説明

ロールシート収容箱

【課題】板材を簡単な作業のみで組み立てができ、しかも中芯部分を支持する軸が形成され、円滑に引き出せるようにしたロールシート収容箱を提供すること。
【解決手段】角筒状に形成した本体と、本体の両側端部に連接した掛止フラップ5,5及び7,7と、被掛止フラップ6,6とを備え、掛止フラップ5,5及び7,7にはロールシートBの空洞状の中芯内に挿入可能な幅の第1軸受片5b,7bが形成され、該第1軸受片5b,7bは折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置して対向する第1軸受片5b,7bと相互に重合するようになっており、被掛止フラップ6には掛止フラップの第1軸受片5b,7bが相互に重合した状態で挿入可能なスリット状の挿入孔16が形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール状に巻き込んだトイレットペーパーやクッキングシートなどのいわゆるロールシートを回転させながら引き出すことを可能にした収容箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般にトイレットペーパーやクッキングシートなどのロールシートを収容する箱として、縦置きタイプ、又は横置きタイプの2種類のものが存在している。そして、縦置きタイプのものとして、例えば、特許文献1、又は特許文献2(段落29・図6)のようなものが存在しており、これらは、ロールシートを収容箱内に縦向きに収容し、該収容箱の天板に設けられた紙取出孔からロールシートの巻芯部分の端部(巻始め端)側を上方へ引き出して使用するようになっている。
また、横置きタイプのものとして、例えば、特許文献2、又は特許文献3のようなものが存在しており、これらは、ロールシートを収容箱内に横向きに収容し、該収容箱の天板若しくは側板上方に設けられた紙取出口からロールシートの巻尻端側を前方へ引き出して使用するようになっている。
さらに、特許文献4に示されたものは、収容箱内の中央両側に軸受及び軸を設け、当該軸にロールシートを回転可能に挿入し、使用時は、ロールシートを回転させながらロールシートの巻尻端側を前方へ引き出して使用できるようになっている。
【特許文献1】登録実用新案第3006225号公報
【特許文献2】特開2005−280806号公報
【特許文献3】特開平10−86937号公報
【特許文献4】実開昭58−82192号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1、又は特許文献2(段落29・図6)に開示された縦起きタイプものは、ロールシートの巻芯部分の端部(巻始め端)から上方へロールシートを引き出すようになっているため、ロールシートが螺旋状によれた状態で引き出されることになり、きちんと紙を切り取れなかったり、引き出したシートの丸まりをほどかなければならない等、使い勝手の面で不便さがあった。
また、特許文献2、又は特許文献3に開示された横置きタイプのものは、ロールシートの巻尻端側からロールシートを前方へ引き出すようになっているため、上記のような不都合は生じないものの、ロールシートを安定的且つ円滑に引き出すという点で問題を有している。すなわち、特許文献2、又は特許文献3に開示されたものは、収容箱内にロールシートを回転させる軸等を設けていないため、使い始めでロールシートの巻量が多いときは、ロールシートが収容箱の内部に引っ掛かって回転が円滑になされないことが多く、逆に、ロールシートの巻量が減ってくると収容箱内でロールシートが固定されず、ロールシートの端部を引いた際にロールシートが前後左右に動いてしまったり、ロールシートが必要以上に回転してしまうなど、ロールシートを円滑に引き出すことができなくなるという不都合があった。
さらに特許文献4に開示されたものは、収容箱内に軸を設けたことでロールシートを円滑に回転させて前方に引き出し得るようにしているものの、板材以外に軸及び軸受といった部品を別個に設けているので、部分点数の増加によるコスト増、組立作業の煩雑化を招くという問題を有している。
【0004】
本願発明は、上記課題を解決するべくなされたもので、その目的とするところは、一枚の板状材料を適宜裁断して形成した板材を折り曲げ、掛止、貼着等といった簡単な作業のみで組み立てることができ、しかも収容箱を組み立てると、あえて別部材を設けなくてもロールシートの空洞状の中芯部分を支持する軸が形成されて、ロールシートを円滑に引き出せるようにしたロールシート収容箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1に係るロールシート収容箱は、一方向に連接された四枚の板材によって角筒状に形成した本体と、前記本体を形成する板材のうち対向する二枚の板材の両側端部に連接した掛止フラップと、前記掛止フラップが設けられた板材とは別の対向する二枚の板材のうち一方の板材の両側端部に連接された被掛止フラップとを備えたロールシート収容箱であって、前記掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅の第1軸受片が形成され、該第1軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置して対向する第1軸受片と相互に重合するようになっており、前記被掛止フラップには前記掛止フラップの第1軸受片が相互に重合した状態で挿入可能なスリット状の挿入孔が形成されていることを特徴としている。なお、ここにいう「板材」とは、板紙、厚紙、ダンボール、プラスチック製の薄板、木製の薄板等を裁断若しくは型抜きしたもので、「ロールシート」とは、ロール状に巻き込まれたシート、具体的には、トイレットペーパー、クッキングペーパー、ペーパータオル等を意味する。
