説明

ローション処理したティッシュおよびタオル

紙タオルに、(a)セルロース系のタオルウェブ、および(b)そのタオルウェブの上に配されたローションエマルション、が含まれている。そのローションエマルションは、室温では実質的に液状であり、極性軟化剤および非極性軟化剤、さらにはノニオン性界面活性剤を含む界面活性剤組成物を含んでいるが、ここでそれらの軟化剤および界面活性剤組成物を選択して、そのローションエマルションがタオルウェブの上に半固形または固形の状態で固定され、そのローションエマルションが水と接触すると水性ゲルを形成することができるようにする。そのローションエマルションが、水と共に水性マイクロエマルションを形成することも可能なウォーターレスマイクロエマルションであるのが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、同時係属出願の米国出願第10/141,442号(発明の名称:ウォーターレスローションおよびローション処理した基材(Waterless Lotion and Lotion-Treated Substrate)、代理人整理番号12216、出願日2002年5月7日)の一部継続出願である。米国出願第10/141,442号における開示は、ここに参照することによりそのすべてを本出願に組み入れたものとし、37CFR1.78に従って、その優先権を主張する。
【0002】
本発明は、その上に、主として皮膚軟化性組成物および界面活性剤組成物からなるスキンコンディショニングローションを有する紙ティッシュおよびタオルに関する。好ましい実施態様においては、そのローションは、ウォーターレスマイクロエマルションローションであって、このものは、室温では実質的に液状物であるが、タオルと接触させると半固形物または固形物となって、ローションがそのタオル表面の上に固定されるようになる。その固定されたローションエマルションは、そのタオルを使用する際には、水と接触することによって水性ゲルを形成することが可能である。水と混合したときに、そのローションが水性エマルションを形成させることも可能であれば、最も好ましい。
【背景技術】
【0003】
充分なスキンケアは、健康な皮膚だけではなく、総合的な健康を維持するための、簡単で効果的な手段である。損傷を受けた皮膚では、環境中の毒性、刺激性物質や病原菌からの保護が働かない。したがって、皮膚を清潔にし、湿りを与え、栄養を与えることは極めて重要なことであって、事実、皮膚の健康な状態を回復させ、維持させるためのクレンジングおよび加湿ローションについての文献は多数ある。スキンケアは、頻繁に手を洗浄しなければならないフードサービス従業員および医療従事者にとっては特に重要である。
【0004】
ローションを用いてコーティングしたセルロース系基材は、当業者には公知である。たとえば、米国特許第5,665,426号(クルジシク(Krzysik)ら)は、ティッシュに適用することが可能なローション配合物を対象としており、それが、刺激反応および発赤を低減させる目的で、使用者の皮膚にローションを移行させる。’426号特許のローション組成物は、室温で固体であり、輪転グラビア印刷プロセスによって基材に適用される。米国特許第5,871,763号(ルウ(Luu)ら)も同様に、それをスキンケア処置のための基材に適用する前に、溶融させなければならないローション配合物を対象としている。’763号特許のローション組成物は、そのセルロース系基材の使用者の手で発生させた熱によって溶融されて、そのローションがその使用者の皮膚へと移行させられる。その他のローション処理された基材が、米国特許出願第10/483,633号(米国特許出願公開第2005/0031847号)に記載されているが、そこでは、独立して明白に異なった二つの相、脂質および水性物、を基材に適用して、皮膚のクレンジングを容易としている。さらに、米国特許第4,987,632号(ロウ(Rowe)ら)には、洗剤を含む組成物を用いて処理した洗浄ワイプの記載があり、その洗剤が水との接触で浸出する。米国特許第5,525,345号(ワーナー(Warner)ら)もまた参照されたい。
【0005】
さらに、皮膚を保護し、コンディショニングするための抗菌剤およびpHバランス剤を含む公知のローションもまた存在する。たとえば、米国特許第6,238,682号(クロフタ(Klofta)ら)は、無水スキンローションを用いて処理したティッシュを対象としているが、そのローションは室温では半固形物であり、親水性溶媒および界面活性剤に加えて抗菌成分が含まれている。さらに、米国特許第6,352,700号(ルウ(Luu)ら)も参照されたいが、この特許はローションを用いて処理した基材を対象としているが、そのローションは室温では固形物であり、適正な皮膚の酸性マントルを維持するための、スキンpHバランス化合物が含まれている。抗菌剤を含むその他のローションとしては以下のものが挙げられる:米国特許出願第10/608,661号(米国特許出願公開第2004/0039353号)(これは、抗菌剤としてユッカ種抽出物を含むウェットワイプを対象としている);米国特許出願第09/851,273号(米国特許出願公開第2002/0031486号)(これは、揮発性アルコールをほとんどまたはまったく含まず、単独またはローションなどと組み合わせて使用することが可能な、抗菌性クレンジング組成物を対象としている);米国特許出願第09/738,365号(米国特許出願公開第2002/0002124号)(これは、約2〜約5.5のpHを有する抗菌性クレンジング組成物を対象としている);米国特許第6,383,505号(カイザー(Kaiser)ら)(これは、水中油型エマルションの形態で局所使用するための抗菌性ローションを対象としている);さらには、類似の内容物が下記の特許に開示されている:米国特許第6,482,423号(ビーアス(Beerse)ら);米国特許第6,488,943号(ビーアスら);米国特許第6,284,259号(ビーアスら);米国特許第6,258,368号(ビーアスら);米国特許第6,183,763号(ビーアスら);米国特許第6,210,695号(ビーアスら)など。
【0006】
室温では固形物または半固形物であって、基材に適用するより前に溶融させる必要があるローション(「ホット」ローションとも呼ばれる)は、いくつもの欠点を有している。その一つは、半固形または固形のローションは、そのローションを基材に適用するためには、たとえば溶融タンクや加熱機器のような、煩雑でコストのかかる加熱システムを必要とする。さらに、適用プロセスの途中または後にその生産ラインのコンベヤーロールの上でローションの蓄積物および固化物を清浄化することは、いわゆる「ホット」ローションに関連して生ずる、もう一つの煩雑でコストのかかる手順である。そのようなローションに水系添加物を組み入れることも困難であるが、その理由は、製品基材の上に塗布する前または後のいずれにおいても、ローション中の添加物が相分離したり、均質な分散が困難であったりするからである。さらに、「ホット」ローションは、ローションを過剰に使用すると、硬くなる傾向があり、その最終製品を使用したときに汚れが残る傾向がある。
【0007】
【特許文献1】米国特許第5,665,426号明細書
【特許文献2】米国特許第5,871,763号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2005/0031847号明細書
【特許文献4】米国特許第4,987,632号明細書
【特許文献5】米国特許第5,525,345号明細書
【特許文献6】米国特許第6,238,682号明細書
【特許文献7】米国特許第6,352,700号明細書
【特許文献8】米国特許出願公開第2004/0039353号明細書
