説明

ワーク倣い機能付きロボットハンド

【課題】平面部、段差、凹面、凸面等に対応してワークを把持することができ、ワークへの押付け力を制御することができ、ワークの姿勢を吸着時のままに保持して搬送できるワーク倣い機能付きロボットハンドを提供する。
【解決手段】ワーク1の上面1aに対し、水平方向に間隔を隔てて配置され、その下面でワークを吸着する複数の吸着部材12と、各吸着部材をワークの上面に沿って揺動可能に支持するジンバル機構20と、各吸着部材をワークの上面に向けてそれぞれ付勢し、かつそれぞれの揺動位置で保持する付勢ロック機構30とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークの表面形状に倣ってワークを把持し搬送するワーク倣い機能付きロボットハンドに関する。
【背景技術】
【0002】
ワークを把持し搬送するロボットハンドとして、把持部に磁石や吸盤を用いたものが、従来から用いられている。しかし、磁石や吸盤を用いてワークを把持する場合、大きな把持力を得るためには、磁石や吸盤をワークの表面に正確に密着させる必要がある。
そのため、例えば特許文献1が既に提案されている。
【0003】
特許文献1のロボットハンドは、図1に示すように、ロボットアームの取付部2に対して上下動する支持部材3と、支持部材3の先端部を支点4として揺動し電磁石5でワーク1を吸着して把持する揺動保持部材6と、支持部材3と揺動保持部材6の間に設けられた中空ベローズ7とからなる。
このロボットハンドは、図2に示すように、中空ベローズ7が傾いてたわむことで、傾斜したワーク1の表面に揺動保持部材6を倣わせて、電磁石5でワーク1を吸着して把持し、吸着後に中空ベローズ7内の圧力を高めることで、吸着後にワーク1の姿勢を水平に補正するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3289348号、「ロボットハンド」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した特許文献1のロボットハンドは、吸着後にワーク1の姿勢を水平に補正することはできるが、ワーク1の姿勢を吸着時のままに保持することはできない。
また、吸着時のワーク1への押付け力は、上下動する支持部材3の自重によるため、ワーク1への押付け力を制御できず、把持が不安定になりやすい。
さらに、図3に示すようにワーク1の吸着面は、平面部のみであり、段差、凹面、凸面等に対応できない。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、平面部、段差、凹面、凸面等に対応してワークを把持することができ、ワークへの押付け力を制御することができ、ワークの姿勢を吸着時のままに保持して搬送できるワーク倣い機能付きロボットハンドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、ワークの上面に対し、水平方向に間隔を隔てて配置され、その下面でワークを吸着する複数の吸着部材と、
前記各吸着部材をワークの上面に沿って揺動可能に支持するジンバル機構と、
前記各吸着部材をワークの上面に向けてそれぞれ付勢し、かつそれぞれの揺動位置で保持する付勢ロック機構と、を備える、ことを特徴とするワーク倣い機能付きロボットハンドが提供される。
【0008】
本発明の実施形態によれば、前記複数の吸着部材は、水平方向に間隔を隔てて配置された第1吸着部材と第2吸着部材からなり、
前記ジンバル機構は、前記第1吸着部材と第2吸着部材をそれぞれ互いに平行な第1水平軸と第2水平軸を中心に揺動可能に支持する内側支持枠と、
内側支持枠を前記第1水平軸と第2水平軸の中間位置で第3水平軸を中心に揺動可能に支持する外側支持枠と、
該外側支持枠を第3水平軸に直交する第4水平軸を中心に揺動可能に支持するジンバル支持部材とからなり、
前記付勢ロック機構は、ジンバル支持部材を上下動可能に案内する直動ガイドと、
前記第1吸着部材と第2吸着部材をワークの上面に向けてそれぞれ付勢する圧縮バネと、
前記第1吸着部材と第2吸着部材をそれぞれの揺動位置で保持する吸着部材ロック装置と、
前記外側支持枠をその揺動位置で保持する外側支持枠ロック装置とからなる。
【発明の効果】
【0009】
上記本発明の構成によれば、下面でワークを吸着する複数の吸着部材が、ワークの上面に対し、水平方向に間隔を隔てて配置され、ジンバル機構により、各吸着部材をワークの上面に沿って揺動可能に支持するので、平面部、段差、凹面、凸面等の面に対してもこれに倣ってワークを吸着して把持することができる。
また、付勢ロック機構が各吸着部材を例えば圧縮バネによりワークの上面に向けてそれぞれ付勢するので、圧縮バネの伸縮量によりワークへの押付け力を制御することができる。
