レーザパルスの誤り検出の方法とシステム
【課題】光学式マウスにおいて、レーザパルスの誤りを検出して安全性を維持する
【解決手段】レーザパルスの誤り検出をしながらレーザ装置を駆動する光学ナビゲーションシステムは、コントローラと、レーザドライバと、レーザパルス誤り検出器とを使用する。動作中、コントローラはレーザパルス列信号をレーザドライバ及びレーザパルス誤り検出器に供給する。それに応じて、レーザパルス誤り検出器は、レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいてレーザドライバによるレーザ装置の駆動をイネーブルにし、且つレーザパルス列信号の異常なタイミング状態の検出に基づいてレーザドライバによるレーザ装置の駆動を無効にする。
【解決手段】レーザパルスの誤り検出をしながらレーザ装置を駆動する光学ナビゲーションシステムは、コントローラと、レーザドライバと、レーザパルス誤り検出器とを使用する。動作中、コントローラはレーザパルス列信号をレーザドライバ及びレーザパルス誤り検出器に供給する。それに応じて、レーザパルス誤り検出器は、レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいてレーザドライバによるレーザ装置の駆動をイネーブルにし、且つレーザパルス列信号の異常なタイミング状態の検出に基づいてレーザドライバによるレーザ装置の駆動を無効にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ナビゲーションシステムに関する。特に、本発明は、オンチップレーザドライバがオンされている時間の異常な長さを検出することに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コードレス光学式マウスセンサの節電に関して、さらに注目されている。性能を維持しながら、より良好なバッテリ寿命の性能を達成するために、コードレス光学式マウスセンサの設計において、パルス動作方法が一般に利用されている。特に、コードレス光学式マウスセンサの移動のスナップショットは、周期的な態様で記録される。その目的のために、レーザパワーの短いパルスが、光学ナビゲーションシステムにより制御されながら、各移動のフレームにおいてレーザから放出される。
【0003】
例えば、図1は、デジタルコントローラ40及びレーザドライバ50を使用する既知の光学ナビゲーションシステム30を示し、動作中、デジタルコントローラ40がレーザイネーブル信号LESをレーザ電源20に印加する。レーザイネーブル信号LESに応答して、レーザ電源20が、レーザパワー信号LPSの電圧成分をレーザ装置21(例えば、面発光半導体レーザ)に印加する。また、レーザ電源20のイネーブルの間に、デジタルコントローラ40はレーザドライバ50にレーザパルス列LPTも印加し、それに応じて、レーザ装置21を介してレーザ電源20からレーザ駆動信号LDSの電流成分を引き出し、それにより、レーザパルス列LPTの周波数とデューティサイクルに従ってレーザパワー信号LPSの電流成分がレーザ装置21に流れる。
【0004】
レーザパルス列LPTの欠点は、光学式マウスのエンドユーザに対して目の危害を与える可能性である。現時点では、図2に示されるように、この目の危害に対する可能性は、レーザパワー及びレーザドライバ50のオン時間制御により最小限にされ、それには、目の安全性レベルESL(例えば、716μW)よりも高いレーザパワーレベルLPL(例えば、1000μW)を使用して、通常のパルス時間NPT/フレーム時間FTのデューティサイクルで、レーザ装置21をパルス動作することが含まれる。それにも関わらず、平均のレーザパワーレベルAPL(例えば、500μW)は、レーザ装置21がPT/FTのデューティサイクル(例えば、これは25%が好都合な例である)のパルス動作の状態を維持する限り、目の安全性レベルESLより低い。
【0005】
図1のレーザパルス列LPTの異常なタイミング状態(例えば、レーザパルス列LPTのクロックが、レーザ装置21がパワーオンされた後で生じる)では、レーザドライバ50の制御は、通常のパルス時間NPTの最後でレーザ装置21をオフにできず、それによりレーザ装置21のレーザパワーは、図3に示されるように、異常なパルス時間APTの間にレーザパワーレベルLPLにとどまる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、レーザパルス列LPTの任意の異常な状態下で、レーザ装置21をオフにするためにレーザパルスの誤りを検出することが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、光学ナビゲーションシステムにおいて実施するための新規で固有のレーザパルス誤り検出を提供する。
【0008】
本発明の一形態は、レーザパルスの誤り検出をしながらレーザ装置を駆動する光学ナビゲーションシステムである。光学ナビゲーションシステムは、レーザパルス列信号を供給するように動作可能なコントローラと、レーザパルス列信号に基づいてレーザ装置を駆動するためにコントローラに関連して動作するように結合されたレーザドライバと、レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいてレーザドライバによるレーザ装置の駆動をイネーブルにし、且つレーザパルス列信号の異常なタイミング状態の検出に基づいてレーザドライバによるレーザ装置の駆動を無効にするようにコントローラに関連して動作するように結合されたレーザパルス誤り検出器とを含む。
【0009】
本発明の第2の形態は、レーザパルスの誤り検出をしながらレーザ装置を駆動する光学ナビゲーションシステムである。光学ナビゲーションシステムは、レーザパルス列信号を供給するように動作可能なコントローラと、レーザパルス列信号に基づいてレーザ装置を駆動するためにコントローラに関連して動作するように結合されたレーザドライバと、コントローラに関連して動作するように結合されたレーザパルス誤り検出器とを含み、レーザパルス誤り検出器は、レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいてレーザドライバによるレーザ装置の駆動をイネーブルにするための手段と、レーザパルス列信号の異常なタイミング状態の検出に基づいてレーザドライバによるレーザ装置の駆動を無効にするための手段とを含む。
【0010】
本発明の第3の形態は、レーザパルス列に基づいて、レーザ装置のパルス動作に関するレーザパルスの誤り検出の方法である。その方法は、レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいてレーザ装置の駆動をイネーブルにし、レーザパルス列の通常のタイミング状態が、安全の目的で設定された既定のパルス時間より短い実際のパルス時間を有するレーザパルス列の各パルスとして定義され、レーザパルス列の異常なタイミング状態の検出に基づいてレーザ装置の駆動を無効にすることを含み、レーザパルス列の異常なタイミング状態が、既定のパルス時間に等しいか、又はそれを超える実際のパルス時間を有するレーザパルス列のパルスとして定義されている。
【0011】
前述の形態、及び追加の形態、並びに本発明の目的と利点は、添付図面と共に、本発明の種々の実施形態に関する以下の詳細な説明を読むことにより更に明らかになるであろう。詳細な説明及び図面は、制限するのではなく本発明の単なる例示であり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物により規定されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、光学ナビゲーションシステムによってレーザ装置がオンされている時間を絶え間なく監視し、それにより光学ナビゲーションシステムのユーザの目の安全性が保証される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の利益と利点は、当業者ならば以下の詳細な説明と添付図面を精査した後に容易に明らかになるであろう。