【特許文献9】米国特許出願公開第2002/0031486号明細書
【特許文献10】米国特許出願公開第2002/0002124号明細書
【特許文献11】米国特許第6,383,505号明細書
【特許文献12】米国特許第6,482,423号明細書
【特許文献13】米国特許第6,488,943号明細書
【特許文献14】米国特許第6,284,259号明細書
【特許文献15】米国特許第6,258,368号明細書
【特許文献16】米国特許第6,183,763号明細書
【特許文献17】米国特許第6,210,695号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明に従えば、エマルションローションを室温で紙タオルに適用して、そのタオル表面上に固定させることが可能であることが見出された。そのエマルション組成を選択して、水と混合したときにそれが水性ゲルローションを形成し、製品を使用したときにはそのゲルが使用者の皮膚に容易に移行するようにする。
【0009】
本発明は、すぐれたスキンケア性および抗菌活性を有するローション処理したティッシュおよびタオルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
各種の属性のために、本発明のローション処理された製品が、医療従事者およびフードサービス従事者によって使用されるタオルとして特に適したものとなっている。ウォーターレスマイクロエマルションを基材の上に固定させるが、それを濡らすと、移行可能な形態に容易に回復させることができる。そのため、たとえば濡れた手で触ると、使用者の手にそのローションが容易に移行する。さらに、ローションを水と混合すると粘着性のゲルを形成するが、これはローションとしては極めて望ましい特性である。
【0011】
好適なローションは、ベースシートの吸収力を実質的に損なうことはないが、水分吸収時間(WAR times)を増加させる。この後者の特徴は、ローションの皮膚への移行を同様に促進させるが、それは、使用者が手を乾かすときにタオルをより長い時間擦り合わせるからである。抗菌活性が望ましい場合には、当業者のよく認識するところであるが、効果的に移行させることが特に重要である。
【0012】
したがって、本発明の一つの態様において、ティッシュまたはタオルに好適なローション処理された基材が提供されるが、それに含まれるのは:(a)セルロース系のウェブと;(b)そのウェブの上に配されたローションエマルションと、であるが、そのローションエマルションは極性軟化剤および非極性軟化剤、さらにはノニオン性界面活性剤を含む界面活性剤組成物を含み;(c)ここで、そのローションエマルションが室温で実質的に液状であり;(d)その軟化剤および界面活性剤組成物が、そのローションエマルションがタオルウェブの上に半固形または固形の状態で固定されるように選択され;そして、(e)ここで、そのローションエマルションがさらに、水と接触すると水性ゲルを形成することが可能である。典型的には、その軟化性組成物には、プロピレングリコール、グリコール、グリセロール、ソルビトール、ジエチレングリコール、メチレングリコール、ポリプロピレングリコールおよびポリエチレングリコールから選択される極性ポリヒドロキシ軟化剤などの極性軟化剤が含まれ、さらには配合適性のある非極性軟化剤が含まれる。非極性軟化剤は、芳香族または直鎖状エステル、ゲルベ(Guerbet)エステル、鉱油、スクアラン、スクアレン、および流動パラフィンから選択すればよい。界面活性剤組成物には典型的には、ノニオン性界面活性剤が含まれるが、それらは、PEG−20メチルグルコースセスキステアレート、PPG−20メチルグルコースエーテル、PPG−20メチルグルコースエーテルジステアレート、PEG−20メチルグルコースジステアレート、PEG−120メチルグルコースジオレエート、および約10〜約20個の繰り返しエトキシ単位を有するエトキシル化メチルグルコース、さらには共界面活性剤、から選択すればよい。共界面活性剤は、C12−C18脂肪アルコール、ベヘニルアルコール、イソセチルアルコールおよびイソステアリルアルコールから選択される脂肪族アルコールであってよい。好ましい実施態様においては、そのローションエマルションは、主として50重量%以上の軟化剤および界面活性剤を含む。
【0013】
一つの好ましい実施態様においては、そのローションエマルションがウォーターレスマイクロエマルションであり、そのウェブを乾燥繊維の約0.1%〜約25重量%の量のローションエマルションを用いて処理する。ほとんどの場合、そのウェブを乾燥繊維の約0.5%〜約20重量%の量のローションエマルションを用いて処理する。
【0014】
ローションエマルションにはさらに抗菌剤が含まれていてもよいが、そのようなものとしては、たとえば2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、3,4,4’−トリクロロカルバニリド(トリクロカルバン)、3,4,4’−トリフルオロメチル−4,4’−ジクロロカルバニリド(クロフルカルバン)、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、ヨードプロピンルブチルカルバメート、8−ヒドロキシキノリン;8−ヒドロキシキノリンクエン酸塩、8−ヒドロキシキノリン硫酸塩、4−クロロ−3,5−キシレノール(クロロキシレノール)、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、ブトコナゾール、ナイスタチン、テルコナゾール、ニトロフラントイン、フェナゾピリジン、アシクロビル、クロルトリマゾール、クロロキシレノール、クロルヘキシジン、クロルヘキシジングルコネート、ミコナゾール、テルコナゾール、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、メチルクロロイソチアゾリン、メチルイソチアゾリン、それらの混合物、などが挙げられる。マイクロエマルションローションには場合によっては、香料、保存料、医療薬剤、湿潤剤、天然治療油、植物抽出物、天然または合成の粉体、および鎮静剤からなる群より選択される添加物が含まれ、ウェブには湿潤紙力増強剤が含まれていてもよい。
【0015】
本発明のまた別な態様においては、ティッシュまたはタオルに好適なローション処理された基材が提供されるが、それには:(a)セルロース系のウェブと;(b)室温においては実質的に液状であり、ウェブ上に半固形または固形の状態で固定されるウォーターレスマイクロエマルションと、が含まれ、(c)ここでそのウォーターレスマイクロエマルションが実質的に、極性軟化剤、非極性軟化剤、およびノニオン性界面活性剤を含む界面活性剤組成物を含み;そして(d)ここで、そのウォーターレスマイクロエマルションがさらに、水と接触したときに水性マイクロエマルションを形成することができる。
【0016】
本発明のさらにまた別な態様においては、ティッシュまたはタオルに好適なローション処理された基材が製造されるが、それには:(a)セルロース系のウェブと;(b)室温においては実質的に液状であり、ウェブ上に半固形または固形の状態で固定されるウォーターレスマイクロエマルションと、が含まれ;ここで、そのマイクロエマルションが極性軟化剤、非極性軟化剤、共界面活性剤、およびノニオン性界面活性剤を含む。
【0017】
本発明のさらにまた別な態様においては、ティッシュまたはタオルに好適なローション処理された基材を製造する方法が提供され、それには:(a)極性軟化剤、非極性軟化剤、およびノニオン性界面活性剤を含む界面活性剤組成物、を含むローションエマルションを調製する工程;(b)そのローションエマルションを用いてセルロースウェブを処理する工程が含まれ;ここで、その軟化剤組成物および界面活性剤組成物が、そのローションエマルションがタオルウェブの上に半固形または固形の状態で固定されるように選択され、そしてここで、そのローションエマルションが水と接触したときに水性ゲルを形成することができる。典型的には、室温でのスプレー法または捺染法によってマイクロエマルションをウェブに適用する。
