説明

ローパスフィルタ

【課題】Q値の低下を抑制しつつ、コイルのインダクタンス値を大きくすることができるローパスフィルタを提供することである。
【解決手段】積層体12は、複数の絶縁体層16が積層されて構成され、かつ、z軸方向の負方向側において実装面を有している。外部電極は、積層体12の下面に設けられており、接地される。コイルL10は、積層体12に内蔵され、かつ、z軸方向に延在する中心軸を有する螺旋状のコイルである。ビアホール導体v15〜v21は、コイルL10のz軸方向の正方向側の端部からz軸方向の負方向側に向かって延在している。外部電極とコイルL10のz軸方向の正方向側の端部とは、ビアホール導体v15〜v21を介して電気的に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ローパスフィルタに関し、より特定的には、コイルを内蔵しているローパスフィルタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のローパスフィルタとしては、例えば、特許文献1に記載の積層型ローパスフィルタが知られている。特許文献1に記載の積層型ローパスフィルタでは、積層基板、第1のコイル、第2のコイル及びキャパシタにより構成されている。積層基板は、複数の誘電体層が積層されて構成されている。第1のコイル及び第2のコイルは、誘電体層上に形成された複数の導体層が誘電体層を貫通するビアホール導体により接続されることによって螺旋状をなしている。第1のコイル、第2のコイル及びキャパシタは、積層基板に内蔵され、T型ローパスフィルタを構成している。
【0003】
ところで、特許文献1に記載の積層型ローパスフィルタにおいて、通過帯域の低周波化の要望がある。通過帯域を低周波化させるためには、第1のコイル及び第2のコイルのインダクタンスを大きくすることが挙げられる。そこで、第1のコイル及び第2のコイルの導体層の数を多くすればよい。
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の積層型ローパスフィルタは、第1のコイル及び第2のコイルのインダクタンスを大きくすると、Q値が低下するという問題を有する。より詳細には、第1のコイル及び第2のコイルは、導体層が積層基板の側面に引き出されることによって、積層基板の側面に設けられている外部電極に接続されている。そして、外部電極は、積層型ローパスフィルタの回路基板への実装時に、その底面において回路基板のランドと接触する。そのため、回路基板から積層型ローパスフィルタに入力される高周波信号は、外部電極の底面から積層方向の上方向に向かって進行し、導体層と外部電極とが接続されている部分から第1のコイルに入力される。また、第1のコイル及び第2のコイルを通過した高周波信号は、導体層と外部電極とが接続されている部分から外部電極を積層方向の下方向に向かって進行し、外部電極の底面から回路基板へと入力される。
【0005】
以上のような積層型ローパスフィルタでは、第1のコイル及び第2のコイルの導体層の数が多くなって、外部電極の底面から導体層と外部電極との接続部分までの距離が長くなると、積層型ローパスフィルタの抵抗値が大きくなってしまう。その結果、積層型ローパスフィルタのQ値が低下してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−187418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の目的は、Q値の低下を抑制しつつ、コイルのインダクタンス値を大きくすることができるローパスフィルタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一形態に係るローパスフィルタは、複数の絶縁体層が積層されて構成され、かつ、積層方向の一方側において実装面を有している積層体と、前記積層体の表面に設けられている第1の外部電極と、前記積層体に内蔵され、かつ、積層方向に延在する中心軸を有する第1のコイルであって、積層方向の一方側に一方端、積層方向の他方側に他方端を有する螺旋状の第1のコイルと、前記第1のコイルの他方端から積層方向の一方側に向かって延在している第1のビアホール導体と、を備えており、前記第1の外部電極と前記第1のコイルの他方端とは、前記第1のビアホール導体を介して電気的に接続されていること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、Q値の低下を抑制しつつ、コイルのインダクタンス値を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施形態に係るローパスフィルタの等価回路図である。
【図2】図1のローパスフィルタの外観斜視図である。
【図3】図2のローパスフィルタの積層体の分解斜視図である。
【図4】第2の実施形態に係るローパスフィルタの等価回路図である。
【図5】第2の実施形態に係るローパスフィルタの分解斜視図である。
【図6】変形例に係るローパスフィルタの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施形態に係るローパスフィルタについて図面を参照しながら説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
(ローパスフィルタの構成)
以下、本発明の第1の実施形態に係るローパスフィルタの構成について図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態に係るローパスフィルタ10aの等価回路図である。
【0013】
ローパスフィルタ10aは、図1に示すように、コイル部L1,L2、コンデンサC1〜C3及び外部電極14(14a〜14d)を備えている。外部電極14aは、入力端子であり、外部電極14bは、出力端子であり、外部電極14c,14dは、接地端子である。
【0014】
コイル部L1,L2は、外部電極14a,14b間に直列接続されている。コンデンサC1は、外部電極14aと外部電極14c,14dとの間に接続されている。コンデンサC2は、コイル部L1,L2間と、外部電極14c,14dとの間に接続されている。コンデンサC3は、外部電極14bと外部電極14c,14dとの間に接続されている。
【0015】
以上のように構成されたローパスフィルタ10aは、外部電極14aから入力してくる高周波信号の内、所定周波数よりも低い周波数を有する高周波信号を出力する。
【0016】
次に、ローパスフィルタ10aの具体的な構成について図面を参照しながら説明する。図2は、図1のローパスフィルタ10aの外観斜視図である。図3は、図2のローパスフィルタ10aの積層体12の分解斜視図である。以下では、ローパスフィルタ10aの積層方向をz軸方向と定義し、z軸方向から平面視したときのローパスフィルタ10aの長辺が延在している方向をx軸方向と定義し、z軸方向から平面視したときのローパスフィルタ10aの短辺が延在している方向をy軸方向と定義する。
【0017】
ローパスフィルタ10aは、図2及び図3に示すように、積層体12、外部電極14(14a〜14d)、コイルL10,L20、コンデンサC1〜C3及びビアホール導体v7,v14,v16〜v21を備えている。
【0018】
積層体12は、図3に示すように、絶縁体層16a〜16jがz軸方向の正方向側から負方向側に向かってこの順に並ぶように積層されて構成され、図2に示すような直方体状をなしている。積層体12は、z軸方向の負方向側において実装面(下面)を有している。絶縁体層16は、長方形状の誘電体層である。以下では、絶縁体層16のz軸方向の正方向側の主面を表面と呼び、絶縁体層16のz軸方向の負方向側の主面を裏面と呼ぶ。
【0019】
外部電極14(14a〜14d)は、積層体12の表面に設けられている。具体的には、外部電極14aは、図2に示すように、x軸方向の負方向側の端面を覆っていると共に、z軸方向の上側の上面及びz軸方向の負方向側の下面にも折り返されている。外部電極14bは、図2に示すように、x軸方向の正方向側の端面を覆っていると共に、z軸方向の上側の上面及びz軸方向の負方向側の下面にも折り返されている。外部電極14cは、図2に示すように、y軸方向の負方向側の側面に設けられていると共に、z軸方向の上側の上面及びz軸方向の負方向側の下面にも折り返されている。外部電極14dは、図2に示すように、y軸方向の正方向側の側面に設けられていると共に、z軸方向の上側の上面及びz軸方向の負方向側の下面にも折り返されている。
【0020】
コイルL10は、積層体12に内蔵され、かつ、z軸方向に延在する中心軸を有する螺旋状をなしている。より詳細には、コイルL10は、コイル導体18(18a〜18f)及びビアホール導体v1〜v6,v15により構成されており、反時計回りに旋回しながらz軸方向の正方向側から負方向側に進行する螺旋状をなしている。したがって、コイルL10は、z軸方向の正方向側の端部及びz軸方向の負方向側の端部を有している。
【0021】
コイル導体18a〜18fはそれぞれ、絶縁体層16b〜16gの表面上に設けられており、四角形状の環状の一部が切り欠かれた線状の導体である。コイル導体18は、例えば、Cu等の導電性材料からなる導体である。コイル導体18a,18bは同じ形状を有しており、コイル導体18d,18eは同じ形状を有している。以下では、コイル導体18において、反時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、反時計回り方向の下流側の端部を下流端と呼ぶ。
【0022】
ビアホール導体v1は、絶縁体層16bをz軸方向に貫通しており、コイル導体18aの下流端とコイル導体18bの下流端を接続している。ビアホール導体v2は、絶縁体層16cをz軸方向に貫通しており、コイル導体18bの下流端とコイル導体18cの上流端を接続している。ビアホール導体v3は、絶縁体層16dをz軸方向に貫通しており、コイル導体18cの下流端とコイル導体18dの上流端を接続している。ビアホール導体v4は、絶縁体層16eをz軸方向に貫通しており、コイル導体18dの上流端とコイル導体18eの上流端を接続している。ビアホール導体v5は、絶縁体層16eをz軸方向に貫通しており、コイル導体18dの下流端とコイル導体18eの下流端を接続している。ビアホール導体v6は、絶縁体層16fをz軸方向に貫通しており、コイル導体18eの下流端とコイル導体18fの上流端を接続している。ビアホール導体は、例えば、Cu等の導電性材料からなる導体である。