【0006】
請求項2に係るロールシート収容箱は、一方向に連接された四枚の板材によって角筒状に形成した本体と、前記本体を形成する板材のうち対向する二枚の板材の両側端部に連接した掛止フラップと、前記掛止フラップが設けられた板材とは別の対向する二枚の板材のうち一方の板材の両側端部に連接された被掛止フラップとを備えたロールシート収容箱であって、前記掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅で先端に縦長の切り込みを設けた第1軸受片が形成され、該第1軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置して対向する第1軸受片と相互に重合するようになっており、前記被掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅の第2軸受片が形成され、該第2軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置するようになっていると共に、該折罫線を跨ぐように該折罫線と直交するスリット状の挿入孔が形成され、前記第2軸受片の挿入孔に前記第1軸受片を相互に重合した状態で挿し入れると該第1軸受片と該第2軸受片とが交差状に掛止されることを特徴としている。
【0007】
請求項1又は2に記載のロールシート収容箱には、被掛止フラップが設けられた板材と対向する板材に被掛止フラップに掛け止められた状態の掛止フラップを覆う蓋フラップを設けるとよく、また、当該蓋フラップの先端に折罫線によって内側へ折曲可能な差込片を設け、被掛止フラップには挿入孔よりも基端側の位置に該挿入孔と直交するスリット状の差込孔を形成するとよい。このようにすることで、蓋フラップが掛止フラップの一部を上から押さえ込むように覆うので掛止フラップの第1軸受片が、被掛止フラップの第2軸受片から抜け難くなるという利点がある。
【0008】
さらに、請求項5に係るロールシート収容箱は、一方向に連接された四枚の板材によって角筒状に形成した本体と、前記本体を形成する板材のうち対向する二枚の板材の両側端部に連接した掛止フラップと、前記掛止フラップが設けられた板材とは別の対向する二枚の板材の両側端部に連接された被掛止フラップとを備えたロールシート収容箱であって、前記掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅で先端に縦長の切り込みを設けた第1軸受片が形成され、該第1軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置して対向する第1軸受片と相互に重合するようになっており、前記被掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅の第2軸受片が形成され、該第2軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置して対向する第2軸受片と相互に重合するようになっていると共に、該折罫線を跨ぐように該折罫線と直交するスリット状の挿入孔が形成され、前記相互に重合した状態の第2軸受片の挿入孔に前記相互に重合した状態の第1軸受片を挿し入れると該第1軸受片と該第2軸受片とが交差状に掛止されることを特徴としている。
【0009】
また、請求項1乃至5に記載のロールシート収容箱を構成する四枚の板材のうちいずれか一の板材にロールシート引出し用の長孔を形成すると、当該長孔からロールシートを引き出すことが容易となり、利便性が向上する。もっとも、ロールシートを引き出す手段としては、長孔を設ける方法に限られず、他の方法によることも考えられる。例えば、天板や側板の一部に切り込みを設けて、開放可能にし、当該部分からロールシートを引き出すことも可能である。
【0010】
請求項7に係る発明は、少なくとも二枚の天板と二枚の側板と底板とを備え一方向に連接された複数の板材によって筒状に形成した本体と、前記二枚の天板のうち一方の天板と底板の両側端部に連接された掛止フラップと、前記二枚の側板のうち少なくとも一方の側板の両側端部に連接した被掛止フラップとを備えたロールシート収容箱であって、前記掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅の第1軸受片が形成され、該第1軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置して対向する第1軸受片と相互に重合するようになっており、前記被掛止フラップには前記掛止フラップの第1軸受片が相互に重合した状態で挿入可能なスリット状の挿入孔が形成