【0018】
以上の一般的な説明および以下の詳細な説明のいずれもが、本発明の例を単に挙げるためのものであり、クレームされる本発明の性質および特徴を理解するための概要または枠組みを提供することを意図したものであるということは、理解されたい。添付の図面は、本発明のさらなる理解を与えるために加えたものであり、本明細書に取り入れられ、一部を構成している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
説明だけを目的として、以下に本発明を詳しく記述する。添付の請求項で言及される、本発明の精神および範囲の中での修正は、当業者には容易に明白であろう。本明細書で使用するとき、用語および略語はそれらの通常の意味合いを有しており、たとえば「cps」はセンチポアズを指す。
【0020】
「水性ゲル」とは、室温で約500cps(mPa・s)を超える、そして典型的には室温で約1000cpsを超える室温粘度を典型的には有する、粘稠なローション/水組成物である。以下の表2に見られるように、好適なローション組成物は、室温で1500cpsを超えるゲルを形成する。
【0021】
本発明は、部分的には、室温で実質的に液状であるウォーターレスマイクロエマルションローションを用いて処理される基材に関する。本発明の目的においては、室温とは、約20℃〜約25℃の温度である。本発明のローション配合物は、基材たとえばウェブの繊維と接触させると、液状物から超微細で均一に分散された半固形物へと、その場での相変化を起こす。この性質は、液状のローションが基材またはパッケージングの内部に移行するのを防止し、滑らかで、柔らかで、べたべたしない感触をローション処理した基材に与えるためには重要である。基材の中のローションは、ぬぐうことによる摩擦や、体温や、皮膚の表面へのメリットを与えるための水の添加によって、使用者の皮膚へ容易に移行する。
【0022】
さらに、このローション配合物は、室温では液状物であるので、「コールド」ローションとも呼ばれる。「ホット」または「コールド」ローションという用語は、そのローションの形態が室温において固形であるか(「ホット」)あるいは液状であるか(「コールド」)、そしてローションの適用温度が高いか(「ホット」)あるいは室温であるか(「コールド」)を意味している。コールドローションを適用するには、煩雑でコストのかかる加熱送達機器を必要としない。むしろ、そのローションは、たとえばスプレー法、捺染法、コーティング法、押出し法、あるいはその他の技術など、各種利用可能な技術によって容易に適用することができる。マイクロエマルションまたは「コールド」ローションは、外部の連続の非極性もしくは極性の軟化剤、内部の不連続の極性もしくは非極性の軟化剤、界面活性剤、および脂肪アルコール共界面活性剤の混合物を含んでいる。そのローションには、任意成分たとえば、植物抽出物、香料、および医療薬剤などが含まれていてもよい。
【0023】
本発明のローションは、「ホット」ローションの場合の取扱い/適用の問題を軽減させ、ローション処理された基材の製品の柔軟性および吸収性を改良する。このことは、本発明のウォーターレス、親水性「コールド」ローションによって達成されるが、そのローションは、室温では液状であり、機器を加熱することなく基材に適用することができる。そのローションは、ウェブの繊維と接触すると、液状から半固形の形態へのその場での相変化を起こすことが可能であって、そのために、担持させたときにローションが自由に流れたり移行したりすることが防止されている。「ホット」ローションよりもそれらの利点がある上に、本発明のローション処理した製品はさらに、使用者の皮膚に、滑らかで、穏やかでべたべたしない感触、優しく効果的なクレンジング、皮膚の治癒、および加湿効果を与える。さらに、このローション組成物は、添加物の水溶解度とは無関係に、典型的な化粧品添加物、保存料、および抗菌剤を組み入れることが可能である。最後に、「ホット」ローションから製造した化粧紙製品は通常、眼鏡レンズのような透明な物体をぬぐうのには勧められないが、それは、「ホット」ローションが半透明または不透明な汚れを残すからである。本発明の「コールド」ローション処理をした基材はそのような欠陥を示さない。
【0024】
本発明は、部分的には、室温で液状であるウォーターレスマイクロエマルションローションを用いて処理される基材に関する。その組成物には、好ましくは、4種の基本成分、すなわち、極性の軟化剤、非極性の軟化剤、共界面活性剤、およびノニオン性界面活性剤が含まれる。
【0025】
好適な極性の軟化剤としては、ポリヒドロキシ軟化剤が挙げられる。好適なポリヒドロキシ軟化剤としては、プロピレングリコール、グリコール、グリセロール、ソルビトール、ジエチレングリコール、メチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。
【0026】
好適な非極性軟化剤としては、芳香族または直鎖状のエステル、ゲルベ(Guerbet)エステル、鉱油、スクアラン、スクアレン、流動パラフィンなどが挙げられる。
【0027】
極性または非極性の軟化剤は、マイクロエマルションの連続の外側相の中、または不連続の内側相の中のいずれに存在させてもよい。
【0028】
好適な共界面活性剤としては、脂肪アルコール(fatty alcohols)が挙げられる。好適な脂肪アルコールとしては、炭素数12から18の(C12 to C18)脂肪アルコール、ベヘニルアルコール、イソセチルアルコール、およびイソステアリルアルコールなどが挙げられる。
【0029】
好適なノニオン性界面活性剤としては、PEG−20メチルグルコースセスキステアレート、PPG−20メチルグルコースエーテル、PPG−20メチルグルコースエーテルジステアレート、PEG−20メチルグルコースジステアレート、PEG−120メチルグルコースジオレエート、約10〜約20個の繰り返しエトキシ単位を有するエトキシル化メチルグルコースなどが挙げられる。
【0030】
本発明の組成物は、所定の配合物のマイクロエマルション領域の中に入るように選択するのが好ましい。本発明の組成物内部の成分の百分率、比率、および割合はすべて、極性軟化剤/非極性軟化剤/共界面活性剤/ノニオン性界面活性剤配合物(PE/NPE/COS/NIS)の三元状態図のマイクロエマルション領域によって求められる。極性または非極性の軟化剤の低パーセント側でのマイクロエマルション領域の外側は、半固形領域または固形領域が存在しているのが好ましい(図1参照のこと)。マイクロエマルションは熱力学的に安定で、スペクトルの可視領域では実質的に透明であって、このことは、典型的には好ましくは約0.1マイクロメートル未満程度の粒子直径であることを示している。粒子直径が約3,200オングストローム(約0.32マイクロメートル)よりも大きいと、その液状物はもはやマイクロエマルションとはみなされず、多くの場合濁りが現れ、熱力学的に不安定となる可能性があるエマルションである。マイクロエマルションのミセル構造は、「ダイレクト」タイプ(ヘッド外側/テール内側)または「インバース」タイプ(ヘッド内側/テール外側)のいずれかである。液状マイクロエマルションは、親油性要素の表面積が増大するが、そのことが、ニートの形態における本発明組成物の有用性に顕著に寄与している。皮膚表面上の流動性、小粒径、高表面積および高親水性といった特性は、基材をそのまま使用した場合でも、あるいはローション処理した製品を水で再湿潤化させた場合でも、クレンジング目的には極めて望ましい性質である。マイクロエマルションを構成するそれらの成分は、どのような組合せあるいは割合で使用してもよい。
