説明

ロープトロリ式クレーン装置

【課題】 トロリと補トロリとに作用する、互いに接近する方向の力を軽減することにより、横行ワイヤのメンテナンスを容易にすることができるロープトロリ式クレーン装置を提供する。
【解決手段】 バケット7を吊下げる第1,第2のワイヤロープ29,33,31,35と、第1,第2のワイヤロープ29,33,31,35を巻取り、巻出しするドラム23,25と、移動可能に配置された主シーブ13、補シーブ17と、を有し、第1のワイヤロープ29,33が、バケット7から主シーブ13、補シーブ17、ドラム23,25の順に導かれ、第2のワイヤロープ31,35が、バケット7から主シーブ13に巻かれてから補シーブ17に対して反対側に導かれるとともに、主シーブ13に対して反対側から補シーブ17に巻かれ、または、補シーブ17に巻かれてから主シーブ13に対して反対側に導かれてからドラム23,25に導かれていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロープトロリ式クレーン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
港湾においては、船舶で輸送してきた積荷を陸揚げするため、各種のクレーン装置が使用されている。このうち、船舶の船倉内等に収納して搬送される鉱石、工業原料、セメント及び穀粒のような紛粒体は不定形であり、このような積荷(ばら荷)をバッチ式で陸揚げするアンローダ装置としてロープトロリ式クレーン装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2003−267658号公報(第2頁、第3図等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の特許文献1には、バケットを巻上・巻下する巻上ドラム等が機械室に設けられたロープトロリ式のロープトロリ式クレーン装置の構成が開示されている。ロープトロリ式クレーン装置においては、主トロリの横行に伴いバケットが上下に移動するのを防止する補償トロリが設けられている。また、図示されていないが、通常、主トロリを横行させる横行ワイヤも設けられている。
【0004】
上述のような構成のロープトロリ式クレーン装置においては、バケットにばら荷を掴んで吊下げた場合、バケットを吊下げる巻きワイヤに張力が働く。この巻きワイヤの張力により、主トロリにおける巻きワイヤが巻かれたシーブには補償トロリに向かう方向の力が働き、補償トロリにおける巻きワイヤが巻かれたシーブには主トロリに向かう方向の力が働く。
これらの力は、主トロリおよび補償トロリに一端が固定された複数の横行ワイヤにより支えられている。そのため、ばら荷を吊下げることにより主トロリ等が勝手に横行することが防止されている。
【0005】
しかしながら、この構成では横行ワイヤに大きな負荷がかかることとなるため、横行ワイヤの傷みが早く、横行ワイヤの交換頻度を高くしなければならないという問題があった。
【0006】
また、メッセンジャーワイヤを用いて容易に交換できる巻きワイヤと異なり、横行ワイヤは交換が困難であるという問題があった。特に、横行ワイヤにかかる負荷に対応して、横行ワイヤの径を太くすると交換作業がより困難となるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、ばら荷等を吊下げた際に主トロリと補トロリとに作用する、互いに接近する方向の力を軽減することにより、横行ワイヤのメンテナンスを容易にすることができるロープトロリ式クレーン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明のロープトロリ式クレーン装置は、開閉自在のバケットと、該バケットを吊下げる第1のワイヤロープおよび第2のワイヤロープと、該第1のワイヤロープと該第2のワイヤロープとを巻取り、巻出しするドラムと、前記バケットの吊下げ方向に対して交差する方向に移動する主シーブと、該主シーブと同じ方向に移動する補シーブと、を有し、前記第1のワイヤロープが、前記バケットから前記主シーブ、前記補シーブの順に巻かれてから前記ドラムに導かれ、前