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項8に係る発明は、少なくとも二枚の天板と二枚の側板と底板とを有し一方向に連接された複数の板材によって筒状に形成した本体と、前記二枚の天板のうち一方の天板と底板の両側端部に連接された掛止フラップと、前記二枚の側板の両側端部に連接した被掛止フラップとを備えたロールシート収容箱であって、前記掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅で先端に縦長の切り込みを設けた第1軸受片が形成され、該第1軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置して対向する第1軸受片と相互に重合するようになっており、前記被掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅の第2軸受片が形成され、該第2軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置するようになっていると共に、該折罫線を跨ぐように該折罫線と直交するスリット状の挿入孔が形成され、前記第2軸受片の挿入孔に前記第1軸受片を相互に重合した状態で挿し入れると該第1軸受片と該第2軸受片とが交差状に掛止されるようにしたことを特徴としている。
【0012】
なお、請求項7及び8に記載された発明の二枚の天板のうちいずれか一方の天板の先端縁にロールシート押え片を連接するとよい。このようにロールシート押え片を設けると、該ロールシート押え片によってロールシート収容箱に設置されたロールシートが底板側に適度に押圧されるため、ロールシートの巻量が減ってきても円滑にロールシートが回転することになる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るロールシート収容箱は、一枚の板状材料を適宜裁断して形成した板材を折り曲げ、掛止、貼着等することで簡易に組み立てることができ、しかも収容箱を組み立てれば、ロールシートの空洞状の中芯部分を支持する軸が形成されるので、ロールシートを引き出すにあたり、該ロールシートが収容箱内に引掛かったり、収容箱内で前後左右に動いてしまったり、必要以上に回転してしまうようなことがなく、ロールシートをきわめて円滑に引き出すことができる。さらに、本発明に係るロールシート収容箱は、あえて別部材を設けなくても収容箱を組み立てると同時に収容箱内にロールシートを支持する軸が形成されるので、部品点数の増加によるコスト増を招くことがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
まず、本発明に係るロールシート収容箱の第1実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本実施の形態に係るロールシート収容箱A1の展開図、図2乃至図3は組み立て途中にあるロールシート収容箱A1の斜視図、図4は組み立て完成後のロールシート収容箱A1の斜視図である。ここで、ロールシート収容箱A1は、図1に展開して示すように一枚の板紙を裁断して形成したもので、一方向に連接された四枚の矩形状の板材の各々の両側端部(図1では上下端部)にフラップを設けて構成している。すなわち、側板1、底板2、側板3、天板4の順にそれぞれ折罫線a,b,cを介して折曲自在に連接されていると共に、側板1の両側端部にはそれぞれ掛止フラップ5,5が折罫線d,dを介して、底板2の両側端部には被掛止フラップ6,6が折罫線e,eを介して、側板3の両側端部には掛止フラップ7,7が折罫線f,fを介して、天板4の両側端部には蓋フラップ8,8が折罫線g,gを介して折曲自在に連接されている。さらに、側板1の図1左側端部には、収容箱Aを組み立てた際に上方へ突出する張出片9が設けられ、天板4の図1右側端部には折罫線hを介して折曲自在に連接された糊代片10が設けられている。また、天板4の中央部分には、折罫線iを介して上方へ折り曲げ可能な切り起こし片11が設けられており、これがロールシートの引き出し用の長孔12になる。なお、図1に示す板材は、右から側板1、底板2、側板3、天板4の順に連接されているが、必ずしも右端に側板1を位置させなければならないわけではなく、底板2、側板3、天板4のいずれかが右端に位置し、これらの板材のいずれかに他の三枚の板材が順に連接されていてもよい。さらに、図1乃至図4に示すものは、側板1と側板3に掛止フラップ5,7を各々設けているが、板材とフラップの組み合わせはこれに限られるわけでなく、底板2と天板4に掛止フラップを設けてもよい。また、この場合、被掛止フラップ6及び蓋フラップ8は、側板2又は側板3のいずれに設けてもよい。換言すれば、掛止フラップ5及び掛止フラップ7は、四枚の板材のうち、組み立てた状態で対向する二枚の板材のいずれかに設ければ足り、被掛止フラップ6又は蓋フラップ8は、掛止フラップが設けられた板材以外の板材のいずれかに設けていればよい。また、この実施形態では、天板4の上面にロールシート引出し用の長孔12を設けているが、当該長孔12は、側板1、又は側板3のいずれかに設けてもよい。
【0015】
