ローカルIPアクセススキーム
1つ以上のローカルサービスへのアクセスを容易にするために、ローカルIPアクセスをワイヤレスネットワーク中で提供する。いくつかの構成において、異なるIPインターフェースが、異なるサービス(例えば、ローカルサービスおよびオペレータネットワークサービス)にアクセスするために使用される。パケットの宛先をIPインターフェースにマッピングするリストを用いて、所定のパケットを送るのにどのIPインターフェースを使用すべきであるかを決定してもよい。いくつかの構成において、アクセスポイントは、アクセス端末に対してプロキシ機能(例えば、プロキシARP機能)を提供する。いくつかの構成において、アクセスポイントは、アクセス端末に対してエージェント機能(例えば、DHCP機能)を提供する。NAT動作をアクセスポイントにおいて実行して、アクセス端末がローカルサービスにアクセスすることを可能にしてもよい。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本出願は、2008年4月24日に出願され、代理人ドケット第081435P1号が割り当てられ、その開示が参照によりここに組み込まれている、共同所有された米国仮特許出願第61/047,700号の利益と、それに対する優先権を主張する。
【分野】
【0002】
本出願は一般に、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、排他的ではないが、ローカルアクセスを可能にすることに関する。
【導入】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、複数のユーザに対して、さまざまなタイプの通信(例えば、音声、データ、マルチメディアサービスなど)を提供するために広く展開されている。高レートおよびマルチメディアデータのサービスに対する需要が急速に拡大するにつれて、向上した性能により、効率的で、ロバストな通信システムを実現する課題が存在する。
【0004】
従来の移動電話機ネットワーク基地局を補うために、小さいカバレッジの基地局が、よりロバストな屋内のワイヤレスカバレッジを移動ユニットに提供するように配備される(例えば、ユーザの自宅にインストールされる)かもしれない。そのような小さいカバレッジの基地局は一般に、アクセスポイント基地局、ホームノードB、フェムトアクセスポイント、またはフェムトセルとして知られている。通常、そのような小さいカバレッジの基地局は、DSLルータまたはケーブルモデムによって、インターネットおよび移動オペレータネットワークに接続される。
【0005】
いくつかのケースにおいて、1つ以上のローカルサービスが、小さいカバレッジの基地局と同じ場所で展開されるかもしれない。例えば、ユーザは、ローカルコンピュータ、ローカルプリンタ、サーバおよび他のコンポーネントをサポートするホームネットワークを有していてもよい。そのようなケースにおいて、小さいカバレッジの基地局によって、これらのローカルサービスへのアクセスを提供することが望まれるかもしれない。例えば、ユーザが自宅にいるとき、ユーザは、彼の、または彼女のセル電話機を使用してローカルプリンタにアクセスすることを望むかもしれない。したがって、ローカルサービスにアクセスするための、効率的で効果的な方法に対する必要性が存在する。
【概要】
【0006】
本開示の例示的な観点の概要を以下で述べる。ここでの用語、観点に対するいかなる参照も、本開示の1つ以上の観点を参照してもよいことを理解すべきである。
【0007】
いくつかの観点において、本開示は、ローカルサービスおよびオペレータネットワークサービスへのアクセスを容易にすることに関する。例えば、アクセス端末が所定のアクセスポイントにより担当されるとき、(ローカルブレイクアウトとしても知られている)ローカルIPアクセスを使用して、アクセス端末が1つ以上のローカルサービスにアクセスすることを可能にしてもよい。さらに、このアクセスポイントにおいて、オペレータネットワークへのアクセスをアクセス端末に提供してもよい。
【0008】
いくつかの観点において、本開示は、異なるサービスに対して、異なるインターネットプロトコル(“IP”)インターフェースを使用することに関する。例えば、アクセス端末は、1つのIPインターフェースを使用して、ローカルサービスにアクセスしてもよく、別のIPインターフェースを使用して、オペレータネットワークサービスにアクセスしてもよい。
【0009】
いくつかの観点において、本開示は、パケットの宛先をIPインターフェースにマッピングするリストを提供することに関する。アクセス端末はリストを使用して、所定のパケットを送るのにどのIPインターフェースを使用すべきであるかを決定してもよい。いくつかの観点において、そのようなリストは、アクセス端末に対する担当アクセスポイントにより提供されてもよい。
【0010】
いくつかの観点において、本開示は、アクセス端末に対するプロキシとして動作するアクセスポイントに関する。例えば、アクセスポイントは、アクセス端末に割り当てられているローカルIPアドレスに対して送られたパケットを遮断してもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイントは、遮断したパケットをアクセス端末にルーティングしてもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイントは、アクセス端末に代わって、プロキシアドレス解決プロトコル(“ARP”)機能を実行する。例えば、アクセスポイントは、アクセス端末に割り当てられているローカルネットワークIPアドレスに向けられたARPメッセージを遮断して、アクセスポイントのMACアドレスによりメッセージに応答してもよい。
【0011】
いくつかの観点において、本開示は、ローカルIPアドレスを取得して、ローカルIPアドレスをアクセス端末に割り当てるエージェント機能を提供するアクセスポイントに関する。例えば、アクセスポイントは、アクセス端末がローカルサービスにアクセスすることを可能にするために、アクセス端末に対するローカルネットワークIPアドレスを獲得してもよい。いくつかの構成において、このエージェント機能は、ダイナミックホスト制御プロトコル(“DHCP”)機能を備えていてもよい。
【0012】
いくつかの観点において、本開示は、アクセスポイントにおいてネットワークアドレス変換(“NAT”)を実行することに関する。例えば、アクセスポイントは、アクセス端末により送られたパケットに対するオペレータネットワーク(例えば、パブリック)発信元IPアドレスを、ローカル(例えば、プライベート)発信元IPアドレスに変換して、アクセス端末がローカルサービスにアクセスすることを可能にしてもよい。
【0013】
いくつかの観点において、本開示は、パケットの宛先に基づいて、プロトコルトンネルによりアクセス端末からのパケットを送るかどうかを決定するアクセスポイントに関する。例えば、アクセスポイントは、プロトコルトンネルにより、オペレータネットワークによってアクセス可能なノードに宛てられたパケットを送ってもよく、他のパケットを(例えば、ローカルネットワークにより)ローカルノードに送ってもよい。ローカルノードに送られるパケットに対して、いくつかの構成において、アクセスポイントは、プロキシ機能を提供してもよく、それによって、アクセスポイントは、アクセス端末に代わって取得したローカルIPアドレスを、パケット発信元アドレスの代わりに使用する。いくつかの構成において、アクセスポイントは、逆NAT機能を提供してもよく、それによって、アクセスポイントは、パケット発信元アドレスに代わって、そのローカルIPアドレスと、割り当てられているポート番号とを使用する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本開示の、これらの、および他の例示的な観点を、詳細な説明およびそれに続く特許請求の範囲中で、ならびに、添付図面中で説明するであろう。
【0015】
共通の実施にしたがって、図面中で説明したさまざまな特徴は、スケーリングするように描かれていないかもしれない。したがって、さまざまな特徴の寸法は、明瞭にするために、任意に拡大または縮小してもよい。さらに、図面のいくつかは、明瞭にするために簡略化されているかもしれない。したがって、図面は、所定の装置(例えば、デバイス)または方法のコンポーネントのすべてを描写しないかもしれない。最後に、明細書および図全体にわたって同じ特徴を表すために、同じ参照番号を使用してもよい。
【図1】図1は、ローカルIPアクセスをサポートするように構成されている通信システムのいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図2】図2は、複数のIPインターフェースを使用して、ローカルIPアクセスをサポートするように構成されている通信システムのいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図3】図3は、複数のIPインターフェースが用いられるときに、ローカルIPアクセスをセットアップするために実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図4A】図4Aは、複数のIPインターフェースが用いられるときに、パケットを送るアクセス端末に関連して実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図4B】図4Aは、複数のIPインターフェースが用いられるときに、パケットを送るアクセス端末に関連して実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図5】図5は、ローカルノードによりアクセス端末に送られたパケットを取り扱うプロキシ機能に関連して実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図6】図6は、アクセスポイント中のNAT機能を使用して、ローカルIPアクセスをサポートするように構成されている通信システムのいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図7】図7は、NAT機能がアクセスポイント中で提供されるときに、ローカルIPアクセスをセットアップするために実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図8A】図8Aは、NAT機能がアクセスポイント中で提供されるときに、パケットを送るアクセス端末に関連して実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図8B】図8Bは、NAT機能がアクセスポイント中で提供されるときに、パケットを送るアクセス端末に関連して実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図9】図9は、ローカルノードによりアクセス端末に送られたパケットを取り扱うプロキシ機能に関連して実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図10】図10は、ローカルIPアクセスの提供とともに用いてもよいワイヤレスノードのコンポーネントのいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図11】図11は、ワイヤレス通信のためのカバレッジエリアを図示する簡略図である。
【図12】図12は、ワイヤレス通信システムの簡略図である。
【図13】図13は、フェムトセルを含むワイヤレス通信システムの簡略図である。
【図14】図14は、通信コンポーネントのいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図15】図15は、ここで教示するローカルIPアクセスを提供するように構成されている装置のいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図16】図16は、ここで教示するローカルIPアクセスを提供するように構成されている装置のいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図17】図17は、ここで教示するローカルIPアクセスを提供するように構成されている装置のいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図18】図18は、ここで教示するローカルIPアクセスを提供するように構成されている装置のいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【詳細な説明】
【0016】
本開示のさまざまな観点を以下で記述する。ここでの教示は、幅広いさまざまな形態で具体化してもよく、ここで開示されている、何らかの特定の構造、機能、またはその両方は、典型的なものにすぎないことが明らかなはずである。ここでの教示に基づいて、ここで開示した観点は、他の任意の観点から独立して実現してもよく、これらの観点のうちの2つ以上をさまざまな方法で組み合わせもよいことを、当業者は理解するはずである。例えば、ここで示した任意の数の観点を使用して、装置を実現してもよく、または、方法を実施してもよい。さらに、ここで示した観点のうちの1つ以上に加えて、または、それら以外に、他の構造、機能、または、構造および機能を使用して、そのような装置を実現してもよく、または、そのような方法を実施してもよい。さらに、観点は、請求項の少なくとも1つの要素を含んでいてもよい。
【0017】
図1は、例示的な通信システム100(例えば、通信ネットワークの一部)中のいくつかのノードを図示する。説明のために、本開示のさまざまな観点を、互いに通信する、1つ以上のアクセス端末、アクセスポイント、ルータ、およびネットワークという状況において説明する。しかしながら、ここでの教示は、他の用語を使用して参照される、他のタイプの装置または他の類似の装置に適用可能であってもよいことを理解すべきである。例えば、さまざまな構成において、アクセスポイントは、基地局として参照され、または実現されてもよく、アクセス端末は、ユーザ機器などとして参照され、または実現されてもよい。
【0018】
システム100は、1つ以上のアクセス端末に対して1つ以上のサービス(例えば、ネットワークの接続性)を提供するアクセスポイントを含み、1つ以上のアクセス端末は、アクセスポイントのカバレッジエリア内に存在していてもよく、または、アクセスポイントのカバレッジエリアを通過してもよい。図1の複雑さを低減させるために、単一のアクセスポイント102と単一のアクセス端末104とだけを示している。システム100中のアクセスポイントのそれぞれは、(例えば、オペレータネットワーク106により表されるような)1つ以上のコアネットワークノードと通信して、ワイドエリアネットワークの接続性を容易にしてもよい。ネットワークノードは、例えば、1つ以上の無線および/またはコアネットワークエンティティ(例えば、モビリティ管理エンティティ、セッション参照ネットワーク制御装置、ゲートウェイ、ルータ、または、他の何らかの適切なネットワークエンティティ)のような、さまざまな形態をとってもよい。
【0019】
システム100中のノードは、さまざまな手段を用いて、互いに通信してもよい。図1の例において、アクセスポイント102は、通信リンク118により表されるように、ルータ114に接続していてもよく、ルータ114は、通信リンク120により表されるようにインターネット116に接続していてもよく、オペレータネットワーク106は、通信リンク122により表されるようにインターネット116に接続していてもよい。さらに、RF記号124により表されるように、アクセス端末104は、エアインターフェースを介してアクセスポイント102と通信する。
【0020】
これらの通信リンクの使用を通して、アクセス端末104は、システム100中のさまざまな対応ノード(例えば、ノード108、110および112)と通信してもよい。いくつかの観点において、これらの異なる対応ノードは、異なるレベルのサービスに対応していてもよい。
【0021】
例えば、第1のレベルのサービスは、オペレータネットワークによりアクセスされるサービスに関係していてもよい。すなわち、第1のレベルのサービスは、アクセス端末がマクロネットワークに接続されている(例えば、ワイヤレスオペレータネットワーク上のマクロ基地局に接続されている)ときと同様なサービスにアクセス端末がアクセスするのを可能にしてもよい。
【0022】
さらに、第2のレベルのサービスは、オペレータネットワークを経ることなくアクセスされるローカルサービスに関係していてもよい。例えば、アクセス端末がホームネットワークまたは他の何らかのローカルエリアネットワークにあるとき、第2のレベルのサービスは、アクセス端末がいくつかのサービスにアクセスすることを可能にしてもよい。有利にも、オペレータネットワークをバイパスすることにより、待ち時間が改善され、(例えば、オペレータのバックホールからトラフィックをオフロードすることにより)オペレータネットワーク上のリソースが保護され得る。
【0023】
ローカルサービスは、さまざまな形態をとってもよい。いくつかの構成において、ローカルサービスは、ローカルネットワーク上のエンティティにより提供されるサービスに関係していてもよい。例えば、対応ノード110は、アクセスポイント102と同じIPサブネットワーク(例えば、ルータ114により担当されるローカルエリアネットワーク)上に存在するローカルサーバを表わしてもよい。このケースにおいて、ローカルネットワークサービスにアクセスすることは、IPサブネットワーク上の、ローカルプリンタ、ローカルサーバ、ローカルコンピュータ、別のアクセス端末、または、他の何らかのエンティティにアクセスすることを含んでいてもよい。図1において、アクセス端末104と対応ノード110との間のトラフィック(例えば、パケット)フローは、破線126により表されている。線126は、アクセス端末104が、オペレータネットワーク106を経ずに、アクセスポイント102とルータ114とにより(すなわち、リンク124と118とにより)、このローカルサービスにアクセスしてもよいことを図示している。
【0024】
いくつかの構成において、ローカルサービスは、他の何らかのネットワークに接続されているノード(例えば、インターネット116に接続されている対応ノード112)に関係していてもよい。例えば、ルータ114は、インターネットサービスプロバイダ(“ISP”)へのインターネット接続を提供してもよく、アクセス端末104は、このインターネット接続を使用して、ノード112(例えば、ウェブサーバ)により提供されるサービスにアクセスしてもよい。したがって、ローカルIPアクセスの使用を通して、ネットワーク中のいくつかの場所(例えば、ユーザの自宅、雇用者の施設、インターネットホットスポットなど)において、インターネットへのアクセスが、ネットワーク中の異なるアクセス端末に提供されてもよい。(例えば、リンク124、118および120による)アクセス端末104と対応ノード112との間のトラフィックフローは、図1中の破線128により表される。
【0025】
図1の例において、対応ノード108(例えば、別のアクセス端末)へのアクセスは、このノードがオペレータネットワーク106によりアクセスされることから、非ローカルサービスとして定義されてもよい。(例えば、リンク124、118、120および122による)アクセス端末104と対応ノード108との間のトラフィックフローは、点線130により表されている。通常、このトラフィックは、1対の線132により表されるようなプロトコルトンネル(例えば、IPsecトンネル)により、アクセスポイント102とオペレータネットワーク106(例えば、オペレータネットワーク106中のアクセス端末102に対するIPゲートウェイ)との間でルーティングされる。
【0026】
さまざまな構成において、システム100中のノードは、ローカルネットワークに対してプロキシ機能(例えば、プロキシARP機能)を提供することにより、および、ローカルネットワークに対してNAT機能を提供することにより、複数のIPインターフェースの使用を通してローカルIPアクセスを容易にしてもよい。例えば、いくつかの構成において、アクセス端末104およびアクセスポイント102は、それぞれ、複数IPインターフェース処理機能134および136を含んでいてもよく、複数IPインターフェース処理機能134および136は、アクセス端末104が、異なるサービス(例えば、異なるレベルのサービス)にアクセスするために異なるIPインターフェースを使用することを可能にする。ここで、アクセス端末104は、オペレータネットワークサービスにアクセスするために第1のIPインターフェースを使用し、ローカルサービスにアクセスするために第2のIPインターフェースを使用してもよい。いくつかの観点において、これらの異なるIPインターフェースの使用は、アクセスポイント102がパケットを適切な宛先に効率的にルーティングすることを可能にする。例えば、アクセスポイント102は、第1のインターフェースにより、プロトコルトンネルによってオペレータネットワークに送られた何らかのパケットを自動的にルーティングするように構成されていてもよい。逆に、アクセスポイント102は、第2のインターフェースにより、ローカルの宛先に送られた何らかのパケットを自動的にルーティングするように構成されていてもよい。
【0027】
いくつかの構成において、アクセスポイント102は、アクセス端末104に代わってプロキシ動作(例えば、プロキシARP動作)を実行するプロキシ処理機能138を含んでいてもよい。例えば、アクセスポイント102は、アクセス端末104に対するローカルネットワークIPアドレスを取得し、アクセス端末に向けられたパケット(例えば、宛先アドレスとして、アクセス端末のローカルネットワークIPアドレスを有するパケット)を遮断してもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイントは、これらの遮断したパケットをアクセス端末に転送してもよい。遮断されたパケットが、そのローカルIPアドレスに向けられたARPメッセージを含むケースにおいて、アクセスポイント102は、アクセスポイント102のMACアドレスにより、ARPメッセージに応答してもよい。この方法で、ローカルネットワーク上の別のノードが、アクセス端末104へのアクセスを開始してもよい(すなわち、アクセス端末が他のノードに最初に接触することを必要としない)。
【0028】
いくつかの構成において、アクセスポイント102は、アクセス端末104からのパケットに対してNAT動作を選択的に実行するNAT処理機能140を含んでいてもよい。例えば、アクセス端末がローカルサービスにアクセスすることに関連して、パケットを送るとき、アクセスポイント102は、オペレータにより割り当てられているIP発信元アドレスの代わりに、ローカルネットワークIP発信元アドレスを用いるように構成されていてもよい。
【0029】
ここでの教示にしたがって提供される、ローカルIPアクセス関連の機能の、これらのおよび他の観点を、これから、図2ないし10を参照してより詳細に説明する。図2ないし5は、複数のIPインターフェースを用いる構成に関係する。図6ないし9は、ローカルアクセスポイントがNAT機能を含む構成に関係する。図10は、ここで教示するローカルIPアクセス関連の機能を提供するために、(例えば、ここで記述するアクセスポイント102、202および602に対応する)アクセスポイント1002および(ここで記述するアクセス端末104、204および604に対応する)アクセス端末1004のようなノード中で用いられてもよい、いくつかのコンポーネントを描写する。
【0030】
図10において、アクセスポイント1002およびアクセス端末1004は、互いに、および他のノードと通信するために、それぞれのトランシーバ1006および1008を含んでいてもよい。トランシーバ1006は、信号(例えば、メッセージおよびパケット)を送る送信機1010と、信号を受信する受信機1012とを含む。同様に、トランシーバ1008は、信号を送る送信機1014と、信号を受信する受信機1016とを含む。
【0031】
便宜上、図10は、さまざまな構成において、ローカルIPアクセスを容易にするために、アクセスポイント1002およびアクセス端末1004に組み込まれていてもよい、さまざまなコンポーネントを図示する。しかしながら、実際には、所定の構成は、図示されているコンポーネントのうちのいくつかだけを組み込んでいてもよい。さらに、所定のノードが、記述したコンポーネントのうちの1つ以上を含んでいてもよい。例えば、ノードが、複数の周波数上で動作し、および/または、異なる技術により通信することを可能にする複数のトランシーバコンポーネントを、ノードは含んでいてもよい。さらに、記述したコンポーネントは、通信システム中の他のノードに組み込まれていてもよいことを理解すべきである。例えば、システム中の他のノードは、同様の機能を提供するために、アクセスポイント1002およびアクセス端末1004に対して記述したコンポーネントと同様のコンポーネントを含んでいてもよい。図10のコンポーネントは、以下でより詳細に記述する。
【0032】
これから図2を参照すると、この例は、アクセス端末204が(例えば異なるストリームに関係付けられている)異なるIPインターフェースを使用して、オペレータネットワークサービスおよびローカルサービスにアクセスするシステム200を図示する。異なる構成において、異なる数のIPインターフェース(およびストリーム)を使用してもよく、そのようなIPインターフェースにより、異なるタイプのサービスにアクセスしてもよいことを理解すべきである。
【0033】
1対の線218により表されるように、アクセス端末204は、第1のIPインターフェースを使用して、オペレータネットワーク206にパケットを送り、オペレータネットワーク206からパケットを受信する。いくつかの観点において、第1のIPインターフェースは、オペレータネットワークにおいて(例えば、オペレータネットワーク206中の、アクセス端末204に対するパケットデータ担当ノードにおいて)終端されるエアインターフェースストリームに関係付けられている。図1のように、アクセス端末204と対応ノード208との間のトラフィックフローは、点線230により表されている。さらに、このトラフィックは、アクセスポイント202とオペレータネットワーク206との間でプロトコルトンネル232により送られる。ここで、オペレータネットワーク206中のノードと通信するときに、アクセス端末204は、オペレータにより割り当てられているIPアドレスを使用する。
【0034】
1対の線220により表されるように、アクセス端末204は第2のIPインターフェースを使用して、ローカルサービスに関係付けられているパケットを送受信する。いくつかの観点において、第2のIPインターフェースは、アクセスポイント202(例えば、アクセス端末204に対するアクセスノード)において終端されるエアインターフェースストリームに関係付けられている。図2の例は、異なるローカルサービスに関係付けられている、異なるトラフィックフローに対して、第2のIPインターフェースを使用してもよいことを図示する。例えば、(破線228により表される)アクセス端末204および対応ノード212間のトラフィックフローと、(破線226により表される)アクセス端末204および対応ノード210間のトラフィックフローとの両方が、第2のIPインターフェースにより送られる。ここで、他のノードと通信してローカルサービスにアクセスするときに、アクセス端末204は、ローカルルータ214により割り当てられているローカルIPアドレスを使用する。
【0035】
第2のIPインターフェースによるローカルIPアクセスをサポートするために、アクセスポイント202は、ローカルIP領域(例えば、ローカルネットワーク)に対して使用するための、アクセス端末204に対するパケットフィルタをセットアップしてもよい。さらに、アクセスポイント202は、プロキシARP機能のようなプロキシ機能と、ダイナミックホストプロトコル設定(“DHCP”)リレー機能のようなエージェント機能とを提供してもよい。システム200のこれらの観点は、図3ないし5のフローチャートを参照して、より詳細に記述する。
【0036】
便宜上、図3ないし5の動作(あるいは、ここで説明または教示する他の任意の動作)を、特定のコンポーネント(例えば、システム100および/または図10中で描写するシステム1000のコンポーネント)により実行するものとして記述するかもしれない。しかしながら、これらの動作は、他のタイプのコンポーネントにより実行してもよく、異なる数のコンポーネントを使用して実行してもよいことを理解すべきである。また、ここで記述する動作のうちの1つ以上は、所定の構成において用いられなくてもよいことを理解すべきである。
【0037】
図3は、アクセス端末が複数のIPインターフェースを使用して異なるサービスにアクセスすることを可能にする、いくつかの動作を説明する。特に、これらの動作は、IPインターフェースをセットアップすることと、パケットフィルタリング動作に対して使用されるリストを提供することとに関係する。
【0038】
ブロック302により表されるように、何らかの時点で、アクセス端末204は、アクセスポイント202に接続する。例えば、アクセスポイント202は、アクセス端末204に対するホームフェムトノードを備えていてもよい。したがって、アクセス端末204は、アクセス端末204が自宅にあるときはいつでもアクセスポイント202に接続し得る。
【0039】
接続をセットアップすることに関連して、アクセスポイント202およびアクセス端末204が交渉して、両方のノードが複数のIPインターフェースの使用をサポートするかどうかを、および、この接続に対して複数のIPインターフェースを使用するかどうかを決定してもよい。例えば、システム200中のアクセスポイントは、いくつかのアクセス端末(例えば、ホームアクセス端末)だけに対してローカルIPアクセスを提供するように構成されていてもよい。したがって、ローカルサービスへのアクセスを提供する前に、アクセスポイント202は、アクセス端末204がローカルサービスにアクセスする権限
を有するかどうかを確認してもよい。同様に、アクセス端末204が複数のIPインターフェースの確立を試みる前に、アクセス端末204は、アクセスポイント202がローカルIPアクセスを提供するかどうかを決定してもよい。以下の説明において、アクセスポイント202およびアクセス端末204は、複数のIPインターフェースをサポートするものと仮定している。
【0040】
ブロック304により表されるように、オペレータネットワーク206が、アクセス端末204に対してIPアドレスを割り当てる。第1のIPインターフェースによりオペレータネットワークサービスにアクセスするとき、アクセス端末204は、このIPアドレスを使用する。
【0041】
ブロック306により表されるように、アクセスポイント202は、(例えば、図10中で示したようなIPアドレスエージェント1018の動作により)エージェント機能(例えば、DHCPリレー機能)を提供して、アクセス端末204のためのローカルネットワークIPアドレスを取得してもよい。例えば、アクセスポイント202は、ルータ214によりサービスされるローカルエリアネットワーク上で使用すべきIPアドレスを要求するメッセージをローカルルータ214に送ってもよい。アクセスポイント202は、このIPアドレスの記録を維持して、IPアドレスをアクセス端末204に送ってもよい。
【0042】
アクセス端末204が、所定のパケットを送るのに使用すべきIPインターフェースを選択するために使用するパケットフィルタを、アクセスポイント202(例えば、リストプロバイダ1022)はセットアップしてもよい。例えば、ブロック308により表されるように、アクセスポイント202は、異なるパケットの宛先を異なるIPインターフェースにマッピングするリストを提供してもよい。いくつかの観点において、このリストは、オペレータのポリシー、宛先アドレス、宛先サブネット、パケットのプロトコルタイプ、TCPポート、UDPポート、または、これらの項目の何らかの組合せに基づいていてもよい。ブロック310により表されるように、アクセスポイント202(例えば、送信機1010)は、アクセス端末204にリストを送ってもよい。
【0043】
このようなパケットフィルタリストは、さまざまな形態をとってもよい。さらに、パケットの宛先およびIPインターフェースは、リスト中でさまざまな方法により表されてもよい。いくつかの構成において、パケットの宛先は、宛先を示す情報(例えば、完全な宛先アドレス、サブネットアドレス、ポート、プロトコルのタイプ)によりリスト中で示され、IPインターフェースは、IPアドレス(例えば、アクセス端末204のIPアドレス)により示される。例えば、オペレータネットワーク206に対応するサブネットワークアドレスは、第1のIPインターフェースにマッピングしてもよく、ルータ214により担当されるローカルエリアネットワークに対応するサブネットワークアドレスは、第2のIPインターフェースにマッピングしてもよく、対応ノード212に対応するサブネットワークアドレスは、第2のIPインターフェースにマッピングしてもよい、などである。
【0044】
