ワイヤレス通信システム内でのマルチキャストグループ通信セッションのセットアップ
一実施形態において、マルチキャスト通信セッションはワイヤレス通信システム内のアクセスネットワークでセットアップされ、それによってアクセスネットワークは、現在のマルチキャスト通信セッションを告知する告知メッセージを、セクタの初期クラスタ内の所与のアクセス端末グループに送信する。アクセスネットワークは、現在のマルチキャスト通信セッションについての登録要求をアクセス端末から受信し、選択的に、前のマルチキャスト通信セッションをサポートした記憶されたセクタのクラスタを所与のグループにロードする。次いで、アクセスネットワークは、記憶されたクラスタの各セクタ内で、現在のマルチキャスト通信セッションのためにマルチキャストフローをオンにする。別の実施形態では、マルチキャスト通信セッションが終了され、それによって、アクセスネットワークは、現在のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くで使用中のクラスタの構成を記憶し、それらは後で、次のマルチキャスト通信セッションのセットアップの間に使用することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ワイヤレス電気通信システムにおける通信に関し、より詳細には、ワイヤレス通信システム内でマルチキャストグループ通信セッションをセットアップすることに関する。
【背景技術】
【０００２】
ワイヤレス通信システムは、第1世代のアナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)の(中間の2.5Gおよび2.75Gを含む)デジタルワイヤレス電話サービス、および第3世代(3G)の高速データ/インターネット対応ワイヤレスサービスを含む様々な世代を通じて発展してきた。セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含めて、現在、使用されている異なるタイプのワイヤレス通信が数多く存在する。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度携帯電話システム(AMPS)、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル接続のためのグローバルシステム(ＧＳＭ（登録商標）)のTDMA変形形態に基づくデジタルセルラーシステム、およびTDMAとCDMA技術の両方を使用する、より新しいハイブリッドデジタル通信システムを含む。
【０００３】
CDMAモバイル通信を提供するための方法は、本明細書ではIS-95と呼ぶTIA/EIA/IS-95-A、「Mobile Station-Base Station Compatibility Standard for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular System」の中で、米国電気通信工業会/米国電子工業会によって米国で規格化されている。AMPSとCDMAの複合システムは、TIA/EIA規格IS-98に記載されている。他の通信システムは、広帯域CDMA(WCDMA)、(たとえばCDMA2000 1xEV-DO規格などの)CDMA2000またはTD-SCDMAと呼ばれるものに対応する規格である、IMT-2000/UM、または国際モバイル電気通信システム2000/ユニバーサルモバイル電気通信システムに記載されている。
【０００４】
ワイヤレス通信では、移動局、ハンドセットまたはアクセス端末(AT)は、基地局に隣接するか、または基地局の周囲にある特定の地理的領域内で通信リンクまたはサービスをサポートする(セルサイトまたはセルとも呼ばれる)固定位置の基地局から信号を受信する。基地局は、一般に、サービス品質(QoS)要件に基づいてトラフィックを区別する方法をサポートする標準的なインターネット技術特別調査委員会(IETF)ベースのプロトコルを使用するパケットデータネットワークであるアクセスネットワーク(AN)/無線アクセスネットワーク(RAN)へ項目ポイントを提供する。したがって、基地局は一般に、無線インターフェースを介してATと、またインターネットプロトコル(IP)ネットワークデータパケットを介してANとインタラクトする。
【０００５】
ワイヤレス電気通信システムでは、プッシュツートーク(PTT)機能はサービス部門と消費者に普及してきている。PTTは、CDMA、FDMA、TDMA、ＧＳＭ（登録商標）などの標準の商業用ワイヤレスインフラストラクチャで動作するボイスサービスの「ディスパッチ」をサポートすることができる。ディスパッチモデルでは、エンドポイント(AT)間の通信は仮想グループ内で生じ、ここで1人の「送話者」の音声は、1人または複数の「受話者」に送信される。このタイプの通信の単一インスタンスは、通常ディスパッチ呼、または単にPTT呼と呼ばれる。PTT呼は、発呼の特性を定義するグループのインスタンス化である。グループは本質的に、メンバーリスト、およびグループ名またはグループ識別情報などの関連情報によって定義される。
【０００６】
従来、ワイヤレス通信ネットワーク内のデータパケットは、単一の宛先またはアクセス端末に送信されるように構成されてきた。単一の宛先へのデータの送信は、「ユニキャスト」と呼ばれる。モバイル通信は増加しており、所与のデータを同時に多数のアクセス端末へ送信する能力は、より重要になってきている。したがって、プロトコルは、多数の宛先またはターゲットアクセス端末への同じパケットまたはメッセージの同時データ通信をサポートするように採用されている。「ブロードキャスト」とは、(たとえば所与のサービスプロバイダなどによってサービスされる所与のセル内で)すべての宛先またはアクセス端末にデータパケットを送信することを指し、一方で「マルチキャスト」とは、宛先またはアクセス端末の所与のグループにデータパケットを送信することを指す。一例では、宛先の所与のグループまたは「マルチキャストグループ」は、(たとえば所与のサービスプロバイダなどによってサービスされる所与のグループ内の)可能な宛先またはアクセス端末のうちの2つ以上およびすべてに満たないものを含むことができる。しかしながら、いくつかの状況では、マルチキャストグループがユニキャストと同様に1つだけのアクセス端末を含むこと、または代替的に、マルチキャストグループがブロードキャストと同様に、(たとえば所与のセル等の中の)すべてのアクセス端末を含むことが、少なくとも可能である。
【０００７】
ブロードキャストおよび/またはマルチキャストは、たとえばマルチキャストグループを適応させるために、複数の連続ユニキャスト動作を実行すること、同時に多数のデータ送信を処理するために、固有のブロードキャスト/マルチキャストチャネル(BCH)を割り振ることなどのいくつかの方法で、ワイヤレス通信システム内で実行され得る。プッシュツートーク通信のためにブロードキャストチャネルを使用する従来のシステムは、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれている、2007年3月1日付の米国特許出願公開第2007/0049314号、「Push-To-Talk Group Call System Using CDMA 1x-EVDO Cellular Network」に記載されている。公開第2007/0049314号に記載されているように、ブロードキャストチャネルは、従来のシグナリング技法を使用したプッシュツートーク呼のために使用することができる。ブロードキャストチャネルの使用は、従来のユニキャスト技法での帯域幅要件を改善することができるが、従来のブロードキャストチャネルのシグナリングは、依然としてさらなるオーバーヘッドおよび/または遅延につながる可能性があり、システム性能を低下させる場合がある。
【０００８】
第3世代パートナーシッププロジェクト2(「3GPP2」)は、CDMA2000ネットワークでマルチキャスト通信をサポートするためのブロードキャストマルチキャストサービス(BCMCS)規格を定義する。したがって、2006年2月14日付のバージョン1.0C,S0054_A、「CDMA2000高速ブロードキャストマルチキャストパケットデータエアインターフェース規格」という3GPP2のBCMCS規格のバージョンは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【０００９】
一実施形態において、マルチキャスト通信セッションはワイヤレス通信システム内のアクセスネットワークでセットアップされ、それによってアクセスネットワークは、現在のマルチキャスト通信セッションを告知する告知メッセージを、セクタの初期クラスタ内の所与のアクセス端末グループに送信する。アクセスネットワークは、現在のマルチキャスト通信セッションについての登録要求をアクセス端末から受信し、選択的に、前のマルチキャスト通信セッションをサポートした記憶されたセクタのクラスタを所与のグループにロードする。次いで、アクセスネットワークは、記憶されたクラスタの各セクタ内で、現在のマルチキャスト通信セッションのためにマルチキャストフローをオンにする(turn on)。別の実施形態では、マルチキャスト通信セッションが終了され、それによって、アクセスネットワークは、現在のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くで使用中のクラスタの構成を記憶し、それらは後で、次のマルチキャスト通信セッションのセットアップの間に使用することができる。
【００１０】
本発明の実施形態およびそれらに付随する利点の多くのより完全な認識は、本発明を制限するためではなく、単に説明のために示される添付の図面とともに考慮する場合、以下の詳細な説明を参照することによって、よりよく理解されるのと同様に、容易に獲得される。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明の少なくとも1つの実施形態によるアクセス端末およびアクセスネットワークをサポートするワイヤレスネットワークアーキテクチャの図である。
【図２Ａ】本発明の一実施形態によるキャリアネットワークを示す図である。
【図２Ｂ】本発明の少なくとも1つの実施形態による図1のワイヤレス通信例をより詳細に示す図である。
【図３】本発明の少なくとも1つの実施形態によるアクセス端末の図である。
【図４】ブロードキャストマルチキャストサービス(BCMCS)フレームワークを使用した従来のマルチキャストメッセージングプロセスを示す図である。
【図５】ダウンリンク制御チャネルの従来のサイクルを示す図である。
【図６】本発明の一実施形態によるグループメンバーシップ報告およびロケーション更新プロセスを示す図である。
【図７】本発明の一実施形態によるマルチキャスト通信セッションのセットアッププロセスを示す図である。
【図８Ａ】本発明の一実施形態による図7のプロセスの間に確立される初期クラスタの例を示す図である。
【図８Ｂ】図8Bの初期クラスタの削減された、またはプルーニングされたバージョンの図である。
【図９Ａ】本発明の一実施形態によるマルチキャスト通信セッションのセットアッププロセスを示す図である。
【図９Ｂ】本発明の一実施形態による、前のマルチキャスト通信セッションに関連した設定に基づくマルチキャスト通信セッションのセットアッププロセスを示す図である。
【図１０Ａ】本発明の一実施形態による図9Aのプロセスの間に確立される使用中クラスタの例を示す図である。
【図１０Ｂ】本発明の一実施形態による前のマルチキャスト通信セッションからの記憶されたクラスタの例を示す図である。
【図１０Ｃ】本発明の一実施形態による、現在のマルチキャスト通信セッションにおけるクラスタの外側のセクタからの登録に基づいて図10Bの記憶されたクラスタから変更されたクラスタの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
本発明の態様は、本発明の特定の実施形態を対象とした以下の説明および関連する図面の中で開示される。本発明の範囲から逸脱することなく、代替実施形態が考案され得る。さらに、本発明のよく知られている要素は、本発明の適切な詳細を曖昧にしないために、詳細には説明しないか、または省略される。
【００１３】
「例示的な」および/または「例」という語は、「一例、実例または例として」を意味するために本明細書で使用される。「例示的な」および/または「例」として本明細書で説明する実施形態は、必ずしも他の実施形態よりも好ましい、または有利であると解釈されるわけではない。同様に、「本発明の実施形態」という用語は、本発明のすべての実施形態が、論じられる特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
【００１４】
さらに、多くの実施形態は、たとえばコンピューティングデバイスの要素によって実行される一連の行為に関して説明される。本明細書で説明する様々な行為は、(たとえば特定用途向け集積回路(ASIC)などの)特定の回路によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実行することができることが認識されよう。さらに、本明細書で説明する一連の行為は、実行時に、本明細書で説明する機能を関連するプロセッサに行わせる、対応するコンピュータ命令のセットを記憶した任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体内で完全に具体化されるとみなすことができる。したがって、本発明の様々な態様はいくつかの異なる形態で具体化されてもよく、それらのすべては、請求する主題の範囲に入ることが企図されている。加えて、本明細書で説明する実施形態の各々について、任意のそのような実施形態の対応する形態は、たとえば記載の行為を実行するために「構成されたロジック」として、本明細書で説明されてもよい。
【００１５】
本明細書ではアクセス端末(AT)と呼ぶ高データレート(HDR)加入者局は、モバイルまたは固定式であってよく、本明細書ではモデムプールトランシーバ(MPT)または基地局(BS)と呼ぶ1つまたは複数のHDR基地局と通信することができる。アクセス端末は、1つまたは複数のモデムプールトランシーバを介して、モデムプールコントローラ(MPC)、基地局コントローラ(BSC)および/またはパケット制御機能(PCF)と呼ばれるHDR基地局コントローラへのデータパケットを送受信する。モデムプールトランシーバおよびモデムプールコントローラは、アクセスネットワークと呼ばれるネットワークの一部である。アクセスネットワークは、多数のアクセス端末の間でデータパケットを輸送する。
【００１６】
アクセスネットワークは、企業イントラネットまたはインターネットなどのアクセスネットワークの外部にあるさらなるネットワークにさらに接続されてもよく、各アクセス端末とそのような外部ネットワークの間でデータパケットを輸送してもよい。1つまたは複数のモデムプールトランシーバとのアクティブなトラフィックチャネルを確立したアクセス端末はアクティブアクセス端末と呼ばれ、交通状態にあると言われる。1つまたは複数のモデムプールトランシーバとアクティブトラフィックチャネル接続を確立する過程にあるアクセス端末は、接続セットアップ状態にあると言われる。アクセス端末は、ワイヤレスチャネルを介して、または、たとえば光ファイバーもしくは同軸ケーブルを使用するワイヤードチャネルを介して通信する任意のデータデバイスであってもよい。アクセス端末はさらに、限定はしないがPCカード、コンパクトフラッシュ（登録商標）、外部もしくは内部モデム、またはワイヤレスもしくはワイヤライン電話を含む、いくつかのタイプのデバイスのうちの任意のものであってもよい。アクセス端末がモデムプールトランシーバに信号を送信する通信リンクは、逆方向リンクまたはトラフィックチャネルと呼ばれる。モデムプールトランシーバがアクセス端末に信号を送信する通信リンクは、順方向リンクまたはトラフィックチャネルと呼ばれる。本明細書で使用するトラフィックチャネルという用語は、順方向または逆方向トラフィックチャネルのどちらを指してもよい。
【００１７】
図1は、本発明の少なくとも1つの実施形態によるワイヤレスシステム100の例示的な一実施形態のブロック図を示す。システム100は、アクセス端末102を、(たとえばイントラネット、インターネットおよび/またはキャリアネットワーク126などの)パケット交換データネットワークとアクセス端末102、108、110、112の間でデータ接続性を提供するネットワーク機器に接続することができるアクセスネットワークまたは無線アクセスネットワーク(RAN)120とエアインターフェース104で通信する、セルラー電話102などのアクセス端末を含むことができる。本明細書に示すように、アクセス端末は、セルラー電話102、携帯情報端末108、本明細書に双方向テキストページャとして示すページャ110、またはワイヤレス通信ポータルを有する個別のコンピュータプラットフォーム112とすることができる。したがって、本発明の実施形態は、限定されることなく、ワイヤレスモデム、PCMCIAカード、パーソナルコンピュータ、電話、またはそれらの任意の組合せもしくは副次的組合せを含めて、ワイヤレス通信ポータルを含む、またはワイヤレス通信機能を有する任意の形態のアクセス端末上で実現することができる。さらに、本明細書で使用する「アクセス端末」、「ワイヤレスデバイス」、「クライアントデバイス」、「モバイル端末」という用語、およびそれらの変形形態は、互換的に使用されてもよい。
【００１８】
再び図1を参照すると、ワイヤレスネットワーク100の構成要素、および本発明の例示的な実施形態の要素の相互関係は、図示の構成に限定されない。システム100は例にすぎず、ワイヤレスクライアントコンピューティングデバイス102、108、110、112などのリモートアクセス端末、が互いの間および互いの中で、および/または限定することなくキャリアネットワーク126、インターネットおよび/または他のリモートサーバを含むエアインターフェース104およびRAN102を介して接続された構成要素の間およびそれらの中で、無線で通信することを可能にする任意のシステムを含むことができる。
【００１９】
RAN120は、基地局コントローラ/パケット制御機能(BSC/PCF)122に送信される(典型的にデータパケットとして送信される)メッセージを制御する。BCS/PCF122は、パケットデータサービスノード100(「PDSN」)とアクセス端末102/108/110/112の間のベアラチャネル(すなわちデータチャネル)のシグナリング、確立およびティアダウンを担う。リンク層の暗号化が可能な場合、BSC/PCF122もまた、エアインターフェース104によって転送する前に、コンテンツを暗号化する。BSC/PCF122の機能は、当技術分野でよく知られており、簡潔であるために、さらに論じることはない。キャリアネットワーク126は、ネットワーク、インターネットおよび/または公衆交換電話網(PSTN)によって、BSC/PCF122と通信してもよい。代わりに、BSC/PCF122は、インターネットまたは外部ネットワークに直接接続してもよい。典型的には、キャリアネットワーク126とBSC/PCF122の間のネットワークまたはインターネット接続はデータを転送し、PSTNは音声情報を転送する。BSC/PCF122は、多数の基地局(BS)またはモデムプールトランシーバ(MPT)124に接続することができる。BSC/PCF122は典型的に、キャリアネットワークと同様の方法で、データ転送および/または音声情報のためのネットワーク、インターネットおよび/またPSTNによって、MPT/BS124に接続される。MPT/BS124は、セルラー電話102などのアクセス端末に、ワイヤレスでデータメッセージをブロードキャストすることができる。当技術分野で知られているように、MPT/BS124、BSC/PCF122およびその他の構成要素はRAN120を形成する。しかしながら、代替構成もまた使用されてよく、本発明が図時の構成に限定されることはない。たとえば、別の実施形態では、BSC/PCF122および1つまたは複数のMPT/BS124の機能は、BSC/PCF122とMPT/BS124の両方の機能を有する単一の「ハイブリッド」モジュールに縮小されてもよい。
【００２０】
図2Aは、本発明の一実施形態によるキャリアネットワーク126を示す。図2Aの実施形態では、キャリアネットワーク126は、パケットデータサービングノード(PDSN)160、ブロードキャストサービングノード(BSN)165、アプリケーションサーバ170およびインターネット175を含む。しかしながら、アプリケーションサーバ170およびその他の構成要素は、代替実施形態ではキャリアネットワークの外部に配置されてもよい。PDSN160は、たとえばcdma2000、(たとえば図1のRAN120などの)無線アクセスネットワーク(RAN)を利用して、(たとえば図1の102、108、110、112などのアクセス端末などの)移動局のために、インターネット175、イントラネットおよび/または(たとえばアプリケーションサーバ170などの)リモートサーバへのアクセスを提供する。PDSN160はアクセスゲートウェイの役目を務めて、シンプルIPおよびモバイルIPアクセス、外部エージェントサポート、ならびにパケット輸送を提供してもよい。PDSN160は、認証、許可、およびアカウンティング(AAA)サーバおよびその他のサポート基盤のためのクライアントの役目を務め、当技術分野で知られているように、IPネットワークへのゲートウェイを移動局に提供することができる。図2Aに示すように、PDSN160は、従来のA10接続を介して(たとえばBSC/PCF122などの)RANと通信してもよい。A10接続は当技術分野でよく知られており、簡潔であるために、さらに論じることはない。
【００２１】
図2Aを参照すると、ブロードキャストサービングード(BSN)165は、マルチキャストおよびブロードキャストサービスをサポートするように構成されてもよい。BSN165について、以下でより詳細に説明する。BSN165は、ブロードキャスト(BC)A10接続を介して(たとえばBSC/PCF122などの)RAN120と通信し、インターネット175を介してアプリケーションサーバ170と通信する。BCA10接続は、マルチキャストおよび/またはブロードキャストメッセージングを転送するために使用される。したがって、アプリケーションサーバ170はユニキャストメッセージングをインターネット175を介してPDSN160に送信し、マルチキャストメッセージングをインターネット175を介してBSN165に送信する。
【００２２】
一般的に、以下でより詳細に説明するように、RAN120は、BCA10接続を介してBSN165から受信されたマルチキャストメッセージを、エアインターフェース104のブロードキャストチャネル(BCH)上で、1つまたは複数のアクセス端末200に送信する。
【００２３】
図2Bは、図1のワイヤレス通信100の一例をより詳細に示す。具体的には、図2Bを参照すると、AT1〜Nは、異なるパケットデータネットワークのエンドポイントによってサービスされる場所でRAN120に接続して示されている。したがって、AT1および3は、(たとえばPDSN160、BSN165、ホームエージェント(HA)、外部エージェント(FA)などであってもよい)第1パケットデータネットワークエンドポイント162によってサービスされる部分でRAN120に接続する。第1パケットデータネットワークエンドポイント162は次に、ルーティングユニット188を介して、インターネット175に、および/または認証、許可、およびアカウンティング(AAA)サーバ182、プロビジョニングサーバ184、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)/セッション開始プロトコル(SIP)登録サーバ186および/またはアプリケーションサーバ170のうちの1つまたは複数に接続する。AT2および5は、(たとえばPDSN160、BSN165FA、HAなどであってもよい)第2パケットデータネットワークエンドポイント164によってサービスされる部分でRAN120に接続する。第1パケットデータネットワークエンドポイント162と同様に、第2パケットデータネットワークエンドポイント164は次に、ルーティングユニット188を介して、インターネット175に、および/またはAAAサーバ182、プロビジョニングサーバ184、IMS/SIP登録サーバ186および/またはアプリケーションサーバ170のうちの1つまたは複数に接続する。AT4はインターネット175に直接接続し、次いでインターネット175を介して、上述のシステム構成要素のうちの任意のものに接続することができる。
【００２４】
図2Bを参照すると、AT1、3および5〜Nはワイヤレス携帯電話として示され、AT2はワイヤレスタブレットPCとして示され、AT4はワイヤードデスクトップ局として示されている。しかしながら、他の実施形態では、ワイヤレス通信システム100は任意のタイプのATに接続することが可能であり、図2Bに示した例は、システム内で実装され得るATのタイプを限定することを目的とするわけではないことが諒解されよう。また、AAA182、プロビジョニングサーバ184、IMS/SIP登録サーバ186およびアプリケーションサーバ170は各々、構造上別個のサーバとして示されているが、これらのサーバのうちの1つまたは複数は、本発明の少なくとも1つの実施形態において結合されてもよい。
【００２５】
さらに、図2Bを参照すると、アプリケーションサーバ170は、1〜Nの複数のメディア制御コンプレックス(MCC)170B、および1〜Nの複数の地域ディスパッチャ170Aを含むものとして示されている。地域ディスパッチャ170AおよびMCC170Bはまとめて、少なくとも1つの実施形態では、ワイヤレス通信システム100内で(たとえば、IPユニキャスティングおよび/またはIPマルチキャスティングプロトコルを介した半二重グループ通信セッションなどの)通信セッションを調停するようにまとめて機能するサーバの分散ネットワークに対応することが可能なアプリケーションサーバ170内に含まれる。たとえば、アプリケーションサーバ170によって調停される通信セッションは、理論的にはシステム100内の任意の場所に位置するAT間で起こり得るので、(たとえば、北米のMCCが中国に位置するセッション参加者の間でメディアをあちこちに中継しないように)多数の地域ディスパッチャ170AおよびMCCは、調停された通信セッションの待ち時間を減らすために分散される。したがって、アプリケーションサーバ170を参照すると、関連する機能は、1つまたは複数の地域ディスパッチャ170Aおよび/または1つまたは複数のMCC170Bによって実施することができるということが諒解されよう。地域ディスパッチャ170Aは一般に、(たとえば、AT間のシグナリングメッセージングを処理すること、告知メッセージをスケジュールおよび/または送信することなどの)通信セッションの確立に関連した任意の機能を担い、一方でMCC170Bは、通話中のシグナリング、および調停された通信セッションの間のメディアの実際の交換を実施することを含めて、呼インスタンスの期間中に通信セッションを主催する役割を担う。
【００２６】
図3を参照すると、セルラー電話などのアクセス端末200(ここではワイヤレスデバイス)は、最終的にキャリアネットワーク126、インターネットおよび/またはその他のリモートサーバおよびネットワークから来てもよい、RAN120から送信されたソフトウェアアプリケーション、データおよび/またはコマンドを受信して、実行することができるプラットフォーム202を有する。プラットフォーム202は、特定用途向け集積回路(「ASIC」208)もしくはその他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、またはその他のデータ処理デバイスに動作可能に結合されたトランシーバ206を含むことが可能である。ASIC208またはその他のプロセッサは、ワイヤレスデバイスのメモリ212の中の任意の常駐プログラムとインターフェースするアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)210層を実行する。メモリ212は、読取り専用またはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリから構成することができる。プラットフォーム202はまた、メモリ212の中で活発に使用されることのないアプリケーションを保持することができるローカルデータベース214を含むこともできる。ローカルデータベース214は、典型的にはフラッシュメモリであるが、磁気メディア、EEPROM、光学メディア、テープ、ソフトもしくはハードディスクなどの当技術分野で知られている任意の二次記憶デバイスとすることができる。内部プラットフォーム202はまた、当技術分野で知られているように、その他の構成要素の中でも、アンテナ222、ディスプレイ224、プッシュツートークボタン228およびキーパッド226などの外部デバイスに動作可能に結合することができる。
【００２７】