前記掛止フラップ5,5は、その基端部から先端に向かって漸次幅が狭くなる台形状の基板部5a,5aと、当該基板部5a,5aの先端に折罫線j,jを介して連接され折曲可能な矩形状の第1軸受片5b,5bとから構成されており、第1軸受片5b,5bの先端中央部分には、該第1軸受片5b,5bの先端縁から基端部側に向かって第1軸受片5b,5bの略中心近くまで切り込んだ切込み13が設けられている。ここで、第1軸受片5b,5bは、収容箱Aを組み立てるとロールシートBの空洞状の中芯内に挿入されてロールシートBの回転軸の一部を構成することになる。そのため、第1軸受片5b,5bは、ロールシートBの中芯に挿入可能な幅に形成されている。なお、前記掛止フラップ7,7も上述した掛止フラップ5,5と同様に構成されている。すなわち、台形状の基板部7a,7aと、当該基板部7a,7aの先端に折罫線k,kを介して連接された第1軸受片7b,7bとから構成されている。また、第1軸受片7b,7bの先端中央部には切り込み14が形成されている。なお、掛止フラップ5,5(7,7)の基板部5a,5a(7a,7a)の基端部である折罫線d,d(f,f)から第1軸受片5b,5b(7b,7b)の基端部である折罫線j,j(k,k)までの長さは、掛止フラップ5,5(7,7)を90度内側へ折り曲げた際、折罫線j,j(k,k)が被掛止フラップ6,6の中央に位置するように設定されている。そのため、対向する二枚の掛止フラップ5,5(7,7)を90度内側へ折り曲げた後、さらに第1軸受片5b,5b(7b,7b)を90度内側へ折り曲げると、第1軸受片5b,5b(7b,7b)が相互に重なり合うようになっている。換言すれば、第1軸受片5b,5b(7b,7b)を90度内側へ折り曲げると、折罫線j,j(k,k)及び第1軸受片5b,5b(7b,7b)が角筒状に形成された状態にある本体の開口部の略中心に位置することになる。
【0016】
前記被掛止フラップ6,6は、全体矩形状に形成されており、その先端縁中央から基端部側に向けて凹部15,15が形成されており、該凹部15,15の奥端縁には、折罫線l,lを介して先端に向けて延びる第2軸受片6a,6aが連接されている。そして、第2軸受片6a,6aは、収容箱Aを組み立てると前記第1軸受片5b,5bと共に、ロールシートBの空洞状の中芯内に挿入されてロールシートBの回転軸を構成することになる。そのため、第2軸受片6a,6aは、ロールシートBの中芯に挿入可能な幅に形成されている。また、第2軸受片6a,6aには、折罫線l,lを跨ぐように該折罫線l,lと直交するスリット状の挿入孔16,16が形成されている。さらに、被掛止フラップ6,6には、挿入孔16,16よりも基端側の位置に該挿入孔16,16と直交するスリット状の差込孔17,17が形成されている。なお、折罫線l,lは、被掛止フラップ6,6の基端側の折罫線e,eと被掛止フラップ6,6の先端縁の中間に位置するようになっている。換言すると、第2軸受片6a,6aを90度内側へ折り曲げると、折罫線l,l及び第2軸受片6a,6aが角筒状に形成された状態にある本体の開口部の略中心に位置することになる。
【0017】
前記蓋フラップ8,8は、その基端部から先端に向かって漸次幅が狭くなる台形状の基板部8a,8aと、当該基板部8a,8aの先端に折罫線m,mを介して連接された折曲可能な差込片8b,8bとから構成されている。
【0018】
次にロールシート収容箱A1の組み立て手順について図1乃至図4を参照しながら説明する。まず、図1に示す展開された状態にある板紙の折罫線a,b,cを各々折り曲げて、側板1、底板2、側板3、天板4を角筒状にした後、天板4の糊代片10に接着剤を塗布、あるいは両面テープを貼って当該糊代片10を側板1に貼着する。このとき、側板1の側縁に設けられた張出片9が天板4の上面よりも上に張り出すように貼着する。次に、図2に示すように、一方側(図2では手前側)の被掛止フラップ6を折罫線eに沿って内側へ直角に折り曲げ、さらに被掛止フラップ6の第2軸受片6aを折罫線lに沿って内側へ直角に折り曲げておく。次いで、一方側(図2では手前側)の掛止フラップ7を折罫線fに沿って内側へ直角に折り曲げる。このとき、掛止フラップ7の先端の第1軸受片7aも折罫線kに沿って内側へ直角に折り曲げ、且つ該第1軸受片7aの切り込み14を被掛止フラップ6の第2軸受片6aに設けられた挿入孔16に挿し入れる。さらに、対向する側に位置する掛止フラップ5についても掛止フラップ7と同様の手順によって、被掛止フラップ6に装着する。ここまでの手順を踏むと、重合した状態の第1軸受片5a,7aが第2軸受片6aに交差状に掛け止められてロールシート収容箱A1の一方側(図2では手前側)の内側中心部分にロールシートBの中芯を支持する軸部18が形成されることになる。その後、蓋フラップ8を折罫線gに沿って内側へ直角に折り曲げ、該蓋フラップ8の差込片8bを被掛止フラップ6の差込孔17に挿し入れると、ロールシート収容箱A1の一方側(図2では手前側)が、被掛止フラップ6、掛止フラップ5,7、及び蓋フラップ8によって封緘される。このとき、蓋フラップ8が掛止フラップ5,7の一部を上から押さえ込むように覆うので掛止フラップ5,7の第1軸受片5b,7bが、被掛止フラップ6の第2軸受片6bから抜け難くなる。次いで図3に示すように、収容するロールシートBを準備し、当該ロールシートBを各フラップが封緘されていない側(図2では奥側、図3では手前側)から入れてロールシートBの中芯を軸部18に挿入すると共にロールシートBの巻尻端を天板4の長孔12から収容箱A1の外方へ若干出しておく。その後、封緘されていない側の各フラップを上記と同様の手順で組み立てる。すなわち、被掛止フラップ6の第2軸受片6aの挿入孔16に掛止フラップ5,7の第1軸受片5a,7aの切込み13,14を挿し入れて軸部18を形成し、且つ蓋フラップ8の差込片8bを被掛止フラップ6の差込孔17に挿入して、各フラップを封緘すると、図4に示す状態となり、ロールシート収容箱A1が完成する。
【0019】
以上の手順によりロールシート収容箱A1の組み立てが完了すると、ロールシートBは、収容箱A1の内部に形成された軸部18,18に支持されることになるため、ロールシートBの巻尻端を掴んで引っ張れば、ロールシートBが回転しながら引き出される。そして、ロールシートBを必要な量引き出した後、ロールシートBに設けられているミシン目を張出片9に押し当てつつ下方に引っ張ると、必要量のロールシートBが切り離される。このように、ロールシート収容箱A1は、一枚の板状材料を適宜裁断して形成した板材を折り曲げ、掛止、貼着等といった簡単な作業のみで組み立てることができる。しかも収容箱A1を組み立てると同時にロールシートBが軸支されるため、ロールシートBをきわめて円滑に引き出すことができる。またそれのみならず軸支機構を別個に設ける必要がないため、その分、製造コストを減少させることができる。
【0020】
次に、本発明に係るロールシート収容箱の第2実施の形態について、図5乃び図6を参照しながら説明する。この第2実施の形態のロールシート収容箱A2は、上記した第1実施の形態の収容箱A1と、掛止フラップと被掛止フラップの構成のみが異なっている。なお、図5及び図6において、第1実施の形態と同一の構成要素については同一符号を付している。ロールシート収容箱A2の掛止フラップ5,5の第1軸受片5b,5b及び掛止フラップ7,7の第1軸受片7b,7bは、前述したA1と異なり、その先端に切り込みが設けられていない。また、A2の被掛止フラップ20は、前述したA1の被掛止フラップのように凹部15が形成されておらず、矩形状の被掛止フラップ20の中央部分に縦長のスリット状の挿入孔21が設けられている。そして、ロールシート箱A2を組み立てる場合、掛止フラップ5,7の第一軸受片5b,7bを被掛止フラップ20の挿入孔21に挿し入れるのみで完成し、本体の開口部の略中心位置に軸部22が形成される。
【0021】
図7乃至図9は、本発明に係るロールシート収容箱の第3実施の形態を示すものである。なお、図7乃至図9において、第1実施の形態と同一の構成要素については同一符号を付している。この第3実施の形態のロールシート収容箱A3は、蓋フラップを設けていない点、及び被掛止フラップを対向する2枚の板紙(底板2、天板4)に設けている点で上記した第1実施の形態の収容箱A1と異なっている。すなわち、ロールシート収容箱A3では、底板2に折罫線e,eを介して被掛止フラップ30,30が、天板4に折罫線g,gを介して被掛止フラップ31,31が連接されている。そして、該被掛止フラップ30,30及び31,31は、全体横長矩形状に形成されており、その先端縁中央部に、折罫線m,m(n,n)を介して折り曲げ可能な矩形状の第2軸受片30a,30a及び31a,31aが各々連接されている。また、第2軸受片30a,30a及び31a,31aは、ロールシートBの中芯に挿入可能な幅に形成されている。さらに、第2軸受片30a,30a及び31a,31aには、折罫線m,m及びn,nを跨ぐように該折罫線m,m及びn,nと直交するスリット状の挿入孔32,32及び33,33が形成されている。そして、被掛止フラップ30,30(31,31)の基端部である折罫線e,e(g,g)から第2軸受片30a,30a(31a,31a)の基端部である折罫線m,m(n,n)までの長さは、被掛止フラップ30,30(31,31)を90度内側へ折り曲げた際、折罫線m,m(n,n)が被掛止フラップ30,30(31,31)の中央に位置するように設定されている。そのため、対向する二枚の被掛止フラップ30,30(31,31)を90度内側へ折り曲げた後、第2軸受片30a,30a(31a,31a)を90度内側へ折り曲げると、その先端の第2軸受片30a,30a(31a,31a)が相互に重なり合うようになっている。換言すれば、第2軸受片30a,30a(31a,31a)を90度内側へ折り曲げると、折罫線m,m(n,n)及び第2軸受片30a,30a(31a,31a)が角筒状に形成された状態にある本体の開口部の略中心に位置して相互に重合することになる。そして、この相互に重合した第2軸受片30a及び31aの挿入孔32,33に相互に重合した第1軸受片5b,7bの切り込み13,14を差し入れれば、両者が交差状に掛け止められてロールシート収容箱A3の内側中心部分にロールシートBの中芯を支持する軸部18が形成されることになる。なお、図7乃至図9に示すものは、側板1と側板3に掛止フラップ5,5及び7,7に設け、底板2と天板4に被掛止フラップ30,30及び31,31を設けているが、板材とフラップの組み合わせはこれに限られるわけでなく、底板2と天板4に掛止フラップを設け、側板1と側板3に被掛止フラップを設けてもよい。また、図7乃至図9に示すロールシート収容箱A3では、第1実施の形態のロールシート収容箱A1と異なり、被掛止フラップ30,30及び31,31に凹部15が設けられていないが、ロールシートA3でも被掛止フラップ30,30及び31,31にA1のような凹部15を設けて構成することはもちろん可能である。
