説明

ローダ作業機

【課題】 フレーム本体の左右幅に拘わらずキャビンの左右幅を大きくすることができるようにする。
【解決手段】 機体フレーム及びキャビンの左右両側に左右一対のアームが設けられ、機体フレームは、フレーム本体と、左右一対の支持枠体とを備えたローダ作業機であって、左右一対の支持枠体の内側壁及び外側壁は、フレーム本体の側壁よりも外側方に配置され、左右一対の第1リフトリンクはフレーム本体の左右一対の側壁よりもそれぞれ外側方に配置されて、左右一対の第1リフトリンクの下側基部が、左右一対の支持枠体の内側壁と外側壁との間で第1リンク支軸により枢支され、左右一対のアームの基部側が、フレーム本体の側壁よりも外側方で、第1リフトリンクの上遊端側に第1アーム支軸により枢支され、左右一対のアームはフレーム本体の外側方に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ローダ作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ローダ作業機には、従来より機体フレームにキャビンが搭載され、機体フレーム及びキャビンの左右両側に左右一対のアームが設けられ、左右一対のアームの先端側が機体フレームの前方側で昇降するように、機体フレームの後部に左右一対のアームの基部側が後側の左右一対の第1リフトリンクと前側の左右一対の第2リフトリンクとを介してそれぞれ上下揺動自在に支持され、左右一対のアームの基部側と機体フレームの後部との間にアームを昇降動作させる左右一対のアームシリンダが設けられ、機体フレームは、底壁と左右一対の側壁とを有するフレーム本体と、フレーム本体の後端部に設けた左右一対の支持枠体とを備え、左右一対の支持枠体は、内側壁と、外側壁と、内側壁と外側壁とを連結する連結壁とを有したものがある(例えば特許文献1,2)。
【0003】
この種の従来のローダ作業機は、左右一対の支持枠体の内側壁は、フレーム本体の側壁と左右方向の同一位置に配置され、左右一対の第1リフトリンクの内側壁もフレーム本体の左右一対の側壁と左右方向の略同一位置に配置されて、左右一対の第1リフトリンクの基下側基部が、左右一対の支持枠体の内側壁と外側壁との間で第1リンク支軸により枢支され、左右一対のアームの基部側の内側壁が、フレーム本体の左右一対の側壁と左右方向の略同一位置に配置されて、第1リフトリンクの上遊端側に第1アーム支軸により枢支されていた(例えば特許文献1,2)。
【特許文献1】US6205665B1号公報
【特許文献2】US6098739号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、従来では、左右一対のアームはその内側面側がフレーム本体の側壁と左右方向の略同一位置に配置されていたため、フレーム本体に搭載するキャビンの左右幅を、フレーム本体の一対の側壁間の離間幅よりも大に設定することができず、キャビンの左右幅はフレーム本体の左右幅に対応して小さくなった。
本発明は上記問題点に鑑み、キャビンの左右幅を、フレーム本体の左右一対の側壁の離間幅よりも大になし得るようにして、フレーム本体の左右幅を小さく設定した場合でも、フレーム本体の左右幅に拘わらずキャビンの左右幅を大きくすることができるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、機体フレームにキャビンが搭載され、機体フレーム及びキャビンの左右両側に左右一対のアームが設けられ、左右一対のアームの先端側が機体フレームの前方側で昇降するように、機体フレームの後部に左右一対のアームの基部側が後側の左右一対の第1リフトリンクと前側の左右一対の第2リフトリンクとを介してそれぞれ上下揺動自在に支持され、左右一対のアームの基部側と機体フレームの後部との間にアームを昇降動作させる左右一対のアームシリンダが設けられ、機体フレームは、底壁と左右一対の側壁とを有するフレーム本体と、フレーム本体の後端部に設けた左右一対の支持枠体とを備え、左右一対の支持枠体は、内側壁と、外側壁と、内側壁と外側壁とを連結する連結壁とを有したローダ作業機であって、
左右一対の支持枠体の内側壁及び外側壁は、フレーム本体の側壁よりも外側方に配置され、左右一対の第1リフトリンクはフレーム本体の左右一対の側壁よりもそれぞれ外側方
に配置されて、左右一対の第1リフトリンクの下側基部が、左右一対の支持枠体の内側壁と外側壁との間で第1リンク支軸により枢支され、左右一対のアームの基部側が、フレーム本体の側壁よりも外側方で、第1リフトリンクの上遊端側に第1アーム支軸により枢支され、左右一対のアームはフレーム本体の外側方に配置されている点にある。
【0006】
また、本発明の他の技術的手段は、フレーム本体の側壁の後端部に取付板の内側部が固着され、取付板の外側部はフレーム本体の側壁から外側方に突出され、左右一対の支持枠体の内側壁及び外側壁は、フレーム本体の側壁よりも外側方に配置されて、内側壁及び外側壁の前側下端がそれぞれ取付板の外側部の上面側に固着されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、左右一対のアームの基部側が左右一対の第1リフトリンクの下側基部に対して左右方向外方にオフセットされている点にある。
【0007】
また、本発明の他の技術的手段は、左右一対の第1リフトリンクの上遊端側が下側基部よりも左右方向外方に突出するように幅広に形成され、左右一対のアームの基部側が左右一対の第1リフトリンクの上遊端側に対して左右方向外方よりに支持されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、キャビンの左右幅がフレーム本体の左右側壁の離間幅よりも大に設定され、キャビンの左右両側部がフレーム本体の左右側壁よりも左右方向外方に突出されている点にある。
【0008】
また、本発明の他の技術的手段は、左右一対のアームの前端側の中途部が左右方向内方に屈曲されて、左右一対のアームの前端部間の左右幅が後部側間の左右幅よりも小に設定され、アームの前端部間に作業具が連結され、左右一対のアームはその全長亘って、左右一対の走行装置の外側端間の左右幅内に配置されると共に、左右一対の走行装置の内側端間の左右幅よりも外方に配置されている点にある。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、左右一対の支持枠体の内側壁及び外側壁は、フレーム本体の側壁よりも外側方に配置され、左右一対の第1リフトリンクはフレーム本体の左右一対の側壁よりもそれぞれ外側方に配置されて、左右一対の第1リフトリンクの下側基部が、左右一対の支持枠体の内側壁と外側壁との間で第1リンク支軸により枢支され、左右一対のアームの基部側が、フレーム本体の側壁よりも外側方で、第1リフトリンクの上遊端側に第1アーム支軸により枢支され、左右一対のアームはフレーム本体の外側方に配置されているので、機体フレーム4に搭載されるキャビンの左右両側部をフレーム本体の左右側壁よりも左右方向外方に突出させることが可能になり、このためキャビンの左右幅をフレーム本体の左右側壁の離間幅よりも大に設定することができるようになり、例えばフレーム本体の左右幅を狭くしてローダ作業機を小型化した場合でも、キャビンの左右幅を十分に確保して、キャビンの居住性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2において、本発明に係るローダ作業機であるトラックローダは、機体フレーム1と機体フレーム1に装着したローダ作業装置(掘削作業装置)2と機体フレーム1を支持する左右一対の走行装置3とを備える。機体フレーム1の上方側に、後述する運転座席63や操縦レバー等を有する運転部5が設けられ、機体フレーム1の前部側に運転部5を取り囲むキャビン(運転者保護装置)4が搭載されている。
