説明

ロボットの関節構造

【課題】部品点数を少なくして、コストダウン並びに軽量化が可能で、組み立てが簡単にでき、また設計変更が容易なロボットの関節構造を提供することにある。
【解決手段】
本発明のロボットの関節構造は、側面にテーパ状に形成された凸部を少なくとも4つ有する連結部材と、対向する側面の両側または片側に凸部を設けたモータ部と、前記連結部材のテーパ状の凸部と嵌合するテーパ状の凹部、および前記モータ部の凸部が挿入される貫通孔が形成された略L字状保持部と、を備え、前記モータ部の凸部の中心軸はモータ部の回動軸上にあり、前記モータ部の凸部は前記略L字状保持部の貫通孔と回動可能に連結されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボットの関節構造に関し、特に玩具のロボットにおいて容易に関節を製造し、また交換することができるロボットの関節構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来用いられていた玩具ロボットの関節構造について図1乃至図3を用いて説明する。
図1は、従来用いられていた玩具ロボットの関節部分を示す組立図である。
図2は、図1の玩具ロボットにおける関節部分の組立後の状態を示す斜視図である。図3は従来から用いられていた他の玩具ロボットの関節部分を示す斜視図である。
最初に、図1を用いて従来用いられていた玩具ロボットの関節部分について説明する。
図1に示すように、ロボットの関節部分は、サーボモータ1および5と、フリーホーン3aおよび3cと、サーボホーン3bおよび3dと、サーボアーム6および7と、ホーン止めネジ2a、2b、2cおよび2dと、組み立てネジ4a、4b、4c、4dおよび組み立てネジ5とを備えている。
【0003】
サーボモータ1には、凸部1aが設けられており、この凸部1aの中心軸はサーボモータ1内に設けられているモータ回転軸の中心軸と一致する。すなわちサーボモータ1は凸部1aの中心軸の回りを回転することになる。
また、凸部1aの中心軸には、ホーン止めネジ2bが挿入されるように、ホーン止めネジ2bのネジ山に合致した溝が設けられている。
サーボホーン3bには、ホーン止めネジ2bが挿入される挿通孔3b1が設けられている。また、サーボホーン3bには、組み立てネジ(組み立てネジ4bを含む)に螺合するネジ孔3b2および3b3が設けられている。
ネジ孔3b2には、組み立てネジ4bが挿入される。
サーボホーン3aには、ホーン止めネジ2aが挿入される挿通孔3a1が設けられている。また、サーボホーン3aには、組み立てネジ(組み立てネジ4aを含む)に螺合するネジ孔3a2および3a3が設けられている。
ネジ孔3a3には、組み立てネジ4aが挿入される。
【0004】
サーボアーム6には、サーボアーム底面6c、サーボアーム支柱面6aおよび6bが設けられている。
サーボアーム支柱面6aには、組み立てネジが貫通する貫通孔6a2および6a3が設けられている。組み立てネジ4aは貫通孔6a3を介して、サーボホーン3aのネジ孔3a3に挿入される。
サーボアーム支柱面6bには、組み立てネジが貫通する貫通孔6b2および6b3が設けられている。組み立てネジ4bは貫通孔6b2を介して、サーボホーン3bのネジ孔3b2に挿入される。
サーボアーム底面6cには、組み立てネジ5に螺合するように溝が設けられたネジ孔6c1が形成されている。この組み立てネジ5は、ネジ孔6c1およびサーボアーム7に形成された組み立てネジ5に螺合するように溝が設けられたネジ孔7c1に挿入される。
【0005】
サーボアーム7には、サーボアーム底面7c、サーボアーム支柱面7aおよび7bが設けられている。
サーボアーム支柱面7aには、組み立てネジが貫通する貫通孔7a2および7a3が設けられている。組み立てネジ4cは貫通孔7a3を介して、サーボホーン3cのネジ孔3c3に挿入される。
サーボアーム支柱面7bには、組み立てネジが貫通する貫通孔7b2および図示しない貫通孔7b3が設けられている。組み立てネジ4dは貫通孔7b3を介して、サーボホーン3dのネジ孔3d3に挿入される。
サーボアーム底面7cには、組み立てネジ5に螺合するように溝が設けられたネジ孔7c1が形成さられている。組み立てネジ5は、サーボアーム6に形成されたネジ孔6c1およびネジ孔7c1に挿入される。
従って、サーボアーム底面6cとサーボアーム底面7cとは組み立てネジ5によって固着される。
【0006】
サーボモータ5には、凸部5aが設けられており、凸部5aの中心軸はサーボモータ5内に設けられているモータ回転軸の中心軸と一致する。すなわちサーボモータ5は凸部5aの中心軸の回りを回転することになる。
また、凸部5aの中心軸には、ホーン止めネジ2cが挿入されるように、ホーン止めネジ2cのネジ山に合致した溝が設けられている。
サーボホーン3cには、ホーン止めネジ2cが挿入される挿通孔3c1が設けられている。また、サーボホーン3cには、組み立てネジ(組み立てネジ4cを含む)のネジ山に嵌合するネジ孔3c2および3c3が設けられている。
ネジ孔3c3には、組み立てネジ4cが挿入される。
サーボホーン3dには、ホーン止めネジ2dが挿入される挿通孔3d1が設けられている。また、サーボホーン3dには、組み立てネジ(組み立てネジ4dを含む)に螺合するネジ孔3d2および3d3が設けられている。