これから、図4Aおよび4Bを参照して、第1および第2のIPインターフェースにより、それぞれ、ネットワークおよびローカルの宛先に対してパケットを送るアクセス端末204とともに実行してもよい、いくつかの動作を、それぞれ記述する。
【0045】
図4Aのブロック402ないし406は、アクセス端末204が無線によってパケットをアクセスポイント202に送ることを実行してもよい動作を説明する。ブロック402により表されるように、何らかの時点で、アクセス端末204は、特定の宛先に送るべきデータを提供する(例えば、発生させる)。さらに、アクセス端末204(例えば、図10のパケットプロセッサ1024)は、データを送るパケットを発生させる。ここで、パケットに対する発信元アドレスは、アクセス端末204(例えば、パケットプロセッサ1024)がアクセスポイント202から受信したローカルIPアドレスである。
【0046】
ブロック404により表されるように、アクセス端末204(例えば、IPインターフェース選択器1026)は、それがアクセスポイント202から受信したパケットフィルタリストを使用して、パケットを送るために使用すべきIPインターフェースを選択する。例えば、アクセス端末204は、パケットに対する宛先(例えば、パケット宛先アドレス)をリスト中のパケット宛先情報(例えば、サブネットワークアドレス)と比較して、パケットに対して使用すべきIPインターフェースを識別してもよい。ここで、特定の宛先に対する一致がリスト中で見出されない場合に使用するために、デフォルトのIPインターフェースが(例えば、オペレータのポリシーに基づいて)規定されていてもよい。
【0047】
ブロック406により表されるように、アクセス端末204(例えば、パケットプロセッサ1024)は、識別されたIPインターフェースによりパケットを送ってもよい。例えば、パケットが第1のIPインターフェースにより送られる場合、アクセス端末204は、オペレータネットワーク206で終端するエアインターフェースストリームにより、パケットを送ってもよい。逆に、パケットが第2のIPインターフェースにより送られる場合、アクセス端末204は、アクセスポイント202で終端するエアインターフェースストリームによりパケットを送ってもよい。ここで、アクセス端末204は、アクセスポイント202とアクセス端末204との間で確立される共通のエアインターフェースを通して(例えば、同じ時間または異なる時間に)異なるタイプのストリームを送ってもよいことを理解すべきである。
【0048】
図4Aおよび4Bのブロック408ないし426は、パケットを適切な宛先に送るために実行してもよい動作を説明する。これらの動作は、ブロック408において、アクセスポイント202(例えば、図10のパケットプロセッサ1028)がアクセス端末204からパケットを受信することで始まる。
【0049】
ブロック410により表されるように、アクセスポイント202(例えば、パケットプロセッサ1028)は、受信したパケットをその宛先に送るための適切なパスを決定する。ここで、アクセスポイント202は、受信したパケットに関係付けられているIPインターフェースに基づいて、パスを識別してもよい。例えば、ブロック412において、アクセスポイント202は、(例えば、パケットが第1のIPインターフェースにより送られた場合)オペレータネットワークへのパスにより、または、(例えば、パケットが第2のIPインターフェースにより送られた場合)ローカルパスにより、パケットを送るべきであるかを決定してもよい。
【0050】
ブロック414により表されるように、オペレータネットワークパスが、ブロック410および412において識別される場合には、アクセスポイント202(例えば、パケットプロセッサ1028)は、オペレータネットワーク206への送信のために、パケットをプロトコルトンネル232にカプセル化する。オペレータネットワーク206は、このストリームに対して終端ポイントを提供し、ネットワークを通して、指定された宛先(例えば、ノード208)にパケットを転送する。このケースにおいて、パケットの発信元アドレスおよび宛先アドレス(例えば、ノード208のIPアドレス)は、パケットがシステム200を通して移動するときに変更されなくてもよい。
【0051】
図4B中のブロック416により表されるように、ローカルパスが、ブロック410および412において識別される場合には、アクセスポイント202(例えば、パケットプロセッサ1028)が、ストリームに対して終端ポイントを提供する。ここで、アクセスポイント202は、パケットの宛先に基づいて、パケットをどこに送るかを決定する(ブロック418および420)。例えば、アクセスポイント202は、パケットの宛先がローカルネットワーク上にあるかどうかを決定してもよい。
【0052】
そうである場合、ブロック422により表されるように、アクセスポイント202(例えば、パケットプロセッサ1028)は、ローカルネットワーク上の適切なノード(例えば、対応ノード210)にパケットを送る。このケースにおいて、アクセスポイント202も、ルータ214も、パケットの発信元アドレス(ローカルアドレス)または宛先アドレス(ローカルアドレス)を変更しない。
【0053】
パケットの宛先がローカルネットワーク上にない(例えば、宛先が、パブリックアドレスを有する対応ノード212である)場合、動作フローは、代わりに、ブロック420からブロック424に進行する。ここで、アクセスポイント202は、(例えば、インターネット216により)指定された宛先に転送するために、パケットをルータ214に送ってもよい。このケースにおいて、ブロック426において、ルータ214は、NAT動作を実行して、アクセス端末204のローカルアドレスから、ルータ214のパブリックアドレスと、割り当てられているポート番号(例えば、60.d.e.f、ポートg)とに、パケットの発信元アドレスを変更してもよい。同様に、パケットが対応ノード212からアクセス端末204に送られるとき、ルータ214はNAT動作を実行して、ルータ214のパブリックアドレスと、割り当てられているポート番号(例えば、60.d.e.f、ポートg)とから、アクセス端末204のローカルアドレスに、パケットの宛先アドレスを変更するだろう。
【0054】
図5は、アクセスポイント202が、アクセス端末204に対して送られたローカルパケットに対して、アクセス端末204に代わって(例えば、図10中で示すようなローカルパケットプロキシ120の動作により)実行してもよい、いくつかのプロキシ動作を説明する。ブロック502により表されるように、アクセスポイント202は、(例えば、上述したように)アクセス端末204に割り当てられているローカルIPアドレスの記録を維持してもよい。ブロック504により表されるように、プロキシ機能に関連して、アクセスポイント202は、ローカルネットワークによりアクセス端末204に向けられた何らかのパケット(例えば、第2のIPインターフェースに向けられたパケット)を遮断する。ブロック506により表されるように、アクセスポイント202は、アクセス端末204に代わって、遮断したパケットを処理する。ブロック506において実行される動作は、遮断されているパケットのタイプに依存してもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイント202は、単に、遮断したパケットをアクセス端末204にルーティングしてもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイント202は、アクセス端末204に代わって、遮断したパケットに応答してもよい。例えば、アクセスポイント202は、プロキシARP機能を提供してもよく、それによって、アクセスポイント202は、アクセス端末204に向けられているARPメッセージを処理する。ここで、ローカルネットワーク上の他のノードは、アクセス端末204に割り当てられているIPアドレスを知っているかもしれないが、アクセス端末204にメッセージを送るために使用すべきMACアドレスを知らないかもしれない。したがって、何らかの時点で、アクセスポイント202は、アクセス端末204のローカルIPアドレスに向けられているARPメッセージを受信してもよい。このケースにおいて、アクセスポイント202は、アクセス端末204にアクセスするためにアクセスポイント202のMACアドレスを使用してもよいことを示すメッセージにより、このARPメッセージに応答してもよい。有利にも、このプロキシARP機能の使用により、ローカルネットワーク中の別のノード(例えば、サーバ)は、アクセス端末204のアクセスを開始してもよい。したがって、図2中で記述するような構成は、アクセス端末により開始される通信と、ローカルネットワーク上のサーバにより開始される通信との両方をサポートしてもよい。
【0055】
上述したように、複数のIPインターフェースの使用を有利に用いて、ローカルIPアクセスを容易にしてもよい。上述の例において、アクセス端末により開始されるローカルアクセスと、サーバにより開始されるローカルアクセスとの両方がサポートされる。さらに、アクセスポイントは、パケットデータ担当ノード(“PDSN”)機能をローカルIPアクセスに提供することを必要としない。例えば、担当アクセスポイントは、ローカルIPアクセス動作に対して、アクセス端末のオペレータネットワークIPアドレス(例えば、マクロアドレス)必要としない。さらに、アクセスポイントは、アドレスパスにおいて何らかのアドレスを修正することを必要としない。また、このスキームは、特定の上位レイヤにより使用されるように限定されない(例えば、それは、UDPまたはTCPポートにより使用するように限定されない)。
【0056】
図6をこれから参照すると、システム600中のアクセスポイント602は、NAT機能を提供して、ローカルIPアクセスを容易にする。このケースにおいて、1つのIPインターフェースと、1つのパブリックIPアドレスとだけが、アクセス端末604に割り当てられている。したがって、1対の線620により表されるように、アクセス端末604は、オペレータネットワークおよびローカルトラフィックに対して、単一のIPインターフェースを使用して、アクセスポイント602にパケットを送り、アクセスポイント602からパケットを受信する。したがって、(破線628により表される)アクセス端末604および対応ノード612間のトラフィックフローと、(破線626により表される)アクセス端末604および対応ノード610間のトラフィックフローと、(点線630により表される)アクセス端末604および対応ノード608間のトラフィックフローは、単一のIPインターフェースにより送られる。上述したように、オペレータネットワークトラフィックは、アクセスポイント602およびオペレータネットワーク606間のプロトコルトンネル632により送られる。
【0057】
アクセス端末604から受信したパケットをルーティングするために、(例えば、図10中で示すNAT制御装置1030により提供されるような)アクセスポイント602のNAT機能は、アクセス端末604に割り当てられているオペレータネットワークIPアドレスを、ローカルルータ614によりアクセス端末604に割り当てられているローカルIPアドレスに変換する。したがって、このケースにおいて、アクセスポイント602は、NAT動作において使用するために、アクセス端末604に割り当てられているIPアドレスの記録を維持する。さらに、アクセスポイント602は、アクセス端末604から受信したパケットを遮断して、調査する。アクセスポイント602は、次に、プロトコルトンネルを通して、オペレータネットワークに当てられている何らかのパケットを送る。代わりに、アクセスポイント602は、ローカルサービスに関係付けられている任意のパケットを終端させて、これらのパケットを適切な宛先に送ってもよい。
【0058】
システム600の追加の観点を、図7ないし9のフローチャートを参照してより詳細に記述する。図7は、例示的なセットアップ動作を説明する。図8Aおよび8Bは、アクセス端末604がパケットを送るときに実行してもよい例示的な動作を説明する。図9は、ローカルパケットがアクセス端末604に送られるときに、アクセスポイント602が実行してもよい例示的なプロキシ動作を説明する。
【0059】
図7のブック702により表されるように、何らかの時点で、アクセス端末604が、アクセスポイント602に接続する。このケースにおいて、アクセス端末604は、すべてのトラフィックに対して単一のIPインターフェースを使用する。さらに、ブロック704により表されるように、オペレータネットワーク606が、アクセス端末604に対してIPアドレスを割り当てる。これらの動作は、ブロック302および304において上述した対応する動作に類似していてもよい。
【0060】
ブロック706により表されるように、アクセスポイント602(例えば、IPアドレスエージェント1018)は、アクセス端末604に対するローカルネットワークIPアドレスを取得してもよい。上述したように、アクセスポイント602は、ルータ614によりサービスされるローカルエリアネットワーク上で使用すべきIPアドレスを要求するメッセージをローカルルータ614に送ってもよい。アクセスポイント602は、NAT動作において使用するために、このIPアドレスの記録を維持してもよい。
【0061】
図8Aのブロック802により表されるように、何らかの時点でアクセスポイント602は、アクセス端末604からパケットを受信する。ここで、パケットの発信元アドレスは、アクセス端末604に割り当てられているオペレータネットワークIPに対応するであろう。
【0062】
ブロック804により表されるように、アクセスポイント602(例えば、NAT制御装置1030)は、それが、受信したパケットに対してNAT動作を実行する必要があるかどうかを決定する。いくつかの構成において、この決定は、パケットの宛先に、オプションとして、オペレータネットワークのポリシーに基づいていてもよい。例えば、ブロック806において、アクセスポイント602は、オペレータネットワーク606へのパスにより、または、ローカルパスにより、パケットを送るべきであるかを、宛先アドレスに基づいて(例えば、宛先IPアドレスのサブネットワークに基づいて)決定してもよい。
【0063】
ブロック808により表されるように、オペレータネットワークパスが、ブロック804および806において識別される場合には、アクセスポイント602は、オペレータネットワーク606への送信のために、パケットをプロトコルトンネル632にカプセル化する。オペレータネットワーク606は次に、ネットワークを通して、指定された宛先(例えば、ノード608)にパケットを転送する。このケースにおいて、パケットの発信元アドレスおよび宛先アドレス(例えば、ノード608のIPアドレス)は、パケットがシステム600を通して移動するときに変更されなくてもよい。
【0064】
図8Bのブロック810により表されるように、ローカルパスがブロック804および806において識別される場合には、アクセスポイント602(例えば、パケットプロセッサ1028)は、パケットを遮断する(例えば、パケットストリームに終端ポイントを提供する)。このケースにおいて、ブロック812において、アクセスポイント602は、NAT動作を実行して、パケットの発信元アドレスを変更する。このNAT動作は、異なる構成において異なる方法で実行してもよい。
【0065】
いくつかの構成において、アクセスポイント602は、プロキシ機能(例えば、プロキシARP機能)を提供し、上述したように、アクセス端末604に対するローカルIPアドレスを取得する。このケースにおいて、アクセスポイント602(例えば、NAT制御装置1030)は、アクセス端末604がパケットに対する発信元アドレスとして、もともと指定したオペレータネットワークIPアドレスの代わりに、取得したIPアドレスを使用する。
【0066】
いくつかの構成において、アクセスポイント602は、“逆NAT”機能を提供する。このケースにおいて、アクセスポイント602(例えば、NAT制御装置1030)は、パケットにおいて、オリジナルの発信元IPアドレスの代わりに、それ自身のIPアドレスと、割り当てられているポート番号とを使用する。
【0067】
アクセスポイント602は、次に、パケットの宛先に基づいて、パケットをどこに送ったらよいかを決定する(ブロック814および816)。例えば、アクセスポイント602は、パケットの宛先がローカルネットワーク上にあるかどうかを決定してもよい。
【0068】
ブロック818により表されるように、宛先がローカルネットワークである場合、アクセスポイント602は、ローカルネットワーク上の適切なノード(例えば、対応ノード610)にパケットを送る。このケースにおいて、先に示したように、アクセスポイント602は、NAT動作を実行して、パケットの発信元アドレス(パブリックアドレス)を変更するだろう。
【0069】
パケットの宛先がローカルネットワーク上にない(例えば、宛先は、パブリックアドレスを有する対応ノード612である)場合、動作フローは、代わりに、ブロック816からブロック820に進行する。ここで、アクセスポイント602は、(例えば、インターネット616により)指定された宛先に転送するために、パケットをルータ614に送ってもよい。このケースにおいて、アクセスポイント602は、NAT動作を実行して、パケットの発信元アドレス(パブリックアドレス)を、ルータ614のプライベートアドレスと、割り当てられているポート番号とに変更するであろう。その後、ルータ614は、NAT動作を実行して、パケットの発信元アドレスを、ルータ614のパブリックアドレスと、割り当てられているポート番号とに変更してもよい(ブロック822)。パケットが対応ノード612からアクセス端末604に送られるとき、相補的な動作を同様に実行してもよい。
【0070】
図9のプロキシ動作をこれから参照すると、ブロック902により表されるように、アクセスポイント602は、ローカルトラフィックに対してアクセス端末604に関係付けられているローカルIPアドレスの記録を維持する。ブロック812において上述したように、いくつかのケースにおいて、アクセスポイント602は、アクセス端末604に対するローカルIPアドレスを取得するが、他のケースにおいて、アクセスポイント602のIPアドレスと、ポート番号とが、アクセス端末604に割り当てられる。
【0071】
ブロック904により表されるように、プロキシ機能に関連して、アクセスポイント602は、ローカルネットワークによりアクセス端末604に向けられた任意のパケットを遮断してもよい。したがって、構成次第で、アクセスポイント602は、アクセス端末604に対して取得されたローカルIPアドレスに等しい宛先アドレスを有するパケットを遮断してもよく、または、アクセスポイント602は、アクセスポイント602のローカルIPアドレスと、アクセス端末604に割り当てられているポート番号とに等しい宛先アドレスを有するパケットを遮断してもよい。
【0072】
ブロック906により表されるように、アクセスポイント602は、アクセス端末604に代わって、遮断したパケットを処理してもよい。ブロック906において実行される動作は、遮断されているパケットのタイプに依存してもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイント602は、遮断したパケットをアクセス端末604に単にルーティングしてもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイント602は、アクセス端末604に代わって、遮断したパケットに応答してもよい。例えば、アクセスポイント602は、プロキシARP機能を提供してもよく、それによって、アクセスポイント602は、上述した方法と同様の方法で、アクセス端末604に向けられているARPメッセージを処理する。
【0073】
上述の記載を考慮して、ローカルIPアクセスを容易にするために、アクセスポイントにおいてNAT機能を有利に用いてもよい。特に、(例えば、複数のIPインターフェースを実現しない)旧来のアクセス端末を、このケースにおいてサポートしてもよい。
【0074】
いくつかの観点において、図6のスキームは、ブロードキャストパケットをサポートしてもよい。例えば、それは、よく知られているメッセージ(例えば、DHCPメッセージ)を除いて、アクセス端末が、他の任意のブロードキャストパケットを決して送らないことを指定してもよい。そのようなケースにおいて、アクセスポイントにおけるPDSN機能は、IPブロードキャストパケット中の任意のDHCPメッセージを処理してもよい。他の任意のブロードキャストパケットが次に、ローカルサブネットワークに送られる。他の対応ノードにより送られたブロードキャストパケットは、アクセスポイントに接続しているアクセス端末に送られるだろう。
【0075】
図7ないし9中で記述した例において、2つのNAT動作が、対応ノード612に宛てられたパケットに対して実行された。これらのNAT動作のうちの1つを削除することが望まれる場合、ルーティング機能を、(例えば、図10中のルータ1032により示されるような)アクセスポイント604において用いてもよい。このケースにおいて、すべてのローカルノードが、アクセスポイントに接続されていてもよい。アクセスポイント中のNAT機能は、次に、ローカルネットワーク上のすべての対応ノードに対してローカルIPアドレスを割り当ててもよい。したがって、ローカルルータは、削除されてもよく、または、ローカルルータは、NAT機能を提供しないように構成されていてもよい。
【0076】
後者のケースにおいて、いかなる対応ノードも、ローカルルータに接続されない。ローカルルータは、アクセスポイントに対して、1つのローカルIPアドレスを提供するだけでもよい。これは、ローカルルータが、オーバーラップしているアドレスをアクセスポイントに割り当てることを防ぐであろう。
【0077】
アクセスポイントが、ローカルサブネットワーク中にある宛先アドレスを有するパケットを受信する場合には、アクセスポイントは、オリジナルのパケット発信元アドレス(例えば、アクセスポイントに割り当てられているオペレータネットワークIPアドレス)を、アクセスポイントがアクセス端末に割り当てたローカルネットワークIPアドレスに変換する。ここで、アクセスポイントは、このローカルネットワークIPアドレスに対してプロキシ機能(例えば、プロキシARP機能)を実行してもよい。
【0078】
アクセスポイントが、(例えば、ポリシーに基づいて)オペレータサブネットワーク中になく、ローカルサブネットワーク中にない宛先アドレスを有するパケットを受信する場合には、アクセスポイントは、単に、パケットをローカルルータに転送してもよい(すなわち、NAT動作を実行しない)。次に、ローカルルータは、単に、ISPにより(例えば、NAT動作を実行することなく)パケットを対応ノードに転送してもよい。このケースにおいて、応答を受信するアクセス端末に対して、アクセス端末は、公にルーティング可能なアドレス(publicly routable address)を使用する。
【0079】
いくつかの構成において、ローカルIPアクセスは、IPポートの転送の使用を通して達成してもよい。ここで、アクセス端末は、(例えば、NAT機能を提供する)ローカルルータ中で実現してもよいポート転送メカニズムを使用して、ローカル領域中のノードと通信してもよい。このケースにおいて、トラフィックは、オペレータネットワークを通過する。例として、発信元アドレスがアクセス端末のローカルIPアドレスであり、(ルータに付加されている対応ノードの)宛先アドレスが、ルータのパブリックアドレスと、割り当てられているポート番号とであるパケットを、アクセス端末は送ってもよい。このパケットは、アクセスポイントからオペレータネットワークに、プロトコルトンネルにより転送される。オペレータネットワークは、パケットをルータに戻すように送り、ルータは、次に、パケットを適切な対応ノードに送る。戻りパケットに対して、発信元アドレスは、対応ノードのローカルIPアドレスであり、宛先アドレスは、アクセス端末のローカルアドレスである。ルータのNAT機能は、発信元アドレスを、ルータのパブリックアドレスと、割り当てられているポート番号とに変更する。ルータはパケットをオペレータネットワークに送り、その結果、オペレータネットワークは、プロトコルトンネルにより、パケットをアクセス端末に送る。
【0080】
上述したように、ここで教示するローカルIPアクセススキームは、マクロカバレッジ(例えば、一般に、マクロセルネットワークまたはワイドエリアネットワーク−WANと呼ばれる3Gネットワークのような、大規模エリアネットワーク)と、より小さいカバレッジ(例えば、一般に、ローカルエリアネットワーク−LANと呼ばれる、住居ベースの、またはビルディングベースのネットワーク環境)とを含む、混在した配備において使用してもよい。ここで、アクセス端末(“AT”)が、そのようなネットワークを通して移動するとき、アクセス端末は、マクロカバレッジを提供するアクセスポイントにより、いくつかの場所において担当されてもよく、一方、アクセス端末は、より小さいエリアカバレッジを提供するアクセスポイントにより、他の場所において担当されてもよい。いくつかの観点において、より小さいエリアカバレッジのノードを使用して、インクリメントな容量増加、ビルディング内のカバレッジ、および異なるサービスを提供してもよく、それらはすべて、よりロバストなユーザ体験を招来する。
【0081】
比較的大きなエリアにわたってカバレッジを提供するノードは、マクロノードと呼ばれてもよく、一方、比較的小さいエリア(例えば、住居)にわたってカバレッジを提供するノードは、フェムトノードと呼ばれてもよい。ここでの教示は、他のタイプのカバレッジエリアに関係付けられているノードに適用可能であってもよいことを理解すべきである。例えば、ピコノードは、マクロエリアよりも小さく、フェムトエリアよりも大きいエリアにわたってカバレッジ(例えば、商業ビル内のカバレッジ)を提供してもよい。さまざまなアプリケーションにおいて、他の用語を使用して、マクロノード、フェムトノード、または、他のアクセスポイントタイプのノードを参照してもよい。例えば、マクロノードは、アクセスノード、基地局、アクセスポイント、eノードB、マクロセルなど、として構成されてもよく、または、そのような用語で呼ばれてもよい。また、フェムトノードは、ホームノードB、ホームeノードB、アクセスポイント基地局、フェムトセルなどとして構成されてもよく、または、そのような用語で呼ばれてもよい。いくつかの構成において、ノードは、1つ以上のセルまたはセクタに関係付けられていてもよい(例えば、それらに分割されていてもよい)。マクロノード、フェムトノード、またはピコノードに関係付けられているセルまたはセクタは、それぞれ、マクロセル、フェムトセル、またはピコセルと呼ばれてもよい。フェムトノードをネットワーク中でどのように配備するかに関する単純化した例を、図11中で提供する。
【0082】
図11は、カバレッジマップ1100の例を図示し、カバレッジマップ1100において、いくつかのトラッキングエリア1102(あるいは、ルーティングエリアまたはロケーションエリア)が規定されており、トラッキングエリア1102のそれぞれは、いくつかのマクロカバレッジエリア1104を含んでいる。ここで、トラッキングエリア1102A、1102Bおよび1102Cに関係付けられているカバレッジのエリアは、幅の広い線で描かれており、マクロカバレッジエリア1104は、六角形により表されている。トラッキングエリア1102はまた、フェムトカバレッジエリア1106を含む。この例において、フェムトカバレッジエリア1106(例えば、フェムトカバレッジエリア1106C)のそれぞれは、マクロカバレッジエリア1104(例えば、マクロカバレッジエリア1104B)内で描写されている。しかしながら、フェムトカバレッジエリア1106は、マクロカバレッジエリア1104の内部または外側に部分的に位置していてもよいことを理解すべきである。また、(示していない)1つ以上のピコカバレッジエリアが、1つ以上のトラッキングエリア1102またはマクロカバレッジエリア1104内で規定されていてもよい。マクロカバレッジエリア内に複数のフェムトカバレッジエリアが存在し、複数のフェムトカバレッジエリアは、その内部にあってもよく、または、隣接するマクロセルとの境界をまたいでいてもよいことを理解すべきである。
【0083】
図12は、例えば、マクロセル1202Aないし1202Gのような複数のセル1202を備えるワイヤレス通信システム1200のいくつかの観点を図示し、各セルは、対応するアクセスポイント1204(例えば、アクセスポイント1204Aないし1204G)によりサービスされている。したがって、マクロセル1202は、図11のマクロカバレッジエリア1104に対応してもよい。図12中で示すように、アクセス端末1206(例えば、アクセス端末1206Aないし1206L)は、ある期間にわたってシステム全体を通してさまざまな場所に分散されていてもよい。例えば、アクセス端末1206がアクティブであるかどうか、および、アクセス端末1206がソフトハンドオフ中であるかどうか次第で、各アクセス端末1206は、定められた時に、フォワードリンク(“FL”)および/またはリバースリンク(“RL)上で、1つ以上のアクセスポイント1204と通信してもよい。ワイヤレス通信システム1200は、大きな地理的領域に対してサービスを提供してもよい。例えば、マクロセル1202Aないし1202Gは、近隣において数ブロックを、または、地方の環境において数平方マイルをカバーしてもよい。
【0084】
図13は、1つ以上のフェムトノードがどのようにネットワーク環境(例えば、システム1200)内に配備されるかを図示するシステム1300の例である。システム1300は、比較的小さいエリアカバレッジネットワーク環境中に(例えば、1以上の、ユーザの住居1330中に)インストールされている複数のフェムトノード1310(例えば、フェムトノード1310Aおよび1310B)を含む。各フェムトノード1310は、(示していない)DSLルータ、ケーブルモデム、ワイヤレスリンク、または、他の接続手段により、ワイドエリアネットワーク1340(例えば、インターネット)および移動オペレータコアネットワーク1350に結合されてもよい。
【0085】
フェムトノード1310の所有者は、例えば、移動オペレータコアネットワーク1350を通して提供される3G移動サービスのような移動サービスに加入していてもよい。さらに、アクセス端末1320は、マクロ環境と、より小さいエリアカバレッジ(例えば、住居)ネットワーク環境との両方において動作可能であってもよい。言い換えれば、アクセス端末1320の現在の位置次第で、アクセス端末1320は、移動オペレータコアネットワーク1350に関係付けられているマクロセルアクセスポイント1360により、または、1組のフェムトノード1310(例えば、対応するユーザ住居1330内に存在するフェムトノード1310Aおよび1310B)のうちのいずれか1つにより、担当されてもよい。例えば、加入者が自宅外にいるとき、彼は、標準的なマクロアクセスポイント(例えば、アクセスポイント1360)により担当されてもよく、加入者が自宅の近くまたはその中にいるとき、彼は、フェムトノード(例えば、ノード1310A)により担当されてもよい。ここで、フェムトノード1310は、旧来のアクセス端末1320と下位互換性があってもよい。
【0086】
ノード(例えば、フェムトノード)は、いくつかの観点において制限されていてもよい。例えば、所定のフェムトノードは、いくつかのアクセス端末に対して、いくつかのサービスを提供するだけでもよい。いわゆる制限されている(または閉じている)アソシエーションを有する配備において、所定のアクセス端末だけが、マクロセル移動ネットワークと、規定されている1組のフェムトノード(例えば、対応するユーザ住居1330内に存在するフェムトノード1310)とにより担当されてもよい。いくつかの構成において、ノードは、少なくとも1つのノードに対して、シグナリング、データアクセス、登録、ページングまたはサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限されていてもよい。
【0087】
いくつかの観点において、(クローズドサブスクライバグループホームノードBと呼ばれてもよい)制限されているフェムトノードは、制限付きで設定された1組のアクセス端末にサービスを提供するフェムトノードである。この設定は、必要に応じて、一時的に、または永久に拡張されてもよい。いくつかの観点において、閉じている加入者グループ(“CSG”)は、アクセス端末の共通のアクセス制御リストを共有する1組のアクセスポイント(例えば、フェムトノード)として規定されてもよい。領域中のすべてのフェムトノード(または、制限されているすべてのフェムトノード)が動作するチャネルは、フェムトチャネルと呼ばれてもよい。
【0088】