さらに、付勢ロック機構が各吸着部材をそれぞれの揺動位置で保持するので、ワークに倣った任意の姿勢で固定でき、ワークの姿勢を吸着時のままに保持して搬送できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】特許文献1のロボットハンドの構成図である。
【図2】特許文献1のロボットハンドの作動説明図である。
【図3】特許文献1のロボットハンドの問題点の説明図である。
【図4】本発明によるワーク倣い機能付きロボットハンドの平面図である。
【図5】図4のA-A矢視図(A)とその作動説明図(B)である。
【図6】図4のB-B矢視図(A)とその作動説明図(B)である。
【図7】図4の装置の作動説明図である。
【図8】図4の装置の作動を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を実施するための最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0012】
図4は、本発明によるワーク倣い機能付きロボットハンドの平面図であり、図5は、図4のA-A矢視図(A)とその作動説明図(B)であり、図6は、図4のB-B矢視図(A)とその作動説明図(B)である。
【0013】
図4〜図6に示すように、本発明のワーク倣い機能付きロボットハンド10は、複数の吸着部材12、ジンバル機構20、および付勢ロック機構30を備える。以下、本発明のワーク倣い機能付きロボットハンドを単に「ロボットハンド」と略称する。
【0014】
図示しないワーク1は、ロボットハンド10の下方に位置し、その上面に平面部、段差、凹面、凸面等を有する。
ワーク1は、この例では、電磁石で吸着可能な強磁性体(例えば、鉄)からなる。しかし、本発明はこれに限定されず、非磁性体であるアルミニウム、銅、プラスチック等でもよい。
【0015】
複数の吸着部材12は、ワーク1の上面に対し、水平方向に間隔を隔てて配置され、その下面13でワーク1を吸着する。下面13は水平な平面であるのが好ましい。
この例では電磁石(図示せず)が吸着部材12の内部に格納され、電磁石のON/OFFにより、吸着ONと吸着OFFを切替えるようになっている。なお、本発明はこれに限定されず、吸着のON/OFFができる限りで永久磁石でもよく、或いはワークが非磁性体である場合に、真空による吸盤であってもよい。
【0016】
この例において、複数の吸着部材12は、水平方向に間隔を隔てて配置された第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bからなる。第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bは、この例では、長方形の下面13を有する直方体であるが、本発明はこれに限定されない。
以下、この例において、3次元空間のX、Y、Z軸を図示のように定める。
【0017】
ジンバル機構20は、各吸着部材12をワーク1(図示せず)の上面に沿って揺動可能に支持する。
【0018】
この例において、ジンバル機構20は、内側支持枠22、外側支持枠24、およびジンバル支持部材26からなる。
内側支持枠22は、第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bをそれぞれ互いに平行な第1水平軸23Aと第2水平軸23Bを中心に揺動可能に支持する。
外側支持枠24は、内側支持枠22を第1水平軸23Aと第2水平軸23Bの中間位置で第3水平軸25を中心に揺動可能に支持する。
ジンバル支持部材26は、外側支持枠24を第3水平軸25に直交する第4水平軸27を中心に揺動可能に支持する。
上述したX軸は第4水平軸27と一致し、Y軸は第3水平軸25と一致する。またZ軸は、X軸とY軸の交点を原点とする鉛直軸である。
【0019】
付勢ロック機構30は、各吸着部材12をワーク1の上面に向けてそれぞれ付勢し、かつそれぞれの揺動位置で保持する機能を有する。
【0020】
この例において、付勢ロック機構30は、直動ガイド32、圧縮バネ34、吸着部材ロック装置36、および外側支持枠ロック装置38からなる。
【0021】
直動ガイド32は、この例ではリニアガイドであり、上端がロボットアームへの取付け板11に固定され、下端がジンバル支持部材26のa点(図4参照)に回転不可能に取付けられ、ジンバル支持部材26をZ軸に沿って上下動可能に案内する。
【0022】
圧縮バネ34は、この例では吸着部材ロック装置36の下端部に設けられ、第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bをb,c,d,e点(図4参照)においてワークの上面に向けてそれぞれ付勢する。
第1吸着部材12Aを付勢する2つの圧縮バネ34は、回転軸23A,27から等距離のb,c点を付勢し、外力がない場合には、2つの圧縮バネ34の回転モーメントが一致して、第1吸着部材12Aの下面を水平位置に復帰するようになっている。