ネジ孔3d3には組み立てネジ4dが挿入される。
このようにサーボアーム6とサーボアーム7とは、組み立てネジ5によって固着される。
【0007】
そして、サーボアーム6には、フリーホーン3aおよびサーボホーン3bを介して、サーボモータ1が固定されている。さらに、サーボモータ1は、凸部1aの中心軸を回るようになっている。したがって、サーボモータ1に固定されたアーム部分(図示せず)が、ロボットのアームとして回転運動をすることになる。
また、サーボアーム7には、フリーホーン3cおよびサーボホーン3dを介して、サーボモータ5が固定されている。さらに、サーボモータ5は、凸部5aの中心軸を回るようになっている。したがって、サーボモータ5に固定されたアーム部分(図示せず)が、ロボットのアームとして回転運動をすることになる。
このように、サーボモータ1が固定されたサーボアーム6側ではサーボモータ1がロボットのアームとして回動し、サーボモータ5が固定されたサーボアーム7側ではサーボモータ5がロボットのアームとして回動して、一つのロボット玩具の関節部分を構成している。
【0008】
次に図2を用いて、図1の玩具ロボットの関節部分の組立後の斜視図について説明する。
サーボモータ1は、サーボモータの回転軸の中心軸であり、凸部1aの中心であり、およびホーン止めネジ2bの中心でもある中心軸1cの周りに、矢印1dで示されるように180度回転する。
なお、サーボアーム支柱面6bには、組み立てネジ4eが貫通する貫通孔6b3が設けられ、組み立てネジ4eは貫通孔6b3を介して、サーボホーン3bのネジ孔3b3(図2に図示せず)に挿入される。また、組み立てネジ4bは貫通孔6b2を介して、サーボホーン3bのネジ孔3b2(図2に図示せず)に挿入されることになる。その結果、サーボアーム支柱面6bとサーボホーン3bとが固着される。
サーボモータ5は、サーボモータの回転軸の中心軸であり、凸部5a(図2に図示せず)の中心であり、またホーン止めネジ2cの中心でもある中心軸5cの周りに、矢印5dで示されるように180度回転する。
なお、サーボアーム支柱面7aには、組み立てネジ4fが貫通する貫通孔7a2が設けられ、組み立てネジ4fは貫通孔7a2を介して、フリーホーン3cのネジ孔3c2(図2に図示せず)に挿入される。また、組み立てネジ4cは貫通孔7a3を介して、フリーホーン3cのネジ孔3c3(図2に図示せず)に挿入されることになる。その結果、サーボアーム支柱面6aとフリーホーン3cとが固着される。
このように、サーボモータ1が固定されたサーボアーム6側ではサーボモータ1がロボットのアームとして中心軸1cの周りに、矢印1dで示されるように180度回転する。また、サーボモータ5が固定されたサーボアーム7側ではサーボモータ5がロボットのアームとして中心軸5cの周りに、矢印5dで示されるように180度回転する。
【0009】
次に、図3を用いて、従来から用いられていた他の玩具ロボットの関節部分について説明する。
図3に示されたロボットの関節部分は、図1におけるサーボアーム6にサーボモータ5を直接取り付けた例である。図1のサーボモータ1の円形状突起部1cに対応する、サーボモータ5の円形状突起部が円形状突起部5eである。
この円形状突起部5eの表面には、図1のサーボモータ1の凸部1aに対応する凸部(図示せず)が設けられており、その凸部の中心軸がサーボモータ5の回転軸の中心軸5cと一致する。前記凸部の中心部にはホーン止めネジ2eに螺合するネジ溝が形成されている。ホーン止めネジ2eは、サーボアーム6を挟んでサーボモータ5の前記凸部のネジ溝に螺合される。その結果、サーボモータ5はサーボアーム6に固定される。
その結果、サーボモータ5は、サーボモータ5の回転軸5cの周りを回転する。
また、サーボモータ1は、図2における回転と同様に、サーボモータ1がロボットのアームとして中心軸1cの周りで、矢印1dで示されるように180度回転する。
【0010】
このように従来の玩具ロボットにおける関節部分は、部品点数が多いので組み立てが複雑で組み立て時間がかかっていた。また、部品点数が多いのでコストダウンが困難であった。さらに、部品点数が多いので設計変更により多くの時間がかかっていた。また、サーボアームはある程度の強度が必要であること、および長い形状であるために従来は金属で形成していたために、玩具ロボットの関節部分が重くなってしまうという問題点があった。
【特許文献1】特開2004−351589
【特許文献2】特開2003−145475
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、部品点数を少なくして、コストダウン並びに軽量化が可能で、組み立てが簡単にでき、また設計変更が容易なロボットの関節構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、側面にテーパ状に形成された凸部を少なくとも4つ有する連結部材と、対向する側面の両側または片側に凸部を設けたモータ部と、前記連結部材のテーパ状の凸部と嵌合するテーパ状の凹部、および前記モータ部の凸部が挿入される貫通孔が形成された略L字状保持部と、を備え、前記モータ部の凸部の中心軸はモータ部の回動軸上にあり、前記モータ部の凸部は前記略L字状保持部の貫通孔と回動可能に連結されることを特徴とするロボットの関節構造である。
【0013】
また請求項2に記載の発明は、側面にテーパ状に形成された凸部を少なくとも4つ有する連結部材と、対向する側面の片側に凸部を設け、他の対向する側面の片側に穴部を設けたモータ部と、前記連結部材のテーパ状の凸部と嵌合するテーパ状の凹部、および前記モータ部の凸部が挿入される貫通孔、前記モータ部の穴部に挿入される凸パーツが形成された略L字状保持部と、を備え、前記モータ部の凸部の中心軸はモータ部の回動軸上にあり、前記モータ部の凸部は前記略L字状保持部の貫通孔と回動可能に連結されることを特徴とするロボットの関節構造である。
【0014】
上述した本発明1および2に係わるロボットの関節構造によれば、連結部材が、隣接するサーボモータ(モータ部)間で共用されており、また、略L字状保持部が隣接するサーボモータ間で共用部材となり代替可能な部材となっている。さらに、連結部材と略L字状保持部とは、組み立てネジを使用せずに、テーパ状の凸部とテーパ状の凹部とによる嵌合によって固着されている。さらに、モータ部と略L字状保持部との間には、サーボホーンおよびフリーホーンという部材を挿入する必要がなくなる。
したがって、ロボットの関節部分に使用される部品点数が少なくなるので、ロボットの関節構造に要するコストが削減できる。また、部品点数が少なくなるので、組み立てが簡単となる。さらに、連結部および略L字状保持部が分離されているので、それぞれの部分について容易に設計変更ができるという利点を有する。
【0015】
本発明の課題を解決するための手段として、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のロボットの関節構造において、前記連結部材の側面には、前記テーパ状の凸部に代えてテーパ状の凹部が少なくとも4つ形成され、前記略L字状保持部には、前記テーパ状の凹部に代えて前記連結部材のテーパ状の凹部と嵌合するテーパ状の凸部、および前記モータ部の凸部が挿入される貫通孔とが形成されたことを特徴とするロボットの関節構造である。
【0016】
上述した本発明に係わるロボットの関節構造によれば、連結部が、隣接するサーボモータ間で共用されており、また、略L字状保持部が隣接するサーボモータ間で共用部材となり代替可能な部材となっている。さらに、連結部と略L字状保持部とは、組み立てネジを使用せずに、テーパ状の凹部とテーパ状の凸部とによる嵌合によって固着されている。
したがって、ロボットの関節部分に使用される部品点数が少なくなるので、ロボットの関節構造に要するコストが削減できる。
また、部品点数が少なくなるので、組み立てが簡単となる。さらに、連結部および略L字状保持部が分離されているので、それぞれの部分について容易に設計変更ができるという利点を有する。
【0017】
本発明の課題を解決するための手段として、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のロボットの関節構造において、
前記モータ部と連結される前記略L字状保持部のうち、前記モータ部において対向する前記略L字状保持部のうち少なくとも一方の前記略L字状保持部には、前記モータ部の回転軸と略平行方向に一つ以上の溝部が構成された凹部が設けられ、前記モータ部の凸部には前記溝部と嵌合する稜部が構成され、前記略L字状保持部の凹部と前記モータ部の凸部とは嵌合され、前記略L字状保持部の凹部の中心軸とモータ部の凸部の中心軸とは、前記モータ部の回動軸上にあることを特徴とするロボットの関節構造である。
【0018】
上述した本発明に係わるロボットの関節構造によれば、請求項1乃至3に記載の発明の効果に加え、モータ部がモータ部の回動軸の方向において非対称である場合にも容易にモータ部を略L字状保持部に回動自在に取り付けることが可能となる。また、回動軸の方向における長さが異なる2つのモータ部を、連結部を介してロボットの関節として連結することも可能となる。例えば、太さの異なる部分をロボットの関節部として連結することが可能になる。また、駆動力の異なるモータを連結することも可能となる。
【0019】
本発明の課題を解決するための手段として、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のロボットの関節構造において、前記連結部と嵌合される前記略L字状保持部における前記連結部との前記接触面から、前記モータ部の回転軸上方向の前記略L字状保持部における前記貫通孔の遠端面までの長さは、対向する前記略L字状保持部において異なることを特徴とするロボットの関節構造である。
上述した本発明に係わるロボットの関節構造によれば、モータ部が非対称の形状である場合や、関節部の両側にあるモータ部の形状がことなる場合や、異なる太さのアームを関節部において連結する場合にも、容易に本発明に係わるロボットの関節構造を適用することが可能となる。
【0020】
本発明の課題を解決するための手段として、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のロボットの関節構造において、前記連結部のテーパ状の凸部には、ロックネジ孔が設けられ、前記略L字状保持部のテーパ状の凹部には前記テーパ状の凸部に設けられたロックネジ孔に挿入されるロックネジが貫通するロックネジ貫通部が設けられ、前記連結部と前記略L字状保持部とは前記ロックネジによって固定されることを特徴とするロボットの関節構造である。
上述した本発明に係わるロボットの関節構造によれば、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、連結部と略L字状保持部とはロックネジによって固着されるので、簡単には連結部と略L字状保持部とは、簡単にははずれないという効果を有する。
【0021】
本発明の課題を解決するための手段として、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のロボットの関節構造において、前記モータ部の凸部の前記中心軸には止めネジ孔が設けられ、前記略L字状保持部の前記貫通孔の遠端面に前記止めネジが圧接され、前記モータ部と前記略L字状保持部とは前記止めネジによって固定されることを特徴とするロボットの関節構造である。
上述した本発明に係わるロボットの関節構造によれば、請求項6に記載の発明の効果に加え、モータ部と略L字状保持部とは、止めネジによって回動可能に確実に連結される。また、サブホーン等のホーン部材を用いることがないので部品点数を少なくすることができる。その結果、ロボットの関節構造において、コストダウンを図ることができる。また、ロボットの関節構造の組み立てが容易となる。さらに、ロボットの関節構造の設計変更をする場合においても、部品点数が減少しているので、設計変更が容易になる。
【0022】
本発明の課題を解決するための手段として、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のロボット関節構造において、前記連結部および前記略L字状保持部は、合成樹脂から成形されていることを特徴とするロボットの関節構造である。
上述した本発明に係わるロボットの関節構造によれば、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、前記連結部と略L字状保持部とが合成樹脂から成形されているので、ロボット関節部の軽量化を図ることが可能となる。
また、一旦金型を作成すれば、合成樹脂のコストは安いので、ロボット関節部のコストダウンを図ることができる。
【発明の効果】
【0023】
以上述べたように、請求項1および2に記載のロボットの関節構造によれば、連結部が、隣接するサーボモータ(モータ部)間で共用されており、また、略L字状保持部が隣接するサーボモータ間で共用部材となり代替可能な部材となっている。さらに、連結部と略L字状保持部とは、組み立てネジを使用せずに、テーパ状の凸部とテーパ状の凹部とによる嵌合によって固着されている。さらに、モータ部と略L字状保持部との間には、サーボホーンおよびフリーホーンという部材を挿入する必要がなくなる。
したがって、ロボットの関節部分に使用される部品点数が少なくなるので、ロボットの関節構造に要するコストが削減できる。また、部品点数が少なくなるので、組み立てが簡単となる。さらに、連結部および略L字状保持部が分離されているので、それぞれの部分について容易に設計変更ができるという利点を有する。
【0024】
請求項3に記載のロボットの関節構造によれば、連結部が、隣接するサーボモータ間で共用されており、また、略L字状保持部が隣接するサーボモータ間で共用部材となり代替可能な部材となっている。さらに、連結部と略L字状保持部とは、組み立てネジを使用せずに、テーパ状の凹部とテーパ状の凸部とによる嵌合によって固着されている。
したがって、ロボットの関節部分に使用される部品点数が少なくなるので、ロボットの関節構造に要するコストが削減できる。また、部品点数が少なくなるので、組み立てが簡単となる。さらに、連結部および略L字状保持部が分離されているので、それぞれの部分について容易に設計変更ができるという利点を有する。
【0025】
請求項4に記載のロボットの関節構造によれば、請求項1乃至3に記載の発明の効果に加え、モータ部がモータ部の回動軸の方向において非対称である場合にも容易にモータ部を略L字状保持部に回動自在に取り付けることが可能となる。また、回動軸の方向における長さが異なる2つのモータ部を、連結部を介してロボットの関節として連結することも可能となる。例えば、太さの異なる部分をロボットの関節部として連結することが可能になる。また、駆動力の異なるモータを連結することも可能となる。
【0026】
請求項5に記載のロボットの関節構造によれば、モータ部が非対称の形状である場合や、関節部の両側にあるモータ部の形状がことなる場合や、異なる太さのアームを関節部において連結する場合にも、容易に本発明に係わるロボットの関節構造を適用することが可能となる。
【0027】
請求項6に記載のロボットの関節構造によれば、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、連結部と略L字状保持部とはロックネジによって固着されるので、簡単には連結部と略L字状保持部とは、簡単にははずれないという効果を有する。
【0028】