したがって、さまざまな関係が、所定のフェムトノードと、所定のアクセス端末との間に存在してもよい。例えば、アクセス端末の見地から、開いたフェムトノードは、制限されていないアソシエーションを有するフェムトノードを指してもよい(例えば、フェムトノードは、任意のアクセス端末へのアクセスを可能にする)。制限されているフェムトノードは、何らかの方法で制限されている(例えば、アソシエーションおよび/または登録に対して制限されている)フェムトノードを指してもよい。ホームフェムトノードは、アクセス端末がアクセスして動作する権限があるフェムトノードを指してもよい(例えば、永久的なアクセスが、規定されている1組の1つ以上のアクセス端末に対して提供される)。ゲストフェムトノードは、アクセス端末が一時的にアクセスまたは動作する権限があるフェムトノードを指してもよい。エイリアンフェムトノードは、おそらく緊急の状況(例えば、911コール)を除いて、アクセス端末がアクセスまたは動作する権限のないフェムトノードを指してもよい。
【0089】
制限されているフェムトノードの見地から、ホームアクセス端末は、制限されているフェムトノードにアクセスする権限があるアクセス端末を指してもよい(例えば、アクセス端末は、フェムトノードへの永久的なアクセスを有する)。ゲストアクセス端末は、(例えば、デッドライン、使用時間、バイト、接続カウント、または他の何らかの基準に基づいて限定されている)制限されているフェムトノードへの一時的なアクセスを有するアクセス端末を指してもよい。エイリアンアクセス端末は、例えば、911コールのような、おそらく緊急の状況を除いて、制限されているフェムトノードにアクセスする許可をもたないアクセス端末(例えば、制限されているフェムトノードに登録する資格または許可をもたないアクセス端末)を指してもよい。
【0090】
便宜上、ここでの開示は、フェムトノードの状況においてさまざまな機能性を記述する。しかしながら、ピコノードが、より大きなカバレッジエリアに対して、同じまたは類似の機能性を提供してもよいことを理解すべきである。例えば、ピコノードは制限されていてもよく、ホームピコノードは、所定のアクセス端末に対して規定されていてもよい、などである。
【0091】
ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレスアクセス端末に対する通信を同時にサポートしてもよい。各端末は、フォワードリンクおよびリバースリンク上での送信により、1つ以上のアクセスポイントと通信してもよい。フォワードリンク(すなわちダウンリンク)は、アクセスポイントから端末への通信リンクを指し、リバースリンク(すなわちアップリンク)は、端末からアクセスポイントへの通信リンクを指す。この通信リンクは、単一入力単一出力システム、複数入力複数出力(“MIMO”)システム、または他の何らかのタイプのシステム)により確立されてもよい。
【0092】
MIMOシステムは、データ送信に対して、複数(NT本)の送信アンテナと、複数(NR本)の受信アンテナとを用いる。NT本の送信アンテナと、NR本の受信アンテナとにより形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも呼ばれるNS個の独立チャネルに分解されてもよい。ここで、NS≦最小値{NT,NR}である。NS個の独立チャネルのそれぞれは、1つの次元に対応する。複数の送信アンテナおよび受信アンテナにより生成される、追加の次元が利用される場合、MIMOシステムは、性能の向上(例えば、より高いスループットおよび/または、より大きな信頼性)を提供してもよい。
【0093】
MIMOシステムは、時分割複信(“TDD”)および周波数分割複信(“FDD”)をサポートしてもよい。TDDシステムにおいて、フォワードリンクおよびリバースリンクの送信は、同じ周波数領域上にあり、それにより、相反原理が、リバースリンクチャネルからフォワードリンクチャネルの推定を可能にする。これにより、複数のアンテナがアクセスポイントにおいて利用可能であるとき、アクセスポイントは、フォワードリンク上で送信ビームフォーミングゲインを抽出することが可能になる。
【0094】
ここでの教示は、少なくとも1つの他のノードと通信するために、さまざまなコンポーネントを用いるノード(例えば、デバイス)に組み込まれてもよい。図14は、ノード間での通信を容易にするために用いてもよい、いくつかの例示的なコンポーネントを描写する。特に、図14は、MIMOシステム1400のワイヤレスデバイス1410(例えば、アクセスポイント)と、ワイヤレスデバイス1450(例えば、アクセス端末)とを図示する。デバイス1410において、多数のデータストリームに対するトラフィックデータが、データ源1412から送信(“TX”)データプロセッサ1414に提供される。
【0095】
いくつかの観点において、各データストリームは、それぞれのアンテナに対して送信される。TXデータプロセッサ1414は、各データストリームに対して選択された特定のコーディングスキームに基づいて、そのデータストリームに対するトラフィックデータをフォーマットし、コード化し、インターリーブして、コード化されたデータを提供する。
【0096】
各データストリームに対するコード化データは、OFDM技術を使用して、パイロットデータと多重化してもよい。パイロットデータは一般に、既知の方法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用されてもよい。各データストリームに対する、多重化パイロットおよびコード化データは、そのデータストリームに対して選択される特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調(例えば、シンボルマッピング)されて、変調シンボルが提供される。各データストリームに対するデータレート、コーディング、および変調は、プロセッサ1430により実行される命令によって決定してもよい。データメモリ1432は、プロセッサ1430またはデバイス1410の他のコンポーネントにより使用される、プログラムコード、データおよび他の情報を記憶してもよい。
【0097】
すべてのデータストリームに対する変調シンボルは、TX MIMOプロセッサ1420に提供され、TX MIMOプロセッサ1420は、(例えば、OFDMに対する)変調シンボルをさらに処理してもよい。TX MIMOプロセッサ1420は、次に、NT個の変調シンボルストリームをNT台のトランシーバ(“XCVR”)1422Aないし1422Tに提供する。いくつかの観点において、TX MIMOプロセッサ1420は、データストリームのシンボルと、シンボルが送信されているアンテナとに対してビームフォーミングの重みを適用する。
【0098】
各トランシーバ1422は、それぞれのシンボルストリームを受け取って、処理して、1つ以上のアナログ信号を提供し、さらにアナログ信号を調整して(例えば、増幅し、フィルタリングし、アップコンバートする)、MIMOチャネルに対して送信に適切な変調信号を提供する。トランシーバ1422Aないし1422TからのNT個の変調信号は、それぞれNT本のアンテナ1424Aないし1424Tから送信される。
【0099】
デバイス1450において、送信された変調信号が、NR本のアンテナ1452Aないし1452Rによって受信され、各アンテナ1452からの受信信号は、それぞれのトランシーバ(“XCVR”)1454Aないし1454Rに提供される。各トランシーバ1454は、それぞれの受信信号を調整し(例えば、フィルタリングし、増幅し、ダウンコンバートする)、調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにサンプルを処理して、対応する“受信”シンボルストリームを提供する。
【0100】
受信(“RX”)データプロセッサ1460は、NR台のトランシーバ1454からNR個の受信シンボルストリームを受け取り、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、NT個の“検出された”シンボルストリームを提供する。RXデータプロセッサ1460は、各検出されたシンボルストリームを復調し、デインターリーブし、デコードして、データストリームに対するトラフィックデータを回復する。RXデータプロセッサ1460による処理は、デバイス1410におけるTX MIMOプロセッサ1420およびTXデータプロセッサ1414により実行される処理と相補関係にある。
【0101】
プロセッサ1470は、(以下で説明するように)どのプリコーディング行列を使用するかを定期的に決定する。プロセッサ1470は、行列インデックス部分とランク値部分とを備えるリバースリンクメッセージを構築する。データメモリ1472は、プロセッサ1470またはデバイス1450の他のコンポーネントにより使用される、プログラムコード、データおよび他の情報を記憶してもよい。
【0102】
リバースリンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関するさまざまなタイプの情報を含んでもよい。リバースリンクメッセージは、データ源1436から多数のデータストリームに対するトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ1438によって処理され、変調器1480によって変調され、トランシーバ1454Aないし1454Rによって調整され、デバイス1410対して戻すように送信される。
【0103】
デバイス1410において、デバイス1450からの変調信号は、アンテナ1424によって受信され、トランシーバ1422によって調整され、復調器(“DEMOD”)1440によって復調され、RXデータプロセッサ1442によって処理されて、デバイス1450により送信されたリバースリンクメッセージが抽出される。プロセッサ1430は、ビームフォーミングの重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定し、次に、抽出されたメッセージを処理する。
【0104】
図14はまた、通信コンポーネントが、ここで教示したローカルIPアクセス関連動作を実行する1つ以上のコンポーネントを含んでいてもよいことを図示する。例えば、アクセス制御コンポーネント1490は、プロセッサ1430および/またはデバイス1410の他のコンポーネントと協同して、ここで教示する別のデバイス(例えば、デバイス1450)に/から信号を送信/受信してもよい。同様に、アクセス制御コンポーネント1492は、プロセッサ1470および/またはデバイス1450の他のコンポーネントと協同して、別のデバイス(例えば、デバイス1410)に/から信号を送信/受信してもよい。各デバイス1410および1450に対して、記述したコンポーネントのうちの2つ以上の機能は、単一のコンポーネントにより提供されてもよいことを理解すべきである。例えば、単一の処理コンポーネントが、アクセス制御コンポーネント1490およびプロセッサ1430の機能を提供してもよく、単一の処理コンポーネントは、アクセス制御コンポーネント1492およびプロセッサ1470の機能を提供してもよい。
【0105】
ここでの教示は、さまざまなタイプの通信システムおよび/またはシステムコンポーネントに組み込まれてもよい。いくつかの観点において、ここでの教示は、利用可能なシステムリソースを共有することにより(例えば、帯域幅、送信電力、コーディング、インターリービングなどのうちの1つ以上を指定することにより)複数のユーザとの通信をサポートできる多元接続システム中で用いられてもよい。例えば、ここでの教示を、以下の技術のいずれか1つまたは組み合わせに適用してもよい:コード分割多元接続(“CDMA”)システム、複数搬送波CDMA(“MCCDMA”)、広帯域CDMA(“W−CDMA”)、高速パケットアクセス(“HSPA”、“HSPA+”)システム、時分割多元接続(“TDMA”)システム、周波数分割多元接続(“FDMA”)システム、単一搬送波FDMA(“SC−FDMA”)システム、直交周波数分割多元接続(“OFDMA”)システム、または他の多元接続技術。ここでの教示を用いるワイヤレス通信システムは、IS−95、cdma2000、IS−856、W−CDMA、TDSCDMA、および他の標準規格のような、1つ以上の標準規格を実現するように設計されていてもよい。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(“UTRA”)や、cdma2000や、他の何らかの技術のような無線技術を実現してもよい。UTRAは、W−CDMAと、低チップレート(“LCR”)とを含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856の標準規格をカバーする。TDMAネットワークは、移動体通信用グローバルシステム(“GSM”(登録商標))のような無線技術を実現してもよい。OFDMAネットワークは、進化型UTRA(“E−UTRA”)や、IEEE802.11や、IEEE802.16や、IEEE802.20や、フラッシュ−OFDM(登録商標)などのような無線技術を実現してもよい。UTRA、E−UTRAおよびGSMは、ユニバーサル移動体電気通信システム(“UMTS”)の一部である。ここでの教示は、3GPPロングタームエボリューション(“LTE”)システム、ウルトラモバイルブロードバンド(“UMB”)システム、および他のタイプのシステムにおいて実現してもよい。LTEは、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。本開示のいくつかの観点は、3GPPの用語を使用して説明されているかもしれないが、ここでの教示を、3GPP(Re199、Re15、Re16、Re17)技術に対してだけでなく、3GPP2(IxRTT、1xEV−DORe1O、RevA、RevB)技術および他の技術に対しても適用してもよいことを理解すべきである。
【0106】
ここでの教示は、さまざまな装置(例えば、ノード)に組み込まれてもよい(例えば、さまざまな装置内で実現されてもよく、または、さまざまな装置により実行されてもよい)。いくつかの観点において、ここでの教示にしたがって実現されるノード(例えば、ワイヤレスノード)は、アクセスポイントまたはアクセス端末を備えていてもよい。
【0107】
例えば、アクセス端末は、ユーザ機器、加入者局、加入者ユニット、移動局、移動、移動ノード、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、または、他の何らかの用語を備えていてもよく、そのようなものとして実現されてもよく、または、そのようなものとして知られていてもよい。いくつかの構成において、アクセス端末は、セルラ電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(“SIP”)電話機、ワイヤレスローカルループ(“WLL”)局、パーソナルデジタルアシスタント(“PDA”)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続される他の何らかの適切な処理デバイスを備えていてもよい。したがって、ここで教示される1つ以上の観点は、電話機(例えば、セルラ電話機またはスマート電話機)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブル計算デバイス(例えば、パーソナルデータアシスタント)、エンターテイメントデバイス(例えば、音楽デバイス、ビデオデバイス、または衛星ラジオ)、グローバルポジショニングシステムデバイス、あるいは、ワイヤレス媒体により通信するように構成されている他の何らかの適切なデバイス、に組み込まれていてもよい。
【0108】
アクセスポイントは、ノードB、eノードB、無線ネットワーク制御装置(“RNC”)、基地局(“BS”)、eBS、無線基地局(“RBS”)、基地局制御装置(“BSC”)、基地トランシーバ局(“BTS”)、トランシーバ機能(“TF”)、無線トランシーバ、無線ルータ、基本サービスセット(“BSS”)、拡張サービスセット(“ESS”)、または他の何らかの同様の用語、を備えていてもよく、そのようなものとして実現されてもよく、または、そのようなものとして知られていてもよい。
【0109】
いくつかの観点において、ノード(例えば、アクセスポイント)は、通信システムに対するアクセスノードを備えていてもよい。そのようなアクセスノードは、例えば、ネットワーク(例えば、インターネットまたはセルラネットワークのようなワイドエリアネットワーク)へのワイヤードまたはワイヤレス通信リンクにより、ネットワークに対する、またはネットワークへの接続性を提供してもよい。したがって、アクセスノードは、別のノード(例えば、アクセス端末)がネットワークまたは他の何らかの機能にアクセスすることを可能にしてもよい。さらに、ノードのうちの1つまたは両方は、持ち運びできるものであってもよく、または、いくつかのケースにおいて、相対的に持ち運びできないものであってもよいことを理解すべきである。
【0110】
さらに、ワイヤレスノードは、ワイヤレスでない方法で(例えば、ワイヤード接続により)情報を送信および/または受信することが可能であってもよいことを理解すべきである。したがって、ここで記述する受信機および送信機は、非ワイヤレス媒体により通信するための、適切な通信インターフェースコンポーネント(例えば、電気または光のインターフェースコンポーネント)を含んでいてもよい。
【0111】
ワイヤレスノードは、任意の適切なワイヤレス通信技術に基づいているか、または、そのような通信技術をサポートする、1つ以上のワイヤレス通信リンクにより通信してもよい。例えば、いくつかの観点において、ワイヤレスノードは、ネットワークに関連していてもよい。いくつかの観点において、ネットワークは、ローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークを備えていてもよい。ワイヤレスデバイスは、ここで記述したような、さまざまなワイヤレス通信技術、プロトコル、または標準規格(例えば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、Wi−Fiなど)のうちの1つ以上を、サポートしてもよく、または、さもなければ、使用してもよい。同様に、ワイヤレスノードは、さまざまな対応する変調または多重化スキームのうちの1つ以上を、サポートしてもよく、または、さもなければ、使用してもよい。したがって、ワイヤレスノードは、上述の、または、他のワイヤレス通信技術を使用して、1つ以上のワイヤレス通信リンクを確立して、そのようなワイヤレス通信リンクにより通信するための、適切なコンポーネント(例えば、エアインターフェース)を含んでいてもよい。例えば、ワイヤレスノードは、関連する送信機および受信機コンポーネントを有するワイヤレストランシーバを備えていてもよく、関連する送信機および受信機コンポーネントは、ワイヤレス媒体にわたって通信を容易にする、さまざまなコンポーネント(例えば、信号発生器および信号プロセッサ)を含んでいてもよい。
【0112】
いくつかの観点において、(例えば、添付図面のうちの1つ以上に関して)ここで記述する機能は、特許請求の範囲中で同様に示されている“〜する手段”機能に対応していてもよい。図15ないし18を参照すると、装置1500、1600、1700および1800が、一連の相互関係のある機能モジュールとして表されている。ここで、IPインターフェース選択モジュール1502は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したIPインターフェース識別器に対応していてもよい。パケット送信モジュール1504は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したパケットプロセッサに対応していてもよい。リスト提供モジュール1602は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したリストプロバイダに対応していてもよい。リスト送信モジュール1604は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述した送信機に対応していてもよい。パケット処理モジュール1606は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したパケットプロセッサに対応していてもよい。IPアドレス制御モジュール1608は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したIPアドレスエージェントに対応していてもよい。パケット受信モジュール1702は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したパケットプロセッサに対応していてもよい。ローカルパケットプロキシモジュール1704は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したローカルパケットプロキシに対応していてもよい。IPアドレスエージェントモジュール1706は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したIPアドレスエージェントに対応していてもよい。パケット受信モジュール1802は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したパケットプロセッサに対応していてもよい。NAT決定モジュール1804は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したNAT制御装置に対応していてもよい。
【0113】
図15ないし18のモジュールの機能は、ここでの教示に矛盾しない、さまざまな方法で実現してもよい。いくつかの観点において、これらのモジュールの機能は、1つ以上の電気コンポーネントとして実現してもよい。いくつかの観点において、これらのブロックの機能は、1つ以上のプロセッサコンポーネントを含む処理システムとして実現してもよい。いくつかの観点において、これらのモジュールの機能は、例えば、1つ以上の集積回路(例えば、ASIC)の少なくとも一部を使用して、実現してもよい。ここで記述するように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関連するコンポーネント、または、これらのいくつかの組み合わせを含んでもよい。これらのモジュールの機能はまた、ここで教示した他の何らかの方法で実現してもよい。いくつかの観点において、図15ないし18中の破線ブロックのうちの1つ以上は、オプションである。
【0114】
“第1”、“第2”などのような呼称を使用する、ここでの要素に対する参照は、一般に、それらの要素の量または順序を限定しない。むしろ、これらの呼称は、2以上の要素間を区別する便利な方法として、または、1つの要素の具体例として、ここで使用してもよい。したがって、第1および第2の要素に対する参照は、2つの要素だけがそこで用いられてもよいこと、または、第1の要素が、何らかの方法で第2の要素に優先しなければならないことを意味するものではない。また、特にことわらない限り、1組の要素は、1つ以上の要素を含んでいてもよい。さらに、詳細な説明または特許請求の範囲において使用される形式である“A、BまたはCのうちの少なくとも1つ”の用語は、“AまたはBまたはC、あるいは、これらの任意の組合せ”を意味する。
【0115】
さまざまな異なる技術および技法のいずれかを使用して情報および信号を表わしてもよいことを、当業者は理解するであろう。例えば、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気粒子、光領域または光粒子、あるいはそれらの任意の組み合わせにより、上の記述を通して参照されているデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップを表わしてもよい。
【0116】
電子ハードウェア(例えば、ソースコーディングまたは他の何らかの技術を使用して設計されてもよい、デジタル構成、アナログ構成、あるいは、2つの組合せ)、(便宜上、ここでは、“ソフトウェア”または“ソフトウェアモジュール”と呼ばれるかもしれない)さまざまな形態の、プログラムまたは命令を組み込んでいる設計コード、あるいは両方の組み合わせとして、ここで開示した観点に関して記述したさまざまな実例となる論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路およびアルゴリズムステップを実現してもよいことを、当業者はさらに理解するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明瞭に説明するために、さまざまな実例となるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップをそれらの機能の点から一般的に上述した。このような機能がハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるかどうかは、特定の用途およびシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、各特定の用途に対して、さまざまな方法で、記述した機能を実現するかもしれないが、そのような実現の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈すべきではない。
【0117】
ここで開示した観点に関して記述した、さまざまな実例となる論理ブロック、モジュールおよび回路は、集積回路(“IC”)、アクセス端末またはアクセスポイント内で実現されてもよく、または、それらにより実行されてもよい。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、機械式のコンポーネント、あるいはここで記述した機能を実行するために設計された、これらの任意の組み合わせを備えていてもよく、ICの内部に、ICの外部に、あるいは両方に存在するコードまたは命令を実行してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでもよいが、代わりに、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または状態遷移機械であってもよい。計算デバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、または他の任意のこのような構成として、プロセッサを実現してもよい。
【0118】
開示した任意のプロセスにおける、何らかの特定の順序またはステップの階層は、サンプルのアプローチの例であることが理解される。設計の選択に基づいて、プロセスにおける、特定の順序またはステップの階層は、並べ換えてもよく、本開示の範囲内にとどまることが理解される。付随の方法は、サンプルの順序で、さまざまなステップの要素を表し、表された特定の順序または階層に限定されることを意味するものではない。
【0119】
1つ以上の例示的な実施形態において、記述した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせ中で実現してもよい。ソフトウェアにおいて実現する場合、コンピュータ読み取り可能媒体上に、1つ以上の命令またはコードとして、機能を記憶させてもよく、または機能を送信してもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へコンピュータプログラムの転送を容易にする何らかの媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによりアクセスできる任意の利用可能な媒体であってもよい。一例として、限定ではないが、そのようなコンピュータ読み取り可能媒体は,RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用でき、そして、コンピュータによりアクセスできる他の任意の媒体を備えることができる。さらに、いくつかの接続は、適切に、コンピュータ読み取り可能媒体と呼ばれてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア線、デジタル加入者線(DSL)、または、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバまたは他のリモート情報源から送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア線、DSL、または、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ここで使用されるディスク(Diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、一方、ディスク(disc)は、レーザにより光学的にデータを再生する。上述の組み合わせもまた、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含まれるべきである。コンピュータ読み取り可能媒体は、任意の適切なコンピュータプログラムプロダクトにおいて実現されてもよいことを理解すべきである。
【0120】
いかなる当業者であっても本開示を実施しまたは使用できるように、開示した観点の記述をこれまでに提供している。これらの観点に対してさまざまな修正が当業者に容易に明らかであり、本開示の範囲から逸脱することなく、ここで規定した一般的な原理を、他の観点に適用してもよい。したがって、本開示は、ここで示した観点に限定されるように意図されておらず、ここで開示した原理および新規な特徴に矛盾しない最も広い範囲に一致すべきである。
【優先権の主張】
【0001】
本出願は、2008年4月24日に出願され、代理人ドケット第081435P1号が割り当てられ、その開示が参照によりここに組み込まれている、共同所有された米国仮特許出願第61/047,700号の利益と、それに対する優先権を主張する。
【分野】
【0002】
本出願は一般に、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、排他的ではないが、ローカルアクセスを可能にすることに関する。
【導入】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、複数のユーザに対して、さまざまなタイプの通信(例えば、音声、データ、マルチメディアサービスなど)を提供するために広く展開されている。高レートおよびマルチメディアデータのサービスに対する需要が急速に拡大するにつれて、向上した性能により、効率的で、ロバストな通信システムを実現する課題が存在する。
【0004】
従来の移動電話機ネットワーク基地局を補うために、小さいカバレッジの基地局が、よりロバストな屋内のワイヤレスカバレッジを移動ユニットに提供するように配備される(例えば、ユーザの自宅にインストールされる)かもしれない。そのような小さいカバレッジの基地局は一般に、アクセスポイント基地局、ホームノードB、フェムトアクセスポイント、またはフェムトセルとして知られている。通常、そのような小さいカバレッジの基地局は、DSLルータまたはケーブルモデムによって、インターネットおよび移動オペレータネットワークに接続される。
【0005】
いくつかのケースにおいて、1つ以上のローカルサービスが、小さいカバレッジの基地局と同じ場所で展開されるかもしれない。例えば、ユーザは、ローカルコンピュータ、ローカルプリンタ、サーバおよび他のコンポーネントをサポートするホームネットワークを有していてもよい。そのようなケースにおいて、小さいカバレッジの基地局によって、これらのローカルサービスへのアクセスを提供することが望まれるかもしれない。例えば、ユーザが自宅にいるとき、ユーザは、彼の、または彼女のセル電話機を使用してローカルプリンタにアクセスすることを望むかもしれない。したがって、ローカルサービスにアクセスするための、効率的で効果的な方法に対する必要性が存在する。
【概要】
【0006】
本開示の例示的な観点の概要を以下で述べる。ここでの用語、観点に対するいかなる参照も、本開示の1つ以上の観点を参照してもよいことを理解すべきである。
【0007】
いくつかの観点において、本開示は、ローカルサービスおよびオペレータネットワークサービスへのアクセスを容易にすることに関する。例えば、アクセス端末が所定のアクセスポイントにより担当されるとき、(ローカルブレイクアウトとしても知られている)ローカルIPアクセスを使用して、アクセス端末が1つ以上のローカルサービスにアクセスすることを可能にしてもよい。さらに、このアクセスポイントにおいて、オペレータネットワークへのアクセスをアクセス端末に提供してもよい。
【0008】
いくつかの観点において、本開示は、異なるサービスに対して、異なるインターネットプロトコル(“IP”)インターフェースを使用することに関する。例えば、アクセス端末は、1つのIPインターフェースを使用して、ローカルサービスにアクセスしてもよく、別のIPインターフェースを使用して、オペレータネットワークサービスにアクセスしてもよい。
【0009】
いくつかの観点において、本開示は、パケットの宛先をIPインターフェースにマッピングするリストを提供することに関する。アクセス端末はリストを使用して、所定のパケットを送るのにどのIPインターフェースを使用すべきであるかを決定してもよい。いくつかの観点において、そのようなリストは、アクセス端末に対する担当アクセスポイントにより提供されてもよい。
【0010】
いくつかの観点において、本開示は、アクセス端末に対するプロキシとして動作するアクセスポイントに関する。例えば、アクセスポイントは、アクセス端末に割り当てられているローカルIPアドレスに対して送られたパケットを遮断してもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイントは、遮断したパケットをアクセス端末にルーティングしてもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイントは、アクセス端末に代わって、プロキシアドレス解決プロトコル(“ARP”)機能を実行する。例えば、アクセスポイントは、アクセス端末に割り当てられているローカルネットワークIPアドレスに向けられたARPメッセージを遮断して、アクセスポイントのMACアドレスによりメッセージに応答してもよい。
【0011】
いくつかの観点において、本開示は、ローカルIPアドレスを取得して、ローカルIPアドレスをアクセス端末に割り当てるエージェント機能を提供するアクセスポイントに関する。例えば、アクセスポイントは、アクセス端末がローカルサービスにアクセスすることを可能にするために、アクセス端末に対するローカルネットワークIPアドレスを獲得してもよい。いくつかの構成において、このエージェント機能は、ダイナミックホスト制御プロトコル(“DHCP”)機能を備えていてもよい。
【0012】
いくつかの観点において、本開示は、アクセスポイントにおいてネットワークアドレス変換(“NAT”)を実行することに関する。例えば、アクセスポイントは、アクセス端末により送られたパケットに対するオペレータネットワーク(例えば、パブリック)発信元IPアドレスを、ローカル(例えば、プライベート)発信元IPアドレスに変換して、アクセス端末がローカルサービスにアクセスすることを可能にしてもよい。
【0013】
いくつかの観点において、本開示は、パケットの宛先に基づいて、プロトコルトンネルによりアクセス端末からのパケットを送るかどうかを決定するアクセスポイントに関する。例えば、アクセスポイントは、プロトコルトンネルにより、オペレータネットワークによってアクセス可能なノードに宛てられたパケットを送ってもよく、他のパケットを(例えば、ローカルネットワークにより)ローカルノードに送ってもよい。ローカルノードに送られるパケットに対して、いくつかの構成において、アクセスポイントは、プロキシ機能を提供してもよく、それによって、アクセスポイントは、アクセス端末に代わって取得したローカルIPアドレスを、パケット発信元アドレスの代わりに使用する。いくつかの構成において、アクセスポイントは、逆NAT機能を提供してもよく、それによって、アクセスポイントは、パケット発信元アドレスに代わって、そのローカルIPアドレスと、割り当てられているポート番号とを使用する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本開示の、これらの、および他の例示的な観点を、詳細な説明およびそれに続く特許請求の範囲中で、ならびに、添付図面中で説明するであろう。
【0015】
共通の実施にしたがって、図面中で説明したさまざまな特徴は、スケーリングするように描かれていないかもしれない。したがって、さまざまな特徴の寸法は、明瞭にするために、任意に拡大または縮小してもよい。さらに、図面のいくつかは、明瞭にするために簡略化されているかもしれない。したがって、図面は、所定の装置(例えば、デバイス)または方法のコンポーネントのすべてを描写しないかもしれない。最後に、明細書および図全体にわたって同じ特徴を表すために、同じ参照番号を使用してもよい。
【図1】図1は、ローカルIPアクセスをサポートするように構成されている通信システムのいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図2】図2は、複数のIPインターフェースを使用して、ローカルIPアクセスをサポートするように構成されている通信システムのいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図3】図3は、複数のIPインターフェースが用いられるときに、ローカルIPアクセスをセットアップするために実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図4A】図4Aは、複数のIPインターフェースが用いられるときに、パケットを送るアクセス端末に関連して実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図4B】図4Aは、複数のIPインターフェースが用いられるときに、パケットを送るアクセス端末に関連して実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図5】図5は、ローカルノードによりアクセス端末に送られたパケットを取り扱うプロキシ機能に関連して実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図6】図6は、アクセスポイント中のNAT機能を使用して、ローカルIPアクセスをサポートするように構成されている通信システムのいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図7】図7は、NAT機能がアクセスポイント中で提供されるときに、ローカルIPアクセスをセットアップするために実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図8A】図8Aは、NAT機能がアクセスポイント中で提供されるときに、パケットを送るアクセス端末に関連して実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図8B】図8Bは、NAT機能がアクセスポイント中で提供されるときに、パケットを送るアクセス端末に関連して実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図9】図9は、ローカルノードによりアクセス端末に送られたパケットを取り扱うプロキシ機能に関連して実行してもよい動作のいくつかの例示的な観点のフローチャートである。
【図10】図10は、ローカルIPアクセスの提供とともに用いてもよいワイヤレスノードのコンポーネントのいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図11】図11は、ワイヤレス通信のためのカバレッジエリアを図示する簡略図である。
【図12】図12は、ワイヤレス通信システムの簡略図である。
【図13】図13は、フェムトセルを含むワイヤレス通信システムの簡略図である。
【図14】図14は、通信コンポーネントのいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図15】図15は、ここで教示するローカルIPアクセスを提供するように構成されている装置のいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図16】図16は、ここで教示するローカルIPアクセスを提供するように構成されている装置のいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図17】図17は、ここで教示するローカルIPアクセスを提供するように構成されている装置のいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【図18】図18は、ここで教示するローカルIPアクセスを提供するように構成されている装置のいくつかの例示的な観点の簡略ブロック図である。
【詳細な説明】
【0016】
本開示のさまざまな観点を以下で記述する。ここでの教示は、幅広いさまざまな形態で具体化してもよく、ここで開示されている、何らかの特定の構造、機能、またはその両方は、典型的なものにすぎないことが明らかなはずである。ここでの教示に基づいて、ここで開示した観点は、他の任意の観点から独立して実現してもよく、これらの観点のうちの2つ以上をさまざまな方法で組み合わせもよいことを、当業者は理解するはずである。例えば、ここで示した任意の数の観点を使用して、装置を実現してもよく、または、方法を実施してもよい。さらに、ここで示した観点のうちの1つ以上に加えて、または、それら以外に、他の構造、機能、または、構造および機能を使用して、そのような装置を実現してもよく、または、そのような方法を実施してもよい。さらに、観点は、請求項の少なくとも1つの要素を含んでいてもよい。
【0017】
図1は、例示的な通信システム100(例えば、通信ネットワークの一部)中のいくつかのノードを図示する。説明のために、本開示のさまざまな観点を、互いに通信する、1つ以上のアクセス端末、アクセスポイント、ルータ、およびネットワークという状況において説明する。しかしながら、ここでの教示は、他の用語を使用して参照される、他のタイプの装置または他の類似の装置に適用可能であってもよいことを理解すべきである。例えば、さまざまな構成において、アクセスポイントは、基地局として参照され、または実現されてもよく、アクセス端末は、ユーザ機器などとして参照され、または実現されてもよい。
【0018】
システム100は、1つ以上のアクセス端末に対して1つ以上のサービス(例えば、ネットワークの接続性)を提供するアクセスポイントを含み、1つ以上のアクセス端末は、アクセスポイントのカバレッジエリア内に存在していてもよく、または、アクセスポイントのカバレッジエリアを通過してもよい。図1の複雑さを低減させるために、単一のアクセスポイント102と単一のアクセス端末104とだけを示している。システム100中のアクセスポイントのそれぞれは、(例えば、オペレータネットワーク106により表されるような)1つ以上のコアネットワークノードと通信して、ワイドエリアネットワークの接続性を容易にしてもよい。ネットワークノードは、例えば、1つ以上の無線および/またはコアネットワークエンティティ(例えば、モビリティ管理エンティティ、セッション参照ネットワーク制御装置、ゲートウェイ、ルータ、または、他の何らかの適切なネットワークエンティティ)のような、さまざまな形態をとってもよい。
【0019】
システム100中のノードは、さまざまな手段を用いて、互いに通信してもよい。図1の例において、アクセスポイント102は、通信リンク118により表されるように、ルータ114に接続していてもよく、ルータ114は、通信リンク120により表されるようにインターネット116に接続していてもよく、オペレータネットワーク106は、通信リンク122により表されるようにインターネット116に接続していてもよい。さらに、RF記号124により表されるように、アクセス端末104は、エアインターフェースを介してアクセスポイント102と通信する。
【0020】
これらの通信リンクの使用を通して、アクセス端末104は、システム100中のさまざまな対応ノード(例えば、ノード108、110および112)と通信してもよい。いくつかの観点において、これらの異なる対応ノードは、異なるレベルのサービスに対応していてもよい。
【0021】
例えば、第1のレベルのサービスは、オペレータネットワークによりアクセスされるサービスに関係していてもよい。すなわち、第1のレベルのサービスは、アクセス端末がマクロネットワークに接続されている(例えば、ワイヤレスオペレータネットワーク上のマクロ基地局に接続されている)ときと同様なサービスにアクセス端末がアクセスするのを可能にしてもよい。
【0022】
さらに、第2のレベルのサービスは、オペレータネットワークを経ることなくアクセスされるローカルサービスに関係していてもよい。例えば、アクセス端末がホームネットワークまたは他の何らかのローカルエリアネットワークにあるとき、第2のレベルのサービスは、アクセス端末がいくつかのサービスにアクセスすることを可能にしてもよい。有利にも、オペレータネットワークをバイパスすることにより、待ち時間が改善され、(例えば、オペレータのバックホールからトラフィックをオフロードすることにより)オペレータネットワーク上のリソースが保護され得る。
【0023】
ローカルサービスは、さまざまな形態をとってもよい。いくつかの構成において、ローカルサービスは、ローカルネットワーク上のエンティティにより提供されるサービスに関係していてもよい。例えば、対応ノード110は、アクセスポイント102と同じIPサブネットワーク(例えば、ルータ114により担当されるローカルエリアネットワーク)上に存在するローカルサーバを表わしてもよい。このケースにおいて、ローカルネットワークサービスにアクセスすることは、IPサブネットワーク上の、ローカルプリンタ、ローカルサーバ、ローカルコンピュータ、別のアクセス端末、または、他の何らかのエンティティにアクセスすることを含んでいてもよい。図1において、アクセス端末104と対応ノード110との間のトラフィック(例えば、パケット)フローは、破線126により表されている。線126は、アクセス端末104が、オペレータネットワーク106を経ずに、アクセスポイント102とルータ114とにより(すなわち、リンク124と118とにより)、このローカルサービスにアクセスしてもよいことを図示している。
【0024】
いくつかの構成において、ローカルサービスは、他の何らかのネットワークに接続されているノード(例えば、インターネット116に接続されている対応ノード112)に関係していてもよい。例えば、ルータ114は、インターネットサービスプロバイダ(“ISP”)へのインターネット接続を提供してもよく、アクセス端末104は、このインターネット接続を使用して、ノード112(例えば、ウェブサーバ)により提供されるサービスにアクセスしてもよい。したがって、ローカルIPアクセスの使用を通して、ネットワーク中のいくつかの場所(例えば、ユーザの自宅、雇用者の施設、インターネットホットスポットなど)において、インターネットへのアクセスが、ネットワーク中の異なるアクセス端末に提供されてもよい。(例えば、リンク124、118および120による)アクセス端末104と対応ノード112との間のトラフィックフローは、図1中の破線128により表される。
【0025】
図1の例において、対応ノード108(例えば、別のアクセス端末)へのアクセスは、このノードがオペレータネットワーク106によりアクセスされることから、非ローカルサービスとして定義されてもよい。(例えば、リンク124、118、120および122による)アクセス端末104と対応ノード108との間のトラフィックフローは、点線130により表されている。通常、このトラフィックは、1対の線132により表されるようなプロトコルトンネル(例えば、IPsecトンネル)により、アクセスポイント102とオペレータネットワーク106(例えば、オペレータネットワーク106中のアクセス端末102に対するIPゲートウェイ)との間でルーティングされる。
【0026】
さまざまな構成において、システム100中のノードは、ローカルネットワークに対してプロキシ機能(例えば、プロキシARP機能)を提供することにより、および、ローカルネットワークに対してNAT機能を提供することにより、複数のIPインターフェースの使用を通してローカルIPアクセスを容易にしてもよい。例えば、いくつかの構成において、アクセス端末104およびアクセスポイント102は、それぞれ、複数IPインターフェース処理機能134および136を含んでいてもよく、複数IPインターフェース処理機能134および136は、アクセス端末104が、異なるサービス(例えば、異なるレベルのサービス)にアクセスするために異なるIPインターフェースを使用することを可能にする。ここで、アクセス端末104は、オペレータネットワークサービスにアクセスするために第1のIPインターフェースを使用し、ローカルサービスにアクセスするために第2のIPインターフェースを使用してもよい。いくつかの観点において、これらの異なるIPインターフェースの使用は、アクセスポイント102がパケットを適切な宛先に効率的にルーティングすることを可能にする。例えば、アクセスポイント102は、第1のインターフェースにより、プロトコルトンネルによってオペレータネットワークに送られた何らかのパケットを自動的にルーティングするように構成されていてもよい。逆に、アクセスポイント102は、第2のインターフェースにより、ローカルの宛先に送られた何らかのパケットを自動的にルーティングするように構成されていてもよい。
【0027】
いくつかの構成において、アクセスポイント102は、アクセス端末104に代わってプロキシ動作(例えば、プロキシARP動作)を実行するプロキシ処理機能138を含んでいてもよい。例えば、アクセスポイント102は、アクセス端末104に対するローカルネットワークIPアドレスを取得し、アクセス端末に向けられたパケット(例えば、宛先アドレスとして、アクセス端末のローカルネットワークIPアドレスを有するパケット)を遮断してもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイントは、これらの遮断したパケットをアクセス端末に転送してもよい。遮断されたパケットが、そのローカルIPアドレスに向けられたARPメッセージを含むケースにおいて、アクセスポイント102は、アクセスポイント102のMACアドレスにより、ARPメッセージに応答してもよい。この方法で、ローカルネットワーク上の別のノードが、アクセス端末104へのアクセスを開始してもよい(すなわち、アクセス端末が他のノードに最初に接触することを必要としない)。
【0028】
いくつかの構成において、アクセスポイント102は、アクセス端末104からのパケットに対してNAT動作を選択的に実行するNAT処理機能140を含んでいてもよい。例えば、アクセス端末がローカルサービスにアクセスすることに関連して、パケットを送るとき、アクセスポイント102は、オペレータにより割り当てられているIP発信元アドレスの代わりに、ローカルネットワークIP発信元アドレスを用いるように構成されていてもよい。
【0029】
ここでの教示にしたがって提供される、ローカルIPアクセス関連の機能の、これらのおよび他の観点を、これから、図2ないし10を参照してより詳細に説明する。図2ないし5は、複数のIPインターフェースを用いる構成に関係する。図6ないし9は、ローカルアクセスポイントがNAT機能を含む構成に関係する。図10は、ここで教示するローカルIPアクセス関連の機能を提供するために、(例えば、ここで記述するアクセスポイント102、202および602に対応する)アクセスポイント1002および(ここで記述するアクセス端末104、204および604に対応する)アクセス端末1004のようなノード中で用いられてもよい、いくつかのコンポーネントを描写する。
【0030】
図10において、アクセスポイント1002およびアクセス端末1004は、互いに、および他のノードと通信するために、それぞれのトランシーバ1006および1008を含んでいてもよい。トランシーバ1006は、信号(例えば、メッセージおよびパケット)を送る送信機1010と、信号を受信する受信機1012とを含む。同様に、トランシーバ1008は、信号を送る送信機1014と、信号を受信する受信機1016とを含む。
【0031】
便宜上、図10は、さまざまな構成において、ローカルIPアクセスを容易にするために、アクセスポイント1002およびアクセス端末1004に組み込まれていてもよい、さまざまなコンポーネントを図示する。しかしながら、実際には、所定の構成は、図示されているコンポーネントのうちのいくつかだけを組み込んでいてもよい。さらに、所定のノードが、記述したコンポーネントのうちの1つ以上を含んでいてもよい。例えば、ノードが、複数の周波数上で動作し、および/または、異なる技術により通信することを可能にする複数のトランシーバコンポーネントを、ノードは含んでいてもよい。さらに、記述したコンポーネントは、通信システム中の他のノードに組み込まれていてもよいことを理解すべきである。例えば、システム中の他のノードは、同様の機能を提供するために、アクセスポイント1002およびアクセス端末1004に対して記述したコンポーネントと同様のコンポーネントを含んでいてもよい。図10のコンポーネントは、以下でより詳細に記述する。
【0032】
これから図2を参照すると、この例は、アクセス端末204が(例えば異なるストリームに関係付けられている)異なるIPインターフェースを使用して、オペレータネットワークサービスおよびローカルサービスにアクセスするシステム200を図示する。異なる構成において、異なる数のIPインターフェース(およびストリーム)を使用してもよく、そのようなIPインターフェースにより、異なるタイプのサービスにアクセスしてもよいことを理解すべきである。
【0033】
1対の線218により表されるように、アクセス端末204は、第1のIPインターフェースを使用して、オペレータネットワーク206にパケットを送り、オペレータネットワーク206からパケットを受信する。いくつかの観点において、第1のIPインターフェースは、オペレータネットワークにおいて(例えば、オペレータネットワーク206中の、アクセス端末204に対するパケットデータ担当ノードにおいて)終端されるエアインターフェースストリームに関係付けられている。図1のように、アクセス端末204と対応ノード208との間のトラフィックフローは、点線230により表されている。さらに、このトラフィックは、アクセスポイント202とオペレータネットワーク206との間でプロトコルトンネル232により送られる。ここで、オペレータネットワーク206中のノードと通信するときに、アクセス端末204は、オペレータにより割り当てられているIPアドレスを使用する。
【0034】
1対の線220により表されるように、アクセス端末204は第2のIPインターフェースを使用して、ローカルサービスに関係付けられているパケットを送受信する。いくつかの観点において、第2のIPインターフェースは、アクセスポイント202(例えば、アクセス端末204に対するアクセスノード)において終端されるエアインターフェースストリームに関係付けられている。図2の例は、異なるローカルサービスに関係付けられている、異なるトラフィックフローに対して、第2のIPインターフェースを使用してもよいことを図示する。例えば、(破線228により表される)アクセス端末204および対応ノード212間のトラフィックフローと、(破線226により表される)アクセス端末204および対応ノード210間のトラフィックフローとの両方が、第2のIPインターフェースにより送られる。ここで、他のノードと通信してローカルサービスにアクセスするときに、アクセス端末204は、ローカルルータ214により割り当てられているローカルIPアドレスを使用する。
【0035】
第2のIPインターフェースによるローカルIPアクセスをサポートするために、アクセスポイント202は、ローカルIP領域(例えば、ローカルネットワーク)に対して使用するための、アクセス端末204に対するパケットフィルタをセットアップしてもよい。さらに、アクセスポイント202は、プロキシARP機能のようなプロキシ機能と、ダイナミックホストプロトコル設定(“DHCP”)リレー機能のようなエージェント機能とを提供してもよい。システム200のこれらの観点は、図3ないし5のフローチャートを参照して、より詳細に記述する。
【0036】
便宜上、図3ないし5の動作(あるいは、ここで説明または教示する他の任意の動作)を、特定のコンポーネント(例えば、システム100および/または図10中で描写するシステム1000のコンポーネント)により実行するものとして記述するかもしれない。しかしながら、これらの動作は、他のタイプのコンポーネントにより実行してもよく、異なる数のコンポーネントを使用して実行してもよいことを理解すべきである。また、ここで記述する動作のうちの1つ以上は、所定の構成において用いられなくてもよいことを理解すべきである。
【0037】
図3は、アクセス端末が複数のIPインターフェースを使用して異なるサービスにアクセスすることを可能にする、いくつかの動作を説明する。特に、これらの動作は、IPインターフェースをセットアップすることと、パケットフィルタリング動作に対して使用されるリストを提供することとに関係する。
【0038】
ブロック302により表されるように、何らかの時点で、アクセス端末204は、アクセスポイント202に接続する。例えば、アクセスポイント202は、アクセス端末204に対するホームフェムトノードを備えていてもよい。したがって、アクセス端末204は、アクセス端末204が自宅にあるときはいつでもアクセスポイント202に接続し得る。
【0039】
接続をセットアップすることに関連して、アクセスポイント202およびアクセス端末204が交渉して、両方のノードが複数のIPインターフェースの使用をサポートするかどうかを、および、この接続に対して複数のIPインターフェースを使用するかどうかを決定してもよい。例えば、システム200中のアクセスポイントは、いくつかのアクセス端末(例えば、ホームアクセス端末)だけに対してローカルIPアクセスを提供するように構成されていてもよい。したがって、ローカルサービスへのアクセスを提供する前に、アクセスポイント202は、アクセス端末204がローカルサービスにアクセスする権限
を有するかどうかを確認してもよい。同様に、アクセス端末204が複数のIPインターフェースの確立を試みる前に、アクセス端末204は、アクセスポイント202がローカルIPアクセスを提供するかどうかを決定してもよい。以下の説明において、アクセスポイント202およびアクセス端末204は、複数のIPインターフェースをサポートするものと仮定している。
【0040】
ブロック304により表されるように、オペレータネットワーク206が、アクセス端末204に対してIPアドレスを割り当てる。第1のIPインターフェースによりオペレータネットワークサービスにアクセスするとき、アクセス端末204は、このIPアドレスを使用する。
【0041】
ブロック306により表されるように、アクセスポイント202は、(例えば、図10中で示したようなIPアドレスエージェント1018の動作により)エージェント機能(例えば、DHCPリレー機能)を提供して、アクセス端末204のためのローカルネットワークIPアドレスを取得してもよい。例えば、アクセスポイント202は、ルータ214によりサービスされるローカルエリアネットワーク上で使用すべきIPアドレスを要求するメッセージをローカルルータ214に送ってもよい。アクセスポイント202は、このIPアドレスの記録を維持して、IPアドレスをアクセス端末204に送ってもよい。
【0042】
アクセス端末204が、所定のパケットを送るのに使用すべきIPインターフェースを選択するために使用するパケットフィルタを、アクセスポイント202(例えば、リストプロバイダ1022)はセットアップしてもよい。例えば、ブロック308により表されるように、アクセスポイント202は、異なるパケットの宛先を異なるIPインターフェースにマッピングするリストを提供してもよい。いくつかの観点において、このリストは、オペレータのポリシー、宛先アドレス、宛先サブネット、パケットのプロトコルタイプ、TCPポート、UDPポート、または、これらの項目の何らかの組合せに基づいていてもよい。ブロック310により表されるように、アクセスポイント202(例えば、送信機1010)は、アクセス端末204にリストを送ってもよい。
【0043】
このようなパケットフィルタリストは、さまざまな形態をとってもよい。さらに、パケットの宛先およびIPインターフェースは、リスト中でさまざまな方法により表されてもよい。いくつかの構成において、パケットの宛先は、宛先を示す情報(例えば、完全な宛先アドレス、サブネットアドレス、ポート、プロトコルのタイプ)によりリスト中で示され、IPインターフェースは、IPアドレス(例えば、アクセス端末204のIPアドレス)により示される。例えば、オペレータネットワーク206に対応するサブネットワークアドレスは、第1のIPインターフェースにマッピングしてもよく、ルータ214により担当されるローカルエリアネットワークに対応するサブネットワークアドレスは、第2のIPインターフェースにマッピングしてもよく、対応ノード212に対応するサブネットワークアドレスは、第2のIPインターフェースにマッピングしてもよい、などである。
【0044】
これから、図4Aおよび4Bを参照して、第1および第2のIPインターフェースにより、それぞれ、ネットワークおよびローカルの宛先に対してパケットを送るアクセス端末204とともに実行してもよい、いくつかの動作を、それぞれ記述する。
【0045】
図4Aのブロック402ないし406は、アクセス端末204が無線によってパケットをアクセスポイント202に送ることを実行してもよい動作を説明する。ブロック402により表されるように、何らかの時点で、アクセス端末204は、特定の宛先に送るべきデータを提供する(例えば、発生させる)。さらに、アクセス端末204(例えば、図10のパケットプロセッサ1024)は、データを送るパケットを発生させる。ここで、パケットに対する発信元アドレスは、アクセス端末204(例えば、パケットプロセッサ1024)がアクセスポイント202から受信したローカルIPアドレスである。
【0046】
ブロック404により表されるように、アクセス端末204(例えば、IPインターフェース選択器1026)は、それがアクセスポイント202から受信したパケットフィルタリストを使用して、パケットを送るために使用すべきIPインターフェースを選択する。例えば、アクセス端末204は、パケットに対する宛先(例えば、パケット宛先アドレス)をリスト中のパケット宛先情報(例えば、サブネットワークアドレス)と比較して、パケットに対して使用すべきIPインターフェースを識別してもよい。ここで、特定の宛先に対する一致がリスト中で見出されない場合に使用するために、デフォルトのIPインターフェースが(例えば、オペレータのポリシーに基づいて)規定されていてもよい。
【0047】
ブロック406により表されるように、アクセス端末204(例えば、パケットプロセッサ1024)は、識別されたIPインターフェースによりパケットを送ってもよい。例えば、パケットが第1のIPインターフェースにより送られる場合、アクセス端末204は、オペレータネットワーク206で終端するエアインターフェースストリームにより、パケットを送ってもよい。逆に、パケットが第2のIPインターフェースにより送られる場合、アクセス端末204は、アクセスポイント202で終端するエアインターフェースストリームによりパケットを送ってもよい。ここで、アクセス端末204は、アクセスポイント202とアクセス端末204との間で確立される共通のエアインターフェースを通して(例えば、同じ時間または異なる時間に)異なるタイプのストリームを送ってもよいことを理解すべきである。
【0048】
図4Aおよび4Bのブロック408ないし426は、パケットを適切な宛先に送るために実行してもよい動作を説明する。これらの動作は、ブロック408において、アクセスポイント202(例えば、図10のパケットプロセッサ1028)がアクセス端末204からパケットを受信することで始まる。
【0049】
ブロック410により表されるように、アクセスポイント202(例えば、パケットプロセッサ1028)は、受信したパケットをその宛先に送るための適切なパスを決定する。ここで、アクセスポイント202は、受信したパケットに関係付けられているIPインターフェースに基づいて、パスを識別してもよい。例えば、ブロック412において、アクセスポイント202は、(例えば、パケットが第1のIPインターフェースにより送られた場合)オペレータネットワークへのパスにより、または、(例えば、パケットが第2のIPインターフェースにより送られた場合)ローカルパスにより、パケットを送るべきであるかを決定してもよい。
【0050】
ブロック414により表されるように、オペレータネットワークパスが、ブロック410および412において識別される場合には、アクセスポイント202(例えば、パケットプロセッサ1028)は、オペレータネットワーク206への送信のために、パケットをプロトコルトンネル232にカプセル化する。オペレータネットワーク206は、このストリームに対して終端ポイントを提供し、ネットワークを通して、指定された宛先(例えば、ノード208)にパケットを転送する。このケースにおいて、パケットの発信元アドレスおよび宛先アドレス(例えば、ノード208のIPアドレス)は、パケットがシステム200を通して移動するときに変更されなくてもよい。
【0051】
図4B中のブロック416により表されるように、ローカルパスが、ブロック410および412において識別される場合には、アクセスポイント202(例えば、パケットプロセッサ1028)が、ストリームに対して終端ポイントを提供する。ここで、アクセスポイント202は、パケットの宛先に基づいて、パケットをどこに送るかを決定する(ブロック418および420)。例えば、アクセスポイント202は、パケットの宛先がローカルネットワーク上にあるかどうかを決定してもよい。
【0052】