第2吸着部材12Bに関しても同様である。
【0023】
吸着部材ロック装置36は、この例ではブレーキ37付きのリニアガイドであり、上端がロボットアームへの取付け板11にボールジョイントで回転可能に取り付けられ、下端が第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bのb,c,d,e点(図4参照)にボールジョイントで回転可能に取付けられ、第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bを揺動可能に支持し、かつブレーキ37により、第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bをそれぞれの揺動位置で保持できるようになっている。
【0024】
外側支持枠ロック装置38は、この例ではブレーキ39付きのリニアガイドであり、上端がロボットアームへの取付け板11にボールジョイントで回転可能に取り付けられ、下端が外側支持枠24の張出し部25に回転可能に取付けられ、外側支持枠24を揺動可能に支持し、かつブレーキ39により外側支持枠24を揺動位置で保持できるようになっている。
なお、図に示すように、外側支持枠ロック装置38の下端部には、圧縮バネ34は設けられず、外力がない場合には、上述した4つの圧縮バネ34の回転モーメントが一致して、外側支持枠24を水平位置に復帰するようになっている。
【0025】
上述した構成により、ロボットアームへの取付け板11を3次元的に移動し、ジンバル機構20を下方に位置するワーク1の上面に向けて下降させて、押し付けるだけで、図5(B)に示すように、第1吸着部材12Aを第1水平軸23Aまわりに、第2吸着部材12Bを第2水平軸23Bまわりに、その両方を第3水平軸25まわりに自由に揺動させることができ、かつ図6(B)に示すように、第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bを第4水平軸27まわりに自由に揺動させて、ワークの上面に倣わせることができる。
【0026】
また、ロボットアームへの取付け板11の高さ調整により、付勢ロック機構30を構成する圧縮バネ34の伸縮量を制御できるので、ワークへの押付け力を制御することができる。
【0027】
さらに、付勢ロック機構30を構成するブレーキ37、39により、各吸着部材をそれぞれの揺動位置で保持できるので、ワークに倣った任意の姿勢で固定でき、ワークの姿勢を吸着時のままに保持して搬送できる。
【0028】
図7は、図4の装置の作動説明図である。この図において、(A)はワークの上面が水平な平面、(B)は傾斜した平面、(C)は凸面、(D)は凹面の場合を示している。
【0029】
図7(A)では、水平な平面1aに対して、第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bの両方が揺動することなく、それぞれの下面13が平面1aに倣う。従って、例えば電磁石により、ワークを確実に把持することができる。
図7(B)では、傾斜した平面1aに対して、第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bの両方が回転軸25まわりに揺動して、それぞれの下面13が平面1aに倣う。従って、例えば電磁石により、ワークを確実に把持することができる。
【0030】
図7(C)では、凸面1aに対して、第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bがそれぞれ回転軸23A,23Bまわりに揺動して、それぞれの下面13が平面1aに倣う。従って、例えば電磁石により、ワークを確実に把持することができる。
図7(D)では、凹面1aに対して、第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bがそれぞれ回転軸23A,23Bまわりに揺動して、それぞれの下面13が平面1aに倣う。従って、例えば電磁石により、ワークを確実に把持することができる。
【0031】
図8は、図4の装置の作動を示すフロー図である。この図は、本発明のロボットハンドでワークを把持して搬送し、所定の位置で開放する場合の動作をステップS1〜S14で示している。
【0032】
まず、ワークセンサでワークを認識(又はワークを教示)した後(S1)、ワーク直上までハンド(本発明のロボットハンド10)を移動し(S2)、上述したブレーキ37、39をOFFする(S3)、この状態で、本発明のロボットハンド10は、ブレーキ37、39が解除された図5(A)、図6(A)の状態となる。
