説明

レーザ超音波検査装置及びレーザ超音波検査方法

【課題】表面形状が複雑な検査対象の非破壊検査を高速かつ高精度で行うレーザ超音波検査技術を提供する。
【解決手段】レーザ超音波検査装置10は、第1レーザR1を検査対象Kに照射して超音波を励起させる送信レーザヘッド21と、第2レーザR2を照射して検査対象Kを伝播する超音波を検出する受信レーザヘッド22と、この受信レーザヘッド22で検出した超音波に基づいて検査対象Kに含まれる欠陥を画像化するための信号処理部と、検査対象Kの表面に対する第1レーザR1及び第2レーザR2の入射角度を調整する角度調整部13と、から構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査対象にレーザ光を照射してこの検査対象に超音波を励起し、この超音波のエコーを検出して、内在する欠陥等を調べるレーザ超音波検査技術に関する。
【背景技術】
【0002】
検査対象の欠陥等を非破壊で調べる技術として、従来から圧電プローブをこの検査対象に接触させて検査を実施する超音波探傷技術が知られている。しかし、この超音波探傷技術においては、検査対象物が、高温であったり複雑に入り組んだ構造体であったりした場合、圧電プローブを検査対象の表面に接触させることが困難であるといった課題がある。
【0003】
このような、課題を解決する技術として、近年、圧電プローブの作用をレーザ光に置き換えたレーザ超音波探傷技術が注目されている。このレーザ超音波探傷技術によれば、圧電プローブによる超音波探傷法と比較して、検査対象の非破壊検査を遠隔でかつ非接触で行うことができ、さらに接触媒質が不要で、検査対象物の形状や周囲の環境による影響を受けにくいといった利点がある(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−271281号公報
【特許文献2】特開2005−195594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、レーザ超音波検査技術を、表面形状が複雑な検査対象物に適用する場合、レーザ光の受信感度が低いことにより検査時間が長期化したり、表面形状の影響を受けて照射レーザのビーム径やビーム形状さらにビームの光路長が変化したりして、欠陥探傷の精度が低下するという課題がある。
【0006】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、表面形状が複雑な検査対象の非破壊検査を高速かつ高精度で行うレーザ超音波検査技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のレーザ超音波検査装置は、第1レーザを検査対象に照射して超音波を励起させる送信レーザヘッドと、第2レーザを照射して前記検査対象を伝播する前記超音波のエコーを検出する受信レーザヘッドと、前記検出したエコーに基づいて前記検査対象に含まれる欠陥を画像化するための信号処理部と、前記検査対象の表面に対する前記第1レーザ及び前記第2レーザの入射角度を調整する角度調整部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、表面形状が複雑な検査対象の非破壊検査を高速かつ高精度で行うレーザ超音波検査技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(A)本発明の第1実施形態を示すレーザ超音波検査装置の側面図、(B)その上面図。
【図2】第1実施形態に係るレーザ超音波検査装置のブロック図。
【図3】実施形態に係るレーザ超音波検査装置により検出した超音波の信号レベルを示すグラフ。
【図4】第2実施形態に係るレーザ超音波検査装置のブロック図。
【図5】(A)本発明の第3実施形態を示すレーザ超音波検査装置の側面図、(B)その動作説明図。
【図6】(A)第1実施形態においてクロストーク防止壁を搭載したレーザ超音波検査装置の側面図、(B)第3実施形態においてクロストーク防止壁を搭載したレーザ超音波検査装置の側面図。
【図7】本発明の第4実施形態に係るレーザ超音波検査装置の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、第1実施形態のレーザ超音波検査装置10は、第1レーザR1を検査対象Kに照射して超音波を励起させる送信レーザヘッド21と、第2レーザR2を照射して検査対象Kを伝播する超音波のエコーを検出する受信レーザヘッド22と、検出したエコーに基づいて検査対象Kに含まれる欠陥を画像化するための信号処理部30(図2)と、検査対象Kの表面に対する第1レーザR1及び第2レーザR2の入射角度を調整する角度調整部13と、から構成されている。
【0011】
そして、レーザ超音波検査装置10は、図2に示される各機能部が、操作端末31からの入力情報及びマイクロプロセッサ(制御部32)で実行されるプログラムに従って連係動作することにより、検査対象Kに含まれる欠陥を検出し、その欠陥情報を画像化する。
【0012】
検査対象Kは、各実施形態の説明において、炭素繊維複合材により構成される航空機の機体等を想定している。このような炭素繊維複合材料を対象としたレーザ超音波検査装置10による欠陥検査は、樹脂と炭素繊維により層状に形成された材料中に発生する剥離欠陥が主な検査対象となる。
なお、検査対象Kは、その他にも、原子力発電所等の大型プラントにおける配管等のSUS製の各種構成部材における溶接欠陥、応力腐食割れ等の欠陥探傷にも適用可能である。また、その他の金属やセラミックの各種材料を対象にすることもできる。
【0013】
プローブ20は、送信レーザヘッド21及び受信レーザヘッド22を固定して保持するものである。なお、図1において、送信レーザヘッド21の片側に受信レーザヘッド22が直線的に配列されているが、その両側に受信レーザヘッド22が配置される場合もある。また、送信レーザヘッド21を中心として受信レーザヘッド22を平面状又は円周状に配置する場合もある。
【0014】
空間移動部12に連結する支持部材11は、角度調整部13を介してプローブ20に接続し、このプローブ20を検査対象Kの表面の任意位置に近接させるものである。そして、検査対象Kの表面との距離を一定に保った状態で、プローブ20をこの検査対象Kの表面に沿って走査させる。
ここで、空間移動部12は、種々の具体的な態様を取り得るが、検査対象Kの表面上の範囲を一次元的又は二次元的に変位する移動手段(図示略)と、この移動手段から検査対象Kの表面に向かって支持部材11を変位させる昇降手段とから構成させることができる。若しくは、先端が支持部材11を形成する多関節ロボット(図示略)を適用することもできる。
【0015】
角度調整部13は、図1(B)に示されるように、第1回動軸15aを中心としてプローブ20に所定の角度付けを行う第1調整体13aと、この第1回動軸15aと直交する第2回動軸15bを中心として第1調整体13aに所定の角度付けを行う第2調整体13bとから構成されている。
なお角度調整部13には、第1回動軸15a及び第2回動軸15bを中心に角度付けするための駆動体(図示略)が設けられている。
【0016】
このように、角度調整部13は、第1回動軸15a及び第2回動軸15bの二軸調整によりプローブ20の傾斜面を任意方向でかつ任意斜度に設定することができる。
これにより、プローブ20の角度を調整して、送信レーザヘッド21及び受信レーザヘッド22から照射されるレーザ光を、調査対象Kの表面に対し法線方向に入射させることができる。
【0017】
送信レーザヘッド21は、図2に示されるように、光ファイバ等を介して送信レーザ源23に接続されている。
この送信レーザ源23は、第1レーザR1として、例えば波長10.6μmのCO2レーザを出力するものである。そして、この第1レーザR1の照射条件としては、例えば、パルス幅は50ns〜200ns、エネルギーは100mJ〜200mJ、繰り返し周波数は50Hz〜150Hzと設定される。
このような条件で照射される第1レーザR1によれば、炭素繊維複合材料の検査対象Kに対し、侵入深さが20μm程度となる。
【0018】
この第1レーザR1を検査対象Kに照射すると、表面の極微小領域を瞬間的に加熱し表層の数原子層をプラズマ化し、発生したプラズマが膨張する際の反力として検査対象Kに超音波が励起される。この超音波には、被検体の内部に伝播するものと、被検体の表面を伝播するものとに分かれる。
【0019】
受信レーザヘッド22は、図2に示されるように、光ファイバ等を介して受信レーザ源24に接続されている。
この受信レーザ源24は、第2レーザR2として、例えば波長1064nmのYAGレーザを出力するものである。
なお、送信レーザ源23又は受信レーザ源24に適用されるレーザ方式は、特に限定されることはなく、種々のレーザ方式を適用することができる。
