説明

ローカルエリアネットワーク中のデバイス間で多重信号からのマルチメディアデータの提示を制御するための方法および装置

ローカルエリアネットワーク上の様々なデバイスによって多重信号内に含まれているマルチメディアデータの提示を遠隔制御するための様々な技法について本明細書で説明する。一態様によれば、ローカルエリアネットワーク上の1つまたは複数のデバイスに配信されているマルチメディアデータの提示を制御することを可能にする方法を提供する。制御デバイスにおいて多重信号の少なくとも一部分を受信するステップと、制御デバイスにおいて多重信号内に含まれている1つまたは複数の論理チャネルを判断するステップと、ローカルエリアネットワーク上の制御可能デバイスの存在を検出するステップと、制御可能デバイスにおいて多重信号の少なくとも一部分を受信するステップと、多重信号の論理チャネルのうちの1つまたは複数に関連する少なくとも1つのタイプのマルチメディアデータをユーザに提示するように制御可能デバイスに命令する命令を制御デバイスから制御可能デバイスに送信するステップとによって制御を行う。別の態様によれば、ローカルエリアネットワーク上でワイヤレス通信し、情報を表示するため、およびユーザから入力を受け付けるための少なくとも1つのインターフェースを含むモバイルデバイスを提供する。さらに、モバイルデバイスは、マルチメディアデータの1つまたは複数の論理チャネルを備えるワイヤレス多重信号を受信し、マルチメディアデバイスに、多重信号の1つまたは複数の論理チャネルに同調するように命令することによって、どんなマルチメディアデータを消費すべきかを指示する命令をネットワーク上の少なくとも1つのマルチメディアデバイスに発行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2008年8月15日に出願された米国仮出願第61/089,407号の利益を主張する。
【0002】
本開示は、一般に、デジタル通信システムの分野に関し、より詳細には、ブロードキャストサーバがユビキタスマルチメディアのためにワイヤレス通信デバイス間のアクセスを与えることを可能にするための技法に関する。
【背景技術】
【0003】
UWB、WiFiなどのいくつかの無線技術は、ワイヤレス通信デバイスが通信し、相互動作する、ワイヤレスパーソナルエリアネットワークを可能にする。一般に、ブロードキャストネットワークは、様々なマルチメディアシグナリングフォーマットを使用してワイヤレス通信デバイスへのアクセスを与える。
【0004】
したがって、ユビキタスマルチメディアのために、多様なネットワーク上で動作するワイヤレス通信デバイス間の通信を可能にするための技法が必要である。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、制御デバイスならびにローカルエリアネットワーク上の遠隔制御されている様々なデバイスによって受信された多重信号の1つまたは複数の論理チャネル内に含まれているマルチメディアデータの提示を、ローカルエリアネットワーク上の様々なデバイスによって遠隔制御するための様々な技法について説明する。
【0006】
本発明の一態様によれば、ローカルエリアネットワーク上の1つまたは複数のデバイスに配信されているマルチメディアデータの提示を制御する方法を開示する。本方法によれば、制御デバイスにおいて、ネットワーク上の1つまたは複数のソースから発生するマルチメディアデータの1つまたは複数のタイプを表す1つまたは複数の論理チャネルを備える多重信号の少なくとも一部分を受信する。制御デバイスは、多重信号内に含まれている1つまたは複数の論理チャネルを判断し、ローカルエリアネットワーク上の制御可能デバイスの存在を検出し、また、制御可能デバイスにおいて多重信号の少なくとも一部分を受信する。制御デバイスは、次いで、多重信号の論理チャネルのうちの1つまたは複数に関連する少なくとも1つのタイプのマルチメディアデータをユーザに提示するように制御可能デバイスに命令する命令を制御可能デバイスに送信する。
【0007】
本発明の別の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、ローカルエリアネットワーク上でワイヤレス通信するように構成された少なくとも1つのモデムと、情報を表示するための少なくとも1つのインターフェース、およびユーザからの入力を受け付けるための少なくとも1つのインターフェースとを含む、モバイルデバイスを提供する。さらに、モバイルデバイスは、マルチメディアデータの1つまたは複数の論理チャネルを備えるワイヤレス多重信号を受信し、マルチメディアデバイスに、多重信号の1つまたは複数の論理チャネルに同調するように命令することによって、どんなマルチメディアデータを消費すべきかを指示する命令をローカルエリアネットワーク上の少なくとも1つのマルチメディアデバイスに発行するように構成される。
【0008】
本発明の第3の態様によれば、ローカルエリアネットワーク上の1つまたは複数のデバイスに配信されているマルチメディアデータの提示を制御することが可能な装置を提供する。本装置は、ネットワーク上の1つまたは複数のソースから発生する1つまたは複数のタイプのマルチメディアデータを表す1つまたは複数の論理チャネルを含む多重信号の少なくとも一部分を受信するための手段と、多重信号内に含まれている1つまたは複数の論理チャネルを判断するための手段と、ローカルエリアネットワーク上にあり、多重信号の少なくとも一部分を受信することが可能な制御可能デバイスの存在を検出するための手段と、多重信号の論理チャネルのうちの1つまたは複数に関連する特定のタイプのマルチメディアデータをユーザに提示するように制御可能デバイスに命令する命令を制御可能デバイスに送信するための手段とを含む。
【0009】
本開示の様々な他の態様および実施形態について以下でさらに詳細に説明する。
【0010】
概要は、本開示の全範囲を表すものではなく、本開示の全範囲を表すものと解釈すべきでもなく、これらおよび追加の態様は、特に添付の図面とともに詳細な説明を読めばより容易に明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1A】ワイヤレス/セルラー通信規格を使用して第1のシステムとピコFLOシステムとにおいて交互に通信するワイヤレス通信デバイスのハイレベルブロック図。
【図1B】ワイヤレス通信デバイスにサービスするピコFLOシステムとワイヤレス通信システムとのハイレベルブロック図。
【図1C】ワイヤレス通信デバイスのハイレベルブロック図。
【図1D】ユニバーサルマルチメディアモデムのブロック図。
【図2】ピコFLOシステムのハイレベルブロック図。
【図3】ピコFLOシステムにおけるピコFLOネットワークのブロック図。
【図4】ユニバーサルマルチメディアモデムをもつピコFLOサーバのブロック図。
【図5】ピコFLOネットワークにおける登録のためのプロセスのフローチャート。
【図6A】ピコFLOネットワークのためのピコFLO多重チャネルを示す図。
【図6B】図3のピコFLOネットワークのためのピコFLO多重チャネルを示す図。
【図7A】図3のピコFLOネットワーク中のモニタを遠隔制御するセルラー電話を示す図。
【図7B】遠隔制御コマンドを発生するセルラー電話を示す図。
【図7C】図6BのピコFLO多重チャネルからデータを受信する端末を示す図。
【図8】ピコFLO端末または別のピコFLOノードを遠隔制御するピコFLOノードのためのプロセスのフローチャート。
【図9】遠隔ピコFLOネットワークからホームネットワーク中の他のノードまたは端末にアクセスするホームネットワークのピコFLOノードのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
理解を容易にするために、適切な場合、各図に共通である同じ要素を区別するためにサフィックスを付加する場合があることを除いて、可能な場合、そのような要素を示すために同じ参照符号を使用している。図面中の画像は、説明のために簡略化されており、必ずしも一定の縮尺で示されていない。
【0013】
添付の図面は、開示の例示的な構成を示し、したがって、他の等しく有効な構成を認め得る本開示の範囲を限定するものと見なすべきではない。相応して、いくつかの構成の特徴は、さらなる説明なしに他の構成に有利に組み込むことができることが企図されている。
【0014】
略語
次の略語は、以下で与える説明に適用する。
【0015】
PDA: 携帯情報端末
PC: パーソナルコンピュータ
FLO: Forward Link Only
ピコFLO: FLOに基づくピコまたはローカルブロードキャストシステム
MLC: メディア論理チャネル
CDMA: 符号分割多元接続
GSM(登録商標)C: Global System for Mobile Communications
WiMax: Worldwide Interoperability for Microwave Access
WiFi: ワイヤレスフィデリティー
UWB: 超広帯域
UMB: Ultra Mobile Broadband
UBM: ユニバーサルブロードキャストモデム
LTE: Long Term Evolution
LAN: ローカルエリアネットワーク
WLAN: ワイヤレスローカルエリアネットワーク
IR: 赤外線
USB: ユニバーサルシリアルバス
TM3: 地上波モバイルマルチメディアマルチキャスト