次に図5(A)、図6(A)の状態で、ワークに接近し(S4)、バネ?ブレーキユニット(上述した付勢ロック機構30)に設けたストロークセンサがON (S5)したらロボットの接近を停止する(S6)。ストロークセンサは、ワークの吸着部位ごとに倣い姿勢を事前に決定してある。すなわち、ワークの吸着部位ごとにストロークセンサの閾値が設定してあり、ストロークセンサのONにより、図7に示すように、第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bの下面13が平面1aに倣い、例えば電磁石により、ワークを確実に把持することができる状態となる。
【0033】
この状態で、第1吸着部材12Aと第2吸着部材12Bの吸着ONによりワークを把持し(S7)、ブレーキ37、39をONして姿勢を保持し(S8)、ワークを持ち上げ(S9)、ワークを搬送する(S10)。
【0034】
次いで、ワークを所定の位置に着地させ(S11)、吸着OFFによりワークを開放し(S12)、ブレーキ37、39をOFF(S13)することで、ワークのない状態において、4つの圧縮バネ34により、第1吸着部材12A、第2吸着部材12Bの下面及び外側支持枠24を水平位置に復帰する。
【0035】
この状態で、ブレーキ37、39をONすることで、図5(A)、図6(A)の姿勢を中立位置で固定し(S14)、次のサイクルを行うことができる。
【0036】
上述した例において、ブレーキ37、39は、直動式ブレーキに限定されず、回転式ブレーキでもよい。また、吸着部材12の吸着手段は、電磁石に限定されず、真空吸着手段でもよい。さらに、直動ガイド32は、回転止めを兼ねたリニアガイドに限定されず、スプライン軸であってもよい。
【0037】
上述した本発明の構成によれば、下面13でワーク1を吸着する複数の吸着部材12が、ワーク1の上面1aに対し、水平方向に間隔を隔てて配置され、ジンバル機構20により、各吸着部材12をワーク1の上面1aに沿って揺動可能に支持するので、平面部、段差、凹面、凸面等の面に対してもこれに倣ってワークを吸着して把持することができる。
また、付勢ロック機構30が各吸着部材12を例えば圧縮バネ34によりワーク1の上面に向けてそれぞれ付勢するので、圧縮バネ34の伸縮量によりワーク1への押付け力を制御することができる。
さらに、付勢ロック機構30が各吸着部材12をブレーキ37、39によりそれぞれの揺動位置で保持するので、ワーク1に倣った任意の姿勢で固定でき、ワークの姿勢を吸着時のままに保持して搬送できる。
【0038】
従って、本発明の構成によれば、平面部、段差、凹面、凸面等に対応してワークを把持することができ、ワークへの押付け力を制御することができ、ワークの姿勢を吸着時のままに保持して搬送できる。
【0039】
なお本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0040】
1 ワーク、1a 上面(水平平面、傾斜平面、凸面、凹面)、
10 ワーク倣い機能付きロボットハンド(ロボットハンド)、
11 ロボットアームへの取付け板、12 吸着部材、
12A 第1吸着部材、12B 第2吸着部材、13 下面、
20 ジンバル機構、22 内側支持枠、
23A 第1水平軸、23B 第2水平軸、
24 外側支持枠、25 第3水平軸、
26 ジンバル支持部材、27 第4水平軸、
30 付勢ロック機構、32 直動ガイド、34 圧縮バネ、
36 吸着部材ロック装置、37 ブレーキ、
38 外側支持枠ロック装置、39 ブレーキ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークの上面に対し、水平方向に間隔を隔てて配置され、その下面でワークを吸着する複数の吸着部材と、
前記各吸着部材をワークの上面に沿って揺動可能に支持するジンバル機構と、
前記各吸着部材をワークの上面に向けてそれぞれ付勢し、かつそれぞれの揺動位置で保持する付勢ロック機構と、を備える、ことを特徴とするワーク倣い機能付きロボットハンド。
【請求項2】
前記複数の吸着部材は、水平方向に間隔を隔てて配置された第1吸着部材と第2吸着部材からなり、
前記ジンバル機構は、前記第1吸着部材と第2吸着部材をそれぞれ互いに平行な第1水平軸と第2水平軸を中心に揺動可能に支持する内側支持枠と、
内側支持枠を前記第1水平軸と第2水平軸の中間位置で第3水平軸を中心に揺動可能に支持する外側支持枠と、
該外側支持枠を第3水平軸に直交する第4水平軸を中心に揺動可能に支持するジンバル支持部材とからなり、
前記付勢ロック機構は、ジンバル支持部材を上下動可能に案内する直動ガイドと、
前記第1吸着部材と第2吸着部材をワークの上面に向けてそれぞれ付勢する圧縮バネと、
前記第1吸着部材と第2吸着部材をそれぞれの揺動位置で保持する吸着部材ロック装置と、
前記外側支持枠をその揺動位置で保持する外側支持枠ロック装置とからなる、ことを特徴とする請求項1に記載のワーク倣い機能付きロボットハンド。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate