説明

ワッシャ型ロードセルおよびスラスト荷重検出機構

【課題】低スラスト荷重を精度良く検出可能なワッシャ型ロードセルおよびスラスト荷重検出機構を提供する。
【解決手段】環状を成し、片面でスラスト荷重を受圧するロードセル本体11と、このロードセル本体11の歪みを検出する歪み検出手段40ないし47とを備えるワッシャ型ロードセル10において、前記ロードセル本体11が、もう一方の片面に円周方向へ所定の間隔をおいて配置される複数の支持部24,25,26,27を有し、スラスト荷重に応じて当該支持部24,25,26,27を支点として歪む構成のワッシャ型ロードセル10により上記課題を解決することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸に作用するスラスト荷重を検出するためのワッシャ型ロードセルおよびスラスト荷重検出機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のワッシャ型ロードセルとしては、特許文献1に示すものがある。このワッシャ型ロードセルは、軸に挿入してスラスト荷重を検出するものであり、環状を成して片面でスラスト荷重を受圧するロードセル本体を有している。このロードセル本体は空洞であり、ロードセル本体の片面には、ロードセル本体の内輪と外輪とに支持される両持ち梁が幅方向に形成される。また、当該片面の内側には歪みゲージが貼り付けてある。さらに、当該片面の外側には、スラスト荷重を受圧する凸状の支持部が円周方向へ連続して設けてある。この構成により、支持部がスラスト荷重を受圧すると梁が歪み、この歪みを歪みゲージが電気信号として検出してスラスト荷重を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平5−40424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記ワッシャ型ロードセルは、ロードセル本体の片面において幅方向に梁を形成する構成である。この構成では、梁の全長が幅に制限されるため、支点と作用点との距離を十分に長く設定することができない。そのため、出力感度特性が劣り、スラスト荷重を精度良く検出することができなかった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みて創成されたものであり、特に低スラスト荷重を精度良く検出可能なワッシャ型ロードセルおよびスラスト荷重検出機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のワッシャ型ロードセルは、環状を成し、片面でスラスト荷重を受圧するロードセル本体と、このロードセル本体の歪みを検出する歪み検出手段とを備えるワッシャ型ロードセルにおいて、前記ロードセル本体が、もう一方の片面に円周方向へ所定の間隔をおいて配置される複数の支持部を有し、スラスト荷重に応じて当該支持部を支点として歪む構成である。
【0007】
また、上記ワッシャ型ロードセルにおいては、前記ロードセル本体が、前記支持部を有する片面に当該支持部よりも厚みの薄い突部を有する構成であることが望ましい。
【0008】
また、上記ワッシャ型ロードセルにおいては、前記ロードセル本体が、スラスト荷重を受圧する片面に円周方向へ所定の間隔をおいて配置される複数の受圧部を有し、当該受圧部と前記支持部とは、円周方向における配置位相が異なる構成であることが望ましい。
【0009】
また、上記ワッシャ型ロードセルにおいては、前記ロードセル本体が、両面から受圧板で挟まれる構成であることが望ましい。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明のスラスト荷重検出機構は、環状を成し、軸に挿入して当該軸に作用するスラスト荷重を片面で受圧するロードセル本体と、このロードセル本体の歪みを検出する歪み検出手段とから成るワッシャ型ロードセルと、軸を支持する軸受とを備え、これら軸受とワッシャ型ロードセルとの背面を組み合わせ、当該軸受を介してワッシャ型ロードセルへ伝達されるスラスト荷重を検出するスラスト荷重検出機構において、前記ロードセル本体が、もう一方の片面に円周方向へ所定の間隔をおいて配置される複数の支持部を有し、スラスト荷重に応じて当該支持部を支点として歪む構成である。
【0011】
また、上記スラスト荷重検出機構においては、前記ロードセル本体が、前記支持部を有する片面に当該支持部よりも厚みの薄い突部を有する構成であることが望ましい。
【0012】
また、上記スラスト荷重検出機構においては、前記ロードセル本体が、スラスト荷重を受圧する片面に円周方向へ所定の間隔をおいて配置される複数の受圧部を有し、当該受圧部と前記支持部とは、円周方向における配置位相が異なる構成であることが望ましい。
【0013】
また、上記スラスト荷重検出機構においては、前記ロードセル本体が、両面から受圧板で挟まれて、一方の受圧板が、軸受とロードセル本体との間に介在してスラスト荷重を軸受からロードセル本体へ伝達する構成であることが望ましい。
【0014】
また、上記スラスト荷重検出機構においては、前記軸受が、背面を組み合わせて配置される一対のアンギュラ玉軸受で構成されることが望ましい。
【0015】
また、上記スラスト荷重検出機構においては、前記軸が、その両端を円筒ころ軸受で支持される構成であることが望ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明のワッシャ型ロードセルおよびスラスト荷重検出機構においては、ロードセル本体の片面が円周方向へ所定の間隔をおいて配置される複数の支持部を有する。そのため、ロードセル本体には、当該支持部を固定端とする両持ち梁が形成される。しかも、当該両持ち梁は、円周方向に延びるから、その全長が十分に長くなる。したがって、出力感度特性が向上し、特に低スラスト荷重の検出精度が優れたものとなる。
【0017】
また、上記ワッシャ型ロードセルおよびスラスト荷重検出機構においては、前記ロードセル本体が、前記支持部を有する片面に当該支持部よりも厚みの薄い突部を有する。そのため、ロードセル本体に限界応力を超えるスラスト荷重が作用すると、当該突部が接触して歪み変形を阻止する。したがって、ロードセル本体が損傷することなく、耐久性に優れたものとなる。
【0018】
また、上記ワッシャ型ロードセルおよびスラスト荷重検出機構においては、前記ロードセル本体が、スラスト荷重を受圧する片面に円周方向へ所定の間隔をおいて配置される複数の受圧部を有し、当該受圧部と前記支持部とは、円周方向における配置位相が異なる構成である。この構成により、当該支持部が支点、当該受圧部が作用点として機能するとともに、当該作用点と支点との距離が十分長く設定される。したがって、ロードセル本体の片面を全面に渡って押圧する場合と比較して、出力感度特性が向上する。
【0019】
また、上記ワッシャ型ロードセルおよびスラスト荷重検出機構においては、前記ロードセル本体が、両面から受圧板で挟まれる構成である。この構成により、ロードセル本体にはラジアル方向への滑りが発生しにくくなる。したがって、ヒステリシスを最小限に抑えることができる。
【0020】
また、上記スラスト荷重検出機構においては、前記軸受が、背面を組み合わせて配置される一対のアンギュラ玉軸受で構成されている。このアンギュラ玉軸受は接触角度を持っているため、ラジアル荷重とスラスト荷重を同時に支持することができる。したがって、ロードセル本体へスラスト荷重を確実に伝達することができる。
【0021】
また、上記スラスト荷重検出機構においては、前記軸が、その両端を円筒ころ軸受で支持される構成である。この円筒ころ軸受けはラジアル荷重に対する剛性が高い。したがって、軸がラジアル荷重の影響を受けることなく、スラスト荷重の検出精度に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】スラスト荷重検出機構を示す縦断面図である。
【図2】ワッシャ型ロードセルにおいてロードセル本体の表面を示す斜視図である。
【図3】ワッシャ型ロードセルにおいてロードセル本体の裏面を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、1はスラスト荷重検出機構である。このスラスト荷重検出機構1においては、回転軸2の両端がラジアル荷重に対して負荷能力を有する一対の円筒ころ軸受3,4によって回転自在に支持されている。
【0024】
