説明

ルーバー用芯材、芯材付きルーバー及びルーバー設置構造

【課題】上下方向にルーバーを容易に且つしっかりと設置することができるルーバー用芯材、芯材付きルーバー及びルーバー設置構造を提供する。
【解決手段】芯材40をルーバー30に通し、接着剤42で接着する。芯材本体41の隣接2側面の側縁にそれぞれ凸条42,45が設けられており、凸条42,45に沿って溝面43,46が設けられている。溝面に接着剤42を塗着した後、凸条42,45がルーバー30の内面に当るように芯材本体41をルーバー内面に押し当てて接着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミック製のルーバーに装着される芯材と、この芯材を備えたルーバーと、このルーバーを設置した構造とに関する。
【背景技術】
【0002】
セラミック製のルーバーを水平に配置した建物が特開2002−180627に記載されている。同号公報では、ルーバー内にコ字形断面形状の型鋼が挿通され、ルーバーの内面に接着剤によって接着されている(0040〜0043段落)。建物の壁面からは接続部材が前方に突設するように設けられている。ルーバーは、この接続部材同士の間に配置され、型鋼を接続部材に支持させることにより建物に取り付けられる。
【特許文献1】特開2002−180627
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のルーバーは水平に横引きされている。本発明は、縦長すなわち上下方向にルーバーを容易に且つしっかりと設置することができるルーバー用芯材、芯材付きルーバー及びルーバー設置構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1のルーバー用芯材は、縦長に設置される中空筒状のセラミック製のルーバーに挿通されて接着される芯材であって、ルーバーの内面と接着される側面に芯材長手方向に延在する凸条が設けられていることを特徴とするものである。
【0005】
請求項2のルーバー用芯材は、請求項1において、前記芯材の1つの側面につき1条の前記凸条が設けられていることを特徴とするものである。
【0006】
請求項3のルーバー用芯材は、請求項1又は2において、前記側面に、凸条と平行方向に延在した複数本の溝よりなる溝面が設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
請求項4の芯材付きルーバーは、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のルーバー用芯材をセラミック製ルーバーに挿通して接着してなるものである。
【0008】
請求項5の芯材付きルーバーは、請求項4において、ルーバーは角筒状であり、ルーバーの内面の隣接する2面が芯材の隣接する側面に接着されていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項6の芯材付きルーバーは、請求項4又は5において、前記芯材の凸条がルーバーの内面に当接していることを特徴とするものである。
【0010】
請求項7のルーバー設置構造は、複数本の請求項4ないし6のいずれか1項の芯材付きルーバーが上下方向に平行に配列され、該ルーバーの上方に横長に配置された上フレームと、該ルーバーの下方に横長に配置された下フレームとに対し芯材が固定されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明のルーバー用芯材、芯材付きルーバー及びルーバー設置構造にあっては、芯材の側面に凸条が芯材長手方向に延設されているので、接着剤を芯材側面に塗着するときに、この凸条を接着剤塗着領域の境界線や、接着剤塗着作業の案内などに利用することができる。これにより、接着剤を塗着すべき範囲が分かり易いものとなる。
【0012】
また、芯材の側面をルーバー内面に押しつけるときに、凸条が請求項6のようにルーバー内面に当接することにより、接着剤が過度に薄く押し広げられることが防止される。即ち、芯材とルーバー内面とを接着した場合に、芯材とルーバー内面との間に凸条の高さ分の厚みを有した接着剤層が形成される。これにより、例えば芯材側面にリベットやビスの頭が存在していても、該頭がルーバー内面に直に当ることが防止される。
【0013】
また、接着剤層が所定厚みを有することにより、芯材とルーバーとの間に熱膨張差が生じたときでも、接着剤層に生じる剪断応力が小さなものとなる。
【0014】