記第2のワイヤロープが、前記バケットから前記主シーブに巻かれてから前記補シーブに対して反対側に導かれるとともに、前記主シーブに対して反対側から前記補シーブに巻かれ、または、前記補シーブに巻かれてから前記主シーブに対して反対側に導かれてから前記ドラムに導かれていることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、第2のワイヤロープを主シーブに巻いた後に補シーブに対して反対方向に導くことにより、第1のワイヤロープにより主シーブに対して働く力の向きと、第2のワイヤロープにより主シーブに対して働く力の向きとが反対方向にすることができる。
【0010】
また、第2のワイヤロープを主シーブに対して反対側から補シーブに巻くこと、または、補シーブに巻いてから主シーブに対して反対側へ導くことにより、第1のワイヤロープにより補シーブに対して働く力の向きと、第2のワイヤロープにより補シーブに対して働く力の向きとが反対方向にすることができる。
【0011】
つまり、主シーブおよび補シーブにおいて働く力が釣合い、主シーブと補シーブとが互いに接近する力の発生を防止できる。その結果、例えば、主シーブおよび補シーブを移動させるのに横行ワイヤロープを用いる場合、横行ワイヤロープにかかる負荷を軽減でき、その寿命を延ばすことができる。また、径の細いワイヤロープを横行ワイヤロープに用いることができ、横行ワイヤロープの交換を容易にすることができる。
【0012】
上記発明においては、前記主シーブに対して、前記補シーブの反対側に設けられた第1シーブと、前記補シーブに対して、前記主シーブの反対側に設けられた第2シーブと、を有し、前記第1のワイヤロープが、前記バケットから前記主シーブ、前記補シーブの順に巻かれてから前記ドラムに導かれ、前記第2のワイヤロープが、前記前記バケットから前記主シーブ、前記第1シーブ、前記第2シーブ、前記補シーブ、前記第2シーブの順に巻かれてから前記ドラムに導かれていることが望ましい。
【0013】
本発明によれば、第2のワイヤロープを主シーブに巻いた後に第1シーブに巻くことにより、第1のワイヤロープにより主シーブに対して働く力の向きと、第2のワイヤロープにより主シーブに対して働く力の向きとを反対方向にすることができる。
また、第2のワイヤロープを第1シーブ、第2シーブ、補シーブ、第2シーブの順に巻くことにより、第1のワイヤロープにより補シーブに対して働く力の向きと、第2のワイヤロープにより補シーブに対して働く力の向きとを反対方向にすることができる。
【0014】
上記発明においては、前記第1のワイヤロープが、前記バケットを吊下げる第1の巻きワイヤロープと、前記バケットを開閉させる第1の開閉ワイヤロープと、であり、前記第2のワイヤロープが、前記バケットを吊下げる第2の巻きワイヤロープと、前記バケットを開閉させる第2の開閉ワイヤロープと、であることが望ましい。
【0015】
本発明によれば、第1のワイヤロープおよび第2のワイヤロープを、それぞれバケットを吊下げる第1の巻きワイヤロープおよび第2のワイヤロープと、バケットを開閉させる第1の開閉ワイヤロープおよび第2の開閉ワイヤロープと、から構成することにより、バケットの吊り上げ、吊下げと、バケットの開閉を確実の行うことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のロープトロリ式クレーン装置によれば、第2のワイヤロープを主シーブに巻いた後に補シーブに対して反対方向に導くとともに、第2のワイヤロープを主シーブに対して反対側から補シーブに巻くこと、または、補シーブに巻いてから主シーブに対して反対側へ導くことにより、主トロリと補トロリとに作用する、互いに接近する方向の力を軽減することができ、横行ワイヤのメンテナンスを容易にすることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
この発明の一実施形態に係るロープトロリ式クレーン装置について、図1から図5を参照して説明する。
図1は、本発明のロープトロリ式クレーン装置における一実施形態の全体構成を説明する図である。
