説明

レンチキュラー型印刷物及びその製造方法

【課題】高精細なピッチで画像とレンズのズレのない高品質な薄型のレンチキュラー型印刷物を高速且つ安価に提供する。
【解決手段】レンチキュラー型印刷物1は、シート形状の基材11上に、左眼に見せるための左眼用画像131及び右眼に見せるための右眼用画像132が所定幅の短冊状切片にそれぞれ分割されインターレース状に並べられたレンチキュラー画像13が印刷され、次いでレンチキュラー画像13の上にフレキソ印刷等の凸版印刷によりレンチキュラーレンズ15が形成されてなる。レンチキュラーレンズ15のピッチが、0.1〜0.4mmであり、その平均膜厚は、8〜25μmであることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンチキュラー型印刷物及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、見る角度によって絵柄が変化したり、立体感が得られたりする印刷物(レンチキュラー(lenticular)型印刷物)が開発されている。この印刷物は、レンチキュラー画像と呼ばれる画像上に、表面に微細な細長い蒲鉾状のレンズが無数に並んだ透明プラスチック製シート(レンチキュラーレンズ)が配置されてなる。ここで、レンチキュラー画像とは、2つ以上の画像をそれぞれ細長く短冊状に切り、当該短冊状の画像をインターレース状に順番に並べて1枚の画像にしたものである。従来は、レンチキュラー画像に合わせてレンチキュラーレンズを貼り合わせたり、レンチキュラーレンズの裏面に直接レンチキュラー画像を印刷して、レンチキュラー型印刷物を作製していた。しかし、貼り合わせ又は印刷の際に、レンチキュラー画像とレンチキュラーレンズの位置がずれてしまうと画像をきれいに見ることができないという問題があった。また、このレンチキュラーレンズは、プラスチック製のシートであるため、印刷物自体の柔軟性が損なわれてしまうと共に、印刷物自体の厚みが増したり、重量が増加するという問題を抱えていた。しかも、レンチキュラーレンズ自体が高価であるため、印刷物の製造コストが増大するという問題もあった。
【0003】
このような問題を解決するために、レンチキュラーレンズ画像上に、各種印刷手法を用いてレンチキュラーレンズを直接形成する方法が提案されている。例えば、レンチキュラー画像の表面に透明な下層樹脂部を形成し、当該下層樹脂部表面にレンチキュラー画像に合わせてレンズ形成用区画線を印刷すると共に、区画線印刷用インクと相溶性のない透明なレンズ形成用樹脂を下層樹脂部表面に塗布し、区画線印刷用インクとレンズ形成用樹脂との不相溶性によるハジキとレンズ形成用樹脂の表面張力を利用して、レンチキュラーレンズを形成する方法(特許文献1参照)や、レンチキュラー画像に合わせてレンチキュラー画像上にレンズ形成用インクをスクリーン印刷し、各インク列の表面張力と重力の作用を利用して、レンチキュラーレンズを形成する方法(特許文献2参照)等が知られている。
【特許文献1】特開平5−303153号公報
【特許文献2】特開2000−155380号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の方法によれば、レンズ形成用樹脂の塗布工程以外に、区画線印刷用インクの印刷工程が必要となるため製造工程が煩雑になることや、得られた印刷物が下層樹脂部を有するため依然厚みがあり、書籍や雑誌等の印刷物に応用し難いという問題があった。
【0005】
また、特許文献2の方法によれば、スクリーン印刷によりレンチキュラーレンズを形成するため、精度や印刷速度に限界があり、高品質のレンチキュラー型印刷物を高速且つ安価に提供することは困難であった。
【0006】
本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、高品質なレンチキュラー型印刷物を高速且つ安価に提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、書籍や雑誌等の薄紙印刷物に適用可能な薄型のレンチキュラー型印刷物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0009】