【0011】
図3〜図7において、機体フレーム1は鉄板等により構成され、機体フレーム1は、フレーム本体9と、左右一対の支持枠体11とを備え、左右一対の支持枠体11はフレーム本体9の後端側に溶接により連結され、フレーム本体9は、底壁6と左右一対の側壁7と
前壁8とを有する上端が開口した箱形に形成されている。左右一対の側壁7の後端部上縁は、円弧状に形成されて後方に向かうに従って徐々に下方に進むように後下がり状に傾斜されている。左右一対の側壁7の上端に左右方向外方に突出した折曲縁部7aが設けられている。前壁8の上端に後方に突出した折曲縁部8aが設けられ、折曲縁部8aの左右両側に連結片8bがそれぞれ後方に延長突設され、各連結片8bが左右一対の側壁7の折曲縁部7aの前端にそれぞれ溶接されている。
【0012】
左右一対の支持枠体11は、内側壁12と、外側壁13と、内側壁12の後端と外側壁13の後端とを連結する連結壁14とを有するコの字状に形成されている。
側壁7の後端部に円弧状に湾曲した取付板16の内側部が側壁7に対してT字形又はL字形に交わるように配置されて溶接により固着されている。取付板16の前端部が側壁7の折曲縁部7aの後端部に溶接により重合固着されている。取付板16の外側部は側壁7の上端から外側方に突出しており、側壁7の折曲縁部7aと取付板16とで、走行装置3の上側及び後側を覆うフェンダー17が構成されている。
【0013】
左右一対の支持枠体11の内側壁12及び外側壁13は、フレーム本体9の側壁7よりも外側方に配置されて、内側壁12及び外側壁13の前側下端は、それぞれ取付板16の外側部の上面側に溶接により固着され、これにより左右一対の支持枠体11は取付板16を介して機体フレーム1の側壁7にそれぞれ連結固定されている。左右一対の支持枠体11の内側壁12、外側壁13及び連結壁14の各上部は側壁7よりも上方に突出されている。
【0014】
左右一対の支持枠体11の内側壁12の上部同士は横連結部材19により連結されている。横連結部材19は、門型の前壁板20と前壁板20の上端から後方に突出した上壁板21とを有し、上壁板21の後部21aが後下がりに下降傾斜されている。横連結部材19の上壁板21の左右両端部にU字状の左右一対の支持ブラケット22が上方突設されている。左右一対の支持ブラケット22は、それぞれ左右一対の支持板部23を有しており、各支持板部23に左右に貫通した前側の取付孔24と後側の係止孔25とが設けられている。
【0015】
フレーム本体9の底壁6の後部側中途部に上方突出した左右一対の支持台26が突設されている。フレーム本体9の後端部に、底壁6の後端に添うように下連結板28が設けられている。下連結板28は溶接により左右一対の支持枠体11に連結固着されると共に、フレーム本体9の底壁6の後端部に溶接により固着されている。従って、左右一対の支持枠体11の下端同士は下連結板28により連結されている。下連結板28は溶接により機体フレーム1の底壁6に連結固着され、下連結板28の両端部は、一対の支持枠体11の内側壁12又は連結壁14にそれぞれ溶接により固着されており、左右一対の支持枠体11は下連結板28を介して底壁6に連結されている。
【0016】
左右一対の支持枠体11の後部上端であって内側壁12と外側壁13との間に取付孔を有する第1取付ボス32が設けられている。左右一対の支持枠体11の外側壁13の上側前端部にステー部材34が後上方に突設され、ステー部材34はその前端部と下端とが外側壁13と取付板16とに溶接等により固着されている。ステー部材34と内側壁12との間に取付孔を有する第2取付ボス36が設けられている。左右一対の支持枠体11の下端部であって内側壁12と外側壁13との間に取付孔を有する第3取付ボス38が設けられている。
【0017】
図5〜図8に示すように、機体フレーム1の底壁6上の後側にエンジン101が設けられている。エンジン101の後端側の左右方向中央部が防振部材99を介して下連結板28に載置固定され、エンジン101の前端側の左右両側が防振部材100を介して左右一
対の支持台26に載置固定されている。
図1〜図7において、横連結部材19はキャビン4の後方側に設けられ、フレーム本体9の後端部であって左右一対の支持枠体11間の横連結部材19の下方側がエンジン101を収納するエンジンルームとされ、このエンジンルームを覆うボンネット39は機体フレーム1の後端部に設けられ、ボンネット上壁41と蓋部材40とを備える。
【0018】
横連結部材19の上壁板21は、キャビン4の上下方向中央よりも下方に配置され、上壁板21の後部21aが後下がりに下降傾斜されている。上壁板21の後方に、左右一対の支持枠体11間の後上部側を塞ぐようにボンネット上壁41が設けられている。ボンネット上壁41の前端部は、横連結部材19の上壁板21の後部21aに連結され、ボンネット上壁41は、上壁板21の後部21aに対応して後下がりに傾斜されている。図1に示すように、機体フレーム1の下端からボンネット上壁41の後端までの高さh1が、機体フレーム1の下端からキャビン4の上端までの高さH1の1/2以下に設定されている。
【0019】
図12に示すように、ボンネット39の上部側を塞ぐボンネット上壁41は、その前端側を支点に左右方向の支軸33廻りに上下揺動自在に支持されており、ボンネット上壁41は、図12に破線で示すようにエンジンルームの上部側を塞ぐ閉塞姿勢と、図12に鎖線で示すように後上がりに傾斜してエンジンルームの上部側を開放する開放姿勢とに開閉自在とされている。ボンネット39内にボンネット上壁41を開放姿勢に保持する保持部材51が設けられている。
【0020】
図1、図2及び図12に示すように、機体フレーム1の後端部に、エンジンルーム(左右一対の支持枠体11間)の後端開口を塞ぐ蓋部材40が開閉自在に設けられ、蓋部材40の上壁部40aが、ボンネット上壁41に対応して後下がりに傾斜されている。
図1、図2及び図12に示すように、運転者保護装置であるキャビン4は、左右一対の側枠部材42と、側枠部材42の上部間に架設された屋根部材と、左右一対の側枠部材42にそれぞれ装着した左右一対の側壁体43とを備えている。左右一対の側枠部材42は、パイプ材等で構成されて、左右一対の前支柱部44と、左右一対の後支柱部45と、対応する前支柱部44の上端と後支柱部45の上端とを連結する左右一対の上横梁部46とを有している。左右の後支柱部45の下端部に左右一対の取付ブラケット47が後方に突設されている。左右一対の取付ブラケット47は、機体フレーム1の支持ブラケット22に対応するものであり、支持ブラケット22の取付孔24、係止孔25に対応して取付孔及び係止孔49が設けられている。左右の前支柱部44の下端部に載置板50が溶接等により固着されている。
【0021】
一対の側壁体43は金属板等で構成され、一対の側枠部材42に溶接等によりそれぞれ固着されている。各側壁体43にはキャビン4内から外側方を見るための多数の開口孔52が設けられ、この開口孔52を通して外側方のアーム77乃至ローダ作業装置2を見ることができるように構成されている。
