説明

レーダ表示装置及びレーダ表示方法

【課題】 ラスタースキャン方式の表示モニタを使用する場合であっても、レーダエコーの分布状態を表示することが可能なレーダ表示装置及びこのレーダ表示装置で用いられるレーダ表示方法を提供する。
【解決手段】 レーダ表示装置は、インタフェース部、比較部、第1及び第2の切替部、第1及び第2の記録部、表示モニタ及び制御部を具備する。インタフェース部は、レーダ装置からエコー強度を取得する。比較部は、エコー強度から高度最大エコー強度と角度最大エコー強度とを出力する。第1及び第2の記録部は、一方が第1の切替部を介して比較部と接続し、高度最大エコー強度及び角度最大エコー強度を反映した画像データを作成し、他方が前回の走査で作成された作成済み画像データを記録する。表示モニタは、第2の切替部を介して他方の記録部から出力された作成済み画像データを表示する。制御部は、一回の走査が終了すると、第1及び第2の切替部を切替制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ラスタースキャン方式を採用した表示モニタを具備するレーダ表示装置及びこのレーダ表示装置で用いられるレーダ表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、3次元レーダ装置で用いられるレーダ表示装置は、ビームの走査領域における一つの位置での走査結果を受け取る度に、その位置におけるレーダエコーを表示する。この種のレーダ表示装置の表示モニタがラスタースキャン方式を採用している場合、表示モニタには直近の走査で取得されたレーダエコーが表示される。レーダエコーの表示は、走査の進行に従って随時更新され、新たなレーダエコーに切り替わる。このため、表示モニタには、瞬間的なレーダエコーが表示されることとなり、レーダエコーの分布状態を判別することは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−257933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のように、従来のレーダ表示装置では、ラスタースキャン方式の表示モニタを使用する場合、レーダエコーの表示が随時更新されるため、レーダエコーの分布状態を判別することが困難である。
【0005】
そこで、目的は、ラスタースキャン方式の表示モニタを使用する場合であっても、レーダエコーの分布状態を表示することが可能なレーダ表示装置及びこのレーダ表示装置で用いられるレーダ表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、レーダ表示装置は、インタフェース部、比較部、第1の切替部、第1及び第2の記録部、第2の切替部、表示モニタ及び制御部を具備する。インタフェース部は、予め設定された走査範囲を走査し前記走査範囲内の高度及び角度毎にエコー信号を取得し、前記高度及び角度毎のエコー信号のエコー強度を算出するレーダ装置から、前記高度及び角度毎のエコー強度を取得する。比較部は、前記高度毎及び角度毎にエコー強度をそれぞれ比較し、高度毎の高度最大エコー強度と、角度毎の角度最大エコー強度とを出力する。第1の切替部は、第1の切替信号に従い、前記高度最大エコー強度及び前記角度最大エコー強度の出力先を切り替える。第1及び第2の記録部は、一方が前記第1の切替部を介して前記比較部と接続し、前記高度最大エコー強度及び前記角度最大エコー強度が反映された画像データを作成し、他方が前回の走査で作成された作成済み画像データを記録している。第2の切替部は、第2の切替信号に従って接続を切り替え、前記他方の記録部から前記作成済み画像データを出力する。表示モニタは、前記第2の切替部からの前記作成済み画像データを表示する。制御部は、前記走査範囲の一回の走査が終了すると、前記一方の記録部で作成した画像データを前記第2の切替部から出力し、前記第1の切替部から前記他方の記録部へ次の走査で取得される高度最大エコー強度及び角度最大エコー強度が出力されるように、前記第1の切替信号を前記第1の切替部へ出力し、前記第2の切替信号を前記第2の切替部へ出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本実施形態に係るレーダ表示装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】レーダ装置による走査の一例を示す図である。
【図3】図1のレーダ表示装置がレーダ装置から供給される走査結果の例を示す図である。