【0031】
本発明の重要な態様は、その液状のローションが繊維基材または不織布基材に接触したときに、液状から半固形または固形の形態へと、その場での相変化を起こすことである。マイクロエマルションの連続外側相が非極性または極性の軟化剤となりうる一方で、基材ウェブの表面繊維がマイクロエマルションの連続外側相を吸収したときに、この変化が起きる。したがって、その組成物の中のマイクロエマルションの外側相の割合が減少すると、マイクロエマルションの内側相の割合が増加することになる。マイクロエマルション組成物中でのこの変化は、図1に見ることができる。元のマイクロエマルションは、室温では実質的に液状であり、図1においては点Aで示されていて、これはマイクロエマルション領域の内側に位置している。マイクロエマルション内側層の割合が高くなって、マイクロエマルションの全体としての組成が変化すると、そのマイクロエマルションの相が変化する。マイクロエマルションの新しい状態は、図1の半固形物領域中に位置する点BおよびCで示される。この相変化のユニークで特殊な特性が、適用プロセスおよび製品性能の両面において、従来技術のローションとは対照的な本発明の利点を表している。
【0032】
適用プロセスにおいては、本発明のローションは、ウォーターレスで、かつ室温では実質的に液状であるために、従来技術に比較して、単純で低コストの技術を使用する。それとは対照的に、従来技術において処理ティッシュまたは不織基材に使用されるローションのほとんどのものは、室温においては半固形または固形の形態であり、そのためにローションを基材に送達させるのに加熱機器を必要とする。さらに、加熱機器を用いない、入手可能な各種の送達技術を、本発明のローションを適用するのに容易に使用することが可能であり、そのようなものとしてはたとえば、空気噴霧スプレーコーティング法、ブラシコーター法、カーテンコーター法、直接またはオフセットグラビアコーティング法などが挙げられる。コンベヤーロール上にローションが蓄積、固化するために、ローション適用プロセスの使用中または使用後に生産ラインの清浄化が必要なことも、「ホット」ローションの場合の深刻な問題点である。この問題も、本発明のローションを用いれば最小化され、さらに加工ラインにおいては、その液状のローションが滑沢剤として機能し、「粘着物(stickies)」(リサイクル繊維ベースシートからのゴム状沈着物)のエンボスロール上への付着を妨害するので、加工プロセスおよび生産速度が改良される。
【0033】
マイクロエマルションは室温では液状であるが、紙または不織布基材と接触すると、ローションが相変化して半固形の形態となる。このユニークな性質によって、主として「ホット」ローションに付随していた利点が、液状「コールド」ローションにも与えられるが、そのような利点としては、たとえば:(1)基材表面上への、より多くのローションの保持;(2)固定化剤を必要とすることなく、ローションのウェブ中への浸透を防止;(3)製品性能を向上させるのに必要なローションの適用量の減少;および(4)ティッシュの物理的性質に与えるローションの悪影響の抑制、が挙げられる。さらに、必要があれば、室温では「コールド」ローションが液状であるために、基材に対しては、「ホット」ローションに比較すると、本発明のローションをより高いレベルの含浸量で適用することが可能である。この場合、この「コールド」ローション製品の親水性の性質は維持されていて、疎水性の「ホット」ローションとは対照的に、より良好なクレンジング効果または向上されたスキンケア効果が得られる。「ホット」ローションの使用量が多すぎると製品が硬くなることが観察されるが、ホットローションに共通するこのような欠陥は、これらのコールドローションでは起きない。
【0034】
連続の外側相が極性または非極性成分のいずれをも含むことが可能であることによって、本発明の利点が得られる。極性および非極性の軟化剤のいずれもが、各種の添加剤たとえば保存料、抗菌剤、天然治療油、鎮静剤を、それらが極性または非極性の軟化剤の中に可溶性であるか否かにかかわらず、広範囲に配合することを可能とする本発明の性能に寄与している。別の言い方をすれば、本発明の配合物は、消費者の各種の利便性を促進するのに効果的となるように、設計することができる。たとえば、皮膚上のオイル系の汚れまたはグリースを除去するための、高い含浸量レベル(100%〜300%)の本発明のローションを含むワイパー製品においては、好ましいローション組成物には、極性の軟化剤外側相/非極性オイル内側相/親水性界面活性剤プラス共界面活性剤の脂肪アルコールC14−C18が含まれる。マイクロエマルションをセルロース系の基材に適用した後では、外側相の極性軟化剤の重量パーセントは、好ましくは、非極性内側相の軟化剤に比較すると極めて低いが、その理由は、その極性相が、セルロース系繊維によって強い吸収を受けているからである。オイルのついた皮膚表面をぬぐうときに、その製品は、非極性軟化剤(キャリアとして)およびノニオン性界面活性剤を放出する。この組合せが、皮膚の上のオイル系の汚れまたはグリースを乳化させ、ぬぐった後ではそのミセル構造の内側にそれを包み込んで、洗浄配合物の内側相の中にそれを移行させて、皮膚上に非極性の油相を残すことがない。この配合物は、オイル状物を洗浄するのに極めて好適である。外側相が極性であるのが好ましいが、その理由は、グリースまたはオイルがワイプ上の非極性相の中へ移行して除去されるからである。極性の外側相を有するこのマイクロエマルションは、非極性オイル軟化剤外側相/極性軟化剤内側相/ノニオン性界面活性剤プラス共界面活性剤のローション配合物を使用するよりも、皮膚表面からオイルを除去するには好適であると考えられるが、その理由は、非極性連続相ミセル構造を有するローションは、そのオイル相で皮膚と接触し、そのために、非極性外側相が汚染物を溶解させるだけであるので、オイル系の汚染物および非極性油相の両方を皮膚表面上に残してしまう可能性があるからである。したがって、連続の非極性相を有する配合物を用いて処理された製品は、ぬぐった後でも非極性液状物が皮膚上に残ることが多いので、オイルまたはグリース物質を除去するために望ましいものとは言えない。
【0035】
ティッシュ基材のために従来使用されていた液状のローション(水中油型エマルション)は当業者には周知であるが、通常その配合物には少なくとも70〜80%の水が含まれている。ローション配合物中の水は、ティッシュ製品の後処理をするには望ましいものではないが、それは以下の理由による:(1)そのローションの固形分含量が低いために、基材に適用可能なローションの量に限界がある;(2)製品の物理的性質にマイナスの影響が大きく、また水の再湿潤および紙の強度低下のために、処理ライン(treatment line)で問題が生じる;(3)基材中の水分を除去するための処理ラインに、オーブンまたはその他の乾燥器具を設ける必要がある。本発明の配合物はウォーターレスであるが、それでも、ローションの極性相の中に水溶性添加物を取り込むと共に、非極性相の中に油溶性の添加物を容易に添加する性能を維持している。この性能は、「ホット」ローションに比較したときの「コールド」ローションの利点でもある。「ホット」ローションの中に水系添加物を組み入れることは極めて困難であるが、その理由は、製品基材の上に塗布する前または後のいずれにおいても、ローション中の添加物が相分離したり、均質な分散が失われたりするからである。「ホット」ローション中の水分含量を最高10パーセントまたは15パーセントまでとすれば、相分離の問題は回避可能であるかもしれないが、プロセス適用の際に、高温(約75℃〜約90℃)においてローション配合物中の水分含量を調節、維持することが困難な作業となる可能性がある。この欠点は、本発明の「コールド」ローションによって回避される。