したがって、本発明の一実施形態は、本明細書で説明する機能を実行する能力を含んだアクセス端末を含むことができる。当業者なら諒解するように、様々な論理要素は、本明細書で開示する機能を達成するために、個別の要素、プロセッサ上で実行されるソフトウェアモジュール、またはソフトウェアとハードウェアの任意の組合せの中で具体化することができる。たとえば、ASIC208、メモリ202、API210およびローカルデータベース214はすべて、本明細書で開示する様々な機能をロード、記憶および実行するために協働的に使用されてもよく、したがって、これらの機能を実行するためのロジックは様々な要素に分散されてもよい。代替的に、この機能は、1つの個別構成要素に組み込まれることが可能である。したがって、図3のアクセス端末の特徴は単に例示であるとみなすべきであり、本発明が図示の特徴または配置に限定されることはない。
【００２８】
アクセス端末102とRAN120の間のワイヤレス通信は、符号分割多元接続(CDMA)、WCDMA、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多重(OFDM)、モバイル通信のためのグローバルシステム(ＧＳＭ（登録商標）)、またはワイヤレス通信ネットワークもしくはデータ通信ネットワークで使用され得る他のプロトコルなどの異なる技術に基づくことができる。データ通信は、典型的にはクライアントデバイス102、MPT/BS124およびBSC/PCF122の間で行われる。BSC/PCF122は、キャリアネットワーク126、PSTN、インターネット、仮想プライベートネットワークなどの多数のデータネットワークに接続することができるので、それによってアクセス端末102は、より広範な通信ネットワークにアクセスすることができる。前述のように、また当技術分野で知られているように、ボイス送信および/またはデータは、様々なネットワークおよび構成を使用してRANからアクセス端末に送信することができる。したがって、本明細書で提供する例は、本発明の実施形態を限定するのではなく、単に本発明の実施形態の態様についての説明を助けることを目的とする。
【００２９】
背景技術の節で論じたように、マルチキャストメッセージングは、いくつかの方法で実行されてもよい。本発明の実施形態をよりよく理解するために、従来のマルチキャストメッセージングプロセスを、それぞれ図4および5に関して説明する。次に、本発明の一実施形態による、マルチキャストセッションの開始前に、1つまたは複数のマルチキャストメンバーを含む可能性のある予想セクタのセットが確立されるマルチキャストメッセージングプロセスについて説明する。
【００３０】
図4は、ブロードキャストマルチキャストサーバ(BCMCS)フレームワークを使用した従来のマルチキャストメッセージングプロセスを示す図である。図4は、発明者には既知の従来技術を示しているが、図4は必ずしも従来技術を示すものではなく、したがって別段に規定されていない限り、そのような承認は意図しないということに留意されたい。図4のマルチキャストメッセージングプロセスを、図1および2のワイヤレスシステム100内で実行されるものとして、以下で説明する。図4を参照すると、400で、アプリケーションサーバ170(または他のイニシエータ)は、(たとえばA、BおよびCなどの)ATを含むマルチキャストグループへ送信されるべきマルチキャストメッセージを要求する。400からのマルチキャストメッセージは、BSN165に送られる。405で、BSN165は、マルチキャストメッセージをBCA10接続を介してRAN120へ転送する。たとえば、マルチキャストメッセージは最初にBSC/PCF122に転送され、BSC/PCF122は、マルチキャストメッセージのためのマルチキャストグループを分析し、1つまたは複数のマルチキャストメンバーにサービスする各MPT/BS124へマルチキャストメッセージを転送する。
【００３１】
転送されたマルチキャストメッセージを受信した後、RAN120は410で、次に利用可能な制御チャネルカプセルを待ち、次いで(たとえば、データオーバシグナリング(DoS)メッセージ内でパッケージングされた)制御チャネル上で告知メッセージを送信する。たとえば、本明細書で言及する制御チャネルは、(たとえばBCHおよびCCHが、基地局のダウンリンク周波数の異なる時間スロットを占めるように時間多重化されているEV-DOの中の)ブロードキャストチャネル(BCH)ではない、タイミングが割り当てられたダウンリンク制御チャネルである。一般に、従来制御メッセージのみを含むことを意図した制御チャネルには、(たとえばより少ないタイムスロットなどの)より少ない帯域幅が割り振られ、一方で、従来データを含むことを意図したブロードキャストチャネル(BCH)には、(たとえばより多くのタイムスロットなどの)より多くの帯域幅が割り振られる。
【００３２】
図5を参照すると、各制御チャネルサイクルは、合計256スロットを含む。各制御チャネルサイクルは、同期制御チャネルカプセル(SC)、非同期制御チャネルカプセル(AC)、およびいくつかの準同期制御チャネル(SSC)を含む。1つのSCは、256スロットの期間を有する各制御チャネルサイクルのための所与のタイムスロットで定期的または周期的に送信され、一方でACは制御チャネルサイクル内で、「ランダムに」、または非同期のタイムスロットで送信される。SCは最初に、「T mod256=Offset」に対応するタイムスロットで送信され、次いで任意で、「T mod4=Offset」に対応するタイムスロットで送信され、ここでのTはシステム時間を示し、Offsetは一定時間から遅れた時間値を示し、これらは制御チャネルのヘッダに含まれる。各SCは、複数の制御チャネルMAC層パケットを含んでもよく、一方で各ACは、1つのみ制御チャネルMAC層パケットを含む。各MPT/BS124が周期的に1つまたは複数の制御チャネルMAC層パケットを送信する際、各MPT/BS124が同時に送信を行う場合に(たとえばセル間干渉などの)干渉が生じる可能性がある。したがって、衝突を回避するために、異なるオフセットが各MPT/BS124のためのSCに適用される。MPT/BSは、1つの制御チャネル期間または256スロットサイクルで、3つものSSCカプセルを送信することができる。各SSCは典型的に、1つのみの制御チャネルMAC層パケットを送信する。オフセット値を2と仮定すると、SSCはタイムスロット66、130および194で送信される。(たとえばSC、AC、SSCなどの)制御チャネルカプセルは一般に、BCMCSシステムにおいて、当技術分野でよく知られているので、簡潔であるために、それらのさらなる説明は省略している。
【００３３】
再び図4を参照すると、AT A、BおよびCで告知メッセージを受信すると、AT A,BおよびCの各々は、告知された通信セッションに参加することを判定し、それによって各々は、RAN120とのセッションに登録するために、BCMCSフロー登録メッセージをRAN120、145に送信する。また415で、AT A、BおよびCは、RAN120に告知ACKメッセージを送信し、これはアプリケーションサーバ170に転送される。420で、AT A、BおよびCからBCMCSフロー登録メッセージを受信すると、RAN120は(たとえば2のオフセットを仮定した次の制御チャネルサイクルの中のタイムスロット2などの)同期制御チャネルカプセル(SC)か、または代替的に、(たとえば2のオフセットを仮定した制御チャネルサイクルのタイムスロット66、130、194のうちの1つなどの)準同期制御チャネルカプセル(SSC)を待ってもよく、ここで周期的BOMメッセージがスケジュールされる。たとえば、他のアプリケーションが制御チャネルにアクセスしようとしている場合があり、他のメッセージは、多数のサイクルの遅延が生じる可能性があることをスケジュールされている場合があるので、各制御チャネルサイクル内の1つの特定の制御チャネルカプセルは、特定のBOMのために確保されてもよい。
【００３４】
425で、次の利用可能なSCまたはSSCを待った後、RAN120は、415でBCMCSフロー登録メッセージを送信するATを含む、少なくともワイヤレス通信システム100のセクタ内の(たとえばAT A、B、Cなどの)1つまたは複数のマルチキャストグループメンバーに、エアインターフェースでブロードキャストオーバヘッドメッセージ(BOM)を送信する。BOMは、EV-DO規格によって定義される順方向リンク制御メッセージである。BOMは、現在セクタで実行されているBCMCSフローの各マルチキャストグループメンバーに通知を行うために使用される。BOMはまた、所望のパケットフローを受信するために復号されなければならない順方向リンク物理層のタイムスロットに関する情報、ならびにブロードキャスト物理層パケットあたりの物理層スロットの数およびフローを送信するために使用される物理層の速度についての情報である、インターレース多重ペア(IM-ペア)情報を提供する。430で、AT A、BまたはCから第1告知ACKを受信すると、アプリケーションサーバ170は、ターゲットATへの送信のために、RAN120へのメディアの転送を開始する。AT A、BおよびCはBOMを受信して復号し(435)、RAN120は、ターゲットATで復号されるべきBOMのために、425からBOMの送信の後、(たとえば8〜16スロットなどの)所与数のスロットを待つ。BOMの復号遅延の後、RAN120は、430、440で受信されたターゲットATへのメディアの送信の前に、復号されたBOMによって指示されたBCHスロットを待つ。このことは別の遅延を作り出し、ブロードキャストチャネル(BCH)上のトラフィックに基づいて、さらに悪化する可能性がある。440の遅延の後、RAN120は、BCH上で登録されたグループメンバーへのメディアの送信を開始することができる(445)。図4に関して上記で説明したように、従来のBCMCSマルチキャストメッセージングは典型的に、ブロードキャストチャネル(BCH)でメディアがマルチキャストグループの各メンバーに送信される前に、ブロードキャストオーバヘッドメッセージ(BOM)を復号するために各々のターゲットATまたはマルチキャストグループメンバーを必要とする。このことは、BOMのスケジューリングについてと、BOMの復号についての両方の遅延を作り出す。また、410の告知メッセージは、呼ターゲットの位置がアプリケーション170によって知られているために、ワイヤレス通信システム100内のすべての可能なセクタの中で送信される。しかしながら、マルチキャストグループメンバーは、各セクタ内に必ずしも存在するわけではないことが諒解されよう。したがって、一定数の送信は、マルチキャストセッションが開始されるたびに無駄になっている。
【００３５】
以下で、アクセス端末が後のマルチキャストセッションのためにRAN120に事前登録する本発明の実施形態を説明する。その後、所与のマルチキャストセッションが開始すると、RAN120が、所与のマルチキャストセッションのためのマルチキャストグループメンバーがどこに位置するかに関して、少なくとも何らかの知識を有するように、アクセス端末は周期的にそれらの位置および/またはそれらのグループメンバーシップ情報を更新する。したがって、RAN120は、所与のマルチキャストセッションを確立および/または維持するために必要な送信の数を減らすことができる。
【００３６】
図6は、本発明の一実施形態によるグループメンバーシップ報告およびロケーション更新プロセスを示す。図6の実施形態では、600で、1つまたは複数のマルチキャストグループに属することを望む所与のATに電源が入る。所与のATに電源が入った後、605で所与のATは、(たとえば、RAN120内の1つまたは複数の基地局によって送信されたパイロット信号の位置特定および/または任意の他の初期電源投入手順の実行の後で)グループメンバーシップ通知(GMN)メッセージをRAN120に送信する。GMNメッセージは、所与のATが現在マルチキャストグループメンバーであるか、または今後マルチキャストグループメンバーになるマルチキャストグループのリストを含む。
【００３７】
一例では、GMNメッセージは、標準的なBCMCSフロー登録メッセージの中に含まれてもよい。BCMCSフロー登録メッセージは当技術分野でよく知られており、1xEV-DO規格の中で定義されている。典型的に、ATは、(たとえば1に等しい動的ブロードキャストのためのレジスタ(RFDB)フィールドまたはページングのためのレジスタ(RFP)フィールドなどの)BCMCSフロー登録メッセージを促すためのレジスタセットともにBOMを受信した後、BCMCSフロー登録メッセージを送信する。BCMCSフロー登録メッセージは、ATが監視しようとするBCMCSフローのIDのリストを含む。BCMCSフローIDは、(たとえばBCMCSコントローラ(不図示)によって)動的に割り当てることもでき、または事前設定することもできる。BCMCSフローIDがBCMCSコントローラによって動的に割り当てられる場合、ATは、BCMCSフロー登録メッセージを送信する前に、BCMCSフロー発見プロセスを介してBCMCSフローIDを取得することができる。一方、本発明の別の実施形態では、BCMCSフローIDのいくつかのブロックは、マルチキャストセッションが実際にアクティブであるかどうかには関係なく、確保されるように事前設定されてもよい。この例では、各々の「確保された」BCMCSフローIDは、それぞれのIPグループID(すなわちマルチキャストIPアドレスおよびポート番号ペア)にマッピングされてもよい。一例では、「確保された」BCMCSフローIDのマッピングは、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により明白に本明細書に組み込まれる2007年9月24日に出願した代理人整理番号017365P1の米国仮特許出願第60/974,827号、「METHODS OF GENERATING MULTICAST FLOW IDENTIFIERS」の中でより詳細に論じているように、各マルチキャストグループメンバーおよびRAN120および/またはBSN165で事前設定される。したがって、この例では、605のGMNメッセージの中に含まれたBCMCSフローIDは、「確保された」BCMCSフローIDのうちの1つまたは複数に対応してもよい。
【００３８】
代替例では、GMNメッセージは、たとえばアップリンクのStorageBLOBNotificationメッセージなど、プロプライエタリな、または非標準的なメッセージの中に含まれてもよい。この例では、GMNメッセージはBCMCSフローIDのリストを含んでもよい。代替的に、GMNメッセージは、要求されるマルチキャストセッションについてのマルチキャストIPアドレスおよびポート番号のリストを含んでもよい。
【００３９】
図6の600および605はATの「電源投入」を対象としているが、代替実施形態では、所与のATが(たとえば新たな基地局、新たなサブネットなどへの)ハンドオフを行うたびに、補助的なGMNメッセージがRAN120に送信されてもよい。
【００４０】
RAN120はGMNメッセージを受信し(605)、610でグループメンバーリストをポピュレートする。各グループメンバーリストの項目は、(i)RAN120に送信されたGMNメッセージを有するATのリスト(「ATリストフィールド」)、(ii)(たとえば、605でBCMCSフローIDが報告されるのであれば、BCMCSフローID項目として記憶され、605でプロプライエタリなメッセージが報告されるのであれば、マルチキャストIPアドレスとポート番号のペアとして記憶される)グループメンバーリスト内の各ATについての関連マルチキャストグループ(「マルチキャストグループフィールド」)、(iii)(たとえばセクタ識別情報、基地局識別情報などを示す)各ATについての最新の既知の位置(「ロケーションフィールド」)および(iv)ATの最新の既知の位置が報告された時間を示すタイムスタンプ(「タイムスタンプフィールド」)を含む。グループメンバーリストの項目の例は、以下にTable1(表1)として示す。
【００４１】
【表１】
【００４２】
したがって、Table1(表1)の例で図示するように、所与のATは「AT1」と標示され、所与のATはマルチキャストグループT_Flow、U_FlowおよびV_Flowのメンバーである。所与のATの最新の既知の位置はワイヤレス通信システム100のセクタY内であり、最新の既知の位置は東部標準時(EST)7:06PMに報告されたものである。
【００４３】
別の例では、グループメンバーリストは、以下にTable2(表2)として示すように、マルチキャストグループフィールドに基づいてグループ化されてもよい。
【００４４】
【表２】
【００４５】
したがって、Table2(表2)の例に図示するように、AT1〜4はマルチキャストグループT_Flowのために登録される。位置フィールドおよびタイムスタンプフィールドは、これらのフィールドがAT1〜4の各々に固有であるため、例示の便宜のためにTable2(表2)の中に含まれていない。
【００４６】
上に示したグループメンバーリストは単に例示を目的として与えられており、本発明の他の実施形態は任意のよく知られた方式でグループメンバーリストの項目を構成してもよいことが諒解されよう。たとえば、位置フィールドは代わりにセクタ識別子ではなく、基地局識別子を記憶してもよい。別の例では、位置フィールドは、各LAが(たとえばRAN120によって定義される)サブネットもしくはPCFエリアの一部に対応する位置エリア(LA)識別子、または各MAが、マルチキャスティングのみを目的としてRANによって識別されるサブネットもしくはPCFエリアの一部に対応するマルチキャストエリア(MA)識別子などの複数のセクタを識別する識別子を記憶してもよい。
【００４７】
610でGMNメッセージに基づいてグループメンバーリストを更新した後、615でRAN120は、ATのための位置更新ルールまたはプロトコルを動的に設定するかどうかを決定する。位置更新ルールは、ATがルート更新メッセージのRAN120への送信をスケジュールする方法に対応する。ルート更新メッセージは、特定のATのために位置フィールドおよびタイムスタンプフィールド(上記参照)を更新する。一般に、RAN120が、特定のマルチキャストグループのマルチキャストグループメンバーの位置のより近い行路を保持することを望むのであれば、615で、RAN120は比較的積極的な位置更新ルールを設定してもよい。そうでない場合、RAN120が逆リンクトラフィックを減らすことを望むのであれば、615で、RAN120は比較的慎重な位置更新ルールを設定してもよい。別の代替例では、RAN120は位置更新ルールを設定しなくてもよく、所与のATでのデフォルト値か、または手動で入力された位置更新ルールに依存してもよい。位置更新ルールの例を以下で示す。
【００４８】
620で、所与のATは位置更新ルールを確立する。たとえば、RAN120が615で位置更新ルールを動的に設定しないことを決定する場合、620でデフォルトの位置更新ルールが確立されてもよい。代替的に、RAN120が615で位置更新ルールを動的に設定することを決定する場合、620で動的設定位置更新ルールがアクティブ化されてもよい。別の代替例では、所与のATのユーザはカスタムの位置更新ルールを手動で選択して、入力してもよい。
【００４９】
一例では、所与のATが(たとえば、所与のATが通過したのはどのセクタなのかということに基づいて)所与の距離を通過した後でルート更新メッセージを送信するように、位置更新ルールは距離ベース登録(DBR)プロトコルであってもよい。所与の距離は、たとえば、所与のATがハンドオフを行ったのはどの基地局なのか、所与のATがアイドル状態の間に監視していたのはどの基地局なのかということに基づいていてもよい。距離ベース登録プロトコルにおける位置更新ルールの変更は、EV-DOシステムの一般的属性更新(GAUP)プロトコルを介してATに通信することができる。別の例では、位置更新ルールは、各位置エリア(LA)が(たとえばRAN120によって定義される)サブネットまたはPCFエリアの一部に対応する新たなLAに所与のATが入るたびに、ルート更新メッセージを送信するものであってもよい。
【００５０】
別の例では、位置更新ルールは、いくつかの可能な位置更新戦略のうちの任意のものに対応してもよい。たとえば、位置更新ルールは、所与のATが所定またはカスタムの期間を有するタイマを維持し、ルート更新メッセージを各タイマ期間について1回送信するタイマベースのものであってもよい。この例では、より小さいタイマ期間は、グループメンバーリストのためにより最新の位置項目を維持するための、より積極的な位置更新ルールに対応する。しかしながら、より小さい期間はまた、逆リンク上のトラフィックの上位レベルに関連する。
【００５１】
620で位置更新ルールを設定した後、所与のATは、(たとえばアイドルモードに入る、ボイス呼を行うなど)通常動作を再開する。630で、所定のATは、620で確立された位置更新ルールに基づいて、ルート更新メッセージとともに、その位置情報を更新するかどうかを決定する。位置更新ルールがルート更新メッセージを必要とする場合、635でルート更新メッセージはRAN120に送信される。640で、RAN120は、ルート更新メッセージに基づいてグループメンバーリストパラメータを更新する。たとえば、RAN120は、ルート更新メッセージに基づいて、所与のATのためにグループメンバーリストの位置フィールドおよびタイムスタンプフィールドを更新する。そうでない場合、位置更新ルールが、ルート更新メッセージが送信されなくてもよいことを示すのであれば、プロセスは645へ進む。
【００５２】
645で、所与のATは、補足GMNメッセージとともに、そのグループメンバーシップ情報を更新するかどうかを判定する。たとえば、所定のATが新しいマルチキャストグループに入ることを望む場合、所与のATは補足GMNメッセージ(すなわち、新しいマルチキャストグループのためのBCMCSフローIDおよび/またはマルチキャストIPアドレスおよびポート番号ペアを含むというもの)を送信することを判定してもよい。別の例では、所定のATが、そのすでに登録しているマルチキャストグループへのメンバーシップをキャンセルすることを望む場合、所与のATは補足GMNメッセージ(すなわち、キャンセルされるマルチキャストグループのためのBCMCSフローIDおよび/またはマルチキャストIPアドレスおよびポート番号ペアを削除するというもの)を送信することを判定してもよい。一例では、各補足GMNメッセージは、任意の前に送信されたGMNメッセージを廃棄する。所与のATが、そのグループメンバーシップ情報を更新しないことを判定するのであれば、プロセスは625に戻り、所与のATは通常動作を再開する。そうでない場合、所与のATが、そのグループメンバーシップ情報を更新することを判定するのであれば、所与のATは650で補足GMNメッセージを送信する。
【００５３】
655で、RAN120は、補足GMNメッセージに基づいてグループメンバーリストパラメータを更新する。補足GMNメッセージが前に送信されたGMNメッセージとは異なるマルチキャストグループを要求する場合、所与のATが属するマルチキャストグループのリストを維持するマルチキャストグループフィールドは、補足GMNメッセージに記載されているマルチキャストグループに加えるために更新される。代替的に、グループの削除がGMNメッセージ内で示されている場合、マルチキャストグループフィールドは、補足GMNメッセージに記載されているマルチキャストグループを削除するために更新される。諒解されるように、これは、前に記載されていたマルチキャストグループを削除すること、新しいマルチキャストグループを付加すること、および/または所与のATのために、関連のマルチキャストグループフィールドからのいくつかのマルチキャストグループを付加することと削除することの両方を必要とする場合がある。さらに、RAN120は、補足GMNメッセージを送信する所与のATのために、グループメンバーリストの位置フィールドおよびタイムスタンプフィールドを更新する。
【００５４】
別の例では、補足GMNメッセージが記載されたマルチキャストグループを含まない場合、補足GMNメッセージは、所与のATをグループメンバーリストから完全に削除またはキャンセルする要求として解釈される。したがって、補足GMNメッセージがマルチキャストグループを含まない場合、RAN120は所与のATのために、ATリストフィールド、マルチキャストグループフィールド、位置フィールドおよびタイムスタンプフィールドの各々を削除する。
【００５５】
上記の図6の説明に鑑みて諒解されるように、所与の時間に、グループメンバーリストは、(たとえば、グループメンバーリストは必ずしも完全に正確ではないかもしれないので、「潜在的に」)マルチキャストグループのためのアクティブのマルチキャストセッションが実際に開始される前に、マルチキャストグループメンバーが「潜在的に」位置する場所に関する情報を含む。
【００５６】
さらに、図6に明示的に図示していないが、RAN120は、自発的に(すなわち、1つまたは複数のATから受信されるルート更新メッセージおよび/またはGMNメッセージに応じるのではなく)グループメンバーリストを周期的に更新してもよい。たとえば、特定のATについての位置フィールドが「古く」なった、または寿命閾値を越えた場合、RAN120は古い位置フィールドを最新ではないと解釈し、関連したATをグループメンバーリストから完全に削除してもよい。
【００５７】
図7は、本発明の一実施形態によるマルチキャストメッセージングプロセスを示す。図7に関して、RAN120によって維持されるグループメンバーリストは、マルチキャストグループT_FlowについてRAN120とアプリケーションサーバ170の両方に登録されている複数のATを含むと仮定し、またマルチキャストグループT_Flowは現在マルチキャスト通信セッションに参加していないと仮定する。したがって、一例として、T_Flowについて登録されているATのためのグループメンバーリストは、以下のTable3(表3)(以下)の項目を含んでもよい。
【００５８】
【表３】
【００５９】
図7を参照すると、700で、アプリケーションサーバ170は、所与のマルチキャストグループのためにマルチキャストフローを開始する要求を発行する。例として、マルチキャストフローは、Table3(表3)(上記)のAT A〜Gの各々のためのマルチキャストグループフィールドのように、T_Flowに対応すると仮定する。たとえば、図7の700で生成されたマルチキャストフローT_Flowは、所与のアクセス端末の所与のマルチキャストグループ(不図示)に話す要求に応答してもよい。アプリケーションサーバ170がATの要求を容認することを決定した後、サーバ170は、IPマルチキャスティングを介してグループメンバーに送信されるマルチキャストフロー告知メッセージを生成することができる。705で、アプリケーションサーバ170はマルチキャストフローをBSN165に転送し、BSN165はBCA10接続でBCMCSフローをRAN120に転送し、RAN120は710で、1つまたは複数のセクタの中のエアインターフェース104を介して、BCMCSフローのマルチキャストメッセージをマルチキャストグループメンバーに送信する役目を担う。
【００６０】
図7の710で、RAN120は、初期「クラスタ」のためのターゲットセクタのセットを判定する。本明細書で使用するターゲットセクタは、少なくとも1つのマルチキャストグループメンバーを有する、または「潜在的に」有するワイヤレス通信システム内の任意のセクタである。本明細書で使用する「クラスタ」は、BCHが特定のマルチキャストグループのためにBCMCSフローを運搬する(たとえば1つまたは複数のセクタなどの)セクタのセットに対応する。以下でより詳細に説明するように、クラスタは、特定のマルチキャストグループまたはBCMCSフローのためのターゲットセクタとサポートセクタの両方を含む。
【００６１】
依然として図7の710を参照すると、RAN120は、RAN120で維持されるグループメンバーリスト(たとえばTable3(表3)参照)に基づいて、初期クラスタのためのターゲットセクタのセットを判定する。したがって、Table3(表3)の例では、ターゲットセクタの初期セットは、セクタT1〜T4に対応してもよい。より一般的には、(たとえば、グループメンバーリストの項目内のRAN120で維持されるATについての最新の既知の位置は必ずしも正確ではないが、タイムスタンプフィールドが比較的最近のものである場合、ATの実際の現在位置に近接する可能性があるので)ターゲットセクタの初期セットは、セクタT1〜T4のうちの任意のものに関して特定の近接度測定基準を満たす、すべてのセクタに対応してもよい。
【００６２】
次に図7の715で、RAN120は、BCMCSフローT_Flowのための初期クラスタのためのサポートセクタのセットを判定する。一例では、サポートセクタのセットは、710で判定されたターゲットセクタのセットに基づいてもよい。たとえば、サポートセクタは、それ自体がターゲットセクタではない1つまたは複数のターゲットセクタに隣接する任意のセクタに対応してもよい。代替的に、サポートセクタは、実際にターゲットセクタに隣接するのではなく、ターゲットセクタに対して(たとえば距離の近接度、信号強度の近接度などの)所定の近接度のセクタに対応してもよい。RAN120は710で、初期クラスタのためのターゲットおよびサポートセクタを判定するが、この時点で初期クラスタは、またダウンリンクBCHでBCHフロー(すなわち、T_Flowに属するグループメンバーを対象にしたマルチキャストメッセージ)を運搬することはない。
【００６３】
図7の720で、RAN120は、BCMCSフローための非サポートセクタの初期セットを判定する。BCMCSフローのための非サポートセクタの初期セットは、図7の710で判定されたターゲットセクタでも、図7の715で判定されたサポートセクタでもないワイヤレスシステム100内の任意のセクタを含む。非サポートセクタはクラスタの一部とはみなされないので、特定のクラスタに属するセクタが参照される場合、そのセクタはクラスタのターゲットおよび/または支援セクタと呼ばれる。
