説明

レバーアッセンブリ及びワイパブレード

【課題】高さを抑えながらもレバーの回動範囲を広げることができるレバーアッセンブリを提供すること。
【解決手段】ワイパブレードのレバーアッセンブリは、上壁21a〜24aと該上壁21a〜24aの長手方向と直交する幅方向両側から下方に延びる両側壁21b〜24bとを有した複数のレバー(最上位レバー21、2つの中位レバー22、2つの内側下位レバー23、及び2つの外側下位レバー24)を備え、上位のレバーの長手方向端部に対して下位のレバーの長手方向中央部が回動可能に連結されることでトーナメント状に構成される。上壁21a〜24aにおけるレバーの回動範囲が広がる位置には、孔(内側端部対応孔21e、最上位軸近傍孔21f、中位内側軸近傍孔22f、中位外側軸近傍孔22g、中位中央開放孔22h、内側下位中央開放孔23e、及び外側下位中央開放孔24e)が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ワイパの一部を構成するレバーアッセンブリ及びワイパブレードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から車両用ワイパは、ワイパアームとワイパアームに連結されるワイパブレードからなる。そして、ワイパブレードとしては、複数のレバーにてトーナメント状に構成されたレバーアッセンブリと、該レバーアッセンブリにて把持されるバッキング及びブレードラバーと、レバーアッセンブリ側が開口した凹形状に形成されてレバーアッセンブリを収容するカバー部材とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、この特許文献1に開示されたレバーアッセンブリにおいては、最上位のレバーの上壁に孔が複数形成されているため、孔が形成されていないものに比べて、例えば軽量となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】欧州特許出願公開第791514号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようなトーナメント状に構成されたレバーアッセンブリでは、上位のレバーの長手方向端部に対して下位のレバーの長手方向中央部が回動可能に連結されることになるが、回動時にレバー同士が接触してしまう位置の範囲、即ち回動範囲が小さく規制されてしまうことがあった。このことは、ブレードラバーが湾曲した払拭面に良好に追従できなくなるといった原因となる。尚、レバーアッセンブリ全体の高さを高くすれば回動範囲を広くすることはできるが、美観の低下や搭乗者の視界の悪化を抑えるためにレバーアッセンブリの高さは低く抑えることが望ましい。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、高さを抑えながらもレバーの回動範囲を広げることができるレバーアッセンブリ、及びワイパブレードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明では、上壁と該上壁の長手方向と直交する幅方向両側から下方に延びる両側壁とを有した複数のレバーを備え、上位のレバーの長手方向端部に対して下位のレバーの長手方向中央部が回動可能に連結されることでトーナメント状に構成されたレバーアッセンブリであって、前記上壁における前記レバーの回動範囲が広がる位置に孔を形成したことを要旨とする。
【0007】
同構成によれば、上壁におけるレバーの回動範囲が広がる位置に孔が形成されるため、レバーアッセンブリの高さを抑えながらもレバーの回動範囲を広げることができる。その結果、例えば、美観や搭乗者の視界を良好としながら、ブレードラバーを湾曲した払拭面に良好に追従させることが可能となる。
【0008】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のレバーアッセンブリにおいて、前記レバーは、最上位レバーと、該最上位レバーの長手方向端部に対して長手方向中央部が回動可能に連結された中位レバーと、該中位レバーの長手方向両端部の内の前記最上位レバーの下方側に位置する端部である内側端部に対して長手方向中央が回動可能に連結された内側下位レバーとを有し、前記孔は、前記最上位レバーの前記上壁における前記内側端部と対応した位置に形成された内側端部対応孔を含むことを要旨とする。
【0009】
同構成によれば、孔は、最上位レバーの上壁において、中位レバーの内側端部と対応した位置に形成される内側端部対応孔を含むため、内側下位レバーが回動可能に連結されることで大型化してしまう中位レバーの内側端部が最上位レバーの上壁に小さな回動範囲で衝突してしまうことを回避することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のレバーアッセンブリにおいて、前記孔は、前記上位のレバーの前記上壁の長手方向端部における長手方向内側部分に形成された軸近傍孔を含むことを要旨とする。