COTS: 商用オフザシェルフ
DVB−H: Digital Video Broadcasting−Handhelds
ISDB−T: Integrated Services Digital Broadcast−Terrestrial
OFDMA: 直交周波数分割多元接続
TDD: 時分割複信
FDD: 周波数分割複信
CDD: 符号分割複信
DRM: デジタル著作権管理
UMM: ユニバーサルマルチメディアモデム
PN: 擬似雑音
STB: セットトップボックス
DVR: デジタルビデオ録画
MAC: メディアアクセス制御
ピコLC: ピコFLO論理チャネル
「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用する。「例示的」として本明細書で説明するいかなる構成または設計も、必ずしも他の構成または設計よりも好ましいまたは有利なものと解釈すべきではない。以下、「コア」、「エンジン」、「機械」、「プロセッサ」および「処理ユニット」という用語、ならびに「フレーム」および「ピクチャ」という用語は、互換的に使用される。
【0016】
本明細書で説明する技法は、パーソナルエレクトロニクス装置、ハンドセットなどの中のワイヤレスおよびワイヤード通信またはコンピューティングのための様々なデバイスおよびシステムにおいて使用できる。ワイヤレス通信のためのこれらの技法の例示的な使用について以下で説明する。
【0017】
図1Cに、本開示の要素を組み込み、ワイヤレス通信システム150(図1A)において使用できるワイヤレス通信デバイス100の構成のブロック図を示す。図1Cについては図1Aと組み合わせて説明し、図1Aは、ワイヤレス/セルラー通信規格を使用して第1のワイヤレス通信システム150とピコFLOシステム160とにおいて交互に通信するワイヤレスデバイス100のハイレベルブロック図を示す。ワイヤレスデバイス100は、たとえば、セルラー電話(すなわち、ハンドセット)、ビデオゲーム機、PDA、ラップトップコンピュータ、あるいはビデオまたはオーディオ/ビデオ対応デバイスとすることができ、ワイヤレス通信システム150は、ワイヤレス通信システムの中でもCDMAシステムまたはGSMCとすることができる。
【0018】
ワイヤレスデバイス100は、一般に、アンテナ102と、受信機104と、送信機106と、デジタルセクション110と、ディスプレイユニット130と、メインメモリ140とを含む。ワイヤレス通信システム150のそれぞれの基地局(図示せず)との双方向通信は、受信経路および送信経路を介して行われる。受信経路では、基地局(図示せず)によって送信された信号は、アンテナ102によって受信され、受信機104に供給される。受信機104は、受信信号を復調し、さらなる処理のために復調された信号をデジタルセクション110にフォワーディングする。送信経路では、送信機106は、デジタルセクション110から送信すべきデータを取得し、そのデータによって変調されたキャリア信号を発生し、基地局(図示せず)に送信するために変調されたキャリア信号をアンテナ102にフォワーディングする。
【0019】
デジタルセクション110は、例示的に、モデムプロセッサ112と、ビデオプロセッサ114と、コントローラ/プロセッサ116と、ディスプレイプロセッサ118と、Advanced RISC(縮小命令セットコンピュータ)Machine/デジタル信号プロセッサ(ARM/DSP)122と、グラフィックス処理ユニット(GPU)124と、内部メモリ126と、内部バス120と、外部インターフェース128とを備える。動作中、デジタルセクション110の要素はコントローラ/プロセッサ116によって管理される。
【0020】
モデムプロセッサ112は、受信機104によって供給されたデータまたは送信機106に向けられたデータの処理(たとえば、変調/復調)を実行する。ビデオプロセッサ114は、カムコーダ、ビデオ再生、テレビ会議などのビデオアプリケーションによって生成されるビデオビットストリーム(たとえば、静止画像または動画)に対して符号化/復号演算またはコーデック演算などの処理を実行する。相応して、ディスプレイプロセッサ118は、ワイヤレスデバイス100のディスプレイユニット130上で復号された画像のレンダリングを実施する。
【0021】
ユニバーサルマルチメディアモデム(UMM)は、統合多重無線マルチフォーマットまたはマルチコーデックのデバイスまたはプラットフォームである。モデムは、送信機と、受信機と、ワイドエリアネットワークにサービスすることが可能な様々な長距離ワイヤレス通信サービス、ならびにローカルエリアネットワークを確立することが可能な様々な短距離ワイヤレス通信サービスのためのトランシーバとからなる。これらのワイヤレス通信サービスは、限定はしないが、FLO、3G(1x/EVDO、WCDMA/UMTS、GSM/GPRS)、UWB、WiFiまたはWLAN(802.11x)を含む。コーデックは、H.264、MPEG−1/2/4、H.263、SVC、AAC、HE−AAC、AMR、EVRCなどを含むがこれらに限らず様々なオーディオビジュアル符号化フォーマットをサポートする。さらに、UMMは、ピコFLOエアインターフェースおよびピコFLO符号化フォーマットをサポートする。
【0022】
モデムプロセッサ112は、後述するように、ピコFLOシステム160において短距離ブロードキャストまたはマルチキャストを通信するために、UMM113を含むかまたはUMM113とインターフェースすることができる。UMM113は、ワイヤレスデバイス100が、メモリ140に記憶できるかまたは通信サーバからダウンロードできるユニバーサル遠隔制御装置アプリケーション(URC APP)142によって、本開示の実施形態によるピコFLO端末または他のピコFLOノードの遠隔制御を実行することができるように構成される。URC APP142は、ワイヤレスデバイス100がピコFLOシステム内でユニバーサル遠隔制御装置デバイスとなり、ユビキタスマルチメディアを実現することができるように、ワイヤレスデバイス100によって遠隔制御機能をプロビジョニングする。
【0023】
GPU124は、ARM/DSP122との組合せで、ワイヤレスデバイス100のためのグラフィックス処理演算を実施する。GPU124は、たとえば、公開されている文献「OpenGL Specification, Version 1.0」2005年7月28日に準拠する。この文献は、セルラー電話および他の上記のワイヤレス通信装置などのハンドヘルドデバイスおよびモバイルデバイスに好適な2Dベクターグラフィックスのための規格である。さらに、GPU124はまた、OpenGL2.0、OpenGL ES2.0、またはD3D9.0グラフィックス規格に準拠することができる。
【0024】
デジタルセクション110の機能要素は、他のタイプの集積回路の中でも、特定用途向け集積回路(ASIC)、RISC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサとして作製できるかまたはそれらを含むことができる。
【0025】
ワイヤレスデバイス100によって受信または送信される未加工ビデオビットストリームは、一般に、産業に適合したビデオ圧縮規格および通信規格のうちの1つまたは複数に準拠するビデオ符号化技法を使用して圧縮される。一実施形態では、未加工ビデオビットストリームは少なくとも1つのMPEG/VC−1/H.264規格に準拠する。MPEG/VC−1/H.264準拠ビデオビットストリームの復号は、それぞれのフレームのマクロブロックにおけるテクスチャ復号と、特に、マクロブロックの量子化係数データの判断とを含む。
【0026】
本明細書で説明するいくつかの構成は、FLO Air Interface Specification、すなわち、すべての目的のために参照により本明細書に完全に組み込まれる、Technical Standard TIA−1099として発行された「Forward Link Only (FLO) Air Interface Specification for Terrestrial Mobile Multimedia Multicast」を使用して、TM3システムにおいてリアルタイムビデオサービスを配信するためのMediaFLO(商標)ビデオ符号化を使用して実装できる。
【0027】
本明細書で説明する技法はユビキタスマルチメディアをプロビジョニングする。ユビキタスマルチメディアは、マルチメディアデータまたはコンテンツがいつでも、どこでも(またはほぼどこでも)存在し、利用可能であり、アクセスできることを指す。ユビキタスマルチメディアは、ワイヤレス(通信)デバイス100の遠隔制御モードをプロビジョニングするための技法に部分的に基づいて実現される。
【0028】