【0014】
本発明は、レーザ装置がオンされている時間の絶え間ない既定の監視を行って、光学ナビゲーションシステムのユーザの目の安全性を保証するために、レーザ装置のパルス動作のフレームワーク内に既定のパルス時間を導入することを前提として述べる。特に、図4と図5に示されるように、既定のパルス時間DPTは、レーザ装置のパルス動作のフレームワーク内に導入され、通常のタイミング状態と異常なタイミング状態を確立する。通常のタイミング状態は、既定のパルス時間DPTより短い、レーザ装置の各パルスの実際のパルス時間(例えば、図4に示されるように、各パルスの実際のパルス時間は通常のパルス時間NPTと一致する)として定義され、それによりレーザ装置の連続した安全なパルス動作が保証される。逆に、異常なタイミング状態は、図5に示されるように、既定のパルス時間DPTに等しいか、又はそれを超える、レーザ装置の任意のパルスの実際のパルス時間として定義され、それにより安全上の理由でレーザ装置のパルス動作が中止される。
【0015】
このため、図6に示されるように、本発明は、デジタルコントローラ40及びレーザドライバ50に加えてレーザパルス誤り検出器60を使用する光学ナビゲーションシステム31を提供する。一般に、動作中、デジタルコントローラ40は、レーザパルス誤り検出器60を介してレーザイネーブル信号LESをレーザ電源20に印加する。本明細書で前述したように、レーザイネーブル信号LESに応じて、レーザ電源20は、レーザパワー信号LPSの電圧成分をレーザ装置21に印加する。また、レーザ電源20のイネーブルの間に、デジタルコントローラ40は、レーザドライバ50及びレーザ誤り検出器60の双方にレーザパルス列LPTも加える。
【0016】
本明細書で前述したように、レーザパルス列LPTに応じて、レーザドライバ50は、レーザ装置21を介してレーザ電源20からレーザドライブ信号LDSの電流成分を引き出し、それにより、レーザパルス列LPTの周波数とデューティサイクルに従ってレーザパワー信号LPSの電流成分がレーザ装置21に流れる。同時に、レーザパルス誤り検出器60がレーザパルス列LPTを監視し、それによりレーザパルス誤り検出器60は、レーザパルス列LPTの通常状態の検出に応じて、レーザ電源20にレーザイネーブル信号LESを印加し続け、レーザパルス列LPTの異常なパルス状態の検出に応じて、代わりにレーザ電源20にレーザ無効信号LOSを印加する。レーザ無効信号LOSは、レーザ電源20をディスエーブルにし、それによりレーザパルス列LPTの異常な状態を考慮して、レーザドライバ50によるレーザ装置21の駆動が中止される。
【0017】
一実施形態において、レーザパルス誤り検出器60は、図7に示されたフローチャート70によって表されるような本発明のレーザパルス誤り検出方法を実施する。レーザパルス誤り検出器60による本発明のレーザパルス誤り検出方法の具現化形態の理解を容易にするために、フローチャート70の実行は、図8に示されたように、時間t0において、レーザパルス誤り検出器60によってレーザイネーブル信号LESをレーザ電源20に印加した後のレーザ装置21のパルス動作に関連した種々の信号の例示的な説明と共に説明される。
【0018】
特に、フローチャート70の段階S72には、レーザパルス誤り検出器60がレーザパルス列LPTを絶えず監視することが含まれ、フローチャート70の段階S74には、レーザパルス誤り検出器60が、レーザパルス列LPTが通常パルス状態の下で、又は異常パルス状態の下でパルス動作しているかを判定することが含まれる。
【0019】
図8に示されるように、レーザパルス列LPTの列パルスTP1が、t2−t1の通常のパルス時間NPTに等しい実際のパルス時間APTを有し、それは、t3−t1の既定のパルス時間DPTよりも短い。この結果、フローチャート70の段階S76には、レーザパルス誤り検出器60がレーザイネーブル信号LESをレーザ電源20に印加し続け、それにより列パルスTP1の周波数とデューティサイクルに一致するレーザ駆動信号LDSの駆動パルスDP1が、t2−t1の通常パルス時間の間に、レーザ装置21を介してレーザパワー信号LPSの電流成分を引き出すことが含まれる。
【0020】
図8に示されるように、レーザパルス列LPTの列パルスTP2が、t5−t4の通常のパルス時間NPTに等しい実際のパルス時間APTを有し、それは、t6−t4の既定のパルス時間DPTよりも短い。この結果、フローチャート70の段階S76には、レーザパルス誤り検出器60がレーザイネーブル信号LESをレーザ電源20に印加し続け、それにより列パルスTP2の周波数とデューティサイクルに一致するレーザ駆動信号LDSの駆動パルスDP2が、t5−t4の通常パルス時間の間に、レーザ装置21を介してレーザパワー信号LPSの電流成分を引き出すことが含まれる。
【0021】
図8に示されるように、レーザパルス列LPTの列パルスTP3が、t8−t7の通常のパルス時間NPTを超えて、t9−t7の既定のパルス時間DPTに到達する実際のパルス時間APTを有する。この結果、フローチャート70の段階S78には、レーザパルス誤り検出器60が時間t9において、レーザ電源20にレーザ無効信号LOSを印加し、それによりレーザドライブ信号LDSのドライブパルスDP3が、既定のパルス時間t9−t7の間にレーザ装置21を介してレーザパワー信号LPSの電流成分を安全に引き出すことが含まれる。時間t9の後で、レーザパルス誤り検出器60は、自動的にそれ自体をリセットするか、又はデジタルコントローラ40によるリセットを待ち、どちらにしてもそれにより、レーザパルス誤り検出器60によるレーザ電源20へのレーザ無効信号LOSの印加が終了して、本発明によるレーザ装置21の今後のパルス動作が容易にされる。
【0022】
図9は、図6の例示的な実施形態を示す。特に、レーザ電源20は、電源VDDに電気接続されたソース端子S4、及び面発光半導体レーザ(「VCSEL」)21のアノード端子に電気接続されたドレイン端子D4を有するPチャネルMOSFET M4を使用する。レーザドライバ50は、デジタルコントローラ40のレーザパルス列出力LPTOに電気接続されたゲート端子G3、VCSEL21のカソード端子に電気接続されたドレイン端子D3、及び接地GNDに電気接続されたソース端子S3を有するNチャネルMOSFET M3を使用する。
【0023】
レーザパルス誤り検出器60は、既定タイマ61、誤りトリガ62、及び無効スイッチ63を使用する。既定タイマ61は、定電流源S1、NチャネルMOSFET M1、コンデンサC1、NチャネルMOSFET M2、及びバッファB1を使用する。定電流源S1は、電源VDDと定電流ノードN1との間に電気接続される。NチャネルMOSFET M1は、インバータI1を介してデジタルコントローラ40のレーザパルス列出力LPTOに電気接続されたゲート端子G1、定電流ノードN1に電気接続されたドレイン端子D1、及び接地GNDに電気接続されたソース端子S1を有する。コンデンサC1は、定電流ノードN1と接地GNDとの間に電気接続される。NチャネルMOSFET M2は、定電流ノードN1に電気接続されたゲート端子G2、バッファB1の入力に電気接続されたドレイン端子D2、及び接地GNDに電気接続されたソース端子S2を有する。バッファB1の出力は、誤りトリガ62のトリガ入力TINに電気接続される。
【0024】
誤りトリガ62のトリガ出力TOUTは、無効スイッチ63の制御入力に電気接続される。開状態において、無効スイッチ63は、デジタルコントローラ40のレーザイネーブル出力LEOをPチャネルMOSFET M4のゲートG4に電気接続する。閉状態において、無効スイッチ63は、電源VDDをPチャネルMOSFET M4のゲートG4に電気接続する。
【0025】
