説明

レコンビナーゼポリメラーゼ増幅

本発明は、新規の、多様な、ハイブリッドおよび作成されたレコンビナーゼ酵素、ならびにDNA増幅アッセイを行うための、関連組換え因子をともなうそのような蛋白質の使用を、その特色とする。また、本発明は、DNA増幅アッセイにおける異なる生化学的活性を有する異なるレコンビナーゼ「系」、ならびに負荷因子、一本鎖DNA結合蛋白質(SSB)、および使用される密集剤の量についての異なる要求も、その特色とする。さらに詳しくは、本発明は、T6、Rb69、Aehl、およびKVP40ハイブリッドおよび作成蛋白質の使用、およびそのような蛋白質のレコンビナーゼポリメラーゼ増幅アッセイにおける使用に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)UvsX、UvsY、およびgp32蛋白質を、二本鎖標的核酸分子に対して特異的な第一および第二の一本鎖核酸プライマーと接触させて、第一および第二のヌクレオ蛋白質プライマーを形成させ、ここに、該UvsX、UvsY、およびgp32は、各々、ミオウイルス科ファージに由来し、およびここに、該UvsX、UvsY、およびgp32蛋白質のうちの2以下はT4ファージ蛋白質であり;
(b)該第一のヌクレオ蛋白質プライマーを該二本鎖標的核酸分子に接触させて、該二本鎖標的核酸分子の第一の部分において第一のDループ構造を作り出し、次いで、該第二のヌクレオ蛋白質プライマーを該二本鎖標的核酸分子に接触させて、該第一の核酸プライマーおよび該第二の核酸プライマーが、標的核酸分子を完全に変性することなく、該第一の核酸プライマーおよび該第二の核酸プライマーの3’末端が同一二本鎖標的核酸分子上で相互に対して向けられるように、該二本鎖標的核酸分子の第二の部分において第二のDループ構造を作り出し;
(c)ストランド変位合成を可能とする1以上のポリメラーゼおよびdNTPで該第一および第二のヌクレオ蛋白質プライマーの3’末端を延長して、第一および第二の二本鎖標的核酸分子および第一および第二の変位された核酸のストランドを作り出し;次いで、
(d)所望の程度の増幅に到達するまで、(b)および(c)の反復を通じて反応を継続する;
工程を含む、二本鎖標的核酸分子の増幅のレコンビナーゼポリメラーゼ増幅方法。
【請求項2】
前記第一および第二の変位された核酸のストランドが工程(c)の後に相互にハイブリダイズして、第三の二本鎖標的核酸分子を形成する請求項1記載の方法。
【請求項3】
UvsX、UvsYおよびgp32蛋白質が由来するミオウイルス科ファージが:T4、T2、T6、Rb69、Aeh1、KVP40、アシネトバクターファージ133、アエロモナスファージ65、シアノファージP−SSM2、シアノファージPSSM4、シアノファージS−PM2、Rb14、Rb32、アエロモナスファージ25、ビブリオファージnt−1、phi−1,Rb16,Rb43、ファージ31、ファージ44RR2.8t、Rb49、ファージRb3、およびファージLZ2から選択される請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記UvsX、UvsYおよびgp32が:
(a)Rb69 UvsX、Rb69 UvsYおよびRb69 gp32;
(b)Aeh1 UvsX、Aeh1 UvsYおよびRb69 gp32;
(c)T4 UvsX、T4 UvsYおよびRb69 gp32;および
(d)T4 UvsX、Rb69 UvsYおよびT4 gp32
よりなる群から選択される請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記UvsX、UvsY、およびgp32が、同一または異なるミオウイルス科ファージ源からの天然、ハイブリッドまたは突然変異体蛋白質である請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記ハイブリッド蛋白質がミオウイルス科ファージの2つの異なる種からの1以上のアミノ酸残基を含んで、前記方法において改良された性能特徴を持つ蛋白質を生じる請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記UvsXが突然変異体UvsXである請求項5記載の方法。
【請求項8】
前記突然変異体UvsXがRb69 UvsXアミノ酸配列において少なくとも1つの突然変異を含むRb69 UvsXであり、ここに、該突然変異は:
位置64におけるヒスチジンではないアミノ酸;
位置64におけるセリン;
C−末端における1以上のグルタミン酸残基の付加;
C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;および
その組合せ
よりなる群から選択される請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記突然変異体UvsXがT6 UvsXアミノ酸配列において少なくとも1つの突然変異を有するT6 UvsXであり、ここに、該突然変異が:
位置66においてヒスチジンではないアミノ酸;
位置66におけるセリン;
C−末端における1以上のグルタミン酸残基の付加;
C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;および
その組合せ
よりなる群から選択される請求項7記載の方法。
【請求項10】
前記ハイブリッド蛋白質が、異なるUvsX種からのアミノ酸配列を含む少なくとも1つの領域を含むUvsX蛋白質である請求項6記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの領域がUvsXのDNA−結合ループ−2領域である請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記方法がポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、フィコール(Ficoll)、デキストラン、PVP、アルブミンよりなる群から選択される密集剤の存在下で行われる請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記密集剤が200,000未満の分子量を有する請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記密集剤が約0.5w/v%ないし約15w/v%の量で存在する請求項12記載の方法。
【請求項15】