(1)すなわち、本発明は、レンチキュラー画像が印刷された基材の前記レンチキュラー画像上に凸版印刷によりレンチキュラーレンズを形成したことを特徴とする、レンチキュラー型印刷物である。
【0010】
(2)本発明は、また、前記凸版印刷は、樹脂凸版印刷、フレキソ印刷又は金属凸版である、(1)に記載のレンチキュラー型印刷物である。
【0011】
(3)また、本発明は、前記レンチキュラーレンズのピッチが、0.1〜0.4mmである、(1)又は(2)に記載のレンチキュラー型印刷物である。
【0012】
(4)また、本発明は、前記レンチキュラーレンズの平均膜厚が、8〜25μmである、(1)〜(3)のいずれか1項に記載のレンチキュラー型印刷物である。
【0013】
(5)また、本発明は、前記レンチキュラーレンズの形成をインラインで行うことを特徴とする、(1)〜(4)の何れか1項に記載のレンチキュラー型印刷物である。
【0014】
(6)また、本発明は、基材にレンチキュラー画像を印刷する印刷工程と、前記レンチキュラー画像の上に凸版印刷によりレンチキュラーレンズを形成するレンズ形成工程と、を有することを特徴とする、レンチキュラー型印刷物の製造方法である。
【0015】
(7)本発明は、また、前記凸版印刷は、樹脂凸版印刷、フレキソ印刷又は金属凸版である、(6)に記載のレンチキュラー型印刷物の製造方法である。
【0016】
(8)また、本発明は、前記レンチキュラーレンズのピッチが、0.1〜0.4mmである、(6)又は(7)に記載のレンチキュラー型印刷物の製造方法である。
【0017】
(9)また、本発明は、前記レンチキュラーレンズの平均膜厚が、8〜25μmである、(6)〜(8)の何れか1項に記載のレンチキュラー型印刷物の製造方法である。
【0018】
(10)更に、本発明は、前記印刷工程及び前記レンズ形成工程をインラインで行うことを特徴とする、(6)〜(9)の何れか1項に記載のレンチキュラー型印刷物の製造方法である。
【発明の効果】
【0019】
本発明のレンチキュラー型印刷物及びその製造方法によれば、レンチキュラー画像が印刷された基材の前記レンチキュラー画像上に凸版印刷手法によりレンチキュラーレンズを形成するので、区画線印刷用インクとレンズ形成用樹脂との不相溶性によりレンチキュラーレンズを形成する従来法に比べて、区画線印刷用インクの印刷工程が不要となり工程の簡略化により製造コストを抑えることができ、さらに印刷物に下層樹脂部を必要としないので、書籍や雑誌等の印刷物に応用可能な薄型のレンチキュラー型印刷物を製造することができる。また、スクリーン印刷によりレンチキュラーレンズを形成する従来法に比べて精度や印刷速度を向上させることができるので、より精細なピッチに対応でき画像とレンズのズレのない高品質なレンチキュラー型印刷物を高速且つ安価に製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、レンチキュラー型印刷物として、印刷された画像を立体的に視認することができる疑似的立体画像印刷物を例に挙げて説明する。
【0021】
図1は、本実施形態にかかる印刷物1の構成を模式的に示した図であり、図2は、レンチキュラー技術を用いた疑似立体視のメカニズムを説明するための概念図である。
【0022】
図1に示すように、印刷物1は、基材11の上にレンチキュラー画像13が印刷され、次いでレンチキュラー画像13の上にレンチキュラーレンズ15が形成されてなる。基材11は、レンチキュラー画像13を印刷することができるものであればよく、特に、レンチキュラー画像13を印刷しやすいシート形状のものが好ましい。その具体例としては、紙やアルミ蒸着紙等の他に、PVC(ポリ塩化ビニル)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)等の合成樹脂シート等が挙げられる。
【0023】
図2に示すように、レンチキュラー画像13は、左眼に見せるための左眼用画像131及び右眼に見せるための右眼用画像132を、それぞれ所定幅の短冊状切片(L、L、L・・・及びR、R、R・・・)に分割し、インターレース状(L、R、L、R、L、R・・・)に並べて1枚の画像にしたものである。左眼用画像131及び右眼用画像132は、レンチキュラー画像作成用ソフトウェアを用いて作成される。このソフトウェアの具体例としては、日本コーバン社製の『Super Flip!3D Genius』や『Power Illusion』等が挙げられる。なお、動的に視認することができる印刷物を作製したい場合には、複数の動画用画像を用いてレンチキュラー画像を作成する。