一般に、動作中、無効スイッチ63は最初に閉状態に設定され、それによりレーザイネーブル信号LESは、デジタルコントローラによりPチャネルMOSFET M4のゲートG4に印加されることができ、それによりレーザパルス列LPTの通常パルス状態の下でVCSEL21のパルス動作を容易にする。既定タイマ61がレーザパルス列の各パルスを監視して、レーザパルス列LPTの任意の異常なパルス状態を検出する。異常なパルス状態が既定タイマ61により検出される場合、誤りトリガ62が活性化されて、無効スイッチ63を開くようにトリガし、それによりレーザイネーブル信号LESに関係なくPチャネルMOSFET M4がオフされる。
【0026】
一実施形態において、既定タイマ61は、図10に示されたフローチャート80により表されるように、本発明のレーザパルス誤り検出方法を実現する。既定タイマ61による本発明のレーザパルス誤り検出方法の具現化形態の理解を容易にするために、フローチャート80の実行は、図11に示されたように、時間t0において、レーザパルス誤り検出器60によってレーザイネーブル信号LESをレーザ電源20に印加した後のVCSEL21のパルス動作に関連した種々の信号の例示的な説明と共に説明される。
【0027】
特に、フローチャート80の段階S82には、レーザパルス誤り検出器60が、NチャネルMOSFET M1をオフするレーザパルス列LPTの論理高レベル(即ち、パルス)に応答してコンデンサC1を充電し、逆にNチャネルMOSFET M1をオンするレーザパルス列LPTの論理低レベルに応答してコンデンサC1を放電することが含まれる。フローチャート80の段階S84には、レーザパルス誤り検出器60が、コンデンサC1の静電容量電荷CCが既定電荷DCより少なく、それによりレーザパルス列LPTの通常パルス状態が画定されていることを判定するか、又は逆にコンデンサC1の静電容量電荷CCが既定トリガ電荷DTCに等しいか又はそれより大きく、それによりレーザパルス列LPTの異常なパルス状態が画定されていることを判定することが含まれる。このため、コンデンサC1の充電速度は、既定パルス時間DPTの終了時に静電容量電荷CCが既定トリガ電荷DTCに等しくなることを容易にするように設計される。より具体的には、コンデンサC1の充電速度はIS/Cに等しく、ここで、ISは定電流源S1により供給される電流であり、CはコンデンサC1の静電容量である。そういうものだから、既定トリガ電荷DTCは、DPT×(IS/C)に等しく、誤りトリガ62のトリガレベルとして使用される。
【0028】
図11に示されるように、レーザパルス列LPTの列パルスTP1は、t2−t1の通常パルス時間NPTに等しい実際のパルス時間APTを有し、それはt3−t1の既定パルス時間DPTよりも短い。この結果、フローチャート80の段階S84には、既定タイマ61が、コンデンサC1を充電することが含まれ、この場合、静電容量電荷CCは、時間t2において実際のパルス時間APTの終了時に既定トリガ電荷DTCより少なく、それにより列パルスTP1の周波数とデューティサイクルに一致するレーザ駆動信号LDSの駆動パルスDP1が、t2−t1の通常パルス時間の間に、レーザ装置21を介してレーザパワー信号LPSの電流成分を引き出す。
【0029】
図11に示されるように、レーザパルス列LPTの列パルスTP2は、t5−t4の通常パルス時間NPTに等しい実際のパルス時間APTを有し、それはt6−t4の既定パルス時間DPTよりも短い。この結果、フローチャート80の段階S84には、既定タイマ61が、コンデンサC1を充電することが含まれ、この場合、静電容量電荷CCは、時間t5において実際のパルス時間APTの終了時に既定トリガ電荷DTCより少なく、それにより列パルスTP2の周波数とデューティサイクルに一致するレーザ駆動信号LDSの駆動パルスDP2が、t5−t4の通常パルス時間の間に、レーザ装置21を介してレーザパワー信号LPSの電流成分を引き出す。
【0030】
図11に示されるように、列パルスTP3が、t8−t7の通常パルス時間NPTを超えて、t9−t7の既定パルス時間DPTに到達する実際のパルス時間APTを有する。この結果、フローチャート80の段階S84には、既定タイマ61が、コンデンサC1を充電することが含まれ、この場合、静電容量電荷CCは、時間t9において既定パルス時間DPTの終了時に既定トリガ電荷DTCに等しく、それによりフローチャート80の段階S86の間に、誤りトリガ62により無効スイッチ63を開くようにトリガされ、それによりレーザ無効信号LOSがPチャネルMOSFET M4のゲートG4に印加される。従って、レーザドライブ信号LDSの駆動パルスDP3は、既定パルス時間t9−t7の間にレーザ装置21を介してレーザパワー信号LPSの電流成分を安全に引き出す。時間t9の後で、無効スイッチ62は、コンデンサC1の静電容量電荷CCが既定トリガ電荷DTC未満に放電されることに基づいて、閉じた状態に自動的にリセットされるか、又はデジタルコントローラ40により閉じた状態にリセットされ、どちらにしてもそれにより、レーザ電源20へのレーザ無効信号LOSの印加が終了して、本発明によるレーザ装置21の今後のパルス動作が容易にされる。
【0031】
図9を参照すると、当業者ならば、任意のタイプの光学ナビゲーションシステム、特に図9に示された光学ナビゲーションシステムよりも高度に構成された構成を有する光学ナビゲーションシステムに本発明の原理を如何にして適用するかを理解するであろう。
【0032】
図7と図10を参照すると、当業者ならば、デジタルコントローラ40がレーザパルス誤り検出器60を介してレーザ電源20をイネーブルにするか否かに関して関係なく、フローチャート70と80を如何にして実現するかを理解するであろう。
【0033】
図4〜図11を参照すると、当業者ならば、以下に限定されないが、光学ナビゲーションシステムによってレーザ装置がオンされている時間を絶え間なく既定の監視を行い、それにより光学ナビゲーションシステムのユーザの目の安全性を保証することを含む、本発明の多くの利点と利益を更に理解するであろう。
【0034】
本明細書に開示された本発明の実施形態は、現時点で好適であると考えられるが、本発明の範囲から逸脱せずに、種々の変更と修正を行うことができる。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に示され、等価物の意味と範囲内に入る全ての変更は、特許請求の範囲内に含まれることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】当該技術において知られている光学ナビゲーションシステムのブロック図である。
【図2】当該技術において知られている図1に示された光学ナビゲーションシステムにより生成されるレーザパルス列の通常のタイミング状態を示す図である。
【図3】当該技術において知られている図1に示された光学ナビゲーションシステムにより生成されるレーザパルス列の異常なタイミング状態を示す図である。
【図4】本発明による、レーザパルス列の通常のタイミング状態の誤り検出のないことを示す図である。
【図5】本発明による、レーザパルス列の異常なタイミング状態の誤り検出を示す図である。
【図6】本発明による、光学ナビゲーションシステムの一実施形態のブロック図である。
【図7】本発明による、レーザパルス列検出方法の一実施形態を表すフローチャートである。
【図8】図7に示されたフローチャートに従って、図6に示された光学ナビゲーションシステムの例示的な動作を示す図である。
【図9】本発明による、図6に示された光学ナビゲーションシステムの例示的な実施形態を示す図である。
【図10】本発明による、図7に示されたレーザパルス誤り検出方法の例示的な実施形態を表すフローチャートである。
【図11】図10に示されたフローチャートに従って、図9に示された光学ナビゲーションシステムの例示的な動作を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
20 レーザ電源
21 レーザ装置
31 光学ナビゲーションシステム
40 デジタルコントローラ
50 レーザドライバ
60 レーザパルス誤り検出器
61 既定タイマ
62 誤りトリガ
63 無効スイッチ