【0023】
ビアホール導体v7は、コイルL10のz軸方向の負方向側の端部からz軸方向の負方向側に向かって延在している。すなわち、ビアホール導体v7は、絶縁体層16gをz軸方向に貫通しており、コイル導体18fの下流端に接続されている。
【0024】
ビアホール導体v15〜v21はそれぞれ、絶縁体層16b〜16hをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v15は、コイル導体18aの上流端とコイル導体18bの上流端とを接続している。ビアホール導体v16のz軸方向の正方向側の端部は、コイル導体18bの上流端に接続されている。これにより、ビアホール導体v15〜v21は、コイルL10のz軸方向の正方向側の端部からz軸方向の負方向側に向かって延在している。
【0025】
以上のように構成されたコイルL10、ビアホール導体v7,v16〜v21は、コイル部L1を構成している。すなわち、コイル部L1は、コイルL10からなる螺旋状コイルと、yz平面に略平行なループ面を有するループコイルとが組み合わされた構造を有している。
【0026】
コイルL20は、積層体12に内蔵され、かつ、z軸方向に延在する中心軸を有する螺旋状をなしている。より詳細には、コイルL20は、コイル導体20(20a〜20f)及びビアホール導体v8〜v13により構成されており、時計回りに旋回しながらz軸方向の正方向側から負方向側に進行する螺旋状をなしている。したがって、コイルL20は、z軸方向の正方向側の端部及びz軸方向の負方向側の端部を有している。
【0027】
コイル導体20a〜20fはそれぞれ、絶縁体層16b〜16gの表面上に設けられており、四角形状の環状の一部が切り欠かれた線状の導体である。コイル導体20は、例えば、Cu等の導電性材料からなる導体層である。コイル導体20a,20bは同じ形状を有しており、コイル導体20d,20eは同じ形状を有している。以下では、コイル導体20において、時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、時計回り方向の下流側の端部を下流端と呼ぶ。コイル導体20aの上流端は、コイル導体18aの上流端に接続されている。
【0028】
ビアホール導体v8は、絶縁体層16bをz軸方向に貫通しており、コイル導体20aの下流端とコイル導体20bの下流端を接続している。ビアホール導体v9は、絶縁体層16cをz軸方向に貫通しており、コイル導体20bの下流端とコイル導体20cの上流端を接続している。ビアホール導体v10は、絶縁体層16dをz軸方向に貫通しており、コイル導体20cの下流端とコイル導体20dの上流端を接続している。ビアホール導体v11は、絶縁体層16eをz軸方向に貫通しており、コイル導体20dの上流端とコイル導体20eの上流端を接続している。ビアホール導体v12は、絶縁体層16eをz軸方向に貫通しており、コイル導体20dの下流端とコイル導体20eの下流端を接続している。ビアホール導体v13は、絶縁体層16fをz軸方向に貫通しており、コイル導体20eの下流端とコイル導体20fの上流端を接続している。
【0029】
ビアホール導体v14は、コイルL20のz軸方向の負方向側の端部からz軸方向の負方向側に向かって延在している。すなわち、ビアホール導体v14は、絶縁体層16gをz軸方向に貫通しており、コイル導体20fの下流端に接続されている。
【0030】
ビアホール導体v15は、コイル導体20aの上流端とコイル導体20bの上流端とを接続している。ビアホール導体v16のz軸方向の正方向側の端部は、コイル導体20bの上流端に接続されている。これにより、ビアホール導体v15〜v21は、コイルL20のz軸方向の正方向側の端部からz軸方向の負方向側に向かって延在している。
【0031】
以上のように構成されたコイルL20、ビアホール導体v16〜v21は、コイル部L2を構成している。すなわち、コイル部L2は、コイルL20からなる螺旋状コイルと、yz平面に略平行なループ面を有するループコイルとが組み合わされた構造を有している。
【0032】
コンデンサC1は、コンデンサ導体22及びグランド導体28により構成されている。コンデンサ導体22は、絶縁体層16hの表面上に設けられており、長方形状の導体である。コンデンサ導体22は、例えば、Cu等の導電性材料からなる導体である。ビアホール導体v7のz軸方向の負方向側の端部は、コンデンサ導体22に接続されている。また、コンデンサ導体22は、絶縁体層16hのx軸方向の負方向側の短辺に引き出されることにより、外部電極14aと接続されている。これにより、コイル部L1の一端は、外部電極14aに接続されている。
【0033】