ピコFLOという用語は、FLO物理レイヤとメディアアクセス制御(MAC)レイヤとを使用する短距離ブロードキャスト、マルチキャストまたはユニキャストを指す。ピコFLOネットワークは、短距離ブロードキャスト、マルチキャストまたはユニキャスト通信がピコFLOネットワーク内のマルチメディアソース間で選択的に行われるデジタルホームオートメーションシステムを指す。ピコFLOシステムは、ブロードバンドネットワークまたは他のネットワークおよびインフラストラクチャを介して相互接続される複数のピコFLOネットワークを指す。ピコFLOノード(たとえばセルフォン、ポケットPC、ラップトップなど)は、オンボードマルチメディアプロセッサを有し、ピコFLOネットワークおよびシステム内でピコFLOデータを受信し、そのデータ消費するかまたは(1つまたは複数の)ピコFLO端末およびピコFLOサーバにデータをフォワーディングするように適合される。ピコFLO端末は、ピコFLOネットワーク内でデータを受信し、デバイス内でデータを消費するように適合された再生デバイス(たとえばディスプレイ、スピーカー、TVなど)である。ピコFLO論理チャネルは、本明細書で説明するピコFLOによって必要とされる付加機能のための拡張をもつFLO論理チャネルまたはMLCと同様である。
【0029】
図1Aは、ワイヤレス/セルラー通信規格を使用して第1のワイヤレス通信システム150とピコFLOシステム160(ファントムで示す)とにおいて交互に通信するワイヤレスデバイス100のハイレベルブロック図を示す。ワイヤレスデバイス100は、様々なプロトコルと様々な機能とを使用して2つの別々のシステムと通信するように動作可能である。たとえば、ワイヤレスデバイス100がセルラー電話である場合、ワイヤレスデバイス100の主機能は、通話を実行することであり、長距離通信を使用してシステム150と通信する。ワイヤレスデバイス100は、限定はしないが、電子メール機能およびビデオ機能など、セルラー電話、ラップトップなどに与えられる他の機能を含むことができる。ワイヤレスデバイス100は、ピコFLOシステム160内でユニバーサル遠隔制御装置(URC)として動作可能である。一態様では、ユニバーサル遠隔制御装置として、ワイヤレスデバイス100は、ワイヤレスデバイス100またはシステム160内の他のマルチメディアソース(ピコFLOノード)の通信を表示するかまたは可聴的に出力するために、ディスプレイモニタおよび/またはスピーカーをもつ近くのピコFLO端末またはピコFLOノードを制御することによって、そのオーディオおよびビジュアル機能を拡張することができる。
【0030】
図2に、ピコFLOシステム200のハイレベルブロック図を示す。ピコFLOシステム200は、各々が1つまたは複数のマルチメディアソース(図3)を有し、そのうちのいくつかは、ピコFLOエアインターフェース408(図4)を介して多重化されたデータを有する複数のピコFLOネットワーク2101、2102、...210Nを備える。マルチメディアソース間の真のユニバーサル接続性を可能にするために、複数のピコFLOネットワーク2101、2102、...210Nは、(ケーブルモデム、WLAN/LANなどのワイヤードまたはワイヤレスメディアを介して)既存のブロードバンドバックボーンネットワーク220に接続され、したがって、ピコFLOネットワーク2101、2102、...210Nは互いに通信することができ、どこでも、いつでもマルチメディアデータにアクセスできるようになる。知られているセキュリティ方法(たとえば鍵管理、DRM、暗号化など)による好適なピコFLOネットワーク2101、2102、...210Nへのセキュアなアクセスを使用することによってDRM問題が解決できることに留意されたい。
【0031】
ピコFLOネットワーク2101、2102、...210Nの各々は、限定されたエアレンジまたはフットプリント(セル境界)を有するサービスエリアをもつデジタルホーム(またはオフィス)ネットワークである。一構成では、限定されたエアレンジまたはフットプリントはレジデンスまたはオフィスに限定される。
【0032】
ピコFLOシステム200の概念は、WiFi、WiMax、UWBおよびUMBおよびLTEなどの他の固定およびモバイルブロードバンドネットワークに適合するように拡張できる。ブロードキャストネットワーク内のMediaFLO(商標)通信とは異なり、ピコFLOシステム200は、単信および複信モードでオーディオビジュアルまたはマルチメディアデータの通信を可能にすることができる。ピコFLOシステム200は、TDDまたはFDDまたはCDDとして動作するように構成できる。CDDは、CDMAの場合のようにPN符号に制限されることはない。
【0033】
ピコFLOシステム200の範囲および適用をさらに拡張するために、複数の接続性プロトコルとともに含まれる場合、ピコFLOシステム200は、シームレスマルチメディアを可能にするために、容易に利用可能なワイヤレスデバイス(すなわちワイヤレスデバイス100)で採用される様々な他の無線プロトコルおよびマルチメディアコーデックおよびグラフィックスエンジン(すなわちGPU124)を利用することができる。したがって、URC APP142は、様々な他の無線プロトコルおよびマルチメディアコーデックおよびグラフィックスエンジン(すなわちGPU124)とインターフェースすることができ、それらを利用することができる。
【0034】
図3に、ピコFLOシステム300で使用するピコFLOネットワーク310のブロック図を示す。ピコFLOネットワーク310は、ピコFLOネットワーク310内でピコFLO多重チャネル600B(図6B)上で通信するピコFLOサーバ325と、1つまたは複数のピコFLOノード330、335、340、345および350とを備える。ピコFLOサーバ325は、STB中でホスティング(または共同ホスティング)でき、ブロードバンドネットワーク320と通信することができる。ピコFLOネットワーク310は、1つまたは複数のピコFLO端末360および370をさらに備える。1つまたは複数のピコFLO端末360および370ならびに1つまたは複数のピコFLOノード330、335、340、345および350はUMM380を備える。ピコFLOノードおよびピコFLO端末はピコFLO受信機と呼ばれることもある。
【0035】
ピコFLOノードは、ピコFLOネットワークまたはピコFLOサーバからピコFLOデータを受信することが可能なセルフォン、ポケットPC、ラップトップなどの通信デバイスとすることができる。ピコFLOノードはまた、デバイス内で受信データを消費すること、またはピコFLO端末または別のピコFLOノードにデータをさらにフォワーディングすることが可能である。ピコFLO端末は、サーバまたはピコFLOノードのいずれかからピコFLOネットワークからのデータを受信することと、デバイス内でデータを消費することとが可能なデバイスとすることができる。ピコFLO端末の例は、ディスプレイ、スピーカー、TVなどである。
【0036】
ピコFLOノード330、335、340、345および350は、ピコFLOサーバ325からマルチメディアデータおよび関係するメタデータ(他の形態のデータ)を受信する。ピコFLOノード330、335、340、345および350は、ノードの主機能に基づいて受信データを消費(再生または記憶)する。たとえば、ディスプレイ/スピーカーをもつデバイスは、要求時にコンテンツを再生することができ、DVRなどの記憶デバイスは、将来の消費/再ブロードキャストのために受信データを記憶することができる。ピコFLOノード330、335、340、345および350は、ノードがピコFLO端末の近傍内にあるとき、ユニバーサル遠隔制御装置機能によって、UMM380を介してピコFLO端末を構成するように動作可能である。さらに、ピコFLOノード330、335、340、345および350のうちの1つまたは複数は、2つのピコFLOノードが他方の近傍内にあるとき、UMM380を介してピコFLOノードを構成するように動作可能である。
【0037】
図4に、ユニバーサルマルチメディアモデム(UMM)410をもつピコFLOサーバ400のブロック図を示す。ピコFLOサーバ400は、固定とすることができ、コンセントを通して公益事業会社によって電力供給できる。したがって、ピコFLOサーバ400は限定的な電力制約を有しないはずである。サーバ400は、高性能プロセッサ402を含み、既存のブロードバンドバックボーンネットワーク320(たとえばインターネット)への接続のためのインターネット/高速ブロードバンド接続性モデム412を有する。サーバ400は、記憶メディア404と、ピコFLOノード330、335、340、345および350ならびに/あるいはピコFLO端末360および370を登録するための登録モジュール406とをさらに含む。記憶メディア404は、ピコFLOサーバがDVR機能をサポートすることを可能にするのに十分である。記憶メディア404は、サーバ400の内部または外部とすることができ、高速インターフェースによってサーバに接続できる。とはいえ、外部記憶メディア中の追加の記憶装置を採用することもできる。サーバ400はまた、高速バスをもつCOTSまたは汎用プロセッサボードを含むことができる。サーバ400は、ピコFLO多重チャネル発生器409とUMM410とを有するピコFLOエアインターフェース408をさらに備える。ピコFLOエアインターフェース408の動作について、図6Aおよび図6Bに関して説明する。
【0038】
一構成では、ピコFLOサーバ400は、UWBなどのワイヤレスパーソナルエリアネットワーク通信を使用するピコFLOノード330、335、340、345および350からマルチメディアデータを受信することができる。ピコFLOサーバ400はまたブロードキャストデータ(たとえばMediaFLO)を受信することができる。ピコFLOサーバ400は、データまたはノードの各カテゴリーについてのインデックス情報をコンパイルする。ピコFLOサーバは、物理またはMACレイヤチャネルのうちの1つに対応するピコFLO論理チャネル上で、マルチメディアデータを含むデータを送信する。インデックス情報は、1次データとともにコロケートまたは独立チャネルあるいはピコFLO論理チャネル中で送信できる。さらに、ピコFLOサーバ400は、マルチメディアデータをピコFLOフォーマットにトランスコードすることができる。