【図4】図1の表示モニタで表示される画面の一例を示す図である。
【図5】レーダ装置が図2に示す走査範囲を走査する際の順序の一例を示す図である。
【図6】図1のインタフェース部が受信する走査結果の一例を示す図である。
【図7】図1のレーダ表示装置の1回の走査中の動作を示すシーケンス図である。
【図8】図1の比較部の処理動作を示すフローチャートである。
【図9】図1の記録部で記録される高度最大強度情報及び角度最大強度情報を示した図である。
【図10】図1の第1の記録領域で、距離Lnの高度最大強度情報及び角度最大強度情報を反映して作成された画像データを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、本実施形態に係るレーダ表示装置の機能構成を示すブロック図である。図1に示すレーダ表示装置は、インタフェース部11、データ処理部12、比較部13、記録部14、表示モニタ15及び制御部16を具備する。
【0010】
インタフェース部11は、レーダ装置等から順次送られてくる走査結果を受信する。インタフェース部11は、受信した走査結果をデータ処理部12へ出力する。
【0011】
ここで、レーダ装置は、例えば、図2に示す走査範囲に対してビームを走査し、範囲内の各位置でパルス信号を送信する。レーダ装置は、パルス信号が目標で反射されたエコー信号を受信し、受信したエコー信号に基づいてエコー強度を算出する。そして、レーダ装置は、高度情報及び角度情報毎に距離情報とエコー強度とを関連付けた走査結果をレーダ表示装置へ出力する。図3は、レーダ表示装置がレーダ装置から供給される走査結果の例を示す図である。
【0012】
データ処理部12は、インタフェース部11からの走査結果に含まれるエコー強度を表示モニタ15の表示フォーマットに基づいた形式の強度情報に変換する。データ処理部12は、強度情報と共に、走査結果に含まれる位置情報を比較部13へ出力する。
【0013】
また、データ処理部12は、インタフェース部11から予め設定された回数の走査結果を受け取ると、図2に示す走査範囲の一回の走査が終了したとして、終了信号を制御部16へ出力する。
【0014】
比較部13は、データ処理部12からの強度情報の大きさを高度毎に比較し、高度毎の最大の強度情報(以下、高度最大強度情報と称する。)を記録部14へ出力する。また、比較部13は、データ処理部12からの強度情報の大きさを角度毎に比較し、角度毎の最大の強度情報(以下、角度最大強度情報と称する。)を記録部14へ出力する。
【0015】
記録部14は、第1の切替部141、第1及び第2の記録領域142−1,142−2及び第2の切替部142を備える。
【0016】
第1の切替部141は、制御部16からの第1の切替信号に従い、出力先を切り替える。第1の切替部141は、比較部13からの高度最大強度情報及び角度最大強度情報を、第1及び第2の記録領域142−1,142−2のいずれか一方へ出力する。
【0017】
第1及び第2の記録領域142−1,142−2は、表示モニタ15に表示させる画像データの画像フォーマットを予め記録している。第1及び第2の記録領域142−1,142−2のうち一方の記録領域は、比較部13から高度最大強度情報及び角度最大強度情報を受けると、これらの高度最大強度情報及び角度最大強度情報を反映して画像フォーマットを更新することで、表示モニタ15に表示させる画像データを生成する。
【0018】
また、第1及び第2の記録領域142−1,142−2のうち他方の記録領域には、前回の走査により作成された作成済み画像データが記録されている。
【0019】
第2の切替部143は、制御部16からの第2の切替信号に従い、第1及び第2の記録領域142−1,142−2のいずれか一方から作成済み画像データを出力する。このとき、第2の切替部143は、第1の切替部141から高度最大強度情報及び角度最大強度情報が供給される記録領域とは逆の記録領域から作成済み画像データを受け取るようにしている。
【0020】
表示モニタ15は、ラスタースキャン方式を採用するモニタである。表示モニタ15は、第2の切替部143を経て記録部14から供給される作成済み画像データを表示する。図4は、表示モニタ15で表示される画面を示す図である。本実施形態では、高さ方向のレーダエコーの分布状態を「横から見る面」として捉え、角度方向のレーダエコーの分布状態を「上から見る面」として捉えることで、3次元のレーダエコーの分布状態を2次元で表示するようにしている。なお、「横から見る面」の視点V1及び「上から見る面」の視点V2を、図2で示す。