【００６４】
図7の725で、RAN120は、少なくとも初期クラスタのターゲットセクタ内で、T_Flowのためのマルチキャスト通信セッションを告知する。図8Aは、710と720の間で確立され、720で告知メッセージが送信される初期クラスタの例を示す。720に示すように、初期クラスタは、ターゲットセクタT1〜T4およびサポートセクタN1〜N11を含む。たとえば、初期クラスタ内で、告知メッセージは、告知メッセージをより迅速に初期クラスタ内のAT(「AT1〜N」)に通信するために、データオーバシグナリング(DoS)メッセージ内にパッケージングされ、ダウンリンク制御チャネル(CCH)で送信されてもよく、一方で告知メッセージは、システム100全体のCCHへの負荷を減らすために、より遅い標準ページング技術を用いて初期クラスタの外部のATに送信されてもよい。
【００６５】
725で告知メッセージを送信した後、少なくとも初期クラスタ内で、RAN120はAT1〜Nから1つまたは複数のBCMCSフロー登録メッセージを受信することを待つ。730で、AT1〜Nのうちの第1のものは、告知されたマルチキャストセッションに登録するために、BCMCSフロー登録メッセージをRAN120に送信すると仮定する。730で、初期クラスタ内で第1BCMCSフロー登録メッセージを受信した後、RAN120は、それぞれ710および715で判定された初期クラスタのためのターゲットおよびサポートセクタの各々にBCHフローをオンにする(735)。したがって、730でBCMCSフロー登録メッセージはAT1〜Nのうちの唯一のものから受信されるので、この時点では初期クラスタ内の唯一1つのセクタが真にターゲットセクタであるにもかかわらず、RAN120は、それ以外に、730で受信された登録に基づいてターゲットまたはサポートセクタとみなされない初期クラスタの任意のさらなるセクタ内でBCH-フローを運搬する。したがって、BCH-フローを運搬するセクタのセットは、ATからのルート更新メッセージ、およびRAN120でグループメンバーリストの中に記憶された対応するデータに基づいており、BCMCSフロー登録メッセージに基づいていない。すなわち、RAN120は、前のルート更新メッセージに基づいてATを含むと予想されるセクタ内で、それらのセクタにマルチキャストフローをオンにする前に、BCMCSフロー登録メッセージを待つ必要はなく、同時にシステム100の中のすべてに満たないセクタは、このようにして先制してマルチキャストフローを運搬する必要がある。諒解されるように、このことは、初期クラスタ内にあるが、まだBCMCSフロー登録メッセージを送信していないATのためのセットアップ時間を減らすことができる。しかしながら、このことはまた、BCH-フローがBCH-フローを必要としないセクタの中で潜在的に運搬されるので、システム100の順方向リンク能力を減少させる。
【００６６】
BCH-フローを初期クラスタに流した後、RAN120は、ターゲットおよびサポートセクタのそれぞれで、ターゲットセクタおよびサポートセクタプロセスを実行する。一般に、各ターゲットセクタおよび各サポートセクタは、ダウンリンクブロードキャストチャネルBCHでBCMCSフローを運搬し、したがってRAN120は、ターゲットセクタT1〜T4およびサポートセクタにサービスする基地局にマルチキャストメッセージを転送する。しかしながら、過剰なATフィードバックを減らすために、サポートセクタは、(たとえば、サポートセクタに「入り込んだ」ATからのフィードバックを促すために)各BOM期間で、(たとえばRFDB=1またはRFP=1を備えた)ATフィードバックを促すように構成されたBOMを送信し、一方でターゲットセクタは、ATフィードバックを促すBOMをあまり頻繁には送信せず、(たとえば、ターゲットセクタがすでにBCMCSフローを運搬している場合に、AT登録をやめさせようとするために)(たとえばRFDB=0またはRFP=0を備えた)ATフィードバックを抑圧するためのBOMをより頻繁に送信する。非サポートセクタはBCMCSフローT_Flowを運搬せず、RAN120は、非サポートセクタへT_Flowのためのマルチキャストメッセージを転送する必要はない。ターゲットセクタの性質、サポートセクタの性質および非サポートセクタの性質のより詳細な説明は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により明白に本明細書に組み込まれる2007年9月24日に出願した代理人整理番号072340P1の米国仮特許出願第60/974,808号、「METHODS OF SUPPORTING MULTICAST COMMUNICATIONS ASSOCIATED WITH OVERLAPPING CLUSTERS WITHIN A WIRELESS COMMUNICATIONS NETWORK」の中で見いだされる。
【００６７】
諒解されるように、マルチキャスト通信セッションをサポートするためにBCH-フローが必要とされるセクタの数を初期クラスタが過大に見積もっていた場合、一定数のターゲットセクタはやがて、(たとえばRFDB=1を備えたBOMを設定することによって)1つまたは複数のターゲットATがそれらの各々のセクタの内部でサービスされているかどうかを確認しようとする。このことが生じる場合、これらのターゲットセクタは、ターゲットATが実際にそれらのセクタ内に存在しないことを発見する。したがって、740で初期クラスタはATフィードバックに基づいて「プルーニングされる」か、または削減される(たとえば、この場合、ATフィードバックはRFDB=1を備えたBOMの後のBCMCSフロー登録メッセージの欠如である)。
【００６８】
一例では、上記のように、図8Aは、図7の710と720の間で確立される初期クラスタの例を示す。次に730で、BCMCSフロー登録メッセージは、ターゲットセクタT1内で、ターゲットAT Aおよび/またはターゲットAT Bから受信されるだけであると仮定する。したがって、AT C〜Gは、前にマルチキャストグループT_Flowに登録しており、RAN120で維持されているグループメンバーリストの中で自身の位置を更新しているにもかかわらず、725の告知メッセージに応答してBCMCSフロー登録メッセージを送信することはない。この場合、「プルーニングされた」クラスタは、図8Bのように示されてもよい。図8Bでは、ターゲットセクタT2〜T4はサポートセクタまたは非サポートセクタのいずれかに移行され、T2〜T4のうちの任意のサポートセクタは、非サポートセクタに移行される。前のターゲットセクタT2〜T4、およびプルーニングステップの後でサポートセクタとして残っているそれらのサポートセクタの中の唯一のセクタが、この例ではT1のサポートセクタであるセクタである。
【００６９】
次に、図7の745で、RAN120は、マルチキャスト通信セッションの間に、プルーニングされたクラスタのセクタ割り当てを更新する(たとえば、新たなターゲット/サポートセクタを付加する、ターゲット/サポートセクタを削除するなど)。再び、セクタ割り当て更新のより詳細な説明は、上記で参照した同時係属出願の中で示されている。また、図7に明示的に示されてはいないが、アクティブのマルチキャストセッションの間、RAN120は、マルチキャストグループメンバーから受信されるGMNメッセージおよびルート更新メッセージに基づいて、グループメンバーリストの維持/更新を継続する。
【００７０】
本発明の代替実施形態では、図7の710に関して上で論じたように、ターゲットセクタは(i)Table3(表3)で維持される各ATの最新の既知の位置フィールドに記憶されたセクタ(すなわちセクタT1〜T4)、および(ii)(i)に関して所与の近接度測定基準を満たすセクタを含むように構成されてもよい。たとえば、所与の近接度測定基準が隣接するセクタに対応する場合、サポートセクタN1〜N11もまた初期ターゲットセクタとなり、新たなターゲットセクタのセットに隣接するセクタがサポートセクタとなるようにするなど、ワイヤレス通信システム800Aは変更される別の例として、所与の近接度測定基準が、距離ベース登録を実行するための最新の登録セクタからの距離内にあるすべてのセクタに対応する場合、距離内のすべてのセクタもまたターゲットセクタとなる。したがって、初期クラスタ800Aの初期ターゲットセクタのグループは、所与のマルチキャストグループについてRAN120で維持されるATの最新の既知の位置に必ずしも限定されるわけではない。
【００７１】
別の例では、グループメンバーリストは、1つまたは複数のマルチキャストグループメンバーからフィードバックを要求する、または必要とするマルチキャストメッセージである、告知メッセージなどの「対話型」マルチキャストメッセージへの応答の仕方に関してマルチキャストグループメンバーに指示を出すスケジューリング命令を、RAN120からマルチキャストグループメンバーへ提供するために使用されてもよい。たとえば、特定のセクタ内に多数のマルチキャストグループメンバーが存在すると予想され、セクタ内でマルチキャストセッションのための告知メッセージが送信される場合、比較的多数のマルチキャストグループメンバーは、告知メッセージに応答し、マルチキャストセッションに登録するために、逆方向リンクチャネルに同時にアクセスしようとしてもよい。しかしながら、RAN120はグループメンバーリスト内に存在する情報を用いて、「アクセス制御メッセージ」(ACM)(たとえば、ACMは、個々のATがどのようにして逆方向リンクアクセスチャネルを争奪するのかに関しての命令を備えたRAN120からの任意のダウンリンク制御メッセージに対応する)を介して告知メッセージに応答するために、アクセス端末のための応答シーケンスをスケジュールすることができる。たとえば、RAN120は告知メッセージとともにACMを送信してもよく、ACMは、グループメンバーリストに基づいて、いくつかのアクセス端末のためのフィードバックスロットを保有する優先応答順序を指定する。 たとえばRAN120によって維持されるグループメンバーリストで、(たとえばGMNメッセージ、ルート更新メッセージなどを介して更新された)その位置フィールドに対する最新の更新を有するアクセス端末は、ACMによって第1応答スロットを付与されてもよく、次に新しい更新された位置フィールドを有するATは、ACMによって第2応答スロットを付与されてもよく、以下同様である。ACM、および逆方向リンクでの対話型マルチキャストメッセージフィードバックスケジューリングは、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により明白に本明細書に組み込まれる2007年9月24日に出願した代理人整理番号071246P1の米国仮特許出願第60/974,796号、「METHODS OF RESPONDING TO AN IN
TERACTIVE MULTICAST MESSAGE WITHIN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM」の中でより詳細に論じられている。
【００７２】
図7、8Aおよび8Bに関して上記で説明したように、初期クラスタは、特定のマルチキャストグループについてRAN120でグループメンバーリストの中に記憶されたATの予想位置に部分的に基づいて確立され、初期クラスタ全体のうちの各ターゲットセクタおよびサポートセクタは、初期クラスタのうちの任意のセクタ内にある任意のターゲットATから、第1BCMCSフロー登録メッセージがRAN120で受信された後、グループセッションのためにBCH-フローを運搬する。当業者なら諒解するように、初期クラスタのすべてに満たないセクタが実際に、そこに含まれるターゲットATのためにBCH-フローを与えることを必要とする場合、初期クラスタの各セクタにBCH-フローを与えることによって、システム100の順方向能力は必要以上に減少する場合がある。以下で、初期クラスタは、(たとえばCCH上のDoSメッセージの中で)マルチキャストセッションがどこに告知されるべきなのかを判定するために使用されるが、BCH-フローは、ターゲットATからの実際の登録要求が受信される場所(たとえば図9A)に基づいて、またはグループのための前のマルチキャストセッションの終了時の時間関連クラスタ情報(たとえば図9B)に基づいて単に運搬される本発明の実施形態を説明する。
【００７３】
図9Aは、本発明の別の実施形態によるマルチキャストメッセージングプロセスを示す。特に、図9Aは、特定のマルチキャストグループが関与する第1セッション、または少なくとも前のセッションの後の閾値時間期間に開始する次のセッションのいずれかをサポートするための代替実施形態を示す。たとえば、時間閾値が2(2)時間であり、マルチキャストグループが関与する最新のセッションが現在のセッションの4(4)時間である場合、図9Aのプロセスは、前のマルチキャストセッションが存在したにもかかわらず実行されてもよい。また、新たなセッションが開始される前の短時間だけマルチキャストグループが関与する別のセッションが存在した場合でも、図9Aのプロセスが使用される時間閾値を非常に低く設定することができることも、少なくともあり得る。
【００７４】
図9Aに関して、図7のように、RAN120によって維持されるグループメンバーリストは、マルチキャストグループT_FlowについてRAN120とアプリケーションサーバ170の両方に登録されている複数のATを含むと仮定し、またマルチキャストグループT_Flowは現在マルチキャスト通信セッションに参加していないと仮定する。したがって、一例として、T_Flowについて登録されているATのためのグループメンバーリストは、Table3(表3)(上記)の項目を含んでもよい。
【００７５】
図9Aを参照すると、ブロック900A〜930Aは、それぞれ図7のブロック700〜730に対応する。したがって、初期クラスタのセクタは判定され(910A、915A、920A)、RAN120は、少なくとも初期クラスタのターゲットセクタ内でマルチキャスト通信セッションを告知し(925A)、初期クラスタ内の少なくとも1つのターゲットATは、呼告知を容認して、告知されたマルチキャストセッションへの登録を要求する(930A)。
【００７６】
この時点で、図7で、RAN120は単に初期クラスタ内でBCH-フローを流し、これは本質的に、初期クラスタがアクティブ化されていることを意味し、それぞれ710および715でターゲットセクタまたはサポートセクタと判定された各セクタは、ターゲットセクタまたはサポートセクタのいずれかに移行されるしかしながら図9Aでは、930Aで初期クラスタのセクタ内の個々のターゲットATから登録を受信すると、RAN120は935Aで、登録が受信されているセクタのみをターゲットセクタに移行し、次いで、これらのターゲットセクタに関連したサポートセクタをポピュレートする。結果として生じるターゲットおよびサポートセクタのグループは、「使用中クラスタ」と総称される。したがって、935Aで形成された使用中クラスタは、925Aでマルチキャストセッションが告知された初期クラスタの(たとえば、より少ない、または等しい)サブセットに対応する。
【００７７】
たとえば、初期クラスタは図8Aに示すように形成されると仮定し、したがってブロック910AはセクタT1〜T4をターゲットセクタと判定し、ブロック915AはセクタN1〜N11をサポートセクタと判定する。この場合、925Aの告知は、少なくともセクタT1〜T4およびN1〜N11の内部でマルチキャストセッションを告知する。しかしながら、図9Aで、初期クラスタは、BCH-フローが運搬される場所に関して直接使用されることはない。したがって、セクタT1内の1つまたは複数のターゲットATだけが実際に、930Aで告知メッセージに応答して閾値時間期間内にBCMCSフロー登録メッセージを送信すると仮定する。この場合、使用中クラスタは図10Aのように形成されてもよいので、初期クラスタからのT1は、使用中クラスタの中のターゲットセクタT1に移行し、初期セクタからのセクタN1、N2、T2、T3、N10およびN11はそれぞれ、使用中クラスタの中のサポートセクタN1〜N6に移行する。この場合、使用中クラスタは本質的に「空白状態」から開始するので、初期クラスタからのさらなるサポートおよびターゲットセクタは、登録メッセージが930Aの間にターゲットATから受信されるまで、使用中セクタがデフォルトとしてセクタを非サポートセクタに設定するために、使用中クラスタの中の非サポートセクタに積極的に移行する必要はない。
【００７８】
次に、935Aで使用中クラスタを形成した後、RAN120は、940Aで、使用中クラスタ内のマルチキャスト通信セッションのためにBCH-フローを流し、初期クラスタには属するが、(もしあれば)使用中クラスタには属さないセクタ内ではBCH-フローを流さない。BCH-フローを使用中クラスタに流した後、RAN120は、使用中クラスタのうちのターゲットおよびサポートセクタのそれぞれで、ターゲットセクタおよびサポートセクタプロセスを実行する。一般に、使用中クラスタの各ターゲットセクタおよび各サポートセクタは、ダウンリンクブロードキャストチャネルBCHでBCMCSフローを運搬し、したがってRAN120は、ターゲットセクタT1およびサポートセクタN1〜N6にサービスする基地局にマルチキャストメッセージを転送する。
【００７９】
諒解されるように、初期クラスタが、マルチキャスト通信セッションをサポートするためにBCH-フローが必要とされるセクタの数を過大に評価した場合でも、使用中クラスタは、その形成のためにターゲットATからの実際の登録メッセージに依存し、したがって、使用中クラスタの中でのマルチキャストフローの運搬は、RAN120の順方向リンクに過度に負荷をかけることはない。また、使用中クラスタは、図7の740のように「プルーニング」または削減される必要はなないが、マルチキャストセッションの間、ターゲットATは発呼を移動またはドロップしてもよいので、使用中クラスタのターゲットおよびサポートセクタの構成はその形成後でもまだ変更することができる。
【００８０】
次に、図9Aの945Aで、RAN120は、マルチキャスト通信セッションの間に、使用中クラスタのセクタ割り当てを更新する(たとえば、新たなターゲット/サポートセクタを付加する、ターゲット/サポートセクタを削除するなど)。再び、セクタ割り当て更新のより詳細な説明は、上記で参照した同時係属出願の中で示されている。また、図9Aに明示的に示されてはいないが、アクティブのマルチキャストセッションの間、RAN120は、マルチキャストグループメンバーから受信されるGMNメッセージおよびルート更新メッセージに基づいて、グループメンバーリストの維持/更新を継続する。
【００８１】
950Aで、RAN120は、マルチキャストセッションを終了するかどうかを判定する。たとえば、950Aの判定は、ENDメッセージがアプリケーションサーバ170から送信されたかどうかに基づくことができる。RAN120が、マルチキャストセッションが950Aで継続することができると判定する場合、プロセスは945Aへ戻る。そうでない場合、RAN120Aが、950Aでマルチキャストセッションを終了することを判定するのであれば、RAN120は955Aで、マルチキャストセッションが終了されるときに、クラスタの現在のセクタ形成を記憶する。図9Bに関して後述するように、955Aからの記憶されたクラスタは、その後のマルチキャストセッションのために、「初期使用中クラスタ」の確立方法をより正確に判断するために使用することができるので、初期使用中クラスタは、第1登録が受信される前、自動的に初期クラスタと同じ大きさである必要はなくまた、使用中クラスタと同じ小ささである必要もない。(すなわち、図9Aの場合では、第1登録が受信される前、935Aで使用中クラスタはゼロ(0)セクタを含む)。
【００８２】
図9Bは、図9Aのプロセスの続き、または図9Bの前の繰り返しの再帰的な続きのいずれかを示す。図9Bが図9Aのプロセスの続きである場合、図9Aでマルチキャストセッションが950Aの後で終了し、マルチキャストセッションの終了時のクラスタが955AでRAN120によって記憶された後のある時点で、アプリケーションサーバ170は、900Bで、同じマルチキャストグループが関与する次のマルチキャストセッションの告知を要求する。したがって、ブロック900B〜930Bは、それぞれ図7のブロック700〜730および/または、それぞれ図9Aのブロック900A〜930Aに対応する。したがって、初期クラスタのセクタは判定され(910B、915B、920B)、RAN120は、少なくとも初期クラスタのターゲットセクタ内でマルチキャスト通信セッションを告知し(925B)、初期クラスタ内の少なくとも1つのターゲットATは、呼告知を容認して、告知されたマルチキャストセッションへの登録を要求する(930B)。マルチキャストグループATの位置および/またはグループメンバーシップの関連は、図9Aの前のマルチキャストセッションから変わっている可能性があるので、915B、920Bおよび925Bで形成される初期クラスタは、図9Aの915A、920Aおよび925Aで形成される初期クラスタと同じである必要はないことが諒解されよう。すなわち、図6のプロセスは、図9Aのマルチキャストセッションおよび図9Bのマルチキャストセッションの間および/または中で実行を継続し、これは、RAN120によって維持されるグループメンバーリストの調整につながり得る。
【００８３】
930Bでマルチキャストセッションへの第1登録を受信すると、RAN120は935Bで、マルチキャストグループのための前のマルチキャストセッション(すなわち、図9Aに関して上記で説明したセッション、または図9Bのプロセスの前の繰り返しなど)が、現在のマルチキャストセッションの閾値時間期間内に生じたかどうかを判定する。一例では、RAN120は、(たとえば、図9Aの950A、図9Bの960Bなどの)前のマルチキャストセッションが終了した時間からの閾値時間期間に対して、905Bで要求がアプリケーションサーバ170から受信された時間、または代替的に、別の例で、930Bで第1登録メッセージがAT1〜Nのうちの1つから受信された時間を比較するための時間差を測定することができる。935Bの時間判定は、前のマルチキャストセッションの終了時のクラスタが、現在のマルチキャストセッションのための使用中クラスタに類似する可能性があることを確実にするために、実行されてもよい。たとえば、前のマルチキャストセッションが現在のマルチキャストセッションの前の60秒間予期せずにドロップした場合、参加しているATはほぼ同じ位置にあることから、前のセッションのためのクラスタは、まだ関連している可能性が非常に高い。別の例では、たとえば、前のマルチキャストセッションが現在のマルチキャストセッションより5週間前に生じていた場合、参加しているATが大体同じ位置にある可能性は必ずしもなくてもよいので、前のセッションのためのクラスタは、まだ関連している可能性が非常に低い。
【００８４】
RAN120が、935Bで、前のマルチキャストセッションが現在のマルチキャストセッションの閾値時間期間内にないと判定する場合、プロセスはブロック935Aに進み、RAN120は、現在のマルチキャストセッションのためのターゲットATから受信された実際の登録のみに基づいて、使用中クラスタを構築する。そうでない場合、RAN120は、935Bで、前のマルチキャストセッションが現在のマルチキャストセッションの閾値時間期間内にあると判定し、プロセスは図9Bのブロック940Bへ進む。940Bで、RAN120は前のマルチキャストセッションのために記憶された(たとえば、図9Aのプロセスが前のマルチキャストセッションに対応していれば955Aで記憶された、図9Bのプロセスの前の繰り返しが前のマルチキャストセッションに対応していれば956Bで記憶された)クラスタをロードする。
【００８５】
945Bで、940Bからロードされたクラスタは、初期使用中クラスタを形成するために使用される。本明細書で使用する初期使用中クラスタは、(i)RAN120によって維持されるグループメンバーリストに基づいており、915B〜925Bで形成される初期クラスタと、(ii)ターゲットATからの実際の登録に基づく使用中クラスタのハイブリッドクラスタである。言い換えれば、初期使用中クラスタは、前のセッションのためのクラスタが現在のセッションのためのクラスタと等しいという保証はないことから、いくぶん投機的なものである。しかしながら、初期使用中クラスタは一般に、初期クラスタほど投機的ではないものとみなすことができる。初期使用中クラスタは、使用中クラスタよりも、少なくともいくぶん大きい可能性があり、また915B〜925Bで形成される初期クラスタよりも小さい可能性がある。また945Bで、RAN120は必要に応じて、930Bで登録が受信されたセクタをターゲットセクタおよびサポートセクタへ移行する。たとえば、930Bの登録が、初期使用中クラスタの中のターゲットセクタであるセクタからだけ受信される場合、さらなる移行は必要ではない。代替的に、930Bの登録が、初期使用中クラスタの中の非ターゲットセクタから受信される場合、初期使用中クラスタは、非ターゲットセクタをターゲットセクタに移行するために変更され、また必要に応じて、移行されたターゲットセクタの支援セクタをポピュレートする。
【００８６】
たとえば、図10Bは、945Bで形成されたターゲットセクタT1およびサポートセクタN1〜N6の初期使用中クラスタの例を示す。この例では、さらなる登録メッセージは、図10Bの非サポートセクタX32内のターゲットAT Cから受信されると仮定する。この場合、結果として生じるクラスタまたは変更された初期使用中クラスタは図10の中で示されてもよく、ここでは非サポートセクタX32がターゲットセクタT2に移行し、同じく非サポートセクタX29〜X31がT2のサポートセクタN7およびN8に移行する。以下では、初期使用中クラスタが、一般に前のセッションからロードされたクラスタに対応するかのように参照が行われる。しかしながら、初期使用中クラスタはまた、セクタT2、N7およびN8が加わった図10のように拡張することもでき、または代替的に、前のセッションのロードされたクラスタからのターゲットまたはサポートセクタのうちの1つまたは複数が削除される場合、図8Bのように「プルーニング」することもできる(図10Cに明示的に示してはいないが、これがどのように達成されるのかは上記の開示から直ちに明らかになろう)。
【００８７】
次に、945Bで使用中クラスタを形成した後、RAN120は、950Bで、初期使用中クラスタ内のマルチキャスト通信セッションのためにBCH-フローを流し、初期クラスタには属するが、初期使用中クラスタには属さないセクタ内ではBCH-フローを流さない。BCH-フローを初期使用中クラスタに流した後、RAN120は、ターゲットおよびサポートセクタのそれぞれで、ターゲットセクタおよびサポートセクタプロセスを実行する。一般に、使用中クラスタの各ターゲットセクタおよび各サポートセクタは、ダウンリンクブロードキャストチャネルBCHでBCMCSフローを運搬し、したがって図10Cの場合、RAN120は、ターゲットセクタT1〜t2およびサポートセクタN1〜N8にサービスする基地局にマルチキャストメッセージを転送する。
【００８８】
諒解されるように、初期使用中クラスタが、マルチキャスト通信セッションをサポートするためにBCH-フローが必要とされるセクタの数を過剰に見積もっていた場合でも、初期使用中クラスタは、その形成のため、前のマルチキャストセッションのターゲットATからの実際の登録メッセージに依存する。このように、初期使用中クラスタの中でマルチキャストフローを運搬することは、図9Aおよび図7の利益を結合するので、RAN120の順方向能力は図7のように無駄にされる可能性は少なく、明らかに登録要求が現在のセッションのためにまだ受信されていないセクタの中でBCH-フローを先制して分配することによって、最終的な登録の上で、それらのセクタの中のターゲットATにマルチキャストメッセージをより迅速に提供することができる。
【００８９】
次に、図9Bの955Bで、RAN120は、マルチキャスト通信セッションの間に、初期使用中クラスタのセクタ割り当てを更新する(たとえば、新たなターゲット/サポートセクタを付加する、ターゲット/サポートセクタを削除するなど)。再び、セクタ割り当て更新のより詳細な説明は、上記で参照した同時係属出願の中で示されている。また、図9Bに明示的に示されてはいないが、アクティブのマルチキャストセッションの間、RAN120は、マルチキャストグループメンバーから受信されるGMNメッセージおよびルート更新メッセージに基づいて、グループメンバーリストの維持/更新を継続する。
【００９０】
960Bで、RAN120は、マルチキャストセッションを終了するかどうかを判定する。たとえば、955Bの判定は、ENDメッセージがアプリケーションサーバ170から送信されたかどうかに基づくことできる。RAN120が、マルチキャストセッションが960Bで継続することができると判定する場合、プロセスは955Bへ戻る。そうでない場合、RAN120Aが、960Bでマルチキャストセッションを終了することを判定するのであれば、RAN120は965Bで、マルチキャストセッションが終了されるときに、クラスタの現在のセクタ形成を記憶する。965Bの記憶ステップは、前のマルチキャストセッションからの記憶されたクラスタを上書きすることができるので、965Bで新たに記憶されたクラスタは、この特定のマルチキャストグループのための新たな前のセッションのクラスタを表す。諒解されるように、965Bで記憶されたクラスタは、次のマルチキャストセッションなどのために初期使用中クラスタを生成するために使用することができる。