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ナビゲーションシステムに関する。特に、本発明は、オンチップレーザドライバがオンされている時間の異常な長さを検出することに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コードレス光学式マウスセンサの節電に関して、さらに注目されている。性能を維持しながら、より良好なバッテリ寿命の性能を達成するために、コードレス光学式マウスセンサの設計において、パルス動作方法が一般に利用されている。特に、コードレス光学式マウスセンサの移動のスナップショットは、周期的な態様で記録される。その目的のために、レーザパワーの短いパルスが、光学ナビゲーションシステムにより制御されながら、各移動のフレームにおいてレーザから放出される。
【0003】
例えば、図1は、デジタルコントローラ40及びレーザドライバ50を使用する既知の光学ナビゲーションシステム30を示し、動作中、デジタルコントローラ40がレーザイネーブル信号LESをレーザ電源20に印加する。レーザイネーブル信号LESに応答して、レーザ電源20が、レーザパワー信号LPSの電圧成分をレーザ装置21(例えば、面発光半導体レーザ)に印加する。また、レーザ電源20のイネーブルの間に、デジタルコントローラ40はレーザドライバ50にレーザパルス列LPTも印加し、それに応じて、レーザ装置21を介してレーザ電源20からレーザ駆動信号LDSの電流成分を引き出し、それにより、レーザパルス列LPTの周波数とデューティサイクルに従ってレーザパワー信号LPSの電流成分がレーザ装置21に流れる。
【0004】
レーザパルス列LPTの欠点は、光学式マウスのエンドユーザに対して目の危害を与える可能性である。現時点では、図2に示されるように、この目の危害に対する可能性は、レーザパワー及びレーザドライバ50のオン時間制御により最小限にされ、それには、目の安全性レベルESL(例えば、716μW)よりも高いレーザパワーレベルLPL(例えば、1000μW)を使用して、通常のパルス時間NPT/フレーム時間FTのデューティサイクルで、レーザ装置21をパルス動作することが含まれる。それにも関わらず、平均のレーザパワーレベルAPL(例えば、500μW)は、レーザ装置21がPT/FTのデューティサイクル(例えば、これは25%が好都合な例である)のパルス動作の状態を維持する限り、目の安全性レベルESLより低い。
【0005】
図1のレーザパルス列LPTの異常なタイミング状態(例えば、レーザパルス列LPTのクロックが、レーザ装置21がパワーオンされた後で生じる)では、レーザドライバ50の制御は、通常のパルス時間NPTの最後でレーザ装置21をオフにできず、それによりレーザ装置21のレーザパワーは、図3に示されるように、異常なパルス時間APTの間にレーザパワーレベルLPLにとどまる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、レーザパルス列LPTの任意の異常な状態下で、レーザ装置21をオフにするためにレーザパルスの誤りを検出することが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、光学ナビゲーションシステムにおいて実施するための新規で固有のレーザパルス誤り検出を提供する。
【0008】
本発明の一形態は、レーザパルスの誤り検出をしながらレーザ装置を駆動する光学ナビゲーションシステムである。光学ナビゲーションシステムは、レーザパルス列信号を供給するように動作可能なコントローラと、レーザパルス列信号に基づいてレーザ装置を駆動するためにコントローラに関連して動作するように結合されたレーザドライバと、レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいてレーザドライバによるレーザ装置の駆動をイネーブルにし、且つレーザパルス列信号の異常なタイミング状態の検出に基づいてレーザドライバによるレーザ装置の駆動を無効にするようにコントローラに関連して動作するように結合されたレーザパルス誤り検出器とを含む。
【0009】
本発明の第2の形態は、レーザパルスの誤り検出をしながらレーザ装置を駆動する光学ナビゲーションシステムである。光学ナビゲーションシステムは、レーザパルス列信号を供給するように動作可能なコントローラと、レーザパルス列信号に基づいてレーザ装置を駆動するためにコントローラに関連して動作するように結合されたレーザドライバと、コントローラに関連して動作するように結合されたレーザパルス誤り検出器とを含み、レーザパルス誤り検出器は、レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいてレーザドライバによるレーザ装置の駆動をイネーブルにするための手段と、レーザパルス列信号の異常なタイミング状態の検出に基づいてレーザドライバによるレーザ装置の駆動を無効にするための手段とを含む。
【0010】
本発明の第3の形態は、レーザパルス列に基づいて、レーザ装置のパルス動作に関するレーザパルスの誤り検出の方法である。その方法は、レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいてレーザ装置の駆動をイネーブルにし、レーザパルス列の通常のタイミング状態が、安全の目的で設定された既定のパルス時間より短い実際のパルス時間を有するレーザパルス列の各パルスとして定義され、レーザパルス列の異常なタイミング状態の検出に基づいてレーザ装置の駆動を無効にすることを含み、レーザパルス列の異常なタイミング状態が、既定のパルス時間に等しいか、又はそれを超える実際のパルス時間を有するレーザパルス列のパルスとして定義されている。
【0011】
前述の形態、及び追加の形態、並びに本発明の目的と利点は、添付図面と共に、本発明の種々の実施形態に関する以下の詳細な説明を読むことにより更に明らかになるであろう。詳細な説明及び図面は、制限するのではなく本発明の単なる例示であり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物により規定されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、光学ナビゲーションシステムによってレーザ装置がオンされている時間を絶え間なく監視し、それにより光学ナビゲーションシステムのユーザの目の安全性が保証される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の利益と利点は、当業者ならば以下の詳細な説明と添付図面を精査した後に容易に明らかになるであろう。
【0014】
本発明は、レーザ装置がオンされている時間の絶え間ない既定の監視を行って、光学ナビゲーションシステムのユーザの目の安全性を保証するために、レーザ装置のパルス動作のフレームワーク内に既定のパルス時間を導入することを前提として述べる。特に、図4と図5に示されるように、既定のパルス時間DPTは、レーザ装置のパルス動作のフレームワーク内に導入され、通常のタイミング状態と異常なタイミング状態を確立する。通常のタイミング状態は、既定のパルス時間DPTより短い、レーザ装置の各パルスの実際のパルス時間(例えば、図4に示されるように、各パルスの実際のパルス時間は通常のパルス時間NPTと一致する)として定義され、それによりレーザ装置の連続した安全なパルス動作が保証される。逆に、異常なタイミング状態は、図5に示されるように、既定のパルス時間DPTに等しいか、又はそれを超える、レーザ装置の任意のパルスの実際のパルス時間として定義され、それにより安全上の理由でレーザ装置のパルス動作が中止される。
【0015】
このため、図6に示されるように、本発明は、デジタルコントローラ40及びレーザドライバ50に加えてレーザパルス誤り検出器60を使用する光学ナビゲーションシステム31を提供する。一般に、動作中、デジタルコントローラ40は、レーザパルス誤り検出器60を介してレーザイネーブル信号LESをレーザ電源20に印加する。本明細書で前述したように、レーザイネーブル信号LESに応じて、レーザ電源20は、レーザパワー信号LPSの電圧成分をレーザ装置21に印加する。また、レーザ電源20のイネーブルの間に、デジタルコントローラ40は、レーザドライバ50及びレーザ誤り検出器60の双方にレーザパルス列LPTも加える。