【0036】
本発明は、場合によって湿潤強度を上げた、ティッシュ、タオルもしくはナプキン、またはべたべたしない感触のローションで処理した、たとえば、おむつ、失禁および生理用パッドのカバーストックのために使用されるワイプもしくは不織布材料に関する。このローションは、それで処理された基材がべたべたした感触を与えず、その基材を皮膚にあてたときのちくちくとした(chaffing)刺激を減らし、滑らかな感触を与える効果を有している。ローション処理した基材のスキンケア面での利点は、本発明品を乾燥状態で使用するか、水で予め湿らせて使用するかに関わらず、発揮される。
【0037】
このローションには、場合によっては、治療有効量の医療薬剤が含まれていてもよい。医療薬剤としては、薬剤、抗病原性剤、抗菌剤、抗バクテリア剤、抗ウイルス剤、消毒剤、鎮静剤、適切な薬効を有するその他のタイプの薬剤などが挙げられる。たとえば、抗バクテリア剤は、ローションの約0.01%〜約10%、好ましくは約0.05%〜約5%の量で存在させることができる。適切な抗菌剤としては、ヒト病原体、たとえばエシェリキア・コライ(Escherichia coli)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、サルモネラ・クロレラスイス(Salmonella chloreraesuis)、サルモネラ・ティフィ(Salmonella typhi)、シュードモナス・エルジノーサ(Pseudomonas aeruginosa)、シュードモナス・セパシア(Pseudomonas cepacia)、およびアルビカンも含めたカンジダ種などが挙げられる。本発明のローションにおいて使用するのに適した具体的な抗菌剤としては以下のものが挙げられる:2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン);3,4,4’−トリクロロカルバニリド(トリクロカルバン);3,4,4’−トリフルオロメチル−4,4’−ジクロロカルバニリド(クロフルカルバン);5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン;ヨードプロピンルブチルカルバメート(iodopropynlbutylcarbamate);8−ヒドロキシキノリン;8−ヒドロキシキノリンクエン酸塩;8−ヒドロキシキノリン硫酸塩;4−クロロ−3,5−キシレノール(クロロキシレノール);2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール;ジアゾリジニルウレア;ブタコナゾール;ナイスタチン;テルコナゾール;ニトロフラントイン;フェナゾピリジン;アシクロビル;クロルトリマゾール;クロロキシレノール;クロルヘキシジン;クロルヘキシジングルコネート;ミコナゾール;テルコナゾール;ブチルパラベン;エチルパラベン;メチルパラベン;メチルクロロイソチアゾリン;メチルイソチアゾリン;1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルヒダントインと3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメートとの混合物;オキシキノリン;EDTA;EDTAテトラナトリウム;p−ヒドロキシル安息香酸エステル;アルキルピリジニウム化合物;四級アンモニウム化合物、たとえば、ココホスファチジルPG−ジモニウムクロリド;それらの混合物など。その他の好適な抗菌剤としては、米国特許第4,078,071号(ウォーカー(Walker))に記載されている置換N−アルキルイミダゾリン誘導体などが挙げられる(この特許のすべてを、参考として引用し本明細書に組み入れるものとする)。
【0038】
抗ウイルス剤を、ローションの約0.025%〜約5%、好ましくは約0.05%〜約2.5%の量で存在させることも可能である。好適な抗ウイルス剤としては、以下のウイルスに対して有効であるか、少なくとも抑制性があるものが挙げられる:コロナウイルス、ピコルナウイルス、ライノウイルス、単純ヘルペス、陰部ヘルペス、口唇ヘルペス、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、パラインフルエンザ、サイトメガロウイルス、アデノウイルス、コンジローム、ならびに、ウイルスと原虫、もしくはウイルスと他の有害酵素たとえば、プロテアーゼ、リパーゼおよびアミラーゼとを含み、ウイルス感染のための前駆的症状として易感染性皮膚を起こす原因となる、相乗的病状など。本発明のローションにおいて使用するのに適した具体的な抗ウイルス剤としては以下のものが挙げられる:ビオフラボノイドたとえば、ヘスペリチン、ナリンジン、カテキン、およびマメ科由来のある種の選択されたアミノ酸たとえば、L−カナバニン、およびL−アルギニンの類似体;ジカルボン酸たとえば、マロン酸、グルタル酸、クエン酸、コハク酸、およびジグリコール酸;アルファヒドロキシカルボン酸たとえば、ステルシア・ウレンス(Sterculia urens)からのD−ガラクツロン酸;未変性形のニーム種子油(アザディラクタ・インディカ(Azadirachta indica));未変性形のビャクダン油(サンタルム・アルブム・L(Santalum album L.))。場合によっては、抗ウイルス剤を、多くとも約50重量%のプロテアーゼ阻害剤たとえば酸化亜鉛またはその他適切な亜鉛塩の抗ウイルス剤と混合してもよい。
【0039】
ローションには場合によっては香料を加えることもできる。香料は0.01%〜約2%の量で存在させることができる。好適な香料としては、揮発性の芳香族エステル、非芳香族エステル、芳香族アルデヒド、非芳香族アルデヒド、芳香族アルコール、非芳香族アルコール、ヘテロサイクリック芳香化合物、および花からの香料たとえば、花(blossom)、カーネーション、クチナシ、ゼラニウム、アイリス、サンザシ、ヒヤシンス、およびジャスミンなどが挙げられる。
【0040】
ローションには、場合によっては、天然または合成の粉体たとえばタルク、雲母(マイカ)、窒化ホウ素、シリコーン、またはそれらの混合物が含まれていてもよい。
【0041】
本発明の基材ウェブには、場合によっては、湿潤紙力増強剤が含まれる。湿潤紙力増強剤としては、一時的さらには永久的な湿潤紙力増強剤が挙げられる。好適な湿潤紙力増強剤としては以下のものが挙げられる:グリオキサール;グルタルアルデヒド;ジアルデヒド、アルデヒド含有ポリオール、非荷電化アルデヒド含有ポリマー、および環状尿素およびそれらの混合物、およびアルデヒド含有カチオン性デンプンからなる群より選択される非荷電化・化学種;ポリビニルアルコールと多価アニオン、たとえばホウ酸または炭酸アンモニウムジルコニウムの塩との混合物;グリオキサール化ポリアクリルアミド;ポリアミド−エピクロロヒドリン;ポリアミン−エピクロロヒドリン;尿素−ホルムアルデヒド;メラミン−ホルムアルデヒド;ポリエチレンイミン;およびラテックスエマルション。
【0042】
