説明

レジスト組成物、レジストパターン形成方法、化合物、酸発生剤

【課題】レジスト組成物用の酸発生剤として有用な新規な化合物、該化合物からなる酸発生剤、該酸発生剤を含有するレジスト組成物および該レジスト組成物を用いたレジストパターン形成方法、該レジスト組成物に用いる酸発生剤として有用な化合物、および酸発生剤を提供する。
【解決手段】酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が変化する基材成分(A)、および露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)を含有するレジスト組成物であって、前記酸発生剤成分(B)が、下記一般式(b1−11)で表される化合物からなる酸発生剤(B1)を含むことを特徴とするレジスト組成物。式(b−11)中、R”〜R”のうち少なくとも1つは、置換基として下記一般式(I)で表される基を有する置換アリール基であり、式(I)中のRはフッ素化アルキル基を表す。
[化1]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が変化する基材成分(A)、および露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)を含有するレジスト組成物であって、
前記酸発生剤成分(B)が、下記一般式(b1−11)で表される化合物からなる酸発生剤(B1)を含むことを特徴とするレジスト組成物。
【化1】

[式中、R”〜R”はそれぞれ独立にアリール基またはアルキル基であり、R”〜R”のうち、いずれか2つが相互に結合して式中のイオウ原子と共に環を形成していてもよく、R”〜R”のうち少なくとも1つは、置換基として下記一般式(I)で表される基を有する置換アリール基であり、Xはアニオンである。]
【化2】

[式中、Rはフッ素化アルキル基を表す。]
【請求項2】
前記一般式(b1−11)中のXが下記一般式(x−1)で表されるアニオンである請求項1に記載のレジスト組成物。
【化3】

[式中、R”は、置換基を有していてもよいアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基またはアルケニル基を表す。]
【請求項3】
前記一般式(b1−11)中のXが下記一般式(x−11)で表されるアニオンである請求項1に記載のレジスト組成物。
【化4】

[式中、Qは酸素原子を含む2価の連結基であり、Zは置換基を有していてもよい炭素数3〜30の炭化水素基であり、Yは置換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルキレン基または置換基を有していてもよい炭素数1〜4のフッ素化アルキレン基である。]
【請求項4】
前記一般式(b1−11)中のXが下記一般式(b−3)または(b−4)で表されるアニオンである請求項1に記載のレジスト組成物。
【化5】

[式中、X”は、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換された炭素数2〜6のアルキレン基を表し;Y”、Z”は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基またはハロゲン化アルキル基を表す。Z”に結合した−SO−は、−C(=O)−に置換されていてもよい。]
【請求項5】
前記一般式(b1−11)中のXが下記一般式(b−c1)で表されるアニオンである請求項1に記載のレジスト組成物。
【化6】

[式中、R”は、少なくとも1の水素原子がフッ素置換されている炭素数1〜10のアルキル基であり;R”は、置換基を有していてもよい炭化水素基、または−SO−R”である。]
【請求項6】
ポジ型レジスト組成物である請求項1〜5のいずれか一項に記載のレジスト組成物。
【請求項7】
前記基材成分(A)が、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が増大する樹脂(A1)である請求項6に記載のレジスト組成物。
【請求項8】
前記樹脂(A1)が、酸解離性溶解抑制基を含むアクリル酸エステルから誘導される構成単位(a1)を有する請求項7に記載のレジスト組成物。
【請求項9】
前記樹脂(A1)が、さらに、ラクトン含有環式基を含むアクリル酸エステルから誘導される構成単位(a2)を有する請求項8に記載のレジスト組成物。
【請求項10】
前記樹脂(A1)が、さらに、極性基含有脂肪族炭化水素基を含むアクリル酸エステルから誘導される構成単位(a3)を有する請求項8または9に記載のレジスト組成物。
【請求項11】
さらに、含窒素有機化合物成分(D)を含有する請求項1〜10のいずれか一項に記載のレジスト組成物。
【請求項12】
支持体上に、請求項1〜11のいずれか一項に記載のレジスト組成物を用いてレジスト膜を形成する工程、前記レジスト膜を露光する工程、および前記レジスト膜をアルカリ現像してレジストパターンを形成する工程を含むレジストパターン形成方法。
【請求項13】
下記一般式(b1−11)で表される化合物。
【化7】

[式中、R”〜R”はそれぞれ独立にアリール基またはアルキル基であり、R”〜R”のうちのいずれか2つが相互に結合して式中のイオウ原子と共に環を形成していてもよく、R”〜R”のうち少なくとも1つは、置換基として下記一般式(I)で表される基を有する置換アリール基であり、Xはアニオンである。]
【化8】

[式中、Rはフッ素化アルキル基である。]
【請求項14】
前記一般式(b1−11)中のXが下記一般式(x−1)で表されるアニオンである請求項13に記載の化合物。
【化9】

[式中、R”は、置換基を有していてもよいアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基またはアルケニル基である。]
【請求項15】
前記一般式(b1−11)中のXが下記一般式(x−11)で表されるアニオンである請求項13に記載の化合物。
【化10】

[式中、Qは酸素原子を含む2価の連結基であり、Zは置換基を有していてもよい炭素数3〜30の炭化水素基であり、Yは置換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルキレン基または置換基を有していてもよい炭素数1〜4のフッ素化アルキレン基である。]
【請求項16】
前記一般式(b1−11)中のXが下記一般式(b−3)または(b−4)で表されるアニオンである請求項13に記載の化合物。
【化11】

[式中、X”は、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換された炭素数2〜6のアルキレン基を表し;Y”、Z”は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基またはハロゲン化アルキル基を表す。Z”に結合した−SO−は、−C(=O)−に置換されていてもよい。]
【請求項17】
前記一般式(b1−11)中のXが下記一般式(b−c1)で表されるアニオンである請求項13に記載の化合物。
【化12】

[式中、R”は、少なくとも1の水素原子がフッ素置換されている炭素数1〜10のアルキル基であり;R”は、置換基を有していてもよい炭化水素基、または−SO−R”である。]
【請求項18】
請求項13〜17のいずれか一項に記載の化合物からなる酸発生剤。

【図1】
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【公開番号】特開2010−120924(P2010−120924A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−123095(P2009−123095)
【出願日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【出願人】(000220239)東京応化工業株式会社 (1,407)
【Fターム(参考)】