【００９１】
また図7に関して上で言及されたように、別の例では、図9Aおよび/または9Bで、グループメンバーリストは、1つまたは複数のマルチキャストグループメンバーからフィードバックを要求する、または必要とするマルチキャストメッセージである、図9Aの930Aまたは図9Bの930Bで送信される告知メッセージなどの「対話型」マルチキャストメッセージへの応答の仕方に関してマルチキャストグループメンバーに指示を出すスケジューリング命令を、RAN120からマルチキャストグループメンバーへ提供するために使用されてもよい。たとえば、特定のセクタ内に多数のマルチキャストグループメンバーが存在すると予想され、セクタ内でマルチキャストセッションのための告知メッセージが送信される場合、比較的多数のマルチキャストグループメンバーは、告知メッセージに応答し、マルチキャストセッションに登録するために、逆方向リンクチャネルに同時にアクセスしようとしてもよい。しかしながら、グループメンバーリスト内に存在する情報を用いて、RAN120は、「アクセス制御メッセージ」(ACM)を介して告知メッセージに応答するために、アクセス端末のための応答シーケンスをスケジュールすることができる。たとえば、RAN120は告知メッセージとともにACMを送信してもよく、ACMは、グループメンバーリストに基づいて、いくつかのアクセス端末のためのフィードバックスロットを保有する優先応答順序を指定する。たとえばRAN120によって維持されるグループメンバーリストで、(たとえばGMNメッセージ、ルート更新メッセージなどを介して更新された)その位置フィールドに対する最新の更新を有するアクセス端末は、ACMによって第1応答スロットを付与されてもよく、次に新しい更新された位置フィールドを有するATは、ACMによって第2応答スロットを付与されてもよく、以下同様である。ACM、および逆方向リンクでの対話型マルチキャストメッセージフィードバックスケジューリングは、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により明白に本明細書に組み込まれる2007年9月24日に出願した代理人整理番号071246P1の米国仮特許出願第60/974,796号、「METHODS OF RESPONDING TO AN INTERACTIVE MULTICAST MESSAGE WITHIN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM」の中でより詳細に論じられている。
【００９２】
当業者であれば、情報および信号は、任意の様々な異なる技術および技法を使用して表されてもよいことが諒解されよう。たとえば、上記の説明全体を通して参照されてもよいデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界もしくは粒子、光場もしくは粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【００９３】
さらに、当業者であれば、本明細書で開示する実施形態に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、アリゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェアまたは両方の組合せとして実装されてもよいことが諒解されよう。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路およびステップを、それらの機能の面から上記で一般的に説明してきた。そのような機能がハードウェアとして実装されるのか、またはソフトウェアとして実装されるのかどうかは、特定のアプリケーションおよび全体的なシステムに課せられた設計制約によって決まる。当業者は、各々の特定のアプリケーションのために異なる方法で説明する機能を実装してもよいが、そのような実装の判断は、本発明の範囲を逸脱させるものとして解釈するべきではない。
【００９４】
本明細書で開示する実施形態に関して説明する論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくはその他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するために設計された、それらの任意の組合せとともに実装または実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、このプロセッサは任意の従来型プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたはステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、たとえばDSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成などのコンピューティングデバイスの組合せとして実装されてもよい。
【００９５】
本明細書で開示する実施形態に関して説明する方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはこの2つの組合せで具体化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態のストレージメディアに常駐してもよい。例示的なストレージメディアは、プロセッサがストレージメディアから情報を読み取り、ストレージメディアへ情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、ストレージメディアはプロセッサと一体であってもよい。プロセッサおよびストレージメディアは、ASICに常駐してもよい。ASICは、(たとえばアクセス端末などの)ユーザ端末に存在してもよい。代替として、プロセッサおよびストレージメディアは、ユーザ端末の中に個別構成要素として常駐してもよい。
【００９６】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装されてもよい。ソフトウェアで実装した場合、この機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令または符号として記憶または送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にするあらゆる媒体を含めて、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含み。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスすることができる任意の使用可能な媒体であってもよい。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、または他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形式で所望のプログラムコードを運搬もしくは記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスすることができる任意のその他の媒体を含むことができる。また、任意の接続は、厳密には、コンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、またはワイヤレス技術、たとえば赤外線、無線、およびマイクロ波を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、赤外線、無線、およびマイクロ波などの同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、またはワイヤレス技術は媒体の定義内に含まれる。本明細書で使用する場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク（登録商標）、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー（登録商標）ディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるものとする。
【００９７】
上記の開示は、本発明の例示的実施形態を示しているが、本明細書では、添付の特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更および修正がなされ得る。本発明の実施形態による方法クレームの機能、ステップおよび/または行為は、任意の特定の順序で実行される必要はない。さらに、本発明の要素は単数形で記載または請求されるが、単数形に対する限定が明示されていない限り、複数形が企図されている。
【符号の説明】
【００９８】
200 アクセス端末
AT1、3、5〜N ワイヤレス携帯電話
AT2 ワイヤレスタブレットPC
AT4 ワイヤードデスクトップ局
202 プラットフォーム
206 トランシーバ
208 特定用途向け集積回路(ASIC)
210 アプリケーションプログラミングインターフェース(API)
212 メモリ
214 ローカルデータベース
222 アンテナ
224 ディスプレイ
226 キーパッド
228 プッシュツートークボタン
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ワイヤレス電気通信システムにおける通信に関し、より詳細には、ワイヤレス通信システム内でマルチキャストグループ通信セッションをセットアップすることに関する。
【背景技術】
【０００２】
ワイヤレス通信システムは、第1世代のアナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)の(中間の2.5Gおよび2.75Gを含む)デジタルワイヤレス電話サービス、および第3世代(3G)の高速データ/インターネット対応ワイヤレスサービスを含む様々な世代を通じて発展してきた。セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含めて、現在、使用されている異なるタイプのワイヤレス通信が数多く存在する。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度携帯電話システム(AMPS)、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル接続のためのグローバルシステム(ＧＳＭ（登録商標）)のTDMA変形形態に基づくデジタルセルラーシステム、およびTDMAとCDMA技術の両方を使用する、より新しいハイブリッドデジタル通信システムを含む。
【０００３】
CDMAモバイル通信を提供するための方法は、本明細書ではIS-95と呼ぶTIA/EIA/IS-95-A、「Mobile Station-Base Station Compatibility Standard for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular System」の中で、米国電気通信工業会/米国電子工業会によって米国で規格化されている。AMPSとCDMAの複合システムは、TIA/EIA規格IS-98に記載されている。他の通信システムは、広帯域CDMA(WCDMA)、(たとえばCDMA2000 1xEV-DO規格などの)CDMA2000またはTD-SCDMAと呼ばれるものに対応する規格である、IMT-2000/UM、または国際モバイル電気通信システム2000/ユニバーサルモバイル電気通信システムに記載されている。
【０００４】
ワイヤレス通信では、移動局、ハンドセットまたはアクセス端末(AT)は、基地局に隣接するか、または基地局の周囲にある特定の地理的領域内で通信リンクまたはサービスをサポートする(セルサイトまたはセルとも呼ばれる)固定位置の基地局から信号を受信する。基地局は、一般に、サービス品質(QoS)要件に基づいてトラフィックを区別する方法をサポートする標準的なインターネット技術特別調査委員会(IETF)ベースのプロトコルを使用するパケットデータネットワークであるアクセスネットワーク(AN)/無線アクセスネットワーク(RAN)へ項目ポイントを提供する。したがって、基地局は一般に、無線インターフェースを介してATと、またインターネットプロトコル(IP)ネットワークデータパケットを介してANとインタラクトする。
【０００５】
ワイヤレス電気通信システムでは、プッシュツートーク(PTT)機能はサービス部門と消費者に普及してきている。PTTは、CDMA、FDMA、TDMA、ＧＳＭ（登録商標）などの標準の商業用ワイヤレスインフラストラクチャで動作するボイスサービスの「ディスパッチ」をサポートすることができる。ディスパッチモデルでは、エンドポイント(AT)間の通信は仮想グループ内で生じ、ここで1人の「送話者」の音声は、1人または複数の「受話者」に送信される。このタイプの通信の単一インスタンスは、通常ディスパッチ呼、または単にPTT呼と呼ばれる。PTT呼は、発呼の特性を定義するグループのインスタンス化である。グループは本質的に、メンバーリスト、およびグループ名またはグループ識別情報などの関連情報によって定義される。
【０００６】
従来、ワイヤレス通信ネットワーク内のデータパケットは、単一の宛先またはアクセス端末に送信されるように構成されてきた。単一の宛先へのデータの送信は、「ユニキャスト」と呼ばれる。モバイル通信は増加しており、所与のデータを同時に多数のアクセス端末へ送信する能力は、より重要になってきている。したがって、プロトコルは、多数の宛先またはターゲットアクセス端末への同じパケットまたはメッセージの同時データ通信をサポートするように採用されている。「ブロードキャスト」とは、(たとえば所与のサービスプロバイダなどによってサービスされる所与のセル内で)すべての宛先またはアクセス端末にデータパケットを送信することを指し、一方で「マルチキャスト」とは、宛先またはアクセス端末の所与のグループにデータパケットを送信することを指す。一例では、宛先の所与のグループまたは「マルチキャストグループ」は、(たとえば所与のサービスプロバイダなどによってサービスされる所与のグループ内の)可能な宛先またはアクセス端末のうちの2つ以上およびすべてに満たないものを含むことができる。しかしながら、いくつかの状況では、マルチキャストグループがユニキャストと同様に1つだけのアクセス端末を含むこと、または代替的に、マルチキャストグループがブロードキャストと同様に、(たとえば所与のセル等の中の)すべてのアクセス端末を含むことが、少なくとも可能である。
【０００７】
ブロードキャストおよび/またはマルチキャストは、たとえばマルチキャストグループを適応させるために、複数の連続ユニキャスト動作を実行すること、同時に多数のデータ送信を処理するために、固有のブロードキャスト/マルチキャストチャネル(BCH)を割り振ることなどのいくつかの方法で、ワイヤレス通信システム内で実行され得る。プッシュツートーク通信のためにブロードキャストチャネルを使用する従来のシステムは、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれている、2007年3月1日付の米国特許出願公開第2007/0049314号、「Push-To-Talk Group Call System Using CDMA 1x-EVDO Cellular Network」に記載されている。公開第2007/0049314号に記載されているように、ブロードキャストチャネルは、従来のシグナリング技法を使用したプッシュツートーク呼のために使用することができる。ブロードキャストチャネルの使用は、従来のユニキャスト技法での帯域幅要件を改善することができるが、従来のブロードキャストチャネルのシグナリングは、依然としてさらなるオーバーヘッドおよび/または遅延につながる可能性があり、システム性能を低下させる場合がある。
【０００８】
第3世代パートナーシッププロジェクト2(「3GPP2」)は、CDMA2000ネットワークでマルチキャスト通信をサポートするためのブロードキャストマルチキャストサービス(BCMCS)規格を定義する。したがって、2006年2月14日付のバージョン1.0C,S0054_A、「CDMA2000高速ブロードキャストマルチキャストパケットデータエアインターフェース規格」という3GPP2のBCMCS規格のバージョンは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【０００９】
一実施形態において、マルチキャスト通信セッションはワイヤレス通信システム内のアクセスネットワークでセットアップされ、それによってアクセスネットワークは、現在のマルチキャスト通信セッションを告知する告知メッセージを、セクタの初期クラスタ内の所与のアクセス端末グループに送信する。アクセスネットワークは、現在のマルチキャスト通信セッションについての登録要求をアクセス端末から受信し、選択的に、前のマルチキャスト通信セッションをサポートした記憶されたセクタのクラスタを所与のグループにロードする。次いで、アクセスネットワークは、記憶されたクラスタの各セクタ内で、現在のマルチキャスト通信セッションのためにマルチキャストフローをオンにする(turn on)。別の実施形態では、マルチキャスト通信セッションが終了され、それによって、アクセスネットワークは、現在のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くで使用中のクラスタの構成を記憶し、それらは後で、次のマルチキャスト通信セッションのセットアップの間に使用することができる。
【００１０】
本発明の実施形態およびそれらに付随する利点の多くのより完全な認識は、本発明を制限するためではなく、単に説明のために示される添付の図面とともに考慮する場合、以下の詳細な説明を参照することによって、よりよく理解されるのと同様に、容易に獲得される。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明の少なくとも1つの実施形態によるアクセス端末およびアクセスネットワークをサポートするワイヤレスネットワークアーキテクチャの図である。
【図２Ａ】本発明の一実施形態によるキャリアネットワークを示す図である。
【図２Ｂ】本発明の少なくとも1つの実施形態による図1のワイヤレス通信例をより詳細に示す図である。
【図３】本発明の少なくとも1つの実施形態によるアクセス端末の図である。
【図４】ブロードキャストマルチキャストサービス(BCMCS)フレームワークを使用した従来のマルチキャストメッセージングプロセスを示す図である。
【図５】ダウンリンク制御チャネルの従来のサイクルを示す図である。
【図６】本発明の一実施形態によるグループメンバーシップ報告およびロケーション更新プロセスを示す図である。
【図７】本発明の一実施形態によるマルチキャスト通信セッションのセットアッププロセスを示す図である。
【図８Ａ】本発明の一実施形態による図7のプロセスの間に確立される初期クラスタの例を示す図である。
【図８Ｂ】図8Bの初期クラスタの削減された、またはプルーニングされたバージョンの図である。
【図９Ａ】本発明の一実施形態によるマルチキャスト通信セッションのセットアッププロセスを示す図である。
【図９Ｂ】本発明の一実施形態による、前のマルチキャスト通信セッションに関連した設定に基づくマルチキャスト通信セッションのセットアッププロセスを示す図である。
【図１０Ａ】本発明の一実施形態による図9Aのプロセスの間に確立される使用中クラスタの例を示す図である。
【図１０Ｂ】本発明の一実施形態による前のマルチキャスト通信セッションからの記憶されたクラスタの例を示す図である。
【図１０Ｃ】本発明の一実施形態による、現在のマルチキャスト通信セッションにおけるクラスタの外側のセクタからの登録に基づいて図10Bの記憶されたクラスタから変更されたクラスタの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
本発明の態様は、本発明の特定の実施形態を対象とした以下の説明および関連する図面の中で開示される。本発明の範囲から逸脱することなく、代替実施形態が考案され得る。さらに、本発明のよく知られている要素は、本発明の適切な詳細を曖昧にしないために、詳細には説明しないか、または省略される。
【００１３】
「例示的な」および/または「例」という語は、「一例、実例または例として」を意味するために本明細書で使用される。「例示的な」および/または「例」として本明細書で説明する実施形態は、必ずしも他の実施形態よりも好ましい、または有利であると解釈されるわけではない。同様に、「本発明の実施形態」という用語は、本発明のすべての実施形態が、論じられる特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
【００１４】
さらに、多くの実施形態は、たとえばコンピューティングデバイスの要素によって実行される一連の行為に関して説明される。本明細書で説明する様々な行為は、(たとえば特定用途向け集積回路(ASIC)などの)特定の回路によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実行することができることが認識されよう。さらに、本明細書で説明する一連の行為は、実行時に、本明細書で説明する機能を関連するプロセッサに行わせる、対応するコンピュータ命令のセットを記憶した任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体内で完全に具体化されるとみなすことができる。したがって、本発明の様々な態様はいくつかの異なる形態で具体化されてもよく、それらのすべては、請求する主題の範囲に入ることが企図されている。加えて、本明細書で説明する実施形態の各々について、任意のそのような実施形態の対応する形態は、たとえば記載の行為を実行するために「構成されたロジック」として、本明細書で説明されてもよい。
【００１５】
本明細書ではアクセス端末(AT)と呼ぶ高データレート(HDR)加入者局は、モバイルまたは固定式であってよく、本明細書ではモデムプールトランシーバ(MPT)または基地局(BS)と呼ぶ1つまたは複数のHDR基地局と通信することができる。アクセス端末は、1つまたは複数のモデムプールトランシーバを介して、モデムプールコントローラ(MPC)、基地局コントローラ(BSC)および/またはパケット制御機能(PCF)と呼ばれるHDR基地局コントローラへのデータパケットを送受信する。モデムプールトランシーバおよびモデムプールコントローラは、アクセスネットワークと呼ばれるネットワークの一部である。アクセスネットワークは、多数のアクセス端末の間でデータパケットを輸送する。
【００１６】
アクセスネットワークは、企業イントラネットまたはインターネットなどのアクセスネットワークの外部にあるさらなるネットワークにさらに接続されてもよく、各アクセス端末とそのような外部ネットワークの間でデータパケットを輸送してもよい。1つまたは複数のモデムプールトランシーバとのアクティブなトラフィックチャネルを確立したアクセス端末はアクティブアクセス端末と呼ばれ、交通状態にあると言われる。1つまたは複数のモデムプールトランシーバとアクティブトラフィックチャネル接続を確立する過程にあるアクセス端末は、接続セットアップ状態にあると言われる。アクセス端末は、ワイヤレスチャネルを介して、または、たとえば光ファイバーもしくは同軸ケーブルを使用するワイヤードチャネルを介して通信する任意のデータデバイスであってもよい。アクセス端末はさらに、限定はしないがPCカード、コンパクトフラッシュ（登録商標）、外部もしくは内部モデム、またはワイヤレスもしくはワイヤライン電話を含む、いくつかのタイプのデバイスのうちの任意のものであってもよい。アクセス端末がモデムプールトランシーバに信号を送信する通信リンクは、逆方向リンクまたはトラフィックチャネルと呼ばれる。モデムプールトランシーバがアクセス端末に信号を送信する通信リンクは、順方向リンクまたはトラフィックチャネルと呼ばれる。本明細書で使用するトラフィックチャネルという用語は、順方向または逆方向トラフィックチャネルのどちらを指してもよい。
【００１７】
図1は、本発明の少なくとも1つの実施形態によるワイヤレスシステム100の例示的な一実施形態のブロック図を示す。システム100は、アクセス端末102を、(たとえばイントラネット、インターネットおよび/またはキャリアネットワーク126などの)パケット交換データネットワークとアクセス端末102、108、110、112の間でデータ接続性を提供するネットワーク機器に接続することができるアクセスネットワークまたは無線アクセスネットワーク(RAN)120とエアインターフェース104で通信する、セルラー電話102などのアクセス端末を含むことができる。本明細書に示すように、アクセス端末は、セルラー電話102、携帯情報端末108、本明細書に双方向テキストページャとして示すページャ110、またはワイヤレス通信ポータルを有する個別のコンピュータプラットフォーム112とすることができる。したがって、本発明の実施形態は、限定されることなく、ワイヤレスモデム、PCMCIAカード、パーソナルコンピュータ、電話、またはそれらの任意の組合せもしくは副次的組合せを含めて、ワイヤレス通信ポータルを含む、またはワイヤレス通信機能を有する任意の形態のアクセス端末上で実現することができる。さらに、本明細書で使用する「アクセス端末」、「ワイヤレスデバイス」、「クライアントデバイス」、「モバイル端末」という用語、およびそれらの変形形態は、互換的に使用されてもよい。
【００１８】
再び図1を参照すると、ワイヤレスネットワーク100の構成要素、および本発明の例示的な実施形態の要素の相互関係は、図示の構成に限定されない。システム100は例にすぎず、ワイヤレスクライアントコンピューティングデバイス102、108、110、112などのリモートアクセス端末、が互いの間および互いの中で、および/または限定することなくキャリアネットワーク126、インターネットおよび/または他のリモートサーバを含むエアインターフェース104およびRAN102を介して接続された構成要素の間およびそれらの中で、無線で通信することを可能にする任意のシステムを含むことができる。
【００１９】
RAN120は、基地局コントローラ/パケット制御機能(BSC/PCF)122に送信される(典型的にデータパケットとして送信される)メッセージを制御する。BCS/PCF122は、パケットデータサービスノード100(「PDSN」)とアクセス端末102/108/110/112の間のベアラチャネル(すなわちデータチャネル)のシグナリング、確立およびティアダウンを担う。リンク層の暗号化が可能な場合、BSC/PCF122もまた、エアインターフェース104によって転送する前に、コンテンツを暗号化する。BSC/PCF122の機能は、当技術分野でよく知られており、簡潔であるために、さらに論じることはない。キャリアネットワーク126は、ネットワーク、インターネットおよび/または公衆交換電話網(PSTN)によって、BSC/PCF122と通信してもよい。代わりに、BSC/PCF122は、インターネットまたは外部ネットワークに直接接続してもよい。典型的には、キャリアネットワーク126とBSC/PCF122の間のネットワークまたはインターネット接続はデータを転送し、PSTNは音声情報を転送する。BSC/PCF122は、多数の基地局(BS)またはモデムプールトランシーバ(MPT)124に接続することができる。BSC/PCF122は典型的に、キャリアネットワークと同様の方法で、データ転送および/または音声情報のためのネットワーク、インターネットおよび/またPSTNによって、MPT/BS124に接続される。MPT/BS124は、セルラー電話102などのアクセス端末に、ワイヤレスでデータメッセージをブロードキャストすることができる。当技術分野で知られているように、MPT/BS124、BSC/PCF122およびその他の構成要素はRAN120を形成する。しかしながら、代替構成もまた使用されてよく、本発明が図時の構成に限定されることはない。たとえば、別の実施形態では、BSC/PCF122および1つまたは複数のMPT/BS124の機能は、BSC/PCF122とMPT/BS124の両方の機能を有する単一の「ハイブリッド」モジュールに縮小されてもよい。
【００２０】
図2Aは、本発明の一実施形態によるキャリアネットワーク126を示す。図2Aの実施形態では、キャリアネットワーク126は、パケットデータサービングノード(PDSN)160、ブロードキャストサービングノード(BSN)165、アプリケーションサーバ170およびインターネット175を含む。しかしながら、アプリケーションサーバ170およびその他の構成要素は、代替実施形態ではキャリアネットワークの外部に配置されてもよい。PDSN160は、たとえばcdma2000、(たとえば図1のRAN120などの)無線アクセスネットワーク(RAN)を利用して、(たとえば図1の102、108、110、112などのアクセス端末などの)移動局のために、インターネット175、イントラネットおよび/または(たとえばアプリケーションサーバ170などの)リモートサーバへのアクセスを提供する。PDSN160はアクセスゲートウェイの役目を務めて、シンプルIPおよびモバイルIPアクセス、外部エージェントサポート、ならびにパケット輸送を提供してもよい。PDSN160は、認証、許可、およびアカウンティング(AAA)サーバおよびその他のサポート基盤のためのクライアントの役目を務め、当技術分野で知られているように、IPネットワークへのゲートウェイを移動局に提供することができる。図2Aに示すように、PDSN160は、従来のA10接続を介して(たとえばBSC/PCF122などの)RANと通信してもよい。A10接続は当技術分野でよく知られており、簡潔であるために、さらに論じることはない。