【0020】
第1レーザR1により励起された超音波は、検査対象Kの裏面又は欠陥部において反射し、この反射波(エコー)の到達した検査対象Kの表面が、ナノメートルオーダーの変位で微小振動する。
このエコーにより微小振動する検査対象Kの表面に、第2レーザR2が照射されると、光周波数遷移(ドップラーシフト)により波長の変動した反射光が反射される。
【0021】
信号処理部30は、図2に示すように、第2レーザR2の反射光を受信してドップラーシフトを計測する受信干渉計25と、この受信干渉計25から取得したアナログ信号をデジタル信号に変換してデータ集積する信号収録器26と、この集積データに基づき開口合成処理により画像処理を行う画像化器27と、から構成されている。
そして、信号処理部30からモニタ33に信号が出力されて、検査対象Kに含まれる欠陥位置が画像認識される。
【0022】
ところで、空間移動部12及び角度調整部13の動作制御は、予め情報蓄積部34に登録されている検査対象Kの表面形状情報に基づいて行われる。
一方で、欠陥検出のさらなる高精度化を実現するために、信号処理部30の情報を制御部32にフィードバックすることにより、空間移動部12及び角度調整部13の調整を行うことができる。
【0023】
具体的には、受信干渉計25で計測された第2レーザR2の反射光の強度信号に基づいて、空間移動部12及び角度調整部13の調整を行うことができる。
または、受信干渉計25で計測された第2レーザR2の反射光に含まれる表面波信号の検出タイミングおよび強度により、空間移動部12及び角度調整部13の調整を行うことができる。
【0024】
図3は、受信した表面波データの信号レベルS1と、他の測定データの信号レベルS2とを重ね書きしたものである。このように二つの信号レベルS1,S2を比較することにより空間移動部12及び角度調整部13の調整を行うことができる。
また、空間移動部12の位置情報又は角度調整部13の角度情報に基づいて、検出されたエコーの強度補正を実行し、高品質な画像を得ることができる。
【0025】
次に、レーザ超音波検査装置10の動作説明を行う。
まず、情報蓄積部34に登録されている検査対象Kの表面形状情報に基づいて、空間移動部12及び角度調整部13を動作させ、プローブ20を調査対象Kの表面に対し所定の位置及び角度で近接させる。
【0026】
そして、第1レーザR1及び第2レーザR2の照射スポットサイズが、例えば2mm×10mmであるとした場合、ビームスキャンのオーバーラップ50%として、空間移動部12は、調査対象Kの表面との間隔を一定に保った状態でプローブ20を、照射スポットの短辺方向に1mm間隔でステップ移動させる。
このようにプローブ20が調査対象Kの表面に沿ってステップ移動するのと同時に、表面形状情報に基づき角度調整部13が動作して、1レーザR1及び第2レーザR2が調査対象Kの表面の法線方向に入射する。
【0027】
送信レーザ源23から光ファイバを介して伝送された第1レーザR1は、送信レーザヘッド21から調査対象Kに向かって照射される。すると、この第1レーザR1の照射スポットを起点として調査対象Kの表面及び内部を伝播する超音波が励起される。
【0028】
他方において、受信レーザ源24から光ファイバを介して伝送された第2レーザR2は、受信レーザヘッド22から調査対象Kに向かって照射されている。そして、この調査対象Kの表面を反射する第2レーザR2の反射光は、光ファイバを逆方向に伝送し、受信干渉計25に送られている。
【0029】
このとき、第1レーザR1により励起された超音波のエコーが、第2レーザR2の照射スポットに到達したところで、第2レーザR2の反射光は、ドップラーシフトによる波長変化を受ける。
そして、受信干渉計25はこのドップラーシフトによる波長変化の信号を検出し、信号収録器26はこの検出されたアナログ信号をデジタル信号に変換して蓄積し、画像化器27はこの蓄積データを画像データに変換し、モニタ33は欠陥を含む検査対象Kの内部画像を表示する。
【0030】
なお、信号処理部30は、受信干渉計25から出力される第2レーザの反射光の強度も計測しており、この計測した反射光の強度情報をフィードバックして、角度調整部13を再調整する。
また、信号処理部30は、角度調整部13の角度情報に基づいて検出されたエコーの強度補正を行い、画像化器27における画像の高品質化処理を行う。
【0031】