請求項7に記載のロボットの関節構造によれば、請求項6に記載の発明の効果に加え、モータ部と略L字状保持部とは、止めネジによって回動可能に確実に連結される。また、サブホーン等のホーン部材を用いることがないので部品点数を少なくすることができる。その結果、ロボットの関節構造において、コストダウンを図ることができる。また、ロボットの関節構造の組み立てが容易となる。さらに、ロボットの関節構造の設計変更をする場合においても、部品点数が減少しているので、設計変更が容易になる。
【0029】
請求項8に記載のロボットの関節構造によれば、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、前記連結部と略L字状保持部とが合成樹脂から成形されているので、ロボット関節部の軽量化を図ることが可能となる。
また、一旦金型を作成すれば、合成樹脂のコストは安いので、ロボット関節部のコストダウンを図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
次に、本願に最適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図4は、本実施形態に係わる玩具ロボットの関節部分を示す組立図である。図5は、図4の連結部と略L字状保持部とを拡大した斜視図である。図6は、図4の玩具ロボットにおける関節部分の組み立て後の状態を示す斜視図である。図7は、本実施形態の変形例の斜視図である。
【0031】
最初に図4に基づいて、本実施形態を説明する。
図4において示される、ロボット玩具の関節構造は、連結部14と、モータ部8および16と、略L字状保持部10、11、12および13と、ロックネジ15a、15b、15cおよび15dと、止めネジ9a、9b、9cおよび9dとを備えている。
【0032】
連結部14の側面には、テーパ状の凸部14a、14b、14cおよび14cが設けられている。テーパ状の凸部14aは、凸部側面14a3、凸部テーパ状右側面14a1および凸部テーパ状左側面14a2とから構成されている。
また、テーパ状の凸部14bは、凸部側面14b3、凸部テーパ状右側面14b1および凸部テーパ状左側面14b2とから構成されている。さらに、テーパ状の凸部14cは、凸部側面14c3、凸部テーパ状右側面14c1および凸部テーパ状左側面14c2とから構成されている。さらに、テーパ状の凸部14dは、凸部側面14d3、凸部テーパ状右側面14d1および凸部テーパ状左側面14d2とから構成されている。
【0033】
凸部テーパ状右側面14a1と凸部テーパ状左側面14a2とは非平行なテーパ状側面である。また、凸部テーパ状右側面14b1と凸部テーパ状左側面14b2とは非平行なテーパ状側面である。さらに、凸部テーパ状右側面14c1と凸部テーパ状左側面14c2とは非平行なテーパ状側面である。さらに、凸部テーパ状右側面14d1と凸部テーパ状左側面14d2とは非平行なテーパ状の側面である。
凸部側面14a3には、ロックネジ15dに形成されるネジ山と螺合する溝を有するロックネジ孔14a4(図示せず)が形成されている。また、凸部側面14b3には、ロックネジ15aに形成されるネジ山と螺合する溝を有するロックネジ孔14a4(図示せず)が形成されている。さらに、凸部側面14c3には、ロックネジ15cに形成されるネジ山と螺合する溝を有するロックネジ孔14c4が形成されている。さらに、凸部側面14d3には、ロックネジ15bに形成されるネジ山と螺合する溝を有するロックネジ孔14d4が形成されている。
【0034】
略L字状保持部10にはテーパ状の凹部10bが設けられている。テーパ状の凹部10bは、凹部側面10b3、凹部テーパ状右側面10b1および凹部テーパ状左側面10b2とから構成されている。凹部テーパ状右側面10b1と凹部テーパ状左側面10b2とは互いに非平行のテーパ状側面から構成されている。
略L字状保持部10の凹部テーパ状右側面10b1は、連結部14の凸部テーパ状右側面14b1と互いの面が接するように嵌合される。また、略L字状保持部10の凹部テーパ状左側面10b2は、連結部14の凸部テーパ状左側面14b2と互いの面が接するように嵌合される。
【0035】
また、略L字状保持部10には、挿通孔10a1および10b4が形成されている。
挿通孔10a1の中心軸は、モータ部8のモータの回動軸8c上にある。止めネジ9aが挿通孔10a1に挿入され、モータ部8に形成されたネジ孔に嵌合される。
その結果、モータ部8と略L字状保持部10とは、止めネジ9aによって接合される。すなわち、挿通孔10a1の中心軸を矢印8dの方向または矢印8eの方向にモータ部8は回動可能である。
また、挿通孔10b4には、ロックネジ15aが挿入され、連結部14の凸部側面14b3に形成されたネジ孔に螺合される。
その結果、連結部14と略L字状保持部10とは、ロックネジ15aによって固定される。
【0036】
略L字状保持部12にはテーパ状の凹部12cが設けられている。テーパ状の凹部12cは、凹部側面12c3、凹部テーパ状右側面12c1および凹部テーパ状左側面12c2とから構成されている。凹部テーパ状右側面12c1と凹部テーパ状左側面12c2とは互いに非平行のテーパ状側面から構成されている。
略L字状保持部12の凹部テーパ状右側面12c1は、連結部14の凸部テーパ状右側面14c1と互いの面が接するように嵌合される。また、略L字状保持部12の凹部テーパ状左側面12c2は、連結部14の凸部テーパ状左側面14c2と互いの面が接するように嵌合される。
【0037】