【0022】
図10乃至図12は、本発明に係るロールシート収容箱の第4実施の形態を示すものである。ロールシート収容箱A4も図10に展開して示すように一枚の板紙を裁断して形成したもので、左から第1天板50、第1側板51、底板52、第2側板53、第2天板54、ロールシート押え片55の順にそれぞれ折罫線a,b,c,d,eを介して一方向に連接されている。また、第1天板50の両側端部(図10では上下端部)にはそれぞれ掛止フラップ56,56が折罫線f,fを介して、第1側板51の両側端部(図10では上下端部)には被掛止フラップ57,57が折罫線g,gを介して、底板52の両側端部(図10では上下端部)には掛止フラップ58,58が折罫線h,hを介して、第2側板53の両側端部(図10では上下端部)には被掛止フラップ59,59が折罫線i,iを介して、第2天板54の両側端部(図10では上下端部)には舌片60,60が折罫線j,jを介して折曲自在に連接されている。また、舌片60,60の折罫線の中央部分には、切込孔61,61が設けられている。なお、本実施の形態に示したロールシート収容箱A4には、第2天板54の先端側に折罫線sを介してロールシート押え片55を設けているが、このロールシート押え片を設けるか否かは任意であって、必ず必要であるわけではない。すなわち、本体を構成する板紙は、少なくとも二枚の天板と二枚の側板と底板とを備えていれば足りる。
【0023】
前記掛止フラップ56,56は、その基端部から先端に向かって漸次幅が狭くなる先細形状(略三角形状)になっており、その1側板側の端部略中央に折罫線k,kによって折曲可能に第1軸受片56a,56aが連接され、他方側の端部略中央には折罫線l,lによって折曲可能に差止片56b,56bが連接されている。一方、前記掛止フラップ58,58は、先端側の隅角部が斜めに切り取られていると共に、その中心よりやや上側をコ字形に切り込むと共に折罫線m,mを設けて第1軸受片58a,58aを形成している。ここで、第1軸受片56a及び58aは、いずれも収容箱A4を組み立てるとロールシートBの空洞状の中芯内に挿入されてロールシートBの回転軸の一部を構成することになる。そのため、第1軸受片56a及び58aは、ロールシートBの中芯に挿入可能な幅に形成されている。また、第1軸受片56a及び58aの先端中央部分には、該第1軸受片56a及び58aの先端縁から基端部側に向かって第1軸受片56a及び58aの略中心近くまで切り込んだ切込み62,63が設けられている。なお、第1天板50の掛止フラップ56を90度内側へ折り曲げた後に第1軸受片56aを90度内側へ折り曲げ、さらに底板52の掛止フラップ56を90度内側へ折り曲げた後に第1軸受片58aを90度内側へ折り曲げると第1軸受片56aと58aは相互に重なり合うようになっている。
【0024】
前記被掛止フラップ57,57及び59,59には、その先端縁側に折罫線n,n及びo,oを介して第2軸受片57a,57a及び59a,59aが折曲可能に連接されている。そして、第2軸受片57aと59aは、収容箱A4を組み立てると前記第1軸受片56a及び58aと共に、ロールシートBの空洞状の中芯内に挿入されてロールシートBの回転軸を構成することになる。そのため、第2軸受片56aと58aは、ロールシートBの中芯に挿入可能な幅に形成されていると共に、相互に重合するようになっている。すなわち、第1側板51及び第2側板53を90度内側へ折り曲げた後、さらに第2軸受片57a及び59aを90度内側へ折り曲げると第2軸受片57aと59aは相互に重なり合うようになっている。また、第2軸受片56aと58aには、折罫線n及びoを跨ぐように該折罫線n及びoと直交するスリット状の挿入孔64,65が形成されている。なお、66及び67は、第1側板51と第2側板53を係止させるための切込みである。
【0025】
前記ロールシート押え片55は、収容箱A4を組み立てると収容箱A4内に位置してロールシートBを押圧する役割を果たすものである。そのため、ロールシート押え片55には、複数本の折罫線が設けられており、内側に丸まるように構成されている。
【0026】