【0039】
UMM410は、サーバに埋め込むことができ、または高速ワイヤードまたはワイヤレスインターフェースへのメディアを介してドングル上で利用可能にすることができる。ドングルの例示的なフォームファクタは、USBインターフェースをもつメモリスティックと同様である。UMM410は、ピコFLO受信機(Rx)414と、ピコFLO送信機(Tx)416と、UMM418とを含む。ピコFLOノード330、335、340、345および350のためのUMMならびにピコFLO端末360および370のためのUMMは、概してUMM410と同じまたは同様である。しかしながら、UMM410が1つまたは複数のピコFLO端末360および370に結合されたとき、登録後などに、受信機(Rx)414のみを有効化し、送信機(Tx)416を無効化することができる。送信機は、登録のためにオンになり、上述のように登録後に無効化される。別の実施形態では、ピコFLOサーバは、登録を確立するかまたは通信を再確立するために、ネットワークにおいて利用可能なpFLO受信機のポーリングを実行することができる。
【0040】
次に図3を参照すると、1つまたは複数のピコFLO端末360および370に結合されたUMM380は、他のピコFLOノード330、335、340によって構成および/または制御されるように構築され、配置される。1つまたは複数のピコFLOノード330、335、340、345および350に結合されたUMM380は、他のピコFLOノード330、335、340、345および350によって構成および/または制御されるように構築でき、配置できる。UMM380はUMM410と同様である。ピコFLO端末とピコFLOノードとの主な違いは、端末がオンボードプロセッサを必要としない再生デバイスであることである。たとえば、ピコFLO端末360はディスプレイモニタであり、ピコFLO端末370はスピーカーである。
【0041】
マルチメディアデータまたはコンテンツ608Aは、オーディオおよびビデオデータの1つまたは複数のストリームを含む。いくつかのチャネルは、オーディオデータのみを搬送するか、またはビデオストリームに対応する様々な言語のための1つまたは複数のオーディオストリームの組合せを搬送することができる。ピコFLO端末は、オーディオまたはビデオストリームのうちの1つのみを消費することができる。たとえば、ディスプレイモニタの場合、ピコFLO論理チャネルからのビデオストリームのみを受信し、消費することができ、スピーカーの場合、ピコFLO論理チャネルからのオーディオストリームのみを消費することができる。TVの場合、オーディオストリームとビデオストリームの両方をピコFLO端末によって受信し、消費することができる。ビデオストリームに対応するオーディオストリームは、ビデオストリームが送信されるのと同じまたは別個のピコFLO論理チャネル中で送信できる。
【0042】
ピコFLOシステム300は、シームレス接続性およびマルチメディアアクセスに必要なハイレベルの統合を行うUMM380および410を採用する。サーバ325は、ピコFLOエアインターフェース408によってUMM380および410を介してピコFLOネットワーク310内の1つまたは複数のピコFLO端末360および370ならびに1つまたは複数の他のピコFLOノード330、335、340、345および350と通信する。ピコFLOエアインターフェースプロトコルはFLOフォーマットの拡張バージョンである。サーバ400は、UMM410中のUBM418を使用して、MediaFLO、DVB−HまたはISDB−Tによって、ピコFLO端末またはノードにさらに配信できるモバイルTVコンテンツを受信するようにさらに動作可能である。
【0043】
図5に、ピコFLOネットワークにおける登録のためのプロセスのフローチャートを示す。プロセス500はブロック502において開始し、ピコFLO端末またはピコFLOノードがオンかどうかの判断を行う。判断が「いいえ」の場合、プロセス500は開始にループバックする。しかしながら、判断が「はい」の場合、ブロック504においてピコFLO端末またはピコFLOノードをサーバ400に登録する。プロセス500は、登録モジュール406によって少なくとも部分的に実行できる。登録モジュール406は、現在登録されているピコFLO端末および/またはピコFLOノードの登録リストを発生するであろう。ピコFLOエアインターフェース408は、ピコFLO多重チャネル600Aまたは600B(図6Aまたは図6B)を発生するときに登録リストを使用するであろう。
【0044】
ピコFLOノード330、335、340、345および350がピコFLOネットワーク310においてアクティブになるとき、ノードはピコFLOサーバ325へのデータの(リアルタイム)転送を開始する。ピコFLOサーバ325は、初期セットアップ中と同様の方法でピコFLOノード330、335、340、345および350との通信を開始することができる。
【0045】
ピコFLOノード330、335、340、345および350またはユニバーサル遠隔制御装置(URC)は、ピコFLOサーバ325のメモリ中のシステム構成ファイルからピコFLO端末360および370またはピコFLOノード330、335、340、345および350のアクティブセットを得るためにピコFLOサーバ325と通信することができる。
【0046】
再び図3に戻ると、ピコFLOノード330、335、340、345および350は、UWBまたは他の短距離/ブロードバンド上で記憶されたコンテンツをサーバ325に送信するように動作可能である。ピコFLOノード330、335、340、345および350は、それぞれ、セルラー電話、ラップトップ、ポケットPC、ケーブルボックス、およびデジタルカメラを備える。たとえば、UMM380をもつピコFLOノード350(たとえばデジタルカメラ)がサーバ325からトリガを受信したとき、ピコFLOノード350は、アップリンク中でインデックス情報(ファイルのリスト、サイズ、タイムスタンプなど)およびファイルをサーバ325に送信する。サーバ325は、次いで、ピコFLOエアインターフェース408によってピコFLOノード350(たとえばデジタルカメラ)に割り振られたピコFLO論理チャネル中でノードのインデックス情報を再ブロードキャストする。したがって、サーバ325は、モバイルTVブロードキャストチャネル(図示せず)からの利用可能なチャネルと、現在の時間においてピコFLOサーバ325に登録されている各ピコFLOノード330、335、340、345および350(登録リスト)のためのピコFLO論理チャネルとをも含むことができる、より大きい多重チャネル600Aを発生する。ピコFLO多重チャネル600Aまたは600B中の各チャネルにはピコLCが割り当てられる。(ピコLC割当ては静的または準静的または動的とすることができる)。
【0047】
図6Aに、ピコFLOネットワークのためのピコFLO多重チャネルを示す。ピコFLO多重チャネル600AはピコFLOサーバ325によって送信される。ピコFLO多重チャネル600Aは、ピコFLOネットワーク310において利用可能な複数のソース(ノード)からの様々なマルチメディアコンテンツを含む。ピコFLO多重チャネル600Aは、メディアフローサービスをフォワーディングするためのMediaFLO MLC602Aと、ピコFLOノードからのデータの通信のために使用される複数の論理チャネル(ピコLC)604Aおよび610Aとを備える。各ピコLC604Aおよび610Aは、それぞれインデックス区間606Aおよび612Aと、それぞれマルチメディアコンテンツ部分608Aおよび614Aとを含む。各インデックス区間は、マルチメディアコンテンツ部分608Aおよび614A中のファイルまたはマルチメディアコンテンツに関連するインデックス情報を組み込む。ピコLC604Aおよび610Aは、登録されたピコFLOノードに基づいて割り当てられ、変化することがある。多重チャネル600Aは、他のピコFLOネットワークのためのピコLC650Aをさらに含む。ピコLC650Aは、インデックス652Aとマルチメディアコンテンツ654Aとを含む。
【0048】
1つの構成によれば、ピコFLOサーバ325は多重チャネル600Aをブロードキャストとして送信する。したがって、ネットワーク上にあり、ピコFLOサーバ325と通信している、あらゆるピコFLOノードおよびピコFLO端末は、多重チャネル600Aを受信することになる。しかし、別の構成によれば、ピコFLOサーバ325は、多重チャネル600Aをマルチキャストとして送信し、それによって、ネットワーク上の選択されたピコFLOノードおよびピコFLO端末にだけ多重チャネル600Aをダイレクトする。
【0049】
図6Bは、ピコFLO多重チャネル600Bの具体的な例である。ピコFLO多重チャネル600Bは、MediaFLO MLC602Bと、カメラのピコLC606Bと、ケーブルボックスのピコLC610Bと、ポケットPCのピコLC614Bと、ラップトップのピコLC618Bと、セルラー電話のピコLC622Bと、他のピコFLOネットワークのためのピコLC626Bとを備える。各ピコLC606B、610B、614B、618B、622Bおよび626Bは、それぞれ、関係するマルチメディアコンテンツが後にくるインデックス区間604B、608B、612B、616B、620Bおよび624Bを含む。インデックス区間604B、608B、612B、616B、620Bおよび624B中のこのインデックスは、各ピコFLOノードからの受信したメディアデータに基づいて(MPEG−7などのメディアカテゴリー分類技法によって)ピコFLOサーバによって作成できるか、またはピコFLOノード中に存在し、メディアデータをとともにピコFLOサーバに同じく送信される。
【0050】
インデックス区間604Bは、カメラのピコLC606B中のデジタルカメラデータに関連するカメラの静止画像および/またはビデオのコンテンツのインデックスを含む。インデックス区間608Bは、ケーブルボックスのピコLC610B中のケーブルテレビ情報に関連するTVガイド情報またはフォワーディングされたDVRリストを含んでいることができる。インデックス区間616Bおよび620Bは、それぞれ、ピコLC618Bおよび622B中の登録されたラップトップ(たとえばピコFLOノード335)および登録されたセルラー電話(たとえばピコFLOノード330)からのマルチメディアコンテンツに関連するデータのインデックスまたはガイドを含むことができる。インデックス区間624Bは、ピコLC626B中の他のピコFLOネットワークからのデータに対するインデックスまたはガイドを含んでいることができる。インデックス区間612Bは、同じく、ポケットPCのチャネル614B中の関連するデータのインデックスまたはガイドを含んでいることができる。
【0051】
図7Aに、図3のピコFLOネットワーク310中のモニタ708を遠隔制御するセルラー電話702を示す。セルラー電話702(すなわちピコFLOノード330)は、UMM704を埋め込んでいるかまたはUMM704に結合している。UMM704は、モニタ708(すなわちピコFLO端末)に埋め込まれたまたは結合されたUMM706とワイヤレス通信するように動作可能である。セルラー電話702は、遠隔制御選択ユーザインターフェース(RC−SUI)710を表示するためにURC APP142(図1C)によって命令を実行する。RC−SUI710は、現在登録されているピコFLO端末およびピコFLOノードのリストと、遠隔制御すべきそれぞれの登録されたピコFLO端末またはピコFLOノードを強調または選択するためのフィールドとをセルラー電話702に与える。ここで、リストは、モニタエントリ712と、スピーカーエントリ714と、ケーブルボックスエントリ716と、ラップトップエントリ718とを含む。この例では、モニタエントリ712が強調されて示されている。RC−SUI710はまた、選択を行うための選択ボタン719を含む。とはいえ、複数のピコFLOノードまたはピコFLO端末を制御するためのユーザインターフェース(UI)をユーザに与えるための他の手段を設けることができる。たとえば、セルラー電話702のキーパッド上の指定されたキーまたはディスプレイ上のアイコンを使用して、キー割当てによって自動的にエントリを選択することができる。
【0052】
図7Bに、遠隔制御コマンドを発生するセルラー電話を示す。この例では、モニタが制御されるように選択された。セルラー電話702がURC APP142によってモニタ708に対する遠隔制御コマンドを発生することを可能にするために、遠隔制御コマンドユーザインターフェース(RCC−UI)740が与えられる。RCC−UI740は、UMM706が、ピコFLO多重チャネル600B中のどのピコLCに同調すべきか、またはどのピコLCを受信すべきかをユーザが選択することを可能にするであろう。この例では、ユーザは、登録されたピコFLOノードであるカメラエントリ742を選択した。他のエントリは、それらのすべてが現在登録されているピコFLOノードである、ケーブルボックス744と、ラップトップ746と、セルラー電話748とを含む。選択ボタン750が与えられている。しかしながら、セルラー電話702のキーパッド上のキー割当てによるなど、利用可能なオプションを選択する他の手段が使用できる。
【0053】
図7Cに、ピコFLO多重チャネル700からデータを受信する端末(モニタ)を示す。その後、UMM706は、遠隔制御コマンド(UMM705に、特定のピコLCを受信させるか、または特定のピコLCに再同調させる命令)を受信する。一構成では、UMM706は、遠隔制御コマンドを受信するとき、UMM704からユニキャスト信号を受信するであろう。したがって、UMM706は、ユニキャスト信号を受信するように同調される。遠隔制御コマンドは、次いで、カメラデータを受信し、消費することができるように、722中のインデックス情報およびピコLC724中の関係するカメラデータに再同調するかまたはそれらを受信するようにUMM706に命令する。
【0054】
図8に、ピコFLO端末または別のピコFLOノードを遠隔制御するピコFLOノードのためのプロセスのフローチャートを示す。プロセス800について、図7A〜図7Cと組み合わせて説明する。プロセス800はブロック802で開始し、ピコFLOノード(たとえばセルラー電話702)は、特定のピコFLO端末(たとえば、モニタ708)または他のピコFLOノードが現在登録されているかどうかを判断する。特定のピコFLO端末(たとえば、モニタ708)または他のピコFLOノードが登録されていない場合、プロセスは開始にループバックする。しかしながら、判断が「はい」である場合、ピコFLOノード(たとえばセルラー電話702)はピコFLO端末(または他のピコFLOノード)を遠隔制御することができる。ブロック803において、ピコFLO端末またはピコFLOノードを選択する。ピコFLOノード(たとえばセルラー電話702)は、ブロック804において、UMM704によって遠隔制御コマンドを発生し、ピコFLO端末(すなわちモニタ708)に接続されたUMM706に送信する。遠隔制御コマンドは、ピコFLO端末に、特定のノードのチャネルを再同調、選択または受信させるための信号を表すことができる。ブロック806において、ピコFLO端末のUMM706は、指定されたノードチャネル724に再同調する。ブロック808において、ピコFLO端末はノードのピコLC724を受信する。ノードのピコLC724のデータを受信するより前に、UMM706はインデックス区間722を受信することができる。ブロック810A、810Bまたは810Cは、遠隔制御されている端末またはノードのうちのいずれか1つが、受信されたノードのチャネル724中のデータコンテンツを消費するであろうことを示すために、並列に示されている。
【0055】
ピコFLO端末が再同調され、選択されたマルチメディアコンテンツを受信した後、その後、ハンドシェーキング動作によって元の選択されたマルチメディアコンテンツを受信する途中などに、他のものに再同調するようにピコFLO端末を制御することができる。ハンドシェーキング動作は、ピコFLOサーバからなどのピコFLO構成情報の定期的更新を必要とする。
【0056】
一例として、セルラー電話702は、モニタ708に比較して比較的小さいディスプレイスクリーンを有する。したがって、端末またはノードを遠隔制御するとき、セルラー電話702はそのディスプレイをモニタ708のディスプレイに拡張する。セルラー電話702は、スピーカーにオーディオを送信することによって、そのオーディオ機能を拡張することができる。スピーカーは、ステレオシステムまたはスピーカーをもつ他のデバイスの一部分とすることができる。
【0057】
1つの動作モードでは、セルラー電話702のディスプレイをそのようにワイヤレスディスプレイに拡張することができる。ピコFLO多重チャネルでは、セルラー電話702のコンテンツのためのピコLC(チャネル)がある。ピコLCは、セルラー電話702からピコFLOサーバ325に送信され、その後、ピコFLO端末によって受信される、セルラー電話702に記憶されたピクチャまたはビデオクリップを含むことができる。セルラー電話702がその情報を(WiFiなどの相互WPANを介して)ピコFLOサーバ325にアップロードするとき、セルラー電話702は他のピコFLOノードとして働く。しかしながら、ピコFLOサーバ325がセルラー電話702からデータを受信し、受信したデータを多重化するとき、ピコFLOサーバ325は、セルラー電話のデータに1つまたは複数の(たとえば静止画用に1つ、ビデオ用に1つの)ピコLCを割り振る。
【0058】
ピコFLOサーバからピコFLO多重チャネルのブロードキャストを受信する、セルラー電話を含む、どのノードまたは端末も、ピコFLOガイドにおいてセルラー電話のためのマルチメディアデータに対応するピコLCへの参照を確かめることができる。選択すると、UMMは、セルラー電話のためのピコLCに自動的に再同調する。
【0059】