左右方向の支持軸55が支持ブラケット22の取付孔24及び取付ブラケット47の取付孔に挿通保持され、キャビン4は、取付ブラケット47を介して機体フレーム1の支持ブラケット22に、支持軸55廻りに揺動自在に支持されている。これにより、キャビン4の底部側が機体フレーム1の上端開口を塞ぐように機体フレーム1に載置される載置状態と、キャビン4の底部側が機体フレーム1から上方に離間して機体フレーム1の上端開口を開放する倒伏状態とに姿勢変更自在とされている。図12に実線で示すように、キャビン4を支持軸55廻りに前側に揺動したとき、載置板50が緩衝材等を介して前壁8の上縁部8aに接当載置され、これによりキャビン4を載置状態に保持するように構成されている。また、図12に鎖線で示すように、キャビン4を支持軸55廻りに後方に揺動して倒伏したとき、一対の取付ブラケット47の係止孔49と一対の支持ブラケット22の
係止孔25とが一致し、この係止孔25,49に係止ピン56を挿入することにより、キャビン4を後方に揺動した倒伏状態に保持できるようになっている。キャビン4が機体フレーム1に対して、揺動自在に支持されている。
【0022】
なお、キャビン4を載置状態にしたときに、トラックローダの走行やローダ作業装置2による作業がなされ、キャビン4を倒伏状態にしたときには機体フレーム1内のメンテナンス等がなされる。
キャビン4の揺動支点となる支持軸55が、キャビン4の背面側であってキャビン4の上下方向の中央部に配置され、ボンネット39がキャビン4の揺動支点である支持軸55よりも下方に設けられ、ボンネット39の上面(上壁板21上面及びボンネット上壁41上面)は、支持軸55よりも上方に突出することがないように後方に向けて水平状又は下降傾斜状に配置されている。
【0023】
図2に示すように、左右一対の側壁体43の下端部の前後方向中央部間に底壁体58が溶接等に連結固定されている。底壁体58は金属板等により構成され、底壁部59と左右一対の側壁部60とをコの字状に有し、底壁体58は一対の側壁体43の下端部に溶接等により固着されている。この底壁体58の底壁部59上にクッション材等を介して運転座席63が設けられている。前記横連結部材19の上壁板21は、キャビン4内に設けた運転座席63の座部63aよりも上方であって運転座席63の背凭れ部63bの上端よりも下方に配置されている。
【0024】
而して、キャビン4は上方が屋根で塞がれ、側方が一対の側壁体43で塞がれ、後方がリヤガラス等で塞がれ、かつ下方の前後方向中央部が底壁体58により塞がれており、前方が開口した箱形に形成されている。
図1及び図2において、左右一対の走行装置3は、前後一対の従動輪68と一対の従動輪68間の上方に配置した駆動輪69とトラックフレーム73とを有し、左右一対の走行装置3のトラックフレーム73が、フレーム本体9の左右一対の側壁7に溶接により一体に取り付けられている。左右一対の走行装置3は、従動輪68及び駆動輪69にクローラ70を巻き掛けてなるクローラ走行装置により構成され、駆動軸71の回転により駆動輪69を駆動軸71廻りに回転させて、走行装置3が駆動するようになっている。一対の従動輪68はトラックフレーム73の前後両端にそれぞれ横軸廻りに遊転自在に支持され、一対の従動輪68のうちの一方は図示省略のテンション調整機構によりテンション調整方向に付勢されている。一対の従動輪68間に複数の転輪72が設けられ、複数の転輪72はそれぞれトラックフレーム73に横軸廻りに遊転自在に支持されている。走行装置3の駆動軸71はキャビン4の後端部の下方に配置されている。
【0025】
左右一対の走行装置3はそれぞれ油圧式の走行モータ74を有しており、走行モータ74により駆動軸71を回転駆動し、駆動軸71の回転により走行モータ74のドラムの回転を介して駆動輪69が駆動軸71廻りに回転し、これにより、各走行装置3が走行モータ74によってそれぞれ駆動される。
ローダ作業装置2は、左右一対のアーム77とアーム77の先端に装着したバケット(作業具)78とを備える。
【0026】
左右一対のアーム77は、機体フレーム1の後上部にアーム77の基部側が後側の第1リフトリンク81と前側の第2リフトリンク82とを介して上下揺動自在に支持され、アーム77の先端側が機体フレーム1の前方側で昇降するようになっている。左右一対のアーム77の基部側と機体フレーム1の後下部との間に複動式油圧シリンダからなる左右一対のアームシリンダ79が設けられている。
【0027】
第1リフトリンク81の下側基部が、機体フレーム1の第1取付ボス32に対応する内
側壁12と外側壁13との間に挿入されて、第1リンク支軸85が第1取付ボス32の取付孔に挿通されると共に第1リフトリンク81の下側基部に挿通されることにより、第1リフトリンク81の下側基端部が機体フレーム1(第1取付ボス32)に第1リンク支軸85廻りに前後揺動自在に支持されている。
【0028】
第2リフトリンク82の前側基部が、機体フレーム1の第2取付ボス36に対応するステー部材34と内側壁12との間に挿入されて、第2リンク支軸86が第2取付ボス36の取付孔に挿通されると共に第2リフトリンク82の前側基部に挿通されることにより、第2リフトリンク82の前側基部が、機体フレーム1(第2取付ボス36)に第1リンク支軸85の前方で第2リンク支軸86廻りに上下揺動自在に支持されている。
【0029】
アームシリンダ79の下基端側が、機体フレーム1の第3取付ボス38に対応する内側壁12と外側壁13との間に挿入されて、下シリンダ支軸91が第3取付ボス38の取付孔に挿通されると共にアームシリンダ79の下基端側に挿通されることにより、アームシリンダ79の下側基端部が機体フレーム1に下シリンダ支軸91廻りに揺動自在に連結されている。
【0030】
図9及び図10において、左右一対のアーム77は、長手方向に基部材106と中間部材107と先端部材108とを有し、アーム77の中間部材107は、天壁110と外側壁111と内側壁112とをコの字状に有する中間部材本体113と、中間部材本体113の外側壁111の下端部と内側壁112の下端部とを連結する底壁板114とを備え、中間部材本体113と底壁板114とは別体に構成されて、底壁板114が中間部材本体113の外側壁111の下端部と内側壁112の下端部とに溶接により固着されている。
【0031】
アーム77の先端部材108は、内側壁116と外側壁117とを備えると共に、内側壁116と外側壁117とを連結する前連結壁118と上連結壁119と下連結壁120とを有し、前連結壁118と上連結壁119と下連結壁120とがそれぞれ内側壁116と外側壁117とに溶接により固着されている。
アーム77の先端部材108の後端部が中間部材107の前端部に外嵌されて溶接されている。即ち、先端部材108の内側壁116の後端部と外側壁117の後端部とが中間部材107の前端部を左右から挟むように配置され、内側壁116及び外側壁117の溶接孔123の開口縁部が中間部材107の内側壁及び外側壁にそれぞれ溶接され、先端部材108の上連結壁119の後端部と下連結壁120の後端部とが中間部材107の前端部を上下に挟むように配置され、先端部材108の上連結壁119の後縁等と下連結壁120の後縁等とが中間部材107の天壁110及び底壁板114にそれぞれ溶接されている。
【0032】
アーム77の先端部材108の先端に円筒状に先端連結ボス125が設けられ、アーム77の先端部材108の上側中途部に円筒状の上連結ボス126が設けられている。
アーム77の基部材106(アーム77の基部)は外側壁128と内側壁129とを有し、アーム77の基部材106の内側壁129に、三角形状の延長取付壁131が外側壁128の下縁よりも下方側に延長突出され、延長取付壁131の左右方向内方側に延長取付壁131に対向する内側ブラケット132が設けられている。
【0033】
アーム77の基部材106に、内側壁129と外側壁128との上縁部に沿うように設けられた上連結壁133と、内側壁129と外側壁128との下縁部に沿うように設けられた下連結壁134とが具備されている。アーム77の基部材106の内側壁129と外側壁128とが上連結壁133と下連結壁134とで連結され、内側ブラケット132はその上縁部に沿うように設けられたブラケット連結壁136により延長取付壁131の内側面又は内側壁129の内側面に連結されている。側面から見てブラケット連結壁136
が下連結壁134と交差するように、ブラケット連結壁136の中途部が下連結壁134よりも上方に突出されている。
【0034】
アーム77の基部材106の前端部が中間部材107の後端部に外嵌されて溶接されている。即ち、基部材106の内側壁129の前端部と外側壁128の前端部とが中間部材107の後端部を左右から挟むように配置され、内側壁129及び外側壁128の溶接孔137の開口縁部が中間部材111の内側壁112及び外側壁111にそれぞれ溶接され、基部材106の上連結壁133の前端部と下連結壁134の前端部とが中間部材107の後端部を上下に挟むように配置され、基部材106の上連結壁133の前縁等と下連結壁134の前縁等とが中間部材107の天壁110及び底壁板114にそれぞれ溶接されている。
【0035】
アーム77の基部材106の後端部における内側壁129と外側壁128との間に取付孔を有する第1連結ボス141が設けられ、延長取付壁131と内側ブラケット132との間に取付孔を有する第2連結ボス142が設けられ、アーム77の基部の第1連結ボス141及び延長取付壁131の前方であって内側壁129と外側壁128との間に取付孔を有する第3連結ボス143が設けられている。上連結壁133の後端と下連結壁134の後端とが第1連結ボス141に連結され、下連結壁134の中途部は、第3連結ボス143を避けてその上側に配置されている。
【0036】
第1連結ボス141にその取付孔を介して第1アーム支軸88が挿通保持され、第2連結ボス142にその取付孔を介して第2アーム支軸89が挿通保持され、第3連結ボス143にその取付孔を介して上シリンダ支軸92が挿通保持されている。
図9及び図10に示すように、左右一対のアーム77の先端側に左右一対のアーム77を連結する前連結部材145が設けられると共に、左右一対のアーム77の基部側に左右一対のアーム77を連結する後連結部材146が設けられている。前連結部材145は角筒状のパイプ材により構成され、前連結部材145は左右一対のアーム77の先端側(先端部材108の内側壁116及び外側壁117)に貫通状に挿通されて各アーム77に溶接されている。後連結部材146は円筒状のパイプ材により構成され、後連結部材146は左右一対のアーム77の基端側(基部材106の内側壁129及び外側壁128)に貫通状に挿通されて各アーム77に溶接されている。前連結部材145と後連結部材146とで、左右一対のアーム77をキャビン4の前後で左右に連結し、左右一対のアーム77と前連結部材145と後連結部材146とで矩形の枠体が構成されている。
【0037】
図1、図2、図9〜図12に示すように、第1リフトリンク81の上遊端側とアームシリンダ79の上先端側とは、アーム77の基部の内側壁129と外側壁128との間にそれぞれ揺動自在に連結され、第2リフトリンク82の遊端側は、延長取付壁131と内側ブラケット132との間に揺動自在に連結されている。即ち、第1リフトリンク81の上遊端側は、延長取付壁131よりも後方で第1アーム支軸88により揺動自在に連結され、アームシリンダ79の上先端側は、延長取付壁131よりも前方で上シリンダ支軸92により揺動自在に連結されている。第2リフトリンク82の遊端側は、第1アーム支軸88と上シリンダ支軸92とを結ぶ連結線L1よりも下方で、第2アーム支軸89により揺動自在に連結されている。
【0038】
従って、第1リフトリンク81の上遊端側にアーム77の基部側が第1アーム支軸88により枢支されて、アーム77の基部側が第1アーム支軸88廻りに上下揺動自在に支持され、第2リフトリンク82の遊端側にアーム77の基部側が第1アーム支軸88よりも前側で第2アーム支軸89により枢支されて、アーム77の基部側が第2アーム支軸89廻りに上下揺動自在に支持されている。また、アームシリンダ79の上先端側はアーム77の基部に上シリンダ支軸92廻りに揺動自在に連結されている。
【0039】
第2アーム支軸89及び第2リンク支軸86は、第1リンク支軸85、第1アーム支軸88、下シリンダ支軸91、上シリンダ支軸92と共に機体フレーム1の外側方から視認可能に構成されている。
後連結部材146は、アーム77の基部の第1アーム支軸88よりも前方に配置されると共に、左右一対のアーム77の基部における第1アーム支軸88と上シリンダ支軸92とを結ぶ連結線L1上に配置されている。また、後連結部材146は、上シリンダ支軸92よりも第1アーム支軸88寄りに配置されている。
【0040】
アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、後連結部材146が第1アーム支軸88の下方に位置し、アームシリンダ79が伸長してアーム77が上昇した状態で、後連結部材146が第1アーム支軸88の上方に位置するように構成されている。また、後連結部材146の前方に上シリンダ支軸92が配置され、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、後連結部材146の下方に上シリンダ支軸92が位置し、アームシリンダ79が伸長してアーム77が上昇した状態で、後連結部材146の上方に上シリンダ支軸92が位置するように構成されている。また、後連結部材146が、左右一対のアーム77の基部における第1アーム支軸88と上シリンダ支軸92との中間位置に配置されている。
【0041】
後連結部材146はキャビン4の後方に配置され、アーム77が下降した状態において、キャビン4を倒伏状態にしたときにキャビン4と後連結部材146とが干渉しないように、後連結部材146とキャビン4とが互いに前後に離間されている。
アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、ボンネット上壁41が保持部材51により開放姿勢に保持可能となるように、後連結部材146はボンネット上壁41よりも上方側に離間した位置に配置されている。
【0042】
図11及び図12に示すように、第1リフトリンク81は、内側壁156と外側壁157とを有すると共に、内側壁156と外側壁157との後端部間を連結する後連結壁158を有し、内側壁156と外側壁157との前後方向の中途部同士を連結する中途部連結壁159を有している。
図11に示すように、左右一対の第1リフトリンク81の上遊端側が下側基部よりも左右方向外方に膨出するように幅広に形成され、左右一対のアーム77の基部側が左右一対の第1リフトリンク81の上遊端側に対して左右方向外方よりに支持され、これにより、左右一対のアーム77の基部側が左右一対の第1リフトリンク81の下側基部に対して左右方向外方にオフセットされている。
【0043】