次にロールシート収容箱A4の組み立て手順について図10乃至図12を参照しながら説明する。まず、図10に示す展開された状態にある板紙の折罫線b,cを90度内側へ折り曲げて、底板52に対して第1側板51及び第2側板53が起立させる。そして、図11示すように第1側板51及び第2側板53の片側の被掛止フラップ57,59を90度内側へ折り曲げると共に、第2軸受片57a,59aを90度内側へ折り曲げ、さらに第1側板51と第2側板53に設けられている切込み66,67を相互に交差させて第1側板51と第2側板53とを係止しておく。次いで、底板52の掛止フラップ58に設けられている第1軸受片58aを予め90度内側へ折り曲げておき、掛止フラップ58を90度内側へ折り曲げる。同時に掛止フラップ58の第1軸受片58aを第2軸受片57a,59aの挿入孔57b,59bに挿入する。ここまで組み立てたら、収容するロールシートBを準備し、当該ロールシートBを収容箱A4内に入れロールシートBの中芯を軸部68に挿入し、逆側についても同様の手順で組み立てる。次に、第2天板54の舌片60,60を折り曲げておくと共に、第2天板54に連接されたロールシート押え片55も折り曲げておく。そして、第2天板54の舌片60,60が掛止フラップ58,58の外側に位置するように第2天板54を折り曲げる。このとき、ロールシート押え片55は、丸まった状態でロールシートBの上側に位置させて、上方からロールシートBを押圧するようにしておく。最後に、第1天板50の第1軸受片56a,56aを第2軸受片57a,59aの挿入孔57b,59bに、第1天板50の差止片56b,56bを第2天板54の切込孔61,61に挿入するとロールシート収容箱A4が完成する。以上の手順で完成した収容箱A4は、底板を接地させる状態で載置すると、ちょうど三角屋根の家のような形になっている。なお、収容箱A4は、掛止フラップ58が接地するようにして横向きに使用してもよい。
【0027】
以上の手順によりロールシート収容箱A4の組み立てが完了すると、ロールシートBは、収容箱A4の内部に形成された軸部68,68に支持されることになるため、ロールシートBの巻尻端を掴んで引っ張れば、ロールシートBが回転しながら引き出される。また、収容箱A4は、収容箱内でロールシート押え片55がロールシートBを適度に押圧している状態になっているので、ロールシートBの巻量が減ってきても安定して回転することになる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るロールシート収容箱の展開図。
【図2】本発明の第1実施の形態に係るロールシート収容箱の組み立て手順を示す斜視図。
【図3】本発明の第1実施の形態に係るロールシート収容箱の組み立て手順を示す斜視図。
【図4】本発明の第1実施の形態に係るロールシート収容箱の斜視図。
【図5】本発明の第2実施の形態に係るロールシート収容箱の組み立て手順を示す斜視図。
【図6】本発明の第2実施の形態に係るロールシート収容箱の組み立て手順を示す斜視図。
【図7】本発明の第3実施の形態に係るロールシート収容箱の展開図。
【図8】本発明の第3実施の形態に係るロールシート収容箱の組み立て手順を示す斜視図。
【図9】本発明の第3実施の形態に係るロールシート収容箱の組み立て手順を示す斜視図。
【図10】本発明の第4実施の形態に係るロールシート収容箱の展開図。
【図11】本発明の第4実施の形態に係るロールシート収容箱の組み立て手順を示す斜視図。
【図12】本発明の第4実施の形態に係るロールシート収容箱の組み立て手順を示す斜視図。
【符号の説明】
【0029】
A1,A2,A3 ロールシート収容箱
B ロールシート
1 側板
2 底板
3 側板
4 天板
5 掛止フラップ
5b 第1軸受片
6 被掛止フラップ
6a 第2軸受片
7 掛止フラップ
7b 第1軸受片
8 蓋フラップ
8b 差込片
12 長孔
13 切込み
14 切込み
16 挿入孔
17 差込孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方向に連接された四枚の板材によって角筒状に形成した本体と、前記本体を形成する板材のうち対向する二枚の板材の両側端部に連接した掛止フラップと、前記掛止フラップが設けられた板材とは別の対向する二枚の板材のうち一方の板材の両側端部に連接された被掛止フラップとを備えたロールシート収容箱であって、
前記掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅の第1軸受片が形成され、該第1軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置して対向する第1軸受片と相互に重合するようになっており、
前記被掛止フラップには前記掛止フラップの第1軸受片が相互に重合した状態で挿入可能なスリット状の挿入孔が形成されていることを特徴とするロールシート収容箱。
【請求項2】
一方向に連接された四枚の板材によって角筒状に形成した本体と、前記本体を形成する板材のうち対向する二枚の板材の両側端部に連接した掛止フラップと、前記掛止フラップが設けられた板材とは別の対向する二枚の板材のうち一方の板材の両側端部に連接された被掛止フラップとを備えたロールシート収容箱であって、
前記掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅で先端に縦長の切り込みを設けた第1軸受片が形成され、該第1軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置して対向する第1軸受片と相互に重合するようになっており、
前記被掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅の第2軸受片が形成され、該第2軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置するようになっていると共に、該折罫線を跨ぐように該折罫線と直交するスリット状の挿入孔が形成され、