グランド導体28は、絶縁体層16jの表面上に設けられており、長方形状の導体である。グランド導体28は、例えば、Cu等の導電性材料からなる導体である。グランド導体28は絶縁体層16h,16iを介してコンデンサ導体22と対向している。これにより、コンデンサ導体22とグランド導体28との間には容量が形成されている。更に、グランド導体28は、絶縁体層16jのy軸方向の両側の長辺に引き出されることにより、外部電極14c,14dと接続されている。これにより、コンデンサC1は、外部電極14aと外部電極14c,14dとの間に接続されている。
【0034】
コンデンサC3は、コンデンサ導体24及びグランド導体28により構成されている。コンデンサ導体24は、絶縁体層16hの表面上に設けられており、長方形状の導体である。コンデンサ導体24は、例えば、Cu等の導電性材料からなる導体である。ビアホール導体v14のz軸方向の負方向側の端部は、コンデンサ導体24に接続されている。また、コンデンサ導体24は、絶縁体層16hのx軸方向の正方向側の短辺に引き出されることにより、外部電極14bと接続されている。これにより、コイル部L2の一端は、外部電極14bに接続されている。
【0035】
また、グランド導体28は絶縁体層16h,16iを介してコンデンサ導体24と対向している。これにより、コンデンサ導体24とグランド導体28との間には容量が形成されている。更に、グランド導体28は、絶縁体層16jのy軸方向の両側の長辺に引き出されることにより、外部電極14c,14dと接続されている。これにより、コンデンサC3は、外部電極14bと外部電極14c,14dとの間に接続されている。
【0036】
コンデンサC2は、コンデンサ導体26及びグランド導体28により構成されている。コンデンサ導体26は、絶縁体層16iの表面上に設けられており、長方形状の導体である。コンデンサ導体26は、例えば、Cu等の導電性材料からなる導体である。ビアホール導体v21のz軸方向の負方向側の端部は、コンデンサ導体26に接続されている。
【0037】
また、グランド導体28は絶縁体層16iを介してコンデンサ導体26と対向している。これにより、コンデンサ導体26とグランド導体28との間には容量が形成されている。更に、グランド導体28は、絶縁体層16jのy軸方向の両側の長辺に引き出されることにより、外部電極14c,14dと接続されている。これにより、コンデンサC2は、コイルL10,L20間と、外部電極14c,14dとの間に接続されている。すなわち、コイルL10,L20のz軸方向の正方向側の端部は、ビアホール導体v15〜v21及びコンデンサC2を介して外部電極14c,14dと電気的に接続されている。
【0038】
以上のように構成されたローパスフィルタ10aでは、外部電極14aが入力端子として用いられ、外部電極14bが出力端子として用いられ、外部電極14c,14dが接地端子として用いられる。これにより、外部電極14aから高周波信号が入力されると、所定周波数よりも低い周波数を有する高周波信号が外部電極14bから出力される。
【0039】
(ローパスフィルタの製造方法)
次に、ローパスフィルタ10aの製造方法について図2及び図3を参照しながら説明する。
【0040】
まず、絶縁体層16a〜16jとなるべきセラミックグリーンシートを準備する。次に、絶縁体層16b〜16hとなるべきセラミックグリーンシートのそれぞれに、ビアホール導体v1〜v21を形成する。ビアホール導体v1〜v21の形成時には、絶縁体層16b〜16hとなるべきセラミックグリーンシートにレーザビームを照射してビアホールを形成する。次に、このビアホールに対して、Cu等の導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。
【0041】
次に、絶縁体層16b〜16jとなるべきセラミックグリーンシートの表面上に、Cu等を主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、コイル導体18,20、コンデンサ導体22,24,26及びグランド導体28を形成する。なお、コイル導体18,20、コンデンサ導体22,24,26及びグランド導体28の形成の際に、ビアホールに対する導電性ペーストの充填を行ってもよい。
【0042】
次に、各セラミックグリーンシートを積層する。具体的には、絶縁体層16a〜16jとなるべきセラミックグリーンシートをz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に並ぶように1枚ずつ積層及び圧着する。以上の工程により、マザー積層体が形成される。このマザー積層体に静水圧プレスなどにより本圧着を施す。
【0043】
次に、マザー積層体をカット刃によりカットして所定寸法の積層体12を得る。この後、未焼成の積層体12に脱バインダー処理及び焼成を施す。
【0044】
以上の工程により、焼成された積層体12を得る。積層体12には、バレル加工を施して、面取りを行う。
【0045】
最後に、Agからなる導電性ペーストを積層体12の表面に塗布することにより、下地電極を形成する。更に、下地電極の表面に、Niめっき/Snめっきを施して外部電極14を形成する。以上の工程を経て、図1及び図2に示すローパスフィルタ10aが完成する。