そして、図8に示すように、左右一対のアーム77は、機体フレーム1、運転部5乃至キャビン4の左右両側に配置されている。左右一対のアーム77の離間幅は、フレーム本体9の左右側壁7の離間幅よりも大に設定されている。左右一対のアーム77はその全長亘って、左右一対の走行装置3の外側端間の左右幅内に配置されると共に、左右一対の走行装置3の内側端間の左右幅よりも外方に配置されている。キャビン4の左右幅がフレーム本体9の左右側壁7の離間幅よりも大に設定され、キャビン4の左右両側部がフレーム本体9の左右側壁7よりも左右方向外方に突出されている。
【0044】
図1、図2、図8、図9において、左右一対のアーム77の前端側の中途部が左右方向内方に屈曲されて、左右一対のアーム77の前端部間の左右幅が後部側間の左右幅よりも小に設定され、アーム77の前端部間にバケット(作業具)78が、左右一対のブラケット95を介して先端連結ボス125により支軸97廻りに揺動自在に連結されている。
バケット78はブラケット95を介してアーム77の先端部に支持軸97廻りに揺動自在に支持されている。バケット78のブラケット95とアーム77の先端側中途部との間
に、複動式油圧シリンダからなるバケットシリンダ98が介装されている。このバケットシリンダ98の伸縮によってバケット78が揺動動作(スクイ・ダンプ動作)するように構成されている。
【0045】
左右一対のアーム77の前端部と機体フレームの前端部との間にストッパー機構161が設けられ、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、左右一対のアーム77がアーム(作業具)78から受ける後方への応力を機体フレーム1で受け止めるように構成されている。
ストッパー機構161は、前連結部材145に後方突設した左右一対のストッパー162と、機体フレーム1の前壁に前方突設した左右一対の受け体163とを備え、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、左右一対のストッパー162が左右一対の受け体163に対してそれぞれ前側から接当又は近接するように構成されている。
【0046】
図11に示すように、第1リフトリンク81の内側壁156の上端部と外側壁157の上端部との間に、アーム77の基部材106の第1連結ボス141側が内嵌され、第1連結ボス141に挿通した第1アーム支軸88が第1リフトリンク81の内側壁146の上端部と外側壁147の上端部とに挿通されて、第1リフトリンク81の上遊端側がアーム77の基部材106に第1アーム支軸88により揺動自在に連結されて、第1リフトリンク81の上側遊端部にアーム77の基部側が第1アーム支軸88廻りに上下揺動自在に支持されている。
【0047】
図8に示すように、左右一対の第1リフトリンク81はフレーム本体9の左右一対の側壁7よりもそれぞれ外側方に配置されて、左右一対の第1リフトリンク81の下側基部が、左右一対の支持枠体11の内側壁12と外側壁13との間で第1リンク支軸85により枢支されている。左右一対のアーム77はフレーム本体9の外側方に配置され、左右一対のアーム77の基部側が、フレーム本体9の側壁7よりも外側方で、第1リフトリンク81の上遊端側に第1アーム支軸88により枢支されている。
【0048】
図9、図11、図12に示すように、アームシリンダ79の上先端側はアーム77の基部の外側壁128と内側壁129との間に挿入され、このアームシリンダ79の上先端側に第3連結ボス143に挿通した上シリンダ支軸92が挿通されて、アームシリンダ79の上先端側がアーム77の基部に上シリンダ支軸92により揺動自在に連結されている。
第2リフトリンク82の遊端側は延長取付壁131と内側ブラケット132との間に挿入され、この第2リフトリンク82の遊端側に第2連結ボス142に挿通した第2アーム支軸89が挿通されて、第2リフトリンク82の遊端側がアーム77の基部に第2アーム支軸89により揺動自在に連結されている。これにより、第2リフトリンク82の遊端部にアーム77の基部側が第1アーム支軸88よりも前側で第2アーム支軸89廻りに上下揺動自在に支持されている。第2リフトリンク82はアームシリンダ79よりも左右方向内方側に配置され、側面から見てアームシリンダ79と第2リフトリンク82とがクロス可能になるように構成されている。
【0049】
図1及び図2において、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態からアームシリンダ79が伸長してアーム77が上昇した状態になるまでの全ての昇降状態において、第1リフトリンク81の略全体がローダ作業機の車体後端(蓋部材40後端)よりも前側に納まるように、第1リンク支軸85と第2リンク支軸86と第1アーム支軸88と第2アーム支軸89との位置関係が設定されている。従って、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態からアームシリンダ79が伸長してアーム77が上昇した状態になるまでの全ての昇降状態において、第1リフトリンク81の上部がローダ作業機の車体後端よりも前側に略納まるように、第1リンク支軸85と第2リンク支軸86と第1アーム支軸88と第2アーム支軸89との位置関係が設定されている。
【0050】
また、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態からアームシリンダ79が伸長してアーム77が上昇した状態になるまでの間の、第1リフトリンク81の上遊端側が最も大きく後方に揺動した状態において、第1リフトリンク81の上部がローダ作業機の車体後端(蓋部材40後端)と略一致するように、第1リンク支軸85と第2リンク支軸86と第1アーム支軸88と第2アーム支軸89との位置関係が設定されていて、第1アーム支軸88が第1リフトリンク81の上端部に設けられ、アーム77が昇降動作して第2リンク支軸86と第1アーム支軸88と第2アーム支軸89とが一直線上に並んだ際に、図2に鎖線で示す如く第1リフトリンク81が最も大きく後方に傾斜した状態になり、このとき第1リフトリンク81の上端部の第1アーム支軸88が、ローダ作業機(トラックローダ)の車体後端(蓋部材40後端)よりも前側に位置するように構成されている。
【0051】
アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、第2アーム支軸89が、第2リンク支軸86と第1アーム支軸88とを結ぶ線分よりも第1リンク支軸85側に突出して、第2リンク支軸86と第2アーム支軸89を結ぶ線分と、第1アーム支軸88と第2アーム支軸89と結ぶ線分とが鈍角で交わるように構成されている。これにより、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降するときに、第1リフトリンク81が第1リンク支軸85廻りに後側に揺動した後にやや前側に戻り揺動するようになっている。
【0052】
第1リフトリンク81が第2リフトリンク82よりも長く形成されていて、第1リフトリンク81の第1リンク支軸85と第1アーム支軸88との距離が、第2リフトリンク82の第2リンク支軸86と第2アーム支軸89との距離よりも長く設定されている。第1アーム支軸88と第2アーム支軸89との距離が、第1リフトリンク81の長さよりも短くて第1リフトリンク81の第1リンク支軸85と第1アーム支軸88との距離よりも短く設定されている。また、第2リンク支軸86は、走行装置3の駆動軸71よりも前側に配置されている。