ローション組成物には、典型的にはこのタイプのローション中に存在するような、その他の任意成分が含まれていてもよい。そのような任意成分としては、以下のものが挙げられる:植物抽出物たとえば、アロエ抽出物、アボカド油、バジル抽出物、ゴマ油、オリーブ油、ホホバ油、カモミール抽出物、ユーカリ抽出物、ペパーミント抽出物、さらには動物油たとえば、エミュー油、肝油、オレンジラフィ(orange roughy)油、ミンク油など。本発明のローションにはさらに、湿潤剤が含まれていてもよい。湿潤剤は、水の保持および水の吸収の、二重の加湿作用を有する吸湿性の物質である。湿潤剤は、皮膚からの湿分のロスを防止し、環境から湿分を取り込むのに役立つ。好適な湿潤剤としては以下のものが挙げられる:グリセロール、加水分解シルク、乳酸アンモニウム、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解シルク、ヒドロキシプロピルキトサン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コムギタンパク質、ラクタミドプロピルトリモニウムクロリド、および加水分解シルクのエチルエステル。植物抽出物、動物油、または湿潤剤は、ローションの基本配合物の中で使用する場合には、約3%未満の量で存在させるのが好ましい。さらなる任意成分としては、皮膚清涼剤たとえば、油中マイクロカプセル化水、ユーカリ油、およびメントール油などが挙げられる。これらの任意物質はすべて、そのような配合物のための添加物として当業者には周知であり、当業者によれば、本発明のローション組成物に適切な量で用いられる。
【0043】
本発明のタオルウェブは、各種適切なセルロース系基材ウェブであればよく、セルロース系繊維に加えて、場合によっては湿潤強度を上げたり、場合によっては合成繊維材料たとえば、メルトブローンしたポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンのコポリマーを含んでいたりしてよい。その基材は、エンボス加工されていてもよい。
【0044】
本発明には、乾燥繊維ウェブの重量を基準にして、好ましくは約0.1%〜約25%の量、より好ましくは約0.5%〜約20%で、その少なくとも一方の側を本発明のローションを用いて処理したセルロース系繊維のウェブが含まれる。
【0045】
そのようなセルロース系基材は、当業者には公知の従来からのプロセス(たとえば、TAD、CWPおよびそれらの変法)に従って調製することができる。基材は、クレープ処理をしても、しなくてもよい。ローションは、当業者には公知の従来からの適用方法に従って、基材の上に適用することができる。
【実施例】
【0046】
本発明のウォーターレスローションの配合物を調製したが、セルロース系基材と接触させたときにその場で相変化するマイクロエマルションが得られるように選択した成分、それらの比率および条件を、以下の実施例で示すように変化させた。
【0047】
以下それぞれの配合物を調製するためには、一般的な手順を使用した。極性相のプロピレングリコールを、加熱容器中約60℃〜約70℃で、界面活性剤および共界面活性剤と混合し、それらの化学物質を完全に溶融させた。その混合物に、中程度の撹拌をしながら約10分かけて非極性油相を加えてから、冷却して室温とした。この時点では、そのローションは透明な液状の形態であり、基材に容易に適用できた。そのマイクロエマルションは、高剪断の機械装置を必要とすることなく自発的に形成され、いつまでも安定であった。
【0048】
[実施例1〜7]
実施例1〜7を、本発明に従って調製した。それらのローション配合物は、室温で液状であり、透明で、極めて安定であって、そのローションの成分比率は、たとえば図1に示した状態図(これは、実施例1の組成の部分状態図である)のマイクロエマルション領域の中に入っていた。驚くべきことには、本発明のローションは、良好な手触り感覚とべたべたしない手触りを有していることが特徴であり、これは、油相中のマイクロエマルションの粒径が極めて小さくて、指先では検出不可能であるためであろうと考えられる。
【0049】
【表1】

【0050】
[実施例8]
実施例1において調製したローションを5%の含浸量レベルでティッシュベースシートに適用してから、2枚重ねのティッシュ製品とした。その製品について、皮膚へ移行したローションの量についての試験をおこなった。その結果を、市販されているローション処理したティッシュと比較したが、それには、ガラス上でのコールドローション残分の光反射を他の2種の製品の場合と比較した。ガラス製顕微鏡スライドの上に付いたローションの汚れが原因の光の散乱を、UV/可視分光光度計を使用し、700nm〜400nmの波長領域で測定した。ローションをスライドへ移行させるのは、二層のローション処理したティッシュの間で30秒間スライドを保持し、次いで、スライドの上で15秒間に20回ティッシュを擦り合わせた。ローションの汚れがついたガラススライドを、ダブルビームUV/可視光度計の試料ビームの方に置いて、光の散乱を測定した。その結果から、実施例1のローションで処理したティッシュを用いて、擦り合わせたスライドの上のローションの汚れが原因の光の散乱は、対照(未処理ティッシュ)と同様であることが判明した。しかしながら、試験にかけた二種の市販されているローション処理化粧紙製品では、本発明のローション処理したティッシュに比較すると、顕著な量の光散乱が生じた。事実、これら市販製品の容器には、明確に「眼鏡レンズを拭くことは勧められない」旨の記載があった。さらに、この試験室の試験結果から、本発明のローション処理した基材によって皮膚へ移行されるローションの量は、約4.2mg/cmであると測定された。
【0051】
本発明のローション処理した基材製品は、ローションを皮膚に移行してスキンケアのメリットを向上させることが可能であるが、その一方で、「眼鏡のガラスを拭いても、依然として明瞭な視覚を維持する」ことも可能である。本発明のこのような性質は、従来技術のローション処理した化粧紙よりも顕著な利点があることを表している。
【0052】
本発明のウォーターレスエマルション組成物は、それらを紙タオルに特に好適なものとする、いくつもの特性を有している。その一つは、このウォーターレスマイクロエマルションが、比較的小量の水で低粘度の水性マイクロエマルションを形成させるために、水を用いて湿らせたり水と混合させたりすると、基材の上に固定されたローションを容易に移行することが可能な形態へと回復させることができる。したがって、たとえば紙タオルの使用者が濡れた手で触ると、ローションが、タオルから使用者の皮膚へと容易に移行する。
【0053】
本発明の独特なまた別の特性は、そのローションエマルションが、ローションと混合する水の量が増えるにつれて、水との粘着性のゲルを形成することが可能となることである。粘着性のゲルは一般的に、液状物よりも粘度が高く中身が濃い(full-bodied)ので、ハンドローションとしては、より適している。
【0054】
それらの特性の詳細については以下の実施例9〜16で説明する。
【0055】
[実施例9〜16]
実施例1の組成物を水と混合し、ブルックフィールド・デジタル粘度計を用いて、73゜F(約22.8℃)で粘度測定を行った。実施例9、10、11および16は、No.2スピンドルを用いて試験したが、それに対して、実施例12、13、14および15はNo.5スピンドルを用いて試験した。組成と試験条件についての詳細は、下記の表2に示す。
【0056】
【表2】

【0057】
表2から、組成物の10重量%〜15重量%の間の水濃度までは、水/エマルション混合物がマイクロエマルションに留まっていることがわかる(実施例9〜12)。水濃度15%のところで、ローションエマルションが粘稠ゲルに変化し、水をさらに加えるにつれてさらに粘稠となった。水濃度20%のところでは、その組成物は、22,000cps(mPa・s)の粘度を有する弾性ゲルとなり、粘度測定が困難となった。水濃度30%(実施例14)になると、ゲルがいくぶん不透明となり、見掛け上ほとんど脆くなって(brittle)、結晶構造がいくぶん存在するような外観を示した。粘度測定が困難となり、さらには実施例13の弾性ゲルの弾性と接着性のために、実施例13と14との間の粘度の実際に違いは表2に示されているよりは小さい可能性がある。
【0058】
水濃度50重量%のところでは、粘度が劇的に低下し、その組成物は粘稠で濁ったゲルの外観を呈し、いくぶん半透明であった。実施例12と15とでは粘度が同じくらいであるが、実施例15の組成物は、かなり強い濁りを示した。水濃度80%のところでは、粘度が再び低くなったが、この組成物はもはや透明ではなく、いくぶん濁ったエマルションの外観を示した。
【0059】
表2の混合物の相挙動を図2の部分状態図に示したが、ここでは実施例9、10および11はこの状態図のマイクロエマルション領域の中にあることがわかる。実施例12、13、14および15は「半固形」の形態にあり、それに対して実施例16は二相液状物である。
【0060】
[実施例17および比較例A]
特に望ましい本発明のさらなる特徴としては、ローションの皮膚への移行と紙タオルの抗菌活性を向上させる、水分吸収時間の遅延(WAR delay)が挙げられる。それらの特徴を、以下の記述で評価する。
【0061】
タオルのベースシートは、同時係属出願中の仮出願第60/693,699号(発明の名称:ファブリック−クレープト・シート・フォア・ディスペンサーズ(Fabric-Creped Sheet for Dispensers)、出願日2005年6月24日、代理人整理番号20079;GP−05−10)に開示されたタイプの、ファブリック・クレープ/ヤンキー・ドライ(fabric crepe/Yankee dry)プロセスの方法で、100%ダグラス・ファー・クラフト(Douglas Fir Kraft)繊維を使用して調製したが、その出願の関連する開示は、そのすべてを、参考として引用し本明細書に組み入れるものとする。米国特許第5,904,298号、米国特許第5,902,540号および米国特許第5,882,573号に見られるタイプのダイナテック((Dynatec)(商標))アプリケーターを使用して、そのベースシートに、縦方向に1インチ(2.54cm)バンドで(ローション処理しないタオルの1インチバンドと交互に)ローションを適用した(それらの特許の開示を、参考として引用し本明細書に組み入れる)。実施例1のローション配合物を使用したが、さらにローションの2重量%のトリクロサン抗菌性化合物、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテルを加えた。さらなる詳細は以下の表3に示す。
【0062】
ペトリ皿中の接種寒天の上に、タオルの濡らした検体円板を置くことにより、タオルの抗菌性の試験を行った。インキュベーションの後に、タオルの上またはタオルのところで微生物汚染が観察された場合には抗菌性は「陰性」とし、試験検体の周りにリングが観察されて、タオルによって微生物の成長が阻害されたことが判った場合には「陽性」とする。
【0063】
抗菌性試験の結果もまた表3に示す。
【0064】
【表3】

【0065】
表3から、この抗菌性ローションは、黄色ブドウ球菌、大腸菌およびサルモネラ属菌には有効であることが判った。
【0066】
さらに、対照およびローション処理したタオルの吸収容量(SAT)は、実質的に同じに留まったが、おそらくはゲルブロッケージ(gel blockage)のために、WAR時間または吸収速度がかなり長くなることも判るが、このことは、先の表2のデータと矛盾しない。WAR値が高いのは一般に望まれないが、粘着性のゲルの感触およびタオルの使用者が感じる「湿気」は、プラスの評価であり、測定された吸収速度の低さを相殺し、ぬぐい作用をより高めるので、この抗菌性ローションは、汚染の防止または改善に、より効果的である。見かけのゲルブロッケージもまた、一般的なタオル源では破断されるような、CD方向の湿潤時引張強度を向上させる。
【0067】
いくつかの実施例に関連させて本発明を説明してきたが、本発明の精神および範囲の内でそれらの実施例を修正することは、当業者にはきわめて明白であろう。上述の説明、当業者における関連の知識、および上述の同時係属出願を含めた引用文献の観点から、それらの関連の開示はすべて、参考として引用し本明細書に組み入れたものとし、さらに詳しい説明は不必要であると考える。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】ウォーターレスマイクロエマルションの相特性を示す、実施例1の組成物の部分状態図である。
【図2】実施例1の組成物と水との混合物の相挙動を示す、実施例1の組成物の部分状態図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ティッシュまたはタオルのために好適なローション処理された基材であって、
(a)セルロース系のウェブと、
(b)前記ウェブの上に配されたローションエマルションであって、極性軟化剤と、非極性軟化剤と、さらにはノニオン性界面活性剤を含む界面活性剤組成物と、を含む、ローションエマルションと、
を含み、
(c)前記ローションエマルションが室温で実質的に液状であり、
(d)前記軟化剤および界面活性剤組成物が、前記ローションエマルションが前記ウェブの上に半固形または固形の状態で固定されるように選択され、
(e)前記ローションエマルションが、水と接触すると水性ゲルを形成することが可能である、ローション処理された基材。
【請求項2】
前記極性軟化剤が、プロピレングリコール、グリコール、グリセロール、ソルビトール、ジエチレングリコール、メチレングリコール、ポリプロピレングリコールおよびポリエチレングリコールから選択される極性ポリヒドロキシ軟化剤を含む、請求項1に記載のローション処理された基材。
【請求項3】
前記非極性軟化剤が、芳香族または直鎖状エステル、ゲルベエステル、鉱油、スクアラン、スクアレン、および流動パラフィンから選択される、請求項1に記載のローション処理された基材。
【請求項4】
前記ローションエマルションが主として、軟化剤および界面活性剤を含む、請求項1に記載のローション処理された基材。
【請求項5】
前記界面活性剤組成物が、PEG−20メチルグルコースセスキステアレート、PPG−20メチルグルコースエーテル、PPG−20メチルグルコースエーテルジステアレート、PEG−20メチルグルコースジステアレート、PEG−120メチルグルコースジオレエート、および約10から約20個の繰り返しエトキシ単位を有するエトキシル化メチルグルコースから選択されるノニオン性界面活性剤を含む、請求項1に記載のローション処理された基材。
【請求項6】
前記界面活性剤組成物が共界面活性剤を含む、請求項1に記載のローション処理された基材。
【請求項7】
前記共界面活性剤が、C12−C18脂肪アルコール、ベヘニルアルコール、イソセチルアルコールおよびイソステアリルアルコールから選択される脂肪アルコールである、請求項6に記載のローション処理された基材。
【請求項8】
前記ローションエマルションが、ウォーターレスマイクロエマルションである、請求項1に記載のローション処理された基材。
【請求項9】
前記ウェブが、乾燥繊維の約0.1%から約25重量%の量のローションエマルションを用いて処理される、請求項1に記載のローション処理された基材。
【請求項10】
前記ウェブが、乾燥繊維の約0.5%から約20重量%の量のローションエマルションを用いて処理される、請求項1に記載のローション処理された基材。
【請求項11】
前記ローションエマルションが抗菌剤をさらに含む、請求項1に記載のローション処理された基材。
【請求項12】