【0046】
(効果)
以上のように構成されたローパスフィルタ10aでは、Q値の低下を抑制しつつ、コイル部L1,L2のインダクタンス値を大きくすることができる。より詳細には、ローパスフィルタ10aでは、ビアホール導体v15〜v21は、コイルL10,L20のz軸方向の正方向側の端部からz軸方向の負方向側に向かって延在している。そして、外部電極14c,14dとコイルL10,L20のz軸方向の正方向側の端部とは、ビアホール導体v15〜v21を介して電気的に接続されている。ここで、ビアホール導体v15〜v21の断面積は、外部電極14c,14dの断面積に比べて容易に大きくすることができる。そのため、ビアホール導体v15〜v21の抵抗値は、外部電極14c,14dの抵抗値よりも低くすることが容易である。よって、ローパスフィルタ10aでは、コイルL10,L20と外部電極14c,14d間の抵抗値を低くしやすい。したがって、コイル部L1,L2のインダクタンス値を大きくするために、コイル導体18,20の数を増加させて、コイルL10,L20と外部電極14c,14d間の距離が大きくなったとしても、コイルL10,L20と外部電極14c,14dとの間の抵抗値の増加を低く抑えることができる。その結果、ローパスフィルタ10aでは、Q値の低下を抑制しつつ、コイル部L1,L2のインダクタンス値を大きくすることができる。
【0047】
また、コイルL10及びコイルL20において、磁界はz軸方向に発生する。一方で、コイル部L1およびコイル部L2は、yz平面に平行なループ面を有しているため、コイル部L1及びコイル部L2においては、磁界はx軸方向に発生する。このように、コイルL10、L20とコイル部L1、L2とで、発生する磁界の方向が直交するので、互いに干渉することはない。
【0048】
また、ローパスフィルタ10aでは、コイルL10,L20のz軸方向の負方向の端部は、ビアホール導体v7,v14及びコンデンサ導体22,24を介して外部電極14a,14bに接続されている。そのため、コイルL10,L20のz軸方向の負方向の端部が外部電極14a,14bに接続されている場合の方が、コイルL10,L20のz軸方向の正方向側の端部が外部電極14a,14bに接続されている場合に比べて、コイルL10,L20と外部電極14a,14bとの接続部分から外部電極14a,14bの底面までの距離が短くなる。よって、ローパスフィルタ10aの抵抗値が低くなる。更に、コイル導体18,20の数が増加しても、コイルL10,L20と外部電極14a,14bとの接続部分から外部電極14a,14bの底面までの距離が変化しない。その結果、ローパスフィルタ10aでは、Q値の低下を抑制しつつ、コイル部L1,L2のインダクタンス値を大きくすることができる。
【0049】
また、ローパスフィルタ10aでは、ビアホール導体v7,v14は、コイルL10、L20のz軸方向の負方向側の端部からz軸方向の負方向側に向かって延在している。そして、外部電極14a,14bとコイルL10,L20のz軸方向の負方向側の端部とは、ビアホール導体v7,v14を介して電気的に接続されている。よって、ローパスフィルタ10aでは、コイルL10,L20のz軸方向の負方向側の端部と外部電極14a,14bとの間の抵抗値を低減できる。
【0050】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るローパスフィルタ10bについて図面を参照しながら説明する。図4は、第2の実施形態に係るローパスフィルタ10bの等価回路図である。
【0051】
ローパスフィルタ10bは、ローパスフィルタ10aに対してコンデンサC4,C5が追加された構造を有している。コンデンサC4は、コイル部L1に対して並列接続されている。コンデンサC5は、コイルL2に対して並列接続されている。
【0052】
次に、ローパスフィルタ10bの具体的な構成について図面を参照しながら説明する。図5は、第2の実施形態に係るローパスフィルタ10bの分解斜視図である。以下では、ローパスフィルタ10bの積層方向をz軸方向と定義し、z軸方向から平面視したときのローパスフィルタ10bの長辺が延在している方向をx軸方向と定義し、z軸方向から平面視したときのローパスフィルタ10bの短辺が延在している方向をy軸方向と定義する。なお、図5において、図3と同じ構成については、同じ参照符号を付した。
【0053】
ローパスフィルタ10bは、図5に示すように、積層体12、外部電極44(44a〜44c)、コイルL10,L20、コンデンサC1〜C5及びビアホール導体v7,v14,v16〜v43を備えている。ローパスフィルタ10bの絶縁体層16gよりもz軸方向の正方向側の構造は、ローパスフィルタ10aの絶縁体層16gよりもz軸方向の正方向側の構造と同じであるので説明を省略する。
【0054】
外部電極44(44a〜44c)は、積層体12の表面に設けられている。具体的には、外部電極44a,44c,44bは、図5に示すように、z軸方向の負方向側の下面において、x軸方向の負方向側から正方向側へとこの順に並ぶように設けられている。
【0055】
コンデンサC1は、コンデンサ導体52,60及びグランド導体58により構成されている。コンデンサ導体52,60はそれぞれ、絶縁体層16i,16lの表面上に設けられており、長方形状の導体である。コンデンサ導体52,60は、例えば、Cu等の導電性材料からなる導体である。ビアホール導体v22〜v25は、絶縁体層16h〜16kをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v22は、ビアホール導体v7のz軸方向の負方向側の端部とコンデンサ導体52とを接続している。ビアホール導体v25のz軸方向の負方向側の端部は、コンデンサ導体60に接続されている。また、ビアホール導体v31,v42は、絶縁体層16l,16mをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v31のz軸方向の正方向側の端部は、コンデンサ導体60に接続されている。ビアホール導体v42のz軸方向の負方向側の端部は、外部電極44aに接続されている。これにより、コイル部L1の一端は、外部電極44aに電気的に接続されている。
【0056】
グランド導体58は、絶縁体層16kの表面上に設けられており、十字形状の導体である。グランド導体58は、例えば、Cu等の導電性材料からなる導体である。グランド導体58は、絶縁体層16i,16jを介してコンデンサ導体52と対向しており、絶縁体層16kを介してコンデンサ導体60と対向している。これにより、コンデンサ導体52,60とグランド導体58との間には容量が形成されている。更に、ビアホール導体v33〜v35は、絶縁体層16k,16l,16mをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v33のz軸方向の正方向側の端部は、グランド導体58に接続されており、ビアホール導体v35のz軸方向の負方向側の端部は、外部電極44cに接続されている。ビアホール導体v36〜v38は、絶縁体層16k,16l,16mをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v36のz軸方向の正方向側の端部は、グランド導体58に接続されており、ビアホール導体v38のz軸方向の負方向側の端部は、外部電極44cに接続されている。ビアホール導体v39〜v41は、絶縁体層16k,16l,16mをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v39のz軸方向の正方向側の端部は、グランド導体58に接続されており、ビアホール導体v41のz軸方向の負方向側の端部は、外部電極44cに接続されている。これにより、コンデンサC1は、外部電極44aと外部電極44cとの間に接続されている。
【0057】
コンデンサC3は、コンデンサ導体54,62及びグランド導体58により構成されている。コンデンサ導体54,62はそれぞれ、絶縁体層16i,16lの表面上に設けられており、長方形状の導体である。コンデンサ導体54,62は、例えば、Cu等の導電性材料からなる導体である。ビアホール導体v26〜v29は、絶縁体層16h〜16kをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v26は、ビアホール導体v14のz軸方向の負方向側の端部とコンデンサ導体54とを接続している。ビアホール導体v29のz軸方向の負方向側の端部は、コンデンサ導体62に接続されている。また、ビアホール導体v32,v43は、絶縁体層16l,16mをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v32のz軸方向の正方向側の端部は、コンデンサ導体62に接続されている。ビアホール導体v43のz軸方向の負方向側の端部は、外部電極44bに接続されている。これにより、コイル部L2の一端は、外部電極44bに電気的に接続されている。
【0058】
グランド導体58は、絶縁体層16i,16jを介してコンデンサ導体54と対向しており、絶縁体層16kを介してコンデンサ導体62と対向している。これにより、コンデンサ導体54,62とグランド導体58との間には容量が形成されている。更に、ビアホール導体v33〜v35は、絶縁体層16k,16l,16mをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v33のz軸方向の正方向側の端部は、グランド導体58に接続されており、ビアホール導体v35のz軸方向の負方向側の端部は、外部電極44cに接続されている。ビアホール導体v36〜v38は、絶縁体層16k,16l,16mをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v36のz軸方向の正方向側の端部は、グランド導体58に接続されており、ビアホール導体v38のz軸方向の負方向側の端部は、外部電極44cに接続されている。ビアホール導体v39〜v41は、絶縁体層16k,16l,16mをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v39のz軸方向の正方向側の端部は、グランド導体58に接続されており、ビアホール導体v41のz軸方向の負方向側の端部は、外部電極44cに接続されている。これにより、コンデンサC3は、外部電極44bと外部電極44cとの間に接続されている。