【0024】
図1に示すように、レンチキュラーレンズ15は、複数の蒲鉾状凸部が並設された、所定の膜厚を有するものである。レンチキュラーレンズ15の膜厚は、8〜25μmであることが好ましく、12〜20μmが特に好ましい。レンチキュラーレンズ15の膜厚が、この範囲の下限値を下回った場合には、レンズ効果が期待できない可能性があるので好ましくない。また、上限値を上回った場合には、書籍や雑誌等の印刷物に応用し難いので好ましくない。
【0025】
また、本実施形態にかかる印刷物1は、レンチキュラーレンズ15における凸部の頂点間の距離(ピッチ)を、印刷物1の用途に応じて自在に設計することを特徴とするものである。一般的に、従来のレンチキュラーレンズにおいては、75線レンズ、100線レンズ及び120線レンズの3種類がよく知られている。例えば、100線レンズは、1インチ(25.4mm)辺りの走査線が100線入ったものであり、そのピッチは0.254mmである。この走査線数が多い程ピッチは小さくなり、鮮明な画像を表現することができる。本発明におけるピッチは、0.1〜0.4mmであることが好ましく、0.15〜0.3mmが特に好ましい。これらのピッチが、この範囲を外れた場合には、精度や印刷速度に限界があり、高品質のレンチキュラー型印刷物を高速且つ安価に提供することが困難になるので好ましくない。
【0026】
なお、レンチキュラー画像13の短冊状切片の幅は、レンチキュラーレンズ15の幅に合わせて決定される。例えば、本発明のように、擬似的立体画像、即ち左眼用画像131及び右眼用画像132の2種類の画像を用いてレンチキュラー画像13を作成する場合には、各画像の短冊状切片の幅は、それぞれレンチキュラーレンズ15幅の半分となる。また、後述する擬似的可変画像又は擬似的動画像を表現するためにn個の画像を用いる場合には、各画像の短冊状切片の幅は、レンチキュラーレンズ15幅の1/nとなる。
【0027】
次に、本実施形態にかかる印刷物を印刷するための印刷機について説明する。
【0028】
図3は、本実施形態にかかる印刷物1を作製するための印刷機2を模式的に示した図である。図3に示すように、印刷機2は、6色+ニスコーター付き印刷機(ハイデルベルグ社製、『Speedmaster SM 74』)であり、オフセット印刷用装置U1〜U4が順次配置され、その後ろにフレキソ印刷用装置U5、乾燥装置D2及び排紙装置D3が順次配置されてなる。このように各装置がそれぞれ配置されることで、各装置を通って搬送される印刷物1に対し、各装置が所定の処理をそれぞれ施すことができる。ただし、印刷機2は、上記装置の他に、各種前処理や後処理を施すための装置が含まれて構成されてもよい。
【0029】
オフセット印刷用装置U1〜U4は、基材11に対し、油性オフセットインク又は紫外線硬化型オフセットインクを用いて、レンチキュラー画像13のオフセット印刷をそれぞれ行うものである。各装置では、異なる色のインクが用いられており、オフセット印刷用装置U1ではブラック、オフセット印刷用装置U2ではシアン、オフセット印刷用装置U3ではマゼンタ、オフセット印刷用装置U4ではイエローのインクを用いて印刷が行われている。ただし、状況に応じて各装置の並び順が変更されてもよい。また、本発明においては、油性オフセットインクとして『UV HY−BD HS−2』(T&K社製)等が、紫外線硬化型オフセットインクとして『TKハイユニティネオ』(東洋インク社製)等が好適に利用される。
【0030】
本発明においては、レンチキュラー画像13を基材11上に印刷できればよく、基材11に応じて他の印刷方式が利用されてもよい。例えば、樹脂凸版印刷、フレキソ印刷、金属凸版等の凸版式印刷、ドライオフセット印刷、パッド印刷(タコ印刷)、石版印刷(リトグラフ、リソグラフィ)等のオフセット印刷以外の平版式印刷、彫刻凹版印刷、グラビア印刷等の凹版式印刷、シルクスクリーン印刷、謄写版(ガリ版)印刷等の孔版式印刷等を利用することができる。なお、他の印刷方式を利用する場合には、各方式に応じたインクを使用する。