【0053】
上記実施形態によれば、横連結部材19の下方側がエンジン101を収納するボンネット39とされ、横連結部材19の上壁板21は、キャビン4の上下方向中央よりも下方に配置され、上壁板21の後部21aが後下がりに下降傾斜され、左右一対の支持枠体11間の後上部側を塞ぐようにボンネット上壁41が設けられ、ボンネット上壁41の前端部は、横連結部材19の上壁板21の後部21aに連結され、ボンネット上壁41は、上壁板21の後部21aに対応して後下がりに傾斜されているので、キャビン4の高さに比べて、キャビン4の後方にあるボンネット39全体の高さを低く抑えることができて、ボンネット39が後方視界の邪魔になることが少なくなり、作業時等に作業者はキャビン4内からボンネット39の後下方を見ることもでき、ローダ作業機による作業をよりスムーズになし得るようになる。
【0054】
また、キャビン4の揺動支点となる支持軸55が、キャビン4の背面側であってキャビン4の上下方向の中央部に配置され、ボンネット39がキャビン4の揺動支点である支持軸55よりも下方に設けられ、ボンネット39の上面は、支持軸55よりも上方に突出することがないように後方に向けて水平状又は下降傾斜状に配置されているので、ボンネット39の上面は、その前後方向の全長に亘って支持軸55よりも下方に位置し、かつ、水平状又は下降傾斜状であるため、キャビン4内の作業者は、ボンネット39の後下方の広い範囲を容易に見ることができるようになり、作業をより一層スムーズになし得るようになる。
【0055】
また、機体フレーム1の下端からボンネット上壁41の後端までの高さh1が、機体フレーム1の下端からキャビン4の上端までの高さH1の1/2以下に設定されているので
、キャビン4の上端までの高さH1に比べてボンネット上壁41の後端までの高さh1を低く抑えることができ、作業者は、キャビン4内からボンネット上壁41の後端の後下方を見ることができ、この点からも作業をより一層スムーズになし得るようになる。
【0056】
また、機体フレーム1の後端部に、左右一対の支持枠体11間の後端開口を塞ぐ蓋部材40が設けられ、蓋部材40の上壁部4aが、ボンネット上壁41に対応して後下がりに傾斜されているので、蓋部材40の上壁部40aが後方視界の妨げにならないようにすることができ、この点からも、後方視界を向上させることができる。
また、横連結部材19の上壁板21は、キャビン4内に設けた運転座席63の座部63aよりも上方であって運転座席63の背凭れ部63bの上端よりも下方に配置されているので、キャビン4内の作業者は運転座席63に座った状態で、背凭れ部63bの上方から横連結部材19の上壁板21の後下方を見ることができ、この点からも作業をスムーズになし得るようになる。
【0057】
上記実施形態によれば、左右一対のアーム77の先端側に左右一対のアーム77を連結する前連結部材145が設けられると共に、左右一対のアーム77の基部側に左右一対のアーム77を連結する後連結部材146が設けられて、左右一対のアーム77と前連結部材145と後連結部材146とで矩形の枠体が構成されているので、左右一対のアーム77の剛性を高めることができ、例えば作業の際にアーム77の先端側の作業具78から大きな衝撃を受けるようなことがあっても、左右一対のアーム77が互いにねじれたりガタ付いたりするのを効果的に防止できる。
【0058】
また、後連結部材146が、左右一対のアーム77の基部における第1アーム支軸88と上シリンダ支軸92とを結ぶ連結線L1上に配置されているので、運転部5の運転者は後方を見ながら作業をする際等に、後方の後連結部材146の高さを視認することによって、アーム77の先端側の作業具78の高さ位置をある程度正確に予想することができ、作業がやりやすくなる。
【0059】
また、後連結部材146が、アーム77の基部の第1アーム支軸88よりも前方に配置され、上シリンダ支軸92よりも第1アーム支軸88寄りに配置されているので、アームシリンダ79が伸縮によりアーム77が昇降動作する際に、左右の第1リフトリンク81が左右にガタ付いたりするのを、後連結部材146によってより確実に防止することができる。
【0060】
また、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、ボンネット上壁41が保持部材51により開放姿勢に保持可能となるように、後連結部材146はボンネット上壁41よりも上方側に離間した位置に配置されているので、アーム77が下降した状態でもボンネット上壁41を保持部材51により開放姿勢に保持できるようになり、ボンネット39内の点検等に便利である。
【0061】
上記実施形態によれば、左右一対の支持枠体11の内側壁12及び外側壁13は、フレーム本体9の側壁7よりも外側方に配置され、左右一対の第1リフトリンク81はフレーム本体9の左右一対の側壁7よりもそれぞれ外側方に配置されて、左右一対の第1リフトリンク81の下側基部が、左右一対の支持枠体11の内側壁12と外側壁13との間で第1リンク支軸85により枢支され、左右一対のアーム77の基部側が、フレーム本体9の側壁7よりも外側方で、第1リフトリンク81の上遊端側に第1アーム支軸88により枢支され、左右一対のアーム77はフレーム本体9の外側方に配置されているので、機体フレーム4に搭載されるキャビン4の左右両側部をフレーム本体9の左右側壁7よりも左右方向外方に突出させることが可能になり、このためキャビン4の左右幅をフレーム本体9の左右側壁7の離間幅よりも大に設定することができるようになり、例えばフレーム本体
9の左右幅を狭くしてローダ作業機を小型化した場合でも、キャビン4の左右幅を十分に確保して、キャビン4の居住性を高めることができる。
【0062】
フレーム本体9の側壁7の後端部に取付板16の内側部が固着され、取付板16の外側部はフレーム本体9の側壁7から外側方に突出され、左右一対の支持枠体11の内側壁12及び外側壁13は、フレーム本体9の側壁7よりも外側方に配置されて、内側壁12及び外側壁13の前側下端がそれぞれ取付板16の外側部の上面側に固着されているので、フレーム本体9の側壁7の後端部と、左右一対の支持枠体11の内側壁12及び外側壁13との間に、取付板16を介在させることにより、機体フレーム1の剛性を十分に保持しながら、左右一対の支持枠体11をフレーム本体9に対して左右方向外方に配置することが可能になり、この点から、左右一対の支持枠体11、左右一対の第1リフトリンク81及び左右一対のアーム77の離間幅を、フレーム本体9の左右幅に比べて大きくすることができ、これによって、上記の如くキャビン4の左右幅を十分に確保して、キャビン4の居住性を高めることができる。
【0063】
左右一対のアーム77の基部側が左右一対の第1リフトリンク81の下側基部に対して左右方向外方にオフセットされているので、左右一対の第1リフトリンク81の下側基部の離間幅乃至機体フレーム1の左右一対の支持枠体11の離間幅に比べて、左右一対のアーム77の基部側の離間幅を大きく設定することができ、この点からも、左右一対のアーム77の離間幅を、フレーム本体9の左右幅に比べて大きくすることができ、これによって、上記の如くキャビン4の左右幅を十分に確保して、キャビン4の居住性を高めることができる。
【0064】