ピコLCの各々(たとえばカメラ724)は、マルチメディアコンテンツと、インデックス区間722またはインデックスプリアンブルとを含む。モニタ708は、次いでプリアンブルを表示し、(ユニバーサル遠隔制御装置として働く)セルラー電話702は、次いでインデックスからアイテム/ファイルを選択することができる。一実施形態では、端末は、それが同調されるピコFLO論理チャネルに対応する多重チャネルからのインデックスを表示する。選択はピコFLOサーバ325に返信され、ピコFLOサーバ325は、選択されたファイルを送信するようにカメラ(ピコFLOノード350)に要求する。カメラ(ピコFLOノード350)は、次いで、UWBまたは別のブロードバンドアクセスネットワークを介してファイルをピコFLOサーバ325にストリーミングする。次いで、ファイルはピコFLO多重チャネル700上で多重化される。おそらく数百ミリ秒のエンドツーエンド遅延があるが、モニタ708において選択遅延を超える遅延が観測されることはない。モニタ708は、カメラファイルストリームを受信し、画像またはビデオコンテンツを提示または再生する。同様に、カメラ、カムコーダ、ボイスレコーダ、MP3プレーヤなど、他のメディア対応デバイスを、UMMドングルまたはソフトウェアプラグインを用いてピコFLO対応にすることができる。ピコFLO端末またはノードからコンテンツにアクセスすることに加えて、STBまたはDVRによって利用可能なコンテンツをピコFLO多重チャネル700中に含めることもできる。すべてのピコFLOノードは、他のピコFLOノードのすべてのマルチメディアデータにアクセスできる。
【0060】
ピコFLOネットワーク310おけるマルチメディアコンテンツへのユビキタスアクセスを可能にするために、非同期複信メディア通信を行うことができる。一構成では、アップリンクは、任意の既存または将来のブロードバンド技術(ブルートゥース、UWB、ワイヤレスUSB、WiFiなど)によって与えられるユニキャストシグナリングフォーマットであり、ダウンリンクシグナリングフォーマットはブロードキャスト/マルチキャストメディアである。ユニキャストは1対1の通信である。ブロードキャストモードでは、信号はネットワーク中のすべてのデバイスに送信されるが、マルチキャストモードでは、信号はネットワーク中の選択されたデバイスだけに送信される。アップリンクからのマルチメディアデータは、最小遅延(アップリンクデータをダウンリンク論理チャネル上に再パッケージする際にMACによって制限されるのみ)でピコFLOネットワーク310上で利用可能である。MediaFLO(商標)が拡張された場合、この待ち時間は平均して1秒であり、最大2秒である。1秒のスーパーフレームを使用した場合、これによりコンテンツへのリアルタイムまたは準リアルタイムアクセス、すなわち、いつでも、どこでもアクセスすることが可能になるであろう。
【0061】
図9に、遠隔ピコFLOネットワーク9102からホームネットワーク9101中の他のピコFLOノードまたはピコFLO端末にアクセスするホームピコFLOネットワーク9101のピコFLOノード(すなわちセルラー電話)930のブロック図を示す。遠隔アクセスを可能にするために、ホームピコFLOネットワーク9101は、ピコFLOサーバ9251および9252がブロードバンドバックボーンネットワーク920(たとえばインターネット)に接続されたときにブロードバンドネットワーク920上でアクセス可能になる。遠隔ピコFLOネットワーク9102では、ピコFLOノード930(セルラー電話)は、ピコFLOサーバ9252およびブロードバンドネットワーク920を介して自宅のピコFLOサーバ9251にアクセスすることによって、ユーザの友人の家(遠隔ピコFLOネットワーク9102)において任意のホームメディア、すなわち画像、ビデオをプルアップすることができる。このようにして、遠隔ピコFLOネットワーク9102においてホームピコFLOネットワーク9101からのマルチメディアコンテンツを受信し、消費するために、他のネットワークチャネルを同調させることができる。
【0062】
したがって、ピコFLOノード(すなわちセルラー電話)930は、ピコFLOシステム900中のすべてのメディア対応デバイスのためのユニバーサル遠隔制御装置になり、ピコFLOシステム900中のすべてのピコFLOノードおよびピコFLO端末を制御し、構成することが可能である。UMMをもつピコFLOノード(すなわちセルラー電話)930は、真のユニバーサル遠隔制御装置として機能することができ、デジタルホームオートメーション環境にある自宅または他の場所で任意のデバイスを制御することができ、したがってユビキタスマルチメディアアクセスを実現する。
【0063】
ピコFLOノード(すなわちセルラー電話)930は、それ自体で再同調することができるプロセッサを有する端末であるが、端末は、一般に、ピコFLO多重チャネル中の特定のピコLCに同調するように準静的に構成され、ピコFLOノードを使用して再同調できる。たとえば、ユニバーサル遠隔制御装置(すなわちセルラー電話)930は、サービスを要求するためにピコFLOサーバと交信する。すべてのピコFLOノードまたは端末はピコFLOサーバに「加入」する必要がある。そうでない場合、ピコFLOシステムの初期セットアップ中に、ピコFLOサーバならびにそのノードおよび端末は、サーバ側のサーバID、システムの動作の物理チャネル(周波数)、ピコFLOサーバのバージョンなど、およびノード/端末側のノード/端末ID、ピコFLOノード/端末のバージョンなど、ピコFLOシステムのシステムパラメータを使用して構成される。
【0064】
さらに、ピコFLO端末がピコFLOサーバに登録されると、ピコFLO端末はまた、ピコFLOサーバによってブロードキャストされるピコFLO多重チャネルの所与のピコLCに再同調するように(準静的に)構成できる(たとえば、キッチンにある冷蔵庫中に埋め込まれたモニタ/TV/ディスプレイは、デフォルトで、ピコFLO多重チャネルのブロードキャスト中のMFLOフォワーディングプログラムチャネルのフードネットワークチャネルに同調されるように設定できる)。
【0065】
一方、ピコFLOノードは、(ピコFLOノードの制御において)必要とされるときにピコFLOアプリケーションを呼び出すことができ、次いで、ピコFLOノード上のピコFLO復調器が初期化され、受信機はピコFLO信号を受信し始める。ピコFLO信号の物理レイヤ取得の後、ピコFLOノードは、次いで、ピコFLOサーバがブロードキャストしているピコFLO多重チャネルのプログラムガイドを受信する。ピコFLOノードのユーザがプログラムガイドからプログラムを選択したとき、ピコFLOノードは、ピコFLO多重チャネルから選択されたプログラムチャネルのためのピコLCを受信し始める。
【0066】
いくつかのピコFLOノードはまた、ピコFLOシステム中の端末を遠隔制御することができる。遠隔制御装置として働くピコFLOノードは、WiFiまたはブルートゥースなどの利用可能な相互短距離ワイヤレスネットワーク(WPAN)のいずれかを介してピコFLO端末と交信する。ピコFLO端末およびピコFLOノードは、各々が(初期セットアップ中に、またはピコFLOサーバ上での更新によって)ピコFLOシステム中でその一意のIDをもつように構成されるので、ピコFLOノードは、ピコFLO端末のピコFLO構成情報を読み取るためにWPAN上でピコFLO端末と通信する。(随意に、ピコFLOノードは、構成設定のうちの特定のフィールドを読み取ることができる)。ピコFLO構成情報を読み取ることは、ピコFLO構成情報を含んでいるメモリ中の事前設定されたアドレスを読み取ることと同じくらい単純である。ピコFLOノードは、受信した構成情報を処理し、所望のプログラムチャネルおよび対応するピコFLOパラメータ(ピコLCなど)を探索し、ピコFLO端末についてのピコFLO構成情報を更新する。たとえば、更新は、ピコFLO端末から受信した情報のコピーを含むことができる。ピコFLOノードは、次いで、修正した構成情報をピコFLO端末のメモリ中のその(または異なる)事前設定されたアドレスに書き込む。ピコFLO端末は、事前設定されたメモリロケーションからこのピコFLO構成情報を定期的に読み取り、その情報をピコFLO受信アプリケーションに適用するようにセットアップされる。このアプリケーションは、UMMの一部とすることができ、UMM中の利用可能なメモリに記憶できる。次回ピコFLO端末がその構成を更新するとき、ピコFLO端末は、再同調されたプログラムチャネルを受信し始める。
【0067】
上述の再同調のためのピコFLOノードとピコFLO端末との間のデータ交換の方法は、過度に単純化した手法である。ユニキャスト通信プロトコルである、いくつかの他の同様の方法が可能である。一構成では、ユニバーサルリモート制御プロトコルは、ピコFLOノードとピコFLO端末との間のユニキャスト通信に制限される必要はない。(デバイスを煩雑にする、美的価値を低下させるなどである)ユーザインターフェース(UI)を有しないデジタルピクチャフレームなどのピコFLO端末の場合、ピコFLOノードは、遠隔制御プロトコルによって、それらのUIとして振る舞うことができる。さらに、ユニキャスト/メモリ再構成はデータ交換に基づくことができる。
【0068】
URC APP142は、セルラー電話上のいくつかの他のアプリケーションのうちの普通のアプリケーションである。したがって、セルラー電話は、ピコFLOサーバからピコLCまたはプログラムチャネルのうちの1つを受信しながら、URCとして機能することができる。セルラー電話は、ディスプレイ上でピコFLO端末の情報(プログラムチャネルなど)をオーバーレイとして表示しながら、その埋込みディスプレイ上で閲覧されているプログラムを表示する(または、関連するプログラムまたはオーディオのみのプログラムの場合、スピーカー上で再生する)ことができる。URCアプリ142は、ディスプレイ上に重ねられた数行のテキスト/グラフィックスとして提示でき、または、ユーザは、ピコFLO端末によって現在表示されているプログラムを閲覧するために、ピコFLO端末のプログラムチャネルに選択的に切り替わることができる。