本実施形態で説明するロープトロリ式クレーン装置(以下、クレーン装置という。)1は、港湾の海上に停泊している船舶から陸上の受入れ施設に鉱石等のばら荷を陸揚げするアンローダ装置として用いられているものである。
【0018】
クレーン装置1は、図1に示すように、陸地側に支持されて先端部を海上側へ突き出している横行ビーム3と、この横行ビーム3に沿って水平方向に往復移動(横行)するトロリ5と、このトロリ5から吊り下げられて上下動するバケット7と、トロリ5の横行およびバケット7の上下動などを制御する機器が納められた機械室9とから概略構成されている。
また、クレーン装置1の陸地側には、陸揚げされたばら荷が投入されるホッパ11が設けられている。
【0019】
図2は、図1のクレーン装置におけるワイヤロープ等の配置を説明する模式図である。
クレーン装置1には、図1または図2に示すように、トロリ5に配置された主シーブ13と、補トロリ15に配置された補シーブ17と、横行ビーム3の海側端部に配置された第1シーブ19と、陸側端部に配置された第2シーブ21と、機械室9に配置された巻きドラム(ドラム)23、開閉ドラム(ドラム)25、横行ドラム27が設けられている。
【0020】
図3は、図2のバケット昇降に係るワイヤロープ配置の具体例を説明する図である。
巻きドラム23には、図2および図3に示すように、第1の巻きワイヤロープ(第1のワイヤロープ)29および第2の巻きワイヤロープ(第2のワイヤロープ)31が巻き付けられ、各巻きワイヤロープ29,31が巻きドラム23の回転により巻取り、巻出しされるように構成されている。
開閉ドラム25には、第1の開閉ワイヤロープ(第1のワイヤロープ)33および第2の開閉ワイヤロープ(第2のワイヤロープ)35が巻き付けられ、各開閉ワイヤロープ33,35が開閉ドラム25の回転により巻取り、巻出しされるように構成されている。
【0021】
第1の巻きワイヤロープ29および第1の開閉ワイヤロープ33は、それぞれ巻きドラム23および開閉ドラム25からガイドシーブ37,38に巻かれてから、補シーブ17、主シーブ13の順に巻かれてバケット7に導かれている。
第2の巻きワイヤロープ31および第2の開閉ワイヤロープ35は、それぞれ巻きドラム23および開閉ドラム25からガイドシーブ37,38に巻かれてから、第2シーブ21、補シーブ17、第2シーブ21、第1シーブ19、主シーブ13の順に巻かれてからバケット7に導かれている。
【0022】
図4は、図2のトロリの横行に係るワイヤロープ配置の具体例を説明する図である。
横行ドラム27には、図2および図4に示すように、第1の横行ワイヤロープ39および第2の横行ワイヤロープ41が巻きつけられ、各横行ワイヤロープ39,41が横行ドラム27の回転により巻取り、巻出しされるように構成されている。
第1の横行ワイヤロープ39は、横行ドラム27から第1シーブに巻かれて、トロリ5にその端部が固定されている。第2の横行ワイヤロープ41は、横行ドラム27から第2シーブ21、補シーブ17の順に巻かれ、その端部が横行ビーム3に固定されている。
また、両端がそれぞれ横行ビーム3とトロリ5に固定される補償ワイヤロープ43が設けられ、補償ワイヤロープ43は、補トロリ15の補償シーブ45に巻かれている。
【0023】
図5は、図1のクレーン装置におけるバケットの構成を説明する模式図である。
バケット7は、図5に示すように、ばら荷を掴む一対の把持部47と、把持部47の開閉を行う一対の開閉用シーブ49,50とから概略構成されている。
把持部47は回動軸を中心に開閉可能に構成され、当該回動軸上には一方の開閉用シーブ49が、当該回動軸とその回転軸が一致するように配置されている。また、各把持部47の端部と他方の開閉用シーブ50または他方の開閉用シーブ50を保持する保持部51とがワイヤロープにより接続されている。
【0024】
他方の開閉用シーブ50または他方の開閉用シーブ50を保持する保持部51には、上述の第1の巻きワイヤロープ29および第2の巻きワイヤロープ31の端部が固定されている。
一対の開閉用シーブ49,50には、上述の第1の開閉ワイヤロープ33および第2の開閉ワイヤロープ35が巻きつけられている。
【0025】
