点を生かして、屋内と屋外から1つのアンテナユニット14にICカード13,17を近接して記録情報を読み書きできるように、例えばスライドドアの非可動側のガラス戸18aにアンテナユニット14を配置する。これにより、1つのアンテナユニットで、屋内と屋外からICカード13,17の記録情報を読み書きすることができる。即ち、屋外からはスライドガラス18aを介してICカード17の記録情報を読み書きする。
本実施形態のドア開閉装置54では、壁10に貫通穴を設けずに、スライドガラス18の非可動側のガラス18aの内側にアンテナユニット14を配置する。それ以外の構成は図4と同様である。この構成の場合は、壁面を工事する必要がないため、既製の設備をそのまま使用して実現することができる。
【符号の説明】
【0025】
1 ケーブル、2 ブッシング、3 ネジ孔、4 アンテナ基板、5 ループアンテナ、6 シール部材、7 カバー、10 壁、11 リーダライタ本体、12 ケーブル、13 ICカード、14 アンテナユニット、15 ケーブル、16 アンテナユニット、17 ICカード、18 ドア、19 制御部、20 ドア駆動部、21 リーダライタ、22 受電部、23 壁、24 ガラス、25 開口部、 50 アンテナユニット、51〜54 ドア開閉装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リーダライタ本体と、
前記リーダライタ本体とは別体構成であり、且つ、平面状ループアンテナ、該平面状ループアンテナを形成した基板、及び該平面状ループアンテナを被覆するカバーを備えた少なくとも1つのアンテナユニットと、
前記リーダライタ本体と電磁結合するための受電部を有し前記アンテナユニットと接続するケーブルと、を備えたリーダライタであって、
前記リーダライタ本体は、前記アンテナユニットを介して非接触情報記録媒体との間で所定の変復調方式に基づく搬送電力の送信とデータの授受を非接触にて行うことを特徴とするリーダライタ。
【請求項2】
前記カバーは、非磁性部材により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のリーダライタ。
【請求項3】
前記カバーと前記基板との間をシール部材により密封したことを特徴とする請求項1又は2に記載のリーダライタ。
【請求項4】
前記平面状ループアンテナの表面及び裏面と、前記非接触情報記録媒体とが夫々電磁結合可能に構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のリーダライタ。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載のリーダライタと、
壁部に設けられた開放部を開閉するドアと、
前記ドアを開閉駆動するドア駆動手段と、
前記リーダライタにより読取られた前記非接触情報記録媒体の記録情報に基づいて前記ドア駆動手段を制御する制御部と、を備え、
前記リーダライタ本体を前記壁部の一側面側に設置すると共に、前記アンテナユニットを前記壁部の他側面側に配置したことを特徴とするドア開閉装置。
【請求項6】
請求項1乃至4の何れか一項に記載のリーダライタと、
壁部に設けられた開放部を開閉するドアと、
前記ドアを開閉駆動するドア駆動手段と、
前記リーダライタにより読取られた前記非接触情報記録媒体の記録情報に基づいて前記ドア駆動手段を制御する制御部と、を備え、
前記リーダライタ本体を前記壁部の一側面側に設置すると共に、前記アンテナユニットを前記壁部の両側面側から電波の授受が可能な位置に配置したことを特徴とするドア開閉装置。
【請求項7】
前記壁部に貫通穴を形成し、該貫通穴を前記非接触情報記録媒体と電磁結合可能な厚さを有する非磁性部材により塞ぎ、前記アンテナユニットを該非磁性部材に密着するように設置したことを特徴とする請求項6に記載のドア開閉装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−37957(P2012−37957A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−175225(P2010−175225)
【出願日】平成22年8月4日(2010.8.4)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】