【００２１】
図2Aを参照すると、ブロードキャストサービングード(BSN)165は、マルチキャストおよびブロードキャストサービスをサポートするように構成されてもよい。BSN165について、以下でより詳細に説明する。BSN165は、ブロードキャスト(BC)A10接続を介して(たとえばBSC/PCF122などの)RAN120と通信し、インターネット175を介してアプリケーションサーバ170と通信する。BCA10接続は、マルチキャストおよび/またはブロードキャストメッセージングを転送するために使用される。したがって、アプリケーションサーバ170はユニキャストメッセージングをインターネット175を介してPDSN160に送信し、マルチキャストメッセージングをインターネット175を介してBSN165に送信する。
【００２２】
一般的に、以下でより詳細に説明するように、RAN120は、BCA10接続を介してBSN165から受信されたマルチキャストメッセージを、エアインターフェース104のブロードキャストチャネル(BCH)上で、1つまたは複数のアクセス端末200に送信する。
【００２３】
図2Bは、図1のワイヤレス通信100の一例をより詳細に示す。具体的には、図2Bを参照すると、AT1〜Nは、異なるパケットデータネットワークのエンドポイントによってサービスされる場所でRAN120に接続して示されている。したがって、AT1および3は、(たとえばPDSN160、BSN165、ホームエージェント(HA)、外部エージェント(FA)などであってもよい)第1パケットデータネットワークエンドポイント162によってサービスされる部分でRAN120に接続する。第1パケットデータネットワークエンドポイント162は次に、ルーティングユニット188を介して、インターネット175に、および/または認証、許可、およびアカウンティング(AAA)サーバ182、プロビジョニングサーバ184、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)/セッション開始プロトコル(SIP)登録サーバ186および/またはアプリケーションサーバ170のうちの1つまたは複数に接続する。AT2および5は、(たとえばPDSN160、BSN165FA、HAなどであってもよい)第2パケットデータネットワークエンドポイント164によってサービスされる部分でRAN120に接続する。第1パケットデータネットワークエンドポイント162と同様に、第2パケットデータネットワークエンドポイント164は次に、ルーティングユニット188を介して、インターネット175に、および/またはAAAサーバ182、プロビジョニングサーバ184、IMS/SIP登録サーバ186および/またはアプリケーションサーバ170のうちの1つまたは複数に接続する。AT4はインターネット175に直接接続し、次いでインターネット175を介して、上述のシステム構成要素のうちの任意のものに接続することができる。
【００２４】
図2Bを参照すると、AT1、3および5〜Nはワイヤレス携帯電話として示され、AT2はワイヤレスタブレットPCとして示され、AT4はワイヤードデスクトップ局として示されている。しかしながら、他の実施形態では、ワイヤレス通信システム100は任意のタイプのATに接続することが可能であり、図2Bに示した例は、システム内で実装され得るATのタイプを限定することを目的とするわけではないことが諒解されよう。また、AAA182、プロビジョニングサーバ184、IMS/SIP登録サーバ186およびアプリケーションサーバ170は各々、構造上別個のサーバとして示されているが、これらのサーバのうちの1つまたは複数は、本発明の少なくとも1つの実施形態において結合されてもよい。
【００２５】
さらに、図2Bを参照すると、アプリケーションサーバ170は、1〜Nの複数のメディア制御コンプレックス(MCC)170B、および1〜Nの複数の地域ディスパッチャ170Aを含むものとして示されている。地域ディスパッチャ170AおよびMCC170Bはまとめて、少なくとも1つの実施形態では、ワイヤレス通信システム100内で(たとえば、IPユニキャスティングおよび/またはIPマルチキャスティングプロトコルを介した半二重グループ通信セッションなどの)通信セッションを調停するようにまとめて機能するサーバの分散ネットワークに対応することが可能なアプリケーションサーバ170内に含まれる。たとえば、アプリケーションサーバ170によって調停される通信セッションは、理論的にはシステム100内の任意の場所に位置するAT間で起こり得るので、(たとえば、北米のMCCが中国に位置するセッション参加者の間でメディアをあちこちに中継しないように)多数の地域ディスパッチャ170AおよびMCCは、調停された通信セッションの待ち時間を減らすために分散される。したがって、アプリケーションサーバ170を参照すると、関連する機能は、1つまたは複数の地域ディスパッチャ170Aおよび/または1つまたは複数のMCC170Bによって実施することができるということが諒解されよう。地域ディスパッチャ170Aは一般に、(たとえば、AT間のシグナリングメッセージングを処理すること、告知メッセージをスケジュールおよび/または送信することなどの)通信セッションの確立に関連した任意の機能を担い、一方でMCC170Bは、通話中のシグナリング、および調停された通信セッションの間のメディアの実際の交換を実施することを含めて、呼インスタンスの期間中に通信セッションを主催する役割を担う。
【００２６】
図3を参照すると、セルラー電話などのアクセス端末200(ここではワイヤレスデバイス)は、最終的にキャリアネットワーク126、インターネットおよび/またはその他のリモートサーバおよびネットワークから来てもよい、RAN120から送信されたソフトウェアアプリケーション、データおよび/またはコマンドを受信して、実行することができるプラットフォーム202を有する。プラットフォーム202は、特定用途向け集積回路(「ASIC」208)もしくはその他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、またはその他のデータ処理デバイスに動作可能に結合されたトランシーバ206を含むことが可能である。ASIC208またはその他のプロセッサは、ワイヤレスデバイスのメモリ212の中の任意の常駐プログラムとインターフェースするアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)210層を実行する。メモリ212は、読取り専用またはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリから構成することができる。プラットフォーム202はまた、メモリ212の中で活発に使用されることのないアプリケーションを保持することができるローカルデータベース214を含むこともできる。ローカルデータベース214は、典型的にはフラッシュメモリであるが、磁気メディア、EEPROM、光学メディア、テープ、ソフトもしくはハードディスクなどの当技術分野で知られている任意の二次記憶デバイスとすることができる。内部プラットフォーム202はまた、当技術分野で知られているように、その他の構成要素の中でも、アンテナ222、ディスプレイ224、プッシュツートークボタン228およびキーパッド226などの外部デバイスに動作可能に結合することができる。
【００２７】
したがって、本発明の一実施形態は、本明細書で説明する機能を実行する能力を含んだアクセス端末を含むことができる。当業者なら諒解するように、様々な論理要素は、本明細書で開示する機能を達成するために、個別の要素、プロセッサ上で実行されるソフトウェアモジュール、またはソフトウェアとハードウェアの任意の組合せの中で具体化することができる。たとえば、ASIC208、メモリ202、API210およびローカルデータベース214はすべて、本明細書で開示する様々な機能をロード、記憶および実行するために協働的に使用されてもよく、したがって、これらの機能を実行するためのロジックは様々な要素に分散されてもよい。代替的に、この機能は、1つの個別構成要素に組み込まれることが可能である。したがって、図3のアクセス端末の特徴は単に例示であるとみなすべきであり、本発明が図示の特徴または配置に限定されることはない。
【００２８】
アクセス端末102とRAN120の間のワイヤレス通信は、符号分割多元接続(CDMA)、WCDMA、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多重(OFDM)、モバイル通信のためのグローバルシステム(ＧＳＭ（登録商標）)、またはワイヤレス通信ネットワークもしくはデータ通信ネットワークで使用され得る他のプロトコルなどの異なる技術に基づくことができる。データ通信は、典型的にはクライアントデバイス102、MPT/BS124およびBSC/PCF122の間で行われる。BSC/PCF122は、キャリアネットワーク126、PSTN、インターネット、仮想プライベートネットワークなどの多数のデータネットワークに接続することができるので、それによってアクセス端末102は、より広範な通信ネットワークにアクセスすることができる。前述のように、また当技術分野で知られているように、ボイス送信および/またはデータは、様々なネットワークおよび構成を使用してRANからアクセス端末に送信することができる。したがって、本明細書で提供する例は、本発明の実施形態を限定するのではなく、単に本発明の実施形態の態様についての説明を助けることを目的とする。
【００２９】
背景技術の節で論じたように、マルチキャストメッセージングは、いくつかの方法で実行されてもよい。本発明の実施形態をよりよく理解するために、従来のマルチキャストメッセージングプロセスを、それぞれ図4および5に関して説明する。次に、本発明の一実施形態による、マルチキャストセッションの開始前に、1つまたは複数のマルチキャストメンバーを含む可能性のある予想セクタのセットが確立されるマルチキャストメッセージングプロセスについて説明する。
【００３０】
図4は、ブロードキャストマルチキャストサーバ(BCMCS)フレームワークを使用した従来のマルチキャストメッセージングプロセスを示す図である。図4は、発明者には既知の従来技術を示しているが、図4は必ずしも従来技術を示すものではなく、したがって別段に規定されていない限り、そのような承認は意図しないということに留意されたい。図4のマルチキャストメッセージングプロセスを、図1および2のワイヤレスシステム100内で実行されるものとして、以下で説明する。図4を参照すると、400で、アプリケーションサーバ170(または他のイニシエータ)は、(たとえばA、BおよびCなどの)ATを含むマルチキャストグループへ送信されるべきマルチキャストメッセージを要求する。400からのマルチキャストメッセージは、BSN165に送られる。405で、BSN165は、マルチキャストメッセージをBCA10接続を介してRAN120へ転送する。たとえば、マルチキャストメッセージは最初にBSC/PCF122に転送され、BSC/PCF122は、マルチキャストメッセージのためのマルチキャストグループを分析し、1つまたは複数のマルチキャストメンバーにサービスする各MPT/BS124へマルチキャストメッセージを転送する。
【００３１】
転送されたマルチキャストメッセージを受信した後、RAN120は410で、次に利用可能な制御チャネルカプセルを待ち、次いで(たとえば、データオーバシグナリング(DoS)メッセージ内でパッケージングされた)制御チャネル上で告知メッセージを送信する。たとえば、本明細書で言及する制御チャネルは、(たとえばBCHおよびCCHが、基地局のダウンリンク周波数の異なる時間スロットを占めるように時間多重化されているEV-DOの中の)ブロードキャストチャネル(BCH)ではない、タイミングが割り当てられたダウンリンク制御チャネルである。一般に、従来制御メッセージのみを含むことを意図した制御チャネルには、(たとえばより少ないタイムスロットなどの)より少ない帯域幅が割り振られ、一方で、従来データを含むことを意図したブロードキャストチャネル(BCH)には、(たとえばより多くのタイムスロットなどの)より多くの帯域幅が割り振られる。
【００３２】
図5を参照すると、各制御チャネルサイクルは、合計256スロットを含む。各制御チャネルサイクルは、同期制御チャネルカプセル(SC)、非同期制御チャネルカプセル(AC)、およびいくつかの準同期制御チャネル(SSC)を含む。1つのSCは、256スロットの期間を有する各制御チャネルサイクルのための所与のタイムスロットで定期的または周期的に送信され、一方でACは制御チャネルサイクル内で、「ランダムに」、または非同期のタイムスロットで送信される。SCは最初に、「T mod256=Offset」に対応するタイムスロットで送信され、次いで任意で、「T mod4=Offset」に対応するタイムスロットで送信され、ここでのTはシステム時間を示し、Offsetは一定時間から遅れた時間値を示し、これらは制御チャネルのヘッダに含まれる。各SCは、複数の制御チャネルMAC層パケットを含んでもよく、一方で各ACは、1つのみ制御チャネルMAC層パケットを含む。各MPT/BS124が周期的に1つまたは複数の制御チャネルMAC層パケットを送信する際、各MPT/BS124が同時に送信を行う場合に(たとえばセル間干渉などの)干渉が生じる可能性がある。したがって、衝突を回避するために、異なるオフセットが各MPT/BS124のためのSCに適用される。MPT/BSは、1つの制御チャネル期間または256スロットサイクルで、3つものSSCカプセルを送信することができる。各SSCは典型的に、1つのみの制御チャネルMAC層パケットを送信する。オフセット値を2と仮定すると、SSCはタイムスロット66、130および194で送信される。(たとえばSC、AC、SSCなどの)制御チャネルカプセルは一般に、BCMCSシステムにおいて、当技術分野でよく知られているので、簡潔であるために、それらのさらなる説明は省略している。
【００３３】
再び図4を参照すると、AT A、BおよびCで告知メッセージを受信すると、AT A,BおよびCの各々は、告知された通信セッションに参加することを判定し、それによって各々は、RAN120とのセッションに登録するために、BCMCSフロー登録メッセージをRAN120、145に送信する。また415で、AT A、BおよびCは、RAN120に告知ACKメッセージを送信し、これはアプリケーションサーバ170に転送される。420で、AT A、BおよびCからBCMCSフロー登録メッセージを受信すると、RAN120は(たとえば2のオフセットを仮定した次の制御チャネルサイクルの中のタイムスロット2などの)同期制御チャネルカプセル(SC)か、または代替的に、(たとえば2のオフセットを仮定した制御チャネルサイクルのタイムスロット66、130、194のうちの1つなどの)準同期制御チャネルカプセル(SSC)を待ってもよく、ここで周期的BOMメッセージがスケジュールされる。たとえば、他のアプリケーションが制御チャネルにアクセスしようとしている場合があり、他のメッセージは、多数のサイクルの遅延が生じる可能性があることをスケジュールされている場合があるので、各制御チャネルサイクル内の1つの特定の制御チャネルカプセルは、特定のBOMのために確保されてもよい。
【００３４】
425で、次の利用可能なSCまたはSSCを待った後、RAN120は、415でBCMCSフロー登録メッセージを送信するATを含む、少なくともワイヤレス通信システム100のセクタ内の(たとえばAT A、B、Cなどの)1つまたは複数のマルチキャストグループメンバーに、エアインターフェースでブロードキャストオーバヘッドメッセージ(BOM)を送信する。BOMは、EV-DO規格によって定義される順方向リンク制御メッセージである。BOMは、現在セクタで実行されているBCMCSフローの各マルチキャストグループメンバーに通知を行うために使用される。BOMはまた、所望のパケットフローを受信するために復号されなければならない順方向リンク物理層のタイムスロットに関する情報、ならびにブロードキャスト物理層パケットあたりの物理層スロットの数およびフローを送信するために使用される物理層の速度についての情報である、インターレース多重ペア(IM-ペア)情報を提供する。430で、AT A、BまたはCから第1告知ACKを受信すると、アプリケーションサーバ170は、ターゲットATへの送信のために、RAN120へのメディアの転送を開始する。AT A、BおよびCはBOMを受信して復号し(435)、RAN120は、ターゲットATで復号されるべきBOMのために、425からBOMの送信の後、(たとえば8〜16スロットなどの)所与数のスロットを待つ。BOMの復号遅延の後、RAN120は、430、440で受信されたターゲットATへのメディアの送信の前に、復号されたBOMによって指示されたBCHスロットを待つ。このことは別の遅延を作り出し、ブロードキャストチャネル(BCH)上のトラフィックに基づいて、さらに悪化する可能性がある。440の遅延の後、RAN120は、BCH上で登録されたグループメンバーへのメディアの送信を開始することができる(445)。図4に関して上記で説明したように、従来のBCMCSマルチキャストメッセージングは典型的に、ブロードキャストチャネル(BCH)でメディアがマルチキャストグループの各メンバーに送信される前に、ブロードキャストオーバヘッドメッセージ(BOM)を復号するために各々のターゲットATまたはマルチキャストグループメンバーを必要とする。このことは、BOMのスケジューリングについてと、BOMの復号についての両方の遅延を作り出す。また、410の告知メッセージは、呼ターゲットの位置がアプリケーション170によって知られているために、ワイヤレス通信システム100内のすべての可能なセクタの中で送信される。しかしながら、マルチキャストグループメンバーは、各セクタ内に必ずしも存在するわけではないことが諒解されよう。したがって、一定数の送信は、マルチキャストセッションが開始されるたびに無駄になっている。
【００３５】
以下で、アクセス端末が後のマルチキャストセッションのためにRAN120に事前登録する本発明の実施形態を説明する。その後、所与のマルチキャストセッションが開始すると、RAN120が、所与のマルチキャストセッションのためのマルチキャストグループメンバーがどこに位置するかに関して、少なくとも何らかの知識を有するように、アクセス端末は周期的にそれらの位置および/またはそれらのグループメンバーシップ情報を更新する。したがって、RAN120は、所与のマルチキャストセッションを確立および/または維持するために必要な送信の数を減らすことができる。
【００３６】
図6は、本発明の一実施形態によるグループメンバーシップ報告およびロケーション更新プロセスを示す。図6の実施形態では、600で、1つまたは複数のマルチキャストグループに属することを望む所与のATに電源が入る。所与のATに電源が入った後、605で所与のATは、(たとえば、RAN120内の1つまたは複数の基地局によって送信されたパイロット信号の位置特定および/または任意の他の初期電源投入手順の実行の後で)グループメンバーシップ通知(GMN)メッセージをRAN120に送信する。GMNメッセージは、所与のATが現在マルチキャストグループメンバーであるか、または今後マルチキャストグループメンバーになるマルチキャストグループのリストを含む。
【００３７】
一例では、GMNメッセージは、標準的なBCMCSフロー登録メッセージの中に含まれてもよい。BCMCSフロー登録メッセージは当技術分野でよく知られており、1xEV-DO規格の中で定義されている。典型的に、ATは、(たとえば1に等しい動的ブロードキャストのためのレジスタ(RFDB)フィールドまたはページングのためのレジスタ(RFP)フィールドなどの)BCMCSフロー登録メッセージを促すためのレジスタセットともにBOMを受信した後、BCMCSフロー登録メッセージを送信する。BCMCSフロー登録メッセージは、ATが監視しようとするBCMCSフローのIDのリストを含む。BCMCSフローIDは、(たとえばBCMCSコントローラ(不図示)によって)動的に割り当てることもでき、または事前設定することもできる。BCMCSフローIDがBCMCSコントローラによって動的に割り当てられる場合、ATは、BCMCSフロー登録メッセージを送信する前に、BCMCSフロー発見プロセスを介してBCMCSフローIDを取得することができる。一方、本発明の別の実施形態では、BCMCSフローIDのいくつかのブロックは、マルチキャストセッションが実際にアクティブであるかどうかには関係なく、確保されるように事前設定されてもよい。この例では、各々の「確保された」BCMCSフローIDは、それぞれのIPグループID(すなわちマルチキャストIPアドレスおよびポート番号ペア)にマッピングされてもよい。一例では、「確保された」BCMCSフローIDのマッピングは、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により明白に本明細書に組み込まれる2007年9月24日に出願した代理人整理番号017365P1の米国仮特許出願第60/974,827号、「METHODS OF GENERATING MULTICAST FLOW IDENTIFIERS」の中でより詳細に論じているように、各マルチキャストグループメンバーおよびRAN120および/またはBSN165で事前設定される。したがって、この例では、605のGMNメッセージの中に含まれたBCMCSフローIDは、「確保された」BCMCSフローIDのうちの1つまたは複数に対応してもよい。
【００３８】
代替例では、GMNメッセージは、たとえばアップリンクのStorageBLOBNotificationメッセージなど、プロプライエタリな、または非標準的なメッセージの中に含まれてもよい。この例では、GMNメッセージはBCMCSフローIDのリストを含んでもよい。代替的に、GMNメッセージは、要求されるマルチキャストセッションについてのマルチキャストIPアドレスおよびポート番号のリストを含んでもよい。
【００３９】
図6の600および605はATの「電源投入」を対象としているが、代替実施形態では、所与のATが(たとえば新たな基地局、新たなサブネットなどへの)ハンドオフを行うたびに、補助的なGMNメッセージがRAN120に送信されてもよい。
【００４０】
RAN120はGMNメッセージを受信し(605)、610でグループメンバーリストをポピュレートする。各グループメンバーリストの項目は、(i)RAN120に送信されたGMNメッセージを有するATのリスト(「ATリストフィールド」)、(ii)(たとえば、605でBCMCSフローIDが報告されるのであれば、BCMCSフローID項目として記憶され、605でプロプライエタリなメッセージが報告されるのであれば、マルチキャストIPアドレスとポート番号のペアとして記憶される)グループメンバーリスト内の各ATについての関連マルチキャストグループ(「マルチキャストグループフィールド」)、(iii)(たとえばセクタ識別情報、基地局識別情報などを示す)各ATについての最新の既知の位置(「ロケーションフィールド」)および(iv)ATの最新の既知の位置が報告された時間を示すタイムスタンプ(「タイムスタンプフィールド」)を含む。グループメンバーリストの項目の例は、以下にTable1(表1)として示す。
【００４１】
【表１】
【００４２】
したがって、Table1(表1)の例で図示するように、所与のATは「AT1」と標示され、所与のATはマルチキャストグループT_Flow、U_FlowおよびV_Flowのメンバーである。所与のATの最新の既知の位置はワイヤレス通信システム100のセクタY内であり、最新の既知の位置は東部標準時(EST)7:06PMに報告されたものである。
【００４３】
別の例では、グループメンバーリストは、以下にTable2(表2)として示すように、マルチキャストグループフィールドに基づいてグループ化されてもよい。
【００４４】
【表２】
【００４５】
したがって、Table2(表2)の例に図示するように、AT1〜4はマルチキャストグループT_Flowのために登録される。位置フィールドおよびタイムスタンプフィールドは、これらのフィールドがAT1〜4の各々に固有であるため、例示の便宜のためにTable2(表2)の中に含まれていない。
【００４６】
上に示したグループメンバーリストは単に例示を目的として与えられており、本発明の他の実施形態は任意のよく知られた方式でグループメンバーリストの項目を構成してもよいことが諒解されよう。たとえば、位置フィールドは代わりにセクタ識別子ではなく、基地局識別子を記憶してもよい。別の例では、位置フィールドは、各LAが(たとえばRAN120によって定義される)サブネットもしくはPCFエリアの一部に対応する位置エリア(LA)識別子、または各MAが、マルチキャスティングのみを目的としてRANによって識別されるサブネットもしくはPCFエリアの一部に対応するマルチキャストエリア(MA)識別子などの複数のセクタを識別する識別子を記憶してもよい。
【００４７】
610でGMNメッセージに基づいてグループメンバーリストを更新した後、615でRAN120は、ATのための位置更新ルールまたはプロトコルを動的に設定するかどうかを決定する。位置更新ルールは、ATがルート更新メッセージのRAN120への送信をスケジュールする方法に対応する。ルート更新メッセージは、特定のATのために位置フィールドおよびタイムスタンプフィールド(上記参照)を更新する。一般に、RAN120が、特定のマルチキャストグループのマルチキャストグループメンバーの位置のより近い行路を保持することを望むのであれば、615で、RAN120は比較的積極的な位置更新ルールを設定してもよい。そうでない場合、RAN120が逆リンクトラフィックを減らすことを望むのであれば、615で、RAN120は比較的慎重な位置更新ルールを設定してもよい。別の代替例では、RAN120は位置更新ルールを設定しなくてもよく、所与のATでのデフォルト値か、または手動で入力された位置更新ルールに依存してもよい。位置更新ルールの例を以下で示す。
【００４８】
620で、所与のATは位置更新ルールを確立する。たとえば、RAN120が615で位置更新ルールを動的に設定しないことを決定する場合、620でデフォルトの位置更新ルールが確立されてもよい。代替的に、RAN120が615で位置更新ルールを動的に設定することを決定する場合、620で動的設定位置更新ルールがアクティブ化されてもよい。別の代替例では、所与のATのユーザはカスタムの位置更新ルールを手動で選択して、入力してもよい。
【００４９】
一例では、所与のATが(たとえば、所与のATが通過したのはどのセクタなのかということに基づいて)所与の距離を通過した後でルート更新メッセージを送信するように、位置更新ルールは距離ベース登録(DBR)プロトコルであってもよい。所与の距離は、たとえば、所与のATがハンドオフを行ったのはどの基地局なのか、所与のATがアイドル状態の間に監視していたのはどの基地局なのかということに基づいていてもよい。距離ベース登録プロトコルにおける位置更新ルールの変更は、EV-DOシステムの一般的属性更新(GAUP)プロトコルを介してATに通信することができる。別の例では、位置更新ルールは、各位置エリア(LA)が(たとえばRAN120によって定義される)サブネットまたはPCFエリアの一部に対応する新たなLAに所与のATが入るたびに、ルート更新メッセージを送信するものであってもよい。
【００５０】
別の例では、位置更新ルールは、いくつかの可能な位置更新戦略のうちの任意のものに対応してもよい。たとえば、位置更新ルールは、所与のATが所定またはカスタムの期間を有するタイマを維持し、ルート更新メッセージを各タイマ期間について1回送信するタイマベースのものであってもよい。この例では、より小さいタイマ期間は、グループメンバーリストのためにより最新の位置項目を維持するための、より積極的な位置更新ルールに対応する。しかしながら、より小さい期間はまた、逆リンク上のトラフィックの上位レベルに関連する。
【００５１】
620で位置更新ルールを設定した後、所与のATは、(たとえばアイドルモードに入る、ボイス呼を行うなど)通常動作を再開する。630で、所定のATは、620で確立された位置更新ルールに基づいて、ルート更新メッセージとともに、その位置情報を更新するかどうかを決定する。位置更新ルールがルート更新メッセージを必要とする場合、635でルート更新メッセージはRAN120に送信される。640で、RAN120は、ルート更新メッセージに基づいてグループメンバーリストパラメータを更新する。たとえば、RAN120は、ルート更新メッセージに基づいて、所与のATのためにグループメンバーリストの位置フィールドおよびタイムスタンプフィールドを更新する。そうでない場合、位置更新ルールが、ルート更新メッセージが送信されなくてもよいことを示すのであれば、プロセスは645へ進む。
【００５２】