【0069】
URCは、カメラのピコLCの始端(一般的には始端であるが、任意の場所および時分割多重とすることができる)において利用可能なカメラインデックスプリアンブルを使用して、ピコFLO端末またはモニタによって後で表示するために、カメラにおいてどのファイルにアクセスすべきかを識別する。
【0070】
例示的な実施形態では、プロセスは、1つまたは複数のコンピュータ実行可能命令を備えるコンピュータプログラム製品の形態のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装できる。ソフトウェアで実装した場合、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体とを含むコンピュータ可読媒体上に記憶するか、またはコンピュータ可読媒体を使用して送信することができる。
【0071】
「コンピュータ記憶媒体」という用語は、本明細書では、コンピュータにプロセスを実行させる命令を記憶するように適合された任意の媒体を指す。限定ではなく、例として、コンピュータ記憶媒体は、電子メモリデバイスを含む固体メモリデバイス(たとえば、RAM、ROM、EEPROMなど)、オプティカルメモリデバイス(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)、または磁気メモリデバイス(たとえば、ハードドライブ、フラッシュドライブ、テープドライブなど)、またはコンピュータプログラム製品を記憶するように適合された他のメモリデバイス、またはそのようなメモリデバイスの組合せを備えることができる。
【0072】
「コンピュータ通信媒体」という用語は、本明細書では、たとえば、変調された搬送波、オプティカル信号、DCまたはAC電流、および同様の手段を使用して、ある場所から別の場所へコンピュータプログラム製品を送信するように適合された任意の物理インターフェースを指す。限定ではなく、例として、コンピュータ通信媒体は、ツイストワイヤペア、プリントまたはフラットケーブル、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、デジタル加入者回線(DSL)、あるいは他のワイヤード、ワイヤレス、またはオプティカルのシリアルまたはパラレルインターフェース、あるいはそれらの組合せを備えることができる。
【0073】
開示した構成の前述の説明は、当業者が本開示を実施または使用できるようにするために提供されるものである。これらの構成への様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の構成に適用できる。したがって、本開示は、本明細書で示した構成に限定されるものではなく、本明細書で開示した原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローカルエリアネットワーク上の1つまたは複数のデバイスに配信されているマルチメディアデータの提示を制御する方法であって、
制御デバイスにおいて、ネットワーク上の1つまたは複数のソースから発生するマルチメディアデータの1つまたは複数のタイプを表す1つまたは複数の論理チャネルを備える多重信号の少なくとも一部分を受信するステップと、
前記制御デバイスにおいて前記多重信号内に含まれている前記1つまたは複数の論理チャネルを判断するステップと、
前記ローカルエリアネットワーク上の制御可能デバイスの存在を検出するステップと、
前記制御可能デバイスにおいて前記多重信号の少なくとも一部分を受信するステップと、
前記多重信号の前記論理チャネルのうちの1つまたは複数に関連する特定のタイプのマルチメディアデータをユーザに提示するように前記制御可能デバイスに命令する命令を前記制御デバイスから前記制御可能デバイスに送信するステップと
を備える方法。
【請求項2】
マルチメディアデータの前記1つまたは複数のソースのうちの少なくとも1つが、前記制御デバイスと前記制御可能デバイスとのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記多重信号内に含まれている前記1つまたは複数の論理チャネルを判断する前記ステップは、前記制御デバイスが前記多重信号をパースすること(parsing)を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記多重信号内に含まれている前記1つまたは複数の論理チャネルを判断する前記ステップは、前記制御デバイスが、前記多重信号の他の論理チャネル中に含まれている前記マルチメディアデータについてのインデックス情報を含んでいる前記多重信号の1つまたは複数の論理チャネルに同調することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記多重信号内に含まれている前記1つまたは複数の論理チャネルを判断する前記ステップは、前記制御デバイスが、前記多重信号の他の論理チャネル中に含まれている前記マルチメディアデータについてのインデックス情報を得るためにネットワーク上のデバイスに同調することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記制御デバイスが、モバイルまたはセルラー電話、携帯情報端末(PDA)、デスクトップコンピュータなどの固定コンピュータ、ラップトップまたはネットブックコンピュータなどのポータブルコンピュータ、デジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラなどのデジタルイメージングデバイス、およびデジタルビデオレコーダ(DVR)などのオーディオ/ビデオ対応デバイス、iPodまたはポータブルゲームデバイスのうちの1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記制御可能デバイスが、デジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラなどのデジタルイメージングデバイスと、ポータブルデジタルオーディオデバイスと、オーディオスピーカーと、画像/ビデオディスプレイとテレビジョンとデジタルビデオレコーダ(DVR)とポータブルエンターテインメントデバイスとを含むオーディオ/ビデオ対応デバイスとを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記制御デバイスが、情報を提示するための少なくとも1つのディスプレイと、ユーザからの入力を受け付けるための少なくとも1つのインターフェースとを含むオーディオ/ビデオ対応デバイスである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記制御デバイスが前記ローカルエリアネットワーク上の2つ以上の制御可能デバイスを検出したとき、前記制御デバイスが、前記ユーザによる遠隔制御が可能なすべての制御可能デバイスを掲示する遠隔制御選択ユーザインターフェースを表示する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記制御デバイスが前記ローカルエリアネットワーク上の2つ以上の制御可能デバイスを検出したとき、前記制御デバイスが、前記制御デバイスによる遠隔制御が可能なすべての制御可能デバイスを掲示する遠隔制御選択ユーザインターフェースを表示する、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記制御可能デバイスが画像/ビデオ表示デバイスであるとき、前記制御デバイスが、前記制御可能デバイスに関連する前記モニタまたは他のビデオ出力デバイスに、その情報表示を拡張する、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記制御デバイスが、前記制御デバイスから前記制御可能デバイスに関連する1つまたは複数のオーディオ出力デバイスにオーディオデータを送信することによって、そのオーディオ機能を拡張することができる、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記マルチメディアデータが、オーディオデータ、ビデオデータ、グラフィックスデータおよびテキストデータのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
少なくとも1つのプロセッサと、
ローカルエリアネットワーク上でワイヤレス通信するように構成された少なくとも1つのモデムと、
情報を表示するための少なくとも1つのインターフェースおよびユーザからの入力を受け付けるための少なくとも1つのインターフェースと
を備えるモバイルデバイスであって、
前記デバイスが、マルチメディアデータの1つまたは複数の論理チャネルを備えるワイヤレス多重信号を受信し、前記ワイヤレス多重信号を受信することも可能な前記ローカルエリアネットワーク上にある1つまたは複数のマルチメディアデバイスの存在を検出し、前記マルチメディアデバイスに、前記多重信号の1つまたは複数の論理チャネルに同調するように命令することによって、どんなマルチメディアデータを消費すべきかを指示する命令を前記1つまたは複数のマルチメディアデバイスのうちの少なくとも1つに発行するように構成された、モバイルデバイス。