請求項2のように、芯材の1つの側面につき1条の凸条を設けた場合、雨水等が芯材側面とルーバー内面との間に入り込んだときに、両者間に水が溜まることが防止される。即ち、1つの側面に凸条が複数条設けられていると、芯材側面とルーバー内面との間に水が入り込んだ場合、この水が凸条同士の間の部分において接着剤層の上側の領域に水が溜まることがある。これに対し、請求項3のように凸条が1つの側面につき1条だけ設けられていると、水は凸条と反対側へ流れ落ちるようになり、芯材側面とルーバー内面との間における接着剤上側領域に水が溜まらない。
【0015】
請求項3のように溝面を設けると、接着剤の塗着領域が分かり易いものとなる。また、溝を設けると、芯材表面の比表面積が大きくなるので、接着剤と芯材との付着面積が大きくなり、芯材とルーバーとの接着強度が大きくなる。芯材をアルミ押出材などで構成した場合、側面が平滑になるところから、溝面を設けることによる接着剤の付着力増大効果が顕著となる。
【0016】
請求項5のようにルーバー内面の隣接する2面を芯材の2側面に接着すると、芯材とルーバーとの接着が水平面内の直交2方向においてしっかりとしたものとなる。また、ルーバーの内法寸法がばらついたときでも、芯材の2側面とルーバーの2側面とを重ね合わせるように対面させることができ、芯材とルーバーとをしっかりと接着することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
【0018】
第1図は実施の形態に係るルーバー用芯材、芯材付きルーバー及びルーバー設置構造を示す断面図、第2図(a),(b)は第1図の上部及び下部の拡大図、第3図は芯材を示す分解斜視図、第4図は芯材本体の水平断面図、第5図は第2図のV−V線断面図、第6図は第5図のVI−VI線断面図、第7図は上フレームの斜視図、第8図は下フレームの斜視図、第9図は上フレームと芯材付きルーバーとの係合関係を示す分解斜視図、第10図は下フレームと芯材付きルーバーとの係合関係を示す分解斜視図、第11図は上フレームと上カバーとの係合関係を示す分解斜視図、第12図は下フレームと下カバーとの係合関係を示す分解斜視図である。第13図は別の実施の形態を示す断面図である。
【0019】
第1,2図の通り、建物の天井1と床2とに上フレーム10及び下フレーム20が取り付けられ、この上フレーム10と下フレーム20との間にルーバー30が設置されている。ルーバー30には芯材40が挿通されており、芯材40の上下両端部が上フレーム10及び下フレーム20に取り付けられている。
【0020】
フレーム10,20は、好ましくはアルミの押出成形材よりなる。
【0021】
上フレーム10は、第7,9図に明示の通り、水平な主片11と、この主片11に連なる上向き略コ字形断面形状のコ字部12と、該コ字部12の主片11側から垂下する垂下片13と、該垂下片13から主片11と同じ側に張り出す張出片14と、該張出片14から上方に立ち上がる起立片15と、垂下片13の下端とコ字部12の主片11と反対側の側面とを繋ぐ略L字形断面形状の補強片16等を備えている。
【0022】
この上フレーム10は一直線状に延在するレール形であり、上記主片11、コ字部12、垂下片13、張出片14、起立片15及び補強片16はいずれも上フレーム10の延在方向に延在している。起立片15は垂下片13の近傍に位置しており、起立片15と垂下片13との間には、後述のフック部51が上方から差し込まれるスペースがあいている。
【0023】
張出片14には、その長手方向に所定間隔をおいて切欠部17が設けられている。切欠部17は、張出片14の側端縁から起立片15に達するように切り込まれている。
【0024】
主片11にはその長手方向に所定間隔をおいてアンカー穴18が設けられている。各アンカー穴18は切欠部17同士の間の位置の上方に配置されている。
【0025】
張出片14の下面には、起立片15と張出片の先端縁側との間に、後述の上カバー80を係止するための溝部19aが設けられている。また、主片11の端縁から突条19bが下方に突設されている。
【0026】
下フレーム20は、第8,10図に明示の通り、水平な主片21と、この主片21に連なる下向き略コ字形断面形状のコ字部22と、該コ字部22の主片21側から立ち上がる縦片23と、該縦片23から主片21と同じ側に張り出す張出片24と、主片21のコ字部22と反対側の端縁部から上方に突設された突条25と、縦片23の上端とコ字部22の主片21と反対側の側面とを繋ぐ略逆L字形断面形状の補強片26等を備えている。
【0027】
この下フレーム20は一直線状に延在するレール形であり、上記主片21、コ字部22、縦片23、張出片24、突条25及び補強片26はいずれも下フレーム20の延在方向に延在している。
【0028】
張出片24には、その長手方向に所定間隔をおいて切欠部27が設けられている。切欠部27は、張出片24の側端縁から縦片23に達するように切り込まれている。