また、略L字状保持部12には、挿通孔12a1および12c4が形成されている。
挿通孔12a1の中心軸は、モータ部16のモータの回動軸16c上にある。止めネジ9cが挿通孔12a1に挿入され、モータ部16に形成されたネジ孔16eに螺合される。
その結果、モータ部16と略L字状保持部12とは、止めネジ9cによって接合される。すなわち、挿通孔12a1の中心軸を回るようにモータ部16は矢印16fまたは矢印16gの方向に回動する。
【0038】
また、挿通孔12c4には、ロックネジ15cが挿入され、このロックネジ15cが連結部14の凸部側面14c3に形成されたネジ孔14c4に螺合される。
その結果、連結部14と略L字状保持部12とは、ロックネジ15cによって固定される。
略L字状保持部11にはテーパ状の凹部11d(図示せず)が設けられている。テーパ状の凹部11dは、凹部側面11d3(図示せず)、凹部テーパ状右側面11d1(図示せず)および凹部テーパ状左側面11d2(図示せず)とから構成されている。凹部テーパ状右側面11d1と凹部テーパ状左側面11d2とは互いに非平行のテーパ状側面から構成されている。
【0039】
略L字状保持部11の凹部テーパ状右側面11d1は、連結部14の凸部テーパ状右側面14d1と互いの面が接するように嵌合される。また、略L字状保持部11の凹部テーパ状左側面11d2は、連結部14の凸部テーパ状左側面14d2と互いの面が接するように嵌合される。
また、略L字状保持部11には、一つ以上の溝部(図示せず)が形成された止めネジ孔11a1、および挿通孔11d4(図示せず)が形成されている。
そして、モータ部8の凸部8aには、ネジ孔11a1に形成された溝部と嵌合する稜部が形成されている(図示せず)。また、止めネジ孔11a1の中心軸および凸部8aの中心軸は、モータ部8のモータの回動軸8c上にある。
したがって、止めネジ孔11a1に止めネジ9bが挿入されると、止めネジ9bと凸部8aに形成されたネジ孔8bとが螺合する。
その結果、止めネジ孔11a1に止めネジ9bが挿入されると、止めネジ9bが略L字状保持部11をモータ部8方向に押し込むことになる。すると、モータ部8の凸部8aがネジ孔11a1に挿入され、モータ部8の凸部8aの稜部とネジ孔11a1に形成された溝部とが嵌合する。さらに、止めネジ9bと凸部8aに形成されたネジ孔8bとが螺合する。
【0040】
また、凸部8aは、モータ部8に内に設けられたモータの回動中心軸であるので、凸部8aの中心軸は回動軸8cとなる。
したがって、モータの回動中心軸の凸部8aと略L字状保持部11とは、止めネジ9bによって固定されるが、モータ部8は回動軸8cに対して矢印8dまたは矢印8eの方向に回動することになる。
また、挿通孔11d4には、ロックネジ15bが挿入され、このロックネジ15bが連結部14の凸部側面14d3に形成されたネジ孔14d4に螺合される。
その結果、連結部14と略L字状保持部11とは、ロックネジ15bによって固定される。
【0041】
略L字状保持部13にはテーパ状の凹部13aが設けられている。テーパ状の凹部13aは、凹部側面13a3、凹部テーパ状右側面13aおよびと凹部テーパ状左側面13a2とから構成されている。凹部テーパ状右側面13a1と凹部テーパ状左側面13a2とは互いに非平行のテーパ状側面から構成されている。
略L字状保持部13の凹部テーパ状右側面13a1は、連結部14の凸部テーパ状右側面14a1と互いの面が接するように嵌合される。また、略L字状保持部13の凹部テーパ状左側面13a2は、連結部14の凸部テーパ状左側面14a2と互いの面が接するように嵌合される。
また、略L字状保持部13には、一つ以上の溝部(図示せず)が形成された止めネジ孔13a5、および挿通孔13a4が形成されている。
【0042】
そして、モータ部16の凸部16a(モータ部8の凸部8aに対応する部分であって図示せず)には、ネジ孔13a5に形成された溝部と嵌合する稜部が形成されている(図示せず)。また、止めネジ孔13a5の中心軸および凸部16aの中心軸は、モータ部16のモータの回動軸16c上にある。
したがって、止めネジ孔13a5に止めネジ9dが挿入されると、止めネジ9dが略L字状保持部13をモータ部16方向に押し込むことになる。すると、モータ部16の凸部16aがネジ孔13a5に挿入され、モータ部16の凸部16aの稜部とネジ孔13a5に形成された溝部とが嵌合する。さらに、止めネジ9dと凸部16aに形成されたネジ孔16bとが螺合する。
【0043】
また、凸部16aは、モータ部16に内に設けられたモータの回動中心軸であるので、凸部16aの中心軸は回動軸16cとなる。
したがって、モータの回動中心軸の凸部16aと略L字状保持部13とは、止めネジ9dによって固定されるが、モータ部16は回動軸16cに対して矢印16fまたは矢印16gの方向に回動することになる。
また、挿通孔13a4には、ロックネジ15dが挿入され、このロックネジ15dが連結部14の凸部側面14a3に形成されたネジ孔14a4に螺合される。
その結果、連結部14と略L字状保持部13とは、ロックネジ15dによって固定される。
【0044】
次に、図4の連結部と略L字状保持部とを拡大した斜視図を示した図5について説明する。
図5には、連結部14と、略L字状保持部12および略L字状保持部13が示されている。