そうである場合、ブロック422により表されるように、アクセスポイント202(例えば、パケットプロセッサ1028)は、ローカルネットワーク上の適切なノード(例えば、対応ノード210)にパケットを送る。このケースにおいて、アクセスポイント202も、ルータ214も、パケットの発信元アドレス(ローカルアドレス)または宛先アドレス(ローカルアドレス)を変更しない。
【0053】
パケットの宛先がローカルネットワーク上にない(例えば、宛先が、パブリックアドレスを有する対応ノード212である)場合、動作フローは、代わりに、ブロック420からブロック424に進行する。ここで、アクセスポイント202は、(例えば、インターネット216により)指定された宛先に転送するために、パケットをルータ214に送ってもよい。このケースにおいて、ブロック426において、ルータ214は、NAT動作を実行して、アクセス端末204のローカルアドレスから、ルータ214のパブリックアドレスと、割り当てられているポート番号(例えば、60.d.e.f、ポートg)とに、パケットの発信元アドレスを変更してもよい。同様に、パケットが対応ノード212からアクセス端末204に送られるとき、ルータ214はNAT動作を実行して、ルータ214のパブリックアドレスと、割り当てられているポート番号(例えば、60.d.e.f、ポートg)とから、アクセス端末204のローカルアドレスに、パケットの宛先アドレスを変更するだろう。
【0054】
図5は、アクセスポイント202が、アクセス端末204に対して送られたローカルパケットに対して、アクセス端末204に代わって(例えば、図10中で示すようなローカルパケットプロキシ120の動作により)実行してもよい、いくつかのプロキシ動作を説明する。ブロック502により表されるように、アクセスポイント202は、(例えば、上述したように)アクセス端末204に割り当てられているローカルIPアドレスの記録を維持してもよい。ブロック504により表されるように、プロキシ機能に関連して、アクセスポイント202は、ローカルネットワークによりアクセス端末204に向けられた何らかのパケット(例えば、第2のIPインターフェースに向けられたパケット)を遮断する。ブロック506により表されるように、アクセスポイント202は、アクセス端末204に代わって、遮断したパケットを処理する。ブロック506において実行される動作は、遮断されているパケットのタイプに依存してもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイント202は、単に、遮断したパケットをアクセス端末204にルーティングしてもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイント202は、アクセス端末204に代わって、遮断したパケットに応答してもよい。例えば、アクセスポイント202は、プロキシARP機能を提供してもよく、それによって、アクセスポイント202は、アクセス端末204に向けられているARPメッセージを処理する。ここで、ローカルネットワーク上の他のノードは、アクセス端末204に割り当てられているIPアドレスを知っているかもしれないが、アクセス端末204にメッセージを送るために使用すべきMACアドレスを知らないかもしれない。したがって、何らかの時点で、アクセスポイント202は、アクセス端末204のローカルIPアドレスに向けられているARPメッセージを受信してもよい。このケースにおいて、アクセスポイント202は、アクセス端末204にアクセスするためにアクセスポイント202のMACアドレスを使用してもよいことを示すメッセージにより、このARPメッセージに応答してもよい。有利にも、このプロキシARP機能の使用により、ローカルネットワーク中の別のノード(例えば、サーバ)は、アクセス端末204のアクセスを開始してもよい。したがって、図2中で記述するような構成は、アクセス端末により開始される通信と、ローカルネットワーク上のサーバにより開始される通信との両方をサポートしてもよい。
【0055】
上述したように、複数のIPインターフェースの使用を有利に用いて、ローカルIPアクセスを容易にしてもよい。上述の例において、アクセス端末により開始されるローカルアクセスと、サーバにより開始されるローカルアクセスとの両方がサポートされる。さらに、アクセスポイントは、パケットデータ担当ノード(“PDSN”)機能をローカルIPアクセスに提供することを必要としない。例えば、担当アクセスポイントは、ローカルIPアクセス動作に対して、アクセス端末のオペレータネットワークIPアドレス(例えば、マクロアドレス)必要としない。さらに、アクセスポイントは、アドレスパスにおいて何らかのアドレスを修正することを必要としない。また、このスキームは、特定の上位レイヤにより使用されるように限定されない(例えば、それは、UDPまたはTCPポートにより使用するように限定されない)。
【0056】
図6をこれから参照すると、システム600中のアクセスポイント602は、NAT機能を提供して、ローカルIPアクセスを容易にする。このケースにおいて、1つのIPインターフェースと、1つのパブリックIPアドレスとだけが、アクセス端末604に割り当てられている。したがって、1対の線620により表されるように、アクセス端末604は、オペレータネットワークおよびローカルトラフィックに対して、単一のIPインターフェースを使用して、アクセスポイント602にパケットを送り、アクセスポイント602からパケットを受信する。したがって、(破線628により表される)アクセス端末604および対応ノード612間のトラフィックフローと、(破線626により表される)アクセス端末604および対応ノード610間のトラフィックフローと、(点線630により表される)アクセス端末604および対応ノード608間のトラフィックフローは、単一のIPインターフェースにより送られる。上述したように、オペレータネットワークトラフィックは、アクセスポイント602およびオペレータネットワーク606間のプロトコルトンネル632により送られる。
【0057】
アクセス端末604から受信したパケットをルーティングするために、(例えば、図10中で示すNAT制御装置1030により提供されるような)アクセスポイント602のNAT機能は、アクセス端末604に割り当てられているオペレータネットワークIPアドレスを、ローカルルータ614によりアクセス端末604に割り当てられているローカルIPアドレスに変換する。したがって、このケースにおいて、アクセスポイント602は、NAT動作において使用するために、アクセス端末604に割り当てられているIPアドレスの記録を維持する。さらに、アクセスポイント602は、アクセス端末604から受信したパケットを遮断して、調査する。アクセスポイント602は、次に、プロトコルトンネルを通して、オペレータネットワークに当てられている何らかのパケットを送る。代わりに、アクセスポイント602は、ローカルサービスに関係付けられている任意のパケットを終端させて、これらのパケットを適切な宛先に送ってもよい。
【0058】
システム600の追加の観点を、図7ないし9のフローチャートを参照してより詳細に記述する。図7は、例示的なセットアップ動作を説明する。図8Aおよび8Bは、アクセス端末604がパケットを送るときに実行してもよい例示的な動作を説明する。図9は、ローカルパケットがアクセス端末604に送られるときに、アクセスポイント602が実行してもよい例示的なプロキシ動作を説明する。
【0059】
図7のブック702により表されるように、何らかの時点で、アクセス端末604が、アクセスポイント602に接続する。このケースにおいて、アクセス端末604は、すべてのトラフィックに対して単一のIPインターフェースを使用する。さらに、ブロック704により表されるように、オペレータネットワーク606が、アクセス端末604に対してIPアドレスを割り当てる。これらの動作は、ブロック302および304において上述した対応する動作に類似していてもよい。
【0060】
ブロック706により表されるように、アクセスポイント602(例えば、IPアドレスエージェント1018)は、アクセス端末604に対するローカルネットワークIPアドレスを取得してもよい。上述したように、アクセスポイント602は、ルータ614によりサービスされるローカルエリアネットワーク上で使用すべきIPアドレスを要求するメッセージをローカルルータ614に送ってもよい。アクセスポイント602は、NAT動作において使用するために、このIPアドレスの記録を維持してもよい。
【0061】
図8Aのブロック802により表されるように、何らかの時点でアクセスポイント602は、アクセス端末604からパケットを受信する。ここで、パケットの発信元アドレスは、アクセス端末604に割り当てられているオペレータネットワークIPに対応するであろう。
【0062】
ブロック804により表されるように、アクセスポイント602(例えば、NAT制御装置1030)は、それが、受信したパケットに対してNAT動作を実行する必要があるかどうかを決定する。いくつかの構成において、この決定は、パケットの宛先に、オプションとして、オペレータネットワークのポリシーに基づいていてもよい。例えば、ブロック806において、アクセスポイント602は、オペレータネットワーク606へのパスにより、または、ローカルパスにより、パケットを送るべきであるかを、宛先アドレスに基づいて(例えば、宛先IPアドレスのサブネットワークに基づいて)決定してもよい。
【0063】
ブロック808により表されるように、オペレータネットワークパスが、ブロック804および806において識別される場合には、アクセスポイント602は、オペレータネットワーク606への送信のために、パケットをプロトコルトンネル632にカプセル化する。オペレータネットワーク606は次に、ネットワークを通して、指定された宛先(例えば、ノード608)にパケットを転送する。このケースにおいて、パケットの発信元アドレスおよび宛先アドレス(例えば、ノード608のIPアドレス)は、パケットがシステム600を通して移動するときに変更されなくてもよい。
【0064】
図8Bのブロック810により表されるように、ローカルパスがブロック804および806において識別される場合には、アクセスポイント602(例えば、パケットプロセッサ1028)は、パケットを遮断する(例えば、パケットストリームに終端ポイントを提供する)。このケースにおいて、ブロック812において、アクセスポイント602は、NAT動作を実行して、パケットの発信元アドレスを変更する。このNAT動作は、異なる構成において異なる方法で実行してもよい。
【0065】
いくつかの構成において、アクセスポイント602は、プロキシ機能(例えば、プロキシARP機能)を提供し、上述したように、アクセス端末604に対するローカルIPアドレスを取得する。このケースにおいて、アクセスポイント602(例えば、NAT制御装置1030)は、アクセス端末604がパケットに対する発信元アドレスとして、もともと指定したオペレータネットワークIPアドレスの代わりに、取得したIPアドレスを使用する。
【0066】
いくつかの構成において、アクセスポイント602は、“逆NAT”機能を提供する。このケースにおいて、アクセスポイント602(例えば、NAT制御装置1030)は、パケットにおいて、オリジナルの発信元IPアドレスの代わりに、それ自身のIPアドレスと、割り当てられているポート番号とを使用する。
【0067】
アクセスポイント602は、次に、パケットの宛先に基づいて、パケットをどこに送ったらよいかを決定する(ブロック814および816)。例えば、アクセスポイント602は、パケットの宛先がローカルネットワーク上にあるかどうかを決定してもよい。
【0068】
ブロック818により表されるように、宛先がローカルネットワークである場合、アクセスポイント602は、ローカルネットワーク上の適切なノード(例えば、対応ノード610)にパケットを送る。このケースにおいて、先に示したように、アクセスポイント602は、NAT動作を実行して、パケットの発信元アドレス(パブリックアドレス)を変更するだろう。
【0069】
パケットの宛先がローカルネットワーク上にない(例えば、宛先は、パブリックアドレスを有する対応ノード612である)場合、動作フローは、代わりに、ブロック816からブロック820に進行する。ここで、アクセスポイント602は、(例えば、インターネット616により)指定された宛先に転送するために、パケットをルータ614に送ってもよい。このケースにおいて、アクセスポイント602は、NAT動作を実行して、パケットの発信元アドレス(パブリックアドレス)を、ルータ614のプライベートアドレスと、割り当てられているポート番号とに変更するであろう。その後、ルータ614は、NAT動作を実行して、パケットの発信元アドレスを、ルータ614のパブリックアドレスと、割り当てられているポート番号とに変更してもよい(ブロック822)。パケットが対応ノード612からアクセス端末604に送られるとき、相補的な動作を同様に実行してもよい。
【0070】
図9のプロキシ動作をこれから参照すると、ブロック902により表されるように、アクセスポイント602は、ローカルトラフィックに対してアクセス端末604に関係付けられているローカルIPアドレスの記録を維持する。ブロック812において上述したように、いくつかのケースにおいて、アクセスポイント602は、アクセス端末604に対するローカルIPアドレスを取得するが、他のケースにおいて、アクセスポイント602のIPアドレスと、ポート番号とが、アクセス端末604に割り当てられる。
【0071】
ブロック904により表されるように、プロキシ機能に関連して、アクセスポイント602は、ローカルネットワークによりアクセス端末604に向けられた任意のパケットを遮断してもよい。したがって、構成次第で、アクセスポイント602は、アクセス端末604に対して取得されたローカルIPアドレスに等しい宛先アドレスを有するパケットを遮断してもよく、または、アクセスポイント602は、アクセスポイント602のローカルIPアドレスと、アクセス端末604に割り当てられているポート番号とに等しい宛先アドレスを有するパケットを遮断してもよい。
【0072】
ブロック906により表されるように、アクセスポイント602は、アクセス端末604に代わって、遮断したパケットを処理してもよい。ブロック906において実行される動作は、遮断されているパケットのタイプに依存してもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイント602は、遮断したパケットをアクセス端末604に単にルーティングしてもよい。いくつかのケースにおいて、アクセスポイント602は、アクセス端末604に代わって、遮断したパケットに応答してもよい。例えば、アクセスポイント602は、プロキシARP機能を提供してもよく、それによって、アクセスポイント602は、上述した方法と同様の方法で、アクセス端末604に向けられているARPメッセージを処理する。
【0073】
上述の記載を考慮して、ローカルIPアクセスを容易にするために、アクセスポイントにおいてNAT機能を有利に用いてもよい。特に、(例えば、複数のIPインターフェースを実現しない)旧来のアクセス端末を、このケースにおいてサポートしてもよい。
【0074】
いくつかの観点において、図6のスキームは、ブロードキャストパケットをサポートしてもよい。例えば、それは、よく知られているメッセージ(例えば、DHCPメッセージ)を除いて、アクセス端末が、他の任意のブロードキャストパケットを決して送らないことを指定してもよい。そのようなケースにおいて、アクセスポイントにおけるPDSN機能は、IPブロードキャストパケット中の任意のDHCPメッセージを処理してもよい。他の任意のブロードキャストパケットが次に、ローカルサブネットワークに送られる。他の対応ノードにより送られたブロードキャストパケットは、アクセスポイントに接続しているアクセス端末に送られるだろう。
【0075】
図7ないし9中で記述した例において、2つのNAT動作が、対応ノード612に宛てられたパケットに対して実行された。これらのNAT動作のうちの1つを削除することが望まれる場合、ルーティング機能を、(例えば、図10中のルータ1032により示されるような)アクセスポイント604において用いてもよい。このケースにおいて、すべてのローカルノードが、アクセスポイントに接続されていてもよい。アクセスポイント中のNAT機能は、次に、ローカルネットワーク上のすべての対応ノードに対してローカルIPアドレスを割り当ててもよい。したがって、ローカルルータは、削除されてもよく、または、ローカルルータは、NAT機能を提供しないように構成されていてもよい。
【0076】
後者のケースにおいて、いかなる対応ノードも、ローカルルータに接続されない。ローカルルータは、アクセスポイントに対して、1つのローカルIPアドレスを提供するだけでもよい。これは、ローカルルータが、オーバーラップしているアドレスをアクセスポイントに割り当てることを防ぐであろう。
【0077】
アクセスポイントが、ローカルサブネットワーク中にある宛先アドレスを有するパケットを受信する場合には、アクセスポイントは、オリジナルのパケット発信元アドレス(例えば、アクセスポイントに割り当てられているオペレータネットワークIPアドレス)を、アクセスポイントがアクセス端末に割り当てたローカルネットワークIPアドレスに変換する。ここで、アクセスポイントは、このローカルネットワークIPアドレスに対してプロキシ機能(例えば、プロキシARP機能)を実行してもよい。
【0078】
アクセスポイントが、(例えば、ポリシーに基づいて)オペレータサブネットワーク中になく、ローカルサブネットワーク中にない宛先アドレスを有するパケットを受信する場合には、アクセスポイントは、単に、パケットをローカルルータに転送してもよい(すなわち、NAT動作を実行しない)。次に、ローカルルータは、単に、ISPにより(例えば、NAT動作を実行することなく)パケットを対応ノードに転送してもよい。このケースにおいて、応答を受信するアクセス端末に対して、アクセス端末は、公にルーティング可能なアドレス(publicly routable address)を使用する。
【0079】
いくつかの構成において、ローカルIPアクセスは、IPポートの転送の使用を通して達成してもよい。ここで、アクセス端末は、(例えば、NAT機能を提供する)ローカルルータ中で実現してもよいポート転送メカニズムを使用して、ローカル領域中のノードと通信してもよい。このケースにおいて、トラフィックは、オペレータネットワークを通過する。例として、発信元アドレスがアクセス端末のローカルIPアドレスであり、(ルータに付加されている対応ノードの)宛先アドレスが、ルータのパブリックアドレスと、割り当てられているポート番号とであるパケットを、アクセス端末は送ってもよい。このパケットは、アクセスポイントからオペレータネットワークに、プロトコルトンネルにより転送される。オペレータネットワークは、パケットをルータに戻すように送り、ルータは、次に、パケットを適切な対応ノードに送る。戻りパケットに対して、発信元アドレスは、対応ノードのローカルIPアドレスであり、宛先アドレスは、アクセス端末のローカルアドレスである。ルータのNAT機能は、発信元アドレスを、ルータのパブリックアドレスと、割り当てられているポート番号とに変更する。ルータはパケットをオペレータネットワークに送り、その結果、オペレータネットワークは、プロトコルトンネルにより、パケットをアクセス端末に送る。
【0080】
上述したように、ここで教示するローカルIPアクセススキームは、マクロカバレッジ(例えば、一般に、マクロセルネットワークまたはワイドエリアネットワーク−WANと呼ばれる3Gネットワークのような、大規模エリアネットワーク)と、より小さいカバレッジ(例えば、一般に、ローカルエリアネットワーク−LANと呼ばれる、住居ベースの、またはビルディングベースのネットワーク環境)とを含む、混在した配備において使用してもよい。ここで、アクセス端末(“AT”)が、そのようなネットワークを通して移動するとき、アクセス端末は、マクロカバレッジを提供するアクセスポイントにより、いくつかの場所において担当されてもよく、一方、アクセス端末は、より小さいエリアカバレッジを提供するアクセスポイントにより、他の場所において担当されてもよい。いくつかの観点において、より小さいエリアカバレッジのノードを使用して、インクリメントな容量増加、ビルディング内のカバレッジ、および異なるサービスを提供してもよく、それらはすべて、よりロバストなユーザ体験を招来する。
【0081】
比較的大きなエリアにわたってカバレッジを提供するノードは、マクロノードと呼ばれてもよく、一方、比較的小さいエリア(例えば、住居)にわたってカバレッジを提供するノードは、フェムトノードと呼ばれてもよい。ここでの教示は、他のタイプのカバレッジエリアに関係付けられているノードに適用可能であってもよいことを理解すべきである。例えば、ピコノードは、マクロエリアよりも小さく、フェムトエリアよりも大きいエリアにわたってカバレッジ(例えば、商業ビル内のカバレッジ)を提供してもよい。さまざまなアプリケーションにおいて、他の用語を使用して、マクロノード、フェムトノード、または、他のアクセスポイントタイプのノードを参照してもよい。例えば、マクロノードは、アクセスノード、基地局、アクセスポイント、eノードB、マクロセルなど、として構成されてもよく、または、そのような用語で呼ばれてもよい。また、フェムトノードは、ホームノードB、ホームeノードB、アクセスポイント基地局、フェムトセルなどとして構成されてもよく、または、そのような用語で呼ばれてもよい。いくつかの構成において、ノードは、1つ以上のセルまたはセクタに関係付けられていてもよい(例えば、それらに分割されていてもよい)。マクロノード、フェムトノード、またはピコノードに関係付けられているセルまたはセクタは、それぞれ、マクロセル、フェムトセル、またはピコセルと呼ばれてもよい。フェムトノードをネットワーク中でどのように配備するかに関する単純化した例を、図11中で提供する。
【0082】
図11は、カバレッジマップ1100の例を図示し、カバレッジマップ1100において、いくつかのトラッキングエリア1102(あるいは、ルーティングエリアまたはロケーションエリア)が規定されており、トラッキングエリア1102のそれぞれは、いくつかのマクロカバレッジエリア1104を含んでいる。ここで、トラッキングエリア1102A、1102Bおよび1102Cに関係付けられているカバレッジのエリアは、幅の広い線で描かれており、マクロカバレッジエリア1104は、六角形により表されている。トラッキングエリア1102はまた、フェムトカバレッジエリア1106を含む。この例において、フェムトカバレッジエリア1106(例えば、フェムトカバレッジエリア1106C)のそれぞれは、マクロカバレッジエリア1104(例えば、マクロカバレッジエリア1104B)内で描写されている。しかしながら、フェムトカバレッジエリア1106は、マクロカバレッジエリア1104の内部または外側に部分的に位置していてもよいことを理解すべきである。また、(示していない)1つ以上のピコカバレッジエリアが、1つ以上のトラッキングエリア1102またはマクロカバレッジエリア1104内で規定されていてもよい。マクロカバレッジエリア内に複数のフェムトカバレッジエリアが存在し、複数のフェムトカバレッジエリアは、その内部にあってもよく、または、隣接するマクロセルとの境界をまたいでいてもよいことを理解すべきである。
【0083】
図12は、例えば、マクロセル1202Aないし1202Gのような複数のセル1202を備えるワイヤレス通信システム1200のいくつかの観点を図示し、各セルは、対応するアクセスポイント1204(例えば、アクセスポイント1204Aないし1204G)によりサービスされている。したがって、マクロセル1202は、図11のマクロカバレッジエリア1104に対応してもよい。図12中で示すように、アクセス端末1206(例えば、アクセス端末1206Aないし1206L)は、ある期間にわたってシステム全体を通してさまざまな場所に分散されていてもよい。例えば、アクセス端末1206がアクティブであるかどうか、および、アクセス端末1206がソフトハンドオフ中であるかどうか次第で、各アクセス端末1206は、定められた時に、フォワードリンク(“FL”)および/またはリバースリンク(“RL)上で、1つ以上のアクセスポイント1204と通信してもよい。ワイヤレス通信システム1200は、大きな地理的領域に対してサービスを提供してもよい。例えば、マクロセル1202Aないし1202Gは、近隣において数ブロックを、または、地方の環境において数平方マイルをカバーしてもよい。
【0084】
図13は、1つ以上のフェムトノードがどのようにネットワーク環境(例えば、システム1200)内に配備されるかを図示するシステム1300の例である。システム1300は、比較的小さいエリアカバレッジネットワーク環境中に(例えば、1以上の、ユーザの住居1330中に)インストールされている複数のフェムトノード1310(例えば、フェムトノード1310Aおよび1310B)を含む。各フェムトノード1310は、(示していない)DSLルータ、ケーブルモデム、ワイヤレスリンク、または、他の接続手段により、ワイドエリアネットワーク1340(例えば、インターネット)および移動オペレータコアネットワーク1350に結合されてもよい。
【0085】
フェムトノード1310の所有者は、例えば、移動オペレータコアネットワーク1350を通して提供される3G移動サービスのような移動サービスに加入していてもよい。さらに、アクセス端末1320は、マクロ環境と、より小さいエリアカバレッジ(例えば、住居)ネットワーク環境との両方において動作可能であってもよい。言い換えれば、アクセス端末1320の現在の位置次第で、アクセス端末1320は、移動オペレータコアネットワーク1350に関係付けられているマクロセルアクセスポイント1360により、または、1組のフェムトノード1310(例えば、対応するユーザ住居1330内に存在するフェムトノード1310Aおよび1310B)のうちのいずれか1つにより、担当されてもよい。例えば、加入者が自宅外にいるとき、彼は、標準的なマクロアクセスポイント(例えば、アクセスポイント1360)により担当されてもよく、加入者が自宅の近くまたはその中にいるとき、彼は、フェムトノード(例えば、ノード1310A)により担当されてもよい。ここで、フェムトノード1310は、旧来のアクセス端末1320と下位互換性があってもよい。
【0086】
ノード(例えば、フェムトノード)は、いくつかの観点において制限されていてもよい。例えば、所定のフェムトノードは、いくつかのアクセス端末に対して、いくつかのサービスを提供するだけでもよい。いわゆる制限されている(または閉じている)アソシエーションを有する配備において、所定のアクセス端末だけが、マクロセル移動ネットワークと、規定されている1組のフェムトノード(例えば、対応するユーザ住居1330内に存在するフェムトノード1310)とにより担当されてもよい。いくつかの構成において、ノードは、少なくとも1つのノードに対して、シグナリング、データアクセス、登録、ページングまたはサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限されていてもよい。
【0087】
いくつかの観点において、(クローズドサブスクライバグループホームノードBと呼ばれてもよい)制限されているフェムトノードは、制限付きで設定された1組のアクセス端末にサービスを提供するフェムトノードである。この設定は、必要に応じて、一時的に、または永久に拡張されてもよい。いくつかの観点において、閉じている加入者グループ(“CSG”)は、アクセス端末の共通のアクセス制御リストを共有する1組のアクセスポイント(例えば、フェムトノード)として規定されてもよい。領域中のすべてのフェムトノード(または、制限されているすべてのフェムトノード)が動作するチャネルは、フェムトチャネルと呼ばれてもよい。
【0088】
したがって、さまざまな関係が、所定のフェムトノードと、所定のアクセス端末との間に存在してもよい。例えば、アクセス端末の見地から、開いたフェムトノードは、制限されていないアソシエーションを有するフェムトノードを指してもよい(例えば、フェムトノードは、任意のアクセス端末へのアクセスを可能にする)。制限されているフェムトノードは、何らかの方法で制限されている(例えば、アソシエーションおよび/または登録に対して制限されている)フェムトノードを指してもよい。ホームフェムトノードは、アクセス端末がアクセスして動作する権限があるフェムトノードを指してもよい(例えば、永久的なアクセスが、規定されている1組の1つ以上のアクセス端末に対して提供される)。ゲストフェムトノードは、アクセス端末が一時的にアクセスまたは動作する権限があるフェムトノードを指してもよい。エイリアンフェムトノードは、おそらく緊急の状況(例えば、911コール)を除いて、アクセス端末がアクセスまたは動作する権限のないフェムトノードを指してもよい。
【0089】
制限されているフェムトノードの見地から、ホームアクセス端末は、制限されているフェムトノードにアクセスする権限があるアクセス端末を指してもよい(例えば、アクセス端末は、フェムトノードへの永久的なアクセスを有する)。ゲストアクセス端末は、(例えば、デッドライン、使用時間、バイト、接続カウント、または他の何らかの基準に基づいて限定されている)制限されているフェムトノードへの一時的なアクセスを有するアクセス端末を指してもよい。エイリアンアクセス端末は、例えば、911コールのような、おそらく緊急の状況を除いて、制限されているフェムトノードにアクセスする許可をもたないアクセス端末(例えば、制限されているフェムトノードに登録する資格または許可をもたないアクセス端末)を指してもよい。
【0090】
便宜上、ここでの開示は、フェムトノードの状況においてさまざまな機能性を記述する。しかしながら、ピコノードが、より大きなカバレッジエリアに対して、同じまたは類似の機能性を提供してもよいことを理解すべきである。例えば、ピコノードは制限されていてもよく、ホームピコノードは、所定のアクセス端末に対して規定されていてもよい、などである。
【0091】
ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレスアクセス端末に対する通信を同時にサポートしてもよい。各端末は、フォワードリンクおよびリバースリンク上での送信により、1つ以上のアクセスポイントと通信してもよい。フォワードリンク(すなわちダウンリンク)は、アクセスポイントから端末への通信リンクを指し、リバースリンク(すなわちアップリンク)は、端末からアクセスポイントへの通信リンクを指す。この通信リンクは、単一入力単一出力システム、複数入力複数出力(“MIMO”)システム、または他の何らかのタイプのシステム)により確立されてもよい。
【0092】
MIMOシステムは、データ送信に対して、複数(NT本)の送信アンテナと、複数(NR本)の受信アンテナとを用いる。NT本の送信アンテナと、NR本の受信アンテナとにより形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも呼ばれるNS個の独立チャネルに分解されてもよい。ここで、NS≦最小値{NT,NR}である。NS個の独立チャネルのそれぞれは、1つの次元に対応する。複数の送信アンテナおよび受信アンテナにより生成される、追加の次元が利用される場合、MIMOシステムは、性能の向上(例えば、より高いスループットおよび/または、より大きな信頼性)を提供してもよい。
【0093】
MIMOシステムは、時分割複信(“TDD”)および周波数分割複信(“FDD”)をサポートしてもよい。TDDシステムにおいて、フォワードリンクおよびリバースリンクの送信は、同じ周波数領域上にあり、それにより、相反原理が、リバースリンクチャネルからフォワードリンクチャネルの推定を可能にする。これにより、複数のアンテナがアクセスポイントにおいて利用可能であるとき、アクセスポイントは、フォワードリンク上で送信ビームフォーミングゲインを抽出することが可能になる。
【0094】
ここでの教示は、少なくとも1つの他のノードと通信するために、さまざまなコンポーネントを用いるノード(例えば、デバイス)に組み込まれてもよい。図14は、ノード間での通信を容易にするために用いてもよい、いくつかの例示的なコンポーネントを描写する。特に、図14は、MIMOシステム1400のワイヤレスデバイス1410(例えば、アクセスポイント)と、ワイヤレスデバイス1450(例えば、アクセス端末)とを図示する。デバイス1410において、多数のデータストリームに対するトラフィックデータが、データ源1412から送信(“TX”)データプロセッサ1414に提供される。
【0095】
いくつかの観点において、各データストリームは、それぞれのアンテナに対して送信される。TXデータプロセッサ1414は、各データストリームに対して選択された特定のコーディングスキームに基づいて、そのデータストリームに対するトラフィックデータをフォーマットし、コード化し、インターリーブして、コード化されたデータを提供する。
【0096】