【0021】
制御部16は、データ処理部12から終了信号を受けると、第1の切替部141へ接続を切り替える旨の第1の切替信号を出力する。また、制御部16は、データ処理部12からの終了信号を受けると、第2の切替部143へ接続を切り替える旨の第2の切替信号を出力する。
【0022】
次に、以上のように構成されたレーダ表示装置によるレーダ表示動作を詳細に説明する。以下では、レーダ装置が図2に示す走査範囲内を図5に示す順序で走査する際のレーダ表示動作を例に説明する。レーダ装置は、走査範囲内の64箇所でパルス信号を送信し、このパルス信号に対するエコー信号を受信する。これにより、レーダ装置からは、1回の走査で図6(a)に示す64個の走査結果が供給される。また、図6(b)は、走査範囲でのエコー強度を概念的に示したものである。なお、本実施形態では、図6(a)(b)に示すように距離方向についてのエコー強度も取得されるが、以下では、距離Lnのエコー強度についての処理について説明する。
【0023】
また、初期状態として、第1の切替部141は、比較部13と第1の記録領域142−1とを接続しているとする。つまり、第1の記録領域142−1で現在走査中のエコー強度についての画像データが作成される。また、第2の切替部143は、第2の記録領域142−2と表示モニタ15とを接続しているとする。つまり、第2の記録領域142−2に作成済み画像データが記録されており、この作成済み画像データが表示モニタ15に表示される。
【0024】
図7は、本実施形態に係るレーダ表示装置の1回の走査中での動作を示すシーケンス図である。
【0025】
まず、インタフェース部11は、レーダ装置からの走査結果を受信し、データ処理部12へ出力する(シーケンスS71)。データ処理部12は、インタフェース部11で受信される走査結果に含まれるエコー強度を強度情報に変換し、走査結果に含まれる位置情報と共に比較部13へ出力する(シーケンスS72)。
【0026】
比較部13は、データ処理部12からの強度情報と、第1の記録領域142−1に記録されている高度最大強度情報及び角度最大強度情報とを比較し(シーケンスS73)、高度最大強度情報及び角度最大強度情報を第1の切替部141を介して出力する(シーケンスS74)。
【0027】
すなわち、比較部13は、データ処理部12から強度情報及び位置情報が供給されると、供給された強度情報と、第1の記録領域142−1に記録されている同一の高度の高度最大強度情報とを比較する。そして、供給された強度情報が、高度最大強度情報よりも大きい場合、この強度情報を新たな高度最大強度情報として第1の切替部141を介して第1の記録領域142−1へ出力する。同一の高度の高度最大強度情報が無い場合、供給された強度情報を高度最大強度情報として出力する。
【0028】
例えば、高度H1で強度情報「5」が供給された場合、比較部13は、「5」と、その時点で高度最大強度情報である「2」とを比較し、強度の大きい「5」を新たな高度最大強度情報として出力する。これにより、比較部13は、高度H1、角度A3の強度情報が供給されると高度最大強度情報「5」を出力し、高度H2、角度A5の強度情報が供給されると高度最大強度情報「10」を出力し、…、高度H8、角度A3の強度情報が供給されると高度最大強度情報「3」を出力する。
【0029】
また、比較部13は、データ処理部12から強度情報及び位置情報が供給されると、図8に示すフローチャートに従い、角度最大強度情報を第1の切替部141を介して第1の記録領域142−1へ出力する。
【0030】
比較部13は、データ処理部12から強度情報及び位置情報が供給されると、位置情報に基づき高度がH1であるか否かを判断する(ステップS81)。高度がH1である場合(ステップS81のYes)、比較部13は、強度情報を角度最大強度情報として第1の記録領域142−1へ出力し(ステップS82)、処理を終了する。
【0031】
一方、高度がH1でない場合(ステップS81のNo)、比較部13は、供給された強度情報が、第1の記録領域142−1に保持される、角度Aが同一の角度最大強度情報よりも大きいか否かを判断する(ステップS83)。供給された強度情報が大きい場合(ステップS83のYes)、その強度情報を角度最大強度情報として第1の記録領域142−1へ出力する(ステップS84)。供給された強度情報が小さい場合(ステップS83のNo)、処理を終了する。
【0032】