【0011】
同構成によれば、孔は、上位のレバーの上壁の長手方向端部における長手方向内側部分に形成された軸近傍孔を含むため、下位のレバーの長手方向中央部(連結部分)が回動軸方向から見て略方形形状であっても、該部分(略方形部分)が上位のレバーの上壁に小さな回動範囲で衝突してしまうことを回避することができる。又、上位のレバーの上壁の長手方向端部における長手方向外側部分(即ち長手方向最端部)は、孔が形成されずに上壁が残ることで前記両側壁が連結されて、上位のレバーの長手方向端部(下位のレバーが連結される連結部分)の剛性が大幅に低下してしまうことは防止される。
【0012】
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレバーアッセンブリにおいて、前記孔は、前記下位のレバーの前記上壁における長手方向中央部に形成された中央開放孔を含むことを要旨とする。
【0013】
同構成によれば、孔は、下位のレバーの上壁における長手方向中央部に形成された中央開放孔を含むため、下位のレバーの長手方向中央部の高さ(上下方向の幅)を小さくすることができ、該部分(長手方向中央部)が上位のレバーの上壁に小さな回動範囲で衝突してしまうことを回避することができる。
【0014】
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレバーアッセンブリと、前記レバーアッセンブリにて把持されるバッキング及びブレードラバーと、前記レバーアッセンブリ側が開口した凹形状に形成され、前記レバーアッセンブリを収容するカバー部材とを備えたワイパブレードを要旨とする。
【0015】
同構成によれば、レバーアッセンブリがカバー部材に収容されるワイパブレードであるため、レバーの上壁の孔が露出することが防止され、美観が低下してしまうことがない。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、高さを抑えながらもレバーの回動範囲を広げることができるレバーアッセンブリ、及びワイパブレードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】一実施の形態における車両用ワイパの斜視図。
【図2】一実施の形態におけるワイパブレードの一部分解斜視図。
【図3】一実施の形態におけるレバーアッセンブリとブレードラバーの分解斜視図。
【図4】(a)一実施の形態におけるレバーアッセンブリの部分拡大斜視図。(b)同レバーアッセンブリの部分拡大一部断面図。
【図5】図2のA−A線に対応した断面図。
【図6】一実施の形態におけるレバーアッセンブリの部分拡大一部断面図。
【図7】図2のB−B線に対応した断面図。
【図8】一実施の形態におけるレバーアッセンブリの部分拡大一部断面図。
【図9】図2のC−C線に対応した断面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図9に従って説明する。図1に示すように、車両用ワイパ1は、自動車のフロントガラスに付着した雨滴等を払拭するためのものであって、ワイパアーム2と、該ワイパアーム2に連結されるワイパブレード3とから構成されている。ワイパアーム2は、その基端部がワイパモータ(図示略)の駆動力にて所定角度で往復回動されるピボット軸(図示略)に固定され、該ピボット軸の往復回動に伴って往復揺動運動を行う。尚、このワイパアーム2は、図示しない付勢機構により、その先端部がフロントガラス(払拭面)側に付勢される。そして、ワイパアーム2の先端部には、ワイパブレード3が連結される。
【0019】
ワイパブレード3は、図2に示すように、レバーアッセンブリ11と、レバーアッセンブリ11にて把持されるバッキング12(図5参照)及びブレードラバー13と、レバーアッセンブリ11側が開口した凹形状に形成されてレバーアッセンブリ11を収容する(覆う)合成樹脂製のカバー部材14とを備える。
【0020】
レバーアッセンブリ11は、上位のレバーの長手方向端部に対して下位のレバーの長手方向中央部が回動可能に連結されることでトーナメント状に構成されるものである。
詳しくは、本実施の形態のレバーアッセンブリ11は、レバーとして、図3に示すように、最上位レバー21と、2つの中位レバー22と、2つの内側下位レバー23と、2つの外側下位レバー24とを有する。
【0021】