各データストリームに対するコード化データは、OFDM技術を使用して、パイロットデータと多重化してもよい。パイロットデータは一般に、既知の方法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用されてもよい。各データストリームに対する、多重化パイロットおよびコード化データは、そのデータストリームに対して選択される特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調(例えば、シンボルマッピング)されて、変調シンボルが提供される。各データストリームに対するデータレート、コーディング、および変調は、プロセッサ1430により実行される命令によって決定してもよい。データメモリ1432は、プロセッサ1430またはデバイス1410の他のコンポーネントにより使用される、プログラムコード、データおよび他の情報を記憶してもよい。
【0097】
すべてのデータストリームに対する変調シンボルは、TX MIMOプロセッサ1420に提供され、TX MIMOプロセッサ1420は、(例えば、OFDMに対する)変調シンボルをさらに処理してもよい。TX MIMOプロセッサ1420は、次に、NT個の変調シンボルストリームをNT台のトランシーバ(“XCVR”)1422Aないし1422Tに提供する。いくつかの観点において、TX MIMOプロセッサ1420は、データストリームのシンボルと、シンボルが送信されているアンテナとに対してビームフォーミングの重みを適用する。
【0098】
各トランシーバ1422は、それぞれのシンボルストリームを受け取って、処理して、1つ以上のアナログ信号を提供し、さらにアナログ信号を調整して(例えば、増幅し、フィルタリングし、アップコンバートする)、MIMOチャネルに対して送信に適切な変調信号を提供する。トランシーバ1422Aないし1422TからのNT個の変調信号は、それぞれNT本のアンテナ1424Aないし1424Tから送信される。
【0099】
デバイス1450において、送信された変調信号が、NR本のアンテナ1452Aないし1452Rによって受信され、各アンテナ1452からの受信信号は、それぞれのトランシーバ(“XCVR”)1454Aないし1454Rに提供される。各トランシーバ1454は、それぞれの受信信号を調整し(例えば、フィルタリングし、増幅し、ダウンコンバートする)、調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにサンプルを処理して、対応する“受信”シンボルストリームを提供する。
【0100】
受信(“RX”)データプロセッサ1460は、NR台のトランシーバ1454からNR個の受信シンボルストリームを受け取り、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、NT個の“検出された”シンボルストリームを提供する。RXデータプロセッサ1460は、各検出されたシンボルストリームを復調し、デインターリーブし、デコードして、データストリームに対するトラフィックデータを回復する。RXデータプロセッサ1460による処理は、デバイス1410におけるTX MIMOプロセッサ1420およびTXデータプロセッサ1414により実行される処理と相補関係にある。
【0101】
プロセッサ1470は、(以下で説明するように)どのプリコーディング行列を使用するかを定期的に決定する。プロセッサ1470は、行列インデックス部分とランク値部分とを備えるリバースリンクメッセージを構築する。データメモリ1472は、プロセッサ1470またはデバイス1450の他のコンポーネントにより使用される、プログラムコード、データおよび他の情報を記憶してもよい。
【0102】
リバースリンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関するさまざまなタイプの情報を含んでもよい。リバースリンクメッセージは、データ源1436から多数のデータストリームに対するトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ1438によって処理され、変調器1480によって変調され、トランシーバ1454Aないし1454Rによって調整され、デバイス1410対して戻すように送信される。
【0103】
デバイス1410において、デバイス1450からの変調信号は、アンテナ1424によって受信され、トランシーバ1422によって調整され、復調器(“DEMOD”)1440によって復調され、RXデータプロセッサ1442によって処理されて、デバイス1450により送信されたリバースリンクメッセージが抽出される。プロセッサ1430は、ビームフォーミングの重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定し、次に、抽出されたメッセージを処理する。
【0104】
図14はまた、通信コンポーネントが、ここで教示したローカルIPアクセス関連動作を実行する1つ以上のコンポーネントを含んでいてもよいことを図示する。例えば、アクセス制御コンポーネント1490は、プロセッサ1430および/またはデバイス1410の他のコンポーネントと協同して、ここで教示する別のデバイス(例えば、デバイス1450)に/から信号を送信/受信してもよい。同様に、アクセス制御コンポーネント1492は、プロセッサ1470および/またはデバイス1450の他のコンポーネントと協同して、別のデバイス(例えば、デバイス1410)に/から信号を送信/受信してもよい。各デバイス1410および1450に対して、記述したコンポーネントのうちの2つ以上の機能は、単一のコンポーネントにより提供されてもよいことを理解すべきである。例えば、単一の処理コンポーネントが、アクセス制御コンポーネント1490およびプロセッサ1430の機能を提供してもよく、単一の処理コンポーネントは、アクセス制御コンポーネント1492およびプロセッサ1470の機能を提供してもよい。
【0105】
ここでの教示は、さまざまなタイプの通信システムおよび/またはシステムコンポーネントに組み込まれてもよい。いくつかの観点において、ここでの教示は、利用可能なシステムリソースを共有することにより(例えば、帯域幅、送信電力、コーディング、インターリービングなどのうちの1つ以上を指定することにより)複数のユーザとの通信をサポートできる多元接続システム中で用いられてもよい。例えば、ここでの教示を、以下の技術のいずれか1つまたは組み合わせに適用してもよい:コード分割多元接続(“CDMA”)システム、複数搬送波CDMA(“MCCDMA”)、広帯域CDMA(“W−CDMA”)、高速パケットアクセス(“HSPA”、“HSPA+”)システム、時分割多元接続(“TDMA”)システム、周波数分割多元接続(“FDMA”)システム、単一搬送波FDMA(“SC−FDMA”)システム、直交周波数分割多元接続(“OFDMA”)システム、または他の多元接続技術。ここでの教示を用いるワイヤレス通信システムは、IS−95、cdma2000、IS−856、W−CDMA、TDSCDMA、および他の標準規格のような、1つ以上の標準規格を実現するように設計されていてもよい。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(“UTRA”)や、cdma2000や、他の何らかの技術のような無線技術を実現してもよい。UTRAは、W−CDMAと、低チップレート(“LCR”)とを含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856の標準規格をカバーする。TDMAネットワークは、移動体通信用グローバルシステム(“GSM”(登録商標))のような無線技術を実現してもよい。OFDMAネットワークは、進化型UTRA(“E−UTRA”)や、IEEE802.11や、IEEE802.16や、IEEE802.20や、フラッシュ−OFDM(登録商標)などのような無線技術を実現してもよい。UTRA、E−UTRAおよびGSMは、ユニバーサル移動体電気通信システム(“UMTS”)の一部である。ここでの教示は、3GPPロングタームエボリューション(“LTE”)システム、ウルトラモバイルブロードバンド(“UMB”)システム、および他のタイプのシステムにおいて実現してもよい。LTEは、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。本開示のいくつかの観点は、3GPPの用語を使用して説明されているかもしれないが、ここでの教示を、3GPP(Re199、Re15、Re16、Re17)技術に対してだけでなく、3GPP2(IxRTT、1xEV−DORe1O、RevA、RevB)技術および他の技術に対しても適用してもよいことを理解すべきである。
【0106】
ここでの教示は、さまざまな装置(例えば、ノード)に組み込まれてもよい(例えば、さまざまな装置内で実現されてもよく、または、さまざまな装置により実行されてもよい)。いくつかの観点において、ここでの教示にしたがって実現されるノード(例えば、ワイヤレスノード)は、アクセスポイントまたはアクセス端末を備えていてもよい。
【0107】
例えば、アクセス端末は、ユーザ機器、加入者局、加入者ユニット、移動局、移動、移動ノード、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、または、他の何らかの用語を備えていてもよく、そのようなものとして実現されてもよく、または、そのようなものとして知られていてもよい。いくつかの構成において、アクセス端末は、セルラ電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(“SIP”)電話機、ワイヤレスローカルループ(“WLL”)局、パーソナルデジタルアシスタント(“PDA”)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続される他の何らかの適切な処理デバイスを備えていてもよい。したがって、ここで教示される1つ以上の観点は、電話機(例えば、セルラ電話機またはスマート電話機)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブル計算デバイス(例えば、パーソナルデータアシスタント)、エンターテイメントデバイス(例えば、音楽デバイス、ビデオデバイス、または衛星ラジオ)、グローバルポジショニングシステムデバイス、あるいは、ワイヤレス媒体により通信するように構成されている他の何らかの適切なデバイス、に組み込まれていてもよい。
【0108】
アクセスポイントは、ノードB、eノードB、無線ネットワーク制御装置(“RNC”)、基地局(“BS”)、eBS、無線基地局(“RBS”)、基地局制御装置(“BSC”)、基地トランシーバ局(“BTS”)、トランシーバ機能(“TF”)、無線トランシーバ、無線ルータ、基本サービスセット(“BSS”)、拡張サービスセット(“ESS”)、または他の何らかの同様の用語、を備えていてもよく、そのようなものとして実現されてもよく、または、そのようなものとして知られていてもよい。
【0109】
いくつかの観点において、ノード(例えば、アクセスポイント)は、通信システムに対するアクセスノードを備えていてもよい。そのようなアクセスノードは、例えば、ネットワーク(例えば、インターネットまたはセルラネットワークのようなワイドエリアネットワーク)へのワイヤードまたはワイヤレス通信リンクにより、ネットワークに対する、またはネットワークへの接続性を提供してもよい。したがって、アクセスノードは、別のノード(例えば、アクセス端末)がネットワークまたは他の何らかの機能にアクセスすることを可能にしてもよい。さらに、ノードのうちの1つまたは両方は、持ち運びできるものであってもよく、または、いくつかのケースにおいて、相対的に持ち運びできないものであってもよいことを理解すべきである。
【0110】
さらに、ワイヤレスノードは、ワイヤレスでない方法で(例えば、ワイヤード接続により)情報を送信および/または受信することが可能であってもよいことを理解すべきである。したがって、ここで記述する受信機および送信機は、非ワイヤレス媒体により通信するための、適切な通信インターフェースコンポーネント(例えば、電気または光のインターフェースコンポーネント)を含んでいてもよい。
【0111】
ワイヤレスノードは、任意の適切なワイヤレス通信技術に基づいているか、または、そのような通信技術をサポートする、1つ以上のワイヤレス通信リンクにより通信してもよい。例えば、いくつかの観点において、ワイヤレスノードは、ネットワークに関連していてもよい。いくつかの観点において、ネットワークは、ローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークを備えていてもよい。ワイヤレスデバイスは、ここで記述したような、さまざまなワイヤレス通信技術、プロトコル、または標準規格(例えば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、Wi−Fiなど)のうちの1つ以上を、サポートしてもよく、または、さもなければ、使用してもよい。同様に、ワイヤレスノードは、さまざまな対応する変調または多重化スキームのうちの1つ以上を、サポートしてもよく、または、さもなければ、使用してもよい。したがって、ワイヤレスノードは、上述の、または、他のワイヤレス通信技術を使用して、1つ以上のワイヤレス通信リンクを確立して、そのようなワイヤレス通信リンクにより通信するための、適切なコンポーネント(例えば、エアインターフェース)を含んでいてもよい。例えば、ワイヤレスノードは、関連する送信機および受信機コンポーネントを有するワイヤレストランシーバを備えていてもよく、関連する送信機および受信機コンポーネントは、ワイヤレス媒体にわたって通信を容易にする、さまざまなコンポーネント(例えば、信号発生器および信号プロセッサ)を含んでいてもよい。
【0112】
いくつかの観点において、(例えば、添付図面のうちの1つ以上に関して)ここで記述する機能は、特許請求の範囲中で同様に示されている“〜する手段”機能に対応していてもよい。図15ないし18を参照すると、装置1500、1600、1700および1800が、一連の相互関係のある機能モジュールとして表されている。ここで、IPインターフェース選択モジュール1502は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したIPインターフェース識別器に対応していてもよい。パケット送信モジュール1504は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したパケットプロセッサに対応していてもよい。リスト提供モジュール1602は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したリストプロバイダに対応していてもよい。リスト送信モジュール1604は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述した送信機に対応していてもよい。パケット処理モジュール1606は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したパケットプロセッサに対応していてもよい。IPアドレス制御モジュール1608は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したIPアドレスエージェントに対応していてもよい。パケット受信モジュール1702は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したパケットプロセッサに対応していてもよい。ローカルパケットプロキシモジュール1704は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したローカルパケットプロキシに対応していてもよい。IPアドレスエージェントモジュール1706は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したIPアドレスエージェントに対応していてもよい。パケット受信モジュール1802は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したパケットプロセッサに対応していてもよい。NAT決定モジュール1804は、少なくともいくつかの観点において、例えば、ここで記述したNAT制御装置に対応していてもよい。
【0113】
図15ないし18のモジュールの機能は、ここでの教示に矛盾しない、さまざまな方法で実現してもよい。いくつかの観点において、これらのモジュールの機能は、1つ以上の電気コンポーネントとして実現してもよい。いくつかの観点において、これらのブロックの機能は、1つ以上のプロセッサコンポーネントを含む処理システムとして実現してもよい。いくつかの観点において、これらのモジュールの機能は、例えば、1つ以上の集積回路(例えば、ASIC)の少なくとも一部を使用して、実現してもよい。ここで記述するように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関連するコンポーネント、または、これらのいくつかの組み合わせを含んでもよい。これらのモジュールの機能はまた、ここで教示した他の何らかの方法で実現してもよい。いくつかの観点において、図15ないし18中の破線ブロックのうちの1つ以上は、オプションである。
【0114】
“第1”、“第2”などのような呼称を使用する、ここでの要素に対する参照は、一般に、それらの要素の量または順序を限定しない。むしろ、これらの呼称は、2以上の要素間を区別する便利な方法として、または、1つの要素の具体例として、ここで使用してもよい。したがって、第1および第2の要素に対する参照は、2つの要素だけがそこで用いられてもよいこと、または、第1の要素が、何らかの方法で第2の要素に優先しなければならないことを意味するものではない。また、特にことわらない限り、1組の要素は、1つ以上の要素を含んでいてもよい。さらに、詳細な説明または特許請求の範囲において使用される形式である“A、BまたはCのうちの少なくとも1つ”の用語は、“AまたはBまたはC、あるいは、これらの任意の組合せ”を意味する。
【0115】
さまざまな異なる技術および技法のいずれかを使用して情報および信号を表わしてもよいことを、当業者は理解するであろう。例えば、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気粒子、光領域または光粒子、あるいはそれらの任意の組み合わせにより、上の記述を通して参照されているデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップを表わしてもよい。
【0116】
電子ハードウェア(例えば、ソースコーディングまたは他の何らかの技術を使用して設計されてもよい、デジタル構成、アナログ構成、あるいは、2つの組合せ)、(便宜上、ここでは、“ソフトウェア”または“ソフトウェアモジュール”と呼ばれるかもしれない)さまざまな形態の、プログラムまたは命令を組み込んでいる設計コード、あるいは両方の組み合わせとして、ここで開示した観点に関して記述したさまざまな実例となる論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路およびアルゴリズムステップを実現してもよいことを、当業者はさらに理解するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明瞭に説明するために、さまざまな実例となるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップをそれらの機能の点から一般的に上述した。このような機能がハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるかどうかは、特定の用途およびシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、各特定の用途に対して、さまざまな方法で、記述した機能を実現するかもしれないが、そのような実現の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈すべきではない。
【0117】
ここで開示した観点に関して記述した、さまざまな実例となる論理ブロック、モジュールおよび回路は、集積回路(“IC”)、アクセス端末またはアクセスポイント内で実現されてもよく、または、それらにより実行されてもよい。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、機械式のコンポーネント、あるいはここで記述した機能を実行するために設計された、これらの任意の組み合わせを備えていてもよく、ICの内部に、ICの外部に、あるいは両方に存在するコードまたは命令を実行してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでもよいが、代わりに、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または状態遷移機械であってもよい。計算デバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、または他の任意のこのような構成として、プロセッサを実現してもよい。
【0118】
開示した任意のプロセスにおける、何らかの特定の順序またはステップの階層は、サンプルのアプローチの例であることが理解される。設計の選択に基づいて、プロセスにおける、特定の順序またはステップの階層は、並べ換えてもよく、本開示の範囲内にとどまることが理解される。付随の方法は、サンプルの順序で、さまざまなステップの要素を表し、表された特定の順序または階層に限定されることを意味するものではない。
【0119】
1つ以上の例示的な実施形態において、記述した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせ中で実現してもよい。ソフトウェアにおいて実現する場合、コンピュータ読み取り可能媒体上に、1つ以上の命令またはコードとして、機能を記憶させてもよく、または機能を送信してもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へコンピュータプログラムの転送を容易にする何らかの媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによりアクセスできる任意の利用可能な媒体であってもよい。一例として、限定ではないが、そのようなコンピュータ読み取り可能媒体は,RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用でき、そして、コンピュータによりアクセスできる他の任意の媒体を備えることができる。さらに、いくつかの接続は、適切に、コンピュータ読み取り可能媒体と呼ばれてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア線、デジタル加入者線(DSL)、または、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバまたは他のリモート情報源から送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア線、DSL、または、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ここで使用されるディスク(Diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、一方、ディスク(disc)は、レーザにより光学的にデータを再生する。上述の組み合わせもまた、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含まれるべきである。コンピュータ読み取り可能媒体は、任意の適切なコンピュータプログラムプロダクトにおいて実現されてもよいことを理解すべきである。
【0120】
いかなる当業者であっても本開示を実施しまたは使用できるように、開示した観点の記述をこれまでに提供している。これらの観点に対してさまざまな修正が当業者に容易に明らかであり、本開示の範囲から逸脱することなく、ここで規定した一般的な原理を、他の観点に適用してもよい。したがって、本開示は、ここで示した観点に限定されるように意図されておらず、ここで開示した原理および新規な特徴に矛盾しない最も広い範囲に一致すべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信の方法において、
アクセス端末において、パケットの宛先と、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストとに基づいて、前記パケットを送るためのインターネットプロトコルインターフェースを選択することと、
前記選択されたインターネットプロトコルインターフェースにより、前記アクセス端末から前記宛先に前記パケットを送ることとを含み、
前記リスト中の第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームに関係付けられており、前記リスト中の第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記アクセス端末に対する担当アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームに関係付けられている方法。
【請求項2】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、前記第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記担当アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルネットワーク上にある請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記担当アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能である請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記担当アクセスポイントから、前記リストと、前記アクセス端末に対する、ローカルネットワーク上のアドレスとを受信することをさらに含む請求項2記載の方法。
【請求項6】
前記リストにおいて、
前記パケットの宛先は、サブネットワークアドレスにより示されており、
前記インターネットプロトコルインターフェースは、インターネットプロトコルアドレスにより示されている請求項1記載の方法。
【請求項7】
通信のための装置において、
アクセス端末において、パケットの宛先と、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストとに基づいて、前記パケットを送るためのインターネットプロトコルインターフェースを選択するように構成されているインターネットプロトコルインターフェース選択器と、
前記選択されたインターネットプロトコルインターフェースにより、前記アクセス端末から前記宛先に前記パケットを送るように構成されているパケットプロセッサとを具備し、
前記リスト中の第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームに関係付けられており、前記リスト中の第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記アクセス端末に対する担当アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームに関係付けられている装置。
【請求項8】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、前記第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項7記載の装置。
【請求項9】
前記担当アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルネットワーク上にある請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記担当アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能である請求項8記載の装置。
【請求項11】
前記リストにおいて、
前記パケットの宛先は、サブネットワークアドレスにより示されており、
前記インターネットプロトコルインターフェースは、インターネットプロトコルアドレスにより示されている請求項7記載の装置。
【請求項12】
通信のための装置において、
アクセス端末において、パケットの宛先と、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストとに基づいて、前記パケットを送るためのインターネットプロトコルインターフェースを選択する手段と、
前記選択されたインターネットプロトコルインターフェースにより、前記アクセス端末から前記宛先に前記パケットを送る手段とを具備し、
前記リスト中の第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームに関係付けられており、前記リスト中の第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記アクセス端末に対する担当アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームに関係付けられている装置。
【請求項13】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、前記第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記担当アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルネットワーク上にある請求項13記載の装置。
【請求項15】
前記担当アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能である請求項13記載の装置。
【請求項16】
前記リストにおいて、
前記パケットの宛先は、サブネットワークアドレスにより示されており、
前記インターネットプロトコルインターフェースは、インターネットプロトコルアドレスにより示されている請求項12記載の装置。
【請求項17】
コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
アクセス端末において、パケットの宛先と、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストとに基づいて、前記パケットを送るためのインターネットプロトコルインターフェースを選択することと、
前記選択されたインターネットプロトコルインターフェースにより、前記アクセス端末から前記宛先に前記パケットを送ることと、
をコンピュータに生じさせるためのコードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体を具備し、
前記リスト中の第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームに関係付けられており、前記リスト中の第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記アクセス端末に対する担当アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームに関係付けられているコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項18】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、前記第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項17記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項19】
通信の方法において、
アクセスポイントにおいて、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストを提供することと、
前記アクセスポイントからアクセス端末に前記リストを送ることとを含む方法。
【請求項20】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記アクセス端末からパケットを受信することと、
前記受信したパケットが、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているか、または、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているかに基づいて、前記第1のパスにより、または、前記第2のパスにより前記パケットを送るかを決定することとをさらに含む請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられている第1のパケットを前記アクセスポイントから受信することと、