例えば、高度H1、角度A1〜A8の強度情報が供給された場合、比較部13は、高度H1であるため、第2のバッファ部15へ高度H1、角度A1〜A8の強度情報「0,2,5,5,2,2,1,1」を角度最大強度情報として出力する。
【0033】
また、高度H2、角度A4の強度情報「8」が供給された場合、比較部13は、高度H2は高度H1ではないため、この強度情報「8」と、第2のバッファ部15に保持されている強度情報とを比較する。このとき、第2のバッファ部15に高度H1、角度A1〜A8の強度情報「0,2,5,5,2,2,1,1」が保持されており、比較部13は、強度情報「8」と、高度H1、角度A4の強度情報「5」とを比較し、強度情報「8」を角度最大強度情報として第2のバッファ部15へ出力する。
【0034】
第1の記録領域142−1は、比較部13からの高度最大強度情報及び角度最大強度情報を反映させて、画像フォーマットを更新する(シーケンスS75)。
【0035】
レーダ表示装置は、レーダ装置から順次送信される走査結果を受信し、上述のシーケンスS71〜S75を繰り返す。
【0036】
そして、第1の記録領域142−1に記録されている画像フォーマットは、比較部13に高度H1、角度A8の強度情報が供給された時点において、高度最大強度情報「5」、角度最大強度情報「0,2,5,5,2,2,1,1」を反映させて更新され、比較部13に高度H2、角度A8の強度情報が供給された時点において、高度最大強度情報「5,10」、角度最大強度情報「1,2,6,8,10,4,2,2」を反映させて更新され、比較部13に高度H3、角度A8の強度情報が供給された時点において、高度最大強度情報「5,10,14」、角度最大強度情報「1,2,6,10,14,10,4,2」を反映させて更新され、…、比較部13に高度H8、角度A8の強度情報が供給された時点において、高度最大強度情報「5,10,14,23,15,10,6,3」、角度最大強度情報「1,2,10,15,23,15,10,2」を反映させて更新される。図9は、高度最大強度情報及び角度最大強度情報を模式的に示した図である。
【0037】
また、図10は、距離Lnの高度最大強度情報及び角度最大強度情報を反映して作成した画像データを示す図である。レーダ装置から64個の走査結果が供給された時点では、距離Lnの横から見た面には「5,10,14,23,15,10,6,3」が書き込まれ、上から見た面には「1,2,10,15,23,15,10,2」が書き込まれる。なお、ここでは、距離Lnについての処理のみを説明したが、実際には他の距離についての処理も同時に行われる。
【0038】
続いて、データ処理部12は、レーダ装置から64個目の走査結果が供給されると、終了信号を制御部16へ出力する(シーケンスS76)。制御部16は、データ処理部12から終了信号を受けると、第1の切替信号を第1の切替部141へ出力し(シーケンスS77)、次の走査で得られる高度最大強度情報及び角度最大強度情報を第2の記録領域142−2へ出力させるように第1の切替部141を切り替える。これにより、次の走査により得られる走査結果は、第2の記録領域142−2へ記録されることとなる。また、制御部16は、データ処理部12から終了信号を受けると、第2の切替信号を第2の切替部143へ出力し(シーケンスS78)、第1の記録領域142−1に記録される画像データを表示モニタ15へ出力させるように第2の切替部143を切り替える。これにより、第1の記録領域142−1で上述の様に生成された画像データが表示モニタ15で表示されることとなる。そして、この表示は、走査範囲内の走査が終了し、再度接続が切り替えられるまで維持される。
【0039】
以上のように、上記実施形態では、高度最大強度情報及び角度最大強度情報を記録し、これらの高度最大強度情報及び角度最大強度情報に基づいて画像データを作成するようにしている。これにより、瞬間的なレーダエコーの画像ではなく、レーダエコーの分布状態を判別可能な画像を作成することが可能である。
【0040】
また、上記実施形態では、第1及び第2の記録領域142−1,142−2のうち一方の記録領域で走査中の画像データを作成し、他方の記録領域から前回の走査により作成された作成済み画像データを出力する。そして、1回の走査が終了すると、走査中の画像データを作成する記録領域と、作成済みの画像データを出力する記録領域とを切り替えるようにしている。これにより、記録領域が切り替えられるまで同一の画像が表示されることとなり、エコー強度の表示時間を長く確保することが可能となる。
【0041】