各レバー、即ち最上位レバー21、中位レバー22、内側下位レバー23、及び外側下位レバー24は、金属板材を加工してなり、それぞれ上壁21a〜24aと該上壁21a〜24aの長手方向と直交する幅方向両側から下方に延びる両側壁21b〜24bとを有した断面略U字形状に形成されている。又、最上位レバー21の上壁21aの幅(長手方向と直交する幅)は、中位レバー22の上壁22aの幅より大きく設定され、該中位レバー22の上壁22aの幅は、内側下位レバー23及び外側下位レバー24の上壁23a,24aの幅より大きく設定されている。
【0022】
そして、最上位レバー21の長手方向両端部21cには、中位レバー22の長手方向中央部22cが回動可能に連結される。又、中位レバー22の長手方向両端部の内の最上位レバー21の下方側に位置する端部である内側端部22dには、内側下位レバー23の長手方向中央部23cが回動可能に連結される。又、中位レバー22の長手方向両端部の内の最上位レバー21から離間した位置の端部(長手方向外側に位置する端部)である外側端部22eには、外側下位レバー24の長手方向中央部24cが回動可能に連結される。これらの連結は、下位のレバーの長手方向内側(上位のレバーの下方側に位置する側)が、上位のレバーの内部に収容される(上壁21a,22aと両側壁21b,22bとに覆われる)態様で、各レバーの両側壁21b〜24bを幅方向に貫通するピン25(図3参照)により行われる。
【0023】
又、最上位レバー21の上壁21aにおける長手方向中央部には、クリップ連結用孔21dが形成され、その内部には、図1及び図2に示すように、ワイパアーム2の先端部が固定されるクリップ26が幅方向に沿った軸中心で回動可能に設けられる。
【0024】
又、内側下位レバー23及び外側下位レバー24の長手方向両端部には、図2及び図3に示すように、バッキング12(図5参照)及びブレードラバー13を把持するための把持部23d,24dが形成されている。尚、ブレードラバー13は、ゴム材にて長尺状に形成され、払拭面(フロントガラス)上に摺接されて払拭面を払拭するためのものである。又、バッキング12は、図5に示すように、ブレードラバー13に一対装着されて、長手方向全域に亘ってブレードラバー13に剛性と弾性を付与するための板ばね状のものである。
【0025】
又、本実施の形態のカバー部材14は、図1及び図2に示すように、前記最上位レバー21に対応したセンターカバー部14aと、該センターカバー部14aの長手方向両側に配置された2つのサイドカバー部14bとから構成され、サイドカバー部14bは最上位レバー21に対する中位レバー22の回動に追従するように設けられる。このカバー部材14(センターカバー部14a及びサイドカバー部14b)は、前記把持部23d,24dを除くレバーアッセンブリ11を略収容する(覆う)ようにレバーアッセンブリ11に装着される。尚、このカバー部材14(センターカバー部14a及びサイドカバー部14b)の長手方向略全域には、走行風を払拭面側への押圧力に変換するためのフィン部14cが形成されている。
【0026】
ここで、前記上壁21a〜24aにおけるレバーの回動範囲が広がる位置には、図3に示すように、孔(後述する内側端部対応孔21e、最上位軸近傍孔21f、中位内側軸近傍孔22f、中位外側軸近傍孔22g、中位中央開放孔22h、内側下位中央開放孔23e、及び、外側下位中央開放孔24e)が形成されている。
【0027】
詳しくは、図3、図4(a),(b)、及び図5に示すように、最上位レバー21の上壁21aにおいて、中位レバー22の前記内側端部22d(内側下位レバー23との連結位置)と対応した位置には、内側端部対応孔21eが形成されている。
【0028】
又、図3、図6及び図7に示すように、最上位レバー21の上壁21aの長手方向端部21c(中位レバー22との連結位置)における長手方向内側部分には、軸近傍孔としての最上位軸近傍孔21fが形成されている。
【0029】
又、図3、図4(a),(b)、及び図5に示すように、中位レバー22の上壁22aの前記内側端部22d(内側下位レバー23との連結位置)における長手方向内側部分には、軸近傍孔としての中位内側軸近傍孔22fが形成されている。
【0030】
又、図3、図8及び図9に示すように、中位レバー22の上壁22aの前記外側端部22e(外側下位レバー24との連結位置)における長手方向内側部分には、軸近傍孔としての中位外側軸近傍孔22gが形成されている。
【0031】
尚、これら内側端部対応孔21e、最上位軸近傍孔21f、及び中位内側軸近傍孔22f、中位外側軸近傍孔22gは、下位のレバーの回動範囲を広げるように(回動を妨げないように)上位のレバーの上壁に形成される下位回動用孔とされている。
【0032】
又、図3及び図7に示すように、中位レバー22の上壁22aにおける長手方向中央部22c(最上位レバー21との連結位置)には、中央開放孔としての中位中央開放孔22hが形成されている。
【0033】