【0016】
本明細書で前述したように、レーザパルス列LPTに応じて、レーザドライバ50は、レーザ装置21を介してレーザ電源20からレーザドライブ信号LDSの電流成分を引き出し、それにより、レーザパルス列LPTの周波数とデューティサイクルに従ってレーザパワー信号LPSの電流成分がレーザ装置21に流れる。同時に、レーザパルス誤り検出器60がレーザパルス列LPTを監視し、それによりレーザパルス誤り検出器60は、レーザパルス列LPTの通常状態の検出に応じて、レーザ電源20にレーザイネーブル信号LESを印加し続け、レーザパルス列LPTの異常なパルス状態の検出に応じて、代わりにレーザ電源20にレーザ無効信号LOSを印加する。レーザ無効信号LOSは、レーザ電源20をディスエーブルにし、それによりレーザパルス列LPTの異常な状態を考慮して、レーザドライバ50によるレーザ装置21の駆動が中止される。
【0017】
一実施形態において、レーザパルス誤り検出器60は、図7に示されたフローチャート70によって表されるような本発明のレーザパルス誤り検出方法を実施する。レーザパルス誤り検出器60による本発明のレーザパルス誤り検出方法の具現化形態の理解を容易にするために、フローチャート70の実行は、図8に示されたように、時間t0において、レーザパルス誤り検出器60によってレーザイネーブル信号LESをレーザ電源20に印加した後のレーザ装置21のパルス動作に関連した種々の信号の例示的な説明と共に説明される。
【0018】
特に、フローチャート70の段階S72には、レーザパルス誤り検出器60がレーザパルス列LPTを絶えず監視することが含まれ、フローチャート70の段階S74には、レーザパルス誤り検出器60が、レーザパルス列LPTが通常パルス状態の下で、又は異常パルス状態の下でパルス動作しているかを判定することが含まれる。
【0019】
図8に示されるように、レーザパルス列LPTの列パルスTP1が、t2−t1の通常のパルス時間NPTに等しい実際のパルス時間APTを有し、それは、t3−t1の既定のパルス時間DPTよりも短い。この結果、フローチャート70の段階S76には、レーザパルス誤り検出器60がレーザイネーブル信号LESをレーザ電源20に印加し続け、それにより列パルスTP1の周波数とデューティサイクルに一致するレーザ駆動信号LDSの駆動パルスDP1が、t2−t1の通常パルス時間の間に、レーザ装置21を介してレーザパワー信号LPSの電流成分を引き出すことが含まれる。
【0020】
図8に示されるように、レーザパルス列LPTの列パルスTP2が、t5−t4の通常のパルス時間NPTに等しい実際のパルス時間APTを有し、それは、t6−t4の既定のパルス時間DPTよりも短い。この結果、フローチャート70の段階S76には、レーザパルス誤り検出器60がレーザイネーブル信号LESをレーザ電源20に印加し続け、それにより列パルスTP2の周波数とデューティサイクルに一致するレーザ駆動信号LDSの駆動パルスDP2が、t5−t4の通常パルス時間の間に、レーザ装置21を介してレーザパワー信号LPSの電流成分を引き出すことが含まれる。
【0021】
図8に示されるように、レーザパルス列LPTの列パルスTP3が、t8−t7の通常のパルス時間NPTを超えて、t9−t7の既定のパルス時間DPTに到達する実際のパルス時間APTを有する。この結果、フローチャート70の段階S78には、レーザパルス誤り検出器60が時間t9において、レーザ電源20にレーザ無効信号LOSを印加し、それによりレーザドライブ信号LDSのドライブパルスDP3が、既定のパルス時間t9−t7の間にレーザ装置21を介してレーザパワー信号LPSの電流成分を安全に引き出すことが含まれる。時間t9の後で、レーザパルス誤り検出器60は、自動的にそれ自体をリセットするか、又はデジタルコントローラ40によるリセットを待ち、どちらにしてもそれにより、レーザパルス誤り検出器60によるレーザ電源20へのレーザ無効信号LOSの印加が終了して、本発明によるレーザ装置21の今後のパルス動作が容易にされる。
【0022】
図9は、図6の例示的な実施形態を示す。特に、レーザ電源20は、電源VDDに電気接続されたソース端子S4、及び面発光半導体レーザ(「VCSEL」)21のアノード端子に電気接続されたドレイン端子D4を有するPチャネルMOSFET M4を使用する。レーザドライバ50は、デジタルコントローラ40のレーザパルス列出力LPTOに電気接続されたゲート端子G3、VCSEL21のカソード端子に電気接続されたドレイン端子D3、及び接地GNDに電気接続されたソース端子S3を有するNチャネルMOSFET M3を使用する。
【0023】
レーザパルス誤り検出器60は、既定タイマ61、誤りトリガ62、及び無効スイッチ63を使用する。既定タイマ61は、定電流源S1、NチャネルMOSFET M1、コンデンサC1、NチャネルMOSFET M2、及びバッファB1を使用する。定電流源S1は、電源VDDと定電流ノードN1との間に電気接続される。NチャネルMOSFET M1は、インバータI1を介してデジタルコントローラ40のレーザパルス列出力LPTOに電気接続されたゲート端子G1、定電流ノードN1に電気接続されたドレイン端子D1、及び接地GNDに電気接続されたソース端子S1を有する。コンデンサC1は、定電流ノードN1と接地GNDとの間に電気接続される。NチャネルMOSFET M2は、定電流ノードN1に電気接続されたゲート端子G2、バッファB1の入力に電気接続されたドレイン端子D2、及び接地GNDに電気接続されたソース端子S2を有する。バッファB1の出力は、誤りトリガ62のトリガ入力TINに電気接続される。
【0024】
誤りトリガ62のトリガ出力TOUTは、無効スイッチ63の制御入力に電気接続される。開状態において、無効スイッチ63は、デジタルコントローラ40のレーザイネーブル出力LEOをPチャネルMOSFET M4のゲートG4に電気接続する。閉状態において、無効スイッチ63は、電源VDDをPチャネルMOSFET M4のゲートG4に電気接続する。
【0025】
一般に、動作中、無効スイッチ63は最初に閉状態に設定され、それによりレーザイネーブル信号LESは、デジタルコントローラによりPチャネルMOSFET M4のゲートG4に印加されることができ、それによりレーザパルス列LPTの通常パルス状態の下でVCSEL21のパルス動作を容易にする。既定タイマ61がレーザパルス列の各パルスを監視して、レーザパルス列LPTの任意の異常なパルス状態を検出する。異常なパルス状態が既定タイマ61により検出される場合、誤りトリガ62が活性化されて、無効スイッチ63を開くようにトリガし、それによりレーザイネーブル信号LESに関係なくPチャネルMOSFET M4がオフされる。
【0026】
一実施形態において、既定タイマ61は、図10に示されたフローチャート80により表されるように、本発明のレーザパルス誤り検出方法を実現する。既定タイマ61による本発明のレーザパルス誤り検出方法の具現化形態の理解を容易にするために、フローチャート80の実行は、図11に示されたように、時間t0において、レーザパルス誤り検出器60によってレーザイネーブル信号LESをレーザ電源20に印加した後のVCSEL21のパルス動作に関連した種々の信号の例示的な説明と共に説明される。
【0027】
特に、フローチャート80の段階S82には、レーザパルス誤り検出器60が、NチャネルMOSFET M1をオフするレーザパルス列LPTの論理高レベル(即ち、パルス)に応答してコンデンサC1を充電し、逆にNチャネルMOSFET M1をオンするレーザパルス列LPTの論理低レベルに応答してコンデンサC1を放電することが含まれる。フローチャート80の段階S84には、レーザパルス誤り検出器60が、コンデンサC1の静電容量電荷CCが既定電荷DCより少なく、それによりレーザパルス列LPTの通常パルス状態が画定されていることを判定するか、又は逆にコンデンサC1の静電容量電荷CCが既定トリガ電荷DTCに等しいか又はそれより大きく、それによりレーザパルス列LPTの異常なパルス状態が画定されていることを判定することが含まれる。このため、コンデンサC1の充電速度は、既定パルス時間DPTの終了時に静電容量電荷CCが既定トリガ電荷DTCに等しくなることを容易にするように設計される。より具体的には、コンデンサC1の充電速度はIS/Cに等しく、ここで、ISは定電流源S1により供給される電流であり、CはコンデンサC1の静電容量である。そういうものだから、既定トリガ電荷DTCは、DPT×(IS/C)に等しく、誤りトリガ62のトリガレベルとして使用される。