前記一対の円筒ころ軸受3,4の間には、特許請求の範囲に記載された軸受の一例として、背面を組み合わせて配置される一対のアンギュラ玉軸受5,6が介在し、回転軸2を回転自在に支持している。このアンギュラ玉軸受5,6は、接触角度を持っているため、ラジアル荷重とスラスト荷重を同時に支持することができる。さらに、上側の円筒ころ軸受3と、下側のアンギュラ玉軸受5との間には、ワッシャ型ロードセル10がカラー7を介して回転軸4に挿入されている。
【0025】
前記ワッシャ型ロードセル10は、図2および図3に示す構成であり、環状を成すロードセル本体11を有している。このロードセル本体11の片面(表面)には、図2に示すように、円周上を4等分する位置に支持部12,13,14,15が形成されている。すなわち、ロードセル本体11には当該支持部12と13、13と14、14と15、あるいは15と12を固定端とする両持ち梁16,17,18,19が形成されている。この構成により、もう一方の片面(裏面)を押圧するスラスト荷重に応じて、ロードセル本体11が当該支持部12,13,14,15を支点として歪むように構成されている。なお、本実施形態においては、円周上を4等分するように支持部12,13,14,15が設けてあるが、当該4等分に限定されることなく、3等分あるいは5等分するように支持部を設ける構成であってもよい。
【0026】
また、前記ロードセル本体11の片面には、隣り合う前記支持部12と13、13と14、14と15、あるいは15と12の間隔の中間位置に突部20,21,22,23が形成されている。この突部20,21,22,23は、支持部12,13,14,15よりも厚みが薄く形成されている。この構成により、ロードセル本体11に限界応力を超えるスラスト荷重が作用すると、ロードセル本体11が破壊される前に、当該突部20,21,22,23が、詳細を後述する受圧板に接触して歪み変形を阻止する。
【0027】
前記ロードセル本体11のもう一方の片面には、図3に示すように、円周上を4等分する位置に受圧部24,25,26,27が形成されている。この受圧部24,25,26,27は、前記突部20,21,22,23の後方に配置されており、円周方向における配置位相が前記支持部12,13,14,15と異なる。この構成により、ロードセル本体11において両持ち梁16,17,18,19の中間位置が対応する受圧部20,21,22,23から押圧されて歪むように構成されている。
【0028】
さらに、前記ロード本体11は、図2に示すように、その両面から受圧板30,31に挟まれている。この受圧板30,31は環状を成しており、回転軸2に挿入される。そして、一方の受圧板30は、前記支持部12,13,14,15にねじ12s,13s,14s,15sで固定されており、もう一方の受圧板31においても、前記受圧部24,25,26,27にねじ24s,25s,26s,27sで固定されている。
【0029】
前記受圧板30は、前記ロードセル本体11と、前記円筒ころ軸受3との間に介在し、上面が円筒ころ軸受3の外輪下面に接触する一方、下面が当該ロードセル本体11の支持部12,13,14,15に接触するようにして回転軸5に挿入されている。また、もう一方の受圧板31は、ロードセル本体11と、アンギュラ玉軸受5との間に介在し、上面が当該ロードセル本体11の受圧部24,25,26,27に接触する一方、下面がアンギュラ玉軸受5の外輪上面に接触するようにして回転軸5に挿入されている。
【0030】
前記ロードセル本体11の両面には、図2および図3に示すように、歪み検出手段の一例である歪みゲージ40,41,42,43,44,45,46,47が合計8枚貼り付けてある。歪みゲージ40,41,42,43,44,45,46,47は、前記両持ち梁16,17,18,19の両面に貼り付けられており、ロードセル本体11の歪みを電気信号として検出する。そして、これら電気信号の総和から歪み量を算出してスラスト荷重を検出するように構成されている。
【0031】
また、アンギュラ玉軸受6と、一方の円筒ころ軸受4との間には弾性部材の一例であるウェーブワッシャ50が介在している。このウェーブワッシャ50が回転軸4に挿入される前述の各構成部品に予圧を与えることにより、当該部品間に隙間が生じることがないように構成されている。ここで、このウェーブワッシャ50は、その両面がウェーブ形状を成しており、弾性変形可能に構成されている。なお、このウェーブワッシャ50に代えて、弾性変形可能な部品の一例としてゴム製のパッキンを用いてもよい。