又、図3、図4(a)、及び図5に示すように、内側下位レバー23の上壁23aにおける長手方向中央部23c(中位レバー22との連結位置)には、中央開放孔としての内側下位中央開放孔23eが形成されている。
【0034】
又、図3及び図9に示すように、外側下位レバー24の上壁24aにおける長手方向中央部24c(中位レバー22との連結位置)には、中央開放孔としての外側下位中央開放孔24eが形成されている。
【0035】
尚、これら中位中央開放孔22h、内側下位中央開放孔23e、及び外側下位中央開放孔24eは、自身のレバーの回動範囲を広げるように(回動を妨げないように)形成される自身回動用孔とされている。
【0036】
次に、上記のように構成された車両用ワイパ1の作用について説明する。
上記車両用ワイパ1では、ワイパモータ(図示略)の駆動力にてワイパアーム2が往復揺動運動されると、ワイパブレード3のブレードラバー13が払拭面(フロントガラス)の湾曲に追従しつつ摺接されて払拭面が払拭される。この際、払拭面の湾曲等に応じてレバーアッセンブリ11の各レバーが回動するが、前記孔(内側端部対応孔21e、最上位軸近傍孔21f、中位内側軸近傍孔22f、中位外側軸近傍孔22g、中位中央開放孔22h、内側下位中央開放孔23e、及び、外側下位中央開放孔24e)により、レバーの回動の妨げが低減される、言い換えれば、レバーの回動範囲が広がることで追従性が良好となる。
【0037】
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)上壁21a〜24aにおけるレバーの回動範囲が広がる位置には、孔(内側端部対応孔21e、最上位軸近傍孔21f、中位内側軸近傍孔22f、中位外側軸近傍孔22g、中位中央開放孔22h、内側下位中央開放孔23e、及び、外側下位中央開放孔24e)が形成される。よって、レバーアッセンブリ11の高さを抑えながらもレバーの回動範囲を広げることができる。その結果、例えば、美観や搭乗者の視界を良好としながら、ブレードラバー13を湾曲した払拭面に良好に追従させることが可能となる。
【0038】
(2)孔は、最上位レバー21の上壁21aにおいて、中位レバー22の内側端部22dと対応した位置に形成される内側端部対応孔21eを含むため、内側下位レバー23が回動可能に連結されることで大型化してしまう中位レバー22の内側端部22dが最上位レバー21の上壁21aに小さな回動範囲で衝突してしまうことを回避することができる。
【0039】
(3)孔は、最上位レバー21の上壁21aの長手方向端部21cにおける長手方向内側部分に形成された軸近傍孔としての最上位軸近傍孔21fを含む。又、孔は、中位レバー22の上壁22aの前記内側端部22dにおける長手方向内側部分に形成された軸近傍孔としての中位内側軸近傍孔22fを含む。又、孔は、中位レバー22の上壁22aの前記外側端部22eにおける長手方向内側部分に形成された軸近傍孔としての中位外側軸近傍孔22gを含む。よって、それぞれ下位のレバーの長手方向中央部22c〜24c(連結部分)が回動軸方向から見て(図4(b)、図6、図8参照)略方形形状であっても、該部分(略方形部分)が上位のレバーの上壁21a,22aに小さな回動範囲で衝突してしまうことを回避することができる。又、上位のレバーの上壁21a,22aの長手方向端部21c(内側端部22d、外側端部22e)における長手方向外側部分(即ち長手方向最端部)は、孔が形成されずに上壁21a,22aが残ることでその両側壁21b,22bが連結されている。よって、それぞれ最上位軸近傍孔21f、中位内側軸近傍孔22f、中位外側軸近傍孔22gを形成しても、下位のレバーが連結される部分である上位のレバーの長手方向端部21c(内側端部22d、外側端部22e)の剛性が大幅に低下してしまうことは防止される。
【0040】
(4)孔は、中位レバー22の上壁22aにおける長手方向中央部22c(最上位レバー21との連結位置)に形成された中央開放孔としての中位中央開放孔22hを含む。又、孔は、内側下位レバー23の上壁23aにおける長手方向中央部23c(中位レバー22との連結位置)に形成された中央開放孔としての内側下位中央開放孔23eを含む。又、孔は、外側下位レバー24の上壁24aにおける長手方向中央部24c(中位レバー22との連結位置)に形成された中央開放孔としての外側下位中央開放孔24eを含む。よって、下位のレバー(最上位レバー21に対する中位レバー22、中位レバー22に対する内側下位レバー23及び外側下位レバー24)の長手方向中央部22c〜24cの高さ(上下方向の幅)を小さくすることができる。これにより、その部分(長手方向中央部22c〜24c)が上位のレバーの上壁21a,22aに小さな回動範囲で衝突してしまうことを回避することができる。
【0041】