【請求項15】
前記モバイルデバイスが、マルチメディアデータを表す、前記多重信号内に含まれている前記1つまたは複数の論理チャネルを判断するために前記多重信号をパースするようにさらに構成された、請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項16】
前記モバイルデバイスが、前記マルチメディアデータについてのインデックス情報を含んでいる前記多重信号の1つまたは複数の論理チャネルに同調することよって、マルチメディアデータを表す、前記多重信号内に含まれている前記1つまたは複数の論理チャネルを判断するようにさらに構成された、請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項17】
前記モバイルデバイスが、前記多重信号の他の論理チャネル中に含まれている前記マルチメディアデータについてのインデックス情報を得るためにネットワーク上のデバイスに同調することによって前記マルチメディアデータを表す前記多重信号内に含まれている前記1つまたは複数の論理チャネルを判断するようにさらに構成された、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記モバイルデバイスが、モバイルまたはセルラー電話と、携帯情報端末(PDA)と、ラップトップまたはネットブックコンピュータなどのポータブルコンピュータと、デジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラなどのデジタルイメージングデバイスと、iPodまたはポータブルゲームデバイスなどのオーディオ/ビデオ対応デバイスとのうちの1つを備える、請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項19】
前記モバイルデバイスは、前記モバイルデバイスが前記ローカルエリアネットワーク上の1つまたは複数のマルチメディアデバイスを検出したとき、前記ユーザによる遠隔制御が可能な前記ローカルエリアネットワーク上のすべてのマルチメディアデバイスを掲示するマルチメディアデバイス選択ユーザインターフェースを表示するようにさらに構成された、請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項20】
前記モバイルデバイスが、前記モバイルデバイスから命令を受信する前記マルチメディアデバイスに関連するモニタまたは他のビデオ出力デバイスに、その情報表示を拡張するようにさらに構成された、請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項21】
前記モバイルデバイスが、オーディオデータを再生するように構成され、前記モバイルデバイスから命令を受信する前記マルチメディアデバイスの一部を構成する1つまたは複数のオーディオ出力デバイスに前記モバイルデバイスからオーディオデータを送信することによって、そのオーディオ再生機能を拡張するようにさらに構成された、請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項22】
前記マルチメディアデータが、オーディオデータ、ビデオデータ、グラフィックスデータおよびテキストデータのうちの少なくとも1つを備える、請求項14に記載のモバイルデバイス。
【請求項23】
ローカルエリアネットワーク上の1つまたは複数のデバイスに配信されているマルチメディアデータの提示を制御するための装置であって、
ネットワーク上の1つまたは複数のソースから発生するマルチメディアデータの1つまたは複数のタイプを表す1つまたは複数の論理チャネルを備える多重信号の少なくとも一部分を受信するための手段と、
前記多重信号内に含まれている前記1つまたは複数の論理チャネルを判断するための手段と、
前記ローカルエリアネットワーク上にあり、前記多重信号の少なくとも一部分を受信することが可能な制御可能デバイスの存在を検出するための手段と、
前記多重信号の前記論理チャネルのうちの1つまたは複数に関連する特定のタイプのマルチメディアデータをユーザに提示するように前記制御可能デバイスに命令する命令を前記制御可能デバイスに送信するための手段と
を備える装置。
【請求項24】
前記多重信号内に含まれている前記1つまたは複数の論理チャネルを判断するための前記手段が、前記多重信号をパースすることを備える、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記多重信号内に含まれている前記1つまたは複数の論理チャネルを判断するための前記手段が、前記多重信号の他の論理チャネル中に含まれている前記マルチメディアデータについてのインデックス情報を含んでいる前記多重信号の1つまたは複数の論理チャネルに同調することを備える、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記多重信号内に含まれている前記1つまたは複数の論理チャネルを判断するための前記手段が、前記多重信号の他の論理チャネル中に含まれている前記マルチメディアデータについてのインデックス情報をネットワーク上のデバイスから得ることを備える、請求項23に記載の装置。
【請求項27】
前記装置が、モバイルまたはセルラー電話、携帯情報端末(PDA)、デスクトップコンピュータなどの固定コンピュータ、ラップトップまたはネットブックコンピュータなどのポータブルコンピュータ、デジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラなどのデジタルイメージングデバイス、およびデジタルビデオレコーダ(DVR)などのオーディオ/ビデオ対応デバイス、iPodまたはポータブルゲームデバイスのうちの1つである、請求項23に記載の装置。
【請求項28】
ビジュアルおよびオーディオ情報をユーザに提示し、前記ユーザから入力を受け付けるための手段をさらに備える、請求項23に記載の装置。
【請求項29】
前記多重信号の少なくとも一部分を受信することが可能な、前記ローカルエリアネットワーク上の2つ以上の制御可能デバイスを前記装置が検出したとき、デバイス選択ユーザインターフェースを表示するための手段をさらに備え、前記デバイス選択ユーザインターフェースが、前記装置による遠隔制御が可能なすべての前記制御可能デバイスをユーザに提示する、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記制御可能デバイスに関連するモニタまたは他のビデオ出力デバイス上に前記ビジュアル情報の少なくとも一部分を表示することによって、ビジュアル情報の前記提示を拡張するための手段をさらに備える、請求項28に記載の装置。
【請求項31】
前記制御可能デバイスの一部を構成する1つまたは複数のオーディオ出力デバイス上で前記オーディオ情報の少なくとも一部分を再生することによって、オーディオ情報の前記提示を拡張するための手段をさらに備える、請求項28に記載の装置。
【請求項32】
前記マルチメディアデータが、オーディオデータ、ビデオデータ、グラフィックスデータおよびテキストデータのうちの少なくとも1つを備える、請求項23に記載の装置。
【請求項33】
デバイス上のマルチメディアデータの提示を制御するためのシステムであって、
ネットワーク上の1つまたは複数のソースから発生するマルチメディアデータの1つまたは複数のタイプを表す1つまたは複数の論理チャネルを備える多重信号の少なくとも一部分を受信するワイヤレス制御装置と、
前記デバイスとインターフェースし、前記デバイスが、前記多重信号の少なくとも一部分を受信し、前記論理チャネルのうちの少なくとも1つに同調し、それらの論理チャネル内に含まれる前記マルチメディアデータを処理することを可能にするアダプタと
を備え、
前記ワイヤレス制御装置が、前記デバイスに、前記多重信号の1つまたは複数の指定された論理チャネルに同調させる命令と、前記1つまたは複数の指定された論理チャネルに関連する特定のタイプのマルチメディアデータをユーザに提示させる命令とを前記アダプタに送信するように構成された、システム。
【請求項34】
前記アダプタが製造時に前記デバイスに組み込まれる、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
前記アダプタが、前記デバイス上の1つまたは複数の入力ポートによって前記デバイスとインターフェースするアフターマーケットアドオンである、請求項33に記載のシステム。
【請求項36】
前記アダプタが、USBポート、ファイアワイヤポート、またはHDMIポートによって前記デバイスとインターフェースする、請求項35に記載のシステム。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−500531(P2012−500531A)
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523152(P2011−523152)
【出願日】平成21年8月12日(2009.8.12)
【国際出願番号】PCT/US2009/053622
【国際公開番号】WO2010/019720
【国際公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】