【0032】
以下、回転軸4に作用するスラスト荷重の伝達経路を説明する。図1に示す1点鎖線の矢印は、スラスト荷重の伝達経路を示すものである。まず、回転軸4にスラスト荷重が作用すると、回転軸4のフランジ部2aが円筒ころ軸受3の内輪を押圧する。この内輪からウェーブワッシャ29を介して隣接するアンギュラ玉軸受6の内輪にスラスト荷重が伝達される。ここで、アンギュラ玉軸受5,6おいては、玉と、内輪および外輪とは接触角を有している。そのため、二個のアンギュラ玉軸受5,6の背面を組合わせて配置することにより、内輪に伝達されたスラスト荷重は、玉を介して確実に外輪へ伝達される。
【0033】
続いて、前記アンギュラ玉軸受5の外輪に伝達されたスラスト荷重は、受圧板31を介してロードセル本体11の支持部12,13,14,15へ伝達される。これを受け、ロードセル本体11に形成された突部16,17,18,19が受け部材20を押圧する。そのため、当該突部16,17,18,19を支点としてロードセル本体11には歪みが生じる。すなわち、ロードセル本体11において、隣接する突部16と突部17、突部17と突部18および突部18と突部19は梁として機能し、この梁に歪みが生じる。
【0034】
ここで、ロードセル本体11の片面上には、前記第2の突部21,22,23,24が形成されている。これにより、ロードセル本体11に限界応力を超えるスラスト荷重が作用すると、当該第2の突部21,22,23,24が受圧板30に接触する。そのため、ロードセル本体11がスラスト荷重の過負荷により損傷することがないよう保護されている。
【0035】
以上のように本発明のスラスト荷重検出機構1においては、回転軸4が一対の円筒ころ軸受3,4によって回転自在に支持されている。この円筒ころ玉軸受3,4は、回転軸2に作用するラジアル荷重に対して負荷能力を有するものである。しかも、アンギュラ玉軸受5,6の背面を組み合わせて配置することにより、図1に示す一点鎖線のように、スラスト荷重がその外輪へ確実に伝達される。そのため、ラジアル荷重の影響を受けることなく、ワッシャ型ロードセル10へスラスト荷重が確実に伝達されるため、回転軸2に作用するスラスト荷重を精度良く検出することができる。
【0036】
また、本発明のワッシャ型ロードセル10においては、支持部12,13,14,15と受圧部24,25,26,27との距離、すわなち、支点と作用点との距離を十分に長く設定できる構成である。そのため、出力感度特性が向上し、特に低スラスト荷重の検出精度が優れたものとなる。
【0037】
また、上記従来技術に記載したワッシャ型ロードセルのように、ロードセル本体11の幅方向に梁を形成する構成では、ロードセル本体11の内輪および外輪が梁の両支持端となり、歪みゲージの貼り付け作業においてこれが邪魔になる。特に、装置を小型化すればするほど、内輪と外輪の間隔が狭くなり、ますます貼り付け作業が困難となる。これに対して、本発明のワッシャ型ロードセル10においては、円周方向に両持ち梁16,17,18,19を形成する構成である。そのため、歪みゲージ40ないし47を貼り付けるためのスペースが十分に確保されている。したがって、歪みゲージ40ないし47を貼り付ける作業が容易となるとともに、本体の厚みを薄くすることができる。
【0038】
また、実際にワッシャ型ロードセル10を回転軸2に挿入してスラスト荷重を検出する場合、回転軸2の傾き等により、ロードセル本体11の片面は均等に押圧されない。そのため、ロードセル本体11の歪みが不均一に生じる。しかしながら、従来のように、ロードセル本体の幅方向に梁を形成する構成では、不均一な歪みを検出するには、片面全体に渡って歪みゲージを貼り付け、これらの総和から歪みを検出する必要がある。これに対して、本発明のワッシャ型ロードセル10においては、円周方向に梁16,17,18,19を形成する構成であるから、不均一な歪みであっても、梁の個数分だけ歪みゲージを貼り付ければ、これらの電気信号の総和から歪みを検出することができる。
【0039】