(5)レバーアッセンブリ11がカバー部材14に収容されるワイパブレード3であるため、前記孔(内側端部対応孔21e、最上位軸近傍孔21f、中位内側軸近傍孔22f、中位外側軸近傍孔22g、中位中央開放孔22h、内側下位中央開放孔23e、及び、外側下位中央開放孔24e)が露出することが防止される。よって、美観が低下してしまうことがない。
【0042】
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、孔として、内側端部対応孔21e、最上位軸近傍孔21f、中位内側軸近傍孔22f、中位外側軸近傍孔22g、中位中央開放孔22h、内側下位中央開放孔23e、及び、外側下位中央開放孔24eを備える構成としたが、少なくとも1つの孔を備えていれば、変更してもよい。
【0043】
・上記実施の形態では、レバーアッセンブリ11がカバー部材14に収容されるワイパブレード3としたが、これに限定されず、カバー部材14を備えないワイパブレードとしてもよい。
【0044】
・上記実施の形態では、レバーアッセンブリ11は、7つのレバー(最上位レバー21、2つの中位レバー22、2つの内側下位レバー23、及び2つの外側下位レバー24)にてトーナメント状に構成されるものとしたが、それらレバーの数が異なるレバーアッセンブリに具体化してもよい。例えば、外側下位レバー24を無くし、かつ、中位レバー22の外側端部22eにブレードラバー13を把持する把持部を設け、レバーアッセンブリによってブレードラバー13を6箇所で把持するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0045】
11…レバーアッセンブリ、12…バッキング、13…ブレードラバー、14…カバー部材、21…最上位レバー(レバー)、21a〜24a…上壁、21b〜24b…側壁、21c…長手方向端部、21e…内側端部対応孔(孔)、21f…最上位軸近傍孔(孔、及び軸近傍孔)、22…中位レバー(レバー)、22c〜24c…長手方向中央部、22d…内側端部(長手方向端部)、22e…外側端部(長手方向端部)、22f…中位内側軸近傍孔(孔、及び軸近傍孔)、22g…中位外側軸近傍孔(孔、及び軸近傍孔)、22h…中位中央開放孔(孔、及び中央開放孔)、23…内側下位レバー(レバー)、23e…内側下位中央開放孔(孔、及び中央開放孔)、24…外側下位レバー(レバー)、24e…外側下位中央開放孔(孔、及び中央開放孔)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上壁と該上壁の長手方向と直交する幅方向両側から下方に延びる両側壁とを有した複数のレバーを備え、上位のレバーの長手方向端部に対して下位のレバーの長手方向中央部が回動可能に連結されることでトーナメント状に構成されたレバーアッセンブリであって、
前記上壁における前記レバーの回動範囲が広がる位置に孔を形成したことを特徴とするレバーアッセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のレバーアッセンブリにおいて、
前記レバーは、最上位レバーと、該最上位レバーの長手方向端部に対して長手方向中央部が回動可能に連結された中位レバーと、該中位レバーの長手方向両端部の内の前記最上位レバーの下方側に位置する端部である内側端部に対して長手方向中央が回動可能に連結された内側下位レバーとを有し、
前記孔は、前記最上位レバーの前記上壁における前記内側端部と対応した位置に形成された内側端部対応孔を含むことを特徴とするレバーアッセンブリ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のレバーアッセンブリにおいて、
前記孔は、前記上位のレバーの前記上壁の長手方向端部における長手方向内側部分に形成された軸近傍孔を含むことを特徴とするレバーアッセンブリ。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレバーアッセンブリにおいて、
前記孔は、前記下位のレバーの前記上壁における長手方向中央部に形成された中央開放孔を含むことを特徴とするレバーアッセンブリ。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレバーアッセンブリと、
前記レバーアッセンブリにて把持されるバッキング及びブレードラバーと、
前記レバーアッセンブリ側が開口した凹形状に形成され、前記レバーアッセンブリを収容するカバー部材と
を備えたことを特徴とするワイパブレード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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