645で、所与のATは、補足GMNメッセージとともに、そのグループメンバーシップ情報を更新するかどうかを判定する。たとえば、所定のATが新しいマルチキャストグループに入ることを望む場合、所与のATは補足GMNメッセージ(すなわち、新しいマルチキャストグループのためのBCMCSフローIDおよび/またはマルチキャストIPアドレスおよびポート番号ペアを含むというもの)を送信することを判定してもよい。別の例では、所定のATが、そのすでに登録しているマルチキャストグループへのメンバーシップをキャンセルすることを望む場合、所与のATは補足GMNメッセージ(すなわち、キャンセルされるマルチキャストグループのためのBCMCSフローIDおよび/またはマルチキャストIPアドレスおよびポート番号ペアを削除するというもの)を送信することを判定してもよい。一例では、各補足GMNメッセージは、任意の前に送信されたGMNメッセージを廃棄する。所与のATが、そのグループメンバーシップ情報を更新しないことを判定するのであれば、プロセスは625に戻り、所与のATは通常動作を再開する。そうでない場合、所与のATが、そのグループメンバーシップ情報を更新することを判定するのであれば、所与のATは650で補足GMNメッセージを送信する。
【００５３】
655で、RAN120は、補足GMNメッセージに基づいてグループメンバーリストパラメータを更新する。補足GMNメッセージが前に送信されたGMNメッセージとは異なるマルチキャストグループを要求する場合、所与のATが属するマルチキャストグループのリストを維持するマルチキャストグループフィールドは、補足GMNメッセージに記載されているマルチキャストグループに加えるために更新される。代替的に、グループの削除がGMNメッセージ内で示されている場合、マルチキャストグループフィールドは、補足GMNメッセージに記載されているマルチキャストグループを削除するために更新される。諒解されるように、これは、前に記載されていたマルチキャストグループを削除すること、新しいマルチキャストグループを付加すること、および/または所与のATのために、関連のマルチキャストグループフィールドからのいくつかのマルチキャストグループを付加することと削除することの両方を必要とする場合がある。さらに、RAN120は、補足GMNメッセージを送信する所与のATのために、グループメンバーリストの位置フィールドおよびタイムスタンプフィールドを更新する。
【００５４】
別の例では、補足GMNメッセージが記載されたマルチキャストグループを含まない場合、補足GMNメッセージは、所与のATをグループメンバーリストから完全に削除またはキャンセルする要求として解釈される。したがって、補足GMNメッセージがマルチキャストグループを含まない場合、RAN120は所与のATのために、ATリストフィールド、マルチキャストグループフィールド、位置フィールドおよびタイムスタンプフィールドの各々を削除する。
【００５５】
上記の図6の説明に鑑みて諒解されるように、所与の時間に、グループメンバーリストは、(たとえば、グループメンバーリストは必ずしも完全に正確ではないかもしれないので、「潜在的に」)マルチキャストグループのためのアクティブのマルチキャストセッションが実際に開始される前に、マルチキャストグループメンバーが「潜在的に」位置する場所に関する情報を含む。
【００５６】
さらに、図6に明示的に図示していないが、RAN120は、自発的に(すなわち、1つまたは複数のATから受信されるルート更新メッセージおよび/またはGMNメッセージに応じるのではなく)グループメンバーリストを周期的に更新してもよい。たとえば、特定のATについての位置フィールドが「古く」なった、または寿命閾値を越えた場合、RAN120は古い位置フィールドを最新ではないと解釈し、関連したATをグループメンバーリストから完全に削除してもよい。
【００５７】
図7は、本発明の一実施形態によるマルチキャストメッセージングプロセスを示す。図7に関して、RAN120によって維持されるグループメンバーリストは、マルチキャストグループT_FlowについてRAN120とアプリケーションサーバ170の両方に登録されている複数のATを含むと仮定し、またマルチキャストグループT_Flowは現在マルチキャスト通信セッションに参加していないと仮定する。したがって、一例として、T_Flowについて登録されているATのためのグループメンバーリストは、以下のTable3(表3)(以下)の項目を含んでもよい。
【００５８】
【表３】
【００５９】
図7を参照すると、700で、アプリケーションサーバ170は、所与のマルチキャストグループのためにマルチキャストフローを開始する要求を発行する。例として、マルチキャストフローは、Table3(表3)(上記)のAT A〜Gの各々のためのマルチキャストグループフィールドのように、T_Flowに対応すると仮定する。たとえば、図7の700で生成されたマルチキャストフローT_Flowは、所与のアクセス端末の所与のマルチキャストグループ(不図示)に話す要求に応答してもよい。アプリケーションサーバ170がATの要求を容認することを決定した後、サーバ170は、IPマルチキャスティングを介してグループメンバーに送信されるマルチキャストフロー告知メッセージを生成することができる。705で、アプリケーションサーバ170はマルチキャストフローをBSN165に転送し、BSN165はBCA10接続でBCMCSフローをRAN120に転送し、RAN120は710で、1つまたは複数のセクタの中のエアインターフェース104を介して、BCMCSフローのマルチキャストメッセージをマルチキャストグループメンバーに送信する役目を担う。
【００６０】
図7の710で、RAN120は、初期「クラスタ」のためのターゲットセクタのセットを判定する。本明細書で使用するターゲットセクタは、少なくとも1つのマルチキャストグループメンバーを有する、または「潜在的に」有するワイヤレス通信システム内の任意のセクタである。本明細書で使用する「クラスタ」は、BCHが特定のマルチキャストグループのためにBCMCSフローを運搬する(たとえば1つまたは複数のセクタなどの)セクタのセットに対応する。以下でより詳細に説明するように、クラスタは、特定のマルチキャストグループまたはBCMCSフローのためのターゲットセクタとサポートセクタの両方を含む。
【００６１】
依然として図7の710を参照すると、RAN120は、RAN120で維持されるグループメンバーリスト(たとえばTable3(表3)参照)に基づいて、初期クラスタのためのターゲットセクタのセットを判定する。したがって、Table3(表3)の例では、ターゲットセクタの初期セットは、セクタT1〜T4に対応してもよい。より一般的には、(たとえば、グループメンバーリストの項目内のRAN120で維持されるATについての最新の既知の位置は必ずしも正確ではないが、タイムスタンプフィールドが比較的最近のものである場合、ATの実際の現在位置に近接する可能性があるので)ターゲットセクタの初期セットは、セクタT1〜T4のうちの任意のものに関して特定の近接度測定基準を満たす、すべてのセクタに対応してもよい。
【００６２】
次に図7の715で、RAN120は、BCMCSフローT_Flowのための初期クラスタのためのサポートセクタのセットを判定する。一例では、サポートセクタのセットは、710で判定されたターゲットセクタのセットに基づいてもよい。たとえば、サポートセクタは、それ自体がターゲットセクタではない1つまたは複数のターゲットセクタに隣接する任意のセクタに対応してもよい。代替的に、サポートセクタは、実際にターゲットセクタに隣接するのではなく、ターゲットセクタに対して(たとえば距離の近接度、信号強度の近接度などの)所定の近接度のセクタに対応してもよい。RAN120は710で、初期クラスタのためのターゲットおよびサポートセクタを判定するが、この時点で初期クラスタは、またダウンリンクBCHでBCHフロー(すなわち、T_Flowに属するグループメンバーを対象にしたマルチキャストメッセージ)を運搬することはない。
【００６３】
図7の720で、RAN120は、BCMCSフローための非サポートセクタの初期セットを判定する。BCMCSフローのための非サポートセクタの初期セットは、図7の710で判定されたターゲットセクタでも、図7の715で判定されたサポートセクタでもないワイヤレスシステム100内の任意のセクタを含む。非サポートセクタはクラスタの一部とはみなされないので、特定のクラスタに属するセクタが参照される場合、そのセクタはクラスタのターゲットおよび/または支援セクタと呼ばれる。
【００６４】
図7の725で、RAN120は、少なくとも初期クラスタのターゲットセクタ内で、T_Flowのためのマルチキャスト通信セッションを告知する。図8Aは、710と720の間で確立され、720で告知メッセージが送信される初期クラスタの例を示す。720に示すように、初期クラスタは、ターゲットセクタT1〜T4およびサポートセクタN1〜N11を含む。たとえば、初期クラスタ内で、告知メッセージは、告知メッセージをより迅速に初期クラスタ内のAT(「AT1〜N」)に通信するために、データオーバシグナリング(DoS)メッセージ内にパッケージングされ、ダウンリンク制御チャネル(CCH)で送信されてもよく、一方で告知メッセージは、システム100全体のCCHへの負荷を減らすために、より遅い標準ページング技術を用いて初期クラスタの外部のATに送信されてもよい。
【００６５】
725で告知メッセージを送信した後、少なくとも初期クラスタ内で、RAN120はAT1〜Nから1つまたは複数のBCMCSフロー登録メッセージを受信することを待つ。730で、AT1〜Nのうちの第1のものは、告知されたマルチキャストセッションに登録するために、BCMCSフロー登録メッセージをRAN120に送信すると仮定する。730で、初期クラスタ内で第1BCMCSフロー登録メッセージを受信した後、RAN120は、それぞれ710および715で判定された初期クラスタのためのターゲットおよびサポートセクタの各々にBCHフローをオンにする(735)。したがって、730でBCMCSフロー登録メッセージはAT1〜Nのうちの唯一のものから受信されるので、この時点では初期クラスタ内の唯一1つのセクタが真にターゲットセクタであるにもかかわらず、RAN120は、それ以外に、730で受信された登録に基づいてターゲットまたはサポートセクタとみなされない初期クラスタの任意のさらなるセクタ内でBCH-フローを運搬する。したがって、BCH-フローを運搬するセクタのセットは、ATからのルート更新メッセージ、およびRAN120でグループメンバーリストの中に記憶された対応するデータに基づいており、BCMCSフロー登録メッセージに基づいていない。すなわち、RAN120は、前のルート更新メッセージに基づいてATを含むと予想されるセクタ内で、それらのセクタにマルチキャストフローをオンにする前に、BCMCSフロー登録メッセージを待つ必要はなく、同時にシステム100の中のすべてに満たないセクタは、このようにして先制してマルチキャストフローを運搬する必要がある。諒解されるように、このことは、初期クラスタ内にあるが、まだBCMCSフロー登録メッセージを送信していないATのためのセットアップ時間を減らすことができる。しかしながら、このことはまた、BCH-フローがBCH-フローを必要としないセクタの中で潜在的に運搬されるので、システム100の順方向リンク能力を減少させる。
【００６６】
BCH-フローを初期クラスタに流した後、RAN120は、ターゲットおよびサポートセクタのそれぞれで、ターゲットセクタおよびサポートセクタプロセスを実行する。一般に、各ターゲットセクタおよび各サポートセクタは、ダウンリンクブロードキャストチャネルBCHでBCMCSフローを運搬し、したがってRAN120は、ターゲットセクタT1〜T4およびサポートセクタにサービスする基地局にマルチキャストメッセージを転送する。しかしながら、過剰なATフィードバックを減らすために、サポートセクタは、(たとえば、サポートセクタに「入り込んだ」ATからのフィードバックを促すために)各BOM期間で、(たとえばRFDB=1またはRFP=1を備えた)ATフィードバックを促すように構成されたBOMを送信し、一方でターゲットセクタは、ATフィードバックを促すBOMをあまり頻繁には送信せず、(たとえば、ターゲットセクタがすでにBCMCSフローを運搬している場合に、AT登録をやめさせようとするために)(たとえばRFDB=0またはRFP=0を備えた)ATフィードバックを抑圧するためのBOMをより頻繁に送信する。非サポートセクタはBCMCSフローT_Flowを運搬せず、RAN120は、非サポートセクタへT_Flowのためのマルチキャストメッセージを転送する必要はない。ターゲットセクタの性質、サポートセクタの性質および非サポートセクタの性質のより詳細な説明は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により明白に本明細書に組み込まれる2007年9月24日に出願した代理人整理番号072340P1の米国仮特許出願第60/974,808号、「METHODS OF SUPPORTING MULTICAST COMMUNICATIONS ASSOCIATED WITH OVERLAPPING CLUSTERS WITHIN A WIRELESS COMMUNICATIONS NETWORK」の中で見いだされる。
【００６７】
諒解されるように、マルチキャスト通信セッションをサポートするためにBCH-フローが必要とされるセクタの数を初期クラスタが過大に見積もっていた場合、一定数のターゲットセクタはやがて、(たとえばRFDB=1を備えたBOMを設定することによって)1つまたは複数のターゲットATがそれらの各々のセクタの内部でサービスされているかどうかを確認しようとする。このことが生じる場合、これらのターゲットセクタは、ターゲットATが実際にそれらのセクタ内に存在しないことを発見する。したがって、740で初期クラスタはATフィードバックに基づいて「プルーニングされる」か、または削減される(たとえば、この場合、ATフィードバックはRFDB=1を備えたBOMの後のBCMCSフロー登録メッセージの欠如である)。
【００６８】
一例では、上記のように、図8Aは、図7の710と720の間で確立される初期クラスタの例を示す。次に730で、BCMCSフロー登録メッセージは、ターゲットセクタT1内で、ターゲットAT Aおよび/またはターゲットAT Bから受信されるだけであると仮定する。したがって、AT C〜Gは、前にマルチキャストグループT_Flowに登録しており、RAN120で維持されているグループメンバーリストの中で自身の位置を更新しているにもかかわらず、725の告知メッセージに応答してBCMCSフロー登録メッセージを送信することはない。この場合、「プルーニングされた」クラスタは、図8Bのように示されてもよい。図8Bでは、ターゲットセクタT2〜T4はサポートセクタまたは非サポートセクタのいずれかに移行され、T2〜T4のうちの任意のサポートセクタは、非サポートセクタに移行される。前のターゲットセクタT2〜T4、およびプルーニングステップの後でサポートセクタとして残っているそれらのサポートセクタの中の唯一のセクタが、この例ではT1のサポートセクタであるセクタである。
【００６９】
次に、図7の745で、RAN120は、マルチキャスト通信セッションの間に、プルーニングされたクラスタのセクタ割り当てを更新する(たとえば、新たなターゲット/サポートセクタを付加する、ターゲット/サポートセクタを削除するなど)。再び、セクタ割り当て更新のより詳細な説明は、上記で参照した同時係属出願の中で示されている。また、図7に明示的に示されてはいないが、アクティブのマルチキャストセッションの間、RAN120は、マルチキャストグループメンバーから受信されるGMNメッセージおよびルート更新メッセージに基づいて、グループメンバーリストの維持/更新を継続する。
【００７０】
本発明の代替実施形態では、図7の710に関して上で論じたように、ターゲットセクタは(i)Table3(表3)で維持される各ATの最新の既知の位置フィールドに記憶されたセクタ(すなわちセクタT1〜T4)、および(ii)(i)に関して所与の近接度測定基準を満たすセクタを含むように構成されてもよい。たとえば、所与の近接度測定基準が隣接するセクタに対応する場合、サポートセクタN1〜N11もまた初期ターゲットセクタとなり、新たなターゲットセクタのセットに隣接するセクタがサポートセクタとなるようにするなど、ワイヤレス通信システム800Aは変更される別の例として、所与の近接度測定基準が、距離ベース登録を実行するための最新の登録セクタからの距離内にあるすべてのセクタに対応する場合、距離内のすべてのセクタもまたターゲットセクタとなる。したがって、初期クラスタ800Aの初期ターゲットセクタのグループは、所与のマルチキャストグループについてRAN120で維持されるATの最新の既知の位置に必ずしも限定されるわけではない。
【００７１】
別の例では、グループメンバーリストは、1つまたは複数のマルチキャストグループメンバーからフィードバックを要求する、または必要とするマルチキャストメッセージである、告知メッセージなどの「対話型」マルチキャストメッセージへの応答の仕方に関してマルチキャストグループメンバーに指示を出すスケジューリング命令を、RAN120からマルチキャストグループメンバーへ提供するために使用されてもよい。たとえば、特定のセクタ内に多数のマルチキャストグループメンバーが存在すると予想され、セクタ内でマルチキャストセッションのための告知メッセージが送信される場合、比較的多数のマルチキャストグループメンバーは、告知メッセージに応答し、マルチキャストセッションに登録するために、逆方向リンクチャネルに同時にアクセスしようとしてもよい。しかしながら、RAN120はグループメンバーリスト内に存在する情報を用いて、「アクセス制御メッセージ」(ACM)(たとえば、ACMは、個々のATがどのようにして逆方向リンクアクセスチャネルを争奪するのかに関しての命令を備えたRAN120からの任意のダウンリンク制御メッセージに対応する)を介して告知メッセージに応答するために、アクセス端末のための応答シーケンスをスケジュールすることができる。たとえば、RAN120は告知メッセージとともにACMを送信してもよく、ACMは、グループメンバーリストに基づいて、いくつかのアクセス端末のためのフィードバックスロットを保有する優先応答順序を指定する。 たとえばRAN120によって維持されるグループメンバーリストで、(たとえばGMNメッセージ、ルート更新メッセージなどを介して更新された)その位置フィールドに対する最新の更新を有するアクセス端末は、ACMによって第1応答スロットを付与されてもよく、次に新しい更新された位置フィールドを有するATは、ACMによって第2応答スロットを付与されてもよく、以下同様である。ACM、および逆方向リンクでの対話型マルチキャストメッセージフィードバックスケジューリングは、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により明白に本明細書に組み込まれる2007年9月24日に出願した代理人整理番号071246P1の米国仮特許出願第60/974,796号、「METHODS OF RESPONDING TO AN IN
TERACTIVE MULTICAST MESSAGE WITHIN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM」の中でより詳細に論じられている。
【００７２】
図7、8Aおよび8Bに関して上記で説明したように、初期クラスタは、特定のマルチキャストグループについてRAN120でグループメンバーリストの中に記憶されたATの予想位置に部分的に基づいて確立され、初期クラスタ全体のうちの各ターゲットセクタおよびサポートセクタは、初期クラスタのうちの任意のセクタ内にある任意のターゲットATから、第1BCMCSフロー登録メッセージがRAN120で受信された後、グループセッションのためにBCH-フローを運搬する。当業者なら諒解するように、初期クラスタのすべてに満たないセクタが実際に、そこに含まれるターゲットATのためにBCH-フローを与えることを必要とする場合、初期クラスタの各セクタにBCH-フローを与えることによって、システム100の順方向能力は必要以上に減少する場合がある。以下で、初期クラスタは、(たとえばCCH上のDoSメッセージの中で)マルチキャストセッションがどこに告知されるべきなのかを判定するために使用されるが、BCH-フローは、ターゲットATからの実際の登録要求が受信される場所(たとえば図9A)に基づいて、またはグループのための前のマルチキャストセッションの終了時の時間関連クラスタ情報(たとえば図9B)に基づいて単に運搬される本発明の実施形態を説明する。
【００７３】
図9Aは、本発明の別の実施形態によるマルチキャストメッセージングプロセスを示す。特に、図9Aは、特定のマルチキャストグループが関与する第1セッション、または少なくとも前のセッションの後の閾値時間期間に開始する次のセッションのいずれかをサポートするための代替実施形態を示す。たとえば、時間閾値が2(2)時間であり、マルチキャストグループが関与する最新のセッションが現在のセッションの4(4)時間である場合、図9Aのプロセスは、前のマルチキャストセッションが存在したにもかかわらず実行されてもよい。また、新たなセッションが開始される前の短時間だけマルチキャストグループが関与する別のセッションが存在した場合でも、図9Aのプロセスが使用される時間閾値を非常に低く設定することができることも、少なくともあり得る。
【００７４】
図9Aに関して、図7のように、RAN120によって維持されるグループメンバーリストは、マルチキャストグループT_FlowについてRAN120とアプリケーションサーバ170の両方に登録されている複数のATを含むと仮定し、またマルチキャストグループT_Flowは現在マルチキャスト通信セッションに参加していないと仮定する。したがって、一例として、T_Flowについて登録されているATのためのグループメンバーリストは、Table3(表3)(上記)の項目を含んでもよい。
【００７５】
図9Aを参照すると、ブロック900A〜930Aは、それぞれ図7のブロック700〜730に対応する。したがって、初期クラスタのセクタは判定され(910A、915A、920A)、RAN120は、少なくとも初期クラスタのターゲットセクタ内でマルチキャスト通信セッションを告知し(925A)、初期クラスタ内の少なくとも1つのターゲットATは、呼告知を容認して、告知されたマルチキャストセッションへの登録を要求する(930A)。
【００７６】
この時点で、図7で、RAN120は単に初期クラスタ内でBCH-フローを流し、これは本質的に、初期クラスタがアクティブ化されていることを意味し、それぞれ710および715でターゲットセクタまたはサポートセクタと判定された各セクタは、ターゲットセクタまたはサポートセクタのいずれかに移行されるしかしながら図9Aでは、930Aで初期クラスタのセクタ内の個々のターゲットATから登録を受信すると、RAN120は935Aで、登録が受信されているセクタのみをターゲットセクタに移行し、次いで、これらのターゲットセクタに関連したサポートセクタをポピュレートする。結果として生じるターゲットおよびサポートセクタのグループは、「使用中クラスタ」と総称される。したがって、935Aで形成された使用中クラスタは、925Aでマルチキャストセッションが告知された初期クラスタの(たとえば、より少ない、または等しい)サブセットに対応する。
【００７７】
たとえば、初期クラスタは図8Aに示すように形成されると仮定し、したがってブロック910AはセクタT1〜T4をターゲットセクタと判定し、ブロック915AはセクタN1〜N11をサポートセクタと判定する。この場合、925Aの告知は、少なくともセクタT1〜T4およびN1〜N11の内部でマルチキャストセッションを告知する。しかしながら、図9Aで、初期クラスタは、BCH-フローが運搬される場所に関して直接使用されることはない。したがって、セクタT1内の1つまたは複数のターゲットATだけが実際に、930Aで告知メッセージに応答して閾値時間期間内にBCMCSフロー登録メッセージを送信すると仮定する。この場合、使用中クラスタは図10Aのように形成されてもよいので、初期クラスタからのT1は、使用中クラスタの中のターゲットセクタT1に移行し、初期セクタからのセクタN1、N2、T2、T3、N10およびN11はそれぞれ、使用中クラスタの中のサポートセクタN1〜N6に移行する。この場合、使用中クラスタは本質的に「空白状態」から開始するので、初期クラスタからのさらなるサポートおよびターゲットセクタは、登録メッセージが930Aの間にターゲットATから受信されるまで、使用中セクタがデフォルトとしてセクタを非サポートセクタに設定するために、使用中クラスタの中の非サポートセクタに積極的に移行する必要はない。
【００７８】
次に、935Aで使用中クラスタを形成した後、RAN120は、940Aで、使用中クラスタ内のマルチキャスト通信セッションのためにBCH-フローを流し、初期クラスタには属するが、(もしあれば)使用中クラスタには属さないセクタ内ではBCH-フローを流さない。BCH-フローを使用中クラスタに流した後、RAN120は、使用中クラスタのうちのターゲットおよびサポートセクタのそれぞれで、ターゲットセクタおよびサポートセクタプロセスを実行する。一般に、使用中クラスタの各ターゲットセクタおよび各サポートセクタは、ダウンリンクブロードキャストチャネルBCHでBCMCSフローを運搬し、したがってRAN120は、ターゲットセクタT1およびサポートセクタN1〜N6にサービスする基地局にマルチキャストメッセージを転送する。
【００７９】
諒解されるように、初期クラスタが、マルチキャスト通信セッションをサポートするためにBCH-フローが必要とされるセクタの数を過大に評価した場合でも、使用中クラスタは、その形成のためにターゲットATからの実際の登録メッセージに依存し、したがって、使用中クラスタの中でのマルチキャストフローの運搬は、RAN120の順方向リンクに過度に負荷をかけることはない。また、使用中クラスタは、図7の740のように「プルーニング」または削減される必要はなないが、マルチキャストセッションの間、ターゲットATは発呼を移動またはドロップしてもよいので、使用中クラスタのターゲットおよびサポートセクタの構成はその形成後でもまだ変更することができる。
【００８０】
次に、図9Aの945Aで、RAN120は、マルチキャスト通信セッションの間に、使用中クラスタのセクタ割り当てを更新する(たとえば、新たなターゲット/サポートセクタを付加する、ターゲット/サポートセクタを削除するなど)。再び、セクタ割り当て更新のより詳細な説明は、上記で参照した同時係属出願の中で示されている。また、図9Aに明示的に示されてはいないが、アクティブのマルチキャストセッションの間、RAN120は、マルチキャストグループメンバーから受信されるGMNメッセージおよびルート更新メッセージに基づいて、グループメンバーリストの維持/更新を継続する。
【００８１】
950Aで、RAN120は、マルチキャストセッションを終了するかどうかを判定する。たとえば、950Aの判定は、ENDメッセージがアプリケーションサーバ170から送信されたかどうかに基づくことができる。RAN120が、マルチキャストセッションが950Aで継続することができると判定する場合、プロセスは945Aへ戻る。そうでない場合、RAN120Aが、950Aでマルチキャストセッションを終了することを判定するのであれば、RAN120は955Aで、マルチキャストセッションが終了されるときに、クラスタの現在のセクタ形成を記憶する。図9Bに関して後述するように、955Aからの記憶されたクラスタは、その後のマルチキャストセッションのために、「初期使用中クラスタ」の確立方法をより正確に判断するために使用することができるので、初期使用中クラスタは、第1登録が受信される前、自動的に初期クラスタと同じ大きさである必要はなくまた、使用中クラスタと同じ小ささである必要もない。(すなわち、図9Aの場合では、第1登録が受信される前、935Aで使用中クラスタはゼロ(0)セクタを含む)。
【００８２】
図9Bは、図9Aのプロセスの続き、または図9Bの前の繰り返しの再帰的な続きのいずれかを示す。図9Bが図9Aのプロセスの続きである場合、図9Aでマルチキャストセッションが950Aの後で終了し、マルチキャストセッションの終了時のクラスタが955AでRAN120によって記憶された後のある時点で、アプリケーションサーバ170は、900Bで、同じマルチキャストグループが関与する次のマルチキャストセッションの告知を要求する。したがって、ブロック900B〜930Bは、それぞれ図7のブロック700〜730および/または、それぞれ図9Aのブロック900A〜930Aに対応する。したがって、初期クラスタのセクタは判定され(910B、915B、920B)、RAN120は、少なくとも初期クラスタのターゲットセクタ内でマルチキャスト通信セッションを告知し(925B)、初期クラスタ内の少なくとも1つのターゲットATは、呼告知を容認して、告知されたマルチキャストセッションへの登録を要求する(930B)。マルチキャストグループATの位置および/またはグループメンバーシップの関連は、図9Aの前のマルチキャストセッションから変わっている可能性があるので、915B、920Bおよび925Bで形成される初期クラスタは、図9Aの915A、920Aおよび925Aで形成される初期クラスタと同じである必要はないことが諒解されよう。すなわち、図6のプロセスは、図9Aのマルチキャストセッションおよび図9Bのマルチキャストセッションの間および/または中で実行を継続し、これは、RAN120によって維持されるグループメンバーリストの調整につながり得る。