【0028】
図11に示されるように、レーザパルス列LPTの列パルスTP1は、t2−t1の通常パルス時間NPTに等しい実際のパルス時間APTを有し、それはt3−t1の既定パルス時間DPTよりも短い。この結果、フローチャート80の段階S84には、既定タイマ61が、コンデンサC1を充電することが含まれ、この場合、静電容量電荷CCは、時間t2において実際のパルス時間APTの終了時に既定トリガ電荷DTCより少なく、それにより列パルスTP1の周波数とデューティサイクルに一致するレーザ駆動信号LDSの駆動パルスDP1が、t2−t1の通常パルス時間の間に、レーザ装置21を介してレーザパワー信号LPSの電流成分を引き出す。
【0029】
図11に示されるように、レーザパルス列LPTの列パルスTP2は、t5−t4の通常パルス時間NPTに等しい実際のパルス時間APTを有し、それはt6−t4の既定パルス時間DPTよりも短い。この結果、フローチャート80の段階S84には、既定タイマ61が、コンデンサC1を充電することが含まれ、この場合、静電容量電荷CCは、時間t5において実際のパルス時間APTの終了時に既定トリガ電荷DTCより少なく、それにより列パルスTP2の周波数とデューティサイクルに一致するレーザ駆動信号LDSの駆動パルスDP2が、t5−t4の通常パルス時間の間に、レーザ装置21を介してレーザパワー信号LPSの電流成分を引き出す。
【0030】
図11に示されるように、列パルスTP3が、t8−t7の通常パルス時間NPTを超えて、t9−t7の既定パルス時間DPTに到達する実際のパルス時間APTを有する。この結果、フローチャート80の段階S84には、既定タイマ61が、コンデンサC1を充電することが含まれ、この場合、静電容量電荷CCは、時間t9において既定パルス時間DPTの終了時に既定トリガ電荷DTCに等しく、それによりフローチャート80の段階S86の間に、誤りトリガ62により無効スイッチ63を開くようにトリガされ、それによりレーザ無効信号LOSがPチャネルMOSFET M4のゲートG4に印加される。従って、レーザドライブ信号LDSの駆動パルスDP3は、既定パルス時間t9−t7の間にレーザ装置21を介してレーザパワー信号LPSの電流成分を安全に引き出す。時間t9の後で、無効スイッチ62は、コンデンサC1の静電容量電荷CCが既定トリガ電荷DTC未満に放電されることに基づいて、閉じた状態に自動的にリセットされるか、又はデジタルコントローラ40により閉じた状態にリセットされ、どちらにしてもそれにより、レーザ電源20へのレーザ無効信号LOSの印加が終了して、本発明によるレーザ装置21の今後のパルス動作が容易にされる。
【0031】
図9を参照すると、当業者ならば、任意のタイプの光学ナビゲーションシステム、特に図9に示された光学ナビゲーションシステムよりも高度に構成された構成を有する光学ナビゲーションシステムに本発明の原理を如何にして適用するかを理解するであろう。
【0032】
図7と図10を参照すると、当業者ならば、デジタルコントローラ40がレーザパルス誤り検出器60を介してレーザ電源20をイネーブルにするか否かに関して関係なく、フローチャート70と80を如何にして実現するかを理解するであろう。
【0033】
図4〜図11を参照すると、当業者ならば、以下に限定されないが、光学ナビゲーションシステムによってレーザ装置がオンされている時間を絶え間なく既定の監視を行い、それにより光学ナビゲーションシステムのユーザの目の安全性を保証することを含む、本発明の多くの利点と利益を更に理解するであろう。
【0034】
本明細書に開示された本発明の実施形態は、現時点で好適であると考えられるが、本発明の範囲から逸脱せずに、種々の変更と修正を行うことができる。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に示され、等価物の意味と範囲内に入る全ての変更は、特許請求の範囲内に含まれることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】当該技術において知られている光学ナビゲーションシステムのブロック図である。
【図2】当該技術において知られている図1に示された光学ナビゲーションシステムにより生成されるレーザパルス列の通常のタイミング状態を示す図である。
【図3】当該技術において知られている図1に示された光学ナビゲーションシステムにより生成されるレーザパルス列の異常なタイミング状態を示す図である。
【図4】本発明による、レーザパルス列の通常のタイミング状態の誤り検出のないことを示す図である。
【図5】本発明による、レーザパルス列の異常なタイミング状態の誤り検出を示す図である。
【図6】本発明による、光学ナビゲーションシステムの一実施形態のブロック図である。
【図7】本発明による、レーザパルス列検出方法の一実施形態を表すフローチャートである。
【図8】図7に示されたフローチャートに従って、図6に示された光学ナビゲーションシステムの例示的な動作を示す図である。
【図9】本発明による、図6に示された光学ナビゲーションシステムの例示的な実施形態を示す図である。
【図10】本発明による、図7に示されたレーザパルス誤り検出方法の例示的な実施形態を表すフローチャートである。
【図11】図10に示されたフローチャートに従って、図9に示された光学ナビゲーションシステムの例示的な動作を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
20 レーザ電源
21 レーザ装置
31 光学ナビゲーションシステム
40 デジタルコントローラ
50 レーザドライバ
60 レーザパルス誤り検出器
61 既定タイマ
62 誤りトリガ
63 無効スイッチ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザパルスの誤り検出をしながらレーザ装置を駆動するための光学ナビゲーションシステムであって、
レーザパルス列信号を供給するように動作可能なコントローラと、
前記レーザパルス列信号に基づいて、前記レーザ装置を駆動するために、前記コントローラに関連して動作するように結合されたレーザドライバと、
前記レーザパルス列信号の通常のタイミング状態の検出に基づいて前記レーザドライバによる前記レーザ装置の駆動をイネーブルにし、且つ前記レーザパルス列信号の異常なタイミング状態の検出に基づいて前記レーザドライバによる前記レーザ装置の駆動を無効にするように前記コントローラに関連して動作するように結合されたレーザパルス誤り検出器とを含む、光学ナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記コントローラが、目の安全性限界未満であるレーザパワー列信号の平均レーザパワーを容易にするための所定のデューティサイクル及び所定のパワーレベルを有する前記レーザパルス列信号を提供するように動作可能なデジタルコントローラである、請求項1に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記レーザパルス列の通常のタイミング状態が、前記レーザパルス誤り検出器によって設定された既定パルス時間より短い実際のパルス時間を有する前記レーザパルス列の各パルスとして定義されている、請求項1に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記コントローラが、レーザイネーブル信号を供給するように更に動作可能であり、