【0031】
フレキソ印刷用装置U5は、レンチキュラー画像13の上に、水性フレキソインク又は紫外線硬化型フレキソインクを用いて、レンチキュラーレンズ15を形成させるためのものである。水性フレキソインクとしては、水性コーティングニス等が挙げられ、紫外線硬化型フレキソインクとしては、UVコーティングニス等が挙げられる。本発明においては、『アクアパックワニスF−6』(T&K社製)、『FDクリアコートニスTG』(東洋インキ社製)等が好適に利用される。レンチキュラーレンズ15を形成するために、フレキソ印刷方式を適用することで、従来のように2種類のインクを用いてレンズを形成する必要が無くなくなるので、製造コストを軽減することができ、さらに作業時間を短縮させることができる。
【0032】
乾燥装置D2は、紫外線硬化型乾燥方式の乾燥機であり、上述した油性オフセットインク又は紫外線硬化型オフセットインクや紫外線硬化型フレキソインクを硬化・定着させるために用いるものである。よって、乾燥装置D2は、使用したインクや塗布剤等に含まれる樹脂同士が反応して架橋硬化する領域の紫外線を照射する光源を有するものであればよい。なお、紫外線硬化型ではないインクを用いた場合には、既知の乾燥方法、例えば、電熱線、赤外線、遠赤外線、マイクロ波、電磁誘導等を利用した方法を用いることもできる。
【0033】
排紙装置D3は、作製された印刷物1を装置外部に排出するためのものである。印刷物1は、用紙ガイドプレートに組み込まれたベンチュリノズルから噴き出すエアクッションに乗って搬送される。
【0034】
なお、本発明においては、インライン型の印刷機2を用いて印刷物1の製造を行ったが、オフラインで印刷物1が製造されてもよい。
【0035】
次に、本実施形態にかかる印刷方法について説明する。
【0036】
図4は、本実施形態の印刷方法において、レンチキュラー画像13を基材11上に印刷した状態を示す断面図であり、図5は、凸版3を用いてレンチキュラー画像13上に紫外線硬化型フレキソインク4を印刷する直前の状態を示した断面図である。
【0037】
まず、上記したレンチキュラー画像作成用ソフトウェアを用いてレンチキュラー画像13を作成する。次に、図4に示すように、上記した印刷機2のオフセット印刷用装置U1〜U4を用いてレンチキュラー画像13を基材11の上にオフセット印刷する。なお、レンチキュラー画像13は、基材11の印刷面の全体に亘って印刷されてもよいし、例えば、雑誌等の見出しやタレントの写真部分のみを特殊な外観にしたい場合には、基材11の印刷面の一部にのみ印刷されてもよい。このように、レンチキュラー画像13の印刷範囲は、印刷物1の用途等に応じて適宜設計することができる。
【0038】
次に、図5に示すように、上記した印刷機2のフレキソ印刷用装置U5を用い、レンチキュラー画像13上にレンチキュラーレンズ15を形成させる。この際には、凸版3の凹部に紫外線硬化型フレキソインク4を注入し、左眼用画像131及び右眼用画像132に覆い被さるよう紫外線硬化型フレキソインク4を押し当てる。そして、これらのインクが乾かないうちに、乾燥装置D2を用いて所定の波長の紫外線を照射し、各画像線上の紫外線硬化型オフセットインク、及び各画像線間の紫外線硬化型塗布剤を硬化・定着させ、レンチキュラーレンズ15が形成される。最後に、排紙装置D3を用い、作製された印刷物1を装置外部に排出する。
【0039】
このように作製された印刷物1では、図2に示すように、1つのレンチキュラーレンズ15の中に視差画像の関係にある左眼用画像131と右眼用画像132が配列されているので、左右の視線の角度の違いにより左目には左目用画像、右目には右目用画像がそれぞれ映り、脳が左右の眼から入った視差画像のずれを検知するので、レンチキュラー画像13を擬似的に立体画像として認識させることができる。なお、本発明のレンチキュラー型印刷物では、疑似的立体画像印刷物以外にも、複数の異なる画像を短冊状にそれぞれ分割してインターレース状に並べることにより、レンチキュラー画像13を擬似的に可変画像(見る角度によって絵柄が変わるもの)や動画像(アニメーション効果のあるもの)として認識させることができる疑似的可変画像印刷物や疑似的動画像印刷物として利用することができる。さらには、これらの疑似的立体画像、疑似的可変画像又は疑似的動画像が複数組み合わされた印刷物としてもよい。