【0059】
コンデンサC2は、コンデンサ導体56及びグランド導体58により構成されている。コンデンサ導体56は、絶縁体層16jの表面上に設けられており、長方形状の導体である。コンデンサ導体56は、例えば、Cu等の導電性材料からなる導体である。ビアホール導体v30は、絶縁体層16iをz軸方向に貫通しており、ビアホール導体v21とコンデンサ導体56とを接続している。
【0060】
また、グランド導体58は絶縁体層16jを介してコンデンサ導体56と対向している。これにより、コンデンサ導体56とグランド導体58との間には容量が形成されている。また、グランド導体58は、ビアホール導体v33〜v41により外部電極44cに接続されている。これにより、コンデンサC2は、コイルL10,L20間と、外部電極44cとの間に接続されている。すなわち、コイルL10,L20のz軸方向の正方向側の端部は、ビアホール導体v16〜v21,v30,v33〜v41及びコンデンサC2を介して外部電極44cと電気的に接続されている。
【0061】
コンデンサC4は、コンデンサ導体50,52により構成されている。コンデンサ導体50は、絶縁体層16hの表面上に設けられており、2つの長方形状の導体が線状の導体に接続された形状をなしている。コンデンサ導体52は、絶縁体層16hを介してコンデンサ導体50と対向している。更に、ビアホール導体v20、v21は、コンデンサ導体50に接続されている。これにより、コンデンサC4は、コイル部L1に対して並列接続されている。
【0062】
コンデンサC5は、コンデンサ導体50,54により構成されている。コンデンサ導体54は、絶縁体層16hを介してコンデンサ導体50と対向している。これにより、コンデンサC5は、コイルL2に対して並列接続されている。
【0063】
以上のように構成されたローパスフィルタ10bでは、外部電極44aが入力端子として用いられ、外部電極44bが出力端子として用いられ、外部電極44cが接地端子として用いられる。これにより、外部電極44aから高周波信号が入力されると、所定周波数よりも低い周波数を有する高周波信号が外部電極44bから出力される。
【0064】
以上のように構成されたローパスフィルタ10bでは、ローパスフィルタ10aと同様に、Q値の低下を抑制しつつ、コイル部L1,L2のインダクタンス値を大きくすることができる。
【0065】
また、ローパスフィルタ10bでは、ローパスフィルタ10aと同様に、コイルL10,L20のz軸方向の負方向側の端部と外部電極44a,44bとの間の抵抗値を低減できる。
【0066】
さらに、第2の実施形態に係るローパスフィルタ10bでは、積層体12の側面に外部電極が設けられていないので、コイルL10、L20及びコイル部L1、L2で発生する磁界が外部電極によって遮蔽されない。このため、ローパスフィルタ10bのQ値の低下を抑えることができる。
【0067】
(変形例)
次に、変形例に係るローパスフィルタ10cについて図面を参照しながら説明する。図6は、変形例に係るローパスフィルタ10cの分解斜視図である。
【0068】
ローパスフィルタ10cは、ローパスフィルタ10bに対して、絶縁体層16n、接続導体70及びビアホール導体v65〜v75が追加された構造を有している。なお、ローパスフィルタ10cの等価回路図は、図4に示される。
【0069】
次に、ローパスフィルタ10cの具体的な構成について図面を参照しながら説明する。なお、図6において、図5と同じ構成については、同じ参照符号を付した。
【0070】
絶縁体層16nは、絶縁体層16h,16i間に積層されている。接続導体70は、絶縁体層16nの表面上に設けられており、長方形状をなしている。ビアホール導体v21のz軸方向の負方向側の端部は、接続導体70に接続されている。
【0071】
ビアホール導体v65〜v71は、コイルL20のz軸方向の正方向側の端部からz軸方向の負方向側に向かって延在している。より詳細には、ビアホール導体v65〜v71は、絶縁体層16b〜16hをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v65のz軸方向の正方向側の端部は、コイル導体20aの上流端に接続されている。ビアホール導体v71のz軸方向の負方向側の端部は、接続導体70に接続されている。
【0072】
ビアホール導体v72,v73は、絶縁体層16n,16iをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより1本のビアホール導体を構成している。ビアホール導体v72のz軸方向の正方向側の端部は、接続導体70に接続されている。ビアホール導体v73のz軸方向の負方向側の端部は、コンデンサ導体56に接続されている。これにより、コイルL10のz軸方向の正方向側の端部は、ビアホール導体v15〜v21,v72,v73、接続導体70及びコンデンサC2を介して外部電極44cと電気的に接続されている。また、コイルL20のz軸方向の正方向側の端部は、ビアホール導体v65〜v73、接続導体70及びコンデンサC2を介して外部電極44cと電気的に接続されている。