以上説明したレーザ超音波検査装置10により、表面形状が複雑な検査対象Kの非破壊検査を高速かつ高精度に行うことができる。
【0032】
(第2実施形態)
図4に示すように、第2実施形態のレーザ超音波検査装置は、第1実施形態における情報蓄積部34(図2)に代えて、表面計測ヘッド28と、表面計測部29とが設けられている。なお、図4において図2と同一又は相当する部分は、同一符号で示し、詳細な説明を省略する。
【0033】
表面計測部29は、プローブ20に設置された表面計測ヘッド28により、検査対象Kの表面形状を計測し、この計測結果に基づいて空間移動部12及び角度調整部13の動作信号を発生するものである。これにより、予め検査対象Kの表面形状情報を作成することなく、検査対象Kの欠陥検査を実施することができる。
なお、表面計測ヘッド28としては、例えば、図4に示すように、表面形状計測用のレーザ光R3を検査対象Kの表面に照射するものが挙げられるが、そのようなものに限定されるものではなく、例えば超音波式や接触式の距離センサを用いることができる。
【0034】
(第3実施形態)
図5に示すように、第3実施形態のレーザ超音波検査装置における角度調整部13は、送信レーザヘッド21及び受信レーザヘッド22の角度をそれぞれ個別に調整するようにしたものである。
なお、図5において図1と同一又は相当する部分は、同一符号で示し、詳細な説明を省略する。
【0035】
第3実施形態のレーザ超音波検査装置においては、空間移動部12(図1)によりプローブ20を、検査対象Kの表面に近接させる点は、第1実施形態の場合と同じである。
そして、送信レーザヘッド21及び受信レーザヘッド22が、個別の位置調整部16に接続し、それぞれ別々に位置調整できるようになっている。
さらに、送信レーザヘッド21及び受信レーザヘッド22は、個別の角度調整部13に接続し、それぞれ別々に傾き調整できるようになっている。
【0036】
なお検査対象Kとして図5に示す円筒部材を対象にする場合は、角度調整部13を一つの回動軸15により一軸調整させて、送信レーザヘッド21及び受信レーザヘッド22の傾きを調整することができる。他方、複雑な表面形状を有する検査対象Kの場合は、角度調整部13cを二軸調整させて、送信レーザヘッド21及び受信レーザヘッド22の傾きを調整する必要がある。
【0037】
図6(A)は、第1実施形態においてクロストーク防止壁17を搭載したレーザ超音波検査装置の側面図である。図6(B)は第3実施形態においてクロストーク防止壁17を搭載したレーザ超音波検査装置の側面図である。
このように、クロストーク防止壁17を設けることにより、第1レーザR1又は第2レーザR2の反射光が、隣接する送信レーザヘッド21又は受信レーザヘッド22に干渉するのを防止することができる。
これにより、表面形状が複雑な検査対象Kの非破壊検査を高精度で行うことができる。
【0038】
(第4実施形態)
図7に示すように、第4実施形態のレーザ超音波検査装置は、送信レーザヘッド21、受信レーザヘッド22及び角度調整部13を具備するプローブ20が前記検査対象に複数配置されている。
これにより、表面形状が複雑な検査対象Kの非破壊検査を高速で行うことができる。
【0039】
本発明は前記した実施形態に限定されるものでなく、共通する技術思想の範囲内において、適宜変形して実施することができる。
例えば、第2レーザR2は、複数のビームが照射される場合を示したが、単一ビームである場合も含まれる。また角度調整部13は、二軸調整により任意方向及び任意斜度の傾斜面を形成するものとしたが、検査対象の形状によっては、一軸調整による傾き調整で充分な場合もある。
【0040】
また、角度調整部13は、第1回動軸15a及び第2回動軸15bにより任意方向及び任意斜度の傾斜面を形成するものとしたが、この方式に限定されることはなく、例えば各種アクチュエーターを組み合わせてプローブに接続し傾斜面を変化させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0041】