【0029】
主片21には、その長手方向に所定間隔をおいてアンカー穴28が設けられている。各アンカー穴28は切欠部27同士の間の位置の下方に配置されている。
【0030】
張出片24の上面には、後述の下カバー90を係止するための溝部29が設けられている。
【0031】
上フレーム10及び下フレーム20は、アンカー穴18,28に挿通されたアンカーボルト(図示略)によって天井1、床2に固定される。各アンカー穴18,28を上フレーム10及び下フレーム20にそれぞれ2個以上設けておき、2ヶ所以上でアンカー留めすることにより、フレーム10,20の回転(旋回)が防止される。
【0032】
なお、フレーム10,20は、建物の壁面から突設された方立てなどのブラケットを介して壁面に取り付けられてもよい。
【0033】
ルーバー30はセラミック(陶磁器)製であり、この実施の形態では方形筒状である。
【0034】
芯材40は、ルーバー30と略同一長さの芯材本体41と、この芯材本体41の上端に取り付けられた上金具50と、芯材本体41の下端に取り付けられた下金具60及びルーバー支持金具70を備えている。芯材本体41は略角柱形であり、好ましくはアルミの押出成形材よりなる。
【0035】
芯材本体41の隣接する2側面には、それぞれ、芯材本体41の長手方向に延在する凸条42,45が1条ずつ設けられていると共に、凸条42,45に沿って上下方向に延在する多数の溝を形成した溝面43,46が設けられている。なお、凸条42,45は、各側面の側縁近傍において、芯材本来41の上端から下端にまで延設されている。
【0036】
凸条42を設けた芯材側面にあっては、第4図に明示の通り、2面の溝面43,43が両者間に所定の間隔をおいて設けられている。凸条45を設けた芯材側面にあっては、幅広の1面の溝面46が設けられている。なお、溝の深さは0.5〜1.0mm程度が好適であり、1本の溝の幅は1.0〜2.0mm程度が好適である。溝の断面形状は三角形、台形、U字形など任意であるが、三角形が好ましく、溝面43,46の水平断面形状が鋸歯状となるのが好ましい。
【0037】
この凸条42を設けた側面の下部には、リベット孔44が設けられている。このリベット孔44は、後述の支持金具70をリベット留めするためのものである。
【0038】
これらの溝面43,46に接着剤32を塗着しておき、ルーバー30の内面に芯材40を接着固定する。溝面43,46に接着剤32を塗着することにより接着剤32の芯材本体41への付着力が向上し、ルーバー30の接着強度が向上する。
【0039】
この実施の形態では、芯材41の2側面に凸条42,45がそれぞれ延設されているので、接着剤32を芯材側面に塗着するときに、この凸条42,45を接着剤塗着領域の境界線や、接着剤塗着作業の案内などに利用することができる。特に、この実施の形態では溝面43,46に接着剤32を塗着するときに、接着剤32が凸条42,45に堰止められるようになり、無駄に接着剤を広く塗着することが防止される。
【0040】
また、芯材本体41の2側面をルーバー30の内面に押しつけるときに、凸条42,45がルーバー30の内面に当接することにより、接着剤32が過度に薄く押し広げられることが防止され、芯材本体41とルーバー30内面との間に凸条42,45の高さ分の厚みを有した接着剤32の層が形成される。接着剤層32が所定厚みを有することにより、芯材本体41とルーバー30との間に熱膨張差が生じたときでも、接着剤32層に生じる剪断応力が小さなものとなる。
【0041】
この実施の形態では、芯材本体41の1つの側面につき1条だけ凸条42,45が設けられているので、芯材本体41の側面とルーバー30の内面との間に雨水等が入り込んでも、凸条42,45と反対側へ流れ落ちるようになり、芯材本体41とルーバー30の内面との間に水が溜まることが防止される。
【0042】
この実施の形態では、ルーバー30の内面の隣接する2面を芯材本体41の2側面に接着するので、芯材本体41とルーバー30との接着が水平面内の直交2方向においてしっかりとしたものとなる。また、ルーバー30の内法寸法がばらついたときでも、芯材本体41の2側面とルーバー30の2側面とをしっかりと接着することができる。
【0043】
上金具50は、上下に長い帯板状であり、その上端部に下向きL形のフック部51が設けられている。上金具50にはリベット孔52が設けられており、芯材本体41から上方に突出するように、リベット53によって芯材本体41の上部に連結固定される。
【0044】
下金具60は、上下に長い帯板状であり、リベット孔62が上部ないし中間部に設けられ、ビス65(第1,2図)の挿通孔61が下部に設けられている。この下金具60はリベット63によって、芯材本体41から下方に突出するように、芯材本体41の下部に連結固定される。