前記ポリメラーゼがE.Coli Pol I、Bacillus subtilis Pol I、Staphylococcus aureus Pol I、およびそのホモログよりなる群から選択される大断片ポリメラーゼである請求項1記載の方法。
【請求項16】
前記方法がヘパリンの存在下で行われる請求項1記載の方法。
【請求項17】
前記第一または第二の核酸プライマーがブロックされたプライマーであり、および前記方法がE.coliエキソヌクレアーゼIIIおよびE.coliエンドヌクレアーゼIVよりなる群から選択されるエンドヌクレアーゼの存在下で行われる請求項1記載の方法。
【請求項18】
前記方法が約1mMないし約8mM二価マンガンイオンの存在下で行われる請求項1記載の方法。
【請求項19】
前記方法がUvsYの非存在下で行われる請求項1記載の方法。
【請求項20】
該UvsX、UvsYまたはgp32蛋白質の少なくとも1つが配列番号:105、配列番号:106、配列番号:114、配列番号:115、配列番号:116、配列番号:117、配列番号:118、配列番号:119、配列番号:120、配列番号:121、配列番号:122、配列番号:123、および配列番号:124よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含む請求項1記載の方法。
【請求項21】
(a)UvsX、UvsY、およびgp32蛋白質を、二本鎖標的核酸分子に対して特異的な第一の一本鎖核酸プライマーと接触させて、第一のヌクレオ蛋白質プライマーの集団を形成させ、ここに、該UvsX、UvsY、およびgp32は、各々、ミオウイルス科ファージに由来し、および該UvsX、UvsYおよびgp32蛋白質の2以下はT4ファージ蛋白質であり;
(b)該第一のヌクレオ蛋白質プライマーを該二本鎖標的核酸分子と接触させ、それにより、標的核酸分子を完全に変性することなく、該二本鎖標的核酸分子の第一の部分において第一のDループ構造を形成させ;
(c)ストランド変位合成が可能である1以上のポリメラーゼ、およびdNTPで該第一のヌクレオ蛋白質プライマーの3’末端を延長して、二本鎖標的核酸分子および変位した核酸分子のストランドを生じさせ;
(d)第二の一本鎖核酸プライマーを該変位した核酸分子のストランドとハイブリダイズさせて、ハイブリダイズした第二の一本鎖核酸プライマーを形成させ;
(e)該ハイブリダイズした第二の一本鎖核酸プライマーを延長させて、二本鎖標的核酸分子を生じさせ;
(f)所望の程度の増幅に到達するまで、(b)および(e)の反復を通じて反応を継続する;
工程を含む、DNAの第一および第二のストランドでの二本鎖標的核酸分子の増幅のレコンビナーゼポリメラーゼ増幅方法。
【請求項22】
野生型Rb69 UvsXアミノ酸配列において改変を含む突然変異体またはハイブリッドRb69 UvsX蛋白質であって、野生型アミノ酸配列における改変が:
位置64においてヒスチジンでないアミノ酸;
位置64におけるセリン;
C−末端における1以上のグルタミン酸残基の付加;
C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;
Rb69 UvsXではないUvsX蛋白質からのDNA−結合ループ−2領域でのDNA−結合ループ−2領域の置換;
ヒスチジンタグの付加;および
その組合せ;
よりなる群から選択される蛋白質。
【請求項23】
前記蛋白質が配列番号:114、配列番号:115、配列番号:116、配列番号:117、配列番号:118、配列番号:119、配列番号:121、または配列番号:122のアミノ酸配列を含む、請求項22記載の突然変異体またはハイブリッドRb69 UvsX蛋白質。
【請求項24】
野生型T6 UvsXアミノ酸配列において改変を含む突然変異体またはハイブリッドT6 UvsX蛋白質であって、該野生型アミノ酸配列における改変が:
位置66におけるヒスチジンではないアミノ酸;
位置66におけるセリン;
位置164におけるバリン;
位置166におけるセリン;
C−末端における1以上のグルタミン酸残基の付加;
C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;
T6 UvsXではないUvsX蛋白質からのDNA−結合ループ−2領域でのDNA−結合ループ−2領域の置換;
ヒスチジンタグの付加および
それらの組合せ;
よりなる群から選択される該蛋白質。
【請求項25】
前記蛋白質が配列番号:105または配列番号:106のアミノ酸配列を含む請求項24記載の突然変異体またはハイブリッドT6 UvsX蛋白質。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate

【図48】
image rotate

【図49】
image rotate

【図50】
image rotate

【図51】
image rotate

【図52】
image rotate

【図53】
image rotate

【図54】
image rotate

【図55】
image rotate

【図56】
image rotate

【図57】
image rotate

【図58】
image rotate

【図59】
image rotate

【図60】
image rotate

【図61】
image rotate

【図62】
image rotate

【図63】
image rotate

【図64】
image rotate

【図65】
image rotate

【図66】
image rotate

【図67】
image rotate

【図68】
image rotate

【図69】
image rotate

【図70】
image rotate

【図71】
image rotate


【公表番号】特表2009−535053(P2009−535053A)
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−508545(P2009−508545)
【出願日】平成19年5月4日(2007.5.4)
【国際出願番号】PCT/IB2007/003088
【国際公開番号】WO2008/035205
【国際公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(506399088)エーエスエム サイエンティフィック, インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】