左右一対の第1リフトリンク81の上遊端側が下側基部よりも左右方向外方に突出するように幅広に形成され、左右一対のアーム77の基部側が左右一対の第1リフトリンク81の上遊端側に対して左右方向外方よりに支持されているので、簡単な構成で、左右一対のアーム77の基部側を、左右一対の第1リフトリンク81の下側基部に対して左右方向外方にオフセットすることができ、左右一対の第1リフトリンク81の下側基部の離間幅乃至機体フレーム1の左右一対の支持枠体11の離間幅に比べて、左右一対のアーム77の基部側の離間幅を大きく設定することができる。
【0065】
また、左右一対のアーム77はその全長亘って左右一対の走行装置3の外側端間の左右幅内に配置されると共に、左右一対の走行装置3の内側端間の左右幅よりも外方に配置されているので、キャビン4の左右幅を十分に確保して、キャビン4の居住性を高めることができるにも拘わらず、左右一対の走行装置3を含めたローダ作業機全体を左右幅を、左右一対の走行装置3の左右幅内に納めることができ、ローダ作業機が大型化することがなくなり、狭小地での作業性を損なうこともない。
【0066】
上記実施形態によれば、アーム77の基部の内側壁129に、延長取付壁131が下方側に延長突出され、延長取付壁131の左右方向内方側に延長取付壁131に対向する内側ブラケット132が設けられ、第1リフトリンク81の上遊端側とアームシリンダ79の上先端側とは、アーム77の基部の内側壁129と外側壁128との間にそれぞれ揺動自在に連結され、第2リフトリンク82の遊端側は、延長取付壁131と内側ブラケット132との間に揺動自在に連結されているので、第1リフトリンク81の上遊端側とアームシリンダ79の上先端側とを、アーム77の基部にそれぞれ揺動自在に連結するには、アーム77の外側方から第1アーム支軸88、上シリンダ支軸92を、アーム77の基部の外側壁128と内側壁129と第1リフトリンク81の上遊端側又はアームシリンダ79の上先端側に挿入することにより、第1リフトリンク81の上遊端側とアームシリンダ79の上先端側とを、アーム77の基部に簡単に連結することができるし、第2リフトリンク82の遊端側を、アーム77の基部の内側壁129と内側ブラケット132との間に
連結する場合でも、延長取付壁131がアーム77の基部の内側壁129から外側壁128の下端縁よりも下方側に突出しているため、アーム77の基部の外側壁128が邪魔になるようなことはなくなり、アーム77の外側方からアーム77の基部の延長取付壁131と内側ブラケット132と第2リフトリンク82の遊端側とに第2アーム支軸89を簡単に挿入するできるようになり、このため、第1リフトリンク81、第2リフトリンク82及びアームシリンダ79をアーム77の基部に連結する作業を楽になし得るようになる。
【0067】
また、第1リフトリンク81、アームシリンダ79及び第2リフトリンク82とアーム77との連結部分(支軸部分)にグリース(潤滑油)を注入する場合、第1リフトリンク81の上遊端側やアームシリンダ79の上先端側とアーム77の基部との連結部分にアーム77の外側方から簡単にグリースを注入することができるし、第2リフトリンク82の遊端側とアーム77の基部との連結部分にグリースを注入する場合も、アーム77の基部の外側壁128が邪魔になるようなことはなくなり、アーム77の外側方から第2リフトリンク82とアーム77の基部との連結部分にグリースを簡単に注入することができるようになり、グリースを注入する作業を楽になし得るようになる。
【0068】
また、アーム77の基部に、内側壁129と外側壁128との上縁部に沿うように設けられた上連結壁133と、内側壁129と外側壁128との下縁部に沿うように設けられた下連結壁134とが具備され、アーム77の基部の内側壁129と外側壁128とが上連結壁133と下連結壁134とで連結され、内側ブラケット132はその上縁部に沿うように設けられたブラケット連結壁136により延長取付壁131の内側面又はアーム77の内側壁129の内側面に連結され、側面から見てブラケット連結壁136が下連結壁134と交差するように、ブラケット連結壁136の中途部が下連結壁134よりも上方に突出されているので、ブラケット連結壁136と下連結壁134とが交差することによって、アーム77の延長取付壁131の突出基部側をブラケット連結壁136と下連結壁134とで互いに補強し合うすることができて、延長取付壁131と内側ブラケット132とによる第2リフトリンク82の支持を強固なものになし得る。
【0069】
上記実施形態によれば、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態からアームシリンダ79が伸長してアーム77が上昇した状態になるまでの間の、第1リフトリンク81の上遊端側が最も大きく後方に揺動した状態において、第1リフトリンク81の上部がローダ作業機の車体後端と略一致するように、前記第1リンク支軸85と第2リンク支軸86と第1アーム支軸88と第2アーム支軸89との位置関係が設定されているので、アーム77を昇降させる全過程で、第1リフトリンク81がローダ作業機の車体後端よりも大きく後方突出することがなくなり、作業等の際に第1リフトリンク81がローダ作業機の後方の物に衝当して邪魔になるのを防ぐことができる。従って、ローダ作業機をバックしたときに第1リフトリンク81が後方の物に接触するのを防止することができるし、第1リフトリンク81が大きく後方突出しなくなるため、狭小地での作業性がよくなる。また、第1リフトリンク81が大きく後方突出すると、第1リフトリンク81によって斜め後方の視界が妨げられて、斜め後方の視界が悪くなるが、本願の場合、第1リフトリンク81が大きく後方突出しなくなるため、このようなこともなくなり、斜め後方の視界が良くなる。
【0070】
また、第1アーム支軸88が第1リフトリンク81の上端部に設けられ、アーム77が昇降動作して第2リンク支軸86と第1アーム支軸88と第2アーム支軸89とが一直線上に並んだ際に、第1リフトリンク81の上端部の第1アーム支軸88が、ローダ作業機の車体後端よりも前側に位置するように、第1リフトリンク81が第1リンク支軸85を支点に後上がりに傾斜すべく構成されているので、第1リフトリンク81の上遊端側が最も大きく後方に揺動した状態でも、第1リフトリンク81がローダ作業機の車体後端より
後方に突出することがあっても、第1リフトリンク81の上部が僅かに後方突出するだけであり、作業等の際に第1リフトリンク81が邪魔になるおそれがほとんどなくなる。
【0071】
また、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、第2アーム支軸89が、第2リンク支軸86と第1アーム支軸88とを結ぶ線分よりも第1リンク支軸85側に突出して、第2リンク支軸86と第2アーム支軸89を結ぶ線分と、第1アーム支軸88と第2アーム支軸89と結ぶ線分とが鈍角で交わるように構成されているので、アームシリンダ79が縮小してアーム77が下降するときに、第1リフトリンク81が第1リンク支軸85廻りに後側に揺動した後にやや前側に戻り揺動するようになるため、第1リフトリンク81の上遊端側が最も大きく後方に揺動するのは、アーム77が昇降動作する途中のみだけであって、第1リフトリンク第1リフトリンク81がローダ作業機の車体後端より後方に突出することがあっても、アーム77が昇降動作する途中の僅かな期間だけとなり、この点からも作業等の際に第1リフトリンク81が邪魔になるおそれがなくなる。
【0072】