前記レーザパルス誤り検出器が、前記レーザパルス列の通常のタイミング状態に基づいて、レーザ電源に前記レーザイネーブル信号を印加するように動作可能な無効スイッチを含む、請求項1に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記レーザパルス列の異常なタイミング状態が、前記レーザパルス誤り検出器によって設定された既定パルス時間に等しいか、又はそれを超える実際のパルス時間を有する前記レーザパルス列のパルスとして定義されている、請求項1に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項6】
前記コントローラが、レーザイネーブル信号を供給するように更に動作可能であり、
前記レーザパルス誤り検出器が、前記レーザパルス列の異常なタイミング状態に基づいて、レーザ電源にレーザ無効信号を印加することにより、前記レーザイネーブル信号を無効にするように動作可能な無効スイッチを含む、請求項1に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項7】
前記レーザパルス誤り検出器が、前記レーザパルス列の関数として、電荷蓄積デバイスの充電及び放電を行うように動作可能な既定タイマを含む、請求項3に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項8】
前記レーザパルス列の通常のタイミング状態が、既定トリガ電荷より少ない、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷の関数である、請求項7に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項9】
前記レーザパルス列の異常なタイミング状態が、既定トリガ電荷に等しいか、又はそれより多い、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷の関数である、請求項7に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項10】
前記レーザパルス誤り検出器が、既定トリガ電荷より少ない、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷に基づいてレーザ電源にレーザイネーブル信号を印加するための閉じた状態に動作可能であり、且つ前記既定トリガ電荷に等しいか、又はそれより多い、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷に基づいて前記レーザ電源にレーザ無効信号を印加するための開いた状態に動作可能である無効スイッチを更に含む、請求項7に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項11】
前記レーザパルス誤り検出器が、前記既定トリガ電荷に等しい、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷に応じて、前記無効スイッチを前記閉じた状態から前記開いた状態に切り換えるように動作可能な誤りトリガを更に含む、請求項10に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項12】
レーザパルスの誤り検出をしながらレーザ装置を駆動するための光学ナビゲーションシステムであって、
レーザパルス列信号を供給するように動作可能なコントローラと、
前記レーザパルス列信号に基づいて、前記レーザ装置を駆動するために、前記コントローラに関連して動作するように結合されたレーザドライバと、
前記コントローラに関連して動作するように結合されたレーザパルス誤り検出器とを含み、前記レーザパルス誤り検出器が、
前記レーザパルス列信号の通常のタイミング状態の検出に基づいて前記レーザドライバによる前記レーザ装置の駆動をイネーブルにするための手段と、
前記レーザパルス列信号の異常なタイミング状態の検出に基づいて前記レーザドライバによる前記レーザ装置の駆動を無効にするための手段とを含む、光学ナビゲーションシステム。
【請求項13】
レーザパルス列に基づいて、レーザ装置のパルス動作のレーザパルス誤り検出を行う方法であって、
前記レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいて前記レーザ装置の駆動をイネーブルにし、前記レーザパルス列の通常のタイミング状態が、安全の目的で設定された既定パルス時間より短い実際のパルス時間を有する前記レーザパルス列の各パルスとして定義され、及び
前記レーザパルス列の異常なタイミング状態の検出に基づいて前記レーザ装置の駆動を無効にすることを含み、前記レーザパルス列の異常なタイミング状態が、前記既定のパルス時間に等しいか、又はそれを超える実際のパルス時間を有する前記レーザパルス列のパルスとして定義されている、方法。
【請求項14】
前記レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいて前記レーザ装置の駆動をイネーブルにすることが、
前記レーザ装置の電力供給を容易にするためにレーザ電源にレーザイネーブル信号を印加することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいて前記レーザ装置の駆動をイネーブルにすることが、
前記レーザパルス列の関数として電荷蓄積デバイスを充電及び放電することを含み、前記レーザパルス列の通常のタイミング状態が、既定トリガ電荷より少ない、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷の関数である、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記レーザパルス列の異常なタイミング状態の検出に基づいて前記レーザ装置の駆動を無効にすることが、
前記レーザ装置の電力供給を中止するために、レーザ電源にレーザ無効信号を印加することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記レーザパルス列の異常なタイミング状態の検出に基づいて前記レーザ装置の駆動を無効にすることが、
前記レーザパルス列の関数として電荷蓄積デバイスを充電及び放電することを含み、前記レーザパルス列の異常なタイミング状態が、既定トリガ電荷に等しいか、又はそれより多い、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷の関数である、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記既定パルス時間が、前記電荷蓄積デバイスの充電速度の関数である、請求項17に記載の方法。
【請求項1】
レーザパルスの誤り検出をしながらレーザ装置を駆動するための光学ナビゲーションシステムであって、
レーザパルス列信号を供給するように動作可能なコントローラと、
前記レーザパルス列信号に基づいて、前記レーザ装置を駆動するために、前記コントローラに関連して動作するように結合されたレーザドライバと、
前記レーザパルス列信号の通常のタイミング状態の検出に基づいて前記レーザドライバによる前記レーザ装置の駆動をイネーブルにし、且つ前記レーザパルス列信号の異常なタイミング状態の検出に基づいて前記レーザドライバによる前記レーザ装置の駆動を無効にするように前記コントローラに関連して動作するように結合されたレーザパルス誤り検出器とを含む、光学ナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記コントローラが、目の安全性限界未満であるレーザパワー列信号の平均レーザパワーを容易にするための所定のデューティサイクル及び所定のパワーレベルを有する前記レーザパルス列信号を提供するように動作可能なデジタルコントローラである、請求項1に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記レーザパルス列の通常のタイミング状態が、前記レーザパルス誤り検出器によって設定された既定パルス時間より短い実際のパルス時間を有する前記レーザパルス列の各パルスとして定義されている、請求項1に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記コントローラが、レーザイネーブル信号を供給するように更に動作可能であり、