図5に示すように、連結部14の側面には、テーパ状の凸部14a、14b、14cおよび14cが設けられている。テーパ状の凸部14aは、凸部側面14a3、凸部テーパ状右側面14a1および凸部テーパ状左側面14a2とから構成されている。また、テーパ状の凸部14cは、凸部側面14c3、凸部テーパ状右側面14c1および凸部テーパ状左側面14c2とから構成されている。
【0045】
凸部テーパ状右側面14a1と凸部テーパ状左側面14a2とは非平行なテーパ状側面である。また、凸部テーパ状右側面14c1と凸部テーパ状左側面14c2とは非平行なテーパ状側面である。
凸部側面14a3には、挿通孔13a4に挿入されるロックネジ15d(図示せず)に形成されるネジ山と螺合する溝を有するロックネジ孔14a4(図示せず)が形成されている。また、凸部側面14c3には、挿通孔12c4に挿入されるロックネジ15c(図示せず)に形成されるネジ山と螺合する溝を有するロックネジ孔14c4が形成されている。
【0046】
略L字状保持部12のテーパ状の凹部12cは、図5における矢印D1の方向である、図5の下側から上側に向かって、連結部14のテーパ状の凸部14cに挿入され嵌合される。
この嵌合された状態において、略L字状保持部12の凹部テーパ状右側面12c1は、連結部14の凸部テーパ状右側面14c1と接している。また、略L字状保持部12の凹部テーパ状左側面12c2は、連結部14の凸部テーパ状左側面14c2と接している。さらに、略L字状保持部12の凹部側面12c3は、連結部14の凸部側面14c3と接している。
【0047】
同様に、略L字状保持部13のテーパ状の凹部13aは、図5における矢印D1の方向である、図5の下側から上側に向かって、連結部14のテーパ状の凸部14aに挿入され嵌合される。
この嵌合された状態において、略L字状保持部13の凹部テーパ状右側面13a1は、連結部14の凸部テーパ状右側面14a1と接している。また、略L字状保持部13の凹部テーパ状左側面13a2は、連結部14の凸部テーパ状左側面14a2と接している。さらに、略L字状保持部13の凹部側面13a3は、連結部14の凸部側面14a3と接している。
【0048】
また、略L字状保持部13における連結部14と嵌合する部分の長さL1と、略L字状保持部12における連結部14と嵌合する部分の長さL2とは、略L字状保持部13と略L字状保持部12に挟まれるモータ部の大きさによって任意の長さとすることができる。図5においては、L1の長さがL2の長さよりも短くなっている。
【0049】
次に図6を用いて、図4の玩具ロボットの関節部分の組立後の斜視図について説明する。
サーボモータ8は略L字状保持部L10および略L字状保持部L11によってサーボモータ8の両側から保持されている。
サーボモータ8の凸部8a(図示せず)は略L字状保持部L11のネジ孔11a1に挿入され、モータ部8の凸部8aの稜部とネジ孔11a1に形成された溝部とが嵌合する。
【0050】
さらに、止めネジ9bと凸部8aに形成されたネジ孔8b(図示せず)とが螺合する。
凸部8aはサーボモータ8の回動軸でもあるので、サーボモータ8は、サーボモータの回転軸の中心軸であるとともに、止めネジ9bの中心でもある中心軸8cの周りに、矢印8gで示されるように180度回転する。この場合には、止めネジ9bは凸部8aと連結されているので、サーボモータ8と同様に回転する。
サーボモータ16は略L字状保持部L12および略L字状保持部L13によってサーボモータ16の両側から保持されている。
サーボモータ16の凸部16a(図示せず)は略L字状保持部L13のネジ孔13a5に挿入され、モータ部16の凸部16aの稜部とネジ孔13a5に形成された溝部とが嵌合する。
【0051】
さらに、止めネジ9cと凸部16aに形成されたネジ孔8b(図示せず)とが螺合する。
凸部16aはサーボモータ16の回動軸でもあるので、サーボモータ16は、サーボモータの回転軸の中心軸であるとともに止めネジ9cの中心でもある中心軸16cの周りに、矢印16hで示されるように180度回転する。この場合には、止めネジ9cは凸部16aと連結されているので、サーボモータ8と同様に回転する。
【0052】
次に図7を用いて、本実施形態の変形例の斜視図について説明する。
図7に示されたロボットの関節部分は、図4における連結部14にサーボモータ16を直接取り付けた例である。図4のサーボモータ1の円形状突起部8fに対応するサーボモータ16の円形状突起部が円形状突起部16hである。円形状突起部16hの表面には図4のサーボモータ8の凸部8aに対応する凸部(図示せず)が設けられており、その凸部の中心軸がサーボモータ16の回転軸の中心軸16cと一致する。前記凸部の中心部には止めネジ9dのネジ山に螺合するネジ溝が形成されている。ホーン止めネジ9dは、連結部14をはさんでサーボモータ16の前記凸部のネジ溝に螺合される。その結果、サーボモータ16の中心軸は連結部14に固定される。
その結果、サーボモータ16は、サーボモータ16の回転軸16cの周りに回転する。
また、サーボモータ8は、図4における回転と同様に、サーボモータ4がロボットのアームとして中心軸8cの周りに、矢印8dで示されるように180度回転する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】従来例の玩具ロボットの関節部分を示す組立図である。