なお、前記実施の形態では、アーム77が下降した状態において、キャビン4を倒伏状態にしたときにキャビン4と後連結部材146とが干渉しないように、後連結部材146とキャビン4とが互いに前後に離間されているが、これに代え、アーム77が下降した状態において、キャビン4を倒伏状態にしたときにキャビン4の背面側が後連結部材146に接当して、これによりキャビンを倒伏状態に保持するようにしてもよい。
【0073】
また、前記実施の形態では、第1リフトリンク81、アームシリンダ79及び第2リフトリンク82とアーム77との連結部分にグリースを注入するようにしているが、これに代え、、第1リフトリンク81、アームシリンダ79及び第2リフトリンク82とアーム77との連結部分にグリース以外の潤滑油を注入するようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、左右一対の走行装置3のトラックフレーム73が、フレーム本体9の左右一対の側壁7に溶接により一体に取り付けられているが、これに代え、左右一対の走行装置3のトラックフレーム73を、フレーム本体9の左右一対の側壁7にボルトナット等の締結具により着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
【0074】
また、前記実施の形態では、左右一対の走行装置3は、従動輪68及び駆動輪69にクローラ70を巻き掛けてなるクローラ走行装置により構成されていいるが、これに代え、左右一対の走行装置3は、タイヤを有する前輪及び後輪により構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施の形態を示すアーム77を上昇させた状態のローダ作業機の側面図である。
【図2】同アーム77を下降させた状態のローダ作業機の側面図である。
【図3】同機枠フレームを前上方から見た状態の斜視図である。
【図4】同機枠フレームを後方側から見た状態の斜視図である。
【図5】同機体フレーム部分の側面断面図である。
【図6】同機体フレーム部分の平面図である。
【図7】同機体フレーム部分の背面図である。
【図8】同機体フレームとキャビン乃至アームの配置関係を示す平面図である。
【図9】同アームの平面図である。
【図10】同アームの側面図である。
【図11】同アーム上昇状態の第1リフトリンク及びアームの背面図である。
【図12】同ボンネット上部乃至アームの後部部分の側面図である。
【符号の説明】
【0076】
1 機体フレーム
2 ローダ作業装置
3 走行装置
4 キャビン(運転者保護装置)
6 底壁
7 側壁
9 フレーム本体
11 支持枠体
12 内側壁
13 外側壁
14 連結壁
19 横連結部材
20 前壁板
21 上壁板
21a 後部
22 支持ブラケット
33 支軸
39 ボンネット
40 蓋部材
41 ボンネット上壁
51 保持部材
55 支持軸
63 運転座席
63a 座部
63b 背凭れ部
71 駆動軸
77 アーム77
78 バケット(作業具)
79 アーム77シリンダ
81 第1リフトリンク
82 第2リフトリンク
86 第2リンク支軸
88 第1アーム支軸
89 第2アーム支軸
91 下シリンダ支軸
92 上シリンダ支軸
101 エンジン
128 外側壁
129 内側壁
131 延長取付壁
132 内側ブラケット
133 上連結壁
134 下連結壁
136 ブラケット連結壁
145 前連結部材
146 後連結部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体フレーム(1)にキャビン(4)が搭載され、機体フレーム(1)及びキャビン(4)の左右両側に左右一対のアーム(77)が設けられ、左右一対のアーム(77)の先端側が機体フレーム(1)の前方側で昇降するように、機体フレーム(1)の後部に左右一対のアーム(77)の基部側が後側の左右一対の第1リフトリンク(81)と前側の左右一対の第2リフトリンク(82)とを介してそれぞれ上下揺動自在に支持され、左右一対のアーム(77)の基部側と機体フレーム(1)の後部との間にアーム(77)を昇降動作させる左右一対のアームシリンダ(79)が設けられ、機体フレーム(1)は、底壁(6)と左右一対の側壁(7)とを有するフレーム本体(9)と、フレーム本体(9)の後端部に設けた左右一対の支持枠体(11)とを備え、左右一対の支持枠体(11)は、内側壁(12)と、外側壁(13)と、内側壁(12)と外側壁(13)とを連結する連結壁(14)とを有したローダ作業機であって、
左右一対の支持枠体(11)の内側壁(12)及び外側壁(13)は、フレーム本体(9)の側壁(7)よりも外側方に配置され、左右一対の第1リフトリンク(81)はフレーム本体(9)の左右一対の側壁(7)よりもそれぞれ外側方に配置されて、左右一対の第1リフトリンク(81)の下側基部が、左右一対の支持枠体(11)の内側壁(12)と外側壁(13)との間で第1リンク支軸(85)により枢支され、左右一対のアーム(77)の基部側が、フレーム本体(9)の側壁(7)よりも外側方で、第1リフトリンク(81)の上遊端側に第1アーム支軸(88)により枢支され、左右一対のアーム(77)はフレーム本体(9)の外側方に配置されていることを特徴とするローダ作業機。
【請求項2】
フレーム本体(9)の側壁(7)の後端部に取付板(16)の内側部が固着され、取付板(16)の外側部はフレーム本体(9)の側壁(7)から外側方に突出され、左右一対の支持枠体(11)の内側壁(12)及び外側壁(13)は、フレーム本体(9)の側壁(7)よりも外側方に配置されて、内側壁(12)及び外側壁(13)の前側下端がそれぞれ取付板(16)の外側部の上面側に固着されていることを特徴とする請求項1に記載のローダ作業機。
【請求項3】
左右一対のアーム(77)の基部側が左右一対の第1リフトリンク(81)の下側基部に対して左右方向外方にオフセットされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のローダ作業機。
【請求項4】
左右一対の第1リフトリンク(81)の上遊端側が下側基部よりも左右方向外方に突出するように幅広に形成され、左右一対のアーム(77)の基部側が左右一対の第1リフトリンク(81)の上遊端側に対して左右方向外方よりに支持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のローダ作業機。
【請求項5】
キャビン(4)の左右幅がフレーム本体(9)の左右側壁(7)の離間幅よりも大に設定され、キャビン(4)の左右両側部がフレーム本体(9)の左右側壁(7)よりも左右方向外方に突出されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のローダ作業機。
【請求項6】
左右一対のアーム(77)の前端側の中途部が左右方向内方に屈曲されて、左右一対のアーム(77)の前端部間の左右幅が後部側間の左右幅よりも小に設定され、アーム(77)の前端部間に作業具(78)が連結され、左右一対のアーム(77)はその全長亘って、左右一対の走行装置(3)の外側端間の左右幅内に配置されると共に、左右一対の走行装置(3)の内側端間の左右幅よりも外方に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のローダ作業機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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