前記第2軸受片の挿入孔に前記第1軸受片を相互に重合した状態で挿し入れると該第1軸受片と該第2軸受片とが交差状に掛止されるようにしたことを特徴とするロールシート収容箱。
【請求項3】
前記被掛止フラップが設けられた板材と対向する板材に前記被掛止フラップに掛け止められた状態の前記掛止フラップを覆う蓋フラップを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のロールシート収容箱。
【請求項4】
前記蓋フラップの先端に差込片を設けると共に、前記被掛止フラップには前記挿入孔よりも基端側の位置に該挿入孔と直交するスリット状の差込孔を形成したことを特徴とする請求項3に記載のロールシート収容箱。
【請求項5】
一方向に連接された四枚の板材によって角筒状に形成した本体と、前記本体を形成する板材のうち対向する二枚の板材の両側端部に連接した掛止フラップと、前記掛止フラップが設けられた板材とは別の対向する二枚の板材の両側端部に連接された被掛止フラップとを備えたロールシート収容箱であって、
前記掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅で先端に縦長の切り込みを設けた第1軸受片が形成され、該第1軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置して対向する第1軸受片と相互に重合するようになっており、
前記被掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅の第2軸受片が形成され、該第2軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置して対向する第2軸受片と相互に重合するようになっていると共に、該折罫線を跨ぐように該折罫線と直交するスリット状の挿入孔が形成され、
前記相互に重合した状態の第2軸受片の挿入孔に前記相互に重合した状態の第1軸受片を挿し入れると該第1軸受片と該第2軸受片とが交差状に掛止されるようにしたことを特徴とするロールシート収容箱。
【請求項6】
前記四枚の板材のうちいずれか一の板材にはロールシート引出し用の長孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5記載のロールシート収容箱。
【請求項7】
少なくとも二枚の天板と二枚の側板と底板とを有し一方向に連接された複数の板材によって筒状に形成した本体と、前記二枚の天板のうち一方の天板と底板の両側端部に連接された掛止フラップと、前記二枚の側板のうち少なくとも一方の側板の両側端部に連接した被掛止フラップとを備えたロールシート収容箱であって、
前記掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅の第1軸受片が形成され、該第1軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置して対向する第1軸受片と相互に重合するようになっており、
前記被掛止フラップには前記掛止フラップの第1軸受片が相互に重合した状態で挿入可能なスリット状の挿入孔が形成されていることを特徴とするロールシート収容箱。
【請求項8】
少なくとも二枚の天板と二枚の側板と底板とを有し一方向に連接された複数の板材によって筒状に形成した本体と、前記二枚の天板のうち一方の天板と底板の両側端部に連接された掛止フラップと、前記二枚の側板の両側端部に連接した被掛止フラップとを備えたロールシート収容箱であって、
前記掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅で先端に縦長の切り込みを設けた第1軸受片が形成され、該第1軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置して対向する第1軸受片と相互に重合するようになっており、
前記被掛止フラップにはロールシートの空洞状の中芯内に挿入可能な幅の第2軸受片が形成され、該第2軸受片は折罫線によって内側へ直角に折曲すると前記本体の開口部の略中心に位置するようになっていると共に、該折罫線を跨ぐように該折罫線と直交するスリット状の挿入孔が形成され、
前記第2軸受片の挿入孔に前記第1軸受片を相互に重合した状態で挿し入れると該第1軸受片と該第2軸受片とが交差状に掛止されるようにしたことを特徴とするロールシート収容箱。
【請求項9】
前記二枚の天板のうち一方の天板の先端縁にロールシート押え片を連接したことを特徴とする請求項7乃至8記載のロールシート収容箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−223647(P2007−223647A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−47344(P2006−47344)
【出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(594097594)藤徳紙器株式会社 (14)
【Fターム(参考)】