【図2】図1の玩具ロボットにおける関節部分の組立後の状態を示す斜視図である。
【図3】他の従来例の玩具ロボットにおける関節部分を示す斜視図である。
【図4】本実施形態の玩具ロボットの関節部分を示す組立図である。
【図5】本実施形態の連結部と略L字状保持部とを拡大して示す斜視図である。
【図6】図4の玩具ロボットにおける関節部分の組み立て後の状態を示す斜視図である。
【図7】本実施形態の変形例の斜視図である。
【符号の説明】
【0054】
1、5…サーボモータ
2a、2b、2c、2d…ホーン止めネジ
3a、3c…フリーホーン
3b、3d…サーボホーン
4a、4b、4c、4d、5…組み立てネジ
6、7…サーボアーム
8、16…モータ部
9a、9b、9c、9d…止めネジ
10、11、12、13…略L字状保持部
14…連結部
15a、15b、15c、15d…ロックネジ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面にテーパ状に形成された凸部を少なくとも4つ有する連結部材と、
対向する側面の両側または片側に凸部を設けたモータ部と、
前記連結部材のテーパ状の凸部と嵌合するテーパ状の凹部、および前記モータ部の凸部が挿入される貫通孔が形成された略L字状保持部と、
を備え、
前記モータ部の凸部の中心軸はモータ部の回動軸上にあり、前記モータ部の凸部は前記略L字状保持部の貫通孔と回動可能に連結されることを特徴とするロボットの関節構造。
【請求項2】
側面にテーパ状に形成された凸部を少なくとも4つ有する連結部材と、
対向する側面の片側に凸部を設け、他の対向する側面の片側に穴部を設けたモータ部と、
前記連結部材のテーパ状の凸部と嵌合するテーパ状の凹部、および前記モータ部の凸部が挿入される貫通孔、前記モータ部の穴部に挿入される凸パーツが形成された略L字状保持部と、
を備え、
前記モータ部の凸部の中心軸はモータ部の回動軸上にあり、前記モータ部の凸部は前記略L字状保持部の貫通孔と回動可能に連結されることを特徴とするロボットの関節構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載のロボットの関節構造において、
前記連結部材の側面には、前記テーパ状の凸部に代えてテーパ状の凹部が少なくとも4つ形成され、前記略L字状保持部には、前記テーパ状の凹部に代えて前記連結部材のテーパ状の凹部と嵌合するテーパ状の凸部、および前記モータ部の凸部が挿入される貫通孔とが形成されたことを特徴とするロボットの関節構造。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のロボットの関節構造において、
前記モータ部と連結される前記略L字状保持部のうち、前記モータ部において対向する前記略L字状保持部のうち少なくとも一方の前記略L字状保持部には、前記モータ部の回転軸と略平行方向に一つ以上の溝部が構成された凹部が設けられ、前記モータ部の凸部には前記溝部と嵌合する稜部が構成され、前記略L字状保持部の凹部と前記モータ部の凸部とは嵌合され、前記略L字状保持部の凹部の中心軸とモータ部の凸部の中心軸とは、前記モータ部の回動軸上にあることを特徴とするロボットの関節構造。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のロボットの関節構造において、
前記連結部と嵌合される前記略L字状保持部における前記連結部との前記接触面から、前記モータ部の回転軸上方向の前記略L字状保持部における前記貫通孔の遠端面までの長さは、対向する前記略L字状保持部において異なることを特徴とするロボットの関節構造。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のロボットの関節構造において、
前記連結部のテーパ状の凸部には、ロックネジ孔が設けられ、前記略L字状保持部のテーパ状の凹部には前記テーパ状の凸部に設けられたロックネジ孔に挿入されるロックネジが貫通するロックネジ貫通部が設けられ、前記連結部と前記略L字状保持部とは前記ロックネジによって固定されることを特徴とするロボットの関節構造。
【請求項7】
請求項6に記載のロボットの関節構造において、
前記モータ部の凸部の前記中心軸には止めネジ孔が設けられ、前記略L字状保持部の前記貫通孔の遠端面に前記止めネジが圧接され、前記モータ部と前記略L字状保持部とは前記止めネジによって固定されることを特徴とするロボットの関節構造。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載のロボット関節構造において、
前記連結部および前記略L字状保持部は、合成樹脂から成形されていることを特徴とするロボットの関節構造。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2007−185757(P2007−185757A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−7783(P2006−7783)
【出願日】平成18年1月16日(2006.1.16)
【出願人】(592226486)近藤科学株式会社 (7)
【Fターム(参考)】