したがって、本実施形態に係るレーダ表示装置は、ラスタースキャン方式の表示モニタを使用する場合であっても、走査タイミングに依存した瞬間的な場面表示でなく、レーダエコーの分布状態を長く表示することができる。また、これにより、運用者の視認性が向上し、作業の効率化が図られることとなる。
【0042】
また、上記実施形態では、図2に示す走査範囲内を図5に示す順序で走査する場合を例に説明したが、本実施形態はこれに限定される訳ではない。
【0043】
また、上記実施形態では、走査範囲を高度8個、角度8個の64個の空間に分割して処理した場合について説明したが、本実施形態はこれに限定される訳ではない。例えば、高度8個以上及び角度8個以上の空間に分割して処理をしても構わない。
【0044】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0045】
11…インタフェース部
12…データ処理部
13…比較部
14…記録部
141…第1の切替部
142−1,142−2…第1及び第2の記録領域
143…第2の切替部
15…表示モニタ
16…制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設定された走査範囲を走査し前記走査範囲内の高度及び角度毎にエコー信号を取得し、前記高度及び角度毎のエコー信号のエコー強度を算出するレーダ装置から、前記高度及び角度毎のエコー強度を取得するインタフェース部と、
前記高度毎及び角度毎にエコー強度をそれぞれ比較し、高度毎の高度最大エコー強度と、角度毎の角度最大エコー強度とを出力する比較部と、
第1の切替信号に従い、前記高度最大エコー強度及び前記角度最大エコー強度の出力先を切り替える第1の切替部と、
一方が前記第1の切替部を介して前記比較部と接続し、前記高度最大エコー強度及び前記角度最大エコー強度が反映された画像データを作成し、他方が前回の走査で作成された作成済み画像データを記録している第1及び第2の記録部と、
第2の切替信号に従って接続を切り替え、前記他方の記録部から前記作成済み画像データを出力する第2の切替部と、
前記第2の切替部からの前記作成済み画像データを表示する表示モニタと、
前記走査範囲の一回の走査が終了すると、前記一方の記録部で作成した画像データを前記第2の切替部から出力し、前記第1の切替部から前記他方の記録部へ次の走査で取得される高度最大エコー強度及び角度最大エコー強度が出力されるように、前記第1の切替信号を前記第1の切替部へ出力し、前記第2の切替信号を前記第2の切替部へ出力する制御部と
を具備することを特徴とするレーダ表示装置。
【請求項2】
前記表示モニタは、前記高度方向のエコーの分布状態を「横から見る面」として表示し、前記角度方向のエコーの分布状態を「上から見る面」として表示することを特徴とする請求項1記載のレーダ表示装置。
【請求項3】
前記表示モニタは、前記第2の切替部が前記第2の切替信号に応じて出力元の記録部を切り替えるまで、前記出力元の記録部に記録されている前記作成済み画像データを表示することを特徴とする請求項1記載のレーダ表示装置。
【請求項4】
前記表示モニタは、ラスタースキャン方式を採用することを特徴とする請求項1記載のレーダ表示装置。
【請求項5】
予め設定された走査範囲を走査し前記走査範囲内の高度及び角度毎にエコー信号を取得し、前記高度及び角度毎のエコー信号のエコー強度を算出するレーダ装置から、前記高度及び角度毎のエコー強度を取得し、
前記高度毎及び角度毎のエコー強度をそれぞれ比較し、高度毎の高度最大エコー強度と、角度毎の角度最大エコー強度とを抽出し、
第1及び第2の記録部のうち一方の記録部で、前記高度最大エコー強度及び前記角度最大エコー強度を反映した画像データを作成し、
第1及び第2の記録部のうち他方の記録部に記録された、予め実行された走査に基づいて作成された作成済み画像データを表示モニタに表示し、
前記走査範囲の一回の走査が終了する度に、前記一方の記録部で作成した画像データを前記表示モニタで表示し、前記他方の記録部で次の走査で取得される高度最大エコー強度及び角度最大エコー強度を反映した画像データを作成するように、前記第1及び第2の記録部を切り替えることを特徴とするレーダ表示方法。
【請求項6】
前記第1及び第2の記録部を切り替えるまでの期間は、前記他方の記録部からの前記作成済み画像データを表示することを特徴とする請求項5記載のレーダ表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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