また、本発明のワッシャ型ロードセルにおいて1は、ロードセル本体11が、両面から受圧板30,31で挟まれる構成である。しかも、これらをねじ12s,13s,14s,15sおよび24s,25s,26s,27sで固定することにより、ロードセル本体11にはラジアル方向への滑りが発生しにくくなる。そのため、ロードセル本体11にスラスト荷重をかける段階およびこの荷重を減らしていく段階において、ヒステリシスを最小限に抑えることができる。
【符号の説明】
【0040】
1 スラスト荷重検出機構
2 回転軸
2a フランジ部
3,4 円筒ころ軸受
5,6 アンギュラ玉軸受
7 カラー
10 ワッシャ型ロードセル
11 ロードセル本体
12,13,14,15 支持部
12s,13s,14s,15s ねじ
16,17,18,19 両持ち梁
20,21,22,23 突部
24,25,26,27 受圧部
24s,25s,26s,27s ねじ
30,31 受圧板
40,41,42,43,44,45,46,47 歪みゲージ
50 ウェーブワッシャ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状を成し、片面でスラスト荷重を受圧するロードセル本体と、このロードセル本体の歪みを検出する歪み検出手段とを備えるワッシャ型ロードセルにおいて、
前記ロードセル本体が、もう一方の片面に円周方向へ所定の間隔をおいて配置される複数の支持部を有し、スラスト荷重に応じて当該支持部を支点として歪む構成であることを特徴とするワッシャ型ロードセル。
【請求項2】
前記ロードセル本体が、前記支持部を有する片面に当該支持部よりも厚みの薄い突部を有する構成であることを特徴とする請求項1に記載のワッシャ型ロードセル。
【請求項3】
前記ロードセル本体が、スラスト荷重を受圧する片面に円周方向へ所定の間隔をおいて配置される複数の受圧部を有し、当該受圧部と前記支持部とは、円周方向における配置位相が異なる構成であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワッシャ型トルクセンサ。
【請求項4】
前記ロードセル本体が、両面から受圧板で挟まれる構成であることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載のワッシャ型ロードセル。
【請求項5】
環状を成し、軸に挿入して当該軸に作用するスラスト荷重を片面で受圧するロードセル本体と、このロードセル本体の歪みを検出する歪み検出手段とから成るワッシャ型ロードセルと、軸を支持する軸受とを備え、これら軸受とワッシャ型ロードセルとの背面を組み合わせ、当該軸受を介してワッシャ型ロードセルへ伝達されるスラスト荷重を検出するスラスト荷重検出機構において、
前記ロードセル本体が、もう一方の片面に円周方向へ所定の間隔をおいて配置される複数の支持部を有し、スラスト荷重に応じて当該支持部を支点として歪む構成であることを特徴とするスラスト荷重検出機構。
【請求項6】
前記ロードセル本体が、前記支持部を有する片面に前記支持部よりも厚みの薄い突部を有する構成であることを特徴とする請求項5に記載のスラスト荷重検出機構。
【請求項7】
前記ロードセル本体が、スラスト荷重を受圧する片面に円周方向へ所定の間隔をおいて配置される複数の受圧部を有し、当該受圧部と前記支持部とは、円周方向における配置位相が異なる構成であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のスラスト荷重検出機構。
【請求項8】
前記ロードセル本体が、両面から受圧板で挟まれて、一方の受圧板が、軸受とロードセル本体との間に介在してスラスト荷重を軸受からロードセル本体へ伝達する構成であることを特徴とする請求項5ないし請求項7の何れかに記載のスラスト荷重検出機構。
【請求項9】
前記軸受が、背面を組み合わせて配置される一対のアンギュラ玉軸受で構成されることを特徴とする請求項5ないし請求項8の何れかに記載のスラスト荷重検出機構。
【請求項10】
前記軸が、その両端を円筒ころ軸受で支持される構成であることを特徴とする請求項5ないし請求項9の何れかに記載のスラスト荷重検出機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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