【0045】
支持金具70は、芯材本体41内に差し込まれる本体部71と、該本体部71の下端から側方に突出した突出部72と、本体部71に設けられたリベット孔73とを備えた略L字形の金具である。この支持金具70は、その本体部71が芯材本体41の下端から芯材本体41内に差し込まれ、リベット74によって芯材本体41に連結固定される。突出部72は芯材本体41の下端から前方に突出し、ルーバー30を下から支える。このようにルーバー30を支持金具70で下から支持することにより、接着剤32に長期にわたって剪断荷重がかかることが防止される。また、ルーバー30を芯材40に接着するときに、ルーバー30を支持金具70に当接させることにより、ルーバー30の位置決めを行うことができる。
【0046】
突出部72の突出方向の先端側は、先端側ほど上位となる傾斜面72aとなっている。
【0047】
前述の通り、芯材本体41が接着剤32によってルーバー30の内面に接着されると共に、支持金具70によって下から支えられるようにして芯材40付きのルーバー30が製作される。リベット74の頭74aの厚み(高さ)は例えば約1.1mm程度とされる。凸条42の高さはこれよりも高い例えば約1.5mm程度とされる。そのため、リベット頭74aがルーバー30の内面に当ることはない。
【0048】
支持金具70の突出部72は、その先端がルーバー30の側面(前面)よりも後退している。このため、支持金具70が見えにくく、美観が良好である。また、支持金具突出部72に人や衣類が当ったり引っ掛ったりすることが防止される。
【0049】
この芯材40付きのルーバー30を上フレーム10及び下フレーム20間に配設するには、この芯材40付きのルーバー30の上金具50を上フレーム10の切欠部17に係合させ、フック部51を起立片15に掛止させる。また、下金具60を下フレーム20の切欠部27に係合させ、縦片23に重ね合わせ、ビス65をビス挿通孔61を通して縦片23にねじ込む。これにより、芯材40付きルーバー30の上下両端部が上下のフレーム10,20に固定される。
【0050】
なお、アンカー穴18,28が切欠部17,27の間の位置に配置されているので、上金具50及び下金具60は、アンカー金具と干渉しない。
【0051】
その後、上フレーム10に上カバー80を装着し、下フレーム20に下カバー90を装着する。
【0052】
第11図の通り、上カバー80は、横片81と、該横片81から立ち上がる縦片82とを有した略L字形断面形状である。横片81の側縁に突条83が設けられている。縦片82の上端には上向きの溝部84が設けられている。図示は省略するが横片81にはビス86の挿通孔が設けられている。
【0053】
突条83を上フレーム10の溝部19aに係合させ、溝部84を突条19bに嵌合させると、横片81が張出片14に下から重なる。そこで、ビス86をビス挿通孔を通して張出片14にねじ込むことにより、第1,2図の通り、上カバー80が上フレーム10に装着される。
【0054】
上フレーム10の切欠部17は、溝部19aを横切って起立片15にまで達するように設けられており、上金具50は、上カバー80の横片81の側端縁と起立片15との間に挟まれた構造となる。
【0055】
第12図の通り、下カバー90は、横片91と、該横片91から垂下する縦片92とを有した略逆L字形断面形状である。横片91の側縁に突条93が設けられている。縦片92の下端には下向きの溝部94が設けられている。横片91にはビス96の挿通孔95が設けられている。
【0056】
突条93を下フレーム20の溝部29に係合させ、溝部94を突条25に嵌合させると、横片91が張出片24に下から重なる。そこで、ビス96をビス挿通孔95を通して張出片24にねじ込むことにより、第2図の通り、下カバー90が下フレーム20に装着される。
【0057】
下フレーム20の切欠部27は、溝部29を横切って縦片23にまで達するように設けられており、下金具60は、下カバー90の横片91の側端縁と縦片23との間に挟まれた構造となる。
【0058】
なお、上カバー80と下カバー90とは合成樹脂又はアルミニウム等の金属よりなるものである。この実施の形態では、上カバー80と下カバー90とは同一形状のものであり、下カバー90は上カバー80を上下反転させたものとなっている。
【0059】
上記実施の形態では、上金具50のフック部51を起立片15に引掛けることによって上金具50を上フレーム10に掛止しているが、この場合、上金具50にガタツキが生じるおそれがある。そこで、このガタツキを防止するために、切欠部17と上金具50との間や、フック部51と起立片15との間、あるいはフック部15と垂下片13との間にゴム、合成樹脂等よりなるパッキン等の軟質材料を介在させてもよい。