【0073】
ビアホール導体v74は、絶縁体層16nをz軸方向に貫通しており、ビアホール導体v22とビアホール導体v23とに接続されている。ビアホール導体v75は、絶縁体層16nをz軸方向に貫通しており、ビアホール導体v26とビアホール導体v27とに接続されている。
【0074】
以上のように構成されたローパスフィルタ10cでは、外部電極44aが入力端子として用いられ、外部電極44bが出力端子として用いられ、外部電極44cが接地端子として用いられる。これにより、外部電極44aから高周波信号が入力されると、所定周波数よりも低い周波数を有する高周波信号が外部電極44bから出力される。
【0075】
以上のように構成されたローパスフィルタ10cでは、ローパスフィルタ10aと同様に、Q値の低下を抑制しつつ、コイル部L1,L2のインダクタンス値を大きくすることができる。
【0076】
また、ローパスフィルタ10cでは、ローパスフィルタ10aと同様に、コイルL10,L20のz軸方向の負方向側の端部と外部電極44a,44bとの間の抵抗値を低減できる。
【0077】
また、ローパスフィルタ10cでは、ビアホール導体v16〜v21及びビアホール導体v65〜v71の長さ、すなわち、コンデンサ導体50の積層方向の位置を調整することによって、コイル部L1とコイル部L2との結合度を調整することができる。
【産業上の利用可能性】
【0078】
以上のように、本発明は、ローパスフィルタに有用であり、特に、Q値の低下を抑制しつつ、コイルのインダクタンス値を大きくすることができる点において優れている。
【符号の説明】
【0079】
C1〜C5 コンデンサ
L1,L2 コイル部
L10,L20 コイル
v1〜v75 ビアホール導体
10a〜10c ローパスフィルタ
12 積層体
14a〜14d,44a〜44c 外部電極
16a〜16n 絶縁体層
18a〜18f,20a〜20f コイル導体
22,24,26,50,52,54,56,60,62 コンデンサ導体
28,58 グランド導体
70 接続導体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の絶縁体層が積層されて構成され、かつ、積層方向の一方側において実装面を有している積層体と、
前記積層体の表面に設けられている第1の外部電極と、
前記積層体に内蔵され、かつ、積層方向に延在する中心軸を有する第1のコイルであって、積層方向の一方側に一方端、積層方向の他方側に他方端を有する螺旋状の第1のコイルと、
前記第1のコイルの他方端から積層方向の一方側に向かって延在している第1のビアホール導体と、
を備えており、
前記第1の外部電極と前記第1のコイルの他方端とは、前記第1のビアホール導体を介して電気的に接続されていること、
を特徴とするローパスフィルタ。
【請求項2】
前記第1のコイルの一方端から積層方向の一方側に向かって延在している第2のビアホール導体を、
更に備えており、
前記第1のビアホール導体、前記第2のビアホール導体及び前記第1のコイルは、第1のコイル部を構成していること、
を特徴とする請求項1に記載のローパスフィルタ。
【請求項3】
前記積層体に内蔵され、かつ、積層方向に延在する中心軸を有する第2のコイルであって、積層方向の一方側に一方端、積層方向の他方側に他方端を有する螺旋状の第2のコイルと、
前記第2のコイルの他方端から積層方向の一方側に向かって延在している第3のビアホール導体と、
を更に備えており、
前記第1の外部電極と前記第2のコイルの他方端とは、前記第3のビアホール導体を介して電気的に接続されていること、
を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のローパスフィルタ。
【請求項4】
前記積層体に内蔵され、かつ、積層方向に延在する中心軸を有する螺旋状の第2のコイルを、
更に備えており、
前記第1の外部電極と前記第2のコイルの他方端とは、前記第1のビアホール導体を介して電気的に接続されていること、
を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のローパスフィルタ。
【請求項5】
前記積層体に内蔵され、かつ、前記第1のビアホール導体及び前記第1の外部電極との間に接続されているコンデンサを、
更に備えており、
前記第1の外部電極は接地されること、
を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のローパスフィルタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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