前記レーザパルス誤り検出器が、前記レーザパルス列の通常のタイミング状態に基づいて、レーザ電源に前記レーザイネーブル信号を印加するように動作可能な無効スイッチを含む、請求項1に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記レーザパルス列の異常なタイミング状態が、前記レーザパルス誤り検出器によって設定された既定パルス時間に等しいか、又はそれを超える実際のパルス時間を有する前記レーザパルス列のパルスとして定義されている、請求項1に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項6】
前記コントローラが、レーザイネーブル信号を供給するように更に動作可能であり、
前記レーザパルス誤り検出器が、前記レーザパルス列の異常なタイミング状態に基づいて、レーザ電源にレーザ無効信号を印加することにより、前記レーザイネーブル信号を無効にするように動作可能な無効スイッチを含む、請求項1に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項7】
前記レーザパルス誤り検出器が、前記レーザパルス列の関数として、電荷蓄積デバイスの充電及び放電を行うように動作可能な既定タイマを含む、請求項3に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項8】
前記レーザパルス列の通常のタイミング状態が、既定トリガ電荷より少ない、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷の関数である、請求項7に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項9】
前記レーザパルス列の異常なタイミング状態が、既定トリガ電荷に等しいか、又はそれより多い、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷の関数である、請求項7に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項10】
前記レーザパルス誤り検出器が、既定トリガ電荷より少ない、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷に基づいてレーザ電源にレーザイネーブル信号を印加するための閉じた状態に動作可能であり、且つ前記既定トリガ電荷に等しいか、又はそれより多い、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷に基づいて前記レーザ電源にレーザ無効信号を印加するための開いた状態に動作可能である無効スイッチを更に含む、請求項7に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項11】
前記レーザパルス誤り検出器が、前記既定トリガ電荷に等しい、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷に応じて、前記無効スイッチを前記閉じた状態から前記開いた状態に切り換えるように動作可能な誤りトリガを更に含む、請求項10に記載の光学ナビゲーションシステム。
【請求項12】
レーザパルスの誤り検出をしながらレーザ装置を駆動するための光学ナビゲーションシステムであって、
レーザパルス列信号を供給するように動作可能なコントローラと、
前記レーザパルス列信号に基づいて、前記レーザ装置を駆動するために、前記コントローラに関連して動作するように結合されたレーザドライバと、
前記コントローラに関連して動作するように結合されたレーザパルス誤り検出器とを含み、前記レーザパルス誤り検出器が、
前記レーザパルス列信号の通常のタイミング状態の検出に基づいて前記レーザドライバによる前記レーザ装置の駆動をイネーブルにするための手段と、
前記レーザパルス列信号の異常なタイミング状態の検出に基づいて前記レーザドライバによる前記レーザ装置の駆動を無効にするための手段とを含む、光学ナビゲーションシステム。
【請求項13】
レーザパルス列に基づいて、レーザ装置のパルス動作のレーザパルス誤り検出を行う方法であって、
前記レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいて前記レーザ装置の駆動をイネーブルにし、前記レーザパルス列の通常のタイミング状態が、安全の目的で設定された既定パルス時間より短い実際のパルス時間を有する前記レーザパルス列の各パルスとして定義され、及び
前記レーザパルス列の異常なタイミング状態の検出に基づいて前記レーザ装置の駆動を無効にすることを含み、前記レーザパルス列の異常なタイミング状態が、前記既定のパルス時間に等しいか、又はそれを超える実際のパルス時間を有する前記レーザパルス列のパルスとして定義されている、方法。
【請求項14】
前記レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいて前記レーザ装置の駆動をイネーブルにすることが、
前記レーザ装置の電力供給を容易にするためにレーザ電源にレーザイネーブル信号を印加することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記レーザパルス列の通常のタイミング状態の検出に基づいて前記レーザ装置の駆動をイネーブルにすることが、
前記レーザパルス列の関数として電荷蓄積デバイスを充電及び放電することを含み、前記レーザパルス列の通常のタイミング状態が、既定トリガ電荷より少ない、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷の関数である、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記レーザパルス列の異常なタイミング状態の検出に基づいて前記レーザ装置の駆動を無効にすることが、
前記レーザ装置の電力供給を中止するために、レーザ電源にレーザ無効信号を印加することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記レーザパルス列の異常なタイミング状態の検出に基づいて前記レーザ装置の駆動を無効にすることが、
前記レーザパルス列の関数として電荷蓄積デバイスを充電及び放電することを含み、前記レーザパルス列の異常なタイミング状態が、既定トリガ電荷に等しいか、又はそれより多い、前記電荷蓄積デバイスの静電容量電荷の関数である、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記既定パルス時間が、前記電荷蓄積デバイスの充電速度の関数である、請求項17に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−287157(P2007−287157A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−107899(P2007−107899)
【出願日】平成19年4月17日(2007.4.17)
【出願人】(506076606)アバゴ・テクノロジーズ・ジェネラル・アイピー(シンガポール)プライベート・リミテッド (129)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月17日(2007.4.17)
【出願人】(506076606)アバゴ・テクノロジーズ・ジェネラル・アイピー(シンガポール)プライベート・リミテッド (129)
【Fターム(参考)】
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