前記オペレータネットワークにより、前記第1のパケットを前記ネットワークノードに送ることと、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられている第2のパケットを前記アクセスポイントから受信することと、
前記第2のパケットを、前記オペレータネットワークを通して送らずに、前記第2のパケットを前記ローカルノードに送ることとをさらに含む請求項20記載の方法。
【請求項23】
前記第1のパケットは、前記オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームにより受信され、
前記第2のパケットは、前記アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームにより受信される請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルネットワーク上にある請求項20記載の方法。
【請求項25】
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているパケットを前記アクセスポイントから受信することと、
前記受信したパケットの宛先アドレスに基づいて、前記受信したパケットを前記ローカルノードに送るかどうかを決定することとをさらに含む請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能である請求項20記載の方法。
【請求項27】
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているパケットを前記アクセスポイントから受信することと、
前記受信したパケットの宛先アドレスに基づいて、前記受信したパケットを前記ローカルノードに送るかどうかを決定することとをさらに含む請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記リストにおいて、
前記パケットの宛先は、サブネットワークアドレスにより示されており、
前記インターネットプロトコルインターフェースは、インターネットプロトコルアドレスにより示されている請求項19記載の方法。
【請求項29】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記方法は、
前記アクセス端末に対する、前記ローカルネットワーク上のアドレスを、前記ローカルルータから取得することと、
前記アドレスを前記アクセス端末に送ることとをさらに含む請求項19記載の方法。
【請求項30】
前記アクセスポイントは、フェムトノードである請求項19記載の方法。
【請求項31】
通信のための装置において、
アクセスポイントにおいて、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストを提供するように構成されているリストプロバイダと、
前記アクセスポイントからアクセス端末に前記リストを送るように構成されている送信機とを具備する装置。
【請求項32】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項31記載の装置。
【請求項33】
前記アクセス端末からパケットを受信し、
前記受信したパケットが、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているか、または、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているかに基づいて、前記第1のパスにより、または、前記第2のパスにより前記パケットを送るかを決定するように構成されているパケットプロセッサをさらに具備する請求項32記載の装置。
【請求項34】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられている第1のパケットを前記アクセスポイントから受信し、
前記オペレータネットワークにより、前記第1のパケットを前記ネットワークノードに送り、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられている第2のパケットを前記アクセスポイントから受信し、
前記第2のパケットを、前記オペレータネットワークを通して送らずに、前記第2のパケットを前記ローカルノードに送るように構成されているパケットプロセッサをさらに具備する請求項32記載の装置。
【請求項35】
前記第1のパケットは、前記オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームにより受信され、
前記第2のパケットは、前記アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームにより受信される請求項34記載の方法。
【請求項36】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルネットワーク上にある請求項32記載の装置。
【請求項37】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能である請求項32記載の装置。
【請求項38】
通信のための装置において、
アクセスポイントにおいて、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストを提供する手段と、
前記アクセスポイントからアクセス端末に前記リストを送る手段とを具備する装置。
【請求項39】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項38記載の装置。
【請求項40】
前記アクセス端末からパケットを受信し、
前記受信したパケットが、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているか、または、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているかに基づいて、前記第1のパスにより、または、前記第2のパスにより前記パケットを送るかを決定する、パケット処理手段をさらに具備する請求項39記載の装置。
【請求項41】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられている第1のパケットを前記アクセスポイントから受信し、
前記オペレータネットワークにより、前記第1のパケットを前記ネットワークノードに送り、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられている第2のパケットを前記アクセスポイントから受信し、
前記第2のパケットを、前記オペレータネットワークを通して送らずに、前記第2のパケットを前記ローカルノードに送る、パケット処理手段をさらに具備する請求項39記載の装置。
【請求項42】
前記第1のパケットは、前記オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームにより受信され、
前記第2のパケットは、前記アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームにより受信される請求項41記載の装置。
【請求項43】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルネットワーク上にある請求項39記載の装置。
【請求項44】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能である請求項39記載の装置。
【請求項45】
コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
アクセスポイントにおいて、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストを提供することと、
前記アクセスポイントからアクセス端末に前記リストを送ることと、
をコンピュータに生じさせるためのコードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項46】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項45記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項47】
通信の方法において、
アクセスポイントにおいて、第1のパケットと、第2のパケットとを、アクセス端末から受信し、前記第1のパケットは、第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のパケットは、第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているインターネットプロトコルアドレスに関係付けられていることと、
前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたパケットを遮断することと、
前記アクセス端末に代わって、前記遮断したパケットを処理することとを含む方法。
【請求項48】
前記処理は、前記遮断したパケットを前記アクセス端末にルーティングすることを含む請求項47記載の方法。
【請求項49】
前記遮断したパケットは、前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたアドレス解決プロトコルメッセージを含み、
前記処理は、前記アドレス解決プロトコルメッセージに応答して、前記アクセスポイントの媒体アクセス制御アドレスを含むメッセージを送ることを含む請求項47記載の方法。
【請求項50】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークを通る第1のパケットパスに関係付けられており、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記オペレータネットワークを通らない第2のパケットパスに関係付けられている請求項47記載の方法。
【請求項51】
前記第2のパケットは、前記ローカルネットワーク上のノードに宛てられる請求項50記載の方法。
【請求項52】
前記第2のパケットは、前記ローカルネットワークに対するローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能であるノードに宛てられる請求項50記載の方法。
【請求項53】
前記第1のパケットは、前記オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームにより送られ、
前記第2のパケットは、前記アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームにより送られる請求項47記載の方法。
【請求項54】
前記アクセス端末に対するローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスを取得する要求をローカルルータに送ることと、
前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスを前記アクセス端末に送ることとをさらに含む請求項47記載の方法。
【請求項55】
前記アクセスポイントは、フェムトノードである請求項47記載の方法。
【請求項56】
通信のための装置において、
アクセスポイントにおいて、第1のパケットと、第2のパケットとを、アクセス端末から受信するように構成されているパケットプロセッサであって、前記第1のパケットは、第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のパケットは、第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているインターネットプロトコルアドレスに関係付けられているパケットプロセッサと、
前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたパケットを遮断するように構成され、前記アクセス端末に代わって、前記遮断したパケットを処理するようにさらに構成されているローカルパケットプロキシとを具備する装置。
【請求項57】
前記処理は、前記遮断したパケットを前記アクセス端末にルーティングすることを含む請求項56記載の装置。
【請求項58】
前記遮断したパケットは、前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたアドレス解決プロトコルメッセージを含み、
前記処理は、前記アドレス解決プロトコルメッセージに応答して、前記アクセスポイントの媒体アクセス制御アドレスを含むメッセージを送ることを含む請求項56記載の装置。
【請求項59】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークを通る第1のパケットパスに関係付けられており、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記オペレータネットワークを通らない第2のパケットパスに関係付けられている請求項56記載の装置。
【請求項60】
前記第2のパケットは、前記ローカルネットワーク上のノードに宛てられる請求項59記載の装置。
【請求項61】
前記第2のパケットは、前記ローカルネットワークに対するローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能であるノードに宛てられる請求項59記載の装置。
【請求項62】
前記第1のパケットは、前記オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームにより送られ、
前記第2のパケットは、前記アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームにより送られる請求項56記載の装置。
【請求項63】
通信のための装置において、
アクセスポイントにおいて、第1のパケットと、第2のパケットとを、アクセス端末から受信する手段であって、前記第1のパケットは、第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のパケットは、第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているインターネットプロトコルアドレスに関係付けられている手段と、
前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたパケットを遮断し、前記アクセス端末に代わって、前記遮断したパケットを処理する、ローカルパケットプロキシ手段とを具備する装置。
【請求項64】
前記処理は、前記遮断したパケットを前記アクセス端末にルーティングすることを含む請求項63記載の装置。
【請求項65】
前記遮断したパケットは、前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたアドレス解決プロトコルメッセージを含み、
前記処理は、前記アドレス解決プロトコルメッセージに応答して、前記アクセスポイントの媒体アクセス制御アドレスを含むメッセージを送ることを含む請求項63記載の装置。
【請求項66】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークを通る第1のパケットパスに関係付けられており、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記オペレータネットワークを通らない第2のパケットパスに関係付けられている請求項63記載の装置。
【請求項67】
前記第2のパケットは、前記ローカルネットワーク上のノードに宛てられる請求項66記載の装置。
【請求項68】
前記第2のパケットは、前記ローカルネットワークに対するローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能であるノードに宛てられる請求項66記載の装置。
【請求項69】
前記第1のパケットは、前記オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームにより送られ、
前記第2のパケットは、前記アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームにより送られる請求項63記載の装置。
【請求項70】
コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
アクセスポイントにおいて、第1のパケットと、第2のパケットとを、アクセス端末から受信し、前記第1のパケットは、第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のパケットは、第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているインターネットプロトコルアドレスに関係付けられていることと、
前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたパケットを遮断することと、
前記アクセス端末に代わって、前記遮断したパケットを処理することと、
をコンピュータに生じさせるためのコードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項71】
前記処理は、前記遮断したパケットを前記アクセス端末にルーティングすることを含む請求項70記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項72】
前記遮断したパケットは、前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたアドレス解決プロトコルメッセージを含み、
前記処理は、前記アドレス解決プロトコルメッセージに応答して、前記アクセスポイントの媒体アクセス制御アドレスを含むメッセージを送ることを含む請求項70記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項73】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークを通る第1のパケットパスに関係付けられており、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記オペレータネットワークを通らない第2のパケットパスに関係付けられている請求項70記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項74】
通信の方法において、
アクセスポイントにおいて、アクセス端末からパケットを受信することと、
前記パケットの宛先に基づいて、前記アクセスポイントにおいて、前記パケットに対してネットワークアドレス変換を実行するかどうかを決定することとを含む方法。
【請求項75】
前記決定は、前記パケットの宛先アドレスと、オペレータネットワークに関係付けられているポリシーとを決定することを含む請求項74記載の方法。
【請求項76】
前記決定は、前記宛先が、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセスされるか、または、前記オペレータネットワークを通らない、ローカルネットワークを通る第2のパスによりアクセスされるかを決定することを含む請求項74記載の方法。
【請求項77】
前記ネットワークアドレス変換は、オペレータネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているネットワークインターネットプロトコル発信元アドレスを、前記ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末割り当てられているローカルインターネットプロトコル発信元アドレスに置き換えることを含む請求項76記載の方法。
【請求項78】
前記アクセスポイントは、
前記ローカルネットワークに関係付けられているローカルルータから、前記ローカルインターネットプロトコル発信元アドレスを要求し、
前記アクセスポイントの媒体アクセス制御アドレスを含むメッセージにより、前記ローカルインターネットプロトコル発信元アドレスに向けられたアドレス解決プロトコルメッセージに応答する請求項77記載の方法。
【請求項79】
前記ローカルインターネットプロトコル発信元アドレスは、前記アクセスポイントのインターネットプロトコルアドレスと、前記アクセスポイントにより前記アクセス端末に割り当てられているポートとを含む請求項77記載の方法。
【請求項80】
前記パケットはプロトコルトンネルによりオペレータネットワークに送るべきでないことを前記アクセスポイントが決定した場合に、前記アクセスポイントは、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項74記載の方法。
【請求項81】
前記アクセスポイントは、ローカルネットワーク上にあり、
前記アクセスポイントは、前記宛先が前記ローカルネットワーク上にある場合に、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項74記載の方法。
【請求項82】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、
前記アクセスポイントは、前記宛先が前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能な場合に、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項74記載の方法。
【請求項83】
前記アクセスポイントは、フェムトノードである請求項74記載の方法。
【請求項84】
通信のための装置において、
アクセスポイントにおいて、アクセス端末からパケットを受信するように構成されているパケットプロセッサと、
前記パケットの宛先に基づいて、前記アクセスポイントにおいて、前記パケットに対してネットワークアドレス変換を実行するかどうかを決定するように構成されているネットワークアドレス変換制御装置とを具備する装置。
【請求項85】
前記決定は、前記宛先が、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセスされるか、または、前記オペレータネットワークを通らない、ローカルネットワークを通る第2のパスによりアクセスされるかを決定することを含む請求項84記載の装置。
【請求項86】
前記ネットワークアドレス変換は、オペレータネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているネットワークインターネットプロトコル発信元アドレスを、前記ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末割り当てられているローカルインターネットプロトコル発信元アドレスに置き換えることを含む請求項85記載の装置。
【請求項87】
前記パケットはプロトコルトンネルによりオペレータネットワークに送るべきでないことを前記アクセスポイントが決定した場合に、前記アクセスポイントは、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項84記載の装置。
【請求項88】
前記アクセスポイントは、ローカルネットワーク上にあり、
前記アクセスポイントは、前記宛先が前記ローカルネットワーク上にある場合に、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項84記載の方法。
【請求項89】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、
前記アクセスポイントは、前記宛先が前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能な場合に、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項84記載の装置。
【請求項90】
通信のための装置において、
アクセスポイントにおいて、アクセス端末からパケットを受信する手段と、
前記パケットの宛先に基づいて、前記アクセスポイントにおいて、前記パケットに対してネットワークアドレス変換を実行するかどうかを決定する手段とを具備する装置。
【請求項91】
前記決定は、前記宛先が、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセスされるか、または、前記オペレータネットワークを通らない、ローカルネットワークを通る第2のパスによりアクセスされるかを決定することを含む請求項90記載の装置。
【請求項92】
前記ネットワークアドレス変換は、オペレータネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているネットワークインターネットプロトコル発信元アドレスを、前記ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末割り当てられているローカルインターネットプロトコル発信元アドレスに置き換えることを含む請求項91記載の装置。
【請求項93】
前記パケットはプロトコルトンネルによりオペレータネットワークに送るべきでないことを前記アクセスポイントが決定した場合に、前記アクセスポイントは、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項90記載の装置。
【請求項94】
前記アクセスポイントは、ローカルネットワーク上にあり、
前記アクセスポイントは、前記宛先が前記ローカルネットワーク上にある場合に、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項90記載の装置。
【請求項95】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、
前記アクセスポイントは、前記宛先が前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能な場合に、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項90記載の装置。
【請求項96】
コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
アクセスポイントにおいて、アクセス端末からパケットを受信することと、
前記パケットの宛先に基づいて、前記アクセスポイントにおいて、前記パケットに対してネットワークアドレス変換を実行するかどうかを決定することと、
をコンピュータに生じさせるためのコードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項97】
前記決定は、前記宛先が、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセスされるか、または、前記オペレータネットワークを通らない、ローカルネットワークを通る第2のパスによりアクセスされるかを決定することを含む請求項96記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項98】
前記ネットワークアドレス変換は、オペレータネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているネットワークインターネットプロトコル発信元アドレスを、前記ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末割り当てられているローカルインターネットプロトコル発信元アドレスに置き換えることを含む請求項96記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項1】
通信の方法において、
アクセス端末において、パケットの宛先と、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストとに基づいて、前記パケットを送るためのインターネットプロトコルインターフェースを選択することと、
前記選択されたインターネットプロトコルインターフェースにより、前記アクセス端末から前記宛先に前記パケットを送ることとを含み、
前記リスト中の第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームに関係付けられており、前記リスト中の第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記アクセス端末に対する担当アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームに関係付けられている方法。
【請求項2】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、前記第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記担当アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルネットワーク上にある請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記担当アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能である請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記担当アクセスポイントから、前記リストと、前記アクセス端末に対する、ローカルネットワーク上のアドレスとを受信することをさらに含む請求項2記載の方法。
【請求項6】
前記リストにおいて、
前記パケットの宛先は、サブネットワークアドレスにより示されており、
前記インターネットプロトコルインターフェースは、インターネットプロトコルアドレスにより示されている請求項1記載の方法。
【請求項7】
通信のための装置において、
アクセス端末において、パケットの宛先と、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストとに基づいて、前記パケットを送るためのインターネットプロトコルインターフェースを選択するように構成されているインターネットプロトコルインターフェース選択器と、
前記選択されたインターネットプロトコルインターフェースにより、前記アクセス端末から前記宛先に前記パケットを送るように構成されているパケットプロセッサとを具備し、
前記リスト中の第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームに関係付けられており、前記リスト中の第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記アクセス端末に対する担当アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームに関係付けられている装置。
【請求項8】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、前記第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項7記載の装置。
【請求項9】
前記担当アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルネットワーク上にある請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記担当アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能である請求項8記載の装置。
【請求項11】
前記リストにおいて、
前記パケットの宛先は、サブネットワークアドレスにより示されており、
前記インターネットプロトコルインターフェースは、インターネットプロトコルアドレスにより示されている請求項7記載の装置。
【請求項12】
通信のための装置において、
アクセス端末において、パケットの宛先と、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストとに基づいて、前記パケットを送るためのインターネットプロトコルインターフェースを選択する手段と、
前記選択されたインターネットプロトコルインターフェースにより、前記アクセス端末から前記宛先に前記パケットを送る手段とを具備し、
前記リスト中の第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームに関係付けられており、前記リスト中の第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記アクセス端末に対する担当アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームに関係付けられている装置。