【００８３】
930Bでマルチキャストセッションへの第1登録を受信すると、RAN120は935Bで、マルチキャストグループのための前のマルチキャストセッション(すなわち、図9Aに関して上記で説明したセッション、または図9Bのプロセスの前の繰り返しなど)が、現在のマルチキャストセッションの閾値時間期間内に生じたかどうかを判定する。一例では、RAN120は、(たとえば、図9Aの950A、図9Bの960Bなどの)前のマルチキャストセッションが終了した時間からの閾値時間期間に対して、905Bで要求がアプリケーションサーバ170から受信された時間、または代替的に、別の例で、930Bで第1登録メッセージがAT1〜Nのうちの1つから受信された時間を比較するための時間差を測定することができる。935Bの時間判定は、前のマルチキャストセッションの終了時のクラスタが、現在のマルチキャストセッションのための使用中クラスタに類似する可能性があることを確実にするために、実行されてもよい。たとえば、前のマルチキャストセッションが現在のマルチキャストセッションの前の60秒間予期せずにドロップした場合、参加しているATはほぼ同じ位置にあることから、前のセッションのためのクラスタは、まだ関連している可能性が非常に高い。別の例では、たとえば、前のマルチキャストセッションが現在のマルチキャストセッションより5週間前に生じていた場合、参加しているATが大体同じ位置にある可能性は必ずしもなくてもよいので、前のセッションのためのクラスタは、まだ関連している可能性が非常に低い。
【００８４】
RAN120が、935Bで、前のマルチキャストセッションが現在のマルチキャストセッションの閾値時間期間内にないと判定する場合、プロセスはブロック935Aに進み、RAN120は、現在のマルチキャストセッションのためのターゲットATから受信された実際の登録のみに基づいて、使用中クラスタを構築する。そうでない場合、RAN120は、935Bで、前のマルチキャストセッションが現在のマルチキャストセッションの閾値時間期間内にあると判定し、プロセスは図9Bのブロック940Bへ進む。940Bで、RAN120は前のマルチキャストセッションのために記憶された(たとえば、図9Aのプロセスが前のマルチキャストセッションに対応していれば955Aで記憶された、図9Bのプロセスの前の繰り返しが前のマルチキャストセッションに対応していれば956Bで記憶された)クラスタをロードする。
【００８５】
945Bで、940Bからロードされたクラスタは、初期使用中クラスタを形成するために使用される。本明細書で使用する初期使用中クラスタは、(i)RAN120によって維持されるグループメンバーリストに基づいており、915B〜925Bで形成される初期クラスタと、(ii)ターゲットATからの実際の登録に基づく使用中クラスタのハイブリッドクラスタである。言い換えれば、初期使用中クラスタは、前のセッションのためのクラスタが現在のセッションのためのクラスタと等しいという保証はないことから、いくぶん投機的なものである。しかしながら、初期使用中クラスタは一般に、初期クラスタほど投機的ではないものとみなすことができる。初期使用中クラスタは、使用中クラスタよりも、少なくともいくぶん大きい可能性があり、また915B〜925Bで形成される初期クラスタよりも小さい可能性がある。また945Bで、RAN120は必要に応じて、930Bで登録が受信されたセクタをターゲットセクタおよびサポートセクタへ移行する。たとえば、930Bの登録が、初期使用中クラスタの中のターゲットセクタであるセクタからだけ受信される場合、さらなる移行は必要ではない。代替的に、930Bの登録が、初期使用中クラスタの中の非ターゲットセクタから受信される場合、初期使用中クラスタは、非ターゲットセクタをターゲットセクタに移行するために変更され、また必要に応じて、移行されたターゲットセクタの支援セクタをポピュレートする。
【００８６】
たとえば、図10Bは、945Bで形成されたターゲットセクタT1およびサポートセクタN1〜N6の初期使用中クラスタの例を示す。この例では、さらなる登録メッセージは、図10Bの非サポートセクタX32内のターゲットAT Cから受信されると仮定する。この場合、結果として生じるクラスタまたは変更された初期使用中クラスタは図10の中で示されてもよく、ここでは非サポートセクタX32がターゲットセクタT2に移行し、同じく非サポートセクタX29〜X31がT2のサポートセクタN7およびN8に移行する。以下では、初期使用中クラスタが、一般に前のセッションからロードされたクラスタに対応するかのように参照が行われる。しかしながら、初期使用中クラスタはまた、セクタT2、N7およびN8が加わった図10のように拡張することもでき、または代替的に、前のセッションのロードされたクラスタからのターゲットまたはサポートセクタのうちの1つまたは複数が削除される場合、図8Bのように「プルーニング」することもできる(図10Cに明示的に示してはいないが、これがどのように達成されるのかは上記の開示から直ちに明らかになろう)。
【００８７】
次に、945Bで使用中クラスタを形成した後、RAN120は、950Bで、初期使用中クラスタ内のマルチキャスト通信セッションのためにBCH-フローを流し、初期クラスタには属するが、初期使用中クラスタには属さないセクタ内ではBCH-フローを流さない。BCH-フローを初期使用中クラスタに流した後、RAN120は、ターゲットおよびサポートセクタのそれぞれで、ターゲットセクタおよびサポートセクタプロセスを実行する。一般に、使用中クラスタの各ターゲットセクタおよび各サポートセクタは、ダウンリンクブロードキャストチャネルBCHでBCMCSフローを運搬し、したがって図10Cの場合、RAN120は、ターゲットセクタT1〜t2およびサポートセクタN1〜N8にサービスする基地局にマルチキャストメッセージを転送する。
【００８８】
諒解されるように、初期使用中クラスタが、マルチキャスト通信セッションをサポートするためにBCH-フローが必要とされるセクタの数を過剰に見積もっていた場合でも、初期使用中クラスタは、その形成のため、前のマルチキャストセッションのターゲットATからの実際の登録メッセージに依存する。このように、初期使用中クラスタの中でマルチキャストフローを運搬することは、図9Aおよび図7の利益を結合するので、RAN120の順方向能力は図7のように無駄にされる可能性は少なく、明らかに登録要求が現在のセッションのためにまだ受信されていないセクタの中でBCH-フローを先制して分配することによって、最終的な登録の上で、それらのセクタの中のターゲットATにマルチキャストメッセージをより迅速に提供することができる。
【００８９】
次に、図9Bの955Bで、RAN120は、マルチキャスト通信セッションの間に、初期使用中クラスタのセクタ割り当てを更新する(たとえば、新たなターゲット/サポートセクタを付加する、ターゲット/サポートセクタを削除するなど)。再び、セクタ割り当て更新のより詳細な説明は、上記で参照した同時係属出願の中で示されている。また、図9Bに明示的に示されてはいないが、アクティブのマルチキャストセッションの間、RAN120は、マルチキャストグループメンバーから受信されるGMNメッセージおよびルート更新メッセージに基づいて、グループメンバーリストの維持/更新を継続する。
【００９０】
960Bで、RAN120は、マルチキャストセッションを終了するかどうかを判定する。たとえば、955Bの判定は、ENDメッセージがアプリケーションサーバ170から送信されたかどうかに基づくことできる。RAN120が、マルチキャストセッションが960Bで継続することができると判定する場合、プロセスは955Bへ戻る。そうでない場合、RAN120Aが、960Bでマルチキャストセッションを終了することを判定するのであれば、RAN120は965Bで、マルチキャストセッションが終了されるときに、クラスタの現在のセクタ形成を記憶する。965Bの記憶ステップは、前のマルチキャストセッションからの記憶されたクラスタを上書きすることができるので、965Bで新たに記憶されたクラスタは、この特定のマルチキャストグループのための新たな前のセッションのクラスタを表す。諒解されるように、965Bで記憶されたクラスタは、次のマルチキャストセッションなどのために初期使用中クラスタを生成するために使用することができる。
【００９１】
また図7に関して上で言及されたように、別の例では、図9Aおよび/または9Bで、グループメンバーリストは、1つまたは複数のマルチキャストグループメンバーからフィードバックを要求する、または必要とするマルチキャストメッセージである、図9Aの930Aまたは図9Bの930Bで送信される告知メッセージなどの「対話型」マルチキャストメッセージへの応答の仕方に関してマルチキャストグループメンバーに指示を出すスケジューリング命令を、RAN120からマルチキャストグループメンバーへ提供するために使用されてもよい。たとえば、特定のセクタ内に多数のマルチキャストグループメンバーが存在すると予想され、セクタ内でマルチキャストセッションのための告知メッセージが送信される場合、比較的多数のマルチキャストグループメンバーは、告知メッセージに応答し、マルチキャストセッションに登録するために、逆方向リンクチャネルに同時にアクセスしようとしてもよい。しかしながら、グループメンバーリスト内に存在する情報を用いて、RAN120は、「アクセス制御メッセージ」(ACM)を介して告知メッセージに応答するために、アクセス端末のための応答シーケンスをスケジュールすることができる。たとえば、RAN120は告知メッセージとともにACMを送信してもよく、ACMは、グループメンバーリストに基づいて、いくつかのアクセス端末のためのフィードバックスロットを保有する優先応答順序を指定する。たとえばRAN120によって維持されるグループメンバーリストで、(たとえばGMNメッセージ、ルート更新メッセージなどを介して更新された)その位置フィールドに対する最新の更新を有するアクセス端末は、ACMによって第1応答スロットを付与されてもよく、次に新しい更新された位置フィールドを有するATは、ACMによって第2応答スロットを付与されてもよく、以下同様である。ACM、および逆方向リンクでの対話型マルチキャストメッセージフィードバックスケジューリングは、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により明白に本明細書に組み込まれる2007年9月24日に出願した代理人整理番号071246P1の米国仮特許出願第60/974,796号、「METHODS OF RESPONDING TO AN INTERACTIVE MULTICAST MESSAGE WITHIN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM」の中でより詳細に論じられている。
【００９２】
当業者であれば、情報および信号は、任意の様々な異なる技術および技法を使用して表されてもよいことが諒解されよう。たとえば、上記の説明全体を通して参照されてもよいデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界もしくは粒子、光場もしくは粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【００９３】
さらに、当業者であれば、本明細書で開示する実施形態に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、アリゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェアまたは両方の組合せとして実装されてもよいことが諒解されよう。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路およびステップを、それらの機能の面から上記で一般的に説明してきた。そのような機能がハードウェアとして実装されるのか、またはソフトウェアとして実装されるのかどうかは、特定のアプリケーションおよび全体的なシステムに課せられた設計制約によって決まる。当業者は、各々の特定のアプリケーションのために異なる方法で説明する機能を実装してもよいが、そのような実装の判断は、本発明の範囲を逸脱させるものとして解釈するべきではない。
【００９４】
本明細書で開示する実施形態に関して説明する論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくはその他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するために設計された、それらの任意の組合せとともに実装または実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、このプロセッサは任意の従来型プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたはステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、たとえばDSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成などのコンピューティングデバイスの組合せとして実装されてもよい。
【００９５】
本明細書で開示する実施形態に関して説明する方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはこの2つの組合せで具体化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態のストレージメディアに常駐してもよい。例示的なストレージメディアは、プロセッサがストレージメディアから情報を読み取り、ストレージメディアへ情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、ストレージメディアはプロセッサと一体であってもよい。プロセッサおよびストレージメディアは、ASICに常駐してもよい。ASICは、(たとえばアクセス端末などの)ユーザ端末に存在してもよい。代替として、プロセッサおよびストレージメディアは、ユーザ端末の中に個別構成要素として常駐してもよい。
【００９６】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装されてもよい。ソフトウェアで実装した場合、この機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令または符号として記憶または送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にするあらゆる媒体を含めて、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含み。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスすることができる任意の使用可能な媒体であってもよい。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、または他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形式で所望のプログラムコードを運搬もしくは記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスすることができる任意のその他の媒体を含むことができる。また、任意の接続は、厳密には、コンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、またはワイヤレス技術、たとえば赤外線、無線、およびマイクロ波を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、赤外線、無線、およびマイクロ波などの同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、またはワイヤレス技術は媒体の定義内に含まれる。本明細書で使用する場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク（登録商標）、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー（登録商標）ディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるものとする。
【００９７】
上記の開示は、本発明の例示的実施形態を示しているが、本明細書では、添付の特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更および修正がなされ得る。本発明の実施形態による方法クレームの機能、ステップおよび/または行為は、任意の特定の順序で実行される必要はない。さらに、本発明の要素は単数形で記載または請求されるが、単数形に対する限定が明示されていない限り、複数形が企図されている。
【符号の説明】
【００９８】
200 アクセス端末
AT1、3、5〜N ワイヤレス携帯電話
AT2 ワイヤレスタブレットPC
AT4 ワイヤードデスクトップ局
202 プラットフォーム
206 トランシーバ
208 特定用途向け集積回路(ASIC)
210 アプリケーションプログラミングインターフェース(API)
212 メモリ
214 ローカルデータベース
222 アンテナ
224 ディスプレイ
226 キーパッド
228 プッシュツートークボタン
【特許請求の範囲】
【請求項１】
現在のマルチキャスト通信セッションを、セクタの初期クラスタ内の所与のアクセス端末のグループに告知する告知メッセージを送信するステップと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションのための少なくとも1つの登録要求を、前記所与のアクセス端末のグループに属する少なくとも1つのアクセス端末から受信するステップと、
以前のマルチキャスト通信セッションをサポートした記憶されたセクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするステップと、
前記選択的にロードするステップが前記記憶されたクラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶されたクラスタの各セクタ内で、前記現在のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするステップとを備える、ワイヤレス通信システム内のアクセスネットワークでマルチキャスト通信セッションをセットアップする方法。
【請求項２】
前記セクタの初期クラスタが、前記所与のアクセス端末のグループと前記アクセスネットワークの間で交換される1つまたは複数の位置レポートに基づいて、前記所与のアクセス端末のグループに属する1つまたは複数のアクセス端末を含むと予想される1つまたは複数のセクタを含む請求項1に記載の方法。
【請求項３】
前記記憶されたクラスタが、前記前のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くでマルチキャストフローを運搬したセクタのセットに対応する請求項1に記載の方法。
【請求項４】
(i)前記記憶されたクラスタの各セクタ、(ii)前記受信するステップが少なくとも1つの登録要求を受信する各ターゲットセクタおよび/または(iii)前記受信するステップが登録要求を受信せず、前記ターゲットセクタのうちの1つまたは複数からの前記マルチキャストフローの送信をサポートする位置にある各サポートセクタを含む初期使用中クラスタを形成するステップをさらに備え、
前記オンにするステップが、前記初期使用中クラスタの各セクタ内で前記マルチキャストフローをオンにする請求項1に記載の方法。
【請求項５】
前記記憶されたクラスタの外部にあるセクタで登録が受信されない場合、前記初期使用中クラスタが前記記憶されたクラスタに等しい請求項4に記載の方法。
【請求項６】
前記受信するステップが前記記憶されたクラスタの外部のセクタから少なくとも1つの登録要求を受信する場合、前記初期使用中クラスタが、前記記憶されたクラスタに少なくとも1つの追加セクタを加えたものに等しい請求項4に記載の方法。
【請求項７】
前記現在のマルチキャスト通信セッションの間に、前記初期使用中クラスタの更新を継続するステップをさらに備える請求項5に記載の方法。
【請求項８】
次のマルチキャスト通信セッションのための前記記憶されたクラスタとして使用されるために、前記現在のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くで、継続的に更新された初期使用中クラスタを記憶するステップをさらに備える請求項7に記載の方法。
【請求項９】
前記更新を継続するステップが、追加セクタを含むように前記初期使用中クラスタを拡張すること、および/または前記初期使用中クラスタからセクタを削除することを含む請求項7に記載の方法。
【請求項１０】
前記選択的にロードするステップが、
前記前のマルチキャスト通信セッションの終了と前記現在のマルチキャスト通信セッションのセットアップの間のおおよその時間差を判定するステップと、
前記おおよその時間差が閾値時間期間よりも少ない場合、前記記憶されたクラスタをロードするステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項１１】
前記おおよその時間差が前記閾値時間期間よりも多い場合、前記記憶されたクラスタはロードされず、したがって、前記オンにするステップは、前記記憶されたクラスタを考慮せずに前記マルチキャストフローをオンにする請求項10に記載の方法。
【請求項１２】
マルチキャストフローを使用中クラスタ内で運搬することによって、所与のアクセス端末のグループに関連した現在のマルチキャスト通信セッションをサポートするステップであって、前記使用中クラスタが(i)前記現在のマルチキャスト通信セッションに登録されている1つまたは複数のアクセス端末を含むと予想される少なくとも1つのターゲットセクタと、(ii)ターゲットセクタではなく、前記少なくとも1つのターゲットセクタからの前記マルチキャストフローの送信をサポートするために前記マルチキャストフローを運搬する少なくとも1つのサポートセクタとを含むステップと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了することを判定するステップと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了するステップと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くで、前記使用中クラスタの形成を記憶するステップとを備える、ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをサポートする方法。
【請求項１３】
前記所与のアクセス端末のグループに関連したその後のマルチキャスト通信セッションのためにセットアップ動作を実行するステップと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションをサポートした前記記憶された使用中セクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするステップと、
前記選択的にロードするステップが前記記憶された使用中クラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶された使用中クラスタの各セクタ内で、前記その後のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするステップとをさらに備える請求項12に記載の方法。
【請求項１４】
前記選択的にロードするステップが、
終了ステップとセットアップ動作を実行するステップの間のおおよその時間差を判定するステップと、
前記おおよその時間差が閾値時間期間よりも少ない場合、前記記憶された使用中クラスタをロードするステップを含む請求項13に記載の方法。
【請求項１５】
現在のマルチキャスト通信セッションを、セクタの初期クラスタ内の所与のアクセス端末のグループに告知する告知メッセージを送信するための手段と、
前記現在のマルチキャスト通信セッションのための少なくとも1つの登録要求を、前記所与のアクセス端末のグループに属する少なくとも1つのアクセス端末から受信するための手段と、
前のマルチキャスト通信セッションをサポートした記憶されたセクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするための手段と、
前記選択的にロードする手段が前記記憶されたクラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶されたクラスタの各セクタ内で、前記現在のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするための手段とを備える、ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをセットアップするように構成されたアクセスネットワーク。
【請求項１６】
(i)前記記憶されたクラスタの各セクタ、(ii)前記受信するための手段が少なくとも1つの登録要求を受信する各ターゲットセクタおよび/または(iii)前記受信するための手段が登録要求を受信せず、前記ターゲットセクタのうちの1つまたは複数からの前記マルチキャストフローの送信をサポートする位置にある各サポートセクタを含む初期使用中クラスタを形成するための手段をさらに備え、
前記オンにするための手段が、前記初期使用中クラスタの各セクタ内で前記マルチキャストフローをオンにする請求項15に記載のアクセスネットワーク。
【請求項１７】
マルチキャストフローを使用中クラスタ内で運搬することによって、所与のアクセス端末のグループに関連した現在のマルチキャスト通信セッションをサポートするための手段であって、前記使用中クラスタが(i)前記現在のマルチキャスト通信セッションに登録されている1つまたは複数のアクセス端末を含むと予想される少なくとも1つのターゲットセクタと、(ii)ターゲットセクタではなく、前記少なくとも1つのターゲットセクタからの前記マルチキャストフローの送信をサポートするために前記マルチキャストフローを運搬する少なくとも1つのサポートセクタとを含む手段と、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了することを判定するための手段と、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了するための手段と、
前記現在のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くで、前記使用中クラスタの形成を記憶するための手段とを備える、ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをサポートするように構成されたアクセスネットワーク。
【請求項１８】
前記所与のアクセス端末のグループに関連したその後のマルチキャスト通信セッションのためにセットアップ動作を実行するための手段と、
前記現在のマルチキャスト通信セッションをサポートした前記記憶された使用中セクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするための手段と、
前記選択的にロードする手段が前記記憶された使用中クラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶された使用中クラスタの各セクタ内で、前記その後のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするための手段とをさらに備える請求項17に記載のアクセスネットワーク。
【請求項１９】
現在のマルチキャスト通信セッションを、セクタの初期クラスタ内の所与のアクセス端末のグループに告知する告知メッセージを送信するように構成されたロジックと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションのための少なくとも1つの登録要求を、前記所与のアクセス端末のグループに属する少なくとも1つのアクセス端末から受信するように構成されたロジックと、
前のマルチキャスト通信セッションをサポートした記憶されたセクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするように構成されたロジックと、
前記選択的にロードするように構成されたロジックが前記記憶されたクラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶されたクラスタの各セクタ内で、前記現在のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするように構成されたロジックとを備える、ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをセットアップするように構成されたアクセスネットワーク。