【0040】
なお、本発明の印刷物及び印刷方法は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0041】
上述したように、本発明のレンチキュラー型印刷物及びその製造方法によれば、高精細なピッチで画像とレンズのズレのない高品質な薄型のレンチキュラー型印刷物を高速且つ安価に製造することができる。従って、本発明のレンチキュラー型印刷物は、疑似的立体画像印刷物、疑似的可変画像印刷物、疑似的動画像印刷物等として、名刺、新聞雑誌、書籍、カレンダー、ポスター、パンフレット、チラシ、写真、飲料缶等の金属、クリアファイル、透明化粧品箱等に利用した場合極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施形態にかかる印刷物1の構成を模式的に示した図である。
【図2】図2は、レンチキュラー技術を用いた疑似立体視のメカニズムを説明するための概念図である。
【図3】本実施形態にかかる印刷物1を作製するための印刷機2を模式的に示した図である。
【図4】本実施形態の印刷方法において、レンチキュラー画像13を基材11上に印刷した状態を示す断面図である。
【図5】凸版3を用いてレンチキュラー画像13上に紫外線硬化型フレキソインク4を印刷する直前の状態を示した断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1・・・印刷物
11・・・基材
13・・・レンチキュラー画像
131・・・左眼用画像
132・・・右眼用画像
15・・・レンチキュラーレンズ
2・・・印刷機
U1〜U4・・・オフセット印刷用装置
U5・・・フレキソ印刷用装置
D2・・・乾燥装置
D3・・・排紙装置
3・・・凸版
4・・・紫外線硬化型フレキソインク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンチキュラー画像が印刷された基材の前記レンチキュラー画像上に凸版印刷によりレンチキュラーレンズを形成したことを特徴とする、レンチキュラー型印刷物。
【請求項2】
前記凸版印刷は、樹脂凸版印刷、フレキソ印刷又は金属凸版である、請求項1に記載のレンチキュラー型印刷物。
【請求項3】
前記レンチキュラーレンズのピッチが、0.1〜0.4mmである、請求項1又は2に記載のレンチキュラー型印刷物。
【請求項4】
前記レンチキュラーレンズの平均膜厚が、8〜25μmである、請求項1〜3の何れか1項に記載のレンチキュラー型印刷物。
【請求項5】
前記レンチキュラーレンズの形成をインラインで行うことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のレンチキュラー型印刷物。
【請求項6】
基材にレンチキュラー画像を印刷する印刷工程と、
前記レンチキュラー画像の上に凸版印刷によりレンチキュラーレンズを形成するレンズ形成工程と、
を有することを特徴とする、レンチキュラー型印刷物の製造方法。
【請求項7】
前記凸版印刷は、樹脂凸版印刷、フレキソ印刷又は金属凸版である、請求項6に記載のレンチキュラー型印刷物の製造方法。
【請求項8】
前記レンチキュラーレンズのピッチが、0.1〜0.4mmである、請求項6又は7に記載のレンチキュラー型印刷物の製造方法。
【請求項9】
前記レンチキュラーレンズの平均膜厚が、8〜25μmである、請求項6〜8の何れか1項に記載のレンチキュラー型印刷物の製造方法。
【請求項10】
前記印刷工程及び前記レンズ形成工程をインラインで行うことを特徴とする、請求項6〜9の何れか1項に記載のレンチキュラー型印刷物の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−44213(P2010−44213A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−208135(P2008−208135)
【出願日】平成20年8月12日(2008.8.12)
【出願人】(508244902)株式会社東京テックプラス (1)
【Fターム(参考)】