2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニリド、3,4,4’−トリフルオロメチル−4,4’−ジクロロカルバニリド、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、ヨードプロピンルブチルカルバメート、8−ヒドロキシキノリン、8−ヒドロキシキノリンクエン酸塩、8−ヒドロキシキノリン硫酸塩、4−クロロ−3,5−キシレノール、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、ブタコナゾール、ナイスタチン、テルコナゾール、ニトロフラントイン、フェナゾピリジン、アシクロビル、クロルトリマゾール、クロロキシレノール、クロルヘキシジン、クロルヘキシジングルコネート、ミコナゾール、テルコナゾール、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、メチルクロロイソチアゾリン、メチルイソチアゾリンおよびそれらの混合物から選択される抗菌剤を含む、請求項11に記載のローション処理された基材。
【請求項13】
前記ローションエマルションが、香料、保存料、医療薬剤、湿潤剤、天然治療油、植物抽出物、天然または合成の粉体、および鎮静剤の群より選択された添加物をさらに含む、請求項1に記載のローション処理された基材。
【請求項14】
前記添加物が香料を含む、請求項13に記載のローション処理された基材。
【請求項15】
前記ウェブが湿潤紙力増強剤を含む、請求項1に記載のローション処理された基材。
【請求項16】
ティッシュまたはタオルのために好適なローション処理された基材であって、
(a)セルロース系のウェブと、
(b)室温においては実質的に液状であり、ウェブ上に半固形または固形の状態で固定されるウォーターレスマイクロエマルションと、
を含み、
(c)前記ウォーターレスマイクロエマルションが実質的に、極性軟化剤、非極性軟化剤およびノニオン性界面活性剤を含む界面活性剤組成物を含み、
(d)前記ウォーターレスマイクロエマルションがさらに、水と接触したときに水性マイクロエマルションを形成することが可能である、ローション処理された基材。
【請求項17】
前記ウォーターレスマイクロエマルションが、プロピレングリコール、グリコール、グリセロール、ソルビトール、ジエチレングリコール、メチレングリコール、ポリプロピレングリコール、およびポリエチレングリコールから選択される極性ポリヒドロキシ軟化剤を含む、請求項16に記載のローション処理された基材。
【請求項18】
前記ウォーターレスマイクロエマルションが、芳香族または直鎖状エステル、ゲルベエステル、鉱油、スクアラン、スクアレン、および流動パラフィンから選択される非極性軟化剤を含む、請求項16に記載のローション処理された基材。
【請求項19】
前記ウォーターレスマイクロエマルションが、PEG−20メチルグルコースセスキステアレート、PPG−20メチルグルコースエーテル、PPG−20メチルグルコースエーテルジステアレート、PEG−20メチルグルコースジステアレート、PEG−120メチルグルコースジオレエート、および約10から約20個の繰り返しエトキシ単位を有するエトキシル化メチルグルコースから選択されるノニオン性界面活性剤を含む、請求項16に記載のローション処理された基材。
【請求項20】
ティッシュまたはタオルのために好適なローション処理された基材であって、
(a)セルロース系のウェブと、
(b)室温においては実質的に液状であり、ウェブ上に半固形または固形の状態で固定されるウォーターレスマイクロエマルションと、
を含み、
前記マイクロエマルションが、極性軟化剤、非極性軟化剤、共界面活性剤、およびノニオン性界面活性剤を含む、ローション処理された基材。
【請求項21】
前記共界面活性剤が脂肪アルコールである、請求項20に記載のローション処理された基材。
【請求項22】
前記脂肪アルコールが、C12−C18脂肪アルコール、ベヘニルアルコール、イソセチルアルコールおよびイソステアリルアルコールから選択される、請求項21に記載のローション処理された基材。
【請求項23】
ティッシュまたはタオルのために好適なローション処理された基材を製造する方法であって、
(a)極性軟化剤および非極性軟化剤、さらにはノニオン性界面活性剤を含む界面活性剤組成物を含むローションエマルションを調製する工程と、
(b)前記ローションエマルションを用いてセルロース系のウェブを処理する工程と、
を含み、
前記軟化剤組成物および界面活性剤組成物が、前記ローションエマルションがタオルウェブの上に半固形または固形の状態で固定されるように選択され、
前記ローションエマルションが水と接触したときに水性ゲルを形成することが可能である、ローション処理された基材を製造する方法。
【請求項24】
前記ローションエマルションが、スプレー法または捺染法によって前記ウェブに適用される、請求項23に記載のローション処理された基材を製造する方法。
【請求項25】
前記軟化剤組成物が、プロピレングリコール、グリコール、グリセロール、ソルビトール、ジエチレングリコール、メチレングリコール、ポリプロピレングリコールおよびポリエチレングリコールから選択される極性ポリヒドロキシ軟化剤を含む、請求項23に記載のローション処理された基材を製造する方法。
【請求項26】
前記軟化性組成物が、芳香族または直鎖状のエステル、ゲルベエステル、鉱油、スクアラン、スクアレン、および流動パラフィンから選択される非極性軟化剤を含む、請求項23に記載のローション処理された基材を製造する方法。
【請求項27】
前記界面活性剤組成物が、PEG−20メチルグルコースセスキステアレート、PPG−20メチルグルコースエーテル、PPG−20メチルグルコースエーテルジステアレート、PEG−20メチルグルコースジステアレート、PEG−120メチルグルコースジオレエート、および約10から約20個の繰り返しエトキシ単位を有するエトキシル化メチルグルコースから選択されるノニオン性界面活性剤を含む、請求項23に記載のローション処理された基材を製造する方法。
【請求項28】
前記界面活性剤組成物が、C12−C18脂肪アルコール、ベヘニルアルコール、イソセチルアルコール、およびイソステアリルアルコールから選択される共界面活性剤を含む、請求項23に記載のローション処理された基材を製造する方法。
【請求項29】
前記ローションエマルションが、保存料、医療薬剤、湿潤剤、香料、天然治療油、植物抽出物、天然または合成の粉体、および鎮静剤の群より選択された添加物をさらに含む、請求項23に記載のローション処理された基材を製造する方法。
【請求項30】
前記セルロース系のウェブを、乾燥繊維の約0.1%から約25重量%の量のローションエマルションを用いて処理する工程を含む、請求項23に記載のローション処理された基材を製造する方法。
【請求項31】
前記セルロース系のウェブを、乾燥繊維の約0.5%から約20重量%の量のローションエマルションを用いて処理する工程を含む、請求項23に記載のローション処理された基材を製造する方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2009−518559(P2009−518559A)
【公表日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−544617(P2008−544617)
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【国際出願番号】PCT/US2006/061454
【国際公開番号】WO2007/067873
【国際公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(308036619)ジョージア パシフィック コンスーマー プロダクツ エルピー (4)
【Fターム(参考)】