【0060】
また、上金具と上フレームとを結合する場合に、フック部51と起立片15との掛止に加え、さらに第13図(a),(b)のように、ビス留めを行うようにしてもよい。
【0061】
第13図の上金具50Aでは、フック部51から上方に立上片57が突設されている。この立上片57を上フレーム10の垂下片13に重ね合わせ、ビス58で該立上片75と垂下片13とを連結する。これにより、上金具50Aが上フレーム10に対し強固に連結され、上金具50Aにガタツキが生じることがない。
【0062】
この場合、芯材40が熱で膨張又は収縮した場合の応力を吸収するために、下金具60Aのビス孔61を上下に長い長孔とする。
【0063】
第13図のその他の構成は第2図と同様であり、同一符号は同一部分を示している。
【0064】
上記実施の形態では、上フレーム10及び下フレーム20に切欠部17,27を設けることにより、ルーバー30の位置決め及び配列ピッチ決めを行っているが、本発明では切欠部を省略し、代りにルーバー同士の間にスペーサを介在させてルーバー30の位置決め及び配列ピッチ決めを行ってもよい。
【0065】
上記実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】実施の形態に係るルーバー用芯材、芯材付きルーバー及びルーバー設置構造を示す断面図である。
【図2】(a),(b)は第1図の上部及び下部の拡大図である。
【図3】芯材を示す分解斜視図である。
【図4】芯材本体の水平断面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】上フレームの斜視図である。
【図8】下フレームの斜視図である。
【図9】上フレームと芯材付きルーバーとの係合関係を示す分解斜視図である。
【図10】下フレームと芯材付きルーバーとの係合関係を示す分解斜視図である。
【図11】上フレームと上カバーとの係合関係を示す分解斜視図である。
【図12】下フレームと下カバーとの係合関係を示す分解斜視図である。
【図13】別の実施の形態に係るルーバー用芯材、芯材付きルーバー及びルーバー設置構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0067】
10 上フレーム
17,27 切欠部
20 下フレーム
30 ルーバー
32 接着剤
40 芯材
41 芯材本体
42,45 凸条
43,46 溝面
44 リベット孔
50 上金具
51 フック部
60 下金具
70 支持金具
71 本体部
72 突出部
80 上カバー
90 下カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦長に設置される中空筒状のセラミック製のルーバーに挿通されて接着される芯材であって、
ルーバーの内面と接着される側面に芯材長手方向に延在する凸条が設けられていることを特徴とするルーバー用芯材。
【請求項2】
請求項1において、前記芯材の1つの側面につき1条の前記凸条が設けられていることを特徴とするルーバー用芯材。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記側面に、凸条と平行方向に延在した複数本の溝よりなる溝面が設けられていることを特徴とするルーバー用芯材。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載のルーバー用芯材をセラミック製ルーバーに挿通して接着してなる芯材付きルーバー。
【請求項5】
請求項4において、ルーバーは角筒状であり、
ルーバーの内面の隣接する2面が芯材の隣接する側面に接着されていることを特徴とする芯材付きルーバー。
【請求項6】
請求項4又は5において、前記芯材の凸条がルーバーの内面に当接していることを特徴とする芯材付きルーバー。
【請求項7】
複数本の請求項4ないし6のいずれか1項の芯材付きルーバーが上下方向に平行に配列され、
該ルーバーの上方に横長に配置された上フレームと、該ルーバーの下方に横長に配置された下フレームとに対し芯材が固定されていることを特徴とするルーバー設置構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−101017(P2010−101017A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−271147(P2008−271147)
【出願日】平成20年10月21日(2008.10.21)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】