【請求項２０】
(i)前記記憶されたクラスタの各セクタ、(ii)前記受信するように構成されたロジックが少なくとも1つの登録要求を受信する各ターゲットセクタおよび/または(iii)前記受信するように構成されたロジックが登録要求を受信せず、前記ターゲットセクタのうちの1つまたは複数からの前記マルチキャストフローの送信をサポートする位置にある各サポートセクタを含む初期使用中クラスタを形成するように構成されたロジックをさらに備え、
前記オンにするように構成されたロジックが、前記初期使用中クラスタの各セクタ内で前記マルチキャストフローをオンにする請求項19に記載のアクセスネットワーク。
【請求項２１】
マルチキャストフローを使用中クラスタ内で運搬することによって、所与のアクセス端末のグループに関連した現在のマルチキャスト通信セッションをサポートするように構成されたロジックであって、前記使用中クラスタが(i)前記現在のマルチキャスト通信セッションに登録されている1つまたは複数のアクセス端末を含むと予想される少なくとも1つのターゲットセクタと、(ii)ターゲットセクタではなく、前記少なくとも1つのターゲットセクタからの前記マルチキャストフローの送信をサポートするために前記マルチキャストフローを運搬する少なくとも1つのサポートセクタとを含むロジックと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了することを判定するように構成されたロジックと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了するように構成されたロジックと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くで、前記使用中クラスタの形成を記憶するように構成されたロジックとを備える、ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをサポートするように構成されたアクセスネットワーク。
【請求項２２】
前記所与のアクセス端末のグループに関連したその後のマルチキャスト通信セッションのためにセットアップ動作を実行するように構成されたロジックと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションをサポートした前記記憶された使用中セクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするように構成されたロジックと、
前記選択的にロードするように構成されたロジックが前記記憶された使用中クラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶された使用中クラスタの各セクタ内で、前記その後のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするように構成されたロジックとをさらに備える請求項21に記載のアクセスネットワーク。
【請求項２３】
ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをセットアップするように構成されたアクセスネットワークによって実行される場合、前記アクセスネットワークに動作を行わせ、
現在のマルチキャスト通信セッションを、セクタの初期クラスタ内の所与のアクセス端末のグループに告知する告知メッセージを送信するためのプログラムコードと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションのための少なくとも1つの登録要求を、前記所与のアクセス端末のグループに属する少なくとも1つのアクセス端末から受信するためのプログラムコードと、
前のマルチキャスト通信セッションをサポートした記憶されたセクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするためのプログラムコードと、
前記選択的にロードするためのプログラムコードが前記記憶されたクラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶されたクラスタの各セクタ内で、前記現在のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするためのプログラムコードとを備える命令を備える、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項２４】
(i)前記記憶されたクラスタの各セクタ、(ii)前記受信するためのプログラムコードが少なくとも1つの登録要求を受信する各ターゲットセクタおよび/または(iii)前記受信するためのプログラムコードが登録要求を受信せず、前記ターゲットセクタのうちの1つまたは複数からの前記マルチキャストフローの送信をサポートする位置にある各サポートセクタを含む初期使用中クラスタを形成するためのプログラムコードをさらに備え、
前記オンにするためのプログラムコードが、前記初期使用中クラスタの各セクタ内で前記マルチキャストフローをオンにする請求項23に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項２５】
ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをサポートするように構成されたアクセスネットワークによって実行される場合、前記アクセスネットワークに動作を行わせ、
マルチキャストフローを使用中クラスタ内で運搬することによって、所与のアクセス端末のグループに関連した現在のマルチキャスト通信セッションをサポートするためのプログラムコードであって、前記使用中クラスタが(i)前記現在のマルチキャスト通信セッションに登録されている1つまたは複数のアクセス端末を含むと予想される少なくとも1つのターゲットセクタと、(ii)ターゲットセクタではなく、前記少なくとも1つのターゲットセクタからの前記マルチキャストフローの送信をサポートするために前記マルチキャストフローを運搬する少なくとも1つのサポートセクタとを含むプログラムコードと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了することを判定するためのプログラムコードと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了するためのプログラムコードと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くで、前記使用中クラスタの形成を記憶するためのプログラムコードとを備える命令を備える、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項２６】
前記所与のアクセス端末のグループに関連したその後のマルチキャスト通信セッションのためにセットアップ動作を実行するためのプログラムコードと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションをサポートした前記記憶された使用中セクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするためのプログラムコードと、
前記選択的にロードするためのプログラムコードが前記記憶された使用中クラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶された使用中クラスタの各セクタ内で、前記その後のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするためのプログラムコードとをさらに備える請求項25に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項１】
現在のマルチキャスト通信セッションを、セクタの初期クラスタ内の所与のアクセス端末のグループに告知する告知メッセージを送信するステップと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションのための少なくとも1つの登録要求を、前記所与のアクセス端末のグループに属する少なくとも1つのアクセス端末から受信するステップと、
以前のマルチキャスト通信セッションをサポートした記憶されたセクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするステップと、
前記選択的にロードするステップが前記記憶されたクラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶されたクラスタの各セクタ内で、前記現在のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするステップとを備える、ワイヤレス通信システム内のアクセスネットワークでマルチキャスト通信セッションをセットアップする方法。
【請求項２】
前記セクタの初期クラスタが、前記所与のアクセス端末のグループと前記アクセスネットワークの間で交換される1つまたは複数の位置レポートに基づいて、前記所与のアクセス端末のグループに属する1つまたは複数のアクセス端末を含むと予想される1つまたは複数のセクタを含む請求項1に記載の方法。
【請求項３】
前記記憶されたクラスタが、前記前のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くでマルチキャストフローを運搬したセクタのセットに対応する請求項1に記載の方法。
【請求項４】
(i)前記記憶されたクラスタの各セクタ、(ii)前記受信するステップが少なくとも1つの登録要求を受信する各ターゲットセクタおよび/または(iii)前記受信するステップが登録要求を受信せず、前記ターゲットセクタのうちの1つまたは複数からの前記マルチキャストフローの送信をサポートする位置にある各サポートセクタを含む初期使用中クラスタを形成するステップをさらに備え、
前記オンにするステップが、前記初期使用中クラスタの各セクタ内で前記マルチキャストフローをオンにする請求項1に記載の方法。
【請求項５】
前記記憶されたクラスタの外部にあるセクタで登録が受信されない場合、前記初期使用中クラスタが前記記憶されたクラスタに等しい請求項4に記載の方法。
【請求項６】
前記受信するステップが前記記憶されたクラスタの外部のセクタから少なくとも1つの登録要求を受信する場合、前記初期使用中クラスタが、前記記憶されたクラスタに少なくとも1つの追加セクタを加えたものに等しい請求項4に記載の方法。
【請求項７】
前記現在のマルチキャスト通信セッションの間に、前記初期使用中クラスタの更新を継続するステップをさらに備える請求項5に記載の方法。
【請求項８】
次のマルチキャスト通信セッションのための前記記憶されたクラスタとして使用されるために、前記現在のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くで、継続的に更新された初期使用中クラスタを記憶するステップをさらに備える請求項7に記載の方法。
【請求項９】
前記更新を継続するステップが、追加セクタを含むように前記初期使用中クラスタを拡張すること、および/または前記初期使用中クラスタからセクタを削除することを含む請求項7に記載の方法。
【請求項１０】
前記選択的にロードするステップが、
前記前のマルチキャスト通信セッションの終了と前記現在のマルチキャスト通信セッションのセットアップの間のおおよその時間差を判定するステップと、
前記おおよその時間差が閾値時間期間よりも少ない場合、前記記憶されたクラスタをロードするステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項１１】
前記おおよその時間差が前記閾値時間期間よりも多い場合、前記記憶されたクラスタはロードされず、したがって、前記オンにするステップは、前記記憶されたクラスタを考慮せずに前記マルチキャストフローをオンにする請求項10に記載の方法。
【請求項１２】
マルチキャストフローを使用中クラスタ内で運搬することによって、所与のアクセス端末のグループに関連した現在のマルチキャスト通信セッションをサポートするステップであって、前記使用中クラスタが(i)前記現在のマルチキャスト通信セッションに登録されている1つまたは複数のアクセス端末を含むと予想される少なくとも1つのターゲットセクタと、(ii)ターゲットセクタではなく、前記少なくとも1つのターゲットセクタからの前記マルチキャストフローの送信をサポートするために前記マルチキャストフローを運搬する少なくとも1つのサポートセクタとを含むステップと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了することを判定するステップと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了するステップと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くで、前記使用中クラスタの形成を記憶するステップとを備える、ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをサポートする方法。
【請求項１３】
前記所与のアクセス端末のグループに関連したその後のマルチキャスト通信セッションのためにセットアップ動作を実行するステップと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションをサポートした前記記憶された使用中セクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするステップと、
前記選択的にロードするステップが前記記憶された使用中クラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶された使用中クラスタの各セクタ内で、前記その後のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするステップとをさらに備える請求項12に記載の方法。
【請求項１４】
前記選択的にロードするステップが、
終了ステップとセットアップ動作を実行するステップの間のおおよその時間差を判定するステップと、
前記おおよその時間差が閾値時間期間よりも少ない場合、前記記憶された使用中クラスタをロードするステップを含む請求項13に記載の方法。
【請求項１５】
現在のマルチキャスト通信セッションを、セクタの初期クラスタ内の所与のアクセス端末のグループに告知する告知メッセージを送信するための手段と、
前記現在のマルチキャスト通信セッションのための少なくとも1つの登録要求を、前記所与のアクセス端末のグループに属する少なくとも1つのアクセス端末から受信するための手段と、
前のマルチキャスト通信セッションをサポートした記憶されたセクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするための手段と、
前記選択的にロードする手段が前記記憶されたクラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶されたクラスタの各セクタ内で、前記現在のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするための手段とを備える、ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをセットアップするように構成されたアクセスネットワーク。
【請求項１６】
(i)前記記憶されたクラスタの各セクタ、(ii)前記受信するための手段が少なくとも1つの登録要求を受信する各ターゲットセクタおよび/または(iii)前記受信するための手段が登録要求を受信せず、前記ターゲットセクタのうちの1つまたは複数からの前記マルチキャストフローの送信をサポートする位置にある各サポートセクタを含む初期使用中クラスタを形成するための手段をさらに備え、
前記オンにするための手段が、前記初期使用中クラスタの各セクタ内で前記マルチキャストフローをオンにする請求項15に記載のアクセスネットワーク。
【請求項１７】
マルチキャストフローを使用中クラスタ内で運搬することによって、所与のアクセス端末のグループに関連した現在のマルチキャスト通信セッションをサポートするための手段であって、前記使用中クラスタが(i)前記現在のマルチキャスト通信セッションに登録されている1つまたは複数のアクセス端末を含むと予想される少なくとも1つのターゲットセクタと、(ii)ターゲットセクタではなく、前記少なくとも1つのターゲットセクタからの前記マルチキャストフローの送信をサポートするために前記マルチキャストフローを運搬する少なくとも1つのサポートセクタとを含む手段と、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了することを判定するための手段と、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了するための手段と、
前記現在のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くで、前記使用中クラスタの形成を記憶するための手段とを備える、ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをサポートするように構成されたアクセスネットワーク。
【請求項１８】
前記所与のアクセス端末のグループに関連したその後のマルチキャスト通信セッションのためにセットアップ動作を実行するための手段と、
前記現在のマルチキャスト通信セッションをサポートした前記記憶された使用中セクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするための手段と、
前記選択的にロードする手段が前記記憶された使用中クラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶された使用中クラスタの各セクタ内で、前記その後のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするための手段とをさらに備える請求項17に記載のアクセスネットワーク。
【請求項１９】
現在のマルチキャスト通信セッションを、セクタの初期クラスタ内の所与のアクセス端末のグループに告知する告知メッセージを送信するように構成されたロジックと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションのための少なくとも1つの登録要求を、前記所与のアクセス端末のグループに属する少なくとも1つのアクセス端末から受信するように構成されたロジックと、
前のマルチキャスト通信セッションをサポートした記憶されたセクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするように構成されたロジックと、
前記選択的にロードするように構成されたロジックが前記記憶されたクラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶されたクラスタの各セクタ内で、前記現在のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするように構成されたロジックとを備える、ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをセットアップするように構成されたアクセスネットワーク。
【請求項２０】
(i)前記記憶されたクラスタの各セクタ、(ii)前記受信するように構成されたロジックが少なくとも1つの登録要求を受信する各ターゲットセクタおよび/または(iii)前記受信するように構成されたロジックが登録要求を受信せず、前記ターゲットセクタのうちの1つまたは複数からの前記マルチキャストフローの送信をサポートする位置にある各サポートセクタを含む初期使用中クラスタを形成するように構成されたロジックをさらに備え、
前記オンにするように構成されたロジックが、前記初期使用中クラスタの各セクタ内で前記マルチキャストフローをオンにする請求項19に記載のアクセスネットワーク。
【請求項２１】
マルチキャストフローを使用中クラスタ内で運搬することによって、所与のアクセス端末のグループに関連した現在のマルチキャスト通信セッションをサポートするように構成されたロジックであって、前記使用中クラスタが(i)前記現在のマルチキャスト通信セッションに登録されている1つまたは複数のアクセス端末を含むと予想される少なくとも1つのターゲットセクタと、(ii)ターゲットセクタではなく、前記少なくとも1つのターゲットセクタからの前記マルチキャストフローの送信をサポートするために前記マルチキャストフローを運搬する少なくとも1つのサポートセクタとを含むロジックと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了することを判定するように構成されたロジックと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了するように構成されたロジックと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くで、前記使用中クラスタの形成を記憶するように構成されたロジックとを備える、ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをサポートするように構成されたアクセスネットワーク。
【請求項２２】
前記所与のアクセス端末のグループに関連したその後のマルチキャスト通信セッションのためにセットアップ動作を実行するように構成されたロジックと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションをサポートした前記記憶された使用中セクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするように構成されたロジックと、
前記選択的にロードするように構成されたロジックが前記記憶された使用中クラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶された使用中クラスタの各セクタ内で、前記その後のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするように構成されたロジックとをさらに備える請求項21に記載のアクセスネットワーク。
【請求項２３】
ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをセットアップするように構成されたアクセスネットワークによって実行される場合、前記アクセスネットワークに動作を行わせ、
現在のマルチキャスト通信セッションを、セクタの初期クラスタ内の所与のアクセス端末のグループに告知する告知メッセージを送信するためのプログラムコードと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションのための少なくとも1つの登録要求を、前記所与のアクセス端末のグループに属する少なくとも1つのアクセス端末から受信するためのプログラムコードと、
前のマルチキャスト通信セッションをサポートした記憶されたセクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするためのプログラムコードと、
前記選択的にロードするためのプログラムコードが前記記憶されたクラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶されたクラスタの各セクタ内で、前記現在のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするためのプログラムコードとを備える命令を備える、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項２４】
(i)前記記憶されたクラスタの各セクタ、(ii)前記受信するためのプログラムコードが少なくとも1つの登録要求を受信する各ターゲットセクタおよび/または(iii)前記受信するためのプログラムコードが登録要求を受信せず、前記ターゲットセクタのうちの1つまたは複数からの前記マルチキャストフローの送信をサポートする位置にある各サポートセクタを含む初期使用中クラスタを形成するためのプログラムコードをさらに備え、
前記オンにするためのプログラムコードが、前記初期使用中クラスタの各セクタ内で前記マルチキャストフローをオンにする請求項23に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項２５】
ワイヤレス通信システム内でマルチキャスト通信セッションをサポートするように構成されたアクセスネットワークによって実行される場合、前記アクセスネットワークに動作を行わせ、
マルチキャストフローを使用中クラスタ内で運搬することによって、所与のアクセス端末のグループに関連した現在のマルチキャスト通信セッションをサポートするためのプログラムコードであって、前記使用中クラスタが(i)前記現在のマルチキャスト通信セッションに登録されている1つまたは複数のアクセス端末を含むと予想される少なくとも1つのターゲットセクタと、(ii)ターゲットセクタではなく、前記少なくとも1つのターゲットセクタからの前記マルチキャストフローの送信をサポートするために前記マルチキャストフローを運搬する少なくとも1つのサポートセクタとを含むプログラムコードと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了することを判定するためのプログラムコードと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションを終了するためのプログラムコードと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションの終了時においてまたはその近くで、前記使用中クラスタの形成を記憶するためのプログラムコードとを備える命令を備える、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項２６】
前記所与のアクセス端末のグループに関連したその後のマルチキャスト通信セッションのためにセットアップ動作を実行するためのプログラムコードと、
前記現在のマルチキャスト通信セッションをサポートした前記記憶された使用中セクタのクラスタを、前記所与のアクセス端末のグループに選択的にロードするためのプログラムコードと、
前記選択的にロードするためのプログラムコードが前記記憶された使用中クラスタをロードする場合、少なくとも前記記憶された使用中クラスタの各セクタ内で、前記その後のマルチキャスト通信セッションのためのマルチキャストフローをオンにするためのプログラムコードとをさらに備える請求項25に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【図１】
【図２Ａ】
【図２Ｂ】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８Ａ】
【図８Ｂ】
【図９Ａ】
【図９Ｂ】
【図１０Ａ】
【図１０Ｂ】
【図１０Ｃ】
【図２Ａ】
【図２Ｂ】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８Ａ】
【図８Ｂ】
【図９Ａ】
【図９Ｂ】
【図１０Ａ】
【図１０Ｂ】
【図１０Ｃ】
【公表番号】特表２０１３−５１８５２５（Ｐ２０１３−５１８５２５Ａ）
【公表日】平成２５年５月２０日（２０１３．５．２０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−５５１２３９（Ｐ２０１２−５５１２３９）
【出願日】平成２３年１月２５日（２０１１．１．２５）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２０１１／０２２４５７
【国際公開番号】ＷＯ２０１１／０９４２２９
【国際公開日】平成２３年８月４日（２０１１．８．４）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＷＣＤＭＡ
【出願人】（５０７３６４８３８）クアルコム，インコーポレイテッド (446)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２５年５月２０日（２０１３．５．２０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年１月２５日（２０１１．１．２５）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２０１１／０２２４５７
【国際公開番号】ＷＯ２０１１／０９４２２９
【国際公開日】平成２３年８月４日（２０１１．８．４）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＷＣＤＭＡ
【出願人】（５０７３６４８３８）クアルコム，インコーポレイテッド (446)
【Ｆターム（参考）】
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