次に、上記の構成からなるクレーン装置1における作用について説明する。
まず、バケット7の操作について説明する。
バケット7の巻き上げ、巻き下げは、図2および図3に示すように、巻きドラム23および開閉ドラム25を同時に回転させ、それぞれ、第1,第2の巻きワイヤロープ29,31および第1,第2の開閉ワイヤロープ33,35を巻き取り、巻き出しすることにより行われる。
バケット7の開閉は、開閉ドラム25を回転させ、第1,第2の開閉ワイヤロープ33,35を巻き取り、巻き出しすることにより行われる。
【0026】
つまり、第1,第2の開閉ワイヤロープ33,35を巻き取ることにより、一対の開閉用シーブ49,50の間隔が狭くなる。一対の把持部47はその回動軸が上方へ引き上げられて閉じる。一方、第1,第2の開閉ワイヤロープ33,35が巻き出されると、一対の開閉用シーブ49,50の間隔が広くなる。また、把持部47には、内部のばら荷の荷重により把持部47を広げる力が作用していることもあり、第1,第2の開閉ワイヤロープ33,35を巻き出すことにより、バケット7が開く。
【0027】
次に、トロリ5および補トロリ15の横行操作について説明する。
横行ドラム27を回転させ、第1の横行ワイヤロープ39を巻き取るとともに第2の横行ワイヤロープ41を巻き出すと、図2および図4に示すように、トロリ5および補トロリ15は第1シーブ19側へ横行される。
トロリ5には第1の横行ワイヤロープ39の端部が固定され、補トロリ15の補シーブ17には第2の横行ワイヤロープ41が巻かれているため、補トロリ15は、トロリ5の横行速度の約半分となる。
横行ドラム27を逆方向に回転させると、第1の横行ワイヤロープ39は巻き取られるとともに第2の横行ワイヤロープ41は巻き出され、トロリ5および補トロリ15は第2シーブ21側へ横行される。
【0028】
次に、本実施形態の特徴であるトロリ5および補トロリ15における力のバランスについて説明する。
バケット7にばら荷を把持してバケット7を吊り上げると、第1,第2の巻きワイヤロープ29,31および第1,第2の開閉ワイヤロープ33,35に張力が働く。
第1の巻きワイヤロープ29および第1の開閉ワイヤロープ33は、主シーブ13に巻かれて補シーブ17に向かって延びている。一方、第2の巻きワイヤロープ31および第2の開閉ワイヤロープ35は、主シーブ13に巻かれて第1シーブ19に向かって延びている。
そのため、主シーブ13には、第1の巻きワイヤロープ29および第1の開閉ワイヤロープ33により補シーブ17方向の力が働くとともに、第2の巻きワイヤロープ31および第2の開閉ワイヤロープ35により第1シーブ19方向の力が働く。これらの力は略同じ大きさで反対方向に働くため、主シーブ13に働く力は略釣合う。
【0029】
補シーブ17には、主シーブ13から第1の巻きワイヤロープ29および第1の開閉ワイヤロープ33が巻かれてガイドシーブ38に向かって延びている。また、補シーブ17には、第2シーブ21から第2の横行ワイヤロープ41および第2の開閉ワイヤロープ35が巻かれて再び第2シーブ21に向かって延びている。
そのため、補シーブ17には、第1の巻きワイヤロープ29および第1の開閉ワイヤロープ33により主シーブ13方向の力が働くとともに、第2の巻きワイヤロープ31および第2の開閉ワイヤロープ35により第2シーブ21方向の力が働く。これらの力は略同じ大きさで反対方向に働くため、補シーブ17に働く力は略釣合う。
【0030】
上記の構成によれば、主シーブ13および補シーブ17において働く力が釣合い、主シーブ13と補シーブ17とが互いに接近する力の発生を防止できる。その結果、主シーブ13が配置されたトロリ5、および、補シーブ17が配置された補トロリ15を横行させる第1,第2の横行ワイヤロープ39,41にかかる負荷を軽減でき、その寿命を延ばすことができる。また、径の細いワイヤロープを第1,第2横行ワイヤロープ39,41に用いることができ、第1,第2の横行ワイヤロープ39,41の交換を容易にすることができる。
【0031】