10…レーザ超音波検査装置、11…支持部材、12…空間移動部、13…角度調整部、13a…第1調整体、13b…第2調整体、15…回動軸、15a…第1回動軸、15b…第2回動軸、16…位置調整部、17…クロストーク防止壁、20…プローブ、21…送信レーザヘッド、22…受信レーザヘッド、23…送信レーザ源、24…受信レーザ源、25…受信干渉計、26…信号収録器、27…画像化器、28…表面計測ヘッド、29…表面計測部、30…信号処理部、31…操作端末、32…制御部、33…モニタ、34…情報蓄積部、K…検査対象、R1…第1レーザ、R2…第2レーザ、R3…表面形状計測用のレーザ光。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1レーザを検査対象に照射して超音波を励起させる送信レーザヘッドと、
第2レーザを照射して前記検査対象を伝播する前記超音波のエコーを検出する受信レーザヘッドと、
前記検出したエコーに基づいて前記検査対象に含まれる欠陥を画像化するための信号処理部と、
前記検査対象の表面に対する前記第1レーザ及び前記第2レーザの入射角度を調整する角度調整部と、を備えることを特徴とするレーザ超音波検査装置。
【請求項2】
請求項1に記載のレーザ超音波検査装置において、
前記受信レーザヘッドを複数備えることを特徴とするレーザ超音波検査装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のレーザ超音波検査装置において、
前記角度調整部は、前記送信レーザヘッド及び前記受信レーザヘッドを保持するプローブの角度を調整する機構を有することを特徴とするレーザ超音波検査装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレーザ超音波検査装置において、
前記角度調整部は、前記送信レーザヘッド及び前記受信レーザヘッドの角度をそれぞれ個別に調整可能に構成されることを特徴とするレーザ超音波検査装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレーザ超音波検査装置において、
前記検査対象の表面形状を計測する表面計測部を備え、前記角度調整部は前記表面計測部の計測結果に基づいて駆動されることを特徴とするレーザ超音波検査装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレーザ超音波検査装置において、
前記角度調整部は、前記第2レーザの反射光の強度に基づいて駆動されることを特徴とするレーザ超音波検査装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のレーザ超音波検査装置において、
前記角度調整部は、前記第2レーザの反射光に含まれる表面波信号の検出タイミング及び強度の少なくともいずれかに基づいて駆動されることを特徴とするレーザ超音波検査装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のレーザ超音波検査装置において、
前記角度調整部の角度情報に基づいて前記エコーの強度補正を行うことを特徴とするレーザ超音波検査装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のレーザ超音波検査装置において、
前記送信レーザヘッド及び前記受信レーザヘッドと前記検査対象との距離を個別に調整可能なヘッド位置調整機構を備えることを特徴とるレーザ超音波検査装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のレーザ超音波検査装置において、
隣接する送信レーザヘッド及び受信レーザヘッド間の干渉を防止するためのクロストーク防止壁を備えることを特徴とするレーザ超音波検査装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のレーザ超音波検査装置において、
前記送信レーザヘッド、前記受信レーザヘッド及び角度調整部を具備するプローブが前記検査対象に複数配置されることを特徴とするレーザ超音波検査装置。
【請求項12】
第1レーザを検査対象に照射して超音波を励起させるステップと、
第2レーザを照射して前記検査対象を伝播する前記超音波のエコーを検出するステップと、
前記検出したエコーに基づいて前記検査対象に含まれる欠陥を画像化するための信号処理を実行するステップと、
前記検査対象の表面に対する前記第1レーザ及び前記第2レーザの入射角度を調整するステップと、を含むことを特徴とするレーザ超音波検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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