【請求項13】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、前記第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記担当アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルネットワーク上にある請求項13記載の装置。
【請求項15】
前記担当アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能である請求項13記載の装置。
【請求項16】
前記リストにおいて、
前記パケットの宛先は、サブネットワークアドレスにより示されており、
前記インターネットプロトコルインターフェースは、インターネットプロトコルアドレスにより示されている請求項12記載の装置。
【請求項17】
コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
アクセス端末において、パケットの宛先と、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストとに基づいて、前記パケットを送るためのインターネットプロトコルインターフェースを選択することと、
前記選択されたインターネットプロトコルインターフェースにより、前記アクセス端末から前記宛先に前記パケットを送ることと、
をコンピュータに生じさせるためのコードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体を具備し、
前記リスト中の第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームに関係付けられており、前記リスト中の第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記アクセス端末に対する担当アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームに関係付けられているコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項18】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、前記第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項17記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項19】
通信の方法において、
アクセスポイントにおいて、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストを提供することと、
前記アクセスポイントからアクセス端末に前記リストを送ることとを含む方法。
【請求項20】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記アクセス端末からパケットを受信することと、
前記受信したパケットが、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているか、または、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているかに基づいて、前記第1のパスにより、または、前記第2のパスにより前記パケットを送るかを決定することとをさらに含む請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられている第1のパケットを前記アクセスポイントから受信することと、
前記オペレータネットワークにより、前記第1のパケットを前記ネットワークノードに送ることと、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられている第2のパケットを前記アクセスポイントから受信することと、
前記第2のパケットを、前記オペレータネットワークを通して送らずに、前記第2のパケットを前記ローカルノードに送ることとをさらに含む請求項20記載の方法。
【請求項23】
前記第1のパケットは、前記オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームにより受信され、
前記第2のパケットは、前記アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームにより受信される請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルネットワーク上にある請求項20記載の方法。
【請求項25】
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているパケットを前記アクセスポイントから受信することと、
前記受信したパケットの宛先アドレスに基づいて、前記受信したパケットを前記ローカルノードに送るかどうかを決定することとをさらに含む請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能である請求項20記載の方法。
【請求項27】
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているパケットを前記アクセスポイントから受信することと、
前記受信したパケットの宛先アドレスに基づいて、前記受信したパケットを前記ローカルノードに送るかどうかを決定することとをさらに含む請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記リストにおいて、
前記パケットの宛先は、サブネットワークアドレスにより示されており、
前記インターネットプロトコルインターフェースは、インターネットプロトコルアドレスにより示されている請求項19記載の方法。
【請求項29】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記方法は、
前記アクセス端末に対する、前記ローカルネットワーク上のアドレスを、前記ローカルルータから取得することと、
前記アドレスを前記アクセス端末に送ることとをさらに含む請求項19記載の方法。
【請求項30】
前記アクセスポイントは、フェムトノードである請求項19記載の方法。
【請求項31】
通信のための装置において、
アクセスポイントにおいて、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストを提供するように構成されているリストプロバイダと、
前記アクセスポイントからアクセス端末に前記リストを送るように構成されている送信機とを具備する装置。
【請求項32】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項31記載の装置。
【請求項33】
前記アクセス端末からパケットを受信し、
前記受信したパケットが、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているか、または、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているかに基づいて、前記第1のパスにより、または、前記第2のパスにより前記パケットを送るかを決定するように構成されているパケットプロセッサをさらに具備する請求項32記載の装置。
【請求項34】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられている第1のパケットを前記アクセスポイントから受信し、
前記オペレータネットワークにより、前記第1のパケットを前記ネットワークノードに送り、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられている第2のパケットを前記アクセスポイントから受信し、
前記第2のパケットを、前記オペレータネットワークを通して送らずに、前記第2のパケットを前記ローカルノードに送るように構成されているパケットプロセッサをさらに具備する請求項32記載の装置。
【請求項35】
前記第1のパケットは、前記オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームにより受信され、
前記第2のパケットは、前記アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームにより受信される請求項34記載の方法。
【請求項36】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルネットワーク上にある請求項32記載の装置。
【請求項37】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能である請求項32記載の装置。
【請求項38】
通信のための装置において、
アクセスポイントにおいて、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストを提供する手段と、
前記アクセスポイントからアクセス端末に前記リストを送る手段とを具備する装置。
【請求項39】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項38記載の装置。
【請求項40】
前記アクセス端末からパケットを受信し、
前記受信したパケットが、前記第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているか、または、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられているかに基づいて、前記第1のパスにより、または、前記第2のパスにより前記パケットを送るかを決定する、パケット処理手段をさらに具備する請求項39記載の装置。
【請求項41】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられている第1のパケットを前記アクセスポイントから受信し、
前記オペレータネットワークにより、前記第1のパケットを前記ネットワークノードに送り、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられている第2のパケットを前記アクセスポイントから受信し、
前記第2のパケットを、前記オペレータネットワークを通して送らずに、前記第2のパケットを前記ローカルノードに送る、パケット処理手段をさらに具備する請求項39記載の装置。
【請求項42】
前記第1のパケットは、前記オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームにより受信され、
前記第2のパケットは、前記アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームにより受信される請求項41記載の装置。
【請求項43】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルネットワーク上にある請求項39記載の装置。
【請求項44】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、前記ローカルノードは、前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能である請求項39記載の装置。
【請求項45】
コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
アクセスポイントにおいて、パケットの宛先をインターネットプロトコルインターフェースにマッピングするリストを提供することと、
前記アクセスポイントからアクセス端末に前記リストを送ることと、
をコンピュータに生じさせるためのコードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項46】
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第1のパケットの宛先は、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセス可能なネットワークノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ネットワークノードに関係付けられているアドレスを、第1のインターネットプロトコルインターフェースにマッピングし、
前記リスト中のパケットの宛先のうちの第2のパケットの宛先は、前記オペレータネットワークを通らない第2のパスによりアクセス可能なローカルノードを識別し、
前記リストは、前記リスト中で、前記ローカルノードに関係付けられているアドレスを、第2のIPインターフェースにさらにマッピングする請求項45記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項47】
通信の方法において、
アクセスポイントにおいて、第1のパケットと、第2のパケットとを、アクセス端末から受信し、前記第1のパケットは、第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のパケットは、第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているインターネットプロトコルアドレスに関係付けられていることと、
前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたパケットを遮断することと、
前記アクセス端末に代わって、前記遮断したパケットを処理することとを含む方法。
【請求項48】
前記処理は、前記遮断したパケットを前記アクセス端末にルーティングすることを含む請求項47記載の方法。
【請求項49】
前記遮断したパケットは、前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたアドレス解決プロトコルメッセージを含み、
前記処理は、前記アドレス解決プロトコルメッセージに応答して、前記アクセスポイントの媒体アクセス制御アドレスを含むメッセージを送ることを含む請求項47記載の方法。
【請求項50】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークを通る第1のパケットパスに関係付けられており、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記オペレータネットワークを通らない第2のパケットパスに関係付けられている請求項47記載の方法。
【請求項51】
前記第2のパケットは、前記ローカルネットワーク上のノードに宛てられる請求項50記載の方法。
【請求項52】
前記第2のパケットは、前記ローカルネットワークに対するローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能であるノードに宛てられる請求項50記載の方法。
【請求項53】
前記第1のパケットは、前記オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームにより送られ、
前記第2のパケットは、前記アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームにより送られる請求項47記載の方法。
【請求項54】
前記アクセス端末に対するローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスを取得する要求をローカルルータに送ることと、
前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスを前記アクセス端末に送ることとをさらに含む請求項47記載の方法。
【請求項55】
前記アクセスポイントは、フェムトノードである請求項47記載の方法。
【請求項56】
通信のための装置において、
アクセスポイントにおいて、第1のパケットと、第2のパケットとを、アクセス端末から受信するように構成されているパケットプロセッサであって、前記第1のパケットは、第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のパケットは、第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているインターネットプロトコルアドレスに関係付けられているパケットプロセッサと、
前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたパケットを遮断するように構成され、前記アクセス端末に代わって、前記遮断したパケットを処理するようにさらに構成されているローカルパケットプロキシとを具備する装置。
【請求項57】
前記処理は、前記遮断したパケットを前記アクセス端末にルーティングすることを含む請求項56記載の装置。
【請求項58】
前記遮断したパケットは、前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたアドレス解決プロトコルメッセージを含み、
前記処理は、前記アドレス解決プロトコルメッセージに応答して、前記アクセスポイントの媒体アクセス制御アドレスを含むメッセージを送ることを含む請求項56記載の装置。
【請求項59】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークを通る第1のパケットパスに関係付けられており、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記オペレータネットワークを通らない第2のパケットパスに関係付けられている請求項56記載の装置。
【請求項60】
前記第2のパケットは、前記ローカルネットワーク上のノードに宛てられる請求項59記載の装置。
【請求項61】
前記第2のパケットは、前記ローカルネットワークに対するローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能であるノードに宛てられる請求項59記載の装置。
【請求項62】
前記第1のパケットは、前記オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームにより送られ、
前記第2のパケットは、前記アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームにより送られる請求項56記載の装置。
【請求項63】
通信のための装置において、
アクセスポイントにおいて、第1のパケットと、第2のパケットとを、アクセス端末から受信する手段であって、前記第1のパケットは、第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のパケットは、第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているインターネットプロトコルアドレスに関係付けられている手段と、
前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたパケットを遮断し、前記アクセス端末に代わって、前記遮断したパケットを処理する、ローカルパケットプロキシ手段とを具備する装置。
【請求項64】
前記処理は、前記遮断したパケットを前記アクセス端末にルーティングすることを含む請求項63記載の装置。
【請求項65】
前記遮断したパケットは、前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたアドレス解決プロトコルメッセージを含み、
前記処理は、前記アドレス解決プロトコルメッセージに応答して、前記アクセスポイントの媒体アクセス制御アドレスを含むメッセージを送ることを含む請求項63記載の装置。
【請求項66】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークを通る第1のパケットパスに関係付けられており、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記オペレータネットワークを通らない第2のパケットパスに関係付けられている請求項63記載の装置。
【請求項67】
前記第2のパケットは、前記ローカルネットワーク上のノードに宛てられる請求項66記載の装置。
【請求項68】
前記第2のパケットは、前記ローカルネットワークに対するローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能であるノードに宛てられる請求項66記載の装置。
【請求項69】
前記第1のパケットは、前記オペレータネットワークにおいて終端される第1のストリームにより送られ、
前記第2のパケットは、前記アクセスポイントにおいて終端される第2のストリームにより送られる請求項63記載の装置。
【請求項70】
コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
アクセスポイントにおいて、第1のパケットと、第2のパケットとを、アクセス端末から受信し、前記第1のパケットは、第1のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のパケットは、第2のインターネットプロトコルインターフェースに関係付けられており、前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているインターネットプロトコルアドレスに関係付けられていることと、
前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたパケットを遮断することと、
前記アクセス端末に代わって、前記遮断したパケットを処理することと、
をコンピュータに生じさせるためのコードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項71】
前記処理は、前記遮断したパケットを前記アクセス端末にルーティングすることを含む請求項70記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項72】
前記遮断したパケットは、前記ローカルネットワークインターネットプロトコルアドレスに向けられたアドレス解決プロトコルメッセージを含み、
前記処理は、前記アドレス解決プロトコルメッセージに応答して、前記アクセスポイントの媒体アクセス制御アドレスを含むメッセージを送ることを含む請求項70記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項73】
前記第1のインターネットプロトコルインターフェースは、オペレータネットワークを通る第1のパケットパスに関係付けられており、
前記第2のインターネットプロトコルインターフェースは、前記オペレータネットワークを通らない第2のパケットパスに関係付けられている請求項70記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項74】
通信の方法において、
アクセスポイントにおいて、アクセス端末からパケットを受信することと、
前記パケットの宛先に基づいて、前記アクセスポイントにおいて、前記パケットに対してネットワークアドレス変換を実行するかどうかを決定することとを含む方法。
【請求項75】
前記決定は、前記パケットの宛先アドレスと、オペレータネットワークに関係付けられているポリシーとを決定することを含む請求項74記載の方法。
【請求項76】
前記決定は、前記宛先が、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセスされるか、または、前記オペレータネットワークを通らない、ローカルネットワークを通る第2のパスによりアクセスされるかを決定することを含む請求項74記載の方法。
【請求項77】
前記ネットワークアドレス変換は、オペレータネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているネットワークインターネットプロトコル発信元アドレスを、前記ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末割り当てられているローカルインターネットプロトコル発信元アドレスに置き換えることを含む請求項76記載の方法。
【請求項78】
前記アクセスポイントは、
前記ローカルネットワークに関係付けられているローカルルータから、前記ローカルインターネットプロトコル発信元アドレスを要求し、
前記アクセスポイントの媒体アクセス制御アドレスを含むメッセージにより、前記ローカルインターネットプロトコル発信元アドレスに向けられたアドレス解決プロトコルメッセージに応答する請求項77記載の方法。
【請求項79】
前記ローカルインターネットプロトコル発信元アドレスは、前記アクセスポイントのインターネットプロトコルアドレスと、前記アクセスポイントにより前記アクセス端末に割り当てられているポートとを含む請求項77記載の方法。
【請求項80】
前記パケットはプロトコルトンネルによりオペレータネットワークに送るべきでないことを前記アクセスポイントが決定した場合に、前記アクセスポイントは、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項74記載の方法。
【請求項81】
前記アクセスポイントは、ローカルネットワーク上にあり、
前記アクセスポイントは、前記宛先が前記ローカルネットワーク上にある場合に、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項74記載の方法。
【請求項82】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、
前記アクセスポイントは、前記宛先が前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能な場合に、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項74記載の方法。
【請求項83】
前記アクセスポイントは、フェムトノードである請求項74記載の方法。
【請求項84】
通信のための装置において、
アクセスポイントにおいて、アクセス端末からパケットを受信するように構成されているパケットプロセッサと、
前記パケットの宛先に基づいて、前記アクセスポイントにおいて、前記パケットに対してネットワークアドレス変換を実行するかどうかを決定するように構成されているネットワークアドレス変換制御装置とを具備する装置。
【請求項85】
前記決定は、前記宛先が、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセスされるか、または、前記オペレータネットワークを通らない、ローカルネットワークを通る第2のパスによりアクセスされるかを決定することを含む請求項84記載の装置。
【請求項86】
前記ネットワークアドレス変換は、オペレータネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているネットワークインターネットプロトコル発信元アドレスを、前記ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末割り当てられているローカルインターネットプロトコル発信元アドレスに置き換えることを含む請求項85記載の装置。
【請求項87】
前記パケットはプロトコルトンネルによりオペレータネットワークに送るべきでないことを前記アクセスポイントが決定した場合に、前記アクセスポイントは、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項84記載の装置。
【請求項88】
前記アクセスポイントは、ローカルネットワーク上にあり、
前記アクセスポイントは、前記宛先が前記ローカルネットワーク上にある場合に、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項84記載の方法。
【請求項89】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、
前記アクセスポイントは、前記宛先が前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能な場合に、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項84記載の装置。
【請求項90】
通信のための装置において、
アクセスポイントにおいて、アクセス端末からパケットを受信する手段と、
前記パケットの宛先に基づいて、前記アクセスポイントにおいて、前記パケットに対してネットワークアドレス変換を実行するかどうかを決定する手段とを具備する装置。
【請求項91】
前記決定は、前記宛先が、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセスされるか、または、前記オペレータネットワークを通らない、ローカルネットワークを通る第2のパスによりアクセスされるかを決定することを含む請求項90記載の装置。
【請求項92】
前記ネットワークアドレス変換は、オペレータネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているネットワークインターネットプロトコル発信元アドレスを、前記ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末割り当てられているローカルインターネットプロトコル発信元アドレスに置き換えることを含む請求項91記載の装置。
【請求項93】
前記パケットはプロトコルトンネルによりオペレータネットワークに送るべきでないことを前記アクセスポイントが決定した場合に、前記アクセスポイントは、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項90記載の装置。
【請求項94】
前記アクセスポイントは、ローカルネットワーク上にあり、
前記アクセスポイントは、前記宛先が前記ローカルネットワーク上にある場合に、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項90記載の装置。
【請求項95】
前記アクセスポイントは、ローカルルータに関係付けられているローカルネットワーク上にあり、
前記アクセスポイントは、前記宛先が前記ローカルルータのインターネット接続によりアクセス可能な場合に、前記ネットワークアドレス変換を実行する請求項90記載の装置。
【請求項96】
コンピュータプログラムプロダクトにおいて、
アクセスポイントにおいて、アクセス端末からパケットを受信することと、
前記パケットの宛先に基づいて、前記アクセスポイントにおいて、前記パケットに対してネットワークアドレス変換を実行するかどうかを決定することと、
をコンピュータに生じさせるためのコードを備えるコンピュータ読み取り可能媒体を具備するコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項97】
前記決定は、前記宛先が、オペレータネットワークを通る第1のパスによりアクセスされるか、または、前記オペレータネットワークを通らない、ローカルネットワークを通る第2のパスによりアクセスされるかを決定することを含む請求項96記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項98】
前記ネットワークアドレス変換は、オペレータネットワークに対して、前記アクセス端末に割り当てられているネットワークインターネットプロトコル発信元アドレスを、前記ローカルネットワークに対して、前記アクセス端末割り当てられているローカルインターネットプロトコル発信元アドレスに置き換えることを含む請求項96記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2011−519537(P2011−519537A)
【公表日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−506437(P2011−506437)
【出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/041451
【国際公開番号】WO2009/132139
【国際公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/041451
【国際公開番号】WO2009/132139
【国際公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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