特に、クレーン装置1が大きくなった(例えば、能力が3000トン/時のクレーン装置)場合において、第1,第2の横行ワイヤロープ39,41にかかる負荷を軽減することによる寿命の延長、径の細いワイヤロープを第1,第2の横行ワイヤロープ39,41に用いることができることによる第1,第2の横行ワイヤロープ39,41の交換容易化といった効果が顕著になる。
【0032】
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、巻きワイヤロープおよび開閉ワイヤロープをそれぞれ2本用いる構成に適用して説明したが、巻きワイヤロープおよび開閉ワイヤロープをそれぞれ2本用いる構成に限られることなく、それぞれより多くのワイヤロープを巻きワイヤロープおよび開閉ワイヤロープとして用いる構成に適用できるものである。
【0033】
また、上記の実施形態においては、トロリ5および補トロリ15の横行を第1,第2横行ワイヤロープ39,41で行うロープトロリ式のクレーン装置に適用して説明したが、ロープトロリ式クレーン装置に限られることなく、横行ワイヤロープをなくして横行装置をトロリ5および補トロリ15に配置したセミロープトロリ式のクレーン装置に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明のロープトロリ式クレーン装置における一実施形態の全体構成を説明する図である。
【図2】図1のクレーン装置におけるワイヤロープ等の配置を説明する模式図である。
【図3】図2のバケット昇降に係るワイヤロープ配置の具体例を説明する図である。
【図4】図2のトロリの横行に係るワイヤロープ配置の具体例を説明する図である。
【図5】図1のクレーン装置におけるバケットの構成を説明する模式図である。
【符号の説明】
【0035】
1 クレーン装置
7 バケット
13 主シーブ
17 補シーブ
19 第1シーブ
21 第2シーブ
23 巻きドラム(ドラム)
25 開閉ドラム(ドラム)
29 第1の巻きワイヤロープ(第1のワイヤロープ)
31 第2の巻きワイヤロープ(第2のワイヤロープ)
33 第1の開閉ワイヤロープ(第1のワイヤロープ)
35 第2の開閉ワイヤロープ(第2のワイヤロープ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉自在のバケットと、
該バケットを吊下げる第1のワイヤロープおよび第2のワイヤロープと、
該第1のワイヤロープと該第2のワイヤロープとを巻取り、巻出しするドラムと、
前記バケットの吊下げ方向に対して交差する方向に移動する主シーブと、
該主シーブと同じ方向に移動する補シーブと、を有し、
前記第1のワイヤロープが、前記バケットから前記主シーブ、前記補シーブの順に巻かれてから前記ドラムに導かれ、
前記第2のワイヤロープが、前記バケットから前記主シーブに巻かれてから前記補シーブに対して反対側に導かれるとともに、
前記主シーブに対して反対側から前記補シーブに巻かれ、または、前記補シーブに巻かれてから前記主シーブに対して反対側に導かれてから前記ドラムに導かれていることを特徴とするロープトロリ式クレーン装置。
【請求項2】
前記主シーブに対して、前記補シーブの反対側に設けられた第1シーブと、
前記補シーブに対して、前記主シーブの反対側に設けられた第2シーブと、を有し、
前記第1のワイヤロープが、前記バケットから前記主シーブ、前記補シーブの順に巻かれてから前記ドラムに導かれ、
前記第2のワイヤロープが、前記前記バケットから前記主シーブ、前記第1シーブ、前記第2シーブ、前記補シーブ、前記第2シーブの順に巻かれてから前記ドラムに導かれていることを特徴とする請求項1記載のロープトロリ式クレーン装置。
【請求項3】
前記第1のワイヤロープが、前記バケットを吊下げる第1の巻きワイヤロープと、前記バケットを開閉させる第1の開閉ワイヤロープと、であり、
前記第2のワイヤロープが、前記バケットを吊下げる第2の巻きワイヤロープと、前記バケットを開閉させる第2の開閉ワイヤロープと、であることを特徴とする請求項1または2に記載のロープトロリ式クレーン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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